JP2021070117A - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、システム及び物品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】次工程を考慮した効率の良い姿勢を決定する情報処理装置を提供する。【解決手段】対象物1を把持する把持部の姿勢を決定する情報処理装置5であって、対象物1の計測データから得られる対象物1の姿勢と、対象物1の回転対称部位に関する情報とに基づき、把持部が対象物1を把持するための把持姿勢候補を複数算出する算出部14と、対象物1の回転対称部位とは異なる部位である特定部位2に関する情報に基づき、複数の把持姿勢候補から、把持部が対象物1を把持する把持姿勢を決定する処理部6とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム、システム及び物品の製造方法に関する。
工場などの生産ラインにおいて、山積みされた対象物(ワーク)の中からビジョンシステムを用いて3次元位置姿勢を認識することで、一つの対象物を特定し、ロボットに取り付けたハンドにより把持を行う、バラ積みピッキング技術が近年開発されている。
対象物には、把持しようとする部位が形状の対称性をもっているものが多く存在する。把持しようとする部位が形状の対称性をもっている場合は、認識した物体の姿勢に対し、回転対称軸について回転もしくは並進させたとしても、把持部位周辺の物体の見え方が変わらない。
特許文献1に示されるように、対象物がハンドの位置姿勢に関して自由度を持つ場合に、対象物の形状対称性に基づき、複数の把持姿勢を設定して把持可否判定を行う技術がある。この技術では、対象物とハンドの相対関係と、対象物形状の部分的な対称性に基づき、複数の把持姿勢に関して、把持可否判定を行う。
対象物には、回転対称構造の他に突起や切欠き、溝といった対称部位の位相を特定するための手掛かりとなる非回転対称部位を持つ対象物が多く存在する。このような対象物は把持後の組付先や整列先(次工程)の状態によっては、認識した対象物姿勢のままでは、ロボットハンドの動作制約があり、把持したい部位を把持出来ず、そのまま次工程に対応出来ないという問題がある。
そこで、本発明は、例えば、次工程を考慮した効率の良い姿勢を決定する情報処理装置を提供することを目的とする。
その目的を達成するために、本発明は、対象物を把持する把持部の姿勢を決定する情報処理装置であって、対象物の計測データから得られる対象物の姿勢と、対象物の回転対称部位に関する情報とに基づき、把持部が対象物を把持するための把持姿勢候補を複数算出する算出部と、対象物の回転対称部位とは異なる部位である特定部位に関する情報に基づき、複数の把持姿勢候補から、把持部が対象物を把持する把持姿勢を決定する処理部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、例えば、次工程を考慮した効率の良い姿勢を決定する情報処理装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について実施例を用いて説明する。なお、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略ないし簡略化する。
〔実施例1〕
図1は、情報処理装置5の構成を示している。情報処理装置5は、認識部9、モデル情報入力部10、把持教示部11、対称性情報設定部12、特定部位設定部13、把持姿勢算出部14、判定部15を含む。情報処理装置5は計測装置(計測部)3に接続されているが、計測装置3を含めて一体として情報処理装置として構成してもよい。以下、情報処理装置5を構成する各部について説明する。
図1は、情報処理装置5の構成を示している。情報処理装置5は、認識部9、モデル情報入力部10、把持教示部11、対称性情報設定部12、特定部位設定部13、把持姿勢算出部14、判定部15を含む。情報処理装置5は計測装置(計測部)3に接続されているが、計測装置3を含めて一体として情報処理装置として構成してもよい。以下、情報処理装置5を構成する各部について説明する。
認識部9では、計測装置3を用いて収容箱にバラ積みされた多数の対象物1の計測データを取得し、その中から一個体を検出してその位置姿勢を計測装置3における座標系(計測座標系)で算出する。算出した計測座標系における対象物1の位置姿勢について、事前にキャリブレーションにより求めておいた、計測装置、ロボット間の相対位置姿勢を用いて、ロボット座標系における、対象物1の位置姿勢へ算出(変換)することが出来る。後述する認識部9で算出された対象物1の位置姿勢情報は、さらに後述する把持姿勢算出部14へ入力される。そして、認識部9で算出した位置姿勢は、特定部位2の観測状況によって対象物1の姿勢を一意に特定できていない場合がある。
モデル情報入力部10では、対象物1の3次元形状モデルと、対象物1を把持するロボットアーム7の先端に備えているロボットハンドであるハンド(把持部)8の3次元形状モデルを入力する。3次元形状モデルには、たとえば物体形状を複数の三角形の面(ポリゴン)で近似表現したポリゴンモデルを用いることができる。各ポリゴンは、物体表面上の点の3次元座標と、それらの点の連結情報によって構成される。ポリゴンは三角形で構成されるのが一般的であるが、四角形や五角形であってもよい。ほかにも、3次元形状モデルには、CADデータのようにB−Rep(Boundary−Representation)表現と呼ばれる、区分されたパラメータ曲面の集合で形状を表現したモデルを用いてもよい。その他、物体の3次元形状を表現可能なモデルであれば、いかなるものであってもかまわない。
把持教示部11では、モデル情報入力部10で入力された対象物モデル16の対象物座標系とロボットハンドモデルのハンド座標系に基づき、対象物1の把持を行う際の対象物1とハンド8との相対位置姿勢(相対把持位置姿勢)を登録する。なお、対象物1にはあらかじめ固有の座標系が設定されているものとする。図2は実施例1における対象物とハンドの相対把持姿勢の登録方法の例を示す図である。相対把持位置姿勢の登録には、例えば、図2のように、対象物モデル16及びハンドモデル17を仮想空間上で操作して把持の際の幾何関係と同様に配置し、そのときの相対位置姿勢を取得する。あるいは、実環境に配置した対象物1の位置及び姿勢をビジョンシステムで認識後、ハンド8がその対象物1を把持できる位置姿勢にロボットアームを移動させ、そのときのハンド8の位置姿勢を取得することで両者の相対位置姿勢を算出してもよい。その他、把持時の対象物1とハンド8との相対位置姿勢を決定できる方法であれば、相対把持位置姿勢の登録はいかなる方法で実施してもよい。
対称性情報設定部12では、対象物1の形状の対称性についての情報、つまり、対象物1の回転対称部位に関する情報を設定する。具体的には、モデル情報入力部10から取得した対象物1のモデルについて、形状の対称性をもつ箇所の対称軸の情報と、対称性の属性の情報を設定する。ここで、対称軸の情報は、軸の原点を表す3次元座標と、軸の方向を表す3次元ベクトルの組み合わせで構成される。図3は、本実施例における回転対称性を説明する図である。ここで、図3を用いて対称性の属性について説明する。対称性の属性とは、図3(A)、(B)に示される対象物回転軸(Z方向/一点鎖線)に対し、実線矢印の方向(Z軸回転方向)に対称性をもつような回転対称性を指す。ここで、回転対称性とは、事前に設定したハンド8の把持位置姿勢を対称軸周りに回転させても、ハンド8の視点での局所的な領域において対象物1の位置・姿勢が同じように見えているような関係を指す。また、本実施例では、ユーザー操作により、対称軸を設定する方法を用いるが、それに限らず、対象物1のモデルの形状情報から直接対称軸を推定しても構わない。
特定部位設定部13では、取得した3次元形状モデルから図4に示すような特定部位2を抽出する。図4は本実施例で取り扱う対象物1の形状を示した図である。図4で示した特定部位2のように、回転対称部位とは異なる部位である特定部位(非回転対称部位)2を設定する。この設定に際し、回転対称部位の回転軸に対する位相が一意に特定出来る部位を設定する。また、本実施例では、ユーザー操作により、特定部位2を設定する方法を用いるが、それに限らず、図5に示すような複数の類似姿勢の差分から、特定部位2を自動抽出してもよい。
把持姿勢算出部(算出部)14では、対象物1の計測データから得られる対象物1の位置姿勢の情報と対象物1とハンド8の相対把持位置姿勢の情報と対象物1の回転対称部位の情報を用いて、対象物1の形状の対称性を考慮した把持位置姿勢の情報を算出する。具体的には、ハンド8が対象物1を把持するための把持姿勢候補を算出する。ここで算出される把持位置姿勢は、認識した対象物1の位置及び姿勢に対して1対1の関係ではなく、対称軸について対称回数の分だけの把持位置姿勢が算出される。例えば、対象物1が回転対称な形状であり、かつ対称回数がNで、対称形状の範囲が対称軸周りに360度である場合は、次のようになる。対象物1の位置及び姿勢と把持情報から求めたハンド把持位置姿勢について、対称軸周りに360/N度ずつ回転させた位置姿勢が算出される。このとき算出される位置姿勢の数は、計N姿勢である。したがって、1つ以上の複数の姿勢の候補が算出されることになる。算出された把持位置姿勢は、対称性情報のうち、対称軸の情報に紐づけられて登録される。
判定部(特定部)15では、回転対称部位とは異なる部位である特定部位2の情報と、算出された把持位置姿勢の情報に基づいて、特定部位2の位相が特定(判別)出来ているか否かを判定する。
前述のように、図4は本実施例で取り扱う対象物1の形状を示す。ここで、図4において実線部は、紙面手前側から計測した時に表側に位置して計測可能な輪郭、点線部は裏面あるいは隠れた部分に位置し、本来計測されない輪郭を示している。また、対象物1にはあらかじめ固有の座標系が設定されているものとする。この対象物1は直方体の1面に矩形上の溝、すなわち特定部位2を有している。したがって、バラ積み状態で取得した計測データにおいてこの溝が十分に計測できれば姿勢を一意に特定することができる。
図5は、撮影画像において姿勢の区別がつかない事例を示す図である。ここで、図5を用いて計測装置3を用いて取得した計測データ(画像)における姿勢の区別がつかない例を説明する。図5(A)〜(H)は、異なる8つの姿勢で対象物1を撮影した画像の例である。ここでは、説明簡略化のため、バラ積み状態ではなく、一つの対象物1のみ配置している。図4と同様、紙面手前側から計測した状態で、実線部は撮影画像で観測可能な輪郭、点線部は部品裏面あるいは隠れた部分に位置し、本来計測されない輪郭を示している。また、姿勢の区別を明確に示すため、対象物座標系を合わせて示している。ここで、図5(A)、(B)、(C)、(D)の4つは、特定部位2である溝が計測できるため、撮影画像から姿勢を一意に特定可能である。一方、図5(E)、(F)、(G)、(H)の4つは、特定部位2が裏側に位置して撮影画像上で計測できないため、見た目が完全に一致し、互いに区別がつかない。この場合、認識した位置姿勢はこれら4つのいずれかであることまではわかるが、特定部位2による姿勢の特定が行えず、次工程に正しく供給が行えない。
図6は、本実施例に関わるロボットアームを用いた制御システム示す図である。計測装置3は、収容箱4に収容された対象物1にパターン光を投影し撮像することで、画像のデータを取得する。そして、計測装置3から計測データ(画像)を取得した情報処理装置5が、対象物1の形状モデルを利用し、計測結果である位置及び姿勢の情報を取得する。その後、情報処理装置5のコンピュータ、または制御部(処理部)6内のコンピュータ(不図示)は、複数の把持姿勢候補から、ハンド(把持部)8が対象物を把持する把持姿勢を決定する。具体的には、判定部15によって特定した特定部位2の位相と、特定部位設定部13で設定した特定部位2に関する情報に基づき、複数の把持姿勢候補から、ハンド8が対象物1を把持する把持姿勢を決定する。さらに、対象物の計測データから得られる対象物の姿勢と、対象物を把持した後に対象物の特定部位2に関する処理を行う際の対象物とに基づいてハンド8が対象物の回転対称部位を把持する把持姿勢を決定しても良い。または、ハンド8の姿勢の制約条件と、計測データから得られる対象物の特定部位2の位置とに基づいてハンド8が対象物の回転対称部位を把持する把持姿勢を決定しても良い。
そして、決定した位置及び姿勢の情報に基づいて、ロボットアーム7に駆動指令を送ってロボットアーム7を制御する。制御部6は、ロボットアーム7の先端に取り付けられているハンド8で対象物1を把持して、対象物1に対し並進や回転などの制御を行い、対象物1を移動させる制御を行う。さらに、ロボットアーム7によって対象物1を他の部品に組み付ける組立処理などを行うことにより、複数の部品で構成された物品、例えば電子回路基板や機械などを製造することができる。なお、本実施例では開閉式の多指ハンドを用いているが、例えば、マグネットあるいは吸着パッドの押し当てにより把持を行うようなハンドであっても良く、これらを組み合わせたものでも良い。さらに、多数の関節を備え、フレキシブルに駆動しながら対象物1に巻き付ける形で対象物1を把持するハンド8を利用しても良い。また、移動された対象物1を加工処理や組立処理することにより、物品の製造を行うことができる。なお、情報処理装置5および制御部6は、CPUなどの演算装置(コンピュータ)やコンピュータプログラムを記憶したメモリなどの記憶装置を有する。また、制御部6は情報処理装置5の内部に設けても良いし、情報処理装置5とは別の場所に設置し、遠隔で制御をしても良い。
図7は、情報処理装置を利用してバラ積み状態の対象物1の位置姿勢を特定してロボットにより次工程へと対象物1を供給する処理手順を示すフローチャートである。また、図8は図7のステップS100における対象物登録フローの詳細を説明する図である。以下、各ステップについて説明する。
まず、ステップS100では、特定部位2を含む対象物1の情報を登録する。ステップS100について、図8を詳しく用いて説明をする。まず、図8のステップS1100において、モデル情報入力部10は把持対象となる、対象物1およびハンド8の3次元形状モデルをそれぞれ入力し、保持する。ここで入力した3次元形状モデルは、把持教示部11と対称性情報設定部12と特定部位設定部13で利用される。
次に、ステップS1200において、把持教示部11は、入力される対象物1のモデルとハンドモデルの情報をもとに、対象物1とハンド8の相対位置姿勢を設定する。
次に、ステップS1300において、対称性情報設定部12は、入力される対象物モデルの情報をもとに対象物1の形状の対称性の情報を設定する。なお、ユーザーによる設定を行わず、対象物形状から自動で抽出してもよい。ステップS1300で設定される対称性の情報とは、前述した対称軸の情報と、対称性の属性の情報を含む。
次に、ステップS1400において、特定部位設定部13は、取得した3次元形状モデルから特定部位2を抽出する。そして、回転対称部位とは異なる部位である特定部位2を設定する。ここでは、対象物の3次元形状モデルを画面上に表示し、ユーザーがGUI(Graphical User Interface)で指定することにより、特定部位2の抽出(設定)を行うものとする。図9は、GUIの一例を示す図である。図9に示す通り、ユーザーは画面上に表示された3次元形状モデルを、特定部位2が観測されるような姿勢に変更したのち、特定部位2をマウスカーソルでクリックすることで指定する。これにより、図4において表示されたような特定部位2の抽出を行う。なお、特定部位2の抽出にはこのほかのさまざまな方法を利用可能である。例えば、マウスドラッグで指定した2次元領域に含まれる観測面を特定部位2として抽出してもよい。あるいは、特定部位2を包含するような、矩形の枠線で構成されるバウンディングボックスあるいは球などの3次元領域を数値入力により指定し、指定領域に含まれる部位を特定部位2として抽出してもよい。ほかにも、ユーザーによる指定を行わず、特定部位2を自動抽出してもよい。そして、ここで抽出した3次元形状モデルの特定部位2の情報を記憶部(メモリ)に記録しておく。ステップS1100〜ステップS1400の処理はオンラインで行っても良いが、オフラインで事前に実施しておくのが望ましい。
次に、図7に戻って、ステップS110では、計測装置3は、収容箱4に収容された対象物1を撮像することで、計測データを取得する。計測装置3は、対象物1の位置及び姿勢を認識するために必要な計測情報となる計測データを取得する視覚センサである。例えば、2次元画像を撮影するカメラでもよいし、各画素が奥行きの情報を持つ距離画像を撮影する距離センサでもよいし、これらを併用してもよい。距離センサとしては、対象に照射したレーザ光やスリット光の反射光をカメラで撮影し、三角測量により距離を計測する方式のほか、光の飛行時間を利用するTime−of−flight方式がある。また、ステレオカメラで撮影する画像から三角測量により距離を計算する方式も利用できる。その他、対象物1の位置及び姿勢を認識するのに必要な情報を取得できればいかなるセンサであってもよい。なお、計測装置3は、対象物1に対して上方または横方など計測範囲および収容箱の大きさを考慮して収容箱全体を一度に計測できる作業空間内に設置するのが望ましい。またロボットアーム7などに備えつけられていてもよい。計測装置3が取得した計測データは認識部9に入力される。
次に、ステップS120において、把持姿勢算出部14はステップS1200で設定した相対把持位置姿勢の情報と、ステップS1300で設定した対象物1の回転対称部位の情報と、ステップS110で認識部9に入力された位置姿勢の計測データを入力する。そして、ロボットが動作するハンド8の把持位置姿勢を算出する。算出するに際して、把持部が対象物1を把持するための把持姿勢候補を複数算出するものとする。
次に、ステップS130において、判定部15は、ステップS120で算出した把持位置姿勢と、ステップS1400で抽出した特定部位2の情報をもとに、特定部位2の位相の特定が出来るか否かを判定する。この時、特定部位2の位相が特定できたと判定された場合は、対象物1をハンド8によって把持をして次工程へ供給する。一方、特定部位2の位相が特定できなかったと判定された場合は例えば、計測装置3の視点から特定部位2が陰になっている、他の対象物1で隠されているなどの場合がある。このような、位相を特定することが困難な場合においては、特定部位2の位相が特定できないものと判定し、ステップS140へ進む。
次に、ステップS140では、制御部6は、対象物1の姿勢の変更を行う。姿勢の変更に際しては、計測装置3に対し特定部位2の位相を特定しやすいように、対象物1の姿勢に変更するようにロボットアーム7を制御する。姿勢の変更は、例えば、把持部としてのハンド8により、別の搭載台へ置き換える、複数のロボット間の受け渡しで対象物の姿勢を変えるなどがある。または、ハンド8を用いて対象物1を把持した上で姿勢を変えるのでは無く、ハンド8が収容箱を把持して収容箱に振動を加えることにより姿勢を変更する方法などがある。この時、収容箱を把持せず、収容箱をハンド8で押すまたは移動させる動作によって振動を加えても良い。
ステップS150において、ステップS140で対象物1の姿勢を変えた後、再度計測装置3により計測を行い、特定部位2の位相を特定する。そして、位相を特定した姿勢に基づき、ハンド8は対象物1を把持し次工程へと供給する。
以上により、本実施例では、複数の把持姿勢のある対象物に対し、複数の把持姿勢候補を算出し、さらに複数の把持姿勢候補から次工程のために把持部が把持する把持姿勢を決定する。これにより、次工程を考慮した効率のよい姿勢を決定することができる。
〔実施例2〕
本実施例では、特定部位2の位相が特定出来ている場合に、ロボットの把持姿勢を考慮して動作を対応付けるフローについて説明する。以下、実施例1との相違点について説明し、実施例2と同様の部分については説明を省略する。
本実施例では、特定部位2の位相が特定出来ている場合に、ロボットの把持姿勢を考慮して動作を対応付けるフローについて説明する。以下、実施例1との相違点について説明し、実施例2と同様の部分については説明を省略する。
図10は、本実施例の情報処理装置5の構成を示す図である。ただし、本実施例における構成のうち、認識部9、モデル情報入力部10、把持教示部11、対称性情報設定部12、特定部位設定部13、把持姿勢算出部14、判定部15については実施例1の情報処理装置5と同様の構成のため説明を省略する。なお、計測装置3及び制御部6も実施例1と同様の構成のため説明を省略する。
次工程姿勢設定部(姿勢設定部)18では、把持姿勢算出部14で算出した複数の把持位置姿勢候補のうち、次工程に移行できる把持姿勢を決定して、次工程へそのまま移行できる姿勢として設定する。図11は、次工程姿勢登録の例を示す図である。例えば、この図11で一例を示すように、組付先19に対し、対象物1の特定部位2としている溝が対象物座標系におけるY方向に配置されており、ハンド座標系におけるZ方向から把持する必要がある工程に対しては、次工程姿勢は一意に特定される。このように次工程姿勢は、把持姿勢算出部14により算出された複数の把持姿勢と、特定部位2に関する位相に基づいて、次工程に適した把持部の姿勢を決定する。また、把持位置の関係から対象物1の姿勢を変更することなく、次工程へそのまま移行できる姿勢を設定する。
把持姿勢分類部(分類部)20では、判定部15によって特定部位2の位相が特定出来た場合に、次工程姿勢設定部18で設定した把持をする姿勢で対象物1が把持可能かを判定し、把持姿勢を分類する。また、次工程に直接移行可能な姿勢及び次工程に直接移行不可な姿勢のそれぞれを分類してもよい。
図12は、次工程姿勢を設定する場合の処理手順を示すフローチャートである。また、図13は図12のステップS200における対象物登録フローの詳細を説明する図である。ただし、図12における処理のうち、ステップS210〜S250は図7のステップS110〜S150と同様の処理であるため、説明を省略する。
ステップS200では、対象物1を登録する。ステップS200について図13を用いて詳しく説明をする。ただし、図13における処理内容のうち、S2100〜S2400は図8で示したS1100〜S1400と同様の処理であるため、説明を省略する。
図13のステップS2500において、次工程姿勢設定部18では、対象物1の姿勢を変更することなく、次工程へそのまま移行できる姿勢を設定する。また、次工程姿勢の設定は組付先の3次元モデル形状情報を用いて行ってもよい。図14は、組付先モデルを用いた次工程姿勢登録の例を示す図である。具体的には、この図14のように、対象物モデル16の対象物座標系とハンドモデル17のハンド座標系と組付先モデル21の組付先座標系に基づき、対象物1の把持を行う際の対象物1とハンド8と組付先の相対位置姿勢を登録する。なお、相互の干渉有無や、ハンド8の姿勢の制約などから、把持可能な姿勢を自動算出しても良い。
次に図12に戻り、ステップS260において、把持姿勢分類部20では、ステップ230で判定した特定部位2の位相の情報と、ステップS2500で設定した次工程姿勢の情報からハンド8が次工程姿勢で対象物1を把持出来るか否かを判定する。そして、把持姿勢を分類する。この時、次工程姿勢で対象物1を把持できると判定された場合、対象物1を把持できる把持姿勢として分類し、次工程姿勢で対象物1をハンド8によって把持をして次工程へ供給する。一方、次工程姿勢で対象物1の把持ができないと判定された場合、対象物1を把持できない把持姿勢として分類し、ステップ270へ進む。
次に、ステップS270において、制御部6は、ロボットアーム7を制御して、ハンド8により対象物1の持ち替えまたは移動を行う。例えば、ハンド8により、別の搭載台へ置き換える、または複数のロボット間の受け渡しで対象物1の姿勢を変えるなどがある。または本実施例では特定部位2の位相が特定されているため、ハンド8が動作可能な範囲で対象物1を対称軸に対し、必要な回転量だけ回転させる。または、対象物1の搭載台に回転機能を設けて次工程姿勢へ変更するような回転量を制御するなどでもよい。ここで、対象物1を次工程姿勢で対象物1を把持できる把持姿勢として、この次工程姿勢に基づいてハンド8は対象物を次工程へと供給する。
以上より、本実施例では、複数の把持位置姿勢候補から、次工程での組付先等に直接移行できる把持姿勢を決定する。これにより、次工程を考慮した効率のよい把持姿勢を決定することができる。また、次工程における対象物1の姿勢や把持部の姿勢に所定の制約条件がある場合であっても、その制約条件を考慮した把持姿勢を決定することができる。
〔その他の実施例〕
以上、本発明をその好適な実施例に基づいて詳述してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
以上、本発明をその好適な実施例に基づいて詳述してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
また、本実施例における制御の一部または全部を上述した実施例の機能を実現するコンピュータプログラムをネットワーク又は各種記憶媒体を介して情報処理装置等に供給するようにしてもよい。そしてその情報処理装置5や計測装置3におけるコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。その場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。なお、記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
3 計測装置
5 情報処理装置
9 認識部
10 モデル情報入力部
11 把持教示部
12 対称性情報設定部
13 特定部位設定部
14 把持姿勢算出部
15 判定部
5 情報処理装置
9 認識部
10 モデル情報入力部
11 把持教示部
12 対称性情報設定部
13 特定部位設定部
14 把持姿勢算出部
15 判定部
Claims (15)
- 対象物を把持する把持部の姿勢を決定する情報処理装置であって、
前記対象物の計測データから得られる前記対象物の姿勢と、前記対象物の回転対称部位に関する情報とに基づき、前記把持部が前記対象物を把持するための把持姿勢候補を複数算出する算出部と、
前記対象物の前記回転対称部位とは異なる部位である特定部位に関する情報に基づき、前記複数の把持姿勢候補から、前記把持部が前記対象物を把持する把持姿勢を決定する処理部と、を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記把持部の前記把持姿勢と、前記特定部位の情報に基づき、前記特定部位の位相を特定する特定部を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記対象物を計測し前記対象物の位置姿勢を算出する認識部を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記対象物を把持した後に前記対象物に対する処理を行う次工程における前記把持部の姿勢を設定する姿勢設定部と、
前記特定部位に関する情報と、前記姿勢設定部で設定した前記把持部の姿勢に基づいて、前記次工程における前記把持部の動作を決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記姿勢設定部は、前記把持部の姿勢を設定する際、前記算出部により算出された複数の前記把持姿勢と、前記特定部位に関する情報に基づき前記次工程における前記把持部の姿勢を決定することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
- 前記姿勢設定部は、前記次工程における前記把持部で把持可能な姿勢を分類する分類部を有することを特徴とする請求項4または5に記載の情報処理装置。
- 前記分類部は、前記次工程に直接移行可能な姿勢及び前記次工程に直接移行不可な姿勢のそれぞれを分類することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
- 前記特定部位に関する情報に基づき、前記把持部で前記対象物を把持している状態で前記次工程に移行できない場合に、前記把持部により前記対象物を移動または持ち替えることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 対象物を把持する把持部の姿勢を決定する情報処理装置であって、
前記対象物の計測データから得られる前記対象物の姿勢と、前記対象物を把持した後に前記対象物の回転対称部位とは異なる部位である特定部位に関する処理を行う際の前記対象物又は前記把持部の姿勢の制約条件と、前記計測データから得られる前記対象物の前記特定部位の位置と、に基づいて、前記把持部が前記対象物の前記回転対称部位を把持する把持姿勢を決定する処理部と、を有することを特徴とする情報処理装置。 - 対象物を把持する把持部の姿勢を決定する情報処理方法であって、
前記対象物の計測データから得られる前記対象物の姿勢と、前記対象物の回転対称部位に関する情報とに基づき、前記把持部が前記対象物を把持するための把持姿勢候補を複数算出する算出工程と、
前記対象物の前記回転対称部位とは異なる部位である特定部位に関する情報に基づき、前記複数の把持姿勢候補から、前記把持部が前記対象物を把持する把持姿勢を決定する処理工程と、を有することを特徴とする情報処理方法。 - 対象物を把持する把持部の姿勢を決定する情報処理方法であって、
前記対象物の計測データから得られる前記対象物の姿勢と、前記対象物を把持した後に前記対象物の回転対称部位とは異なる部位である特定部位に関する処理を行う際の前記対象物又は前記把持部の姿勢の制約条件と、前記計測データから得られる前記対象物の前記特定部位の位置と、に基づいて、前記把持部が前記対象物の前記回転対称部位を把持する把持姿勢を決定する処理工程と、を有することを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータを、請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報処理装置の各部として機能させるためのプログラム。
- 請求項1〜9のうちいずれか1項に記載の情報処理装置と、
対象物を把持する把持部と、を有し
前記把持部は、前記情報処理装置により算出された前記把持姿勢により前記対象物を把持することを特徴とするシステム。 - 対象物を計測する計測部を有し、
前記判定部により、前記特定部位における位相の特定ができなかった場合に、前記把持部により前記対象物の姿勢を変えるまたは移動をしてから、前記計測部により前記対象物の姿勢を計測することを特徴とする請求項13に記載のシステム。 - 請求項1〜9のうちいずれか1項に記載の情報処理装置により前記把持姿勢を決定する処理工程と、
決定された、前記把持姿勢に基づいて、前記対象物を把持し、前記対象物の組立処理を行うことで、所定の物品を製造する工程を有することを特徴とする物品の製造方法。
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JP2019199200A JP2021070117A (ja) | 2019-10-31 | 2019-10-31 | 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、システム及び物品の製造方法 |
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