JP2021069070A - 車両用制御装置 - Google Patents

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隆平 高木
政人 竹之内
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Abstract

【課題】 センサ部と制御部とを別体に備えた車両用制御装置において、較正処理が適正に行われるように作業者を支援する。【解決手段】 ECUは、カメラの記憶値有無フラグFrが「0」(記憶値無し)の場合、「光軸未調整」を表すRoBを記憶する(S101,S102)。ECUは、記憶値有無フラグFrが「1」(記憶値有り)で、かつ、ECUの光軸未調整フラグFcが「1」(未調整)である場合、「記憶値未取得」を表すRoBを記憶する(S103,S104)。ECUは、記憶値有無フラグFrが「1」であり、光軸未調整フラグFcが「0」(調整済)であり、カメラに記憶されている光軸較正値とECUに記憶されている光軸較正値とが一致しない場合、「光軸未調整」を表すRoBを記憶する(S105,S106)。【選択図】 図4

Description

本発明は、自車両の周辺状況を検知するセンサを備えた車両用制御装置に関する。
従来から、自車両の周辺状況を検知するカメラセンサやレーダセンサといった周辺センサを備え、この周辺センサの供給する周辺情報に基づいて運転支援を行う車両用制御装置が知られている。例えば、車両のフロントウインドウに車両前方監視カメラモジュールを固定し、この車両前方監視カメラモジュールにより、車両の前方の状況を監視して、ドライバーの運転を支援する車両用制御装置が知られている。
車両前方監視カメラモジュールは、予め定められた部位に固定され、カメラの光軸を基準として定まる座標上における物標を検知する。カメラで物標を検知する場合には、カメラの光軸の位置(向きを含む)精度が要求されるが、実際には、個々の車両ごとに光軸の位置がばらついてしまうため、従来から、光軸調整作業(光軸の較正処理)が行われる。
光軸調整作業は、工場など専用の設備が備わっている場所で実施される。例えば、車両前方監視カメラモジュールの光軸調整作業では、車両に対して予め定められた位置にターゲットボードが配置され、その状態で、車両前方監視カメラモジュールでターゲットボードが撮影される。そして、撮影した画像に基づいて、車両から見た消失点が算出される。この消失点の位置を表す情報がカメラの光軸較正データである。光軸較正データは、車両前方監視カメラモジュールに記憶される。車両前方監視カメラモジュールにおいては、この光軸較正データに基づいて撮像座標の原点を設定することによって、車両周辺の物標を適正に検出することができる。
特許文献1に提案された装置(従来装置1と呼ぶ)は、カメラと、カメラから画像データを取得して画像処理を行うECUとを備え、ECUに光軸較正データが記憶される。更に、この従来装置1は、ECUが記憶している光軸較正データをSDカードに送信して、SDカードにも光軸較正データを記憶させておく。従って、ECUが故障して交換されても、SDカードに記憶されている光軸較正データを読み取ることによって、交換後のECUに元の光軸較正データを引き継ぐことができる。これにより、再度、光軸調整作業を行う必要が無い。
特開2015−214236号公報
上述した車両前方監視カメラモジュールにおいては、周辺を撮像するカメラと、カメラで撮像された画像のデータ処理により物標を認識し所定の制御を行う制御部とが一体に設けられているが、例えば、カメラと制御部とを別体に設けることが考えられる。つまり、カメラについては、従来通りフロントウインドウに固定して設け、制御部については、フロントウインドウとは異なる位置に設けることによって、運転席からの見栄え圧迫感を抑えるようにすることが考えられる。その場合には、光軸較正データを制御部に記憶しておく必要がある。以下、制御部をECUと呼ぶ。
カメラとECUとを別体とした構成においては、各部を単独で取り換えることができる。例えば、カメラが故障した場合には、カメラのみを交換することができる。あるいは、ECUが故障した場合には、ECUのみを交換することができる。しかし、ECUを交換する場合には、ECUに記憶されていた光軸較正データが無くなってしまう。従って、ECUのみを交換した場合には、カメラ部の交換を行っていないにもかかわらず、新たに光軸調整作業を行う必要が生じる。
そこで、従来装置1のように、光軸較正データをSDカードに記憶させておくことが考えられる。しかしながら、従来装置1は、SDカードをディーラーで管理する必要があり、ディーラーでの作業負担増加を招いてしまう。こうした問題に対して、光軸較正データをECUとカメラとの両方に記憶させる手法が考えられる。この手法では、ECUのみを交換したときに、カメラが記憶している光軸較正データを新しいECUに記憶させる(引き継がせる)ことによって、新たな光軸調整作業を行う必要は無い。
しかし、そのような手法を採用すると、カメラが別のものに交換された場合についても対処できるようにする必要がある。例えば、誤って、他車両に取り付けられていたカメラ(中古品)に取り換えられた場合には、取り換え後のカメラに光軸較正データが記憶されている。この光軸較正データは、他車両の光軸較正データであるため利用できない。このため、カメラに記憶された光軸較正データがECUに引き継がれないように注意する必要がある。
また、ECUが故障して取り換えられる場合においても、誤って、他車両に取り付けられていたECU(中古品)に取り換えられた場合には、取り換え後のECUに他車両の光軸較正データが記憶されているため、その光軸較正データがそのまま使用されないように注意する必要がある。
従って、作業者は、カメラおよびECUにおける光軸較正データの記憶状況を把握し、適切な較正処理を実施すべきであるが、どのような処理を行うべきなのか判断しにくい。このため、作業効率が低下してしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、カメラ等のセンサ部と制御部とを別体に備えた車両用制御装置において、較正処理が適正に行われるように作業者を支援することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の車両用制御装置の特徴は、
車体の所定位置に取り付けられ、自車両の周辺状況を検知するセンサ部(10)と、
前記センサ部に対して別体に設けられ、前記センサ部におけるセンサ軸の較正データと前記センサ部の出力とに基づいて前記自車両の周辺状況を認識し、その認識結果に基づいて所定の制御を実施する制御部(20)と
を備えた車両用制御装置において、
前記較正データを算出する較正データ算出手段(S11)と、
前記算出された較正データを、前記センサ部と前記制御部との両方に記憶させる較正データ書き込み手段(S12,S13,S52)と、
前記センサ部に前記較正データが記憶された場合に、前記センサ部に前記較正データが記憶されていることを表すセンサ側記憶有情報(Fr=1)を前記センサ部に記憶させるセンサ側記憶有情報書き込み手段(S16,S62)と、
前記センサ側記憶有情報が前記センサ部に記憶された場合に、較正処理が完了したことを表す較正処理完了済情報(Fc=0)を前記制御部に記憶させる較正処理完了済情報書き込み手段(S20)と、
前記センサ部が記憶している較正データと、前記制御部が記憶している較正データとが一致しているか否かを判定する一致判定手段(S105)と、
前記センサ部に前記センサ側記憶有情報が記憶されているか否かを表す情報と、前記制御部に前記較正処理完了済情報が記憶されているか否かを表す情報と、前記一致判定手段の判定結果を表す情報とに基づいて、較正処理に係る支援情報を生成する較正処理支援情報生成手段(S101〜S107)と
を備えたことにある。
本発明の車両用制御装置は、センサ部と制御部とを備えている。センサ部は、車両の所定位置に取り付けられて、自車両の周辺状況を検知する。例えば、センサ部は、カメラ、レーダ、ライダ(LIDAR:Light Detection and Ranging)等である。制御部は、センサ部に対して別体に設けられ、センサ部におけるセンサ軸の較正データとセンサ部の出力とに基づいて自車両の周辺状況を認識し、その認識結果に基づいて所定の制御を実施する。この所定の制御は、例えば、ドライバーの運転を支援する制御(自動運転制御を含む)である。
例えば、制御部は、カメラの出力する画像信号と、カメラ光軸の較正データとに基づいて、画像処理を行うことにより自車両の周辺の物標を認識し、認識した物標に基づいて運転支援制御を実施する。例えば、制御部は、レーダの出力する信号と、レーダ光軸の較正データとに基づいて、各種の信号処理を施すことにより自車両の周辺の物標を認識し、認識した物標に基づいて運転支援制御を実施する。
センサ部は、車体の所定位置に取り付けられるが、センサ軸の高い位置精度が得られないため、センサ部が車体に取り付けられた後に、センサ軸の較正処理が実施される。この較正処理によって較正データが得られる。この較正データは、制御部に記憶される。
制御部は、センサ部に対して別体に設けられているため、例えば、制御部が故障した場合には、制御部のみを交換することができ、センサ部が故障した場合には、センサ部のみを交換することができる。
制御部が故障して交換された場合には、それまで記憶されていた較正データが無くなってしまうため、新たな較正処理が必要となる。
そこで、本発明においては、較正データは、制御部だけでなくセンサ部にも記憶される。従って、制御部が交換された場合には、センサ部に記憶しておいた較正データを読み出して、交換後の制御部に記憶させるようにすれば、新たな較正処理が不要となる。これにより、制御部の交換に伴う較正処理に係る手間を低減することができる。
但し、こうした部品交換は、制御部の交換だけでなく、カメラ部も行われる。また、誤って較正データの記憶されている中古品が使用されることも考えられる。このため、そのときの状況によって、適正な較正処理のやり方が異なる。そこで、本発明は、作業者に対して、どのような処理を行うべきか支援できるように構成されている。
本発明の車両用制御装置は、較正データ算出手段と、較正データ書き込み手段と、センサ側記憶有情報書き込み手段と、較正処理完了済情報書き込み手段と、一致判定手段と、較正処理支援情報生成手段とを備えている。これらの手段は、例えば、制御部に設けられているとよい。
較正データ算出手段は、較正データを算出する。較正データ書き込み手段は、算出された較正データを、センサ部と制御部との両方に記憶させる。センサ側記憶有情報書き込み手段は、センサ部に較正データが記憶された場合に、センサ部に較正データが記憶されていることを表すセンサ側記憶有情報をセンサ部に記憶させる。較正処理完了済情報書き込み手段は、センサ側記憶有情報がセンサ部に記憶された場合に、較正処理が完了したことを表す較正処理完了済情報を制御部に記憶させる。
一致判定手段は、センサ部が記憶している較正データと、制御部が記憶している較正データとが一致しているか否かを判定する。
例えば、センサ部にセンサ側記憶有情報が記憶されていない場合、そのセンサ部は、新品であると推定することができる。また、制御部に較正処理完了済情報が記憶されていない場合、その制御部は、新品であると推定することができる。また、センサ部が記憶している較正データと、制御部が記憶している較正データとが一致していない場合は、センサ部と制御部の少なくとも一方は中古品であると推定することができる。
そこで、較正処理支援情報生成手段は、センサ部にセンサ側記憶有情報が記憶されているか否かを表す情報と、制御部に較正処理完了済情報が記憶されているか否かを表す情報と、一致判定手段の判定結果を表す情報とに基づいて、較正処理に係る支援情報を生成する。
例えば、センサ部にセンサ側記憶有情報が記憶されていない場合、センサ部は、新品であると推定することができる。この場合、較正処理支援情報生成手段は、センサ軸の測定を要する較正処理が必要であることを表す支援情報を生成するとよい。また、センサ部にセンサ側記憶有情報が記憶されており、かつ、制御部に較正処理完了済情報が記憶されていない場合、制御部が新品に交換されたと推定することができる。この場合、較正処理支援情報生成手段は、センサ部に記憶されている較正データを制御部に取得させる処理が必要であることを表す支援情報を生成するとよい。
また、センサ部にセンサ側記憶有情報が記憶されており、制御部に較正処理完了済情報が記憶されている場合であって、センサ部が記憶している較正データと制御部が記憶している較正データとが一致していない場合は、センサ部と制御部の少なくとも一方が中古品であると推定することができる。この場合は、較正処理支援情報生成手段は、センサ軸の測定を要する較正処理が必要であることを表す支援情報を生成するとよい。
また、センサ部にセンサ側記憶有情報が記憶されており、制御部に較正処理完了済情報が記憶されている場合であって、センサ部が記憶している較正データと制御部が記憶している較正データとが一致している場合は、正常状態であると推定できる。この場合は、較正処理支援情報生成手段は、較正処理が必要であることを表す支援情報を生成しない(あるいは、較正処理が必要でないことを表す支援情報を生成してもよい)。
従って、本発明によれば、較正処理が適正に行われるように作業者を支援することができる。これにより、作業効率を向上させることができる。また、作業者が誤った作業をした場合でも、異常状態が検知されるため、迅速に修正作業に取り掛かることができる。
上記説明においては、発明の理解を助けるために、実施形態に対応する発明の構成要件に対して、実施形態で用いた符号を括弧書きで添えているが、発明の各構成要件は、前記符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。
実施形態に係る車両用制御装置の概略システム構成図である。 ECUで実施される光軸較正処理ルーチン、および、カメラで実施される光軸較正値記憶ルーチンを表すフローチャートである。 ECUで実施される光軸較正値取得ルーチン、および、カメラで実施されるカメラ側送信ルーチンを表すフローチャートである。 ECUで実施される光軸較正処理支援ルーチンを表すフローチャートである。 センサの取付位置を表す平面図である。
以下、本発明の実施形態に係る車両用制御装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用制御装置1の概略構成を表す。車両用制御装置1は、車両(以下において、他の車両と区別するために、「自車両」と呼ぶことがある。)に搭載される。
車両用制御装置1は、カメラ10と、運転ECU20とを備えている。カメラ10は、本発明のセンサ部に相当し、運転ECU20は、本発明の制御部に相当する。カメラ10は、図5に示すように、車室内のフロントウインドウFWの上部に固定される。具体的には、フロントウインドウFWの上部にカメラ搭載用ブラケット(図示略)が固定されており、このカメラ搭載用ブラケットに、カメラ10のケーシング(図示略)を嵌合させることにより、カメラ10がセンサ搭載用ブラケットに固定される。これにより、カメラ10は、フロントウインドウFWの上部の予め決められた位置に固定される。
運転ECU20は、カメラ10とは別体に設けられ、フロントウインドウFWとは異なる車両内の任意の場所に固定される。ECU(Electronic Control Unit)は、マイクロコンピュータを主要部として備える電気制御装置である。
カメラ10と運転ECU20とは、信号線を介して互いに接続されている。
車両用制御装置1は、カメラ10と運転ECU20との両方において、カメラ10の光軸較正データを記憶保持するように構成されており、かつ、カメラ10と運転ECU20とのあいだで光軸較正データを送受信できるようになっている。そのようにするために、カメラ10および運転ECU20は、以下のように構成されている。
図1に示すように、カメラ10は、その機能に着目すると、画像出力部11、通信部12、記憶処理部13、および、記憶部14を備えている。カメラ10は、例えば、単眼カメラである。画像出力部11は、光軸の向けられた方向を中心にして、自車両の前方の風景を撮影し、その撮影によって得られた画像を運転ECU20に出力する。
通信部12は、運転ECU20と送受信するための通信回路を備えており、運転ECU20から送信された指令を受信した場合に、その指令を記憶処理部13に供給する。記憶処理部13は、その指令に従って、記憶部14へのカメラ光軸較正データの書き込み処理、記憶部14からのカメラ光軸較正データの読み出し処理、および、フラグ書換処理等を実施する。更に、記憶処理部13は、運転ECU20から送信された指令に対しては、通信部12を介して運転ECU20に回答を送信する処理を実施する。尚、これらの処理については、図2、図3、および、図4を用いて後述する。
記憶部14は、カメラ10内に設けられた記憶装置であって、任意の記憶デバイスを用いることができる。
運転ECU20は、ドライバーの運転支援(自動運転を含む)を行う中枢となる制御装置であって、その機能に着目すると、画像処理部21、運転制御部22、較正処理部23、通信部24、および、記憶部25を備えている。運転ECU20は、これらの機能部をECUケーシング(図示略)内に収めた状態で、車体の決められた部位に取り付けられる。
画像処理部21は、カメラ10の画像出力部11から出力された画像を入力し、画像処理を実施することによって、自車両の周辺(カメラの撮影エリア)に存在する物標を検知し、その物標に関する情報である物標情報を運転制御部22に出力する。例えば、画像処理部21は、画像処理を実施することによって、道路の白線、および、自車両の前方に存在する立体物を認識し、それらの情報(白線情報、立体物情報)を所定の周期で運転制御部22に供給する。白線情報は、自車両と白線との相対的な位置関係(向きを含む)を表す情報である。立体物情報は、自車両の前方に検知された立体物の種類、立体物の大きさ、および、立体物の自車両に対する相対的な位置関係などを表す情報である。
画像処理部21は、こうした物標情報を生成する際に、記憶部25に記憶されているカメラ光軸較正データを使って、カメラの撮像空間の原点を決定し、この原点に基づいて物標の位置を検出する。
運転制御部22は、各種の運転支援を行うための複数の運転支援システムが搭載されている。例えば、運転制御部22は、運転支援システムとして、プリクラッシュセーフティシステム(PCSシステムと呼ぶ)、レーントレーシングアシストシステム(LTAシステムと呼ぶ)、アダプティブクルーズコントロールシステム(ACCシステムと呼ぶ)などが搭載されている。また、運転制御部22は、自動運転システムも搭載されている。
例えば、図示しない選択スイッチの操作によって、自動運転システムを作動させないモードが選択されている場合には、運転支援システムが作動する。また、選択スイッチの操作によって、種々の運転支援システムの中からユーザーの希望する運転支援システムを選択的に作動させることができる。
PCSシステムは、前方に障害物が検知された場合に警報およびブレーキ力制御によりドライバーの衝突回避操作を補助するシステムである。また、LTAシステムは、自車両が車線の中央位置に沿って走行するように操舵輪の操舵を制御して、ドライバーのハンドル操作の一部を支援するシステムである。また、ACCシステムは、自車両をセット車速にて定速走行させる、あるいは、自車両を先行車両に追従させることにより、ドライバーの運転操作(ペダル操作)を支援するシステムである。
運転制御部22は、CAN30(Controller Area Network)を介して車両状態センサ31(例えば、車速センサ、加速度センサ、ヨーレートセンサ)、および、操作状態センサ32(例えば、アクセル操作量センサ、ブレーキ操作量センサ、操舵角センサ、操舵トルクセンサなど)に接続され、それらセンサの検出値を取得する。また、運転制御部22は、CAN30を介してレーダ、ライダ等の周辺センサ33に接続されて、カメラ10とは別に検出される自車両周辺の物標情報を取得する。また、運転制御部22は、CAN30を介してナビゲーションECU34に接続され、自車両の位置情報および走行経路情報等を取得する。
また、運転制御部22は、CAN30を介して駆動力ECU35、ブレーキECU36、操舵ECU37、報知ECU38に接続され、これらのECUに対して制御指令を送信することによって、駆動力、制動力、操舵角などを制御するとともに、図示しない表示器およびスピーカを使ってドライバーに対して種々の情報を提供する。
こうした運転支援システム、および、自動運転システムで車両を制御する場合には、自車両の周辺の物標を精度良く検知する必要がある。また、運転ECU20は、カメラ10の出力する画像をデータ処理するため、カメラ10の光軸較正データが必要とされる。そのため、精度の高い光軸較正データを算出するために、工場など専用の設備が備わっている場所で光軸調整作業が実施される。この光軸調整作業は、カメラの物理的な位置を変更して較正するものではなく、カメラの撮像空間における原点の座標位置を決めるものである。
例えば、光軸調整作業では、車両に対して予め定められた位置に正確にターゲットボードが配置され、作業員が図示しない診断ツール(ダイアグツールとも呼ばれている)を操作することによって光軸調整指令が運転ECU20に入力される。光軸調整指令は、較正処理部23に入力される。
較正処理部23は、光軸調整指令が入力されると、カメラ10でターゲットボードを撮影した画像の画像処理結果に基づいて、車両から見た消失点を算出する。この消失点の位置を表す情報がカメラ光軸較正データである。
較正処理部23は、カメラ光軸較正データを算出すると、算出したカメラ光軸較正データを記憶部25に記憶する。これにより、画像処理部21は、記憶部25に記憶されたカメラ光軸較正データに基づいてカメラ10の撮像空間における原点を設定することによって、正確な物標情報を運転制御部22に供給することができる。
従来においては、カメラ10と運転ECU20とが一つのケーシングに収められて、車両前方監視モージュールが構成されていた。これに対して、本実施形態においては、カメラ10と運転ECU20とが別体とされ、カメラ10のみがフロントウインドウFWに固定される構成となっている。
自動運転化が進むと、フロントウインドウFWに種々のセンサが取り付けられるが、運転ECU20をカメラ10から別体に設けることで、運転席からの見栄え圧迫感を低減することができる。
また、カメラ10と運転ECU20とが別体とされるため、カメラ10が故障した場合には、カメラ10のみを交換することができる。逆に、運転ECU20が故障した場合には、運転ECU20のみを交換することができる。
運転ECU20が交換された場合には、カメラ光軸較正データが無くなってしまう。この場合、カメラ10が取り換えられていないにも関わらず、新たに(最初から)光軸調整作業を行う必要が生じる。
そこで、本実施形態においては、カメラ光軸較正データをカメラ10にも記憶保持させておき、運転ECU20が交換された場合に、カメラ10に記憶保持されたカメラ光軸較正データを読み出して、運転ECU20に記憶できるようになっている。そのようにするために、較正処理部23には、カメラ10の通信部12と送受信可能な通信部24が接続されている。
ところで、カメラ光軸較正データを運転ECU20とカメラ10との間で送受信させて双方に記憶させる場合には、データにノイズが乗るなどして、誤ったカメラ光軸較正データが記憶されてしまうおそれがある。そこで、本実施形態においては、光軸調整作業時においては、以下に示す処理が実施される。
<カメラ光軸較正処理>
作業員は、車両の前方の所定位置にターゲットボードを正確に配置した状態で、診断ツールを使って、光軸調整の開始操作を行う。この光軸調整の開始操作によって、診断ツールから運転ECU20に光軸調整指令が送信される。運転ECU20は、光軸調整指令を受信すると、図2の右側の光軸較正処理ルーチンを開始する。尚、光軸較正処理ルーチンは、運転ECU20における較正処理部23によって実施される。
以下、運転ECU20を、単に、ECU20と呼ぶ。
ECU20(較正処理部23)は、光軸較正処理ルーチンを開始すると、ステップS11において、カメラ光軸較正データを算出する。この場合、ECU20は、画像処理部21で行われた画像処理の結果(カメラ10でターゲットボードを撮影した画像の画像処理結果)に基づいて、ターゲットボードの特定部(例えば、中心部)の位置を、車両から見た消失点として算出する。この消失点の位置を表す情報がカメラ光軸較正データである。尚、カメラ光軸補正データの算出方法は、種々の手法が知られているため、それらの一つを採用すればよい。以下、ステップS11で算出したカメラ光軸較正データを光軸較正値と呼ぶ。
続いて、ECU20は、ステップS12において、光軸較正値を記憶部25に書き込む(記憶する)。続いて、ECU20は、ステップS13において、カメラ10に対して較正値保存要求と光軸較正値とを通信部24を介して送信する。この較正値保存要求と光軸較正値とは、所定の周期で繰り返し送信される。
カメラ10は、所定の周期で較正値保存要求を受信したか否かについて判定しており(定常周期処理)、較正値保存要求を受信した場合に、図2の左上の光軸較正値記憶ルーチンを開始する。尚、光軸較正値記憶ルーチンは、カメラ10の記憶処理部13によって実施される。
カメラ10は、光軸較正値記憶ルーチンを開始すると、ステップS51において、通信部12で受信した光軸較正値が所定回数(例えば、3回)連続して同一値となったか否かについて判定する。カメラ10は、光軸較正値が所定回数連続して同一値となるまで、ステップS51の判定を繰り返す。この処理は、通信化け(通信エラー)が発生していないことを判定する処理である。
カメラ10は、光軸較正値が所定回数連続して同一値であると判定すると、その処理をステップS52に進めて、光軸較正値を記憶部14に書き込む(記憶する)。続いて、カメラは、ステップS53において、所定回数連続して同一値であると判定された光軸較正値(受信値)と、記憶部14が記憶した光軸較正値(書込値)とが等しいか否かについて判定する。受信値と書込値とが等しくない場合(S53:No)、メモリ化け(書き込みエラー)が発生していると推定できる。この場合、カメラ10は、光軸較正値の記憶部14への書き込みが失敗したと判定して、記憶部14の光軸較正値を初期値に戻して、光軸較正値記憶ルーチンを終了する。
受信値と書込値とが等しい場合(S53:Yes)、カメラ10は、その処理をステップS54に進めて、光軸較正値の記憶が成功したことを表す記憶成功通知と、記憶部14が記憶した光軸較正値(記憶光軸較正値と呼ぶ)とをECU20に送信して、光軸較正値記憶ルーチンを終了する。
カメラ10は、光軸較正値記憶ルーチンを終了すると、図2の左下のフラグ書換ルーチンを開始する。このフラグ書換ルーチンは、ステップS53において「Yes」と判定された場合においてのみ開始される。
ECU20側の処理である光軸較正処理ルーチンの説明に戻る。ECU20は、ステップS13において、カメラ10に対して較正値保存要求と光軸較正値とを通信部24を介して送信すると、その処理をステップS14に進める。ECU20は、ステップS14において、記憶成功通知を受信できたか否かについて判定する。例えば、ECU20は、較正値保存要求を送信してから所定時間内に記憶成功通知を受信できた場合には、カメラ10が光軸較正値の記憶に成功したと判定し(S14:Yes)、その処理をステップS15に進める。
ECU20は、ステップS15において、送信値と受信値とが等しいか否かについて判定する。送信値は、ECU20がステップS13において送信した光軸較正値(較正処理部23が算出した光軸較正値)であり、受信値は、カメラ10から記憶成功通知とともに送信された光軸較正値、つまり、カメラ10の記憶部14が記憶した記憶光軸較正値である。
ECU20は、送信値と受信値とが等しい場合(S15:Yes)、カメラ10が正しく光軸較正値を記憶したと判定して、その処理をステップS16に進める。ECU20は、ステップS16において、カメラ10が正しくカメラ光軸較正値を記憶したという記録をカメラ10に残すために、記憶値有無フラグFrを「1」に設定する指令である有無フラグ書換要求をカメラ10に送信する。記憶値有無フラグFrは、カメラ10内(記憶部14)にカメラ光軸較正値が記憶されているか否かを識別する情報であって、「1」により、カメラ10内に光軸較正値が記憶されていることを表し、「0」により、カメラ10内に光軸較正値が記憶されていないこと表す。記憶値有無フラグFrの初期値は「0」である。有無フラグ書換要求は、通信部24から所定の周期で繰り返し送信される。
一方、ステップS14において「No」と判定された場合、つまり、較正値保存要求を送信してから所定時間内に記憶成功通知を受信できなかった場合、および、ステップS15において「No」と判定された場合、つまり、送信値と受信値とが等しくない場合、ECU20は、光軸較正処理が正常に完了しなかったと判定して、その処理をステップS17に進める。ECU20は、ステップS17において、初期化処理を実施する。この場合、ECU20は、記憶部25に記憶された光軸較正値を初期値に書き換える。続いて、ECU20は、ステップS18において異常処理を実施して、光軸較正処理ルーチンを終了する。このステップS18においては、ECU20は、異常終了を表す信号を診断ツールに送信する。これにより、診断ツールの表示画面には、例えば、「光軸調整作業をやり直してください」というメッセージが表示される。
カメラ10は、図2の左下のフラグ書換ルーチンを開始すると、ステップS61において、ECU20から送信された有無フラグ書換要求を受信したか否かについて所定の周期で判定し、有無フラグ書換要求を受信するまで待機する。
カメラ10は、有無フラグ書換要求を受信したと判定すると(S61:Yes)、その処理をステップS62に進めて、記憶値有無フラグFrを「1」(記憶値有り)に書き換える。
続いて、カメラ10は、ステップS63において、記憶値有無フラグFrを「1」に書き換えたことを表すフラグ書換完了通知をECU20に送信して、フラグ書換ルーチンを終了する。
一方、ECU20は、ステップS19において、フラグ書換完了通知を受信できたか否かについて判定する。例えば、ECU20は、有無フラグ書換要求を送信してから所定時間内にフラグ書換完了通知を受信できた場合には、その処理をステップS20に進めて、光軸未調整フラグFcを「0」に書き換える。この光軸未調整フラグFcは、カメラ光軸調整が完了しているか否かを識別する情報であって、「0」により、カメラ光軸調整が完了していること(調整済)を表し、「1」により、カメラ光軸調整が完了していないこと(未調整)を表す。光軸未調整フラグFcの初期値は「1」である。
診断ツールは、光軸未調整フラグFcが「0」に書き換えられると、表示画面に、カメラ光軸調整作業が正常に完了した旨のメッセージを表示する。
ECU20は、ステップS20の処理を完了すると、光軸較正処理ルーチンを終了する。また、ECU20は、ステップS19において、「No」と判定した場合、つまり、有無フラグ書換要求を送信してから所定時間内にフラグ書換成功通知を受信できなかった場合、その処理をステップS17に進めて、初期化処理を実施する。
尚、カメラ10は、記憶値有無フラグFrを「1」に書き換えた後は、記憶部14に記憶された光軸較正値を定期的に(所定の周期で)通信部12から外部に送信する。従って、ECU20が別のものに交換された場合でも、交換された後のECU20に光軸較正値が送信される。
<光軸較正値取得処理>
ECU20が故障などして交換された場合においては、交換後のECU20には、正しい光軸較正値が記憶されていない。そこで、カメラ10の記憶部14に記憶されている光軸較正値をECU20に記憶させる処理(カメラ光軸較正値取得処理)を実施することにより、新たな光軸調整作業が不要となる。図3は、カメラ10の記憶部14に記憶されている光軸較正値をECU20に記憶させる処理を表す。
作業者は、ECU10を新品に交換した後、診断ツールを使って光軸較正値取得処理の開始操作を行う。この光軸較正値取得処理の開始操作によって、診断ツールからECU20(較正処理部23)に光軸較正値取得指令が送信される。これにより、ECU20(較正処理部23)は、図3の右側に示す光軸較正値取得ルーチンを開始する。このとき、カメラ10(記憶処理部13)は、図3の左側に示すカメラ側送信ルーチンを所定の周期で繰り返し実施している。
カメラ10は、カメラ側送信ルーチンの実施によって、記憶部14に記憶されている光軸較正値および補正値を通信部12から外部に送信する処理を所定の周期で実施する(ステップS71)。光軸較正値は、上述した光軸較正値記憶ルーチンによって記憶部14に記憶されたデータである。補正値は、ECU20(画像処理部21)が、車両走行中に学習によって算出した実際の消失点と記憶部25に記憶された光軸較正値との差を表すデータである。ECU20の画像処理部21は、光軸較正値を補正値で補正した光軸較正データを使ってカメラ10の撮像空間の原点を決定し、この原点に基づいて物標の位置を検出する。ECU20は、イグニッションスイッチがオンするたびに、直近に演算した補正値をカメラ10に送信して、カメラ10の記憶部14に記憶させている。
従って、ECU20が取り換えられても、光軸較正値だけでなく補正値も利用することができる。尚、補正値については、必ずしも、必要とされるものではない。従って、補正値に係る処理については、省略することができる。
ECU20は、光軸較正値取得ルーチンを開始すると、まず、ステップS31において、初期化処理を実施する。これにより、例えば、異常フラグ等が初期化される。
続いて、ECU20は、ステップS32において、カメラ10から送信された光軸較正値および補正値を受信し、それらの値(受信値)がそれぞれ所定回数(例えば、3回)連続して同一値となったか否かについて判定する。ECU20は、光軸較正値および補正値が、それぞれ所定回数連続して同一値とならない場合は、通信化け(通信エラー)が発生していると判定して、その処理をステップS33に進めて異常処理を実施した後に、光軸較正値取得ルーチンを終了する。この場合、ECU20は、ステップS33において、異常終了を表す信号を診断ツールに送信する。これにより、診断ツールの表示画面には、例えば、「光軸較正値取得処理をやり直してください」というメッセージが表示される。
光軸較正値および補正値が、それぞれ所定回数連続して同一値となった場合には、ECU20は、その処理をステップS34に進めて、カメラ10とECU20との両方が新品に交換されたか否かについて判定する。つまり、ECU20だけでなく、カメラ10も同時に新品に交換されているか否かについて判定する。カメラ10も新品に交換されている場合には、光軸調整作業が必要となるからである。ECU20は、このステップS34において、カメラ10とECU20との両方で、光軸較正値が初期値であるか否かについて判定する。
ECU20は、カメラ10とECU20との両方が新品であると判定した場合には、その処理をステップS33に進めて異常処理を実施した後に、光軸較正値取得ルーチンを終了する。この場合、ECU20は、ステップS33において、光軸調整作業が必要であることを表す信号を診断ツールに送信する。これにより、診断ツールの表示画面には、例えば、「光軸調整作業が必要です」というメッセージが表示される。
ECU20は、ステップS34において、カメラ10とECU20との両方同時交換ではないと判定した場合、その処理をステップS35に進めて、光軸較正値および補正値のそれぞれ(受信値)について、閾値以下か否かについて判定する。この閾値は、通信化け(通信エラー)を判定するための設定値であり、光軸較正値と補正値に対して最小、最大の閾値が用意されている。受信値(光軸較正値と補正値)と閾値との関係において、受信値の通信化けが発生していない場合には、受信値が最小閾値よりも必ず大きく、最大閾値よりも必ず小さくなるような、閾値の値が設定されている。従って、受信値が最小閾値よりも小さい、もしくは最大閾値よりも大きい場合には、受信値に通信化けが発生していると判定することができる。
ECU20は、光軸較正値と補正値の受信値が最小閾値よりも小さい、もしくは最大閾値よりも大きいと判定した場合(S35:No)、その処理をステップS33に進めて異常処理を実施した後に、光軸較正値取得ルーチンを終了する。この場合、ECU20は、ステップS33において、異常終了を表す信号を診断ツールに送信する。これにより、診断ツールの表示画面には、例えば、「光軸較正値取得処理をやり直してください」というメッセージが表示される。
一方、光軸較正値と補正値の受信値が最小閾値以上、かつ、最大閾値以下であると判定された場合(S35:Yes)、ECU20は、その処理をステップS36に進めて、光軸較正値(受信値)および補正値(受信値)を記憶部25に記憶する(書き込む)。
続いて、ECU20は、その処理をステップS37に進めて、光軸較正値の受信値および補正値の受信値が、記憶部25が記憶したカメラ光軸較正値および補正値(書込値)と等しいか否かについて判定する。受信値と書込値とが等しくない場合(S37:No)、メモリ化け(書き込みエラー)が発生していると推定できる。
ECU20は、カメラ光軸較正値と補正値との何れか一方でも受信値と書込値とが異なっている場合には、その処理をステップS38に進めて初期化処理を実施する。ここでは、記憶部25に記憶した光軸較正値および補正値を初期値に書き換える処理が行われる。ECU20は、初期化処理を実施すると、その処理をステップS33に進めて異常処理を実施した後に、光軸較正値取得ルーチンを終了する。この場合、ECU20は、ステップS33において、異常終了を表す信号を診断ツールに送信する。これにより、診断ツールの表示画面には、例えば、「光軸較正値取得処理をやり直してください」というメッセージが表示される。
一方、光軸較正値および補正値について、受信値と書込値とが等しいと判定された場合(S37:Yes)、ECU20は、その処理をステップS39に進めて、光軸未調整フラグFcを「0」(調整済)に書き換えたのち、カメラ光軸較正値取得ルーチンを終了する。診断ツールは、光軸未調整フラグFcが「0」に書き換えられると、表示画面に、光軸較正値取得処理が正常に完了した旨のメッセージを表示する。
<通常時処理>
カメラ10あるいはECU20が取り換えられた場合に、その時点で、上述した光軸較正処理あるいは光軸較正値取得処理が適正に実施されることが望まれる。しかし、上述した処理が適正に実施されないことが考えられる。また、カメラ10あるいはECU20が、誤って中古品に取り換えられてしまうケースも考えられる。中古品に取り換えられた場合には、それに記憶されている光軸較正値が使用されないようにする必要がある。
従って、カメラ10あるいはECU20の交換時においては、中古品が使用されることも想定して、較正作業を実施しなければならない。このため、作業者に対して、どのような作業を実施すべきか簡単にわかるようにする必要がある。
そこで、本実施形態においては、記憶値有無フラグFr、光軸未調整フラグFc、カメラ10の記憶している光軸較正値、および、ECU20の記憶している光軸較正値を常に把握して、光軸較正値の記憶状況が適正であるかを監視する。この場合、較正処理の必要性の有無の判定、および、必要とされる較正処理の種類の判定(光軸調整作業が必要なのか、光軸較正値取得処理で済むのか)を行い、その判定結果を表す情報を提供する。この情報が、較正処理に係る支援情報である。
図4は、ECU20(較正処理部23)が実施する光軸較正処理支援ルーチンを表す。ECU20は、通常時において、光軸較正処理支援ルーチンを実施する。例えば、ECU20は、イグニッションスイッチがオンするたびに、光軸較正処理支援ルーチンを実施する。
光軸較正処理支援ルーチンが開始されると、ECU20は、ステップS101において、カメラ10の記憶部14に記憶されている記憶値有無フラグFrが「1」(記憶値有り)であるか否か、つまり、記憶部14に光軸較正値(補正値も含む)が記憶されているか否かについて判定する。このステップS101においては、ECU20の較正処理部23が通信部24を介して記憶値有無フラグ送信要求をカメラ10に送信する。カメラ10の記憶処理部13は、通信部12を介して記憶値有無フラグ送信要求を受信すると、記憶部14に記憶されている記憶値有無フラグFrを読み込み、その記憶値有無フラグFrの情報(「1」または「0」)を、通信部12を介してECU20に送信する。
記憶値有無フラグFrが「0」である場合(S101:No)、カメラ10は、光軸較正値を記憶していない。つまり、カメラ10は、新品であると判定される。この場合、ECU20は、その処理をステップS102に進めて、「光軸未調整」を表す記録(RoB:Record On Behavior)を記憶部25に記憶する。この「光軸未調整」を表す記録(RoB)によって、カメラ10の光軸調整作業が実施されていないことがわかる。
一方、カメラ10の記憶部14に記憶されている記憶値有無フラグFrが「1」(記憶値有り)である場合(S101:Yes)、ECU20は、その処理をステップS103に進める。ECU20は、ステップS103において、記憶部25に記憶されている光軸未調整フラグFcが「0」(調整済)であるか否かについて判定する。
ステップS103で「No」と判定された場合は、カメラ10に光軸較正値が記憶されているにも関わらず、ECU20には較正処理の実施履歴がないことを表す。この場合、ECU20のみが新品に交換されていると推定できる。
この場合、ECU20は、その処理をステップS104に進めて、「記憶値未取得」を表す記憶(RoB)を記憶部25に記憶する。
一方、光軸未調整フラグFcが「0」(調整済)である場合(S103:Yes)、ECU20は、その処理をステップS105に進めて、カメラ10の記憶部14に記憶された光軸較正値および補正値と、ECU20の記憶部25に記憶された光軸較正値および補正値とが一致しているか否かについて判定する。尚、補正値については、必ずしも、必要とされるものではない。従って、補正値の一致判定処理については、省略することができる。
このステップS105においては、ECU20の較正処理部23が通信部24を介して光軸較正値・補正値要求をカメラ10に送信する。カメラ10の記憶処理部13は、通信部12を介して光軸較正値・補正値要求を受信すると、記憶部14に記憶されている光軸較正値および補正値を読み込み、その光軸較正値および補正値を、通信部12を介してECU20に送信する。
カメラ10に記憶されている光軸較正値および補正値と、ECU20に記憶されている光軸較正値および補正値とが一致しない場合は、カメラ10とECU20との少なくとも一方は中古品に取り換えられていると考えられる。その場合には、新たな光軸調整作業が必要となる。
そこで、ECU20は、カメラ10に記憶されている光軸較正値および補正値と、ECU20に記憶されている光軸較正値および補正値とが一致しない場合(S105:No)、その処理をステップS106に進める。ECU20は、ステップS106において、「光軸未調整」を表す記録(RoB)を記憶部25に記憶する。
一方、ECU20は、カメラ10に記憶されている光軸較正値および補正値と、ECU20に記憶されている光軸較正値および補正値とが一致している場合(S105:Yes)、その処理をステップS107に進めて、光軸較正状態が正常であると判定する。この場合、ECU20は、記憶部25に「光軸未調整」を表す記録(RoB)が記憶されている場合、あるいは、「記憶値未取得」を表す記録(RoB)が記憶されている場合には、その記録を消去する。
ECUは、ステップS102,ステップS104,ステップS106,ステップS107の何れかの処理を実施すると光軸較正処理支援ルーチンを一旦終了する。
ECUは、「光軸未調整」を表す記録(RoB)を記憶している場合(S102,S106)および、「記憶値未取得」を表す記録(RoB)を記憶している場合(S104)、運転支援システムおよび自動運転システムの作動を中止するとともに、光軸調整異常を表す表示指令を報知ECU38に送信する。報知ECU38は、光軸調整異常を表す表示指令を受信した場合には、図示しないメータ表示器に光軸調整異常を表すマークを表示する。
この光軸較正処理支援ルーチンの実行によって、常に、光軸較正値記憶状況が監視され、異常が検知された場合には、その異常状態に応じた記録(RoB)が記憶される。例えば、作業者が、診断ツールを所定のコネクタに接続すると、記憶部25に記憶された記録(RoB)が読み出される。作業者は、診断ツールの画面に表示された記録(RoB)が「光軸未調整」であれば、光軸調整作業が必要であることを認識することができ、診断ツールの画面に表示された記録(RoB)が「記憶値未取得」であれば、光軸較正値取得処理が必要であることを認識することができる。
以上説明した本実施形態の車両用制御装置によれば、以下の効果を奏する。
1.先進安全機能の進化に伴って、フロントウインドウに搭載されるセンサ類が増加する傾向にあるが、カメラ10とECU20とが別体とされ、カメラ10のみがフロントウインドウに固定されるため、運転席からの見栄え圧迫感を低減することができる。また、視界法規への対応も容易となる。
2.ECU20が故障等により交換された場合でも、カメラ10に記憶させておいた光軸較正値を、交換後のECU20に引き継がせることができる。このため、新たな光軸調整作業が不要となり、ECU20の交換に伴う較正処理に係る手間を低減することができる。
3.ECU20で算出した光軸較正値をカメラ10に記憶させる場合には、ECU20の算出した光軸較正値(送信値)と、カメラ10が記憶した光軸較正値(記憶光軸較正値:受信値)とが同一であることを条件として、光軸較正処理が正常に実施されたと判定されるため、カメラ10に記憶される光軸較正値の信頼性を高めることができる。
4.カメラ10では、記憶部14が記憶した光軸較正値(書込値)と、受信した光軸較正値(受信値)とが一致していない場合は、光軸較正処理が異常終了するため、メモリ化けによって異常値が光軸較正値として記憶されることが防止される。これにより、カメラ10に記憶される光軸較正値の信頼性を高めることができる。
5.ECU20においても、記憶部25が記憶した光軸較正値(書込値)と、カメラ10から受信した光軸較正値(受信値)とが一致していない場合は、光軸較正処理が異常終了するため、メモリ化けによって異常値が光軸較正値として記憶されることが防止される。これにより、ECU20に記憶される光軸較正値の信頼性を高めることができる。
6.ECU20からカメラ10に光軸較正値が送信される場合、および、カメラ10からECU20に光軸較正値が送信される場合の何れにおいても、受信した光軸較正値が連続して同じ値とならなければ、光軸較正処理が異常終了する。このため、通信化けによって異常値が光軸較正値として記憶されることが防止される。従って、ECU20からカメラ10に書き込まれる光軸較正値、および、カメラ10からECU20に書き込まれる光軸較正値の信頼性を高めることができる。
7.ECU20だけでなくカメラ10も同時に新品交換されている場合には、光軸調整作業が必要であることを表すメッセージが診断ツールに表示されるため、作業者は、状況に応じた作業を実施することができる。
8.光軸調整作業によってカメラ10に光軸較正値が正しく記憶された場合には、記憶値有無フラグFrが「1」(記憶有)に書き換えられる。これにより、カメラ10単独で、光軸較正値の記憶状況を把握することができる。また、カメラ10は、記憶値有無フラグFrを「1」に書き換えた後は、記憶部14に記憶された光軸較正値を定期的に(所定の周期で)通信部12から外部に送信する。従って、ECU20が別のものに交換された場合でも、交換された後のECU20に光軸較正値を送信することができ、交換後のECU20に光軸較正値を簡単に引き継がせることができる。
9.光軸較正処理支援ルーチンの実行によって、常に、光軸較正値記憶状況が監視され、異常が検知された場合には、その異常状態に応じた記録(RoB)が記憶される。この記録は、必要とされる作業の内容を識別できるように記憶される。これにより、較正処理が適正に行われるように作業者を支援することができる。例えば、作業者は、記録が「光軸未調整」であれば、光軸調整作業が必要であることを認識することができ、記録が「記憶値未取得」であれば、光軸較正値取得処理が必要であることを認識することができる。
10.作業者は、仮に誤った較正作業を行ってしまった場合であっても、光軸較正処理支援ルーチンの実行によって、その誤りを認識することができる。これにより、迅速に修正作業を実施することができる。
11.光軸較正処理支援ルーチンにおいては、カメラ10に記憶される記憶値有無フラグFrと、ECU20に記憶される光軸未調整フラグFcと、カメラ10に記憶される光軸較正値とECU20に記憶される光軸較正値とが一致しているか否かを表す情報が使用される。これにより、カメラ10が新品交換されている状況、ECU20のみが新品交換されている状況、カメラ10とECU20の少なくとも一方が中古品に交換されている状況を適正に判定することができる。従って、実施すべき作業の内容を適正に判定することができる。
以上、本実施形態に係る車両用制御装置について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態の車両用制御装置1は、自車両の前方を撮像するカメラ10(車両前方監視カメラ)の光軸較正値をECU20に記憶させる構成であるが、本発明は、例えば、自車両の周辺状況を検知する他のセンサとして、レーダ装置、ライダ装置などに適用してもよい。
例えば、図5に示すように、レーダ装置(例えば、ミリ波レーダ装置)は、車体のフロント中央位置に設けられるセンサ部101を備えている。センサ部101は、図示しない運転ECUと別体に設けられ、レーダ検知信号を運転ECUに送信する。運転ECUは、センサ部101の光軸較正データを記憶し、センサ部101から送信されたレーダ検知信号と、光軸較正データとに基づいて、自車両の周辺の物標を認識し、その認識結果に基づいて所定の制御を実施する。レーダ光軸調整作業が実施された場合には、運転ECU側でレーダ光軸較正値が算出される。レーダ光軸較正値は、運転ECUとセンサ部101との両方に記憶される。この場合、実施形態に示した手法を使って、運転ECUからレーダ光軸較正値をセンサ部101に記憶させることができる。また、運転ECUが交換された場合には、センサ部101からレーダ光軸較正値を運転ECUに記憶させることができる。
例えば、図5に示すように、ライダ装置は、車体のフロント中央下位置に設けられるフロントセンサ部111、車体の右側方位置に設けられる右センサ部112、車体の左側方位置に設けられる左センサ部113、および、車体のリア中央下位置に設けられるリアセンサ部114を備えている。各センサ部(111〜114)は、図示しない運転ECUと別体に設けられ、ライダ検知信号を運転ECUに送信する。運転ECUは、各センサ部(111〜114)の光軸較正データを記憶し、各センサ部(111〜114)から送信された検知信号と、光軸較正データとに基づいて、自車両の周辺の物標を認識し、その認識結果に基づいて所定の制御を実施する。ライダ光軸調整作業が実施された場合には、運転ECU側で各センサ部(111〜114)のライダ光軸較正値が算出される。ライダ光軸較正値は、運転ECUと各センサ部(111〜114)との両方に記憶される。この場合、実施形態に示した手法を使って、運転ECUからライダ光軸較正値をセンサ部(111〜114)に記憶させることができる。また、運転ECUが交換された場合には、センサ部(111〜114)からライダ光軸較正値を運転ECUに記憶させることができる。
また、本発明は、例えば、図5に示すように、自車両の後方を監視する車両後方監視カメラ121、自車両の後方を撮像して後方画像を表示器(ルームミラーに相当する表示器)に表示する電子インナミラーカメラ122、ドライバーを撮像してドライバーを監視するドライバーモニタカメラ123など、他のカメラにも適用することができる。
1…車両用制御装置、10…カメラ、11…画像出力部、12…通信部、13…記憶処理部、14…記憶部、20…運転ECU、21…画像処理部、22…運転制御部、23…較正処理部、24…通信部、25…記憶部、101,111,112,113,114…センサ部、121…車両後方監視カメラ、122…電子インナミラーカメラ、123…ドライバーモニタカメラ、Fc…光軸未調整フラグ、Fr…記憶値有無フラグ、FW…フロントウインドウ。

Claims (1)

  1. 車体の所定位置に取り付けられ、自車両の周辺状況を検知するセンサ部と、
    前記センサ部に対して別体に設けられ、前記センサ部におけるセンサ軸の較正データと前記センサ部の出力とに基づいて前記自車両の周辺状況を認識し、その認識結果に基づいて所定の制御を実施する制御部と
    を備えた車両用制御装置において、
    前記較正データを算出する較正データ算出手段と、
    前記算出された較正データを、前記センサ部と前記制御部との両方に記憶させる較正データ書き込み手段と、
    前記センサ部に前記較正データが記憶された場合に、前記センサ部に前記較正データが記憶されていることを表すセンサ側記憶有情報を前記センサ部に記憶させるセンサ側記憶有情報書き込み手段と、
    前記センサ側記憶有情報が前記センサ部に記憶された場合に、較正処理が完了したことを表す較正処理完了済情報を前記制御部に記憶させる較正処理完了済情報書き込み手段と、
    前記センサ部が記憶している較正データと、前記制御部が記憶している較正データとが一致しているか否かを判定する一致判定手段と、
    前記センサ部に前記センサ側記憶有情報が記憶されているか否かを表す情報と、前記制御部に前記較正処理完了済情報が記憶されているか否かを表す情報と、前記一致判定手段の判定結果を表す情報とに基づいて、較正処理に係る支援情報を生成する較正処理支援情報生成手段と
    を備えた車両用制御装置。
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