JP2021074538A - 排泄物受容具及び排泄物検出モジュール - Google Patents

排泄物受容具及び排泄物検出モジュール Download PDF

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康裕 川内
Yasuhiro Kawauchi
康裕 川内
中村 珠幾
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珠幾 中村
理 遠山
Osamu Toyama
理 遠山
貴裕 井上
Takahiro Inoue
貴裕 井上
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Abstract

【課題】要介護者に排便があったことを迅速に検出可能で、かつ介護者等の作業負担を軽減することが可能な排泄物受容具を提供すること。【解決手段】排便の有無を検出する排便検出部を含む排泄物検出モジュール5と、水分を吸収する吸水材2とを備える排泄物受容具(おむつ本体1)であって、前記排泄物検出モジュール5は前記吸水材2に埋設されている。更に、前記排泄物受容具が身体に装着されたとき、前記排泄物検出モジュール5は肛門に略対向する位置に埋設される。【選択図】図1

Description

本発明は、人が着用するおむつ等の排泄物受容具、及び排泄物受容具に設置されて排便の有無を検出する排泄物検出モジュールに関する。
平成25年9月12に内閣府が公表した「介護ロボットに関する特別世論調査の概要」によると、要介護者を介護する者が苦労したことの上位3項目は、「排泄(排泄時の付き添いやおむつの交換)」(62.5%)、「入浴(入浴時の付き添いや身体の洗浄)」(58.3%)、「食事(食事の準備,食事の介助)」(49.1%)となっており、「排泄」の問題は最上位に位置している。
トイレに行けない、トイレが使えない、トイレで排泄できない、という排泄障害の状態となるのは、要介護度の5段階のうち要介護「3」以上の重度者とされている。重度者は自立して上衣やズボンの着脱ができず、第三者からの介護を必要とする。平成24年末において要介護「3」以上の重度者は、要介護「3」:72万人、要介護「4」:66万人、要介護「5」:61万人(合計199万人)とされており、自立して排泄できないという点はおむつを着用する乳児等と同じであるが、この人数は当時の0歳児の数(約100万人)よりも遥かに多い。
特に介護施設や病院では夜間のおむつ交換における排泄の有無は、介護をする者(家族や親族を含め、病院や介護施設で介護に従事する者を、以下「介護者等」と称することがある。)が一度おむつを開いて確認することになるため、要介護者が覚醒して徘徊の原因となり、更におむつの定期的な点検(定時点検)が必要となる。この定時点検は介護者等に対して排泄処置の過大な負担を与え、介護施設等における雇用逼迫の一因ともなっている。
なお、排尿については、複数回の排尿にわたって小便を吸収する吸収体を備え、かつ漏出を阻止する高機能・高性能のおむつが提供されており、おむつの定時交換で対応することがある程度可能になってきている。このため、排尿を検出する技術は実質的にその実用性が低下してきていると考えられる。
他方、排便については、放置すると要介護者がおむつかぶれや褥瘡等の皮膚疾患を引き起こし、更におむつ交換を長時間待つ間の要介護者の不快感の軽減を図るためにも、早期の交換が必要であるにもかかわらず、要介護者の羞恥心や告知能力の低下等もあり、排便していることが介護者等に速やかに伝達されないことも多い。
さて、おむつの交換時期を検知する技術に関しては、例えば、おむつの中の排尿を検出するための検知センサを、ポリエチレンテレフタレートによって帯状に形成された基材と、体積抵抗率が10-3〜10-4Ω・cmの銀ペーストを基材上に印刷して形成された一対の電極と、体積抵抗率が15Ω・cmの導電性シリコーンを各電極の表面に被覆してなる被覆部とから構成し、電極間の導電率を測定することで、おむつの濡れ状態を把握するおむつの交換時期検知装置が知られている。(特許文献1)
特許文献1によれば、おむつの交換時期検知装置は、更に、空気中のインドール又は/及びスカトールを臭気として測定する臭気測定手段を備えており、臭気測定手段の測定結果に基づき、おむつ中の排便を検知することも可能とされ、これによっておむつの交換時期を正確に検知できるとされている。
また、小便を吸収して漏出を阻止する機能を有するおむつの収容ポケットに取付けられるセンサと、センサの感知信号に基づいて排便を判定して排便信号を出力するコントローラとを備え、センサは少なくとも小便よりも低い湿度が小便よりも長時間継続された場合に感知信号を発信する湿度センサと、小便とほぼ同じ温度が小便よりも長時間継続された場合に感知信号を発信する温度センサと、大便の臭気を感知した場合に感知信号を発信する臭気センサと、大便の接触による収容ポケットの色の変化を感知する色彩を判定するためのカメラシステムとからなり、各センサは柔軟性を有するシート状に形成され、湿度センサ、温度センサ、カメラシステムはおむつの内側の肛門に対面する部分の近くに設けられた収容ポケットに挿入取付けされ、臭気センサはおむつの外側の肛門に対面する部分の近くに設けられた収容ポケットに挿入取付けされることを特徴とする排便感知システムが知られている。(特許文献2)
特許文献2によれば、湿度センサ、温度センサ、臭気センサからなる3つのセンサの感知信号を総合した判定から排尿を排した排便のみを感知し排便信号を出力するため、排便
のみを確実に感知することができ、また、おむつの定時点検が不要になって介護労働が楽になる効果が生ずるとされている。
また、ガスセンサを用いて排便を検出する技術に関して、布製のT字帯にガスセンサが装着され、T字帯の下垂部位を腰の背中側に当て、下垂部位の上方に設けられた二つのひも状部位を腹側で結び、結ばれたひも状部位と腹との結び目に下垂部位を通すことによって、ガスセンサが肛門付近に配置され、肛門から放出された放屁を、ガスセンサで検出する構成が知られている。(特許文献3)
特許文献3によれば、糞便のにおいや腸内ガスの発生する場所の付近にガスセンサを配置することにより、手間をかけずに分析ができるため、容易に個人が健康状態のモニタを行なうことができるとされている。
特許第3376769号公報 特許第3491198号公報 特開平9−43182号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術によれば、空気中のインドール又は/及びスカトールを臭気として測定する臭気測定部はおむつの外部に設置されている。通常、おむつの外面には排尿等を外部に漏らさないために防水材が設けられている。この防水材はおむつ内部の蒸れを防止するため通気性を備えてはいるものの、結果的に排便と臭気測定部との離間距離が大きくなることから、排便を早期に検出可能に構成されているとは言えない。また、おむつを交換する際に臭気測定部の付け替え作業が発生すると考えられ(臭気測定部を使い捨てとすることも理論的には可能だが、コストを考慮すると現実的ではない)、介護者等の作業負担の増加に繋がる。
また、特許文献2に記載された技術によれば、排便を検出する臭気センサはおむつの外側の肛門に対面する部分の近くに設けられた収容ポケットに挿入取付けられることとされており、当該収容ポケットは外側表面材の更に外部に設けられている。この外側表面材は吸水体の外側に積層被覆され小便の通過を阻止し通気を許容するとされているが、吸収体が小便を吸収しているような状況では、排便の臭気は吸収体によって通過を阻まれることから、排便を早期に検出可能に構成されているとは言えない。また臭気センサは、おむつの外側に設けられた収容ポケットに挿入されるとあることから、おむつを交換する際に当該臭気センサは付け替え作業が発生すると考えられ、介護者等の作業負担の増加に繋がる。
また、特許文献3に記載された技術によれば、ガスセンサに紐を取り付け、紐でガスセンサ下着に固定するなどしてガスセンサを取り外しできるようにしておけば、下着を交換する際にもガスセンサは繰り返し使用できるとあり、あくまでもガスセンサは下着を交換する毎に、新たな下着に再度取り付けられることを前提としており、介護者等の作業負担の増加に繋がることは免れない。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するべく案出されたものであり、要介護者に排便があったことを迅速に検出可能で、かつ介護者等の作業負担を軽減することが可能な排泄物受容具を提供することにある。
前記課題を解決するためになされた本発明は、排便の有無を検出する排便検出部を含む排泄物検出モジュールと、水分を吸収する吸水材とを備える排泄物受容具であって、前記排泄物検出モジュールは前記吸水材に埋設されている排泄物受容具である。
これによって、要介護者に排便があったことを迅速に検出可能で、かつ介護者等の作業負担を軽減することが可能となる。
また、本発明は、前記排泄物受容具が身体に装着されたとき、前記排泄物検出モジュールを肛門に略対向する位置に埋設するようにしたものである。
これによって、要介護者に排便があったことを迅速に検出可能であるとともに、排泄物検出モジュールは臀部の割れ目に位置することから、排泄物受容具を装着した要介護者の異物感、違和感を抑制することが可能となる。
また、本発明は、前記排便検出部は匂いセンサを含み、前記排泄物検出モジュールには、前記排泄物検出モジュールの内部と外部とを連通する第1の開口部が設けられ、前記匂いセンサは前記第1の開口部を介して匂いを検出するようにしたものである。
これによって、第1の開口部から匂い分子を匂いセンサまで到達させることが可能となる。
また、本発明は、前記吸水材の厚み方向における少なくとも中央部には高吸水性高分子で構成された高分子吸水部が設けられ、前記第1の開口部は前記高分子吸水部から露出するようにしたものである。
これによって、例え排便の前に排尿があったとしても、排便臭を迅速に検出することが可能となる。
また、本発明は、前記排泄物検出モジュールは、少なくとも前記排便検出部に電力を供給する電源と、前記電源が前記排便検出部に電力を供給するのを遮断するシート状の絶縁部材とを備え、更に前記排泄物検出モジュールには、前記排泄物検出モジュールの内部と外部とを連通する第2の開口部が設けられ、前記絶縁部材は、前記第2の開口部を経由して前記排泄物検出モジュールの外部に引き出されるとともに、前記絶縁部材の端部が前記吸水材の外部に目視可能に露出しているものである。
これによって、介護者等による絶縁部材の抜去という簡易な行為で排泄物検出モジュールを起動させることができるとともに、排泄物受容具を使用する前に無駄な電力消費が発生するのを防止することができる。
また、本発明は、前記排泄物検出モジュールの外表面の少なくとも一部を、通気性及び撥水性を備える被覆材で被覆するようにしたものである。
これによって、被覆材が通気性を備えることで匂い分子を匂いセンサまで到達させることができ、更に被覆材が撥水性を備えることで、排泄物検出モジュール内に水分が侵入することを防止することが可能となる。
また、本発明は、前記被覆材は、更に伸縮性を備えるようにしたものである。
これによって、被覆材の排泄物検出モジュールへの装着を容易にし、排泄物検出モジュールを再利用する工程を簡略化することが可能となる。
また、本発明は、前記排泄物検出モジュールは、前記排便検出部で得られた計測データを無線によって外部に送信する通信部を備え、前記通信部は、更に前記排泄物検出モジュールの個々に割り振られた固有の識別情報を所定の周期で外部に送信するようにしたものである。
これによって、排泄物検出モジュール5を再利用する工程における製品管理が容易となる。
また、本発明は、前記通信部は、前記固有の識別情報に前記計測データを付加して送信するようにしたものである。
これによって、排泄物検出モジュールの通信部はアドバタイジングパケットのみを外部に送信すればよく、受信機能を備えなくてもよいことから、通信部の構成を簡略化することが可能となる。
また、本発明は、前記通信部は、前記計測データを前記外部としてのネットワークに対して直接送信するようにしたものである。
これによって、排泄物検出モジュールの近辺に情報端末やBLE規格に準拠したレシーバー等の中継デバイスを配置することなく、計測データを外部としてのネットワークに送信することが可能となる。
また、本発明は、排泄物受容具に設けられた水分を吸収する吸水材に埋設されて、排便の有無を検出する排泄物検出モジュールであって、前記排泄物検出モジュールは、前記吸水材の所定位置に前記排泄物検出モジュールを挿入・配置する挿入用部材を係合する挿入用部材係合部を備える排泄物検出モジュールである。
これによって、挿入用部材を用いることで、排泄物検出モジュールを吸水材に容易に埋設することが可能となる。
また、本発明は、前記挿入用部材を前記挿入用部材係合部と着脱可能に構成したものである。
これによって、排泄物検出モジュールを吸水材に埋設した後に、挿入用部材を排泄物検出モジュールから簡易に引き抜くことが可能となる。
また、本発明は、前記吸水材の所定位置から前記排泄物検出モジュールを引き出す引出し用部材を係止する引出し用部材係止部を更に備えるようにしたものである。
これによって、排便を検出した後のおむつ交換において、排泄物受容具から排泄物検出モジュールを容易に取り出すことが可能となる。
また、本発明は、水分を吸収する吸水材を備える排泄物受容具であって、前記排泄物受容具の外面と前記吸水材の所定位置との間に、排便の有無を検出する排泄物検出モジュールを案内するガイド部が延伸されている排泄物受容具である。
これによって、排泄物検出モジュールを吸水材に容易に埋設することが可能となる。
また、本発明は、前記吸水材は綿状パルプに包まれた(挟まれた)高分子吸水部を含み、前記ガイド部は前記綿状パルプの内部に延伸されるとともに、前記ガイド部の一部において前記高分子吸水部が除去されているものである。
これによって、排便の前に排尿があった場合でも、膨潤化した高吸水性高分子による匂い分子の移動がブロックされるのを防止することが可能となる。
このように本発明によれば、要介護者に排便があったことを早期に検出可能で、かつ介護者等の作業負担を軽減することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る排泄物受容具の全体構成を示す説明図 (a)は、本発明の第1実施形態に係るおむつ本体1のIIa−IIa断面図、(b)はおむつ本体1のIIb−IIb断面図 排泄物検出モジュール5の外観を示す説明図 排泄物検出モジュール5の機能ブロックを示す説明図 排泄物検出モジュール5を再利用(再使用、リユース)する過程を説明する説明図 本発明の第2実施形態で使用される排泄物受容具の全体構成を示す説明図 本発明の第2実施形態に係る排泄物検出モジュール5の外観を示す説明図 排泄物検出モジュール5がおむつ本体1に挿入された状態を示す説明図 排泄物検出モジュール5がおむつ本体1に挿入されて使用可能となった状態を示す説明図 本発明の第2実施形態における排泄物検出モジュール5の機能ブロックを示す説明図
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る排泄物受容具の全体構成を示す説明図である。図1において1は排泄物受容具としてのおむつ本体である。以降の説明において、おむつ本体1を人が着用したとき、人の腹部の方向を「前(前方)」、背中の方向を「後(後方)」、人の右手方向を「右」、左手方向を「左」、頭の方向を「上(上方)」、足の延伸方向を「下(下方)」と称することがある。また、おむつ本体1のうち要介護者の肌に触れる側を「内面」、要介護者がおむつ本体1を着用した際に外部から目視される側を「外面」と称することがある。
おむつ本体1は、上方から内面を見たときに表面材7で覆われて尿や汗等の水分を吸収する吸水材2、排尿や排便に伴う尿や便が外部に漏れるのを防止する立体ギャザー3、おむつ本体1の外面において前方から後方にかけて延設されて排泄物等が外部に漏れるのを防止する防水材4、吸水材2の内部に埋設されて外部から直接的に目視されない排泄物検出モジュール5、排泄物検出モジュール5から外部(内面に向けて)に延伸され、介護者等が抜去することで排泄物検出モジュール5を動作状態にする絶縁部材5fで構成されている。
図2(a)は、本発明の第1実施形態に係るおむつ本体1のIIa−IIa断面図、(b)はおむつ本体1のIIb−IIb断面図である。以降、図2(a),(b)を用いて本発明に係る排泄物受容具(おむつ本体1)の構成について詳細に説明する。上方から下方にかけて、おむつ本体1は、左右一対に設けられた立体ギャザー3と、ポリオレフィン・ポリエステル不織布等で構成された表面材7と、尿等の水分を拡散させる吸水紙10、水分を吸収する綿状パルプ11及び上下方向を綿状パルプ11に挟まれた高分子吸水部12で構成された吸水材2と、綿状パルプ11に埋設されて上下方向において高分子吸水部12と略同一の層(レイヤー)に設けられた排泄物検出モジュール5と、微細孔が設けられ通気性を備えるとともに、水分を外部に漏らさないフィルム状のポリオレフィン等で構成された防水材4と、を備えている。
図2(b)に示すように、排泄物検出モジュール5は、前後方向において後方に偏位して設けられ、排泄物受容具としてのおむつ本体1が身体に装着されたとき、肛門に略対向する位置に埋設されている。排泄物検出モジュール5は要介護者の排便の有無を検出する。本発明に係る排泄物受容具は、排便の有無を検出する排便検出部5j(図4参照)を含む排泄物検出モジュール5と、水分を吸収する吸水材2とを備えており、排泄物検出モジュール5は吸水材2に埋設されている。もちろん排泄物検出モジュール5には排便検出部5jとともに、湿度等に基づいて排尿を検出する排尿検出部(図示せず)を設けてもよい。
排泄物検出モジュール5はおむつ本体1に内包されていることから、介護者等は要介護者のおむつ本体1を交換するにあたって、排便を検出するセンシング手段を新しいおむつ本体1に再装着する作業が一切不要となる。
また、図2(a)に示すように排泄物検出モジュール5は臀部100のうち、肛門が位置する割れ目101と対向するように配置される。排泄物検出モジュール5は空気を大量に含む柔軟な綿状パルプ11に包まれていることから、おむつ本体1の吸水材2に排泄物検出モジュール5が埋設された状態(即ち、おむつ本体1に排泄物検出モジュール5が埋設された状態)であっても、おむつ本体1を装着する要介護者の異物感・違和感が軽減される。また、排泄物(排便)と排泄物検出モジュール5との距離が短いことから、要介護者に排便があったことを迅速に検出することができる。
更に排泄物検出モジュール5を高吸水性高分子で構成された高分子吸水部12と略同一の層(吸水材2の厚み方向(上下方向)における少なくとも中央部)に配置することで、高分子吸水部12が尿や便等の水分を吸収して膨潤した状態であっても、排泄物検出モジュール5の上の面(後述するように、匂い分子を通過させる第1の開口部5cが設けられている(図3参照))は常に高分子吸水部12から露出した状態を保っており、例え排便の前に排尿があったとしても、排便臭を迅速に検出できるようにされている。
図3は、排泄物検出モジュール5の外観を示す説明図である。排泄物検出モジュール5は例えば左右の幅W1=15mm、前後の長さL1=30mm、上下の高さH1=10mmとする扁平な錠剤形状を成し、筐体部5a及び蓋部5bの二つのピースで構成される。筐体部5aの周囲にはシール材5pが設けられており、蓋部5bはシール材5pを介して筐体部5aに嵌合されている。シール材5pによって排泄物検出モジュール5の内部への水分の侵入が防止される。
蓋部5bには第1の開口部5cと第2の開口部5dとが設けられ、これらの開口部によって、排泄物検出モジュール5の内部空間と外部とが連通されている。このうち第1の開口部5cの近傍には後述する匂いセンサ5kが配置される(図4参照)。更に、第2の開口部5dからは樹脂で構成された柔軟なシート状の絶縁部材5fが引き出されており、図1に示すように、この絶縁部材5fは内面において、吸水材2(表面材7)の外部に目視可能に露出しており、おむつ本体1が利用に供される際に介護者等によって抜去されることで、排泄物検出モジュール5が起動する。
更に排泄物検出モジュール5の外表面のうち、少なくとも一部(具体的には、第1の開口部5c、第2の開口部5d)は、通気性及び撥水性を備える被覆材5gによって被覆されている。そしてこの被覆材5gは伸縮性を備えていることが望ましい。被覆材5gとしては、例えばポリウレタン不織布や微細孔を形成したスチレン系エラストマーフィルムの表面にフッ化カーボン等の分散液を塗布・乾燥させたものや、フッ化カーボン等で処理した伸縮性繊維(フィラメント)で織った生地等が好適に利用できる。
被覆材5gが撥水性を備えることで、第1の開口部5c、第2の開口部5dを介して排泄物検出モジュール5内に水分が侵入することが防止されるとともに、通気性を備えることで、特に第1の開口部5cから匂い分子を匂いセンサ5k(図4参照)まで到達させることができる。更に被覆材5gが伸縮性を備えることで、被覆材5gの取り換えが簡素化され、排泄物検出モジュール5を容易に再利用することが可能となる(再利用の過程については後述する)。
図4は、排泄物検出モジュール5の機能ブロックを示す説明図である。排泄物検出モジュール5は機能ブロックとして、制御部5hと、記憶部5iと、通信部5oと、排便検出部5jと、電源5nとを備える。そして排便検出部5jは排便を検出するセンシング手段として匂いセンサ5kと温度センサ5mとを備えている。
制御部5hはCPU(Central Processing Unit)等で構成され、記憶部5iを構成するROM(Read Only Memory)、RAM(Random access memory)等に記憶された制御プログラムに従って他の構成要素を制御する。なお、後述するように排泄物検出モジュール5の通信部5oは外部に計測データ(後述する)を送信するものの、外部から制御用パラメータ等を受信する必要はなく、制御対象の規模及び処理内容は比較的小さい。従って制御部5hはより単純な論理回路で構成されうる。なお、制御部5hは、匂いセンサ5kや温度センサ5mから出力されるアナログ信号(図示しない増幅器によって増幅されてもよい)をディジタル信号に変換するAD変換器を含んでいる(以降、匂いセンサ5k、温度センサ5mが出力したアナログ信号をディジタル信号に変換したデータを計測データと称することがある)。
通信部5oは、例えば近距離無線規格である「Bluetooth(登録商標) Low Energy(BLE)」規格に準拠した通信モジュールを含み、外部に対して識別情報を周期的(例えば30秒毎)に送信する。識別情報は、一般にproximity UUID、major、minorと称される3つの識別子から構成されている。
proximity UUIDは、128bitのUUID(Universally Unique Identifier)で表現され、法人・組織等やこれらが提供するサービスの識別子として用いられる。第1実施形態では、proximity UUIDは「排便検出サービス」を示す識別子とされている。BLE規格では通信部5oがアドバタイズするデータ(アドバタイジングパケット)には必ずproximity UUIDが含まれている。
majorは、16bitで表現された値で、同一のproximity UUIDを出力する排泄物検出モジュール5の各々についてユニーク(固有)な識別子として利用される。即ち、第1実施形態ではmajorは個々の排泄物検出モジュール5を判別する識別子として用いられる。なお、majorと要介護者とを関連付けることで、majorは要介護者のIDとして利用することができる。
minorは、16bitで表現された値で、第1実施形態では上述した計測データが割り付けられている。ここでは、匂いセンサ5k、温度センサ5mの出力に基づく計測データは、例えば各8bitの情報量を持つ値としてminorに格納される。
このように第1実施形態の通信部5oは、計測データをBLE規格の識別子としてのproximity UUID、major、minorに含ませて送信しており(データ量は128+16+16=160bit(=20byte))、排泄物検出モジュール5は、いわゆるBeaconと称される発信機の一種と捉えることができる。なお、BLE規格では、Beaconがアドバタイズする情報に、majorとminorとを含めるか否かは任意となっているが、第1実施形態における排泄物検出モジュール5は、proximity UUIDとmajorとを識別子として用い、計測データをminorのパートに書き込んで外部に送信する。
即ち、排泄物検出モジュール5は、排便検出部5jで得られた計測データを無線によって外部に送信する通信部5oを備え、通信部5oは、更に排泄物検出モジュール5の個々に割り振られた固有の識別情報(ここではmajorに割り当てられる)を所定の周期で外部に送信する。そして、通信部5oは固有の識別情報(proximity UUID、major)に計測データ(minor)を付加して送信する。これによって、排泄物検出モジュール5の通信部5oはアドバタイジングパケットのみを周期的に外部に送信すればよく、受信機能を備えなくてもよいことから、通信部5oの構成を簡略化することができる。
なお、BLE規格では電波の到達距離は50メートル以下とされているが、出力制限を行うことで、到達距離を更に短くすることが可能である。第1実施形態に係るおむつ本体1は介護施設等で使用されることも想定されており、介護施設等では例えば複数の要介護者が隣接するベッドで介護されている状況もあり得る。
そこで第1実施形態では、おむつ本体1とこれを装着する要介護者との対応を図るために、通信部5oが出力する電波の到達距離は、例えば3メートル以内となるように出力制限が施され、混信が防止されている。なおこのように出力制限を行うことで、排泄物検出モジュール5が使用する電力量は小さくなり、例えばボタン電池等で構成される電源5nの容量を小さく(即ち、容積を小さく)し、排泄物検出モジュール5の小型化に貢献する。
上述したように、排泄物検出モジュール5はBeacon発信機として使用可能であることから、介護施設等の構内にBLE規格に準拠したレシーバー(情報端末20に相当する)を複数個設けておけば、おむつ本体1を装着した要介護者が介護施設等の構内を移動した場合に、電波を受信したレシーバーの位置に基づいて要介護者の位置を特定することが可能となり、同時に排便をも検出することが可能となる。更に介護施設等の出入り口や屋外にレシーバーを設けておけば、要介護者の徘徊を未然に防止することも可能となる。また、このBeacon発信機としての機能は、後述する排泄物検出モジュール5を再利用する過程(工程)においても製品管理に用いられる。
さて第1実施形態においては、センサ表面への匂い分子の吸着に基づく酸化還元反応によって抵抗値が変化する半導体型の匂いセンサ5kを採用して、排便中の硫化水素を検出している。ただし、図3に示す排泄物検出モジュール5に収容可能であれば、硫化水素に限らず、硫黄系臭気として、例えばメチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化メチルを、窒素系臭気として、例えばトリメチルアミン、アンモニアを、アルデヒド系臭気として、例えばアセドアルデヒド、プロピアルデヒド、ホルムアルデヒドを、脂肪酸系臭気として、例えば酢酸、吉草酸、イソ吉草酸、プロピオン酸、酪酸を検出するように匂いセンサ5kを構成してもよく、更に適宜選択した複数の成分を検出するように構成してもよい。
また、温度センサ5mは、例えば熱電対、測温抵抗体、サーミスタ等から適宜選択することができる。上述した硫化水素は放屁にも含まれるが、比較的熱容量の大きな排便の温度変化は緩やかであって、他方、放屁は熱容量が小さく温度変化が急峻であることから、温度センサ5mを併用することで、放屁と排便とを区別することが可能となる。
図示するように匂いセンサ5kは、第1の開口部5cと対向して設けられている。即ち、排便検出部5jは匂いセンサ5kを含み、排泄物検出モジュール5には、排泄物検出モジュール5の内部と外部とを連通する第1の開口部5cが設けられ、匂いセンサ5kは第1の開口部5cを介して匂いを検出する。
そして上述したように第1の開口部5cは通気性及び撥水性を備える被覆材5gで覆われている。第1の開口部5cを被覆材5gで覆うことで、匂い分子は匂いセンサ5kの表面に到達するが、水分は排泄物検出モジュール5の内部への侵入が防止される。また温度センサ5mは排泄物検出モジュール5の蓋部5b(図3参照)の裏面に当接して配置されており、温度を検出する際の時間的遅延が短くなるように配慮されている。
また、排便検出部5jと電源5nとの間には、シート状の絶縁部材5fが配置され、絶縁部材5fは第2の開口部5dを経由して排泄物検出モジュール5から外部に引き出される。そして介護者等が排泄物検出モジュール5から絶縁部材5fを抜去することで、電源5nと排便検出部5jとが電気的に導通して、排便検出部5jに電力が供給される。更に排便検出部5jと制御部5h、記憶部5i、通信部5oとは電気的に接続されており、結果的に絶縁部材5fを抜去することで排泄物検出モジュール5が動作状態となる。これによって介護者等による絶縁部材5fの抜去という非常に簡易な行為で排泄物検出モジュール5を起動させることができるとともに、おむつ本体1を使用する前に無駄な電力消費が発生するのが防止される。
即ち、排泄物検出モジュール5は、少なくとも排便検出部5jに電力を供給する電源5nと、電源5nが排便検出部5jに電力を供給するのを遮断するシート状の絶縁部材5fとを備え、排泄物検出モジュール5には、排泄物検出モジュール5の内部と外部とを連通する第2の開口部5dが設けられ、絶縁部材5fは、第2の開口部5dを経由して排泄物検出モジュール5の外部に引き出されるとともに、図1に示すように、おむつ本体1の内面を見た際に絶縁部材5fの端部が吸水材2(表面材7)の外部に目視可能に露出している。なお、上述した排便検出部5jと電源5nとの間に絶縁部材5fを設ける構成に替えて、電源5nと排便検出部5j(他の構成要素を含む)との間の電気的接続をON/OFFするスイッチ部材を設けてもよい。
ここで、絶縁部材5fが抜去されていない状態において、絶縁部材5fは被覆材5gの備える伸縮性によって排泄物検出モジュール5の表面方向に付勢されている。そして絶縁部材5fが抜去されると、伸縮性を備える被覆材5gが変形し、第2の開口部5dを完全に被覆する。これによって絶縁部材5fを抜去した後は、排泄物検出モジュール5の内部に水分が侵入するのが防止される。
匂いセンサ5k及び温度センサ5mの出力は、例えば5秒周期で計測され、制御部5hは複数回の計測値の平均値を算出して計測データを生成する。計測データは、通信部5oを介して例えば30秒周期でアドバタイジングパケットとして送信される。そしてアドバタイジングパケットは情報端末20で受信される。ここで情報端末20としては、例えばスマートフォンやタブレット等の端末を想定しているが、もちろんBLE規格に対応してアドバタイジングパケットを受信可能であれば、パーソナルコンピュータや専用レシーバー等その他の端末であっても構わない。
もちろん、計測データはBLE規格におけるデータチャネルを用いて送信されてもよい。ただしこの場合は、排泄物検出モジュール5には情報端末20からの接続要求に応答する受信機能が必要となる。なお、上述したように、第1実施形態の排泄物検出モジュール5が送信する電波の到達距離は3メートル程度に設定されていることから、情報端末20はベッドサイド等、要介護者から半径3メートルの範囲内に配置されることが望ましい。
なお、計測データは、情報端末20が平均化処理等を実行することによって生成されてもよい。このようにすることで制御部5hをよりシンプルに構成することが可能となるが、他方でアドバタイジングパケットを送信する回数が増加することで、電源5nの容量の増加に繋がる。どちらを優先すべきかは、要介護者について想定されるおむつ本体1の交換頻度等に応じて適宜定めればよい。計測データを受信、あるいは生成した情報端末20は、要介護者に排便があったか否かを判断して判断結果を情報端末20の表示画面に表示する。
更に情報端末20は、ネットワーク21を介して要介護者のID等とともに判断結果をサーバ22に送信する。また情報端末20またはサーバ22は、判断結果を他の図示しない端末に送信してもよいし、介護施設等の構内にBLE規格に準拠した複数のレシーバーが配置されている場合は、おむつ本体1の交換が必要となった要介護者のID等と、当該要介護者の現在位置を同時に送信してもよい。更に、これらの情報は、複数の介護者等に対してブロードキャストされてもよく、排便が検出された要介護者を担当する介護者等に送信されてもよく、要介護者に最も近くに存する介護者等に優先的に送信されてもよい。これによって、排便があったことが検出された要介護者のおむつ本体1を速やかに交換することが可能となる。
もちろん、情報端末20は、判断結果とともに計測データをサーバ22に送信してもよい。これによって、サーバ22は要介護者のIDと関連付けられた判断結果や計測データをデータベースに蓄積して、要介護者の生活における排便状況や匂い成分等に対して統計的な処理を行ない、健康管理に有用なデータを生成することが可能となる。
上述した例では、通信部5oは例えばBLE規格に準拠した通信モジュールを含んでおり、要介護者のIDと計測データ(判断結果を含んでいてもよい。以下同じ)とは通信部5oから情報端末20に送信され、更に情報端末20からネットワーク21に送信され、最終的にサーバ22に送信されている。即ち、通信部5oは情報端末20を介して間接的に計測データをネットワーク21に送信している。
この変形例として、図4に示すように通信部5oが、要介護者のIDと計測データとを排泄物検出モジュール5の外部としてのネットワーク21に対して直接的に送信するようにしてもよい。これによって、排泄物検出モジュール5の近辺に情報端末20やBLE規格に準拠したレシーバー等の中継デバイスを配置することなく(即ち、計測データを中継する中継デバイスを介することなく)、要介護者のIDと計測データとを外部としてのネットワーク21に送信することが可能となる。そして変形例においても要介護者のIDと計測データとはネットワーク21を経由してサーバ22に送信される。
変形例においては、通信部5oは、例えばLPWA(Low Power Wide Area)、LTE(Long Term Evolution)、4G(あるいは5G)といった通信規格に準拠した通信モジュールを含む。このうちLPWAは、1回の送信あたりのデータ量は少ないものの、消費電力を抑えて遠距離通信を実現する通信方式として知られている。ここで、上述したように通信部5oが要介護者のIDと計測データとを外部に送信する周期は30秒程度、一回あたりのデータ量は数十バイト程度と想定されること(即ち、高速・大容量のデータ送信は不要)、更に排泄物検出モジュール5の消費電力は可能な限り小さくすべきであることから、上述した通信規格のうちLPWAを用いることが特に好ましい。
排便があったことが検出された際に、介護者等は使用済のおむつ本体1を、電波をシールド可能に構成された例えば金属製の回収容器に投入する。そして新しいおむつ本体1を要介護者に着用する際、上述したように絶縁部材5fを抜去して排泄物検出モジュール5を起動させるとともに、情報端末20を操作してアドバタイジングパケットのmajorと要介護者とを対応付ける。具体的には、情報端末20に対して、例えば要介護者に付されたID番号や氏名等、個人を特定する情報を入力する。これによって特定の排泄物検出モジュール5が埋設されたおむつ本体1を装着した要介護者を特定できることから、介護者等は実際に排便のあった要介護者に対して迅速におむつ本体1の交換作業を行うことが可能となる。
図5は、排泄物検出モジュール5を再利用(再使用、リユース)する過程を説明する説明図である。以降、図2、図3、図4を併用して説明する。排泄物検出モジュール5が吸水材2に埋設された新品のおむつ本体1は、業者を介して例えば病院/介護施設200等に搬送される。病院/介護施設200等においておむつ本体1が使用され、排泄物検出モジュール5によって排便が検出された要介護者から使用済みのおむつ本体1が取り外され、新品のおむつ本体1に交換される。
使用済みのおむつ本体1は、上述した金属製の回収容器に廃棄され、廃棄されたおむつ本体1は回収容器とともに業者によって所定期間内に処理施設201に搬送される。処理施設201では、おむつ本体1を解体し、排泄物検出モジュール5を取り出して洗浄する。この段階においても、通信部5oはアドバタイジングパケットの送信を継続しており、処理施設201では、アドバタイジングパケットに含まれるmajorを参照して、個々の排泄物検出モジュール5の再利用回数を更新する。
具体的には、処理施設201にも情報端末20が設置されており、通信部5oから送信されたアドバタイジングパケットを受信した情報端末20は、ネットワーク21を介して少なくともmajorの内容をサーバ22に送信し、サーバ22では当該majorを参照することで、排泄物検出モジュール5の再利用回数をインクリメントする。そして、サーバ22は再利用回数が所定回数を超えている場合、当該排泄物検出モジュール5の使用期限が満了したことを情報端末20に通知する。このようにして、使用期限が満了した排泄物検出モジュール5は、再利用の対象から除外される。このように、排泄物検出モジュール5の個々に割り振られた固有の識別情報(ここではmajor)を参照することで、排泄物検出モジュール5を再利用する過程での製品管理が容易となる。
他方、使用期限が満了していない排泄物検出モジュール5に対しては、まず被覆材5gが除去される。その後、排泄物検出モジュール5は筐体部5aと蓋部5bとに分解されて、筐体部5aに配置された匂いセンサ5kの表面に吸着した匂い分子の除去が必要に応じて行われる。匂い分子の除去は、例えば匂いセンサ5kの表面に赤外線ビームを照射する熱処理や、匂いセンサ5kの表面を活性炭フィルタ等に通した清浄空気に所定期間晒す等の処理によって実現される。これによって匂いセンサ5kの表面から匂い分子が除去され、匂いセンサ5kの感度が低下するのを防止できる。
その後、ボタン電池等で構成された電源5nの交換が行われ、更にシート状の絶縁部材5fの一端が電源5nと排便検出部5jとの間に挿入される。そして絶縁部材5fの他端は蓋部5bの第2の開口部5dを経由して排泄物検出モジュール5の外部に引き出された状態で、筐体部5aと蓋部5bとが嵌合される。その後、一体化された排泄物検出モジュール5の一部の表面が被覆材5gによって被覆される。上述したように被覆材5gは伸縮性を備えていることから、容易に排泄物検出モジュール5を被覆材5gで被覆することが可能となり、排泄物検出モジュール5を再利用する工程が簡略化される。以上のようにして排泄物検出モジュール5が再利用可能となる。
再利用可能となった排泄物検出モジュール5は、おむつ本体1の製造工程において、再度吸水材2に埋設され、新品のおむつ本体1として、再度病院/介護施設200等に搬送される。
このように第1実施形態において、排泄物検出モジュール5は使い捨てではなく再利用される。これによって排泄物検出モジュール5を吸水材2に埋設したおむつ本体1を、売り切りではなく、いわゆるサブスクリプション方式で市場に流通させることが可能となる。これによって、排泄物検出モジュール5といった比較的高額なセンシング手段を埋設したおむつ本体1であっても実質的に低価格で市場に提供されうる。このようなサブスクリプション方式を採用することで、利用者(介護者等及び要介護者)はおむつ本体1をあたかも使い捨てのような感覚で手間をかけずに使用することができ、介護者等の作業負担は大幅に軽減される。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態において第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図6は、本発明の第2実施形態で使用される排泄物受容具の全体構成を示す説明図である。なお、図6は図1に示すIIb−IIb断面に相当する(図8、図9も同じ)。
第2実施形態においては、排泄物受容具としてのおむつ本体1は、防水材4の表面(即ち、外面)を構成する防水材下層部4aと、防水材下層部4aを覆う防水材上層部4bと、防水材下層部4a及び防水材上層部4bが重畳している領域において吸水材2に形成された切込部4cと、吸水材2の厚さ方向の略中央部にガイド部15を備える。防水材上層部4bと防水材上層部4bとは、これらが重畳する範囲で密着しているが、防水材上層部4bをめくることで、切込部4cが露出する。
ガイド部15は、吸水材2において切込部4cから排泄物検出モジュール5が配置されるべき位置(要介護者の肛門と対向する位置)まで延伸された隙間で構成されている。ガイド部15を構成する隙間は、吸水材2の内部における排泄物検出モジュール5の移動に支障のない範囲で適宜サイズ(主に幅と高さ)が設定される。なおガイド部15は吸水材2の内部において高分子吸水部12よりも内面に近い側(即ち、上層に)設けられ、少なくとも吸水材2に排泄物検出モジュール5が埋設されたとき、蓋部5b(図7参照)が高分子吸水部12から露出するようにされている。即ち、第2実施形態に係る排泄物受容具(おむつ本体1)は、水分を吸収する吸水材2を備える排泄物受容具であって、排泄物受容具の外面と吸水材2の所定位置との間に、排便の有無を検出する排泄物検出モジュール5を案内するガイド部15が延伸されているものである。
上述したように、吸水材2は綿状パルプ11に包まれた(挟まれた)高分子吸水部12を含んでいるが、ガイド部15は綿状パルプ11の内部に延伸されるとともに、ガイド部15の一部(高分子吸水部12が配置された層と切込部4cから延伸するガイド部15とがクロスする部分)において高分子吸水部12が除去されている。
これによって、排泄物検出モジュール5を吸水材2に埋設する際に、排泄物検出モジュール5の第1の開口部5cの近辺に高分子吸水部12を構成する高吸水性高分子が付着するのが抑制され、排便の前に排尿があった場合でも、膨潤化した高吸水性高分子による匂い分子の移動がブロックされるのを防止している。高吸水性高分子が蓋部5bに形成された第1の開口部5cに付着するのをより積極的に防止する観点では、おむつ本体1を製造する工程において、高分子吸水部12とガイド部15との間に例えば吸水性の薄紙を配置してもよい。
図7は、本発明の第2実施形態に係る排泄物検出モジュール5の外観を示す説明図である。第2実施形態の排泄物検出モジュール5は、第1実施形態と比較して、第2の開口部5d、絶縁部材5fを備えておらず、他方、挿入用部材5rと、挿入用部材係合部5qと、引出し用部材係止部5sと、引出し用部材5tとを備える。
挿入用部材係合部5qは筐体部5aの後端から突出して設けられている。挿入用部材係合部5qの後端には図示しない係合用の孔が設けられており、この係合用の孔に、例えば樹脂で構成されて可撓性を備える棒状の挿入用部材5rが挿入され係合される。更に挿入用部材係合部5qの周囲には引出し用部材係止部5sが設けられ、引出し用部材係止部5sには例えば綿糸や樹脂製(例えばナイロン製)のひも状部材である引出し用部材5tが係止されている。そして、挿入用部材5rには引出し用部材5tが巻き回された態様で後方に延伸されている。なお引出し用部材5tを挿入用部材5rに巻き回しておく態様は必須ではない。後述するように、排泄物検出モジュール5を吸水材2に埋設する際に、挿入用部材5rとともに引出し用部材5tがおむつ本体1の内部に挿入されればよく、その態様は特に限定されない。
ここで挿入用部材5rは、挿入用部材係合部5qに対して容易に着脱可能に構成されているが、他方、ひも状の引出し用部材5tは、引出し用部材係止部5sに結びつけられており、容易に係止状態が解かれることがないようにされている。この観点において、引出し用部材5tを引出し用部材係止部5sに固着してもよい。引出し用部材5tを引出し用部材係止部5sに固着することで、排泄物検出モジュール5を再利用する際に、介護者等が引出し用部材5tを引出し用部材係止部5sに結び付ける作業が省略される。なお、排泄物検出モジュール5の内部(後部)に空間的な余裕があれば、挿入用部材係合部5qは排泄物検出モジュール5の後端から突出させる必要はなく、例えば筐体部5aの後端に係合用の孔を設けてもよい。
図8は、排泄物検出モジュール5がおむつ本体1に挿入された状態を示す説明図である。排泄物検出モジュール5をおむつ本体1に埋設するにあたって、まず介護者等は防水材上層部4bをめくって切込部4cを露出させる。そして排泄物検出モジュール5の先端(前)を切込部4cに挿入し、更に挿入用部材5rを把持して、ガイド部15(図6参照)に沿って、排泄物検出モジュール5をおむつ本体1の内部(吸水材2の内部)に押し込んでいき、最終的にガイド部15の終端まで到達させる。ガイド部15の終端まで排泄物検出モジュール5が挿入されたとき、排泄物検出モジュール5は要介護者の肛門に略対向する位置に配置される。
即ち、第2実施形態における排泄物検出モジュール5は、排泄物受容具(おむつ本体1)に設けられた水分を吸収する吸水材2に埋設されて、排便の有無を検出する排泄物検出モジュール5であって、排泄物検出モジュール5は、吸水材2の所定位置に排泄物検出モジュール5を挿入・配置する挿入用部材5rを係合する挿入用部材係合部5qを備えている。そして、挿入用部材5rは、挿入用部材係合部5qと着脱可能に構成されている。
また、おむつ本体1としての観点では、第2実施形態に係る排泄物受容具(おむつ本体1)は、水分を吸収する吸水材2を備える排泄物受容具であって、排泄物受容具の外面(ここでは、外面に露出可能に構成された切込部4c)と吸水材2の所定位置との間に、排便の有無を検出する排泄物検出モジュール5を案内するガイド部15が延伸されているものである。
なお、挿入用部材5rを用いて排泄物検出モジュール5を吸水材2(ガイド部15)に押し込んでいくと、引出し用部材5tも同時に吸水材2の内部に引き込まれていく。排泄物検出モジュール5がガイド部15の終端に到達したとき、切込部4cからは挿入用部材5r及び引出し用部材5tの端部が露出している。また図示するように、排泄物検出モジュール5が吸水材2に埋設された際、要介護者の肛門に略対向する位置において、防水材4が外面に向けて緩やかに突出するように、綿状パルプ11の材料等が選定されている。
これによって、排泄物検出モジュール5が埋設されたおむつ本体1を着用した際の要介護者の異物感や違和感が軽減する。具体的には、例えば高分子吸水部12より下方(外面側)の綿状パルプ11を、高分子吸水部12より上方(内面側)の綿状パルプ11より柔軟な材料で構成してもよく、あるいは綿状パルプ11の外面側の空気含有率を内面側より大きくするようにしてもよい。
図9は、排泄物検出モジュール5がおむつ本体1に挿入されて使用可能となった状態を示す説明図である。図8に示す状態において、介護者等はおむつ本体1の外部から排泄物検出モジュール5を押える等して、ガイド部15内で変位(移動)できなくしたうえで、切込部4cから露出している挿入用部材5rを引き抜く。上述したように挿入用部材係合部5qと挿入用部材5rとは容易に着脱可能に構成されていることから、排泄物検出モジュール5を所定位置(即ち、要介護者の肛門と対向する位置)に配置したまま、挿入用部材5rのみを容易に抜去することができる。図9に示す状態においては、切込部4cから露出するのはひも状の引出し用部材5tのみとなるため、要介護者の異物感・違和感が軽減される。このようにして、第2実施形態においても、第1実施形態で説明した作用効果が発現する。
そして排泄物検出モジュール5によって要介護者の排便が検出されておむつ本体1を交換する際、介護者等は引出し用部材5tを引っ張ることで、おむつ本体1(吸水材2)から排泄物検出モジュール5を容易に取り出すことができる。
なお第2実施形態では、排泄物検出モジュール5に係合された挿入用部材5rを用いておむつ本体1(吸水材2)に排泄物検出モジュール5を埋設するようにし、更に引出し用部材5tを用いておむつ本体1から排泄物検出モジュール5を抜き取るようにしたが、挿入用部材5rと引出し用部材5tとを単一の部材を用いて構成することも可能である。具体的には例えば、挿入用部材5rを吸湿によって軟化する材料(例えば紙材料)で構成すれば、挿入用部材5rと引出し用部材5tとの一体化を図ることが可能である。
さて第1実施形態と異なり、第2実施形態では排泄物検出モジュール5を再利用する処理は、処理施設201(図5参照)で行われず、例えば病院/介護施設200で行われる。病院/介護施設200では、取り出された排泄物検出モジュール5を次亜塩素酸ナトリウム等で消毒した後に洗浄し、乾燥させて再利用に供される。第1実施形態で説明したのと同様に、病院/介護施設200に設置された情報端末20を介して再利用された回数がカウントされ、排泄物検出モジュール5を再利用するか廃棄するかが判断される。
図10は、本発明の第2実施形態における排泄物検出モジュール5の機能ブロックを示す説明図である。第2実施形態では処理施設201で再利用のための処理を想定していないことから、第1実施形態で説明した電源5nの交換は行われない。図示するように、第2実施形態の排泄物検出モジュール5は、電源5nと排便検出部5jとは常に導通されており、排便検出部5j及び他の構成要素は常に動作状態にある。
そこで第2実施形態では、受電アンテナ5uでマイクロ波を受信して、これを図示しない変換器で電力に変換して電源5n(ここでは、例えば二次電池が相当する)を充電する構成を採用している。この場合、マイクロ波の受信によって必要な電力が常時得られるのであれば、電源5nに代えてコンデンサ等のキャパシタを備える構成としても構わない。このような構成とすることで、要介護者の近傍にマイクロ波の送信機を配置しておくことで、常時排便の有無を確認することができる。
また、電源5nとしていわゆる温度差発電を応用してもよい。温度差発電は例えばゼーベック効果を利用して表面と裏面の温度差に基づいて発電を行う。一般には温度差発電は特に夏場になると外気温と体温との差が小さくなって発電量が少なくなるとされているが、例えば病院/介護施設200では、夏場でも空調等によって気温の管理がなされているため、発電量を維持することが可能となる。
以上、本発明に係る排泄物受容具について特定の実施形態に基づいて詳細に説明したが、これらはあくまでも例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。例えば、上述の実施形態において、排泄物受容具として、テープ等を用いて要介護者に装着される構成(いわゆる「テープタイプ」)について例示したが、本発明はパンツ形状をなすいわゆる「パンツタイプ」、あるいは下着に装着するいわゆる「パットタイプ」についても適用可能であることは自明である。
また、第1実施形態と第2実施形態を組合せてもよく、例えば第1実施形態の排泄物検出モジュール5の電源5nを第2実施形態で説明した構成に代えても構わない。また、第1実施形態で説明したおむつ本体1に第2実施形態で説明した、引出し用部材5tを備える排泄物検出モジュール5を埋設してもよい。このようにすることで、処理施設201(図5参照)における再利用の工程が簡略化されうる。
本発明に係る排泄物受容具は、要介護者に排便があったことを迅速に検出し、かつ介護者等の作業負担を軽減することが可能であることから、いわゆる介護用の紙おむつ、乳幼児用の紙おむつ、要介護者向けの生理用品を始め、種々のタイプの排泄物受容具やこれに埋設して用いられる排泄物検出モジュールに対して好適に応用することができる。
1 おむつ本体(排泄物受容具)
2 吸水材
3 立体ギャザー
4 防水材
4a 防水材下層部
4b 防水材上層部
4c 切込部
5 排泄物検出モジュール
5a 筐体部
5b 蓋部
5c 第1の開口部
5d 第2の開口部
5f 絶縁部材
5g 被覆材
5h 制御部
5i 記憶部
5j 排便検出部
5k 匂いセンサ
5m 温度センサ
5n 電源
5q 挿入用部材係合部
5r 挿入用部材
5s 引出し用部材係止部
5t 引出し用部材
5u 受電アンテナ
11 綿状パルプ
12 高分子吸水部
15 ガイド部
20 情報端末
21 ネットワーク
22 サーバ

Claims (15)

  1. 排便の有無を検出する排便検出部を含む排泄物検出モジュールと、水分を吸収する吸水材とを備える排泄物受容具であって、
    前記排泄物検出モジュールは前記吸水材に埋設されていることを特徴とする排泄物受容具。
  2. 前記排泄物受容具が身体に装着されたとき、前記排泄物検出モジュールは肛門に略対向する位置に埋設されていることを特徴とする請求項1に記載の排泄物受容具。
  3. 前記排便検出部は匂いセンサを含み、
    前記排泄物検出モジュールには、前記排泄物検出モジュールの内部と外部とを連通する第1の開口部が設けられ、前記匂いセンサは前記第1の開口部を介して匂いを検出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排泄物受容具。
  4. 前記吸水材の厚み方向における少なくとも中央部には高吸水性高分子で構成された高分子吸水部が設けられ、前記第1の開口部は前記高分子吸水部から露出していることを特徴とする請求項3に記載の排泄物受容具。
  5. 前記排泄物検出モジュールは、少なくとも前記排便検出部に電力を供給する電源と、前記電源が前記排便検出部に電力を供給するのを遮断するシート状の絶縁部材とを備え、
    更に前記排泄物検出モジュールには、前記排泄物検出モジュールの内部と外部とを連通する第2の開口部が設けられ、
    前記絶縁部材は、前記第2の開口部を経由して前記排泄物検出モジュールの外部に引き出されるとともに、前記絶縁部材の端部が前記吸水材の外部に目視可能に露出していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の排泄物受容具。
  6. 前記排泄物検出モジュールの外表面の少なくとも一部が、通気性及び撥水性を備える被覆材で被覆されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の排泄物受容具。
  7. 前記被覆材は、更に伸縮性を備えることを特徴とする請求項6に記載の排泄物受容具。
  8. 前記排泄物検出モジュールは、前記排便検出部で得られた計測データを無線によって外部に送信する通信部を備え、前記通信部は、更に前記排泄物検出モジュールの個々に割り振られた固有の識別情報を所定の周期で外部に送信することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の排泄物受容具。
  9. 前記通信部は、前記固有の識別情報に前記計測データを付加して送信することを特徴とする請求項8に記載の排泄物受容具。
  10. 前記通信部は、前記計測データを前記外部としてのネットワークに対して直接送信することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の排泄物受容具。
  11. 排泄物受容具に設けられた水分を吸収する吸水材に埋設されて、排便の有無を検出する排泄物検出モジュールであって、
    前記排泄物検出モジュールは、前記吸水材の所定位置に前記排泄物検出モジュールを挿入・配置する挿入用部材を係合する挿入用部材係合部を備えることを特徴とする排泄物検出モジュール。
  12. 前記挿入用部材は、前記挿入用部材係合部と着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項11に記載の排泄物検出モジュール。
  13. 前記吸水材の所定位置から前記排泄物検出モジュールを引き出す引出し用部材を係止する引出し用部材係止部を更に備えることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の排泄物検出モジュール。
  14. 水分を吸収する吸水材を備える排泄物受容具であって、
    前記排泄物受容具の外面と前記吸水材の所定位置との間に、排便の有無を検出する排泄物検出モジュールを案内するガイド部が延伸されていることを特徴とする排泄物受容具。
  15. 前記吸水材は綿状パルプに包まれた高分子吸水部を含み、前記ガイド部は前記綿状パルプの内部に延伸されるとともに、前記ガイド部の一部において前記高分子吸水部が除去されていることを特徴とする請求項14に記載の排泄物受容具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024090020A1 (ja) * 2022-10-26 2024-05-02 新東工業株式会社 判定装置、判定方法、及び判定システム

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