JP2021071095A - ターボチャージャ - Google Patents

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Abstract

【課題】タービンハウジング内が負圧になると、連結シャフトとベアリングハウジングとの間に供給されたオイルが吸われて、タービンハウジング内に漏れる虞がある。【解決手段】ベアリングハウジング50には、連通シャフト80が挿通されている。ベアリングハウジング50の連通シャフト80の回転軸線RAにおける一方側には、タービンハウジング40が固定されている。タービンハウジング40には、連通シャフト80の回転軸線RAにおける一方側に接続されるタービンホイール70が収容されている。ベアリングハウジング50の第1対向面54とタービンホイール70の第2対向面73との間には、タービンホイール70とベアリングハウジング50との隙間を小さくするための第1アブレーダブルシール130が配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ターボチャージャに関する。
特許文献1のターボチャージャにおいては、タービンハウジングとコンプレッサハウジングとがベアリングハウジングによって連結されたような構造になっている。タービンハウジング内には、タービンホイールが収容されている。タービンホイールは、連結シャフトによってコンプレッサホイールに連結されている。連結シャフトは、ベアリングハウジングに挿入されている。また、コンプレッサホイールは、コンプレッサハウジング内に収容されている。そして、連結シャフトとベアリングハウジングとの間には、オイルが供給されている。
特開2014−47732号公報
特許文献1に記載のようなターボチャージャにおいて、ガスがタービンハウジング内を流れる際に、当該タービンハウジング内が負圧になる。この負圧によって、連結シャフトとベアリングハウジングとの間に供給されたオイルが吸われて、タービンハウジング内に漏れる虞がある。同様に、ガスがコンプレッサハウジング内を流れる際に、当該コンプレッサハウジング内が負圧になるため、連結シャフトとベアリングハウジングとの間に供給されたオイルがコンプレッサハウジング内に漏れる虞がある。
上記課題を解決するため、本発明は、ベアリングハウジングと、前記ベアリングハウジングに取り付けられるシールプレートと、前記シールプレートに固定され、前記シールプレートと共にコンプレッサホイールの収容空間を区画するコンプレッサハウジングと、前記ベアリングハウジングに固定され、前記ベアリングハウジングと共にタービンホイールの収容空間を区画するタービンハウジングと、前記タービンハウジングに収容された前記タービンホイールと、前記コンプレッサハウジングに収容された前記コンプレッサホイールと、前記タービンホイール及び前記コンプレッサホイールを連結するとともに、前記ベアリングハウジングに挿入される連結シャフトと、を備えているターボチャージャであって、前記タービンホイールと前記ベアリングハウジングとが対向している箇所、及びコンプレッサホイールと前記シールプレートとが対向している箇所の少なくともいずれか一方には、前記対向している箇所の隙間を小さくするためのホイールシール部が配置されている。
上記構成によれば、ホイールシール部によって、タービンホイールとベアリングハウジングとの隙間、及びコンプレッサホイールとシールプレートとの隙間の少なくともいずれか一方は、ホイールシール部がない場合と比べて小さくなる。タービンハウジング内やコンプレッサ内が負圧になっても、隙間が小さくなる分だけ、これらハウジング内へと向かうオイルの流れを堰き止めることができる。その結果、連結シャフトとベアリングハウジングとの間からオイルが吸われにくく、当該オイルがタービンハウジングやコンプレッサハウジング内へ漏れ出すことを抑制できる。
内燃機関の概略図。 ターボチャージャの断面図。
以下、ターボチャージャの一実施形態について、図面を参照して説明する。まず、車両の内燃機関10の概略構成について説明する。
図1に示すように、内燃機関10は、当該内燃機関10の外部からの吸気が流通する吸気通路11を備えている。吸気通路11には、燃料を吸気と混合して燃焼させる気筒12が接続されている。気筒12には、当該気筒12から排気を排出するための排気通路13が接続されている。
内燃機関10は、排気の流れを利用して吸気を圧縮するためのターボチャージャ20を備えている。ターボチャージャ20のコンプレッサハウジング30は、吸気通路11に取り付けられている。また、ターボチャージャ20のタービンハウジング40は、排気通路13に取り付けられている。
コンプレッサハウジング30及びタービンハウジング40は、ターボチャージャ20におけるベアリングハウジング50を介して接続されている。また、コンプレッサハウジング30とベアリングハウジング50との間には、シールプレート60が介在されている。
タービンハウジング40の内部には、排気の流れによって回転するタービンホイール70が収容されている。タービンホイール70には、連結シャフト80の一端部が接続されている。連結シャフト80の回転軸線RA方向における中央部分は、ベアリングハウジング50の内部に収容されており、回転可能に支持されている。
連結シャフト80の他端部には、コンプレッサホイール90が接続されている。コンプレッサホイール90は、コンプレッサハウジング30とシールプレート60とによって区画された収容空間内に配置されている。
次に、ターボチャージャ20の内部構造について、詳述する。
図2に示すように、ベアリングハウジング50は、全体として、回転軸線RA方向に延びる円柱状となっている。ベアリングハウジング50の径方向の中央部には、略円柱形状の支持孔51が区画されている。なお、支持孔51には、図示しないオイル導入路を介しいてオイルが導入される。
また、ベアリングハウジング50には、支持孔51の周りに、オイル排出路52が区画されており、オイル排出路52は、支持孔51と連通している。さらに、ベアリングハウジング50には、冷却水が流通する冷却水通路53が区画されている。冷却水通路53は、ベアリングハウジング50における回転軸線RA方向の大部分の範囲に亘っている。冷却水通路53には、図示しないウォータポンプから圧送された冷却水が流通し、冷却水通路53を流通する冷却水との熱交換によってベアリングハウジング50が冷却される。
ベアリングハウジング50の回転軸線RA方向の一方側の外面には、タービンハウジング40が取り付けられている。ベアリングハウジング50とタービンハウジング40との隙間には、タービンハウジング40の内部を流通する排気の熱がベアリングハウジング50に伝達されることを抑制する遮熱板120が配置されている。遮熱板120は、全体として円環状となっており、支持孔51を囲うように配置されている。遮熱板120の内径は、ベアリングハウジング50の支持孔51の径よりも大きくなっている。そのため、回転軸線RA方向から視たときに、遮熱板120の内縁よりも内側であるとともに、支持孔51よりも外側の部分には、ベアリングハウジング50の外面の一部である第1対向面54が遮熱板120から露出している。
タービンハウジング40内には、タービン室41が区画されている。タービン室41は、略円柱形状となっており、回転軸線RA方向のベアリングハウジング50側は、開口している。すなわち、タービン室41は、タービンハウジング40とベアリングハウジング50とによって区画されている。
タービンハウジング40においてタービン室41の周囲には、タービン室41に流入させる排ガスが流れる排ガス流入路42が区画されている。排ガス流入路42は、連通路43を介して、タービン室41と連通している。連通路43は、タービン室41の周囲を環状に延びている。また、タービン室41の軸線方向の一方側は、タービン室41から排出される排ガスが流れる排ガス流出路44が連通されている。
ベアリングハウジング50の回転軸線RA方向の他方側の面である他端面55においては、凹部56が、回転軸線RA方向のタービンハウジング40側に向かって凹んでいる。凹部56の底面では、上述した支持孔51が開口している。円柱状の凹部56の内径は、支持孔51の径よりも大きくなっている。回転軸線RA方向から視たときに、凹部56の円中心と支持孔51の円中心とは一致している。
ベアリングハウジング50の他端面55には、凹部56を覆うように、全体として板状のシールプレート60が接続されている。シールプレート60には、連結シャフト80が挿通される挿通孔61が貫通している。挿通孔61の軸線とベアリングハウジング50の支持孔51の軸線とは一致している。
シールプレート60の回転軸線RA方向のタービンハウジング40とは反対側には、コンプレッサハウジング30が取り付けられている。コンプレッサハウジング30には、コンプレッサ収容部31が区画されている。コンプレッサ収容部31は、全体として円柱状であり、回転軸線RA方向のシールプレート60側に開口している。すなわち、コンプレッサ収容部31は、コンプレッサハウジング30とシールプレート60とによって区画されている。コンプレッサ収容部31の回転軸線RA方向のシールプレート60とは反対側には、コンプレッサ流入路32が連通している。コンプレッサ流入路32からは、コンプレッサ収容部31に吸気が流れ込む。コンプレッサハウジング30とシールプレート60との間には、コンプレッサ収容部31で圧縮された空気が流れるコンプレッサ流出路33が区画されている。
次に、上記の各ハウジングの内部の構造について説明する。
ベアリングハウジング50の支持孔51には、略円筒形状のフロートベアリング100が挿入されている。回転軸線RA方向におけるフロートベアリング100の寸法は回転軸線RA方向におけるベアリングハウジング50の寸法よりも小さくなっている。フロートベアリング100は、支持孔51の回転軸線RA方向における中央部に配置されている。フロートベアリング100の回転軸線RA方向の一端部には、フロートベアリング100の内部空間と、オイル排出路52とを連通させる貫通路101が区画されている。
ベアリングハウジング50の凹部56には、スラストベアリング140が収容されている。スラストベアリング140は、全体として円環状となっており、スラストベアリング140の外径は、凹部56の内径よりも小さくなっている。スラストベアリング140は凹部56の底に嵌め込まれている。
スラストベアリング140の径方向内側には、全体として環状のスラストカラー111が嵌め込まれている。スラストカラー111の回転軸線RA方向におけるタービンハウジング40側の端面は、フロートベアリング100の回転軸線RA方向におけるコンプレッサハウジング30側の端面に接している。
スラストカラー111の回転軸線RA方向におけるコンプレッサハウジング30側には、ブッシュ62が接続されている。ブッシュ62は、シールプレート60の挿通孔61に嵌め込まれている。ブッシュ62は全体として円筒状となっている。
ブッシュ62の外周面においては、溝62aが窪んでいる。溝62aは、ブッシュ62の周方向の全周に亘って環状に延びている。溝62aには、ブッシュ62の外周面とベアリングハウジング50の凹部56の内周面との間の隙間をシールするブッシュシール150が取り付けられている。ブッシュシール150は、円環状となっている。ブッシュシール150の材質は合成樹脂となっている。
ベアリングハウジング50の支持孔51には、連結シャフト80が挿入されている。連結シャフト80は、回転軸線RA方向のタービンハウジング40側からコンプレッサハウジング30側に向けて、大径部81と、中径部82と、小径部83と、を備えている。大径部81は、全体として円柱状となっている。大径部81の外径は、支持孔51の内径よりも僅かに小さくなっている。
連結シャフト80の大径部81は、支持孔51におけるタービンホイール70側の端に配置されている。大径部81の外周面においては、溝81aが窪んでいる。溝81aは、大径部81の周方向について、全周に亘って環状に延びている。溝81aには、大径部81と支持孔51との間の隙間をシールするシャフトシール110が取り付けられている。シャフトシール110は、円環状となっている。シャフトシール110の材質は合成樹脂となっている。
大径部81には、タービンホイール70が固定されている。タービンホイール70は、タービンハウジング40のタービン室41に収容されている。タービンホイール70の材質は、ニッケルが添加された合金鋼となっている。タービンホイール70は、略円板状の底板部74を備えている。底板部74の外径は、ベアリングハウジング50の支持孔51の径よりも大きくなっている。したがって、底板部74のベアリングハウジング50側の面の一部は、上述したベアリングハウジング50の第1対向面54に対向する第2対向面73になっている。底板部74の中央部からは、回転軸線RA方向のタービンハウジング40側に向けて全体として円柱形状の軸部71が延びている。軸部71の外径は、連結シャフト80の大径部81と略同じ大きさとなっている。
軸部71の外周面からは、軸部71の径方向外側に向かって複数の翼部72が突出している。翼部72は軸部71における回転軸線RA方向の略全域に亘って延びている。各翼部72は、軸部71の周方向において等間隔となるように配置されている。なお、各翼部72のベアリングハウジング50側の端は、底板部74にまで至っている。
タービンホイール70の第2対向面73と、その第2対向面73と対向するベアリングハウジング50の第1対向面54との間には、これらの隙間を小さくするための第1アブレーダブルシール130が取り付けられている。第1アブレーダブルシール130は、円環状となっており、回転軸線RAを囲うように配置されている。また、第1アブレーダブルシール130の材質は、タービンホイール70よりも軟質な合成樹脂である。なお、本実施形態において、第1アブレーダブルシール130は、ベアリングハウジング50とタービンホイール70との隙間を小さくするためのホイールシール部として機能している。
連結シャフト80の中径部82は、大径部81の回転軸線RA方向のコンプレッサハウジング30側に接続されている。中径部82は、大径部81よりも外径の小さい円柱状となっており、中径部82の外径は、フロートベアリング100の内径よりも僅かに小さくなっている。中径部82の回転軸線RA方向の寸法は、フロートベアリング100の回転軸線RA方向の寸法と略同じになっている。
連結シャフト80の中径部82は、フロートベアリング100に挿入されている。中径部82の外周面とフロートベアリング100の内周面との間には、図示しないオイル導入通路を介してオイルが供給される。したがって、連結シャフト80は、中径部82の外周面とフロートベアリング100の内周面との間に供給されたオイルを介して回転可能に支持されている。なお、中径部82と大径部81との間の段差には、フロートベアリング100の端面が当接している。
小径部83は、中径部82の回転軸線RA方向のコンプレッサハウジング30側に接続されている。小径部83は、中径部82よりも外径の小さい円柱状となっている。小径部83は、スラストカラー111及びブッシュ62を貫通して、コンプレッサハウジング30の内部まで延びている。
小径部83の回転軸線RA方向のコンプレッサハウジング30の端部には、コンプレッサホイール90が固定されている。コンプレッサホイール90は、コンプレッサ収容部31に収容されている。コンプレッサホイール90の材質は、ニッケルが添加された合金鋼となっている。コンプレッサホイール90は、略円板状の底板部94を備えている。底板部94の外径は、シールプレート60の挿通孔61の径よりも大きくなっている。したがって、底板部94のシールプレート60側の面は、シールプレート60におけるコンプレッサハウジング30側の面である第3対向面63に対向する第4対向面95になっている。底板部94の中央部からは、回転軸線RA方向におけるコンプレッサハウジング30側に向けて全体として円柱状の軸部91が延びている。軸部91の外径は、連結シャフト80の大径部81と略同じ大きさとなっている。軸部91には取り付け穴92が区画されており、取り付け穴92の径は、連結シャフト80の小径部83と略同じ大きさである。
軸部91の外周面からは、複数の翼部93が、軸部91の径方向外側に向かって突出している。翼部93は、軸部91における回転軸線RA方向の略全域に亘って延びている。各翼部93は、軸部91の周方向において等間隔となるように配置されている。なお、各翼部93のシールプレート60側の端は、底板部94にまで至っている。
コンプレッサホイール90の取り付け穴92には、連結シャフト80の小径部83が挿入されている。そして、小径部83の先端に圧入された栓体84によって、コンプレッサホイール90が小径部83から脱落しないように固定されている。
コンプレッサホイール90の第4対向面95と、その第4対向面95と対向するシールプレート60の第3対向面63との間には、これらの隙間を防ぐための第2アブレーダブルシール160が取り付けられている。第2アブレーダブルシール160は、円環状となっており、回転軸線RAを囲うように配置されている。第2アブレーダブルシール160の材質はコンプレッサホイール90よりも軟質な合成樹脂である。なお、本実施形態において、第2アブレーダブルシール160は、ベアリングハウジング50とコンプレッサホイール90との隙間を小さくするためのホイールシール部として機能している。
次に、本実施形態の作用について説明する。
内燃機関10において、気筒12から排出された排気ガスは、排ガス流入路42に供給され、連通路43を介してタービン室41に流れ込む。タービン室41に排気ガスが流れ込むと、タービンホイール70は、タービン室41に流れ込んだ排気ガスによって回転する。そして、タービンホイール70の回転に伴って、コンプレッサホイール90が、連結シャフト80を介してタービンホイール70と一体的に回転する。コンプレッサホイール90が回転すると、コンプレッサ流入路32からコンプレッサ収容部31に流れ込んだ吸気が、コンプレッサホイール90の回転によって圧縮され、高圧となった吸気がコンプレッサ流出路33から気筒12へ流れ込む。
ターボチャージャ20において、連結シャフト80の中径部82とフロートベアリング100との間に供給されたオイルは、連結シャフト80の回転に伴う遠心力によって連通路43からオイル排出路52へと排出される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)連結シャフト80の回転速度が遅い場合には、連結シャフト80の回転に伴う遠心力が比較的に小さい。そのため、連結シャフト80の中径部82とフロートベアリング100との間に供給されたオイルが、オイル排出路52から排出されず、貫通路101及びオイル排出路52を塞いでしまう場合がある。その結果、大径部81と支持孔51の間を伝って、シャフトシール110と支持孔51との間から漏出する虞がある。
本実施形態によれば、タービンホイール70の第2対向面73と、ベアリングハウジング50の第1対向面54との間には、第1アブレーダブルシール130が配置されている。そのため、本実施形態では、第1アブレーダブルシール130がない場合と比べて、タービンホイール70とベアリングハウジング50との隙間が小さくなっている。よって、上述したように、タービン室41に比較的に大きな負圧が発生しても、第1アブレーダブルシール130の分だけ隙間が小さくなり、空気の流れを堰き止めることができ、連結シャフト80とベアリングハウジング50との間に供給されたオイルが吸われにくい。この点、コンプレッサホイール90とシールプレート60との隙間における第2アブレーダブルシール160についても同様である。
(2)本実施形態においては、第1アブレーダブルシール130の材質が、タービンホイール70よりも軟質な樹脂となっている。そのため、タービンホイール70が第1アブレーダブルシール130に接触しても、タービンホイール70は損傷せずに、第1アブレーダブルシール130が削られるだけである。むしろ、第1アブレーダブルシール130の寸法を、タービンホイール70によって多少削られることを前提として設計すれば、第1アブレーダブルシール130は、タービンホイール70に接するか接しないかのところまで削られる。そのため、第1アブレーダブルシール130とタービンホイール70との隙間を最小限にできる。この点、第2アブレーダブルシール160についても同様である。
(3)上記実施形態によれば、第1アブレーダブルシール130は、回転軸線RAを囲うように環状となっている。そのため、周方向全域に亘って、タービンホイール70とベアリングハウジング50との隙間を小さくできる。この点、第2アブレーダブルシール160についても同様である。
上記実施形態は以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態において、第1アブレーダブルシール130及び第2アブレーダブルシール160は、少なくとも一方が備わっていればよい。例えば、連結シャフト80の形状等により、シャフトシール110によって充分にタービンハウジング40へのオイル漏出が防げている場合には、第1アブレーダブルシール130を省略して、第2アブレーダブルシール160のみが備わっていてもよい。
・上記実施形態において、ホイールシール部は、アブレーダブルシールでなくてもよい。例えば、樹脂製のオーリングであってもよい。ホイールシール部は、第1対向面54と第2対向面73との間に配置されていれば材質は問わず、隙間を全て埋めていてもよいし、隙間の一部を埋めていてもよい。
・上記実施形態において、第1アブレーダブルシール130及び第2アブレーダブルシール160の形状は、環状でなくてもよい。例えば、シャフトシール110の周方向の一部分からのオイルの漏出が他の部分からのオイルの漏出よりも多いのであれば、そのオイルの漏出が多い部分に合わせて第1アブレーダブルシール130の延設範囲を設定してもよい。
・上記実施形態において、タービンホイール70及びコンプレッサホイール90の材質は、上記実施形態の例に限られない。例えば、ニッケルが添加されていない合金鋼であってもよい。
・上記実施形態において、タービンホイール70の第2対向面73において、第1アブレーダブルシール130と接触する箇所に、例えば突起や翼が設けられており、第1アブレーダブルシール130を削りやすい形状となっていてもよい。この点、コンプレッサホイール90の第4対向面95についても同様である。
・上記実施形態において、第1アブレーダブルシール130の位置は、タービンホイール70やベアリングハウジング50の形状に併せて適宜変更されてもよい。この場合、少なくとも、タービンホイール70の外面とベアリングハウジング50とが対向する箇所に配置されればよい。例えば、第1アブレーダブルシール130は、ベアリングハウジング50ではなく、タービンホイール70の第2対向面73に取り付けられていてもよい。
・上記実施形態において、タービンホイール70の形状は、上記実施形態の例に限られない。タービンホイール70は、ベアリングハウジング50と対向する第2対向面73を備えていればよく、例えば、翼部72の形状は、適宜変更すればよい。
・上記実施形態において、コンプレッサホイール90の形状は、上記実施形態の例に限られない。コンプレッサホイール90は、シールプレート60と対向する第4対向面95を備えていればよく、例えば、翼部93の形状は、適宜変更すればよい。
10…内燃機関、11…吸気通路、12…気筒、13…排気通路、20…ターボチャージャ、30…コンプレッサハウジング、31…コンプレッサ収容部、32…コンプレッサ流入部、33…コンプレッサ流出路、40…タービンハウジング、41…タービン室、42…排ガス流入路、43…連通路、44…排ガス流出路、50…ベアリングハウジング、51…支持孔、52…オイル排出路、53…冷却水通路、54…第1対向面、55…他端面、56…凹部、60…シールプレート、61…挿通孔、62…ブッシュ、62a…溝、63…第3対向面、70…タービンホイール、71…軸部、72…翼部、73…第2対向面、74…底板部、80…連結シャフト、81…大径部、81a…溝、82…中径部、83…小径部、84…栓体、90…コンプレッサホイール、91…軸部、92…取り付け穴、93…翼部、94…底板部、95…第4対向面、100…フロートベアリング、101…貫通路、110…シャフトシール、111…スラストカラー、120…遮熱板、130…第1アブレーダブルシール、140…スラストベアリング、150…ブッシュシール、160…第2アブレーダブルシール、RA…回転軸線。

Claims (1)

  1. ベアリングハウジングと、
    前記ベアリングハウジングに取り付けられるシールプレートと、
    前記シールプレートに固定され、前記シールプレートと共にコンプレッサホイールの収容空間を区画するコンプレッサハウジングと、
    前記ベアリングハウジングに固定され、前記ベアリングハウジングと共にタービンホイールの収容空間を区画するタービンハウジングと、
    前記タービンハウジングに収容された前記タービンホイールと、
    前記コンプレッサハウジングに収容された前記コンプレッサホイールと、
    前記タービンホイール及び前記コンプレッサホイールを連結するとともに、前記ベアリングハウジングに挿入される連結シャフトと、
    を備えているターボチャージャであって、
    前記タービンホイールと前記ベアリングハウジングとが対向している箇所、及びコンプレッサホイールと前記シールプレートとが対向している箇所の少なくともいずれか一方には、前記対向している箇所の隙間を小さくするためのホイールシール部が配置されている
    ターボチャージャ。
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