JP2021065507A - 容器 - Google Patents

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州平 松本
Shuhei Matsumoto
州平 松本
伸弥 板持
Shinya Itamochi
伸弥 板持
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Abstract

【課題】挿入体を容器本体から抜き出した使用者が一際の驚き感じ得る容器を提供する。【解決手段】透光性を有する化粧料の収容空間を形成する容器本体と、前記収容空間に繋がる前記容器本体の開口を介して前記収容空間に挿入されており、前記開口を介して前記収容空間から取り出し可能な挿入体と、を備え、前記容器本体の少なくとも一部、および前記挿入体の少なくとも一部は透光性を有し、前記挿入体の外表面は、文字または模様を形成する段差部を有する、容器。【選択図】図4

Description

本発明は、容器に関する。
近年、液状口紅、リップグロス、マスカラおよびアイライナーなどの液状化粧料の容器として、有底筒状の容器本体、容器本体の開口を覆うキャップ、および、キャップに取り付けられており容器本体の開口から容器本体に挿入される挿入体(塗布具)、を有する容器が広く普及している。このような容器のキャップを使用者が容器本体から取り外すと、挿入体も容器本体から抜き出される。容器本体から抜き出された挿入体の先端には液状化粧料が付着しているので、使用者は、キャップを把持しながら挿入体の先端を目的の部位に当てることにより、液状化粧料を目的の部位に塗布することができる。
上述した液状化粧料の容器に関連して、以下の特許文献1には、容器本体、液状の製品およびアプリケータ(挿入体)が透明である容器が開示されている。より具体的には、液状の製品およびアプリケータの屈折率の差として0.03以下が例示されており、この場合、製品に浸かっているアプリケータが容器本体の外側から視認され難くなることが示されている。また、当該構成の効果として、アプリケータが容器本体から抜き出される際に使用者がアプリケータを視認できるようになり、使用者に驚きを与えられることが説明されている。
特表2016−522726号公報
しかし、アプリケータが製品に浸かっている状態でアプリケータを視認し難くても、使用者は、容器本体にアプリケータが挿入されていることを知っている。このため、アプリケータが容器本体から抜き出される際にアプリケータを視認できるようになっても、使用者が感じる驚きは限定的であった。
本発明は、上記の事情を一着眼点にしてなされたものであり、本発明は、挿入体を容器本体から抜き出した使用者が一際の驚きを感じ得る容器に関する。
上記課題を解決するために、本発明のある観点は、透光性を有する化粧料の収容空間を形成する容器本体と、前記収容空間に繋がる前記容器本体の開口を介して前記収容空間に挿入されており、前記開口を介して前記収容空間から取り出し可能な挿入体と、を備え、前記容器本体の少なくとも一部、および前記挿入体の少なくとも一部は透光性を有し、前記挿入体の外表面は、文字または模様を形成する段差部を有する、容器に関する。
以上説明したように本発明の容器によれば、挿入体を容器本体から抜き出した使用者が一際の驚きを感じることが可能である。
本発明の一実施形態による容器1の外観構成を示す説明図である。 容器本体10の図1に示したI−I線断面を示す説明図である。 キャップ40および挿入体60などの図1に示したI−I線断面を示す説明図である。 軸部62の表面構成を示す説明図である。 段差部63−1の構成例を示す説明図である。 段差部63−2の構成例を示す説明図である。 第1の変形例による容器2の外観を示す説明図である。 第2の変形例による容器3の外観を示す説明図である。 変形例による段差部63−3を示す説明図である。 変形例による段差部63−3を示す説明図である。 他の変形例による段差部63−4を示す説明図である。 他の変形例による段差部63−4を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本発明の一実施形態は、液状口紅、リップグロス、マスカラおよびアイライナーなどの化粧料の容器に関する。まず、図1を参照して、本発明の一実施形態による容器の外観構成を説明する。
(容器の外観構成)
図1は、本発明の一実施形態による容器1の外観構成を示す説明図である。図1に示したように、本発明の一実施形態による容器1は、容器本体10、キャップ40および挿入体60を含む。
容器本体10は、容器胴部12および口栓部14を含む。容器胴部12は、一端に底部を有し他端に開口を有する筒状の部材である。筒状が意味する形状は、円柱形であってもよいし、角柱形であってもよいし、円錐台であってもよいし、角錐台であってもよい。口栓部14は、容器胴部12の開口側に設けられ、キャップ40と着脱可能に係合する。口栓部14も筒状の形状を有し、一側の開口が容器胴部12の開口と繋がり、他側の開口が容器本体10の外部空間に繋がる。
このような容器本体10は、化粧料の収容空間を形成する。化粧料としては、例えば、液状口紅、リップグロス、コンシーラー、美容液、マッサージクリーム、マッサージオイル、エッセンスオイル、マスカラ、アイライナーおよびアイシャドーなどの、液状、ゲル状またはペースト状の化粧料が挙げられる。液状、ゲル状およびペースト状は、いずれも流動性を有する状態である点で共通するが、液状は一定の形を有さず、ゲル状およびペースト状は半固形であり一時的には一定の形を有し得る。
なお、容器胴部12は射出成型により形成されてもよく、この場合、図1に示したように、容器胴部12および口栓部14が別部材で形成され得る。ただし、容器胴部12はブロー成型で形成されてもよく、その場合、容器胴部12および口栓部14を一体的に形成することが可能である。
キャップ40は、容器本体10の口栓部14に着脱可能に係合する。挿入体60は、キャップ40に取り付けられており、化粧料の収容空間に繋がる口栓部14の開口を介して収容空間に挿入されている。挿入体60の先端には、図示しない塗布部(図3における符号64)が位置する。使用者がキャップ40を容器本体10から取り外すと、挿入体60も容器本体10から抜き出される。容器本体10から抜き出された挿入体60の塗布部には化粧料が付着しているので、使用者は、キャップ40を把持しながら塗布部を目的の部位に当てることにより、化粧料を目的の部位に塗布することができる。
上述した本発明の一実施形態による容器1では、挿入体60の少なくとも一部、および、容器本体10の少なくとも一部は透光性を有する。また、容器本体10に収容される化粧料も透光性を有する。図1に示した例では、容器本体10の容器胴部12が透光性を有することにより、収容空間に収容された化粧料を容器1の外部から視認することができる。一方、図1には、挿入体60の化粧料に浸かっている部分を示しておらず、これは、挿入体60の化粧料に浸かっている部分が容器1の外部から見えない、または見え難いことを表現している。
このように、挿入体60の化粧料に浸かっている部分の視認性を低下させるために、本発明の一実施形態では、挿入体60と化粧料の間の屈折率差および色差ΔEabが調整される。具体的には、挿入体60と化粧料の間の屈折率の差は0.1未満であることが望ましく、0.05未満であることがより望ましい。また、挿入体60と化粧料の間の色差ΔEabは、退色テストの合格判断基準とされているグレースケール3級に相当する3.4未満であることが望ましく、0.8未満であることがより望ましい。かかる構成によれば、容器1の外観が挿入体60により損なわれ難いので、容器1の美感を向上することができる。なお、本実施形態においては挿入体60の全体が透光性を有し、全体において上記の屈折率差および色差ΔEabが実現されるが、上記の屈折率差および色差ΔEabは、挿入体60の少なくとも一部の透光性を有する部分において実現されればよく、当該部分は、後述する軸部62を含んでもよいし、塗布部64を含んでもよい。
上記のような屈折率の差は、例えば、挿入体60を透明熱可塑性ブラスチックであるポリメチルペンテンで構成することにより挿入体60の屈折率を「1.462」以上「1.463」以下とし、化粧料を屈折率が「1.44」以上「1.58」以下である2種類以上の油剤の混合物として化粧料の屈折率を調整することにより実現可能である。その他、挿入体60は、ガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリシクロへキシレン・ジメチレン・テレフタレート(PCT)、アクリル樹脂(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、またはポリウレタン(PUR)などの透明素材で構成されてもよい。
なお、化粧料に含まれる具体的な要素としては、ポリブテン、リンゴ酸ジイソステアリル、オクチルドデカノール、水添ポリブテン、ポリデセン、水添ポリデセン、オクチルドデカノール、フェニルシリコーンオイル、イソステアリルアルコール、ラウロイルグルタミン酸フィトステリル/オクチルドデシル、ポリアミド樹脂、アミノ酸誘導体、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミド、スチレンおよびオレフィン共重合体を主成分にしたゲル化剤、エチレン/プロピレン/スチレンまたはブチレン/エチレン/スチレン共重合体、などが挙げられる。
また、上述した屈折率差に関し、挿入体60の屈折率の測定方法はJISK7142のA法に従ってもよい。すなわち、挿入体60の屈折率は、アッベ屈折計を用いて、22.5℃〜23.5℃の環境下において、幅が8mm、長さが20mm、厚さが3mmである挿入体60の試験片を測定することにより得られてもよい。また、化粧料の屈折率の測定方法はJISK0062に規定される液体試料の測定方法に従ってもよい。すなわち、化粧料の屈折率は、アッベ屈折計を用いて、19.8℃〜20.2℃の環境下において化粧料を測定することにより得られてもよい。
また、上述した色差ΔEabに関し、色差ΔEabは、JISZ8781−4に規定される計算で得られてもよい。当該計算に用いられる三刺激値は、JISZ8722に規定される測定方法に従って測定可能である。測定器としては例えば色彩色差計が用いられ、受光方式として拡散照明垂直受光方式が用いられてもよい。
(容器の断面構成)
以上、図1を参照して、本発明の一実施形態による容器1の外観構成を説明した。続いて、図2および図3を参照して、本発明の一実施形態による容器1の断面構成を説明する。
図2は、容器本体10の図1に示したI−I線断面を示す説明図である。図2に示したように、容器胴部12の開口側には、容器胴部12の他の部分よりも厚みが薄い肉薄部13が形成される。肉薄部13は、外周面に凸部13aを有する。当該肉薄部13の凸部13aに口栓部14の内周に設けられた凹部14aが嵌合することにより、容器胴部12に口栓部14が装着される。
口栓部14は、外周に螺合面16を有する。当該口栓部14の螺合面16にキャップ40の螺合面42が螺合することにより、キャップ40が容器本体10の口栓部14に着脱可能に取り付けられる。
また、口栓部14の開口の内側には、環状のしごき部材30が固定される。しごき部材30は、図2に示したように、内周側に突出するヘラ部31を有する。使用者がキャップ40を容器本体10から取り外す際、挿入体60の外周がヘラ部31と当接しながら挿入体が容器本体10から抜き出されることにより、挿入体の外周に付着していた化粧料がヘラ部31によりしごき落とされる。なお、本明細書において、環状は、ある領域を取り囲う形状であり、当該形状は円形であってもよいし、角形であってもよく、また、全体に亘って連続していてもよいし、断続的であってもよい。
図3は、キャップ40および挿入体60などの図1に示したI−I線断面を示す説明図である。図3に示したように、キャップ40は、容器本体10側の内周に螺合面42を有する。上述したように、当該キャップ40の螺合面42が口栓部14の螺合面16に螺合することにより、キャップ40が容器本体10の口栓部14に着脱可能に取り付けられる。
挿入体60は、軸部62および塗布部64を有する。軸部62は、挿入体の挿入方向に沿って形成されており、先端部に中空の環領域62aを有する。軸部62の断面における外周面の形状は、しごき部材30による化粧料のしごき落としやすさの観点から円形状であることが望ましいが、円形状に限定されず、角形状であってもよい。塗布部64は、嵌合領域64aおよび塗布領域64bを有する。塗布部64は、嵌合領域64aが環領域62aの中空に嵌合することにより軸部62に装着される嵌合部材の一例である。環領域62aの中空に嵌合した嵌合領域64aは、例えば環領域62aの外周側からの圧接により環領域62aに固定される。塗布領域64bは、環領域62aから露出している領域であり、化粧料が付着し、化粧料を塗布するために使用者の目的の部位に当てられる領域である。
なお、図3に示した軸部62の径d2は、図2に示したヘラ部31の内径d1以上であり、例えばヘラ部31の内径d1に等しくてもよい。このため、使用者がキャップ40を容器本体10から取り外す際、軸部62の外周がヘラ部31と当接し、軸部62に付着した化粧料をしごき落とすことが可能である。
軸部62のキャップ40側には、図3に示したように、シール部50が取り付けられる。シール部50は、軸部62の形成方向に直交する面に沿って形成された基部52と、基部52から軸部62の先端側に向けて延出した延出部54と、を有する。延出部54は、挿入体60が容器本体10に挿入される際に、しごき部材30の上部に溜まった化粧料を容器本体10内の収容空間に押し戻す機能を有する。
(軸部の表面構成)
以上、図2および図3を参照して、本発明の一実施形態による容器1の断面構成を説明した。続いて、本発明の一実施形態による軸部62の表面構成を説明する。
本発明の一実施形態による軸部62の外表面は、文字、模様または文字と模様の組み合わせを形成する段差部を有する。段差部は、例えば、射出成型、レーザー彫刻または切削加工などの処理により形成されてもよい。当該段差部は、図1に示したように、挿入体60が化粧料に浸かっている際には容器1の外部から視認され難く、挿入体60が容器本体10から抜き出された際に視認可能となる。すなわち、挿入体60が容器本体10から抜き出された際に、挿入体60を容器本体10から抜き出すまでは使用者により有ると認識していなかった段差部が突然現れるので、使用者に一際の驚きを与えることが可能である。以下、図4〜図6を参照して、このような段差部の構成をより具体的に説明する。
図4は、軸部62の表面構成を示す説明図である。図4に示した例では、軸部62の外表面には、「abcdefg」という文字を形成する段差部63が設けられている。当該段差部63は、図5に示すように凸部であってもよいし、図6に示すように凹部であってもよい。
図5は、段差部63−1の構成例を示す説明図である。図5の下段には、軸部62のII−II線断面を示している。図5に示したように、段差部63−1は、軸部62の外周面に対する凸部として構成されてもよい。
図6は、段差部63−2の構成例を示す説明図である。図6の下段には、軸部62のIII−III線断面を示している。図6に示したように、段差部63−2は、軸部62の外周面に対する凹部として構成されてもよい。
特に、ある観点によれば、段差部63は図6に示した段差部63−2のように凹部として構成されることが望ましい。その理由の1つとして、使用者がキャップ40を容器本体10から取り外す際に、凹部に化粧料が入り込んだ状態で挿入体60が容器本体10から抜き出されるので、段差部63が形成する文字または模様がより鮮明に視認可能になることが挙げられる。当該効果を十分に得るためには、軸部62と化粧料との間にある程度の屈折率差または色差が存在することが望ましい。このような観点から、軸部62と化粧料との屈折率差は0.07以上であってもよいし、軸部62と化粧料との色差ΔEabは1.7以上であってもよい。
他の理由として、段差部63が図5に示した段差部63−1のように凸部として構成される場合、しごき部材30のヘラ部31が軸部62の凸部の周辺部分に当接し難くなり、凸部の周辺部分に化粧料が十分にしごき落とされない恐れがあることが挙げられる。この点に関し、段差部63が凹部で構成される場合、凹部の周辺部分にもヘラ部31がしっかり当接することにより、凹部の周辺部分に付着した化粧料を十分にしごき落とすことが可能である。結果、凹部に入り込んだ化粧料が文字または模様をさらに鮮明に浮かび上がらせることが可能である。
なお、化粧料の使用により化粧料が減少していく過程で、挿入体60が容器本体10に挿入された状態で軸部62が化粧料から露出する部分が次第に増えていく。そして、挿入体60が容器本体10に挿入された状態で段差部63が化粧料から露出するようになると、挿入体60が容器本体10に挿入された状態で段差部63を視認可能となってしまうので、使用者が挿入体を抜き出した時に段差部63を見て感じる驚きが小さくなる。そこで、図4に示したように、段差部63を塗布部64に近接する位置に設けてもよい。かかる構成によれば、挿入体60が容器本体10に挿入された状態で段差部63を化粧料から露出し難くすることができる。結果、より長い使用期間に亘って使用者に驚きを与えることが可能となる。
また、図4〜図6では段差部63が形成する文字として「abcdefg」を示したが、段差部63は、「Happy Birthday」、「Happy Merry Christmas」のように使用者をお祝いするメッセージ、「Keep it up」、「Good luck」のように使用者を応援するメッセージなどを形成してもよい。かかる構成によれば、本発明の一実施形態による容器1がプレゼントとして提供された場合に顕著なサプライズ効果を演出することが可能である。その他、段差部63は、社名、ブランド名、商品名または標語などを形成してもよい。
(変形例)
以上、本発明の一実施形態を説明した。以下では、本発明の一実施形態の幾つかの変形例を説明する。なお、以下に説明する各変形例は、単独で本発明の一実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで本発明の一実施形態に適用されてもよい。
−第1の変形例
上記では、軸部62に加えて塗布部64も透光性を有する例を説明したが、第1の変形例による塗布部は透光性を有さなくてもよい。例えば、第1の変形例による塗布部は、ポリウレタン、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマーまたはゴムなどの材料に植毛加工が施された構成であってもよい。または、塗布部が透光性を有する場合であっても、塗布部と化粧料の屈折率差は0.1以上であってもよいし、塗布部と化粧料の色差ΔEabは3.4以上であってもよい。かかる構成によれば、挿入体60が収容空間に挿入されている状態で、塗布部が視認可能となる。
図7は、第1の変形例による容器2の外観を示す説明図である。図7に示したように、第1の変形例による容器2では、化粧料に浸っている軸部62は視認されないものの、塗布部68が視認可能となることで、塗布部68が浮いているように見える。このような外観はユニークであり、当該容器2の商品価値を向上することが可能である。
−第2の変形例
図1には、容器胴部12と化粧料の境界線が見える例を示したが、第2の変形例による容器は、容器胴部12と化粧料の境界線が見えないように構成されてもよい。
図8は、第2の変形例による容器3の外観を示す説明図である。図8に示したように、第2の変形例による容器3では、容器胴部12が透光性を有するものの、容器胴部12と化粧料の境界線が見えず、容器胴部12と化粧料に一体感がある外観となる。
第2の変形例では、容器胴部12と化粧料の間の屈折率差および色差ΔEabが、上述したように容器胴部12と化粧料の境界線が見え難くなるように調整される。具体的には、容器胴部12と化粧料の間の屈折率の差は0.1未満であることが望ましく、0.05未満であることがより望ましい。また、容器胴部12と化粧料の間の色差ΔEabは3.4未満であることが望ましく、0.8未満であることがより望ましい。かかる構成によれば、容器胴部12に偏肉やヒケなどによる変形があっても外観が損なわれないという利点もある。特に、ブロー成型法またはインジェクションブロー成型法などで一般的な容器胴部を成型する場合には容器胴部の底部が薄肉となるため外観が損なわれ易いが、当該変形例によれば容器胴部12と化粧料の境界線が見え難くなるので、容器胴部12をブロー成型法またはインジェクションブロー成型法などで成型した場合にも外観が損なわれないという効果が得られる。
−第3の変形例
上記では、段差部63が文字を形成する例を主に説明したが、段差部63は模様を形成してもよい。以下、図9および図10を参照し、段差部63の変形例を説明する。
図9は、変形例による段差部63−3を示す説明図である。図9の上段は段差部63−3の側面を示し、図9の下段は段差部63−3のVI−VI線断面を示す。図9に示したように、段差部63−3は、軸部62の外周に市松模様を構成するように周方向および軸方向において間隔を空けながら設けられた凹部であってもよい。
図10は、他の変形例による段差部63−4を示す説明図である。図10の上段は段差部63−4の側面を示し、図10の下段は段差部63−4のV−V線断面を示す。図10に示したように、段差部63−4は、雫模様を形成する複数の凹部であってもよい。当該凹部は、図10Bに示したように例えば曲面で形成される。
その他、段差部63は、星、ハート、幾何学模様、ロゴ、花びら、または氷結晶などの多様な模様を形成してもよい。このような構成によれば、段差部63が文字を形成する場合と同様に、サプライズ効果を演出することが可能である。
なお、段差部63は、文字および模様の双方を形成してもよい。また、図9および図10においては、段差部63が軸部62の周方向における1周に亘るように設けられているが、段差部63は軸部62の周方向における一部(例えば、半周)に亘るように設けられてもよい。また、図9および図10においては段差部63が軸部62の軸方向の一部に設けられる例を示しているが、段差部63は軸部62の軸方向の全体に亘って設けられてもよい。
(補足)
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的範囲はかかる例に限定されない。本発明の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では挿入体60が塗布部64を有する例を説明したが、化粧料の使用方法は塗布に限定されない。例えば、挿入体60は、塗布部64に代えて、化粧料を吸い上げる滴下部を有してもよい。この場合、使用者は、滴下部から化粧料を目的の部位に滴下させることにより、化粧料を使用することが可能である。
1、2、3 容器
10 容器本体
12 容器胴部
13 肉薄部
13a 凸部
14 口栓部
14a 凹部
16 螺合面
30 しごき部材
31 ヘラ部
40 キャップ
42 螺合面
50 シール部
52 基部
54 延出部
60 挿入体
62 軸部
62a 環領域
63 段差部
64 塗布部
64a 嵌合領域
64b 塗布領域

Claims (9)

  1. 透光性を有する化粧料の収容空間を形成する容器本体と、
    前記収容空間に繋がる前記容器本体の開口を介して前記収容空間に挿入されており、前記開口を介して前記収容空間から取り出し可能な挿入体と、
    を備え、
    前記容器本体の少なくとも一部、および前記挿入体の少なくとも一部は透光性を有し、
    前記挿入体の外表面は、文字または模様を形成する段差部を有する、容器。
  2. 前記段差部は凹部である、請求項1に記載の容器。
  3. 前記容器は、前記容器本体の開口の内側に設けられる環状部材をさらに有し、
    前記環状部材の内径は前記挿入体の径以下である、請求項1または2に記載の容器。
  4. 前記挿入体の透光性を有する部分の屈折率と、前記化粧料の屈折率との差分は、0.1未満である、請求項1〜3までのいずれか一項に記載の容器。
  5. 前記挿入体の透光性を有する部分と前記化粧料との色差ΔEabは3.4未満である、請求項1〜4までのいずれか一項に記載の容器。
  6. 前記挿入体の透光性を有する部分と前記化粧料との色差ΔEabは1.7以上である、請求項1〜5までのいずれか一項に記載の容器。
  7. 前記容器本体の透光性を有する部分の屈折率と、前記化粧料の屈折率との差分は、0.1未満である、請求項1〜6までのいずれか一項に記載の容器。
  8. 前記容器本体の透光性を有する部分と前記化粧料との色差ΔEabは3.4未満である、請求項1〜7までのいずれか一項に記載の容器。
  9. 前記容器本体および前記挿入体はポリメチルペンテンで構成されている、請求項1〜8までのいずれか一項に記載の容器。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016522726A (ja) * 2013-05-28 2016-08-04 シャネル パルファン ボーテChanel Parfums Beaute 透明な容器および製品を含む化粧品器具
US20170311694A1 (en) * 2016-04-29 2017-11-02 L'oreal Applicator having formula control

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