JP2021081419A - 測距装置 - Google Patents

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晶文 植野
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Abstract

【課題】偏向ミラーの位置合わせを容易に行うことができる新規な構成を提供する。【解決手段】ライダ装置1は、偏向ミラー21と、揺動モータ22と、を備える。偏向ミラー21は、光ビームを反射するように構成される。揺動モータ22は、所定の走査範囲への送信波の走査が行われるように偏向ミラー21を揺動軸221周りに揺動駆動するように構成される。また、揺動モータ22は、走査範囲の略中心方向に送信波を反射する偏向ミラー21の回転位置である基準位置から所定の回転角度の範囲内で偏向ミラー21を揺動させるように構成される。偏向ミラー21は、光ビームの走査が繰り返される処理である測距処理が終了した場合に、基準位置に戻されるように構成されている。【選択図】図3

Description

本開示は、偏向ミラーを備えた測距装置に関する。
送信波を照射し、照射した送信波の物体からの反射波を検出して、物体までの距離等を検出する測距装置が知られている。この種の測距装置では、送信波を偏向して走査を行うために、一般的に、回転モータにより回転駆動される偏向ミラーが用いられる。
一方、特許文献1には、レーザ光を反射してスキャンを行う可動部を、板バネやトーションバーなどの弾性体を用いて揺動させる構成のレーザレーダが記載されている。
特許第3949098号公報
偏向ミラーを揺動駆動する測距装置では、偏向ミラーの位置を基準位置に合わせる位置合わせが行われた後に、走査可能な状態となる。したがって、偏向ミラーの位置合わせを容易に行えることが望ましい。
本開示の一局面は、偏向ミラーの位置合わせを容易に行うことができる新規な構成を提供することにある。
本開示の一態様は、測距装置であって、偏向ミラー(21)と、揺動モータ(22)と、を備える。偏向ミラーは、送信波を反射するように構成される。揺動モータは、所定の走査範囲への送信波の走査が行われるように偏向ミラーを揺動軸(221)周りに揺動駆動するように構成される。また、揺動モータは、走査範囲の略中心方向に送信波を反射する偏向ミラーの回転位置である基準位置から所定の回転角度の範囲内で偏向ミラーを揺動させるように構成される。偏向ミラーは、送信波の走査が繰り返される処理である測距処理が終了した場合に、基準位置に戻されるように構成されている。
このような構成によれば、偏向ミラーの位置合わせを容易に行うことができる。
ライダ装置の構成を示すブロック図である。 ライダ装置を上方から見た概略図である。 光検出モジュールの概略構成を示す斜視図である。 揺動モータを揺動軸に直交する平面で切った断面の概略図である。 インクリメンタルエンコーダの概略構成を示す分解斜視図である。 偏向ミラーが基準位置から順回転及び逆回転した場合の模式図である。 インクリメンタルエンコーダのパルス信号を示す図である。 位置合わせ制御及び走査制御における偏向ミラーの回転位置及び電圧値等の推移を示した図である。 位置戻し制御における偏向ミラーの回転位置等の推移を示した図である。 ライダ装置を上方から見た場合における、光学窓が設けられる位置を示す概略図である。
以下、本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.構成]
図1に示すライダ装置1は、光を照射し、光が照射された物体からの反射光を検出することにより、物体との距離を測定する測距装置である。ライダ装置1は、例えば、車両に搭載して使用され、車両の前方に存在する様々な物体の検出に用いられる。なお、ライダは、LIDARとも表記され、Light Detection and Rangingの略語である。
ライダ装置1は、測定部2と、制御部3と、を備える。
測定部2は、発光部10と、スキャン部20と、受光部30と、を備える。
図2は、ライダ装置1を車両に設置した状態で鉛直方向上方から見た概略図である。図2では、図面の上方が走査方向となる。なお、図2では制御部3を省略している。
図2に示すように、測定部2は、筐体4の内部に収容されている。筐体4は、直方体状の外形を有し、1つの面が開口した樹脂製の箱体である。筐体4の開口には、開口全体を覆うように、光が透過する透明の光学窓5が設けられている。発光部10は、筐体4の内部空間のうち上方に収容され、受光部30は、筐体4の内部空間のうち下方に収容される。
発光部10は、光ビームを間欠的に出力する。
スキャン部20は、揺動駆動される偏向ミラー21を備える。スキャン部20は、発光部10から出力された光ビームを偏向ミラー21で反射させ、偏向ミラー21の回転位置に応じた方向に光ビームを出射することにより、あらかじめ設定された走査範囲内への光ビームの走査を行う。スキャン部20の詳細な構成については後述する。
受光部30は、光ビームが照射された物体からの反射光を受光し、電気信号に変換する。
図1に示す制御部3は、測定部2を用いて、光ビームを反射した物体との距離を測定する。具体的には、制御部3は、受光部30から出力された電気信号の波形に基づき反射光が受光されたタイミングを特定し、光ビームを出力したタイミングとの差分に基づき物体との距離を求める。なお、制御部3は、距離以外にも、その物体の位置する方位などの物体に関する情報を求めることができる。
制御部3は、距離の測定に加えて、後述する揺動モータ22の制御も行う。
[2.スキャン部]
図3に示すように、スキャン部20は、偏向ミラー21と、揺動モータ22と、角度センサ23と、を備える。
偏向ミラー21は、光を反射する反射面を有する平板状の部材である。偏向ミラー21は、揺動モータ22の後述する揺動軸221と一体となって動くように揺動軸221に取り付けられている。本実施形態では、偏向ミラー21は、反射面と反対側の面において、揺動軸221が当該面の鉛直方向の中心線に沿うように、揺動軸221に固定されている。
揺動モータ22は、偏向ミラー21の下部に配置され、所定の走査範囲への光ビームの走査が行われるように偏向ミラー21を揺動軸221周りに揺動駆動する。本実施形態の揺動モータ22の内部構造及び作用について、図4を用いて説明する。
揺動モータ22は、図4に示すように、ケース222と、回転磁石223と、一対の固定磁石224と、電磁コイル225と、回転軸226と、を備える。
回転磁石223は、中心位置に軸孔が設けられた円盤状の磁石である。回転磁石223は、軸孔を通過する回転軸226によって、ケース222の内部において回転可能に支持されている。回転磁石223は、両極の配置される方向が軸方向に垂直となるように形成されている。
一対の固定磁石224のそれぞれは、両極の配置される方向が軸方向に垂直となるように、具体的には図4の上下方向となるようにケース222に固定されている。本実施形態では、各固定磁石224は、図4でいう上側がS極、下側がN極となるように配置されている。
回転磁石223の磁場と一対の固定磁石224の磁場とが作用し合うことによって、回転磁石223は、磁極が各固定磁石224の磁極と逆の方向となる位置である静止位置に静止する。図4では、回転磁石223が静止位置に静止している場合を示しており、回転磁石223は、静止位置において、図4でいう上側がN極、下側がS極となる。
電磁コイル225は、ケース222の外周において図4の上下方向に巻き付けられている。電磁コイル225は、通電により、回転磁石223と一対の固定磁石224との間に生じる磁力線に対して垂直成分を持つ磁力線を発生させる。電磁コイル225は、交流あるいはパルス発振電源に接続されている。
揺動モータ22の無通電時には、回転磁石223は、図4に示す静止位置に静止している。
揺動モータ22の通電時、すなわち、電磁コイル225の通電時には、電磁コイル225から回転磁石223と一対の固定磁石224との間に生じる磁力線に対して垂直成分を持つ磁力線が発生し、回転磁石223が静止位置を中心に揺動する。揺動とは、360°未満の所定の回転角度の範囲内で、回転運動を順回転と逆回転で周期反復する運動である。ここで、図4でいう時計回りの回転を順回転とし、反時計回りの回転を逆回転とする。なお、図4でいう時計回り及び反時計回りは、ライダ装置1を車両に設置した状態で鉛直方向上方から見た場合の時計回り及び反時計回りと一致する。回転磁石223は、図4に示す静止位置から所定の角度まで順回転した後、逆回転に切り替わり、静止位置まで戻った後、静止位置から所定の角度まで逆回転する。その後、再び順回転に切り替わり、静止位置まで戻った後、上記の動作を繰り返す。静止位置から順回転する角度範囲及び静止位置から逆回転する角度範囲の大きさは等しい。揺動モータ22の通電を切ると、回転磁石223は、一対の固定磁石224の磁力により静止位置に戻って静止する。
図3に示す揺動軸221は、回転磁石223と一体となって動くように形成されている。すなわち、揺動軸221は、揺動モータ22の無通電時には静止位置に静止しており、揺動モータ22の通電時には静止位置を中心に揺動する。
偏向ミラー21は、揺動軸221が静止位置にあるときに、走査範囲の略中心方向に光ビームを反射する回転位置である基準位置となるように、揺動軸221に取り付けられている。揺動モータ22の通電時に、偏向ミラー21は、揺動軸221の回転に伴い基準位置から所定の回転角度の範囲内で揺動する。揺動モータ22の通電を切ると、揺動軸221が静止位置に戻るため、偏向ミラー21は、基準位置に戻って静止する。すなわち、揺動モータ22の無通電時に、偏向ミラー21は、基準位置に戻る方向へ付勢される。
角度センサ23は、偏向ミラー21の回転角度を検出するためのセンサである。本実施形態では、角度センサ23として、周知の三相出力形のインクリメンタルエンコーダが用いられる。図5に示すように、角度センサ23は、回転盤231と、固定スリット232と、発光素子233と、受光素子234と、を備える。
回転盤231は、円盤状の形状をしており、外周部に光を通過させる複数のスリットを有する。また、回転盤231は、外周部に位置する複数のスリットよりも内側に、原点位置を示すスリットを1つ有する。回転盤231の回転軸2311は揺動モータ22の揺動軸221に固定されており、回転盤231は揺動軸221と一体となって動く。
固定スリット232は、出力信号を複数相にするため、A相スリット2321、B相スリット2322、及び、Z相スリット2323の3種類のスリットを有する。A相スリット2321及びB相スリット2322は、回転盤231の外周部の複数のスリットに対向する位置に、A相とB相との出力信号の位相差が90°になるように形成される。Z相スリット2323は、回転盤231の原点位置を示すスリットに対向する位置に形成される。
発光素子233は、回転盤231に向けて光を投光する。発光素子233には、例えば、発光ダイオードが用いられる。発光素子233及び受光素子234は、回転盤231及び固定スリット232を挟んで対向するように設置される。受光素子234は、回転盤231及び固定スリット232を通過した光を受光し、図6Bに示すように、A相、B相及びZ相のパルス信号を出力する。受光素子234には、例えば、フォト・トランジスタが用いられる。
Z相信号は、回転盤231が1回転するごとに1回出力される。Z相信号は、原点信号として使用される。また、A相信号とB相信号とは、90°の位相差で出力される。回転盤231が順回転する場合は、A相信号に対して90°遅れでB相信号が出力される。回転盤231が逆回転する場合は、B相信号に対して90°遅れでA相信号が出力される。このため、Z相信号が検出されてからのA相信号及びB相信号の波形に基づいて、回転盤231の原点に対する回転位置が検出される。
図6Aの(1)〜(3)は、ライダ装置1を車両に設置した状態で、鉛直方向上方から各回転位置における偏向ミラー21を見た模式図である。図6Aの(1)〜(3)でいう順回転及び逆回転は、図4でいう順回転及び逆回転と同一方向の回転である。角度センサ23は、図6Aの(2)に示すように、偏向ミラー21が基準位置にあるときに、図6Bに示すZ相信号が出力されるように揺動モータ22に設置される。すなわち、揺動軸221が静止位置にあるときにZ相信号が出力されるように、回転盤231の回転軸2311が揺動軸221に固定される。なお、図6Aの(2)では、基準位置において、偏向ミラー21と発光部10から出力される光ビームとのなす角をX°としている。本実施形態では、X°=45°である。図6Bでは、偏向ミラー21と発光部10から出力される光ビームとのなす角がX°のときにZ相信号が出力されることを示している。
図6Aの(1)に示すように、偏向ミラー21が基準位置から逆回転した場合、図6Bに示すように、B相信号に対して90°遅れでA相信号が出力される。また、図6Aの(3)に示すように、偏向ミラー21が基準位置から順回転した場合、図6Bに示すように、A相信号に対して90°遅れでB相信号が出力される。このため、角度センサ23は、Z相信号が検出されてからのA相信号及びB相信号の波形に基づいて、偏向ミラー21の基準位置に対する回転位置を検出できる。
すなわち、角度センサ23は、偏向ミラー21の回転位置として、原点位置及び原点位置に対する相対角度を検出するように構成されており、偏向ミラー21の基準位置を原点位置として検出する。
[3.制御部]
制御部3は、揺動モータ22の制御として、位置合わせ制御及び走査制御を行うように構成されている。
位置合わせ制御は、揺動モータ22への通電開始後、角度センサ23、具体的には、本実施形態ではインクリメンタルエンコーダによる原点位置の検出結果に基づいて偏向ミラー21の位置合わせを行うように揺動モータ22を動かす制御である。以降、制御部3の説明では、角度センサ23をその一例であるインクリメンタルエンコーダと記載する。
走査制御は、当該位置合わせを行った後、偏向ミラー21を基準位置から所定の回転角度の範囲内で揺動させて光ビームの走査を行うように揺動モータ22を動かす制御である。
位置合わせ制御及び走査制御における偏向ミラー21の実際の回転位置の推移を、図7の(3)に示す。図7の(3)では、偏向ミラー21が基準位置にある場合を0°とし、偏向ミラー21が基準位置から順回転した場合の回転位置を正の値で、偏向ミラー21が基準位置から逆回転した場合の回転位置を負の値で示している。偏向ミラー21が順回転している状態では、回転位置の変化率、換言すれば、図7の(3)に示すグラフの傾きが正となり、逆回転している状態では、グラフの傾きが負となる。例えば、偏向ミラー21が基準位置を中心に回転角度が60°の範囲内で揺動する場合、偏向ミラー21の回転位置は+30°〜−30°の範囲内で推移する。偏向ミラー21の回転方向が切り替わる時点において、偏向ミラー21の回転位置の絶対値は最も大きくなる。なお、図7の(1)及び(4)においても同様に偏向ミラー21の回転位置を示している。
図7の(3)に示すように、位置合わせ制御における偏向ミラー21の回転位置の推移の範囲、すなわち、偏向ミラー21の揺動の幅は、走査制御における偏向ミラー21の揺動の幅よりも小さい。
位置合わせ制御では、制御部3は、揺動モータ22への通電開始後、インクリメンタルエンコーダにより原点信号が検出されるように、偏向ミラー21を揺動させる。偏向ミラー21は、揺動モータ22の無通電時に基準位置に戻る方向へ付勢されるため、揺動モータ22の通電開始時には基準位置付近に位置している。このため、小さい揺動の幅で偏向ミラー21を揺動させればインクリメンタルエンコーダが原点位置を検出することができ、走査時と同じ揺動の幅で偏向ミラー21を揺動させる必要がない。
制御部3は、揺動モータ22へ印加される電圧の値である電圧値を決定するように構成されている。位置合わせ制御及び走査制御における当該電圧値の推移を、図7の(2)に示す。図7では、偏向ミラー21を順回転させるために印加される電圧の値を正の値で、偏向ミラー21を逆回転させるために印加される電圧の値を負の値で示している。
位置合わせ制御は、インクリメンタルエンコーダの検出結果を用いずに電圧値を決定するオープンループ制御である。位置合わせ制御では、例えば、所定の揺動の幅で偏向ミラー21が揺動するようにあらかじめ設定された電圧値が用いられる。
また、位置合わせ制御では、以下のように偏向ミラー21の位置合わせが行われる。揺動モータ22への通電開始時は、偏向ミラー21の回転位置が基準位置からどれだけずれているかが不明であるため、図7の(4)に示すように、制御部3は、通電開始時に偏向ミラー21が基準位置にあると仮定し、図7の(2)に示す電圧値に基づいて、偏向ミラー21の推定回転位置を算出する。その後、制御部3は、インクリメンタルエンコーダによる原点信号の検出時に、図7の(4)に矢印で示すように偏向ミラー21の推定回転位置を基準位置である0°に校正する。このように、制御部3は、偏向ミラー21の推定回転位置を実際の回転位置に合わせ、走査可能な状態にする。
走査制御は、インクリメンタルエンコーダの検出結果及び所定の目標角度に基づいて電圧値を決定するフィードバック制御である。走査制御では、制御部3は、図7の(4)及び(5)に示すように、インクリメンタルエンコーダによる偏向ミラー21の回転位置の検出結果に基づいて、偏向ミラー21の推定回転位置を算出する。そして、制御部3は、算出された推定回転位置と、図7の(1)に示す位置指令値とに基づいて、電圧値を決定する。位置指令値とは、光ビームの走査を行うために、原点位置に対する回転角度が所定の目標角度になるように偏向ミラー21の回転位置を指令する値である。光ビームの走査にあたり、目標角度及び目標角度に係る位置指令値は、推移する値をとる。偏向ミラー21の実際の回転位置は、図7の(1)及び(3)に示すように、位置指令値に従い推移する。また、矢印で示す偏向ミラー21が順回転している期間が1回の走査期間であり、偏向ミラー21の揺動の幅が走査範囲である。例えば、偏向ミラー21の揺動の幅が+30°〜−30°である場合、走査範囲は60°である。なお、位置合わせ制御は光ビームの走査を行う制御ではないため、位置合わせ制御では、位置指令値を用いないことから、位置指令値を0°としている。
制御部3は、走査制御を行うことにより、光ビームの走査が繰り返される処理である測距処理を実行する。
[4.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(4a)揺動モータ22は、走査範囲の略中心方向に光ビームを反射する偏向ミラー21の回転位置である基準位置から所定の回転角度の範囲内で偏向ミラー21を揺動させる。そして、揺動モータ22の無通電時に、偏向ミラー21は、基準位置に戻る方向へ付勢される。このような構成によれば、揺動モータ22の無通電時に偏向ミラー21が基準位置に戻らない構成と比較して、偏向ミラー21の位置合わせが容易となり、走査可能な状態になるまでに要する時間及び電力を低減できる。
また、偏向ミラー21が基準位置から順回転する角度範囲及び基準位置から逆回転する角度範囲の大きさが等しいため、両角度範囲の大きさが異なる場合と比較して、偏向ミラー21の揺動に要するピーク電力を低減できる。ピーク電力とは、揺動モータ22が絶対値が最大となる回転位置まで偏向ミラー21を回転させるために要する電力である。例えば、偏向ミラー21が同じ回転角度の範囲内で揺動する場合、順回転する角度範囲及び逆回転する角度範囲が等しい場合の偏向ミラー21の回転位置の絶対値の最大値は、両角度範囲が異なる場合の偏向ミラー21の回転位置の絶対値の最大値よりも小さくなる。このため、両角度範囲が等しい場合、両角度範囲が異なる場合と比較して、揺動モータ22の要するピーク電力は小さくなる。
(4b)揺動モータ22は、一対の固定磁石224によって無通電時に揺動軸221が静止位置に戻る方向に付勢されるように構成されており、偏向ミラー21は、揺動軸221が静止位置にあるときに基準位置となるように、揺動軸221に取り付けられている。このような構成によれば、上記付勢力を有する揺動モータ22を用いて、揺動モータ22の無通電時に偏向ミラー21を基準位置に戻すことができる。
(4c)角度センサ23の一例であるインクリメンタルエンコーダは、偏向ミラー21の回転位置として、原点位置及び原点位置に対する相対角度を検出するように構成されており、偏向ミラー21の基準位置を原点位置として検出する。このような構成によれば、偏向ミラー21は揺動モータ22の無通電時に基準位置に戻る方向へ付勢されるため、揺動モータ22の通電開始後のインクリメンタルエンコーダによる原点位置の検出が容易となる。これにより、偏向ミラー21の推定回転位置の校正に要する時間及び電力をより低減でき、走査可能な状態になるまでに要する時間及び電力をより低減できる。
(4d)制御部3は、揺動モータ22への通電開始後に偏向ミラー21の位置合わせを行う位置合わせ制御と、光ビームの走査を行う走査制御と、を行うように構成されており、位置合わせ制御における偏向ミラー21の揺動の幅は、走査制御における偏向ミラー21の揺動の幅よりも小さい。このような構成によれば、偏向ミラー21の位置合わせの際に偏向ミラー21の揺動の幅が不要に大きくならず、少ない揺動量で迅速に偏向ミラー21の位置合わせを行うことができる。
(4e)位置合わせ制御は、インクリメンタルエンコーダの検出結果を用いずに揺動モータ22へ印加される電圧の値である電圧値を決定するオープンループ制御であり、走査制御は、インクリメンタルエンコーダの検出結果及び処理の目標角度に基づいて当該電圧値を決定するフィードバック制御である。仮に、制御部3が、位置合わせ制御もフィードバック制御で行った場合、偏向ミラー21の推定回転位置を用いて電圧値を決定することから、図7の(4)に矢印で示す推定回転位置の校正時における推定回転位置の変動によって、決定される電圧値が不安定になる。本実施形態のように、制御部3は、位置合わせ制御をオープンループ制御で行うことで、位置合わせ制御における電圧値を安定させることができる。また、制御部3は、走査制御をフィードバック制御で行うことで、光ビームの走査を行う際には偏向ミラー21の回転位置を厳密に制御することができる。
なお、本実施形態では、光ビームが送信波に相当し、光学窓5が透過窓に相当し、一対の固定磁石224が付勢部に相当し、静止位置が所定位置に相当する。
[5.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(5a)上記実施形態では、揺動モータ22に備えられた一対の固定磁石224によって、偏向ミラー21が基準位置に戻る方向へ付勢された。しかし、測距処理が終了した場合に偏向ミラー21を基準位置に戻す構成はこれに限定されない。例えば、制御部3が、測距処理が終了した場合に偏向ミラー21が基準位置に戻るように、揺動モータ22へ印加される電圧の値を決定する構成でもよい。また例えば、揺動モータ22自体は一対の固定磁石224を備えず、揺動モータ22の外部に設置された一対の固定磁石により偏向ミラー21が基準位置に戻るように付勢される構成でもよい。
(5b)制御部3は、一対の固定磁石224の有無によらず、例えば、測距処理が終了した場合に、位置戻し制御を行うように構成されてもよい。位置戻し制御は、偏向ミラー21の位置を基準位置に戻すように揺動モータ22を動かす制御であって、上述したフィードバック制御である。位置戻し制御では、制御部3は、上述した走査制御と同様にして偏向ミラー21の推定回転位置を算出する。そして、制御部3は、算出された推定回転位置と位置指令値とに基づいて、電圧値を決定する。
図8の(2)には、図8の(1)に示す終了指令信号により測距処理が終了し、位置戻し制御が行われる場合における、位置指令値の一例を示している。終了指令信号とは、制御部3に対して光ビームの走査を終了するように指令する信号である。終了指令信号は、例えば、車両のイグニッションスイッチがオフにされた場合に、ライダ装置1の外部のECUから出力される。図8の(2)に示す例は、制御部3が終了指令信号を検出した場合に、所定の区切りまで光ビームの走査を行った後、偏向ミラー21の回転位置を基準位置まで推移させる位置指令値である。図8の(2)では、終了指令信号が検出された際に行われていた走査期間が終了し、偏向ミラー21が逆回転して次の走査期間が開始されるときを上記区切りとしている。また、図8の(3)には、偏向ミラー21の実際の回転位置を示している。図8の(2)及び(3)に示すように、位置戻し制御において、偏向ミラー21の実際の回転位置は、位置指令値に従い推移し、基準位置に戻される。
このような構成によれば、測距処理が終了した場合に偏向ミラー21の回転位置をより確実に基準位置に戻すことができるため、偏向ミラー21の位置合わせをより確実に行うことができる。
図8に示す例では、終了指令信号が検出された場合、所定の区切りまで光ビームの走査が行われた後に位置戻し制御が行われるが、所定の区切りに至る前、例えば終了指令信号の検出後直ちに光ビームの走査が終了されて位置戻し制御が行われてもよい。
(5c)ライダ装置1は、ライダ装置1における異常を検知するように構成された異常検知部を更に備えてもよい。異常検出部は、ライダ装置1における異常を検知した場合に、制御部3に対して、上記終了指令信号を出力してもよい。
(5d)上記実施形態では、偏向ミラー21は、一対の固定磁石224による磁力によって基準位置に戻る方向へ付勢されるが、偏向ミラー21を基準位置に戻す付勢力は磁力に限定されない。例えば、バネ等の弾性体を用いて、偏向ミラー21を弾性体の弾性力によって基準位置に戻すように付勢してもよい。
(5e)上記実施形態では、筐体4に光学窓5が設けられている。光学窓5は、筐体4において、揺動非干渉位置に設けられる。揺動非干渉位置とは、偏向ミラー21が揺動駆動された場合に偏向ミラー21と干渉しない位置である。また、光学窓5は、図9の(A)に示すように、回転干渉位置に設けられてもよい。回転干渉位置とは、筐体において、偏向ミラー21が揺動軸221周りに一回転したと仮定した場合に偏向ミラー21と干渉する位置である。回転干渉位置には、例えば、偏向ミラー21の回転軸線Sに沿って見た場合において、回転軸線Sと光学窓5との最短距離が、偏向ミラー21における回転軸線Sからの最長距離よりも短い位置が含まれる。このような構成によれば、図9の(B)のような、光学窓5が回転非干渉位置に設けられる構成と比較して、ライダ装置を小型化できる。回転非干渉位置とは、筐体において、偏向ミラー21が揺動軸221周りに一回転したと仮定した場合に偏向ミラー21と干渉しない位置である。なお、図9の(A)及び(B)は、いずれも、ライダ装置を車両に設置した状態で鉛直方向上方から見た概略図である。
(5f)上記実施形態では、角度センサ23としてインクリメンタルエンコーダを用いた構成を例示したが、インクリメンタルエンコーダ以外のセンサが用いられてもよい。また、スキャン部20は、角度センサ23を備えない構成であってもよい。
(5g)上記実施形態では、位置合わせ制御は、オープンループ制御であるが、オープンループ制御以外の制御を含んでもよい。また、上記実施形態では、走査制御は、フィードバック制御であるが、フィードバック制御以外の制御を含んでもよい。
(5h)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。
1…ライダ装置、21…偏向ミラー、22…揺動モータ、221…揺動軸。

Claims (8)

  1. 送信波を反射するように構成された偏向ミラー(21)と、
    所定の走査範囲への前記送信波の走査が行われるように前記偏向ミラーを揺動軸(221)周りに揺動駆動するように構成された揺動モータ(22)と、
    を備え、
    前記揺動モータは、前記走査範囲の略中心方向に前記送信波を反射する前記偏向ミラーの回転位置である基準位置から所定の回転角度の範囲内で前記偏向ミラーを揺動させるように構成され、
    前記偏向ミラーは、前記送信波の走査が繰り返される処理である測距処理が終了した場合に、前記基準位置に戻されるように構成されている、測距装置。
  2. 請求項1に記載の測距装置であって、
    前記揺動モータは、前記揺動モータの無通電時に、前記揺動軸を、前記揺動軸の所定の回転位置である所定位置に戻る方向へ付勢するように構成された付勢部(224)を備え、
    前記偏向ミラーは、前記揺動軸が前記所定位置にあるときに前記基準位置となるように、前記揺動軸に取り付けられる、測距装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の測距装置であって、
    前記偏向ミラーの回転位置として、原点位置及び前記原点位置に対する相対角度を検出するように構成されたインクリメンタルエンコーダ(23)を更に備え、
    前記インクリメンタルエンコーダは、前記基準位置を前記原点位置として検出するように構成されている、測距装置。
  4. 請求項3に記載の測距装置であって、
    前記揺動モータを制御するように構成された制御部(3)を更に備え、
    前記制御部は、位置合わせ制御及び走査制御を行うように構成され、
    前記位置合わせ制御は、前記揺動モータへの通電開始後、前記インクリメンタルエンコーダによる前記原点位置の検出結果に基づいて前記偏向ミラーの位置合わせを行うように前記揺動モータを動かす制御であり、
    前記走査制御は、前記位置合わせを行った後、前記偏向ミラーを前記基準位置から所定の回転角度の範囲内で揺動させて前記送信波の走査を行うように前記揺動モータを動かす制御である、測距装置。
  5. 請求項4に記載の測距装置であって、
    前記位置合わせ制御における前記偏向ミラーの揺動の幅は、前記走査制御における前記偏向ミラーの揺動の幅よりも小さい、測距装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の測距装置であって、
    前記制御部は、前記揺動モータへ印加される電圧の値である電圧値を決定するように構成され、
    前記位置合わせ制御は、前記インクリメンタルエンコーダの検出結果を用いずに前記電圧値を決定するオープンループ制御を含み、
    前記走査制御は、前記インクリメンタルエンコーダの検出結果及び所定の目標角度に基づいて前記電圧値を決定するフィードバック制御を含む、測距装置。
  7. 請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載の測距装置であって、
    前記揺動モータへ印加される電圧の値である電圧値を決定し、前記揺動モータを制御するように構成された制御部(3)を更に備え、
    前記制御部は、前記測距処理が終了した場合に、前記偏向ミラーの位置を前記基準位置に戻すように前記揺動モータを動かす制御である位置戻し制御を行うように構成され、
    前記位置戻し制御は、前記インクリメンタルエンコーダの検出結果及び所定の目標角度に基づいて前記電圧値を決定するフィードバック制御を含む、測距装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の測距装置であって、
    前記偏向ミラーを収容するように構成された筐体(4)と、
    前記筐体に設けられ、前記偏向ミラーにより反射された前記送信波を透過するように構成された透過窓(5)と、
    を更に備え、
    前記透過窓は、前記筐体において、前記偏向ミラーが前記揺動軸周りに一回転したと仮定した場合に前記偏向ミラーと干渉する位置に設けられている、測距装置。
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