JP2021065491A - 椅子 - Google Patents

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JP2021065491A
JP2021065491A JP2019194021A JP2019194021A JP2021065491A JP 2021065491 A JP2021065491 A JP 2021065491A JP 2019194021 A JP2019194021 A JP 2019194021A JP 2019194021 A JP2019194021 A JP 2019194021A JP 2021065491 A JP2021065491 A JP 2021065491A
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香那 中野
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Abstract

【課題】着座者が座っている状態であっても容易に操作者が操作可能な椅子を提供する。【解決手段】椅子1は、支持構造体4と、支持構造体4に支持された背凭れ3と、少なくとも一部が背凭れ3の背面との間に前後方向の間隔を生じるように背凭れ3の背面側に配置された把持部5と、前後方向に延びるとともに、左右方向に離間して一対設けられた肘掛43と、を備え、支持構造体4は、床面Fに接地する脚部41と、背凭れ3を支持する背凭れ支持部44と、を有し、把持部5は、肘掛43よりも上方の位置から上方に向けて延びる一対の上向き把持部51を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、椅子に関する。
下記特許文献1には、着座者を支持する座体と、座体の両側にそれぞれ設けられ座体を支持する脚部と、を備える椅子が開示されている。各脚部の上部は座体よりも上方に延びており、その上端には椅子の前後方向に延びる肘掛が設けられている。一対の肘掛の後端は、椅子の左右方向に延びる棒状の背貫によって連結されている。この背貫の前面には、背凭れが揺動可能に連結されている。少なくとも脚部は、座体を支持する支持構造体を構成している。特許文献1の椅子における脚部には、床面を転動可能なキャスター等は設けられていない。
実公平3−47566号公報
上記のような椅子は、例えば高齢者養護施設等で用いられる場合がある。高齢の着座者の場合、椅子に対して着座と立ち上がりを頻繁に繰り返すことが難しいため、着座者とは異なる操作者(介護者)が、椅子に着座者が座っている状態のまま当該椅子を背面側から把持して移動させる場合がある。このような場合、例えば操作者は、一対の肘掛を把持して椅子を左右に移動させる。しかしながら、筋力が低下している高齢者は椅子に体重を大きく預け、肘掛の広い範囲に腕部を載せている場合が多いため、操作者が把持できる肘掛の範囲が狭くなり、着座者が座っている状態の椅子を操作することが難しい場合がある。上記特許文献1の椅子には背貫が設けられ、この背貫を操作者が把持することも不可能ではないが、椅子の左右方向に延びている棒状の背貫を把持して当該椅子を左右に移動させることは、力を掛けづらく難しい可能性がある。背凭れは弾性変形可能なクッション材からなる場合があり、操作者がこのような背凭れを確実に把持することも難しい。
さらに、操作者が椅子の背面側から肘掛を把持する場合、立っている操作者からすれば椅子の肘掛は低い位置にあるため、体を屈曲させなければ適切に把持することは難しい。この場合、操作者は椅子に座っている着座者の背後から覆い被さるように近づく状況となってしまい、椅子の操作が難しくなる可能性がある。また、このような体勢で椅子を動かすため、操作者の体に対する負担も大きくなる。
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、着座者が座っている状態であっても容易に操作者が操作可能な椅子を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明の一態様の椅子は、支持構造体と、前記支持構造体に支持された背凭れと、少なくとも一部が前記背凭れの背面との間に前後方向の間隔を生じるように前記背凭れの背面側に配置された把持部と、前記前後方向に延びるとともに、左右方向に離間して一対設けられた肘掛と、を備え、前記支持構造体は、床面に接地する脚部と、前記背凭れを支持する背凭れ支持部と、を有し、前記把持部は、前記肘掛よりも上方の位置から上方に向けて延びる一対の上向き把持部を有する。
本発明の前記態様によれば、把持部の少なくとも一部が背凭れの背面との間に前後方向の間隔を生じるように配置されているので、操作者は椅子の背面側から上記間隔に手を差し込んで把持部を適切に把持することができる。また、把持部が有する一対の上向き把持部が、肘掛よりも上方の位置から上方に向けて延びているため、これら上向き把持部は前後方向に延びている肘掛とは非平行となっている。このため、高齢の着座者が肘掛の広い範囲に腕部を載せている場合でも、この腕部は上向き把持部には載置されず、操作者は上向き把持部を適切に把持できる。また、上向き把持部が上方に向けて延びているため、着座者が座っている椅子を操作者が左右方向や前後方向に移動させる場合であっても、上向き把持部に対してその延在方向と直交する方向に力を加えることができるので、椅子を効率よく移動させることができる。さらに、上向き把持部が肘掛よりも上方の位置から上方に向けて延びているため、操作者は肘掛よりも高い位置にある上向き把持部を把持することができ、よって体を屈曲させずとも上向き把持部を適切に掴むことができる。この場合、操作者は直立姿勢により近い姿勢で上向き把持部を把持できるため、椅子に座っている着座者の背後から覆い被さるような体勢にはならず、容易に椅子の操作を行うことができる。また、このような体勢で椅子を動かすため、操作者の体に対する負担を軽減できる。
前記態様の椅子において、前記上向き把持部は、上方に向かうに従い後方に傾斜してもよい。
この場合、椅子の背面側に立つ操作者は、上向き把持部を下側から把持しやすくなるため、上向き把持部を引き上げて椅子の脚部を床面から僅かに浮かせつつ、椅子を移動させることができる。
前記態様の椅子において、前記背凭れの背面と前記上向き把持部との前記前後方向における間隔の大きさは、上方に向かうに従い漸次拡大してもよい。
この場合、操作者は椅子の背面側から容易に上記間隔に手を差し込みやすくなり、上向き把持部をさらに適切に把持することができる。
前記態様の椅子において、前記一対の上向き把持部の少なくとも一部が、前記背凭れの前記左右方向両側縁の外側に配置されてもよい。
この場合、操作者は、一対の上向き把持部の上記一部を左右方向の外側から掴むことができ、特に椅子を左右方向に移動させやすくなる。
前記態様の椅子において、前記脚部は、上部が前記肘掛の前部を支持している前脚部と、上部が前記背凭れ支持部を構成している後脚部と、を有し、前記上向き把持部の下端が、前記後脚部の上部に連結されてもよい。
この場合、背凭れを支持する支持構造体の一部である後脚部に、上向き把持部の下端が連結されているので、操作者が上向き把持部に加えた力を支持構造体を介して背凭れに効果的に伝えることができ、椅子とともに、背凭れに支持されている着座者を適切に移動させることができる。
前記態様の椅子において、前記把持部は、前記一対の上向き把持部を互いに連結する連結部材を有してもよい。
この場合、操作者は椅子の背後から上向き把持部だけでなく連結部材を把持することもできるため、様々な方向に椅子を移動させやすくなる。また、連結部材が一対の上向き把持部を互いに連結しているため、椅子及び着座者の重量が加えられる把持部全体の剛性を向上させることができる。
前記態様の椅子において、前記連結部材は、前記背凭れの背面との間に前記前後方向の間隔を生じるように配置されてもよい。
この場合、連結部材が背凭れの背面との間に前後方向の間隔を生じるように配置されているので、操作者は椅子の背面側から上記間隔に手を差し込んで連結部材を適切に把持することができる。
本発明の前記態様によれば、着座者が座っている状態であっても容易に操作者が操作可能な椅子を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る椅子の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る椅子の平面図である。 本発明の第1実施形態に係る椅子の側面図である。 本発明の第1実施形態に係る椅子の正面図である。 本発明の第1実施形態に係る椅子の背面図である。 本発明の第2実施形態に係る椅子の側面図である。 本発明の第2実施形態に係る椅子の背面図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る椅子の側面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態に係る椅子を説明する。
(第1実施形態)
図1〜5を参照して本発明の第1実施形態に係る椅子1を説明する。以下の説明では、椅子1の、水平方向において後述する背凭れ3が設けられている側を後側、その逆側を前側といい、前後方向に直交し且つ水平方向に平行な方向を左右方向といい、前後方向及び左右方向のいずれにも直交する方向を鉛直方向といい、椅子1の、鉛直方向において背凭れ3が設けられている側を上側、その逆側を下側という。左右方向は、椅子1の幅方向と同じ方向である。椅子1の後側を、背面側と称する場合がある。
図1に示すように、椅子1は、着座者が座る座体2と、着座者の背面を支持する背凭れ3と、座体2及び背凭れ3を支持する支持構造体4と、前後方向に延びるとともに左右方向に離間して一対設けられた肘掛43と、少なくとも一部が背凭れ3の背面との間に前後方向の間隔を生じるように背凭れ3の背面側に配置された把持部5と、を備える。
図1,2に示すように、座体2は平面視矩形状に形成されている。座体2は、不図示の座部構造体上に弾性変形可能なクッション材が設けられ、当該クッション材の少なくとも上面と側面とを織布等からなる張材で覆った構成を有している。上記座部構造体は、金属や木材、樹脂等から構成され、着座者の体重を支持可能な剛性を有している。上記クッション材は着座者の身体に柔軟な当接感を与えるための部材であり、スポンジ等の発泡樹脂や布材からなる。なお、着座者の身体に柔軟な当接感を与えるために、座体2にばねやゴム材料を用いてもよく、一方、座体2の上面を硬質の樹脂や金属で構成して着座者の身体に硬質な当接感を与えてもよい。図3に示すように、座体2は後方に向かうに従い僅かに下方に傾斜している。
背凭れ3は、座体2と同様の構成を有している。すなわち背凭れ3は、不図示の背凭れ構造体上に弾性変形可能なクッション材が設けられ、当該クッション材の表面を織布等からなる張材で覆った構成を有している。上記背凭れ構造体は、金属や木材、樹脂等から構成され、着座者の体重を支持可能な剛性を有している。図4の正面図に示すように、背凭れ3は正面視矩形状に形成されており、図2の平面図に示すように、背凭れ3はその前面が後方に向けて凹となり、その背面が後方に向けて凸となっている。図3の側面図に示すように、背凭れ3はその前面が前方に向けて凸となり、その背面が前方に向けて凹となっている。すなわち、背凭れ3は、側面視で上方に向かうに従い後方に傾斜している上部背凭れ31と、上部背凭れ31の下端に連結されるとともに、側面視で上部背凭れ31から下方に向かうに従い後方に傾斜している下部背凭れ32とを有している。本実施形態の上部背凭れ31の上下方向の長さは、下部背凭れ32の上下方向の長さよりも大きい。本実施形態の背凭れ3と座体2との間には隙間が形成されているが、これに限定されず、背凭れ3と座体2とが一体に形成されてもよい。
図1に示すように、支持構造体4は、床面Fに接地する複数の脚部41と、座体2を下方から支持する座体支持部42と、背凭れ3を左右方向の両側から支持する一対の背凭れ支持部44と、を有する。本実施形態の支持構造体4は木材から形成されており、木材に対して曲げ加工したり、複数の木材を連結したりして構成されている。なお、支持構造体4を金属や樹脂等からなる中実材やパイプから構成してもよい。座体支持部42は、座体2の上記座部構造体に連結されてもよい。
複数の脚部41は、椅子1の前側に設けられている2本の前脚部45と、椅子1の後側に設けられている2本の後脚部46とを有する。2本の前脚部45は座体2の前部の左右方向両側に各々設けられている。2本の後脚部46は座体2の後部の左右方向両側に各々設けられている。前脚部45と後脚部46は略鉛直方向に延びており、より詳細には図3に示すように、前脚部45は上方に向かうに従い後方に傾斜し、後脚部46は上方に向かうに従い前方に傾斜している。鉛直方向に対する後脚部46の傾きの程度は、鉛直方向に対する前脚部45の傾きの程度よりも大きい。2本の前脚部45と2本の後脚部46は、座体支持部42によって互いに連結されている。座体支持部42は、前脚部45及び後脚部46のそれぞれの鉛直方向中間部位に連結されている。従って、2本の前脚部45と2本の後脚部46は、座体支持部42を介して座体2を支持している。
図3,5に示すように、一対の背凭れ支持部44は、背凭れ3のうち下部背凭れ32を左右方向両側から支持している。背凭れ支持部44が、背凭れ3の上記背凭れ構造体に連結されてもよい。後脚部46の上部が、本実施形態の背凭れ支持部44を構成している。図3の側面図に示すように、背凭れ支持部44は前方に向けて凸となるように湾曲している。
本実施形態の肘掛43は前後方向に延びているが、僅かに傾斜していてもよい。例えば、肘掛43が後方に向かうに従い僅かに下方に傾斜する構成であってもよい。肘掛43は支持構造体4と同様に木材から形成されているが、着座者の身体に柔軟な当接感を与えるためにクッション材等を一部用いて構成してもよい。肘掛43が、金属や樹脂等から形成されてもよい。肘掛43の前部は、前脚部45の上部によって下方から支持されている。すなわち、肘掛43の前部の下面に、前脚部45の上端が連結されている。本実施形態の肘掛43は、前脚部45との連結箇所からさらに前方に延びている。しかし、肘掛43の前端と前脚部45の上端とが互いに連結する構成であってもよい。この場合、肘掛43と前脚部45との連結部が、側面視で弧状に形成されてもよい。本実施形態の肘掛43の後端は、後脚部46の上端に連結されている。これにより、肘掛43は前脚部45及び後脚部46によって支持されている。言い換えれば、肘掛43の後端は、背凭れ支持部44の上端に連結されている。ただし、本発明はこのような構成に限定されず、例えば肘掛43が、座体支持部42から上方に延びる連結材を介して座体支持部42に連結される構成であってもよい。
図3,5に示すように、把持部5は、肘掛43よりも上方の位置から上方に向けて延びる一対の上向き把持部51と、一対の上向き把持部51を互いに連結する連結部材52と、を有する。
本実施形態の上向き把持部51は、後脚部46の上端、言い換えれば背凭れ支持部44の上端から上方に向けて延びている。すなわち、上向き把持部51の下端が後脚部46の上部に連結されている。肘掛43の後端が後脚部46の上部に連結されているので、上向き把持部51は肘掛43よりも上方の位置から上方に向けて延びている。本実施形態の背凭れ支持部44が背凭れ3の下部背凭れ32を支持しており、上部背凭れ31は支持していないため、上向き把持部51の下端は背凭れ3の上端よりも下方に位置している。上向き把持部51は、上方に向かうに従い後方に傾斜している。図3の側面図に示すように、上向き把持部51の鉛直方向に対する傾斜の程度は、上部背凭れ31の鉛直方向に対する傾斜の程度よりも大きい。このため、背凭れ3(上部背凭れ31)の背面と上向き把持部51との前後方向における間隔の大きさは、上方に向かうに従い漸次拡大している。上向き把持部51の少なくとも上端を含む部位が、背凭れ3の背面との間に前後方向の間隔を生じるように配置されている。本実施形態の上向き把持部51の上端は、背凭れ3(上部背凭れ31)の上端よりも下方に位置しているが、これに限定されるものではなく、上向き把持部51の上端が、背凭れ3(上部背凭れ31)の上端よりも上方に位置してもよい。
図4,5に示すように、一対の上向き把持部51は、背凭れ3の左右方向両側縁の外側に配置されている。なお、一対の上向き把持部51の少なくとも一部が、背凭れ3の左右方向両側縁の外側に配置されてもよい。例えば、上向き把持部51の下部が、背凭れ3の左右方向両側縁の外側に配置され、上向き把持部51の上端を含む部位が、背面視で背凭れ3と重なるように配置されてもよい。
本実施形態の連結部材52は、一対の上向き把持部51の上端を互いに連結している。連結部材52は、背凭れ3(上部背凭れ31)の背面との間に前記前後方向の間隔を生じるように配置されている。連結部材52は、図2の平面図に示すように、後方に向けて凸となるように僅かに湾曲するとともに、図5の背面図に示すように、上方に向けて凸となるように僅かに湾曲している。なお、連結部材52が左右方向に直線状に延びていてもよい。なお、本実施形態の一対の後脚部46(背凭れ支持部44)、一対の上向き把持部51及び連結部材52は、1本の木材を曲げ加工して形成されている。
本実施形態の椅子1によれば、把持部5の少なくとも一部が背凭れ3の背面との間に前後方向の間隔を生じるように配置されているので、着座者とは異なる操作者は椅子1の背面側から上記間隔に手を差し込んで把持部5を適切に把持することができる。また、把持部5が有する一対の上向き把持部51が、肘掛43よりも上方の位置から上方に向けて延びているため、これら上向き把持部51は前後方向に延びている肘掛43とは非平行となっている。このため、高齢の着座者が肘掛43の広い範囲に腕部を載せている場合でも、この腕部は上向き把持部51には載置されず、操作者は上向き把持部51を適切に把持できる。また、上向き把持部51が上方に向けて延びているため、着座者が座っている椅子1を操作者が左右方向や前後方向に移動させる場合であっても、上向き把持部51に対してその延在方向と略直交する方向に力を加えることができるので、椅子1を効率よく移動させることができる。さらに、上向き把持部51が肘掛43よりも上方の位置から上方に向けて延びているため、操作者は肘掛43よりも高い位置にある上向き把持部51を把持することができ、よって体を屈曲させずとも上向き把持部51を適切に掴むことができる。この場合、操作者は直立姿勢により近い姿勢で上向き把持部51を把持できるため、椅子1に座っている着座者の背後から覆い被さるような体勢にはならず、容易に椅子1の操作を行うことができる。また、このような体勢で椅子1を動かすため、操作者の体に対する負担を軽減できる。このため、着座者が座っている状態であっても容易に操作者が操作可能な椅子1が得られる。
本実施形態の椅子1において、上向き把持部51は、上方に向かうに従い後方に傾斜している。
このため、椅子1の背面側に立つ操作者は、上向き把持部51を下側から把持しやすくなり、上向き把持部51を引き上げて椅子1の脚部41(特に後脚部46)を床面Fから僅かに浮かせつつ、椅子1を移動させることができる。
本実施形態の椅子1において、背凭れ3の背面と上向き把持部51との前後方向における間隔の大きさは、上方に向かうに従い漸次拡大している。
このため、操作者は椅子1の背面側から容易に上記間隔に手を差し込みやすくなり、上向き把持部51をさらに適切に把持することができる。
本実施形態の椅子1において、一対の上向き把持部51が、背凭れ3の左右方向両側縁の外側に配置されている。
このため、操作者は、一対の上向き把持部51を左右方向の外側から掴むことができ、特に椅子1を左右方向に移動させやすくなる。
本実施形態の椅子1において、脚部41は、上部が肘掛43の前部を支持している前脚部45と、上部が背凭れ支持部44を構成している後脚部46と、を有し、上向き把持部51の下端が、後脚部46の上部に連結されている。
このため、背凭れ3を支持する支持構造体4の一部である後脚部46に、上向き把持部51の下端が連結されているので、操作者が上向き把持部51に加えた力を支持構造体4を介して背凭れ3に効果的に伝えることができ、椅子1とともに、背凭れ3に支持されている着座者を適切に移動させることができる。
本実施形態の椅子1において、把持部5は、一対の上向き把持部51を互いに連結する連結部材52を有している。
このため、操作者は椅子1の背後から上向き把持部51だけでなく連結部材52を把持することもでき、様々な方向に椅子1を移動させやすくなる。また、連結部材52が一対の上向き把持部51を互いに連結しているため、椅子1及び着座者の重量が加えられる把持部5全体の剛性を向上させることができる。
本実施形態の椅子1において、連結部材52は、背凭れ3の背面との間に前後方向の間隔を生じるように配置されている。
このため、連結部材52が背凭れ3の背面との間に前後方向の間隔を生じるように配置され、操作者は椅子1の背面側から上記間隔に手を差し込んで連結部材52を適切に把持することができる。
(第2実施形態)
図6,7を参照して本発明の第2実施形態に係る椅子1Aを説明する。この第2実施形態において、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する場合がある。
図6,7に示すように、本実施形態の把持部5は、肘掛43よりも上方の位置から上方に向けて延びる一対の上向き把持部51Aを有する。本実施形態において、一対の上向き把持部51Aを互いに連結する部材は設けられていない。
本実施形態の上向き把持部51Aは、後脚部46の上端、言い換えれば背凭れ支持部44の上端から上方に向けて延びている。すなわち、上向き把持部51Aの下端が後脚部46の上部に連結されている。肘掛43の後端が後脚部46の上部に連結されているので、上向き把持部51Aは肘掛43よりも上方の位置から上方に向けて延びている。本実施形態の背凭れ支持部44が背凭れ3の下部背凭れ32を支持しており、上部背凭れ31を支持していないため、上向き把持部51Aの下端は背凭れ3の上端よりも下方に位置している。上向き把持部51Aは、上方に向かうに従い後方に傾斜している。図6の側面図に示すように、上向き把持部51Aの鉛直方向に対する傾斜の程度は、上部背凭れ31の鉛直方向に対する傾斜の程度よりも大きい。このため、背凭れ3(上部背凭れ31)の背面と上向き把持部51Aとの前後方向における間隔の大きさは、上方に向かうに従い漸次拡大している。上向き把持部51Aの少なくとも上端を含む部位が、背凭れ3の背面との間に前後方向の間隔を生じるように配置されている。本実施形態の上向き把持部51Aの上端は、背凭れ3(上部背凭れ31)の上端よりも下方に位置しているが、これに限定されるものではなく、上向き把持部51Aの上端が、背凭れ3(上部背凭れ31)の上端よりも上方に位置してもよい。
図7に示すように、一対の上向き把持部51Aは、背凭れ3の左右方向両側縁の外側に配置されている。なお、一対の上向き把持部51Aの少なくとも一部が、背凭れ3の左右方向両側縁の外側に配置されてもよい。例えば、上向き把持部51Aの下部が、背凭れ3の左右方向両側縁の外側に配置され、上向き把持部51Aの上端を含む部位が、背面視で背凭れ3と重なるように配置されてもよい。
第2実施形態の椅子1Aによれば、上記第1実施形態の椅子1で得られた効果のうち、連結部材52に基づく効果以外の効果を同様に得ることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では支持構造体4は木材を用いて形成されているが、これに限定されるものではなく、金属や樹脂等を用いて形成してもよく、支持構造体4を異なる材料から形成してもよい。
上記実施形態において、上向き把持部51(51A)の下端は後脚部46の上部に連結されているが、これに限定されるものではなく、上向き把持部51(51A)の下端が肘掛43に連結されてもよい。この場合、例えば図8の側面図に示すように、上向き把持部51(51A)の下端が肘掛43の後端に連結され、後脚部46の上端が、肘掛43における上向き把持部51(51A)との連結部よりも前方の部位に連結されていてもよい。また、上向き把持部51(51A)が、例えば背凭れ3における図示しない背凭れ構造体に直接に連結され、当該背凭れ構造体を介して支持構造体4に間接的に連結されてもよい。すなわち、上向き把持部51(51A)が背凭れ3に連結されている構成であってもよい。
上記実施形態において、上向き把持部51(51A)は直線状に延びているが、これに限定されるものではなく、上向き把持部51(51A)が上方に向けて凸となるように湾曲していてもよい。また、上向き把持部51(51A)は肘掛43よりも上方の位置から上方に向けて延びているが、上向き把持部51(51A)が、肘掛43よりも上方の位置から上方に向けて延びる第1部分と、この第1部分の上端から後方に向けて延びる第2部分とを有していてもよい。
上記実施形態において、後脚部46の上部が背凭れ支持部44を構成し、よって後脚部46の上部が背凭れ3のうち下部背凭れ32を支持しているが、これに限定されるものではない。後脚部46の上部が背凭れ3の上部背凭れ31及び下部背凭れ32を支持する構成でもよいし、後脚部46の上部が上部背凭れ31のみを支持する構成でもよい。これらの場合、上向き把持部51(51A)の下端は、後脚部46の上端には連結されず、後脚部46の長手方向の中間部位に連結されてもよい。
上記実施形態において、脚部41の本数は4つであるが、これ以外の複数本であってもよい。
1,1A 椅子
3 背凭れ
4 支持構造体
5 把持部
41 脚部
43 肘掛
44 背凭れ支持部
45 前脚部
46 後脚部
51,51A 上向き把持部
52 連結部材
F 床面

Claims (7)

  1. 支持構造体と、
    前記支持構造体に支持された背凭れと、
    少なくとも一部が前記背凭れの背面との間に前後方向の間隔を生じるように前記背凭れの背面側に配置された把持部と、
    前記前後方向に延びるとともに、左右方向に離間して一対設けられた肘掛と、を備え、
    前記支持構造体は、
    床面に接地する脚部と、
    前記背凭れを支持する背凭れ支持部と、を有し、
    前記把持部は、前記肘掛よりも上方の位置から上方に向けて延びる一対の上向き把持部を有する、椅子。
  2. 前記上向き把持部は、上方に向かうに従い後方に傾斜している、請求項1に記載の椅子。
  3. 前記背凭れの背面と前記上向き把持部との前記前後方向における間隔の大きさは、上方に向かうに従い漸次拡大している、請求項1または2に記載の椅子。
  4. 前記一対の上向き把持部の少なくとも一部が、前記背凭れの前記左右方向両側縁の外側に配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の椅子。
  5. 前記脚部は、
    上部が前記肘掛の前部を支持している前脚部と、
    上部が前記背凭れ支持部を構成している後脚部と、を有し、
    前記上向き把持部の下端が、前記後脚部の上部に連結されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の椅子。
  6. 前記把持部は、前記一対の上向き把持部を互いに連結する連結部材を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の椅子。
  7. 前記連結部材は、前記背凭れの背面との間に前記前後方向の間隔を生じるように配置されている、請求項6に記載の椅子。
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