JP2021072298A - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】前面部材と充填材とが剥離しにくい太陽電池モジュールを提供する。【解決手段】太陽電池モジュール100は、透光性の樹脂製の前面部材1と樹脂製の裏面部材2と複数の太陽電池素子31と透光性の樹脂製の充填材4と配線材3wと補強部材5とを備える。複数の太陽電池素子31は、前面部材1と裏面部材2との間で第2面1sに沿った第1方向に並んでいる。充填材4は、前面部材1と複数の太陽電池素子31との間で複数の太陽電池素子31を覆っている。配線材3wは、複数の太陽電池素子31の互いに隣り合う第1太陽電池素子31と第2太陽電池素子31との間を電気的に接続している。補強部材5は、配線材3wのうちの第1太陽電池素子31と第2太陽電池素子31との間の架設部分B1と裏面部材2との間に位置している。補強部材5は、前面部材1、裏面部材2および充填材4よりも低い熱膨張率を有し、配線材3wよりも高い剛性を有する。【選択図】図1

Description

本開示は、太陽電池モジュールに関する。
平面的に配列されて電気的に接続された複数の太陽電池素子が、透明な樹脂製の前面部材と樹脂製の裏面部材との間に挟まれている状態で位置している太陽電池モジュールが知られている(例えば、特許文献1の記載を参照)。
この太陽電池モジュールでは、例えば、前面部材と裏面部材との間において、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)などの透明な樹脂を主成分とした充填材によって複数の太陽電池素子が覆われている状態にある。
特開2015−104940号公報
太陽電池モジュールについては、前面部材と充填材との間における剥離を生じにくくする点で改善の余地がある。
太陽電池モジュールが開示される。
太陽電池モジュールの一態様は、透光性を有する樹脂製の前面部材と、樹脂製の裏面部材と、複数の太陽電池素子と、透光性を有する樹脂製の充填材と、1つ以上の配線材と、1つ以上の補強部材と、を備えている。前記前面部材は、第1面および該第1面の逆側の第2面を有する。前記裏面部材は、前記第2面に対向している状態にある。前記複数の太陽電池素子は、前記前面部材と前記裏面部材との間において前記第2面に沿った第1方向に並んでいる状態にある。前記充填材は、前記前面部材と前記複数の太陽電池素子との間において前記複数の太陽電池素子を覆っている状態で位置している。前記1つ以上の配線材は、前記複数の太陽電池素子のうちの互いに隣り合っている状態で位置している第1太陽電池素子と第2太陽電池素子との間を電気的に接続している状態にある第1配線材を含む。前記1つ以上の補強部材は、前記第1配線材のうちの前記第1太陽電池素子と前記第2太陽電池素子との間に位置している第1架設部分と前記裏面部材との間に位置している第1補強部材を含む。前記1つ以上の補強部材は、前記前面部材、前記裏面部材および前記充填材のそれぞれよりも低い熱膨張率を有し且つ前記1つ以上の配線材よりも高い剛性を有する。
例えば、太陽電池モジュールにおいて前面部材と充填材との間で剥離を生じにくくすることができる。
図1(a)は、第1実施形態に係る太陽電池モジュールを平面視した場合の外観の一例を示す平面図である。図1(b)は、図1(a)の太陽電池モジュールにおけるIb−Ib線に沿った仮想的な切断面の一例を示す図である。 図2(a)は、太陽電池素子の第1素子面を平面視した場合の外観の一例を示す図である。図2(b)は、太陽電池素子の第2素子面を平面視した場合の外観の一例を示す図である。 図3は、図1(a)の太陽電池モジュールのIII部を示す拡大平面図である。 図4(a)は、図3の太陽電池モジュールにおけるIVa−IVa線に沿った仮想的な切断面の一例を示す図である。図4(b)は、図3の太陽電池モジュールにおけるIVb−IVb線に沿った仮想的な切断面の一例を示す図である。図4(c)は、図3の太陽電池モジュールにおけるIVc−IVc線に沿った仮想的な切断面の一例を示す図である。 図5(a)および図5(b)は、それぞれ第1実施形態に係る太陽電池モジュールの製造途中における断面の状態を例示する図である。 図6は、第2実施形態に係る太陽電池モジュールのうちの図1(a)のIb−Ib線に沿った仮想的な切断面に対応する位置についての仮想的な切断面の一例を示す図である。 図7(a)は、第2実施形態に係る太陽電池モジュールのうちの図3の太陽電池モジュールにおけるIVa−IVa線に沿った仮想的な切断面に対応する位置についての仮想的な切断面の一例を示す図である。図7(b)は、第2実施形態に係る太陽電池モジュールのうちの図3の太陽電池モジュールにおけるIVb−IVb線に沿った仮想的な切断面に対応する位置についての仮想的な切断面の一例を示す図である。図7(c)は、第2実施形態に係る太陽電池モジュールのうちの図3の太陽電池モジュールにおけるIVc−IVc線に沿った仮想的な切断面に対応する位置についての仮想的な切断面の一例を示す図である。 図8は、第3実施形態に係る太陽電池モジュールのうちの図1(a)のIb−Ib線に沿った仮想的な切断面に対応する位置についての仮想的な切断面の一例を示す図である。 図9(a)は、第3実施形態に係る太陽電池モジュールのうちの図3の太陽電池モジュールにおけるIVa−IVa線に沿った仮想的な切断面に対応する位置についての仮想的な切断面の一例を示す図である。図9(b)は、第3実施形態に係る太陽電池モジュールのうちの図3の太陽電池モジュールにおけるIVb−IVb線に沿った仮想的な切断面に対応する位置についての仮想的な切断面の一例を示す図である。図9(c)は、第3実施形態に係る太陽電池モジュールのうちの図3の太陽電池モジュールにおけるIVc−IVc線に沿った仮想的な切断面に対応する位置についての仮想的な切断面の一例を示す図である。 図10(a)は、第4実施形態に係る太陽電池モジュールを平面視した場合の外観の一例を示す平面図である。図10(b)は、図10(a)の太陽電池モジュールにおけるXb−Xb線に沿った仮想的な切断面の一例を示す図である。 図11は、図10(a)の太陽電池モジュールのXI部を示す拡大平面図である。 図12(a)は、図11の太陽電池モジュールにおけるXIIa−XIIa線に沿った仮想的な切断面の一例を示す図である。図12(b)は、図11の太陽電池モジュールにおけるXIIb−XIIb線に沿った仮想的な切断面の一例を示す図である。図12(c)は、図11の太陽電池モジュールにおけるXIIc−XIIc線に沿った仮想的な切断面の一例を示す図である。 図13(a)は、第5実施形態に係る太陽電池モジュールを平面視した場合の外観の一例を示す平面図である。図13(b)は、図13(a)の太陽電池モジュールにおけるXIIIb−XIIIb線に沿った仮想的な切断面の一例を示す図である。 図14は、図13(a)の太陽電池モジュールのXIV部を示す拡大平面図である。 図15(a)は、図14の太陽電池モジュールにおけるXVa−XVa線に沿った仮想的な切断面の一例を示す図である。図15(b)は、図14の太陽電池モジュールにおけるXVb−XVb線に沿った仮想的な切断面の一例を示す図である。図15(c)は、図14の太陽電池モジュールにおけるXVc−XVc線に沿った仮想的な切断面の一例を示す図である。 図16(a)は、第6実施形態に係る太陽電池モジュールを平面視した場合の外観の一例を示す平面図である。図16(b)は、図16(a)の太陽電池モジュールにおけるXVIb−XVIb線に沿った仮想的な切断面の一例を示す図である。 図17は、図16(a)の太陽電池モジュールのXVII部を示す拡大平面図である。 図18(a)は、図17の太陽電池モジュールにおけるXVIIIa−XVIIIa線に沿った仮想的な切断面の一例を示す図である。図18(b)は、図17の太陽電池モジュールにおけるXVIIIb−XVIIIb線に沿った仮想的な切断面の一例を示す図である。図18(c)は、図17の太陽電池モジュールにおけるXVIIIc−XVIIIc線に沿った仮想的な切断面の一例を示す図である。 図19は、第7実施形態に係る太陽電池モジュールのうちの図1(a)のIb−Ib線に沿った仮想的な切断面に対応する位置についての仮想的な切断面の一例を示す図である。 図20(a)は、第8実施形態に係る太陽電池モジュールを裏側から平面視した場合の外観の一例を示す裏面図である。図20(b)は、図20(a)の太陽電池モジュールにおけるXXb−XXb線に沿った仮想的な切断面の一例を示す図である。 図21(a)は、第8実施形態に係る太陽電池素子の第1素子面を平面視した場合の外観の一例を示す図である。図21(b)は、第8実施形態に係る太陽電池素子の第2素子面を平面視した場合の外観の一例を示す図である。
太陽電池モジュールは、例えば、透光性を有する前面部材と、バックシートなどの裏面部材と、前面部材と裏面部材との間において平面的に配列された状態であり且つ金属製の配線材によって電気的に接続された状態にある複数の太陽電池素子と、を備えている。また、この太陽電池モジュールでは、例えば、前面部材と裏面部材との間に、複数の太陽電池素子を覆うように充填されている状態にある、エチレン酢酸ビニル共重合体(ethylene-vinyl acetate copolymer:EVA)などの透光性を有する樹脂製の充填材が位置している。
ところで、例えば、太陽電池モジュールを対象とした所定の温度範囲で温度の昇降を繰り返す試験(温度サイクル試験ともいう)を行う際に、前面部材および裏面部材のそれぞれが樹脂製であれば、隣り合う太陽電池素子の間隔が伸縮し得る。所定の温度範囲は、例えば、−40℃から85℃程度の温度範囲とされる。ここでは、例えば、樹脂製の充填材、前面部材および裏面部材の熱膨張率が金属製の配線材の熱膨張率よりも1オーダー程度大きい場合が想定される。この場合には、例えば、温度の昇降によって、樹脂製の前面部材および裏面部材のそれぞれが、金属製の配線部材よりも相対的に大きな膨張および収縮を生じやすい。ここで、例えば、温度サイクル試験によって太陽電池モジュールの温度が高温から低温になると、樹脂が比較的急速に大きく収縮しやすいのに対して、配線材は収縮しにくい。このため、例えば、樹脂の収縮に伴う熱応力によって、配線材のうちの隣り合う太陽電池素子の間の部分が、前面部材に向けて凸状に湾曲するように変形する場合がある。そして、例えば、太陽電池モジュールに対する温度の昇降を繰り返すうちに、前面部材に接している充填材が、軟化した状態で、配線材のうちの前面部材に向けて凸状に湾曲している部分によって押されることで、前面部材に接している充填材が動きやすくなる場合がある。これにより、例えば、前面部材と充填材との間で剥離が生じ得る。このような剥離は、太陽電池モジュールを前面部材側から平面視した場合に、ヒトによって視認され得る。よって、例えば、太陽電池モジュールは、外観上の異常を有するものとなり、太陽電池モジュールの外観の悪化を招く。また、例えば、前面部材と充填材との間における剥離が進行すると、前面部材への入射光が、前面部材と充填材との剥離部分において反射され易くなる。これにより、例えば、複数の太陽電池素子まで到達する入射光が減少し、太陽電池モジュールの出力の低下を招き得る。
そこで、本発明者らは、太陽電池モジュールについて、前面部材と充填材との間における剥離を生じにくくすることができる技術を創出した。
これについて、以下、各種実施形態について図面を参照しつつ説明する。図面においては同様な構成および同様な機能を有する部分に同じ符号が付されており、下記説明では重複説明が省略される。図面は模式的に示されたものである。図1(a)から図21(b)には、右手系のXYZ座標系が付されている。このXYZ座標系では、太陽電池パネル10の前面10fの長手方向が+X方向とされ、前面10fの短手方向が+Y方向とされ、+X方向と+Y方向との両方に直交する前面10fの法線方向が+Z方向とされている。
<1.第1実施形態>
<1−1.太陽電池モジュール>
第1実施形態に係る太陽電池モジュール100を、図1(a)から図4(c)を参照しつつ説明する。
図1(a)および図1(b)で示されるように、太陽電池モジュール100は、例えば、太陽電池パネル10を備えている。太陽電池パネル10は、例えば、主に光が入射する受光面(前面ともいう)10fと、この前面10fの逆側に位置している裏面10bと、を有する。第1実施形態では、前面10fが、+Z方向を向いている状態にある。裏面10bが、−Z方向を向いている状態にある。+Z方向は、例えば、南中している太陽に向く方向に設定される。図1(a)の例では、前面10fが、長方形状の形状を有する。
ここで、図1(b)で示されるように、太陽電池モジュール100は、例えば、端子ボックス6を備えていてもよい。端子ボックス6は、例えば、太陽電池パネル10における発電で得られた電気を外部に出力することができる。この端子ボックス6は、例えば、太陽電池パネル10の裏面10b上などに位置している。また、太陽電池モジュール100は、例えば、優れた剛性を有する板状の部材(板状部材ともいう)の上に接着剤などで固定されてもよい。この場合には、例えば、板状部材の表面上に、太陽電池パネル10の裏面10bを接着剤などで固定する態様が考えられる。そして、例えば、板状部材の裏面上などに、端子ボックス6が接着剤などで固定されてもよい。板状の部材の素材には、例えば、ポリカーボネートなどの樹脂が適用される。また、太陽電池モジュール100は、例えば、フレームなどを備えていてもよい。この場合には、フレームは、例えば、太陽電池パネル10の外周部に沿って位置し、太陽電池パネル10の外周部を保護することができる。
図1(a)および図1(b)で示されるように、太陽電池パネル10は、例えば、前面部材1と、裏面部材2と、太陽電池部3と、充填材4と、複数の補強部材5と、を備えている。
<1−1−1.前面部材>
前面部材1は、例えば、第1面1fと第2面1sとを有する。第2面1sは、前面部材1における第1面1fとは逆側の面である。第1実施形態では、第1面1fは、例えば、太陽電池パネル10の前面10fを構成している状態にある。図1(a)および図1(b)の例では、第1面1fが、太陽電池モジュール100の外部の空間に対して露出している状態にある。前面部材1は、例えば、太陽電池部3を前面10f側から保護することができる。前面部材1は、例えば、フィルム状またはシート状の形態を有する。前面部材1の厚さは、例えば、0.05ミリメートル(mm)から0.5mm程度とされる。
前面部材1は、例えば、透光性を有する。具体的には、前面部材1は、例えば、特定範囲の波長の光に対する透光性を有する。特定範囲の波長は、例えば、太陽電池部3が光電変換し得る光の波長を含む。特定範囲の波長に、太陽光のうちの照射強度の高い光の波長が含まれていれば、太陽電池モジュール100の光電変換効率が向上し得る。
前面部材1の素材には、例えば、樹脂が適用される。この場合、前面部材1は、樹脂製である。ここで、例えば、前面部材1の素材が耐候性を有する樹脂であれば、太陽電池モジュール100の長期間にわたる出力の維持(長期信頼性ともいう)が向上し得る。ここで、耐候性は、例えば、屋外で使用された場合に、変形、変色および劣化などの変質を起こしにくい性質を意味する。耐候性を有する樹脂は、例えば、フッ素系の樹脂を含む。フッ素系の樹脂は、例えば、フッ化エチレンプロピレン共重合体(Fluorinated Ethylene Propylene:FEP)、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(Ethylene Tetrafluoroethylene:ETFE)およびエチレン・クロロトリフルオロエチレン共重合体(Ethylene Chlorotrifluoroethylene:ECTFE)などを含む。ここで、例えば、前面部材1が、2層以上の耐候性を有する樹脂で構成されてもよい。この場合には、前面部材1に適用されるフッ素系の樹脂は、例えば、2種類以上の樹脂であってもよい。
<1−1−2.裏面部材>
裏面部材2は、例えば、太陽電池パネル10の裏面10bを構成している状態にある。裏面部材2は、例えば、前面部材1の第2面1sに対向している状態にある。第1実施形態では、例えば、裏面部材2のうちの前面部材1とは逆側の面が、太陽電池パネル10の裏面10bを構成している状態にある。図1(a)および図1(b)の例では、裏面部材2のうちの前面部材1とは逆側の面が、太陽電池モジュール100の外部の空間に対して露出している状態にある。裏面部材2は、例えば、太陽電池部3を裏面10b側から保護することができる。裏面部材2は、例えば、シート状の形態を有する。裏面部材2の厚さは、例えば、0.3mmから0.5mm程度とされる。
裏面部材2の素材には、例えば、樹脂が適用される。この場合、裏面部材2は、樹脂製である。具体的には、裏面部材2の素材には、例えば、ポリビニルフルオライド(PVF)、ポリエチレンテレフタレート(PET)およびポリエチレンナフタレート(PEN)のうちの1種の樹脂、あるいはこれらの樹脂の少なくとも1種の樹脂が適用される。また、図1(b)の例では、裏面部材2は、太陽電池部3、充填材4および複数の補強部材5を、裏面10b側および側方の外周部側から包み込むように位置している。そして、裏面部材2が、前面部材1の外周部に接着している状態にある。このとき、裏面部材2は、例えば、裏面10b側から平面透視した場合に、前面部材1と同様な形状を有する。例えば、裏面10b側から太陽電池モジュール100を平面透視した場合に、前面部材1および裏面部材2の双方が長方形状の外形を有する構成が想定される。
<1−1−3.太陽電池部>
太陽電池部3は、例えば、前面部材1と裏面部材2との間に位置している。図1(a)および図1(b)で示されるように、太陽電池部3は、例えば、複数の太陽電池素子31と、配線材3wと、を有する。このため、例えば、複数の太陽電池素子31は、前面部材1と裏面部材2との間に位置している。第1実施形態では、複数の太陽電池素子31は、2次元的に並んでいる状態で位置している。図1(a)および図1(b)の例では、複数の太陽電池素子31は、前面部材1の第2面1sに沿って位置するように平面的に配列された状態にある。
第1実施形態では、太陽電池部3は、例えば、複数(ここでは、2つ)の太陽電池ストリング30を含む。複数の太陽電池ストリング30は、+Y方向において並んでいる。各太陽電池ストリング30は、例えば、同様な構成を有する。ただし、ここでは、互いに隣り合う2つの太陽電池ストリング30は、Z軸に平行な仮想的な軸を中心として180度回転された回転対称の関係を有する。
太陽電池ストリング30は、例えば、複数(ここでは、5つ)の太陽電池素子31と、複数の配線材3wと、を含む。太陽電池ストリング30では、例えば、複数の太陽電池素子31は、前面部材1の第2面1sに沿った第1方向としての+X方向に並んでいる状態にある。複数の配線材3wは、例えば、複数の太陽電池素子31のうちの相互に隣り合っている状態で位置している2つの太陽電池素子31の間を電気的に接続している状態にある。
図1(a)および図1(b)の例では、複数の太陽電池素子31は、第1方向としての+X方向において順に並んでいる、第1太陽電池素子311、第2太陽電池素子312、第3太陽電池素子313、第4太陽電池素子314および第5太陽電池素子315を含む。第1太陽電池素子311、第2太陽電池素子312、第3太陽電池素子313、第4太陽電池素子314および第5太陽電池素子315は、それぞれ間隙3gを挟んで位置している。より具体的には、第1太陽電池素子311と第2太陽電池素子312とが第1間隙3g1を挟んで位置している。第2太陽電池素子312と第3太陽電池素子313とが第2間隙3g2を挟んで位置している。第3太陽電池素子313と第4太陽電池素子314とが第3間隙3g3を挟んで位置している。第4太陽電池素子314と第5太陽電池素子315とが第4間隙3g4を挟んで位置している。
複数の配線材3wは、例えば、第1配線材3w1、第2配線材3w2、第3配線材3w3および第4配線材3w4を含む。第1配線材3w1は、互いに隣り合っている状態で位置している第1太陽電池素子311と第2太陽電池素子312との間を電気的に接続している状態にある。第2配線材3w2は、互いに隣り合っている状態で位置している第2太陽電池素子312と第3太陽電池素子313との間を電気的に接続している状態にある。第3配線材3w3は、互いに隣り合っている状態で位置している第3太陽電池素子313と第4太陽電池素子314との間を電気的に接続している状態にある。第4配線材3w4は、互い隣り合っている状態で位置している第4太陽電池素子314と第5太陽電池素子315との間を電気的に接続している状態にある。
また、配線材3wは、互いに隣り合っている状態で位置している2つの太陽電池素子31の間において、これらの2つの太陽電池素子31の間に架設された状態で位置している部分(架設部分ともいう)B1を有する。図1(a)および図1(b)の例では、第1配線材3w1は、第1太陽電池素子311と第2太陽電池素子312との間に位置している第1架設部分B11を含む。第1架設部分B11は、第1太陽電池素子311と第2太陽電池素子312との間に架設された状態で位置している部分である。第2配線材3w2は、第2太陽電池素子312と第3太陽電池素子313との間に位置している第2架設部分B12を含む。第2架設部分B12は、第2太陽電池素子312と第3太陽電池素子313との間に架設された状態で位置している部分である。第3配線材3w3は、第3太陽電池素子313と第4太陽電池素子314との間に位置している第3架設部分B13を含む。第3架設部分B13は、第3太陽電池素子313と第4太陽電池素子314との間に架設された状態で位置している部分である。第4配線材3w4は、第4太陽電池素子314と第5太陽電池素子315との間に位置している第4架設部分B14を含む。第4架設部分B14は、第4太陽電池素子314と第5太陽電池素子315との間に架設された状態で位置している部分である。
また、図1(a)および図1(b)の例では、2つの太陽電池ストリング30は、配線33によって電気的に接続されている状態にある。また、−Y方向の側に位置している第1の太陽電池ストリング30に接続された配線34と、+Y方向の側に位置している第2の太陽電池ストリング30に接続された配線35と、が太陽電池パネル10の外部に引き出された状態にある。ここで、2本の配線34,35は、例えば、裏面部材2に設けられた貫通孔を介して、太陽電池パネル10の外部に引き出された状態にある。
複数の太陽電池素子31のそれぞれは、例えば、光エネルギーを電気エネルギーに変換することができる。図2(a)および図2(b)で示されるように、複数の太陽電池素子31のそれぞれは、表(おもて)面側に位置している面(第1素子面ともいう)31fと、この第1素子面31fの逆側の面(第2素子面ともいう)31sと、を有する。図2(a)および図2(b)の例では、第1素子面31fが、+Z方向を向いている状態にあり、第2素子面31sが、−Z方向を向いている状態にある。この場合には、例えば、第1素子面31fが主として光が入射される面(受光面ともいう)としての役割を果たし、第2素子面31sが主として光が入射されない面(非受光面ともいう)としての役割を果たす。換言すれば、例えば、太陽電池素子31は、前面部材1を透過して第1素子面31fに照射される光に応じて光電変換を行うことができる。
第1実施形態では、複数の太陽電池素子31のそれぞれは、半導体基板と、この半導体基板の表面に半導体基板における光電変換で生じる電荷を集めて取り出すための複数の電極と、を有するタイプ(結晶系ともいう)の太陽電池素子である。図2(a)および図2(b)で示されるように、複数の太陽電池素子31のそれぞれは、半導体基板310と、第1電極3e1と、第2電極3e2と、第3電極3e3と、第4電極3e4と、を有する。
半導体基板310には、例えば、結晶シリコンなどの結晶系半導体、アモルファスシリコンなどの非晶質系の半導体、あるいは銅とインジウムとガリウムとセレンの4種類の元素またはカドミウムとテルルの2種類の元素などを用いた化合物半導体が適用される。ここで、半導体基板310に結晶シリコンが適用される場合を想定する。この場合には、半導体基板310は、主として第1導電型を有する領域(第1導電型領域ともいう)と、第1導電型とは逆の第2導電型を有する領域(第2導電型領域ともいう)と、を有する。第1導電型領域は、例えば、半導体基板310の−Z方向の第2素子面31s側に位置している。第2導電型領域は、例えば、半導体基板310の+Z方向の第1素子面31f側の表層部に位置している。ここで、例えば、第1導電型がp型である場合には、第2導電型がn型となる。また、例えば、第1導電型がn型である場合には、第2導電型がp型となる。これにより、半導体基板310は、第1導電型領域と第2導電型領域との界面に位置しているpn接合部を有する。
第1電極3e1および第2電極3e2は、例えば、半導体基板310のうちの第1素子面31f側の面上に位置している。第1電極3e1は、例えば、太陽電池素子31における光電変換で発生した電気(出力)を外部に取り出すことができる電極(第1出力取出電極ともいう)である。この第1出力取出電極には、例えば、バスバー電極が適用される。第2電極3e2は、例えば、太陽電池素子31における光電変換で発生した電気を第1電極3e1に向けて集めるための電極(第1集電電極ともいう)である。この第1集電電極には、例えば、フィンガー電極が適用される。図2(a)の例では、第1素子面31f側に、略平行な3本の第1電極3e1が位置し、略平行な多数本の第2電極3e2が、2本の第1電極3e1に略直交するように位置している。各第1電極3e1は、第1方向としての+X方向に沿って位置している。各第2電極3e2は、第1方向に略直交するように+Y方向に沿って位置している。また、半導体基板310の第2導電型領域の上のうち、第1電極3e1および第2電極3e2が形成されていない領域には、例えば、窒化シリコンなどで構成されている状態にある反射防止膜としての絶縁膜31faが位置していてもよい。ここで、例えば、第1電極3e1の主成分が銀である場合には、第1電極3e1は、銀ペーストがスクリーン印刷などで所望の形状に塗布された後に焼成されることで形成され得る。主成分とは、含有成分のうち含有される比率(含有率ともいう)が最も大きい(高い)成分のことを意味する。銀ペーストには、例えば、主成分として銀を含む金属粉末、有機ビヒクルおよびガラスフリットを含有する金属ペーストが適用される。また、例えば、第2電極3e2の主成分が銀である場合には、第2電極3e2は、第1電極3e1と同様に、銀ペーストがスクリーン印刷などで所望の形状に塗布された後に焼成されることで形成され得る。第1電極3e1と第2電極3e2とは、例えば、互いに別工程で形成されてもよいし、同一の工程で形成されてもよい。
第3電極3e3および第4電極3e4は、例えば、半導体基板310のうちの第2素子面31s側の面上に位置している。第3電極3e3は、例えば、太陽電池素子31における光電変換で発生した電気(出力)を外部に取り出すことができる電極(第2出力取出電極ともいう)である。この第3電極3e3には、例えば、バスバー電極が適用される。図2(b)の例では、第2素子面31s側に、互いに略平行な3本の第3電極3e3が位置している。各第3電極3e3は、第1方向としての+X方向に沿って位置している。第4電極3e4は、例えば、太陽電池素子31における光電変換で発生した電気を第3電極3e3に向けて集めるための電極(第2集電電極ともいう)である。第4電極3e4は、第2素子面31s側において、第3電極3e3と第4電極3e4とが重畳することで相互に接続されている部分を除き、第3電極3e3が形成されていない領域の略全面に位置している。3本の第3電極3e3のそれぞれは、例えば、一列に並んでいる2つ以上の部分(電極部分ともいう)を含んでいてもよい。また、例えば、半導体基板310の第1導電型領域と第4電極3e4との間に、所望のパターンで酸化アルミニウムなどの酸化物または窒化物の薄膜がパッシベーション膜として存在していてもよい。ここで、例えば、第3電極3e3の主成分が銀である場合には、第1電極3e1と同様に、第3電極3e3は、銀ペーストがスクリーン印刷などで所望の形状に塗布された後に焼成されることで形成され得る。例えば、第4電極3e4の主成分がアルミニウムである場合には、第4電極3e4は、アルミニウムペーストがスクリーン印刷などで所望の形状に塗布された後に焼成されることで形成され得る。アルミニウムペーストには、例えば、主成分としてアルミニウムを含む金属粉末、有機ビヒクルおよびガラスフリットを含有する金属ペーストが適用される。
配線材3wは、例えば、1つの太陽電池素子31の第1電極3e1と、この1つの太陽電池素子31の隣の他の1つの太陽電池素子31の第3電極3e3とを電気的に接続している状態で位置している。図2(a)および図2(b)では、複数の太陽電池素子31のそれぞれに取り付けられる配線材3wの外縁が仮想的に2点鎖線で描かれている。第1実施形態では、例えば、隣り合っている状態にある2つの太陽電池素子31の間に、3本の配線材3wが架設されているような状態で位置している。具体的には、第1太陽電池素子311と第2太陽電池素子312との間に、3本の第1配線材3w1が架設されているような状態で位置している。第2太陽電池素子312と第3太陽電池素子313との間に、3本の第2配線材3w2が架設されているような状態で位置している。第3太陽電池素子313と第4太陽電池素子314との間に、3本の第3配線材3w3が架設されているような状態で位置している。第4太陽電池素子314と第5太陽電池素子315との間に、3本の第4配線材3w4が架設されているような状態で位置している。第1実施形態では、例えば、−Z方向に太陽電池ストリング30を平面透視した場合に、第1方向としての+X方向に沿って一直線上に並んでいる第1配線材3w1、第2配線材3w2、第3配線材3w3および第4配線材3w4、をそれぞれ含む3つの配線材の列が、+Y方向に並んでいる状態にある。
例えば、図3から図4(c)で示されるように、第1太陽電池素子311と第2太陽電池素子312との間を電気的に接続している状態にある複数(2つ以上)の第1配線材3w1は、第1A配線材3w1aと、第1B配線材3w1bと、第1C配線材3w1cと、を含む。第1A配線材3w1aは、第1太陽電池素子311と第2太陽電池素子312との間に位置している部分(第1A架設部分ともいう)B11aを含む。第1B配線材3w1bは、第1太陽電池素子311と第2太陽電池素子312との間に位置している部分(第1B架設部分ともいう)B11bを含む。第1C配線材3w1cは、第1太陽電池素子311と第2太陽電池素子312との間に位置している部分(第1C架設部分ともいう)B11cを含む。また、例えば、第2太陽電池素子312と第3太陽電池素子313との間を電気的に接続している状態にある複数(2つ以上)の第2配線材3w2は、第2A配線材3w2aと、第2B配線材3w2bと、第2C配線材3w2cと、を含む。第2A配線材3w2aは、第2太陽電池素子312と第3太陽電池素子313との間に位置している部分(第2A架設部分ともいう)B12aを含む。第2B配線材3w2bは、第2太陽電池素子312と第3太陽電池素子313との間に位置している部分(第2B架設部分ともいう)B12bを含む。第2C配線材3w2cは、第2太陽電池素子312と第3太陽電池素子313との間に位置している部分(第2C架設部分ともいう)B12cを含む。
配線材3wは、例えば、第1電極3e1および第3電極3e3にそれぞれ接合された状態で位置している。ここでは、例えば、配線材3wと第1電極3e1との間に位置しており、配線材3wと第1電極3e1とを接合している半田などの低融点の金属部が存在している。また、例えば、配線材3wと第3電極3e3との間に位置しており、配線材3wと第3電極3e3とを接合している半田などの低融点の金属部が存在している。配線材3wには、例えば、線状あるいは帯状の導電性を有する金属体が適用される。具体的には、例えば、0.1mmから0.2mm程度の厚さと1mmから2mm程度の幅とを有する銅箔が配線材3wに適用され、この配線材3wの全面に半田が被覆された状態にある。配線材3wは、例えば、半田付けによって、第1電極3e1および第3電極3e3に電気的に接続されている状態にある。この場合には、例えば、配線材3wと第1電極3e1との間に位置している半田が、配線材3wと第1電極3e1とを接合している部分を構成している状態にある。また、例えば、配線材3wと第3電極3e3との間に位置している半田が、配線材3wと第3電極3e3とを接合している部分を構成している状態にある。
<1−1−4.充填材>
充填材4は、前面部材1と裏面部材2との間において太陽電池部3を覆っている状態で位置している。換言すれば、充填材4は、前面部材1と裏面部材2との間において、複数の太陽電池素子31を覆っている状態で位置している。別の観点から言えば、充填材4は、例えば、前面部材1と裏面部材2との間の領域(間隙領域ともいう)10gに、太陽電池部3を覆いつつ充填されている状態で位置している。
第1実施形態では、充填材4は、例えば、前面10f側に位置している充填材(第1充填材ともいう)41と、裏面10b側に位置している充填材(第2充填材ともいう)42と、を含む。第1充填材41は、例えば、太陽電池部3の前面部材1側の全面を覆っている状態で位置している。換言すれば、第1充填材41は、例えば、前面部材1と複数の太陽電池素子31との間において、複数の太陽電池素子31を覆っている状態で位置している。第2充填材42は、例えば、太陽電池部3の裏面部材2側の全面を覆っている状態で位置している。換言すれば、第2充填材42は、例えば、裏面部材2と複数の太陽電池素子31との間において、複数の太陽電池素子31を覆っている状態で位置している。このため、第1実施形態では、太陽電池部3は、例えば、第1充填材41と第2充填材42とによって挟み込まれるように囲まれている状態にある。これにより、例えば、充填材4によって太陽電池部3の姿勢が保たれ得る。
また、充填材4は、例えば、透光性を有する。ここでは、充填材4は、例えば、上述した特定範囲の波長の光に対する透光性を有する。ここで、例えば、充填材4を構成する第1充填材41および第2充填材42のうち、少なくとも第1充填材41が透光性を有していれば、前面10f側からの入射光が、太陽電池部3まで到達し得る。
また、充填材4の素材には、樹脂が適用される。このため、例えば、第1充填材41は、透光性を有する樹脂製の充填材である。第1充填材41および第2充填材42のそれぞれの素材には、例えば、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)およびポリビニルブチラール(PVB)などのポリビニルアセタールあるいは酸変性樹脂などが適用される。酸変性樹脂には、例えば、ポリオレフィンなどの樹脂に対する酸によるクラフト変性などで形成することができる変性ポリオレフィン樹脂などが適用される。酸変性樹脂のクラフト変性に使用可能な酸には、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、無水ハイミック酸、無水イタコン酸および無水シトラコン酸などが適用される。第1充填材41および第2充填材42は、例えば、2種類以上の樹脂によって構成されていてもよい。
<1−1−5.補強部材>
複数の補強部材5は、例えば、第1配線材3w1の第1架設部分B11と裏面部材2との間に位置している補強部材(第1補強部材ともいう)を含む。第1実施形態では、例えば、太陽電池ストリング30ごとに第1補強部材としての3つの補強部材5が存在している。補強部材5は、例えば、前面部材1、裏面部材2および充填材4のそれぞれよりも低い熱膨張率を有する。また、補強部材5は、例えば、配線材3wよりも高い剛性を有する。ここでは、補強部材5の素材には、例えば、前面部材1、裏面部材2および充填材4に適用されている樹脂よりも低い熱膨張率を有する、銅またはステンレス鋼などの金属あるいはセラミックスなどが適用される。また、例えば、補強部材5の素材、厚さおよび幅などを適宜設定することで、補強部材5の剛性を、配線材3wの剛性よりも高くすることができる。ここで配線材3wおよび補強部材5の双方の素材に同一の素材としての銅が適用される場合を想定する。この場合には、例えば、配線材3wの厚さよりも補強部材5の厚さを大きくしたり、配線材3wの幅よりも補強部材5の幅を大きくしたりすることで、配線材3wよりも補強部材5の剛性を高くすることができる。
図1(a)および図1(b)で示されるように、第1実施形態では、例えば、太陽電池ストリング30と裏面部材2との間に、3本の補強部材5が位置している。ここで、例えば、−Z方向に太陽電池ストリング30を平面透視した場合には、+X方向に沿って一直線上に並んでいる第1配線材3w1、第2配線材3w2、第3配線材3w3および第4配線材3w4をそれぞれ含む3つの配線材の列のそれぞれに沿って補強部材5が位置している。具体的には、複数の補強部材5は、例えば、第1A補強部材5aと、第1B補強部材5bと、第1C補強部材5cと、を含む。
第1実施形態では、例えば、第1補強部材としての補強部材5は、第1配線材3w1の第1架設部分B11と裏面部材2との間に位置している。これにより、例えば、太陽電池モジュール100の温度の昇降が繰り返されても、高い剛性を有する補強部材5の存在によって、第1間隙3g1およびその近傍において充填材4などの膨張および収縮による第1架設部分B11に対する応力が、補強部材5の存在によって緩和される。別の観点から言えば、例えば、太陽電池モジュール100の温度の昇降が繰り返されても、補強部材5の存在によって、第1方向としての+X方向における第1間隙3g1の幅が伸縮しにくくなり、第1間隙3g1において充填材4の樹脂が動きにくくなる。換言すれば、例えば、第1配線材3w1の架設部分B1を補強することができる。このため、例えば、第1配線材3w1が変形しにくくなり、第1配線材3w1が前面部材1に向けて凸状に変形しにくくなる。よって、例えば、前面部材1と充填材4との間における剥離が生じにくくなる。その結果、太陽電池モジュール100の外観の悪化および出力の低下が生じにくくなる。
また、第1実施形態では、例えば、図3から図4(c)で示されるように、第1A補強部材5aは、第1A配線材3w1aの第1A架設部分B11aと裏面部材2との間に位置している。第1B補強部材5bは、第1B配線材3w1bの第1B架設部分B11bと裏面部材2との間に位置している。第1C補強部材5cは、第1C配線材3w1cの第1C架設部分B11cと裏面部材2との間に位置している。このような構成が採用されれば、例えば、互いに隣り合っている状態にある太陽電池素子31の間を電気的に接続している複数の配線材3wのそれぞれを補強部材5で補強することができる。これにより、例えば、前面部材1と充填材4との間における剥離がより生じにくくなる。
ここで、例えば、第1補強部材としての補強部材5が、第1方向としての+X方向に沿った長手方向を有していれば、補強部材5の素材の使用量を低減して、太陽電池モジュール100の軽量化を図ることができる。
また、第1実施形態では、例えば、第1補強部材としての補強部材5が、第1架設部分B11と裏面部材2との間の領域から、第2架設部分B12と裏面部材2との間の領域に至る領域まで位置している。これにより、例えば、1つの補強部材5によって複数の配線材3wが変形しにくくなる。その結果、例えば、補強部材5の数の削減などによって、前面部材1と充填材4との間における剥離が生じにくい太陽電池モジュール100を容易に製造することができる。
図3および図4(a)の例では、第1A補強部材5aが、第1A架設部分B11aと裏面部材2との間の領域から、第2A架設部分B12aと裏面部材2との間の領域に至るまで位置している。図3および図4(b)の例では、第1B補強部材5bが、第1B架設部分B11bと裏面部材2との間の領域から、第2B架設部分B12bと裏面部材2との間の領域に至るまで位置している。図3および図4(c)の例では、第1C補強部材5cが、第1C架設部分B11cと裏面部材2との間の領域から、第2C架設部分B12cと裏面部材2との間の領域に至るまで位置している。また、例えば、図1(a)および図1(b)で示されるように、各補強部材5は、第1架設部分B11と裏面部材2との間の領域から、第2架設部分B12と裏面部材2との間の領域および第3架設部分B13と裏面部材2との間の領域を介して、第4架設部分B14と裏面部材2との間の領域に至るまで位置している。
また、第1実施形態では、例えば、第1補強部材としての補強部材5は、第1太陽電池素子311と裏面部材2との間に位置している部分(第1補強部分ともいう)5f1と、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している部分(第2補強部分ともいう)5s1と、を含む。このため、例えば、補強部材5は、第1太陽電池素子311と裏面部材2との間の領域から第2太陽電池素子312と裏面部材2との間の領域まで延びるように位置している。これにより、例えば、第1配線材3w1は、補強部材5によってより補強され、第1配線材3w1がより変形しにくくなる。その結果、例えば、前面部材1と充填材4との間における剥離がより生じにくくなる。
図3および図4(a)の例では、例えば、第1A補強部材5aは、第1太陽電池素子311と裏面部材2との間に位置している部分(第1A補強部分ともいう)5f1aと、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している部分(第2A補強部分ともいう)5s1aと、を含む。図3および図4(b)の例では、例えば、第1B補強部材5bは、第1太陽電池素子311と裏面部材2との間に位置している部分(第1B補強部分ともいう)5f1bと、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している部分(第2B補強部分ともいう)5s1bと、を含む。図3および図4(c)の例では、例えば、第1C補強部材5cは、第1太陽電池素子311と裏面部材2との間に位置している部分(第1C補強部分ともいう)5f1cと、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している部分(第2C補強部分ともいう)5s1cと、を含む。
また、例えば、図1(a)および図1(b)で示されるように、各補強部材5は、第1補強部分5f1、第2補強部分5s1、第3補強部分5f2、第4補強部分5s2、第5補強部分5f3、第6補強部分5s3、第7補強部分5f4および第8補強部分5s4を含む。ここで、例えば、各補強部材5において、第2補強部分5s1は、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している部分のうち、第2間隙3g2よりも第1間隙3g1に近い部分である。例えば、各補強部材5において、第3補強部分5f2は、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している部分のうち、第1間隙3g1よりも第2間隙3g2に近い部分である。例えば、各補強部材5において、第4補強部分5s2は、第3太陽電池素子313と裏面部材2との間に位置している部分のうち、第3間隙3g3よりも第2間隙3g2に近い部分である。例えば、各補強部材5において、第5補強部分5f3は、第3太陽電池素子313と裏面部材2との間に位置している部分のうち、第2間隙3g2よりも第3間隙3g3に近い部分である。例えば、各補強部材5において、第6補強部分5s3は、第4太陽電池素子314と裏面部材2との間に位置している部分のうち、第4間隙3g4よりも第3間隙3g3に近い部分である。例えば、各補強部材5において、第7補強部分5f4は、第4太陽電池素子314と裏面部材2との間に位置している部分のうち、第3間隙3g3よりも第4間隙3g4に近い部分である。例えば、各補強部材5において、第8補強部分5s4は、第5太陽電池素子315と裏面部材2との間に位置している部分である。
図3および図4(a)の例では、第1A補強部材5aは、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している部分(第3A補強部分ともいう)5f2aと、第3太陽電池素子313と裏面部材2との間に位置している部分(第4A補強部分ともいう)5s2aと、を含む。図3および図4(b)の例では、第1B補強部材5bは、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している部分(第3B補強部分ともいう)5f2bと、第3太陽電池素子313と裏面部材2との間に位置している部分(第4B補強部分ともいう)5s2bと、を含む。図3および図4(c)の例では、第1C補強部材5cは、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している部分(第3C補強部分ともいう)5f2cと、第3太陽電池素子313と裏面部材2との間に位置している部分(第4C補強部分ともいう)5s2cと、を含む。
<1−2.太陽電池モジュールの製造>
太陽電池モジュール100の製造方法の一例について、図5(a)および図5(b)を参照しつつ説明する。
まず、前面部材1、第1シート4s1、太陽電池部3、第2シート4s2、複数の補強部材5、第3シート4s3および裏面部材2を準備する。ここでは、前面部材1として、例えば、長方形状の表裏面を有する樹脂製のフィルムを準備する。樹脂として、例えば、FEP、ETFEまたはECTFEなどのフッ素系の樹脂などが採用される。ここで、例えば、前面部材1の片面である第2面1sにコロナ処理またはプラズマ処理などの表面を活性化させるための処理を施す。これにより、後述するラミネート処理において前面部材1と充填材4との間における密着性が向上し得る。第1シート4s1は、例えば、第1充填材41の素になる樹脂製のシートである。第2シート4s2および第3シート4s3は、例えば、第2充填材42の素になる樹脂製のシートである。第1シート4s1、第2シート4s2および第3シート4s3のそれぞれの素材には、例えば、EVAなどが適用される。補強部材5として、例えば、前面部材1、裏面部材2および充填材4のそれぞれよりも低い熱膨張率を有し且つ配線材3wよりも高い剛性を有する金属製またはセラミックス製などの細長い部材を準備する。
次に、例えば、図5(a)および図5(b)で示されるように、前面部材1、第1シート4s1、太陽電池部3、第2シート4s2、複数の補強部材5、第3シート4s3および裏面部材2をこの記載順に積層することで、積層体10sを形成する。このとき、太陽電池部3から太陽電池モジュール100の外部に引き出されて端子ボックスなどに接続させるための配線が適宜配置される。
次に、例えば、積層体10sを対象としたラミネート処理を行う。ここでは、例えば、ラミネート装置(ラミネータ)を用いて、積層体10sを一体化させる。例えば、ラミネータでは、チャンバー内のヒーター盤上に積層体10sを載置し、チャンバー内を50パスカル(Pa)から150Pa程度まで減圧させつつ、積層体10sを摂氏100度(100℃)から摂氏200度(200℃)程度まで加熱する。このとき、第1シート4s1、第2シート4s2および第3シート4s3が加熱によってある程度流動可能な状態となる。この状態で、チャンバー内において、積層体10sを、ダイヤフラムシートなどで押圧することで、積層体10sを一体化させる。これにより、図1(a)および図1(b)で示されたような太陽電池パネル10を形成することができる。
その後、例えば、太陽電池パネル10が、板状部材の表面上に接着剤などで固定され、この板状部材の裏面上に接着剤などで端子ボックス6などが取り付けられてもよい。また、例えば、太陽電池パネル10に、端子ボックス6およびアルミニウム製のフレームなどが適宜取り付けられてもよい。このとき、例えば、太陽電池部3から太陽電池モジュール100の外部に引き出された配線が、端子ボックス内の端子に適宜接続される。また、例えば、太陽電池パネル10の側面に沿ってアルミニウム製のフレームが取り付けられる。このとき、例えば、太陽電池パネル10の側面とフレームとの間にブチル系の樹脂などの透湿度が低い封止材が充填されてもよい。これにより、太陽電池モジュール100を形成することができる。ここで、太陽電池モジュール100は、例えば、フレームを有していなくてもよいし、端子ボックスを有していなくてもよい。換言すれば、太陽電池モジュール100は、少なくとも太陽電池パネル10を有する。
<1−3.第1実施形態のまとめ>
第1実施形態に係る太陽電池モジュール100では、例えば、補強部材5が、第1配線材3w1のうちの第1太陽電池素子311と第2太陽電池素子312との間における第1架設部分B11と裏面部材2との間に位置している。そして、例えば、補強部材5は、前面部材1、裏面部材2および充填材4のそれぞれよりも低い熱膨張率を有しており且つ配線材3wよりも高い剛性を有する。このような構成が採用されれば、例えば、太陽電池モジュール100の温度の昇降が繰り返されても、高い剛性を有する補強部材5の存在によって、第1間隙3g1およびその近傍において充填材4などの膨張および収縮による第1架設部分B11に対する応力が、補強部材5の存在によって緩和される。別の観点から言えば、例えば、太陽電池モジュール100の温度の昇降が繰り返されても、補強部材5の存在によって、第1方向としての+X方向における第1間隙3g1の幅が伸縮しにくくなり、第1間隙3g1において充填材4の樹脂が動きにくくなる。これにより、例えば、第1配線材3w1の第1架設部分B11を補強することで、第1配線材3w1が前面部材1に向けて凸状に変形しにくくなる。その結果、例えば、前面部材1と充填材4との間における剥離が生じにくくなる。そして、例えば、太陽電池モジュール100の外観の悪化および出力の低下が生じにくくなる。
<2.他の実施形態>
本開示は上述の第1実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更および改良などが可能である。
<2−1.第2実施形態>
上記第1実施形態において、例えば、図6から図7(c)で示されるように、補強部材5は、太陽電池部3に接触している状態にあってもよい。ここでは、例えば、第1補強部材としての補強部材5は、第1配線材3w1に接触している状態にあってもよい。この場合には、例えば、補強部材5が、補強の対象である配線材3wのより近くに配置され、配線材3wがさらに変形しにくくなり、前面部材1と充填材4との間における剥離がさらに生じにくくなる。図6の例では、第1補強部材としての補強部材5が、配線34、第1配線材3w1、第2配線材3w2、第3配線材3w3および第4配線材3w4にそれぞれ接触している状態にある。このような構成は、例えば、上述した太陽電池モジュール100の製造方法において、第2シート4s2を削除することで、実現され得る。
ここでは、例えば、補強部材5のうち、配線34、第1配線材3w1、第2配線材3w2、第3配線材3w3および第4配線材3w4にそれぞれ接触する部分が、絶縁体で構成されていれば、隣り合っている状態にある太陽電池素子31の間における短絡が生じにくい。この場合には、例えば、補強部材5の全体がセラミックスなどの絶縁体で構成されていてもよいし、補強部材5が、金属体などの導電体の表面に絶縁体が被覆された構成を有するものであってもよい。導電体の表面に絶縁体を被覆する方法としては、例えば、スパッタリング法もしくは化学気相成長(Chemical Vapor Deposition:CVD)などの乾式の成膜法あるいは塗布法などの湿式の成膜法などが採用される。
<2−2.第3実施形態>
上記第1実施形態において、例えば、図8から図9(c)で示されるように、補強部材5は、裏面部材2に接触している状態にあってもよい。このような構成は、例えば、上述した太陽電池モジュール100の製造方法において、第3シート4s3を削除することで、実現され得る。
<2−3.第4実施形態>
上記第1実施形態から上記第3実施形態において、第1方向(+X方向)に並んでいる複数(例えば、4つ)の架設部分B1を補強するための1つの補強部材5を、例えば、図10(a)から図12(c)で示されるように、複数(例えば、4つ)の架設部分B1をそれぞれ補強するための複数(例えば、4つ)の補強部材5に分割してもよい。
ここでは、例えば、第1A補強部材5a、第1B補強部材5bおよび第1C補強部材5cのそれぞれを、複数の補強部材5としての第1補強部材51、第2補強部材52、第3補強部材53および第4補強部材54に分割してもよい。ここでは、例えば、第1補強部材51は、第1配線材3w1のうちの第1架設部分B11と裏面部材2との間に位置している。例えば、第2補強部材52は、第2配線材3w2のうちの第2架設部分B12と裏面部材2との間に位置している。また、例えば、第3補強部材53は、第3配線材3w3のうちの第3架設部分B13と裏面部材2との間に位置している。例えば、第4補強部材54は、第4配線材3w4のうちの第4架設部分B14と裏面部材2との間に位置している。このように、例えば、複数の太陽電池素子31が電気的に直列に接続された太陽電池ストリング30のうちの太陽電池素子31の間隙3gごとに補強部材5を配置することで、複数の補強部材5の総体積を減らすことができる。これにより、例えば、複数の補強部材5の素材の使用量を減らして太陽電池モジュール100の軽量化を図ることができる。
また、例えば、図10(a)で示されるように、第1太陽電池素子311と第2太陽電池素子312との間を電気的に接続している3本の第1配線材3w1のそれぞれについて、第1架設部分B11と裏面部材2との間に、第1補強部材51が位置している。例えば、第2太陽電池素子312と第3太陽電池素子313との間を電気的に接続している3本の第2配線材3w2のそれぞれについて、第2架設部分B12と裏面部材2との間に、第2補強部材52が位置している。例えば、第3太陽電池素子313と第4太陽電池素子314との間を電気的に接続している3本の第3配線材3w3のそれぞれについて、第3架設部分B13と裏面部材2との間に、第3補強部材53が位置している。例えば、第4太陽電池素子314と第5太陽電池素子315との間を電気的に接続している3本の第4配線材3w5のそれぞれについて、第4架設部分B14と裏面部材2との間に、第4補強部材54が位置している。
ここでは、例えば、図11および図12(a)で示されるように、第1A配線材3w1aの第1A架設部分B11aと裏面部材2との間に、第1A補強部材51aが位置している。第1B配線材3w1bの第1B架設部分B11bと裏面部材2との間に、第1B補強部材51bが位置している。第1C配線材3w1cの第1C架設部分B11cと裏面部材2との間に、第1C補強部材51cが位置している。第2A配線材3w2aの第2A架設部分B12aと裏面部材2との間に、第2A補強部材52aが位置している。第2B配線材3w2bの第2B架設部分B12bと裏面部材2との間に、第2B補強部材52bが位置している。第2C配線材3w2cの第2C架設部分B12cと裏面部材2との間に、第2C補強部材52cが位置している。
また、図10(b)で示されるように、第1補強部材51は、例えば、第1太陽電池素子311と裏面部材2との間に位置している部分(第1補強部分)5f1と、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している部分(第2補強部分)5s1と、を含む。このため、例えば、第1補強部材51は、第1太陽電池素子311と裏面部材2との間の領域から第2太陽電池素子312と裏面部材2との間の領域まで延びるように位置しており、第1配線材3w1が変形しにくい。また、第2補強部材52は、例えば、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している部分(第3補強部分)5f2と、第3太陽電池素子313と裏面部材2との間に位置している部分(第4補強部分)5s2と、を含む。このため、例えば、第2補強部材52は、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間の領域から第3太陽電池素子313と裏面部材2との間の領域まで延びるように位置しており、第2配線材3w2が変形しにくい。第3補強部材53は、例えば、第3太陽電池素子313と裏面部材2との間に位置している部分(第5補強部分)5f3と、第4太陽電池素子314と裏面部材2との間に位置している部分(第6補強部分)5s3と、を含む。このため、例えば、第3補強部材53は、第3太陽電池素子313と裏面部材2との間の領域から第4太陽電池素子314と裏面部材2との間の領域まで延びるように位置しており、第3配線材3w3が変形しにくい。第4補強部材54は、例えば、第4太陽電池素子314と裏面部材2との間に位置している部分(第7補強部分)5f4と、第5太陽電池素子315と裏面部材2との間に位置している部分(第8補強部分)5s4と、を含む。このため、例えば、第4補強部材54は、第4太陽電池素子314と裏面部材2との間の領域から第5太陽電池素子315と裏面部材2との間の領域まで延びるように位置しており、第4配線材3w4が変形しにくい。
図11および図12(a)の例では、第1A補強部材51aは、例えば、第1太陽電池素子311と裏面部材2との間に位置している部分(第1A補強部分)5f1aと、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している部分(第2A補強部分)5s1aと、を含む。第1B補強部材51bは、例えば、第1太陽電池素子311と裏面部材2との間に位置している部分(第1B補強部分)5f1bと、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している部分(第2B補強部分)5s1bと、を含む。第1C補強部材51cは、例えば、第1太陽電池素子311と裏面部材2との間に位置している部分(第1C補強部分)5f1cと、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している部分(第2C補強部分)5s1cと、を含む。第2A補強部材52aは、例えば、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している部分(第3A補強部分)5f2aと、第3太陽電池素子313と裏面部材2との間に位置している部分(第4A補強部分)5s2aと、を含む。第2B補強部材52bは、例えば、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している部分(第3B補強部分)5f2bと、第3太陽電池素子313と裏面部材2との間に位置している部分(第4B補強部分)5s2bと、を含む。第2C補強部材52cは、例えば、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している部分(第3C補強部分)5f2cと、第3太陽電池素子313と裏面部材2との間に位置している部分(第4C補強部分)5s2cと、を含む。
<2−4.第5実施形態>
上記第4実施形態において、1つの太陽電池ストリング30に対して位置していた複数の第1補強部材51が、例えば、図13(a)および図13(b)で示されるように、複数の第1補強部材51と同様な役割を果たす1つの第1補強部材51に置換されていてもよい。また、1つの太陽電池ストリング30に対して位置していた複数の第2補強部材52が、例えば、図13(a)および図13(b)で示されるように、複数の第2補強部材52と同様な役割を果たす1つの第2補強部材52に置換されていてもよい。また、1つの太陽電池ストリング30に対して位置していた複数の第3補強部材53が、例えば、図13(a)および図13(b)で示されるように、複数の第3補強部材53と同様な役割を果たす1つの第3補強部材53に置換されていてもよい。また、1つの太陽電池ストリング30に対して位置していた複数の第4補強部材54が、例えば、図13(a)および図13(b)で示されるように、複数の第4補強部材54と同様な役割を果たす1つの第4補強部材54に置換されていてもよい。
ここでは、例えば、図14から図15(c)で示されるように、第1補強部材51は、第1A架設部分B11aと裏面部材2との間の領域から、第1B架設部分B11bと裏面部材2との間の領域に至るまで位置している。図14から図15(c)の例では、第1補強部材51は、第1A架設部分B11aと裏面部材2との間の領域から、第1B架設部分B11bと裏面部材2との間の領域を経て、第1C架設部分B11cと裏面部材2との間の領域に至るまで位置している。これにより、例えば、1つの第1補強部材51によって、互いに隣り合っている状態にある太陽電池素子31を電気的に接続している2つ以上の第1配線材3w1が変形しにくくなる。これにより、例えば、前面部材1と充填材4との間における剥離が生じにくい太陽電池モジュールを容易に製造することができる。
また、ここでは、例えば、図14から図15(c)で示されるように、第2補強部材52は、第2A架設部分B12aと裏面部材2との間の領域から、第2B架設部分B12bと裏面部材2との間の領域に至るまで位置している。図14から図15(c)の例では、第2補強部材52は、第2A架設部分B12aと裏面部材2との間の領域から、第2B架設部分B12bと裏面部材2との間の領域を経て、第2C架設部分B12cと裏面部材2との間の領域に至るまで位置している。これにより、例えば、1つの第2補強部材52によって、互いに隣り合っている状態にある太陽電池素子31を電気的に接続している2つ以上の第2配線材3w2が変形しにくくなる。これにより、例えば、前面部材1と充填材4との間における剥離が生じにくい太陽電池モジュールを容易に製造することができる。
<2−5.第6実施形態>
上記第4実施形態において、各補強部材5が、例えば、図16(a)から図18(c)で示されるように、太陽電池素子31と裏面部材2との間に位置している部分(補強部分ともいう)を有していなくてもよい。換言すれば、上記第4実施形態において、各補強部材5から、例えば、太陽電池素子31と裏面部材2との間に位置している補強部分が削除されてもよい。
ここでは、例えば、第1補強部材51は、第1太陽電池素子311と裏面部材2との間に位置している第1補強部分5f1および第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している第2補強部分5s1のうちの少なくとも一方の部分を有していなくてもよい。例えば、第2補強部材52は、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している第3補強部分5f2および第3太陽電池素子313と裏面部材2との間に位置している第4補強部分5s2のうちの少なくとも一方の部分を有していなくてもよい。例えば、第3補強部材53は、第3太陽電池素子313と裏面部材2との間に位置している第5補強部分5f3および第4太陽電池素子314と裏面部材2との間に位置している第6補強部分5s3のうちの少なくとも一方の部分を有していなくてもよい。例えば、第4補強部材54は、第4太陽電池素子314と裏面部材2との間に位置している第7補強部分5f4および第5太陽電池素子315と裏面部材2との間に位置している第8補強部分5s4のうちの少なくとも一方の部分を有していなくてもよい。
換言すれば、例えば、第1補強部材51は、第1太陽電池素子311と裏面部材2との間の領域まで延びるように位置していなくてもよいし、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間の領域まで延びるように位置していなくてもよい。例えば、第2補強部材52は、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間の領域まで延びるように位置していなくてもよいし、第3太陽電池素子313と裏面部材2との間の領域まで延びるように位置していなくてもよい。例えば、第3補強部材53は、第3太陽電池素子313と裏面部材2との間の領域まで延びるように位置していなくてもよいし、第4太陽電池素子314と裏面部材2との間の領域まで延びるように位置していなくてもよい。例えば、第4補強部材54は、第4太陽電池素子314と裏面部材2との間の領域まで延びるように位置していなくてもよいし、第5太陽電池素子315と裏面部材2との間の領域まで延びるように位置していなくてもよい。
また、例えば、第1A補強部材51aは、第1太陽電池素子311と裏面部材2との間に位置している第1A補強部分5f1aおよび第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している第2A補強部分5s1aのうちの少なくとも一方の部分を有していなくてもよい。例えば、第1B補強部材51bは、第1太陽電池素子311と裏面部材2との間に位置している第1B補強部分5f1bおよび第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している第2B補強部分5s1bのうちの少なくとも一方の部分を有していなくてもよい。例えば、第1C補強部材51cは、第1太陽電池素子311と裏面部材2との間に位置している第1C補強部分5f1cおよび第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している第2C補強部分5s1cのうちの少なくとも一方の部分を有していなくてもよい。例えば、第2A補強部材52aは、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している第3A補強部分5f2aおよび第3太陽電池素子313と裏面部材2との間に位置している第4A補強部分5s2aのうちの少なくとも一方の部分を有していなくてもよい。例えば、第2B補強部材52bは、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している第3B補強部分5f2bおよび第3太陽電池素子313と裏面部材2との間に位置している第4B補強部分5s2bのうちの少なくとも一方の部分を有していなくてもよい。例えば、第2C補強部材52cは、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している第3C補強部分5f2cおよび第3太陽電池素子313と裏面部材2との間に位置している第4C補強部分5s2cのうちの少なくとも一方の部分を有していなくてもよい。
また、上記第5実施形態において、各補強部材5が、例えば、太陽電池素子31と裏面部材2との間に位置している部分(補強部分)を有していなくてもよい。換言すれば、上記第5実施形態において、各補強部材5から、例えば、太陽電池素子31と裏面部材2との間に位置している補強部分が削除されてもよい。具体的には、例えば、第1補強部材51は、第1太陽電池素子311と裏面部材2との間に位置している第1補強部分5f1および第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している第2補強部分5s1のうちの少なくとも一方を有していなくてもよい。例えば、第2補強部材52は、第2太陽電池素子312と裏面部材2との間に位置している第3補強部分5f2および第3太陽電池素子313と裏面部材2との間に位置している第4補強部分5s2のうちの少なくとも一方を有していなくてもよい。例えば、第3補強部材53は、第3太陽電池素子313と裏面部材2との間に位置している第5補強部分5f3および第4太陽電池素子314と裏面部材2との間に位置している第6補強部分5s3のうちの少なくとも一方を有していなくてもよい。例えば、第4補強部材54は、第4太陽電池素子314と裏面部材2との間に位置している第7補強部分5f4および第5太陽電池素子315と裏面部材2との間に位置している第8補強部分5s4のうちの少なくとも一方を有していなくてもよい。
<2−6.第7実施形態>
上記第1実施形態から上記第6実施形態において、例えば、第2充填材42が存在していなくてもよい。この場合には、例えば、図19で示されるように、充填材4は、第2充填材42を有することなく、前面部材1と複数の太陽電池素子31との間において複数の太陽電池素子31を覆っている状態で位置している透光性を有する第1充填材41を有する態様が採用される。このような構成は、例えば、上述した太陽電池モジュール100の製造方法において、第2シート4s2および第3シート4s3が省略されることで実現され得る。
<2−7.第8実施形態>
上記第1実施形態から上記第7実施形態において、例えば、裏面部材2が透光性を有していてもよい。具体的には、図20(a)および図20(b)で示されるように、裏面部材2の素材に、前面部材1と同様に透光性を有する素材が適用されてもよい。また、図21(a)および図21(b)で示されるように、第4電極3e4が、例えば、第2電極3e2と同様な形状を有していてもよい。これにより、例えば、太陽電池素子31は、前面部材1を透過して第1素子面31fに照射される光だけでなく、裏面部材2を透過して第2素子面31sに照射される光に応じて光電変換を行うことができる。また、半導体基板310の第1導電型領域の上のうち、第3電極3e3および第4電極3e4が形成されていない領域には、例えば、窒化シリコンなどで構成されている状態にある反射防止膜としての絶縁膜31saが位置していてもよい。
ここで、図20(a)で示されるように、例えば、裏面部材2を平面透視した場合に、補強部材5が、配線材3wが位置している領域から第1方向(+X方向)に直交する方向(±Y方向)にはみ出ていない状態にあってもよい。具体的には、例えば、裏面部材2を平面透視した場合に、補強部材5は、第1配線材3w1が位置している領域から第1方向(+X方向)に直交する方向(±Y方向)にはみ出ていない状態にあってもよい。また、例えば、裏面部材2を平面透視した場合に、補強部材5は、第2配線材3w2が位置している領域から第1方向(+X方向)に直交する方向(±Y方向)にはみ出ていない状態にあってもよい。また、例えば、裏面部材2を平面透視した場合に、補強部材5は、第3配線材3w3が位置している領域から第1方向(+X方向)に直交する方向(±Y方向)にはみ出ていない状態にあってもよい。また、例えば、裏面部材2を平面透視した場合に、補強部材5が、第4配線材3w4が位置している領域から第1方向(+X方向)に直交する方向(±Y方向)にはみ出ていない状態にあってもよい。このような構成が採用されれば、例えば、裏面部材2を介して入射して太陽電池素子31まで到達する光の光量が増加し得る。その結果、太陽電池モジュール100における出力が向上し得る。
<3.その他>
上記各実施形態では、太陽電池モジュール100は、例えば、複数の架設部分B1のうちの少なくとも1つの架設部分B1を補強するための1つの補強部材5を有していてもよい。
上記各実施形態では、例えば、太陽電池ストリング30において隣り合っている状態にある2つの太陽電池素子31の間は、各太陽電池素子31における第1電極3e1の数および第3電極3e3の数に合わせて、1つ以上の配線材3wで電気的に接続されてもよい。太陽電池素子31における第1電極3e1の数および第3電極3e3の数は、それぞれ1つ以上であってもよい。例えば、2つの太陽電池素子31の間が1つの配線材3wで電気的に接続されている場合には、その1つの配線材3wに対して1つの補強部材5が存在している態様が考えられる。また、例えば、2つの太陽電池素子31の間が2つ以上の配線材3wで電気的に接続されている場合には、その2つ以上の配線材3wに対して2つ以上の補強部材5が存在している態様が考えられる。具体的には、例えば、第1太陽電池素子311と第2太陽電池素子312との間を電気的に接続している状態にある2つ以上の第1配線材3w1が、第1A配線材3w1aおよび第1B配線材3w2を含む場合には、2つ以上の第1補強部材としての2つ以上の補強部材5が、第1A配線材3w1aを補強するための第1A補強部材5aおよび第1B配線材3w2を補強するための第1B補強部材5bを含む態様が考えられる。
上記各実施形態では、太陽電池モジュール100は、例えば、平板状の形状を有していてもよいし、若干湾曲している板状の形状を有していてもよい。
上記各実施形態では、太陽電池モジュール100は、例えば、1つの太陽電池ストリング30を有するものであってもよいし、3つ以上の太陽電池ストリング30を有するものであってもよい。換言すれば、太陽電池モジュール100は、例えば、1つ以上の任意の数の太陽電池ストリング30を有するものであってもよい。
上記各実施形態では、太陽電池ストリング30は、例えば、第1方向としての+X方向において順に並んでいる状態にある第1太陽電池素子311および第2太陽電池素子312を有するものであってもよい。この場合には、太陽電池ストリング30は、例えば、第1太陽電池素子311と第2太陽電池素子312との間を電気的に接続している状態にある配線材3wを有する。また、太陽電池ストリング30は、例えば、第1方向としての+X方向において順に並んでいる状態にある、第1太陽電池素子311、第2太陽電池素子312および第3太陽電池素子313を含む3つ以上の任意の数の太陽電池素子31を有するものであってもよい。この場合には、太陽電池ストリング30は、例えば、3つ以上の太陽電池素子31のうちのそれぞれ隣り合っている状態にある2つの太陽電池素子31の間を電気的に接続している状態にある2つ以上の配線材3wを有する。換言すれば、太陽電池ストリング30は、例えば、複数の太陽電池素子31と、これらの複数の太陽電池素子31のうちの隣り合っている状態にある2つの太陽電池素子31の間を電気的に接続している状態にある1つ以上の配線材3wを有するものであってもよい。
上記各実施形態では、例えば、複数のロールの間で樹脂を引き伸ばす成型法によって前面部材1を作製する場合には、前面部材1のうちの成型時に引き伸ばされた方向が第1方向としての+X方向に沿うように配置されてもよい。この場合には、例えば、前面部材1の第1方向としての+X方向における熱膨張率が大きくなりやすいため、補強部材5の存在によって配線材3wの架設部分B1が変形しにくくなる効果が大きくなり得る。また、例えば、前面部材1のうちの成型時に引き伸ばされた方向が第1方向としての+X方向と交差するように配置されれば、前面部材1の第1方向としての+X方向における熱膨張率が減少し得るため、配線材3wの架設部分B1が変形しにくくなる。
上記各実施形態では、例えば、裏面部材2は、樹脂製の板状の部材であってもよい。
上記各実施形態および各種変形例をそれぞれ構成する全部または一部を、適宜、矛盾しない範囲で組み合わせ可能であることは、言うまでもない。
1 前面部材
1f 第1面
1s 第2面
10 太陽電池パネル
100 太陽電池モジュール
2 裏面部材
3 太陽電池部
30 太陽電池ストリング
31 太陽電池素子
311 第1太陽電池素子
312 第2太陽電池素子
313 第3太陽電池素子
314 第4太陽電池素子
315 第5太陽電池素子
33,34,35 配線
3w 配線材
3w1 第1配線材
3w1a 第1A配線材
3w1b 第1B配線材
3w1c 第1C配線材
3w2 第2配線材
3w2a 第2A配線材
3w2b 第2B配線材
3w2c 第2C配線材
3w3 第3配線材
3w4 第4配線材
3w5 第5配線材
4 充填材
41 第1充填材
42 第2充填材
5 補強部材
51 第1補強部材
5a,51a 第1A補強部材
5b,51b 第1B補強部材
5c,51c 第1C補強部材
52 第2補強部材
52a 第2A補強部材
52b 第2B補強部材
52c 第2C補強部材
53 第3補強部材
54 第4補強部材
55 第5補強部材
5f1 第1補強部分
5f1a 第1A補強部分
5f1b 第1B補強部分
5f1c 第1C補強部分
5f2 第3補強部分
5f2a 第3A補強部分
5f2b 第3B補強部分
5f2c 第3C補強部分
5f3 第5補強部分
5f4 第7補強部分
5s1 第2補強部分
5s1a 第2A補強部分
5s1b 第2B補強部分
5s1c 第2C補強部分
5s2 第4補強部分
5s2a 第4A補強部分
5s2b 第4B補強部分
5s2c 第4C補強部分
5s3 第6補強部分
5s4 第8補強部分
B1 架設部分
B11 第1架設部分
B11a 第1A架設部分
B11b 第1B架設部分
B11c 第1C架設部分
B12 第2架設部分
B12a 第2A架設部分
B12b 第2B架設部分
B12c 第2C架設部分
B13 第3架設部分
B14 第4架設部分
B15 第5架設部分

Claims (9)

  1. 第1面および該第1面の逆側の第2面を有し且つ透光性を有する樹脂製の前面部材と、
    前記第2面に対向している状態にある樹脂製の裏面部材と、
    前記前面部材と前記裏面部材との間において前記第2面に沿った第1方向に並んでいる状態にある複数の太陽電池素子と、
    前記前面部材と前記複数の太陽電池素子との間において前記複数の太陽電池素子を覆っている状態で位置している透光性を有する樹脂製の充填材と、
    前記複数の太陽電池素子のうちの互いに隣り合っている状態で位置している第1太陽電池素子と第2太陽電池素子との間を電気的に接続している状態にある第1配線材を含む1つ以上の配線材と、
    前記第1配線材のうちの前記第1太陽電池素子と前記第2太陽電池素子との間に位置している第1架設部分と前記裏面部材との間に位置している第1補強部材を含む1つ以上の補強部材と、を備え、
    該1つ以上の補強部材は、前記前面部材、前記裏面部材および前記充填材のそれぞれよりも低い熱膨張率を有し且つ前記1つ以上の配線材よりも高い剛性を有する、太陽電池モジュール。
  2. 請求項1に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記第1補強部材は、前記第1太陽電池素子と前記裏面部材との間に位置している第1補強部分と、前記第2太陽電池素子と前記裏面部材との間に位置している第2補強部分と、を含む、太陽電池モジュール。
  3. 請求項2に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記第1補強部材が、第1配線材に接触している状態にある、太陽電池モジュール。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1つの請求項に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記1つ以上の配線材は、前記第1太陽電池素子と前記第2太陽電池素子との間をそれぞれ電気的に接続している状態にある2つ以上の第1配線材を含み、
    該2つ以上の第1配線材は、第1A配線材と、第1B配線材と、を含み、
    前記1つ以上の補強部材は、2つ以上の第1補強部材を含み、
    該2つ以上の第1補強部材は、前記第1A配線材のうちの前記第1太陽電池素子と前記第2太陽電池素子との間に位置している第1A架設部分と前記裏面部材との間に位置している第1A補強部材と、前記第1B配線材のうちの前記第1太陽電池素子と前記第2太陽電池素子との間に位置している第1B架設部分と前記裏面部材との間に位置している第1B補強部材と、を含む、太陽電池モジュール。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1つの請求項に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記第1補強部材は、前記第1方向に沿った長手方向を有する、太陽電池モジュール。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1つの請求項に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記複数の太陽電池素子は、前記第1方向において順に並んでいる状態にある前記第1太陽電池素子、前記第2太陽電池素子および第3太陽電池素子を含む3つ以上の太陽電池素子を有し、
    前記1つ以上の配線材は、前記第2太陽電池素子と前記第3太陽電池素子との間を電気的に接続している状態にある第2配線材、を含み、
    前記第1補強部材は、前記第1架設部分と前記裏面部材との間の領域から、前記第2配線材のうちの前記第2太陽電池素子と前記第3太陽電池素子との間に位置している第2架設部分と前記裏面部材との間の領域に至るまで位置している、太陽電池モジュール。
  7. 請求項1から請求項5の何れか1つの請求項に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記複数の太陽電池素子は、前記第1方向において順に並んでいる状態にある前記第1太陽電池素子、前記第2太陽電池素子および第3太陽電池素子を含む3つ以上の太陽電池素子を有し、
    前記1つ以上の配線材は、前記第2太陽電池素子と前記第3太陽電池素子との間を電気的に接続している状態にある第2配線材、を含み、
    前記1つ以上の補強部材は、前記第2配線材のうちの前記第2太陽電池素子と前記第3太陽電池素子との間に位置している第2架設部分と前記裏面部材との間に位置している第2補強部材を含む、太陽電池モジュール。
  8. 請求項1から請求項3の何れか1つの請求項に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記1つ以上の配線材は、前記第1太陽電池素子と前記第2太陽電池素子との間を電気的に接続している状態にある2つ以上の第1配線材を含み、
    該2つ以上の第1配線材は、第1A配線材と、第1B配線材と、を含み、
    前記第1補強部材は、前記第1A配線材のうちの前記第1太陽電池素子と前記第2太陽電池素子との間に位置している第1A架設部分と前記裏面部材との間の領域から、前記第1B配線材のうちの前記第1太陽電池素子と前記第2太陽電池素子との間に位置している第1B架設部分と前記裏面部材との間の領域に至るまで位置している、太陽電池モジュール。
  9. 請求項1から請求項7の何れか1つの請求項に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記裏面部材は、透光性を有し、
    前記裏面部材を平面透視した場合に、前記第1補強部材は、前記第1配線材が位置している領域から前記第1方向に直交する方向にはみ出ていない状態にある、太陽電池モジュール。
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