JP2021072518A - 画像形成装置 - Google Patents

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克彰 安井
Katsuaki Yasui
克彰 安井
昌宏 西山
Masahiro Nishiyama
昌宏 西山
成彦 末瀬
Shigehiko Suese
成彦 末瀬
剛 新田
Takeshi Nitta
剛 新田
生也 小原
Ikuya Ohara
生也 小原
龍太 土井
Ryuta Doi
龍太 土井
駿介 佐々木
Shunsuke Sasaki
駿介 佐々木
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Abstract

【課題】ジョブの設定にかかる手間を軽減することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、操作パネルと、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部と、制御部と、ジョブ情報を記憶する記憶部と、を備える。ジョブ情報は、ジョブの設定値および画像データを含み、ジョブの実行指示を受け付けたとき、制御部は、原稿の読み取りを行わせた後、今回のジョブを一時停止し、原稿の画像データを類似判定用画像データとして取得し、既に記憶されているジョブ情報のうち、類似判定用画像データとの類似度が最も高い画像データを含むジョブ情報を関連ジョブ情報として検出し、関連ジョブ情報に含まれている既存設定値を今回のジョブの設定値として設定してジョブを再開する。【選択図】図5

Description

本発明は、画像読取部を備える画像形成装置に関する。
従来、原稿の読み取りを伴うジョブを実行する画像形成装置が知られている。このような画像形成装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。
特許文献1の画像形成装置は、ファックスジョブのような送信ジョブの実行が可能な複合機である。特許文献1の画像形成装置は、送信ジョブでエラーが発生すると、エラーが発生した送信ジョブの履歴情報を記憶する。そして、送信ジョブを新たに実行するとき、履歴情報に基づき、エラーの発生原因となり得る設定項目を特定する。
特許文献1では、たとえば、ユーザーが設定した送信先アドレス(ファックス番号)にデータを送信できないエラーが過去に発生していた場合、送信ジョブを新たに実行するとき、エラーが発生した過去の送信ジョブの送信先アドレスと今回の送信ジョブの送信先アドレスとが同じであれば、送信先アドレスの再設定を促す処理が行われる(送信先アドレスの入力欄が空欄となる)。
特開2013−135414号公報
ユーザーによっては、今回のジョブの読取対象が過去のジョブで読取対象としていた原稿と同じであれば、今回のジョブを過去のジョブと同じ設定で画像形成装置に実行させたい場合がある。この場合、たとえば、過去に行った設定を確認するなどの作業が必要となる。したがって、ユーザーにとっては煩わしい。
ここで、特許文献1では、今回のジョブを過去のジョブと同じ設定で画像形成装置に実行させたい場合であっても、ジョブの設定を一から行わなければならない。仮に、過去に間違えた設定を今回の設定でも行っていた場合には、今回の設定の間違いを知ることはできるが、ユーザーが自身で再設定を行わなければならないので、ユーザーの手間を軽減することはできない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ジョブの設定にかかる手間を軽減することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一局面による画像形成装置は、原稿の読み取りを伴うジョブの設定を受け付けるとともに、ジョブの実行指示を受け付ける操作パネルと、ジョブの実行時、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部と、ジョブを制御する制御部と、ジョブごとにジョブ情報を記憶する記憶部と、を備える。ジョブ情報は、対応するジョブの設定値、および、対応するジョブで画像読取部が読み取った原稿の画像データを含む。ジョブの実行指示を操作パネルが受け付けたとき、制御部は、画像読取部に原稿の読み取りを行わせた後、今回の前記ジョブを一時停止し、画像読取部が読み取った原稿の画像データを類似判定用画像データとして取得し、記憶部に既に記憶されているジョブ情報のうち、類似判定用画像データとの類似度が最も高い画像データを含むジョブ情報を今回のジョブに関連する関連ジョブ情報として検出し、関連ジョブ情報に含まれているジョブの設定値である既存設定値を今回のジョブの設定値として設定して今回のジョブを再開する。
本発明の構成では、ジョブの設定にかかる手間を軽減することができる。
本発明の一実施形態による画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置の構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置の操作パネルが表示するジョブの設定画面を示す図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置の操作パネルが表示するジョブの設定画面を示す図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置の制御部が行う自動設定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による画像形成装置の操作パネルが表示する確認画面を示す図である。 本発明の一実施形態による画像形成装置の制御部が行う不正防止処理(第1処理)の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による画像形成装置の制御部が行う不正防止処理(第2処理)の流れを示すフローチャートである。
<画像形成装置の構成>
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、制御部1および記憶部2を備える。制御部1は、CPUを含む。制御部1は、制御プログラムおよび制御データに基づき画像形成装置100を制御する。記憶部2は、ROM、RAMおよびHDDなどの記憶デバイスを含む。制御プログラムおよび制御データは、記憶部2に記憶される。記憶部2は、制御部1に接続される。制御部1は、記憶部2への情報の書き込みおよび記憶部2からの情報の読み出しを行う。
画像形成装置100は、画像読取部3および印刷部4を備える。制御部1は、画像読取部3の読取動作を制御する。また、制御部1は、印刷部4の印刷動作を制御する。画像読取部3および印刷部4の概略図を図2に示す。
画像読取部3は、原稿Dの読み取りを伴うジョブの実行時、原稿Dを読み取って原稿Dの画像データを生成する。画像読取部3は、コンタクトガラスCGを備える。読取対象の原稿Dは、コンタクトガラスCG上にセットされる。
また、画像読取部3は、原稿Dを光学的に読み取る光学系ユニットを備える。光学系ユニットは、光源31およびイメージセンサー32を含む。光源31は、コンタクトガラスCG上にセットされた原稿Dに光を照射する。イメージセンサー32は、原稿Dで反射された反射光を受光して光電変換する。
印刷部4は、コピージョブ(原稿Dの読み取りを伴うジョブの一つ)の実行時、用紙Sに画像を印刷する。コピージョブでは、給紙カセットCAに収容された用紙Sが用いられる。複数の給紙カセットCAが画像形成装置100に装着される。
コピージョブの実行時、印刷部4は、いずれかの給紙カセットCA(ユーザーが給紙元に設定した給紙カセットCA)から用紙搬送路P(図2では、破線で示す)に用紙Sを給紙し、用紙搬送路Pに沿って用紙Sを搬送する。また、印刷部4は、画像読取部3が読み取った原稿Dの画像データに基づくトナー像を形成する。そして、印刷部4は、搬送中の用紙Sにトナー像を転写する。
用紙搬送路Pは、メイン搬送路P1を含む。メイン搬送路P1は、給紙カセットCAから、印刷位置PPおよび定着位置FPをこの順番で経由し、排出トレイETに至る。用紙搬送路Pは、両面印刷用搬送路P2をさらに含む。図2では、メイン搬送路P1を太線で示し、両面印刷用搬送路P2と区別する。
両面印刷用搬送路P2は、メイン搬送路P1の定着位置FPよりも用紙搬送方向下流側の位置においてメイン搬送路P1から分岐し、メイン搬送路P1の印刷位置PPよりも用紙搬送方向上流側の位置においてメイン搬送路P1に合流する。
印刷部4は、転写ローラー対41を備える。転写ローラー対41は、印刷位置PPに設置される。転写ローラー対41は、感光体ドラムおよび転写ローラーを含む。感光体ドラムは、周面上にトナー像を担持する。転写ローラーは、感光体ドラムに圧接し、感光体ドラムとの間で転写ニップを形成する。転写ローラー対41は、回転することにより、転写ニップに進入した用紙Sを搬送しつつ、用紙Sにトナー像を転写する。
印刷部4は、定着ローラー対42を備える。定着ローラー対42は、定着位置FPに設置される。定着ローラー対42は、加熱ローラーおよび加圧ローラーを含む。加熱ローラーは、ヒーターを内蔵する。加圧ローラーは、加熱ローラーに圧接し、加熱ローラーとの間で定着ニップを形成する。定着ローラー対42は、回転することにより、定着ニップに進入した用紙Sを搬送しつつ、用紙Sにトナー像を定着させる。
片面印刷では、印刷部4は、片面に画像を印刷した用紙S(ここでは、片面印刷用紙Sと称する)が定着位置FPを通過すると、片面印刷用紙Sをそのままメイン搬送路P1に沿って搬送する。そして、印刷部4は、片面印刷用紙Sを排出トレイETに排出する。
両面印刷では、印刷部4は、片面印刷用紙Sが定着位置FPを通過すると、スイッチバックさせた片面印刷用紙Sを両面印刷用搬送路P2に引き込む。また、印刷部4は、片面印刷用紙Sをメイン搬送路P1の印刷位置PPよりも用紙搬送方向上流側の位置に戻す。そして、印刷部4は、片面印刷用紙Sを印刷位置PPに搬送する。片面印刷用紙Sが印刷位置PPを再度通過するときには、片面印刷用紙Sの表裏面の向きが反転されている。したがって、片面印刷用紙Sの未印刷面に画像が印刷される。両面に画像が印刷された用紙Sは、メイン搬送路P1に沿って搬送され、排出トレイETに排出される。
図1に戻り、画像形成装置100は、操作パネル5を備える。操作パネル5には、タッチスクリーン51が設けられる。タッチスクリーン51は、情報を表示する。また、タッチスクリーン51は、ユーザーから操作を受け付ける。操作パネル5には、複数のハードウェアボタン52が設けられる。ハードウェアボタン52には、一例を挙げると、スタートボタンSBがある。スタートボタンSBは、ジョブの実行指示をユーザーから受け付ける。
操作パネル5は、制御部1に接続される。制御部1は、操作パネル5の表示動作を制御する。また、制御部1は、操作パネル5に対して行われた操作を検知する。
画像形成装置100は、通信部6を備える。通信部6は、通信用回路および通信用メモリーを含む。通信部6は、通信ネットワークに接続される。通信部6に通信可能に接続される外部機器200としては、画像形成装置100のユーザーにより使用されるパーソナルコンピューター(PC)、サーバー、および、ファクシミリなどがある。
通信部6は、制御部1に接続される。制御部1は、通信部6を制御する。制御部1は、通信部6を用いて、外部機器200との間でデータを送受信する。送信ジョブ(原稿Dの読み取りを伴うジョブの一つ)では、画像形成装置100から外部機器200に対し、画像読取部3が読み取った原稿Dの画像データが送信される。たとえば、制御部1は、原稿Dの画像データに基づく送信用データ(PDFデータなど)を生成し、送信用データを外部機器200に送信する。
<原稿の読み取りを伴うジョブ>
原稿Dの読み取りを伴うジョブ(以下の説明では、単にジョブと称する)では、ジョブの設定を操作パネル5がユーザーから受け付ける。操作パネル5は、ジョブの設定を受け付けるとき、ジョブの設定画面500(図3および図4参照)を表示する。
図3および図4に示す設定画面500は、コピージョブの設定画面510である。たとえば、図示しないが、画像形成装置100が起動すると、操作パネル5に初期画面が表示される。初期画面では、実行予定のジョブ種の選択受付が行われる。コピージョブが選択されると、操作パネル5は、設定画面500としてコピージョブの設定画面510を表示する。送信ジョブが選択されると、操作パネル5は、設定画面500として送信ジョブの設定画面(図示せず)を表示する。
設定画面500は、ジョブに関する複数の設定項目の各設定値の設定(デフォルト値からの変更)を受け付ける画面である。コピージョブの設定画面500(510)では、設定項目「用紙選択」、設定項目「縮小/拡大」、設定項目「濃度」および設定項目「両面印刷」などの各設定値の設定受付が行われる。送信ジョブの設定画面500では、設定項目「送信先」および設定項目「送信形式」などの各設定値の設定受付が行われる。ここで挙げた設定項目は一例であり、コピージョブおよび送信ジョブのいずれについても、設定値の設定(変更)が可能な設定項目は他にも多数ある。
コピージョブの設定画面500(510)には、複数の項目ボタン511が配される。各項目ボタン511は、コピージョブに関する複数の設定項目のいずれかに対応する。各項目ボタン511の表示領域には、対応する設定項目の項目名が表示される。また、各項目ボタン511の表示領域には、対応する設定項目の現在の設定値が表示される。
設定項目「用紙選択」の項目ボタン511が操作された場合、操作パネル5は、設定項目「用紙選択」の設定値の設定(デフォルト値からの変更)を受け付ける詳細設定画面(図示せず)を表示する。設定項目「用紙選択」の詳細設定画面では、給紙元の設定受付が行われる。たとえば、2段目の給紙カセットCAを給紙元として設定すると、設定項目「用紙選択」の項目ボタン511の表示領域に「給紙カセット(2段目)」と表示される。デフォルトでは、1段目の給紙カセットCAが給紙元に設定されている。
設定項目「縮小/拡大」の項目ボタン511が操作された場合、操作パネル5は、設定項目「縮小/拡大」の設定値の設定を受け付ける詳細設定画面(図示せず)を表示する。設定項目「縮小/拡大」の詳細設定画面では、倍率の設定受付が行われる。たとえば、倍率を75%に設定すると、設定項目「縮小/拡大」の項目ボタン511の表示領域に「75%」と表示される。デフォルトでは、倍率が100%に設定されている。
設定項目「濃度」の項目ボタン511が操作された場合、操作パネル5は、設定項目「濃度」の設定値の設定を受け付ける詳細設定画面(図示せず)を表示する。設定項目「濃度」の詳細設定画面では、用紙Sに印刷する画像濃度の設定受付が行われる。たとえば、設定項目「濃度」の設定値を変更しなかった場合(設定項目「濃度」の設定値がデフォルト値に設定されている場合)、設定項目「濃度」の項目ボタン511の表示領域には「ふつう」と表示される。
設定項目「両面印刷」の項目ボタン511が操作された場合、操作パネル5は、設定項目「両面印刷」の設定値の設定を受け付ける詳細設定画面(図示せず)を表示する。設定項目「両面印刷」の詳細設定画面では、両面印刷のオン/オフの設定受付が行われる。オンに設定した場合には、両面印刷が行われる。オフに設定した場合には、片面印刷が行われる。設定項目「両面印刷」では、両面印刷のオン/オフが設定値に相当する。デフォルトでは、両面印刷がオフに設定されている。
ジョブの設定後、ユーザーは操作パネル5に対し、ジョブの実行指示を行う。操作パネル5は、スタートボタンSBに対する操作をジョブの実行指示として受け付ける。制御部1は、ジョブの実行指示を検知すると、ジョブを開始する。すなわち、制御部1は、画像読取部3に原稿Dの読み取りを行わせる。
コピージョブの設定画面500(510)の表示中にジョブの実行指示を検知すると、制御部1は、コピージョブの実行指示をユーザーから受け付けたと判断する。送信ジョブの設定画面500の表示中にジョブの実行指示を検知すると、制御部1は、送信ジョブの実行指示をユーザーから受け付けたと判断する。
実行ジョブがコピージョブである場合、制御部1は、原稿Dの画像データに基づく画像の用紙Sへの印刷を印刷部4に行わせる。実行ジョブが送信ジョブである場合、制御部1は、通信部6を用いて、原稿Dの画像データを外部機器200に送信する。
<自動設定機能>
画像形成装置100は、ジョブの設定値を自動で設定する自動設定機能を搭載する。自動設定機能を利用することにより、ユーザーがジョブの設定を行わなくても、ジョブの設定値が自動的に設定される。ジョブの設定値を自動で設定する処理(以下の説明では、自動設定処理と称する)は制御部1が行う。
自動設定機能の有効/無効の設定は操作パネル5がユーザーから受け付ける。操作パネル5は、自動設定機能の有効/無効の設定を受け付けるため、自動設定ボタン5B(図3および図4参照)を表示する。たとえば、設定画面500に自動設定ボタン5Bが配される。
自動設定機能が無効に設定されているとき(図3参照)、自動設定ボタン5Bに対する操作を検知すると、制御部1は、自動設定機能を有効に設定する。自動設定機能が有効に設定されると、図4に示すように、操作パネル5は、自動設定ボタン5Bの表示領域に「オン」と表示する。一方で、自動設定機能が有効に設定されているとき(図4参照)、自動設定ボタン5Bに対する操作を検知すると、制御部1は、自動設定機能を無効に設定する。自動設定機能が無効に設定されると、図3に示すように、操作パネル5は、自動設定ボタン5Bの表示領域に「オフ」と表示する。
自動設定機能が無効に設定されている場合、操作パネル5は、ジョブの設定を受け付ける。すなわち、ユーザーは任意に、ジョブの設定を行うことができる。一方で、自動設定機能が有効に設定されている場合、操作パネル5は、ジョブの設定を受け付けない。この場合には、ユーザーはジョブの設定を行わず、ジョブの実行指示を行う。
自動設定機能が無効の状態で操作パネル5がジョブの実行指示を受け付けた場合、制御部1は、ユーザーにより行われた設定に基づき、ジョブに関する複数の設定項目の各設定値を設定する。そして、制御部1は、ジョブを実行する。
自動設定機能が無効の状態でジョブを実行すると、制御部1は、実行したジョブのジョブ情報を生成するジョブ情報生成処理を行う。制御部1は、ジョブ情報を記憶部2に記憶させる。制御部1は、自動設定機能が無効の状態でジョブを実行するごとに、実行したジョブのジョブ情報を生成する。記憶部2は、ジョブごとにジョブ情報を記憶する。したがって、記憶部2には、過去に自動設定機能が無効の状態で実行された複数のジョブのそれぞれのジョブ情報が記憶された状態になる。
たとえば、制御部1は、自動設定機能が無効の状態で開始したジョブが正常に完了すると、正常に完了したジョブのジョブ情報を生成する。制御部1は、キャンセルしたジョブのジョブ情報は生成しない。記憶部2には、正常に完了したジョブのジョブ情報だけが記憶される。
ジョブ情報は、対応するジョブの設定値を含む。たとえば、ジョブ情報には、設定値がデフォルト値から変更された設定項目の変更後の設定値が含められる。設定値がデフォルト値から変更された設定項目が複数存在する場合には、当該複数存在する設定項目のそれぞれの変更後の設定値がジョブ情報に含められる。
また、ジョブ情報は、対応するジョブで画像読取部3が読み取った原稿Dの所定ページの画像データを含む。たとえば、所定ページは最初ページ(1ページ目)である。すなわち、画像読取部3が読み取った原稿Dの最初ページの画像データがジョブ情報に含められる。
画像読取部3が読み取った原稿Dの最終ページの画像データがジョブ情報に含められてもよい(所定ページが最終ページであってもよい)。また、ジョブ情報に含められる画像データのページ番号が定められていてもよい。すなわち、予め定められたNページ目の画像データがジョブ情報に含められてもよい。原稿Dの読取枚数が1枚である場合には、当該1枚の原稿Dの画像データ(すなわち、最初ページの画像データ)がジョブ情報に含められる。
また、ジョブ情報は、対応するジョブの実行を指示したユーザーのユーザー情報(ユーザーID)を含む。制御部1は、ジョブの実行指示を受け付けたとき(ジョブが完了したとき)に画像形成装置100にログインしていたログインユーザーをジョブの実行を指示したユーザーと認識する。そして、制御部1は、ジョブ情報を生成するとき、ログインユーザーのユーザー情報をジョブ情報に含める。
ここで、自動設定機能が無効のときには、ジョブ情報生成処理は行われるが、自動設定処理は行われない。一方で、自動設定機能が有効のときには、ジョブ情報生成処理が行われず、自動設定処理が行われる。すなわち、制御部1は、自動設定機能が有効の状態で操作パネル5がジョブの実行指示を新たに受け付けた場合に自動設定処理を行う。制御部1は、記憶部2に記憶されているジョブ情報(すなわち、過去に実行したジョブの設定値)に基づき、今回実行する新たなジョブの設定値を自動的に設定する。
以下に、図5に示すフローチャートを参照し、制御部1が行う自動設定処理の流れについて説明する。図5に示すフローのスタートは、自動設定機能が有効の状態で操作パネル5がジョブの実行指示を新たに受け付けたときである。図5に示すフローのスタート時点では、記憶部2にジョブ情報が記憶されているとする。
ステップS1において、制御部1は、画像読取部3に原稿Dの読み取りを行わせる。そして、今回のジョブで読み取るべき原稿Dの読み取りが全て終了したと制御部1が判断すると、ステップS2に移行する。なお、読取対象の原稿Dが1枚の場合もあれば複数枚の場合もある。読取対象の原稿Dが複数枚の場合には、複数枚の原稿Dの全部の読み取りが終了した後、ステップS2に移行する。
ステップS2において、制御部1は、今回のジョブを一時停止する。今回のジョブがコピージョブである場合には、原稿Dの画像データに基づく画像の用紙Sへの印刷前にジョブが一時停止される。今回のジョブが送信ジョブである場合には、原稿Dの画像データに基づく送信用データの外部機器200への送信前にジョブが一時停止される。
ステップS3において、制御部1は、今回のジョブで画像読取部3が読み取った原稿Dの所定ページの画像データを類似判定用画像データとして取得する。ここで、ジョブ情報生成処理では、所定ページの画像データがジョブ情報に含められる。すなわち、ジョブ情報生成処理で最初ページ(1ページ目)の画像データをジョブ情報に含める構成では、自動設定処理では最初ページ(1ページ目)の画像データが類似判定用画像データとして取得される。なお、原稿Dの読取枚数が1枚である場合には、当該1枚の原稿Dの画像データが類似判定用画像データとして取得される。
ステップS4において、制御部1は、情報検索処理を行う。具体的には、制御部1は、今回のジョブの実行を指示したユーザーと同じユーザーのユーザー情報を含むジョブ情報を記憶部2から検索する。以下の説明では、今回のジョブの実行を指示したユーザーと同じユーザーのユーザー情報を含むジョブ情報を同一ユーザージョブ情報と称する。
なお、ステップS4の処理は省略されてもよい。この場合には、記憶部2に記憶されている全てのジョブ情報内の各画像データを対象に、後述する類似判定処理が行われる。
ステップS5において、制御部1は、類似判定処理を行う。具体的には、制御部1は、全ての同一ユーザージョブ情報内の各画像データと類似判定用画像データとの間の類似度を求める。類似度とは、どの程度類似しているかの度合いを示す値である。類似度は、公知の手法を用いて求めることができる。
たとえば、制御部1は、ジョブ情報に含まれている画像データ内の画像と類似判定用画像データ内の画像との重なり具合を数値的に算出することによって類似度を求める。別の例として、制御部1は、ジョブ情報に含まれている画像データ内の画像および類似判定用画像データ内の画像のそれぞれについて特徴成分を抽出する。このとき抽出される特徴成分は、画像の輪郭、画像の形状、および、画像を成す線の太さなどである。そして、制御部1は、抽出した各特徴成分に基づき類似度を求める。
ステップS6において、制御部1は、全ての同一ユーザージョブ情報内の各画像データの中で、類似判定用画像データとの類似度が最も高い画像データである類似画像データを認識する。そして、制御部1は、類似画像データ含む同一ユーザージョブ情報を今回のジョブに関連する関連ジョブ情報として検出する。
ここで、類似判定処理の変形例として、以下のような処理が制御部1によって行われてもよい。
変形例では、制御部1は、類似判定用画像データに基づき、今回のジョブで画像読取部3が読み取った原稿Dのフォーム(申請書、稟議書、請求書、申込書および依頼書など)を対象フォームと認識する。たとえば、複数のフォームが予め登録される。複数の登録フォームをそれぞれ示すフォーム情報は記憶部2に記憶される。制御部1は、フォーム情報に基づき対象フォームを認識する。
その後、制御部1は、類似判定用画像データ内に判定領域を設定する。たとえば、記憶部2には、複数の登録フォームのそれぞれごとに類似判定を行うべき領域を対応付けた判定領域情報が記憶される。制御部1は、類似判定用画像データ内の対象フォームに対応付けられた領域を判定領域として設定する。たとえば、個人情報(氏名、生年月日、性別、住所および連絡先など)の記入欄に対応する領域が判定領域に設定される。
また、制御部1は、類似判定用画像データの判定領域の画像を類似判定用画像として抽出する。そして、制御部1は、類似判定用画像との類似度が最も高い画像を判定領域に対応する領域に有する画像データを含むジョブ情報を関連ジョブ情報として検出する。
たとえば、申請書および稟議書の各記入欄の位置は互いに異なる。このため、申請書の読み取りが行われた場合において、稟議書の画像データを含むジョブ情報が関連ジョブ情報として抽出されることはない。これにより、変形例の構成では、関連ジョブ情報の検出精度を向上させることができる。
ステップS6の処理後、ステップS7において、制御部1は、関連ジョブ情報に含まれているジョブの設定値である既存設定値の報知を操作パネル5に行わせる。そして、制御部1は、既存設定値を用いるか否か(既存設定値を今回のジョブの設定値として設定するか否か)の受け付けを操作パネル5に行わせる。このとき、操作パネル5は、確認画面CS(図6参照)を表示する。
確認画面CSには、既存設定値を示す確認情報500が配される。図6では、確認情報500を破線で囲む。ここで、確認情報500は、設定値がデフォルト値から変更された設定項目の変更後の設定値だけを含む。
また、確認画面CSには、「OK」と表記された第1ボタン501と「NG」と表記された第2ボタン502とが配される。第1ボタン501は、既存設定値を用いる旨を受け付けるためのソフトウェアボタンである。第2ボタン502は、既存設定値を用いない旨を受け付けるためのソフトウェアボタンである。
たとえば、図3に示した設定でジョブ(ここでは、第1ジョブと称する)が実行されたことがあるとする。第1ジョブでは、設定項目「用紙選択」、設定項目「縮小/拡大」および設定項目「両面印刷」の各設定値がデフォルト値から変更されている。
また、今回のジョブ(ここでは、第2ジョブと称する)では、第1ジョブと同じ原稿Dを読取対象としていたとする。具体的には、第1ジョブと第2ジョブとで1枚目の読取原稿Dが同じであったとする。なお、第1ジョブの実行を指示したユーザーおよび第2ジョブの実行を指示したユーザーは互いに同じであるとする。
この例では、設定項目「用紙選択」、設定項目「縮小/拡大」および設定項目「両面印刷」の各設定値(デフォルト値から変更された設定値)が第1ジョブのジョブ情報に含められる。そして、第1ジョブのジョブ情報が関連ジョブ情報として抽出される。これにより、第2ジョブでは、原稿Dの読み取りが終了すると、図3に示した確認情報500と同じ情報を含む確認画面CSが表示される。
図5に戻り、ステップS7の処理後、ステップS8において、制御部1は、既存設定値を用いる旨を受け付けたか否かを判断する。制御部1は、第1ボタン501(図6参照)に対する操作を検知すると、既存設定値を用いる旨を受け付けたと判断する。一方で、制御部1は、第2ボタン502(図6参照)に対する操作を検知すると、既存設定値を用いない旨を受け付けたと判断する。
ステップS8において、既存設定値を用いる旨を受け付けたと制御部1が判断した場合には、ステップS9に移行する。ステップS9に移行すると、制御部1は、既存設定値を今回のジョブ(一時停止させているジョブ)の設定値として設定する。そして、ステップS10において、制御部1は、今回のジョブを再開する。
ステップS8において、既存設定値を用いない旨を受け付けたと制御部1が判断した場合には、ステップS11に移行する。ステップS11に移行すると、制御部1は、所定処理を行う。たとえば、制御部1は、自動設定機能の設定を有効から無効に変更した上で、今回のジョブ(一時停止させているジョブ)の設定の受け付けを操作パネル5に行わせ、今回のジョブの実行指示の受け付けを操作パネルに行わせる。そして、制御部1は、操作パネル5が実行指示を受け付けると、操作パネル5が受け付けた設定で今回のジョブを再開する。なお、今回のジョブ(一時停止されているジョブ)をキャンセルする処理が所定処理として行われてもよい。
ここで、今回のジョブの読取対象の原稿Dと同じ原稿Dを読取対象としたジョブが過去に何回も行われていれば、関連ジョブ情報が複数存在する状態になり得る。
一例として、N枚の原稿Dを読取対象としたジョブ(ここでは、先行ジョブ)が実行されていたとする。そして、以降に、当該N枚の原稿Dに1枚の原稿Dを最終ページに加えたものを読取対象としたジョブ(ここでは、後行ジョブと称する)がさらに実行されていたとする。また、今回のジョブでは、当該N枚の原稿Dのうち1枚目の原稿Dを最初ページとしたものが読取対象とされていたとする。この例では、過去に実行された先行ジョブおよび後行ジョブの各読取枚数が異なるが、先行ジョブおよび後行ジョブの各ジョブ情報が関連ジョブ情報として抽出される。
関連ジョブ情報が複数存在する場合、制御部1は、複数の関連ジョブ情報のいずれか1つを選択する選択処理を行う。また、制御部1は、選択処理で選択した関連ジョブ情報に含まれる既存設定値を示す情報を確認情報500として配した確認画面CSを操作パネル5に表示させる。そして、当該確認画面CSの第1ボタン501に対する操作を検知すると、制御部1は、選択処理で選択した関連ジョブ情報に含まれる既存設定値を今回のジョブの設定値として設定し、今回のジョブを再開する。
たとえば、制御部1は、ジョブ情報を生成するとき、画像読取部3が読み取った原稿Dの読取枚数をジョブ情報に含める。そして、選択処理を行うとき(関連ジョブ情報が複数存在するとき)、制御部1は、複数の関連ジョブ情報のうち、ジョブの読取枚数が最も多い関連ジョブ情報を選択する。
あるいは、制御部1は、ジョブ情報を生成するとき、ジョブの実行日時をジョブ情報に含める。そして、選択処理を行うとき(関連ジョブ情報が複数存在するとき)、制御部1は、複数の関連ジョブ情報のうち、ジョブの実行日時が最も新しい関連ジョブ情報を選択する。
なお、図5のステップS6の処理の変形例として、類似判定用画像データと類似画像データとの類似度が予め定められた閾値以上である場合にのみ、類似画像データを含むジョブ情報が関連ジョブ情報として検出されてもよい。類似判定用画像データと類似画像データとの類似度が閾値未満である場合には、自動設定機能の設定を有効から無効に変更した上で、今回のジョブの設定を受け付け、当該受け付けた設定で今回のジョブを再開してもよい。
<不正防止機能>
画像形成装置100は、画像読取部3が読み取った原稿Dの不正使用を防止する不正防止機能を搭載する。これにより、たとえば、原稿Dに記載されている情報の外部への漏洩を防止することができる。また、原稿Dが不正使用されている可能性がある旨を所定ユーザー(たとえば、画像形成装置100の管理者)に認識させることができる。
不正防止機能に関する処理(以下の説明では、不正防止処理と称する)は制御部1が行う。制御部1は、操作パネル5がジョブの設定を受け付けてからジョブの実行指示を受け付けると、不正防止処理を行う。すなわち、不正防止処理は、ジョブの設定をユーザーが行っている場合に行われる。
不正防止処理には、第1処理と第2処理とがある。以下に具体的に説明する。
1.第1処理
第1処理は、実行ジョブ(ユーザーが選択したジョブ)が送信ジョブである場合に行われる。第1処理を行うため、制御部1は、送信ジョブのジョブ情報を生成するとき、送信ジョブの設定値、送信ジョブで読み取られた原稿Dの画像データ、および、送信ジョブの実行を指示したユーザーのユーザー情報に加え、送信ジョブの送信先アドレス(外部機器200のアドレス)を送信ジョブのジョブ情報に含める。
制御部1は、操作パネル5が送信ジョブの実行指示を受け付けると、図7に示すフローに沿った処理を行う。なお、操作パネル5がコピージョブの実行指示を受け付けた場合にも、図7に示すフローに沿った処理が行われてもよい。
ステップS21において、制御部1は、画像読取部3に原稿Dの読み取りを行わせる。今回のジョブで読み取るべき原稿Dの読み取りが全て終了したと制御部1が判断すると、ステップS22に移行する。ステップS22において、制御部1は、今回のジョブを一時停止する。そして、ステップS23において、制御部1は、今回のジョブで画像読取部3が読み取った原稿Dの所定ページの画像データを類似判定用画像データとして取得する。ステップS23の処理は、図5のステップS3の処理と同様である。
ステップS24において、制御部1は、図5のステップS5の処理と同様の類似判定処理を行う。ただし、ここで行われる類似判定処理は、全てのジョブ情報内の各画像データを対象に行われる。
ステップS25において、制御部1は、全てのジョブ情報内の各画像データの中で、類似判定用画像データとの類似度が最も高い画像データである類似画像データを認識する。そして、制御部1は、類似画像データを含むジョブ情報(関連ジョブ情報)を検出する。
ステップS26において、制御部1は、重要度判定処理を行う。重要度判定処理は、今回のジョブの重要度を判定する処理である。ここで、重要度判定処理について具体的に説明する。
記憶部2には、予め登録されたアドレスを含むアドレス情報が記憶される。通常、アドレスは複数登録される。すなわち、アドレス情報は、複数の登録アドレスを含む。複数の登録アドレスには、それぞれ、重要度レベルが対応付けられている。重要度レベルには、低レベルと低レベルよりも重要度が高い高レベル(「所定レベル」に相当)とがある。
たとえば、会社などでは、管理職のユーザーが使用するPC(機密情報の送受信が行われ易いPC)のアドレスの重要度レベルが高レベルに設定される。また、機密情報を保存するためのサーバーのアドレスの重要度レベルが高レベルに設定される。
重要度判定処理を行うとき、制御部1は、アドレス情報に基づき、関連ジョブ情報に含まれている送信先アドレスと同じアドレスに対応付けられた重要度レベルを認識する。当該認識した重要度レベルが低レベルである場合、制御部1は、今回のジョブの重要度が低レベルであると判断する。当該認識した重要度レベルが高レベルである場合、制御部1は、今回のジョブの重要度が高レベルであると判断する。関連ジョブ情報に送信先アドレスが含まれていない場合、すなわち、関連ジョブ情報に対応するジョブが送信ジョブでなかった場合、今回のジョブの重要度が低レベルであると判断されてもよい。
ステップS26の処理後、ステップS27において、制御部1は、今回のジョブの重要度が高レベルであるか否かを判断する。今回のジョブの重要度が高レベルであると判断した場合、ステップS28に移行する。一方で、今回のジョブの重要度が低レベルであると判断した場合、ステップS29に移行する。
ステップS28に移行した場合、制御部1は、今回のジョブをキャンセルするキャンセル処理を行う。すなわち、今回のジョブで画像読取部3が読み取った原稿Dの画像データは外部機器200に送信されない。
また、今回のジョブの重要度が高レベルである場合、制御部1は、警告を報知する警告処理を行う。たとえば、制御部1は、予め定められた警告メッセージを操作パネル5に表示させる。警告メッセージの内容は特に限定されない。ジョブをキャンセルする旨、読取原稿Dの重要度が高い旨、および、読取原稿Dの使用が禁止されている旨、などのメッセージを警告メッセージに含めてもよい。また、所定ユーザー(たとえば、画像形成装置100の管理ユーザー)が使用するPCに対し、重要度の高い原稿Dの読み取りが行われた旨が通知されてもよい。また、所定ユーザーのPCに対し、今回のジョブの実行を指示したユーザーのユーザー情報が通知されてもよい。なお、警告処理については行われなくてもよい。
ステップS29に移行した場合、制御部1は、今回のジョブ(一時停止させているジョブ)を再開する。すなわち、制御部1は、今回のジョブで画像読取部3が読み取った原稿Dの画像データに基づく送信用データを生成し、通信部6を用いて、ユーザーにより設定された送信先に対して送信用データを送信する。
2.第2処理
第2処理は、実行ジョブ(ユーザーが選択したジョブ)にかかわらず行われる。実行ジョブがコピージョブである場合にのみ第2処理が行われてもよいし、実行ジョブが送信ジョブである場合にのみ第2処理が行われてもよい。また、実行ジョブが送信ジョブである場合には第1処理を行い、実行ジョブがコピージョブである場合には第2処理を行ってもよい。
制御部1は、操作パネル5がジョブの実行指示を受け付けると、図8に示すフローに沿った処理を行う。ここで、図8のステップS31〜S37までの各処理は、コピージョブおよび送信ジョブの両方が適用されること以外は、図7のステップS21〜S27までの各処理と同じである。したがって、図8のステップS31〜S37までの各処理の説明については、図7のステップS21〜S27までの各処理の説明を援用するものとして省略する。
ステップS37において、今回のジョブの重要度が高レベルであると制御部1が判断した場合、ステップS38に移行する。ステップS38に移行すると、制御部1は、関連ジョブ情報に含まれているユーザー情報で示されるユーザー(以下の説明では、第1ユーザーと称する)を認識する。また、制御部1は、今回のジョブの実行を指示したユーザー(以下の説明では、第2ユーザーと称する)を認識する。制御部1は、画像形成装置100に現在ログインしているユーザー(ジョブの実行指示を受け付けたときに画像形成装置100にログインしていたユーザー)を第2ユーザーと認識する。
ステップS39において、制御部1は、第1ユーザーと第2ユーザーとが異なるか否かを判断する。第1ユーザーと第2ユーザーとが異なると制御部1が判断した場合、ステップS40に移行する。
ステップS40に移行すると、制御部1は、警告処理を行う。たとえば、制御部1は、通信部6を用いて、所定ユーザー(たとえば、画像形成装置100の管理ユーザー)のPCに対し、警告メッセージを送信する。警告メッセージの内容は特に限定されない。重要度の高い原稿Dの読み取りが行われた旨のメッセージを警告メッセージに含めてもよい。今回のジョブの実行を指示したユーザー(第2ユーザー)のユーザー情報を警告メッセージに含めてもよい。
また、ステップS40に移行した場合、制御部1は、所定ユーザーのPCに警告メッセージを送信した後、今回のジョブ(一時停止させていたジョブ)を再開する。なお、変形例として、所定ユーザーのPCへの警告メッセージの送信後、所定条件が満たされるまで、今回のジョブの一時停止を維持してもよい。たとえば、制御部1は、所定ユーザーにより予め登録されたパスワードが画像形成装置100に入力されると、所定条件が満たされたと判断し、今回のジョブを再開する。あるいは、今回のジョブをキャンセルするキャンセル処理が行われてもよい。
ステップS39において、第1ユーザーと第2ユーザーとが同じと制御部1が判断した場合には、ステップS41に移行する。また、ステップS37において、今回のジョブの重要度が低レベルであると制御部1が判断した場合にも、ステップS41に移行する。スステップS41に移行すると、制御部1は、今回のジョブ(一時停止させているジョブ)を再開する。
本実施形態の構成では、自動設定機能を有効に設定すれば、ジョブの実行指示を行うだけで(ジョブの設定を行わなくても)、ジョブの設定値が自動的に設定される。これにより、ジョブの設定にかかる手間を低減することができる。
ここで、今回のジョブの読取対象が過去のジョブで読取対象とされていた原稿Dと同じであれば、今回のジョブでは過去のジョブと同じ設定が行われることが多い。そこで、制御部1は、関連ジョブ情報に含まれている既存設定値を今回のジョブの設定値として設定する。その結果、ユーザーが意図していない設定でジョブが実行されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部1は、今回のジョブ(一時停止させているジョブ)を再開する前に、既存設定値を用いるか否かの受け付けを操作パネル5に行わせ、既存設定値を用いる旨を操作パネル5が受け付けた場合にのみ、既存設定値を今回のジョブの設定値として設定して今回のジョブを再開する。これにより、自動的に設定される設定値の事前確認を行うことができるので、ユーザーにとっては利便性がよい。事前確認を行った結果、他の設定でジョブを実行させたい場合には、既存設定値を用いない旨を指示すればよい。その結果、ユーザーが意図していない設定でジョブが実行されることはない。
ここで、読取対象が同じ原稿Dであっても、ジョブの設定はユーザーによって異なる。たとえば、或るユーザーは原稿DのコピーをA4サイズの用紙Sに行い、別のユーザーは同じ原稿Dのコピーを意図的に縮小してB5サイズの用紙Sに行う場合がある。
そこで、本実施形態では、上記のように、制御部1は、今回のジョブの実行を指示したユーザーと同じユーザーのユーザー情報を含むジョブ情報の中で、類似判定用画像データとの類似度が最も高い画像データを含むジョブ情報を関連ジョブ情報として検出する。これにより、ユーザーが意図していない設定が行われるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ジョブ情報に含まれる画像データは、対応するジョブで画像読取部3が読み取った原稿Dの所定ページの画像データである。そこで、制御部1は、今回のジョブで画像読取部3が読み取った原稿Dの所定ページの画像データを類似判定用画像データとして取得する。これにより、関連ジョブ情報の検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、制御部1は、不正防止処理を行う。不正防止処理としての第1処理が制御部1により行われた場合には、管理職のユーザーが使用するPC(または、機密情報を保存するためのサーバー)などに送信されたことのある情報が外部に漏洩するのを抑制することができる。
また、不正防止処理としての第2処理が制御部1により行われた場合には、以下のような効果が得られる。たとえば、或るユーザーの原稿Dを他のユーザーがコピーしたとする。この場合、或るユーザーの原稿Dを他のユーザーがコピーした旨が所定ユーザーに通知される。これにより、当該コピーが不正なものであっても、当該コピーを行ったユーザーを所定ユーザーが把握しているので、当該コピーの印刷物が不正使用されるのを抑制することができる。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 制御部
2 記憶部
3 画像読取部
4 印刷部
5 操作パネル
6 通信部
100 画像形成装置
D 原稿

Claims (9)

  1. 原稿の読み取りを伴うジョブの設定を受け付けるとともに、前記ジョブの実行指示を受け付ける操作パネルと、
    前記ジョブの実行時、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部と、
    前記ジョブを制御する制御部と、
    前記ジョブごとにジョブ情報を記憶する記憶部と、を備え、
    前記ジョブ情報は、対応する前記ジョブの設定値、および、対応する前記ジョブで前記画像読取部が読み取った原稿の画像データを含み、
    前記ジョブの前記実行指示を前記操作パネルが受け付けたとき、前記制御部は、
    前記画像読取部に原稿の読み取りを行わせた後、今回の前記ジョブを一時停止し、
    前記画像読取部が読み取った原稿の画像データを類似判定用画像データとして取得し、
    前記記憶部に既に記憶されている前記ジョブ情報のうち、前記類似判定用画像データとの類似度が最も高い画像データを含む前記ジョブ情報を今回の前記ジョブに関連する関連ジョブ情報として検出し、
    前記関連ジョブ情報に含まれている前記ジョブの設定値である既存設定値を今回の前記ジョブの設定値として設定して今回の前記ジョブを再開することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、今回の前記ジョブを再開する前に、前記既存設定値を用いるか否かの受け付けを前記操作パネルに行わせ、前記既存設定値を用いる旨を前記操作パネルが受け付けた場合に、前記既存設定値を今回の前記ジョブの設定値として設定して今回の前記ジョブを再開することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ジョブ情報は、対応する前記ジョブの実行を指示したユーザーのユーザー情報を含み、
    前記制御部は、今回の前記ジョブの実行を指示したユーザーと同じユーザーのユーザー情報を含む前記ジョブ情報の中で、前記類似判定用画像データとの類似度が最も高い画像データを含む前記ジョブ情報を前記関連ジョブ情報として検出することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ジョブ情報に含まれる画像データは、対応する前記ジョブで前記画像読取部が読み取った原稿の所定ページの画像データであり、
    前記制御部は、今回の前記ジョブで前記画像読取部が読み取った原稿の前記所定ページの画像データを前記類似判定用画像データとして取得することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記類似判定用画像データ内に判定領域を設定するとともに、前記類似判定用画像データの前記判定領域の画像を類似判定用画像として抽出し、前記類似判定用画像との類似度が最も高い画像を前記判定領域に対応する領域に有する画像データを含む前記ジョブ情報を前記関連ジョブ情報として検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記記憶部は、予め登録された複数のフォームのそれぞれごとに類似判定を行うべき領域を対応付けた情報を記憶し、
    前記制御部は、今回の前記ジョブで前記画像読取部が読み取った原稿のフォームを対象フォームと認識し、前記類似判定用画像データ内の前記対象フォームに対応付けられた前記領域を前記判定領域として設定することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 今回の前記ジョブの設定をユーザーが行っている場合、前記関連ジョブ情報を検出した後、前記制御部は、今回の前記ジョブで前記画像読取部が読み取った原稿の不正使用を防止する不正防止処理を行い、
    前記不正防止処理を行うとき、前記制御部は、
    前記関連ジョブ情報に基づき、今回の前記ジョブの重要度を判定し、
    今回の前記ジョブの重要度が所定レベルである場合、今回の前記ジョブをキャンセルするキャンセル処理、および、警告を報知する警告処理、のうち少なくとも一方を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 外部機器に通信可能に接続される通信部を備え、
    前記画像読取部が読み取った原稿の画像データを前記外部機器に送信する前記ジョブである送信ジョブの前記ジョブ情報は、対応する前記ジョブの送信先アドレスを含み、
    前記制御部は、前記関連ジョブ情報に含まれている送信先アドレスに基づき、今回の前記ジョブの重要度を判定することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 前記ジョブ情報は、対応する前記ジョブの実行を指示したユーザーのユーザー情報を含み、
    前記制御部は、今回の前記ジョブの重要度が前記所定レベルであり、かつ、今回の前記ジョブの実行を指示したユーザーと前記関連ジョブ情報に含まれている前記ユーザー情報で示されるユーザーとが異なる場合に、前記キャンセル処理および前記警告処理の少なくとも一方を行うことを特徴とする請求項6または7に記載の画像形成装置。
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