JP2021079353A - 気泡生成ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】所望の直径の気泡を生成できる気泡生成ユニットを提供する。【解決手段】本発明の態様に係る気泡生成ユニット11は、液体の流通方向に交差する方向に貫通する開口部31を有する流路管21と、開口部31を覆い、気体供給源から供給される気体を、開口部31を通じて流路管21内に透過させる複数の孔が形成されたフィルム材22と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、気泡生成ユニットに関するものである。
環境や医療、食品等の分野において、ファインバブルを利用した技術が種々検討されている。ファインバブルとは、直径が100μm以下の気泡を指す。また、ファインバブルのうち、直径数十nm〜1μmのものをウルトラファインバブルといい、直径1μm〜100μmのものをマイクロバブルという。
下記特許文献1には、いわゆる浸漬タイプの気泡生成装置が開示されている。具体的に、下記特許文献1に記載の気泡生成装置は、液体が収容された容器と、液体中に浸漬された気泡発生部材と、を備えている。この種の気泡生成装置では、ボンベから供給される気体が気泡発生部材の多孔質膜を透過することで、液体中に微細な気泡が発生するとされている。
しかしながら、上述した従来技術のように、浸漬タイプの気泡生成装置では、気泡発生部材で発生する気泡が多孔質膜の表面から剥離し難いという課題がある。気泡が多孔質膜の表面上に滞留すると、表面上に滞留している複数の気泡同士がくっつき合い、大きな気泡に成長する可能性がある。その結果、所望の直径の気泡を得ることができない。
本発明は、所望の直径の気泡を生成できる気泡生成ユニットを提供する。
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
本発明の一態様に係る気泡生成ユニットは、液体の流通方向に交差する方向に貫通する開口部を有する流路管と、前記開口部を覆い、気体供給源から供給される気体を、前記開口部を通じて前記流路管内に透過させる複数の孔が形成されたフィルム材と、を備える。
本発明の一態様に係る気泡生成ユニットは、液体の流通方向に交差する方向に貫通する開口部を有する流路管と、前記開口部を覆い、気体供給源から供給される気体を、前記開口部を通じて前記流路管内に透過させる複数の孔が形成されたフィルム材と、を備える。
本態様では、気体供給源から送り出される気体は、フィルム材の孔を通じてフィルム材を透過する。フィルム材を透過した気体は、フィルム材の内面上で気泡になる。フィルム材の内面上で発生した気泡は、流路管内を流れる液体によって押し流されることで、フィルム材から剥離する。
このように、フィルム材の内面上に発生した気泡は、液体が流路管内を流れる過程でフィルム材の内面上から効率的に取り去られる。これにより、従来の浸漬タイプの気泡生成装置に比べ、フィルム材を透過した気泡がフィルム材の内面上に滞留するのを抑制できる。また、フィルム材の内面が、流路管の内面の一部を構成するので、気泡生成ユニットを配置したことによる気泡生成装置内での圧力損失の増大を抑制できる。
また、本態様の気泡生成ユニットは、フィルム材の内面における接線方向が流路管内での液体の流通方向に沿って配置される。そのため、例えばフィルム材の内面に対し、内面の法線方向に沿ってポンプにより液流を当てる構成に比べ、フィルム材の内面から効率的に気泡を剥離させることができる。
その結果、フィルム材の内面上における気泡の成長を抑制し、所望の直径の気泡を生成することができる。
このように、フィルム材の内面上に発生した気泡は、液体が流路管内を流れる過程でフィルム材の内面上から効率的に取り去られる。これにより、従来の浸漬タイプの気泡生成装置に比べ、フィルム材を透過した気泡がフィルム材の内面上に滞留するのを抑制できる。また、フィルム材の内面が、流路管の内面の一部を構成するので、気泡生成ユニットを配置したことによる気泡生成装置内での圧力損失の増大を抑制できる。
また、本態様の気泡生成ユニットは、フィルム材の内面における接線方向が流路管内での液体の流通方向に沿って配置される。そのため、例えばフィルム材の内面に対し、内面の法線方向に沿ってポンプにより液流を当てる構成に比べ、フィルム材の内面から効率的に気泡を剥離させることができる。
その結果、フィルム材の内面上における気泡の成長を抑制し、所望の直径の気泡を生成することができる。
本態様の気泡生成ユニットにおいて、前記流路管は、前記開口部内に臨み、前記フィルム材に対して前記流路管の内側から前記フィルム材を支持する規制部を備えていることが好ましい。
本態様では、フィルム材に対して流路管の内側からフィルム材を支持することで、気体供給源から供給される気体の圧力による流路管の内側へのフィルム材の変形を規制できる。
本態様では、フィルム材に対して流路管の内側からフィルム材を支持することで、気体供給源から供給される気体の圧力による流路管の内側へのフィルム材の変形を規制できる。
本態様の気泡生成ユニットにおいて、前記規制部は、前記流路管に一体に形成されるとともに、前記開口部を横断していることが好ましい。
本態様では、部品点数の増加を抑制した上で、規制部によってフィルム材を安定して支持することができる。
本態様では、部品点数の増加を抑制した上で、規制部によってフィルム材を安定して支持することができる。
本態様の気泡生成ユニットにおいて、前記流路管は、前記流路管に対して前記流通方向の上流側に位置する上流管、及び前記流路管に対して前記流通方向の下流側に位置する下流管に着脱可能に構成されていることが好ましい。
本態様では、気泡生成ユニットを既存の流路(上流管及び下流管)上に取り付けることで、所望の直径の気泡を簡単に生成することができる。これにより、気泡生成装置全体を新たに設置する構成に比べ、低コスト化を図ることができる。
本態様では、気泡生成ユニットを既存の流路(上流管及び下流管)上に取り付けることで、所望の直径の気泡を簡単に生成することができる。これにより、気泡生成装置全体を新たに設置する構成に比べ、低コスト化を図ることができる。
本態様の気泡生成ユニットにおいて、前記フィルム材は、前記流路管の全周に巻き付けられていることが好ましい。
本態様では、流路管に対するフィルム材の周方向での位置ずれ等を抑制し、フィルム材によって開口部を確実に覆うことができる。その結果、製造効率や歩留まりの向上を図ることができる。
本態様では、流路管に対するフィルム材の周方向での位置ずれ等を抑制し、フィルム材によって開口部を確実に覆うことができる。その結果、製造効率や歩留まりの向上を図ることができる。
上記各態様によれば、所望の直径の気泡を生成できる。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明において、例えば「平行」や「直交」、「中心」、「同軸」等の相対的又は絶対的な配置を示す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差や同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
[気泡生成装置1]
図1は、気泡生成装置1の概略構成図(断面図)である。
図1に示す気泡生成装置1は、上流管10と、気泡生成ユニット11と、下流管12と、を備えている。気泡生成装置1は、上流管10から下流管12に向けて流れる液体に、気泡生成ユニット11で気体を混入することで、液体中に気泡を発生させる。なお、本実施形態の気泡生成装置1(気泡生成ユニット11)で発生させる気泡は、ファインバブルであることが好ましく、ウルトラファインバブルであることがより好ましい。
図1は、気泡生成装置1の概略構成図(断面図)である。
図1に示す気泡生成装置1は、上流管10と、気泡生成ユニット11と、下流管12と、を備えている。気泡生成装置1は、上流管10から下流管12に向けて流れる液体に、気泡生成ユニット11で気体を混入することで、液体中に気泡を発生させる。なお、本実施形態の気泡生成装置1(気泡生成ユニット11)で発生させる気泡は、ファインバブルであることが好ましく、ウルトラファインバブルであることがより好ましい。
本実施形態において、気泡生成装置1を流れる液体としては、水やアルコール等の比較的低粘度のものから、油やエマルジョン等の比較的高粘度のものまで用途に応じて適宜選択可能である。
上流管10及び下流管12は、例えば樹脂材料の他、チタンやステンレス等の耐食性に優れた金属材料により円筒状に形成されている。本実施形態において、上流管10及び下流管12は、同軸に配置されている。
上流管10の上流端部は、液体供給源に接続されている。上流管10の下流端部には、外周側に張り出すフランジ15が形成されている。
下流管12の下流端部は、吐出部(不図示)に接続されている。下流管12の上流端部には、外周側に張り出すフランジ16が形成されている。本実施形態において、吐出部とは、被供給部に対して気泡が混入された液体を吐出する開口を有する部分であって、ノズルや蛇口等が含まれる。なお、本実施形態において、上流管10及び下流管12の流路断面積は、同等に設定されている。
上流管10の上流端部は、液体供給源に接続されている。上流管10の下流端部には、外周側に張り出すフランジ15が形成されている。
下流管12の下流端部は、吐出部(不図示)に接続されている。下流管12の上流端部には、外周側に張り出すフランジ16が形成されている。本実施形態において、吐出部とは、被供給部に対して気泡が混入された液体を吐出する開口を有する部分であって、ノズルや蛇口等が含まれる。なお、本実施形態において、上流管10及び下流管12の流路断面積は、同等に設定されている。
<気泡生成ユニット11>
気泡生成ユニット11は、上流管10と下流管12との間を接続している。気泡生成ユニット11は、流路管21と、フィルム材22と、チャンバ23と、を備えている。
流路管21は、例えば樹脂材料(ポリプロピレン等)の他、チタンやステンレス等の耐食性に優れた金属材料により形成されている。流路管21は、本流路32と、上流フランジ33と、下流フランジ34と、を備えている。
気泡生成ユニット11は、上流管10と下流管12との間を接続している。気泡生成ユニット11は、流路管21と、フィルム材22と、チャンバ23と、を備えている。
流路管21は、例えば樹脂材料(ポリプロピレン等)の他、チタンやステンレス等の耐食性に優れた金属材料により形成されている。流路管21は、本流路32と、上流フランジ33と、下流フランジ34と、を備えている。
本流路32は、上流管10及び下流管12と同等の流路径(流路断面積)をなす円筒状に形成されている。本流路32は、上流管10及び下流管12と同軸に配置されている。但し、本流路32の流路断面積は、上流管10及び下流管12に対して大きくても小さくてもよい。また、本流路32は、角筒状等であってもよい。
上流フランジ33は、本流路32における上流端部から外周側に張り出している。上流フランジ33は、上流管10のフランジ15にパッキン等を挟んで取り付けられている。
下流フランジ34は、下流管12のフランジ16にパッキン等を挟んで取り付けられている。これにより、本流路32は、上流管10及び下流管12に着脱可能に取り付けられている。
下流フランジ34は、下流管12のフランジ16にパッキン等を挟んで取り付けられている。これにより、本流路32は、上流管10及び下流管12に着脱可能に取り付けられている。
図2は、気泡生成ユニット11の平面図である。
図2に示すように、本流路32には、本流路32の外面上で開口する開口部31が形成されている。開口部31は、本流路32を径方向(流通方向に交差する方向)に貫通している。本実施形態の開口部31は、開口部31内を本流路32の流通方向に横断する梁(規制部)35により、本流路32の周方向に区画されている。梁35は、開口部31の内周縁のうち、本流路32の流通方向で対向する部分同士を直線状に架け渡している。梁35の内面は、本流路32の内面に滑らかに連なっている。したがって、本実施形態の開口部31は、周方向で隣り合う梁35によって、複数の取込口36が区画されている。すなわち、取込口36は、本流路32の全周に亘って周方向に間隔をあけて複数配置されている。
図2に示すように、本流路32には、本流路32の外面上で開口する開口部31が形成されている。開口部31は、本流路32を径方向(流通方向に交差する方向)に貫通している。本実施形態の開口部31は、開口部31内を本流路32の流通方向に横断する梁(規制部)35により、本流路32の周方向に区画されている。梁35は、開口部31の内周縁のうち、本流路32の流通方向で対向する部分同士を直線状に架け渡している。梁35の内面は、本流路32の内面に滑らかに連なっている。したがって、本実施形態の開口部31は、周方向で隣り合う梁35によって、複数の取込口36が区画されている。すなわち、取込口36は、本流路32の全周に亘って周方向に間隔をあけて複数配置されている。
フィルム材22は、本流路32の開口部31を本流路32の外側から覆うように本流路32の全周に巻き付けられている。本実施形態において、フィルム材22は、例えば樹脂材料等(ポリプロピレン等)により形成されている。フィルム材22は、本流路32において、開口部31に対して流通方向の両側に位置する部分、及び梁35にインサート成形等により接合されている。但し、フィルム材22は、少なくとも開口部31よりも外周に位置する部分が本流路32に接合されていれば、梁35に接合されていなくてもよい。
なお、フィルム材22は、接着や溶着等により本流路32に接合されていてもよく、ビス等により本流路32に固定されていてもよい。また、フィルム材22は、各取込口36を個別に覆うように設けられていてもよい。
フィルム材22には、多数の孔が形成されている。孔は、気体が通過可能で、かつ液体が通過不能な直径(平均孔径)であって、例えば数nm〜数μm程度の微細孔である。孔は、取込口36を通じて本流路32内に露呈している。なお、孔は、フィルム材22を厚さ方向に貫通していればよく、例えばクレーズであってもよい。クレーズとは、樹脂フィルムに形成される直線状のひび、あるいは割れ目のことをいう。クレーズは、緊張状態に保持したフィルム材22の母材に対し、母材の分子配向方向と平行にブレードのその先端部を当接させる。次いで、ブレードの先端部に母材を当接させた状態で、母材を局部的に折り曲げる。その後、ブレードに対して母材を相対的に移動させることにより、母材の移動方向と交差する方向に延びるクレーズを母材の移動方向に縞状に形成することができる。
チャンバ23は、本流路32のうち、上述したフィルム材22が設けられた部分を外側から取り囲んでいる。チャンバ23は、フィルム材22との間に気体流通路41を形成している。気体流通路41は、本流路32の全周に亘って連通していても、本流路32の一部で周方向に仕切られていてもよい。
チャンバ23には、気体供給路43が接続されている。気体供給路43は、不図示の気体供給源に接続されている。すなわち、気体供給源から送出される気体は、気体供給路43を通じて気体流通路41内に充填されることで、チャンバ23内が加圧される。なお、本実施形態において、気体供給源から供給される気体は、空気や酸素、二酸化炭素、オゾン、窒素、フッ素等、用途に応じて適宜選択可能である。
チャンバ23には、気体供給路43が接続されている。気体供給路43は、不図示の気体供給源に接続されている。すなわち、気体供給源から送出される気体は、気体供給路43を通じて気体流通路41内に充填されることで、チャンバ23内が加圧される。なお、本実施形態において、気体供給源から供給される気体は、空気や酸素、二酸化炭素、オゾン、窒素、フッ素等、用途に応じて適宜選択可能である。
次に、上述した気泡生成装置1の作用について説明する。
気泡生成装置1において、液体供給源から送り出される液体は、上流管10、流路管21及び下流管12に向けて流れる。
一方、気体供給源から送り出される気体は、チャンバ23内に供給される。チャンバ23内に供給された気体は、フィルム材22の孔を通じてフィルム材22を透過する。フィルム材22を透過した気体は、流路管21内に混入されることで、フィルム材22の内面上で気泡になる。フィルム材22の内面上で発生した気泡は、流路管21内を流れる液体によって押し流されることで、フィルム材22から剥離する。その結果、気泡は、液体とともに下流管12を通して吐出部から吐出される。
気泡生成装置1において、液体供給源から送り出される液体は、上流管10、流路管21及び下流管12に向けて流れる。
一方、気体供給源から送り出される気体は、チャンバ23内に供給される。チャンバ23内に供給された気体は、フィルム材22の孔を通じてフィルム材22を透過する。フィルム材22を透過した気体は、流路管21内に混入されることで、フィルム材22の内面上で気泡になる。フィルム材22の内面上で発生した気泡は、流路管21内を流れる液体によって押し流されることで、フィルム材22から剥離する。その結果、気泡は、液体とともに下流管12を通して吐出部から吐出される。
このように、本実施形態では、開口部31を流路管21の外側から覆い、気体供給源から供給される気体を、開口部31を通じて流路管21内に透過させる複数の孔が形成されたフィルム材22を備える構成とした。
この構成によれば、フィルム材22の内面上に発生した気泡は、液体が流路管21内を流れる過程でフィルム材22の内面上から効率的に取り去られる。これにより、従来の浸漬タイプの気泡生成装置に比べ、フィルム材22を透過した気泡がフィルム材22の内面上に滞留するのを抑制できる。また、フィルム材22の内面が、流路管21の内面の一部を構成するので、気泡生成ユニット11を配置したことによる気泡生成装置1内での圧力損失の増大を抑制できる。
また、本実施形態の気泡生成ユニット11は、フィルム材22の内面における接線方向が流路管21内での液体の流通方向に沿って配置される。そのため、例えばフィルム材22の内面に対し、内面の法線方向に沿ってポンプにより液流を当てる構成に比べ、フィルム材22の内面から効率的に気泡を剥離させることができる。
その結果、フィルム材22の内面上における気泡の成長を抑制し、所望の直径の気泡を生成することができる。
この構成によれば、フィルム材22の内面上に発生した気泡は、液体が流路管21内を流れる過程でフィルム材22の内面上から効率的に取り去られる。これにより、従来の浸漬タイプの気泡生成装置に比べ、フィルム材22を透過した気泡がフィルム材22の内面上に滞留するのを抑制できる。また、フィルム材22の内面が、流路管21の内面の一部を構成するので、気泡生成ユニット11を配置したことによる気泡生成装置1内での圧力損失の増大を抑制できる。
また、本実施形態の気泡生成ユニット11は、フィルム材22の内面における接線方向が流路管21内での液体の流通方向に沿って配置される。そのため、例えばフィルム材22の内面に対し、内面の法線方向に沿ってポンプにより液流を当てる構成に比べ、フィルム材22の内面から効率的に気泡を剥離させることができる。
その結果、フィルム材22の内面上における気泡の成長を抑制し、所望の直径の気泡を生成することができる。
本実施形態では、本流路32の開口部31内に臨む梁35を備える構成とした。
この構成によれば、フィルム材22に対して本流路32の内側からフィルム材22を支持することで、気体供給源から供給される気体の圧力による本流路32の内側へのフィルム材22の変形を規制できる。
この構成によれば、フィルム材22に対して本流路32の内側からフィルム材22を支持することで、気体供給源から供給される気体の圧力による本流路32の内側へのフィルム材22の変形を規制できる。
本実施形態では、梁35が本流路32に一体形成されるとともに、開口部31を流通方向に横断している構成とした。
この構成によれば、部品点数の増加を抑制した上で、梁35によってフィルム材22を安定して支持することができる。
この構成によれば、部品点数の増加を抑制した上で、梁35によってフィルム材22を安定して支持することができる。
本実施形態では、流路管21が上流管10及び下流管12に着脱可能な構成とした。
この構成によれば、気泡生成ユニット11を既存の流路(上流管10及び下流管12)上に取り付けることで、所望の直径の気泡を簡単に生成することができる。これにより、気泡生成装置1全体を新たに設置する構成に比べ、低コスト化を図ることができる。
この構成によれば、気泡生成ユニット11を既存の流路(上流管10及び下流管12)上に取り付けることで、所望の直径の気泡を簡単に生成することができる。これにより、気泡生成装置1全体を新たに設置する構成に比べ、低コスト化を図ることができる。
本実施形態では、フィルム材22が流路管21の全周に巻き付けられている構成とした。
この構成によれば、流路管21に対するフィルム材22の周方向での位置ずれ等を抑制し、フィルム材22によって開口部31を確実に覆うことができる。その結果、製造効率や歩留まりの向上を図ることができる。
この構成によれば、流路管21に対するフィルム材22の周方向での位置ずれ等を抑制し、フィルム材22によって開口部31を確実に覆うことができる。その結果、製造効率や歩留まりの向上を図ることができる。
(変形例)
図3は、変形例に係る気泡生成ユニット11において、図2のIII−III線に対応する断面図である。
図3に示すように、流路管21のうち、取込口36の開口縁には、テーパ部100が形成されている。テーパ部100は、径方向の内側に向かうに従い取込口36の面積(径方向から見た開口面積)が漸次増加している。
この構成によれば、本流路32の内面とフィルム材22の内面との段差を滑らかにすることができる。これにより、フィルム材22の内面上で生成された気泡が取込口36の開口縁の周辺に滞留するのを抑制できる。また、液体が取込口36を通過する際の圧力損失を小さくすることができる。なお、テーパ部100は、取込口36の開口縁において、全周に亘って形成されているものに限られない。例えば、テーパ部100は、取込口36の開口縁のうち、流通方向で対向する辺のみに形成されていてもよい。
図3は、変形例に係る気泡生成ユニット11において、図2のIII−III線に対応する断面図である。
図3に示すように、流路管21のうち、取込口36の開口縁には、テーパ部100が形成されている。テーパ部100は、径方向の内側に向かうに従い取込口36の面積(径方向から見た開口面積)が漸次増加している。
この構成によれば、本流路32の内面とフィルム材22の内面との段差を滑らかにすることができる。これにより、フィルム材22の内面上で生成された気泡が取込口36の開口縁の周辺に滞留するのを抑制できる。また、液体が取込口36を通過する際の圧力損失を小さくすることができる。なお、テーパ部100は、取込口36の開口縁において、全周に亘って形成されているものに限られない。例えば、テーパ部100は、取込口36の開口縁のうち、流通方向で対向する辺のみに形成されていてもよい。
図4は、変形例に係る気泡生成ユニット11の断面図である。
上述した実施形態では、本流路32の流路断面積が流通方向の全体に亘って一様である構成について説明したが、この構成に限られない。例えば、図4に示すように、本流路32のうち、開口部31よりも下流側に位置する部分に絞り部101が形成されていてもよい。本流路32のうち、絞り部101に対して上流側に位置する部分は、流通方向の下流側に向かうに従い漸次流路断面積が減少している。一方、本流路32のうち、絞り部101に対して下流側に位置する部分は、下流側に向かうに従い漸次流路断面積が増加している。
上述した実施形態では、本流路32の流路断面積が流通方向の全体に亘って一様である構成について説明したが、この構成に限られない。例えば、図4に示すように、本流路32のうち、開口部31よりも下流側に位置する部分に絞り部101が形成されていてもよい。本流路32のうち、絞り部101に対して上流側に位置する部分は、流通方向の下流側に向かうに従い漸次流路断面積が減少している。一方、本流路32のうち、絞り部101に対して下流側に位置する部分は、下流側に向かうに従い漸次流路断面積が増加している。
この構成によれば、液体が絞り部101を通過することで、液体の流速を高める(圧力を低下させる)ことができる。これにより、絞り部101において、気泡を分散させ易くなる(キャビテーション効果)。その結果、気泡同士がくっつき合うのを抑制し、所望の直径の気泡を生成し易くなる。
(その他の変形例)
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、本発明に係る規制部として、開口部31内が、開口部31内を流通方向に横断する梁35により区画された構成について説明したが、この構成に限られない。規制部は、開口部31の内周縁から開口部31内を臨むように片持ちで延在していてもよい。また、二つの規制部が開口部31内で互いに交差していてもよい。
上述した実施形態では、規制部が本流路32と一体形成されている構成について説明したが、この構成に限られない。規制部は、本流路32と別体で形成されていてもよい。また、規制部を有さない構成であってもよい。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、本発明に係る規制部として、開口部31内が、開口部31内を流通方向に横断する梁35により区画された構成について説明したが、この構成に限られない。規制部は、開口部31の内周縁から開口部31内を臨むように片持ちで延在していてもよい。また、二つの規制部が開口部31内で互いに交差していてもよい。
上述した実施形態では、規制部が本流路32と一体形成されている構成について説明したが、この構成に限られない。規制部は、本流路32と別体で形成されていてもよい。また、規制部を有さない構成であってもよい。
上述した実施形態では、フィルム材22が本流路32の全周に巻き付けられている構成について説明したが、この構成に限られない。フィルム材22は、本流路32のうち、少なくとも開口部31を覆う位置に設けられていればよい。
上述した実施形態では、気泡生成ユニット11が上流管10及び下流管12に着脱可能に取り付けられた構成について説明したが、この構成に限られない。
上述した実施形態では、フィルム材22が本流路32の外面に面一の構成について説明したが、この構成に限られない。フィルム材22は、本流路32の内面に面一であってもよい。この場合には、フィルム材22と開口部31の内周縁との段差を縮小できるので、圧力損失を軽減し易い。
上述した実施形態では、気泡生成ユニット11が上流管10及び下流管12に着脱可能に取り付けられた構成について説明したが、この構成に限られない。
上述した実施形態では、フィルム材22が本流路32の外面に面一の構成について説明したが、この構成に限られない。フィルム材22は、本流路32の内面に面一であってもよい。この場合には、フィルム材22と開口部31の内周縁との段差を縮小できるので、圧力損失を軽減し易い。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10…上流管
11…気泡生成ユニット
12…下流管
21…流路管
22…フィルム材
31…開口部
35…梁(規制部)
11…気泡生成ユニット
12…下流管
21…流路管
22…フィルム材
31…開口部
35…梁(規制部)
Claims (5)
- 液体の流通方向に交差する方向に貫通する開口部を有する流路管と、
前記開口部を覆い、気体供給源から供給される気体を、前記開口部を通じて前記流路管内に透過させる複数の孔が形成されたフィルム材と、を備える気泡生成ユニット。 - 前記流路管は、前記開口部内に臨み、前記フィルム材に対して前記流路管の内側から前記フィルム材を支持する規制部を備えている請求項1に記載の気泡生成ユニット。
- 前記規制部は、前記流路管に一体に形成されるとともに、前記開口部を横断している請求項2に記載の気泡生成ユニット。
- 前記流路管は、前記流路管に対して前記流通方向の上流側に位置する上流管、及び前記流路管に対して前記流通方向の下流側に位置する下流管に着脱可能に構成されている請求項1から請求項3の何れか1項に記載の気泡生成ユニット。
- 前記フィルム材は、前記流路管の全周に巻き付けられている請求項1から請求項4の何れか1項に記載の気泡生成ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019211226A JP2021079353A (ja) | 2019-11-22 | 2019-11-22 | 気泡生成ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019211226A JP2021079353A (ja) | 2019-11-22 | 2019-11-22 | 気泡生成ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021079353A true JP2021079353A (ja) | 2021-05-27 |
Family
ID=75961999
Family Applications (1)
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JP2019211226A Pending JP2021079353A (ja) | 2019-11-22 | 2019-11-22 | 気泡生成ユニット |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2021079353A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH08229371A (ja) * | 1995-02-27 | 1996-09-10 | Yoji Kato | マイクロバブルの発生装置 |
JP2008104942A (ja) * | 2006-10-25 | 2008-05-08 | Ebara Corp | 流体処理装置及び方法 |
JP2011072964A (ja) * | 2009-10-01 | 2011-04-14 | Nakajima Kogyo:Kk | 気液混合装置 |
JP2011115730A (ja) * | 2009-12-04 | 2011-06-16 | Kyushu Univ | 連続相中に分散相が微分散した組成物の製造方法およびその装置 |
-
2019
- 2019-11-22 JP JP2019211226A patent/JP2021079353A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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