JP2021078459A - ペット用簡易飲料供給装置 - Google Patents

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幸彦 松本
Yukihiko Matsumoto
幸彦 松本
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Abstract

【課題】既存のトレイに設置し得る汎用的なペット用簡易飲料供給装置を提供する。【解決手段】上記課題を解決するために、本発明のペット用簡易飲料供給装置は、ペット用飲料を貯留するトレイに設置される筐体と、前記筐体に収納されるとともに電源コードを有する電動循環ポンプと、を備える。また、前記電動循環ポンプは、前記トレイに貯留されるペット用飲料を前記筐体の上部に供給し、前記筐体は、前記電動循環ポンプにより供給されるペット用飲料を当該筐体の少なくとも上部の一部表面に沿って流下させ前記トレイに排出するように構成されているとともに前記電源コードを外部に引き出す引出口を当該筐体の上部に有する。【選択図】図4

Description

本発明は、犬や猫、ウサギ、フェレット等のペットに水等の飲料を流れる状態で供給するペット用簡易飲料供給装置、具体的には既存のトレイに設置するだけで流水等を供給することが可能なペット用簡易飲料供給装置に関する。
猫等のペットは水を飲む際に流水を好むところ、これらのペットに流水を供給するために特許文献1に記載のようなペット用給水器を用いることが知られている。このペット用給水器は、水を貯水する貯水タンクと、この貯水タンクの上部開口部に設置されたフィルターと、フィルターの上側に設けられた傘状の給水部と、貯水タンクに貯水される水を給水部に供給する循環ポンプとを有する。
このペット用給水器は、貯水タンクの水を循環ポンプによって吸い上げ、給水部の頂部に供給する。給水部の頂部に供給された水は、給水部の表面に沿って流下し、給水部の外周縁から排出され、フィルターで濾過された後、貯水タンクに戻る。ペットは、給水部の表面の流水を舐めることにより水を摂取することができる。すなわち、このペット用給水器によれば、清潔な流水をペットに供給し続けることができる。
特開2017−148018号公報
しかしながら、特許文献1に記載のペット用給水器では、貯水タンクの上部開口部にフィルターを設置し、給水部をこのフィルターの上部に設けていることから、貯水タンクは専用のものを用いる必要がある。このため、このペット用給水器では、専用の貯水タンクの代わりに既存のトレイに設置することができる等の汎用性がなかった。これにより、特許文献1に記載のようなペット用給水器を購入してペットに流水を供給する場合には、既存のトレイを廃棄しなければならないなど経済性にも劣るものがあった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、既存のトレイに設置し得る汎用的なペット用簡易飲料供給装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るペット用簡易飲料供給装置は、ペット用飲料を貯留するトレイに設置される筐体と、前記筐体に収納されるとともに電源コードを有する電動循環ポンプと、を備え、前記電動循環ポンプは、前記トレイに貯留されるペット用飲料を前記筐体の上部に供給し、前記筐体は、前記電動循環ポンプにより供給されるペット用飲料を当該筐体の少なくとも上部の一部表面に沿って流下させ前記トレイに排出するように構成されているとともに前記電源コードを外部に引き出す引出口を当該筐体の上部に有する。
このペット用簡易飲料供給装置は、ペット用飲料を貯留するトレイに設置される筐体と、前記筐体に収納されるとともに電源コードを有する電動循環ポンプと、を備え、前記電動循環ポンプは、前記トレイに貯留されるペット用飲料を前記筐体の上部に供給し、前記筐体は、前記電動循環ポンプにより供給されるペット用飲料を当該筐体の少なくとも上部の一部表面に沿って流下させ前記トレイに排出するように構成されているので、専用のトレイを用意する必要はなく、既存のトレイに設置するだけで簡単にペットに対し流れる状態のペット用飲料を与えることができる。このため、このペット用簡易飲料供給装置は、既存のトレイを利用できるので、汎用性に優れ、ペットに対して流れる飲料を提供するにあたって、わざわざ専用のペット用給水器などのペット用飲料供給装置の全体を買い替える必要がなく、経済性にも優れたものとすることができる。
ここで、筐体を既存のトレイに設置する際に電源コードが筐体の側面から引き出されると、電源コードがトレイの外周部に干渉し、これにより筐体が傾斜するなど、筐体を安定してトレイに設置できないおそれがある。
本発明に係るペット用簡易飲料供給装置によれば、電源コードを外部に引き出す引出口がこの筐体の上部に設けられているので、電源コードが引出口に挿通されて筐体の上部に引き出されることとなる。これにより、電源コードがトレイの周縁部と干渉して筐体が傾斜するのを抑制し、筐体を比較的安定した状態で設置することができる。
この発明において、前記引出口は、前記筐体の上部に形成されていればその開口方向を特に限定するものではなく、例えば側方に指向して開口するものであっても良いが、前記引出口は、上向き成分を含んだ方向に指向するのが好ましい。
このように構成すれば、前記引出口から引き出される電源コードが、当該引出口にガイドされて、上向き成分を含んだ方向に指向する。このため、この電源コードを伝ってペット用飲料がトレイ外にこぼれることを可及的に抑制することができる。しかも、電源コードを上方に向けて引き出すことができるので、例えば引出口の位置がトレイの周壁部の頂部よりも低い位置に設けられている場合であったとしても、この周壁部と電源コードとの干渉を効果的に抑制することができる。
この発明において、前記筐体は、前記電動循環ポンプを上方から覆うカバー体を備え、
前記カバー体は、前記引出口から下端縁にまで延設され前記電源コードが挿通される挿通用切欠を有する本体部と、前記挿通用切欠を着脱自在に閉塞する蓋状部とを有するのが好ましい。
このように構成すれば、挿通用切欠を通じて電源コードを引出口に設置することができ、このため前記電源コードの太さだけを考慮して引出口を形成することができる。すなわち、電源コードの先端には一般的にプラグなどが設けられるところ、このプラグの大きさを考慮することなく、引出口の大きさを設定することができ、引出口を比較的コンパクトに形成することができる。しかも、挿通用切欠を蓋状部によって着脱自在に閉塞することができるので、見栄えの低下も抑制することができる。
この場合において、前記カバー体は、ドーム状に形成され、このカバー体は、その中央部に設けられ前記電動循環ポンプから供給されたペット用飲料を吐出する吐出口と、前記吐出口が奥底部に設けられ当該吐出口から吐出されたペット用飲料を一時的に貯留する貯留凹部と、前記貯留凹部の開口外周部に周方向に等間隔に設置され前記貯留凹部のペット用飲料の一部を逃がす複数の逃がし溝とを備えるのが好ましい。
このように構成すれば、前記筐体は、ドーム状に形成され、このカバー体は、その中央部に設けられ前記電動循環ポンプから供給されたペット用飲料を吐出する吐出口と、前記吐出口が奥底部に設けられ当該吐出口から吐出されたペット用飲料を一時的に貯留する貯留凹部とを備えているので、貯留凹部に貯まった飲料をペットが摂取することができる。しかも、この貯留凹部を溢れ出した飲料は、カバー体の中央部を中心としてその周囲に満遍なく流下する。これにより、ペットは、カバー体の周方向の好みの場所から飲料を摂取することができる。
また、カバー体は、前記吐出口及び貯留凹部に加え、前記貯留凹部の開口外周部に周方向に等間隔に設置され前記貯留凹部のペット用飲料の一部を逃がす複数の逃がし溝とを更に備えるので、飲料が貯留凹部に所定量以上貯留された際にこの飲料がまず逃がし溝に流入する。これにより、ペット用簡易飲料供給装置が多少傾いていたとしても、この逃がし溝を通じて、傾き方向と逆方向のカバー体の表面部分にも飲料を逃がすことができ、上記好みの場所からの飲料摂取を有効に担保することができる。
この場合において、前記筐体は、前記カバー体の下方に設置され前記電動循環ポンプが設置される底壁部を更に備え、前記底壁部は、円板形状の底壁本体と、前記底壁本体から下方に突出し当該底壁本体を支持する脚部とを備え、前記底壁本体には、前記電動循環ポンプの設置位置に対応して取入口が形成されているのが好ましい。
このように構成すれば、底壁部は、円板形状の底壁本体を備え、底壁本体には、電動循環ポンプの設置位置に対応して取入口が形成されているので、トレイの底部に貯留された飲料を汲み上げることができる。これにより、効率的に飲料をトレイ内で循環させることができる。また、底壁部は、前記底壁本体から下方に突出し当該底壁本体を支持する脚部とを備えるので、この脚部によって底壁本体を支持することができる。これにより、トレイの底部が平らではなく、上に僅かに凸形状となっている場合であっても、安定して筐体をトレイに設置することができる。また、この脚部の突出量だけ底壁本体をトレイ底面に対して上方に離間させることができ、底壁本体とこのペット用簡易飲料供給装置を設置したトレイとの間に隙間が形成される。これにより、ペット用飲料がこの隙間に流入し、取入口に飲料がスムーズに流入するのを担保することができる。
更にこの場合において、前記底壁部は、前記底壁本体を前記電動循環ポンプのポンプ設置位置とペット用飲料の特性を改善する特性改善体が着脱自在に設置される改善体設置位置とに仕切る仕切壁を更に備え、前記底壁本体には、前記改善体設置位置に対応して通液口が形成されているのが好ましい。
この構成によれば、底壁本体には、ペット用飲料の特性を改善する特性改善体が着脱自在に設置される改善体設置位置に対応して通液口が形成されているので、改善体設置位置に特性改善体を設置すれば、ペット用飲料がこの通液口を通じて特性改善体に接触し、飲料の特性を改善することが可能となる。これにより、トレイに貯留されたペット用飲料における硬度等の特性を改善し、ペットに適したペット用飲料を供給することができる。
以上説明したように、本発明のペット用簡易飲料供給装置によれば、専用のトレイを用意する必要はなく、既存のトレイに設置するだけで簡単にペットに対し流れる状態のペット用飲料を与えることができる。しかも、このペット用簡易飲料供給装置は、既存のトレイを利用できるので、汎用性に優れ、ペットに対して流れる飲料を提供するにあたって、ペット用飲料供給装置の全体を買い替える必要がなく、経済的にも優れている。加えて、このペット用簡易飲料供給装置によれば、電源コードがトレイの周縁部と干渉して筐体が傾斜するのを抑制し、筐体を比較的安定した状態で設置することができる。
本実施形態のペット用簡易給水器の使用時における斜視図である。 前記ペット用簡易給水器の側面図である。 前記ペット用簡易給水器の平面図である。 前記ペット用簡易給水器の分解斜視図である。 図3のペット用簡易給水器のV−V断面斜視図である。 (a)はカバー体の本体部を下から見た斜視図であり、(b)は前記カバー体に装着される蓋状部を下方から見た斜視図である。 前記ペット用簡易給水器の底壁を表す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係るペット用簡易給水器1(本発明の「ペット用簡易飲料供給装置」に対応)について、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、本実施形態のペット用簡易給水器1は、ペット用飲料のうち水5(本発明の「ペット用飲料」に対応)を猫に供給するものとして構成されているが、ペット用簡易給水器1により供給されるペット用飲料は、水5に限らず、水に滋養、味、香り等を添加したペット用清涼飲料水やミルクなど、ペットが摂取することができる液体であれば幅広く用いることができる。また、対象となるペットは、猫に限られず、犬やウサギ、ハムスター、フェレット等、ペット用飲料を摂取する動物が広く含まれる。
本実施形態のペット用簡易給水器1は、図1に示すように水5が貯水された深皿状のトレイ7に設置して使用され、猫に流水を供給するためのものである。ペット用簡易給水器1は、図1〜図4に示すように、トレイ7に設置される筐体10と、筐体10に収納される電動循環ポンプ60と、筐体10の内部に設置される軟水化フィルター50(本発明の「特性改善体」に対応)とを備える。このペット用簡易給水器1は、トレイ7の水を電動循環ポンプ60によって汲み上げて、筐体10の上部における中央部に供給し、筐体10の少なくとも上部の一部表面を流下して再びトレイ7に排出するように構成されている。
ペット用簡易給水器1は、ドーム状を呈し、平面視で円形状を呈する。ペット用簡易給水器1の全高及び直径D(図2参照)は、市販されている円形状のトレイ7に設置し得るように適宜設定される。
次に、筐体10について説明する。筐体10は、有底ドーム状を呈し、図4及び図5に示すように内部に電動循環ポンプ60を収納する容器である。具体的には、筐体10は、図4に示すように、電動循環ポンプ60を覆い、下方に開口するドーム状のカバー体20と、カバー体20の下方開口部に嵌合される平面視円形の底壁部22とを備え、これらがABS樹脂等の樹脂により形成される。
カバー体20は、図2に示すように、径方向外側に向かうにしたがって下方に傾斜する球面に形成されたドーム状を呈する。より具体的には、カバー体20は、中央頂部から外周部へ向かうにつれて曲率が徐々に大きくなり、かつ外周縁において底壁部22に対して略垂直に立設するように構成され、側面視において半長円形状を呈する。このカバー体20は、挿通用切欠31a(後述)を有する本体部30と、挿通用切欠31aに着脱自在に閉塞する蓋状部34と、を備え、本実施形態では蓋状部34を挿通用切欠31aに対して上方からスライドさせることにより本体部30に装着可能に構成されている。
本体部30は、電動循環ポンプ60をその内部に設置して、水5を中央頂部から吐水して表面上に沿って上部から下端縁に至るまで流下させることができるように構成され、下方に開口するドーム状の外殻を構成する。具体的には、本体部30は、図6に示すように、ドーム状の外殻を構成するとともに挿通用切欠31a(後述)及び吐水口44(後述)を有する外殻体31と、外殻体31の内壁面から垂下して、挿通用切欠31aに連通するポンプ収納空間を区画する収納壁13と、外殻体31の内壁面から前記ポンプ収納空間に垂下して該収納空間に収納されたポンプ本体61(後述)の上面及び側面に当接する垂下壁12と、挿通用切欠31aの各周方向の対向面から周方向の内側に突設されたスライドレール部32と、外殻体31の内壁面中心部から下方に延び内部空間が吐水口44に連通するボス部38と、外殻体31の下端部における内壁面に周方向に沿って等間隔に複数個(本実施形態では4個)突設された係合突起37とを備える。
外殻体31は、図3及び図5に示すように、中央部に形成された円形の吐水口44(本発明の「吐出口」に対応)と、中央頂部が下方に凹入して構成されるとともにその奥底部46aに吐水口44が設けられた貯水凹部46(本発明の「貯留凹部」に対応)と、貯水凹部46の開口外周部の周方向に所定の間隔をおいて形成された複数の逃がし溝48と、を備える。吐水口44から吐出された水は、貯水凹部46に貯まり、貯水量が所定量以上になるとまず逃がし溝48から流出し、続いて貯水凹部46の外周縁からも溢れ出して外殻体31の表面に沿って流下する。
吐水口44は、電動循環ポンプ60から供給された水5を吐水する孔であり、図5に示すように、ボス部38を介して電動循環ポンプ60の吐水管68(後述)に接続されている。吐水口44の直径は、吐水管68の内径に合わせて適宜設定される。
貯水凹部46は、吐水口44から吐水された水5を一時的に貯水する深皿状の部位であり、図5に示すように、外殻体31の中央頂部に形成される。貯水凹部46は、平面視円形を呈する奥底部46aと、奥底部46aの外周縁から上方に立設される貯水内壁46bとを含んで構成される。奥底部46aは、貯水凹部46の底部を構成する面であり、貯水内壁46bとともに水5を貯水する貯水空間を規定する。貯水内壁46bは、奥底部46aに対して必ずしも垂直に立設される必要はなく、奥底部46aに対する傾きは適宜設定される。また、貯水凹部46の形状は、貯水内壁46bが上方に湾曲する碗状に形成されてもよい。
逃がし溝48は、貯水凹部46の水5の一部を貯水凹部46から溢れる前に外殻体31の表面に逃がす凹形状の溝であり、径方向外側に向かって水平ないしは下方に傾斜して形成されている。この逃がし溝48は、貯水凹部46の開口外周部からカバー体20の径方向の外側に向かって延びている。また、逃がし溝48は、貯水凹部46を溢れ出した水5を、カバー体20の中央部を中心としてその周囲に満遍なく流下させるために、貯水凹部46の開口外周部に周方向に等間隔に複数箇所形成される。また、図5に示すように、貯水凹部46の逃がし溝48が形成されている箇所における奥底部46aからの高さh1は、貯水凹部46における逃がし溝48が形成されていない箇所における奥底部46aからの高さh2と比較して低くなっている。これにより、貯水凹部46に貯水された水5の水位がh1の高さとなった際に水5が逃がし溝48に流通する。
なお、逃がし溝48が形成される箇所の数は特には限定されないが、8箇所以下であることが好ましく、本実施形態では4箇所に形成されている。
また、外殻体31は、図4に示すように、その高さ方向中央よりも上方に外殻体31を貫通して形成された引出口11が設けられ、この引出口11から外殻体31の下端縁にまで連続して挿通用切欠31aが延設されている。
引出口11は、図3に示すように、電動循環ポンプ60の電源コード62(後述)を筐体10の外部に引き出すための平面視略円形の孔であり、その平面視での直径は電源コード62の直径に応じて適宜設定される。引出口11は、外殻体31の全高に対して半分以上の高さに設けられるのが好ましく、7割以上の高さに設けられるのが更に好ましい。引出口11は、水5が電源コード62を伝ってトレイ7の外にこぼれることを可及的に抑制するために、上向き成分を含んだ方向に指向する。
挿通用切欠31aは、電動循環ポンプ60の電源コード62(後述)を本体部30、より詳しくは外殻体31の下端縁から引出口11に挿通するための切欠であり、その幅方向の両縁部間の長さは電源コード62の太さ(直径)に応じて適宜設定される。挿通用切欠31aは、図4に示すように引出口11に連通しており、本実施形態では、挿通用切欠31aの幅は、引出口11の径と略同等に設定されている。
更に、外殻体31は、下端縁部に下方に開口する位置決め凹部31bが設けられている。この位置決め凹部31bは、外殻体31の下端縁に形成された側面視で略台形状の切欠であり、底壁部22の係合突起220a(後述)と係合することによりカバー体20を底壁本体220に係合する際に位置決めするものである。位置決め凹部31bが形成される箇所は、一箇所でも複数箇所でも良いが、本実施形態では図6(a)に示すように一箇所に形成される。
なお、本実施形態では、外殻体31の内面に、内側に挿通用切欠31aと隣接して本体側肉抜き部31cが形成されている。この本体側肉抜き部31cは、外殻体31の内壁面における垂下壁12の下端縁に対応する位置に設けられた楔形状の溝であり、挿通用切欠31aに連通するように形成される。本体側肉抜き部31cは、蓋状部34の蓋側肉抜き部35b(後述)とともにポンプ本体61との干渉を回避するために設けられた肉抜きであり、蓋側肉抜き部35bとともにポンプ本体61に上方から当接する一対の当接凹部を形成する。
収納壁13は、ポンプ本体61を周囲から囲む板状の壁部である。収納壁13は、図5及び図6(a)に示すように、ポンプ本体61の側部に接続される吐水管68の設置スペースを確保するために、この吐水管68が配置される空間を挟んで2つの平面視L字状の壁、すなわち第1収納壁13aと、第2収納壁13bとにより構成される。第1収納壁13aと、第2収納壁13bは、外殻体31の内周面から垂下して、互いに対向して配置され、これらの収納壁13a、13bによって前記ポンプ収納空間が仕切られている。
垂下壁12は、図5及び図6(a)に示すようにポンプ本体61の上面と当接することによりポンプ本体61(後述)の上方向への移動を抑制する壁であり、収納壁13とともにポンプ本体61の収納空間を規定する。垂下壁12は、その垂線に直交する面と底壁部22とが直交するように形成される。本実施形態では、図5に明示するように、垂下壁12は、ポンプ本体61の上面に加え、側面にも当接するように、階段状に切り欠かれている。
スライドレール部32は、蓋状部34の装着にあたって、この蓋状部34のスライドをガイドするためのものである。具体的には、スライドレール部32は、蓋状部34のスライド溝35c(後述)に挿通されることにより、蓋状部34のスライドをガイドする。このスライドレール部32は、図6(a)に示すように挿通用切欠31aを規定する幅方向両対向面にそれぞれ突設されている。スライドレール部32は、前記対向面の幅よりも狭幅に形成され、当該対向面の内側部に長手方向に沿って延設されている。このようにスライドレール部32を前記対向面の内側部に形成することにより、蓋状部34と外殻体31との両外面を曲面として面一に構成することができる。
ボス部38は、吐水管68(後述)の上端部にその外側から嵌合し、この吐水管68を吐水口44と接続するためのものであり、その内径が吐水管68の外径よりも大きくなるように形成されている。
係合突起37は、本体部30の下端縁から内周側に突出した突起であり、被係合部230a(後述)に係合することによりカバー体20と、底壁部22とを係合する。係合突起37の個数は、特には限定されないが、本実施形態では等間隔に4個形成されている。
一方、蓋状部34は、本体部30の挿通用切欠31aを閉塞する長尺状の蓋部材であり、本実施形態ではスライドさせることにより、本体部30、より詳しくは外殻体31の挿通用切欠31aに装着される。この蓋状部34は、本実施形態では、図6(b)に示すように、側面視及び平面視で挿通用切欠31aと略同一形状の蓋状部本体35を備える。
蓋状部本体35は、蓋状部34が本体部30の挿通用切欠31aに装着された状態において、外面が本体部30と滑らかに連続するようにその上部が本体部30の曲面に沿って湾曲した形状を呈する。蓋状部本体35は、上端縁が円弧状に切り欠かれ、この切り欠かれた部分が引出口11の下端縁を規定する。また、蓋状部本体35は、内面上端部に前記切り欠かれた部分から連続する半円筒形状のコードガイド溝35aが設けられる。コードガイド溝35aは、蓋状部34の装着時において電源コード62(後述)を引出口11に案内(ガイド)する溝であり、蓋状部34を本体部30に装着した際に、引出口11の周縁部及び内周壁の一部を構成する。このコードガイド溝35aは、略鉛直上方を指向して延設されている。なお、コードガイド溝35aの指向方向は、上向き成分を含んだ方向に指向するのが好ましく、上向き成分が横向き成分よりも大きい方向に指向するのが更に好ましい。このようにすれば、電源コード62を上向き成分を含んだ方向に指向させることができ、その結果、水5が電源コード62を伝ってトレイ7の外にこぼれることを可及的に抑制することができるとともに、トレイ7の周壁部と電源コード62との干渉を効果的に抑制することができる。
また、蓋状部本体35は、蓋状部34が本体部30に装着された状態で、本体側肉抜き部31cに隣接する内側の位置に、楔形状に肉抜きされた蓋側肉抜き部35bが形成されている。この蓋側肉抜き部35bは、上記のように、本体側肉抜き部31cとともにポンプ本体61に上方から当接する当接凹部を形成する。
更に、蓋状部本体35は、幅方向両側面に内側に凹んだスライド溝35cがそれぞれ長手方向に沿って延設されている。このスライド溝35cは、スライドレール部32とスライド可能に係合する溝である。スライド溝35cは、蓋状部34を本体部30の上方からスライドした際に係合位置が位置決めされるように、蓋状部本体35の下端縁から上方に延びて途中部にまで形成されている。
底壁部22は、図2に示すように、筐体10の底部を構成するものであり、図2及び図7に示すように、円板形状の底壁本体220と、底壁本体220の周縁部から上方に立設される囲い壁230と、この囲い壁230によって囲まれた部分を略半分に仕切る仕切壁240と、底壁本体220から下方に突出して底壁本体220を支持する複数個の脚部290と、を備える。
底壁本体220は、その直径がカバー体20の下端縁の直径と略同じ円板である。底壁本体220における仕切壁240によって仕切られた二つの領域のうち、一方の領域は電動循環ポンプ60のポンプ設置位置Aに対応する位置を含む領域であり、他方の領域は軟水化フィルター50が着脱自在に設置されるフィルター設置位置B(本発明の「改善体設置位置」に対応)に対応する位置を含む領域である。また、底壁本体220には、ポンプ設置位置Aに対応する位置に複数の長尺状の取水口221(本発明の「取入口」に対応)が形成され、フィルター設置位置Bに対応する位置に複数の長尺状の通水口222(本発明の「通液口」に対応)が形成されている。更に、底壁本体220には、周縁端から上方に突出する係合突起220aと、ポンプ設置位置Aから上方に突出する複数のスペーサー220bとが形成されている。
取水口221は、トレイ7に貯水されている水5を電動循環ポンプ60に取り入れるための部位であり、図4に示すように所定方向に並列した状態で複数設けられている。取水口221が並列する方向や、個数については適宜設定される。
通水口222は、トレイ7に貯水されている水5を軟水化フィルター50に通水させるための部位であり、図4に示すように所定方向に並列した状態で複数設けられている。取水口221及び通水口222の寸法や個数については適宜のものが設定される。
これらの取水口221及び通水口222は、筐体10の内部に水を取り込む可能であれば、特に限定するものではなく、公知の開口を採用することができる。
係合突起220aは、カバー体20の位置決め凹部31bと係合することによりカバー体20の係合位置を位置決めするものであり、位置決め凹部31bに対応した位置に設けられる。これにより底壁本体220のポンプ設置位置Aと、カバー体20の収納壁13によって区切られたポンプ収納空間との位置が対応するように構成される。
スペーサー220bは、ポンプ本体61(後述)を設置する際にこのポンプ本体61を底壁本体220から離間させ、吸水口66(後述)の開口面積を担保するためのものである。スペーサー220bは、底壁本体220におけるポンプ設置位置Aに対応する位置に複数箇所(本実施形態では2箇所)設けられる。
囲い壁230は、カバー体20の下端縁の内周側に係合する円筒形状の周壁であり、その外径がカバー体20の下端縁の内径よりも小さくなるように形成されている。また、囲い壁230の外周面には、カバー体20の係合突起37に係合される凹形状の被係合部230aが形成されている。更に、囲い壁230の上端部には、底壁本体220におけるフィルター設置位置B側に複数の爪部230bが底壁本体220と平行であってフィルター設置位置B側に突出するように形成されている。
被係合部230aは、係合突起37に対応する形状を呈しており、係合突起37と係合することにより、カバー体20と底壁部22とを一体化する。
爪部230bは、爪部240b(後述)とともに軟水化フィルター50の周縁部を上方から押さえ込むことにより軟水化フィルター50を係止し、軟水化フィルター50のフィルター設置位置Bからの離脱を抑制するものである。爪部230bは、本実施形態では、図7に示すように爪部240bと対向する位置に二箇所設けられる。爪部230bの形状は、半円形や、角形等適宜設定される。
仕切壁240は、底壁本体220を略二等分する線分上に設置され、底壁本体220に対して垂直に立ち上がる壁である。仕切壁240には、図7に示すように、フィルター設置位置B側に突き出した平面視半円状の凹部240aが中央部に形成されている。また、仕切壁240の上端部には、底壁本体220におけるフィルター設置位置B側に複数の爪部240bが底壁本体220と平行であってフィルター設置位置B側に突出するように形成されている。また、この仕切壁240は、ポンプ設置位置A側に一対の位置決め板240cが形成されている。
凹部240aは、この凹部240aに吐水管68(後述)を設置するために、平面視でその内径が吐水管68の外径と略等しい半円形状を呈する。爪部240bは、本実施形態では、凹部240aを挟んで二箇所設けられる。爪部240bの形状は、爪部230bと同様に半円形や、角形等適宜設定される。位置決め板240cは、ポンプ本体61(後述)の設置位置を位置決めする板であり、図7に示すように仕切壁240の凹部240aを挟んで二箇所に設けられる。位置決め板240cは、ポンプ本体61を両側から挟み込むことにより、位置決め板240cに対して垂直方向へのポンプ本体61の移動を抑制する。
脚部290は、底壁本体220の下面をトレイ7上面から離間させ、水5を取水口221や通水口222から取り入れるための隙間を形成するために設けられるものであり、図2及び図5に示すように底壁本体220と一体に形成され、底壁部22の周縁に沿って等間隔に複数個所形成されている。脚部290は、ペット用簡易給水器1を安定して設置するために3箇所以上に形成されることが好ましく、本実施形態では4箇所に形成されている。この脚部290の突出高さは、僅かであるのが好ましく、具体的には1mm程度に設定されるのが好ましい。
次に電動循環ポンプ60について説明する。電動循環ポンプ60は、トレイ7に貯水される水を筐体10の上部に形成された吐水口44に供給するためのものであり、図4及び図5に示すように、略直方体形状を呈するポンプ本体61と、一端がポンプ本体61の上面に接続されている電源コード62と、一端がポンプ本体61の側部に接続されている吐水管68とを備える。
ポンプ本体61は、公知の電動式水中ポンプであり、トレイ7に貯水される水5を取り込んで、吐水管68を通じて本体部30の貯水凹部46に水5を供給する。ポンプ本体61には、底面に吸水口66と、上面に電源接続部69とが形成されている。このポンプ本体61は、カバー体20の底壁本体220におけるポンプ設置位置Aに、その吸水口66が取水口221と対向するように設置される。
吸水口66は、トレイ7の底部に貯水されている水5をポンプ本体61に取り込むための部位である。取水口221を流通した水5は、この吸水口66に吸水されてポンプ本体61の内部に取り込まれる。
電源接続部69は、ポンプ本体61に電気を供給するための電源コード62が接続される部位であり、カバー体20の上部に形成された引出口11から筐体10の外側に電源コード62を引き出すためにポンプ本体61の上面に形成されている。
電源コード62は、ポンプ本体61に電気を供給する配線であり、引出口11に挿通されて筐体10の外部に引き出される。電源コード62の太さ(直径)は適宜のものが使用される。なお、電源コード62の先端部は、プラグなどが接続されていても良いが、本実施形態ではUSBコネクタが接続されている。
吐水管68は、ポンプ本体61の内部に取り込まれた水5をカバー体20の吐水口44に供給する管である。吐水管68は、その一端がポンプ本体61の側面に取り付けられている側面視L字形状の管であり、他端がボス部38を介して吐水口44に接続されている。また、吐水管68は、電動循環ポンプ60を安定して底壁本体220に設置するために、仕切壁240に設けられた凹部240aの内周側と係合するようになっている。
次に軟水化フィルター50について説明する。
軟水化フィルター50は、水5を軟水化するためのフィルターであり、図4及び図5に示すように内部空間を有するフィルター容器51と、フィルター容器51の内部空間に収納されるイオン交換樹脂52と、により構成される。
フィルター容器51は、不織布により構成され、平面視で略円形を呈する。このフィルター容器51には、その直径の中央部に、仕切壁240の凹部240aに対応する平面視半円形の凹部51aが形成されている。この凹部51aに仕切壁240の凹部240aが係合することにより軟水化フィルター50を底壁本体220のフィルター設置位置Bに設置することができる。
イオン交換樹脂52は、水5と接触することによりこの水5を軟水化する樹脂である。イオン交換樹脂52として、本実施形態では陽イオン交換樹脂を用いる。
以下、ペット用簡易給水器1の組み立て方法について説明する。
まず、電源コード62を筐体10から引き出す。具体的には、底壁部22の囲い壁230と本体部30の下端縁との嵌合、及び本体部30と蓋状部34との係合を解除し、挿通用切欠31aを介して電源コード62を、引出口11に挿通する。そしてこの状態で本体部30と蓋状部34とを係合させてカバー体20を構成する。この時、蓋状部34のコードガイド溝35aと電源コード62とを当接させつつ蓋状部34を本体部30の上方からスライドさせてスライドレール部32とスライド溝35cとを係合させる。前記スライドの際、スライドレール部32の上端部とスライド溝35cの上端部とが当接し、蓋状部34の係合位置が位置決めされる。
このようにすれば、電源コード62の先端にはUSBが設けられるところ、このUSBの大きさを考慮することなく、引出口11の大きさを設定することができる。しかも、挿通用切欠31aを蓋状部34によって閉塞できるので、見栄えの低下も抑制できる。なお、本体部30と蓋状部34とを係合させるのは、ポンプ本体61を本体部30の内部に収納する手順(後述)の後であってもよい。
次に、ポンプ本体61をカバー体20の内部に収納する。具体的には、ポンプ本体61を垂下壁12及び収納壁13により規定される収納空間に収納する。この時、ポンプ本体61の上面と垂下壁12の下端部とが当接するようにポンプ本体61を本体部30の内部に押し込むとともに、吐水管68をボス部38に嵌合させる。これにより、カバー体20内部におけるポンプ本体61の設置位置が位置決めされる。
一方で、軟水化フィルター50を底壁部22に設置する。具体的には、軟水化フィルター50が爪部230b,240bに係止され、かつフィルター容器51の凹部51aと仕切壁240の凹部240aとが係合するようにフィルター設置位置Bに対応する位置に設置する。これにより、軟水化フィルター50を底壁部22のフィルター設置位置Bに対応する位置、すなわち通水口222位置に位置決めすることができ、更に軟水化フィルター50が爪部230b,240bに係止されるので、軟水化フィルター50の浮遊を抑制して、トレイ7に貯水されている水5を効率的に軟水化することができる。
次に、底壁部22をカバー体20に係合させる。具体的には、底壁部22のポンプ設置位置Aに対応する位置とポンプ本体61の吸水口66とが対向する状態となるように底壁部22の囲い壁230をカバー体20の下端縁の内周側に嵌め込む。このとき、カバー体20の係合突起37と底壁部22の被係合部230aとを係合させつつ係合突起220aと位置決め凹部31bとを係合させる。係合突起220aと位置決め凹部31bとが係合することにより、底壁部22のポンプ設置位置Aに対応する位置とポンプ本体61の吸水口66とが対向する状態、すなわち取水口221と吸水口66とが対向する状態となるようにカバー体20の設置位置が位置決めされる。
以上説明した方法によりペット用簡易給水器1が組み立てられる。
以下、ペット用簡易給水器1の動作について説明する。
電動循環ポンプ60を駆動した際、トレイ7に貯水された水5は、通水口222又は取水口221に流通する。通水口222に流通した水5は、軟水化フィルター50の内部を通って軟水化し、再度トレイ7に戻る、又はポンプ本体61の吸水口66からポンプ本体61の内部に取り入れられる。一方、取水口221を流通した水5は、吸水口66からポンプ本体61の内部に取り入れられる。
ポンプ本体61の内部に取り入れられた水5は、ポンプ本体61の側部に設けられた吐水管68を通ってカバー体20の吐水口44から吐水される。吐水口44から吐水された水5は、貯水凹部46に一時的に貯水される。水5は、貯水凹部46の開口外周部に設けられた逃がし溝48の高さh1まで貯水されたときに、4箇所の逃がし溝48のいずれかに流入してカバー体20の表面上を外周方向に向かって流下する。ペットは、カバー体20の表面上を流下している水5を舐めることにより、水5を摂取することができる。ペットに摂取されなかった水5は、トレイ7に排出され、再度貯水される。
(作用効果)
上記実施形態に係るペット用簡易給水器1によれば、水5を貯水するトレイ7に設置される筐体10と、筐体10に収納されるとともに電源コード62を有する電動循環ポンプ60と、を備え、電動循環ポンプ60は、トレイ7に貯水される水を筐体10の上部に供給し、筐体10は、電動循環ポンプ60により供給される水5を筐体10の上部の表面に沿って流下させトレイ7に排出するように構成されているので、専用のトレイを用意する必要はなく、既存のトレイに設置するだけで簡単にペットに対し流れる状態の水5を与えることができる。このため、このペット用簡易給水器1は、既存のトレイを利用できるので、汎用性に優れ、ペットに対して流れる水5を提供するにあたって、わざわざ専用のペット用給水器の全体を買い替える必要がなく、経済性にも優れたものとすることができる。
ここで、筐体10を既存のトレイに設置する際に電源コード62が筐体10の側面から引き出されると、電源コード62がトレイ7の外周部に干渉し、これにより筐体10が傾斜するなど、筐体10を安定してトレイ7に設置できないおそれがある。
上記実施形態に係るペット用簡易給水器1によれば、電源コード62を外部に引き出す引出口11がこの筐体10の上部、具体的には外殻体31の全高に対して半分以上の高さに設けられているので、電源コード62が引出口11に挿通されて筐体10の上部に引き出されることとなる。これにより、電源コード62がトレイ7の周縁部と干渉して筐体10が傾斜するのを抑制し、筐体10を比較的安定した状態で設置することができる。
更に、引出口11は、上向き成分を含んだ方向に指向するので、引出口11から引き出される電源コード62が、引出口11にガイドされて、上向き成分を含んだ方向に引き出される。このため、この電源コード62を伝って水5がトレイ7外にこぼれることを可及的に抑制することができる。しかも、電源コード62を上方に向けて引き出すことができるので、例えば引出口11の位置がトレイ7の周壁部の頂部よりも低い位置に設けられている場合であったとしても、この周壁部と電源コード62との干渉を効果的に抑制し、筐体10を比較的安定した状態で設置することができる。
また、筐体10は、電動循環ポンプ60を上方及び側方から覆うカバー体20を備え、カバー体20は、引出口11から下端縁にまで延設され電源コード62が挿通される挿通用切欠31aを有する本体部30と、挿通用切欠31aを着脱自在に閉塞する蓋状部34とを有するので、挿通用切欠31aを通じて電源コード62を引出口11に設置することができ、このため電源コード62の太さ(直径)だけを考慮して引出口11を形成することができる。すなわち、電源コード62の先端にUSBが設けられるところ、このUSBの大きさを考慮することなく、引出口11の大きさを設定することができ、引出口11を比較的コンパクトに形成することができる。しかも、挿通用切欠31aを蓋状部34によって着脱自在に閉塞することができるので、見栄えの低下も抑制することができる。
また、カバー体20は、ドーム状に形成され、このカバー体20は、その中央部に設けられ電動循環ポンプ60から供給された水5を吐水する吐水口44と、吐水口44が奥底部46aに設けられ吐水口44から吐水された水5を一時的に貯水する貯水凹部46とを備えるので、貯水凹部46に貯まった水5をペットが摂取することができる。しかも、この貯水凹部46を溢れ出した水5は、カバー体20の中央部を中心としてその周囲に満遍なく流下する。これにより、ペットは、カバー体20の周方向の好みの場所から水5を摂取することができる。
また、カバー体20は、吐水口44及び貯水凹部46に加え、貯水凹部46の開口外周部に周方向に等間隔に設置され貯水凹部46の水5の一部を逃がす4箇所の逃がし溝48とを更に備えるので、水5が貯水凹部46に所定量(h1の高さ)以上貯水された際にこの水5がまず逃がし溝48に流入する。これにより、ペット用簡易給水器1が多少傾いていたとしても、この逃がし溝48を通じて、傾き方向と逆方向のカバー体20の表面部分にも水5を逃がすことができ、上記好みの場所からの水5の摂取を有効に担保することができる。
また、底壁部22は、円板形状の底壁本体220を備え、底壁本体220には、電動循環ポンプ60の設置位置に対応して取水口221が形成されているので、トレイ7の底部に貯水された水5を汲み上げることができる。これにより、効率的に水5をトレイ7内で循環させることができる。また、底壁部22は、底壁本体220から下方に突出して底壁本体220を支持する脚部290とを備えるので、この脚部290によって底壁本体220を支持することができる。これにより、トレイ7の底部が平らではなく、上に僅かに凸形状となっている場合であっても、安定して筐体10をトレイに設置することができる。また、この脚部290の突出量だけ底壁本体220をトレイ7底面に対して上方に離間させることができ、底壁本体220とこのペット用簡易給水器1を設置したトレイ7との間に隙間が形成される。これにより、水5がこの隙間に流入し、取水口221に水5がスムーズに流入するのを担保することができる。
更に、底壁本体220には、水5を軟水化する軟水化フィルター50が着脱自在に設置されるフィルター設置位置Bに対応して通水口222が形成されているので、フィルター設置位置Bに軟水化フィルター50を設置すれば、水5がこの通水口222を通じて軟水化フィルター50に接触し、水5を軟水化することが可能となる。これにより、トレイ7に貯水された水5を軟水化し、ペットに適した水5を供給することができる。
(変形例)
上記実施形態は本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上記実施形態に限定されない。
上記実施形態では、カバー体20の形状として、電動循環ポンプ60を上方及び側方から覆うドーム状のものを用いたが、カバー体20の形状はこれに限られず、例えば、三角錐や四角錐、傘形、一方向への斜面が形成された滑り台形状(側面視略台形)等の種々の形状のものを用いることができる。
例えば、傘形状のカバー体を用いた場合、電動循環ポンプ60を収納する柄部と、柄部から上方に延び電動循環ポンプ60の吐水管68を収納する軸部と、軸部の上端に接続された傘部とを備え、引出口11が傘部に設けられているものであってもよい。この場合、電動循環ポンプ60によって取り入れられた水5は、カバー体の上部である傘部の中央部から傘部の表面に沿って流下し、傘部の周縁部からトレイ7に流れ落ちるようにして排出される。このようにしても、流水を好む猫等のペットの興味を引き立てて水5の摂取を促進させることができる。
また、滑り台形状のカバー体、すなわち平面視略四角形状の踊り場状部と、当該踊り場状部の一辺と接し外側の一方向に向かって下方に傾斜する斜面とを備え、吐水口44及び貯水凹部46を踊り場状部に備えるカバー体を用いてもよい。なお、この場合、引出口11は、踊り場状部の端部に設けるのが好ましい。このように構成した場合には、ペット用簡易給水器1を壁沿いに設置する場合等、水5をカバー体の中央部を中心としてその一方向に流下させる構成で十分な場合に水5を一方向に効率的に流すことができる。なお、水5を一方向に流す構成としてはこれに限られず、本実施形態のカバー体20において複数箇所に形成された逃がし溝48に代えて水5を当該一方向にガイドするガイド溝を貯水凹部46の開口外周部に形成してもよい。
上記実施形態では、フィルター設置位置Bに軟水化フィルター50を設けたが、軟水化フィルター50を設置する位置はフィルター設置位置Bに限られずポンプ設置位置Aにおける電動循環ポンプ60と底壁本体220との間であってもよい。このようにすれば、トレイ7の底部の水5を電動循環ポンプ60に取り入れる際の効率が低下してしまうことが想定されるが、通水口222に流通した水5のみならず取水口221に流通した水5についても軟水化フィルター50に流通するので、より効率的にその硬度特性を改善することができる。
上記実施形態では、底壁部22のポンプ設置位置Aに対応する位置に取水口221を設けて、この取水口221を通った水5をポンプ本体61の内部に取り入れたが、ポンプ本体61に取り入れられる水5は取水口221を通った水5に限られない。例えば、ポンプ設置位置Aに対応する位置を含む領域と、フィルター設置位置Bに対応する位置を含む領域とを連通する孔を仕切壁240に形成し、通水口222を通って軟水化フィルター50を通過した水5をポンプ設置位置Aに対応する位置を含む領域に流通可能な状態とし、当該通水口222を通って軟水化フィルター50を通過した水5をポンプ本体61に取り入れてもよい。また、この場合、取水口221を設けずに、通水口222を通った水5を積極的にポンプ本体61に取り入れる構成としてもよい。
上記実施形態では、軟水化フィルター50を用いたが、軟水化フィルター50の代わりに、例えば、活性炭等を含む吸着フィルターを用いてもよい。このようにすれば、アンモニア等の悪臭を放つ物質を吸着することができ、臭いを除去して水5の特性を改善することができる。
その他、本発明の特許請求の範囲内で種々の設計変更が可能であることは言うまでもない。
1 ペット用簡易給水器(ペット用簡易飲料供給装置)
5 水(ペット用飲料)
7 トレイ
10 筐体
11 引出口
20 カバー体
22 底壁部
30 本体部
31a 挿通用切欠
34 蓋状部
44 吐水口(吐出口)
46 貯水凹部(貯留凹部)
46a 奥底部
48 逃がし溝
50 軟水化フィルター(特性改善体)
60 電動循環ポンプ
62 電源コード
220 底壁本体
221 取水口(取入口)
222 通水口(通液口)
240 仕切壁
290 脚部

Claims (6)

  1. ペット用飲料を貯留するトレイに設置される筐体と、
    前記筐体に収納されるとともに電源コードを有する電動循環ポンプと、を備え、
    前記電動循環ポンプは、前記トレイに貯留されるペット用飲料を前記筐体の上部に供給し、
    前記筐体は、前記電動循環ポンプにより供給されるペット用飲料を当該筐体の少なくとも上部の一部表面に沿って流下させ前記トレイに排出するように構成されているとともに前記電源コードを外部に引き出す引出口を当該筐体の上部に有する、ペット用簡易飲料供給装置。
  2. 前記引出口は、上向き成分を含んだ方向に指向する、請求項1記載のペット用簡易飲料供給装置。
  3. 前記筐体は、前記電動循環ポンプを上方から覆うカバー体を備え、
    前記カバー体は、前記引出口から下端縁にまで延設され前記電源コードが挿通される挿通用切欠を有する本体部と、前記挿通用切欠を着脱自在に閉塞する蓋状部とを有する、請求項1又は2に記載のペット用簡易飲料供給装置。
  4. 前記カバー体は、ドーム状に形成され、
    このカバー体は、その中央部に設けられ前記電動循環ポンプから供給されたペット用飲料を吐出する吐出口と、前記吐出口が奥底部に設けられ当該吐出口から吐出されたペット用飲料を一時的に貯留する貯留凹部と、前記貯留凹部の開口外周部に周方向に等間隔に設置され前記貯留凹部のペット用飲料の一部を逃がす複数の逃がし溝とを備える、請求項3記載のペット用簡易飲料供給装置。
  5. 前記筐体は、前記カバー体の下方に設置され前記電動循環ポンプが設置される底壁部を更に備え、
    前記底壁部は、円板形状の底壁本体と、前記底壁本体から下方に突出し当該底壁本体を支持する脚部とを備え、
    前記底壁本体には、前記電動循環ポンプの設置位置に対応して取入口が形成されている、請求項3又は請求項4記載のペット用簡易飲料供給装置。
  6. 前記底壁部は、前記底壁本体を前記電動循環ポンプのポンプ設置位置とペット用飲料の特性を改善する特性改善体が着脱自在に設置される改善体設置位置とに仕切る仕切壁を更に備え、
    前記底壁本体には、前記改善体設置位置に対応して通液口が形成されている、請求項5記載のペット用簡易飲料供給装置。

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