JP2021078420A - エミッタおよび点滴灌漑用チューブ - Google Patents

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Abstract

【課題】エミッタの吐出部の向きを揃えなくてもチューブ内に設置可能であり、さらに流量調整のための機能を有しながら厚みが薄く、灌漑用液体の流れを阻害し難いエミッタ、およびこれを用いた点滴灌漑用チューブを提供すること。【解決手段】エミッタは、灌漑用液体を流通させるチューブの内壁面に接合され、前記チューブ内の前記灌漑用液体を前記吐出口から定量的に前記チューブ外に吐出するために用いられる。当該エミッタは、灌漑用液体を取り入れるための少なくとも1つの取水部と、取水部から取り入れられ、吐出口から吐出される灌漑用液体の量を調整するための1つの吐出量調整部と、吐出量調整部に接続された1つの吐出溝と、1つの吐出溝にそれぞれ接続され、灌漑用液体を吐出口に吐出するための、複数の吐出部と、を有し、複数の吐出部がエミッタを平面視したときの中心を挟んで対称な位置に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、エミッタおよび当該エミッタを有する点滴灌漑用チューブに関する。
植物の栽培方法の一つとして点滴灌漑法が知られている。点滴灌漑法とは、植物が植えられている土壌上または土壌中に点滴灌漑用チューブを配置し、点滴灌漑用チューブから土壌へ、水や液体肥料等の灌漑用液体を滴下する方法である。近年、点滴灌漑法は、灌漑用液体の消費量を最小限にすることが可能であるため、特に注目されている。
点滴灌漑用チューブは、通常、灌漑用液体が吐出される複数の貫通孔が形成されたチューブと、各貫通孔から灌漑用液体を吐出するための複数のエミッタ(「ドリッパ」とも言われる)を有する(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のエミッタは、灌漑用液体を取り入れるための取水部を有する第1の部材と、灌漑用液体を吐出するための吐出部を有する第2の部材と、第1の部材および第2の部材の間に配置された膜部材とを有する。エミッタは、第1の部材、膜部材、および第2の部材をこの順で重ね合わせることにより構成される。エミッタは、チューブの内壁面に接合される。特許文献1に記載のエミッタでは、灌漑用液体の圧力により膜部材が変形し、取水部が開くことによって、灌漑用液体が、当該エミッタ内に流入し、取水部と吐出部との間の減圧流路を流れ、吐出部から吐出される。当該吐出部は、エミッタの中心から長手方向外側にずれた位置に配置されている。
特開2010−046094号公報
特許文献1のような複数のエミッタをチューブ内部に取り付ける場合、複数のエミッタをチューブ内に所定の間隔で接合する。そして、各エミッタの吐出部に相当する位置に、チューブの外側から内側に向けて貫通孔を形成し、これを灌漑用チューブの吐出口とする。そのため、チューブ内の所定の位置に吐出部が位置するように、各エミッタを配置する必要がある。
ここで、特許文献1のように、吐出部がエミッタの中心からずれた位置に形成されている場合、エミッタの表裏だけでなく、エミッタの吐出部の向きを一方向に揃えたうえで、チューブに接合する必要が生じる。したがって、エミッタの接合作業が繁雑になりやすい、という課題があった。
なお、特許文献1のようなエミッタにおいて、エミッタの中心近傍に吐出部を配置することも考えられる。しかしながらこの場合、流量調整のための構造や各種流路等と吐出部とを、厚み方向に重ねて配置する必要が生じる。そして、このような構成では、エミッタの厚みが厚くなり、灌漑用液体の流れが阻害されやすくなる。
本発明の目的は、エミッタの吐出部の向きを揃えなくてもチューブ内に設置可能であり、さらに流量調整のための機能を有しながら、厚みが薄く、灌漑用液体の流れを阻害し難いエミッタ、およびこれを用いた点滴灌漑用チューブを提供することである。
上記の課題を解決するため、本発明は、以下のエミッタを提供する。
灌漑用液体を流通させるチューブの内壁面、かつ前記チューブの内外を連通する吐出口に対応する位置に接合されたとき、前記チューブ内の前記灌漑用液体を前記吐出口から定量的に前記チューブ外に吐出するためのエミッタであって、前記灌漑用液体を取り入れるための少なくとも1つの取水部と、前記取水部から取り入れられ、前記吐出口から吐出される前記灌漑用液体の量を調整するための吐出量調整部と、前記吐出量調整部に接続された1つの吐出溝と、前記1つの吐出溝にそれぞれ接続され、前記灌漑用液体を前記吐出口に吐出するための、複数の吐出部と、を有し、前記複数の吐出部が前記エミッタを平面視したときの中心を挟んで対称な位置に配置されている、エミッタ。
また、本発明は、以下の点滴灌漑用チューブを提供する。
灌漑用液体を吐出するための吐出口を有するチューブと、前記チューブの内壁面に接合された、上記エミッタと、を有し、前記チューブの前記吐出口と、前記エミッタの前記複数の吐出部のうちの1つとが対向するように配置されている、点滴灌漑用チューブ。
本発明に係るエミッタおよび点滴灌漑用チューブによれば、エミッタの吐出部の向きを揃えなくても、エミッタをチューブ内に設置可能である。さらに流量調整のための機能を有するにも関わらず、エミッタの厚みが薄いことから、灌漑用液体の流れが阻害され難い。
図1Aは、本発明の一実施形態に係る点滴灌漑用チューブの軸に沿う方向の断面図であり、図1Bは、当該点滴灌漑用チューブの軸に垂直な方向の断面図である。 図2Aは、図1に示す点滴灌漑用チューブのエミッタの斜視図であり、図2Bは、図2Aに示すエミッタのエミッタ本体の斜視図である。 図3Aは、図2Bに示すエミッタ本体の平面図であり、図3Bは、当該エミッタ本体の正面図である。 図4Aは、図2Bに示すエミッタ本体の底面図であり、図4Bは、図3AにおけるA−A線での断面図である。 図5Aは、変形例に係るエミッタの斜視図であり、図5Bは、図5Aに示すエミッタのエミッタ本体の斜視図である。 図6Aは、さらに別の変形例に係るエミッタの平面図であり、図6Bは、図6Aに示すA−A線での断面図である。 図7Aは、さらに別の変形例に係るエミッタの平面図であり、図7Bは、図7Aに示すA−A線での断面図である。 図8Aは、さらに別の変形例に係るエミッタの斜視図であり、図8Bは、図8Aに示すエミッタのフィルムを回動させたときの斜視図である。 図9Aは、図8Bに示すエミッタの平面図であり、図9Bは、当該エミッタの正面図であり、図9Cは、当該エミッタの底面図である。 図10は、さらに別の変形例に係るエミッタの平面図である。
以下、点滴灌漑用チューブについて、具体的な実施形態に基づき、詳しく説明する。ただし、点滴灌漑用チューブは、当該実施形態に限定されない。
[点滴灌漑用チューブの構成]
図1Aおよび図1Bは、本発明の一実施形態に係る点滴灌漑用チューブ100の構成を示す図である。図1Aは、本実施形態に係る点滴灌漑用チューブ100の軸に沿う方向の断面図であり、図1Bは、点滴灌漑用チューブ100の軸に垂直な方向の断面図である。本実施形態の点滴灌漑用チューブ100は、灌漑用液体を吐出するための吐出口111を有するチューブ110と、チューブ110の内壁面の吐出口111と対応する位置に接合されたエミッタ120と、を有する。
チューブ110は、灌漑用液体を流すための管である。チューブ110は、通常、樹脂製であり、チューブ110の材料は、例えば、直鎖状低密度ポリエチレンや高密度ポリエチレン等のポリエチレンである。チューブ110の内径は、チューブ110の内部にエミッタ120を配置可能であり、かつ十分な量の灌漑用液体を流動させることが可能であればよい。
チューブ110の管壁には、チューブ110の軸に沿って所定の間隔(例えば、200mm〜500mm)で灌漑用液体を吐出するための複数の吐出口111が形成されている。吐出口111の開口部の直径は、灌漑用液体を所望の流量で吐出可能であればよく、例えば、1.5mmである。チューブ110の内壁面の吐出口111に対応する位置には、エミッタ120がそれぞれ接合されている。
図2Aは、本実施形態のエミッタ120の斜視図である。図2Aに示すように、本実施形態のエミッタ120は、エミッタ本体120Aおよびフィルム120Bを含む。図2Bに、当該エミッタ120からフィルム120Bを取り外したときのエミッタ本体120Aの斜視図を示す。また、図3Aに、当該エミッタ本体120Aの平面図を示し、図3Bに当該エミッタ本体120Aの正面図を示す。さらに、図4Aに当該エミッタ本体120Aの底面図を示し、図4Bに当該エミッタ本体120Aの図3AにおけるA−A線での断面図を示す。
当該エミッタ120には、図3Aに示すように、エミッタ120内に灌漑用液体を取り入れるための、4つの取水部121が配置されている。また、図1Aに示すように、当該取水部121から取り入れられた灌漑用液体の圧力を低減するための1つの減圧流路122と、当該減圧流路122に接続され、チューブ110の吐出口111から吐出される灌漑用液体の量を調整するための1つの吐出量調整部123と、当該1つの吐出量調整部123にそれぞれ接続された吐出流路125と、当該吐出流路125に接続された、2つの吐出部124と、が配置されている。
点滴灌漑用チューブ100では、エミッタ120の取水部121側の面が灌漑用液体側に配置され、吐出部124や吐出流路125側の面がチューブ110と接するように配置される。
エミッタ120の大きさおよび形状は、チューブ110の内径や、灌漑用液体の吐出量等に合わせて、適宜選択することができる。本実施形態のエミッタ120の平面視形状は、四隅がR面取りされた略矩形状であるが、当該形状に限定されない。また本実施形態では、エミッタ120の長辺方向の長さが35mmであり、エミッタ120の短辺方向の長さが10mmであり、エミッタ120の高さが3mmであるが、当該寸法に限定されない。
本実施形態のエミッタ本体120Aは、樹脂材料で形成されている。当該樹脂材料の例には、直鎖状低密度ポリエチレンや高密度ポリエチレン等のポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーン、およびゴム弾性を有する工業用材料が含まれる。当該ゴム弾性を有する工業用材料の例には、エラストマーおよびゴムが含まれる。
当該エミッタ本体120Aは、その平面視形状が略矩形状であり、互いに表裏の関係にある第1面1201および第2面1202を有する。第1面1201には主に、図2Bおよび図3Aに示すように、灌漑用液体を取り入れるための4つの取水部121と、第1凹部1203とが配置されている。
取水部121は、灌漑用液体をエミッタ120内に取り入れるための構造であり、本実施形態では、エミッタ本体120Aの第1面1201および第2面1202を連通する貫通孔である。各取水部121は、エミッタ本体120Aの第2面1202側で、後述の導入溝1261と、それぞれ接続されている。
本実施形態では、エミッタ本体120Aに、4つの取水部121が配置されている。ただし、エミッタ本体120Aには、取水部121が1つ以上配置されていればよく、その数は制限されない。ただし、エミッタ本体120Aに複数の取水部121が配置されていると、いずれかに詰まり等が生じたときにも灌漑用液体をエミッタ120内に取り込むことが可能となる。また、取水部121の周囲には、凹凸が形成されており、当該凹凸によって、灌漑用液体中の不純物のエミッタ120内部への侵入を抑制している。当該凹凸の形状は特に制限されない。
本実施形態では、エミッタ本体120Aを平面視したとき、4つの取水部121が第1凹部1203より、長手方向の外側に配置されている。また、4つの取水部121は、エミッタ本体120Aを平面視したときの中心から略等間隔に配置されている。ただし、エミッタ120内に十分な量の灌漑用液体を取り込むことが可能であれば、取水部121の位置は、当該位置に制限されない。
さらに、本実施形態では、各取水部121が、7つの貫通孔から構成されている。各取水部121を、比較的開口径の小さい貫通孔の集まりとすると、灌漑用液体中の不純物がエミッタ120内に取り込まれ難くなる。ただし、各取水部121の形状や貫通孔の数は特に制限されず、各貫通孔の開口径や灌漑用液体の所望の吐出量に合わせて適宜選択される。
第1凹部1203は、エミッタ本体120Aの中心を含む領域に配置されており、エミッタ本体120Aの第1面1201から略直方体状に凹んだ領域である。第1凹部1203の深さ、すなわちエミッタ本体120Aの第1面1201から第1凹部1203の底面までの距離は、後述のフィルム120Bの厚みより深く設定されている。
当該第1凹部1203の底面には、第1連通孔1222、減圧流路溝1221、第2凹部1231、第2連通孔1232、および吐出量調整溝1233が配置されている。
第1連通孔1222は、後述のエミッタ本体120Aの第2面1202の導入溝1261と、減圧流路溝1221とを接続する貫通孔である。本実施形態では、2つの導入溝1261にそれぞれ対応する2つの第1連通孔1222が配置されているが、第1連通孔1222の数は導入溝1261の形状に合わせて、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
減圧流路溝1221は、2つの第1連通孔1222と、第2凹部1231とを接続する溝である。後述のフィルム120Bと当該減圧流路溝1221に囲まれた空間が、取水部121から取り入れられた灌漑用液体の圧力を調整するための減圧流路122となる。
本実施形態では、減圧流路溝1221が、2つの第1連通孔1222を繋ぐ、エミッタ本体120Aの短手方向に沿って延在する直線状の溝と、当該直線状の流路に一端が開口し、他端が第2凹部1231に開口する、エミッタ本体120Aの長手方向に沿って延在するジグザグ形状の溝とから構成される。ただし、減圧流路溝1221は、流動する灌漑用液体の圧力を所望の範囲に低減可能な形状であればよく、ジグザグ形状に限定されない。
また、減圧流路溝1221の幅や深さ等は、所望の量の灌漑用液体を流動させることが可能であればよく、第1連通孔1222側から第2凹部1231にかけて一定であってもよく、連続的または断続的に変化していてもよい。
一方、第2凹部1231は、第1凹部1203の底面から略直方体状に凹んだ領域であり、上述の減圧流路溝1221の一方の端部と接続されている。なお、本実施形態において、第2凹部1231の平面視形状は、四隅がR面取りされた略矩形状であるが、第2凹部1231の平面視形状は、略矩形状に制限されず、例えば円形状や多角形状等、いずれの形状であってもよい。
また、第2凹部1231の深さは、後述のフィルム120Bに灌漑用液体からの圧力がかからない状態、すなわちチューブ110に灌漑用液体が流動していない状態において、フィルム120Bと第2凹部1231の底面とが接触しない深さであって、チューブ110内の灌漑用液体からの圧力が高まったときには、撓んだフィルム120Bが第2凹部1231の底面(特に第2連通孔1232の第1面1201側の開口端)に接触可能な深さであればよい。
第2凹部1231の底面の中央には、第2連通孔1232が開口しており、当該第2連通孔1232に一端が開口するように、吐出量調整溝1233が配置されている。
第2連通孔1232は、エミッタ本体120Aの第2面1202に配置された吐出溝1251と第2凹部1231とを接続する貫通孔である。
一方、吐出量調整溝1233は、第2凹部1231の底面からさらに凹んだ溝であり、その一端が第2連通孔1232に開口している。当該吐出量調整溝1233は、チューブ110内の灌漑用液体の圧力が高まり、撓んだフィルム120Bと第2連通孔1232の第1面1201側の開口端とが接した場合にも、一定量の灌漑用流体を第2連通孔1232内に流動させるための溝である。当該吐出量調整溝1233の長さ、深さおよび幅は、所望の灌漑用流体の吐出量に合わせて適宜選択される。また、当該吐出量調整溝1233の深さおよび幅は一定であってもよく、連続的または段階的に変化していてもよい。さらに、本実施形態では、吐出量調整溝1233が、エミッタ本体120Aの短手方向に沿って延在するように配置されているが、その向きは特に制限されない。
一方、エミッタ本体120Aの第2面1202には、図4Aに示すように、取水部121に接続された2つの導入溝1261と、第2連通孔1232に接続された吐出溝1251と、当該吐出溝1251と接続された吐出部124と、が配置されている。
導入溝1261は上述の取水部121の第2面1202側の開口端と、上述の第1連通孔1222とを繋ぐ溝である。当該導入溝1261とチューブ110によって囲まれた空間が、取水部121から取り入れられた灌漑用液体を第1連通孔1222側に流動させる流路となる。
本実施形態では、2つの取水部121と、1つの第1連通孔1222とを繋ぐ導入溝1261が2つ配置されている。ただし、導入溝1261の形状は取水部121の数や第1連通孔1222の数に合わせて適宜選択される。導入溝1261は、例えば、1つの取水部121と、1つの第1連通孔1222とを繋ぐように構成されていてもよく、3つ以上の取水部121と、1つの第1連通孔1222とを繋ぐように構成されていてもよい。当該導入溝1261の幅や深さは、所望の量の灌漑用液体を流動させることが可能であればよく、第1連通孔1222側から第2凹部1231にかけて一定であってもよく、連続的または断続的に変化していてもよい。
一方、吐出溝1251は、上述の第2連通孔1232と、2つの吐出部124とをそれぞれ繋ぐ溝である。当該吐出溝1251とチューブ110によって囲まれた空間が、第2連通孔1232側から吐出部124側に灌漑用液体を流動させるための吐出流路125となる。なお、本実施形態では、一端が第2連通孔1232に開口し、他端が吐出部124に開口する流路が、一直線上に配置されているが、吐出溝1251の形状は、吐出部124の数や、吐出量調整部123の数等に合わせて適宜選択される。例えば、エミッタ120が複数の吐出量調整部123を有する場合、吐出溝1251は、複数の吐出量調整部123の第2面側開口(上記第2連通孔1232)と、複数の吐出部124とを繋ぐ溝とすることができる。また例えば吐出部124の数が3つ以上である場合には、吐出溝1251は、T字状や十字状等、任意の形状に分岐していてもよい。
吐出部124は、エミッタ本体120Aの第2面1202から略直方体状に凹んだ領域であり、上述の吐出溝1251の一端と接続されている。本実施形態では、吐出部124の底面視形状が、四隅がR面取りされた略矩形状であるが、当該形状に限定されず、例えば円形状等であってもよい。また、吐出部124の深さは、チューブ110側から吐出口111を形成するための器具と干渉しない深さであればよく、チューブ110の吐出口111の形成装置等に合わせて適宜選択される。
ここで、本実施形態のエミッタ本体120Aには、2つの吐出部124が配置されており、これらは、エミッタ本体120Aを平面視したときの中心を挟んで対称な位置に配置されている。吐出部124の数は2つ以上であってもよく、その数は制限されないが、偶数であることが、対称性の観点で好ましい。複数の吐出部124がエミッタ120を平面視したときの中心を挟んで対称に配置されると、チューブ110内にエミッタ120を接合する際に、エミッタ120の長手方向の向きを揃える必要が生じなくなる。
また、本実施形態では、エミッタ本体120Aを底面視したとき、2つの吐出部124が、上述の取水部121や第1面1201側に配置された第1凹部1203より、長手方向の外側に配置されている。つまり、吐出部124が、減圧流路122や吐出量調整部123と重ならないように配置されている。さらに2つの吐出部124は、エミッタ本体120Aを底面視したとき、長手方向に直交する中心線(図4AにおけるB−B線)に対して対称に配置されている。ただし、吐出部124の位置は、当該位置に制限されない。例えばエミッタ本体120Aの第2面1202の対角線上に2つの吐出部124が配置されていてもよい。
一方、本実施形態のエミッタ120におけるフィルム120Bは、上述のエミッタ本体120Aの第1凹部1203の底面を覆うことが可能であればよく、本実施形態では、略矩形状のフィルムである。また、上述のように、本実施形態では、エミッタ本体120Aの第1凹部1203の深さがフィルム120Bの厚みより深い。したがって、フィルム120Bを第1凹部1203に配置したとき、エミッタ本体120Aの第1面1201よりフィルム120Bの上面が一段低くなる。フィルム120Bの上面をエミッタ本体120Aの第1面1201より低くすると、エミッタ120をチューブ110に接合する際や、エミッタ120の搬送の際に、フィルム120Bが各種装置や他のエミッタ120に接触し難くなり、フィルム120Bの破損や剥がれが抑制される。
当該フィルム120Bは、可撓性を有する樹脂材料であればよい。フィルム120Bを構成する樹脂材料の例には、直鎖状低密度ポリエチレンや高密度ポリエチレン等のポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーン、および、ゴム弾性を有する工業用材料が含まれる。当該ゴム弾性を有する工業用材料の例には、エラストマーおよびゴムが含まれる。フィルム120Bの材料は、エミッタ本体120Aと同一の材料であってもよく、異なる材料であってもよい。
また、本実施形態では、エミッタ本体120Aの第1凹部1203の底面と、フィルム120Bとが貼り合わせられている。貼り合わせの方法は特に制限されず、融着や、公知の接着剤による接着、粘着性による密着等が含まれる。
[点滴灌漑用チューブの製造方法]
点滴灌漑用チューブ100は、例えばチューブ110となるチューブ用の材料を用いて連続してチューブ110を製造するとともに、予め成形されたエミッタ120をチューブ110の内面の所定の位置に接合することで、製造することができる。
より具体的には、溶融したチューブ用材料を用いて、チューブ110を連続的に作製する。このとき、チューブ用材料が固化する前に、当該チューブ110の内面にフィーダから一定の間隔でエミッタ120を送り込み、チューブ110とエミッタ120の吐出部124側とを接触させる。そして、チューブ材料が固化することで、所定の位置に配置されているエミッタ120が接合される。最後に、チューブ110に一定の間隔で吐出口111を形成することで、点滴灌漑用チューブ110が得られる。
前述のように、従来のエミッタにおいて、長手方向中央にエミッタの吐出部が配置されていない場合には、チューブ110の外側から形成する吐出口111の位置と、エミッタの吐出部の位置と、を合わせる必要があった。そのため、フィーダにエミッタを貯留する際、エミッタの裏表だけでなく、エミッタの長手方向の向きも合わせる必要があった。
これに対し、本実施形態では、エミッタ120の長手方向外側に2つの吐出部124を有する。したがって、エミッタ120の長手方向の向きがいずれであっても、エミッタ120の長手方向外側には、いずれかの吐出部124が配置される。つまり、本実施の形態のエミッタ120では長手方向の向きを揃えなくても、チューブ110の吐出口111を形成する位置に、必ずエミッタ120の吐出部124が配置される。よって、エミッタ120をフィーダに供給する際、エミッタ120の長手方向の向きは合わせなくてもよいという利点がある。
なお、本実施形態のエミッタ120では、複数(本実施形態では2つ)の吐出部124のうち、一つのみがチューブ110の吐出口111と連通するように接合されればよい。吐出口111に対向しない、エミッタ120の吐出部124からは、灌漑用液体が吐出されなくてもよい。一方で、チューブ110の吐出口111を、1つのエミッタ120に対して複数形成してもよい。この場合、チューブ110の各吐出口111と、エミッタ120の吐出部124とがそれぞれ対向するようにエミッタ120が接合される。
[点滴灌漑用チューブの動作]
上記点滴灌漑用チューブ100における灌漑用液体の流れの概要を説明する。まず、チューブ110内を流動する灌漑用液体が、取水部121から取り込まれる。灌漑用液体は、例えば、水、液体肥料、農薬またはこれらのうちの二以上の混合液、とすることができる。灌漑用液体中の浮遊物は、取水部121の貫通孔に入り込むことができないため、上記浮遊物が除去された状態で灌漑用液体が、エミッタ120内に取り込まれる。取水部121から取り込まれた灌漑用液体は、導入溝1261および第1連通孔1222を介して減圧流路122(上述の減圧流路溝1221およびフィルム120Bの間の空間)に供給される。
そして、灌漑用液体は、減圧流路122で減圧され、吐出量調整部123に供給される。本実施形態の吐出量調整部123は、上述の第2凹部1231、第2連通孔1232、吐出量調整溝1233、およびフィルム120Bから構成される。本実施形態では、第2凹部1231を覆うフィルム120Bがダイヤフラム部として機能し、第2凹部1231の底面が、ダイヤフラム部(フィルム120B)が着座する台座として機能する。
当該吐出量調整部123において、ダイヤフラム部(フィルム120B)は、荷重を受けていない状態では、台座(第2凹部1231の底面)とは離れて配置され、チューブ110内の灌漑用液体の圧力を受けたときに台座(第2凹部1231の底面)に接近する。
より具体的には、漑用液体の液圧が0MPaである場合、灌漑用液体は、エミッタ120内を流れないことから、その内外で圧力差(差圧)は生じない。よって、ダイヤフラム部(フィルム120B)は変形しない。
また、灌漑用液体の液圧が低圧である場合には、ダイヤフラム部(フィルム120B)が多少台座(第2凹部1231の底面)側に撓む。ただし、ダイヤフラム部と台座との間には、十分な隙間があるため、当該間隙を通り、灌漑用液体が第2連通孔1232から吐出溝1251を介して吐出部124に供給される。そして、チューブ110の吐出口から灌漑用液体が吐出される。
一方、灌漑用液体の液圧が高くなるとダイヤフラム部と台座との隙間が少なくなる。したがって、当該隙間を介して流れる灌漑用液体の流量が少なくなる。したがって、吐出部124側に供給される灌漑用液体の流量が少なくなる。
そしてさらに、灌漑用液体の液圧が高くなると、ダイヤフラム部は、台座側に大きく撓む。ダイヤフラム部が大きく撓むと、ダイヤフラム部と台座とが密着し、台座(第2凹部1231の底面)に開口する第2連通孔1232の開口端が塞がれる。ただし、第2連通孔1232には、吐出量調整溝1233の一端が開口している。したがって、吐出量調整溝1233を介して、一定量の灌漑用液体が第2連通孔1232に流入し、灌漑用液体が吐出部124に供給される。このとき、吐出部124(チューブの吐出口111)から吐出される灌漑用液体の流量は、液圧が低い場合より少なくなる。
[効果]
本実施形態に係るエミッタは、1つの吐出量調整部に複数の吐出部が接続されている。また、複数の吐出部は、エミッタを平面視したときの中心を挟んで対称な位置に配置されている。したがって、チューブ内にエミッタを固定する際、吐出部の向きを揃えなくても、必ず所望の位置に吐出部が配置される。したがって、灌漑用チューブの作製が非常に容易になる。さらに、当該エミッタでは、吐出部と、吐出量調整部や各種流路(例えば減圧流路)とを厚み方向に重ねて配置する必要が無く、エミッタの厚みを薄くすることができる。したがって、エミッタがチューブ内での灌漑用液体の流動を妨げ難く、灌漑用チューブの長距離灌漑性能が良好となる。
[変形例]
上述の実施形態のエミッタ120の変形例を図5Aおよび図5Bに示す。図5Aは、当該変形例のエミッタ1120の斜視図であり、図5Bは、当該エミッタ1120におけるエミッタ本体1120Aの斜視図である。なお、当該エミッタ1120は、エミッタ本体1120Aの第1面1201の形状が異なる以外は、上述の実施形態のエミッタ120と同様である。そこで、同一の構成については、同一の符号を付して、ここでの詳しい説明は省略する。
当該エミッタ1120のエミッタ本体1120Aには、フィルム120Bを固定するためのツメ部1204が、第1凹部1203の開口端に複数配置されている。当該ツメ部1204は、第1凹部1203の開口端から、対向する開口端に向かって突出する板状の構造であり、第1凹部1203の内周に略均等な間隔で配置されている。当該ツメ部1204は、フィルム120Bをエミッタ本体1120Aの第1凹部1203の底面に固定可能であり、かつ吐出量調整部123による灌漑用液体の吐出量の調整時のダイヤフラム部(フィルム120B)の動きを阻害しない形状であれば、その幅や長さ、厚み等は特に制限されない。当該ツメ部1204は、エミッタ本体1120Aを構成する他の領域(例えば第1凹部1203の側壁等)と一体に形成されていることが好ましい。
また、上述の実施形態のエミッタ120のさらなる変形例を図6Aおよび図6Bに示す。図6Aは、当該変形例のエミッタ2120の平面図であり、図6Bは、図6AにおけるA−A線での断面図である。なお、当該エミッタ2120は、エミッタ本体2120Aの第1面1201の形状が異なる以外は、上述の実施形態のエミッタ120と同様である。そこで、同一の構成については、同一の符号を付して、ここでの詳しい説明は省略する。
当該エミッタ2120のエミッタ本体2120Aには、フィルム120Bを固定するための鍔部2205が、第1凹部1203の上部に形成されている。当該鍔部2205は、第1凹部1203の開口端から、対向する開口端に向かって張り出した板状の構造であり、第1凹部1203を囲む全周に配置されている。当該鍔部2205は、フィルム120Bをエミッタ本体2120Aの第1凹部1203の底面に固定可能であり、かつ吐出量調整部123による灌漑用液体の吐出量の調整時のダイヤフラム部(フィルム120B)の動きを阻害しない形状であれば、その張り出し幅や、厚み等は特に制限されない。また、鍔部2205は、一部に切り欠き等を有していてもよい。当該鍔部2205は、エミッタ本体2120Aを構成する他の領域(例えば第1凹部1203の側壁等)と一体に形成されていることが好ましい。
また、上述の実施形態のエミッタ120のさらなる変形例を図7Aおよび図7Bに示す。図7Aは、当該変形例のエミッタ3120の平面図であり、図7Bは、図7AにおけるA−A線での断面図である。なお、当該エミッタ3120は、エミッタ本体3120Aの第1面1201の形状が異なる以外は、上述の実施形態のエミッタ120と同様である。そこで、同一の構成については、同一の符号を付して、ここでの詳しい説明は省略する。
当該エミッタ3120のエミッタ本体3120Aには、フィルム120B上にカバー部3206が配置されている。当該カバー部3206は、フィルム120Bを覆い、かつ吐出量調整部123の第2連通孔1232に対応する位置(第2連通孔1232上部)に貫通孔3206aを有する膜状の構造である。なお、当該貫通孔3206aの開口径は、チューブ110内を流動する灌漑用流体の圧力を、貫通孔3206aに露出したフィルム120Bに伝えることが可能、すなわち、上述のように灌漑用流体の圧力に応じてフィルム120Bをダイヤフラム部として使用可能であれば、特に制限されない。また、本実施形態では、貫通孔3206aの平面視形状を円形としているが、貫通孔3206aの平面視形状は、多角形状等であってもよい。当該カバー部3206がフィルム120B上に配置されていると、フィルム120Bが他のエミッタや装置等と接触し難くなり、フィルム120Bの破損等を抑制しやすくなる。当該カバー部3206は、エミッタ本体3120Aを構成する他の領域(例えば第1凹部1203の側壁等)と一体に形成されていることが好ましい。
また、上述の実施形態のエミッタ120の変形例を図8Aおよび図8Bに示す。図8Aは、当該変形例のエミッタ4120の斜視図であり、図8Bは、フィルム120Bを回動させたときのエミッタ4120の斜視図である。変形例におけるエミッタ4120は、図8Bに示すように、フィルム120Bがエミッタ本体120Aにヒンジ220Cによって回動可能に取り付けられている。図9Aに、図9Bに示す状態におけるエミッタ4120の平面図を示し、図9Bに当該エミッタ4120の正面図を示し、図9Cに当該エミッタ4120の底面図を示す。なお、当該変形例におけるエミッタ4120は、ヒンジ220C以外の構造は、上述の実施形態のエミッタ120と同様である。そこで、同一の構成については、同一の符号を付して、ここでの詳しい説明は省略する。
当該エミッタ4120のヒンジ220Cの構造は、フィルム120Bを回動可能に支持可能であれば特に制限されない。図9Aに示すように、ヒンジ220Cが、2つ以上配置されていてもよく、シート状のヒンジが1つのみ配置されていてもよい。また、ヒンジ220Cは、エミッタ本体120Aの長手方向に平行な位置でなく、短手方向に平行な位置であってもよい。
また、ヒンジ220Cの材料は、フィルム120Bを回動可能に支持可能であれば特に制限されず、エミッタ本体120Aやフィルム120Bの材料と同一であってもよく、異なっていてもよい。
当該変形例に係るエミッタ4120は、エミッタ本体120A、フィルム120B、およびヒンジ220Cを一体成形によって作製してもよい。また、例えばフィルム120Bが、エミッタ本体120Aとは別の材料から構成されている場合には、二色成形等によって作製してもよい。
上述の図8Aに示すエミッタ4120のさらなる変形例の平面図を図10に示す。当該エミッタ5120は、エミッタ本体5120Aの第1面1201の形状が異なる以外は、上述の実施形態のエミッタ4120と同様である。そこで、同一の構成については、同一の符号を付して、ここでの詳しい説明は省略する。
当該エミッタ5120のエミッタ本体5120Aには、フィルム120Bを固定するためのツメ部5204が、第1凹部1203の開口端に複数配置されている。当該ツメ部5204は、第1凹部1203の開口端から、対向する開口端に向かって突出する板状の構造であり、第1凹部1203の内周に略均等な間隔で配置されている。当該ツメ部5204は、フィルム120Bをエミッタ本体1120Aの第1凹部1203の底面に固定可能であり、かつ吐出量調整部123による灌漑用液体の吐出量の調整時のダイヤフラム部(フィルム120B)の動きを阻害しない形状であれば、その幅や長さ、厚み等は特に制限されない。当該ツメ部5204は、エミッタ本体5120Aを構成する他の領域(例えば第1凹部1203の側壁等)と一体に形成されていることが好ましい。
また、上述の実施形態では、吐出量調整部123における第2凹部1231の底面が平面であったが、第2凹部1231の底面は平面でなくてもよい。例えば、第2凹部1231の底面の第2連通孔1232の周囲の領域の高さが、他の領域の高さより高く形成されていてもよい。また、第2凹部1231の底面の第2連通孔1232の周囲の領域の高さが、他の領域の高さより低く形成されていてもよい。これらの場合であっても、灌漑用液体の液圧が高くなったときに、第2凹部1231の底面(高さの高い領域、もしくは高さの低い領域)が、ダイヤフラム部(フィルム120B)の台座として機能し、上述のように、吐出部124から吐出される灌漑用液体の量を調整することができる。さらに、上述の実施形態において、減圧流路122は、必ずしも形成されていなくてもよい。
本発明に係るエミッタによれば、エミッタの吐出部の向きを揃えなくても、エミッタをチューブ内に設置可能である。さらにエミッタの厚みが薄いことから、灌漑用液体の流れが阻害され難い。
100 点滴灌漑用チューブ
110 チューブ
111 吐出口
120、1120、2120、3120、4120、5120 エミッタ
120A、1120A、2120A、3120A、5120A エミッタ本体
120B フィルム
121 取水部
122 減圧流路
123 吐出量調整部
124 吐出部
125 吐出流路
220C ヒンジ
1201 エミッタ本体の第1面
1202 エミッタ本体の第2面
1203 第1凹部
1204、5204 ツメ部
2205 鍔部
3206 カバー部
3206a 貫通孔
1221 減圧流路溝
1222 第1連通孔
1231 第2凹部
1232 第2連通孔
1233 吐出量調整溝
1251 吐出溝
1261 導入溝

Claims (8)

  1. 灌漑用液体を流通させるチューブの内壁面、かつ前記チューブの内外を連通する吐出口に対応する位置に接合されたとき、前記チューブ内の前記灌漑用液体を前記吐出口から定量的に前記チューブ外に吐出するためのエミッタであって、
    前記灌漑用液体を取り入れるための少なくとも1つの取水部と、
    前記取水部から取り入れられ、前記吐出口から吐出される前記灌漑用液体の量を調整するための吐出量調整部と、
    前記吐出量調整部に接続された1つの吐出溝と、
    前記1つの吐出溝にそれぞれ接続され、前記灌漑用液体を前記吐出口に吐出するための、複数の吐出部と、を有し、
    前記複数の吐出部が前記エミッタを平面視したときの中心を挟んで対称な位置に配置されている、
    エミッタ。
  2. 前記取水部と前記吐出量調整部との間に、前記取水部から取り入れられた前記灌漑用液体の圧力を低減するための減圧流路をさらに有し、
    前記複数の吐出部と、前記減圧流路および前記吐出量調整部とが、厚み方向に重ならないように配置されている、
    請求項1に記載のエミッタ。
  3. 前記複数の吐出部の数が2つであり、
    前記エミッタを平面視したとき、前記2つの吐出部の間に前記減圧流路および前記吐出量調整部が配置されている、
    請求項2に記載のエミッタ。
  4. 前記2つの吐出部が、前記エミッタの長手方向に直交し、短手方向に向かう中心線に対して対称に配置されている、
    請求項3に記載のエミッタ。
  5. 互いに表裏の関係にある第1面および第2面を有し、前記第1面が前記取水部と第1凹部とを有し、前記第2面が前記吐出溝および前記複数の吐出部を有する、エミッタ本体、ならびに
    前記エミッタ本体の前記第1凹部の底面を覆い、かつ前記第1凹部の深さより厚みの薄い可撓性フィルム、
    を有し、
    前記減圧流路は、前記第1凹部の底面に配置された減圧流路溝と、前記可撓性フィルムとに囲まれた空間であり、
    前記吐出量調整部は、前記第1凹部の底面に配置され、かつ前記減圧流路溝に接続された第2凹部と、前記第2凹部および前記吐出溝を連通する連通孔と、前記第2凹部の底面に配置され、前記連通孔に開口する吐出量調整溝と、前記第2凹部を覆う前記可撓性フィルムと、を含み、
    前記チューブ内の前記灌漑用液体の圧力を受けたとき、前記可撓性フィルムは、前記連通孔の開口部に接近する、
    請求項2〜4のいずれか一項に記載のエミッタ。
  6. 前記取水部を複数有し、
    前記複数の取水部と、前記減圧流路と、をそれぞれ接続する、複数の導入溝をさらに有する、
    請求項2〜5のいずれか一項に記載のエミッタ。
  7. 灌漑用液体を吐出するための吐出口を有するチューブと、
    前記チューブの内壁面に接合された、請求項1〜6のいずれか一項に記載のエミッタと、を有し、
    前記チューブの前記吐出口と、前記エミッタの前記複数の吐出部のうちの1つとが対向するように配置されている、
    点滴灌漑用チューブ。
  8. 前記エミッタの前記複数の吐出部のうち、1つの吐出部が、前記チューブの前記吐出口と対向するように配置され、
    残りの前記吐出部は、前記チューブの吐出口と対向しないように配置されている、
    請求項7に記載の点滴灌漑用チューブ。
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