JP2021070066A - スカイビングカッタの寸法測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的にスカイビングカッタの寸法を測定することが可能なスカイビングカッタの寸法測定装置を提供すること。【解決手段】内歯車を備えたマスタを回転可能な状態で保持するマスタ保持部と、前記内歯車に噛み合う外歯車を備えたスカイビングカッタを回転可能な状態で保持するカッタ保持部と、前記外歯車が前記内歯車に噛み合っている噛み合い点と前記スカイビングカッタの回転軸との距離を、前記スカイビングカッタが前記回転軸の周りを一回転するときの相異なる複数の回転角度ごとに測定する測定部とを有することを特徴とするスカイビングカッタの寸法測定装置。【選択図】 図1
Description
本発明は、スカイビングカッタの寸法測定装置に関する。
切削により内歯車を加工する技術としてスカイビング加工が知られている(例えば特許文献1)。スカイビング加工は、スカイビングカッタと呼ばれる工具の外歯車でワークの内面を切削加工することにより内歯車を形成する技術である。そのスカイビングカッタは、同一仕様の新品や再生品であっても寸法に固体差がある。その固体差によって内歯車の寸法が変化するのを防止するために、ワークを切削加工する前に予めスカイビングカッタの寸法を測定しておくのが好ましい。
寸法等を測定する技術として、例えば測定対象の工具にドレッサを点接触させて、工具とドレッサとの距離に基づいて工具の幾何形状を測定する方法がある(例えば特許文献2)。
しかしながら、上記のように工具にドレッサを点接触させる方法では、工具の表面の多数の点にドレッサを点接触させる必要があるため測定値に誤差が生じ易くなり、更に測定のために長時間を要してしまう。そこで、効率的にスカイビングカッタの寸法を測定することが可能なスカイビングカッタの寸法測定装置を提供することを目的とする。
上記目的は、内歯車を備えたマスタを回転可能な状態で保持するマスタ保持部と、前記内歯車に噛み合う外歯車を備えたスカイビングカッタを回転可能な状態で保持するカッタ保持部と、前記外歯車が前記内歯車に噛み合っている噛み合い点と前記スカイビングカッタの回転軸との距離を、前記スカイビングカッタが前記回転軸の周りを一回転するときの相異なる複数の回転角度ごとに測定する測定部とを有するスカイビングカッタの寸法測定装置によって達成できる。
効率的にスカイビングカッタの寸法を測定することが可能となる。
以下、図面を参照して本実施形態に係るスカイビングカッタの寸法測定装置について説明する。図1は、本実施形態に係るスカイビングカッタの寸法測定装置1の上面図である。
図1に示すように、この寸法測定装置1は、マスタ保持部2、カッタ保持部3、及び位置センサ4を備える。このうち、マスタ保持部2は、マスタ10を回転可能な状態で保持する回転自在なローラである。この例では、マスタ10の外周に均等な間隔で三つのマスタ保持部2を設け、マスタ10が回転軸C1を中心にして回転できるようにする。
マスタ10は、上面視で円形の外周側面10aを有しており、その外周側面10aがマスタ保持部2の表面を滑らずに移動する。更に、マスタ10は、外周側面10aと同心円を成す内周側面を有しており、その内周側面に内歯車10cが設けられる。
一方、カッタ保持部3は、スカイビングカッタ11を回転可能な状態で保持すると共に、上面視で側方に突出したシャフト3aを有する。スカイビングカッタ11は、不図示のワークを切削する外歯車11cを備えた工具である。この例では、外歯車11cを内歯車10cに噛み合わせることにより、回転軸C2を中心にしてスカイビングカッタ11を回転させたときに、マスタ10が回転軸C1を中心にして回転するようにする。
また、カッタ保持部3は、各回転軸C1、C2を結ぶ直線Lに沿って移動可能であると共に、回転軸C1から回転軸C2に向かう方向Aに付勢される。これにより、マスタ10にスカイビングカッタ11に常に押し当てられた状態となるため、スカイビングカッタ11の外形がいびつとなっている場合には、スカイビングカッタ11の回転に伴ってカッタ保持部3が直線Lに沿って変位することになる。
位置センサ4は、測定部の一例であって、マスタ10とスカイビングカッタ11の各々を回転させたときのシャフト3aの変位Δを測定するセンサである。この例では、変位Δの基準位置を予め校正しておくことにより、外歯車11cが内歯車10cに噛み合っている噛み合い点Pと回転軸C2との距離rを位置センサ4が測定する。そして、位置センサ4は、測定した距離rを距離信号Srとして出力する。
図2は、直線Lに沿った寸法測定装置1の断面図である。図2に示すように、回転軸C1と回転軸C2とは並行ではなく、相互にθの角度を成して交差する。その角度θは軸交差角とも呼ばれる。
また、マスタ保持部2は、回転軸C3を中心にして回転可能な状態で基準プレート5に設けられる。基準プレート5の下面5aは傾斜面となっており、その下面5aにブロック6が固定される。また、カッタ保持部3は、下面5aの上を摺接するように移動可能であり、バネ7を介してブロック6と連結される。バネ7は、自然長よりも短縮された状態でカッタ保持部3とブロック6との間に設けられる。これにより、マスタ10にスカイビングカッタ11を押し付ける方向の付勢力がバネ7からカッタ保持部3に作用することになる。
また、カッタ保持部3にはボールブッシュ8が設けられる。そのボールブッシュ8には、回転軸C2を中心にして回転可能となるようにシャフト9が挿通されており、そのシャフト9の一端9aがスカイビングカッタ11に固定される。
そして、シャフト9の他端9bにはエンコーダ12が固定される。エンコーダ12は、回転軸C2を中心にしたスカイビングカッタ11の回転角度を測定し、その回転角度を角度情報Saとして出力する。
シャフト9の回転方法は特に限定されないが、この例ではカッタ保持部3に固定されたモータ15でシャフト9を回転させる。これにより、手動でシャフト9を回転させる場合と比較して、回転時にスカイビングカッタ11からマスタ10に作用する力を均一にでき、距離rの測定値に誤差が生じ難くなる。なお、これが問題とならない場合には、モータ15を省いて手動でシャフト9を回転させてもよい。
エンコーダ12から出力された角度情報Saは、前述の距離信号Srと共に制御部20に入力される。制御部20は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサとメモリとを備えたコンピュータであり、距離信号Srと角度情報Saとに基づいてスカイビングカッタ11の寸法を測定する。なお、制御部20は、モータ15の単位時間あたりの回転数を制御するための回転制御信号Smをモータ15に出力することにより、モータ15を制御する機能も有する。
図3は、角度情報Saと距離信号Srに基づいて制御部20が作成したグラフの一例を示す図である。このグラフの横軸は、回転軸C2を中心にしたスカイビングカッタ11の回転角度である。その回転角度は、角度情報Saに基づいて制御部20が特定する。また、このグラフの縦軸は、噛み合い点Pと回転軸C2との距離rである。その距離rは、距離信号Srに基づいて制御部20が特定する。また、この例では、相異なる複数の回転角度θk、θk+1、θk+2、…ごとに距離rが特定される。図3に示すように、距離rは、スカイビングカッタ11の固体差によって回転角度と共に変動する。
次に、この寸法測定装置1を用いた寸法測定方法について説明する。
図4は、本実施形態に係る寸法測定方法について説明するためのフローチャートである。まず、オペレータが寸法測定装置1にスカイビングカッタ11をセットし、スカイビングカッタ11の外歯車11cとマスタ10の内歯車10cとを噛み合わせる(ステップS1)。
図4は、本実施形態に係る寸法測定方法について説明するためのフローチャートである。まず、オペレータが寸法測定装置1にスカイビングカッタ11をセットし、スカイビングカッタ11の外歯車11cとマスタ10の内歯車10cとを噛み合わせる(ステップS1)。
次に、スカイビングカッタ11を回転させることによりマスタ10も回転させる(ステップS2)。例えば、モータ15や手動でシャフト9を回転させることにより、マスタ10を回転させることができる。
そして、位置センサ4が、スカイビングカッタ11が回転軸C2の周りを一周するときの相異なる複数の回転角度θk、θk+1、θk+2、…ごとに距離rを測定する(ステップS3)。このとき、距離rは回転角度に対して一定とはならず、図3のように回転角度と共に変化する。
次いで、制御部20が、距離信号Srと角度情報Saとに基づいて、スカイビングカッタ11が回転軸C2の周りを一回転するときの距離rの平均値を算出し、その平均値をスカイビングカッタ11の寸法であると特定する(ステップS4)。なお、平均値に代えて、スカイビングカッタ11が一回転するときの距離rの最大値をスカイビングカッタ11の寸法であると特定してもよい。
以上により、本実施形態に係る寸法測定方法の基本ステップを終了する。
上記した本実施形態によれば、図1に示したように、マスタ10の内歯車10cにスカイビングカッタ11の外歯車11cを噛み合わせる。この状態では、噛み合い点Pの近傍でスカイビングカッタ11がマスタ10に面接触をするようになるため、外歯車11cの微細な凹凸に伴う距離rの変化を位置センサ4が拾い難くなり、距離rに測定誤差が生じ難くなる。しかも、スカイビングカッタ11を一周させるだけで距離rの変化を捉えることができるため、スカイビングカッタ11の寸法の測定を効率的に行うことができる。
上記した本実施形態によれば、図1に示したように、マスタ10の内歯車10cにスカイビングカッタ11の外歯車11cを噛み合わせる。この状態では、噛み合い点Pの近傍でスカイビングカッタ11がマスタ10に面接触をするようになるため、外歯車11cの微細な凹凸に伴う距離rの変化を位置センサ4が拾い難くなり、距離rに測定誤差が生じ難くなる。しかも、スカイビングカッタ11を一周させるだけで距離rの変化を捉えることができるため、スカイビングカッタ11の寸法の測定を効率的に行うことができる。
1 寸法測定装置
2 マスタ保持部
3 カッタ保持部
3a シャフト
4 位置センサ
5 基準プレート
6 ブロック
7 バネ
8 ボールブッシュ
9 シャフト
10 マスタ
10a 外周側面
10c 内歯車
11 スカイビングカッタ
11c 外歯車
12 エンコーダ
15 モータ
20 制御部
2 マスタ保持部
3 カッタ保持部
3a シャフト
4 位置センサ
5 基準プレート
6 ブロック
7 バネ
8 ボールブッシュ
9 シャフト
10 マスタ
10a 外周側面
10c 内歯車
11 スカイビングカッタ
11c 外歯車
12 エンコーダ
15 モータ
20 制御部
Claims (1)
- 内歯車を備えたマスタを回転可能な状態で保持するマスタ保持部と、
前記内歯車に噛み合う外歯車を備えたスカイビングカッタを回転可能な状態で保持するカッタ保持部と、
前記外歯車が前記内歯車に噛み合っている噛み合い点と前記スカイビングカッタの回転軸との距離を、前記スカイビングカッタが前記回転軸の周りを一回転するときの相異なる複数の回転角度ごとに測定する測定部と、
を有することを特徴とするスカイビングカッタの寸法測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019196119A JP2021070066A (ja) | 2019-10-29 | 2019-10-29 | スカイビングカッタの寸法測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019196119A JP2021070066A (ja) | 2019-10-29 | 2019-10-29 | スカイビングカッタの寸法測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021070066A true JP2021070066A (ja) | 2021-05-06 |
Family
ID=75712105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019196119A Pending JP2021070066A (ja) | 2019-10-29 | 2019-10-29 | スカイビングカッタの寸法測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021070066A (ja) |
-
2019
- 2019-10-29 JP JP2019196119A patent/JP2021070066A/ja active Pending
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