JP2021071253A - 燃焼システム - Google Patents

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Takashi Mizuno
峻史 水野
久保 秀人
Hideto Kubo
秀人 久保
研二 森
Kenji Mori
研二 森
祥平 松本
Shohei Matsumoto
祥平 松本
規之介 中谷
Norinosuke NAKATANI
規之介 中谷
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Abstract

【課題】燃焼器での着火性を向上させることができる燃焼システムを提供する。【解決手段】エンジンシステム1は、アンモニアガスを改質して水素を含有した改質ガスを生成する改質器13と、改質ガスに含まれる水素を燃焼させるアンモニアエンジン2と、改質器13からアンモニアエンジン2に向けて改質ガスが流れるメイン改質ガス流路18と、メイン改質ガス流路18をバイパスするように改質器13とアンモニアエンジン2とを接続し、改質器13からアンモニアエンジン2に向けて改質ガスが流れるバイパス改質ガス流路25と、バイパス改質ガス流路25に配設され、改質ガスに含まれる水分を吸湿する吸湿材26と、メイン改質ガス流路18に配設されたメイン開閉バルブ20と、バイパス改質ガス流路25における吸湿材26よりも上流側及び下流側に配設されたバイパス上流開閉バルブ28及びバイパス下流開閉バルブ29とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、燃焼システムに関する。
燃焼システムとしては、例えば特許文献1に記載されているような内燃機関が知られている。特許文献1に記載の内燃機関は、機関本体と、この機関本体の燃焼室に接続された機関吸気通路及び機関排気通路と、水素を発生させる水素発生装置と、この水素発生装置により生成された水素を燃料として燃焼室に供給する水素供給機とを備えている。水素発生装置は、気体のアンモニアを触媒により分解して水素を生成する分解器と、この分解器に気体のアンモニアを供給するアンモニア供給管と、機関吸気通路と接続され、分解器に空気を供給する空気供給管と、機関吸気通路と接続され、分解器で生成された水素を含む気体が流出する流出管とを有している。水素供給機は、機関吸気通路の内部に向かって水素を噴射する燃料噴射弁を有している。
特再公表2012−90739号公報
しかしながら、上記従来技術においては、以下の問題点が存在する。即ち、分解器では、水素と共に水分(HO)が生成されることがある。燃焼器である機関本体における着火時に、機関本体の燃焼室に水分が入り込むと、着火性が低下し、場合によっては着火されない可能性もある。
本発明の目的は、燃焼器での着火性を向上させることができる燃焼システムを提供することである。
本発明の一態様に係る燃焼システムは、酸化性ガスを用いて燃料ガスを改質して水素を含有した改質ガスを生成する改質器と、改質器に燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、改質器に酸化性ガスを供給する酸化性ガス供給部と、改質器により生成された改質ガスに含まれる水素を燃焼させる燃焼器と、改質器と燃焼器とを接続し、改質器から燃焼器に向けて改質ガスが流れるメイン改質ガス流路と、メイン改質ガス流路をバイパスするように改質器と燃焼器とを接続し、改質器から燃焼器に向けて改質ガスが流れるバイパス改質ガス流路と、バイパス改質ガス流路に配設され、改質ガスに含まれる水分を吸湿する吸湿材と、メイン改質ガス流路に配設された第1開閉バルブと、バイパス改質ガス流路における吸湿材よりも上流側に配設された第2開閉バルブと、バイパス改質ガス流路における吸湿材よりも下流側に配設された第3開閉バルブと、改質器の起動時に、第1開閉バルブを閉じるように制御すると共に、第2開閉バルブ及び第3開閉バルブを開くように制御する第1制御部と、第1制御部による制御処理が実行された後、燃焼器において着火が行われたかどうかを判定する着火判定部と、着火判定部により燃焼器において着火が行われたと判定されると、第2開閉バルブを閉じるように制御すると共に、第1開閉バルブを開くように制御する第2制御部とを備える。
このような燃焼システムにおいては、改質器の起動時に、第1開閉バルブを閉じるように制御すると共に、第2開閉バルブ及び第3開閉バルブを開くように制御することにより、改質器により生成された改質ガスは、バイパス改質ガス流路を流れて燃焼器に供給される。このとき、改質ガスに含まれる水分は、吸湿材に吸湿されるため、燃焼器には供給されない。このため、燃焼器において着火が起きやすくなる。そして、燃焼器において着火が行われると、第2開閉バルブを閉じるように制御すると共に、第1開閉バルブを開くように制御することにより、改質器により生成された改質ガスは、メイン改質ガス流路を流れて燃焼器に供給される。吸湿材に吸湿された水分は、気化された状態で吸湿材から取り除かれ、着火後の燃焼器に供給される。以上のように、燃焼器において着火が行われる前に、改質ガスに含まれる水分が燃焼器に入り込むことが防止される。これにより、燃焼器での着火性が向上する。
また、燃焼器において着火が行われると、改質器により生成された改質ガスがメイン改質ガス流路を流れるため、改質ガスが吸湿材を通ることで発生する圧力損失の増大が抑制される。さらに、吸湿材に吸湿された水分が気化されて吸湿材から取り除かれるため、吸湿材を繰り返し使用することが可能となる。従って、吸湿材の体格を小型化することができる。
燃焼システムは、吸湿材を加熱するヒータ部と、着火判定部により燃焼器において着火が行われたと判定されると、吸湿材を加熱するようにヒータ部を制御する第3制御部とを更に備えてもよい。このような構成では、燃焼器において着火が行われると、ヒータ部により吸湿材が加熱される。このため、吸湿材に吸湿された水分は、直ちに気化されて吸湿材から取り除かれる。従って、吸湿材を短時間で乾燥させることができる。
燃焼システムは、吸湿材に吸湿された水分の気化が終了したかどうかを判定する気化判定部と、気化判定部により吸湿材に吸湿された水分の気化が終了したと判定されると、吸湿材の加熱を停止させるようにヒータ部を制御する第4制御部とを更に備えてもよい。このような構成では、吸湿材に吸湿された水分の気化が終了すると、ヒータ部による吸湿材の加熱が停止するため、省電力化を図ることができる。
燃焼システムは、吸湿材に吸湿された水分量が予め決められた規定量以上であるかどうかを判定する吸湿判定部を更に備え、第3制御部は、着火判定部により燃焼器において着火が行われたと判定されると共に、吸湿判定部により吸湿材に吸湿された水分量が規定量以上であると判定されると、吸湿材を加熱するようにヒータ部を制御してもよい。このような構成では、燃焼器において着火が行われても、吸湿材に吸湿された水分量が規定量よりも少ないときは、ヒータ部による吸湿材の加熱が行われない。従って、ヒータ部を頻繁に使用しなくて済むため、更なる省電力化を図ることができる。また、吸湿材に吸湿された水分量が規定量に達するまで、吸湿材を有効利用することができる。
吸湿判定部は、改質器に供給される燃料ガス及び酸化性ガスの流量と改質器の運転時間とに基づいて、吸湿材に吸湿された水分量が規定量以上であるかどうかを判定してもよい。このような構成では、センサを使用すること無く、吸湿材に吸湿された水分量が規定量以上であるかどうかを安価に判定することができる。
燃焼システムは、吸湿材に吸湿された水分を検出する水分センサを更に備え、吸湿判定部は、水分センサの検出値に基づいて、吸湿材に吸湿された水分量が規定量以上であるかどうかを判定し、気化判定部は、水分センサの検出値に基づいて、吸湿材に吸湿された水分の気化が終了したかどうかを判定してもよい。このような構成では、水分センサによって吸湿材に吸湿された水分が検出されるため、計算処理を行うことなく、吸湿材に吸湿された水分量が規定量以上であるかどうか、及び吸湿材に吸湿された水分の気化が終了したかどうかを正確に判定することができる。また、1つの水分センサが兼用して使用されるため、センサのコストを抑えることができる。
燃焼システムは、燃焼器の温度を検出する温度センサを更に備え、着火判定部は、温度センサの検出値に基づいて、燃焼器において着火が行われたかどうかを判定してもよい。このような構成では、温度センサにより燃焼器の温度が検出されるので、燃焼器において着火が行われたかどうかを容易に判定することができる。
本発明によれば、燃焼器での着火性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る燃焼システムとしてのエンジンシステムを示す概略構成図である。 図1に示されたエンジンシステムの要部を制御系の機能ブロックと共に示す構成図である。 図2に示された制御ユニットにより実行される制御処理手順の詳細を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る燃焼システムとしてのエンジンシステムの要部を制御系の機能ブロックと共に示す構成図である。 図4に示された制御ユニットにより実行される制御処理手順の詳細を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る燃焼システムとしてのエンジンシステムを示す概略構成図である。図2は、図1に示されたエンジンシステムの要部を制御系の機能ブロックと共に示す構成図である。図1及び図2において、本実施形態の燃焼システムであるエンジンシステム1は、例えばエンジン式の車両に搭載されている。エンジンシステム1は、アンモニアエンジン2と、吸気通路3と、排気通路4と、メインインジェクタ5と、メインスロットルバルブ6とを備えている。
アンモニアエンジン2は、アンモニア(NH)を燃料として使用するエンジンである。アンモニアエンジン2の内部には、燃焼室(図示せず)が設けられている。アンモニアエンジン2は、燃料ガスであるアンモニアガス(NHガス)を水素と共に燃焼させる燃焼器である。これにより、アンモニアエンジン2の燃焼室において、アンモニアガスが燃焼しやすくなる。
吸気通路3は、アンモニアエンジン2に接続されている。吸気通路3は、アンモニアエンジン2の燃焼室に供給される空気が流れる通路である。吸気通路3には、空気に含まれる塵及び埃等の異物を除去するエアクリーナ7が配設されている。吸気通路3は、吸気管(配管)により構成されている。
排気通路4は、アンモニアエンジン2に接続されている。排気通路4は、アンモニアエンジン2の燃焼室から発生した排気ガスが流れる通路である。排気通路4は、排気管(配管)により構成されている。排気通路4には、排気ガスに含まれる有害物質を除去する排気浄化触媒8が配設されている。排気浄化触媒8としては、排気通路4に残留するアンモニアを酸化して除去する三元触媒、及び排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)をアンモニアにより窒素(N)に還元するSCR触媒(選択式還元触媒)等が使用される。
メインインジェクタ5は、アンモニアエンジン2に向けてアンモニアガスを噴射する燃料噴射弁である。メインインジェクタ5は、吸気通路3におけるメインスロットルバルブ6とアンモニアエンジン2との間にアンモニアガスを噴射する。なお、メインインジェクタ5の数としては、複数であってもよい。この場合には、各メインインジェクタ5は、アンモニアエンジン2の燃焼室にアンモニアガスを直接噴射する。
メインスロットルバルブ6は、吸気通路3におけるエアクリーナ7とアンモニアエンジン2との間に配設されている。メインスロットルバルブ6は、アンモニアエンジン2に供給される空気の流量を制御する流量制御弁である。
また、エンジンシステム1は、アンモニアタンク11と、気化器12と、改質器13と、空気流路14と、改質スロットルバルブ15と、改質インジェクタ16と、電気ヒータ17と、メイン改質ガス流路18と、改質ガスクーラ19と、メイン開閉バルブ20とを備えている。
アンモニアタンク11は、アンモニアを液体状態で貯蔵する。つまり、アンモニアタンク11は、液体アンモニアを貯蔵する。気化器12は、アンモニアタンク11に貯蔵された液体アンモニアを気化させてアンモニアガスを生成する。
改質器13は、酸化性ガスである空気を用いてアンモニアガスを改質して、水素を含有した改質ガスを生成するATR(Autothermal Reformer)式の改質器である。改質器13は、例えばハニカム構造の担体13aを有している。担体13aには、アンモニアガスを水素に分解する改質触媒13bが塗布されている。改質触媒13bは、アンモニアガスを水素に分解する機能に加え、アンモニアガスを燃焼させる機能も有している。改質触媒13bは、例えばATR式アンモニア改質触媒である。なお、改質器13は、アンモニアガスを燃焼させる燃焼触媒と、アンモニアガスを水素に分解する改質触媒とを有していてもよい。
空気流路14は、吸気通路3と改質器13とを接続している。具体的には、空気流路14の一端は、吸気通路3におけるエアクリーナ7とメインスロットルバルブ6との間の部分に分岐接続されている。空気流路14の他端は、改質器13に接続されている。空気流路14は、改質器13に供給される空気が流れる流路である。空気流路14は、配管により構成されている。
改質スロットルバルブ15は、空気流路14に配設されている。改質スロットルバルブ15は、改質器13に供給される空気の流量を制御する流量制御弁である。
改質インジェクタ16は、上記のメインインジェクタ5と共に気化器12とアンモニアガス流路21を介して接続されている。アンモニアガス流路21は、気化器12により生成されたアンモニアガスが流れる流路である。改質インジェクタ16は、改質器13に向けてアンモニアガスを噴射する燃料噴射弁である。具体的は、改質インジェクタ16は、空気流路14における改質スロットルバルブ15と改質器13との間にアンモニアガスを噴射する。従って、空気流路14における改質スロットルバルブ15と改質器13との間の部分には、空気及びアンモニアガスが流れることとなる。
空気流路14及び改質スロットルバルブ15は、改質器13に空気を供給する空気供給部22(酸化性ガス供給部)を構成している。アンモニアタンク11、気化器12、アンモニアガス流路21、改質インジェクタ16及び空気流路14は、改質器13にアンモニアガスを供給するアンモニアガス供給部23(燃料ガス供給部)を構成している。
電気ヒータ17は、改質器13に供給されるアンモニアガスを加熱することにより、改質器13を加熱する。電気ヒータ17により加熱されたアンモニアガスの熱が改質器13に伝達されることで、改質器13が加熱される。なお、電気ヒータ17は、改質器13を直接加熱してもよい。改質器13及び電気ヒータ17は、例えば円筒状の筐体24内に収容されている。
メイン改質ガス流路18は、改質器13とアンモニアエンジン2とを接続している。具体的には、メイン改質ガス流路18の一端は、改質器13に接続されている。メイン改質ガス流路18の他端は、吸気通路3におけるメインスロットルバルブ6とアンモニアエンジン2との間の部分に分岐接続されている。メイン改質ガス流路18は、改質器13により生成された改質ガスがアンモニアエンジン2に向けて流れる流路である。メイン改質ガス流路18は、配管により構成されている。
改質ガスクーラ19は、メイン改質ガス流路18に配設されている。改質ガスクーラ19は、アンモニアエンジン2に供給される改質ガスを冷却する。
メイン開閉バルブ20は、メイン改質ガス流路18における改質器13と改質ガスクーラ19との間に配設されている。メイン開閉バルブ20は、メイン改質ガス流路18を開閉する第1開閉バルブである。
また、エンジンシステム1は、バイパス改質ガス流路25と、吸湿材26と、電気ヒータ27と、バイパス上流開閉バルブ28と、バイパス下流開閉バルブ29とを備えている。
バイパス改質ガス流路25は、メイン改質ガス流路18をバイパスするように改質器13とアンモニアエンジン2とを接続している。具体的には、バイパス改質ガス流路25の一端は、メイン改質ガス流路18における改質器13とメイン開閉バルブ20との間の部分に分岐接続されている。バイパス改質ガス流路25の他端は、メイン改質ガス流路18におけるメイン開閉バルブ20と改質ガスクーラ19との間の部分に分岐接続されている。バイパス改質ガス流路25は、改質器13からアンモニアエンジン2に向けて改質ガスが流れる流路である。バイパス改質ガス流路25は、配管により構成されている。
吸湿材26は、バイパス改質ガス流路25の途中に配設されている。吸湿材26は、バイパス改質ガス流路25を構成する配管内に収容されている。吸湿材26は、バイパス改質ガス流路25を流れる改質ガスに含まれる水分を吸湿する。具体的には、吸湿材26は、改質ガスに含まれる水分を吸収または吸着する。吸湿材26としては、例えばスポンジ等が使用される。
電気ヒータ27は、バイパス改質ガス流路25における吸湿材26の周囲に配置されている。電気ヒータ27は、バイパス改質ガス流路25を構成する配管における吸湿材26が収容された領域の外側に配置されている。電気ヒータ27は、吸湿材26を加熱するヒータ部である。
バイパス上流開閉バルブ28は、バイパス改質ガス流路25における吸湿材26よりも上流側(改質器13側)に配設されている。バイパス上流開閉バルブ28は、バイパス改質ガス流路25を開閉する第2開閉バルブである。
バイパス下流開閉バルブ29は、バイパス改質ガス流路25における吸湿材26よりも下流側(アンモニアエンジン2側)に配設されている。バイパス下流開閉バルブ29は、バイパス改質ガス流路25を開閉する第3開閉バルブである。
また、エンジンシステム1は、イグニッションスイッチ31(IGスイッチ)と、温度センサ32と、温度センサ33と、制御ユニット34とを備えている。
イグニッションスイッチ31は、車両の運転者がアンモニアエンジン2の始動及び停止を指示するための手動操作スイッチである。イグニッションスイッチ31は、改質器13の起動を指示するためのスイッチでもある。
温度センサ32は、改質器13の温度を検出する。温度センサ32は、例えば改質器13の改質触媒13bの温度を検出する。温度センサ33は、アンモニアエンジン2の燃焼室の温度を検出する。
制御ユニット34は、CPU、RAM、ROM及び入出力インターフェース等により構成されている。制御ユニット34は、イグニッションスイッチ31の操作信号と温度センサ32,33の検出値とに基づいて、メインインジェクタ5、メインスロットルバルブ6、改質スロットルバルブ15、改質インジェクタ16、電気ヒータ17、メイン開閉バルブ20、電気ヒータ27、バイパス上流開閉バルブ28及びバイパス下流開閉バルブ29を制御する。
制御ユニット34は、第1制御部35と、着火判定部36と、第2制御部37と、吸湿判定部38と、第3制御部39と、気化判定部40と、第4制御部41とを有している。
第1制御部35は、改質器13の起動時に、メイン開閉バルブ20を閉じるように制御すると共に、バイパス上流開閉バルブ28及びバイパス下流開閉バルブ29を開くように制御する。
着火判定部36は、第1制御部35による制御処理が実行された後、温度センサ33の検出値に基づいて、アンモニアエンジン2において着火が行われたかどうかを判定する。
第2制御部37は、着火判定部36によりアンモニアエンジン2において着火が行われたと判定されると、バイパス上流開閉バルブ28を閉じるように制御すると共に、メイン開閉バルブ20を開くように制御する。
吸湿判定部38は、改質器13の運転条件及び運転時間に基づいて、吸湿材26に吸湿された水分量が予め決められた規定量以上であるかどうかを判定する。
第3制御部39は、着火判定部36によりアンモニアエンジン2において着火が行われたと判定されると共に、吸湿判定部38により吸湿材26に吸湿された水分量が規定量以上であると判定されると、吸湿材26を加熱するように電気ヒータ27を制御する。
気化判定部40は、改質器13の運転時間に基づいて、吸湿材26に吸湿された水分の気化が終了したかどうかを判定する。
第4制御部41は、気化判定部40により吸湿材26に吸湿された水分の気化が終了したと判定されると、吸湿材26の加熱を停止させるように電気ヒータ27を制御する。
図3は、制御ユニット34により実行される制御処理の手順の詳細を示すフローチャートである。なお、図3では、メイン開閉バルブ20、電気ヒータ27、バイパス上流開閉バルブ28及びバイパス下流開閉バルブ29の制御処理のみが示されている。また、本処理の実行前は、メイン開閉バルブ20、バイパス上流開閉バルブ28及びバイパス下流開閉バルブ29は、何れも閉状態となっている。
図3において、制御ユニット34は、まずイグニッションスイッチ31の操作信号に基づいて、改質器13の起動が指示されたかどうかを判断する(手順S101)。
制御ユニット34は、改質器13の起動が指示されたと判断したときは、バイパス上流開閉バルブ28及びバイパス下流開閉バルブ29を開くように制御する(手順S102)。これにより、改質器13により生成された改質ガスは、バイパス改質ガス流路25を流れてアンモニアエンジン2に供給される。このとき、改質ガスに含まれる水分は、吸湿材26に吸湿される。
続いて、制御ユニット34は、温度センサ33の検出値を取得する(手順S103)。続いて、制御ユニット34は、温度センサ33の検出値に基づいて、アンモニアエンジン2において着火が行われたかどうかを判断する(手順S104)。制御ユニット34は、アンモニアエンジン2において着火が行われていないと判断したときは、手順S103,S104を再度実行する。
制御ユニット34は、アンモニアエンジン2において着火が行われたと判断したときは、バイパス上流開閉バルブ28を閉じるように制御すると共に、メイン開閉バルブ20を開くように制御する(手順S105)。これにより、改質器13により生成された改質ガスは、メイン改質ガス流路18を流れてアンモニアエンジン2に供給される。
続いて、制御ユニット34は、改質器13の運転条件及び運転時間に基づいて、吸湿材26に吸湿された水分量が予め決められた規定量以上であるかどうかを判断する(手順S106)。
このとき、制御ユニット34は、改質器13の運転条件から、改質器13で生成される水分量を算出する。具体的には、改質器13の運転条件は、改質器13に供給されるアンモニアガス及び空気の流量である。改質器13に供給されるアンモニアガスの流量は、改質インジェクタ16の開度で決まる。改質器13に供給される空気の流量は、改質スロットルバルブ15の開度で決まる。そして、制御ユニット34は、改質器13の運転条件及び運転時間から、改質器13で生成される水分のトータル量を算出する。改質器13の運転時間は、改質器13の起動が開始してからの時間である。
制御ユニット34は、吸湿材26に吸湿された水分量が規定量以上でないと判断したときは、バイパス下流開閉バルブ29を閉じるように制御し(手順S110)、本処理を終了する。
制御ユニット34は、吸湿材26に吸湿された水分量が規定量以上であると判断したときは、電気ヒータ27をON制御する(手順S107)。すると、電気ヒータ27により吸湿材26が加熱されるため、吸湿材26に吸湿された水分が気化される。気化された水分(水蒸気)は、バイパス改質ガス流路25を流れてアンモニアエンジン2に供給される。
続いて、制御ユニット34は、電気ヒータ27をON制御してからの経過時間に基づいて、吸湿材26に吸湿された水分の気化が終了したかどうかを判断する(手順S108)。制御ユニット34は、吸湿材26に吸湿された水分の気化が終了していないと判断したときは、手順S108を再度実行する。
制御ユニット34は、吸湿材26に吸湿された水分の気化が終了したと判断したときは、電気ヒータ27をOFF制御する(手順S109)。すると、電気ヒータ27による吸湿材26の加熱が停止する。そして、制御ユニット34は、バイパス下流開閉バルブ29を閉じるように制御し(手順S110)、本処理を終了する。
ここで、第1制御部35は、上記の手順S101,S102を実行する。着火判定部36は、上記の手順S103,S104を実行する。第2制御部37は、上記の手順S105,S110を実行する。吸湿判定部38は、上記の手順S106を実行する。第3制御部39は、上記の手順S107を実行する。気化判定部40は、上記の手順S108を実行する。第4制御部41は、上記の手順S109を実行する。
以上のようなエンジンシステム1において、イグニッションスイッチ31がON操作されることで、改質器13の起動が指示されると、電気ヒータ17が通電される。そして、改質インジェクタ16が開弁することで、改質インジェクタ16からアンモニアガスが噴射し、改質器13にアンモニアガスが供給される。このとき、電気ヒータ17で発生した熱によってアンモニアガスが加熱され、暖められたアンモニアガスの熱が改質器13に伝達されるため、改質器13が昇温する。そして、改質スロットルバルブ15が開弁することで、改質器13に空気が供給される。
改質器13の温度が規定温度に達すると、電気ヒータ17の通電が停止するが、改質器13の改質触媒13bによってアンモニアガスが燃焼し、その燃焼熱によって改質器13が更に昇温する。具体的には、下記式のように、一部のアンモニアと空気中の酸素とが化学反応(酸化反応)することで、アンモニアの燃焼反応が起こり、窒素及び水分を含む燃焼ガスが生成される。
NH+3/4O→1/2N+3/2HO+Q
そして、改質器13の温度が改質可能な温度に達すると、改質器13の改質触媒13bによってアンモニアガスの改質が開始され、水素を含有した改質ガスが生成される。具体的には、下記式のように、アンモニアの燃焼熱によってアンモニアが水素と窒素とに分解される改質反応が起こり、水素及び窒素を含む改質ガスが生成される。このとき、改質ガスには、水分(HO)も含まれる。
NH→3/2H+1/2N−Q
改質器13の起動が開始された直後は、バイパス上流開閉バルブ28及びバイパス下流開閉バルブ29が開弁する。このため、改質器13により生成された改質ガスは、バイパス改質ガス流路25を流れてアンモニアエンジン2の燃焼室に供給される。
このとき、改質ガスに含まれる水分は、吸湿材26に吸湿される。なお、改質ガスに含まれる水分は、バイパス改質ガス流路25の長さによっては途中で冷やされて液体となることがある。改質ガスに含まれる水分が吸湿材26に吸湿されることで、改質ガスから水分が除去される。このため、アンモニアエンジン2の燃焼室に水分が入り込むことはない。従って、スタータモータ(図示せず)によりアンモニアエンジン2が始動すると、燃焼室において改質ガス中の水素が着火して燃焼するようになる。
アンモニアエンジン2において着火が行われると、バイパス上流開閉バルブ28が閉弁すると共に、メイン開閉バルブ20が開弁する。このため、改質器13により生成された改質ガスは、バイパス改質ガス流路25を流れずにメイン改質ガス流路18を流れてアンモニアエンジン2に供給されるようになる。このとき、改質インジェクタ16により改質器13に供給されるアンモニアガスの流量が増加すると共に、改質スロットルバルブ15により改質器13に供給される空気の流量が増加する。従って、改質器13から出力される改質ガスの流量が増加する。そして、アンモニアエンジン2において、燃焼が継続される。
また、改質ガスがバイパス改質ガス流路25を流れているときに、吸湿材26に吸湿された水分量が規定量に達すると、電気ヒータ27が通電される。すると、電気ヒータ27により吸湿材26が加熱されるため、吸湿材26に吸湿された水分が気化され、吸湿材26から水分が取り除かれる。吸湿材26から取り除かれた水分は、バイパス改質ガス流路25を流れてアンモニアエンジン2に供給される。アンモニアエンジン2において着火が行われた後は、アンモニアエンジン2に水分が入り込んでも問題はない。
その後、吸湿材26に吸湿された水分の気化が終了することで、吸湿材26が乾燥状態になると、電気ヒータ27の通電が停止する。そして、バイパス下流開閉バルブ29が閉弁する。
その後、メインスロットルバルブ6及びメインインジェクタ5が開弁することで、アンモニアエンジン2の燃焼室に空気が供給されると共に、メインインジェクタ5からアンモニアガスが噴射し、アンモニアエンジン2の燃焼室にアンモニアガスが供給される。これにより、燃焼室において、アンモニアガスが水素と共に燃焼する。
以上のように本実施形態にあっては、改質器13の起動時に、メイン開閉バルブ20を閉じるように制御すると共に、バイパス上流開閉バルブ28及びバイパス下流開閉バルブ29を開くように制御することにより、改質器13により生成された改質ガスは、バイパス改質ガス流路25を流れてアンモニアエンジン2に供給される。このとき、改質ガスに含まれる水分は、吸湿材26に吸湿されるため、アンモニアエンジン2には供給されない。このため、アンモニアエンジン2において着火が起きやすくなる。そして、アンモニアエンジン2において着火が行われると、バイパス上流開閉バルブ28を閉じるように制御すると共に、メイン開閉バルブ20を開くように制御することにより、改質器13により生成された改質ガスは、メイン改質ガス流路18を流れてアンモニアエンジン2に供給される。吸湿材26に吸湿された水分は、気化された状態で吸湿材26から取り除かれ、着火後のアンモニアエンジン2に供給される。以上のように、アンモニアエンジン2において着火が行われる前に、改質ガスに含まれる水分がアンモニアエンジン2に入り込むことが防止される。これにより、アンモニアエンジン2での着火性が向上する。その結果、アンモニアエンジン2での燃焼性が向上する。
また、アンモニアエンジン2において着火が行われると、改質器13により生成された改質ガスがメイン改質ガス流路18を流れるため、改質ガスが吸湿材26を通ることで発生する圧力損失の増大が抑制される。さらに、吸湿材26に吸湿された水分が気化されて吸湿材26から取り除かれるため、吸湿材26を繰り返し使用することが可能となる。従って、吸湿材26の体格を小型化することができる。
また、本実施形態では、アンモニアエンジン2において着火が行われると、電気ヒータ27により吸湿材26が加熱される。このため、吸湿材26に吸湿された水分は、直ちに気化されて吸湿材26から取り除かれる。従って、吸湿材26を短時間で乾燥させることができる。
また、本実施形態では、吸湿材26に吸湿された水分の気化が終了すると、電気ヒータ27による吸湿材26の加熱が停止するため、省電力化を図ることができる。
また、本実施形態では、アンモニアエンジン2において着火が行われると共に、吸湿材26に吸湿された水分量が規定量以上であると、吸湿材26を加熱するように電気ヒータ27が制御される。このため、アンモニアエンジン2において着火が行われても、吸湿材26に吸湿された水分量が規定量よりも少ないときは、電気ヒータ27により吸湿材26が加熱されない。従って、電気ヒータ27を頻繁に使用しなくて済むため、更なる省電力化を図ることができる。また、吸湿材26に吸湿された水分量が規定量に達するまで、吸湿材26を有効利用することができる。
また、本実施形態では、改質器13に供給されるアンモニアガス及び空気の流量と改質器13の運転時間とに基づいて、吸湿材26に吸湿された水分量が規定量以上であるかどうかを判定することにより、センサを使用すること無く、吸湿材26に吸湿された水分量が規定量以上であるかどうかを安価に判定することができる。
また、本実施形態では、温度センサ33によりアンモニアエンジン2の温度が検出されるので、アンモニアエンジン2において着火が行われたかどうかを容易に判定することができる。
図4は、本発明の他の実施形態に係る燃焼システムとしてのエンジンシステムの要部を制御系の機能ブロックと共に示す構成図である。図4において、本実施形態の燃焼システムであるエンジンシステム1は、水分センサ50を備えている。水分センサ50は、吸湿材26に吸湿された水分を検出する。水分センサ50は、吸湿材26における水分の有無及び水分量等を検出する。
エンジンシステム1は、上記の実施形態における吸湿判定部38及び気化判定部40に代えて、吸湿判定部38A及び気化判定部40Aを備えている。吸湿判定部38Aは、水分センサ50の検出値に基づいて、吸湿材26に吸湿された水分量が規定量以上であるかどうかを判定する。気化判定部40Aは、水分センサ50の検出値に基づいて、吸湿材26に吸湿された水分の気化が終了したかどうかを判定する。
図5は、図4に示された制御ユニット34により実行される制御処理の手順の詳細を示すフローチャートであり、図3に対応している。
図5において、制御ユニット34は、図3に示されるフローチャートにおける上記の手順S101〜S105を実行した後、水分センサ50の検出値を取得する(手順S121)。そして、制御ユニット34は、水分センサ50の検出値に基づいて、吸湿材26に吸湿された水分量が規定量以上であるかどうかを判断する(手順S122)。
制御ユニット34は、吸湿材26に吸湿された水分量が規定量以上でないと判断したときは、図3に示されるフローチャートと同様に、手順S110を実行する。制御ユニット34は、吸湿材26に吸湿された水分量が規定量以上であると判断したときは、図3に示されるフローチャートと同様に、電気ヒータ27をON制御する(手順S107)。
続いて、制御ユニット34は、水分センサ50の検出値を取得する(手順S123)。そして、制御ユニット34は、水分センサ50の検出値に基づいて、吸湿材26に吸湿された水分の気化が終了したかどうかを判断する(手順S124)。制御ユニット34は、吸湿材26に吸湿された水分の気化が終了していないと判断したときは、手順S123,S124を再度実行する。制御ユニット34は、吸湿材26に吸湿された水分の気化が終了したと判断したときは、図3に示されるフローチャートと同様に、手順S109,S110を順次実行する。
ここで、吸湿判定部38Aは、上記の手順S121,S122を実行する。気化判定部40Aは、上記の手順S123,S124を実行する。
このような本実施形態では、水分センサ50により吸湿材26に吸湿された水分が検出されるため、計算処理を行うことなく、吸湿材26に吸湿された水分量が規定量以上であるかどうか、及び吸湿材26に吸湿された水分の気化が終了したかどうかを正確に判定することができる。また、1つの水分センサ50が兼用して使用されるため、センサのコストを抑えることができる。
なお、本発明は、上記実施形態には限定されない。例えば上記実施形態では、改質器13の運転条件または水分センサ50の検出値に基づいて、吸湿材26に吸湿された水分量が把握されているが、特にその形態には限られず、例えば吸湿材26の上流側(前側)及び下流側(後側)の圧力をそれぞれ圧力センサにより計測し、吸湿材26の前後の圧力差から吸湿材26に吸湿された水分量を把握してもよい。
また、上記実施形態では、改質器13の運転時間または水分センサ50の検出値に基づいて、吸湿材26に吸湿された水分の気化が終了したかどうかが判定されているが、特にその形態には限られず、例えば吸湿材26に熱電対等の温度センサを配置し、吸湿材26の温度が規定値に達したときに、吸湿材26に吸湿された水分の気化が終了したと判定してもよい。
また、上記実施形態では、アンモニアエンジン2において着火が行われると共に、吸湿材26に吸湿された水分量が規定量以上であるときに、電気ヒータ27により吸湿材26を加熱することにより、吸湿材26に吸湿された水分を気化させているが、特にその形態には限られず、アンモニアエンジン2において着火が行われると、吸湿材26に吸湿された水分量にかかわらず、電気ヒータ27により吸湿材26を加熱してもよい。この場合には、吸湿材26の体格を更に小型化することができる。
また、上記実施形態では、電気ヒータ27により吸湿材26を加熱することにより、吸湿材26に吸湿された水分を気化させているが、吸湿材26に吸湿された水分を気化させる方法としては、特に電気ヒータ27には限られない。例えば、吸湿材26をアンモニアエンジン2の燃焼室の近くに設置し、燃焼室の排熱を利用して、吸湿材26に吸湿された水分を気化させてもよい。また、改質器13から出力される改質ガスの温度は上昇するため、改質ガスの熱によって吸湿材26に吸湿された水分を成り行きで気化させてもよい。
また、上記実施形態では、バイパス改質ガス流路25がメイン改質ガス流路18に分岐接続されているが、特にその形態には限られず、バイパス改質ガス流路25をアンモニアエンジン2に直接接続してもよい。この場合には、吸湿材26から取り除かれた水分は、アンモニアエンジン2に直接供給される。
また、上記実施形態は、アンモニアエンジン2を備えたエンジンシステム1であるが、本発明は、特にエンジンシステム1には限られず、例えばガスタービン等のような燃焼器を備えた燃焼システムであれば、適用可能である。
また、上記実施形態では、燃料ガスとしてアンモニアガスが使用されているが、本発明は、燃料ガスとして炭化水素ガス等を使用した燃焼システムにも適用可能である。
また、上記実施形態では、酸化性ガスとして空気が使用されているが、本発明は、酸化性ガスとして酸素を使用した燃焼システムにも適用可能である。
1…エンジンシステム(燃焼システム)、2…アンモニアエンジン(燃焼器)、13…改質器、18…メイン改質ガス流路、20…メイン開閉バルブ(第1開閉バルブ)、22…空気供給部(酸化性ガス供給部)、23…アンモニアガス供給部(燃料ガス供給部)、25…バイパス改質ガス流路、26…吸湿材、27…電気ヒータ(ヒータ部)、28…バイパス上流開閉バルブ(第2開閉バルブ)、29…バイパス下流開閉バルブ(第3開閉バルブ)、33…温度センサ、35…第1制御部、36…着火判定部、37…第2制御部、38,38A…吸湿判定部、39…第3制御部、40,40A…気化判定部、41…第4制御部、50…水分センサ。

Claims (7)

  1. 酸化性ガスを用いて燃料ガスを改質して水素を含有した改質ガスを生成する改質器と、
    前記改質器に前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、
    前記改質器に前記酸化性ガスを供給する酸化性ガス供給部と、
    前記改質器により生成された前記改質ガスに含まれる水素を燃焼させる燃焼器と、
    前記改質器と前記燃焼器とを接続し、前記改質器から前記燃焼器に向けて前記改質ガスが流れるメイン改質ガス流路と、
    前記メイン改質ガス流路をバイパスするように前記改質器と前記燃焼器とを接続し、前記改質器から前記燃焼器に向けて前記改質ガスが流れるバイパス改質ガス流路と、
    前記バイパス改質ガス流路に配設され、前記改質ガスに含まれる水分を吸湿する吸湿材と、
    前記メイン改質ガス流路に配設された第1開閉バルブと、
    前記バイパス改質ガス流路における前記吸湿材よりも上流側に配設された第2開閉バルブと、
    前記バイパス改質ガス流路における前記吸湿材よりも下流側に配設された第3開閉バルブと、
    前記改質器の起動時に、前記第1開閉バルブを閉じるように制御すると共に、前記第2開閉バルブ及び前記第3開閉バルブを開くように制御する第1制御部と、
    前記第1制御部による制御処理が実行された後、前記燃焼器において着火が行われたかどうかを判定する着火判定部と、
    前記着火判定部により前記燃焼器において着火が行われたと判定されると、前記第2開閉バルブを閉じるように制御すると共に、前記第1開閉バルブを開くように制御する第2制御部とを備える燃焼システム。
  2. 前記吸湿材を加熱するヒータ部と、
    前記着火判定部により前記燃焼器において着火が行われたと判定されると、前記吸湿材を加熱するように前記ヒータ部を制御する第3制御部とを更に備える請求項1記載の燃焼システム。
  3. 前記吸湿材に吸湿された水分の気化が終了したかどうかを判定する気化判定部と、
    前記気化判定部により前記吸湿材に吸湿された水分の気化が終了したと判定されると、前記吸湿材の加熱を停止させるように前記ヒータ部を制御する第4制御部とを更に備える請求項2記載の燃焼システム。
  4. 前記吸湿材に吸湿された水分量が予め決められた規定量以上であるかどうかを判定する吸湿判定部を更に備え、
    前記第3制御部は、前記着火判定部により前記燃焼器において着火が行われたと判定されると共に、前記吸湿判定部により前記吸湿材に吸湿された水分量が前記規定量以上であると判定されると、前記吸湿材を加熱するように前記ヒータ部を制御する請求項3記載の燃焼システム。
  5. 前記吸湿判定部は、前記改質器に供給される前記燃料ガス及び前記酸化性ガスの流量と前記改質器の運転時間とに基づいて、前記吸湿材に吸湿された水分量が前記規定量以上であるかどうかを判定する請求項4記載の燃焼システム。
  6. 前記吸湿材に吸湿された水分を検出する水分センサを更に備え、
    前記吸湿判定部は、前記水分センサの検出値に基づいて、前記吸湿材に吸湿された水分量が前記規定量以上であるかどうかを判定し、
    前記気化判定部は、前記水分センサの検出値に基づいて、前記吸湿材に吸湿された水分の気化が終了したかどうかを判定する請求項4記載の燃焼システム。
  7. 前記燃焼器の温度を検出する温度センサを更に備え、
    前記着火判定部は、前記温度センサの検出値に基づいて、前記燃焼器において着火が行われたかどうかを判定する請求項1〜6の何れか一項記載の燃焼システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023286456A1 (ja) * 2021-07-13 2023-01-19 株式会社豊田自動織機 燃焼器及び改質装置
WO2023248725A1 (ja) * 2022-06-24 2023-12-28 株式会社豊田自動織機 アンモニアエンジンシステム

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