JP2021065417A - 呼吸補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化、軽量化が可能であり、貯留させる水全体を熱することなく素早く十分な加湿が可能な加湿装置、及び、呼吸補助装置を提供する。【解決手段】使用者Uの鼻部近傍または/および口部近傍に配置されて送気ガスを使用者Uの呼吸器へ供給する呼吸インターフェース20と、送気ガスに水蒸気を付加させる加湿装置15と、加湿装置15において水蒸気を含ませた送気ガスの送気ガス出口と呼吸インターフェース20とを接続して送気ガスを使用者Uへ導く呼吸回路13と、を備え、加湿装置15は、液体状態の水を供給する水供給部と、電磁誘導により渦電流を生じさせる送電コイルと、渦電流によって加熱されて水を水蒸気とする発熱体とを有し、発熱体は、水供給部から供給される水に接触する水接触領域と、送気ガスに接触して、水蒸気を送気ガスへ付加するガス接触領域とを有し、呼吸回路13の長さが1m以内であることを特徴とする呼吸補助装置1。【選択図】図1

Description

本発明は使用者の呼吸補助を行う呼吸補助装置に関する。
使用者の気道に接続して、換気を調節又は補助するように設計された自動的換気装置が医療の現場において広く使用されており、睡眠時無呼吸症候群に対する治療であるCPAP療法(Continuous Positive Airway Pressure:経鼻的持続陽圧呼吸療法)に使用される呼吸補助装置も含まれる。
気道に乾燥したガスを送気し続けると使用者に不快感を引き起こし、場合によっては気道へ損傷を与えるきっかけにもなり得る。そこで呼吸補助装置には、送気ガスへ水分を付加する加湿装置を接続する。
従来、呼吸補助装置に使用される加湿装置は、発熱体(ヒータープレート)で貯水槽に入れた水全体を加熱して蒸発させる方式のものが多かった(例えば、特許文献1参照)。
図12(A)は、従来の呼吸補助装置101の概念図である。呼吸補助蔵置101は、加熱蒸発方式を採用する加湿装置105を備える。加湿装置105は、ベンチレーター110から送気される送気ガスを送気ガス入口部115から取り入れ、加温加湿して送気ガス出口部120から吸気側呼吸回路127へと送り出す。送気ガスは蛇管130を通って呼吸インターフェース135から使用者Uへと送気される。呼気は呼気側呼吸回路125を通じて外界に放出される。
さてこのとき送気ガス入口部115から送気される送気ガスは、吸気側呼吸回路127における熱損失によって温度が下がってしまうと結露してしまい、細菌が発生しやすいという課題を生じる。このため、吸気側呼吸回路127にはヒーター123を備えることで送気ガスの温度を下げないようにする。
図12(B)は、従来の加湿装置105の説明図である。加湿装置105は筐体内部に液体(水)155を貯留する。液体(水)155は発熱体150によって加熱蒸発される。発熱体150は、例えば電気抵抗体(図示省略)を有して電源160から電流を流すことで加熱される。
具体的には、送気ガス入口部115から流入する送気ガスは加湿空間145において、液体(水)155の表面から蒸発した水蒸気を含み、加湿された後に送気ガス出口部120から、呼吸回路を通じて使用者Uの気道へと送られる。このとき送気ガス出口温度測定部140で送気ガスの出口温度が測定され、使用者Uの気道において適切な温度及び湿度となるように発熱体150へ投入される電力が制御される。
特表2009−504277号公報
しかし、特許文献1記載の技術では、貯水槽全体の水の温度を上昇させなければ、十分な量の水蒸気を発生させることができない。このためエネルギー消費量が多く、加湿が可能になるまで長い時間、例えば30分間程度の時間が掛かる。また熱水を多く貯留しなければならないので小型化も難しい。また多くの熱水を貯留する必要があるので、加湿装置を倒すことで熱水が漏れ、使用者等が熱傷を負う危険も大きい。したがって加湿装置を使用者から離れた場所に配設せざるをえない。具体的には加湿装置と呼吸インターフェースの間の呼吸回路の長さを、例えば1mよりも大きくせざるをえず、そのために呼吸回路からの熱損失が大きくなり、送気ガスの温度低下に伴う結露を防ぐためのヒーターを省略することも困難である。将来、呼吸補助装置は在宅医療で用いられる機会が多くなると考えられており、その意味でも医療従事者以外の家族が扱うには不便である。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、小型化、軽量化が可能であり、貯留させる水全体を熱することなく素早く十分な加湿が可能な加湿装置、及び、呼吸補助装置の提供を目的とする。
(1)使用者の鼻部近傍または/および口部近傍に配置されて送気ガスを前記使用者の呼吸器へ供給する呼吸インターフェースと前記送気ガスに水蒸気を付加させる加湿装置と前記加湿装置において前記水蒸気を含ませた前記送気ガスの送気ガス出口と前記呼吸インターフェースとを接続して前記送気ガスを前記使用者へ導く呼吸回路と、を備え前記加湿装置は、液体状態の水を供給する水供給部と電磁誘導により渦電流を生じさせる送電コイルと前記渦電流によって加熱されて前記水を水蒸気とする発熱体と、を有し前記発熱体は前記水供給部から供給される前記水に接触する水接触領域と前記送気ガスに接触して、前記水蒸気を前記送気ガスへ付加するガス接触領域とを有し前記呼吸回路の長さが1m以内であることを特徴とする呼吸補助装置を提供する。
電磁誘導により加熱される発熱体へ水を供給することで加熱水蒸気を発生させる加熱方法を用いることで、熱水を多量に貯留する必要の無い加湿装置を実現できる。
上記(1)に記載する発明によれば、小型軽量であり、且つ、安全な加湿装置を備える呼吸補助装置が実現できるので、加湿装置と使用者が着用する呼吸インターフェースとの間の呼吸回路の長さを短くすることが可能になり、呼吸回路内で送気ガスが結露することを防ぐための結露防止用ヒーターを省くことができるという極めて優れた効果を奏する。
(2)本発明は、前記水を溜める水タンクを備え、前記水接触領域と前水タンクに溜められる前記水が直接接触し、前記水接触領域と前記水タンクにより前記水が密閉されることを特徴とする上記(1)に記載の呼吸補助装置を提供する。
上記(2)に記載する発明によれば、水接触領域と水タンクにより水が密閉されるので、熱水で使用者が熱傷を負う可能性が極めて低くなるという優れた効果を奏する。
(3)本発明は、前記水を溜める貯留部を備え、前記貯留部に溜められる前記水と前記送気ガスは直接接触しないことを特徴とする上記(1)に記載の呼吸補助装置を提供する。
従来の加湿装置では、貯留された熱水の表面から水蒸気を多量の送気ガスに含ませるため、貯留部に溜められた水と送気ガスは広い水面を介して直接接触することが必須であった。電磁誘導により加熱される発熱体へ水を供給することで加熱水蒸気を発生させる加熱方法を用いるので、貯留部に多量の熱水を溜める必要がない。
上記(3)に記載する発明によれば、貯留部の水と送気ガスは直接接触しないので、加湿装置からの熱水で使用者が熱傷を負う可能性が極めて低くなるという優れた効果を奏する。
(4)本発明は、前記貯留部から水供給配管を介して前記水接触領域へ供給されることを特徴とする上記(3)に記載の呼吸補助装置を提供する。
上記(4)に記載する発明によれば、水接触領域と貯留部に溜められる水は直接接触せず、水は貯留部から水供給配管を介して水接触領域へ供給されるので、貯留部が外界と隔離されることで細菌が繁殖しにくくなり、衛生的な加湿装置を備える呼吸補助装置が実現できるという優れた効果を奏する。
(5)本発明は、前記水供給部は、前記発熱体における前記水の気化容量より少ない水量を供給することを特徴とする上記(4)に記載の呼吸補助装置を提供する。
上記(5)に記載する発明によれば、水接触領域近傍に液体状態の水が滞留することがないので、細菌が繁殖しにくく衛生的に良好な状態が保ちやすいという優れた効果を奏する。
(6)前記発熱体は金属を含み、前記水蒸気を通過させることが可能な多孔状に構成される金属多孔体であることを特徴とする上記(1)乃至上記(5)のうちのいずれかに記載の呼吸補助装置を提供する。
金属多孔体は電気伝導性を有する。上記(6)に記載する発明によれば、送電コイルから電磁誘導現象によって金属多孔体に電流が流れることで抵抗加熱が生じ、水を効率的に気化させることができるという優れた効果を奏する。
(7)前記発熱体は中空部を有する筒形であり、前記送気ガスは前記中空部を通過する際に、前記ガス接触領域から前記水蒸気を付加されることを特徴とする上記(1)乃至上記(6)のうちのいずれかに記載の呼吸補助装置を提供する。
上記(7)に記載する発明によれば、送気ガスが中空部を通過する際に水蒸気を付加されるため流路抵抗が小さい加湿装置が実現でき、送風機のパワーも小さなもので十分なので全体として小型軽量で低消費電力な呼吸補助装置を実現できるという優れた効果を奏する。
(8)前記発熱体と前記送電コイルは、電気的絶縁及び液体状態の水の隔離をおこなう絶縁部を介して配置されることを特徴とする上記(1)乃至上記(7)のうちのいずれかに記載の呼吸補助装置を提供する。
上記(8)に記載する発明によれば、電磁誘導現象を用いて発熱部へエネルギーを付与する送電コイルと発熱体が絶縁部によって電気的に、また物理的に隔離絶縁されているので、水分によるショートなどの事故が起きる可能性が低くなるという優れた効果を奏する。
(9)前記絶縁部は筒形であり、前記発熱体の外周側に前記絶縁部が配置され、前記絶縁部の外周側に前記送電コイルが配置されることを特徴とする上記(8)に記載の呼吸補助装置を提供する。
上記(9)に記載する発明によれば、筒形の発熱体内を送気ガスが通過することができるので、効率よく水蒸気を送気ガスに付加させることができ、流路抵抗が小さい加湿装置が実現でき、送風機のパワーも小さなもので十分なので全体として小型軽量で低消費電力な呼吸補助装置を実現できるという優れた効果を奏する。
本発明の請求項1から請求項9に記載する呼吸補助装置によれば、小型軽量であり、且つ、安全な加湿装置を備える呼吸補助装置が実現できるので、加湿装置と使用者が着用する呼吸インターフェースとの間の呼吸回路の長さを短くすることが可能になり、呼吸回路内で送気ガスが結露することを防ぐための結露防止用のヒーターを省くことができるという極めて優れた効果を奏し得る。
本発明の第一実施形態に係る呼吸補助装置の説明図である。 本発明の第一実施形態に係る呼吸補助装置における加湿装置の説明図である。 (A)加湿装置における貯留部、発熱体、及び、送電コイルの断面図である。(B)発熱体の加熱原理を説明する説明図である。 (A)本発明の第二実施形態に係る呼吸補助装置における加湿装置の貯留部、発熱体、及び、送電コイルの断面図である。(B)本発明の第三実施形態に係る呼吸補助装置における加湿装置の貯留部、発熱体の断面図である。(C)本発明の第一実施形態から第三実施形態に係る呼吸補助装置1における加湿装置15への水供給方法の説明図である。 実施例に係る呼吸補助装置における加湿装置の説明図である。 (A)本発明の第四実施形態に係る呼吸補助装置における加湿装置の筐体内部の説明図である。(B)加湿装置の断面図である。 (A)本発明の第四実施形態に係る呼吸補助装置における加湿装置の説明図である。(B)本発明の第五実施形態に係る呼吸補助装置における加湿装置の説明図である。 (A)本発明の第四実施形態に係る呼吸補助装置における加湿装置を構成するエネルギー供給部と加湿部が分離する動作を示す説明図である。(B)本発明の第五実施形態に係る呼吸補助装置における加湿装置を構成するエネルギー供給部と加湿部が分離する動作を示す説明図である。(C)本発明の第四実施形態に係る呼吸補助装置における加湿装置の筐体内の加湿空間を解放して加湿部のみを分離してメンテナンスする態様を示す説明図である。 (A)本発明の第六実施形態に係る呼吸補助装置における加湿装置の筐体内部を説明する説明図である。(B)加湿装置の筐体の断面図である。 (A)本発明の第七実施形態に係る呼吸補助装置における加湿装置の説明図である。(B)本発明の第七実施形態の変形実施例に係る呼吸補助装置における加湿装置の断面図である。(C)本発明の第七実施形態に係る呼吸補助装置の説明図である。 (A)本発明の第八実施形態に係る呼吸補助装置における加湿装置の説明図である。(B)加湿装置の断面図である。 (A)従来の呼吸補助装置の概念図である。(B)従来の加湿装置の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図11は発明を実施する形態の一例であって、図中、同一の符号を付した部分は同一物を表わす。なお、各図において一部の構成を適宜省略して、図面を簡略化する。そして、部材の大きさ、形状、厚みなどを適宜誇張して表現する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る呼吸補助装置1の説明図である。呼吸補助装置1は、全体の制御等をおこなう制御装置5等を有する本体3と、送気ガスに水分を付加する加湿装置15と、送気ガスを使用者Uに導く呼吸回路13と、使用者Uにガスを供給する呼吸インターフェース20を備える。本体3は、送気ガスの流量や温度を制御する制御装置5と、送気ガスの流量を測定する流量センサ7と、送気するガスを空気吸込口11から吸い込んで呼吸回路13へ送り出す送風機(ブロワ)9を有する。加湿装置15以外の部材は、従来の呼吸補助装置1と同様の構成なので詳細な記載は省略する。
具体的には、呼吸補助装置1は、使用者Uの鼻部近傍または/および口部近傍に配置されて送気ガスを使用者の呼吸器へ供給する呼吸インターフェース20と、送気ガスに水蒸気を付加させる加湿装置15と、加湿装置15において水蒸気を含ませた送気ガスの送気ガス出口22(後述する図2参照))と呼吸インターフェース20とを接続して送気ガスを使用者Uへ導く呼吸回路13とを備え、加湿装置15は、液体状態の水を供給する水供給部(後述する図4(C)参照)と、電磁誘導により渦電流を生じさせる送電コイル33と、渦電流によって加熱されて水を水蒸気とする発熱体23(後述する図2参照)とを有し、発熱体23は、水供給部50(後述する図4(C)参照)から供給される水に接触する水接触領域42と、送気ガスに接触して、水蒸気を送気ガスへ付加するガス接触領域44とを有し、呼吸回路13の長さが1m以内であることを特徴とする。呼吸回路13の長さは50cm以下が望ましい。
呼吸回路13内での結露を防ぐためには、加湿装置15の送気ガス出口22から送気される送気ガスについて、呼吸インターフェース20近傍においては、37℃、相対湿度85%〜90%であることが好ましく、加湿装置15と呼吸インターフェース20の間の呼吸回路13での温度低下は5℃以内であることが望ましい。呼吸回路13には結露防止用のヒーターを設けない。
なお制御装置5はCPU、RAMおよびROMなどから構成され、各種制御を実行する。CPUはいわゆる中央演算処理装置であり、各種プログラムが実行されて様々な機能を実現する。RAMはCPUの作業領域、記憶領域として使用され、ROMはCPUで実行されるオペレーティングシステムやプログラムを記憶する。
図2には、本発明の第一実施形態に係る呼吸補助装置1における加湿装置15の説明図を示す。加湿装置15は、液体状態の水27を貯留する水タンク31と、水27に接触される発熱体23と、水を加熱する加熱部40(後述する図3(A)を参照)とを備え、発熱体23は液体状態の水を通過させず、且つ、水蒸気は通過可能である。また発熱体23は、水タンク31の少なくとも一部であり、発熱体23は、水タンク31において鉛直方向上向きの場所に配設されてよい。
発熱体23は、薄いプレート状の金属を含み、水蒸気が通過可能な複数の貫通孔を有することを特徴とする。材質としては例えばステンレスが望ましい。微細貫通孔はエッチングで形成してもよく、いわゆるパンチングメタルであってもよい。微細貫通孔の直径は0.3mm以下が望ましい。また発熱体23の表面の少なくとも一部は撥水性を有し、例えばフッ素系の合成樹脂によりコーティングされていることが好ましい。このような構成にすることで、微細貫通孔を通じて発熱体23から水タンク31の水が外部に漏れ出しにくい。
水タンク31は、例えば合成樹脂製であることが望ましい。また水タンク31は満水状態を維持されることが好ましい。水タンク31には水を供給するために導管29が配設される。
発熱体23には、水27が、常に直接接触することが望ましい。
具体的には、加湿装置15は、水27を溜める水タンク31を備え、水接触領域42と水タンク31に溜められる水27が直接接触し、水接触領域42と水タンクにより水27が密閉される。
水タンク31の下部には発熱体23と対向する位置に送電コイル33が配設される。送電コイル33は導線(図示省略)によりインバータ(図示省略)へ接続され、例えば20〜90キロヘルツの交流電流が印加される。
次に、上記した加湿装置15の動作を説明する。
送気ガス入口21から流入した送気ガスは、加湿室25において発熱体23から出る水蒸気を含んで加湿され、送気ガス出口22から呼吸回路13(図1参照)へと導かれる。
図3(A)は、加湿装置15における水タンク31、発熱体23、及び、送電コイル33の断面図である。発熱体23は金属を含み、送電コイル33からの磁場の変動による電磁誘導で渦電流が発生し、発熱体23が持つ電気抵抗により加熱される。すなわち加熱部40は、発熱体23と送電コイル33と、送電コイル33に交流電流を印加する電源、インバータ(図示省略)を備える。
言い換えると、加湿装置15の加熱部40は、誘導加熱の原理を用いることで、水タンク31に貯留され、発熱体23に接触する水27を加熱する。
なお発熱体23と送電コイル33の距離Dは1cm以下であることが好ましい。
図3(B)は、加熱部40の加熱原理を説明する説明図である。発熱体23は、この場合、金属の網状である。インバータから交流電流が送電コイル33に印加され、磁力線Mが送電コイル33の面に対して垂直に発生する。磁場の大きさが交流電流の変動により変動し、発熱体23に渦電流Eを生じる。そして発熱体23が持つ電気抵抗により発熱体23そのものが加熱される。
図4(A)には、本発明の第二実施形態に係る呼吸補助装置1における加湿装置15の水タンク31、発熱体23、及び、送電コイル33の断面図を示す。本実施形態においては、発熱体23は発熱体41と水漏れ防止部43を備え、接触部41は金属網状であり、水接触領域42に含まれる。水漏れ防止部43の材質は、例えば和紙やシリコーンスポンジであり、汚れたら交換可能であることが好ましい。本実施形態においては、水漏れ防止部43はガス接触領域44に含まれる。送電コイル33により誘導加熱された接触部41が、水27を加熱蒸発し、水漏れ防止部42を介して送気ガスを加湿する。なお水漏れ防止部42は、水蒸気を通過させ且つ液体状態の水を通さない、例えばゴアテックス(登録商標)のような布であってもよく、接触部41は布に蒸着された金属膜であってもよい。
図4(B)には、本発明の第三実施形態に係る加湿装置における水タンク31、発熱体23の断面図である。本実施形態において、発熱体23は水蒸気を通過させる性質を持つ貫通孔47とヒーター部49とを有する。ヒーター部49は、例えば電気抵抗体であり、電流を電源(図示省略)から印加することで水27を加熱する。そして発生した水蒸気は貫通孔47を通じて送気ガスを加湿する。
具体的には、水接触領域42と水タンク31に溜められる水27が直接接触し、水接触領域42と水タンク31により水27が密閉される。
また発熱体23は金属を含み、水蒸気を通過させることが可能な多孔状に構成される金属多孔体であることが望ましい。
なお、いずれの実施形態においても、例えば発熱体23近傍に温度測定をおこなう検出器を配置して、水切れ時に温度が上昇した際に、制御装置5によって送電コイル33への電流印加を止める危険防止制御をおこなうことが好ましい。
図4(C)は、本発明の第一実施形態から第三実施形態に係る呼吸補助装置1における加湿装置15への水供給方法の説明図である。加湿装置15自体の構成は、例えば図2と同様であるが、加湿装置15への水供給を、水供給部50が含む貯留部52からおこなう。貯留部52は水供給バッグであることが望ましい。このとき貯留部52は伸縮性があり、常に水タンク31の内部には圧力がかかり、水が発熱体23に直接接触していることが好ましい。
本発明の実施形態に係る呼吸補助装置1によれば、水接触領域42と水タンク31により水が密閉されるので、熱水で使用者が熱傷を負う可能性が極めて低くなるという優れた効果を奏する。
また他の変形実施例としては、磁性体のヒステリシス損による加熱を利用する方法もある。図5は、本発明の変形実施例に係る加湿装置15の説明図である。加湿装置15は、交流電源57と、送電コイル33と、水27を貯留する水タンク31と、水タンク31から水27を吸い上げる細径の磁性体パイプである発熱体23を備える。発熱体23の軸は送電コイル33の軸方向と略一致していることが好ましい。発熱体23は、送電コイル33が作る磁力線の向きの変化に応じて、軸方向にヒステリシス損失(ヒステリシス損)が発生して加熱され、磁性体パイプである発熱体23の中にある水27を水蒸気55にする。発生する水蒸気55は、パイプである発熱体23における水タンク31とは逆側の端部から放出され、送気ガスを加湿する。発熱体23は毛細管現象により水27を吸い上げられる程度の内径を持つことが望ましい。また発熱体23の材料は、残留磁束が大きく,保磁力の小さい強磁性体、例えばフェライト等が望ましい。
本変形実施例に係る加湿装置15によれば、磁力線に沿った方向に発生するヒステリシス損により、発熱体23を加熱することができるので、発熱体23は平面である必要がなく、磁性体のパイプを送電コイル33が発生する磁力線に沿って配置し、毛細管現象で水を吸い上げることだけで加湿装置15が構成できるという極めて優れた効果を奏する。
図6(A)は、本発明の第四実施形態に係る呼吸補助装置1における加湿装置15の筐体35(後述する図7(A)参照)内部の説明図である。筐体35は、送気ガスが送り込まれる送気ガス入口部21と、送気ガスが呼吸回路13(図1参照)へ送り出される送気ガス出口部22と、磁界を発生させるコイル33と、発熱部23と、送電コイル33と発熱部23の間の電気的な絶縁をする絶縁部61と、送電コイル33と発熱部23の間の磁気結合の効率を高める磁性体であるフェライト63と、送気ガスが発熱部23に十分長い間接触するために、送気ガスの流れを変える整流板65を備える。送気ガスは発熱部23で発生した加熱蒸気が加湿空間25に流れ込むことにより加温加湿される。
本実施形態においては、発熱体23が金属多孔体であることが望ましい。
図6(B)は、加湿装置15の断面図である。
送気ガスは、送気ガス入口21から筐体35内に取り込まれ、整流板65によって流れが変えられ、例えば図6(B)中の破線で示される加湿加温経路60のような経路、具体的には送気ガス入口21から発熱体23へと向かう進入側経路60Aと、発熱体23近傍の発熱体側経路60Bと、発熱体23から送気ガス出口22へと向かう出口側経路60Cを備える経路をたどり、発熱体23で発生した加熱蒸気を加湿空間25の中で含んで加温加湿された後に、送気ガス出口部22から呼吸回路13(図1参照)へと送り出される。
加湿装置15は、使用者Uへ送気する送気ガスに水蒸気を含ませる加湿空間25を有する筐体35を備え、加湿空間25には、発熱体23と、送電コイル33と、絶縁部61が配設される。さらに発熱体23に対して水蒸気へと気化させる水を供給する水供給部50(後述する図7(A)参照)をさらに有する。
具体的には発熱体23は断面が正円状の円筒形であり、金属を含み全体として電気伝導性を有するが、送電コイル33から電磁誘導で誘導された電流が流れると加熱する程度の電気抵抗値を有する。送電コイル33は金属線を螺旋状に巻いた形状でありフェライト63の外周に沿って配設される。送電コイル33は高い電気伝導性を有する。絶縁部61は発熱体23と送電コイル33の間に配設され、互いを電気的に絶縁するとともに、水供給部50から発熱体23に供給される水およびそれが気化した水蒸気から送電コイル33を空間的に隔離する隔離壁を兼ねる。絶縁部61はガラスであってもよく、合成樹脂であってもよい。
また発熱体23は、その内周には絶縁部61を介して送電コイル33が配置される。
絶縁部61は筒形であり、発熱体23の内周側に絶縁部61が配置され、絶縁部61の内周側に送電コイル33が配置されることを特徴とする。
なお発熱体23の筒形の中心軸が、非鉛直方向に向くように配置されることも可能である。ここでは基本姿勢として中心軸が水平となる態様を示したが、この加湿装置の利点として姿勢を変えても加湿加温が可能であることが挙げられる。
図7(A)は、本発明の第四実施形態に係る呼吸補助装置における加湿装置の説明図である。
本実施形態では、発熱体23と送電コイル33の間の磁気結合を高めるために、送電コイル33の内周側にフェライト63を備える。また絶縁部61(前述の図6(A)参照)は、筐体35の一部がその役割を果たしてよい。筐体35は例えばABS樹脂のような合成樹脂であってよい。
発熱体23は中空部を有する筒形であり、送気ガスは中空部を通過する際に、ガス接触領域44から水蒸気を付加される
発熱体23と送電コイル33は、電気的絶縁及び液体状態の水の隔離をおこなう絶縁部61を介して配置される
送電コイル33に対する投入電力は、電源73から電源ライン69を通じて印加されるが、電源73は、発熱制御部75によって制御される。投入されている電力値はリアルタイムで投入電力測定部71によって測定される。
水は、水供給部50から発熱体23へと供給される。具体的には貯留部52から水供給調整部79を通じて発熱体23に対して供給される。水供給部50の端部から少量ずつ発熱体23の内側周面へと水が供給される。水供給部50の一端は管状であり、その端部が発熱体23の内周面に沿って配設されることが望ましい。水の供給量は水供給調整部79によって調節されるが、水供給調整部79は、例えばピエゾ式のポンプであってよい。水供給調整部79は水供給量制御部77によって制御される。
一般に呼吸補助装置1において、使用者Uの鼻部や口腔に送気される送気ガスは、例えば温度が37℃で、相対湿度100%という予め医師によって決められた値であることが望ましい。しかし加湿装置15の送気ガス出口22で上記の決められた値であると、呼吸回路5を送気されていく間に、熱損失をしてしまい送気ガスの温度は低下して、相対湿度も落ちてしまう。この熱損失の程度は、環境温度によっても変動する。
したがって呼吸補助装置1が置かれた環境の環境変数、すなわち外気温や外湿度と、呼吸回路13における熱損失の程度を加味して、送気ガス出口22における送気ガスの目標温度と目標湿度(目標絶対湿度)を算出して、それを達成するように電源からの投入電力と、水の供給量を定めることが必要である。
ここで本発明の実施形態に係る呼吸補助装置1における加湿装置9では、目標絶対湿度を達成するために必要な水を供給した際に、発熱体23で気化させるために必要な電力も鑑みて目標投入電力を目標投入電力算出部(図示省略)において算出する。
具体的には、本実施形態に係る呼吸補助装置1における加湿装置15は、使用者Uへ送気される送気ガスを加湿する加湿装置であって、送気ガスを加湿するために用いる水を加熱して気化させる発熱体23と、水を発熱体23へ供給する水供給部50と、発熱体23へエネルギーを供給する電源75と、電源75から発熱体23へ投入される投入電力を測定する投入電力測定部71と、加湿装置15内、又は、加湿装置15に接続される呼吸回路13内の温度を参照して投入電力を制御する発熱制御部75と、送気ガスについて目標とする加温加湿状態から、目標となる目標投入電力を算出する目標投入電力算出部と、測定された投入電力と目標投入電力との差分値に基づいて水供給量を制御する水供給量制御部77とを備える。
また本実施形態に係る呼吸補助装置1における加湿装置15は、使用者Uがいる環境の温度である外気温を測定する外気温測定部71と、使用者Uがいる環境の湿度である外湿度を測定する外湿度測定部と、送気ガスが呼吸回路13(図1参照)に送られる出口となる送気ガス出口22近傍に設けられ、呼吸回路13に送られる送気ガスの温度である送気ガス出口温度を測定する送気ガス出口温度測定部とを備え、発熱制御部73は、出口温度と予め設定された目標温度の差分値に基づいて発熱部23への投入電力を制御し、目標投入電力算出部は、外気温と、外湿度と、出口温度の値に基づいて目標投入電力を算出する。
さらに本実施形態に係る呼吸補助装置1における加湿装置15は、水の供給量を変化させる水供給量制御部77が発熱体23に供給する水の量を、水供給量制御部77が制御する。
なお発熱制御装置75、水供給量制御部77は、CPU、RAMおよびROMなどから構成され、各種制御を実行する。CPUはいわゆる中央演算処理装置であり、各種プログラムが実行されて様々な機能を実現する。RAMはCPUの作業領域、記憶領域として使用され、ROMはCPUで実行されるオペレーティングシステムやプログラムを記憶する。発熱制御装置75と、水供給量制御部77は、図1の制御部5と一体であってよい。
水供給部50は、発熱体23の近傍に水が滞留しない状態を維持するように水を供給する。つまり発熱体23が気化させることが可能な最大水量を超えない程度の水を供給する。
具体的には、本実施形態に係る加湿装置15は、水27を溜める貯留部52を備え、
貯留部52に溜められる水27と送気ガスは直接接触しない。水27は水27を貯留する貯留部52から水供給配管53を介して水接触領域42へ供給される。
水供給部50は、発熱体23における水の気化容量より少ない水量を供給する。
なお本実施形態においては、水接触領域42とガス接触領域44は、同じ領域であってよい。
図8(A)は、本発明の第四実施形態に係る呼吸補助装置における加湿装置を構成するエネルギー供給部と加湿部が分離する動作を示す説明図である。
加温加湿をおこなう状態においては、フェライト63と送電コイル33を備えたエネルギー供給部81は発熱体23を内部に配設する筐体35の凹部に配置され、送電コイル33と発熱体23が磁気回路を形成して電磁誘導現象による発熱体23の加熱が可能な状態にある(図8(A)左図参照)。メンテナンスをする場合、具体的には発熱体23を有する加湿部83を交換する場合にはエネルギー供給部81と加湿部83が空間的に分離することができる(図8(A)右図参照)。
本実施形態に係る呼吸補助装置1によれば、水接触領域42と水タンク31に溜められる水は直接接触せず、水は水タンク31から水供給部50を介して水接触領域42へ供給されるので、水タンク31が外界と隔離されることで細菌が繁殖しにくくなり、衛生的な加湿装置15を備える呼吸補助装置1が実現できるという優れた効果を奏する。
図7(B)は、本発明の第五実施形態に係る呼吸補助装置1における加湿装置15の説明図である。
本実施形態では発熱体23と送電コイル33の間の磁気回路をなるべく閉じて磁気結合を高めるために、U字状のフェライト63を備える。また絶縁部61(前述の図6(A)参照)は、筐体35の一部がその役割を果たしてよい。筐体35は例えばABS樹脂のような合成樹脂であってよい。
送電コイル33に対する投入電力は、電源73から電源ライン69を通じて印加されるが、電源73は、発熱制御部75によって制御される。投入されている電力値はリアルタイムで投入電力測定部71によって測定される。
水は、貯留部52から水供給部50を通じて発熱体23に対して供給される。水の供給量は水供給調整部79によって制御されるが、水供給調整部79は、例えばピエゾ式のポンプであってよい。水供給調整部79は水供給量制御部77によって制御される。
水供給部50は、発熱体23の近傍に水が滞留しない状態を維持するように水を供給する。発熱体23に対する水の供給は、図7(A)の場合と同様なので記載を省略する。
図8(B)は、本発明の第五の実施形態に係る呼吸補助装置1における加湿装置15を構成するエネルギー供給部81と加湿部83が分離する動作を示す説明図である。
加温加湿をおこなう状態においては、フェライト63と送電コイル33を備えたエネルギー供給部81は発熱体23を内部に配設する筐体35の凹部に配置され、送電コイル33と発熱体23が磁気回路を形成して電磁誘導現象による発熱体23の加熱が可能な状態にある(図8(B)左図参照)。メンテナンスをする場合、具体的には発熱体23を有する加湿部83を交換する場合にはエネルギー供給部81と加湿部83が空間的に分離することができる(図8(B)右図参照)。
加湿部83には水が供給されるので細菌が発生する可能性があり、定期的に交換することが望ましい。筐体35が、エネルギー供給部81と加湿部83のように容易に分離できるので、加湿部83だけ新しいものに交換することができるというメンテナンスの容易さを実現している。
図8(C)は本発明の第四実施形態に係る呼吸補助装置1における加湿装置15の筐体35内の加湿空間を開放して加湿部83のみを分離してメンテナンスする態様を示す説明図である。
加湿装置15は本体部35Aと蓋部35Bを備え、メンテナンス時、具体的には発熱部(金属多孔体)59を交換する場合には蓋部30Bを開放することで発熱体23を容易に取り出して交換することができる(図8(C)右図参照)。
図9(A)は、本発明の第六実施形態に係る呼吸補助装置1における加湿装置15の筐体35の内部を説明する説明図である。
本実施形態においては、発熱体23を有する加温部83と、同様に発熱体23を有する加湿部85を備える。送気ガス入口21から取り入れられた送気ガスは水が供給されない加温部83によって加温され、水が供給される加湿部85で加湿された後に、送気ガス出口22から呼吸回路13(図1参照)へと送り出される。加湿部85における水の供給は本発明の他の実施形態と同様なので詳細な記載は省略する。
図9(B)は、加湿装置15の筐体35の断面図である。加温部83は加温用送電コイル91と加温用発熱部89を備える。また加湿部85は加湿用送電コイル93と加湿用発熱部95を備える。
本実施形態では温度と湿度を独立して制御することができるという効果を奏する。
なお本実施形態においては加温部83が送気の上流側、加湿部85が下流側に配置されているが、逆に加湿部85が送気の上流側、加温部83が下流側に配置されても良い。
また加湿部85だけでなく加温部83側に対しても水を供給して、加湿部85とともに同時に加温部83が送気ガスの加温および加湿をおこなってもよい。
図10(A)は、本発明の第七実施形態に係る呼吸補助装置1における加湿装置15の説明図である。
加湿装置15は、発熱体23と、絶縁部61と、送電コイル33と、発熱体23へ水を供給する水供給部50を備える。発熱体23の内側周面にある水接触領域42へ貯留部52から水供給配管53を介して水が供給される。発熱体23は金属とフェライトの混合物であってもよい。水は水接触領域42で気化されて、加熱蒸気が発生する。
発熱体23は断面が正円状の筒形であり、中空部97を有する。送気ガスは送気ガス入口21から送気されて中空部97を通過する際に、発熱体23の内側周面であるガス接触領域44で加温され、水接触領域42から水蒸気を付加される。
発熱体23と送電コイル33は、電気的絶縁及び液体状態の水の隔離をおこなう絶縁部61を介して配置される。
絶縁部61は筒形であり、発熱体23の外周側に絶縁部61が配置され、絶縁部61の外周側に送電コイル33が配置される。
図10(B)は、上記第七実施形態に係る呼吸補助装置1における加湿装置15の変形実施例である。具体的には加湿装置15の断面図を示す。発熱体23の外周側に水供給配管53が配設され、水供給部50から水が発熱体23へ供給される。具体的には貯留部52から水供給配管53を介して水が水接触領域42に供給される。発熱体23が水を加熱することで水蒸気が生じ、発熱体23に設けられた細孔から中空部97へ水蒸気が供給される。そしてガス接触領域44から中空部97を通過する送気ガスへ水蒸気が付加される。発熱体23の外周側には絶縁部61が配設され、絶縁部61の外周側には送電コイル33が配設される。
図10(C)は、本発明の第七実施形態に係る呼吸補助装置1の説明図である。本体3は送風機(ブロワ)9と送風機(ブロワ)9を制御する制御装置5と、流量センサ7を有し、送気ガスは呼吸回路13Aを介して加湿装置15へと送気される。加湿装置15は呼吸回路13Aと、呼吸回路13Bの間に配設され、電源73によって加湿装置15が有する発熱体23が加熱され水蒸気を送気ガスに付加する。呼吸回路13Bには結露防止用のヒーターを設けない。
加湿装置15と、使用者Uが着用する呼吸インターフェース20の間は呼吸回路13Bにより接続され、その長さLは1m以下である。望ましくは50cm以下である。
呼吸回路13B内での結露を防ぐためには、加湿装置15の送気ガス出口22から送気される送気ガスについて、呼吸インターフェース20近傍においては、37℃、相対湿度85%〜90%であることが好ましく、加湿装置15と呼吸インターフェース20の間の呼吸回路13Bでの温度低下は5℃以内であることが望ましい。
図11(A)は、本発明の第八実施形態に係る呼吸補助装置1における加湿装置15の説明図である。加湿装置15は、発熱体23と、絶縁部61と、送電コイル33と、発熱体23へ水を供給する水供給部50(図示省略)を備える。発熱体23の内側周面へ水供給部50から水が供給される。また発熱体23の内側の中空部97にはフェライト63が配設されて、送電コイル33と発熱体23の間の磁気結合を強める。
図11(B)は、加湿装置15の断面図である。発熱体23は断面が正円状の筒形であり、中空部97を有する。水は水供給配管53を介して発熱体23の内周面である水接触領域42に供給され、加熱されて加熱蒸気を発生する。送気ガスは送気ガス入口21から送気されて中空部97を通過する際に、発熱体23の内周面である水接触領域42から水蒸気を付加される。もちろん図10(B)に示したように発熱体23の外周面に水を供給しても良い。その場合には発熱体23の外周面が水接触領域42を有することになり、発熱体23が有する細孔を通じて中空部97を通過する送気ガスへ水蒸気を含ませる。
発熱体23と送電コイル33は、電気的絶縁及び液体状態の水の隔離をおこなう絶縁部61を介して配置される。
絶縁部61は筒形であり、発熱体23の外周側に絶縁部61が配置され、絶縁部61の外周側に送電コイル33が配置される。
電磁誘導により加熱される発熱体23へ水を供給することで加熱水蒸気を発生させる加熱方法を用いることで、熱水を多量に貯留する必要の無い加湿装置15を実現できる。
本発明の実施形態に係る呼吸補助装置1によれば、小型軽量であり、且つ、安全な加湿装置を備えるので、加湿装置と使用者が着用する呼吸インターフェース20との間の呼吸回路13の長さを短くすることが可能になり、呼吸回路13内で送気ガスが結露することを防ぐための結露防止用ヒーターを省くことができるという極めて優れた効果を奏する。
従来の加湿装置では、貯留された熱水の表面から水蒸気を多量の送気ガスに含ませるため、貯留部に溜められた水と送気ガスは広い水面を介して直接接触することが必須であった。電磁誘導により加熱される発熱体へ水を供給することで加熱水蒸気を発生させる加熱方法を用いるので、貯留部に多量の熱水を溜める必要がない。
従来の加湿装置では、貯留された熱水の表面から水蒸気を多量の送気ガスに含ませるため、貯留部52に溜められた水と送気ガスは広い水面を介して直接接触することが必須であった。電磁誘導により加熱される発熱体23へ水を供給することで加熱水蒸気を発生させる加熱方法を用いるので、貯留部に多量の熱水を溜める必要がない。
本発明の実施形態に係る呼吸補助装置1によれば、水と送気ガスは直接接触しないので、加湿装置15からの熱水で使用者が熱傷を負う可能性が極めて低くなるという優れた効果を奏する。
本発明の実施形態に係る呼吸補助装置1によれば、水接触領域42と貯留部52に溜められる水は直接接触せず、水は貯留部52から水供給配管53を介して水接触領域42へ供給されるので、貯留部52が外界と隔離されることで細菌が繁殖しにくくなり、衛生的な加湿装置15を備える呼吸補助装置1が実現できるという優れた効果を奏する。
本発明の実施形態に係る呼吸補助装置1によれば、水接触領域42近傍に液体状態の水が滞留することがないので、細菌が繁殖しにくく衛生的に良好な状態が保ちやすいという優れた効果を奏する。
金属多孔体は電気伝導性を有する。本発明の実施形態に係る呼吸補助装置1によれば、送電コイル33から電磁誘導現象によって金属多孔体に電流が流れることで抵抗加熱が生じ、水を効率的に気化させることができるという優れた効果を奏する。
本発明の実施形態に係る呼吸補助装置1によれば、送気ガスが中空部97を通過する際に水蒸気を付加されるため流路抵抗が小さい加湿装置15が実現でき、送風機9のパワーも小さなもので十分なので全体として小型軽量で低消費電力な呼吸補助装置1を実現できるという優れた効果を奏する。
本発明の実施形態に係る呼吸補助装置1によれば、電磁誘導現象を用いて発熱部23へエネルギーを付与する送電コイル33と発熱体23が絶縁部61によって電気的に、また物理的に隔離絶縁されているので、水分によるショートなどの事故が起きる可能性が低くなるという優れた効果を奏する。
本発明の実施形態に係る呼吸補助装置1によれば、筒形の発熱体23内を送気ガスが通過することができるので、効率よく水蒸気を送気ガスに付加させることができ、流路抵抗が小さい加湿装置15が実現でき、送風機9のパワーも小さなもので十分なので全体として小型軽量で低消費電力な呼吸補助装置1を実現できるという優れた効果を奏する。
なお本発明の呼吸補助装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 呼吸補助装置
3 本体
5 制御装置
7 流量センサ
9 送風機(ブロワ)
11 空気吸込口
13 呼吸回路
15 加湿装置
20 呼吸インターフェース
21 送気ガス入口
22 送気ガス出口
23 発熱体
25 加湿室
27 水
29 導管
31 水タンク
33 送電コイル
35 筐体
40 加熱部
41 接触部
42 水接触領域
43 水漏れ防止部
44 ガス接触領域
47 貫通孔
49 ヒーター部
50 水供給部
52 貯留部
53 水供給配管
55 水蒸気
57 電源
60 加温加湿経路
61 絶縁部
63 フェライト
65 整流板
69 電源ライン
71 投入電力測定部
73 電源
75 制御装置
77 水供給量制御装置
79 水供給調整部
81 エネルギー供給部
83 加湿部
85 加温部
89 加湿用発熱体
91 加湿用送電コイル
93 加温用送電コイル
95 加温用発熱体
97 中空部
101 呼吸補助蔵置
105 加湿装置
110 ベンチレーター
115 送気ガス入口部
120 送気ガス出口部
123 ヒーター
125 呼気側呼吸回路
127 吸気側呼吸回路
130 蛇管
135 呼吸インターフェース
140 送気ガス出口温度測定部
145 加湿空間
150 発熱体
160 電源

Claims (9)

  1. 使用者の鼻部近傍または/および口部近傍に配置されて送気ガスを前記使用者の呼吸器へ供給する呼吸インターフェースと、
    前記送気ガスに水蒸気を付加させる加湿装置と、
    前記加湿装置において前記水蒸気を含ませた前記送気ガスの送気ガス出口と前記呼吸インターフェースとを接続して前記送気ガスを前記使用者へ導く呼吸回路と、
    を備え、
    前記加湿装置は、
    液体状態の水を供給する水供給部と、
    電磁誘導により渦電流を生じさせる送電コイルと、
    前記渦電流によって加熱されて前記水を水蒸気とする発熱体と、
    を有し、
    前記発熱体は、
    前記水供給部から供給される前記水に接触する水接触領域と、
    前記送気ガスに接触して、前記水蒸気を前記送気ガスへ付加するガス接触領域と、
    を有し、
    前記呼吸回路の長さが1m以内であることを特徴とする呼吸補助装置。
  2. 前記水を溜める水タンクを備え、
    前記水接触領域と前水タンクに溜められる前記水が直接接触し、前記水接触領域と前記水タンクにより前記水が密閉されることを特徴とする請求項1に記載の呼吸補助装置。
  3. 前記水を溜める貯留部を備え、
    前記貯留部に溜められる前記水と前記送気ガスは直接接触しないことを特徴とする請求項1に記載の呼吸補助装置。
  4. 前記水は貯留部から水供給配管を介して前記水接触領域へ供給されることを特徴とする請求項3に記載の呼吸補助装置。
  5. 前記水供給部は、前記発熱体における前記水の気化容量より少ない水量を供給することを特徴とする請求項4に記載の呼吸補助装置。
  6. 前記発熱体は金属を含み、前記水蒸気を通過させることが可能な多孔状に構成される金属多孔体であることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
  7. 前記発熱体は中空部を有する筒形であり、前記送気ガスは前記中空部を通過する際に、前記ガス接触領域から前記水蒸気を付加されることを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
  8. 前記発熱体と前記送電コイルは、電気的絶縁及び液体状態の水の隔離をおこなう絶縁部を介して配置されることを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか一項に記載の呼吸補助装置。
  9. 前記絶縁部は筒形であり、前記発熱体の外周側に前記絶縁部が配置され、前記絶縁部の外周側に前記送電コイルが配置されることを特徴とする請求項8に記載の呼吸補助装置。
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Meshram et al. PRELIMINARY DESIGN AND DEVELOPMENT OF A MEDICAL HUMIDIFIER

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