JP2021078988A - テープ型おむつの補強方法、及び、テープ型おむつの補強装置 - Google Patents

テープ型おむつの補強方法、及び、テープ型おむつの補強装置 Download PDF

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Abstract

【課題】テープ型おむつのサイドフラップ部の破れを効率よく抑制する。【解決手段】テープ型おむつの補強装置は、吸収体21よりも幅方向の外側に設けられて止着テープ1が固定されると共に熱可塑性の繊維材料を含むサイドフラップ部3を有するテープ型おむつに適用される。この補強装置は、サイドフラップ部3の少なくとも一部である補強領域5を熱で軟化させる軟化部と、軟化部で軟化させた補強領域5を硬化させる硬化部とを備えている。【選択図】図3

Description

本件は、テープ型おむつを補強する方法および装置に関する。
テープ型おむつは、幅方向の外側に延出した止着テープが引っ張られて止め着けられることで、前身頃と後身頃とが着用者の腰部や腹部まわりで連結される。このようなテープ型おむつでは、止着テープが引っ張られた場合に、止着テープの固定されたサイドフラップ部に引張力が印加される。このため、止着テープが強く引っ張られた際には、サイドフラップ部に破れが生じうる。
これに対し、サイドフラップ部を構成する不透液性シートと透液性シートとの間に補強シートを介在させることが提案されている(例えば特許文献1参照)。このように、新たなシートを追加することでサイドフラップ部を多層化すれば、サイドフラップ部が補強されうる。
特開平7−313550号公報
しかしながら、上記のようにサイドフラップ部にシートを追加する補強方法では、追加するシートの分だけ材料コストが増加する。また、補強する領域に合わせてシートの形状及び位置を調整することとなるため、様々な形状及び位置の領域を補強することが難しい。よって、サイドフラップ部の破れを抑制するうえで改善の余地がある。
本件は、上記のような課題に鑑みて創案されたものであり、テープ型おむつのサイドフラップ部の破れを効率よく抑制することを目的の一つとする。
本件のテープ型おむつの補強方法は、吸収体よりも幅方向の外側に設けられて止着テープが固定されると共に熱可塑性の繊維材料を含むサイドフラップ部を有するテープ型おむつの補強方法であって、前記サイドフラップ部の少なくとも一部である補強領域を熱で軟化させる軟化工程と、前記軟化工程で軟化させた前記補強領域を硬化させる硬化工程と、を備えている。
本件のテープ型おむつの補強装置は、吸収体よりも幅方向の外側に設けられて止着テープが固定されると共に熱可塑性の繊維材料を含むサイドフラップ部を有するテープ型おむつの補強装置であって、前記サイドフラップ部の少なくとも一部である補強領域を熱で軟化させる軟化部と、前記軟化部で軟化させた前記補強領域を硬化させる硬化部と、を備えている。
本件によれば、サイドフラップ部の少なくとも一部である補強領域を熱で軟化させた後に硬化させるため、サイドフラップ部の破れを効率よく抑制できる。
一実施形態に係るテープ型おむつの分解斜視図である。 図1のテープ型おむつの平面図である。 図2のテープ型おむつのサイドフラップ部を拡大した図であり、境界補強部を例示している。 図2のテープ型おむつのサイドフラップ部を拡大した図であり、テープ補強部を例示している。 図2のテープ型おむつのサイドフラップ部を拡大した図であり、連結補強部を例示している。 図2のテープ型おむつのサイドフラップ部を拡大した図であり、中間補強部を例示している。 図2のテープ型おむつのサイドフラップ部を拡大した図であり、外補強部を例示している。 図2のテープ型おむつのサイドフラップ部を拡大した図であり、内補強部を例示している。 一実施形態に係るテープ型おむつの補強装置を例示した模式図である。 図9の補強装置の詳細を説明する図である。 一実施形態に係るテープ型おむつの補強方法を例示したフローチャートである。
本件を実施するための形態を説明する。この実施形態はあくまでも例示に過ぎず、下記の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。また、必要に応じて取捨選択でき、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.おむつ]
[1−1.全体構成]
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態に係るテープ型おむつ2(以下、単に「おむつ2」という)の全体構成を説明する。ここでは、おむつ2として、成人向けの使い捨て紙おむつを例示する。おむつ2は、着用者の腹部に対向して配置される前身頃2Aと、着用者の背部に対向して配置される後身頃2Bと、着用者の股間に対向して配置される股下部2Cとを有する。
以下、おむつ2が平面状に広げられた展開状態で前身頃2Aと後身頃2Bとを結ぶ方向を「長手方向」とする。また、おむつ2が着用者に装着された着用状態で着用者の肌に向かう側を「肌側」とし、この反対側を「非肌側」とする。さらに、肌側と非肌側とを結ぶ方向を「厚み方向」とし、長手方向と厚み方向とのいずれにも直交する方向を「幅方向」とする。そのほか、厚み方向から視ることを「平面視」とする。
本実施形態のおむつ2は、幅方向の中心線(図1及び図2中の一点鎖線参照)を基準として対称に形成されている。おむつ2には、吸収体21と、種々のシート22〜26(シート材)と、種々のギャザー27〜29と、止着テープ1とが設けられている。
<吸収体>
吸収体21は、水分を吸収して保持するマット状の部材である。吸収体21は、例えば、高吸水性樹脂(SAP;Super Absorbent Polymer)がフラッフパルプに混合されたマットを、親水性の不織布やティシュペーパ等のコアラップシートで被包することにより形成される。吸収体21は、前身頃2Aと股下部2Cと後身頃2Bとにわたって長手方向に延びる。
<シート>
吸収体21の肌側には、液透過性をもつセンターシート22が配置される。センターシート22は、吸収体21よりも長手方向及び幅方向に長く形成され、吸収体21を肌側から被覆するように設けられる。センターシート22は、例えば、織布や不織布で形成される。
センターシート22の幅方向の外側には、吸収体21から幅方向外側への液漏れを防ぐために、液不透過性をもつサイドシート23が配置される。サイドシート23は、例えば、SMS(Spunbond Meltblown Spunbond)不織布やSMMS(Spunbond Meltblown Meltblown Spunbond)不織布で形成される。
吸収体21の非肌側には、吸収体21から非肌側への液漏れを防ぐために、液不透過性をもつバックシート24が配置される。バックシート24は、例えばフィルムで形成される。バックシート24は、センターシート22及びサイドシート23並びに後述のカバーシート25と比べて高い引張強度を有する。
バックシート24の非肌側には、カバーシート25が配置される。カバーシート25は、バックシート24を補強すると共に触感(例えば手触り)を向上させる機能をもつ。カバーシート25は、例えば、織布や不織布で形成される。
カバーシート25の非肌側には、テープ1が係止されるパッチシート26が貼着される。本実施形態では、前身頃2Aに設けられたパッチシート26を例示する。
<ギャザー>
図1に示すように、ギャザー27〜29は、糸ゴムや天然ゴムや伸縮フィルムといった弾性部材により、サイドシート23やカバーシート25等が皴寄せられて構成される。ギャザー27〜29は、おむつ2の着用者への追従性を高める機能をもつ。
立体ギャザー27は、各サイドシート23の幅方向の内側に設けられる。レッグギャザー28は、カバーシート25において着用者の脚部に沿う箇所に設けられる。ウェストギャザー29は、カバーシート25において着用者の腰部(臀部の上方)に対向する箇所に設けられる。
<止着テープ>
止着テープ1(以下、単に「テープ1」という)は、おむつ2の装着時に上記のパッチシート26に止め付けられることで、前身頃2Aと後身頃2Bとを互いに連結する。本実施形態では、テープ1が後身頃2Bの幅方向の両側に二つずつ設けられた例を示す。
後身頃2Bにおける幅方向の両側の夫々に設けられた二つのテープ1は、長手方向に間隔をあけて配置されている。以下、これらの二つのテープ1のうち、長手方向の中心側(股下部2C側)に位置する一方を「内テープ1A」ともいい、長手方向の外側に位置する他方を「外テープ1B」ともいう。
各テープ1は、一部がサイドシート23とカバーシート25との間に挟装され、残部がサイドシート23及びカバーシート25よりも幅方向の外側に突出して設けられている。おむつ2の着用状態では、着用者へのフィット性を高めるために、後身頃2Bの幅方向の両側において、内テープ1Aと外テープ1Bとが互いに交差するような状態で前身頃2A及び後身頃2Bを連結することが好ましい。
ここで、「内テープ1Aと外テープ1Bとが交差するような状態」とは、具体的には、内テープ1Aと外テープ1BとがX字状に交差する状態や、内テープ1Aと外テープ1Bとが幅方向の外側に開放されたV字状またはハ字状に配置された状態である。したがって、上記の「交差するような状態」には、内テープ1A及び外テープ1Bが実際に交差する(重なって配置された)状態だけでなく、内テープ1A及び外テープ1Bの各先端の向く方向が互いに交差する状態も含まれる。
なお、テープ1の位置及び個数はここで例示するものに限定されない。テープ1の位置は、前身頃2Aであってもよい。この場合には、上記のパッチシート26が後身頃2Bに貼着されればよい。また、テープ1の個数は、前身頃2A又は後身頃2Bの幅方向の両側において、一つずつに設定されてもよいし、三つずつ以上に設定されてもよい。
[1−2.サイドフラップ部]
図2に示すように、おむつ2は、吸収体21よりも幅方向の外側に設けられたサイドフラップ部3を有する。サイドフラップ部3は、着用状態で着用者の脚周りの一部と横腹とを被覆する。
本実施形態のおむつ2では、四つのサイドフラップ部3が設けられている。具体的には、前身頃2Aの幅方向の両側と、後身頃2Bの幅方向の両側とのそれぞれにサイドフラップ部3が設けられている。おむつ2の展開状態では、四つのサイドフラップ部3が股下部2Cよりも幅方向の両側に延出する。
各サイドフラップ部3は、主にサイドシート23及びカバーシート25で構成される。各サイドフラップ部3では、サイドシート23とカバーシート25とが、厚み方向に積層されたうえで、幅方向に間隔をあけて塗布された貼合剤4により互いに貼り合わせられている。ここでは、幅方向において等間隔に配置された複数の貼合剤4を例示する。なお、図2及び後述の図3〜図8では、複数の貼合剤4の一部のみに符号を付す。
本実施形態の各サイドフラップ部3のうち、幅方向の中心側(吸収体21側)には、サイドシート23及びカバーシート25のほかにも、センターシート22及びバックシート24が積層されている。したがって、各サイドフラップ部3には、センターシート22の幅方向の縁部22aと、バックシート24の幅方向の縁部24aとが配置される。
サイドフラップ部3は、熱可塑性の繊維材料を含む。本実施形態では、上記のセンターシート22,サイドシート23,バックシート24及びカバーシート25がいずれも熱可塑性の繊維材料を含むことにより、熱可塑性の繊維材料が全体に含まれたサイドフラップ部3を例示する。なお、サイドフラップ部3に含まれる繊維材料としては、PET(Polyethylene Terephthalate)繊維やPP(Polypropylene)繊維といった熱可塑性の樹脂が挙げられる。
以下、前身頃2Aの幅方向の両側に設けられた一対のサイドフラップ部3を「前フラップ部3A」ともいい、後身頃2Bの幅方向の両側に設けられた一対のサイドフラップ部3を「後フラップ部3B」ともいう。本実施形態のおむつ2は、幅方向の中心線を基準として対称であることから、一対の前フラップ部3Aもこの中心線を基準として対称であると共に、一対の後フラップ部3Bもこの中心線を基準として対称である。
なお、前フラップ部3Aでは、上記の各種シート22〜25に加えて、パッチシート26も積層されている。一方、後フラップ部3Bでは、上記の各種シート22〜25に加えて、テープ1も積層されている。上記のとおり、後フラップ部3Bの夫々では、二つのテープ1が長手方向に間隔をあけて固定されている。
以下、テープ1が固定された後フラップ部3Bに着目して説明する。
[1−3.補強領域]
図3〜図8に示すように、後フラップ部3Bは、所定の補強領域5が補強(硬化)されている。補強領域5は、後フラップ部3Bの破れを抑制するために、後フラップ部3Bの少なくとも一部を含むように設定される。本実施形態の補強領域5には、引張強度が急変する部分を補強する境界補強部51及びテープ補強部52と、引張強度が相対的に低い部分を補強する連結補強部53及び中間補強部54と、引張力が作用しやすい部分を補強する外補強部55及び内補強部56とが含まれている。
ここでは、補強領域5の補強部51〜56がいずれも幅方向に延びる線状である例を示す。なお、図3〜図8には、補強領域5の補強部51〜56を個々に示す。
<境界補強部>
図3に示すように、境界補強部51は、後フラップ部3Bで積層されたシート22〜26の少なくとも一つの縁部を跨ぐ。これにより、境界補強部51は、後フラップ部3Bで積層されたシート22〜26の少なくとも一つの縁部周辺を補強する。
本実施形態の境界補強部51は、バックシート24の幅方向の縁部24aを跨いでいる。すなわち、線状の境界補強部51は、平面視でバックシート24の幅方向の縁部24aと交差する。
図3には、吸収体21よりも長手方向の外側に設けられた境界補強部51を例示する。境界補強部51は、その全体が後フラップ部3B内に配置される。
なお、境界補強部51は上記の構成に限定されず、例えば図3に太破線で示すように、センターシート22の幅方向の縁部22aを跨ぐ境界補強部51′が適用されてもよい。
<テープ補強部>
図4に示すように、テープ補強部52は、後フラップ部3Bに配置されたテープ1の縁部を跨ぐ。これにより、テープ補強部52は、テープ1の縁部周辺を補強する。
本実施形態のテープ補強部52は、テープ1の縁部のうち、後フラップ部3Bにおいて長手方向に延びる縦縁部1cを跨いでいる。すなわち、線状のテープ補強部52は、平面視でテープ1の縦縁部1cと直交(交差)する。
図4には、各テープ1の縦縁部1cに対し、二つのテープ補強部52が長手方向に間隔をあけて配置されている例を示す。
なお、テープ補強部52は上記の構成に限定されず、例えば図4に太破線で示すように、テープ1の縁部のうち、後フラップ部3Bにおいて幅方向に延びる横縁部1dを跨ぐ(平面視でテープ1の横縁部1dと交差する)テープ補強部52′が適用されてもよい。
<連結補強部>
図5に示すように、連結補強部53は、上記の貼合剤4の間に延びる。これにより、連結補強部53は、後フラップ部3Bのうち、サイドシート23及びカバーシート25が互いに貼り合せられていない部分を補強する。
本実施形態の各後フラップ部3Bには、幅方向の位置が互いに異なると共に長手方向の位置も互いに異なる複数の連結補強部53が設けられている。図5には、吸収体21よりも長手方向の外側に設けられた連結補強部53を例示する。
なお、連結補強部53は上記の構成に限定されず、例えば図5に太破線で示すように、長手方向の位置が揃えられた複数の連結補強部53′が適用されてもよい。
<中間補強部>
図6に示すように、中間補強部54は、バックシート24よりも幅方向の外側かつテープ1よりも幅方向の内側に位置する。これにより、中間補強部54は、後フラップ部3Bにおいてシート22〜26の積層枚数が相対的に少ない部分を補強する。
図6には、複数の中間補強部54(一つのみに符号を付す)が長手方向に間隔をあけて配置されている例を示す。
本実施形態の各中間補強部54は、幅方向の寸法が貼合剤4同士の間隔よりも長く設定されている。したがって、本実施形態の各中間補強部54は、貼合剤4の間に延びる上記の連結補強部53と同様の機能を併せもつ。
なお、図6に太破線で例示するように、中間補強部54を幅方向に延長してもよい。このように中間補強部54を延長してセンターシート22やバックシート24の幅方向の縁部22a,24aと交差させれば、中間補強部54を上記の境界補強部51と一体化できる。また、上記のように中間補強部54を延長してテープ1の縦縁部1cと交差させれば、中間補強部54を上記のテープ補強部52と一体化できる。
<外補強部>
図7に示すように、外補強部55は、テープ1(内テープ1A及び外テープ1Bの双方)よりも長手方向の外側に位置する。これにより、外補強部55は、後フラップ部3Bにおける長手方向外側の縁部31(以下、「外縁部31」ともいう)の近傍を補強する。
図7には、テープ1の縦縁部1cを長手方向に延長した仮想線Lと直交(交差)する外補強部55を例示する。ただし、外補強部55はこれに限られず、その全体がテープ1の縦縁部1cよりも幅方向の外側または内側に配置されてもよい。
<内補強部>
図8に示すように、内補強部56は、テープ1(内テープ1A及び外テープ1Bの双方)よりも長手方向の内側に位置する。これにより、内補強部56は、後フラップ部3Bにおける長手方向内側の縁部32(以下、「内縁部32」ともいう)の近傍を補強する。
図8には、上記の仮想線Lよりも幅方向の内側に設けられた内補強部56を例示する。ただし、内補強部56はこれに限られず、上記の仮想線Lと直交(交差)してもよいし、その全体が仮想線Lよりも幅方向の外側に設けられてもよい。
[2.補強装置]
上記のおむつ2は、図9及び図10に示す補強装置10(テープ型おむつの補強装置)によって補強領域5が補強される。本実施形態では、おむつ2を製造する装置に組み込まれた補強装置10を例示する。すなわち、補強装置10は、おむつ2の製造過程で補強領域5を補強する。
本実施形態の補強装置10では、帯状の主連続体20と帯状のサイド連続体23′とが共に搬送されつつ、互いに重ね合わされる。
図10に示すように、主連続体20には、おむつ2のうち、サイドシート23及び貼合剤4以外の主な構成が含まれている。主連続体20は、具体的には、カバーシート25及びバックシート24にそれぞれ対応するカバー連続体25′及びバック連続体24′と、吸収体21と、センターシート22に対応するセンター連続体22′とが順に重ねられると共に、テープ1が配置されて構成される。
以下、主連続体20が搬送される方向を「MD(Machine Direction)方向」とし、MD方向を基準として上流および下流を定める。また、主連続体20の延在面においてMD方向と直交する方向を「CD(Cross Direction)方向」とし、MD方向及びCD方向のいずれにも直交する方向を「TD(Transverse Direction)方向」とする。なお、主連続体20は、その長手方向がMD方向に沿う姿勢で搬送される。MD方向とCD方向とTD方向とは、おむつ2の長手方向と幅方向と厚み方向とにそれぞれ対応する。
サイド連続体23′は、サイドシート23に対応しており、主連続体20のTD方向の一側(肌側に対応する側)に一対で重ね合わされる。
なお、カバー連続体25′には、パッチシート26が予め取り付けられる。あるいは、パッチシート26は、主連続体20とサイド連続体23′とが重ね合わされた後に、カバー連続体25′の非肌側に取り付けられてもよい。
また、カバー連続体25′には、レッグギャザー28及びウェストギャザー29用の弾性部材が予め取り付けられている。同様に、サイド連続体23′には、立体ギャザー27用の弾性部材が予め取り付けられている。主連続体20及びサイド連続体23′は、これらの弾性部材が伸長された状態で搬送される。
本実施形態の補強装置10は、上記の貼合剤4を塗布する塗布部11と、補強領域5を熱で軟化させる軟化部12と、軟化部12で軟化させた補強領域5を硬化させる硬化部13とを備えている。
塗布部11は、主連続体20に対してサイド連続体23′が重ねられる側(TD方向の一側)から上記の貼合剤4を塗布する。より具体的には、塗布部11は、カバー連続体25′及びサイド連続体23′を貼り合わせるための貼合剤4を、カバー連続体25′のサイドフラップ部3に対応する領域に対し、CD方向に間隔をあけて塗布する。このように主連続体20に貼合剤4を塗布する塗布部11に代えて(あるいは加えて)、サイド連続体23′に対して主連続体20と重なる側(TD方向の他側,非肌側に対応する側)から貼合剤4を塗布する塗布部が適用されてもよい。
図9に示すように、塗布部11の下流には、主連続体20にサイド連続体23′を重ねて貼り合わせる一対のピンチロール14が配置されている。ピンチロール14は、互いに対向して配置され、相互間に主連続体20及びサイド連続体23′を挟み込むことで、これらの連続体20,23′が積層されたおむつ材2′を形成する。おむつ材2′には、おむつ2のサイドフラップ部3に対応するサイドフラップ領域3′が設けられる。
ピンチロール14の下流には、上記の軟化部12及び硬化部13が設けられている。このように、本実施形態の補強装置10では、軟化部12及び硬化部13が塗布部11よりも下流に配置されている。したがって、補強領域5は、塗布部11で塗布された貼合剤4によってサイド連続体23′とカバー連続体25′とが貼り合わせられた後に補強される。
軟化部12は、繊維材料を軟化させるエネルギーを補強領域5に印加することにより補強領域5を熱で軟化させる。
ここでいう「軟化」とは、材料を元の状態よりも柔らかくすることを意味する。したがって、この「軟化」には、固体の材料を、液相にする(溶融させる)ことに加えて、固相のまま柔らかくすることも含まれる。
また、上記のエネルギーとは、具体的には熱や超音波である。軟化部12は、上記のエネルギーとして熱を印加する場合には、この熱により、熱可塑性の繊維材料を軟化させる。この場合には、補強装置10が熱溶着と同様の原理で補強領域5を補強する。一方、軟化部12は、上記のエネルギーとして超音波を印加する場合には、この超音波で生じる摩擦熱により、熱可塑性の繊維材料を軟化させる。この場合には、補強装置10が超音波溶着と同様の原理で補強領域5を補強する。
本実施形態の軟化部12は、互いに対向して配置された当接ロール12A及びアンビルロール12Bと、当接ロール12Aの外周面に設けられた凸型12C(図9及び図10では一つのみに符号を付す)と、凸型12Cを加熱するヒータ12Dとを有する。凸型12Cは、補強領域5に対応した形状とされ、おむつ材2′が当接ロール12Aとアンビルロール12Bとの間を通過するときに、補強領域5に当接(圧接)する。ヒータ12Dは、おむつ材2′のサイドフラップ領域3′に含まれる繊維材料が軟化する温度となるように、凸型12Cを加熱する。本実施形態の軟化部12は、ヒータ12Dで加熱された凸型12Cが補強領域5に当接することで、上記のエネルギーとしての熱を補強領域5に印加する。
硬化部13は、軟化部12の下流に設けられる。本実施形態の硬化部13は、軟化部12よりも下流の搬送経路で形成されている。硬化部13は、軟化部12を通過したおむつ材2′を常温下で冷却することにより、補強領域5を硬化させる。
図10に示すように、おむつ材2′は、硬化部13の通過後に所定の切断線Cに沿って切断される。これにより、おむつ材2′から複数のおむつ2が切り出される。
[3.補強方法]
上記のおむつ2は、図11に示す補強方法(テープ型おむつの補強方法)で補強領域5が補強される。
まず、積層工程(ステップS1)において、カバー連続体25′,バック連続体24′,吸収体21,センター連続体22′を順に重ねると共にテープ1を配置して、主連続体20を形成する。
次いで、塗布工程(ステップS2)において、積層工程で形成された主連続体20に対し、TD方向の一側から貼合剤4を塗布する。より具体的には、塗布工程では、カバー連続体25′及びサイド連続体23′同士を貼り合わせるための貼合剤4を、幅方向に間隔をあけて塗布する。
続いて、貼合工程(ステップS3)において、塗布工程で貼合剤4が塗布された主連続体20にサイド連続体23′を重ねて貼り合わせ、上記のサイドフラップ領域3′が設けられたおむつ材2′を形成する。
その後、軟化工程(ステップS4)において補強領域5を熱で軟化させる。そして、硬化工程(ステップS5)において、軟化工程で軟化させた補強領域5を硬化させる。これにより、補強領域5が補強される。
それから、切断工程(ステップS6)において、おむつ材2′を切断線Cに沿って切断する。これにより、おむつ材2′から複数のおむつ2が切り出される。
なお、塗布工程は上記の塗布部11で実施される処理であり、貼合工程は上記のピンチロール14で実施される処理である。また、軟化工程及び硬化工程は、上記の軟化部12及び硬化部13でそれぞれ実施される処理である。
[4.作用及び効果]
上記の補強装置10によれば、以下の作用及び効果を得ることができる。また、上記の補強方法によっても、補強装置10と同様の作用及び効果を得ることができる。
(1)後フラップ部3Bの少なくとも一部である補強領域5を、軟化部12で軟化させた後に硬化部13で硬化させるため、後フラップ部3Bを補強できる。これにより、おむつ2を着用者に装着する際に、テープ1が引っ張られることで後フラップ部3Bに引張力が印加されても、後フラップ部3Bの破れを抑制できる。よって、おむつ2の品質を向上させることができる。
また、熱可塑性の繊維材料を熱で軟化させた後に硬化させることで補強領域5を補強するため、おむつ2に新たな部材を追加する必要がなく、材料コストの上昇を回避できると共に、補強領域5を様々な形状や位置に設定することが容易である。したがって、例えば応力が集中しやすい部分に補強領域5をピンポイントに設定することが容易であり、上記のように材料コストを抑制しつつも、後フラップ部3Bを効率よく補強できる。よって、後フラップ部3Bの破れを効率よく抑制できる。これにより、材料コストの抑制とおむつ2の品質の向上とを両立できる。
(2)図3に示すように、後フラップ部3Bには、積層されたセンターシート22及びバックシート24の幅方向の縁部22a,24aが配置される。これらの縁部22a,24aの周辺では、後フラップ部3Bで積層されるシート22〜26の積層枚数が変化する。詳細には、縁部22a,24aの幅方向の内側よりも外側において、シート22〜26の積層枚数が少なくなる。このため、後フラップ部3Bでは、縁部22a,24aを境界にして、引張強度が相対的に高い部分と低い部分とが隣接する。すなわち、縁部22a,24aの周辺では、引張強度の高低差が大きくなる(引張強度が急変する)。よって、後フラップ部3Bでは、上記のように引張力が印加された場合に、これらの縁部22a,24aに応力が集中しやすい。
これに対し、上記の補強領域5には、バックシート24の幅方向の縁部24aを跨ぐ境界補強部51が含まれているため、この縁部24a周辺を補強できる。これにより、バックシート24の幅方向における縁部24a周辺の破れを抑制できる。
なお、センターシート22の幅方向の縁部22aを跨ぐ境界補強部51′を設ければ、この縁部22a周辺が補強されるため、センターシート22の幅方向における縁部22a周辺の破れを同様に抑制できる。
(3)バックシート24は、液不透過性であって、センターシート22やサイドシート23やカバーシート25よりも高い引張強度を有するため、バックシート24の幅方向の縁部24a周辺では引張強度の高低差が特に大きくなりやすい。
これに対し、上記の境界補強部51は、バックシート24の幅方向の縁部24aを跨ぐため、上記のようにこの縁部24a周辺を補強できる。よって、後フラップ部3Bの破れをより効果的に抑制できる。
(4)後フラップ部3Bは、例えばテープ1が引っ張られた際に、テープ1よりも長手方向の外側の部分に引張力が印加されると、外縁部31から破れる虞がある。
これに対し、図7に示すように、上記の補強領域5にはテープ1よりも長手方向の外側に位置する外補強部55が含まれるため、後フラップ部3Bのうちテープ1よりも長手方向の外側の部分を補強できる。これにより、テープ1よりも長手方向の外側の部分に引張力が作用しても、後フラップ部3Bの外縁部31からの破れを抑制できる。
また、テープ1の縦縁部1cを延長した仮想線Lと交差する外補強部55であれば、テープ1が引っ張られた際に縦縁部1cに集中する応力に対しても、後フラップ部3Bの破れを効果的に抑制できる。
内テープ1A及び外テープ1Bが互いに交差するような状態で前身頃2Aと後身頃2Bとを連結するおむつ2では、着用者への装着時に外テープ1Bが長手方向の内側(内テープ1A側)へ向けて斜めに引っ張られるため、外テープ1Bよりも長手方向の外側の部分に大きな引張力が作用しやすい。これに対し、上記の外補強部55が設けられていれば、外テープ1Bよりも長手方向の外側の部分が補強されるため、後フラップ部3Bの外縁部31からの破れをより効果的に抑制できる。
(5)図6に示すように、上記の後フラップ部3Bは、バックシート24よりも幅方向の外側かつテープ1よりも幅方向の内側の部分が、サイドシート23及びカバーシート25の二枚が積層された二層構造となっている。このように、一般的なサイドフラップ部におけるバックシートとテープとの間の部分は、薄いシート材のみで構成されることが多いため、引張強度が相対的に低くなりやすい。
これに対し、上記の補強領域5には、バックシート24よりも幅方向の外側かつテープ1よりも幅方向の内側に位置する中間補強部53が含まれるため、上記のように引張強度が低くなりやすい部分を補強できる。よって、後フラップ部3Bの破れを効率よく抑制できる。
(6)図10に示すように、補強装置10には、幅方向に間隔をあけて貼合剤4を塗布する塗布部11が設けられている。貼合剤4が塗布された部分は、貼合剤4が塗布されていない部分と比べて引張強度が高くなるため、貼合剤4同士の間の部分は引張強度が相対的に低くなる。
これに対し、図5に示すように、上記の補強領域5には貼合剤4の間に延びる連結補強部54が含まれるため、貼合剤4同士の間の部分を補強できる。よって、後フラップ部3Bの破れを効率よく抑制できる。
上記の中間補強部54は、幅方向の寸法が貼合剤4同士の間隔よりも長く設定されているため、連結補強部53と同様に貼合剤4の間に延びる。このような中間補強部54によれば、貼合剤4同士の間の部分も補強できることから、更に効率よく後フラップ部3Bを補強できる。よって、後フラップ部3Bの破れを更に効率よく抑制できる。
(7)後フラップ部3Bのうち、テープ1が固定された部分は、テープ1が固定されていない部分と比べて引張強度が高くなるため、テープ1の縁部1c,1dの周辺では引張強度の高低差が大きくなる(引張強度が急変する)。したがって、上記のようにテープ1が引っ張られた際には、テープ1の縁部1c,1dに応力が集中しやすい。
これに対し、図4に示すように、上記の補強領域5にはテープ1の縦縁部1cを跨ぐテープ補強部52が含まれているため、テープ1の縦縁部1cの周辺を補強できる。よって、テープ1の縦縁部1c周辺の破れを抑制できる。
なお、テープ1の横縁部1dを跨ぐテープ補強部を設ければ、テープ1の横縁部1dの周辺が補強されるため、この横縁部1d周辺の破れを抑制できる。
(8)後フラップ部3Bでは、テープ1が引っ張られた際に幅方向の引張力が印加されることから、幅方向の破れよりも長手方向の破れが生じやすい。
これに対し、上記の補強領域5は幅方向に延びる線状であるため、後フラップ部3Bにおける長手方向の破れを塞き止めることができる。これにより、後フラップ部3Bにおける長手方向の破れの発生を効率よく抑制できると共に、たとえ長手方向の破れが生じたとしても、その破れの広がりを抑制できる。
(9)テープ1が後フラップ部3Bの夫々(後身頃2Bの幅方向の両側)に二つずつ設けられるおむつ2では、テープ1が後フラップ部3Bの夫々に一つずつ設けられるものと比べて、前身頃2Aと後身頃2Bとが多数の箇所で連結されることから、後フラップ部3Bが着用状態で大きく湾曲しやすい。このため、着用者へのフィット性を高められる一方で、後フラップ部3Bに大きな引張力が作用しやすい。
これに対し、補強装置10によれば、上記のように補強領域5が補強されることから、後フラップ部3Bに大きな引張力が作用する場合であっても、後フラップ部3Bの破れを効率よく抑制できる。したがって、補強装置10は、幅方向の両側に二つずつテープ1が設けられるおむつ2に好適である。
(10)内テープ1A及び外テープ1Bが互いに交差するような状態で前身頃2Aと後身頃2Bとを連結するおむつ2では、後フラップ部3Bのうち、内テープ1Aよりも長手方向の内側(着用者の脚側)の部分が着用状態で大きく湾曲する。このため、後フラップ部3Bは、内縁部32からの破れが生じやすくなる。
これに対し、図8に示すように、上記の補強領域5には内テープ1A及び外テープ1Bの双方よりも長手方向の内側に位置する内補強部56が含まれるため、内テープ1Aよりも長手方向の内側の部分を補強できる。これにより、内テープ1Aが引っ張られた際やおむつ2の着用状態において、内テープ1Aよりも長手方向の内側の部分に引張力が作用しても、後フラップ部3Bの内縁部32からの破れを抑制できる。
(11)上記の境界補強部51及び連結補強部53は、吸収体21よりも長手方向の外側に設けられるため、後フラップ部3Bの外縁部31の近傍を補強できる。これにより、後フラップ部3Bの外縁部31からの破れを更に抑制できる。
(12)上記の補強領域5には、幅方向の位置が互いに異なると共に長手方向の位置も互いに異なる複数の連結補強部53が含まれるため、各連結補強部53の幅方向の長さ寸法を抑えつつ、貼合剤4の間を複数の箇所で補強できる。これにより、各連結補強部53の引張強度が過大となることに起因した応力集中を抑制しながら、貼合剤4の間の引張強度を複数の箇所で高められる。よって、後フラップ部3Bの破れを更に抑制できる。
また、このように複数の連結補強部53を分散させて配置することで、後フラップ部3Bの柔軟性や触感(例えば手触り)の低下を抑制できる。
[5.変形例]
上記の軟化部12及び硬化部13の各構成は一例である。軟化部12は、上記の凸型12Cやヒータ12D以外の構成で補強領域5を軟化させてもよい。また、硬化部13は、上記の搬送経路で構成されるものに限られず、補強領域5を積極的に冷却する装置(例えばファン)を有してもよい。
補強領域5は、後フラップ部3Bの少なくとも一部であればよく、上記の六つの補強部51〜56の一部または全部が省略されてもよいし、これらの補強部51〜56が併設されてもよいし、これらの補強部51〜56以外の部位を含んでいてもよい。なお、上記の実施形態で示した補強部51〜56の具体的な位置及び個数はいずれも一例である。
また、補強領域5は、幅方向に対して傾斜して延びてもよいし、面状や点状といった線状以外の形状であってもよい。おむつ2を着用者に装着する際や、おむつ2の着用状態では、後フラップ部3Bに長手方向の引張力が印加されることで、幅方向の破れが生じやすくなることもある。これに対し、長手方向に延びた線状の補強領域5を設ければ、後フラップ部3Bにおける幅方向の破れを塞き止めることができる。これにより、後フラップ部3Bにおける幅方向の破れの発生を効率よく抑制できると共に、たとえ幅方向の破れが生じたとしても、その破れの広がりを抑制できる。
なお、凸型12Cの形状は、補強領域5の形状に応じて適宜設定されればよい。
軟化部12及び硬化部13は、塗布部11よりも上流に設けられてもよい。塗布部11よりも上流に設けられる軟化部12は、互いに貼り合わせられる前のサイドシート23及びカバーシート25の少なくとも一方における補強領域5を軟化させればよい。
補強装置10は、おむつ2を製造する装置とは別に設けられてもよい。また、塗布部11及び塗布工程は、補強装置10及び補強方法から省略されてもよい。塗布部11及び塗布工程が省略された補強装置10及び補強方法によっても、上記のように補強領域5が補強されることで、後フラップ部3Bの破れを効率よく抑制できる。
上記の実施形態では後フラップ部3Bに設けられた補強領域5を例示したが、補強領域5は前フラップ部3Aに設けられてもよい。また、補強領域5を熱で軟化させるうえでは、サイドフラップ部3において積層されるシート22〜26の少なくとも一つに熱可塑性の繊維材料が含まれていればよい。
なお、上記の補強装置10及び補強方法は、成人向けのおむつ2に限らず、乳幼児やペット向けのおむつにも同様に適用可能である。また、上記の補強装置10及び補強方法は、熱可塑性の繊維材料を含むサイドフラップ部が設けられた様々な吸収性物品に適用できる。
1 テープ(止着テープ)
1A 内テープ
1B 外テープ
1c 縦縁部
1d 横縁部
2 おむつ
2′ おむつ材
2A 前身頃
2B 後身頃
2C 股下部
3 サイドフラップ部
3′ サイドフラップ領域
3A 前フラップ部
3B 後フラップ部
4 貼合剤
5 補強領域
10 補強装置
11 軟化部
12 硬化部
13 塗布部
14 ピンチロール
20 主連続体
21 吸収体
22 センターシート(シート材)
22′ センター連続体
22a 縁部
23 サイドシート(シート材)
23′ サイド連続体
24 バックシート(シート材)
24′ バック連続体
24a 縁部
25 カバーシート(シート材)
25′ カバー連続体
26 パッチシート(シート材)
27 立体ギャザー
28 レッグギャザー
29 ウェストギャザー
31 外縁部
32 内縁部
51,51′ 境界補強部
52,52′ テープ補強部
53,53′ 連結補強部
54 中間補強部
55 外補強部
56 内補強部
C 切断線
L 仮想線

Claims (20)

  1. 吸収体よりも幅方向の外側に設けられて止着テープが固定されると共に熱可塑性の繊維材料を含むサイドフラップ部を有するテープ型おむつの補強方法であって、
    前記サイドフラップ部の少なくとも一部である補強領域を熱で軟化させる軟化工程と、
    前記軟化工程で軟化させた前記補強領域を硬化させる硬化工程と、を備えた
    ことを特徴とする、テープ型おむつの補強方法。
  2. 前記補強領域には、前記サイドフラップ部で積層された少なくとも一つのシート材の縁部を跨ぐ境界補強部が含まれる
    ことを特徴とする、請求項1に記載のテープ型おむつの補強方法。
  3. 前記境界補強部は、前記吸収体の非肌側に設けられる液不透過性のバックシートにおける幅方向の縁部を跨ぐ
    ことを特徴とする、請求項2に記載のテープ型おむつの補強方法。
  4. 前記補強領域には、前記止着テープよりも長手方向の外側に位置する外補強部が含まれる
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のテープ型おむつの補強方法。
  5. 前記補強領域には、前記吸収体の非肌側に設けられる液不透過性のバックシートよりも幅方向の外側かつ前記止着テープよりも幅方向の内側に位置する中間補強部が含まれる
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のテープ型おむつの補強方法。
  6. 前記補強領域には、前記サイドフラップ部で積層されるシート材同士を貼り合わせるために幅方向に間隔をあけて塗布される貼合剤の間に延びた連結補強部が含まれる
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のテープ型おむつの補強方法。
  7. 前記補強領域には、前記止着テープの縁部を跨ぐテープ補強部が含まれる
    ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のテープ型おむつの補強方法。
  8. 前記補強領域は、幅方向に延びる線状である
    ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のテープ型おむつの補強方法。
  9. 前身頃又は後身頃の幅方向の両側に設けられる前記サイドフラップ部の夫々には、二つの前記止着テープが長手方向に間隔をあけて固定される
    ことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のテープ型おむつの補強方法。
  10. 前記サイドフラップ部の夫々に固定された二つの前記止着テープは、互いに交差するような状態で前記前身頃及び前記後身頃を連結し、
    前記補強領域には、二つの前記止着テープよりも長手方向の内側に位置する内補強部が含まれる
    ことを特徴とする、請求項9に記載のテープ型おむつの補強方法。
  11. 吸収体よりも幅方向の外側に設けられて止着テープが固定されると共に熱可塑性の繊維材料を含むサイドフラップ部を有するテープ型おむつの補強装置であって、
    前記サイドフラップ部の少なくとも一部である補強領域を熱で軟化させる軟化部と、
    前記軟化部で軟化させた前記補強領域を硬化させる硬化部と、を備えた
    ことを特徴とする、テープ型おむつの補強装置。
  12. 前記補強領域には、前記サイドフラップ部で積層された少なくとも一つのシート材の縁部を跨ぐ境界補強部が含まれる
    ことを特徴とする、請求項11に記載のテープ型おむつの補強装置。
  13. 前記境界補強部は、前記吸収体の非肌側に設けられる液不透過性のバックシートにおける幅方向の縁部を跨ぐ
    ことを特徴とする、請求項12に記載のテープ型おむつの補強装置。
  14. 前記補強領域には、前記止着テープよりも長手方向の外側に位置する外補強部が含まれる
    ことを特徴とする、請求項11〜13のいずれか一項に記載のテープ型おむつの補強装置。
  15. 前記補強領域には、前記吸収体の非肌側に設けられる液不透過性のバックシートよりも幅方向の外側かつ前記止着テープよりも幅方向の内側に位置する中間補強部が含まれる
    ことを特徴とする、請求項11〜14のいずれか一項に記載のテープ型おむつの補強装置。
  16. 前記補強領域には、前記サイドフラップ部で積層されるシート材同士を貼り合わせるために幅方向に間隔をあけて塗布される貼合剤の間に延びた連結補強部が含まれる
    ことを特徴とする、請求項11〜15のいずれか一項に記載のテープ型おむつの補強装置。
  17. 前記補強領域には、前記止着テープの縁部を跨ぐテープ補強部が含まれる
    ことを特徴とする、請求項11〜16のいずれか一項に記載のテープ型おむつの補強装置。
  18. 前記補強領域は、幅方向に延びる線状である
    ことを特徴とする、請求項11〜17のいずれか一項に記載のテープ型おむつの補強装置。
  19. 前身頃又は後身頃の幅方向の両側に設けられる前記サイドフラップ部の夫々には、二つの前記止着テープが長手方向に間隔をあけて固定される
    ことを特徴とする、請求項11〜18のいずれか一項に記載のテープ型おむつの補強装置。
  20. 前記サイドフラップ部の夫々に固定された二つの前記止着テープは、互いに交差するような状態で前記前身頃及び前記後身頃を連結し、
    前記補強領域には、二つの前記止着テープよりも長手方向の内側に位置する内補強部が含まれる
    ことを特徴とする、請求項19に記載のテープ型おむつの補強装置。
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