JP2021069152A - モータ用ケーシング及びこれを備えているモータ - Google Patents

モータ用ケーシング及びこれを備えているモータ Download PDF

Info

Publication number
JP2021069152A
JP2021069152A JP2019191106A JP2019191106A JP2021069152A JP 2021069152 A JP2021069152 A JP 2021069152A JP 2019191106 A JP2019191106 A JP 2019191106A JP 2019191106 A JP2019191106 A JP 2019191106A JP 2021069152 A JP2021069152 A JP 2021069152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
output shaft
motion output
rotary motion
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019191106A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7191383B2 (ja
Inventor
学 白木
Manabu Shiraki
白木  学
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coreless Motor Co Ltd
Original Assignee
Coreless Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Coreless Motor Co Ltd filed Critical Coreless Motor Co Ltd
Priority to JP2019191106A priority Critical patent/JP7191383B2/ja
Publication of JP2021069152A publication Critical patent/JP2021069152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7191383B2 publication Critical patent/JP7191383B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

【課題】回転運動出力軸と、前記回転運動出力軸に対して同心円状に配置され、前記回転運動出力軸を中心として前記回転運動出力軸の周方向に回転する回転子とを備えているモータに装着されて前記モータを覆うモータ用ケーシングにおいて、前記モータの発熱部からの放熱を効率よく行うことのできるモータ用ケーシングと、これを備えたモータ。【解決手段】前記回転子の半径方向における外側と前記モータ用ケーシングの内側との間に形成される内部空間と、前記モータ用ケーシングの外側である外部空間との間を仕切り、前記内部空間と前記外部空間との間を連通する複数個の通気孔を備えているモータ用ケーシング。モータ用ケーシングが装着されて覆われている、回転運動出力軸に対して同心円状に配置され、前記回転運動出力軸を中心として前記回転運動出力軸の周方向に回転する回転子とを備えているモータ。【選択図】図2

Description

この発明はモータ用ケーシング及び当該モータ用ケーシングが装着され、当該モータ用ケーシングによって覆われているモータに関する。特に、前記モータ用ケーシングが通気孔を備えていることで、前記モータの発熱部からの発熱が効率よく放熱されるモータ用ケーシング及びこれを備えているモータに関する。
モータを外側から覆うモータ用ケーシングが通気孔を備えていることで、当該モータ用ケーシングの内外が前記通気孔によって連通され、これによってモータの発熱部からの発熱が効率よく放熱されるモータ用ケーシング及びこれを備えているモータに関しては従来から提案が行われている(例えば、特許文献1)。
特開2019−170040号公報
図1を参照して従来のモータの一般的な構造を説明する。
図1図示のモータ20では、ハウジング21に回転可能に支持されている回転運動出力軸22が回転することでモータ20からの回転運動が出力される。回転運動出力軸22はハウジング21に回転可能に支持されている。ハウジング21に装着されているモータ用ケーシング23内に回転運動出力軸22の回転運動を生起させるモータの固定子や回転子などが内蔵されている。回転子は、回転運動出力軸22に対して同心円状に配置され、回転運動出力軸22を中心として回転運動出力軸22の周方向に高速で回転する。
図1は、回転運動出力軸22が伸びる軸方向に伸びる筒状のモータ用ケーシング23を備えている円筒状のモータ20を表すものである。回転運動出力軸22が伸びる軸方向に伸びる筒状の周壁部24も、回転運動出力軸22の先端側に対向する周壁部24の底面側を塞ぐ底壁部25も、図1図示のように、開口部を備えていない構造であることが一般的であった。
これは、モータ用ケーシング23が、回転運動出力軸22の周方向に高速で回転する回転子に外部のもの(例えば、人間の手など)が接触しないようにする保護カバーの役割を果たすと一般的に考えられていたためと思われる。なお、固定子、回転子による回転運動を生起させるためコイルと磁石がモータ用ケーシング23に内蔵されているが、モータ用ケーシング23は、この磁石にモータ20外部の金属類が吸着されてしまうことを防止するという役割も果たすと考えられていた。
モータ用ケーシング23は、一般的に金属で形成されており、モータ20の重量を軽くする目的でアルミニウム等の軽金属で形成する場合であっても、一般的に重いモータ20の重量の中で金属製のモータ用ケーシング23はそれなりの重量を占める構成部材になっている。
上述したように、モータ用ケーシング23内には、固定子、回転子による回転運動を生起させるためコイルと磁石が内蔵されているが、前記回転運動生起のためにコイルに通電を行うとコイルは高温になる。
モータ20が駆動されている間高温になっているコイルの熱はハウジング21等の構成部材などを介してモータ用ケーシング23に伝えられ、あるいは、モータ用ケーシング23内の空間部を介してモータ用ケーシング23に伝えられ、モータ用ケーシング23の外周からモータ20の外部空間へ放熱されていく。
このような熱伝導では伝熱効率が良好でないため、高温のコイルの熱が効率よく放熱されず、モータ駆動後ただちに高温になるコイルを考慮して定格を越える効率でモータ20を駆動させることは難しいと考えられていた。
上述した特許文献1に記載されているモータでは、底壁部のみに通気孔を設けて放熱性の向上を図るようにしていた。しかし、このような構造は、依然として、上述したように、回転運動出力軸を回転運動可能に支持しているハウジングなどの構成部材を介してモータ用ケーシングの筒状外周部に熱伝動し、筒状外周部の全体から放熱を図るものであった。このため、上述した課題は依然として残されていた。
そこで、この発明は、回転運動出力軸と、前記回転運動出力軸に対して同心円状に配置され、前記回転運動出力軸を中心として前記回転運動出力軸の周方向に回転する回転子とを備えているモータに装着されて前記モータを覆うモータ用ケーシングにおいて、前記モータの発熱部からの放熱を効率よく行うことのできるモータ用ケーシングと、これを備えたモータを提案することを目的にしている。
[1]
回転運動出力軸と、前記回転運動出力軸に対して同心円状に配置され、前記回転運動出力軸を中心として前記回転運動出力軸の周方向に回転する回転子とを備えているモータに装着されて前記モータを覆うモータ用ケーシングであって、
前記回転子の半径方向における外側と前記モータ用ケーシングの内側との間に形成される内部空間と、前記モータ用ケーシングの外側である外部空間との間を仕切り、
前記内部空間と前記外部空間との間を連通する複数個の通気孔を備えているモータ用ケーシング。
前記において、前記通気孔はモータ内部からの電気接続線を通す孔に結果的に形成される微細な隙間などを指すものではなく、前記内部空間と前記外部空間との間の積極的な通気、例えば、前記回転子が高速で回転することで引き起こされる空気流動による積極的な通気を実現する通気孔として形成されるものを言う。
前記モータ用ケーシングは、前記通気孔を備えているものであれば、後述するように、目の細かいメッシュ状や、防塵フィルタ状のものにすることができる。
複数の前記通気孔は、前記モータ用ケーシングの周壁全体に均等な間隔で複数個配置されている形態にすることができる。あるいは、前記モータ用ケーシングの周壁の一部分に集中して複数個の通気孔が形成され、残りの周壁部分には通気孔が形成されていない形態にすることもできる。この場合には、例えば、前記モータ用ケーシングの周壁において、前記回転運動出力軸を中心として周方向に帯状に、あるいは、前記回転運動出力軸の軸方向に帯状に通気孔形成箇所が設けられている形態にすることができる。
[2]
複数個の前記通気孔の総面積が前記モータ用ケーシングの総面積に対して占める割合である開口率が30%〜80%である[1]のモータ用ケーシング。
複数個の前記通気孔を介した前記内部空間と前記外部空間との間の通気が行われることでの積極的放熱という観点から前記開口率は30%以上が好ましい。一方、ケーシングとしての強度を維持するという観点からは、前記開口率は80%を越えないことが好ましい。ただし、ケーシングの材料選定や厚さにより適宜変更可能である。尚、通気孔の形状は円形でも四角形でも、更に他の形状でも構わず、更にモータ用ケーシングのほぼ全体がメッシュ状であっても良い。
[3]
前記通気孔は薄板状体に複数の孔が穿孔されてなり、各孔はほぼ四角形であって、対角が1mm以下である[1]又は[2]のモータ用ケーシング。
前記外部空間から前記内部空間への埃等ごみ類の侵入を防ぐ観点から、各孔の形状が、ほぼ四角形である場合、対角が1mm以下のサイズであることが好ましい。
[4]
前記通気孔は薄板状体に複数の孔が穿孔されてなり、各孔はIP規格のIP6を満たすものである[1]又は[2]のモータ用ケーシング。
前述したように各孔は形状を問わないが、IP規格(IEC(国際電気標準化会議)の定めるIP(international Protection)規格のIP6(防塵形:粉塵が内部へ侵入しない)を満たすものであることが望ましい。このIP規格では耐水性の規格(2桁目の数字)があるが、耐水性は高いほど望ましいものの、モータの用途次第で適宜選定して良い(例えばレベル3。つまり防塵と合わせて例えばIP63)。ケーシングの材質、厚さにもよるが、例えば0.98mmメッシュなどが使用可能である。
[5]
前記モータ用ケーシングは、前記回転運動出力軸が伸びる方向に伸びる筒状部と、前記筒状部の前記回転運動出力軸先端側に対向する前記筒状部の底面側を塞ぐ底面部を備えている筒状体である[1]乃至[4]のいずれかのモータ用ケーシング。
[6]
前記筒状体は、円筒状あるいは、四角筒状である[6]のモータ用ケーシング。
[7]
回転運動出力軸と、
前記回転運動出力軸に対して同心円状に配置され、前記回転運動出力軸を中心として前記回転運動出力軸の周方向に回転する回転子とを備えているモータであって、
[1]乃至[6]のいずれかのモータ用ケーシングが装着されて覆われているモータ。
[8]
前記モータ用ケーシングは、前記回転運動出力軸が伸びる方向に伸びる筒状部と、前記筒状部の前記回転運動出力軸先端側に対向する前記筒状部の底面側を塞ぐ底面部を備えている筒状体であって、
前記モータ内部からの導線が前記モータの外部からの配線に対して電気的に接続される電源接続部が前記筒状部の前記回転運動出力軸先端側に対応する前記筒状部の先端側に配備されていて、
前記電源接続部は、前記配線が、前記電源接続部から前記筒状部の外側で前記回転運動出力軸が伸びる方向に引き出されるように前記配線を案内するガイド部を備えている[7]のモータ。
このような構造のモータにすると使いやすさを向上させることができる。
[9]
前記電源接続部は前記筒状部の先端側に配備されているコネクタ受台と、前記コネクタ受台に対して前記回転子の半径方向における外側から装着されるコネクタとからなり、
前記筒状部は前記回転運動出力軸が伸びる方向に伸びる円筒状で、
前記コネクタの前記コネクタ受台に装着されるコネクタ接合面は、前記円筒状の前記筒状部の周面に沿うように湾曲している[8]のモータ。
コネクタ受台がモータ用ケーシングを構成する円筒状部の先端側に配備されていて、当該コネクタ受台に回転子の半径方向における外側からコネクタが装着される構成にし、コネクタ接合面を、円筒状部の周面に沿うように湾曲させておくことで、モータ用ケーシングを構成する円筒状部の周面との密着性が向上し(接着面が増え)、外部からの水の侵入を防ぐ上で有利である。
[10]
前記ガイド部は、前記コネクタ接合面に前記回転運動出力軸が伸びる方向で形成されている案内溝である[9]のモータ。
この発明によれば、回転運動出力軸と、前記回転運動出力軸に対して同心円状に配置され、前記回転運動出力軸を中心として前記回転運動出力軸の周方向に回転する回転子とを備えているモータに装着されて前記モータを覆うモータ用ケーシングにおいて、前記モータの発熱部からの放熱を効率よく行うことのできるモータ用ケーシングと、これを備えたモータを提供することができる。
(a)従来のモータ用ケーシングが装着されている従来のモータを前方斜め上方向から見た斜視図、(b)図1(a)の反対側斜め上方向から見た斜視図。 (a)本発明の一実施形態に係るモータ用ケーシングが装着されている本発明の一実施形態に係るモータを前方斜め上方向から見た斜視図、(b)図2(a)の反対側斜め上方向から見た斜視図。 (a)図2図示のモータの正面図、(b)図2図示のモータの右側面図。 図2図示の実施形態に係るモータ用ケーシング及び、モータにおける図3(a)のA−A線端面の一実施形態を表すA−A線端面図。 本発明の他の実施形態に係るモータ用ケーシングが装着されている本発明の他の実施形態に係るモータを前方斜め上方向から見た斜視図。 (a)図5図示のモータの正面図、(b)図5図示のモータの平面図。 (a)図5図示のモータの左側面図、(b)図5図示のモータの右側面図。 (a)本発明の一実施形態に係るモータ用ケーシングが装着されている本発明の一実施形態に係るモータにおける電源接続部の一実施形態を説明する一部を省略した斜視図、(b)本発明の一実施形態に係るモータ用ケーシングが装着されている本発明の一実施形態に係るモータにおける電源接続部から配線が引き出されている状態を説明する斜視図。 )本発明の一実施形態に係るモータ用ケーシングが装着されている本発明の一実施形態に係るモータにおける電源接続部を構成するコネクタの一例を表す図であって、(a)は右側面図、(b)は左側面図、(c)は底面図、(d)は平面図。
図2〜図4を用いて本発明のモータ用ケーシング及び、これが装着されているモータの実施形態を説明する。
モータ1では、ハウジング2に回転可能に支持されている回転運動出力軸3が回転することでモータ1からの回転運動が出力される。回転運動出力軸3はハウジング2に回転可能に支持されている。モータ1は、回転運動出力軸3が伸びる軸方向に伸びる筒状のモータ用ケーシング4を備えている円筒状のモータである。図示の実施形態の筒状のモータ用ケーシング4は円筒状である。これに替えて四角筒状の円筒状とすることもできる。
ハウジング2にモータ用ケーシング4が装着されることで、モータ1にモータ用ケーシング4が装着され、モータ用ケーシング4によってモータ1が覆われているようになる。
モータ用ケーシング4は、金属材料(例えば、アルミニウム)で構成することができる。ただし、金属材料に限定されず、合成樹脂製にすることもできる。
モータ用ケーシング4内に、回転運動出力軸3の回転運動を生起させる不図示の固定子と回転子とが内蔵されている。回転子は、回転運動出力軸3に対して同心円状に配置され、回転運動出力軸3を中心として回転運動出力軸3の周方向に高速で回転するものである。
こうして、回転子の半径方向における外側とモータ用ケーシング4の内側との間に形成される内部空間と、モータ用ケーシング4の外側である外部空間との間がモータ用ケーシング4によって仕切られるようになる。
図示の円筒状のモータ1では、モータ用ケーシング4は、回転運動出力軸3が伸びる軸方向に伸びる筒状部5と、回転運動出力軸3の先端側に対向する筒状部5の底面側を塞ぐ底壁部6を備えている。すなわち本例のモータ用ケーシング4は図示のようにほぼ円筒状になっている。
ハウジング2は回転運動出力軸3の先端側に配備されている。本例ではハウジング2は四角い板状体で用途先への取り付け部9を備えている。本例では取り付け部9でネジ止めが行われる。
筒状部5、底壁部6は、いずれも、回転子が配置されているモータ用ケーシング4の内側である内部空間とモータ用ケーシング4の外側である外部空間とを連通する複数個の通気孔7、8を備えている。
本例ではこれらの通気孔7、8は微細孔がモータ用ケーシング4の周面のほぼ全面に形成されていて、全体としてメッシュ状の外観を呈している。モータ用ケーシング4の筒状部5、底壁部6のそれぞれ9割以上のエリアで、開口率30%〜80%を満たすように、ほぼ全面に亘り通気孔7、8が均等に開けられている。
複数の通気孔7、8を構成する各孔は、この実施形態では、四角形でその対角は0.98mmで、IP規格のIP6である。
図5〜図7図示の実施形態は、モータ用ケーシング4の外観・形状、構造が、図2〜図4図示の実施形態のものとは異なっているものである。
モータ用ケーシング4の外観はほぼ直方体で、角筒状である。このように、モータ1の回転子を外側から覆うモータ用ケーシング4の形状は円筒には限らない。
図5〜図7図示のモータ用ケーシング4の外観はより正確に言えば直方体の各角部が図9(b)のように椀状に凹んでいる。直方体の角と内部の回転子との間の空間を縮めるようにこれらの凹み17が形成されている。
なお、図9(b)では、回転運動出力軸3の先端側に対向する筒状部の底面側を塞ぐ底壁部6の中央に、回転子の軸受部分18が図示されている。この軸受部分18と底壁部6との間に結果的に生じる微細な隙間は、本発明の通気孔には当たらない。実際には、軸受部分18と底壁部6との間に結果的に生じる微細な隙間はシールされている。そこで、この部分に隙間らしい機能は無い。
図5〜図7図示のモータ用ケーシング4では、筒状部5を構成する4面の周壁にそれぞれ複数個の通気孔7が形成されている。筒状部5を構成する4面の周壁のそれぞれに回転運動出力軸3の軸方向に帯状に通気孔形成箇所が設けられているものである。
一方、底壁部6には通気孔が形成されていない。このように底面部に通気孔が無い場合も本発明の範囲である。そして本例では前記の椀状の凹み17にも通気孔は存在せず、つまり通気孔7は略直方体の4面に相当する平板状の面内に形成されている。尚、この4面に形成される通気孔7もIP6の条件で形成されている。
図5〜図7図示の実施形態は、図2〜図4図示の実施形態に比較して上述したモータ用ケーシング4の外観・形状、構造が相違している点以外は、図2〜図4図示の実施形態のモータ用ケーシング4及びモータ1と同一である。そこで、図5〜図7図示のモータ用ケーシング4及びモータ1において図2〜図4図示の実施形態で説明した部分と共通する部分には共通する符号をつけてその説明を省略する。また、図5〜図7図示のモータ用ケーシング4及びモータ1による作用、機能は、図2〜図4図示の実施形態のモータ用ケーシング4、モータ1と共通するのでその説明を省略する。
モータ用ケーシング4における回転運動出力軸3の先端側に対応する筒状部5の先端側に電源接続部が配備されている。電源接続部によりモータ1の内部からの導線がモータ1の外部からの配線に対して電気的に接続されるようになっている。
図示の実施形態では、筒状部5の先端側に切り欠き部11が形成されている。切り欠き部11に配備されているコネクタ受台10と、コネクタ受台10に対して回転子(不図示)の半径方向外側から装着されるコネクタ20(図8(b))とによってこの実施形態の電源接続部が構成されている。コネクタ受台10、コネクタ20はいずれも合成樹脂製にすることができる。
コネクタ受台10は切り欠き部11に密接に配備されており、モータ用ケーシング4内への切り欠き部11を介した外部からの塵埃等の侵入が防がれている。
コネクタ受台10にはモータ1の内部からの導線が電気接続された端子12が突出している(図2(b))。図8を用いて後述するモータ1の外部からの配線コード19(導線)が端子12に電気接続される。こうして、モータ1の内部からの導線がモータ1の外部からの配線コード19に対して電気的に接続されている。
コネクタ受台10は、筒状部5の外側に向かって突出するネジ穴付き突出部13を備えている。ネジ穴付き突出部13は図示の実施形態では、筒状部5の円周方向に間隔をあけて、また、筒状部5の回転運動出力軸3が伸びる方向に間隔をあけて、合計4枚配備されている。
ネジ穴付き突出部13を介して、コネクタ20(図8(b)、図9)がネジ止めされるようになっている。
電源接続部は、モータ1の外部からの配線コード19が電源接続部から筒状部5の外側で回転運動出力軸3が伸びる方向に引き出されるように配線コード19を案内するガイド部を備えている。図9を用いてこの構造の一実施形態を説明する。
円筒状の筒状部5の先端側における切り欠き部11に密接して配備されているコネクタ受台10の外周面は、筒状部5の外周面に沿う(対応する)湾曲構造になっている。
コネクタ受台10に対して回転子の半径方向における外側から装着されるコネクタ20のコネクタ受台10に装着されるコネクタ接合面(図9(a)、(b)における下側面)も、円筒状の筒状部5の周面に沿う(対応する)ように湾曲している。
これによって、モータ用ケーシング4を構成する円筒状部5の周面との密着性が向上し(接着面が増え)、外部からの水の侵入を効果的に防止できるようになっている。
なお、接触面の隙間を無くすように、接着剤を、コネクタ接合面(図9(a)、(b)における下側面)と、コネクタ受台10の外周面その間に介装することもできる。
コネクタ20は、図9(a)、(b)図示のように、取り付け穴23を備えている。コネクタ受台10に対して回転子の半径方向における外側からコネクタ20を装着すると、上述した、コネクタ受台10に配備されている4枚のネジ穴付き突出部13に形成されているネジ穴と、コネクタ20の取り付け穴23とが対応する。ここで、ネジを用いて、コネクタ20をコネクタ受台10に固定するようになる。
コネクタ20は、そのコネクタ接合面(図9(a)、(b)における下側面)に、回転運動出力軸3が伸びる方向に伸びる溝22を備えている。
コネクタ受台10の端子12に電気接続された、モータ1の外部からの配線コード19(導線)は、図8(a)図示のように、回転子の半径方向外側(すなわち、回転運動出力軸3の半径方向外側)に向かって立ち上がった後、溝22に当接して屈曲し、回転運動出力軸3が伸びる方向に引き出されるように溝22に案内される。このように、コネクタ20のコネクタ接合面(図9(a)、(b)における下側面)に回転運動出力軸3が伸びる方向で形成されている溝22は、配線コード19が、電源接続部から筒状部5の外側で回転運動出力軸3が伸びる方向に引き出されるように配線コード19を案内するガイド部となる案内溝である。
図示の実施形態では、配線コード19は2本描いてあるが本数に限定されるものではなく、配線類が1本に纏められても良い。
図示の実施形態では、図9(c)図示のように、コネクタ20は、そのコネクタ接合面(図9(a)、(b)における下側面)に、段差部24を備えている。段差部24を備えていることで、固体のブロック状による硬さを緩和するように、可能な範囲(強度が許す範囲)で薄肉化を図り、コネクタとして取り付けし易くしている。
図2の実施形態に係るモータ用ケーシング4及びモータ1における図3(a)のA−A線端面の一実施形態を表すA−A線端面の図4に見るように、本実施形態の最適な適用例は所謂コアレスモータである。特に、減速機構を構成する複数のギヤを内部に納めたギアイン式のコアレスモータに適用することができる。具体的には本件発明者等が先に発明した日本特許第6589215号(円筒状コアレスモータを軸が貫通しているタイプ)や、日本特許第6278432号(円筒状コアレスモータを軸が貫通していないタイプ)への適用することで特に効果を発揮する。
モータ内部の解説は具体的にはこれらの特許公報の記載に委ね、上述の日本特許第6589215号及び、日本特許第6278432号をそのまま参考として本明細書に取り入れるものとする。
図4の符号14が回転子たるロータである。回転子14の半径方向外側と、モータ用ケーシング4を構成する筒状部5との間に内部空間が形成される。そして、この内部空間が、筒状部5に形成されている複数の通気孔7及び、底壁部6に形成されている複数の通気孔8を介して筒状部5の外側の外部空間と連通することになる。
筒状部5の半径方向内側に配備されているものが回転子4である構造のモータでは、モータ1の駆動で高速にて回転する回転子の回転運動によって生起される空気流動によって、通気孔7、8を介した内部空間と外部空間との間での空気流動が生起される。そこで、発熱部(通電によって発熱するコイル体)からの熱が内部空間にこもりにくくなり、発熱部(通電によって発熱するコイル体)が急激に高温に上昇することが抑制される。
図4では、回転子14を支持する円盤状の支持盤15に通気孔16が形成されていて、内部に収容されている円筒状コイルからの放熱が図られるようになっている。
この実施形態では、モータ用ケーシング4は、回転子14の半径方向における外側とモータ用ケーシング4を構成する筒状部5、底面部6の内側との間に形成される内部空間と、モータ用ケーシング4の外側である外部空間との間を連通する複数個の通気孔7、8を備えている。
この通気孔7、8は、上述した内部空間と外部空間との間の積極的な通気、例えば、回転子14が高速で回転することで引き起こされる空気流動による積極的な通気を実現する通気孔である。
そこで、上述したように、コイル体(不図示)の温度が上昇すると、このモータ1の発熱部(コイル体)からの熱は、ハウジング2などを介したモータ用ケーシング4への熱伝動によってモータ用ケーシング4の外周面から放熱されるだけでなく、通気孔7、8を介して、上述した内部空間と外部空間との間の積極的な通気が行われることによって放熱される。
複数個の通気孔7、8の総面積がモータ用ケーシング4の総面積に対して占める割合である開口率が30%以上であるようにしておけば、回転運動出力軸3の周方向への回転子14の高速の回転運動と相まって、複数個の通気孔7、8を介した積極的な空気流動が生じ、上述した内部空間にモータ1の発熱部(コイル体)からの熱がこもらなくなる。
これによって、モータ1のコイル体(不図示)に通電してモータ1を駆動させても、コイル体が高温に上昇することを抑制できる。
このように本実施形態のモータ用ケーシング4が装着されているモータ1によれば、高温のコイル体の熱を効率よく放熱することができ、モータ1を定格を越える高い効率で駆動させることが可能になる。
図1図示の従来タイプのブラシレスのコアレスモータ20における、開口部を備えていない筒状部24、底面部25からなるモータ用ケーシング23を、図2〜図4図示の開口率が70%の通気孔7、8を備えているモータ用ケーシング4に付け替えただけで比較検討試験を行った。出力120W、250W、320W、600Wの図1図示の従来タイプのモータ20のモータ用ケーシング23をモータ用ケーシング4に付け替えた本発明品の出力は、それぞれ、170W、330W、460W、1200Wに向上したことを確認できた。
モータ1が高出力になるので、コイル体からの発熱が大きくなるが、複数の通気孔7、8が存在し、内部空間と外部空間との間で積極的に空気流動が行われることで、内部空間に熱がこもらず、コイル体が高温に上昇することが抑制され、高出力可能になったものである。
更に、図1図示の従来タイプのブラシレスのコアレスモータ20における、開口部を備えていない筒状部24、底面部25からなるモータ用ケーシング23を、開口率が70%の通気孔7、8を備えているモータ用ケーシング4に付け替えたことで、格段に軽量化を図ることができた。
また、通気孔7、8は、ほぼ四角形であって対角が1mm以下の小ささ、あるいは、IP規格のIP6を満たす小さなものであるので、外部空間から塵埃が侵入することを防止できる。
また、この実施形態のモータ用ケーシングによれば、そもそもカバー形態機能が担保されているので人の手の回転子への直接接触による事故も防げる。こうして本実施形態によればモータ1の冷却はモータ1動作への支障なく安全に行えるという効果がある。
以上、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述した実施形態に限られず、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々に変更可能である。

Claims (10)

  1. 回転運動出力軸と、前記回転運動出力軸に対して同心円状に配置され、前記回転運動出力軸を中心として前記回転運動出力軸の周方向に回転する回転子とを備えているモータに装着されて前記モータを覆うモータ用ケーシングであって、
    前記回転子の半径方向における外側と前記モータ用ケーシングの内側との間に形成される内部空間と、前記モータ用ケーシングの外側である外部空間との間を仕切り、
    前記内部空間と前記外部空間との間を連通する複数個の通気孔を備えているモータ用ケーシング。
  2. 複数個の前記通気孔の総面積が前記モータ用ケーシングの総面積に対して占める割合である開口率が30%〜80%である請求項1記載のモータ用ケーシング。
  3. 前記通気孔は薄板状体に複数の孔が穿孔されてなり、各孔はほぼ四角形であって、対角が1mm以下である請求項1又は2記載のモータ用ケーシング。
  4. 前記通気孔は薄板状体に複数の孔が穿孔されてなり、各孔はIP規格のIP6を満たすものである請求項1又は2記載のモータ用ケーシング。
  5. 前記モータ用ケーシングは、前記回転運動出力軸が伸びる方向に伸びる筒状部と、前記筒状部の前記回転運動出力軸先端側に対向する前記筒状部の底面側を塞ぐ底面部を備えている筒状体である請求項1乃至4のいずれか1項に記載のモータ用ケーシング。
  6. 前記筒状体は、円筒状あるいは、四角筒状である請求項6記載のモータ用ケーシング。
  7. 回転運動出力軸と、
    前記回転運動出力軸に対して同心円状に配置され、前記回転運動出力軸を中心として前記回転運動出力軸の周方向に回転する回転子とを備えているモータであって、
    請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のモータ用ケーシングが装着されて覆われているモータ。
  8. 前記モータ用ケーシングは、前記回転運動出力軸が伸びる方向に伸びる筒状部と、前記筒状部の前記回転運動出力軸先端側に対向する前記筒状部の底面側を塞ぐ底面部を備えている筒状体であって、
    前記モータ内部からの導線が前記モータの外部からの配線に対して電気的に接続される電源接続部が前記筒状部の前記回転運動出力軸先端側に対応する前記筒状部の先端側に配備されていて、
    前記電源接続部は、前記配線が、前記電源接続部から前記筒状部の外側で前記回転運動出力軸が伸びる方向に引き出されるように前記配線を案内するガイド部を備えている
    請求項7記載のモータ。
  9. 前記電源接続部は前記筒状部の先端側に配備されているコネクタ受台と、前記コネクタ受台に対して前記回転子の半径方向における外側から装着されるコネクタとからなり、
    前記筒状部は前記回転運動出力軸が伸びる方向に伸びる円筒状で、
    前記コネクタの前記コネクタ受台に装着されるコネクタ接合面は、前記円筒状の前記筒状部の周面に沿うように湾曲している
    請求項8記載のモータ。
  10. 前記ガイド部は、前記コネクタ接合面に前記回転運動出力軸が伸びる方向で形成されている案内溝である
    請求項9記載のモータ。
JP2019191106A 2019-10-18 2019-10-18 モータ用ケーシング及びこれを備えているモータ Active JP7191383B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019191106A JP7191383B2 (ja) 2019-10-18 2019-10-18 モータ用ケーシング及びこれを備えているモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019191106A JP7191383B2 (ja) 2019-10-18 2019-10-18 モータ用ケーシング及びこれを備えているモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021069152A true JP2021069152A (ja) 2021-04-30
JP7191383B2 JP7191383B2 (ja) 2022-12-19

Family

ID=75637863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019191106A Active JP7191383B2 (ja) 2019-10-18 2019-10-18 モータ用ケーシング及びこれを備えているモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7191383B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114362426A (zh) * 2022-01-08 2022-04-15 领先科技(东台)有限公司 一种散热启闭调节式马达

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5363610U (ja) * 1976-10-26 1978-05-29
JP2006288137A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Kayaba Ind Co Ltd モータ構造
JP2013090469A (ja) * 2011-10-19 2013-05-13 Ulvac Japan Ltd キャンドモータ及び真空ポンプ
WO2015166571A1 (ja) * 2014-05-01 2015-11-05 三菱電機株式会社 車両用制御装置
JP2017093103A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 株式会社デンソー モータ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5363610U (ja) * 1976-10-26 1978-05-29
JP2006288137A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Kayaba Ind Co Ltd モータ構造
JP2013090469A (ja) * 2011-10-19 2013-05-13 Ulvac Japan Ltd キャンドモータ及び真空ポンプ
WO2015166571A1 (ja) * 2014-05-01 2015-11-05 三菱電機株式会社 車両用制御装置
JP2017093103A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 株式会社デンソー モータ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114362426A (zh) * 2022-01-08 2022-04-15 领先科技(东台)有限公司 一种散热启闭调节式马达
CN114362426B (zh) * 2022-01-08 2023-03-17 领先科技(东台)有限公司 一种散热启闭调节式马达

Also Published As

Publication number Publication date
JP7191383B2 (ja) 2022-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5783830B2 (ja) 回転電機
JP5722644B2 (ja) 回転電機
US9752594B2 (en) Ceiling fan motor with cooling air channel
TWI643433B (zh) 旋轉電機
CN108141107A (zh) 电动机
CN206389217U (zh) 一种强散热式无刷直流发电机
JP6882884B2 (ja) モータ
JP2015192474A (ja) 回転電機装置
JP2021069152A (ja) モータ用ケーシング及びこれを備えているモータ
JP5993216B2 (ja) 回転電機
US7157825B1 (en) Motor
KR20200052854A (ko) Bldc 모터의 전자 기기의 공기 냉각
JP6302023B2 (ja) 回転電機
JPH099575A (ja) 回転電気機械
JP2018157701A (ja) モータ
CN210290198U (zh) 叶片与外转子一体化风机
JP2002017066A (ja) 小型円筒コアレスモータの放熱構造
CN107394969B (zh) 一种用于洗涤机的新型电机
JP5517714B2 (ja) 回転電機
JP6005771B2 (ja) 回転電機組立体
CN111386018A (zh) 电子设备的散热组件和电子设备
CN218920156U (zh) 一种减震降噪型微型直流电机
JP2008079400A (ja) 空冷式電動機
JP2013047501A (ja) 給水装置
CN215009950U (zh) 自散热电机以及电动剪刀

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220621

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20220621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220719

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220915

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7191383

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150