JP2021069003A - 通信モジュール、及び通信回路 - Google Patents

通信モジュール、及び通信回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2021069003A
JP2021069003A JP2019192714A JP2019192714A JP2021069003A JP 2021069003 A JP2021069003 A JP 2021069003A JP 2019192714 A JP2019192714 A JP 2019192714A JP 2019192714 A JP2019192714 A JP 2019192714A JP 2021069003 A JP2021069003 A JP 2021069003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coupler
substrate
transmission line
laminated
feedback path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019192714A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7302869B2 (ja
Inventor
忠広 黒田
Tadahiro Kuroda
忠広 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keio University
Original Assignee
Keio University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keio University filed Critical Keio University
Priority to JP2019192714A priority Critical patent/JP7302869B2/ja
Publication of JP2021069003A publication Critical patent/JP2021069003A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7302869B2 publication Critical patent/JP7302869B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Near-Field Transmission Systems (AREA)

Abstract

【課題】通信距離を延伸することができる通信モジュール、及び通信回路を提供する。【解決手段】本実施形態に係る通信モジュールは、通信相手の第2結合器211と電磁界結合する第1結合器111を有する第1結合器基板101と、第1結合器基板101と積層された第1積層基板102と、第1結合器基板101に設けられ、第1結合器111と接続する第1伝送線路112と、第1積層基板102に設けられ、平面視において第1結合器111と重複する第1帰還経路121と、第1結合器基板101及び第1積層基板102の一方から他方に渡って形成され、第1伝送線路112又は第1帰還経路121に接続される第1接続経路150と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、通信モジュール、及び通信回路に関する。
本件出願の発明者は、容量結合及び誘導結合(合わせて電磁界結合と称する)を用いて、基板間でデータ通信を行なう電子回路を提案している(例えば、特許文献1、2参照)。このような電子回路では、フレキシブルプリント回路基板(Flexible Printed Circuit;FPC)、プリント回路基板(Printed Circuit Board;PCB)、モジュール、及び端末(以下、総称して基板と略称する)に、結合器が形成されている。
特許文献1では、信号線路が結合器として用いられている。それぞれの基板には、平行に配置された2本の信号線路(信号線路と帰還信号線路)が形成されている(図33)。信号線路と帰還信号線路とは、抵抗を用いて終端整合されている。一方の基板の信号線路、帰還信号線路が、他方の基板の信号線路、帰還信号線路と平行かつ同一方向になるように配置される。基板を積層することで、信号線路が近接配置される。信号線路同士が重複し、帰還信号線路同士が重複するため,電磁界結合により無線通信を行なうことができる。
特許文献2には、信号線路を結合器として用いた通信装置が開示されている。特許文献2では、差動信号を用いるため、一本の信号線路の両端に引出伝送線路が接続されている。一方の引出伝送線路から正極性の信号が伝送線路に入力され、他方の引出し伝送線路から負極性の信号が伝送線路に入力される。
特許第5213087号公報 特開2014−033432号公報
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-04522 http://www.okp.jp/contents/products/elements.html https://lab.fujiele.co.jp/articles/3903/ https://product.tdk.com/info/ja/techlibrary/archives/techjournal/vol05_mlcc/contents03.html https://www.rohm.co.jp/electronics-basics/resistors/r_what3
このような結合器を用いたモジュール間通信では、伝送線路を介して、結合器にデジタル信号を入出力する。また、伝送線路の直下に設けられた接地電極が、デジタル信号に含まれる交流信号の帰還経路を提供する。送信側及び受信側における伝送線路と接地電極間の距離で、結合器の特性インピーダンスを設計することができる。送信側の伝送線路に入力されたデジタル信号は、2つの結合器間の電磁界結合によって、受信側の伝送線路にパルス信号として現れる。デジタル信号の値(1又は0)に応じて、パルス信号の極性が正又は負になる。受信側の比較器が、パルス信号の極性を判別することで、デジタル信号を復元することが可能になる。
受信側のパルス信号の振幅は、結合器間の距離dが大きいほど、小さくなる。また、受信側のパルス信号の振幅は、結合器と接地電極との間の距離hが小さいほど、小さくなる。信号接続できる結合器間の最大距離(d.max)は、受信側の比較器を用いてデジタル信号に復元できるパルス信号の振幅の下限で決まり、通常、距離hの数倍の範囲内である。一般に、PCBの厚みは1〜2mmでありFPCの厚みは0.1〜0.2mm程度となっている。このため、d.maxを大きくすることが困難となる、例えば、5mm以上のd.maxを必要とする応用は少なくないが、d.maxを5mm以上にするのは難しいと言う問題点がある。
本実施形態は、上記の課題に鑑みたものであり、通信距離を延伸することができる通信回路を提供することを目的とする。
本実施の形態に係る通信モジュールは、通信相手の結合器と電磁界結合する結合器を有する結合器基板と、前記結合器基板と積層された積層基板と、前記結合器基板に設けられ、前記結合器と接続する伝送線路と、前記積層基板に設けられ、平面視において前記結合器と重複する帰還経路と、前記結合器基板及び前記積層基板の一方から他方に渡って形成され、前記伝送線路又は前記帰還経路に接続される接続経路と、を備えている。
上記の通信モジュールは、前記結合器基板に設けられ、平面視において前記伝送線路と重複する接地電極をさらに備え、前記接続経路が前記接地電極と前記帰還経路とを接続するようになっていてもよい。
上記の通信モジュールは、前記積層基板に設けられた接続用伝送線路と、前記積層基板に設けられ、前記帰還経路と接続し、平面視において前記接続用伝送線路と重複する接地電極と、をさらに備え、前記接続経路が、前記接続用伝送線路と前記伝送線路とを接続するようになっていてもよい。
上記の通信モジュールは、前記積層基板と前記結合器基板との間に配置された中間基板をさらに備えていてもよい。
上記の通信モジュールは、前記積層基板がチップ部品の基板により形成されていてもよい。
本実施の形態に係る通信モジュールは、通信相手となる結合器と電磁界結合する結合器を有する結合器基板と、前記結合器基板に設けられ、前記結合器と接続する伝送線路と、平面視において前記結合器と重複する帰還経路と、前記帰還経路と接続し、平面視において前記伝送線路と重複する接地電極と、を備え、前記帰還経路が、前記結合器基板の結合器側と反対側の面に設けられたコネクタにより形成され、前記コネクタが、平面視において前記結合器と重複する部分では、前記結合器基板との間に空間を形成するように屈曲していてもよい。
本実施の形態に係る通信モジュールは、通信相手の結合器と電磁界結合する結合器を有する結合器基板と、前記結合器基板に設けられ、前記結合器と接続する伝送線路と、前記結合器基板に設けられ、平面視において前記結合器とずれて配置された接地電極と、前記結合器基板に設けられ、平面視において前記結合器とずれて配置された帰還経路とを備えていてもよい。
上記の通信モジュールは、前記接地電極と前記結合器とが同一の配線層で形成されていてもよい。
上記の通信モジュールは、前記接地電極と前記結合器と前記帰還経路とが異なる配線層で形成されていてもよい。
本実施の形態に係る通信回路は、第1結合器を有する第1結合器基板と、前記第1結合器と電磁界結合する第2結合器を有する第2結合器基板と、前記第1結合器基板の前記第2結合器基板側と反対側が設けられ、前記第1結合器基板に積層された第1積層基板と、前記第2結合器基板の前記第1結合器基板側と反対側が設けられ、前記第2結合器基板に積層された第2積層基板と、前記第1結合器基板に設けられ、前記第1結合器と接続する第1伝送線路と、前記第2結合器基板に設けられ、前記第2結合器と接続する第2伝送線路と、前記第1積層基板に設けられ、平面視において前記第1結合器と重複する第1帰還経路と、前記第2積層基板に設けられ、平面視において前記第2結合器と重複する第2帰還経路と、前記第1結合器基板及び前記第1積層基板の一方から他方に渡って形成され、前記第1伝送線路又は前記第1帰還経路に接続される第1接続経路と、前記第2結合器基板及び前記第2積層基板の一方から他方に渡って形成され、前記第2伝送線路又は前記第2帰還経路に接続される第2接続経路と、を備えている。
上記の通信モジュールは、前記第1結合器基板に設けられ、平面視において前記第1伝送線路と重複する第1接地電極をさらに備え、前記第1接続経路が前記第1接地電極と前記第1帰還経路とを接続してもよい。
上記の通信モジュールは、前記第1積層基板に設けられた第1接続用伝送線路と、前記第1積層基板に設けられ、前記第1帰還経路と接続し、平面視において前記第1接続用伝送線路と重複する第1接地電極と、をさらに備え、前記第1接続経路が、前記第1接続用伝送線路と前記第1伝送線路とを接続してもよい。
上記の通信モジュールは、前記第2結合器基板に設けられ、平面視において前記第2伝送線路と重複する第2接地電極をさらに備え、前記第2接続経路が前記第2接地電極と前記第2帰還経路とを接続してもよい。
上記の通信モジュールは、前記第2積層基板に設けられた第2接続用伝送線路と、前記第2積層基板に設けられ、前記第2帰還経路と接続し、平面視において前記第2接続用伝送線路と重複する第2接地電極と、をさらに備え、前記第2接続経路が、前記第2接続用伝送線路と前記第2伝送線路とを接続してもよい。
上記の通信モジュールは、前記第1積層基板と前記第1結合器基板との間に配置された第1中間基板と、前記第2積層基板と前記第2結合器基板との間に配置された第2中間基板と、をさらに備えていてもよい。
上記の通信モジュールは、前記第1積層基板がチップ部品の基板により形成され、前記第1積層基板がチップ部品の基板により形成されていてもよい。
本実施の形態によれば、通信距離を延伸することができる通信モジュール及び通信回路を提供することができる。
実施の形態1にかかる通信回路の構成を示す側面図である。 配線層のレイアウトパターンを示す平面図である。 実施の形態1にかかる通信回路の積層構成を示す模式図である。 実施の形態2にかかる通信回路の構成を示す側面図である。 実施の形態2にかかる通信回路の積層構成を示す模式図である。 実装例1の積層構成を示す模式図である。 実装例2の積層構成を示す模式図である。 実装例3の積層構成を示す模式図である。 実装例4の積層構成を示す模式図である。 実施の形態3にかかる通信回路の積層構成を示す模式図である。 実施の形態3にかかる通信回路の積層構成を示す模式図である。 接続経路の構成例1の積層構成を示す模式図である。 接続経路の構成例2の積層構成を示す模式図である。 接続経路の構成例3の積層構成を示す模式図である。 実施の形態4にかかる通信回路の構成を示す図である。 チップ基板の構成を模式的に示す側面図である。 チップ基板の構成を模式的に示す斜視図である。 実施の形態5にかかる通信回路の構成を示す図である。 コネクタの構成を示す側面図である。 実施の形態6にかかる通信回路の構成を示す図である。 配線層のレイアウトパターンを示す平面図である。 実施の形態7にかかる通信回路の構成を示す側面図である。 配線層のレイアウトパターンを示す平面図である。 パターンを重ね合わせた状態を示す平面図である。 変形例1における配線層のレイアウトパターンを示す平面図である。 変形例2における配線層のレイアウトパターンを示す平面図である。 実施の形態8にかかる通信回路の構成を示す側面図である。 配線層のレイアウトパターンを示す平面図である。 パターンを重ね合わせた状態を示す平面図である。
本実施の形態にかかる通信回路は、基板と、基板上に形成された電磁界結合器とを備えている。通信回路は、電磁界結合器による電磁界結合を用いて、2つ以上の基板がデータ通信を行なう。具体的には、それぞれの電磁界結合器が対向するように、基板を積層配置する。対向した電磁界結合器が電磁界結合により結合している。電磁界結合を用いているため、非接触でデータを通信することができる。例えば、通信回路は、ディスプレイや車載電子機器のコネクタなどに適用可能である。
誘導結合器が形成される基板は、特に限定されるものではなく、種々のものを用いることができる。例えば、基板は、プリント回路基板(PCB)や、フレキシブルプリント回路基板(FPC基板)等の絶縁基板であってもよく、シリコン基板などの半導体基板であってもよい。電磁界結合器は、基板上の配線により構成される。例えば、シリコン基板などの半導体基板に誘導結合器を形成した場合、電子回路を1つの半導体チップとして構成することも可能である。
実施の形態1.
図1は、通信回路1の構成を模式的に示す側面図である。基板の積層方向がZ方向であり、基板の主面と平行な平面がXY平面となる。例えば、X方向、及びY方向は、矩形基板の端辺と平行な方向である。
通信回路1は、第1モジュール100と第2モジュール200とを備えている。図1では、第1モジュール100の上に、第2モジュール200が積層されているとして説明するが積層順番は、反対でもよい。また、第1モジュール100と第2モジュール200との配置は、通信回路1が設置された向きなどに応じて相対的に変化する。例えば、第1モジュール100と第2モジュール200とが左右に並んで配置されていてもよい。
第1モジュール100は、第1結合器基板101と第1積層基板102とを備えている。第1積層基板102の上に、第1結合器基板101が積層されている。第2モジュール200は、第2結合器基板201と第2積層基板202を備えている。第2結合器基板201の上に、第2結合器基板201が積層されている。第1モジュール100と第2モジュール200とは、非接触で互いにデータを送信又は受信する通信モジュールである。第1モジュール100と第2モジュール200とは、上下反転した構成を有しているため、適宜説明を省略する。
通信回路1は、第2積層基板202、第2結合器基板201、第1結合器基板101、第1積層基板102の順で配置された積層構成を備えている。第1積層基板102は、第1結合器基板101の第2結合器基板201と反対側に配置されている。第2積層基板202は、第2結合器基板201の第1結合器基板101と反対側に配置されている。第2積層基板202、第2結合器基板201、第1結合器基板101、第1積層基板102は、全体が重複していなくてもよい。第2積層基板202、第2結合器基板201、第1結合器基板101、第1積層基板102は、一部のみが重複していればよい。
第1結合器基板101、第1積層基板102、第2結合器基板201、第2積層基板202は配線基板であり、1つ又は複数の配線層を有している。第1結合器基板101、第1積層基板102、第2結合器基板201、第2積層基板202としては、例えば、FPC基板やPCB基板を用いることができる。また、第1結合器基板101、及び第2結合器基板201には、送信器や受信器となるICチップ(不図示)が搭載されていてもよい。
第1結合器基板101は、第1結合器111と、第1伝送線路112と、第1接地電極113と、第1ビアホール114と、第1表面電極115と、を備えている。第1結合器111と、第1接地電極113と、第1表面電極115とは、それぞれ異なる配線層で形成された導電パターンである。第1伝送線路112は、第1結合器111と同じ配線層で形成されている。つまり、第1伝送線路112と第1結合器111は、同一配線層により一体的に形成された導電パターンである。
第1結合器111は、例えば、第2結合器基板201に最も近い配線層で形成されている。第1表面電極115は、第1結合器基板101の第1積層基板102側の表面に形成されている。第1接地電極113は、第1結合器111と第1表面電極115との間の配線層で形成されている。第1ビアホール114は、Z方向に沿って形成されており、第1接地電極113と第1表面電極115とを接続している。第1ビアホール114は、第1結合器基板101の一部を貫通するインタースティシャルビアである。第1ビアホール114によって、異なる配線層の第1接地電極113と第1表面電極115とが導通する。
第1積層基板102は、第1帰還経路121と第1側壁電極128とを備えている。第1帰還経路121は、第1積層基板102の第1結合器基板101側と反対側の面(裏面ともいう)に近い配線層で形成されている。第1側壁電極128は第1積層基板102の側面に形成されている。第1側壁電極128は、第1帰還経路121に接触している。
第1積層基板102の側面には、第1半田129が塗布されている。第1半田129は第1側壁電極128に接触している。また、第1半田129は、第1表面電極115を覆うように設けられている。よって、第1半田129は、第1表面電極115、及び第1側壁電極128と接触している。これにより、第1半田129を介して、第1表面電極115と、第1側壁電極128とが電気的に接続される。
これにより、第1接地電極113と第1帰還経路121とが導通する。すなわち、第1接地電極113と第1帰還経路121とが、第1ビアホール114、第1表面電極115、第1半田129、及び第1側壁電極128を介して接続される。第1ビアホール114、第1表面電極115、第1半田129、及び第1側壁電極128は、異なる基板間を接続する第1接続経路150となる。第1接続経路150は、第1結合器基板101及び第1積層基板102の一方から他方に渡って形成され、第1帰還経路121に接続される。したがって、第1接地電極113、及び第1帰還経路121に、共通の接地電位が供給される。
第1モジュール100と第2モジュール200は上下対称な配置となっている。第2結合器基板201は、第2結合器211と、第2伝送線路212と、第2接地電極213と、第2ビアホール214と、第2表面電極215と、を備えている。第2結合器211と、第2接地電極213と、第2表面電極215とは、それぞれ異なる配線層で形成された導電パターンである。第2伝送線路212は、第2結合器211と同じ配線層で形成されている。つまり、第2伝送線路212と第2結合器211は、同一配線層により一体的に形成された導電パターンである。
第2結合器211は、例えば、第1結合器基板101に最も近い配線層で形成されている。第2表面電極215は、第2結合器基板201の第2積層基板202側の表面に形成されている。第2接地電極213は、第2結合器211と第2表面電極215との間の配線層で形成されている。第2ビアホール214は、Z方向に沿って形成されており、第2接地電極213と第2表面電極215とを接続している。第2ビアホール214は、第2結合器基板201の一部を貫通するインタースティシャルビアである。第2ビアホール214によって、異なる配線層の第2接地電極213と第2表面電極215とが導通する。
第2積層基板202は、第2帰還経路221と第2側壁電極228とを備えている。第2帰還経路221は、第2積層基板202の第2結合器基板201側と反対側の面(裏面ともいう)に近い配線層で形成されている。第2側壁電極228は第2積層基板202の側面に形成されている。第2側壁電極228は、第2帰還経路221に接触している。
第2積層基板202の側面には、第2半田229が塗布されている。第2半田229は第2側壁電極228に接触している。また、第2半田229は、第2表面電極215を覆うように設けられている。よって、第2半田229は、第2表面電極215、及び第2側壁電極228と接触している。これにより、第2半田229を介して、第2表面電極215と、第2側壁電極228とが電気的に接続される。
これにより、第2接地電極213と第2帰還経路221とが導通する。すなわち、第2接地電極213と第2帰還経路221とが、第2ビアホール214、第2表面電極215、第2半田229、及び第2側壁電極228を介して接続される。第2ビアホール214、第2表面電極215、第2半田229、及び第2側壁電極228は、異なる基板間を接続する第2接続経路250となる。第2接続経路250は、第2結合器基板201及び第2積層基板202の一方から他方に渡って形成され、第2帰還経路221に接続される。したがって、第2接地電極213、及び第2帰還経路221に、共通の接地電位が供給される。
このようにすることで、第1モジュール100と第2モジュール200との間の近距離無線通信が可能となる。例えば、第1モジュール100が送信側、第2モジュール200受信側であるとすると、図示しない送信器からのデジタル信号が、第1伝送線路112を介して、第1結合器111に入力される。このデジタル信号は、第1結合器111と第2結合器211との間の電磁界結合によって、受信側の第2伝送線路212にパルス信号として現れる。デジタル信号の値(1又は0)に応じて、パルス信号の極性が正又は負になる。第2モジュール200に設けられた比較器が、パルス信号の極性を判別することで、デジタル信号を復元することが可能になる。
なお、第1結合器基板101、及び第2結合器基板201に、それぞれ、送信器、及び受信器となるICチップを設けてもよい。もちろん、第1モジュール100が受信側、第2モジュール200が送信側となっていてもよい。
図2は、第1モジュール100の3つの配線層のレイアウトパターンを示すXY平面図である。図2には、上から順に、第1結合器111及び第1伝送線路112の配線層、第1接地電極113の配線層、第1帰還経路121の配線層を示している。第1結合器111のパターンをパターンC2、第1伝送線路112のパターンをパターンC1とする。第1接地電極113のパターンをパターンG1とし、第1帰還経路121のパターンをパターンG2とする。
第1結合器111のパターンC2は、一対の伝送線路パターンである。ここでは、パターンC2は、X方向に沿った伝送線路パターンとなっている。パターンC2は、互いに平行な2本の伝送線路パターンとなっている。第1結合器111のパターンC2と第1伝送線路112のパターンC1とは同一配線層で形成されている。パターンC2の両端には、第1伝送線路112のパターンC1がそれぞれ接続されている。XY平面視において、第1結合器111のパターンC2と第1帰還経路121のパターンG2とが重複している。
また、XY平面視において、第1伝送線路112のパターンC1と第1接地電極113のパターンG2とが重複している。第1伝送線路112と第1接地電極113との距離で特性インピーダンスを設計することができる。XY平面視において、第1接地電極113のパターンG1は、第1結合器111のパターンC2と重複していない。第1接地電極113のパターンG1は、第1結合器111のパターンC1の両外側に配置された矩形パターンとなっている。XY平面視において、第1結合器111のパターンC2は第1接地電極113のパターンG1から完全にずれている。また、第1接地電極113には、第1ビアホール114が形成されている。
なお、第2モジュール200の第2結合器211、第2伝送線路212、第2接地電極213、第2帰還経路221は、それぞれ、第1モジュール100の第1結合器111、第1伝送線路112、第1接地電極113、第1帰還経路121と同様になっている。つまり、第2結合器211のパターンは、パターンC2と同様であり、第2伝送線路212のパターンは、パターンC1と同様である。また、第2接地電極213のパターンは、パターンG1と同様であり、第2帰還経路221のパターンは、パターンG2と同様である。よって、XY平面視において、第1結合器111と第2結合器211とは重複して配置される。これにより、第1結合器111と第2結合器211とが電磁界結合する。
図1に示すように、第1結合器111と第2結合器211との間の距離をdとし、第1結合器基板101と第2結合器基板201の間の距離をd1とする。第1結合器111と第1帰還経路121との間の距離hとする。なお、ここでの距離d、距離d1、及び距離hは、Z方向における距離である。なお、距離d1は、後述するように電子部品を実装する基板間の距離である。つまり、本実施の形態では、第1結合器基板101、及び第2結合器基板201に電子部品を実装することができる。
上記の構成では、第1結合器111と第1帰還経路121とが異なる基板に生成されている。したがって第1積層基板102の厚さに応じて、距離hを大きくすることができる。つまり、同じ基板に第1結合器111と第1帰還経路121が同じ基板に形成されている構成に比べて、距離hを大きくすることができる。これにより、信号接続できる結合器間の最大距離(d.max)を大きくすることができる。つまり、モジュール間の通信距離を延伸することができる。例えば、d.maxを5mm以上に延伸することが可能となる。
なお、第1接続経路150は、それぞれ第1側壁電極128及び第1半田129を有し、第2接続経路250は、第2側壁電極228及び第2半田229を有している。第1側壁電極128、又は第2側壁電極228を用いた接続経路は、基板端面に設けられた半円状スルーホールにより実現することができる。例えば、半円状スルーホールについては、例えば、以下の非特許文献1により実現することができる。
非特許文献1:http://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-04522
また、第1側壁電極128及び第2側壁電極228は、非特許文献2に示すようにメッキ処理により形成することができる。
非特許文献2:http://www.okp.jp/contents/products/elements.html
側壁電極以外の構成により、第1接続経路150、及び第2接続経路250を形成することも可能である。例えば、SMT(Surface Mount Technology)工程や、DIP(Dual Inline Package)工程により第1接続経路150、及び第2接続経路250を形成してもよい。第1接続経路150、及び第2接続経路250は、基板を貫通する貫通電極などを有していてもよい。第1接続経路150、及び第2接続経路250の構成については後述する。
図3は、本実施の形態の通信回路1の積層構成を抽象化して示す図である。通信回路1は、第1結合器111を有する第1結合器基板101と、第1結合器111と電磁界結合する第2結合器211を有する第2結合器基板201と、を備えている。通信回路1は、第1結合器基板101の第2結合器基板201側と反対側が設けられ、第1結合器基板101に積層された第1積層基板102と、第2結合器基板201の第1結合器基板101側と反対側が設けられ、第2結合器基板201に積層された第2積層基板202と、を備えている。
第1結合器基板101に設けられた第1伝送線路112は、第1結合器111と接続する。第2結合器基板201に設けられた第2伝送線路212は、第2結合器211と接続する。第1積層基板102に設けられた第1帰還経路121は、XY平面視において第1結合器111と重複する。第2積層基板202に設けられた第2帰還経路221は、XY平面視において第2結合器211と重複する。第1接続経路150は、第1結合器基板101及び第1積層基板102の一方から他方に渡って形成され、第1帰還経路121に接続されている。第1接続経路150は、第1帰還経路121と第1接地電極113とを接続する。第2接続経路250は、第2結合器基板201及び第2積層基板202の一方から他方に渡って形成され、第2帰還経路221に接続される。第2接続経路250は、第2帰還経路221と第2接地電極213とを接続する。
実施の形態2.
本実施の形態にかかる通信回路1の構成について、図4を用いて説明する。本実施の形態では、各配線層の構成が実施の形態1と異なっている。なお、通信回路1の基本的な構成については、実施の形態1と同様であるため、適宜説明を省略する。また、第2モジュール200は、第1モジュール100を上下反転した構成となっているため、同様の構成については、適宜省略する。
第1結合器基板101が、第1結合器111、第1伝送線路112、及び第1側壁電極118を備えている。第1結合器111、第1伝送線路112は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。なお、実施の形態2では、第1接地電極113、第1ビアホール114、第1表面電極115が設けられていない。
第1側壁電極118は、第1結合器基板101の側面に形成されている。第1側壁電極118は、第1伝送線路112と接続されている。そして、第1側壁電極118には、第1半田119が塗布されている。第1側壁電極118、及び第1半田119は、第1側壁電極128、及び第1半田129と同様の構成となっている。
また、第1積層基板102が、第1帰還経路121、第1接地ビアホール122、第1接地電極123、第1ビアホール124、第1表面電極125、第1接続用伝送線路126を備えている。第1帰還経路121と、第1接地電極123と、第1表面電極125は、それぞれ異なる配線層で形成された導電パターンである。
第1表面電極125は、第1積層基板102の第1結合器基板101側の表面に形成されている。第1表面電極125は、第1ビアホール124を介して、第1接続用伝送線路126と接続されている。第1接続用伝送線路126と、第1伝送線路112とは、第1ビアホール124、第1表面電極125、第1側壁電極118、及び第1半田119を介して接続される。第1ビアホール124、第1表面電極125、第1側壁電極118、及び第1半田119は、第1接続用伝送線路126と第1伝送線路112とを接続するための第1接続経路150となる。第1接続経路150は、第1結合器基板101と第1積層基板102の一方から他方に渡って設けられ、第1伝送線路112と接続されている。
第1帰還経路121は、第1積層基板102の第1結合器基板101側と反対側の裏面に最も近い配線層で形成されている。第1接地電極123は、第1帰還経路121と第1接続用伝送線路126との間の配線層で形成される。第1接地電極123と第1帰還経路121とは、第1接地ビアホール122を介して接続されている。
実施の形態1と同様に、平面視において、第1帰還経路121と第1結合器111とは重複している。なお、図示を省略するが、平面視において、第1接続用伝送線路126と、第1接地電極123とは重複している。第1接続用伝送線路126と第1接地電極123との距離で特性インピーダンスを設計することができる。
第1モジュール100と第2モジュール200とは、上下対称な構成となっている。第2結合器基板201が、第2結合器211、第2伝送線路212、及び第2側壁電極218を備えている。第2結合器211、第2伝送線路212は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。なお、実施の形態2では、実施の形態1の第2接地電極213、第2ビアホール214、第2表面電極215が設けられていない。
第2側壁電極218は、第2結合器基板201の側面に形成されている。第2側壁電極218は、第2伝送線路212と接続されている。そして、第2側壁電極218には、第2半田219が塗布されている。第2側壁電極218、及び第2半田219は、第1側壁電極128、及び第1半田129と同様の構成となっている。
また、第2積層基板202が、第2帰還経路221、第2接地ビアホール222、第2接地電極223、第2ビアホール224、第2表面電極225、第2接続用伝送線路226を備えている。第2帰還経路221と、第2接地電極223と、第2表面電極225は、それぞれ異なる配線層で形成された導電パターンである。
第2表面電極225は、第2積層基板202の第2結合器基板201側の表面に形成されている。第2表面電極225は、第2ビアホール224を介して、第2接続用伝送線路226と接続されている。第2接続用伝送線路226と、第2伝送線路212とは、第2ビアホール224、第2表面電極225、第2側壁電極218、及び第2半田219を介して接続される。第2ビアホール224、第2表面電極225、第2側壁電極218、及び第2半田219は、第2接続用伝送線路226と第2伝送線路212とを接続するための第2接続経路250となる。第2接続経路250は、第2結合器基板201と第2積層基板202の一方から他方に渡って設けられ、第2伝送線路212と接続されている。
第2帰還経路221は、第2積層基板202の第2結合器基板201側と反対側の裏面に最も近い配線層で形成されている。第2接地電極223は、第2帰還経路221と第2接続用伝送線路226との間の配線層で形成される。第2接地電極223と第2帰還経路221とは、第2接地ビアホール222を介して接続されている。
実施の形態1と同様に、平面視において、第2帰還経路221と第2結合器211とは重複している。なお、図示を省略するが、平面視において、第2接続用伝送線路226と、第2接地電極223とは重複している。第2接続用伝送線路226と第2接地電極223との距離で特性インピーダンスを設計することができる。
このようにすることで、第1モジュール100と第2モジュール200との間の近距離無線通信が可能となる。例えば、第1モジュール100が送信側、第2モジュール200受信側であるとすると、図示しない送信器が第1接続用伝送線路126に接続されている。送信器からのデジタル信号が、第1接続用伝送線路126、第1接続経路150、第1伝送線路112を介して、第1結合器111に入力される。このデジタル信号は、第1結合器111と第2結合器211との間の電磁界結合によって、受信側の第2伝送線路212にパルス信号として現れる。デジタル信号の値(1又は0)に応じて、パルス信号の極性が正又は負になる。パルス信号は、第2接続経路250、第2接続用伝送線路226を介して、比較器に入力される。第2モジュール200に設けられた比較器が、パルス信号の極性を判別することで、デジタル信号を復元することが可能になる。
なお、第1積層基板102、及び第2積層基板202に、それぞれ、送信器、及び受信器となるICチップを設けてもよい。もちろん、第1モジュール100が受信側、第2モジュール200が送信側となっていてもよい。
実施の形態2の構成においても、実施の形態1と同様に距離hを大きくすることができる。つまり、同じ基板に第1結合器111と第1帰還経路121が同じ基板に形成されている構成に比べて、距離hを大きくすることができる。これにより、信号接続できる結合電極間の最大距離(d.max)を大きくすることができる。つまり、モジュール間の通信距離を延伸することができる。例えば、d.maxを5mm以上に延伸することが可能となる。
なお、図4に示す距離d1は、後述するように電子部品を実装する基板間の距離である。つまり、本実施の形態では、第2積層基板202、及び第2積層基板202に電子部品を実装することができる。
図5は、通信回路1の積層構成を抽象化して示す図である。本実施の形態では、第1結合器基板101及び第1積層基板102の一方から他方に渡って形成された第1接続経路150が、第1伝送線路112に接続されている。第1接続経路150が、第1伝送線路112と第1接続用伝送線路126とを接続する。第2結合器基板201及び第2積層基板202の一方から他方に渡って形成された第2接続経路250が、第2伝送線路212に接続されている。第2接続経路250は第2伝送線路212と第2接続用伝送線路226とを接続する。
第1接続用伝送線路126と、第2接続用伝送線路226はそれぞれ受信器又は送信器とICチップに接続される。第1接続経路150、及び、第2接続経路250がデジタル信号を伝送する伝送線路に接続されている。よって、第1接続経路150、及び、第2接続経路250のそれぞれが2以上設けられている。つまり、第1接続経路150、及び、第2接続経路250は、デジタル信号を供給する第1伝送線路112、及び第2伝送線路212の配線数に応じた数だけ形成される。
[実装例]
実施の形態1,及び実施の形態2の実装例について図6〜図9を用いて説明する。なお、図6〜図9では、実施の形態1で示した第1モジュール100、及び第2モジュール200をそれぞれ第1モジュール100A、及び第2モジュール200Aとして示している。また、実施の形態2で示した第1モジュール100、第2モジュール200を、それぞれ第1モジュール100A、及び第2モジュール200Aとして示している。
[実装例1]
図6は、実装例1の積層構成を模式的に示す図である。実装例1では、2つのモジュールが実施の形態1と同様の構成となっている。実装例1では、実施の形態1の第1モジュール100A、及び実施の形態1の第2モジュール200Aを組み合わせている。
さらに、実装例1では、第1結合器基板101が第1積層基板102よりも大きいサイズの基板となっている。したがって、第1結合器基板101が、第1積層基板102から−X側にはみ出している。第1結合器基板101には、第1電子部品170が実装されている。
第1電子部品170は、第1結合器基板101の第2結合器基板201側と反対側の面に実装されている。第1結合器基板101の第1積層基板102からはみ出した部分に第1電子部品170が実装されている。
第2結合器基板201が第2積層基板202よりも大きいサイズの基板となっている。具体的には、第2結合器基板201が、第2積層基板202から−X側にはみ出している。第2結合器基板201には、第2電子部品270が実装されている。
第2電子部品270は、第2結合器基板201の第1結合器基板101側と反対側の面に実装されている。第2結合器基板201の第2積層基板202からはみ出した部分に第2電子部品270が実装されている。なお、実装例1では、第1電子部品170を実装した第1積層基板102と、第2電子部品270を実装した第2積層基板202との基板間距離をd1としている。
[実装例2]
図7は、実装例2の積層構成を模式的に示す図である。実装例2では、2つのモジュールが実施の形態2と同様の構成となっている。実装例2では、実施の形態2の第1モジュール100B、実施の形態2の第2モジュール200Bを組み合わせている。
さらに、実装例2では、第1結合器基板101が第1積層基板102よりも小さいサイズの基板となっている。したがって、第1積層基板102が、第1結合器基板101から−X側にはみ出している。第1積層基板102には、第1電子部品170が実装されている。
第1電子部品170は、第1積層基板102の第2結合器基板201側の面に実装されている。第1積層基板102の第1結合器基板101からはみ出した部分に第1電子部品170が実装されている。
同様に、第2結合器基板201が第2積層基板202よりも小さいサイズの基板となっている。したがって、第2積層基板202が、第2結合器基板201から−X側にはみ出している。第2積層基板202には、第2電子部品270が実装されている。
第2電子部品270は、第2積層基板202の第1結合器基板101側の面に実装されている。第2積層基板202の第2結合器基板201からはみ出した部分に第2電子部品270が実装されている。
実装例において、第1電子部品170、及び第2電子部品270は、受信器や送信器を有するICチップなどである。第1電子部品170,及び第2電子部品270は、上述したようにパルス信号の極性を判別するための比較器を有していてもよい。つまり、第1電子部品170,及び第2電子部品270は、受信回路や送信回路が形成されたIC(Integrated Circuit)チップとすることができる。
実装例1と実装例2とを比較すると、実装例1では、第1結合器基板101と第1積層基板102の第1接続経路150が帰還経路にあって信号経路にはないので、反射が少なく高速信号を転送することができる。同様に、第2積層基板202と第2結合器基板201との第2接続経路250が、帰還経路あって信号経路にはないので反射が少なく高速信号を転送することができる。
一方、実装例2では、第1電子部品170が実装された第1積層基板102と、第1結合器111が形成された第1結合器基板101が異なる基板となっている。このため、第1結合器基板101の厚さ以下の高さの第1電子部品170を、第1積層基板102の第2結合器基板201側の面に実装することができる。同様に、第2結合器基板201の厚さ以下の高さの第2電子部品270を、第2積層基板202の第1結合器基板101側の面に実装することができる。換言すれば、距離d1を実装例1の場合よりも長くできる。よって、通信距離を延伸することができる。
[実装例3]
実装例3では、実施の形態1の第1モジュール100Aと、実施の形態2の第2モジュール200Bを組み合わせている。第2結合器基板201の厚さ以下の高さの第2電子部品270を、第2積層基板202の第1結合器基板101側の面に実装することができる。換言すれば、距離d1を実装例1の場合よりも長くできる。したがって、通信回路1の通信距離をさらに延伸できる。また、第1結合器基板101と第1積層基板102の第1接続経路150が帰還経路にあって信号経路にはないので、反射が少なく高速信号を転送することができる。
[実装例4]
実装例4では、実施の形態2の第1モジュール100Bと、実施の形態1の第2モジュール200Bを組み合わせている。第1結合器基板101の厚さ以下の高さの第1電子部品170を、第1積層基板102の第2結合器基板201側の面に実装することができる。換言すれば、距離d1を実装例1の場合よりも長くできる。したがって、通信回路1の通信距離をさらに延伸できる。第2積層基板202と第2結合器基板201との第2接続経路250が、帰還経路に合って信号経路にはないので反射が少なく高速信号を転送することができる。
このように、実施の形態1のモジュールと実施の形態2のモジュールとは組み合わせて用いることができる。したがって、用途等に応じて電子部品及び基板を配置することができ、設計の自由度に向上することができる。
実施の形態3.
実施の形態3にかかる通信回路1の構成について、図10を用いて説明する。図10は、通信回路1の積層構成を示す概念図である。本実施の形態では、第1結合器基板101と第1積層基板102との間に、第1中間基板103が配置されている。また、第2結合器基板201と第2積層基板202との間に、第2中間基板203が配置されている。つまり、上から、第2積層基板202、第2中間基板203、第2結合器基板201、第1結合器基板101、第1中間基板103第1積層基板102の順番で積層されている。
第1モジュール100、及び第2モジュール200には、第1接続経路150、及び第2接続経路250がそれぞれ設けられている。第1接続経路150は、実施の形態1、2と同様に、第1結合器基板101及び第1積層基板102の一方から他方に渡って形成されている。
第1接続経路150は、第1中間基板103を介して、第1積層基板102の第1帰還経路121と第1結合器基板101の第1接地電極113とを接続している。図10では、第1接続経路150が、第1中間基板103を貫通するスルーホールを有しているが、実施の形態1、2のように、側壁電極等を有していてもよい。
第2接続経路250は、実施の形態1、2と同様に、第2結合器基板201及び第2積層基板202の一方から他方に渡って形成されている。第2接続経路250は、第2中間基板203を介して、第2積層基板202の第2帰還経路221と第2結合器基板201の第2接地電極213とを接続している。図10では、第2接続経路250が、第2中間基板203を貫通するスルーホールを有しているが、実施の形態1、2のように、側壁電極等を有していてもよい。
本実施の形態では、第1接続経路150が、第1接地電極113と第1帰還経路121とを接続しているが、実施の形態2のように、第1伝送線路112と第1接続用伝送線路126とを接続してもよい。第2接続経路250が、実施の形態2のように、第2伝送線路212と第2接続用伝送線路226とを接続してもよい。
このようにすることで、実施の形態1、2よりもさらに距離hを大きくすることができる。よって、d.maxを大きくすることでき、通信距離を延伸することができる。また、第1結合器基板101と第1積層基板102の間に介在する第1中間基板103の数は1に限らず、2以上であってもよい。同様に、第2結合器基板201と第2積層基板202の間に介在する第2中間基板203の数は1に限らず、2以上であってもよい。
さらに、本実施の形態では、図11に示すように、第1中間基板103、及び第2中間基板203を重ならないように配置することも可能である。XY平面視において、第1中間基板103は、第1結合器111から−X方向に延びて配置されており、第2中間基板203は、第2結合器211から+方向に配置されている。つまり、第1中間基板103と第2中間基板203とが反対方向に配置されている。図11では、XY平面視において、第1中間基板103と第2中間基板203が完全にずれて配置されている。重複していない第1中間基板103と第2中間基板203との間で、信号の送受信が可能となる。
[接続経路の構成例]
実施の形態1〜3では、第1接続経路150が第1結合器基板101と第1積層基板102とを接続し、第2接続経路250が第2結合器基板201と第2積層基板202とを接続している。つまり、第1接続経路150、第2接続経路250は基板間を電気的に接続する構成を有している。基板間の接続について、図1では、第1接続経路150として第1側壁電極128、第1半田129を用いて、図4では第2接続経路250として第2側壁電極228、第2半田229を用いていたが、第1接続経路150、第2接続経路250は、これに限られるものではない。
以下、図12〜図14を用いて、第1接続経路150、及び第2接続経路250の構成例について説明する。図12〜図14は、それぞれ第1接続経路150の構成例を示す模式図である。なお、第2接続経路250は、第1接続経路150と同様の構成とすることができるため、説明を省略する。また、図12〜図14では、第1結合器111及び第1帰還経路121等が適宜省略されている。
[接続経路の構成例1]
図12では、SMT工程で表面実装部品のように第1接続経路150を実装している。具体的には、第1接続経路150は、第1結合器基板101を貫通するスルーホール151により形成されている。第1積層基板102は、貫通穴152が設けられている。リフロー半田工程で、貫通穴152に、半田を充填することで、スルーホール151が形成される。スルーホール151は、第1積層基板102の第1表面電極125上に配置されている。
したがって、スルーホール151を介して、第1結合器基板101と、第1積層基板102とが接続される。例えば、実施の形態2で示したように、第1接続経路150が第1帰還経路121(図11では不図示)と、第1接地電極113とを接続することができる。なお、図11では、第1結合器基板101にスルーホール151を形成しているが、第1積層基板102にスルーホールを形成してもよい。
[接続経路の構成例2]
図13では、SMT工程で表面実装部品のように第1接続経路150を実装している。第1結合器基板101の第1積層基板102側の表面に、表面電極153が形成されている。第1積層基板102の第1結合器基板101側の表面に、表面電極154が形成されている。表面電極153と表面電極154との間には、半田155が設けられている。よって、表面電極153と表面電極154とは、半田155を介して接続される。つまり、半田155により、第1結合器基板101と第1積層基板102とが接続される。表面電極153、半田155、及び表面電極154が、第1接続経路150となる。
例えば、表面電極153は、図1の第1表面電極115に対応する。この場合、第1接続経路150は、第1接地電極113と第1帰還経路121とを接続する。あるいは、表面電極154が、第1表面電極125に対応する。この場合、第1接続経路150は、第1伝送線路112と第1接続用伝送線路126とを接続する。
[接続経路の構成例3]
図14では、DIP工程により、刺し部品を用いて第1接続経路150を実装している。第1積層基板102と第1結合器基板101との間には、リード等の端子156が設けられている。端子156は第1積層基板102に設けられたホールに挿入して、半田(不図示)など接続する。これにより、第1積層基板102と第1結合器基板101とを接続することができる。端子156が、第1接続経路150となる。
なお、図12〜図14は、第1接続経路150の構成の一例を示すものであり、第1接続経路150は、図12〜図14の構成に限られるものではない。例えば、基板間をでき的に接続する手法は、以下の非特許文献3、4のホームページに記載されている。
非特許文献3:https://lab.fujiele.co.jp/articles/3903/
非特許文献4: https://product.tdk.com/info/ja/techlibrary/archives/techjournal/vol05_mlcc/contents03.html
また、第2接続経路250は、第1接続経路150と同様の構成とすることができる。さらに、第1接続経路150と第2接続経路250とは異なる構成となっていてもよい。例えば、第1接続経路150は、図11の構成とし、第2接続経路250は、図14の構成としてもよい。
実施の形態4.
実施の形態4にかかる通信回路について、図15を用いて説明する。図15は、本実施の形態にかかる通信回路1の構成を模式的に示す側面図である。本実施の形態では、第1積層基板102、及び第2積層基板202がチップ抵抗又はチップコンデンサなどの表面実装部品により構成されている。つまり、第1結合器基板101、及び第1積層基板102が表面実装部品であるチップ部品の基板となっている。
第1結合器基板101は、第1側壁端子161を有している。第1側壁端子161は、断面コの字状に形成されており、第1積層基板102の側面から上面及び下面まで延びている。第1側壁端子161は、第1側壁電極128と接続されている。実施の形態1のように、第1側壁電極128は、第1帰還経路121と接続されている。
第1ビアホール114、第1表面電極115、第1側壁電極128、及び第1側壁端子161により、第1接続経路150を形成することができる。第1側壁端子161を介して、第1結合器基板101と第1積層基板102とが接続される。第1側壁端子161を介して、第1接地電極113と第1帰還経路121とが接続される。第1側壁端子161は、例えば半田メッキにより形成されている。
第2積層基板202は、第2側壁端子261を有している。第2側壁端子261は、断面コの字状に形成されており、第2積層基板202の側面から上面及び下面まで延びている。第2側壁端子261は、第2側壁電極228と接続されている。実施の形態1のように、第2側壁電極228は、第2帰還経路221と接続されている。
第2側壁端子261により、第2接続経路250を形成することができる。第2側壁端子261を介して、第2結合器基板201と第2積層基板202とが接続される。第2側壁端子261を介して、第2接地電極213と第2帰還経路221とが接続される。第2側壁端子261は、例えば半田メッキにより形成されている。
図16は、第2積層基板202としてチップ部品の基板を用いた場合の構成を示す模式図である第2積層基板202の側面には、第2側壁電極228を覆うように第2側壁端子261が設けられている。さらに、第2積層基板202の上面には、保護膜263が形成されている。保護膜263は、第2帰還経路221の第2側壁端子261から露出した部分を覆っている。
もちろん、第1積層基板102としても、図16と同様の構成を有するチップ部品の基板を用いてもよい。あるいは、第1結合器基板101、第2結合器基板201として、図16と同様の構成を有するチップ部品の基板を用いてもよい。また、第2積層基板202には、2つ以上の第2側壁端子261を設けてもよい。図17は、2つの第2側壁端子261を設けた構成を示す斜視図である。
チップ部品の構成は、例えば、以下の非特許文献5のホームページに記載されている。
非特許文献5:https://www.rohm.co.jp/electronics-basics/resistors/r_what3
実施の形態5.
実施の形態5にかかる通信回路について、図18を用いて説明する。図18は本実施の形態にかかる通信回路1の構成を模式的に示す側面図である。実施の形態5では、第1積層基板102、及び第2積層基板202が設けられていない点で、実施の形態1と異なっている。そして、第1モジュール100、及び第2モジュール200には、第1コネクタ180及び第2コネクタ280がそれぞれ設けられている。第1コネクタ180及び第2コネクタ280は、表面実装部品であるジャンパーピン等を用いることができる。
第1結合器基板101は、図1と同様に、第1結合器111、第1伝送線路112、第1接地電極113、第1ビアホール114、及び第1表面電極115を備えている。第1結合器基板101の第2結合器基板201と反対側の面には、第1コネクタ180が設けられている。第1コネクタ180の構成を図19に示す。図19は、第1コネクタ180の構成を示す側面図である。
図19に示すように、X方向における第1コネクタ180の中央部を中央部180aとし、その両端側を端部180bとする。中央部180aと端部180bとの間で、第1コネクタ180が屈曲している。よって、中央部180aの+Z側に空間181が形成される。例えば、金属板を屈曲することで、第1コネクタ180を形成することができる。あるいは、金属ピンを屈曲して、第1コネクタ180を形成してもよい。
図18に示すように、第1コネクタ180の中央部180aが、第1帰還経路121となる。すなわち、XY平面視において、第1コネクタ180の中央部180aが第1結合器111と重複する。
端部180bは、半田(不図示)などにより、第1表面電極115と接続されている。よって、第1ビアホール114、第1表面電極115、端部180bが第1接続経路150となる。第1接続経路150を介して、第1接地電極113と第1帰還経路121とが接続する。
第1コネクタ180の中央部180aと、第1結合器基板101との間には、空間181が形成される。第1コネクタ180が、XY平面視において第1結合器111と重複する部分では、第1積層基板102との間に空間を形成するように屈曲している。これにより、Z方向における第1結合器111と第1帰還経路121との距離hを大きくすることができる。つまり、第1結合器基板101の厚さに加えて、空間181の厚さだけ、第1帰還経路121が第1結合器111から離れて配置される。よって、実施の形態1と同様に,通信距離を延伸することができる。
第2結合器基板201は、図1と同様に、第2結合器211、第2伝送線路212、第2接地電極213、第2ビアホール214、及び第2表面電極215を備えている。第2結合器基板201の第1結合器基板101と反対側の面には、第2コネクタ280が設けられている。
第2コネクタ280は、第1コネクタ180を上下反転した構成となっている。したがって、第2コネクタ280は中央部280aと、端部280bとを備えている。中央部280aと第2結合器基板201との間には空間281が形成されている。
端部280bは、半田(不図示)などにより、第2表面電極215と接続されている。よって、第2ビアホール214、第2表面電極215、端部280bが第2接続経路250となる。第2接続経路250を介して、第1接地電極113と第1帰還経路121とが接続する。
第2コネクタ280の中央部280aと、第2結合器基板201との間には、空間281が形成される。これにより、Z方向における第2結合器211と第2帰還経路221との距離を大きくすることができる。つまり、第2結合器基板201の厚さに加えて、空間281の厚さだけ、第2帰還経路221が第2結合器211から離れて配置される。よって、実施の形態1と同様に,通信距離を延伸することができる。
実施の形態6.
実施の形態6にかかる通信回路1について、図20を用いて説明する。本実施の形態では、第1結合器111と第1接地電極113とが同じ配線層で形成されている。また、第2結合器211と第1接地電極113とが同じ第1結合器基板101に形成されている。この構造により、第1積層基板102と第2積層基板202とが重複しない構成とすることができる。
図21は、配線層のパターンレイアウトを示すXY平面図である。第1結合器111、及び第1伝送線路112は、図2と同様のレイアウトとなっている。また、第1接地電極113が第1結合器111、及び第1伝送線路112と同じ配線層で形成されている。第1結合器111と、第1接地電極113との距離sで第1結合器111の特性インピーダンスを設計することができる。
この構成によれば、第1結合器111と第1帰還経路121とを重複しないように配置することができる。よって、第1結合器111から第1積層基板102をずらして配置することができる。
第2結合器基板201の配線層のパターンレイアウトも、図21と同様にすることができる。これにより、距離sに基づいて、第2結合器211の特性インピーダンスを設計することができる。この構成によれば、第2結合器211と第2帰還経路221とを重複しないように配置することができる。よって、第2結合器211から第2積層基板202をずらして配置することができる。
よって、第1積層基板102と第2積層基板202とをずらして配置することができる。第1積層基板102が第1結合器基板101から−X方向にはみ出しており、第2積層基板202が第2結合器基板201から+X方向にはみ出している。例えば、XY平面視において、第1積層基板102、及び第2積層基板202を反対方向にずらして配置することが可能となる。よって、設計の自由度を高くすることができる。
実施の形態7.
本実施の形態では、第1結合器基板101の主面(XY平面)と平行な方向において、第1結合器111と第1接地電極113との距離を離すことで、実効的に距離hを大きくしている。本実施の形態にかかる通信回路1について、図22を用いて説明する。
本実施の形態では、通信回路1が第1積層基板102、及び第2積層基板202を有していない。つまり、第1モジュール100が、1枚の第1結合器基板101で構成され、第2モジュール200が1枚の第2結合器基板201で構成されている。
そして、第1結合器基板101に、第1結合器111、第1伝送線路112、第1接地電極113、及び第1帰還経路121が形成されている。第1結合器111、及び第1伝送線路112は、同じ配線層で形成されている。第1結合器111と第1接地電極113と第1帰還経路121とは異なる配線層で形成されている。
図23はそれぞれの配線層のレイアウトパターンを示すXY平面図である。図23には、上から順に、第1結合器111及び第1伝送線路112の配線層、第1接地電極113の配線層、第1帰還経路121の配線層を示している。第1結合器111のパターンをパターンC2、第1伝送線路112のパターンをパターンC1とする。第1接地電極113のパターンをパターンG1とし、第1帰還経路121のパターンをパターンG2とする。
XY平面視において、パターンG1は、パターンC2を囲むように配置されている。さらに、パターンG1は、パターンC2と重複しないように配置されている。具体的には、第1接地電極113の配線層において、第1結合器111と重複しないようにパターンG1が設けられていない矩形の領域が設けられている。第1帰還経路121のパターンG2は、該矩形の領域に設けられていなければよい。例えば、パターンG2はパターンG1と同じ形状でもよい。
図24は、パターンC1,C2とパターンG1とを重ね合わせて示すXY平面図である。XY平面視において、第1接地電極113と第1伝送線路112とは重複している。XY平面視において、第1結合器111と第1接地電極113とは重複していない。具体的には、第1結合器111はX方向に沿って延びており、Y方向において、第1結合器111は、第1接地電極113から距離h’だけ離れて配置されている。XY平面内における距離h’の分だけ、第1結合器111と第1接地電極113との間の距離hを実効的に大きくすることができる。よって、通信距離を延伸することができる。
[変形例1]
図25は、変形例1にかかる配線層のパターンレイアウトを示すXY平面図である。変形例1では、第1接地電極113のパターンG1の形状が異なっている。パターンG1以外は、図24と同様であるため説明を省略する。
具体的には、パターンG1の形状が、図24と異なっている。具体的には、パターンG1が、第1結合器111と第1伝送線路112との接続線路(C1とC2との間の斜め部分)に沿った形状となっている。よって、パターンG1が設けられていない領域が台形状になっている。具体的には、2つの台形状の領域がX軸に対して対称に配置されている。
このような構成とすることで、第1結合器111と第1伝送線路112との接続線路におけるインピーダンスを、パターンC1、C2に近くすることができる。よって、信号の反射を抑制することができる。
[変形例2]
図26は、変形例2にかかる配線層のパターンレイアウトを示すXY平面図である。変形例2では、第1接地電極113のパターンG1の形状が異なっている。具体的には、変形例2では、図25等で示した2つの第1結合器111の間の第1接地電極113がない構成となっている。よって、Y方向において、第1結合器111の片側のみに第1接地電極113が配置されたレイアウトとなる。この構成により、小さくレイアウトすることができる。
実施の形態6とその変形例では、第1結合器基板101において、第1接地電極113、及び第1帰還経路121を第1結合器111と異なる配線層で形成している。さらに、XY平面視において、第1接地電極113、及び第1帰還経路121を第1結合器111からずらして配置している。このようにすることで、XY平面内において、第1結合器111と第1接地電極113との間の距離h’を大きくすることできる。よって、実効的な距離hを大きくすることができ、通信距離を延伸することができる。
実施の形態8.
本実施の形態にかかる通信回路1について、図27を用いて説明する。本実施の形態では、実施の形態7と同様に、通信回路1が第1積層基板102、第2積層基板202を有していない。すなわち、第1帰還経路121が、第1結合器基板101に設けられている。具体的には、第1ビアホール114を介して、第1接地電極113と第1帰還経路121とが接続されている。第1帰還経路121が、第1結合器基板101に設けられている。また、第2ビアホール214を介して、第2接地電極213と第2帰還経路221とが接続されている。なお、通信回路1の基本的な構成は、上記の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
図28は、各配線層のパターンを示すXY平面図である。図28は、上から順に、第1結合器111及び第1伝送線路112のパターンC2、C1、第1接地電極113のパターンG1、第1帰還経路121のパターンG2を示している。図29は、パターンC2、C1、パターンG1、パターンGを重複した状態を模式的に示すXY平面図ある。
実施の形態8では、実施の形態7と同様に、第1結合器基板101において、第1接地電極113及び第1帰還経路121が第1結合器111と異なる配線層で形成されている。さらに、XY平面視において、第1接地電極113、及び第1帰還経路121を第1結合器111からずらして配置している。このようにすることで、XY平面内における第1結合器111と第1接地電極113と距離h’’を大きくすることができる。よって、実効的な距離hを大きくすることができ、通信距離を延伸することができる。さらに、Z方向において、第1帰還経路121と第1結合器111との距離を大きくすることができるため,通信距離を延伸することができる。
実施の形態6〜8では、第1結合器111、第1伝送線路112、第1接地電極113、第1帰還経路121が第1結合器基板101に形成されている。そして、第1結合器111は、第1接地電極113及び第1帰還経路121と重複しないように配置されている。すなわち、XY平面視において、第1結合器111は、第1接地電極113、及び第1帰還経路121とずれて配置されている。
なお、上記の各実施の形態、変形例、実装例など波適宜組み合わせることが可能である。例えば、第1モジュール100と第2モジュール200とを異なる実施の形態の構成とすることも可能である。具体的には、第1モジュール100は、実施の形態1の構成として、第2モジュール200は、実施の形態7の構成とすることが可能である。さらには、第1モジュール100,及び第2モジュール200の一方のみが、上記の構成となっていてもよい。つまり、第1モジュール100,及び第2モジュール200の他方は、上記の構成以外の構成となっていてもよい。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
100 第1モジュール
101 第1結合器基板
102 第1積層基板
103 第1中間基板
111 第1結合器
112 第1伝送線路
113 第1接地電極
114 第1ビアホール
115 第1表面電極
118 第1側壁電極
119 第1半田
121 第1帰還経路
122 第1接地ビアホール
123 第1接地電極
124 第1ビアホール
125 第1表面電極
126 第1接続用伝送線路
128 第1側壁電極
129 第1半田
150 第1接続経路
170 第1電子部品
200 第2モジュール
201 第2結合器基板
202 第2積層基板
203 第2中間基板
211 第2結合器
212 第2伝送線路
213 第2接地電極
214 第2ビアホール
215 第2表面電極
221 第2帰還経路
222 第2接地ビアホール
223 第2接地電極
224 第2ビアホール
225 第2表面電極
226 第2接続用伝送線路
228 第2側壁電極
229 第2半田
250 第2接続経路
261 第2側壁端子
270 第2電子部品

Claims (16)

  1. 通信相手の結合器と電磁界結合する結合器を有する結合器基板と、
    前記結合器基板と積層された積層基板と、
    前記結合器基板に設けられ、前記結合器と接続する伝送線路と、
    前記積層基板に設けられ、平面視において前記結合器と重複する帰還経路と、
    前記結合器基板及び前記積層基板の一方から他方に渡って形成され、前記伝送線路又は前記帰還経路に接続される接続経路と、を備えた通信モジュール。
  2. 前記結合器基板に設けられ、平面視において前記伝送線路と重複する接地電極をさらに備え、
    前記接続経路が前記接地電極と前記帰還経路とを接続する請求項1に記載の通信モジュール。
  3. 前記積層基板に設けられた接続用伝送線路と、
    前記積層基板に設けられ、前記帰還経路と接続し、平面視において前記接続用伝送線路と重複する接地電極と、をさらに備え、
    前記接続経路が、前記接続用伝送線路と前記伝送線路とを接続する請求項1に記載の通信モジュール。
  4. 前記積層基板と前記結合器基板との間に配置された中間基板をさらに備えている請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信モジュール。
  5. 前記積層基板がチップ部品の基板により形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信モジュール。
  6. 通信相手となる結合器と電磁界結合する結合器を有する結合器基板と、
    前記結合器基板に設けられ、前記結合器と接続する伝送線路と、
    平面視において前記結合器と重複する帰還経路と、
    前記帰還経路と接続し、平面視において前記伝送線路と重複する接地電極と、を備え、
    前記帰還経路が、前記結合器基板の結合器側と反対側の面に設けられたコネクタにより形成され、
    前記コネクタが、平面視において前記結合器と重複する部分では、前記結合器基板との間に空間を形成するように屈曲している通信モジュール。
  7. 通信相手の結合器と電磁界結合する結合器を有する結合器基板と、
    前記結合器基板に設けられ、前記結合器と接続する伝送線路と、
    前記結合器基板に設けられ、平面視において前記結合器とずれて配置された接地電極と、
    前記結合器基板に設けられ、平面視において前記結合器とずれて配置された帰還経路とを備えた通信モジュール。
  8. 前記接地電極と前記結合器とが同一の配線層で形成されている請求項7に記載の通信モジュール。
  9. 前記接地電極と前記結合器と前記帰還経路とが異なる配線層で形成されている請求項7に記載の通信モジュール。
  10. 第1結合器を有する第1結合器基板と、
    前記第1結合器と電磁界結合する第2結合器を有する第2結合器基板と、
    前記第1結合器基板の前記第2結合器基板側と反対側が設けられ、前記第1結合器基板に積層された第1積層基板と、
    前記第2結合器基板の前記第1結合器基板側と反対側が設けられ、前記第2結合器基板に積層された第2積層基板と、
    前記第1結合器基板に設けられ、前記第1結合器と接続する第1伝送線路と
    前記第2結合器基板に設けられ、前記第2結合器と接続する第2伝送線路と
    前記第1積層基板に設けられ、平面視において前記第1結合器と重複する第1帰還経路と、
    前記第2積層基板に設けられ、平面視において前記第2結合器と重複する第2帰還経路と、
    前記第1結合器基板及び前記第1積層基板の一方から他方に渡って形成され、前記第1伝送線路又は前記第1帰還経路に接続される第1接続経路と
    前記第2結合器基板及び前記第2積層基板の一方から他方に渡って形成され、前記第2伝送線路又は前記第2帰還経路に接続される第2接続経路と、を備えた通信回路。
  11. 前記第1結合器基板に設けられ、平面視において前記第1伝送線路と重複する第1接地電極をさらに備え、
    前記第1接続経路が前記第1接地電極と前記第1帰還経路とを接続する請求項10に記載の通信回路。
  12. 前記第1積層基板に設けられた第1接続用伝送線路と、
    前記第1積層基板に設けられ、前記第1帰還経路と接続し、平面視において前記第1接続用伝送線路と重複する第1接地電極と、をさらに備え、
    前記第1接続経路が、前記第1接続用伝送線路と前記第1伝送線路とを接続する請求項10に記載の通信回路。
  13. 前記第2結合器基板に設けられ、平面視において前記第2伝送線路と重複する第2接地電極をさらに備え、
    前記第2接続経路が前記第2接地電極と前記第2帰還経路とを接続する請求項10〜12のいずれか1項に記載の通信回路。
  14. 前記第2積層基板に設けられた第2接続用伝送線路と、
    前記第2積層基板に設けられ、前記第2帰還経路と接続し、平面視において前記第2接続用伝送線路と重複する第2接地電極と、をさらに備え、
    前記第2接続経路が、前記第2接続用伝送線路と前記第2伝送線路とを接続する請求項10〜12のいずれか1項に記載の通信回路。
  15. 前記第1積層基板と前記第1結合器基板との間に配置された第1中間基板と、
    前記第2積層基板と前記第2結合器基板との間に配置された第2中間基板と、をさらに備えている請求項10〜14のいずれか1項に記載の通信回路。
  16. 前記第1積層基板がチップ部品の基板により形成され、
    前記第1積層基板がチップ部品の基板により形成されている請求項10〜15のいずれか1項に記載の通信回路。
JP2019192714A 2019-10-23 2019-10-23 通信モジュール、及び通信回路 Active JP7302869B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019192714A JP7302869B2 (ja) 2019-10-23 2019-10-23 通信モジュール、及び通信回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019192714A JP7302869B2 (ja) 2019-10-23 2019-10-23 通信モジュール、及び通信回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021069003A true JP2021069003A (ja) 2021-04-30
JP7302869B2 JP7302869B2 (ja) 2023-07-04

Family

ID=75637715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019192714A Active JP7302869B2 (ja) 2019-10-23 2019-10-23 通信モジュール、及び通信回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7302869B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010113776A1 (ja) * 2009-03-31 2010-10-07 株式会社村田製作所 信号伝達用通信体及びカプラ
JP2011054919A (ja) * 2009-08-07 2011-03-17 Sumitomo Bakelite Co Ltd 回路基板
JP2011097517A (ja) * 2009-11-02 2011-05-12 Smk Corp 高周波結合器
JP2011151763A (ja) * 2009-12-24 2011-08-04 Toshiba Corp カプラ装置
JP2011172095A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Toshiba Corp アンテナ及びカプラ
WO2012111639A1 (ja) * 2011-02-18 2012-08-23 学校法人 慶應義塾 モジュール間通信装置
JP2014033432A (ja) * 2012-07-12 2014-02-20 Keio Gijuku 方向性結合式通信装置
JP2015201741A (ja) * 2014-04-08 2015-11-12 三菱電機株式会社 方向性結合器
US20190163003A1 (en) * 2016-07-29 2019-05-30 Samsung Electronics Co., Ltd. Electronic device provided with input detection panel

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010113776A1 (ja) * 2009-03-31 2010-10-07 株式会社村田製作所 信号伝達用通信体及びカプラ
JP2011054919A (ja) * 2009-08-07 2011-03-17 Sumitomo Bakelite Co Ltd 回路基板
JP2011097517A (ja) * 2009-11-02 2011-05-12 Smk Corp 高周波結合器
JP2011151763A (ja) * 2009-12-24 2011-08-04 Toshiba Corp カプラ装置
JP2011172095A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Toshiba Corp アンテナ及びカプラ
WO2012111639A1 (ja) * 2011-02-18 2012-08-23 学校法人 慶應義塾 モジュール間通信装置
JP2014033432A (ja) * 2012-07-12 2014-02-20 Keio Gijuku 方向性結合式通信装置
JP2015201741A (ja) * 2014-04-08 2015-11-12 三菱電機株式会社 方向性結合器
US20190163003A1 (en) * 2016-07-29 2019-05-30 Samsung Electronics Co., Ltd. Electronic device provided with input detection panel

Also Published As

Publication number Publication date
JP7302869B2 (ja) 2023-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7601919B2 (en) Printed circuit boards for high-speed communication
US9252489B2 (en) Circuit board and circuit module
US7679168B2 (en) Printed circuit board with differential pair arrangement
WO2005081595A2 (en) Preferential assymmetrical via positioning for printed circuit boards
KR100726458B1 (ko) 기판조립체
CN111511100B (zh) 柔性电路板及制作方法、电子装置模组及电子装置
JP6137360B2 (ja) 高周波線路及び電子機器
US10090593B2 (en) Radio frequency device with mechanisms for the adjustment of the impedances and frequencies of its antennas
CN110602868B (zh) 一种柔性电路板及相应的光模块
US11369020B2 (en) Stacked transmission line
US11765828B2 (en) Flexible printed circuit and manufacturing method thereof, electronic device module and electronic device
US20170367181A1 (en) Resin substrate and electronic device
US20070194434A1 (en) Differential signal transmission structure, wiring board, and chip package
JPWO2009050851A1 (ja) 回路基板および電子デバイス
US20230369257A1 (en) Semiconductor device
CN108901123B (zh) 一种电路板及电子设备
JP2021069003A (ja) 通信モジュール、及び通信回路
US20230031168A1 (en) Circuit board and circuit module
TWM540453U (zh) 軟式印刷電路板與硬式印刷電路板焊接結構
US8077477B2 (en) Electronic component and circuit board
CN113179579A (zh) 电路板和电子设备
CN113678574A (zh) 一种共模抑制的封装装置和印制电路板
CN116887506A (zh) Nfc芯片测试pcb板、测试电路板及测试装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191106

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220411

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7302869

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150