JP2021065428A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
始動口への遊技球の入球に基づいて取得される判定用情報を保留として所定数まで記憶する保留記憶手段と、
前記判定用情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
図柄を変動表示させて、前記当否判定の結果を示す停止図柄で確定表示させる図柄変動遊技を実行する図柄変動遊技実行手段と、
前記図柄変動遊技において、前記当否判定の結果が大当り結果を示す停止図柄で前記図柄が停止表示されると、大当り遊技を実行する当り遊技実行手段と、
を備える遊技機であって、
前記始動口として、所定条件の成立に基づく可動部材の作動により遊技球の入球可能性が高まる可変始動口を備え、
前記大当り遊技の終了後の遊技状態として前記可変始動口への遊技球の入球頻度が通常状態よりも高い特典遊技状態を設定可能で、該特典遊技状態で所定回数の前記図柄変動遊技が実行されると該特典遊技状態を終了させる遊技状態設定手段と、
少なくとも前記特典遊技状態中の前記所定回数目の前記図柄変動遊技における確定表示の表示時間を、該特典遊技状態中に前記所定条件の1回の成立に伴う前記可動部材の作動開始から作動終了までの作動時間以上となる時間に設定する表示時間設定手段と、
を備えることを要旨とする。
本実施例のパチンコ機1は、図1に示すように、前面枠(ガラス枠)3に嵌め込まれたガラス板(透明板)4を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤20と、遊技球を貯留する上受け皿11および下受け皿12と、上受け皿11に貯留されている遊技球を遊技盤20へ発射するための発射ハンドル13と、を備える。本実施例のパチンコ機1は、プリペイドカードに対応したCR機であり、当該パチンコ機1の左側には、プリペイドカードの読み書きを行なうためのCRユニット50が設けられている。
遊技盤20は、図2に示すように、外レール21aと内レール21bとによって囲まれる遊技領域21が形成されている。この遊技盤20は、遊技領域21の略中央部に設けられた演出図柄表示装置37と、演出図柄表示装置37の周囲に配置されたワープ入口やワープ樋,ステージ等を含むセンター役物38と、センター役物38の右方に配置された普通図柄作動ゲート22と、センター役物38の下方に配置された常時開放の第1始動口23と、普通図柄作動ゲート22の下方に配置された開閉式の第2始動口24と、センター役物38の右部に設けられた第1大入賞口25と、第2始動口24の左下方に配置された第2大入賞口26と、遊技領域21の左下部に配置された常時開放の普通入賞口28と、何れの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するためのアウト口29と、を備える。また、遊技盤20には、遊技領域21を流下する遊技球をガイドしたり弾いたりする多数の釘21cが植設されている。
り遊技(普通図柄当り遊技)が実行されるときに、第2始動口ソレノイド24cによって開閉羽根24bが左右に開くことにより、遊技球の入球が容易な開放状態とされる。第2始動口24には、遊技球の入球を検知してその入球数をカウントするための第2始動口スイッチ24a(図4参照)が取り付けられている。第2始動口24は、第2始動口スイッチ24aが遊技球の入球を規定数カウントするか、規定数カウントする前に予め定められた最大開放時間が経過すると閉鎖される。
また、パチンコ機1は、図4に示すように、その制御回路として、主制御装置60と、払出制御装置70と、発射制御装置80と、サブ統合制御装置90と、演出図柄制御装置91と、図示しない電源基板と、を備える。主制御装置60は、CPU60aを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPU60aの他に、処理プログラムやテーブルを記憶するROM60b,処理プログラムの実行に際してデータを一時的に記憶するRAM60c,入出力ポート,通信ポートなどを備える。なお、図示しないが、払出制御装置70や発射制御装置80も同様に、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPUの他に、ROM,RAM,入出力ポート,通信ポートなどを備える。また、パチンコ機1には外部接続端子板65が設けられており、外部接続端子板65により遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータ100へ送信される。
開放を検知する内枠開放スイッチ5a等からの検知信号が裏配線中継端子板64を介して入力される。また、主制御装置60には、普通図柄作動ゲート22への遊技球の通過を検知するゲートスイッチ22a、第1始動口23への遊技球の入球を検知する第1始動口スイッチ23aや、第2始動口24への遊技球の入球を検知する第2始動口スイッチ24a、第1大入賞口25への遊技球の入球を検知する第1大入賞口スイッチ25a、第2大入賞口26への遊技球の入球を検知する第2大入賞口スイッチ26a、特定領域43への遊技球の通過を検知する特定領域通過スイッチ43a、普通入賞口28への遊技球の入球を検知する普通入賞口スイッチ28a等からの検知信号が遊技盤中継端子板61を介して入力される。
らず発射モータ83の駆動を停止し、遊技球を発射させない。
次に、こうして構成されたパチンコ機1における遊技の概要について説明する。図6は、パチンコ機1の仕様を説明する説明図である。本実施例のパチンコ機1では、特別図柄の大当り確率(図柄大当りの確率)は、第1特別図柄,第2特別図柄ともに1/199.8であり、特別図柄の小当り確率は、第2特別図柄で1/7.4である。本実施例では、第1特別図柄の小当り確率は、0%であるから、第1特別図柄で小当りが当選することはない。勿論、第1特別図柄にも小当りが含まれていてもよい。なお、大当り確率が複数の確率の中から所定の操作により選択された確率に設定されるものでもよい。小当り遊技が実行された場合の特定領域43への入球(通過)確率(V入賞率)は、1/1に設定される。このため、小当りが発生すると、実質的に役物大当りが確約される。
終了後に電サポ状態へ移行すると、普通図柄の当選確率が通常状態よりも高くなると共に普通図柄が当選したときの第2始動口24の開放時間が通常状態よりも延長(開放延長状態)される。したがって、遊技者は、右打ちすることにより、第2始動口24に容易に遊技球を入球させることができる。第2始動口24に遊技球が入球すると、第2特別図柄の変動表示が開始される。そして、第2特別図柄が大当り図柄で停止表示されると、図柄大当りとなり、第1大入賞口25を所定回数開放する大当り遊技が実行される。また、第2特別図柄が小当り図柄で停止表示されると、小当りとなり、第2大入賞口26を1.8秒間、1回開放する小当り遊技が実行される。小当り遊技中に第2大入賞口26に入球した遊技球が、特定領域43を通過すると役物大当りとなり、第1大入賞口25を所定回数開放する大当り遊技が実行される。上述したように、小当り遊技中の特定領域43への入球確率は1/1であり、電サポ状態で第2特別図柄が小当り図柄で停止表示されると、実質的に役物大当りが確約されるから、高確率で役物大当りを発生させることができる。また、役物大当りが発生すると、大当り遊技終了後は電サポ状態になるため、小当り(役物大当り)を連続して獲得できるチャンスとなる。
次に、パチンコ機1の動作、特に主制御装置60の動作についてさらに詳細に説明する。図7は、主制御装置60のCPU60aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、パチンコ機1の電源スイッチが操作されたときに実行される。主制御処理は、パチンコ機1の電源投入に必要な電源投入処理を実行した後(S100)、乱数更新処理(S110)と、入賞確認処理(S120)と、始動入賞処理(S130)と、普通図柄遊技処理(S140)と、普通図柄当り遊技処理(S150)と、特別図柄遊技処理(S160)と、小当り遊技処理(S170)と、大当り遊技処理(S180)と、を繰り返し実行することにより行なわれる。なお、本実施例では、S110〜S180の処理に要する時間は約2msecであり、これらの処理は、約2msecの間隔で繰り返し実行される。主制御装置60は、主制御処理の実行により、各種コマンドを担当する制御装置に送信してコマンドに応じた処理を実行させることで、パチンコ機1の全体の遊技を進行させている。
S110の乱数更新処理は、各種判定用乱数を更新する処理である。判定用乱数としては、例えば、始動口(第1始動口23または第2始動口24)への遊技球の入球に基づいて行なわれる当否判定に用いる当否判定用乱数(特別図柄当否判定用乱数)や、当否判定の結果が大当りまたは小当りであった場合に特図表示装置(第1特図表示装置31または第2特図表示装置32)に停止表示させる大当り図柄または小当り図柄の決定に用いる当り図柄決定用乱数,当否判定の結果が外れであった場合に特図表示装置(第1特図表示装置31または第2特図表示装置32)に停止表示させる外れ図柄の決定に用いる外れ図柄決定用乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)の決定に用いる変動パターン決定用乱数、普通図柄作動ゲート22への遊技球の通過に基づいて行なわれる当否判定に用いる普通図柄当否判定用乱数などを挙げることができる。乱数更新処理を終了すると、主制御処理に戻って次の入賞確認処理(S120)に進む。
S120の入賞確認処理は、各種センサ(ゲートスイッチ22aや第1始動口スイッチ23a、第2始動口スイッチ24a、第1大入賞口スイッチ25a、第2大入賞口スイッチ26a、特定領域通過スイッチ43a、普通入賞口スイッチ28aなど)の状態を検出してRAM60cの所定の状態記憶領域に保存する。そして、上述のスイッチのうち賞球に関わるスイッチ(第1始動口スイッチ23a、第2始動口スイッチ24a、第1大入賞口スイッチ25a、第2大入賞口スイッチ26a、普通入賞口スイッチ28a)により遊技球が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定すると、払い出すべき賞球数を演算
して賞球情報としてRAM60cの所定の賞球情報記憶領域に保存する。そして、賞球情報が値0でないときには賞球数指定コマンド(賞球情報)を払出制御装置70に送信して入賞確認処理を終了する。払出制御装置70は、賞球数指定コマンドを受信すると、払出モータ73を駆動して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出スイッチ74により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入球が検知されて主制御装置60から新たな賞球数指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返される。入賞確認処理を終了すると、主制御処理に戻って次の始動入賞処理(S130)に進む。
図8は、始動入賞処理の一例を示すフローチャートである。S130の始動入賞処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、第1始動口スイッチ23aからの検知信号を入力して第1始動口23に遊技球が入球したか否かを判定する(S200)。第1始動口23に遊技球が入球したと判定すると、現在の第1特別図柄の保留数(第1特図保留数)がその上限数(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S202)。第1特別図柄の保留数が上限数よりも少ないと判定したときには、第1特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に第1特図保留数表示装置33の表示を更新し(S204)、第1特別図柄の判定用乱数を取得してRAM60cの所定の判定用乱数記憶領域に格納する(S206)。ここで、S206で取得される判定用乱数としては、上述した大当り判定用乱数や当り図柄決定用乱数、外れ図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ決定用乱数など第1特別図柄の変動遊技の進行に関する情報を挙げることができる。次に、取得した判定用乱数に基づいて先読み判定処理を実行する(S208)。ここで、先読み判定処理は、S206で取得した判定用乱数(大当り判定用乱数、当り図柄決定用乱数、外れ図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ決定用乱数)に基づいて第1特別図柄を変動表示する直前に行なわれる判定に先立って当該判定用乱数に基づいて行なう処理であり、本実施例では、大当り判定用乱数の確認を行なう。また、確認の結果、大当りに該当するものであった場合には当り図柄決定用乱数を用いていずれの大当り図柄に該当するかの確認を行なってもよい。また、変動パターン決定用乱数やリーチ決定用乱数の確認を行なってもよく、いずれの変動パターンに該当するかやリーチになるか否か、いずれの種類のリーチに該当するかなどを確認してもよい。そして、第1特別図柄先読み判定コマンドをサブ統合制御装置90に送信すると共に(S210)、第1特別図柄保留数指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S212)、S214の処理に進む。第1特別図柄先読み判定コマンドには、S208の先読み判定に係る確認の結果などが含まれる。なお、遊技状態に応じて先読み判定処理を行なうか否かが異なるものなどとしてもよく、先読み判定処理を行なわない場合には、S208,S210の処理を省略すればよい。また、先読み判定コマンドに確認結果を含むものに限られず、取得した各判定用乱数の情報を含むものとし、そのコマンドを受信したサブ統合制御装置90がS208の先読み判定処理を実行するものなどとしてもよい。また、第1特別図柄保留数指示コマンドには、演出図柄表示装置37に第1保留図柄372aを表示させるための第1特別図柄の保留数に関する情報が含まれる。なお、S200で第1始動口23に遊技球が入球していないと判定したり、S202で第1特別図柄の保留数が上限数に達していると判定すると、S204〜S212の処理をスキップして次のS214の処理に進む。
なく実行することができる。
図9は、普通図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。S140の普通図柄遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、普通電動役物が作動中(第2始動口24が開放動作中)であるか否かを判定する(S300)。普通電動役物が作動中であると判定すると、普通図柄遊技処理を終了する。普通図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS150の普通図柄当り遊技処理に進む。一方、普通電動役物が作動中でないと判定すると、普通図柄が変動表示中であるか否か(S302)、普通図柄の確定図柄の表示時間中であるか否か(S304)、をそれぞれ判定する。普通図柄が変動表示中でなく、その確定図柄の表示時間中でもないと判定すると、普通図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する(S306)。普通図柄の保留数が値0よりも多くない、すなわち値0であると判定すると、普通図柄遊技処理を終了する。一方、普通図柄の保留数が値0よりも多いと判定すると、判定用乱数記憶領域に記憶されている普通図柄当否判定用乱数のうち最も古いものを読み出し(S308)、普通図柄の変動表示を行なうための普通図柄変動表示関連処理を実行して(S310)、普通図柄遊技処理を終了する。以下、S310の普通図柄変動表示関連処理の詳細について図10のフローチャートを用いて説明する。
処理を行なう(S314)。そして、確定図柄表示時間(例えば0.7秒)が経過したか否かを判定する(S316)。確定図柄表示時間が経過していないと判定すると、普通図柄遊技処理を一旦終了する。普通図柄の確定図柄が表示された後に、普通図柄遊技処理が実行されると、S304で確定図柄の表示時間中であると判定するため、再びS316で確定図柄表示時間が経過したか否かを判定し、確定図柄表示時間が経過したと判定すると、確定図柄の表示を終了する(S318)。
図11は、普通図柄当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。S150の普通図柄当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、第2始動口24が開放中であるか否かを判定する(S380)。第2始動口24が開放中でないと判定すると、普通図柄当り遊技処理を終了する。一方、第2始動口24が開放中であると判定すると、第2始動口スイッチ24aからの検知信号に基づいて第2始動口24に遊技球が規定数(例えば1個)入球したか否かを判定する(S382)。第2始動口24に遊技球が規定数入球していないと判定すると、第2始動口24を開放してからの経過時間(開放時間)が普通図柄遊技処理で設定された最大開放時間(0.2秒の短時間taまたは6.0秒の長時間tb)に達しているか否かを判定する(S384)。第2始動口24の開放時間が最大開放時間に達していないと判定すると、第2始動口24の開放を維持したまま普通図柄当り遊技処理を一旦終了する。S382で第2始動口24に遊技球が規定数入球したと判定したり、S384で最大開放時間に達したと判定すると、第2始動口24を閉鎖して(S386)、普通図柄当り遊技処理を終了する。普通図柄当り遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次の特別図柄遊技処理(S160)に進む。
図12および図13は、特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。S160の特別図柄遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、大当りフラグが値1である(大当り遊技中である)か否か、小当りフラグが値1である(小当り遊技中である)か否かを判定する(S400)。大当りフラグおよび小当りフラグのいずれかが値1である、すなわち大当り遊技中であるか小当り遊技中であると判定すると、特別図柄遊技処理を終了する。なお、特別図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次の小当り遊技処理(S170)に進む。一方、大当りフラグおよび小当りフラグがいずれも値1でない、すなわち大当り遊技中でも小当り遊技中でもないと判定すると、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中であるか否か(S402)、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかの確定図柄が表示中であるか否か(S404)、をそれぞれ判定
する。第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中ではなく確定図柄の表示中でもないと判定すると、第2特別図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する(S406)。第2特別図柄の保留数が値0よりも多いと判定すると、判定用乱数記憶領域に記憶されている第2特別図柄の判定用乱数のうち最も古いものを読み出し(S408)、第2特別図柄の変動表示を行なうための変動表示関連処理を実行する(S410)。
演出図柄表示装置37で図柄変動演出が開始されるように演出図柄制御装置91に制御コマンドを送信する。第1特別図柄変動指示コマンドには、当否判定の結果や特別図柄の変動パターン(変動時間)、確定図柄(大当り図柄、外れ図柄)などが含まれる。
間よりも短時間の特定変動パターンを決定する(S570)。特定変動パターンの変動時間は、1秒未満(例えば0.7秒など)の極短時間に定められている。
図16および図17は、小当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。S170の小当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、小当りフラグが値1(ON)であるか否かを判定する(S600)。小当りフラグが値1でなく値0(OFF)であると判定すると、小当り遊技処理を終了する。小当り遊技処理を終了すると、次のS180の大当り遊技処理に進む。一方、小当りフラグが値1であると判定すると、小当り開始インターバル中であるか否か(S602)、第2大入賞口26が開放中であるか否か(S604)、特定領域43が有効中であるか否か(S606)、小当り終了演出が実行中であるか否か(S608)、をそれぞれ判定する。S602〜S608のいずれの判定も否定的な判定であれば、小当り開始インターバルを開始して(S610)、小当り遊技処理を一旦終了する。なお、小当り開始インターバルの開始に伴い小当り開始コマンドをサブ統合制御装置90に送信する。小当り開始インターバルを開始すると、次に小当り遊技処理が実行されるときに、S602で小当り開始インターバル中であると判定されるため、次に、小当り開始インターバル時間が経過したか否かを判定する(S612)。小当り開始インターバル時間が経過していないと判定すると、小当り遊技処理を一旦終了し、小当り開始インターバル時間が経過したと判定すると、第2大入賞口ソレノイド26cの駆動により第2大入賞口26を開放すると共に(S614)、特定領域43を有効化して(S616)、小当り遊技処理を終了する。なお、上述したように、開放された第2大入賞口26に入球した遊技球が、1/1の確率で特定領域43を通過するような開閉パターンで振分羽根42が作動する。第2大入賞口26を開放すると、次に小当り遊技処理が実行されるときに、S604で第2大入賞口26が開放中であると判定されるため、次に第2大入賞口スイッチ26aからの検知信号に基づいて第2大入賞口26への遊技球の入球数が規定数(実施例では10個)に達しているか否か(S618)、第2大入賞口26を開放してからの経過時間(開放時間)が最大開放時間(実施例では6秒)に達している否か(S620)、をそれぞれ判定する。なお、小当り遊技は、第2大入賞口26を1回だけ開放するものに限られず、通じて最大開放時間を限度に複数回開放するものでも構わない。第2大入賞口26への遊技球の入球数が規定数に達しておらず、第2大入賞口26の開放時間が最大開放時間にも達していないと判定すると、第2大入賞口26の開放を維持したまま小当り遊技処理を一旦終了する。一方、第2大入賞口26への遊技球の入球数が規定数に達したと判定したり、当該入球数が規定数に達していなくても第2大入賞口26の開放時間が最大開放時間に達したと判定すると、第2大入賞口26を閉鎖して(S622)、小当り遊技処理を終了する。
図18および図19は、大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。S180の大当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、大当りフラグが値1(ON)であるか否かを判定する(S700)。大当りフラグが値1でなく値0であると判定すると、大当り遊技処理を終了する。一方、大当りフラグが値1であると判定すると、第1大入賞口25が開放中であるか否かを判定する(S702)。第1大入賞口25が開放中でないと判定すると、大当り開始インターバル中であるか否か(S704)、大当り遊技終了演出中であるか否か(S706)、開放間インターバル中であるか否か(S708)、をそれぞれ判定する。S704〜S708のいずれも否定的な判定がなされると、大当り開始インターバルを開始して(S710)、大当り遊技処理を終了する。大当り開始インターバルは、大当り開始コマンドをサブ統合制御装置90に送信することにより行なう。大当り開始コマンドには、開始する大当り遊技が図柄大当りであるか役物大当りであるかや、図柄大当りの場合の大当り図柄の種類を含む。大当り開始インターバルを開始すると、次に大当り遊技処理が実行されたときに、S704で大当り開始インターバル中であると判定されるため、大当り開始インターバル時間が経過したか否かを判定する(S712)。大当り開始インターバル時間が経過していないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了し、大当り開始インターバル時間が経過したと判定すると、第1大入賞口ソレノイド25cの駆動により第1大入賞口25を開放して(S714)、大当り遊技処理を終了する。
第1大入賞口25が開放中であると判定されるため、第1大入賞口スイッチ25aからの検知信号に基づいて第1大入賞口25への遊技球の入球数が規定数(実施例では10個)に達したか否か(S716)、第1大入賞口25を開放してからの経過時間(開放時間)が最大開放時間(実施例では28秒)に達したか否か(S718)、をそれぞれ判定する。第1大入賞口25への遊技球の入球数が規定数に達しておらず、第1大入賞口25の開放時間が最大開放時間にも達していないと判定すると、第1大入賞口25の開放を維持したまま大当り遊技処理を一旦終了する。一方、第1大入賞口25への遊技球の入球数が規定数に達したと判定したり、当該入球数が規定数に達していなくても第1大入賞口25の開放時間が最大開放時間に達したと判定すると、開放中の第1大入賞口25を閉鎖し(S720)、今回のラウンド遊技が最終ラウンドであるか否かを判定する(S722)。大当り遊技のラウンド数は、図柄大当りした場合の大当り図柄や小当りから役物大当りした場合の小当り図柄によって設定されるため、今回のラウンド遊技が最終ラウンドであるか否かの判定は、ラウンド遊技の繰り返し回数が大当り図柄または小当り図柄に応じて定まる回数に達しているか否かを判定することにより行なわれる。今回のラウンド遊技が最終ラウンドでないと判定すると、開放間インターバルを発生させて(S724)、大当り遊技処理を終了する。開放間インターバルが発生すると、次に大当り遊技処理が実行されたときに、S708で開放間インターバル中であると判定されるため、開放間インターバル時間が経過したか否かを判定する(S726)。開放間インターバル時間が経過していないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了し、開放間インターバル時間が経過したと判定すると、第1大入賞口25を開放して(S714)、大当り遊技処理を終了する。
確定表示時間に第2時間T2が設定される実施例のタイムチャートの一例を示す説明図である。図20,図21は、いずれも大当り遊技の終了時に電サポカウンタに値7が設定された場合であり、最終変動の1つ前の変動表示が終了すると(時刻t10)、第1時間T1が経過した時刻t11から最終変動パターンによる最終変動を開始して、時刻t13で変動表示が終了する。また、最終変動の変動表示が終了する前の時刻t12で、普通図柄が当りとなり普通電動役物が作動を開始して第2始動口24が開放される場合を示す。この第2始動口24の開放は、電サポフラグが値0となる前であるから、電サポ状態中の長時間tbが最大開放時間に設定されて、第2始動口24は時刻t14で閉鎖される。
図柄変動演出処理では、サブ統合制御装置90のCPU90aは、まず、特別図柄遊技処理(第2特別図柄変動表示関連処理)のS576で主制御装置60により送信される変動指示コマンド(第2特別図柄変動指示コマンド)を受信したか否かを判定する(S800)。変動指示コマンドを受信したと判定すると、今回の変動指示コマンドに含まれる特別図柄の変動パターンが特定変動パターンであるか否かを判定し(S802)、特定変動パターンでないと判定すると、今回の変動指示コマンドに含まれる当否判定結果が当り(
大当りまたは小当り)であるか否かを判定する(S804)。当否判定結果が当りであると判定すると、演出図柄の停止図柄に当り図柄を決定し(S806)、当否判定結果が外れであると判定すると、演出図柄の停止図柄に外れ図柄を決定する(S808)。勿論、当否判定結果が大当りの場合に演出図柄の停止図柄に大当り図柄を決定し、当否判定結果が小当りの場合に演出図柄の停止図柄に小当り図柄を決定してもよい。次に、受信した変動指示コマンドに含まれる特別図柄の変動パターンが最終変動パターンであるか否かを判定する(S810)。特別図柄の変動パターンが最終変動パターンでないと判定すると、特別図柄の変動パターンおよび当否判定の結果に応じて通常の演出パターン(当り演出パターン,外れ演出パターン)を決定して(S812)、演出図柄表示装置37で演出図柄の変動演出を開始する(S814)。
における確定表示時間(確定表示の表示時間)を、電サポ状態における第2始動口24の最大開放時間である長時間tb以上の第2時間T2に設定するため、最終変動が終了して電サポ状態が終了してから次に特別図柄の変動表示が開始される際に第2始動口24を遊技球の入球が困難な状態としておくことができる。このため、電サポ状態が終了したにも拘わらず第2始動口24への入球に基づく保留が記憶されるのを抑制することができる。したがって、第2始動口24への入球に基づく第2特別図柄の変動回数が、電サポ状態の終了条件となる特別図柄の変動回数(大当り遊技終了時の電サポカウンタの設定値)と、最終変動時の最大保留数(4個)との和として想定される回数を超えるのを抑えて、遊技利益が設計値と乖離するのを防止し、正常な遊技性能を発揮することができる。
個々の保留記憶の特定変動に応じて演出図柄の変動演出を行なうものとしてもよい。その場合、最終変動が外れであっても、保留記憶に当りがあれば、最終変動の図柄停止時に当り発生を示唆する演出を行なうものなどとすればよい。
回など)実行されるまで継続する。なお、特別図柄の当りに、大入賞口の開放時間が大当り遊技よりも短い小当り遊技が実行される小当りを含めてもよく、特別図柄の小当り確率は、遊技状態に拘わらず第1特別図柄,第2特別図柄ともに1/50などとしてもよい。
ための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
第1特別図柄保留数表示装置(第1特図保留数表示装置)、34 第2特別図柄保留数表示装置(第2特図保留数表示装置)、35 普通図柄表示装置(普図表示装置)、36
普通図柄保留数表示装置(普図保留数表示装置)、37 演出図柄表示装置、371L,371C,371R 演出図柄(疑似図柄)、372a 第1保留図柄、372b 第2保留図柄、373 キャラクタ図柄、374 味方キャラクタ、375 オブジェクト、38 センター役物、40 振分装置、41 ワープ出口、42 振分羽根、42c 振分ソレノイド、43 特定領域、43a 特定領域通過スイッチ、44 非特定領域、50 CRユニット、51 CRユニット端子板、52 精算表示装置、53 球貸ボタン、53a 球貸スイッチ、54 精算ボタン、54a 精算スイッチ、60 主制御装置、60a CPU、60b ROM、60c RAM、61 遊技盤中継端子板、62
図柄表示装置中継端子板、63 演出中継端子板、64 裏配線中継端子板、65 外部接続端子板、70 払出制御装置、71 払出中継端子板、73 払出モータ、74 払出スイッチ、75 満杯スイッチ、76 球切れスイッチ、80 発射制御装置、81
発射停止スイッチ、82 タッチスイッチ、83 発射モータ、90 サブ統合制御装置、90a CPU、90b ROM、90c RAM、91 演出図柄制御装置、100 ホールコンピュータ。
Claims (5)
- 始動口への遊技球の入球に基づいて取得される判定用情報を保留として所定数まで記憶する保留記憶手段と、
前記判定用情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
図柄を変動表示させて、前記当否判定の結果を示す停止図柄で確定表示させる図柄変動遊技を実行する図柄変動遊技実行手段と、
前記図柄変動遊技において、前記当否判定の結果が大当り結果を示す停止図柄で前記図柄が停止表示されると、大当り遊技を実行する当り遊技実行手段と、
を備える遊技機であって、
前記始動口として、所定条件の成立に基づく可動部材の作動により遊技球の入球可能性が高まる可変始動口を備え、
前記大当り遊技の終了後の遊技状態として前記可変始動口への遊技球の入球頻度が通常状態よりも高い特典遊技状態を設定可能で、該特典遊技状態で所定回数の前記図柄変動遊技が実行されると該特典遊技状態を終了させる遊技状態設定手段と、
少なくとも前記特典遊技状態中の前記所定回数目の前記図柄変動遊技における確定表示の表示時間を、該特典遊技状態中に前記所定条件の1回の成立に伴う前記可動部材の作動開始から作動終了までの作動時間以上となる時間に設定する表示時間設定手段と、
を備える遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機であって、
前記図柄変動遊技における確定表示の表示時間として、複数の表示時間を有し、
前記表示時間設定手段は、前記特典遊技状態中の前記所定回数目以外の前記図柄変動遊技における確定表示の表示時間を、前記複数の表示時間のうち前記作動時間未満の時間に設定し、前記所定回数目の前記図柄変動遊技における確定表示の表示時間を、前記複数の表示時間のうち前記作動時間以上の時間に設定する
遊技機。 - 請求項1または2に記載の遊技機であって、
内部に特定領域を有する大入賞口と、
前記始動口として、遊技球の入球可能性が一定の第1始動口および前記可変始動口としての第2始動口と、を備え、
前記当り遊技実行手段は、前記当否判定の結果が小当り結果を示す停止図柄で前記図柄が停止表示されると、前記大入賞口を入球可能状態とする小当り遊技を実行し、該小当り遊技において前記特定領域を遊技球が通過すると前記大当り遊技を実行し、
前記当否判定で小当りとなる確率は、前記第1始動口への入球に基づく当否判定よりも、前記第2始動口への入球に基づく当否判定で高くなるように定められている
遊技機。 - 請求項1または2に記載の遊技機であって、
前記始動口として、遊技球の入球可能性が一定の第1始動口および前記可変始動口としての第2始動口を備え、
前記遊技状態設定手段は、前記大当り遊技の終了後に前記所定回数の前記図柄変動遊技が実行されるまで、前記当否判定で大当りと判定する確率が通常状態よりも高い高確率状態を設定可能であり、
前記高確率状態が設定される確率は、前記第1始動口への入球に基づく前記大当り遊技の終了後よりも、前記第2始動口への入球に基づく前記大当り遊技の終了後の方が高くなるように定められている
遊技機。 - 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機であって、
前記当否判定手段の当否判定に先立って、前記判定用情報を確認する先読み手段と、
前記所定回数目の前記図柄変動遊技の実行時に前記保留記憶手段に記憶されている前記判定用情報についての前記先読み手段による確認結果に基づいて、先読み演出を実行する先読み演出実行手段と、
を備える遊技機。
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