JP2021068170A - 金融情報表示システム - Google Patents

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JP2021068170A JP2019192814A JP2019192814A JP2021068170A JP 2021068170 A JP2021068170 A JP 2021068170A JP 2019192814 A JP2019192814 A JP 2019192814A JP 2019192814 A JP2019192814 A JP 2019192814A JP 2021068170 A JP2021068170 A JP 2021068170A
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Abstract

【課題】個人毎の情報に基づいて、個人の金融状況を特定して当該個人毎の金融アドバイスを行うことができる金融情報表示システムを提供する。【解決手段】金融情報表示システム500において、ユーザ情報を入力する入力手段502Aと、ユーザに向けた情報を表示する表示手段502Bと、を有するユーザ端末502nと、統計データを含む登録データを有するデータベース501Aと、ユーザ情報と登録データを使用して、ユーザの金融状況を分析して分析結果を導き出す分析手段501Bと、分析結果に基づいて表示手段に、金融情報を表示させる情報表示指示手段501Cと、を有するサーバ手段500Aと、を備える。情報表示指示手段501Cは、表示手段502Bに複数の金融情報を一括にまとめたまとめ画面を表示するように指示すると共に、まとめ画面の個々の金融情報が選択されると、個々の金融情報の詳細な情報画面を表示するように指示する。【選択図】図1

Description

この発明は、個人情報等から当該個人の金融状況を特定して、当該個人向けのアドバイスを行う金融情報表示システムに関するものである。
従来、株や外貨、保険等の金融商品の取引の支援システムが種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。ユーザは、自分が行いたい金融商品の取引を有利に進めることを目的として、このような支援システムを利用することが可能となっていた。
特開2019−175435号公報
しかしながら、そもそも自分にどのような金融商品が必要であるかが不明であるユーザも多く、今後将来にどのような金融商品を選択すると良いのかを理解していないユーザも多くいるため、より個人毎に必要な金融商品をアドバイスするようなシステムが求められていた。
そこで、本発明の課題は、個人毎の情報に基づいて、当該個人の金融状況を特定して当該個人毎の金融アドバイスを行うことができる金融情報表示システムを提供することである。
かかる課題を解決するために、請求項1の発明は、ユーザ情報を入力する入力手段と、ユーザに向けた情報を表示する表示手段と、を有するユーザ端末と、統計データを含む登録データを有するデータベースと、前記入力手段から入力された前記ユーザ情報と前記データベースの前記登録データを少なくとも使用して、前記ユーザの金融状況を分析して分析結果を導き出す分析手段と、前記分析手段の前記分析結果に基づいて前記表示手段に、ライフビジョン,ライフイベント,マネーシュミレーション,資産管理,保険,年金及びポートフォリオを含む金融情報を表示させる情報表示指示手段と、を有するサーバ手段と、を備え、前記情報表示指示手段は、前記表示手段に複数の前記金融情報を一括にまとめたまとめ画面を表示するように指示すると共に、前記まとめ画面の個々の前記金融情報が選択されると、個々の前記金融情報の詳細な情報画面を表示するように指示するようになっている金融情報表示システムとしたことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、前記情報表示指示手段は、前記分析手段の前記分析結果に基づいて、前記表示手段に対して、前記ユーザに対話形式で前記分析結果を伝達するアドバイス画面を表示するように指示する金融情報表示システムとしたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の構成に加えて、前記情報表示指示手段は、前記分析手段の前記分析結果に基づいて、前記ユーザの金融状況の今後の推移に関し、かつ、前記ユーザの行動を当該ユーザの金融状況に関係する所定の金融機関が期待する行動結果に導くようなシナリオを作成するシナリオ作成手段を有しており、前記情報表示指示手段は、前記シナリオ作成手段で作成された前記シナリオに基づいて、前記ユーザに対話形式の前記アドバイス画面を表示するように指示する金融情報表示システムとしたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ユーザの入力した情報に基づいて、ユーザ毎の金融状況を分析して導き出した分析結果から金融情報を表示するようになっており、かつ、当該金融情報を一括にまとめて表示して、ユーザが自分の状況を一目で把握できると共に、それに応じた金融商品について知ることができ、ユーザが最適な状況で最適な金融商品を選ぶことができる。
請求項2の発明によれば、分析結果に基づいて、ユーザとの対話形式でアドバイスを行うことができるアドバイス画面が表示されるようになっているため、ユーザはオペレータとのチャットを行っているような感じでシステムからのアドバイスを受けることができ、より自然な雰囲気で金融情報を得ることができる。
請求項3の発明によれば、分析結果に応じて、個人毎にユーザの行動を当該ユーザの金融状況に関係する所定の金融機関が期待する行動結果に導くようなシナリオを作成し、そのシナリオに基づいて、ユーザとの対話形式でのアドバイスを行うようになっているため、さらに自然かつ的確なアドバイスを行い、ユーザの金融状況に応じたアドバイスを行うことができると共に、関係する所定の金融機関が個人に期待する成長シナリオに乗っ取ってアドバイスを行うことができる。
この発明の実施の形態に係る金融情報表示システムの全体構成を概略的に示すブロック図である。 同実施の形態に係る金融情報管理分析システムサーバの構成を概略的に示すブロック図である。 同実施の形態に係る金融情報管理分析システムサーバの個人情報データベースに含まれる情報の例を示す図である。 同実施の形態に係る金融情報管理分析システムサーバの個人登録情報分析部の構成を概略的に示すブロック図である。 同実施の形態に係るユーザ端末の表示手段に表示されるユーザ情報の入力画面の例を示す図である。 同実施の形態に係るユーザ端末の表示手段に表示されるユーザ情報の入力画面の例を示す図である。 同実施の形態に係るユーザ端末の表示手段に表示されるユーザ情報の入力画面の例を示す図である。 同実施の形態に係るユーザ端末の表示手段に表示される金融情報のまとめ画面の例を示す図である。 同実施の形態に係るユーザ端末の表示手段に表示されるライフビジョンマップ画面の例を示す図である。 同実施の形態に係るユーザ端末の表示手段に表示されるマネーシュミレーション画面の例を示す図である。 同実施の形態に係るユーザ端末の表示手段に表示される資産管理画面の例を示す図である。 同実施の形態に係るサーバ手段で作成されるカスタマージャーニーの例を示す図である。 同実施の形態に係るユーザ端末の表示手段に表示されるアドバイス画面を進行させるためのサーバ手段の機能ブロック図である。 同実施の形態に係るサーバ手段で作成されるシナリオの管理画面の例を示す図である。 同実施の形態に係るサーバ手段で収集、管理される金融情報の管理画面の例を示す図である。 同実施の形態に係るサーバ手段に有するAIチャットボットの管理画面の例を示す図である。 同実施の形態に係るユーザ端末の表示手段に表示されるアドバイス画面の例を示す図である。 同実施の形態に係るユーザ端末の表示手段に表示されるアドバイス画面の例を示す図である。 同実施の形態に係るユーザ端末の表示手段に表示される追加ユーザ情報の入力画面の例を示す図である。 同実施の形態に係る金融機関情報端末に表示される新規作成画面の例を示す図である。 同実施の形態に係る金融機関情報端末に表示される金融商品選択画面の例を示す図である。 同実施の形態に係る金融機関情報端末に表示される分析条件設定画面の例を示す図である。 同実施の形態に係る金融機関情報端末に表示される分析結果表示画面の例を示す図である。 同実施の形態に係る金融機関情報端末に表示される分析結果表示画面の例を示す図である。 同実施の形態に係る金融機関情報端末に表示される金融行動アドバイス表示画面の例を示す図である。 同実施の形態に係る金融機関情報端末に表示される比較検討画面の例を示す図である。 同実施の形態に係る金融機関情報端末に表示される比較検討画面の例を示す図である。 同実施の形態に係る金融機関情報端末に表示される比較検討画面の例を示す図である。 同実施の形態に係る金融情報管理分析システムサーバの個人登録情報分析部における分析に用いられる情報の例を示す図である。 同実施の形態に係る金融情報管理分析システムサーバの個人登録情報分析部における分析に用いられるスコアリング情報の算出方法の例を説明する図である。 同実施の形態に係る金融情報管理分析システムサーバの個人登録情報分析部における分析に用いられるスコアリング情報のスコアの例を示す図である。 同実施の形態に係る金融情報管理分析システムサーバの個人登録情報分析部における分析に用いられるライフスタイルスコアを作成する際の入力画面の例を示す図である。 同実施の形態に係る金融情報管理分析システムサーバの個人登録情報分析部における分析の一例を説明する図である。 同実施の形態に係る金融情報管理分析システムサーバの個人登録情報分析部における分析に使用されるクラスタリング分析の手法の例を示す図である。 同実施の形態に係る個人情報端末に表示されるアドバイス画面の一例を示す図である。 同実施の形態に係る個人情報端末に表示されるアドバイス画面を生成する構成を概略的に示す図である。
この発明の実施の形態について、図1から図36を用いて説明する。
本発明に係る金融情報表示システム500は、ユーザによってユーザ端末502の入力手段502Aで入力された個人情報とサーバ手段500Aのデータベース501Aに登録された登録データを用いて、サーバ手段500Aの分析手段501Bが当該ユーザの金融状況を分析し、導き出された分析結果に基づいてサーバ手段500Aの情報表示指示手段501Cが当該ユーザ毎の金融情報をユーザ端末502の表示手段502Bに表示させるものである。以下、当該システムについて詳細に説明する。
<金融情報表示システムの構成>
図1には、本発明に係る金融情報表示システム500の全体構成を示す概略ブロック図を示す。
本実施の形態の金融情報表示システム500は、サーバ手段500Aとしての金融情報管理分析システムサーバ501及びチャットボットサーバ(情報表示指示手段)504、ユーザ端末としての複数の個人情報端末502、502、・・・、502、金融機関情報端末503を含む構成をしており、それぞれがインターネットやローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)などのネットワーク505によって接続されている。なお、ネットワーク505については、インターネットやLANに限らず、システムの設置状況に応じて種々のネットワークを介して接続されるようになっていても良い。
個人情報端末502、502、・・・、502(なお、以下では、代表して個人情報端末502と記載する)は、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレットなどの情報端末が該当するものであり、このシステム500のユーザである個人が、生年月日、性別、職業などを含む属性情報である基本情報530や、預貯金、年金などを含む資産情報531等の入力するキーボード、マウス、タッチパネル等の入力手段502Aを有している。また、このシステム500に保存されている基本情報530や資産情報531などを閲覧したり、それらの情報に基づいて行われる将来の資産推移などの分析結果を表示したりする液晶画面等の表示手段502Bを有している。
金融機関情報端末503は、金融機関が、このシステム500に記憶されている多数の個人の基本情報530や資産情報531などを含む個人登録情報538に基づいて分析する際の金融商品の選択や設定条件の入力、分析結果の表示などに使用される。
本実施の形態のサーバ手段500Aは、少なくとも2つのサーバを有する構成となっており、金融情報管理分析システムサーバ501及びチャットボットサーバ504とを有する構成となっている。
このうち、金融情報管理分析システムサーバ501は、データベース501A、分析手段501B、情報表示指示手段501Cを有している。データベース501Aには、各種統計データや個人情報端末502の入力手段502Aから入力された個人情報、その他アンケートや蓄積情報等から得られる情報に基づく個人登録情報538が記憶、管理されている。また、これらの個人登録情報538に基づく分析を行う分析手段501Bが設けられている。また、当該分析結果、個人情報端末502の表示手段502Bに推奨される金融行動のアドバイス等の各種金融情報を表示させるように指示する情報表示指示手段501Cが設けられている。
また、チャットボットサーバ504は、個人情報端末502を介して個人が対話形式でこのシステム500からのアドバイス画面801,802を表示させるために使用されるものであり、本発明の情報表示指示手段の一部を構成している。
また、図2には、金融情報管理分析システムサーバ501の構成を概略的に示すブロック図が示されている。
このサーバ501は、金融情報管理分析システムサーバ制御部510と、入力情報受付部511,登録情報出力部512,分析条件受付部513,個人登録情報分析部514,分析結果画面作成部515,分析結果画面出力部516を有する分析手段501B、金融行動助言生成部517,金融行動助言出力部518,個人向けアドバイス発生部519を有する情報表示指示手段501C、個人情報データベース520,統計情報データベース521,FP(Financial Planner)情報データベース522を有するデータベース501Aを含む構成になっている。
金融情報管理分析システムサーバ制御部510は、このサーバ501に含まれている各要素について、機能を発揮するように制御する。この制御部510は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などの主記憶部、ハードディスクなどの補助記憶部などを含むように構成される。補助記憶部には、プログラムやデータが保存される。主記憶部には、データを一時的に記憶できる揮発性メモリが使用される。CPUは、主記憶部を用いて、補助記憶部に記憶されているプログラムを実行したり、データ処理を行ったりする。
入力情報受付部511は、個人が個人情報端末502を用いて入力した基本情報530や資産情報531などの入力情報を受け付ける。個人情報端末502からネットワーク505を介して送信されてくるデータを、入力情報受付部511で受信することにより、データを取得する。このようにして取得された情報は、個人情報データベース520に記憶されるようになっている。
登録情報出力部512は、個人情報データベース520に記憶されている個人登録情報538などを個人情報端末502に向けてネットワーク505を介して送信する。この情報を個人情報端末502が受信して、表示することにより個人が確認できるようになる。
分析条件受付部513は、金融機関情報端末503に入力される分析対象となる金融商品を含む分析条件を受け付ける。金融機関情報端末503からネットワーク505を介して送信されてくる分析条件情報を、分析条件受付部513で受信することにより、分析条件情報を取得する。
個人登録情報分析部514は、分析条件受付部513で受け付けた金融商品を含む分析条件の下、個人情報データベース520に記憶されている基本情報530や資産情報531などで構成される個人登録情報538に基づいて分析を行うことにより、個人を複数の区分のいずれかに割り当てる。このような処理を行うことにより、指定された金融商品について個人が集団の中でどのように位置づけられるのか分析することができる。
分析結果画面作成部515は、個人登録情報分析部514により個人を複数の区分のいずれかに分類した分析結果の表示画面を作成する。複数の区分のいずれかに割り当てられた個人を、割り当てられた区分と関連づけて表示する画面を作成することにより、その個人の集団における位置づけが明確に表示されるようになる。
分析結果画面出力部516は、分析結果画面作成部515で作成された分析結果の表示画面データを、金融機関情報端末503及び個人情報端末502に向けて送信する。金融機関情報端末503及び個人情報端末502では、ネットワーク505を介して送信されてくる分析結果の表示画面データを受信して、画面表示することで、分析結果を確認することができる。
金融行動助言生成部517は、個人登録情報分析部514により複数の区分のいずれかに割り当てられた個人に対して、その個人の属する区分から異なる区分に移行するために推奨される金融行動を含む金融行動アドバイス画面801,802を生成する。このように分析結果に基づいて、適切なアドバイス画面801,802が生成されるようになっている。
金融行動助言出力部518は、金融行動助言生成部517で生成された金融行動アドバイスデータを金融機関情報端末503に向けて送信する。金融機関情報端末503では、金融行動アドバイスデータを受信して表示することにより、特定の個人に対してどのようなアドバイスをすればよいか具体的な内容を把握することができる。
個人向けアドバイス発生部519は、チャットボットサーバ504と連携して、個人情報端末502に対話形式のアドバイス画面801,802を発生させ、金融行動助言生成部517で生成された金融行動アドバイスを提供する。こうすることにより、分析結果に基づいて生成された金融行動アドバイスを、金融機関を介さずに、直接、個人に通知することができる。
個人情報データベース520は、複数の個人の個人登録情報538が記憶される。個人情報データベース520に記憶されている個人登録情報538は、各個人の情報がいつでも取り出せるようになっている。
統計情報データベース521は、公的統計データを基本として、企業規模別の給与や退職金、加入保険額、生活費、都道府県別の生活費などの統計情報570が記憶される。公的統計データは、厚生労働省、総務省、日本年金機構などの公的機関から取得される。
FP情報データベース522は、ファイナンシャルプランナーが知識として保有する、収入に対する食費、教育費、貯蓄などの割合や保険加入診断などの各種情報を含むFP情報571が記憶される。
図3には、個人情報データベース520に記憶される個人登録情報538を構成する各種の情報の例が示されている。個人登録情報538は、基本情報530、資産情報531、ライフイベント情報532、家計情報533、アンケート情報534、ログ情報535などから構成されている。
基本情報530は、生年月日、性別、居住地、職業、職種、勤続年数、年収、家族構成などの属性情報により構成されている。
資産情報531は、預貯金、年金、投資信託などにより構成されている。
インターネットバンキングで提携することにより、普通預金、定期預金、外貨預金など開設している口座情報から取得することもできる。もちろん資産情報531を構成する資産の情報を個人情報端末502に入力することにより登録や変更をすることもできる。
また、資産情報531には、不動産などの資産も含めることができる。
ライフイベント情報532は、子供の進学コース、住宅購入、結婚、老後、旅行などのイベントや夢の計画等のライフイベントに関わる情報により構成されている。
家計情報533は、食費や遊興費、住居費、教育費などの生活費関連情報により構成される。
アンケート情報534は、お金に対する意識やライフスタイルに関する考え方などユーザである個人に対する質問を通じて取得する情報により構成される。
ログ情報535は、個人がこの金融情報管理分析システム500にアクセスした際の情報や、申し込み、問合せなどの行動に関するログ情報により構成される。個人が個人登録情報538を閲覧した履歴や個人登録情報538を更新した履歴などの情報なども、このログ情報535に含まれる。
ライフイベント情報532、家計情報533、アンケート情報534、ログ情報535は、ライフスタイルに対する価値観、お金に対する価値観などを反映している情報と推測できる。
また、アンケート情報534やログ情報535などからは、金融資産に関する関心度を読み取ることができる。例えば、アンケート情報534に含まれる投資に関する考え方の情報や、ログ情報535に含まれるこの金融情報管理分析システム500にアクセスする頻度の情報や、このシステム500のどの画面を閲覧したかの情報、個人登録情報538を閲覧した履歴や個人登録情報538を更新した履歴などの情報等は、金融資産に関する関心の高さを反映していると推測できる。
このように「金融資産への関心を示す心理的情報」として、アンケート情報534やログ情報535などに含まれる情報があげられる。
図4には、個人登録情報分析部514を構成する概略ブロック図が示されている。個人登録情報分析部514は、特定情報分類部540、スコアリング情報分類部541、クラスタリング分析分類部542を含む構成になっている。
特定情報分類部540は、個人登録情報538に含まれる特定情報に基づいて、個人を複数の区分のうちの一の区分に分類する。
特定情報とは、あらかじめ定められた個人登録情報538に含まれる1以上の所定の情報であって、その所定の情報を参照することによって個人を一の区分に分類できるその所定の情報のことである。
そして、特定情報分類部540では、個人登録情報538に含まれる特定情報が、特定情報に基づいて個人を複数の区分のうちの一の区分に分類する所定の条件を満たしていれば、その個人をその一の区分に割り当てる。
例えば、金融商品として教育ローンについて分析する場合、個人登録情報538に含まれる基本情報530の家族構成に子供がおらず、かつ、ライフイベント情報532に出産予定がなければ、教育ローンの対象顧客として想定されないと分析し、その個人を最も低い区分に割り当てる。または、このような条件に該当する場合には、分析の対象から除外するようにしてもよい。
この家族構成における子供の有無の情報と、出産予定の有無の情報が、この場合の特定情報に該当する。
スコアリング情報分類部541は、個人登録情報538に含まれる複数の情報を複合して数値化したスコアリング情報に基づいて、上述の特定情報分類部540によって割り当てた一の区分以外の他の区分に個人を分類する。
クラスタリング分析分類部542は、個人登録情報538に基づいて、機械学習を用いたクラスタリング分析を行い、複数の個人を複数のクラスタに分類することにより、個人を複数の区分のいずれかに分類する。
<個人情報端末の画面表示>
図5〜図11には、この金融情報表示システム500により金融情報の表示を行う際の開始から分析条件の設定、そして分析結果の表示までの個人情報端末502に表示される画面の一例が示されている。
図5には、新規で個人情報を登録する際の初期画面651の例が示されている。ここでは、図5に示した性別に始まり、年齢、世帯構成、最終学歴、居住地、図6に示した画面652で職業の入力を行い、図7に示す画面653のように当該入力情報をサーバ手段500Aに送信するようになっている。そして、サーバ手段500Aにおいては、これらの入力情報と共に、予め登録されている統計データやそれまでのユーザの入力情報等の蓄積データから、当該個人ユーザの金融状況を前記した分析手段で分析し、その金融情報の結果をデータベースに登録する。また、登録された金融情報から、ライフビジョン、ライフイベント、マネーシュミレーション、資産管理、保険、ポートフォリオ等の各種情報毎に表示処理を行い、まずは図8に示すようなまとめ画面700に全ての情報が網羅されるようにまとめ表示を行う。これにより、個人ユーザは当該まとめ画面700を見れば、自分の金融状況を一括で閲覧することができるようになっている。
また、このまとめ画面700からは、前記したライフビジョン、ライフイベント、マネーシュミレーション、資産管理、保険、ポートフォリオ等の各項目について、さらに詳細に表示される詳細画面に遷移することができるようになっている。例えば、ライフビジョン701のタブ部分をクリックすると、図9に示すようなライフビジョンマップが示されるライフビジョンマップ画面701Aに遷移するようになっている。また、マネーシュミレーション702のタブ部分をクリックすると、図10に示すようなマネーシュミレーションの詳しい説明が表示されるマネーシュミレーション画面702Aに遷移するようになっている。また、資産管理703のタブ部分をクリックすると、図11に示すような資産管理の詳しい説明が表示される資産管理画面703Aに遷移するようになっている。このように、まとめ画面700からユーザが詳しく見たい項目に1クリックで遷移することができ、ユーザが得たい情報をすぐに閲覧することができるようになっている。
また、分析手段による分析結果に応じて、図12に示すように、各項目のカスタマージャーニーマップが作成されており、この作成されたカスタマージャーニーマップの結果に応じて、ユーザがまとめ画面700の当該位置をクリックしたタイミング、または、システムのお薦めのタイミングで分析結果に基づくアドバイスを行うアドバイス画面801,802が表示されるようになっている。このアドバイス画面801,802は、項目毎にカスタマージャーニーのそれぞれの段階が決定されると、それに応じてデータベースからシナリオが作成され、図14に示すような当該シナリオに沿って、図15に示すような対話設定から設問や問答パターンが作成された上で、図16に示すように対話シナリオが作成されて、格納される。そして、所定のタイミングで当該アドバイス画面が起動して表示され、図17,18に示すように、チャットボットによるチャット形式の対話アドバイス画面801,802が始まるようになっている。また、アドバイス画面700での設問の返答によっては、図13に示すように、さらにチャットエンジンが解析を行い、その結果からさらに設問シナリオデータや対話データ等から必要なデータを拾い出してシナリオを作成して、次に想定される問答を作成していくようになっている。
これにより、ユーザはまるで人間のオペレータとチャット会話をしながら話が進んでいくような感じで必要な金融情報のアドバイスを受けることができるようになっている。また、利用開始当初、利用開始後の経過時間、利用状況等に応じて、さらなる情報登録のアドバイスや全体説明等についても、チャット会話の中で自然な感じで行うことができる。
なお、このアドバイス画面801,802は前記したようにシステムの任意のタイミングで起動するようになっていても良いし、ユーザがまとめ画面700で当該項目をクリックしたときに起動するようになっていても良いし、さらには金融機関端末503に送られたデータに基づき、金融機関から指示があったときに起動するようになっていても良い。
また、本実施の形態では、初期入力画面の他に、図19に示すような随時入力可能な入力画面900が表示可能となっており、ユーザが追加情報を入力したいときには任意で当該追加入力画面を起動して入力を行うことができるようになっている。なお、アドバイス画面801,802や入力画面900で追加情報の入力を行うと、データベースの登録情報等の入力値が変化し、それに応じて表示手段502Bに表される金融情報も変化し、シナリオも更新されてアドバイス画面801,802の表示も更新されたシナリオに応じて変化するようになっていても良い。
<本実施形態の効果>
以上に示したように、この実施の形態によれば、ユーザの入力した情報に基づいて、ユーザ毎の金融状況を分析して導き出した分析結果から金融情報を表示するようになっており、かつ、当該金融情報を一括にまとめて表示して、ユーザが自分の状況を一目で把握できると共に、それに応じた金融商品について知ることができ、ユーザが最適な状況で最適な金融商品を選ぶことができる。
また、本実施の形態によれば、分析結果に基づいて、ユーザとの対話形式でアドバイスを行うことができるアドバイス画面が表示されるようになっているため、ユーザはオペレータとのチャットを行っているような感じでシステムからのアドバイスを受けることができ、より自然な雰囲気で金融情報を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、分析結果に応じて、個人毎にユーザの行動を当該ユーザの金融状況に関係する所定の金融機関が期待する行動結果に導くようなシナリオを作成し、そのシナリオに基づいて、ユーザとの対話形式でのアドバイスを行うようになっているため、さらに自然かつ的確なアドバイスを行い、ユーザの金融状況に応じたアドバイスを行うことができると共に、関係する所定の金融機関が個人に期待する成長シナリオに乗っ取ってアドバイスを行うことができる。
<金融情報管理分析システムサーバの構成>
以下に、金融情報管理分析システムについて説明する。
図2には、金融情報管理分析システムサーバ501の構成を概略的に示すブロック図が示されている。
このサーバ501は、金融情報管理分析システムサーバ制御部510、入力情報受付部511、登録情報出力部512、分析条件受付部513、個人登録情報分析部514、分析結果画面作成部515、分析結果画面出力部516、金融行動助言生成部517、金融行動助言出力部518、個人向けアドバイス発生部519、個人情報データベース520、統計情報データベース521、FP(Financial Planner)情報データベース522を含む構成になっている。
金融情報管理分析システムサーバ制御部510は、このサーバ501に含まれている各要素について、機能を発揮するように制御する。この制御部510は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などの主記憶部、ハードディスクなどの補助記憶部などを含むように構成される。補助記憶部には、プログラムやデータが保存される。主記憶部には、データを一時的に記憶できる揮発性メモリが使用される。CPUは、主記憶部を用いて、補助記憶部に記憶されているプログラムを実行したり、データ処理を行ったりする。
入力情報受付部511は、個人が個人情報端末502を用いて入力した基本情報530や資産情報531などの入力情報を受け付ける。個人情報端末502からネットワーク505を介して送信されてくるデータを、入力情報受付部511で受信することにより、データを取得する。このようにして取得された情報は、個人情報データベース520に記憶されるようになっている。
登録情報出力部512は、個人情報データベース520に記憶されている個人登録情報538などを個人情報端末502に向けてネットワーク505を介して送信する。この情報を個人情報端末502が受信して、表示することにより個人が確認できるようになる。
分析条件受付部513は、金融機関情報端末503に入力される分析対象となる金融商品を含む分析条件を受け付ける。金融機関情報端末503からネットワーク505を介して送信されてくる分析条件情報を、分析条件受付部513で受信することにより、分析条件情報を取得する。
個人登録情報分析部514は、分析条件受付部513で受け付けた金融商品を含む分析条件の下、個人情報データベース520に記憶されている基本情報530や資産情報531などで構成される個人登録情報538に基づいて分析を行うことにより、個人を複数の区分のいずれかに割り当てる。このような処理を行うことにより、指定された金融商品について個人が集団の中でどのように位置づけられるのか分析することができる。
分析結果画面作成部515は、個人登録情報分析部514により個人を複数の区分のいずれかに分類した分析結果の表示画面を作成する。複数の区分のいずれかに割り当てられた個人を、割り当てられた区分と関連づけて表示する画面を作成することにより、その個人の集団における位置づけが明確に表示されるようになる。
分析結果画面出力部516は、分析結果画面作成部515で作成された分析結果の表示画面データを、金融機関情報端末503に向けて送信する。金融機関情報端末503では、ネットワーク505を介して送信されてくる分析結果の表示画面データを受信して、画面表示することで、分析結果を確認することができる。
金融行動助言生成部517は、個人登録情報分析部514により複数の区分のいずれかに割り当てられた個人に対して、その個人の属する区分から異なる区分に移行するために推奨される金融行動を含む金融行動アドバイスを生成する。このように分析結果に基づいて、適切なアドバイスが生成されるようになっている。
金融行動助言出力部518は、金融行動助言生成部517で生成された金融行動アドバイスデータを金融機関情報端末503に向けて送信する。金融機関情報端末503では、金融行動アドバイスデータを受信して表示することにより、特定の個人に対してどのようなアドバイスをすればよいか具体的な内容を把握することができる。
個人向けアドバイス発生部519は、チャットボットサーバ504と連携して、個人情報端末502に対話形式のアドバイス画面610を発生させ、金融行動助言生成部517で生成された金融行動アドバイスを提供する。こうすることにより、分析結果に基づいて生成された金融行動アドバイスを、金融機関を介さずに、直接、個人に通知することができる。
個人情報データベース520は、複数の個人の個人登録情報538が記憶される。個人情報データベース520に記憶されている個人登録情報538は、各個人の情報がいつでも取り出せるようになっている。
統計情報データベース521は、公的統計データを基本として、企業規模別の給与や退職金、加入保険額、生活費、都道府県別の生活費などの統計情報570が記憶される。公的統計データは、厚生労働省、総務省、日本年金機構などの公的機関から取得される。
FP情報データベース522は、ファイナンシャルプランナーが知識として保有する、収入に対する食費、教育費、貯蓄などの割合や保険加入診断などの各種情報を含むFP情報571が記憶される。
図3には、個人情報データベース520に記憶される個人登録情報538を構成する各種の情報の例が示されている。個人登録情報538は、基本情報530、資産情報531、ライフイベント情報532、家計情報533、アンケート情報534、ログ情報535などから構成されている。
基本情報530は、生年月日、性別、居住地、職業、職種、勤続年数、年収、家族構成などの属性情報により構成されている。
資産情報531は、預貯金、年金、投資信託などにより構成されている。
インターネットバンキングで提携することにより、普通預金、定期預金、外貨預金など開設している口座情報から取得することもできる。もちろん資産情報531を構成する資産の情報を個人情報端末502に入力することにより登録や変更をすることもできる。
また、資産情報531には、不動産などの資産も含めることができる。
ライフイベント情報532は、子供の進学コース、住宅購入、結婚、老後、旅行などのイベントや夢の計画等のライフイベントに関わる情報により構成されている。
家計情報533は、食費や遊興費、住居費、教育費などの生活費関連情報により構成される。
アンケート情報534は、お金に対する意識やライフスタイルに関する考え方などユーザである個人に対する質問を通じて取得する情報により構成される。
ログ情報535は、個人がこの金融情報管理分析システム500にアクセスした際の情報や、申し込み、問合せなどの行動に関するログ情報により構成される。個人が個人登録情報538を閲覧した履歴や個人登録情報538を更新した履歴などの情報なども、このログ情報535に含まれる。
ライフイベント情報532、家計情報533、アンケート情報534、ログ情報535は、ライフスタイルに対する価値観、お金に対する価値観などを反映している情報と推測できる。
また、アンケート情報534やログ情報535などからは、金融資産に関する関心度を読み取ることができる。例えば、アンケート情報534に含まれる投資に関する考え方の情報や、ログ情報535に含まれるこの金融情報管理分析システム500にアクセスする頻度の情報や、このシステム500のどの画面を閲覧したかの情報、個人登録情報538を閲覧した履歴や個人登録情報538を更新した履歴などの情報等は、金融資産に関する関心の高さを反映していると推測できる。
このように「金融資産への関心を示す心理的情報」として、アンケート情報534やログ情報535などに含まれる情報があげられる。
図4には、個人登録情報分析部514を構成する概略ブロック図が示されている。個人登録情報分析部514は、特定情報分類部540、スコアリング情報分類部541、クラスタリング分析分類部542を含む構成になっている。
特定情報分類部540は、個人登録情報538に含まれる特定情報に基づいて、個人を複数の区分のうちの一の区分に分類する。
特定情報とは、あらかじめ定められた個人登録情報538に含まれる1以上の所定の情報であって、その所定の情報を参照することによって個人を一の区分に分類できるその所定の情報のことである。
そして、特定情報分類部540では、個人登録情報538に含まれる特定情報が、特定情報に基づいて個人を複数の区分のうちの一の区分に分類する所定の条件を満たしていれば、その個人をその一の区分に割り当てる。
例えば、金融商品として教育ローンについて分析する場合、個人登録情報538に含まれる基本情報530の家族構成に子供がおらず、かつ、ライフイベント情報532に出産予定がなければ、教育ローンの対象顧客として想定されないと分析し、その個人を最も低い区分に割り当てる。または、このような条件に該当する場合には、分析の対象から除外するようにしてもよい。
この家族構成における子供の有無の情報と、出産予定の有無の情報が、この場合の特定情報に該当する。
スコアリング情報分類部541は、個人登録情報538に含まれる複数の情報を複合して数値化したスコアリング情報に基づいて、上述の特定情報分類部540によって割り当てた一の区分以外の他の区分に個人を分類する。
クラスタリング分析分類部542は、個人登録情報538に基づいて、機械学習を用いたクラスタリング分析を行い、複数の個人を複数のクラスタに分類することにより、個人を複数の区分のいずれかに分類する。
<金融機関情報端末の画面表示>
図20から図28には、この金融情報管理分析システム500により分析を行う際の開始から分析条件の設定、そして分析結果の表示までの金融機関情報端末503に表示される画面の一例が示されている。
図20には、新規作成画面550の例が示されている。この画面550には、すでに作成した分析条件設定の一覧が表示されている。いずれかの分析条件設定を選択することにより、その分析条件での分析が行える。また、新規に分析条件設定を行う場合には、この画面550右上部の新規作成ボタンをクリックし、分析条件を設定する。
図21には、金融商品選択画面552の例が示されている。この画面552には、住宅ローン、教育費、iDeCo(個人型確定拠出年金)、NISA、投資信託、相続のボタンが表示されている。これらのボタンをクリックすることにより分析対象となる金融商品が選択される。このようにして選択された金融商品の種類は、金融機関情報端末503から送信され、金融情報管理分析システムサーバ501の分析条件受付部513で受信され分析条件として取得される。
なお、分析対象となる金融商品は、図21に示した以外にも、金融機関が取り扱うその他の商品やセミナーへの申し込みなど、様々な商品を対象とすることができる。そして、分析対象となる金融商品が増加するにつれて、図21に示されるような金融商品選択画面552に順次、ボタンが追加されていく。
図22には、金融商品選択画面552において教育費を選択したときの分析条件設定画面554の例が示されている。
この画面554には、左から右方向に向かって、ステージ1の無関心、ステージ2の気づき・関心、ステージ3の情報収集、ステージ4の比較、ステージ5の検討・相談、ステージ6の意思決定の6個に区分されている。分析を行うことによって、このシステム500のユーザである個人が、この6個の区分のうちのいずれかに分類されるようになる。ただし、区分されるステージ数は、6個に限らずそれ以外の個数に区分してもよい。
また、これらステージ1から6に分類される個人は、基本情報530などの個人登録情報538により、ふるい分けた上で、対象となる個人のみを分類するようにしてもよい。例えば、教育費について分析する場合、子供がいない20代前半の男性は、子供の教育費の対象とならないと判定して、この分析の対象から除外するようにしてもよい。
この画面554では、ステージ6の意思決定に分類される個人が、金融商品の購入に最も近く、ステージ1の無関心に分類される個人が、その金融商品の購入から最も遠いと判断される。そして、ステージ1からステージ6に向かうにつれて、その金融商品に対する購入意欲が高くなっていくと判断される。このように複数の区分に個人を分類することにより、その商品に対する意識や関心などの観点から、その個人が分析対象となる集団の中のどのような位置にあるかを確認することができる。また、同じステージに属する個人は、その金融商品に対する関心が似た傾向を示していると判断できる。このため、同じステージに属する個人に対しては、同じアドバイスやアクションを実施すればよく、施策が効率的に行える。
また、金融機関からは、ステージ6に属する個人が、優良顧客と判断される。優良顧客とは、あらかじめ定義により決定されるものであるが、例えば、金融商品の購入に最も近い個人と定義することもできる。または、優良顧客として、その金融機関の金融商品を購入済みの個人と定義することもできる。
なお、ステージ1から6の各区分がどのような内容に基づいて分類分けされるかについて、金融機関が各ステージの条件をどのような条件として設定するかによって自由度をもって決定できるようになっている。
この画面554の各ステージには、複数の分析条件設定項目が表示されている。例えば、ステージ1(無関心)では、ライフイベントの登録がない、金融機関との外部連携がない、1週間以内でのログインがない、独身である、家族情報が登録されていない、普通預金残高が登録されていない、または10万円以下であるなどの項目が表示されている。また、ステージ2(気づき・関心)では、直近1年以内のライフイベントが登録されている、資産管理の閲覧履歴が高い、保険の登録を行っている、ポートフォリオの閲覧履歴がある、定期的にダッシュボードを閲覧している、ライフイベントに結婚が登録されている、直近半年以内でライフイベントに子供関連の情報が登録されている、直近半年以内で年金受取予測を実行したなどの項目が表示されている。このように、各ステージに対して分析条件設定項目が設定可能に表示されている。これら複数の項目の設定を行うことにより、分析条件が設定される。そして、設定されたこの分析条件の下で分析が行われる。このようにして設定された分析条件のデータは、金融機関情報端末503から送信され、サーバ501の分析条件受付部513で受信され分析条件として取得される。
この画面554の下部にある、作成すると表示されているボタンをクリックすると、分析条件が確定して分析が開始される。
なお、この画面554の上部には、「教育費」のカスタマージャーニーを作成しましょうという表示がされている。カスタマージャーニーとは、一般に、顧客が商品やサービスを知り、最終的に購買するまでの、カスタマーの行動、思考、感情などのプロセスのことをいう。そして、これらのプロセスを図示化したものがカスタマージャーニーマップと呼ばれている。
図23には、分析結果表示画面556の例が示されている。分析条件設定画面554で設定した分析条件の下、サーバ501の個人登録情報分析部514にて分析が行われ、個人をステージ1から6までのいずれかの区分に割り当てた結果が表示されている。この画面556は、サーバ501の分析結果画面作成部515で作成された表示画面のデータが、分析結果画面出力部516から送信され、金融機関情報端末503がこの表示画面のデータを受信して表示したものである。
この画面556の左上には、多数のプロットが表示されているがこの1個のプロットが特定の個人を表示している。プロットは、ステージ数に対応する6種類の色に分かれており、その色がステージ1から6に対応している。このように、個人が属するステージと、その個人がプロットの色によって関連づけられて表示されている。
この画面の下部には、各ステージに属する個人に対して、PC、スマートフォン、窓口相談などのどのような方法で連絡すればよいのかが示されている。
また、この画面556の右上には、合計人数や、この分析の対象となった個人の属性情報などが表示されている。例えば、男女の比率、年齢の分布、平均年齢、年収の分布、平均年収、世帯構成の分布などが表示されている。
図24にも、分析結果表示画面556の例が示されている。図23との違いは、ステージ2を選択した画面になっていることである。ステージ2を選択することにより、合計人数や属性情報などが、このステージに属する個人に該当する表示になっている。
図25には、金融行動アドバイス表示画面558の例が示されている。サーバ501の個人登録情報分析部514にて分析が行われた結果、ステージ1から6のいずれかに割り当てられた個人に対して、その個人の属するステージから上位のステージに移行するために推奨される金融行動を含む金融行動アドバイスが金融行動助言生成部517にて生成される。このように生成された金融行動アドバイスのデータが、このサーバ501の金融行動助言出力部518から送信され、金融機関情報端末503がこの金融行動アドバイスのデータを受信して画面表示する。
この画面558には、問題点、解決策、その個人に対するアクションプランの提案などが表示されている。金融行動アドバイスは、解決策の中などに記載される。例えば、マネーシミュレーションの再構築や保険の見直しなどとして提示される。
金融機関は、この画面558に提案されているアクションプランを選択することができる。アクションプランとしては、例えば、チャットボットなどを利用して個人に質問するとか、メールで商品についてのお知らせをする、マネーシミュレーションの実行を促すプッシュ通知を行う、ライフイベントの登録情報を確認するなどが複数の施策が用意されている。画面558の実行ボタンをクリックして、アクションプランを承認することで、そのステージに属しているすべての個人に、その施策が実行されるようになっている。
図26から図28には、比較検討画面560の例が示されている。施策を実行して一定期間経過後の変化を比較観察することができる。この画面560の左側に表示されているプロットが試作を実行する前であり、右側のプロットが施策を実行して一定期間経過した後の分布を示している。施策の実行前後で同じステージに属する個人のプロットの色は変化しないが、施策の実行により属するステージが変化した個人を示すプロットは、属するステージに応じて変化している。また、この画面560下部には、実行された施策が表示される。
図26には、分析対象となったすべての個人の結果が示されている。また、図27には、施策の実行前にステージ2に属していた個人の結果が示されている。この画面560を参照することにより、ステージ2に属していた個人が、施策によってどのようにステージが変化したかを比較することができ、実行した施策の効果を評価することができる。図28には、特定の個人(この画面560では、たなかたろう)についての結果が示されている。図28に示されているように、指定された特定の個人を示すプロットが、その他のプロットに比べて大きく強調して表示されている。また、図28の画面560の左下部には、氏名、年齢、年収、家族構成、仕事、居住地、保有資産、契約情報などが表示されている。
<分析方法>
次に、分析結果として図23に示されている個人をステージ1から6のいずれかの区分に分類する分析方法について図29から図34を用いて説明する。上述のようにこの分析は、金融情報管理分析システムサーバ501の個人登録情報分析部514によって実行される。
図29には、この分析に用いられる情報の一例が示されている。個人登録情報538を構成する基本情報530、資産情報531、ライフイベント情報532、家計情報533、アンケート情報534、ログ情報535に加えて、統計情報や、FP情報なども用いられて分析が行われる。上述のように、アンケート情報534やログ情報535などに含まれる「金融資産への関心を示す心理的情報」も分析に用いられている。
ただし、ここに挙げた情報はあくまで一例であり、分析には、これ以外の情報も用いられる。
このような未加工の情報のことを一次データと呼ぶ。分析は、一次データのみによって行われるのでなく、未加工の複数の情報を複合して数値化してスコアリングしたスコアリング情報も用いられる。このように求められるスコアリング情報が、「個人登録情報に含まれる複数の情報を複合して数値化したスコアリング情報」に該当する。
このように、算出されたスコアリング情報のことを二次データと呼ぶ。
図30には、二次データであるスコアリング情報の算出方法の例について説明する図が示されている。図30(a)には、スコアリング情報であるリテラシースコア(金融リテラシー)についての算出方法の考え方の一例が示されている。例えば、アンケート情報534に含まれる情報として投資に対する考え方の質問に対する回答があったとする。この回答としては、リスクを負ってでも大きなリターンを得たい、リスクを最小限にして多少のリターンを得たい、リスクは負いたくないなどが想定される。このような複数の質問に対する回答に基づいて、あらかじめ定められた所定のロジックにより、数値化を行っていく。図30(b)には、スコアリング情報であるファイナンスバランススコア(収入×支出バランス)についての算出方法の考え方の一例が示されている。このスコアは、収支と支出のバランスが適正か否かを数値化する。例えば、家計情報533に含まれる世帯収入に対して、同じく家計情報533に含まれる食費や遊興費などの割合が、FP情報571に含まれる平均的な理想とされる収支バランスと比較して健全か否かを、あらかじめ定められた所定のロジックにより数値化する。以上に示した例のように、複数の一次データを用いて、あらかじめ定められた所定のロジックにより数値化し、二次データであるスコアリング情報を算出する。
図31には、スコアリング情報のスコアの例が示されている。この図には、項目の一例として、ユーザーID580、フィナンシャルスコア582、フィナンシャルバランススコア584、セグメントスコア586、ライフスコア588、リテラシースコア590が記載されている。
ユーザーID580は、このシステム500のユーザである個人に割り当てられたID(identification)である。
フィナンシャルスコア582は、年収などの収入や生活費などの支出の金額から数値化されるスコアであり、収入、支出、資産などで構成される。
フィナンシャルバランススコア584は、2個以上のファイナンス関連の一次データを複合して数値化したスコアである。複数のファイナンス関連の一次データを組み合わせることで、どの程度バランスが取れているかを表すことができる。フィナンシャルバランススコア584は、収支バランスを示す収入×支出バランス、資産と支出のバランスを示す資産×支出バランス、資産とローン(負債)のバランスを示す資産×ローンバランスなどで構成される。
セグメントスコア586は、例えば性別、年代、地理的条件などの属性値に基づいて数値化したスコアであり、デモグラフィック(人口統計学属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ビヘイビアル(行動学的属性)などで構成される。デモグラフィック(人口統計学属性)は、性別、年齢、収入、世帯規模所得、職業、学歴などを組み合わせて数値化する。ジオグラフィック(地理学的属性)は、気候、人口密度、住居所在地、勤務地などを組み合わせて数値化する。サイコグラフィック(心理学的属性)は、嗜好性、好み、価値観、興味関心などを組み合わせて数値化する。ビヘイビアル(行動学的属性)は、行動パターン、態度、挙動、振る舞いなどを組み合わせて数値化する。
ライフスコア588は、ライフステージやライフスタイルに基づいて数値化したスコアであり、ライフステージ、ライフスタイルなどで構成される。ライフステージは、年齢や家族構成などで数値化される。ライフスタイルは、例えば、図32に示されているようなライフスタイル判定項目入力画面602に入力することにより、数値が算出される。図32の画面602には、あなたのライフスタイルを教えてくださいという質問が表示されており、年に2、3回は旅行に行く、家事全般が苦手、ヨガをやっている、週に2回は外食などの項目にチェックを入力して回答するようになっている。
リテラシースコア590は、この金融情報管理分析システム500の利用状況に基づいて、その個人のリテラシーを数値化したスコアであり、金融リテラシー、デジタルリテラシーなどで構成される。
図33には、金融情報管理分析システムサーバ501の個人登録情報分析部514で行われる分析の一例を説明する図が示されている。上述した一次データと二次データによって、図8に示されているステージ1から6のいずれかに個人を分類していく。図33は、分析対象となる金融商品として教育ローンを例にした説明である。
まず、個人登録情報538に含まれる基本情報530の家族構成に子供がおらず、かつ、ライフイベント情報532に出産予定がなければ、教育ローンの対象顧客として想定されないと分析し、その個人を最も低い区分であるステージ1に割り当てる。または、このような条件に該当する場合には、分析の対象から除外する。
一方で、家計情報533に教育ローンが組まれている情報があれば、その個人を最も高い区分であるステージ6に割り当てる。
このように、所定の情報を参照することにより、個人をステージに分類できる、家族構成における子供の有無の情報、出産予定の有無の情報、教育ローンの有無の情報などが、特定情報に該当する。そして、この特定情報に基づいて個人をステージに割り当てる分析は、この個人登録情報分析部514に含まれる特定情報分類部540において行われる。
次に、まだステージに分類されていない個人に対して、例えば、基本情報530の家族構成に直近で学齢期を迎える子供がおり、ライフイベント情報532に子供が私立大学入学を予定であり、基本情報530の収入や資産情報531からキャッシュフローが不足しそうな個人を絞り込む。そして、その絞り込まれた個人の中でフィナンシャルバランススコア584の資産×ローンバランスのスコアが健全な個人をステージ2の気づきを与える区分に割り当てる。また、その絞り込まれた個人の中で、ログ情報535に含まれる教育ローンの情報を閲覧していたなどの情報がある個人をステージ5の検討の区分に割り当てる。以上のように、あらかじめ定められた所定の条件により、個人を各ステージに分類していく。
フィナンシャルバランススコア584のようなスコアリング情報に基づいて、あらかじめ定められた所定の条件を満たしていれば個人を各ステージに割り当てる分析処理は、個人登録情報分析部514に含まれるスコアリング情報分類部541において行われる。
図33に示されている分析例は、ほんの一例にすぎず、様々な条件により、分析が行われ、個人がステージに分類される。
図33では、一次データと二次データに対して、あらかじめ定められた所定の条件を適用していくことで、分析が行われる様子を説明したが、これ以外の手法で分析を行ってもよい。例えば、個人登録情報538に基づいて、機械学習を用いたクラスタリング分析を行って複数の個人を複数のクラスタに分類し、クラスタに応じて、そのクラスタに属する個人を各ステージに分類するようにしてもよい。このように、機械学習を用いたクラスタリング分析を利用する分析は、個人登録情報分析部514に含まれるクラスタリング分析分類部542において行われる。
図34には、機械学習によるクラスタリング分析の手法の例が示されている。この図には、k−means、k−means++、x−means、k−medoids、隠れマルコフモデル(復号化問題)、スペクトラムクラスタリング、DBSCAN(Density-Based Spatial Clustering of Applications with Noise)、ソフトk−means、ファジィC平均法、自己組織化写像(マップ)、pLSI(トピックモデル)、NMFが示されている。この図に示されているようなクラスタリング分析の手法が適用できる可能性がある。例えば、k−meansは、k平均法ともよばれる教師なし学習のクラスタリング分析の一つの手法である。
複数の個人の個人登録情報538に含まれる複数の情報を数値化して、この数値化したデータに対して、k平均法を適用して、ステージ数である6個のクラスタに個人を分類する。まず、各個人のデータに対して、ランダムに6個のクラスタのうちのいずれかを割り振る。次に、各クラスタを割り振ったデータをもとに、各クラスタの中心を計算する。そして、各個人のデータと、算出した各クラスタの中心との距離を求め、個人のデータを最も近い中心のクラスタに割り当て直す。このような各クラスタを割り振ったデータをもとに各クラスタの中心を計算する処理と、各個人のデータと算出した各クラスタの中心との距離を求め個人のデータを最も近い中心のクラスタに割り当て直す処理を収束するまで繰り返す。以上のような処理を行うことにより、各個人を6個のクラスタのいずれかに分類することができる。
その後、優良顧客としてステージ6に対応するクラスタが設定され、このクラスタからの距離を基準として、各クラスタと各ステージの対応付けを行い、クラスタに属する個人をステージに割り当てるようにしてもよい。
<個人情報端末のアドバイス画面表示>
上述のように個人登録情報分析部514において分析が行われた結果、ステージ1から6のいずれかに割り当てられた個人に対して、その個人の属するステージから上位のステージに移行するために推奨される金融行動を含む金融行動アドバイスが金融行動助言生成部517にて生成される。金融行動助言生成部517は、あらかじめ用意されている複数の金融行動アドバイスの中から、個人の属するステージに応じて、自動的に金融行動アドバイスを抽出する。このとき、あるステージ含まれる個人の個人登録情報538と、それよりも上位のステージに含まれる個人の個人登録情報538とを比較して、上位のステージに含まれる個人が行っている金融行動を推奨するような金融行動アドバイスが生成される。また、下位と上位のステージに属する個人を比較する際、傾向スコアマッチングの手法を取り入れて、下位と上位のステージに属する個人の属性などの傾向を揃えた上で、比較するようにしてもよい。こうすることにより、より正確で適切な金融行動アドバイスを生成することができる。
このように生成された金融行動アドバイスのデータが、このサーバ501の金融行動助言出力部518から送信され、金融機関情報端末503がこの金融行動アドバイスのデータを受信して図10に示されているような画面表示が行われる。この画面558に提案されているアクションプランのうち、チャットボットを利用して個人に対応する施策を選択すると、そのステージに属しているすべての個人に対して、このサーバ504に含まれる個人向けアドバイス発生部519が、チャットボットサーバ504と連携して、個人情報端末502に対話形式のアドバイス画面610を発生させ、金融行動助言生成部517で生成された金融行動アドバイスを提供する。
図20には、個人情報端末502に表示される対話形式のアドバイス画面610の例が示されている。この画面610の左側には、金融情報管理分析システム500から送られてくる対話の内容が表示される。また、この画面610の右側には、対話の内容に関連する図や表が表示されたり、質問に対する回答を選択する入力ボタンが表示されたりする。そして、この画面610の右側に表示される図や表を示しながら、この画面610の左側に表示される対話の内容により、図や表の説明が行われる。また、この画面610の左側に表示される質問に対して、回答を入力したり、この画面610の右側に表示される入力ボタンを選択してクリックしたりすることにより、その入力データが金融情報管理分析システムサーバ501に向けて送信される。この入力データは、サーバ501の入力情報受付部511で受信され、個人情報データベース520に記憶されている個人登録情報538の登録や更新が行われる。
なお、対話の方式は、限定されず、テキストで行ってもよいし、音声で行ってもよい。
<アドバイス画面の作成>
図36には、図35に示したようなアドバイス画面610を生成する構成が、概略的に示されている。
上述のように個人登録情報分析部514で行われた分析結果に基づいて、金融行動助言生成部517において各ステージに分類された個人に対する金融行動アドバイスが生成される(図36(a))。次に、この金融行動アドバイスを含むような設問シナリオが自動的に生成される(図36(b))。この設問シナリオは、チャットボットサーバ504に記憶される。また、チャットボットサーバ504に記憶されている対話設定の中から、金融情報に関する対話設定が選択される(図36(c))。また、チャットボットサーバ504は、機械学習による学習済みの自然言語データベースを有している(図36(d))。以上のような設問シナリオ、対話設定、学習済み自然言語データベースを使用しながら人工知能チャットボットが、個人情報端末502に向けて対話データを出力する。
また、分析結果に基づいて生成された設問シナリオに対応するグラフや図や表などが、金融情報管理分析システムサーバ501から個人情報端末502に向けて出力されるようになっている(図36(f))。
そして、チャットボットサーバ504から出力される対話データと、金融情報管理分析システムサーバ501から出力される図や表などが合成されて、図35に示されるようなアドバイス画面610が生成され個人情報端末502に表示される。
金融情報管理分析システムサーバ501の個人向けアドバイス発生部519は、金融行動アドバイスを含むような設問シナリオの生成や、図や表の提供を行い、チャットボットサーバ504と連携して、個人情報端末502に対話形式のアドバイス画面610を発生させる。このシステム500のユーザである個人は、このアドバイス画面610を通して、対話したり設問に回答したりすることができる。
図13には、チャットボットサーバ504に含まれる人工知能チャットエンジンの構成が概略的に示されている。
ユーザである個人がアドバイス画面610から入力される発言データについて、発言の内容が対話か設問シナリオかを判定して、発言内容に応じた対話データをアドバイス画面610に表示させる。設問シナリオデータとしては、分析結果に基づいて自動的に生成された設問シナリオが採用され、金融行動アドバイスに沿った内容の対話や質問が、ユーザである個人との間で展開されるようになっている。
<本実施形態の効果>
以上に示したように、この実施の形態によれば、分析対象となる金融商品を含む分析条件の下で基本情報530や資産情報531を含む個人登録情報538を用いて分析を行うことにより、個人を6個のステージのいずれかに割り当てるため、分析できる金融商品が限定されることなく、住宅ローン、教育費、iDeCo、NISA、投資信託、相続など多くの金融商品の中から分析する金融商品を指定することができる。
また、その指定された金融商品に対する傾向が近い個人同士が同じステージに分類されるため、多数の個人の中でのそれぞれの個人の位置づけを認識することができる。
また、この実施の形態によれば、アンケート情報534やログ情報535などに含まれる金融資産への関心を示す心理的情報を含めて分析を行うことにより、個人を複数のステージのいずれかに割り当てるため、その指定された金融商品に対する関心や態度など心理的要因を含めて傾向が近い個人同士が同じ区分に分類される。このため、多数の個人の中でのそれぞれの個人の位置づけをより正確に認識することができる。
また、この実施の形態によれば、個人登録情報538に含まれる特定情報に基づいて、個人を6個のステージのうちの一のステージに割り当てるため、そのステージに割り当てられた理由を明確に認識することができる。
また、この実施の形態によれば、個人登録情報538に含まれる複数の情報を複合して数値化したスコアリング情報に基づいて、個人を一のステージ以外の他のステージに割り当てるため、多様な観点からステージに分類することができる。
また、この実施の形態によれば、機械学習を用いたクラスタリング分析を行い、複数の個人を6個のクラスタに分類し、その結果に基づいて個人を6個のステージのうちのいずれかに割り当てるため、分類が困難な場合でも、確実にステージに分類することができる。
また、この実施の形態によれば、6個のステージのいずれかに割り当てられた個人を、割り当てられたステージと関連づけて表示する画面を作成するため、個人がどのステージ
に属しているのかを容易に認識することができる。
また、この実施の形態によれば、6個のステージのいずれかに割り当てられた個人に対して、その個人の属するステージから上位のステージに移行するために推奨される金融行動を含む金融行動アドバイスが生成されるため、その個人へのアプローチを明確に認識することができる。
また、この実施の形態によれば、6個のステージには、優良顧客に該当するステージが含まれているため、各ステージに属する個人が、優良顧客に対して、どのような位置にあるかを認識することができる。
500 金融情報表示システム
500A サーバ手段
501 金融情報管理分析システムサーバ
501A データベース
501B 分析手段
501C 情報表示指示手段
502,502,502,502 個人情報端末(ユーザ端末)
502A 入力手段
502B 表示手段
503 金融機関情報端末
504 チャットボットサーバ(情報表示指示手段)
505 ネットワーク

Claims (3)

  1. ユーザ情報を入力する入力手段と、ユーザに向けた情報を表示する表示手段と、を有するユーザ端末と、
    統計データを含む登録データを有するデータベースと、前記入力手段から入力された前記ユーザ情報と前記データベースの前記登録データを少なくとも使用して、前記ユーザの金融状況を分析して分析結果を導き出す分析手段と、前記分析手段の前記分析結果に基づいて前記表示手段に、ライフビジョン,ライフイベント,マネーシュミレーション,資産管理,保険,年金及びポートフォリオを含む金融情報を表示させる情報表示指示手段と、を有するサーバ手段と、
    を備え、
    前記情報表示指示手段は、
    前記表示手段に複数の前記金融情報を一括にまとめたまとめ画面を表示するように指示すると共に、
    前記まとめ画面の個々の前記金融情報が選択されると、個々の前記金融情報の詳細な情報画面を表示するように指示するようになっていることを特徴とする金融情報表示システム。
  2. 前記情報表示指示手段は、前記分析手段の前記分析結果に基づいて、前記表示手段に対して、前記ユーザに対話形式で前記分析結果を伝達するアドバイス画面を表示するように指示することを特徴とする請求1に記載の金融情報表示システム。
  3. 前記情報表示指示手段は、前記分析手段の前記分析結果に基づいて、前記ユーザの金融状況の今後の推移に関し、かつ、前記ユーザの行動を当該ユーザの金融状況に関係する所定の金融機関が期待する行動結果に導くようなシナリオを作成するシナリオ作成手段を有しており、
    前記情報表示指示手段は、前記シナリオ作成手段で作成された前記シナリオに基づいて、前記ユーザに対話形式の前記アドバイス画面を表示するように指示することを特徴とする請求項2に記載の金融情報表示システム。
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