JP2021069861A - 電子内視鏡及び電子内視鏡システム - Google Patents

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Abstract

【課題】生体組織を照明する光源と、照明された生体組織を撮像する撮像素子と、を備えた電子内視鏡において、光源の光強度が目標の強度に対して不足するような場合でも、撮像される画像の光量不足を解消する。【解決手段】電子内視鏡は、前記電子内視鏡の先端部に設けられた第1光源及び第2光源と、前記第1光源及び前記第2光源を駆動するための駆動電力を出力する、前記第1光源に対応した第1駆動電源及び前記第2光源に対応した第2駆動電源と、前記第1駆動電源及び前記第2駆動電源のそれぞれの駆動電力を制御する光源制御ユニットと、を備える。前記光源制御ユニットは、前記第1光源の光強度の低下に応じて、前記低下を補充する光を前記第2光源が照射するように前記第2駆動電源の前記駆動電力を調整する。【選択図】図2

Description

本発明は、生体組織を照明する光源と、照明された生体組織を撮像する撮像素子と、を備えた電子内視鏡、及び電子内視鏡とプロセッサとを備える電子内視鏡システムに関する。
電子内視鏡システムは、照明光で生体組織を撮像する撮像素子を備えた電子内視鏡と、撮像された生体組織の画像を処理して表示用画像を作成するように構成された画像処理部を有するプロセッサと、を備える。照明光を出射する光源を備える光源装置は、電子内視鏡とは別体として設けられ、例えばプロセッサ内に設けられる。光源から出射した光は、光ファイバの束であるライトガイドケーブルを通して電子内視鏡の先端部から照明光として出射する。
一方、電子内視鏡のライトガイドケーブルを含む、体腔内に挿入される挿入部の太さの縮小化及び装置構成の簡略化の点から、先端部に光源を設けることが提案されている。
先端部には、光源、光源を駆動する駆動電力を出力する電源、及び駆動電力を制御する光源制御ユニットと、が設けられる。光源は、サイズ縮小の点から、例えば、LED(発光ダイオード)光源やLD(半導体レーザ)光源が用いられる。
光源が先端部に設けられた内視鏡が体腔内に挿入された時点で、光源が不調になって照明光が照射されない場合、電子内視鏡による検査や手技を中止して、挿入部を体腔内から取り出さなければならない。検査や手技の中止は、患者に余分な負担をかけるため、検査や手技等の中止を可能な限り避けなければならない。
このような問題に対して、電子内視鏡使用時にメインランプが消えた場合、予備の光源に切り代える技術が知られている(特許文献1)。
当該技術の電子内視鏡は、第1光源と、第1光源とは駆動電力が異なる第2光源と、第1光源と第2光源に共通の単一の光源用電源と、光源用電源の出力を第1光源と第2光源とに切り換える光源出力電力切換手段と、第1光源が断線状態にあるか否かの判定された際に、光源用電源からの出力を第1光源から第2光源に切り換える制御手段と、を備える。
特許第3790909号公報
上記電子内視鏡では、第1光源から照明光が照射されない場合、第2光源から照明光を照射するので、電子内視鏡による検査や手技を中止する必要がない。
しかし、上記電子内視鏡では、第1の光の照射される間、光強度の低下により、撮像される画像の光量不足が生じた場合、光量不足を解消することはできない。この場合、正確な検査や手技を適切に行うことができない。
そこで、本発明は、生体組織を照明する光源と、照明された生体組織を撮像する撮像素子と、を備えた電子内視鏡であって、光源の光強度が目標の強度に対して不足するような場合でも、撮像される画像の光量不足を解消することができる電子内視鏡及び電子内視鏡システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、生体組織を照明する光源と、照明された前記生体組織を撮像する撮像素子と、を備えた電子内視鏡である。当該電子内視鏡は、
前記電子内視鏡の先端部に設けられた第1光源及び第2光源と、
前記第1光源及び前記第2光源を駆動するための駆動電力を出力する、前記第1光源に対応した第1駆動電源及び前記第2光源に対応した第2駆動電源と、
前記第1駆動電源及び前記第2駆動電源のそれぞれの駆動電力を制御する光源制御ユニットと、を備える。
前記光源制御ユニットは、前記第1光源の光強度の低下に応じて、前記低下を補充する光を前記第2光源が照射するように前記第2駆動電源の前記駆動電力を調整する。
前記第2光源の前記駆動電力は、予め設定された複数のレベルの1つに設定される、ことが好ましい。
本発明の他の一態様は、
前記電子内視鏡と、
前記撮像素子で撮像された画像の輝度レベルを算出し、前記輝度レベルが目標輝度レベルに近づくように前記光源制御ユニットを制御する光量調整部、及び、前記画像を処理して表示画像を生成する画像処理部、を備えるプロセッサと、を備える、ことを特徴とする電子内視鏡システムである。
前記光量調整部は、前記輝度レベルが、前記目標輝度レベルに対して設定された下限値を下回るか否かの判定を一定の時間間隔で行い、前記輝度レベルが前記下限値を下回る回数が連続して所定回数に達するとき、前記駆動電力の調整を指示する指示信号を前記光源制御ユニットに送信する、ことが好ましい。
前記第2駆動電源の前記駆動電力が許容上限値に達したとき、前記光量調整部は、前記撮像素子の露光時間を長くする調整をする、ことが好ましい。
前記露光時間は、予め設定された複数の時間長さの1つに設定され、
前記光量調整部は、前記露光時間を変更するたびに前記露光時間を長くする、ことが好ましい。
前記光量調整部は、前記露光時間の時間長さが前記複数の時間長さの最長長さに設定された状態で、前記輝度レベルが、前記目標輝度レベルに対して設定された前記下限値を下回る回数が連続して前記所定回数に達するとき、前記生体組織の撮像の中止の勧告情報を報知する、ことが好ましい。
上述の電子内視鏡及び電子内視鏡システムによれば、光源の光強度が目標の強度に対して不足するような場合でも、撮像される画像の光量不足を解消することができる。
一実施形態の電子内視鏡システムの構成を示すブロック図である。 一実施形態の電子内視鏡システムで用いる第1光源及び第2光源の制御構成の一例を説明する図である。 (a),(b)は、一実施形態の電子内視鏡システムで用いる第1光源及び第2光源の制御、及び撮像素子の制御の一例を説明するタイミングチャートである。 一実施形態の電子内視鏡システムにおける光量調整のフローの一例を示す図である。 図4に示す光量調整のフローの他の一例の要部を示す図である。
以下、本発明の実施形態の電子内視鏡及び電子内視鏡システムについて図面を参照しながら説明する。
以下説明する実施形態の電子内視鏡、及び電子内視鏡システムにおける電子内視鏡は、生体組織を照明する光源と、照明された生体組織を撮像する撮像素子と、を備える。
電子内視鏡は、第1光源及び第2光源と、第1駆動電源及び第2駆動電源と、光源制御ユニットと、を備える。
第1光源及び第2光源は、電子内視鏡の先端部に設けられる。
第1駆動電源及び第2駆動電源は、第1光源及び第2光源を駆動するための駆動電力を出力する。第1駆動電源は、第1光源に対応し、第2駆動電源は、第2光源に対応する。
光源制御ユニットは、第1駆動電源及び第2駆動電源のそれぞれの駆動電力を制御するように、制御信号を生成する。
光源制御ユニットは、通常、第1光源を主光源として使用する。
このような電子内視鏡において、上述したように、第1光源及び第2光源を備える先端部が体腔内に挿入された時点で、光源の不調により、撮像される画像の光量不足が発生する場合もある。一般に、光量不足に対して、光源制御油ユニットは、第1駆動電源から第1光源へ供給する駆動電力を増大させる制御信号を第1駆動電源に送信する。しかし、第1光源の性能劣化、あるいは、第1駆動電源の性能劣化により、第1光源の出射する光の光強度が大きくならない状態になっているとき、光量不足を解消しない場合がある。
したがって、このような場合を考慮して、光源制御ユニットは、第1光源の光強度の低下に応じて、この低下を補充する光を第2光源が照射するように第2駆動電源の前動電力を調整する。低下を補充するとは、第1光源の光強度の低下分を100%補う場合に限定されず、光強度が許容される範囲になるように、少なくとも低下分の一部分(例えば、上記低下分の70%)を補うことを含む。
したがって、第1光源の光強度が目標の強度に対して不足するような場合でも、撮像される画像の光量不足を許容される範囲内で解消することができる。
(電子内視鏡システムの説明)
図1は、本発明の一実施形態の電子内視鏡システム1の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、電子内視鏡システム1は、電子スコープ(電子内視鏡)100、電子内視鏡用プロセッサ200、モニタ300及びプリンタ400を備えている。
電子内視鏡用プロセッサ200は、システムコントローラ202及びタイミングコントローラ206を備えている。システムコントローラ202は、メモリ204に記憶された各種プログラムを実行し、電子内視鏡システム1の全体を統括的に制御する。また、システムコントローラ202は、操作パネル208に入力されるユーザ(術者又は補助者)による指示に応じて電子内視鏡システム1の各種設定を変更する。タイミングコントローラ206は、各部の動作のタイミングを調整するクロックパルスを電子内視鏡システム1内の各回路に出力する。
電子内視鏡用プロセッサ200は、さらに、メモリ204、画像処理ユニット220、操作パネル208、及び光量調整ユニット(光量調整部)230を備える。メモリ204、画像処理ユニット220、操作パネル208、及び光量調整ユニット(光量調整部)230については後述する。
電子スコープ100は、主に、光源部102及び撮像素子108を備える。光源部102及び撮像素子108は、電子スコープ100の可撓管の先端に設けられた先端部に設けられる。光源部102から出射した照明光は、配光レンズ104を介して被写体である器官内部の生体組織を照明する。生体組織からの反射光は、対物レンズ106を介して撮像素子108の受光面上で光学像を結ぶ。
光源部102は、第1光源102a、第2光源102b、第1駆動電源及103a、及び第2駆動電源103bを備える。
第1駆動電源及103aは、第1光源102aに駆動電力を供給し、第2駆動電源及び103bは、第2光源102bに駆動電力を供給する。第1駆動電源及103a及び第2駆動電源及103bは、後述する光源制御回路(光源制御ユニット)116から制御信号を受けて、制御信号に従った駆動電力を出力する。図1中、第1駆動電源及103a及び第2駆動電源及103bは、先端部に設けられるが、電子スコープ100の、電子内視鏡用プロセッサ200と接続するコネクタに設けられてもよい。
第1光源102aは、電子スコープ100が生体組織を撮像するための照明光を出射する主光源として機能する。すなわち、第1光源102aが正常に動作する限り、例えば、第1光源102aの光量を目標とする光量設定値に調整することができる限りにおいて、第2光源102bを駆動させない(第2光源から照明光を出射させない)。
第1光源102a及び第2光源102bは、例えば、所定の色の波長帯域の光を出射する発光ダイオードを備える。発光ダイオードに代えてレーザーダイオードを用いることもできる。
撮像素子108は、例えば、IR(Infrared)カットフィルタ108a、ベイヤ配列のカラーフィルタ108bの各種フィルタが受光面に配置された単板式カラーCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサであり、受光面上で結像した光学像に応じたR(Red)、G(Green)、B(Blue)の各原色信号を生成する。単板式カラーCCDイメージセンサの代わりに、単板式カラーCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを用いることもできる。CMOSイメージセンサは、一般に、CCDイメージセンサと比較して画像が全体的に暗くなる傾向にある。このように、電子スコープ100は、撮像素子108を用いて、器官内部の生体組織を撮像し、動画を生成する。
電子スコープ100の、電子内視鏡用プロセッサ200と接続するコネクタには、ドライバ信号処理回路112及び光源制御回路(光源制御ユニット)116を備える。
ドライバ信号処理回路112は、撮像素子108より入力される原色信号に対して色補間、マトリックス演算等の所定の信号処理を施して画像信号(輝度信号Y、色差信号Cb、Cr)を生成し、生成された画像信号を電子内視鏡用プロセッサ200の画像処理ユニット220に出力する。また、ドライバ信号処理回路112は、メモリ114にアクセスして電子スコープ100の固有情報を読み出す。メモリ114に記録される電子スコープ100の固有情報には、例えば撮像素子108の画素数や感度、動作可能なフレームレート、型番等が含まれる。ドライバ信号処理回路112は、メモリ114より読み出された固有情報をシステムコントローラ202に出力する。
光源制御回路116は、第1駆動電源103a及び第2駆動電源103bのそれぞれの駆動電力を制御する。駆動電力のレベルや駆動のON,OFFは、後述する電子内視鏡用プロセッサ200内の光量調整ユニット230からの指示により行われる。第1光源102a及び第2光源102bに対して別々に、第1駆動電源103a及び第2駆動電源103bを設けるのは、第1駆動電源103aが不調になって、撮像した画像の輝度レベルが目標と輝度レベルにならない場合に、第2駆動電源103bと第2光源102bの照明光を用いて画像の輝度レベルを目標輝度レベルにするためである。
内視鏡用プロセッサ200は、システムコントローラ202、タイミングコントローラ206の他に、メモリ204、操作パネル208、画像処理ユニット(画像処理部)220、及び光量調整ユニット(光量調整部)230を備える。
システムコントローラ202は、メモリ204に記憶された情報及び電子スコープ100の固有情報に基づいて各種演算を行い、制御信号を生成する。システムコントローラ202は、生成された制御信号を用いて、電子内視鏡用プロセッサ200に接続中の電子スコープ100に適した処理がなされるように電子内視鏡用プロセッサ200内の各回路の動作やタイミングを制御する。
タイミングコントローラ206は、システムコントローラ202によるタイミング制御に従って、ドライバ信号処理回路112、画像処理ユニット220、及び光量調整ユニット230にクロックパルスを供給する。ドライバ信号処理回路112は、タイミングコントローラ206から供給されるクロックパルスに従って、撮像素子108を電子内視鏡用プロセッサ200側で処理される映像のフレームレートに同期したタイミングで駆動制御する。
画像処理ユニット220は、ドライバ信号処理回路112から出力された画像信号により形成される画像に所定の処理を施こして表示画像を生成する。すなわち、画像処理ユニット220は、モニタ300に動画として画像を再現するための動画信号を生成する。また、画像処理ユニット220は、操作パネル208を介した術者の指示により、動画の1フレーム画像を静止画として取得したメモリ204に記憶保持させることもできる。
画像処理部220は、メモリ204に記憶保持した静止画を呼び出して、画像内の被写体の病変の程度を評価する。
モニタ300は、動画を画面表示する他、メモリ204に記憶保持した静止画を取得した場合、この静止画も画像表示を行い、また、画像内の病変の程度を評価した場合、その評価結果を画面表示する。また、プリンタ400は、術者の指示に応じて、静止画、及び病変の評価結果を出力する。
光量調整部230は、撮像素子108で撮像された画像の輝度レベルを算出し、輝度レベルが目標輝度レベルに近づくように光源制御回路(光源制御ユニット)116を制御する。
例えば、撮像された画像の輝度レベルが、目標輝度レベルよりも低い場合、光源102a,102bの光強度を増加するように制御し、撮像された画像の輝度レベルが、目標輝度レベルよりも高い場合、光源102a,102bの光強度を低下するように制御する制御信号を光源制御回路116が生成するように制御する。また、光量調整部230は、場合によっては、システムコントローラ202及びドライバ信号処理回路112を介して、撮像素子108の露光時間を調整する。この場合、露光時間を調整することにより、動画として得られるフレームレートが変更する。
このような光量調整部230の動作により、光源制御回路116は、第1光源102aの光強度の低下に応じて、この低下を補充する光を第2光源102bが照射するように第2駆動電源103bの駆動電力を調整することができる。
図2は、第1光源102a及び第2光源102bの制御構成の一例を説明する図である。
光量調整ユニット230からの制御により光源制御回路116は、電流制御信号、及びON/OFF制御信号を生成する。
電流制御信号は、第1駆動電源103a及び第2駆動電源及103bに出力する、駆動電流I,Iを生成する他、第1光源102a,第2光源102bの(点灯の)ON/OFFの制御信号を生成する。第1光源102a,第2光源102bがLED光源あるいはLD光源である場合、電流制御信号には、例えばパルス幅変調信号が用いられる。
図3(a),(b)は、第1光源102a及び第2光源102bの制御と、撮像素子108の制御の一例を説明するタイミングチャートである。
図3(a)に示すように、第1光源102aの出射する照明光の光強度P1が、第1光源102aあるいは第1駆動電源103aの不調により、使用する時間経過に伴って徐々に低下する場合、撮像素子108で撮像された画像の輝度レベルが目標輝度レベルに対して低くなる。輝度レベルは、光量調整ユニット230で算出される。画像の輝度レベルが目標輝度レベルに対して低い場合、光量調整ユニット230は、画像の輝度レベルが目標輝度レベルに近づくように、第1光源102aの光強度P1が設定した強度になるように、光量調整ユニット230及び光源制御回路116は光量調整を行う。ここで、画像の輝度レベルが目標輝度レベルに達するか否かは、輝度レベルが、目標輝度レベルに設定された許容下限値〜許容上限値内に入ることをいう。
しかし、光量調整において、撮像素子108で撮像された画像の輝度レベルが目標輝度レベルに達しない場合、光量調整ユニット230は、第1光源102aの光強度P1では、画像の輝度レベルが目標輝度レベルに達しないと判断し、時刻T1において、光源制御回路116を制御して、第2光源102bの点灯を行い、第1光源102aの光強度の低下に応じて、低下を補充する光を第2光源102bが照射するように第2駆動電源103bの駆動電力を調整する。図3(a)に示すように、第1光源102aの光強度P1が依然として時間と共に低下する場合、第2光源102bの光強度P2は徐々に増大する。
しかし、第2光源102bの光強度P2が予め定めた強度に達すると、これ以上、第2光源102bの光強度P2で、第1光源102aの光強度P1の低下を補填できないと判断して、光量調整ユニット230は、時刻T2において、撮像素子108の露光時間Teを長くするように調整する。露光時間Teは、動画のフレームレートに対応するので、変更可能な動画のフレームレートに対応して複数の時間が用意されていることが好ましい。この場合、調整する露光時間Teは、用意された複数の時間から1つが選択される。
さらに、第1光源102aの光強度P1の低下が続き、第2光源102bの光の補填をしても、画像の輝度レベルが目標輝度レベルに達さず、設定されている露光時間Teも用意されている時間の最長時間(上限値)である場合、これ以上、電子スコープ100による観察や手技が困難であるとして、光量調整ユニット230は、システムコントローラ202を介して、生体組織の撮像の中止の勧告情報を報知する。中止の勧告情報は、操作パネル208に表示され、あるいは、モニタ300に表示される。
このように、光量調整ユニット230は動作するので、第1光源102aの光強度が目標の強度に対して不足するような場合でも、撮像される画像の光量不足を解消することができる。
一実施形態によれば、第2光源102bの駆動電力は、予め設定された複数のレベルの1つに設定される、ことが好ましい。駆動電力を、第1光源102aの光強度の低下分を100%補填するように設定しなくてもよいので、光量調整は、第1光源102aのみ点灯する場合の光量調整と同様に、画像の輝度レベルが目標輝度レベルに設定された許容下限値と許容上限値の間に含まれるか否かにより判断することができる。したがって、第2光源102bを点灯させたときの光量調整のための判定を変更する必要がない。
また、上述したように、光量調整ユニット230は、撮像素子108で撮像された画像の輝度レベルを算出し、輝度レベルが目標輝度レベルに近づくように光源制御回路116を制御するので、第1光源102a、第2光源102bの光強度P1,P2のみならず、露光時間を含めて、画像の光量調整を行うことができる。
一実施形態によれば、光量調整ユニット230は、画像の輝度レベルが、目標輝度レベルに対して設定された許容下限値を下回るか否かの判定を一定の時間間隔で行い、輝度レベルが許容下限値を下回る回数が連続して所定回数に達するとき、駆動電力の調整を指示する指示信号を光源制御回路116に送信する、ことが好ましい。このような光量調整における判定は、光量調整におけるタイムラグを考慮して行われるので、画像の輝度レベルの目標輝度レベルに対する光量調整のオーバシュートを抑制することができ、安定した光量調整を実現する。
上述したように、第2駆動電源102bの駆動電力(駆動電流I)が許容上限値に達したとき、光量調整ユニット230は、撮像素子108の露光時間を長くする調整をする。これにより、第2光源102bの光強度P2により光量調整ができない場合でも、画像の輝度レベルを、目標輝度レベルに近づけることができる。
一実施形態によれば、露光時間Teは、予め設定された複数の時間長さの1つに設定され、光量調整ユニット230は、露光時間を変更するたびに露光時間Teを長くする、ことが好ましい。複数の時間長さは、調整可能な動画の複数のフレームレートに対応させて設定することができるので、調整可能な動画のフレームレートの範囲内で、輝度レベルを目標輝度レベルに近づけた動画を生成させることができる。
上述したように、光量調整ユニット230は、露光時間Teの時間長さが複数の時間長さの最長長さに設定された状態で、画像の輝度レベルが、目標輝度レベルに対して設定された許容下限値を下回る回数が連続して所定回数に達するとき、生体組織の撮像の中止の勧告情報を報知する、ことが好ましい。これにより、術者は、第1光源102aにより、光量調整ができないことを知ることができるので、術者は、電子スコープ100による観察及び施術を停止することができる。
図4は、一実施形態の電子内視鏡システム1における光量調整のフローの一例を示す図である。図4では、電子内視鏡システム1の電源オンから手技継続許容あるいは手技中止勧告報知までのフローを示している。
図4に示すように、電子内視鏡システム1の電源がオンとなり、電子内視鏡シスステム1が立ち上がる(ステップS10)。これにより、電子内視鏡システム1の動作により、システムの初期化が行われた後、第1光源102aは、予め設定された光量設定値に従がった光強度P1で照明光を出射する。このとき、光量調整ユニット230は、光量調整ユニット230で用いる内部変数であるNG回数をゼロにリセットする(ステップS12)。さらに、撮像素子108は、予め設定された露光時間Teで被写体を撮像する。
撮像された画像の画像信号は、ドライバ信号処理回路112で所定の信号処理が行われた後、電子内視鏡用プロセッサ200に供給される。供給された画像信号は,光量調整ユニット230において、画像の輝度レベルが算出され、目標輝度レベルの許容下限値及び許容上限値と比較される。この比較結果に基づいて、光量調整ユニット230は、輝度レベルが目標輝度レベルに近づくような輝度レベルを設定し、第1光源102aの照明光を、設定した輝度レベルに基づいて調整する(ステップS14)。具体的には、第1光源102aの照明光の光源強度P1を制御する。
次に、調整された第1光源102aの光強度P1で照明された生体組織を撮像し、光量調整ユニット230は、撮像した画像の輝度レベルが、設定した輝度レベルに対して定められた許容範囲内である(許容下限値以上であり、許容上限値以下である)か、否かを判定する(ステップS16)。判定の結果、輝度レベルが許容範囲内にある場合(YESの場合)、光量調整ユニット230は、NG回数をゼロにリセットし(ステップS18)、第1光源102aの光量調整が機能しているので、術者による電シスコープ100を用いた手技(あるいは手技と観察)の継続を許容する(ステップS20)。こうして、輝度レベルの判定後の経過時間が閾値Tth以上となったか否かを判定(ステップS22)し、この判定が肯定になる(YESになる)まで、光量調整ユニット230は、手技の継続を許容する。判定が肯定になると、ステップS16に戻り、新たに撮像した画像の輝度レベルは許容範囲内か、否かを判定し、ステップS18〜S22を繰り返す。
一方、ステップS16における判定が否定(NO)である場合、光量調整ユニット230において、NG回数は1加算される(ステップS24)。この後、光量調整ユニット230は、NG回数が閾値Nthに達したか否かを判定する(ステップS26)。この判定が否定(NO)の場合、ステップS14に戻り、撮像した画像の輝度レベルを目標輝度レベルにするための光量調整が繰り返される。ステップS26の判定が肯定(YES)である場合、光量調整ユニット230は、第1光源102aの光強度P1で、設定された画像の輝度レベルに達しない、と判断し、第2光源102bのオン(ON、点灯)となるように制御する(ステップS28)。光量調整ユニット230は、第2光源102bのON直前の第1光源102aによる照明のみを行ったときの画像の輝度レベルに対する増加すべき輝度レベルを求め、この輝度レベルを達成するように、第2光源102bの光強度P2を設定し、第2光源102bの光強度P2を制御する。
こうして、第1光源102a及び第2光源102bで照明された生体組織の画像の輝度レベルが許容範囲内にあるか、否かを、光量調整ユニット230は判定する(ステップS30)。この判定が肯定(YES)である場合、光量調整ユニット230は、第2光源102bの光量の補填が機能しているので、術者による電子スコープ100を用いた手技(あるいは手技と観察)の継続を許容する(ステップS32)。一方、ステップS30の判定が否定である場合、光量調整ユニット230は、撮像素子108の露光時間Teが、予め設定された時間長さの上限値であるか、否かを判定する(ステップS34)。上限値は、例えば、予め設定された複数の時間長さの1つを選択する場合、複数の時間長さの最長長さである。
露光時間Teが、設定された時間長さの上限値であるとき、光量調整ユニット230は、第2光源102bの光強度P2を高めても、露光時間Teを長くしても、画像の輝度レベルは目標輝度レベルに近づけることができず、撮像される画像は暗い状態であると判断し、電子スコープ100を用いた手技(あるいは手技と観察)の中止勧告の情報を報知する(ステップS36)。中止勧告の情報の報知は、例えば、モニタ300の画面表示すること、操作パネル208の表示することを含む。
ステップS34の判定が否定(NO)である場合、光量調整ユニット230は、露光時間Teを増大させ(ステップS38)、撮像素子108による長い露光時間Teで画像を取得し、ステップS30の判定を繰り返す。
このように、第2光源102bの光強度P2で輝度レベルを目標輝度レベルに近づけることができない場合、露光時間Teを長くする。露光時間Teを光量調整の最終手段に用いるのは、露光時間を長くすることにより、生体組織の画像にぶれを生じさせ易くなり、画像の品質が低下するためである。
なお、図4に示すフローでは、第2光源102bが点灯(ON)した場合、第2光源102bの点灯後に最初に撮像した画像の輝度レベルが目標輝度レベルの許容範囲内にあるか否かを、光量調整ユニット230が判定し、判定が否定(NO)の場合、露光時間Teの調整を行うが、図5に示すように、ステップS26以降のフローを変更してもよい。図5は、図4に示す光量調整のフローの他の一例の要部を示す図である。図5では、第2電源102bのオン(点灯)から手技継続許容あるいは手技中止勧告報知までのフローを示している。
ステップS26の判定が肯定(YES)である場合、光量調整ユニット230は、第2光源102bがオン(点灯)となるように制御し、さらに、内部パラメータである繰り返し回数をゼロにセットする(ステップS28)。その後、光量調整ユニット230は、図4に示すステップS30と同じ判定を行う。判定が肯定(YES)である場合、図4に示すフロート同様に、電子スコープ100を用いた手技(あるいは手技と観察)の継続を許容する(ステップS32)。一方、判定が否定(NO)である場合、光量調整ユニット230は、繰り返し回数を1増加させ(ステップS31)、その後、繰り返し回数が、予め設定した所定回数に達したか否かを判定する(ステップS33)。この判定が否定(NO)の場合、輝度レベルと目標輝度レベルの差に基づいて、第2光源102bの光強度P2を予め設定された複数の光強度のうち1つの光強度に設定することにより、光量調整を行う(ステップS35)。こうして、輝度レベルは許容範囲内にあるか、否かの判定、及び、繰り返し回数は所定回に達したか、否かの判定を繰り返す。
ステップS33の判定が肯定(YES)である場合、図4に示すステップS34,S38と同様のフローを行う。
このように、第2光源102bの光量調整において、輝度レベルと目標輝度レベルの差に基づいて、予め設定された複数の光強度の中から1つの光強度レベルを設定することにより行う光量調整の繰り返し回数を所定回数繰り返し行うことにより、第2光源102bの光量調整において、オーバシュートを抑制することができ、安定した光量調整を実現する。
以上、本発明の電子内視鏡及び電子内視鏡システムについて詳細に説明したが、本発明の電子内視鏡及び電子内視鏡システムは上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
1 電子内視鏡システム
100 電子スコープ102 光源部
102a 第1光源
102b 第2光源
103a 第1駆動電源
103b 第2駆動電源
104 配光レンズ
106 対物レンズ
108 固体撮像素子
108a IRカットフィルタ
108b カラーフィルタ
112 ドライバ信号処理回路
114 メモリ
116 光源制御回路
200 電子内視鏡用プロセッサ
209 キーボード
220 画像処理ユニット
230 光量調整ユニット
300 モニタ
400 プリンタ

Claims (7)

  1. 生体組織を照明する光源と、照明された前記生体組織を撮像する撮像素子と、を備えた電子内視鏡であって、
    前記電子内視鏡の先端部に設けられた第1光源及び第2光源と、
    前記第1光源及び前記第2光源を駆動するための駆動電力を出力する、前記第1光源に対応した第1駆動電源及び前記第2光源に対応した第2駆動電源と、
    前記第1駆動電源及び前記第2駆動電源のそれぞれの駆動電力を制御する光源制御ユニットと、を備え、
    前記光源制御ユニットは、前記第1光源の光強度の低下に応じて、前記低下を補充する光を前記第2光源が照射するように前記第2駆動電源の前記駆動電力を調整する、
    ことを特徴とする電子内視鏡。
  2. 前記第2光源の前記駆動電力は、予め設定された複数のレベルの1つに設定される、請求項1に記載の電子内視鏡。
  3. 請求項1または2に記載の電子内視鏡と、
    前記撮像素子で撮像された画像の輝度レベルを算出し、前記輝度レベルが目標輝度レベルに近づくように前記光源制御ユニットを制御する光量調整部、及び、前記画像を処理して表示画像を生成する画像処理部、を備えるプロセッサと、を備える、
    ことを特徴とする電子内視鏡システム。
  4. 前記光量調整部は、前記輝度レベルが、前記目標輝度レベルに対して設定された下限値を下回るか否かの判定を一定の時間間隔で行い、前記輝度レベルが前記下限値を下回る回数が連続して所定回数に達するとき、前記駆動電力の調整を指示する指示信号を前記光源制御ユニットに送信する、請求項3に記載の電子内視鏡システム。
  5. 前記第2駆動電源の前記駆動電力が許容上限値に達したとき、前記光量調整部は、前記撮像素子の露光時間を長くする調整を開始する、請求項3または4に記載の電子内視鏡システム。
  6. 前記露光時間は、予め設定された複数の時間長さの1つに設定され、
    前記光量調整部は、前記露光時間を変更するたびに前記露光時間を長くする、請求項5に記載の電子内視鏡システム。
  7. 前記光量調整部は、前記露光時間の時間長さが前記複数の時間長さの最長長さに設定された状態で、前記輝度レベルが、前記目標輝度レベルに対して設定された前記下限値を下回る回数が連続して前記所定回数に達するとき、前記生体組織の撮像の中止の勧告情報を報知する、請求項6に記載の電子内視鏡システム。
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