JP2021081121A - 気化器 - Google Patents

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章 大塩
Akira Oshio
章 大塩
久志 宮崎
Hisashi Miyazaki
久志 宮崎
拓 勝山
Hiroshi Katsuyama
拓 勝山
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Abstract

【課題】加熱用流体のショートパスを防止することができるとともに、開放点検時の清掃を容易に行うことができる構成の気化器を提供すること。【解決手段】気化器100は、軸方向Zに所定の間隔をあけて本体容器1の内部に配置され、伝熱管束2を構成する直管9が貫通孔17aに挿入されることで伝熱管束2を支持する複数のサポートプレート17と、軸方向Zへ延びるように本体容器1の内部かつ伝熱管束2の両側に配置され、複数のサポートプレート17同士をサポートプレート17の外周面において連結するスペーサ部材18と、軸方向Zへ延びるように本体容器1の内部かつ伝熱管束2の両側に配置され、スペーサ部材18またはサポートプレート17に着脱可能に取り付けられるシールプレート22と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、LNGなどの液化ガスを加熱用流体により気化させる気化器に関する。
LNG(液化天然ガス)などの液化ガスを、加熱用流体で気化させる気化器として、例えば特許文献1に記載されたものがある。その従来技術は、次のように構成されている。
温水バスを形成するシェル本体内に、温水と熱交換して液化ガスを蒸発させる伝熱管束を設け、この伝熱管束を、端部に複数の180°リターンベンドを有する多パスの伝熱管を多数列並べて形成してなる温水バス式気化器において、シェル本体が水平円筒型にされ、水平円筒の両側面に一対の整流板が設けられる。
上記構成によれば、特許文献1の段落0008に記載されているように、伝熱管束とシェル本体の内周との間で温水がバイパス(ショートパス)するスペースをなくすことができる。
特許第3965012号公報
上記従来技術には、次のような問題がある。上記整流板は、シェル本体に直接または間接に溶接などで固定される。そのため、整流板とシェル本体との間が閉鎖空間となり、シェル本体内部の開放点検時に、整流板とシェル本体との間を清掃することができない。また、整流板とシェル本体との間の腐食状況を確認することも難しい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、加熱用流体のショートパスを防止することができるとともに、開放点検時の清掃を容易に行うことができる構成の気化器を提供することである。
本発明は、液化ガスを加熱用流体により気化させる気化器に関する。気化器は、横置き配置され、内部に前記加熱用流体が供給される筒形状の本体容器と、前記本体容器の軸方向に沿って前記本体容器の内部に配置された、前記液化ガスが流される伝熱管束と、前記軸方向に所定の間隔をあけて前記本体容器の内部に配置され、前記伝熱管束を構成する複数の直管が貫通孔に挿入されることで前記伝熱管束を支持する複数のサポートプレートと、前記軸方向へ延びるように前記本体容器の内部かつ前記伝熱管束の両側に配置され、前記複数のサポートプレート同士を前記サポートプレートの外周面において連結するスペーサ部材と、前記軸方向へ延びるように前記本体容器の内部かつ前記伝熱管束の両側に配置され、前記スペーサ部材または前記サポートプレートに着脱可能に取り付けられたシールプレートと、を備える。
本発明の上記気化器は、次のような作用効果を奏する。伝熱管束の両側に配置された上記シールプレートによって、加熱用流体のショートパスを防止することができる。このシールプレートは、上記スペーサ部材または上記サポートプレートに着脱可能に取り付けられるので、作業者は、気化器の内部を開放して点検する時の清掃を容易に行うことができる。
本発明の上記気化器において、前記本体容器の端部開口を閉止するエンドプレートに、前記スペーサ部材の軸方向端部、ならびに前記伝熱管束の入口ノズルおよび出口ノズルが固定されていてもよい。
この構成によると、伝熱管束、スペーサ部材などとともにシールプレートを、本体容器の外部へ容易に取り出すことができる。
また、本発明の上記気化器において、前記入口ノズルと前記直管とを接続する、前記軸方向に対して直交す方向に延びる分配管の側面に、前記軸方向に沿って突出する環状の分配用突出部を有する複数の分配孔が並べて開けられており、前記直管の端面と前記分配用突出部の端面とが突合溶接されていてもよい。
この構成によると、伝熱管束、スペーサ部材などとともにシールプレートを、本体容器の外部へ取り出す際に、直管をその軸方向へより真っ直ぐな状態を維持したまま移動させることができ、上記主要機器の取り出しがより容易となる。
また、本発明の上記気化器において、前記出口ノズルと前記直管とを接続する、前記軸方向に対して直交す方向に延びる合流管の側面に、前記軸方向に沿って突出する環状の合流用突出部を有する複数の合流孔が並べて開けられており、前記直管の端面と前記合流用突出部の端面とが突合溶接されていてもよい。
この構成によると、伝熱管束、スペーサ部材などとともにシールプレートを、本体容器の外部へ取り出す際に、直管をその軸方向へより真っ直ぐな状態を維持したまま移動させることができ、上記主要機器の取り出しがより容易となる。
また、本発明の上記気化器において、前記スペーサ部材は、前記サポートプレートの高さ方向の中央よりも上方に取り付けられた上側スペーサ部材と、前記サポートプレートの幅方向端部の下面に取り付けられた下側スペーサ部材と、を有し、前記本体容器の内部の底面側において前記軸方向へ延びるように前記本体容器の内面に固定されたレール部材に、前記下側スペーサ部材が摺動自在に載せられていてもよい。
この構成によると、サポートプレート同士の間隔を確保する機能、および伝熱管束・シールプレートなどの内部機器取り出し補助機能という複数の機能を、上記下側スペーサ部材に担わせることができる。
また、本発明の上記気化器において、前記シールプレートの前記軸方向の長さが、前記伝熱管束の前記軸方向の全長よりも短く、前記伝熱管束の前記軸方向の両端部を除く部分の両側に前記シールプレートが配置されていてもよい。
この構成によると、シールプレートの全体重量を抑えつつ、液化ガスの加温に係る伝熱管束の主要部における加熱用流体のショートパスを防止することができる。
また、本発明の上記気化器において、前記軸方向へ延びる加熱用流体分配管が前記本体容器の底部に配置されており、前記加熱用流体が下方に向かって吹き出すように前記加熱用流体分配管に複数の孔が開けられていてもよい。
この構成によると、本体容器の底部に近い側に配置された伝熱管束において、不均等蒸発が生じることを抑制することができる。
本発明にかかる気化器によれば、加熱用流体のショートパスを防止することができるとともに、開放点検時の清掃を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る気化器の切欠き側面図である。 図1のA−A断面図である。 入口ノズルと分配管と伝熱管束を構成する複数の直管との接続構造を示す断面図である。 出口ノズルと合流管と伝熱管束を構成する複数の直管との接続構造を示す断面図である。
本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態では、気化させる液化ガスをLNG(液化天然ガス)としているが、気化対象はLNGに限定されることはない。同様に、液化ガスを気化させる加熱用流体についても、以下に示す温水(加温された水だけでなく常温の水を含む)に限定されず、その他の液体を加熱用流体として用いることが可能である。
図1、2に示すように、気化器100は、本体容器1、伝熱管束2、加熱用流体供給管としての温水供給管3、流体排出管としての温水排出管4などを備えている。気化器100は、LNGと加熱用流体としての温水とを間接接触させることでLNGを気化させる。
本体容器1は、その内部に加熱用流体としての温水が供給される筒形状の容器であり、横置き配置される(本体容器1の軸方向Zが水平にされて設置される)。本体容器1の両端部開口は、それぞれエンドプレート5で閉止される。エンドプレート5は、本体容器1のフランジ部1aに、ボルト6などの固定手段によって着脱可能に取り付けられる。また、本体容器1は、サドル7を介して架台8で支持される。
伝熱管束2は、LNGが流される伝熱管の束であって、本体容器1の軸方向Zに沿ってその内部に配置される。この伝熱管束2は、複数本の直管9と、直管9同士をその端部で接続する複数本のU字形状のベンド管10とで構成される。伝熱管束2に供給されたLNGは、上記ベンド管10部分で180°流れる向きを変えて下方から上方へと複数の直管9内を流れる。
伝熱管束2の上流側端部(一方の端部開口)は分配管としてのLNG分配管11に接続され、伝熱管束2の下流側端部(他方の端部開口)は合流管としての気化ガス合流管12に接続される。LNG分配管11は、入口ノズル13から供給されたLNGを伝熱管束2に分配供給するための管であり、入口ノズル13に接続される。図2には、入口ノズル13から供給されたLNGを5経路(5パス)で伝熱管束2に流す例が示されているが、パス数はこれに限定されるものではない。気化ガス合流管12は、伝熱管束2内を複数の経路(複数パス)で流れて気化した気化ガス(NG)を1つにまとめるための管であり、出口ノズル14に接続される。
入口ノズル13および複数の直管9とLNG分配管11との接続構造は次のとおりである。LNG分配管11は、本体容器1の軸方向Zに対して直交する方向に延びる管であって、図3に示すように、その一方の側面に、複数の分配孔11aが並べて開けられている。また、反対側の側面に、ノズル接続孔11bが開けられている。分配孔11aは、上記軸方向Zに沿って管側面から突出する環状の分配用突出部31を有し、直管9の端面と分配用突出部31の端面とが突合溶接されている。同様に、ノズル接続孔11bは、上記軸方向Zに沿って管側面から突出する環状のノズル用突出部32を有し、入口ノズル13の端面とノズル用突出部32の端面とが突合溶接されている。
従来は、LNG分配管11に開けた分配孔に直管9を差し込んでその隙間部分を溶接していた。この場合、パス数が増えることで直管9の列数が増えると、直管9溶接時にLNG分配管11の長手側に歪みが発生し、LNG分配管11が曲がることがあった。なお、LNG分配管11の曲がりを防止するために管拘束治具を用いた場合には、LNG分配管11に残留応力が残ってしまう。これに対して、複数の直管9とLNG分配管11との接続構造を上記本実施形態のようにすると、LNG分配管11の長手側に歪みが発生することを抑制することができる。その結果、複数の直管9とLNG分配管11との接続品質が向上し、伝熱管束2、および後述するシールプレート22などの主要機器を、本体容器1の外部へ一体的に引き抜いて取り出す際に、直管9をその軸方向へより真っ直ぐな状態を維持したまま移動させることができ、上記主要機器の取り出しがより容易となる。
出口ノズル14および複数の直管9と気化ガス合流管12との接続構造は次のとおりである。気化ガス合流管12は、本体容器1の軸方向Zに対して直交する方向に延びる管であって、図4に示すように、その一方の側面に、複数の合流孔12aが並べて開けられている。また、反対側の側面に、ノズル接続孔12bが開けられている。合流孔12aは、上記軸方向Zに沿って管側面から突出する環状の合流用突出部33を有し、直管9の端面と合流用突出部33の端面とが突合溶接されている。同様に、ノズル接続孔12bは、上記軸方向Zに沿って管側面から突出する環状のノズル用突出部34を有し、出口ノズル14の端面とノズル用突出部34の端面とが突合溶接されている。
従来は、気化ガス合流管12に開けた合流孔に直管9を差し込んでその隙間部分を溶接していた。この場合、パス数が増えることで直管9の列数が増えると、直管9溶接時に気化ガス合流管12の長手側に歪みが発生し、気化ガス合流管12が曲がることがあった。なお、気化ガス合流管12の曲がりを防止するために管拘束治具を用いた場合には、気化ガス合流管12に残留応力が残ってしまう。これに対して、複数の直管9と気化ガス合流管12との接続構造を上記本実施形態のようにすると、気化ガス合流管12の長手側に歪みが発生することを抑制することができる。その結果、複数の直管9と気化ガス合流管12との接続品質が向上し、伝熱管束2、および後述するシールプレート22などの主要機器を、本体容器1の外部へ一体的に引き抜いて取り出す際に、直管9をその軸方向へより真っ直ぐな状態を維持したまま移動させることができ、上記主要機器の取り出しがより容易となる。
上記入口ノズル13は、エンドプレート5に形成された孔5aに挿入され、エンドプレート5に固定される。本実施形態では、カップ状部材15を介して溶接によりエンドプレート5に入口ノズル13が固定されている。同様に、上記出口ノズル14は、エンドプレート5に形成された孔5bに挿入され、エンドプレート5に固定される。本実施形態では、カップ状部材16を介して溶接によりエンドプレート5に出口ノズル14が固定されている。
上記伝熱管束2は、本体容器1の内部に配置される複数のサポートプレート17によって次のような構成で支持される。サポートプレート17は、本体容器1の軸方向Zに所定の間隔をあけて配置される。このサポートプレート17には、複数の貫通孔17aがあけられており、伝熱管束2を構成する前記直管9が各貫通孔17aに挿入される。図2の中のB部拡大図に示すように、貫通孔17aの径は、直管9の外径よりも僅かに大きくされる。そのため、直管9の軸方向において直管9はサポートプレート17に拘束されないので、温度変化による直管9の軸方向への収縮が許容される。一方、直管9の径方向においては、サポートプレート17によって直管9は拘束される。
所定の間隔をあけて配置される上記サポートプレート17同士は、その外周面においてスペーサ部材18で連結される。これにより、サポートプレート17は相互に支え合って起立した状態を維持し、且つ温度変化によって直管9が収縮してもサポートプレート17同士の間隔は変化しない。上記スペーサ部材18は、軸方向Zへ延びるように本体容器1の内部かつ伝熱管束2の両側に配置される。本実施形態では、スペーサ部材18は、サポートプレート17の高さ方向の中央よりも上方に取り付けられた上側スペーサ部材19と、サポートプレート17の幅方向端部の下面に取り付けられた下側スペーサ部材20とで構成される。
上記上側スペーサ部材19は、例えば、サポートプレート17の上側の角部に溶接などで固定される。上側スペーサ部材19および下側スペーサ部材20は、例えば、アングル鋼であり、その軸方向端部は、上記入口ノズル13および出口ノズル14が固定された同じエンドプレート5に溶接などで固定される。これにより、当該エンドプレート5と、上側スペーサ部材19および下側スペーサ部材20とが一体とされている。
本体容器1の内部の底面側において軸方向Zへ延びるように本体容器1の内面にレール部材21が固定される。レール部材21は、例えば、アングル鋼である。このレール部材21の上に、上記下側スペーサ部材20が摺動自在に載せられる。
本体容器1の内部かつ伝熱管束2の両側には、軸方向Zへ延びるように一対のシールプレート22が配置される。これらシールプレート22は、複数のプレート片23、24を介して上側スペーサ部材19および下側スペーサ部材20のそれぞれに着脱可能に取り付けられる。上記プレート片23は、上側スペーサ部材19に溶接などで固定される。このプレート片23にシールプレート22がボルト25などの固定手段によって着脱可能に取り付けられる。また、上記プレート片24は、下側スペーサ部材20に溶接などで固定される。このプレート片24にシールプレート22がボルト25などの固定手段によって着脱可能に取り付けられる。
上記伝熱管束2において、軸方向Zにおける一方のベンド管10と他方のベンド管10との間の距離を伝熱管束2の軸方向Zの全長Lとする。本実施形態では、図1に示すように、シールプレート22の軸方向Zの長さが、上記全長Lよりも短くされており、伝熱管束2の軸方向Zの両端部を除く部分の両側に、図2に示すように一対のシールプレート22が配置されている。この構成によると、シールプレート22の全体重量を抑えつつ、LNGの加温に係る伝熱管束2の主要部における温水のショートパスを防止することができる。なお、シールプレート22は、シールプレート22aとシールプレート22bとが(2枚の板材が)軸方向Zにおいて並べられてなるものであるが、1枚の板材で構成されてもよいし、3枚以上の板材で構成されてもよい。
温水供給管3は、伝熱管束2の下方から本体容器1の内部に温水を供給するための管である。温水供給管3は、横置き配置された本体容器1の下部側面に取り付けられた温水入口管26と、温水入口管26から分岐する加熱用流体分配管としての温水分配管27とを有する。
温水分配管27は、本体容器1の軸方向Zに沿って本体容器1の底部に配管される。温水分配管27は伝熱管束2の下方に配管される。
上記温水分配管27には、本体容器1の内部に温水を供給するための複数の孔27a・27bが所定の間隔で開けられる。図2に示すように、これら複数の孔27a・27bは、本体容器1の軸方向Zから見て、斜め下方に向かって温水が吹き出すように開けられている。なお、本実施形態では、孔27a・27bの位置は、鉛直方向から45°斜め下方に傾いた位置とされている。また、孔27aと孔27bとは、軸方向Zから見て左右対称の位置とされている。孔27a・27bから吹き出した温水が、伝熱管束2に直接当たらないので、伝熱管束2において不均等蒸発が生じることを抑制することができる。
温水排出管4は、LNGと温水とが伝熱管束2を介して間接接触することで温水が抜熱されてなる水(LNGとの熱交換により抜熱された水)を本体容器1の外部に排出するための管である。温水排出管4は、横置き配置された本体容器1の上部側面に取り付けられた温水出口管28と、温水出口管28から分岐する集液管としての温水集水管29とを有する。
温水集水管29は、本体容器1の軸方向Zに沿って本体容器1の天井部付近に配管される。温水集水管29は伝熱管束2の上方に配管される。
上記温水集水管29には、抜熱された水を集水するための複数の孔29a・29bが所定の間隔で開けられる。図2に示すように、これら複数の孔29a・29bは、本体容器1の軸方向Zから見て、温水集水管29の側面中央部に開けられている。なお、孔29a・29bは、必ずしも上記側面中央部に開けられている必要はない。
上記構成の気化器100によりLNGは次のように気化されて気化ガス(NG=天然ガス)となる。
入口ノズル13から気化器100へLNGが供給される。供給されたLNGは、LNG分配管11で5経路に分配され、各経路の直管9を流れるとともにベンド管10部分で180°流れる向きを変えながら下方から上方へ伝熱管束2を流れていく。一方で、温水入口管26から本体容器1内へ加熱用流体としての温水が供給される。
供給された温水は、温水分配管27に開けられた複数の孔27a・27bから斜め下方に向かって吹き出し、その後、シールプレート22の間を上昇していく。このとき、LNGと温水とが伝熱管束2を介して間接接触することで、LNGは気化していく。シールプレート22が伝熱管束2の両側に配置されていることで、温水のショートパスが防止される。気化ガス(NG)は、気化ガス合流管12で合流した後、出口ノズル14から出ていく。一方、LNGとの間接接触により抜熱された水は、温水集水管29で集水された後、温水出口管28から出ていく。
上記構成の気化器100の内部の開放点検は、次のように行われる。
入口ノズル13および出口ノズル14が固定された側のエンドプレート5の外面中央部に引抜きラグプレート30が溶接などにより取り付けられている。作業者は、ボルト6を外し、引抜きラグプレート30を利用して、エンドプレート5を引っ張る。前記のとおり、入口ノズル13および出口ノズル14が固定されたエンドプレート5の内面に、上側スペーサ部材19および下側スペーサ部材20の軸方向端部が固定されているとともに、伝熱管束2を支持するサポートプレート17が上側スペーサ部材19および下側スペーサ部材20に固定されている。伝熱管束2は入口ノズル13および出口ノズル14に接続されている。シールプレート22は、上側スペーサ部材19および下側スペーサ部材20に着脱可能に取り付けられている。また、レール部材21の上に下側スペーサ部材20が摺動自在に載せられている。そのため、エンドプレート5を引っ張ることで、伝熱管束2、およびシールプレート22などの主要機器を、作業者は本体容器1の外部へ引き抜くことができる。
上記主要機器が本体容器1の外部へ引き抜かれると、本体容器1の内部には、レール部材21、温水分配管27、温水集水管29、温水入口管26、および温水出口管28が残るだけであるので、作業者は、本体容器1の内部の点検および清掃を容易に行うことができる。また、作業者は、ボルト25を外して、本体容器1の外部へ引き抜かれた上側スペーサ部材19および下側スペーサ部材20から、伝熱管束2の両側のシールプレート22を取り外す。これにより、作業者は、伝熱管束2の点検および清掃を容易に行うことができる。
上記の実施形態は次のように変更可能である。
上記実施形態では、サポートプレート17同士を連結するスペーサ部材18にシールプレート22が着脱可能に取り付けられている。これに代えて、シールプレート22がサポートプレート17に着脱可能に取り付けられてもよい。なお、スペーサ部材18は、軸方向Zへ延びる部材であるので、軸方向Zにおける任意の位置に、プレート片23、24を配置することができる。すなわち、軸方向Zにおける任意の位置で、シールプレート22を着脱可能に固定することができる。よって、スペーサ部材18にシールプレート22を取り付ける方が、シールプレート22の固定が安定するとともに、作業者は、シールプレート22を取り付けやすい。
上記実施形態では、シールプレート22の軸方向Zの長さが、伝熱管束2の全長Lよりも短くされている。シールプレート22の軸方向Zの長さは、伝熱管束2の全長Lと同じであってもよいし、伝熱管束2の全長Lよりも長くてもよい。
上記実施形態では、温水分配管27は1本とされている。温水分配管27が2本以上設けられてもよい。温水集水管29についても同様である。
レール部材21として、アングル鋼に代えて平鋼が用いられてもよい。同様に、スペーサ部材18として、アングル鋼に代えて平鋼が用いられてもよい。なお、次の観点から、下側スペーサ部材20としては、平鋼よりもアングル鋼などの断面L字形状の部材が用いられることが好ましい。下側スペーサ部材20としてアングル鋼などの断面L字形状の部材が用いられると、サポートプレート17や、サポートプレート17に支持される伝熱管束2が、本体容器1の内部で、本体容器1の幅方向にずれることを規制することができる。
温水分配管27に関し、上記実施形態では、鉛直方向から45°斜め下方に向かって温水が吹き出すように孔27a・27bが開けられている。孔27a・27bの位置は、温水が下方に向かって吹き出す位置であればよく、例えば、真下に向かって温水が吹き出すように、温水分配管27に孔が開けられてもよいし、角度も45°に限定されるものではない。
以上、本発明の実施形態について説明した。本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、当業者が想定できる範囲で様々に変更して実施することが可能なものである。
1:本体容器
2:伝熱管束
5:エンドプレート
9:直管
11:LNG分配管(分配管)
11a:分配孔
12:気化ガス合流管(合流管)
12a:合流孔
13:入口ノズル
14:出口ノズル
17:サポートプレート
18:スペーサ部材
19:上側スペーサ部材(スペーサ部材)
20:下側スペーサ部材(スペーサ部材)
21:レール部材
22:シールプレート
27:温水分配管(加熱用流体分配管)
31:分配用突出部
33:合流用突出部
100:気化器

Claims (7)

  1. 液化ガスを加熱用流体により気化させる気化器であって、
    横置き配置され、内部に前記加熱用流体が供給される筒形状の本体容器と、
    前記本体容器の軸方向に沿って前記本体容器の内部に配置された、前記液化ガスが流される伝熱管束と、
    前記軸方向に所定の間隔をあけて前記本体容器の内部に配置され、前記伝熱管束を構成する複数の直管が貫通孔に挿入されることで前記伝熱管束を支持する複数のサポートプレートと、
    前記軸方向へ延びるように前記本体容器の内部かつ前記伝熱管束の両側に配置され、前記複数のサポートプレート同士を前記サポートプレートの外周面において連結するスペーサ部材と、
    前記軸方向へ延びるように前記本体容器の内部かつ前記伝熱管束の両側に配置され、前記スペーサ部材または前記サポートプレートに着脱可能に取り付けられたシールプレートと、
    を備える、気化器。
  2. 請求項1に記載の気化器において、
    前記本体容器の端部開口を閉止するエンドプレートに、前記スペーサ部材の軸方向端部、ならびに前記伝熱管束の入口ノズルおよび出口ノズルが固定されている、気化器。
  3. 請求項2に記載の気化器において、
    前記入口ノズルと前記直管とを接続する、前記軸方向に対して直交す方向に延びる分配管の側面に、前記軸方向に沿って突出する環状の分配用突出部を有する複数の分配孔が並べて開けられており、
    前記直管の端面と前記分配用突出部の端面とが突合溶接されている、気化器。
  4. 請求項2または3に記載の気化器において、
    前記出口ノズルと前記直管とを接続する、前記軸方向に対して直交す方向に延びる合流管の側面に、前記軸方向に沿って突出する環状の合流用突出部を有する複数の合流孔が並べて開けられており、
    前記直管の端面と前記合流用突出部の端面とが突合溶接されている、気化器。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の気化器において、
    前記スペーサ部材は、
    前記サポートプレートの高さ方向の中央よりも上方に取り付けられた上側スペーサ部材と、
    前記サポートプレートの幅方向端部の下面に取り付けられた下側スペーサ部材と、を有し、
    前記本体容器の内部の底面側において前記軸方向へ延びるように前記本体容器の内面に固定されたレール部材に、前記下側スペーサ部材が摺動自在に載せられている、気化器。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の気化器において、
    前記シールプレートの前記軸方向の長さが、前記伝熱管束の前記軸方向の全長よりも短く、前記伝熱管束の前記軸方向の両端部を除く部分の両側に前記シールプレートが配置されている、気化器。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の気化器において、
    前記軸方向へ延びる加熱用流体分配管が前記本体容器の底部に配置されており、
    前記加熱用流体が下方に向かって吹き出すように前記加熱用流体分配管に複数の孔が開けられている、気化器。
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