JP2021071890A - 情報処理装置、支援方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、支援方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】能力の向上を目的とする活動の計画の作成の支援を効果的に行うことが可能な情報処理装置を提供する。【解決手段】記憶部2は、複数の過去患者と、活動目標とを対応付けた過去患者データを記憶する。長期目標判定部12は、複数の過去患者それぞれの活動目標について、対象患者の能力向上活動の長期目標と類似しているか否かを判定する。短期目標抽出部14は、対象患者の長期目標に類似していると判定された活動目標に対応する過去患者に設定された短期目標を抽出する。短期目標提示部16は、抽出された短期目標に関する情報をユーザに提示するための処理を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置、支援方法及びプログラムに関する。
リハビリテーション(以下、「リハビリ」とも称す)等の、身体機能を含む能力の向上を目的とする活動を行う施設(リハビリテーション病院等)では、理学療法士などのセラピストが、リハビリ計画を作成することがある。この場合、作成者は、自己の経験又は他のセラピストからの助言などに基づいて内容を検討する必要があるため、リハビリ計画の検討に時間を要することとなる。
これに関連し、特許文献1は、医療サービス支援システムを開示する。特許文献1にかかる医療サービス支援システムは、端末装置とサーバとを備える。サーバは、端末装置から医療サービスの長期目標を取得する長期目標取得部と、長期目標を達成するための短期目標候補を取得する短期目標候補取得部と、最初に達成する必要がある短期目標候補を第1短期目標として決定する短期目標決定部とを備える。
特開2018−190102号公報
特許文献1に技術では、長期目標パターンテーブルから長期目標情報を達成するための短期目標候補情報が取得される。したがって、特許文献1にかかる技術では、長期目標パターンテーブルを事前に作成しておく必要がある。ここで、特許文献1にかかる長期目標パターンテーブルは、長期目標と短期目標候補とが紐づけられた対応表である。このような対応表を作成するのは、セラピスト等にとって非常に煩雑であり、経験を要する。したがって、特許文献1にかかる技術では、能力の向上を目的とする活動の計画の作成の支援を効果的に行うことができないおそれがあった。
本開示の目的は、このような課題を解決するためになされたものであり、能力の向上を目的とする活動の計画の作成の支援を効果的に行うことが可能な情報処理装置、支援方法及びプログラムを提供することにある。
本開示にかかる情報処理装置は、過去に能力の向上を目的とする活動を実施した患者である複数の過去患者と、前記複数の過去患者それぞれの前記活動の短期目標を少なくとも含む活動目標とを対応付けた過去患者データを記憶する記憶手段と、前記複数の過去患者それぞれの前記活動目標について、対象患者の前記活動の長期目標と類似しているか否かを判定する長期目標判定手段と、前記対象患者の長期目標に類似していると判定された前記活動目標に対応する前記過去患者に設定された前記短期目標を抽出する短期目標抽出手段と、抽出された前記短期目標に関する情報を提示するための処理を行う短期目標提示手段とを有する。
また、本開示にかかる支援方法は、過去に能力の向上を目的とする活動を実施した患者である複数の過去患者と、前記複数の過去患者それぞれの前記活動の短期目標を少なくとも含む活動目標とを対応付けた過去患者データを記憶し、前記複数の過去患者それぞれの前記活動目標について、対象患者の前記活動の長期目標と類似しているか否かを判定し、前記対象患者の長期目標に類似していると判定された前記活動目標に対応する前記過去患者に設定された前記短期目標を抽出し、抽出された前記短期目標に関する情報を提示するための処理を行う。
また、本開示にかかるプログラムは、過去に能力の向上を目的とする活動を実施した患者である複数の過去患者と、前記複数の過去患者それぞれの前記活動の短期目標を少なくとも含む活動目標とを対応付けた過去患者データを記憶する機能と、前記複数の過去患者それぞれの前記活動目標について、対象患者の前記活動の長期目標と類似しているか否かを判定する機能と、前記対象患者の長期目標に類似していると判定された前記活動目標に対応する前記過去患者に設定された前記短期目標を抽出する機能と、抽出された前記短期目標に関する情報を提示するための処理を行う機能とをコンピュータに実現させる。
本開示によれば、能力の向上を目的とする活動の計画の作成の支援を効果的に行うことが可能な情報処理装置、支援方法及びプログラムを提供できる。
本開示の実施の形態にかかる情報処理装置の概要を示す図である。 本開示の実施の形態にかかる情報処理装置によって実行される支援方法を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる支援システムを示す図である。 実施の形態1にかかる情報処理装置の構成を示す図である。 実施の形態1にかかる情報処理装置によって実行される支援方法を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる過去患者データを例示する図である。 実施の形態1にかかる患者情報判定部の類似度の算出に用いられる患者特徴ベクトルを例示する図である。 実施の形態1にかかる情報処理装置によって実行されるS102〜S106の処理を説明するための図である。 実施の形態1にかかる、対象患者の長期目標の決定方法の一例を説明するための図である。 実施の形態1にかかる長期目標判定部の類似度の算出に用いられる単語特徴ベクトルを例示する図である。 実施の形態1にかかる情報処理装置によって実行されるS112〜S116の処理を説明するための図である。 実施の形態1にかかる、短期目標の抽出方法の具体例を示す図である。 実施の形態1にかかる、対象患者の短期目標の決定方法の一例を説明するための図である。 実施の形態1にかかる情報処理装置又はユーザ端末のユーザインタフェースに表示される表示画面を例示する図である。 実施の形態2にかかる情報処理装置によって実行される支援方法を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる長期目標判定部の類似度の算出に用いられる単語特徴ベクトルを例示する図である。 実施の形態2にかかる長期目標判定部の類似度の算出に用いられる単語特徴ベクトルの別の例を示す図である。 実施の形態3にかかる情報処理装置の構成を示す図である。 実施の形態3にかかるキーワード生成部の処理を説明するための図である。 実施の形態3にかかる過去患者データを例示する図である。 実施の形態3にかかる患者情報判定部の類似度の算出に用いられる患者特徴ベクトルを例示する図である。
(本開示にかかる実施の形態の概要)
本開示の実施形態の説明に先立って、本開示にかかる実施の形態の概要について説明する。図1は、本開示の実施の形態にかかる情報処理装置1の概要を示す図である。情報処理装置1は、例えば、サーバ等のコンピュータである。情報処理装置1は、リハビリテーション等の、能力の向上を目的とする活動(能力向上活動)の目標に関する処理を行う。
情報処理装置1は、記憶部2と、長期目標判定部12と、短期目標抽出部14と、短期目標提示部16とを有する。記憶部2は、記憶手段としての機能を有する。長期目標判定部12は、長期目標判定手段としての機能を有する。短期目標抽出部14は、短期目標抽出手段としての機能を有する。短期目標提示部16は、短期目標提示手段としての機能を有する。
図2は、本開示の実施の形態にかかる情報処理装置1によって実行される支援方法(情報処理方法)を示すフローチャートである。記憶部2は、複数の過去患者と、活動目標とを対応付けた過去患者データを記憶する(ステップS2)。ここで、「過去患者」は、過去に能力の向上を目的とする活動を実施した患者である。また、「能力の向上を目的とする活動」とは、例えばリハビリテーションである。また、活動目標は、複数の過去患者それぞれの活動(能力向上活動)の短期目標を少なくとも含む。短期目標については後述する。
長期目標判定部12は、複数の過去患者それぞれの活動目標について、対象患者の活動(能力向上活動)の長期目標と類似しているか否かを判定する(ステップS12)。短期目標抽出部14は、対象患者の長期目標に類似していると判定された活動目標に対応する過去患者に設定された短期目標を抽出する(ステップS14)。短期目標提示部16は、抽出された短期目標に関する情報をユーザに提示するための処理を行う(ステップS16)。
ここで、「短期目標に関する情報」は、例えば、セラピスト等のユーザが短期目標の計画を作成(決定)するために参考となる短期目標の候補を示す情報であってもよい。あるいは、「短期目標に関する情報」は、例えば、抽出された短期目標に応じて情報処理装置1等によって決定された短期目標を示す情報であってもよい。また、「情報をユーザに提示するための処理」とは、個々のユーザが所持している端末に情報を表示させるための処理であってもよい。あるいは、「情報をユーザに提示するための処理」とは、情報処理装置1に備えられた表示装置(ユーザインタフェース)に情報を表示させるための処理であってもよい。
本開示にかかる情報処理装置1は、上記のように構成されているので、長期目標と短期目標とが紐づけられた対応表を事前に作成することなく、能力の向上を目的とする活動の計画の作成時間を削減することが可能となる。つまり、本開示にかかる情報処理装置1は、能力の向上を目的とする活動の計画の作成をユーザが容易に作成することが可能となる。したがって、本開示にかかる情報処理装置1は、能力の向上を目的とする活動の計画の作成の支援を効果的に行うことが可能となる。なお、情報処理装置1で実行される支援方法及び支援方法を実行するプログラムを用いても、能力の向上を目的とする活動の計画の作成の支援を効果的に行うことが可能となる。
(実施の形態1)
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
図3は、実施の形態1にかかる支援システム50を示す図である。支援システム50は、1つ以上のユーザ端末60と、情報処理装置100とを有する。情報処理装置100は、図1に示した情報処理装置1に対応する。ユーザ端末60と情報処理装置100とは、有線又は無線のネットワーク52を介して、通信可能に接続されている。情報処理装置100は、例えばサーバ等のコンピュータである。情報処理装置100は、リハビリテーション(能力向上活動)の計画の作成の支援を行う。より具体的には、情報処理装置100は、リハビリテーションの目標(長期目標及び短期目標)の作成を支援するための処理を行う。さらに具体的には、情報処理装置100は、リハビリテーションの目標(長期目標及び短期目標)の作成を支援するための情報をユーザに提示するための処理を行う。長期目標及び短期目標については後述する。
ユーザ端末60は、例えば、コンピュータである。ユーザ端末60は、例えば、セラピスト等のユーザのパソコン(PC)、タブレット端末又はスマートフォン等の携帯端末などである。ユーザは、ユーザ端末60を用いて、患者に関する情報である患者情報を入力してもよい。この場合、ユーザ端末60は、入力装置を介して患者情報を受け入れる。そして、ユーザ端末60は、情報処理装置100に患者情報を送信する。患者情報は、患者の特徴を少なくとも示す。患者情報については後述する。
また、ユーザ端末60は、情報処理装置100の処理によって、長期目標及び短期目標に関する情報を受信してもよい。この場合、ユーザ端末60は、ユーザ端末60に備えられた表示装置(ユーザインタフェース)に、情報処理装置100から受信された情報を表示させる。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100が備えるユーザインタフェースに情報を表示させてもよい。
ここで、リハビリテーション計画(リハビリ計画)について説明する。リハビリテーション病院のセラピストは、患者の入院時に、患者の退院に向けたリハビリ計画を作成することが多い。ここで、リハビリテーション計画の中で、重要な項目の1つに、長期目標及び短期目標がある。
長期目標とは、リハビリテーション計画において退院直前において目標とする、患者の状態及び患者ができる動作を示す。つまり、長期目標は、退院時に実現されていて欲しい患者状態を表すとともに、患者の希望する退院先に退院可能になるために必要な患者状態及び患者が可能な動作を示す。一方、短期目標とは、リハビリテーション計画において予定入院期間の中間時点において目標とする、患者の状態及び患者ができる動作を示す。つまり、短期目標は、長期目標を達成するために、達成しておくべき患者状態及び患者が可能な動作を示す。なお、短期目標の時期は、患者ごと、施設ごとに流動的に決められることが多く、リハビリテーション計画の立案に際して適宜定めた時期でよい。例えば、1週ごとに短期目標を設定してもよいし、予定入院期間の中間時点であってもよい。
ここで、リハビリテーション病院では、例えば、理学療法士(PT;Physical Therapist)、作業療法士(OT;Occupational Therapist)及び言語聴覚士(ST;Speech-Language-Hearing Therapist)の3職種のセラピストが1人の患者を担当する。そして、これらの3職種のセラピストが話し合って、短期目標及び長期目標を設定している。
ここで、理学療法士、作業療法士及び言語聴覚士は、それぞれ多くの患者を担当していることが多い。したがって、3職種のセラピストが集まることができる時間帯は限られている。よって、3職種のセラピストが集まって、30分程度の時間をかけて議論することは、非常に煩雑である。したがって、短い時間で長期目標及び短期目標を決定できる方法が望まれている。一方、本実施の形態にかかる支援システム50及び情報処理装置100は、以下に説明するように、ユーザ(セラピスト)が短い時間で長期目標及び短期目標を決定できるように支援することが可能となる。
図4は、実施の形態1にかかる情報処理装置100の構成を示す図である。情報処理装置100は、主要なハードウェア構成として、制御部102と、記憶部104と、通信部106と、インタフェース部108(IF;Interface)とを有する。制御部102、記憶部104、通信部106及びインタフェース部108は、データバスなどを介して相互に接続されている。なお、図3に示したユーザ端末60も、図4に示したハードウェア構成を有し得る。
制御部102は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサである。制御部102は、制御処理及び演算処理等を行う演算装置としての機能を有する。記憶部104は、例えばメモリ又はハードディスク等の記憶デバイスである。記憶部104は、例えばROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)等である。記憶部104は、制御部102によって実行される制御プログラム及び演算プログラム等を記憶するための機能を有する。また、記憶部104は、処理データ等を一時的に記憶するための機能を有する。記憶部104は、データベースを含み得る。
通信部106は、ユーザ端末60(及び他の装置)とネットワーク52を介して通信を行うために必要な処理を行う。通信部106は、通信ポート、ルータ、ファイアウォール等を含み得る。インタフェース部108(IF;Interface)は、例えばユーザインタフェース(UI)である。インタフェース部108は、キーボード、タッチパネル又はマウス等の入力装置と、ディスプレイ又はスピーカ等の出力装置とを有する。インタフェース部108は、ユーザ(オペレータ)によるデータの入力の操作を受け付け、ユーザに対して情報を出力する。インタフェース部108は、長期目標及び短期目標に関する情報を表示してもよい。
実施の形態1にかかる情報処理装置100は、構成要素として、過去患者データ記憶部112、対象患者情報取得部114、患者情報判定部120、長期目標抽出部130、及び、長期目標提示部132を有する。また、実施の形態1にかかる情報処理装置100は、構成要素として、長期目標取得部138、長期目標判定部140、短期目標抽出部150、及び、短期目標提示部152を有する。
過去患者データ記憶部112は、図1に示した記憶部2に対応する。過去患者データ記憶部112は、過去患者データ記憶手段としての機能を有する。対象患者情報取得部114は、対象患者情報取得手段としての機能を有する。患者情報判定部120は、患者情報判定手段としての機能を有する。長期目標抽出部130は、長期目標抽出手段としての機能を有する。長期目標提示部132は、長期目標提示手段としての機能を有する。長期目標取得部138は、長期目標取得手段としての機能を有する。
長期目標判定部140は、図1に示した長期目標判定部12に対応する。長期目標判定部140は、長期目標判定手段としての機能を有する。短期目標抽出部150は、図1に示した短期目標抽出部14に対応する。短期目標抽出部150は、短期目標抽出手段としての機能を有する。短期目標提示部152は、図1に示した短期目標提示部16に対応する。短期目標提示部152は、短期目標提示手段としての機能を有する。
なお、上述した各構成要素は、例えば、制御部102の制御によって、プログラムを実行させることによって実現できる。より具体的には、各構成要素は、記憶部104に格納されたプログラムを、制御部102が実行することによって実現され得る。また、必要なプログラムを任意の不揮発性記録媒体に記録しておき、必要に応じてインストールすることで、各構成要素を実現するようにしてもよい。また、各構成要素は、プログラムによるソフトウェアで実現することに限ることなく、ハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアのうちのいずれかの組み合わせ等により実現してもよい。また、各構成要素は、例えばFPGA(field-programmable gate array)又はマイコン等の、ユーザがプログラミング可能な集積回路を用いて実現してもよい。この場合、この集積回路を用いて、上記の各構成要素から構成されるプログラムを実現してもよい。以上のことは、後述する他の実施の形態においても同様である。なお、各構成要素の具体的な機能については後述する。
図5は、実施の形態1にかかる情報処理装置100によって実行される支援方法を示すフローチャートである。過去患者データ記憶部112は、過去にリハビリテーションを行った過去患者に関する過去患者データを記憶する(ステップS100)。過去患者データは、複数の過去患者と、複数の過去患者それぞれの患者情報(過去患者情報)と、複数の過去患者それぞれの長期目標及び短期目標とを、対応付けている。過去患者データ記憶部112は、例えば電子カルテから過去患者データを抽出して、データベース(記憶部104)に記憶してもよい。なお、患者情報は、対応する患者の特徴を少なくとも示す情報である。
図6は、実施の形態1にかかる過去患者データを例示する図である。図6の例では、過去患者データは、過去患者と、過去患者情報と、長期目標と、短期目標とを対応付けている。例えば、過去患者データは、過去患者#1と、過去患者#1の過去患者情報である患者情報#1と、過去患者#1の長期目標#1と、過去患者#1の短期目標#1とを対応付けている。また、過去患者データは、過去患者#Nと、過去患者#Nの過去患者情報である患者情報#Nと、過去患者#Nの長期目標#Nと、過去患者#Nの短期目標#Nとを対応付けている。つまり、過去患者データにおいて、長期目標#1〜#N及び短期目標#1〜#Nが、過去患者#1〜#Nそれぞれに設定されている。
実施の形態1において、患者情報は、患者の特徴(特徴量)を少なくとも示す特徴情報を含む。患者情報(特徴情報)は、例えば、患者の属性(性別及び年齢層等)、意識レベル、病名、入院時の運動機能スコア、入院時の認知機能スコア、家族のニーズ、患者のニーズ、予定退院先等を含み得る。但し、これらは例示であって、患者情報(特徴情報)はこれらに限定されない。例えば、患者情報は、患者の個別の事情を踏まえた用語を含んでもよい。
ここで、「意識レベル」は、例えば、GCS(Glasgow Coma Scale)又はJCS(Japan Coma Scale)によるスコアで示してもよいし、ユーザの主観による言葉で示してもよい。また、「運動機能スコア」及び「認知機能スコア」(以下、これらを「機能スコア」と総称することがある)は、例えば、患者の生活動作についての能力値(能力レベル)である。機能スコアは、例えば、ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)又はIADL(Instrumental Activities of Daily Living:手段的日常生活動作)についてのスコア(指標)であり得る。例えば、機能スコアは、FIM(Function Independence Measure:機能的自立度評価表)における評価項目毎の評価点であるが、他のスコアが用いられてもよい。
また、「家族のニーズ」及び「患者のニーズ」(以下、これらを単に「ニーズ」と総称することがある)は、例えば、患者の家族及び患者本人それぞれの、リハビリテーション計画におけるニーズである。例えば、ニーズは、リハビリテーション計画の目標(退院時に可能としたい能力等)であってもよい。また、「予定退院先」は、退院先の建物の種別(マンションであるか、2階建て戸建て建物であるかなど)、同居人の有無、退院先の交通の便などを含み得る。
また、過去患者データにおける長期目標は、対応する過去患者について実際に作成された長期目標である。同様に、過去患者データにおける短期目標は、対応する過去患者について実際に作成された短期目標である。ここで、過去患者データにおける長期目標及び短期目標は、例えば理学療法士、作業療法士及び言語聴覚士の3職種の視点を踏まえて作成されたものであり得る。したがって、過去患者データにおける長期目標及び短期目標は、対応する過去患者にとって適切なものであり得る。
図6において、例えば、過去患者#1について実際に作成された長期目標#1は、「公共交通機関の利用ができる」という項目、及び、「トイレ移乗」という評価項目と「自立」という自立度とからなる項目を含んでもよい。また、過去患者#1について実際に作成された短期目標#1は、「屋内歩行自立」という項目、及び、「トイレ移乗」という評価項目と「最大介助」という自立度とからなる項目を含んでもよい。ここで、自立度は、例えば、能力値(能力レベル)であってもよい。自立度は、例えば、以下のように規定されたFIMのスコアであってもよい。
7点:完全自立(時間、安全性を含めて)
6点:修正自立(補助具を使用して自立)
5点:監視(指示・促し・準備が必要)
4点:最小介助(25%以下の介助が必要)
3点:中等度介助(25%〜50%の介助が必要)
2点:最大介助(50%〜75%の介助が必要)
1点:全介助(75%以上の介助が必要)
また、評価項目は、FIMで規定された以下の項目であってもよい。
認知項目:理解、表出、社会的交流、問題解決、記憶
運動項目:食事、整容、清拭、更衣(上半身)、更衣(下半身)、トイレ動作、排尿管理、排便管理、ベッド・車椅子・椅子移乗、トイレ移乗、浴槽・シャワー移乗、歩行・車椅子移動、階段移動
なお、図6に示すように、長期目標及び短期目標は、評価項目と自立度とからなる項目以外の項目を含んでもよい。さらに、長期目標及び短期目標は、図6に例示した項目の他に、例えば、「常食を食べられるようにする」という項目、「離床を1時間以上できる」という項目を含んでもよい。つまり、長期目標及び短期目標は、例えばセラピスト等のユーザが自由に記載することが可能である。
対象患者情報取得部114は、対象患者の患者情報(対象患者情報)を取得する(ステップS102)。具体的には、対象患者情報取得部114は、例えば、ユーザ端末60から、ネットワーク52及び通信部106を介して、対象患者情報を取得(受信)してもよい。あるいは、対象患者情報取得部114は、インタフェース部108を用いて入力された対象患者情報を取得してもよい。なお、対象患者情報は、図6に例示した過去患者情報の特徴情報と同様の特徴情報(特徴量)を含み得る。
患者情報判定部120は、複数の過去患者情報それぞれが対象患者情報と類似しているか否かを判定する(ステップS104)。つまり、患者情報判定部120は、複数の過去患者それぞれの過去患者情報について、対象患者の特徴を少なくとも示す対象患者情報と類似しているか否かを判定する。具体的には、患者情報判定部120は、複数の過去患者情報それぞれと対象患者情報との類似度を、それぞれ算出する。そして、患者情報判定部120は、類似度が予め定められた閾値以上の過去患者情報を、対象患者情報と類似していると判定してもよい。あるいは、患者情報判定部120は、類似度が上位Nc1番目(Nc1は予め定められた1以上の整数)までの過去患者情報を、対象患者情報と類似していると判定してもよい。
類似度の算出方法については、様々な方法を採用可能である。例えば、後述するように、対象患者情報と過去患者情報との類似度を、対象患者情報に対応する特徴ベクトルと、過去患者情報に対応する特徴ベクトルとの間の距離(ユークリッド距離)を算出することにより算出してもよい。この場合、特徴ベクトル間の距離が小さいほど対応する対象患者情報と過去患者情報との類似度が高いことを示す。なお、特徴ベクトルの要素毎(すなわち、過去患者情報及び対象患者情報の項目毎)に、所定の重み付けをして、距離を計算してもよい。ただし、上記算出方法は一例であり、対象患者と過去患者との特徴の類似性について判定する任意の他の算出方法が用いられてもよい。例えば、人手により過去患者情報と対象患者情報とのマッチング処理を繰り返し行いディープラーニング等の機械学習によって学習を行った上で、学習結果(学習モデル)を用いて、過去患者情報と対象患者情報との類似度を算出してもよい。
図7は、実施の形態1にかかる患者情報判定部120の類似度の算出に用いられる患者特徴ベクトルを例示する図である。患者特徴ベクトルは、上述した患者情報(対象患者情報及び過去患者情報)の特徴量を示す。なお、図7に例示する患者特徴ベクトルは、一例にすぎず、他の様々な患者特徴ベクトルが利用可能である。図7は、過去患者の患者特徴ベクトルを例示しているが、後述するように、対象患者の患者特徴ベクトルについても同様である。過去患者の総数をN(Nは2以上の整数)とし、特徴の数をM個(Mは1以上の整数)とする。このとき、患者k(kは1〜Nの整数)の患者特徴ベクトルをxとすると、特徴ベクトルのM個の成分は、以下の式1のように表される。ここで、jは、1以上M以下の整数であって、特徴を示すインデックスである。
=(xk1,xk2,xk3,xk4,xk5,xk6,xk7,xk8,xk9,・・・,xkj,・・・,xkM) ・・・(1)
図7に示す例では、例えば、xk1は、患者k(過去患者k)の性別を示す。また、xk2は、患者kの年齢層を示す。また、xk5は、患者kの入院時の運動機能スコアを示す。また、xk6は、患者kの入院時の認知機能スコアを示す。なお、患者特徴ベクトルの成分数M及び各成分値が何を示すかは、ユーザによって予め定められてもよい。
ここで、特徴がスコア等の数値で表される場合、成分値xkjはスコア値を示し得る。例えば、成分値xk5及びxk6は、それぞれの機能スコアのスコア値(FIM値等)を示してもよい。また、特徴が数値で表されるものではない場合、成分値xkjは、その内容ごとに数値が割り当てられ得る。例えば、特徴「性別」では、「男性」の場合に成分値xk1=1が割り当てられ、「女性」の場合にxk1=0が割り当てられてもよい。
また、対象患者iの患者特徴ベクトルxは、式1と同様に、以下の式2のように表される。
=(xi1,xi2,xi3,xi4,xi5,xi6,xi7,xi8,xi9,・・・,xij,・・・,xiM) ・・・(2)
患者情報判定部120は、例えば、以下の式3及び式4で示すように、対象患者iの患者情報(対象患者情報)と過去患者kの患者情報(過去患者情報)との類似度Dpikを算出する。
Dpik=1/Spik ・・・(3)
Figure 2021071890
長期目標抽出部130は、S104の処理で対象患者情報に類似していると判定された過去患者情報に対応する過去患者(第1の類似過去患者)の長期目標を抽出する(ステップS106)。つまり、長期目標抽出部130は、対象患者情報に類似していると判定された過去患者情報に対応する過去患者に設定された長期目標を抽出する。具体的には、長期目標抽出部130は、図6に例示した過去患者データを用いて、類似していると判定された過去患者情報に対応する第1の類似過去患者の長期目標を抽出する。
図8は、実施の形態1にかかる情報処理装置100によって実行されるS102〜S106の処理を説明するための図である。対象患者の患者情報72Iが情報処理装置100に入力されると(S102)、情報処理装置100の患者情報判定部120は、患者情報72Iに類似する患者情報(過去患者情報)を判定する(S104)。図8の例では、患者情報判定部120は、類似過去患者Aの患者情報72A、類似過去患者Bの患者情報72B、及び類似過去患者Cの患者情報72Cが患者情報72Iに類似すると判定する。長期目標抽出部130は、患者情報72Aに対応する長期目標74A、患者情報72Bに対応する長期目標74B、及び、患者情報72Cに対応する長期目標74Cを抽出する。
長期目標提示部132は、S106の処理で抽出された長期目標を、対象患者の長期目標の候補(長期目標候補)としてユーザに提示するための処理を行う(ステップS108)。つまり、長期目標提示部132は、抽出された長期目標に関する情報を提示するための処理を行う。具体的には、長期目標提示部132は、通信部106を制御してユーザ端末60の表示装置(出力装置)に長期目標候補を表示させるための処理を行う。あるいは、長期目標提示部132は、情報処理装置100のインタフェース部108に長期目標候補を表示させるための処理を行う。なお、長期目標提示部132は、S106の処理で抽出された長期目標の全てを長期目標候補としてユーザに提示する必要はない。長期目標提示部132は、抽出された長期目標のうち、対応する過去患者情報の類似度が上位の、予め定められた数の長期目標を、長期目標候補としてユーザに提示してもよい。
図9は、実施の形態1にかかる、対象患者の長期目標の決定方法の一例を説明するための図である。情報処理装置100の長期目標提示部132は、類似過去患者A,B,Cの長期目標74A,74B,74Cを、長期目標候補としてユーザに提示する。ユーザは、これらの長期目標候補を参照して、対象患者の長期目標74Iを決定する。例えば、ユーザは、対応する過去患者情報の類似度が最も高い長期目標(例えば長期目標74A)を、そのまま対象患者の長期目標74Iとしてもよい。あるいは、例えば、ユーザは、提示された長期目標74A〜74Cの各項目を任意に選択して、長期目標74Iを決定してもよい。ユーザは、決定された長期目標74Iを、インタフェース部108を用いて情報処理装置100に入力する。
上述したように、実施の形態1にかかる情報処理装置100は、複数の過去患者情報それぞれについて、対象患者情報と類似しているか否かを判定する。そして、実施の形態1にかかる情報処理装置100は、対象患者情報に類似していると判定された過去患者情報に対応する長期目標を抽出し、抽出された長期目標を対象患者の長期目標候補として提示するための処理を行う。
ここで、上述したように、過去患者データにおける長期目標は、理学療法士、作業療法士及び言語聴覚士の3職種の視点を踏まえて作成されたものであり得る。これにより、抽出された長期目標は、3職種の視点を踏まえて作成されたものであり得る。したがって、抽出された長期目標を対象患者の長期目標候補として提示することで、3職種の視点が加味された長期目標を容易に決定できる。すなわち、上述した3職種のセラピストが集まって長期目標を相談する際に、3職種の視点を踏まえて提示された限られた数の長期目標候補の中から長期目標を選択する(又は限られた数の長期目標候補を用いて長期目標を決定する)ことができる。したがって、無数にある(提示されない)長期目標の候補の中から対象患者に適した長期目標を1つずつ考えるよりも、短い時間で長期目標を決定することが可能となる。したがって、ユーザ(セラピスト)が短い時間で長期目標を決定することが可能となる。
また、実施の形態1にかかる情報処理装置100は、抽出された長期目標を対象患者の長期目標候補として提示するための処理を行う。これにより、ユーザ(セラピスト等)は、提示された長期目標候補を参考にして、容易且つ適切に長期目標を作成できる。なお、ユーザが対象患者の長期目標を決定するのではなく、情報処理装置100が、類似度が最も高い過去患者情報に対応する長期目標を対象患者の長期目標と決定してもよい。しかしながら、情報処理装置100が長期目標を決定すると、対象患者の個別の事情をその決定された長期目標に加味できないおそれがある。したがって、抽出された長期目標を対象患者の長期目標候補として提示することで、ユーザが対象患者の個別の事情を踏まえた長期目標を作成できるので、より適切に長期目標が作成され得る。
長期目標取得部138は、インタフェース部108を介して、対象患者の長期目標74Iを取得する。長期目標取得部138が対象患者の長期目標74Iを取得すると(ステップS112のYES)、長期目標判定部140は、複数の過去患者それぞれの長期目標が対象患者の長期目標と類似しているか否かを判定する(ステップS114)。つまり、長期目標判定部140は、複数の過去患者それぞれの活動目標(長期目標)について、対象患者の活動(リハビリテーション)の長期目標と類似しているか否かを判定する。具体的には、長期目標判定部140は、複数の過去患者それぞれの活動目標(長期目標)に含まれる単語(文字列)と、対象患者の長期目標に含まれる単語(文字列)とが類似しているか否かを判定する。
長期目標判定部140は、複数の過去患者の長期目標#1〜#Nそれぞれと対象患者の長期目標74Iとの類似度を、それぞれ算出する。そして、長期目標判定部140は、類似度が予め定められた閾値以上の長期目標を、対象患者の長期目標74Iと類似していると判定してもよい。あるいは、長期目標判定部140は、類似度が上位Nc2番目(Nc2は予め定められた1以上の整数)までの過去患者の長期目標を、対象患者の長期目標74Iと類似していると判定してもよい。類似度の算出方法については、S104と実質的に同様であってもよい。但し、S114にかかる処理で用いられる特徴ベクトルは、S104の処理で用いられる特徴ベクトルと異なる。
図10は、実施の形態1にかかる長期目標判定部140の類似度の算出に用いられる単語特徴ベクトルを例示する図である。長期目標判定部140は、この単語特徴ベクトルを用いて、複数の過去患者それぞれの長期目標(活動目標)に含まれる単語(文字列)と、対象患者の長期目標74Iに含まれる単語(文字列)とが類似しているか否かを判定する。ここで、実施の形態1において、単語特徴ベクトルの成分は、例えば、長期目標の項目を示す文字列であり得る。特に、長期目標の項目が評価項目及び自立度の組である場合、単語特徴ベクトルの成分は、評価項目と自立度(能力レベル)とを組とする文字列であり得る。
図10に例示する単語特徴ベクトルは、長期目標(対象患者の長期目標及び過去患者の長期目標)の特徴量を示す。なお、単語特徴ベクトルは、一例にすぎず、他の様々な単語特徴ベクトルが利用可能である。過去患者の総数をNとし、特徴の数をM1個(M1は1以上の整数)とする。このとき、患者k(過去患者k)の単語特徴ベクトルをvとすると、特徴ベクトルのM1個の成分は、以下の式5のように表される。
=(vk1,vk2,vk3,vk4,vk5,vk6,vk7,vk8,vk9,・・・,vkj,・・・,vkM1) ・・・(5)
図10に示す例では、例えば、vk1は、患者kの長期目標における「トイレ:自立」という文字列(評価項目及び自立度の組)に対応する。vk2は、患者kの長期目標における「階段:最大介助」という文字列(評価項目及び自立度の組)に対応する。vk3は、患者kの長期目標における「歩行:自立」という文字列(評価項目及び自立度の組)に対応する。vk4は、患者kの長期目標における「交通機関利用」という文字列(項目)に対応する。なお、単語特徴ベクトルの成分数M1及び各成分値が何を示すかは、ユーザによって予め定められてもよい。また、自立度は、上述したFIM値(FIMのスコア)で示されてもよい。
ここで、単語特徴ベクトルの各成分の成分値は、対応する単語(又は対応する単語に類似する文字列)が長期目標に存在するか否かに応じて割り当てられ得る。例えば、患者kの長期目標に文字列「トイレ:自立」が存在する場合、vk1=1が割り当てられ、患者kの長期目標に文字列「トイレ:自立」が存在しない場合、vk1=0が割り当てられ得る。なお、患者kの長期目標に文字列「トイレ移乗:自立」及び文字列「トイレ動作:自立」の少なくともいずれかが含まれる場合に、vk1=1が割り当てられ得る。つまり、長期目標の評価項目に文字列「トイレ」を含むものがあり、その自立度が「自立」を含むものであれば、vk1=1が割り当てられる。また、例えば、患者kの長期目標に文字列「公共交通機関の利用」が存在する場合、文字列「公共交通機関の利用」と文字列「交通機関利用」とは類似しているため、vk4=1が割り当てられる。このことは、他の成分においても同様である。なお、文字列の類似の判定は、例えば、予め格納された類似辞書、又は、機械学習アルゴリズムを用いて実行されてもよい。
また、単語特徴ベクトルの各成分の成分値には、対応する評価項目の自立度(FIM値)が割り当てられてもよい。例えば、患者kの長期目標に文字列「トイレ」を含む評価項目が存在し、その自立度が「完全自立」である場合、vk1=7が割り当てられ得る。また、例えば、患者kの長期目標に文字列「トイレ」を含む評価項目が存在し、その自立度が「修正自立」である場合、vk1=6が割り当てられ得る。また、例えば、患者kの長期目標に文字列「階段」を含む評価項目が存在し、その自立度が「最大介助」である場合、vk2=2が割り当てられ得る。この場合において、対応する評価項目が患者kの長期目標に存在しないときは、その成分値には「0」が割り当てられ得る。これらのことは、他の成分においても同様である。なお、自立度を示す文字列とその自立度に対応するレベル(数値)とを対応付けた辞書(自立度辞書)を予め格納しておき、この自立度辞書を用いて成分値の割り当てを行ってもよい。また、自立度は、文字列で表現されていなくてもよく、そのレベルを示す数値そのもので表されていてもよい。
また、対象患者iの単語特徴ベクトルvは、式5と同様に、以下の式6のように表される。
=(vi1,vi2,vi3,vi4,vi5,vi6,vi7,vi8,vi9,・・・,vij,・・・,viM1) ・・・(6)
長期目標判定部140は、例えば、以下の式7及び式8で示すように、対象患者iの長期目標と過去患者kの長期目標との類似度Dwikを算出する。
Dwik=1/Swik ・・・(7)
Figure 2021071890
短期目標抽出部150は、S114の処理で対象患者の長期目標に類似していると判定された長期目標に対応する過去患者(第2の類似過去患者)の短期目標を抽出する(ステップS116)。つまり、短期目標抽出部150は、対象患者の長期目標に類似していると判定された活動目標(長期目標)に対応する過去患者に設定された短期目標を抽出する。具体的には、短期目標抽出部150は、図6に例示した過去患者データを用いて、類似していると判定された長期目標に対応する第2の類似過去患者の短期目標を抽出する。
図11は、実施の形態1にかかる情報処理装置100によって実行されるS112〜S116の処理を説明するための図である。対象患者の長期目標74Iが情報処理装置100に入力されると(S112のYES)、情報処理装置100の長期目標判定部140は、長期目標74Iに類似する過去患者の長期目標を判定する(S114)。図11の例では、長期目標判定部140は、類似過去患者Dの長期目標74D、類似過去患者Eの長期目標74E、及び類似過去患者Fの長期目標74Fが長期目標74Iに類似すると判定する。短期目標抽出部150は、長期目標74Dに対応する短期目標76D、長期目標74Eに対応する短期目標76E、及び、長期目標74Fに対応する短期目標76Fを抽出する。
図12は、実施の形態1にかかる、短期目標の抽出方法の具体例を示す図である。対象患者の長期目標74Iには、項目「トイレ動作:自立」が含まれている。また、過去患者の長期目標74Dには、項目「トイレ移乗:自立」が含まれている。この場合、長期目標74Iの文字列「トイレ 自立」は、長期目標74Dの文字列「トイレ 自立」と共通している。したがって、長期目標判定部140は、長期目標74Iと長期目標74Dとの類似度が大きいと判定する。よって、短期目標抽出部150は、長期目標74Dに対応する短期目標76Dを抽出する。
一方、過去患者の長期目標74Xには、対象患者の長期目標74Iに含まれている項目の文字列が含まれていない。したがって、長期目標判定部140は、長期目標74Iと長期目標74Xとの類似度が小さいと判定する。よって、短期目標抽出部150は、長期目標74Xに対応する短期目標76Xを抽出しない。このように、複数の過去患者それぞれの長期目標(活動目標)に含まれる文字列と、対象患者の長期目標に含まれる文字列とが類似しているか否かを判定することで、より適切に、対象患者の長期目標に類似する過去患者の長期目標を判定することができる。
短期目標提示部152は、S116の処理で抽出された短期目標を、対象患者の短期目標の候補(短期目標候補)としてユーザに提示するための処理を行う(ステップS118)。つまり、短期目標提示部152は、抽出された短期目標に関する情報を提示するための処理を行う。具体的には、短期目標提示部152は、通信部106を制御してユーザ端末60の表示装置(出力装置)に短期目標候補を表示させるための処理を行う。あるいは、短期目標提示部152は、情報処理装置100のインタフェース部108に短期目標候補を表示させるための処理を行う。なお、短期目標提示部152は、S116の処理で抽出された短期目標の全てを短期目標候補としてユーザに提示する必要はない。短期目標提示部152は、抽出された短期目標のうち、対応する長期目標の類似度が上位の、予め定められた数の短期目標を、短期目標候補として、ユーザに提示してもよい。
図13は、実施の形態1にかかる、対象患者の短期目標の決定方法の一例を説明するための図である。情報処理装置100の短期目標提示部152は、類似過去患者D,E,Fの短期目標76D,76E,76Fを、短期目標候補としてユーザに提示する。ユーザは、これらの短期目標候補を参照して、対象患者の短期目標76Iを決定する。例えば、ユーザは、対応する長期目標の類似度が最も高い短期目標(例えば短期目標76D)を、そのまま対象患者の短期目標76Iとしてもよい。あるいは、例えば、ユーザは、提示された短期目標76D〜76Fの各項目を任意に選択して、短期目標76Iを決定してもよい。
図14は、実施の形態1にかかる情報処理装置100又はユーザ端末60のユーザインタフェースに表示される表示画面80を例示する図である。図14に例示された表示画面80は、S108の処理及びS118の処理のいずれの場合でも適用され得る。表示画面80には、類似度順過去患者リスト82及び活動目標84が表示されている。類似度順過去患者リスト82は、類似度順過去患者リスト82で選択された過去患者の識別情報と、入院日と、項目ごとの運動能力値とを含む。
図14に例示された表示画面がS108の処理に適用される場合について説明する。この場合、類似度順過去患者リスト82は、対象患者情報に類似する過去患者情報に対応する過去患者のリストを示す。類似度順過去患者リスト82に表示された過去患者の1つをユーザが選択すると、その過去患者の活動目標84が表示される。図14の例では、過去患者Aが選択されているので、過去患者Aの活動目標84が表示されている。活動目標84は、対応する過去患者(過去患者A)の、週ごとの活動目標を示す。過去患者Aの退院がW週目であったとすると、ユーザには、そのW週目の活動目標が、長期目標候補として提示される。
図14に例示された表示画面がS118の処理に適用される場合について説明する。この場合、類似度順過去患者リスト82は、対象患者の長期目標に類似する長期目標に対応する過去患者のリストを示す。類似度順過去患者リスト82に表示された過去患者の1つをユーザが選択すると、その過去患者の活動目標84が表示される。図14の例では、過去患者Aが選択されているので、過去患者Aの活動目標84が表示されている。過去患者Aの退院がW週目であったとすると、ユーザには、その中間時点(例えばw=W/2週目)の活動目標が、短期目標候補として提示される。
上述したように、実施の形態1にかかる情報処理装置100は、複数の過去患者それぞれの長期目標について、対象患者の長期目標と類似しているか否かを判定する。そして、実施の形態1にかかる情報処理装置100は、対象患者の長期目標に類似していると判定された長期目標に対応する短期目標を抽出し、抽出された短期目標を対象患者の短期目標候補として提示するための処理を行う。
ここで、上述したように、過去患者データにおける短期目標は、理学療法士、作業療法士及び言語聴覚士の3職種の視点を踏まえて作成されたものであり得る。これにより、抽出された短期目標は、3職種の視点を踏まえて作成されたものであり得る。したがって、抽出された短期目標を対象患者の短期目標候補として提示することで、3職種の視点が加味された短期目標の案を作成できる。すなわち、上述した3職種のセラピストが集まって短期目標を相談する際に、3職種の視点を踏まえて提示された限られた数の短期目標候補の中から短期目標を選択する(又は限られた数の短期目標候補を用いて短期目標を決定する)ことができる。したがって、無数にある(提示されない)短期目標の候補の中から対象患者に適した短期目標を1つずつ考えるよりも、短い時間で短期目標を決定することが可能となる。したがって、ユーザ(セラピスト)が短い時間で短期目標を決定することが可能となる。
また、実施の形態1にかかる情報処理装置100は、抽出された短期目標を対象患者の短期目標候補として提示するための処理を行う。これにより、ユーザ(セラピスト等)は、提示された短期目標候補を参考にして、容易且つ適切に短期目標を作成できる。なお、ユーザが対象患者の短期目標を決定するのではなく、情報処理装置100が、類似度が最も高い長期目標に対応する短期目標を対象患者の短期目標と決定してもよい。しかしながら、情報処理装置100が短期目標を決定すると、対象患者の個別の事情を加味できないおそれがある。したがって、抽出された短期目標を対象患者の短期目標候補として提示することで、ユーザが対象患者の個別の事情を踏まえた短期目標を作成できるので、より適切に短期目標が作成され得る。なお、短期目標は長期目標の中間マイルストーンの位置づけであり得るので、長期目標が類似している過去患者の短期目標についても対象患者にとって適切なものであり得る。
また、実施の形態1にかかる情報処理装置100は、複数の過去患者それぞれの長期目標について、対象患者の長期目標と類似しているか否かを判定する。つまり、実施の形態1にかかる長期目標判定部140は、過去患者の長期目標と対象患者の長期目標との類似度を判定する。長期目標における各項目が類似している場合、それぞれの対応する短期目標も類似することが多い。したがって、実施の形態1のように長期目標同士を比較することで、より確実に、対象患者に合った短期目標を抽出することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について、図面を参照しながら説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。なお、実施の形態2にかかるシステム構成については、図3に示したものと実質的に同様であるので、説明を省略する。また、実施の形態2にかかる情報処理装置100の構成は、図4に示したものと実質的に同様であるので、説明を省略する。
図15は、実施の形態2にかかる情報処理装置100によって実行される支援方法を示すフローチャートである。なお、S200〜S212の処理は、それぞれ、図5に示したS100〜S112の処理と実質的に同様であるので、説明を省略する。
実施の形態2にかかる長期目標判定部140は、複数の過去患者それぞれの短期目標が対象患者の長期目標と類似しているか否かを判定する(ステップS214)。つまり、長期目標判定部140は、複数の過去患者それぞれの活動目標(短期目標)について、対象患者の活動(リハビリテーション)の長期目標と類似しているか否かを判定する。具体的には、長期目標判定部140は、複数の過去患者それぞれの活動目標(短期目標)に含まれる単語(文字列)と、対象患者の長期目標に含まれる単語(文字列)とが類似しているか否かを判定する。
長期目標判定部140は、複数の過去患者の短期目標#1〜#Nそれぞれと対象患者の長期目標74Iとの類似度を、それぞれ算出する。そして、長期目標判定部140は、類似度が予め定められた閾値以上の短期目標を、対象患者の長期目標74Iと類似していると判定してもよい。あるいは、長期目標判定部140は、類似度が上位Nc3番目(Nc3は予め定められた1以上の整数)までの過去患者の短期目標を、対象患者の長期目標74Iと類似していると判定してもよい。なお、類似度の算出方法については、S104及びS114と実質的に同様であってもよい。但し、S214にかかる処理で用いられる特徴ベクトルは、S104及びS114の処理で用いられる特徴ベクトルと異なる。
図16は、実施の形態2にかかる長期目標判定部140の類似度の算出に用いられる単語特徴ベクトルを例示する図である。実施の形態2にかかる長期目標判定部140は、この単語特徴ベクトルを用いて、複数の過去患者それぞれの短期目標(活動目標)に含まれる単語(文字列)と、対象患者の長期目標74Iに含まれる単語(文字列)とが類似しているか否かを判定する。ここで、実施の形態2において、単語特徴ベクトルの成分は、例えば、長期目標又は短期目標の項目の文字列である。つまり、実施の形態2において、単語特徴ベクトルの成分が評価項目に対応する場合、単語特徴ベクトルの成分は、対応する自立度を含まなくてもよい。
図16に例示する単語特徴ベクトルは、対象患者の長期目標又は過去患者の短期目標の特徴量を示す。なお、図16に例示する単語特徴ベクトルは、一例にすぎず、他の様々な単語特徴ベクトルが利用可能である。過去患者の総数をNとし、特徴の数をM2個(M2は1以上の整数)とする。このとき、患者k(過去患者k)の単語特徴ベクトルをvとすると、特徴ベクトルのM2個の成分は、以下の式9のように表される。
=(vk1,vk2,vk3,vk4,vk5,vk6,vk7,vk8,vk9,・・・,vkj,・・・,vkM2) ・・・(9)
図16に示す例では、例えば、vk1は、患者kの短期目標における「トイレ」という文字列(評価項目)に対応する。vk2は、患者kの短期目標における「階段」という文字列(評価項目)に対応する。vk3は、患者kの短期目標における「歩行」という文字列(評価項目)に対応する。vk4は、患者kの長期目標における「交通機関利用」という文字列(項目)に対応する。なお、単語特徴ベクトルの成分数M2及び各成分値が何を示すかは、ユーザによって予め定められてもよい。
ここで、単語特徴ベクトルの各成分の成分値は、対応する単語が短期目標に存在するか否かに応じて割り当てられ得る。例えば、患者kの短期目標に文字列「トイレ」が存在する場合、vk1=1が割り当てられ、患者kの短期目標に文字列「トイレ」という文字列が存在しない場合、vk1=0が割り当てられ得る。
また、対象患者iの単語特徴ベクトルvは、式9と同様に、以下の式10のように表される。
=(vi1,vi2,vi3,vi4,vi5,vi6,vi7,vi8,vi9,・・・,vij,・・・,viM2) ・・・(10)
ここで、各成分vijは、対象患者の長期目標における項目の文字列に対応する。また、成分値については、患者kの単語特徴ベクトルの場合と実質的に同様である。したがって、対象患者の長期目標に文字列「トイレ」が存在する場合、vi1=1が割り当てられ、対象患者の長期目標に文字列「トイレ」という文字列が存在しない場合、vi1=0が割り当てられ得る。
長期目標判定部140は、例えば、以下の式11及び式12で示すように、対象患者iの長期目標と過去患者kの短期目標との類似度Dw2ikを算出する。
Dw2ik=1/Sw2ik ・・・(11)
Figure 2021071890
実施の形態2にかかる短期目標抽出部150は、S214の処理で対象患者の長期目標に類似していると判定された短期目標を抽出する(ステップS216)。つまり、短期目標抽出部150は、対象患者の長期目標に類似していると判定された活動目標(短期目標)に対応する過去患者に設定された短期目標を抽出する。そして、短期目標提示部152は、S118の処理と同様にして、S216の処理で抽出された短期目標を、短期目標候補としてユーザに提示するための処理を行う(ステップS218)。
ある患者の長期目標に含まれる項目は、その患者の短期目標に含まれる項目と類似することが多い。したがって、実施の形態2のように、対象患者の長期目標と類似している過去患者の短期目標を抽出するように構成することで、図6に示した過去患者データを参照せずに、短期目標を抽出することができる。これにより、短期目標の抽出処理が単純化される。
なお、上記の例では、単語特徴ベクトルの成分は、各項目の単語の有無によるものとした。しかしながら、長期目標の評価項目及び自立度で記載された項目については、以下に示すように、実施の形態1と同様にして、単語特徴ベクトルの成分が、自立度を含むようにしてもよい。
図17は、実施の形態2にかかる長期目標判定部140の類似度の算出に用いられる単語特徴ベクトルの別の例を示す図である。図17の例において、長期目標判定部140は、対象患者の長期目標74Iに記載されている各評価項目に対応する自立度を例えば半分程度に減少させたレベルに変換する。つまり、長期目標判定部140は、対象患者の長期目標74Iに含まれる各項目に対応する自立度(能力レベル)を、予め定められた基準に従って減少させた減少自立度(減少能力レベル)に変換する。図17の例では、長期目標判定部140は、長期目標74Iに含まれる評価項目「トイレ動作」及び「歩行」の自立度「自立」を、減少自立度「最小介助」に変換する。また、長期目標判定部140は、長期目標74Iに含まれる評価項目「階段移動」の自立度「最小介助」を、減少自立度「最大介助」に変換する。なお、自立度が文字列で表されている場合、自立度レベルの変換方法は、例えば以下の方法がある。長期目標判定部140は、上述した自立度辞書を用いて、長期目標74Iの各項目に自立度を示す文字列があるか否かを判定し、自立度を示す文字列を抽出する。長期目標判定部140は、上述した自立度辞書を用いて、長期目標74Iの各項目の自立度を示す文字列がどのレベル(数値)の自立度であるかを判定する。そして、長期目標判定部140は、その文字列の自立度のレベルと、最も低い自立度のレベルとの間の中間レベルを表す自立度を、減少自立度と決定する。なお、このとき、厳密に真ん中の「中間レベル」とする必要はない。
そして、図17に示すように、長期目標判定部140は、長期目標74Iに含まれる評価項目の単語と対応する自立度が変換された減少自立度との組を特徴量とする、対象患者iの単語特徴ベクトルを生成する。そして、長期目標判定部140は、図17に示した対象患者iの単語特徴ベクトルと、過去患者の短期目標に含まれる評価項目及び自立度の組を成分(特徴量)とする単語特徴ベクトルとを用いて、過去患者の短期目標が対象患者の長期目標と類似しているか否かを判定する。つまり、長期目標判定部140は、各項目及び対応する減少能力レベルと複数の過去患者それぞれの短期目標に含まれる各項目及び対応する能力レベルとを用いて、過去患者の短期目標が対象患者の長期目標と類似しているか否かを判定する。このように構成することで、より適切に、対象患者の長期目標に類似している短期目標を抽出することができる。つまり、特徴量が評価項目のみを含む場合と比較して自立度を示す文字列が増えるので、自立度が適切でない過去患者の短期目標を抽出することを抑制することができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について、図面を参照しながら説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。なお、実施の形態3にかかるシステム構成については、図3に示したものと実質的に同様であるので、説明を省略する。実施の形態3は、患者情報に、対応する患者の個別の事情に対応する患者個別キーワードが含まれている点で、他の実施の形態と異なる。
図18は、実施の形態3にかかる情報処理装置100の構成を示す図である。実施の形態3にかかる情報処理装置100は、キーワード生成部312を有する。実施の形態3にかかる情報処理装置100のその他の構成要素については、図4に示したものと実質的に同様であるので、説明を省略する。
キーワード生成部312は、キーワード生成手段としての機能を有する。キーワード生成部312は、患者(過去患者及び対象患者)の個別の事情を表現した文章を示す患者個別情報を用いて、患者個別キーワードを生成する。なお、患者個別情報は、患者ごとに作成される。患者個別情報は、セラピスト、患者本人、又は患者の家族等によって作成される、テキストデータ(文章)である。患者個別情報は、患者が入院するときにおいて、患者(又は患者の家族等)が退院後に希望する状態等を示す。
キーワード生成部312は、患者個別情報に対して形態素解析を行う。キーワード生成部312は、形態素解析によって得られた単語を、患者個別キーワードとして取得する。そして、キーワード生成部312は、患者個別キーワードを、患者情報(過去患者情報及び対象患者情報)に追加する。なお、患者個別キーワードとして取得される単語の品詞を限定してもよい。例えば、キーワード生成部312は、形態素解析によって得られた単語のうち、名詞である単語を、患者個別キーワードとして取得してもよい。あるいは、キーワード生成部312は、形態素解析によって得られた単語のうち、助詞及び助動詞等である単語を、患者個別キーワードとして取得しないようにしてもよい。あるいは、キーワードしてふさわしくない単語(助詞等)を記載したストップワード辞書を予め格納しておいてもよい。この場合、キーワード生成部312は、形態素解析によって得られた単語のうち、ストップワード辞書に含まれる単語を、患者個別キーワードとして取得しないようにしてもよい。
図19は、実施の形態3にかかるキーワード生成部312の処理を説明するための図である。図19に例示した患者個別情報は、セラピストによって作成される。キーワード生成部312は、図19に例示する患者個別情報に対して形態素解析を行う。これにより、キーワード生成部312は、患者の個別の事情に対応する患者個別キーワード「患者」、「お子さん」、「家事」、「両親」、「介護」、「移動手段」、「車」、及び「運転」を生成する。
図20は、実施の形態3にかかる過去患者データを例示する図である。図6の例と同様に、図20に例示する過去患者データは、過去患者と、過去患者情報と、長期目標と、短期目標とを対応付けている。ここで、過去患者情報(患者情報)は、特徴情報と、キーワード生成部312によって生成された患者個別キーワードとを含む。
また、実施の形態3では、過去患者に対応付けられた長期目標は、FIMの評価項目とは異なる項目として、患者の個別の事情を踏まえた項目を含み得る。実施の形態3では、例えば、過去患者#1の長期目標#1は、「自動車の運転を安全に遂行できる」及び「家事動作自立」を含む。また、長期目標#1の上記項目を達成するため、短期目標#1は、「下肢運動機能:レベルA」、「上肢運動機能:レベルB」及び「視覚機能:レベルC」といった項目を含み得る。なお、長期目標及び短期目標のこれらの項目は、上述した実施の形態にかかる長期目標及び短期目標でも含まれていてもよい。
図21は、実施の形態3にかかる患者情報判定部120の類似度の算出に用いられる患者特徴ベクトルを例示する図である。患者特徴ベクトルは、上述した患者情報(対象患者情報及び過去患者情報)の特徴量を示す。ここで、実施の形態3では、特徴量は、特徴情報と、患者個別キーワードとを含む。また、なお、図21に例示する患者特徴ベクトルは、一例にすぎず、他の様々な患者特徴ベクトルが利用可能である。図21は、過去患者の患者特徴ベクトルを例示しているが、後述するように、対象患者の患者特徴ベクトルについても同様である。
特徴の数をM3個(M3は1以上の整数)とする。患者k(過去患者k)の患者特徴ベクトルをxとすると、特徴ベクトルのM個の成分は、以下の式13のように表される。
=(xk1,xk2,xk3,・・・,xkm,xk(m+1),xk(m+2),・・・,xkj,・・・,xkM3) ・・・(13)
図21に示す例では、xk(m+1)〜xk(m+8)が、患者個別キーワードに対応する。例えば、xk(m+1)は、キーワード「患者」に対応する。また、xk(m+3)は、キーワード「家事」に対応する。また、xk(m+8)は、キーワード「運転」に対応する。
なお、患者個別キーワードにかかる各成分の成分値は、対応するキーワードが患者情報(患者個別キーワード)に存在するか否かに応じて割り当てられ得る。例えば、患者kの患者個別キーワードにキーワード「家事」が存在する場合、xk(m+3)=1が割り当てられ、患者kの患者個別キーワードにキーワード「家事」が存在しない場合、xk(m+3)=0が割り当てられ得る。このことは、他の成分においても同様である。なお、「お子さん」と「子供」は類似の用語であるから、患者kの患者個別キーワードにキーワード「子供」が存在する場合、xk(m+2)=1が割り当てられ得る。
また、対象患者iの患者特徴ベクトルxは、式13と同様に、以下の式14のように表される。
=(xi1,xi2,xi3,・・・,xim,xi(m+1),xi(m+2),・・・,xij,・・・,xiM3) ・・・(14)
患者情報判定部120は、上記の式3及び式4で示すように、対象患者iの患者情報(対象患者情報)と過去患者kの患者情報(過去患者情報)との類似度Dpikを算出する。つまり、患者情報判定部120は、患者個別キーワードを用いて、過去患者情報が対象患者情報と類似しているか否かを判定する。これ以外の処理については、上述した実施の形態と実質的に同様である。
上述したように、実施の形態3にかかる情報処理装置100は、患者個別キーワードを用いて、過去患者情報が対象患者情報と類似しているか否かを判定する。これにより、実施の形態3にかかる長期目標抽出部130は、図20に例示したような、患者の個別の事情に対応する長期目標を抽出することができる。そして、個別の事情に対応する長期目標を抽出できるので、その個別の事情に対応する長期目標から決定された対象患者の長期目標を達成するための短期目標を、個別の事情に対応する短期目標として、過去患者の短期目標から抽出することができる。つまり、抽出される短期目標も、個別の事情に対応するものとなり得る。また、実施の形態3にかかる短期目標抽出部150は、図20に例示したような、患者の個別の事情に対応する長期目標を達成するための、運動能力及び認知能力を向上させるための項目を含む短期目標を抽出することができる。したがって、実施の形態3にかかる情報処理装置100は、対象患者の個別の事情を踏まえた長期目標及び短期目標をユーザに提示することが可能となる。これにより、ユーザは、対象患者の個別の事情を踏まえた長期目標及び短期目標を作成することができる。
例えば、対象患者の属性が「60代男性」であって、対象患者の患者個別キーワードに「運転」が含まれる場合について考える。このとき、実施の形態1にかかる方法では、「運転」に関する個別事情が考慮されないので、属性「60代男性」の過去患者に関する長期目標が抽出され、これに伴い、「60代男性」の過去患者に関する短期目標が抽出され得る。これに対し、実施の形態3にかかる方法では、「運転」に関する個別事情が考慮される。したがって、例えば「50代女性」といった対象患者の属性とは異なる属性を有していても患者個別キーワードに「運転」が含まれる過去患者であれば、その過去患者に関する長期目標が抽出され得る。そして、これに伴い、属性に関わらず患者個別キーワードに「運転」が含まれる過去患者に関する短期目標が抽出され得る。このように、実施の形態3にかかる方法では、対象患者の個別事情に関する長期目標及び短期目標が抽出され得る。これにより、ユーザは、対象患者の個別の事情を踏まえた長期目標及び短期目標を容易に作成することができる。
(変形例)
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述した複数の実施の形態は、相互に適用可能である。例えば、実施の形態3にかかる構成を実施の形態2に組み合わせてもよい。他の実施の形態についても同様である。
また、上述したフローチャートにおいて、各処理(ステップ)の順序は、適宜、変更可能である。また、複数ある処理(ステップ)のうちの1つ以上は、省略されてもよい。例えば、図5のS102〜S108の処理はなくてもよい。図15についても同様である。つまり、ユーザは、対象患者の長期目標を、本実施の形態にかかる情報処理装置100を用いないで作成してもよい。
また、上述した実施の形態にかかる情報処理装置100は、リハビリテーションの計画(長期目標及び短期目標)の作成を支援するとしたが、本実施の形態が適用される活動は、リハビリテーションに限られない。本実施の形態は、任意の、能力の向上を目的とする活動に対して適用可能である。例えば、本実施の形態は、ハビリテーションにも適用可能である。また、例えば、本実施の形態は、スポーツ能力の向上活動にも適用可能である。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
過去に能力の向上を目的とする活動を実施した患者である複数の過去患者と、前記複数の過去患者それぞれの前記活動の短期目標を少なくとも含む活動目標とを対応付けた過去患者データを記憶する記憶手段と、
前記複数の過去患者それぞれの前記活動目標について、対象患者の前記活動の長期目標と類似しているか否かを判定する長期目標判定手段と、
前記対象患者の長期目標に類似していると判定された前記活動目標に対応する前記過去患者に設定された前記短期目標を抽出する短期目標抽出手段と、
抽出された前記短期目標に関する情報を提示するための処理を行う短期目標提示手段と
を有する情報処理装置。
(付記2)
前記記憶手段は、前記複数の過去患者と、前記複数の過去患者それぞれの前記活動の長期目標及び短期目標を少なくとも含む活動目標とを対応付けた前記過去患者データを記憶し、
前記長期目標判定手段は、前記複数の過去患者それぞれの前記長期目標について、前記対象患者の前記長期目標と類似しているか否かを判定し、
前記短期目標抽出手段は、前記対象患者の長期目標に類似していると判定された前記長期目標に対応する前記過去患者に設定された前記短期目標を抽出する
付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記長期目標判定手段は、前記複数の過去患者それぞれの短期目標について、前記対象患者の前記長期目標と類似しているか否かを判定し、
前記短期目標抽出手段は、前記対象患者の長期目標に類似していると判定された前記短期目標を抽出する
付記1に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記長期目標判定手段は、前記対象患者の前記長期目標に含まれる各項目に対応する能力レベルを、予め定められた基準に従って減少させた減少能力レベルに変換し、各項目及び対応する前記減少能力レベルと前記複数の過去患者それぞれの短期目標に含まれる各項目及び対応する前記能力レベルとを用いて、前記複数の過去患者それぞれの短期目標が、前記対象患者の前記長期目標と類似しているか否かを判定する
付記3に記載の情報処理装置。
(付記5)
短期目標提示手段は、抽出された前記短期目標を前記対象患者の短期目標の候補としてユーザに提示するための処理を行う
付記1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記長期目標判定手段は、前記複数の過去患者それぞれの前記活動目標に含まれる文字列と、前記対象患者の長期目標に含まれる文字列とが類似しているか否かを判定する
付記1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記7)
前記記憶手段は、前記複数の過去患者と、前記複数の過去患者それぞれの特徴を少なくとも示す過去患者情報と、前記複数の過去患者それぞれの前記活動の長期目標及び短期目標を少なくとも含む活動目標とを対応付けた前記過去患者データを記憶し、
前記情報処理装置は、
前記複数の過去患者それぞれの前記過去患者情報について、前記対象患者の特徴を少なくとも示す対象患者情報と類似しているか否かを判定する患者情報判定手段と、
前記対象患者情報に類似していると判定された前記過去患者情報に対応する前記過去患者に設定された前記長期目標を抽出する長期目標抽出手段と、
抽出された前記長期目標に関する情報を提示するための処理を行う長期目標提示手段と
をさらに有する
付記1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記8)
前記過去患者情報及び前記対象患者情報は、それぞれ、対応する過去患者及び対応する対象患者の個別の事情を示す患者個別キーワードを含み、
前記患者情報判定手段は、前記患者個別キーワードを用いて、前記過去患者情報が前記対象患者情報と類似しているか否かを判定する
付記7に記載の情報処理装置。
(付記9)
患者の個別の事情を表現した文章を示す患者個別情報に対して形態素解析を行うことで前記患者個別キーワードを生成するキーワード生成手段
をさらに有する付記8に記載の情報処理装置。
(付記10)
長期目標提示手段は、抽出された前記長期目標を前記対象患者の長期目標の候補としてユーザに提示するための処理を行う
付記7から9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記11)
過去に能力の向上を目的とする活動を実施した患者である複数の過去患者と、前記複数の過去患者それぞれの前記活動の短期目標を少なくとも含む活動目標とを対応付けた過去患者データを記憶し、
前記複数の過去患者それぞれの前記活動目標について、対象患者の前記活動の長期目標と類似しているか否かを判定し、
前記対象患者の長期目標に類似していると判定された前記活動目標に対応する前記過去患者に設定された前記短期目標を抽出し、
抽出された前記短期目標に関する情報を提示するための処理を行う
支援方法。
(付記12)
前記複数の過去患者と、前記複数の過去患者それぞれの前記活動の長期目標及び短期目標を少なくとも含む活動目標とを対応付けた前記過去患者データを記憶し、
前記複数の過去患者それぞれの前記長期目標について、前記対象患者の前記長期目標と類似しているか否かを判定し、
前記対象患者の長期目標に類似していると判定された前記長期目標に対応する前記過去患者に設定された前記短期目標を抽出する
付記11に記載の支援方法。
(付記13)
前記複数の過去患者それぞれの短期目標について、前記対象患者の前記長期目標と類似しているか否かを判定し、
前記対象患者の長期目標に類似していると判定された前記短期目標を抽出する
付記11に記載の支援方法。
(付記14)
前記対象患者の前記長期目標に含まれる各項目に対応する能力レベルを、予め定められた基準に従って減少させた減少能力レベルに変換し、各項目及び対応する前記減少能力レベルと前記複数の過去患者それぞれの短期目標に含まれる各項目及び対応する前記能力レベルとを用いて、前記複数の過去患者それぞれの短期目標が、前記対象患者の前記長期目標と類似しているか否かを判定する
付記13に記載の支援方法。
(付記15)
抽出された前記短期目標を前記対象患者の短期目標の候補としてユーザに提示するための処理を行う
付記11から14のいずれか1項に記載の支援方法。
(付記16)
前記複数の過去患者それぞれの前記活動目標に含まれる文字列と、前記対象患者の長期目標に含まれる文字列とが類似しているか否かを判定する
付記11から15のいずれか1項に記載の支援方法。
(付記17)
前記複数の過去患者と、前記複数の過去患者それぞれの特徴を少なくとも示す過去患者情報と、前記複数の過去患者それぞれの前記活動の長期目標及び短期目標を少なくとも含む活動目標とを対応付けた前記過去患者データを記憶し、
前記複数の過去患者それぞれの前記過去患者情報について、前記対象患者の特徴を少なくとも示す対象患者情報と類似しているか否かを判定し、
前記対象患者情報に類似していると判定された前記過去患者情報に対応する前記過去患者に設定された前記長期目標を抽出し、
抽出された前記長期目標に関する情報を提示するための処理を行う
付記11から16のいずれか1項に記載の支援方法。
(付記18)
前記過去患者情報及び前記対象患者情報は、それぞれ、対応する過去患者及び対応する対象患者の個別の事情を示す患者個別キーワードを含み、
前記患者個別キーワードを用いて、前記過去患者情報が前記対象患者情報と類似しているか否かを判定する
付記17に記載の支援方法。
(付記19)
患者の個別の事情を表現した文章を示す患者個別情報に対して形態素解析を行うことで前記患者個別キーワードを生成する
付記18に記載の支援方法。
(付記20)
抽出された前記長期目標を前記対象患者の長期目標の候補としてユーザに提示するための処理を行う
付記17から19のいずれか1項に記載の支援方法。
(付記21)
過去に能力の向上を目的とする活動を実施した患者である複数の過去患者と、前記複数の過去患者それぞれの前記活動の短期目標を少なくとも含む活動目標とを対応付けた過去患者データを記憶する機能と、
前記複数の過去患者それぞれの前記活動目標について、対象患者の前記活動の長期目標と類似しているか否かを判定する機能と、
前記対象患者の長期目標に類似していると判定された前記活動目標に対応する前記過去患者に設定された前記短期目標を抽出する機能と、
抽出された前記短期目標に関する情報を提示するための処理を行う機能と
をコンピュータに実現させるプログラム。
1 情報処理装置
2 記憶部
12 長期目標判定部
14 短期目標抽出部
16 短期目標提示部
50 支援システム
60 ユーザ端末
72 患者情報
74 長期目標
76 短期目標
80 表示画面
82 類似度順過去患者リスト
84 活動目標
100 情報処理装置
112 過去患者データ記憶部
114 対象患者情報取得部
120 患者情報判定部
130 長期目標抽出部
132 長期目標提示部
138 長期目標取得部
140 長期目標判定部
150 短期目標抽出部
152 短期目標提示部
312 キーワード生成部

Claims (10)

  1. 過去に能力の向上を目的とする活動を実施した患者である複数の過去患者と、前記複数の過去患者それぞれの前記活動の短期目標を少なくとも含む活動目標とを対応付けた過去患者データを記憶する記憶手段と、
    前記複数の過去患者それぞれの前記活動目標について、対象患者の前記活動の長期目標と類似しているか否かを判定する長期目標判定手段と、
    前記対象患者の長期目標に類似していると判定された前記活動目標に対応する前記過去患者に設定された前記短期目標を抽出する短期目標抽出手段と、
    抽出された前記短期目標に関する情報を提示するための処理を行う短期目標提示手段と
    を有する情報処理装置。
  2. 前記記憶手段は、前記複数の過去患者と、前記複数の過去患者それぞれの前記活動の長期目標及び短期目標を少なくとも含む活動目標とを対応付けた前記過去患者データを記憶し、
    前記長期目標判定手段は、前記複数の過去患者それぞれの前記長期目標について、前記対象患者の前記長期目標と類似しているか否かを判定し、
    前記短期目標抽出手段は、前記対象患者の長期目標に類似していると判定された前記長期目標に対応する前記過去患者に設定された前記短期目標を抽出する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記長期目標判定手段は、前記複数の過去患者それぞれの短期目標について、前記対象患者の前記長期目標と類似しているか否かを判定し、
    前記短期目標抽出手段は、前記対象患者の長期目標に類似していると判定された前記短期目標を抽出する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記長期目標判定手段は、前記対象患者の前記長期目標に含まれる各項目に対応する能力レベルを、予め定められた基準に従って減少させた減少能力レベルに変換し、各項目及び対応する前記減少能力レベルと前記複数の過去患者それぞれの短期目標に含まれる各項目及び対応する前記能力レベルとを用いて、前記複数の過去患者それぞれの短期目標が、前記対象患者の前記長期目標と類似しているか否かを判定する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 短期目標提示手段は、抽出された前記短期目標を前記対象患者の短期目標の候補としてユーザに提示するための処理を行う
    請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記長期目標判定手段は、前記複数の過去患者それぞれの前記活動目標に含まれる文字列と、前記対象患者の長期目標に含まれる文字列とが類似しているか否かを判定する
    請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記記憶手段は、前記複数の過去患者と、前記複数の過去患者それぞれの特徴を少なくとも示す過去患者情報と、前記複数の過去患者それぞれの前記活動の長期目標及び短期目標を少なくとも含む活動目標とを対応付けた前記過去患者データを記憶し、
    前記情報処理装置は、
    前記複数の過去患者それぞれの前記過去患者情報について、前記対象患者の特徴を少なくとも示す対象患者情報と類似しているか否かを判定する患者情報判定手段と、
    前記対象患者情報に類似していると判定された前記過去患者情報に対応する前記過去患者に設定された前記長期目標を抽出する長期目標抽出手段と、
    抽出された前記長期目標に関する情報を提示するための処理を行う長期目標提示手段と
    をさらに有する
    請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 長期目標提示手段は、抽出された前記長期目標を前記対象患者の長期目標の候補としてユーザに提示するための処理を行う
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 過去に能力の向上を目的とする活動を実施した患者である複数の過去患者と、前記複数の過去患者それぞれの前記活動の短期目標を少なくとも含む活動目標とを対応付けた過去患者データを記憶し、
    前記複数の過去患者それぞれの前記活動目標について、対象患者の前記活動の長期目標と類似しているか否かを判定し、
    前記対象患者の長期目標に類似していると判定された前記活動目標に対応する前記過去患者に設定された前記短期目標を抽出し、
    抽出された前記短期目標に関する情報を提示するための処理を行う
    支援方法。
  10. 過去に能力の向上を目的とする活動を実施した患者である複数の過去患者と、前記複数の過去患者それぞれの前記活動の短期目標を少なくとも含む活動目標とを対応付けた過去患者データを記憶する機能と、
    前記複数の過去患者それぞれの前記活動目標について、対象患者の前記活動の長期目標と類似しているか否かを判定する機能と、
    前記対象患者の長期目標に類似していると判定された前記活動目標に対応する前記過去患者に設定された前記短期目標を抽出する機能と、
    抽出された前記短期目標に関する情報を提示するための処理を行う機能と
    をコンピュータに実現させるプログラム。
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