JP2021064485A - 照明システム - Google Patents

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Abstract

【課題】照明器具の制御タイミングのずれを低減できる照明システム等を提供する。【解決手段】照明システム100は、第1照明器具10及び第2照明器具20と、第1電力線30と、第1照明器具10及び第2照明器具20の発光状態を制御するための通信信号を第1電力線30へ送信する第1電力線通信機50とを備える。また、照明システム100は、第1電力線30から通信信号を受信し、受信された通信信号に基づいて、第1照明器具10の発光状態を制御する第2電力線通信機60を備える。また、照明システム100は、第1電力線30と近接する近接部41を有し、近接部41を介して第1電力線30から通信信号が送信される第2電力線40を備える。また、照明システム100は、第2電力線40から通信信号を受信し、受信された通信信号に基づいて、第2照明器具20の発光状態を制御する第3電力線通信機70を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、照明システムに関する。
従来、照明器具の発光状態を制御するための通信信号を電力線に送信する照明システムが知られている。このような電力線通信を用いた照明システムは、照明器具の制御のために専用の信号線を設置する必要が無いという特徴を有し、既設の電力線を利用することができる。電力線通信を用いた照明システムでは、例えば、照明器具の発光状態を制御するための制御信号と電力線通信用の通信信号とを変換する電力線通信機が用いられる。
電力線通信においては、通信距離、すなわち、通信に用いる電力線の長さが長くなると、信号強度が減衰する。そのため、特許文献1では、通信距離が長くなる場合に、通信信号の伝送の確実性を上げるために、電力線通信機が通信信号を中継する照明システムが開示されている。
特開2011−129480号公報
電力線通信において、通信信号を中継する場合、バッファリング等を行うために中継処理に時間がかかり、複数の電力線通信機の間で通信信号を受信するタイミングにずれが生じる。そのため、複数の電力線通信機それぞれに接続された照明器具の発光状態が制御されるタイミング、言い換えると、制御タイミングにもずれが生じる。複数の照明器具を制御する照明システムにおいて、通信信号の伝送の確実性を上げるだけでなく、照明器具の発光状態が制御されるタイミングのずれを減らすことが求められる。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、電力線通信を用いて複数の照明器具を制御する照明システムであって、照明器具の制御タイミングのずれを低減できる照明システム等を提供する。
本発明の一態様に係る照明システムは、第1照明器具及び第2照明器具と、第1電力線と、前記第1照明器具及び前記第2照明器具の発光状態を制御するための通信信号を前記第1電力線へ送信する第1電力線通信機と、前記第1電力線に接続されており、前記第1電力線から前記通信信号を受信し、受信された前記通信信号に基づいて、前記第1照明器具の発光状態を制御する第2電力線通信機と、前記第1電力線と近接する近接部を有し、前記近接部を介して前記第1電力線から前記通信信号が送信される第2電力線と、前記第2電力線に接続されており、前記第2電力線から前記通信信号を受信し、受信された前記通信信号に基づいて、前記第2照明器具の発光状態を制御する第3電力線通信機と、を備える。
本発明に係る照明システムによれば、照明器具の制御タイミングのずれを低減できる。
図1は、実施の形態1に係る照明システムの構成を模式的に示す図である。 図2は、実施の形態1に係る照明システムの構成を示すブロック図である。 図3は、比較例1に係る照明システムの構成を模式的に示す図である。 図4は、比較例1に係る照明システムにおける通信の論理的な接続構成を示すトポロジー図である。 図5は、比較例1に係る照明システムの動作例を示すシーケンス図である。 図6は、実施の形態1に係る照明システムにおける通信の論理的な接続構成を示すトポロジー図である。 図7は、実施の形態1に係る照明システムの動作例を示すシーケンス図である。 図8は、実施の形態1の変形例1に係る照明システムの構成を模式的に示す図である。 図9は、実施の形態1の変形例2に係る照明システムの構成を模式的に示す図である。 図10は、実施の形態2に係る照明システムの構成を模式的に示す図である。 図11は、比較例2に係る照明システムの構成を模式的に示す図である。 図12は、比較例2に係る照明システムにおける通信の論理的な接続構成を示すトポロジー図である。 図13は、実施の形態2に係る照明システムにおける通信の論理的な接続構成を示すトポロジー図である。 図14は、測定例における通信速度の測定方法を説明するための概略図である。 図15は、測定例における通信速度の測定結果を示す図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、本明細書において、平行などの要素間の関係性を示す用語、及び、矩形などの要素の形状を示す用語、並びに、数値範囲は、厳格な意味のみを表す表現ではなく、実質的に同等な範囲、例えば数%程度の差異をも含むことを意味する表現である。
また、本明細書において接続するとは、物理的に直接接続している場合だけでなく、通信回路等のインタフェースを介して接続している場合も含む表現である。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態1)
[照明システムの全体構成]
まず、本実施の形態に係る照明システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る照明システム100の構成を模式的に示す図である。図1に示されている直線の矢印は、電力線通信における通信信号の流れを表している。
照明システム100は電力線通信を用いて複数の照明器具を制御する照明システムである。照明システム100では、複数の照明器具への電力供給用の電力線が通信に用いられる。電力線通信には、例えば、ブロードバンドPLC(Power Line Communication)又はナローバンドPLCが用いられる。照明システム100は、例えば、商業施設、オフィスビル、テレビ局、スタジアム、コンサートホール施設又は演劇場等の施設に設置される照明システムである。照明システム100は、屋外の、城、テレビ塔、橋梁若しくは寺院等の建築物又は樹木若しくは滝等の景観等を照明演出するために設置される照明システムであってもよい。
照明システム100は、複数の第1照明器具10a〜10f及び複数の第2照明器具20a〜20fと、第1電力線30と、第2電力線40と、第1電力線通信機50と、複数の第2電力線通信機60a〜60fと、複数の第3電力線通信機70a〜70fとを備える。照明システム100は、さらに、操作器80を備える。照明システム100は、第1電力線30及び第2電力線40を用いた電力線通信によって、複数の第1照明器具10a〜10f及び複数の第2照明器具20a〜20fを制御するためのシステムである。図1では6つの第1照明器具10a〜10f及び6つの第2照明器具20a〜20fが示されているが、この図は一例であり、第1照明器具及び第2照明器具は、それぞれ、1つ以上であってもよく、10以上の場合もある。また、図1では6つの第2電力線通信機60a〜60f及び6つの第3電力線通信機70a〜70fが示されているが、この図は一例であり、第2電力線通信機及び第3電力線通信機は、それぞれ、1つ以上であってもよく、10以上の場合もある。
以下では、複数の第1照明器具10a〜10fを総称して第1照明器具10と称する場合があり、複数の第2照明器具20a〜20fを総称して第2照明器具20と称する場合がある。また、以下では、第1照明器具10と第2照明器具20とを総称して照明器具と称する場合がある。また、以下では、複数の第2電力線通信機60a〜60fを総称して第2電力線通信機60と称する場合があり、複数の第3電力線通信機70a〜70fを総称して第3電力線通信機70と称する場合がある。また、以下では、第1電力線通信機50、第2電力線通信機60及び第3電力線通信機70を総称して電力線通信機と称する場合がある。
第1照明器具10及び第2照明器具20は、例えば、照明演出に用いられるスポットライトである。第1照明器具10及び第2照明器具20は、ホリゾントライト、ダウンライト、スポットライト、シーリングライト又はフラッドライト等であってもよい。第1照明器具10及び第2照明器具20は、例えば、同一の対象物又は区切られた空間を照射するように設置される。
第1照明器具10は、第2電力線通信機60に接続されており、第2電力線通信機60によって、発光状態が制御される。例えば、第1照明器具10は、第2電力線通信機60からの制御信号に従って、発光状態が制御される。図1では、1つの第2電力線通信機60に対して、1つの第1照明器具10が接続されている。1つの第2電力線通信機60に対して、バトン等に吊り下げられて設置された複数の第1照明器具10が接続されていてもよい。なお、図示は省略されているが、第1照明器具10は、直接又は第2電力線通信機60を介して、電力線で第1電力線30と接続され、第1照明器具10には電力が供給される。
第2照明器具20は、第3電力線通信機70に接続されており、第3電力線通信機70によって、発光状態が制御される。例えば、第2照明器具20は、第3電力線通信機70からの制御信号に従って、発光状態が制御される。図1では、1つの第3電力線通信機70に対して、1つの第2照明器具20が接続されている。1つの第3電力線通信機70に対して、バトン等に吊り下げられて設置された複数の第2照明器具20が接続されていてもよい。なお、図示は省略されているが、第2照明器具20は、直接又は第3電力線通信機70を介して、電力線で第2電力線40と接続され、第2照明器具20には電力が供給される。
第1照明器具10と第2照明器具20とは、例えば、同じ型の照明器具である。第1照明器具10及び第2照明器具20は、発光状態として、例えば、点灯及び消灯、光量、光色並びに配光等が制御される。
第1電力線30は、第1電力線通信機50及び複数の第2電力線通信機60a〜60fに接続されている。また、第1電力線30は、商用交流電源90と接続され、商用交流電源90からの電流によって、第1照明器具10、第1電力線通信機50及び第2電力線通信機60に電力を供給するための電力線である。また、第1電力線30には、第1照明器具10及び第2照明器具20の発光状態を制御するための電力線通信用の信号として照明器具の制御情報を含む通信信号が第1電力線通信機50から送信される。制御情報には、例えば、第1照明器具10の発光状態の制御レベルを示す情報、及び、制御対象となる第1照明器具10を示す情報等が含まれる。
また、第1電力線30は、電力線の一部が屈曲している領域である屈曲領域31を有する。屈曲領域31の一部が、後述する近接部41と近接している。屈曲領域31の形状は、U字状である。なお、屈曲領域31において、電力線の異なる2箇所が近接していてもよい。例えば、屈曲領域31における2つの末端部31aと末端部31bとを含む箇所が近接していてもよい。これにより、第1電力線30において、通信信号が、近接している箇所を介しても送信されるため、屈曲領域31の全体を通ることによる通信信号の信号強度の減衰が抑制され、中継処理を行う電力線通信機の数を減らすことができる。
第2電力線40は、複数の第3電力線通信機70a〜70fに接続されている。第2電力線40は、接続箇所Cで第1電力線30と直接接続されており、第1電力線30からの電流によって第2照明器具20及び第3電力線通信機70に電力を供給するための電力線である。つまり、第1電力線30と第2電力線40とは、直接接続されている。第2電力線40は、第1電力線30と近接する近接部41を有する。近接部41では、第1電力線30と第2電力線40とが近接し、電磁結合している。つまり、近接部41では、第1電力線30と第2電力線40とが、互いにアンテナとして作用し、通信信号が伝送される。そのため、第2電力線40には、近接部41を介して、第1電力線30から通信信号が送信される。
第1電力線30及び第2電力線40は、例えば、市販されている、絶縁材料で被覆された交流電流用の電力線である。なお、照明システム100に直流電流が用いられる場合には、直流電流用の電力線であってもよい。
第1電力線通信機50は、例えば、ブロードバンドPLCを行う親機である。第1電力線通信機50は、第1電力線30に接続されており、第1電力線30に通信信号を送信する。また、第1電力線通信機50は、操作器80に接続されている。例えば、第1電力線通信機50は、操作器80から第1照明器具10及び第2照明器具20の発光状態を制御するための制御信号を受信し、受信された制御信号を照明器具の制御情報を含む通信信号に変換して、第1電力線30に送信する。第1電力線通信機50には、例えば、識別情報としてMACアドレス(Media Access Control address)が付与されている。
第2電力線通信機60は、例えば、ブロードバンドPLCを行う子機である。第2電力線通信機60は、第1電力線30に接続されており、第1電力線30から通信信号を受信する。また、第2電力線通信機60は、第1照明器具10に接続されている。第2電力線通信機60は、受信された通信信号に基づいて、第1照明器具10の発光状態を制御する。例えば、第2電力線通信機60は、受信された通信信号を、第1照明器具10の発光状態を制御するための制御信号に変換して第1照明器具10に送信する。第2電力線通信機60には、例えば、識別情報としてMACアドレスが付与されている。
図1では、複数の第2電力線通信機60a〜60fのうち、第2電力線通信機60cは、受信された通信信号を中継処理によって第1電力線30に送信する。つまり、第2電力線通信機60cは、通信信号の中継機として機能する。第2電力線通信機60cは、中継用第2電力線通信機の一例である。電力線通信において、通信信号は送信元から離れるほど、信号強度が減衰する。そのため、中継処理によって、信号強度が高められた通信信号が送信されることで、より長い距離の電力線通信が可能となる。電力線通信における信号強度の減衰のしやすさは、電力線の材質、電力線の設置されている環境及び信号の周波数等の影響を受ける。例えば、電力線通信における信号強度は、電力線の抵抗が大きい、電力線の分岐数が多い又は信号の周波数が高い等により、減衰しやすくなる。なお、第2電力線通信機60c以外の第2電力線通信機60が、中継機として機能してもよい。例えば、複数の第2電力線通信機60a〜60fは、それぞれ、所定の条件を満たした場合に、受信された通信信号を中継処理によって第1電力線30に送信してもよい。
第3電力線通信機70は、例えば、ブロードバンドPLCを行う子機である。第3電力線通信機70は、第2電力線40に接続されており、第2電力線40から通信信号を受信する。また、第3電力線通信機70は、第2照明器具20に接続されている。第3電力線通信機70は、受信された通信信号に基づいて、第2照明器具20の発光状態を制御する。例えば、第3電力線通信機70は、受信された通信信号を、第2照明器具20の発光状態を制御するための制御信号に変換して第2照明器具20に送信する。第3電力線通信機70には、例えば、識別情報としてMACアドレスが付与されている。第3電力線通信機70は、所定の条件を満たした場合に、受信された通信信号を中継処理によって第2電力線40に送信してもよい。
第2電力線通信機60と第3電力線通信機70とは、例えば、同じ型の電力線通信機である。また、第1電力線通信機50、第2電力線通信機60及び第3電力線通信機70には、例えば、電力線通信用のインタフェース及び照明器具の制御信号通信用のインタフェースを備える電力線通信機が用いられるため、同じ型の電力線通信機が用いられてもよい。具体的には、第1電力線通信機50、第2電力線通信機60及び第3電力線通信機70は、ブロードバンドPLCを行う親機及び子機の機能を有する電力線通信機であってもよい。例えば、同じ型の電力線通信機が、スイッチ等によって親機と子機とを切り替えることで第1電力線通信機50、第2電力線通信機60及び第3電力線通信機70に用いられる。
操作器80は、例えば、第1照明器具10及び第2照明器具20の調光レベルを設定するためのフェーダ等によって、第1照明器具10及び第2照明器具20の発光状態を制御する操作をユーザから受け付ける調光操作卓である。操作器80は、第1照明器具10及び第2照明器具20の発光状態を制御する操作を受け付ける壁スイッチ、壁付けコントローラ、又は、アプリケーションがインストールされたタブレット型端末、スマートフォン若しくはパソコン等であってもよい。操作器80は、第1電力線通信機50と接続されており、受け付けた操作に基づいた制御情報を有する制御信号を第1電力線通信機50に送信する。制御信号は、第1照明器具10及び第2照明器具20の発光状態を制御するための制御信号である。制御信号は、例えば、DMX(Digital Multiplex System)512規格に沿った制御信号(DMX512信号)である。DMX512信号は、例えば、最大512チャネルを1つの信号として、操作器80から定期的にブロードキャスト方式で送信される。操作器80は、例えば、制御情報に変化が無くても数十msごとに制御信号を送信する。制御信号の送信に用いられる通信規格は、特に限定されず、Ethernet(登録商標)、DALI(Digital Addressable Lighting Interface)、BACnet(Building Automation and Control Networking protocol)又はLONWORKS等に係る通信規格であってもよい。また、制御信号は、PWM(Pulse Width Modulation)を用いた制御信号であってもよい。
[近接部]
次に、近接部41の詳細について説明する。
近接部41は、第2電力線40において、第2電力線40と第1電力線30とが近接している領域である。近接部41は、コイル又はコンデンサ等からなる通信回路が含まれない領域である。近接部41は、例えば、第1電力線30と第2電力線40とが近接するように固定することで形成される。第1電力線30と第2電力線40とは、例えば、天井、壁、柱又はバトン等の電力線が敷設されている場所に、固定ピン、テープ、バンド又はクリップ等の固定具で、近接するように固定される。
図1において、近接部41は、第1電力線30における第2電力線通信機60cと第2電力線通信機60dとの間に近接している。第2電力線通信機60dは、第1電力線30を介して、中継機として機能する第2電力線通信機60cと隣り合う第2電力線通信機60である。これにより、第2電力線通信機60cの中継処理によって信号強度が高められた通信信号が、信号強度の減衰の程度が小さい状態で、近接部41を介して、第2電力線40に送信される。そのため、比較的高い信号強度の通信信号が第2電力線40に送信され、近接部41を介して送信された通信信号の第2電力線40における伝送距離を長くすることができる。その結果、近接部41を介して送信された通信信号を受信できる第3電力線通信機70の数を増やすことができる。
なお、近接部41は、第1電力線30における第1電力線通信機50と第2電力線通信機60aとの間に近接していてもよい。第2電力線通信機60aは、第1電力線通信機50からの第1電力線30上の距離が最も短い第2電力線通信機60である。これにより、第1電力線通信機50から送信された通信信号が、信号強度の減衰の程度が小さい状態で、近接部41を介して、第2電力線40に送信される。そのため、比較的高い信号強度の通信信号が第2電力線40に送信され、近接部41を介して送信された通信信号の第2電力線40における伝送距離を長くすることができる。その結果、近接部41を介して送信された通信信号を受信できる第3電力線通信機70の数を増やすことができる。
近接部41における第1電力線30と第2電力線40との位置関係及び間隔、並びに、近接部41の長さは、近接部41において通信信号が第1電力線30から第2電力線40へ伝送される態様であれば、特に制限されない。照明システム100における通信環境、第1電力線30及び第2電力線40の材料、並びに、求められる通信速度等に応じて、近接部41における第1電力線30と第2電力線40との位置関係及び間隔、並びに、近接部41の長さが設定されてもよい。
例えば、近接部41において、第1電力線30と第2電力線40とが平行に配置されている。これにより、第1電力線30と第2電力線40とが、近接部41において電磁結合しやすくなり、通信信号が伝送される際の信号強度の低下を抑制できる。
また、近接部41において、第1電力線30と第2電力線40とが平行に配置される場合、近接部41における第1電力線30と第2電力線40との間隔が、30mm以下であってもよく、10mm以下であってもよい。これにより、近接部41において、通信信号が伝送される際の信号強度の低下を抑制できる。
また、近接部41において、第1電力線30と第2電力線40とが、30mm以上の長さ平行になるように配置されていてもよく、100mm以上の長さ平行になるように配置されていてもよい。言い換えると、第1電力線30と第2電力線40とが平行に配置されている場合の近接部41の長さは、30mm以上であってもよく、100mm以上であってもよい。これにより、近接部41において、通信信号が伝送される際の信号強度の低下を抑制できる。
また、第1電力線30及び第2電力線40が絶縁材料で被覆された構造を有する場合、近接部41では、絶縁材料を介して第1電力線30と第2電力線40とが接触していてもよい。例えば、第1電力線30と第2電力線40とをクリップ、バンド又はテープ等を用いて固定することで、絶縁材料を介して第1電力線30と第2電力線40とを接触させる。これにより、第1電力線30と第2電力線40との間隔がほぼ無くなるため、近接部41において、通信信号が伝送される際の信号強度の低下をより抑制できる。
このように、近接部41において、通信信号が伝送される際の信号強度の低下を抑制することで、近接部41を介して送信された通信信号の第2電力線40における伝送距離を長くすることができる。その結果、近接部41を介して送信された通信信号を受信できる第3電力線通信機70の数を増やすことができる。
なお、近接部41では、第1電力線30及び第2電力線40の2つの電力線が近接していたが、電力線通信機が接続された電力線がさらに近接部41に近接していてもよい。つまり、近接部41において、近接している電力線の数が3つ以上であってもよい。
[照明システムの各構成]
次に、照明システム100を構成する複数の第1照明器具10a〜10f、複数の第2照明器具20a〜20f、第1電力線通信機50、複数の第2電力線通信機60a〜60f及び複数の第3電力線通信機70a〜70fの詳細について説明する。
例えば、複数の第1照明器具10a〜10fは、それぞれ、同じ機能構成を有し、複数の第2照明器具20a〜20fは、それぞれ、同じ機能構成を有する。また、例えば、複数の第2電力線通信機60a〜60fは、それぞれ、同じ機能構成を有し、複数の第3電力線通信機70a〜70fは、それぞれ、同じ機能構成を有する。そのため、以下では、複数の第1照明器具10a〜10fのうち第1照明器具10a、及び、複数の第2照明器具20a〜20fのうち第2照明器具20a、を代表例に挙げて説明する。また、以下では、複数の第2電力線通信機60a〜60fのうち第2電力線通信機60a、及び、複数の第3電力線通信機70a〜70fのうち第3電力線通信機70a、を代表例に挙げて説明する。
図2は、照明システム100を構成する第1照明器具10a、第2照明器具20a、第1電力線通信機50、第2電力線通信機60a及び第3電力線通信機70aの機能構成を示すブロック図である。
第1照明器具10a及び第2照明器具20aは、例えば、DMX512信号等の制御信号を受信し、受信された制御信号に従って、出射する光が制御されるDMX512信号対応の照明器具である。第1照明器具10a及び第2照明器具20aがDMX512信号対応の照明器具である場合、第1照明器具10a及び第2照明器具20aには、照明器具の識別情報としてDMXアドレスが割り当てられる。第1照明器具10a及び第2照明器具20aは、DMX512信号対応の照明器具に限らず、操作器80等から送信される制御信号に従って出射する光が制御される照明器具であってもよい。
第1照明器具10aは、光源11と、制御部12と、通信部13と、記憶部14とを有する。第1照明器具10b〜10fについても、第1照明器具10aと同じ構成を有する。
光源11は、例えば、基板上にLED(Light Emitting Diode)チップが配置されたCOB(Chip On Board)型の発光モジュールである。光源11は、基板上にSMD(Surface Mount Device)型のLED素子が配置されたSMD型の発光モジュールを用いて実現されてもよい。光源11には、例えば、半導体レーザまたは有機EL(Electro Luminescence)等、LED(LED素子)以外の固体発光素子が発光素子として用いられてもよい。また、光源11には、蛍光灯、白熱灯又はハロゲン電球等が用いられてもよい。
また、光源11は白色光を発する構成に限定されず、他の色の光を発してもよい。例えば、光源11は、白色光、赤色光、緑色光又は青色光を発する複数のLED素子を含んでいてもよい。光源11が、光色の異なる複数のLED素子を有している場合、制御部12がそれぞれのLED素子への電流量を調整する等により、光源11の照明光が調色されてもよい。
制御部12は、光源11の発光状態を制御する。制御部12は、例えば、通信部13が受信した制御信号に従って、光源11の発光状態を制御する。制御信号にDMX512信号が用いられる場合、制御部12は、受信されたDMX512信号のチャネル数をカウントし、カウントした数と割り当てられたDMXアドレスとが一致したDMX512信号のチャネルを取り込み、光源11の発光状態の制御に用いる。
制御部12は、例えば、光源11の駆動回路、及び、プロセッサ又はマイクロコンピュータ等によって実現される。
通信部13は、第2電力線通信機60aと通信を行うための通信回路(言い換えれば、通信モジュール)である。通信部13は、第2電力線通信機60aから光源11の発光状態を制御するためのDMX512信号等の制御信号を受信する。通信部13は、例えば、DMX512規格に基づいて有線通信を行う有線通信回路であるが、無線通信を行う無線通信回路であってもよい。通信部13が行う通信の通信規格については、特に限定されない。
記憶部14は、制御部12が実行する制御プログラムなどが記憶される記憶装置である。また、記憶部14には、制御部12により参照又は作成される各種データが記憶される。また、記憶部14には、通信部13によって受信された制御信号が一時的に記憶されてもよい。また、記憶部14には、第1照明器具10aのDMXアドレス等の識別情報が記憶されてもよい。記憶部14は、具体的には、スタティックRAM(Random Access Memory)若しくはダイナミックRAM等の揮発性の記憶装置、又は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)若しくはフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置等によって実現される。
第2照明器具20aは、光源21と、制御部22と、通信部23と、記憶部24とを有する。第2照明器具20aは、基本的な機能構成が第1照明器具10aと同様であるため、第1照明器具10aとの相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略又は簡略化する。第2照明器具20b及び20cについても、第2照明器具20aと同じ構成を有する。
通信部23は、第3電力線通信機70aと通信を行うための通信回路(言い換えれば、通信モジュール)である。通信部23は、第3電力線通信機70aから光源21の発光状態を制御するためのDMX512信号等の制御信号を受信する。
記憶部24は、制御部22が実行する制御プログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部24には、第2照明器具20aのDMXアドレス等の識別情報が記憶されてもよい。
第1電力線通信機50は、第1通信部51と、第2通信部52と、制御部53と、通信管理部54と、記憶部55とを有する。
第1通信部51は、例えば、第1電力線30に高周波信号等の信号を重畳させる通信回路(言い換えれば、通信モジュール)である。また、第1通信部51は、第1電力線30に重畳された高周波信号等の信号を抽出する。第1通信部51は、通信信号を第1電力線30に送信する。また、第1通信部51は、第1電力線通信機50、第2電力線通信機60及び第3電力線通信機70における電力線通信の状態を確認するための確認用信号を、第1電力線30に送信又は第1電力線30から受信してもよい。
第2通信部52は、操作器80と通信を行うための通信回路(言い換えれば、通信モジュール)である。第2通信部52は、操作器80からのDMX512信号等の制御信号を受信する。第2通信部52は、例えば、DMX512規格に基づいて有線通信を行う有線通信回路であるが、無線通信を行う無線通信回路であってもよい。第2通信部52が行う通信の通信規格については、特に限定されない。
制御部53は、第2通信部52が受信した制御信号を、照明器具の制御情報を含む通信信号に変換して、第1通信部51に第1電力線30へ送信させる。制御部53は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ又は専用回路等により実現される。
通信管理部54は、第1通信部51に確認用信号を送受信させ、送受信される確認用信号を用いて、第1電力線通信機50、複数の第2電力線通信機60a〜60f及び複数の第3電力線通信機70a〜70fそれぞれの間の信号の伝送経路に関する情報を取得する。また、通信管理部54は、送受信される確認用信号を用いて、第2電力線通信機60及び第3電力線通信機70のMACアドレス等の識別情報を取得してもよい。通信管理部54は、MACアドレス等の識別情報により、第1電力線通信機50、複数の第2電力線通信機60a〜60f及び複数の第3電力線通信機70a〜70fを識別する。
通信管理部54は、複数の第2電力線通信機60a〜60f及び複数の第3電力線通信機70a〜70fのうち中継処理を行う電力線通信機を判定してもよい。また、この判定に基づいて、通信管理部54は、第1電力線通信機50、第2電力線通信機60及び第3電力線通信機70における、通信信号の伝送経路に関するトポロジー情報を生成してもよい。トポロジー情報は、例えば、第2電力線通信機60及び第3電力線通信機70それぞれについて、通信信号が第1電力線通信機50から送信されてから、送信された通信信号を受信するまでの間で、通信信号の中継処理を行う第2電力線通信機60及び第3電力線通信機70を示すリストである。トポロジー情報は、MACアドレス等の識別情報と関連付けられていてもよい。通信管理部54は、トポロジー情報等の信号の伝送経路に関する情報を、記憶部55に記憶させてもよい。また、通信管理部54は、生成させたトポロジー情報を含む信号を、第1通信部51に第1電力線30へ送信させてもよい。例えば、送信されたトポロジー情報を含む信号は、複数の第2電力線通信機60a〜60f及び複数の第3電力線通信機70a〜70fによって受信され、全ての電力線通信機の間でトポロジー情報が共有される。
中継処理を行う電力線通信機の判定及びトポロジー情報の生成は、公知の方法によって実施可能である。例えば、通信管理部54は、送受信される確認用信号を用いて、第1電力線通信機50、複数の第2電力線通信機60a〜60f及び複数の第3電力線通信機70a〜70fそれぞれの間で確認用信号が伝送可能であるか否かを示す情報を取得する。また、例えば、通信管理部54は、送受信される確認用信号を用いて、第1電力線通信機50、複数の第2電力線通信機60a〜60f及び複数の第3電力線通信機70a〜70fそれぞれの間での通信速度を示す情報を取得する。通信管理部54は、確認用信号が伝送可能であるか否かを示す情報又は通信速度を示す情報等に基づいて、複数の第2電力線通信機60a〜60f及び複数の第3電力線通信機70a〜70fのうち中継処理を行う電力線通信機を判定する。例えば、確認用信号が受信できない電力線通信機が存在する場合、確認用信号が受信できない電力線通信機と通信可能な電力線通信機の中で、確認用信号を受信できる電力線通信機が中継機となるように判定する。このような判定を繰り返し、通信管理部54は、第1電力線通信機50、第2電力線通信機60及び第3電力線通信機70における、通信信号の伝送経路に関するトポロジー情報を生成する。
通信管理部54は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ又は専用回路等により実現される。
記憶部55は、制御部53及び通信管理部54が実行する制御プログラムなどが記憶される記憶装置である。また、記憶部55には、制御部53及び通信管理部54により参照又は作成される各種データが記憶される。また、記憶部55には、第2通信部52によって受信された制御信号が一時的に記憶されてもよい。また、記憶部55には、第1電力線通信機50のMACアドレス等の識別情報が記憶されてもよい。また、記憶部55には、トポロジー情報等の信号の伝送経路に関する情報が記憶されてもよい。
記憶部55は、具体的には、スタティックRAM若しくはダイナミックRAM等の揮発性の記憶装置、又は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ROM若しくはフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置等によって実現される。
第2電力線通信機60aは、第1通信部61と、第2通信部62と、制御部63と、通信管理部64と、記憶部65とを有する。第2電力線通信機60b〜60fについても、第2電力線通信機60aと同じ構成を有する。
第1通信部61は、例えば、第1電力線30に重畳された高周波信号等の信号を抽出する通信回路(言い換えれば、通信モジュール)である。また、第1通信部61は、第1電力線30に高周波信号等の信号を重畳させる。第1通信部61は、通信信号を第1電力線30から受信する。また、第1通信部61は、第1電力線通信機50、第2電力線通信機60及び第3電力線通信機70における電力線通信の状態を確認するための確認用信号を、第1電力線30に送信又は第1電力線30から受信してもよい。
第2通信部62は、第1照明器具10aと通信を行うための通信回路(言い換えれば、通信モジュール)である。第2通信部62は、DMX512信号等の制御信号を第1照明器具10aに送信する。第2通信部62は、例えば、DMX512規格に基づいて有線通信を行う有線通信回路であるが、無線通信を行う無線通信回路であってもよい。第2通信部62が行う通信の通信規格については、特に限定されない。
制御部63は、第1通信部61が受信した通信信号を、DMX512信号等の制御信号に変換して、第2通信部62に第1照明器具10aへ送信させる。また、制御部63は、第1通信部61が、あるタイミングで第1電力線通信機50から送信された通信信号を複数回受信した場合、最初に受信した通信信号を制御信号に変換して、第2通信部62に第1照明器具10aへ送信させる。その場合、制御部63は、あるタイミングで第1電力線通信機50から送信された通信信号のうち、最初に受信した通信信号よりも後に受信した通信信号は破棄する。例えば、中継処理された通信信号が第1電力線30に送信されていることがあるため、第1通信部61が、あるタイミングで第1電力線通信機50から送信された通信信号を複数回受信する可能性がある。制御部63は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ又は専用回路等により実現される。
通信管理部64は、第1電力線通信機50、複数の第2電力線通信機60a〜60f及び複数の第3電力線通信機70a〜70fそれぞれの間の信号の伝送経路に関する情報を取得する。例えば、通信管理部64は、送受信される確認用信号を用いて、第2電力線通信機60aと、第1電力線通信機50、複数の第2電力線通信機60b〜60f及び複数の第3電力線通信機70a〜70fそれぞれとの間で確認用信号が伝送可能であるか否かを示す情報を取得する。また、例えば、通信管理部64は、送受信される確認用信号を用いて、第2電力線通信機60aと、第1電力線通信機50、複数の第2電力線通信機60b〜60f及び複数の第3電力線通信機70a〜70fそれぞれとの間での通信速度を示す情報を取得する。通信管理部64は、得られた情報を含む信号を第1電力線30へ第1通信部61に送信させる。
通信管理部64は、例えば、第1通信部61によって受信されたトポロジー情報を含む信号から、第1電力線通信機50の通信管理部54が生成したトポロジー情報を取得する。通信管理部64は、トポロジー情報等の信号の伝送経路に関する情報を、記憶部65に記憶させてもよい。
また、通信管理部64は、所定の条件を満たした場合に、受信された通信信号を、中継処理によって、第1通信部61に第1電力線30へ送信させる。例えば、通信管理部64は、中継処理として、通信信号を記憶部65に記憶させてバッファリングし、バッファリングされた通信信号を第1通信部61に第1電力線30へ送信させる。通信管理部64は、例えば、取得したトポロジー情報に基づいて、中継処理を行うか否かを判定する。また、通信管理部64は、中継処理を行うか否かの設定をユーザから受け付けるスイッチの操作に基づいて、中継処理を行うか否かを判定してもよい。
通信管理部64は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ又は専用回路等により実現される。また、通信管理部64は、ユーザからの操作を受け付けるボタン、タッチパネル又はスイッチ等の操作部を有していてもよい。
記憶部65は、制御部63及び通信管理部64が実行する制御プログラムなどが記憶される記憶装置である。また、記憶部65には、制御部63及び通信管理部64により参照又は作成される各種データが記憶される。また、記憶部65には、第1通信部61によって受信された通信信号が一時的に記憶されてもよい。また、記憶部65には、第2電力線通信機60aのMACアドレス等の識別情報が記憶されてもよい。また、記憶部65には、トポロジー情報等の信号の伝送経路に関する情報が記憶されてもよい。
記憶部65は、具体的には、スタティックRAM若しくはダイナミックRAM等の揮発性の記憶装置、又は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ROM若しくはフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置等によって実現される。
第3電力線通信機70aは、第1通信部71と、第2通信部72と、制御部73と、通信管理部74と、記憶部75とを有する。第3電力線通信機70aは、基本的な機能構成が第2電力線通信機60aと同様であるため第2電力線通信機60aとの相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略又は簡略化する。第3電力線通信機70b〜70fについても、第3電力線通信機70aと同じ構成を有する。
第1通信部71は、通信信号を第2電力線40から受信する。また、第1通信部71は、確認用信号を、第2電力線40に送信又は第2電力線40から受信してもよい。第1通信部71は、例えば、第2電力線40に重畳された高周波信号等の信号を抽出する通信回路(言い換えれば、通信モジュール)である。また、第1通信部71は、第2電力線40に高周波信号等の信号を重畳させる。
第2通信部72は、第2照明器具20aと通信を行うための通信回路(言い換えれば、通信モジュール)である。第2通信部72は、DMX512信号等の制御信号を第2照明器具20aに送信する。
制御部73は、第1通信部71が受信した通信信号を、DMX512信号等の制御信号に変換して、第2通信部72に第2照明器具20aへ送信させる。また、制御部73は、第1通信部71が、同一のタイミングで第1電力線通信機50から送信された通信信号を複数回受信した場合、最初に受信した通信信号を制御信号に変換して、第2通信部72に第2照明器具20aへ送信させる。その場合、制御部73は、最初に受信した通信信号よりも後に受信した通信信号は破棄する。例えば、中継処理された通信信号が第2電力線40に送信されていることがあるため、第1通信部71が、同一のタイミングで第1電力線通信機50から送信された通信信号を複数回受信する可能性がある。
通信管理部74は、第1電力線通信機50、複数の第2電力線通信機60a〜60f及び複数の第3電力線通信機70a〜70fそれぞれの間の信号の伝送経路に関する情報を取得する。
また、通信管理部74は、所定の条件を満たした場合に、受信された通信信号を、中継処理によって、第1通信部71に第2電力線40へ送信させる。例えば、通信管理部74は、中継処理として、通信信号を記憶部75に記憶させてバッファリングし、バッファリングされた通信信号を第1通信部71に第2電力線40へ送信させる。
記憶部75は、制御部73及び通信管理部74が実行する制御プログラムなどが記憶される記憶装置である。また、記憶部75には、制御部73及び通信管理部74により参照又は作成される各種データが記憶される。記憶部75には、第3電力線通信機70aのMACアドレス等の識別情報が記憶されてもよい。
[照明システムの動作]
次に、本実施の形態に係る照明システム100の動作について説明する。
まず、本実施の形態に係る照明システム100の動作についての説明の前に、比較例1に係る照明システムとして、照明システム100の第2電力線40が近接部41を有さない場合の照明システムの動作について説明する。図3は、比較例1に係る照明システム500の構成を模式的に示す図である。照明システム500は、第1電力線30の代わりに第1電力線530を備え、第2電力線40の代わりに近接部41を有さない第2電力線540を備える点で照明システム100と異なる照明システムである。また、照明システム500においては、第2電力線通信機60f及び第3電力線通信機70dは、中継機として機能する。
次に、比較例1に係る照明システム500における通信信号の伝送経路について説明する。図4は、比較例1に係る照明システム500における通信の論理的な接続構成を示すトポロジー図である。
図4に示されるように、照明システム500では、第2電力線通信機60a、60b及び60cは、第1電力線530を介して第1電力線通信機50と通信する。これにより、第2電力線通信機60a、60b及び60cは、第1電力線通信機50から、中継処理されていない、つまり、中継処理回数が0回である通信信号を受信する。
第2電力線通信機60cは、通信信号の中継処理を行う中継機として機能する。第2電力線通信機60d、60e及び60fは、第1電力線530を介して第2電力線通信機60cと通信する。これにより、第2電力線通信機60d、60e及び60fは、第2電力線通信機60cから、中継処理回数が1回である通信信号を受信する。
第2電力線通信機60fは、通信信号の中継処理を行う中継機として機能する。第3電力線通信機70d、70e及び70fは、第1電力線530及び第2電力線540を介して第2電力線通信機60fと通信する。これにより、第3電力線通信機70d、70e及び70fは、第2電力線通信機60fから、中継処理回数が2回である通信信号を受信する。
第3電力線通信機70dは、通信信号の中継処理を行う中継機として機能する。第3電力線通信機70a、70b及び70cは、第2電力線540を介して第3電力線通信機70dと通信する。これにより、第3電力線通信機70a、70b及び70cは、第3電力線通信機70dから、中継処理回数が3回である通信信号を受信する。
次に、比較例1に係る照明システム500の動作例について説明する。図5は、比較例1に係る照明システム500の動作例を示すシーケンス図である。図5に示されるように、まず、第1電力線通信機50の第2通信部52は操作器80からの制御信号を受信し、制御部53が、受信された制御信号を通信信号に変換する(S511)。次に、制御部53は、変換された通信信号を第1通信部51に第1電力線530へ送信させる(S512)。ステップS512では、中継処理されていない、つまり、中継処理回数が0回である通信信号が送信される。第2電力線通信機60a、60b及び60cそれぞれの第1通信部61は、第1電力線530から、ステップS512で送信された通信信号を受信する。
第2電力線通信機60a、60b及び60cそれぞれの制御部63は、受信された通信信号に基づき、第2電力線通信機60a、60b及び60cそれぞれに接続された第1照明器具10a、10b又は10cの発光状態を制御する(S513)。第2電力線通信機60a、60b及び60cのうち、第2電力線通信機60cは、通信信号の中継処理を行う中継機として機能する。つまり、第2電力線通信機60cの通信管理部64は、受信された通信信号を、中継処理によって、第1通信部61に第1電力線530へ送信させる(S514)。ステップS514では、中継処理回数が1回である通信信号が送信される。第2電力線通信機60d、60e及び60fそれぞれの第1通信部61は、第1電力線530から、ステップS514で送信された通信信号を受信する。
第2電力線通信機60d、60e及び60fそれぞれの制御部63は、受信された通信信号に基づき、第2電力線通信機60d、60e及び60fそれぞれに接続された第1照明器具10d、10e又は10fの発光状態を制御する(S515)。第2電力線通信機60d、60e及び60fのうち、第2電力線通信機60fは、通信信号の中継処理を行う中継機として機能する。つまり、第2電力線通信機60fの通信管理部64は、受信された通信信号を、中継処理によって、第1通信部61に第1電力線530へ送信させる(S516)。ステップS516では、中継処理回数が2回である通信信号が送信される。ステップS516で送信された制御信号は、第1電力線530から、第1電力線530に直接接続された第2電力線540に送信される。第3電力線通信機70d、70e及び70fそれぞれの第1通信部71は、第2電力線540から、ステップS516で送信された通信信号を受信する。
第3電力線通信機70d、70e及び70fそれぞれの制御部73は、受信された通信信号に基づき、第3電力線通信機70d、70e及び70fそれぞれに接続された第2照明器具20d、20e及び20fの発光状態を制御する(S517)。第3電力線通信機70d、70e及び70fのうち、第3電力線通信機70dは、通信信号の中継処理を行う中継機として機能する。つまり、第3電力線通信機70dの通信管理部74は、受信された通信信号を、中継処理によって、第1通信部71に第2電力線540へ送信させる(S518)。ステップS518では、中継処理回数が3回である通信信号が送信される。第3電力線通信機70a、70b及び70cそれぞれの第1通信部71は、第2電力線540から、ステップS518で送信された通信信号を受信する。
第3電力線通信機70a、70b及び70cそれぞれの制御部73は、受信された通信信号に基づき、第3電力線通信機70a、70b及び70cそれぞれに接続された第2照明器具20a、20b又は20cの発光状態を制御する(S519)。これにより、第1電力線通信機50から送信された通信信号に基づいて、複数の第1照明器具10a〜10f及び複数の第2照明器具20a〜20fすべての発光状態が制御される。
比較例1に係る照明システム500では、第2電力線通信機60a、60b及び60cは、それぞれ、一度も中継処理されていない通信信号に基づいて、第1照明器具10a、10b又は10cの発光状態を制御する。それに対して、第3電力線通信機70a、70b及び70cは、それぞれ、中継処理回数が3回である通信信号に基づいて、第2照明器具20a、20b又は20cの発光状態を制御する。そのため、第2照明器具20a、20b及び20cの発光状態が制御されるタイミングは、第1照明器具10a、10b及び10cの発光状態が制御されるタイミングよりも、3回分の中継処理に要する時間分、制御されるタイミングが遅延する。
次に、本実施の形態に係る照明システム100の動作について説明する。まず、本実施の形態に係る照明システム100における通信信号の伝送経路について説明する。図6は、本実施の形態に係る照明システム100における通信の論理的な接続構成を示すトポロジー図である。
図6に示されるように、照明システム100では、第2電力線通信機60a、60b及び60cは、第1電力線30を介して第1電力線通信機50と通信する。これにより、第2電力線通信機60a、60b及び60cは、第1電力線通信機50から、中継処理されていない、つまり、中継処理回数が0回である通信信号を受信する。
第2電力線通信機60cは、通信信号の中継処理を行う中継機として機能する。第2電力線通信機60d、60e及び60fは、第1電力線30を介して第2電力線通信機60cと通信する。これにより、第2電力線通信機60d、60e及び60fは、第2電力線通信機60cから、中継処理回数が1回である通信信号を受信する。また、第3電力線通信機70a、70b、70c、70d、70e及び70fは、第1電力線30、第2電力線40の近接部41及び第2電力線40を介して第2電力線通信機60cと通信する。これにより、第3電力線通信機70a、70b、70c、70d、70e及び70fは、第2電力線通信機60cから、中継処理回数が1回である通信信号を受信する。
次に、本実施の形態に係る照明システム100の動作例について説明する。図7は、本実施の形態に係る照明システム100の動作例を示すシーケンス図である。図7に示されるように、まず、第1電力線通信機50の第2通信部52は操作器80からの制御信号を受信し、制御部53が、受信された制御信号を通信信号に変換する(S11)。制御信号は、例えば、ブロードキャスト方式で送信されるDMX512信号であり、その場合、通信信号もブロードキャスト方式で送信される。次に、制御部53は、変換された通信信号を第1通信部51に第1電力線30へ送信させる(S12)。ステップS12では、中継処理されていない、つまり、中継処理回数が0回である通信信号が送信される。第2電力線通信機60a、60b及び60cそれぞれの第1通信部61は、第1電力線30から、ステップS12で送信された通信信号を受信する。
第2電力線通信機60a、60b及び60cそれぞれの制御部63は、受信された通信信号に基づき、第2電力線通信機60a、60b及び60cそれぞれに接続された第1照明器具10a、10b又は10cの発光状態を制御する(S13)。第2電力線通信機60a、60b及び60cのうち、第2電力線通信機60cは、通信信号の中継処理を行う中継機として機能する。つまり、第2電力線通信機60cの通信管理部64は、受信された通信信号を、中継処理によって、第1通信部61に第1電力線30へ送信させる(S14)。ステップS14では、中継処理回数が1回である通信信号が送信される。また、ステップS14では、送信された制御信号が、近接部41を介して、第1電力線30から第2電力線40へ送信される。第2電力線通信機60d、60e及び60fそれぞれの第1通信部61は、第1電力線30から、ステップS14で送信された通信信号を受信する。また、第3電力線通信機70a、70b、70c、70d、70e及び70fそれぞれの第1通信部71は、第2電力線40から、ステップS14で送信された通信信号を受信する。
なお、ステップS13とステップS14とは、順序が入れ替わってもよく、同時に行われてもよい。
第2電力線通信機60d、60e及び60fそれぞれの制御部63は、受信された通信信号に基づき、第2電力線通信機60d、60e及び60fそれぞれに接続された第1照明器具10d、10e又は10fの発光状態を制御する(S15)。また、第3電力線通信機70d、70e及び70fそれぞれの制御部73は、受信された通信信号に基づき、第3電力線通信機70d、70e及び70fそれぞれに接続された第2照明器具20d、20e又は20fの発光状態を制御する(S16)。また、第3電力線通信機70a、70b及び70cそれぞれの制御部73は、受信された通信信号に基づき、第3電力線通信機70a、70b及び70cそれぞれに接続された第2照明器具20a、20b又は20cの発光状態を制御する(S17)。これにより、第1電力線通信機50から送信された通信信号に基づいて、複数の第1照明器具10a〜10f及び複数の第2照明器具20a〜20fすべての発光状態が制御される。ステップS14において送信された通信信号の伝送速度が速いため、ステップS15とステップS16とステップS17とは、略同一のタイミングで行われる。
本実施の形態に係る照明システム100では、第2電力線通信機60a、60b及び60cは、それぞれ、一度も中継処理されていない通信信号に基づいて、第1照明器具10a、10b又は10cの発光状態を制御する。それに対して、第3電力線通信機70a、70b、70c、70d、70e及び70fは、それぞれ、中継処理回数が1回である通信信号に基づいて、第2照明器具20a、20b、20c、20d、20e又は20fの発光状態を制御する。そのため、第2照明器具20a、20b、20c、20d、20e及び20fの発光状態が制御されるタイミングは、第1照明器具10a、10b及び10cの発光状態が制御されるタイミングよりも、1回分の中継処理に要する時間分、制御されるタイミングが遅延するだけである。よって、比較例1に係る照明システム500よりも、第2照明器具20a、20b、20c、20d、20e及び20fの発光状態が制御されるタイミングにおける、第1照明器具10a、10b及び10cの発光状態が制御されるタイミングからの遅延は少ない。また、第2電力線通信機60d、60e及び60fも、第3電力線通信機70a、70b、70c、70d、70e及び70fと略同一のタイミングで、同一の通信信号を受信する。そのため、第1照明器具10a、10b及び10c並びに第2照明器具20a、20b、20c、20d、20e及び20fそれぞれの発光状態が、略同一のタイミングで、制御される。
このように、照明システム100においては、近接部41を介して、通信信号が第1電力線30から第2電力線40に送信されるため、中継処理を行う電力線通信機の数を減らすことができる。そのため、第2電力線通信機60及び第3電力線通信機70の間での通信信号の受信タイミングの差が小さくなる。その結果、照明システム100に備えられた照明器具の発光状態が制御されるタイミングの差を減らすことができる。また、照明システム100において、略同一のタイミングで同一の通信信号を受信する電力線通信機の数が増え、略同一のタイミングで発光状態が制御される照明器具の数も増える。よって、照明システム100においては、照明器具の制御タイミングのずれを低減できる。
[効果]
以上説明したように、照明システム100は、第1照明器具10及び第2照明器具20と、第1電力線30と、第1照明器具10及び第2照明器具20の発光状態を制御するための通信信号を第1電力線30へ送信する第1電力線通信機50とを備える。また、照明システム100は、第1電力線30に接続されており、第1電力線30から通信信号を受信し、受信された通信信号に基づいて、第1照明器具10の発光状態を制御する第2電力線通信機60を備える。また、照明システム100は、第1電力線30と近接する近接部41を有し、近接部41を介して第1電力線30から通信信号が送信される第2電力線40を備える。また、照明システム100は、第2電力線40に接続されており、第2電力線40から通信信号を受信し、受信された通信信号に基づいて、第2照明器具20の発光状態を制御する第3電力線通信機70を備える。
これにより、第1電力線通信機50が送信する通信信号が、近接部41を介して、第1電力線30から第2電力線40に送信されるため、第2電力線通信機60と第3電力線通信機70とが同一の通信信号を受信することができる。つまり、第1照明器具10と第2照明器具20との発光状態が、同一の通信信号に基づいて制御される。その結果、照明システム100において、同一の通信信号に基づいて発光状態が制御される照明器具の数が増え、例えば、複数の照明器具を制御するために、通信信号の中継処理が繰り返される回数が減少する。そのため、通信信号の中継処理、又は、別の電力線通信機からの通信信号の送信等による第2電力線通信機60及び第3電力線通信機70における通信信号の受信タイミングのずれを抑制できる。よって、照明システム100においては、照明器具の制御タイミングのずれを低減できる。
また、例えば、照明システム100は、第2電力線通信機60を複数備え、複数の第2電力線通信機60は、受信された通信信号を中継処理によって第1電力線30へ送信する中継用の第2電力線通信機60cを含む。
これにより、第2電力線通信機60cによって通信信号が中継処理されるため、中継処理により通信信号の信号強度が高められ、第2電力線40における通信信号の信号強度が高い状態で保たれやすくなる。よって、近接部41が、第1電力線30における第1電力線通信機50から離れた位置に近接する場合であっても、信号強度が高い状態で第1電力線30から第2電力線40に通信信号が送信されやすくなる。その結果、近接部41を介して送信された通信信号の第2電力線40における伝送距離を長くすることができるため、近接部41を介して送信された通信信号を受信できる第3電力線通信機70の数を増やすことができる。
[変形例1]
以下では、実施の形態1の変形例1について説明する。なお、以下の実施の形態1の変形例1の説明において、実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略又は簡略化する。
図8は、実施の形態1の変形例1に係る照明システム100aの構成を模式的に示す図である。照明システム100aでは、実施の形態1に係る100と比較して、第1電力線30の代わりに第1分岐線32を含む第1電力線30aを備え、第2電力線40の代わりに第2電力線40aを備える点が異なる。
図8に示されるように、照明システム100aは、複数の第1照明器具10a〜10f及び複数の第2照明器具20a〜20fと、第1電力線30aと、第2電力線40aと、第1電力線通信機50と、複数の第2電力線通信機60a〜60fと、複数の第3電力線通信機70a〜70fとを備える。照明システム100aは、さらに、操作器80を備える。
第1電力線30aは、第1分岐線32を含む。第1分岐線32は、第1電力線30aの主幹から分岐し、第2電力線通信機60と接続されていない分岐線である。第1分岐線32の末端は、開放端である。
第2電力線40aの近接部41aは、第1電力線30aの第1分岐線32と近接している。第1電力線通信機50から送信された通信信号は、第1分岐線32にも送信されるため、第2電力線40aには、近接部41aを介して、第1電力線30aから通信信号が送信される。
第1分岐線32は、例えば、第1電力線30aにおける第2電力線通信機60cと第2電力線通信機60dとの間で分岐している分岐線である。第2電力線通信機60dは、第1電力線30aを介して、中継機として機能する第2電力線通信機60cと隣り合う第2電力線通信機60である。これにより、第2電力線通信機60cの中継処理によって信号強度が高められた通信信号が、信号強度の減衰の程度が小さい状態で、近接部41aを介して、第2電力線40aに送信される。そのため、比較的高い信号強度の通信信号が第2電力線40aに送信され、近接部41aを介して送信された通信信号の第2電力線40aにおける伝送距離を長くすることができる。その結果、近接部41aを介して送信された通信信号を受信できる第3電力線通信機70の数を増やすことができる。
なお、第1分岐線32は、第1電力線30aにおける第1電力線通信機50と第2電力線通信機60aの間で分岐している分岐線であってもよい。第2電力線通信機60aは、第1電力線通信機50からの第1電力線30a上の距離が最も短い第2電力線通信機60である。これにより、第1電力線通信機50から送信された通信信号が、信号強度の減衰の程度が小さい状態で、近接部41aを介して、第2電力線40aに送信される。そのため、比較的高い信号強度の通信信号が第2電力線40aに送信され、近接部41aを介して送信された通信信号の第2電力線40aにおける伝送距離を長くすることができる。その結果、近接部41aを介して送信された通信信号を受信できる第3電力線通信機70の数を増やすことができる。
照明システム100aの動作については、第2電力線40aに、近接部41aを介して、第1電力線30aから通信信号が送信されることによって、照明システム100と同様の動作となるため、説明を省略する。照明システム100aにおいても、比較例1に係る照明システム500よりも、第2照明器具20a、20b、20c、20d、20e及び20fの発光状態が制御されるタイミングにおける、第1照明器具10a、10b及び10cの発光状態が制御されるタイミングからの遅延は少ない。
このように、照明システム100aにおいても、実施の形態1に係る照明システム100と同様の効果を得ることができる。
以上のように、照明システム100aでは、第1電力線30aは、第2電力線通信機60と接続されていない第1分岐線32を含み、近接部41aは、第1分岐線32と近接する。これにより、第2電力線通信機60が接続されていない第1分岐線32を配置するという簡易な施工によって、近接部41aを形成することができる。
[変形例2]
以下では、実施の形態1の変形例2について説明する。なお、以下の実施の形態1の変形例2の説明において、実施の形態1及び実施の形態1の変形例1との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略又は簡略化する。
図9は、実施の形態1の変形例2に係る照明システム100bの構成を模式的に示す図である。照明システム100bでは、実施の形態1に係る100と比較して、第1電力線30の代わりに第1電力線30bを備え、第2電力線40の代わりに第2分岐線42を含む第2電力線40bを備える点が異なる。
図9に示されるように、照明システム100bは、複数の第1照明器具10a〜10f及び複数の第2照明器具20a〜20fと、第1電力線30bと、第2電力線40bと、第1電力線通信機50と、複数の第2電力線通信機60a〜60fと、複数の第3電力線通信機70a〜70fとを備える。照明システム100bは、さらに、操作器80を備える。
第2電力線40bは、第2分岐線42を含む。第2分岐線42は、第2電力線40bの主幹から分岐し、第3電力線通信機70と接続されていない分岐線である。第2分岐線42の末端は、開放端である。
近接部41bは、第2分岐線42に位置する。言い換えると、近接部41bは、第2分岐線42において、第1電力線30bと近接している。第2電力線40bには、近接部41bを介して、第1電力線30bから通信信号が送信される。これにより、第2電力線40bには、近接部41bを介して、第1電力線30bから通信信号が送信される。
照明システム100bの動作については、第2電力線40bに、近接部41bを介して、第1電力線30bから通信信号が送信されることによって、照明システム100と同様の動作となるため、説明を省略する。照明システム100bにおいても、比較例1に係る照明システム500よりも、第2照明器具20a、20b、20c、20d、20e及び20fの発光状態が制御されるタイミングにおける、第1照明器具10a、10b及び10cの発光状態が制御されるタイミングからの遅延は少ない。
このように、照明システム100bにおいても、実施の形態1に係る照明システム100と同様の効果を得ることができる。
以上のように、照明システム100bでは、第2電力線40bは、第3電力線通信機70と接続されていない第2分岐線42を含み、近接部41bは、第2分岐線42に位置する。これにより、第3電力線通信機70が接続されていない第2分岐線42を配置するという簡易な施工によって、近接部41bを形成することができる。
(実施の形態2)
以下では、実施の形態2について説明する。なお、以下の実施の形態2の説明において、実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略又は簡略化する。
[照明システムの全体構成]
まず、本実施の形態に係る照明システムの構成について説明する。図10は、本実施の形態に係る照明システム101の構成を模式的に示す図である。照明システム101では、実施の形態1に係る100と比較して、第1電力線30の代わりに第1電力線130を備え、第2電力線40の代わりに、第1電力線130と直接接続されていない第2電力線140を備える点が異なる。
図10に示されるように、照明システム101は、複数の第1照明器具10a〜10f及び複数の第2照明器具20a〜20cと、第1電力線130と、第2電力線140と、第1電力線通信機50と、複数の第2電力線通信機60a〜60fと、複数の第3電力線通信機70a〜70cとを備える。照明システム101は、さらに、操作器80を備える。
第1電力線130は、第1電力線通信機50及び複数の第2電力線通信機60a〜60fに接続されている。また、第1電力線130は、商用交流電源90と接続され、商用交流電源90からの電流によって、第1照明器具10、第1電力線通信機50及び第2電力線通信機60に電力を供給するための電力線である。第1電力線130と第2電力線140とは、直接接続されていない。また、第1電力線130は、電力線が屈曲している領域である屈曲領域131を有する。屈曲領域131の一部が、後述する近接部141と近接している。
第2電力線140は、第3電力線通信機70a〜70cに接続されている。第2電力線140は、商用交流電源91と接続され、商用交流電源91からの電流によって、第2照明器具20及び第3電力線通信機70に電力を供給するための電力線である。第2電力線140は、第1電力線130と近接する近接部141を有する。第2電力線140には、近接部141を介して、第1電力線130から通信信号が送信される。また、第2電力線140は、電力線が屈曲している領域である屈曲領域142を有する。近接部141は、屈曲領域142に位置している。
[照明システムの動作]
次に、本実施の形態に係る照明システム101の動作について説明する。
まず、本実施の形態に係る照明システム101の動作についての説明の前に、比較例2に係る照明システムとして、照明システム101の第2電力線140が近接部141を有さない場合の照明システムの動作について説明する。図11は、比較例2に係る照明システム600の構成を模式的に示す図である。照明システム600は、第1電力線130の代わりに第1電力線630を備え、第2電力線140の代わりに近接部141を有さない第2電力線640を備える点で照明システム101と異なる照明システムである。
次に、比較例2に係る照明システム600における通信信号の伝送経路について説明する。図12は、比較例2に係る照明システム600における通信の論理的な接続構成を示すトポロジー図である。
図12に示されるように、照明システム600では、第2電力線通信機60a、60b及び60cは、第1電力線630を介して第1電力線通信機50と通信する。これにより、第2電力線通信機60a、60b及び60cは、第1電力線通信機50から、中継処理されていない、つまり、中継処理回数が0回である通信信号を受信する。
第2電力線通信機60cは、通信信号の中継処理を行う中継機として機能する。第2電力線通信機60d、60e及び60fは、第1電力線630を介して第2電力線通信機60cと通信する。これにより、第2電力線通信機60d、60e及び60fは、第2電力線通信機60cから、中継処理回数が1回である通信信号を受信する。
照明システム600においては、第3電力線通信機70a、70b及び70cは、第1電力線通信機50からの通信信号を受信することができない。そのため、第1電力線630と第2電力線640とが接続されていない場合には、第3電力線通信機70a、70b及び70cに通信信号を送信するための、第1電力線通信機50とは別の電力線通信機が必要である。
次に、本実施の形態に係る照明システム101の動作について説明する。ここでは、本実施の形態に係る照明システム101における通信信号の伝送経路について説明する。図13は、本実施の形態に係る照明システム101における通信の論理的な接続構成を示すトポロジー図である。
図13に示されるように、照明システム101では、第2電力線通信機60a、60b及び60cは、第1電力線130を介して第1電力線通信機50と通信する。これにより、第2電力線通信機60a、60b及び60cは、第1電力線通信機50から、中継処理されていない、つまり、中継処理回数が0回である通信信号を受信する。
第2電力線通信機60cは、通信信号の中継処理を行う中継機として機能する。第2電力線通信機60d、60e及び60fは、第1電力線130を介して第2電力線通信機60cと通信する。これにより、第2電力線通信機60d、60e及び60fは、第2電力線通信機60cから、中継処理回数が1回である通信信号を受信する。また、第3電力線通信機70a、70b及び70cは、第1電力線130、第2電力線140の近接部141及び第2電力線140を介して第2電力線通信機60cと通信する。これにより、第3電力線通信機70a、70b及び70cは、第2電力線通信機60cから、中継処理回数が1回である通信信号を受信する。
このように、比較例2に係る照明システム600では、第3電力線通信機70a、70b及び70cが通信信号を受信できなかった。それに対して、照明システム101では、通信信号が、近接部141を介して第2電力線140に送信されることにより、第3電力線通信機70a、70b及び70cが、通信信号を受信できる。
以上のように、本実施の形態に係る照明システム101では、第1電力線130と第2電力線140とが直接接続されていない。また、照明システム101では、近接部141を介して、通信信号が第1電力線130から第2電力線140に送信される。これにより、第1電力線130と第2電力線140とが直接接続されていない場合でも、第3電力線通信機70a、70b及び70cが通信信号を受信できる。そのため、第1照明器具10a〜10fと第2照明器具20a〜20cとが第1電力線通信機50からの同じ通信信号に基づいて、発光状態が制御される。その結果、第2照明器具20a〜20cを別の電力線通信機からの通信信号を用いて制御する場合と比べて、第1電力線通信機50からの同じ通信信号を用いて制御するため、制御タイミングの差が発生しにくい。また、第1電力線130と第2電力線140とを直接接続して、第3電力線通信機70に通信信号を送信する場合と比べても、電力線が延長されることによる通信信号が到達するタイミングの遅延が少なくなる。よって、照明システム101においては、照明器具の制御タイミングのずれを低減できる。
[通信速度の測定例]
次に、上記実施の形態に係る第1電力線通信機、第2電力線通信機及び第3電力線通信機を用いた通信における通信速度の測定例について説明する。なお、以下の測定例は一例であり、本発明は以下の測定例に限定されない。例えば、通信速度は、電力線の材質、電力線の設置されている環境及び信号の周波数等の影響を受ける。
図14は、本測定例における通信速度の測定方法を説明するための概略図である。本測定例においては、第1電力線通信機50t、第2電力線通信機60t及び第3電力線通信機70tを用いた。第1電力線通信機50t及び第2電力線通信機60tは、第1電力線30tに接続されている。第2電力線通信機60tは、中継機として機能する。第1電力線30tは、商用交流電源90tに接続されており、第1電力線通信機50t及び第2電力線通信機60tに電力を供給している。第3電力線通信機70tは、第2電力線40tに接続されている。第2電力線40tは、商用交流電源91tに接続されており、第3電力線通信機70tに電力を供給している。第2電力線40tは、近接部41tを有し、近接部41tを介して第1電力線30tから通信信号等の電力線通信用の信号が送信される。
本測定例においては、第1電力線通信機50tから信号が送信され、第2電力線通信機60tは、信号を受信する。また、第2電力線通信機60tは、受信された信号を中継処理によって第1電力線30tに送信する。中継処理された信号は、近接部41tを介して、第2電力線40tに送信され、第3電力線通信機70tに受信される。近接部41tにおいて、第1電力線30tと第2電力線40tとは、平行になるように配置されている。
本測定例においては、第1電力線通信機50t、第2電力線通信機60t及び第3電力線通信機70tそれぞれの通信管理部54、通信管理部64及び通信管理部74の機能を用いて、第2電力線通信機60tと第3電力線通信機70tとの間の通信速度を測定している。通信に用いられる信号の信号強度が減衰し、低下すると、通信速度も低下する。本測定例では、近接部41tにおける第1電力線30tと第2電力線40tとの間隔Xを、0mm(つまり、絶縁材料の被覆を介して接触)、10mm及び30mmの場合における通信速度を測定している。また、各間隔Xの場合において、第2電力線40tにおける近接部41tの長さYを30mmから1800mmに変化させて、通信速度を測定している。
図15は、本測定例における通信速度の測定結果を示す図である。図15において、縦軸は第2電力線通信機60tと第3電力線通信機70tとの間の通信速度である。また、横軸は、近接部41tの長さYである。
図15に示されるように、間隔X=0mm、10mm及び30mmのいずれの場合においても、第2電力線通信機60tと第3電力線通信機70tとの通信が可能である。
間隔X=0mmの場合、いずれの長さYでの測定においても第2電力線通信機60tと第3電力線通信機70tとの通信が可能である。また、長さYが30mm以上であれば、通信速度が50Mbps以上の良好な測定結果が得られている。
間隔X=10mm及び30mmの場合、長さYが100mm以上であれば、第2電力線通信機60tと第3電力線通信機70tとの通信が可能であり、通信速度が20Mbps以上である。つまり、照明器具を制御するための通信信号の送受信に十分な通信速度が得られている。
(その他の実施の形態)
以上、各実施の形態及び実施の形態の各変形例について説明したが、本発明は上記実施の形態には限定されない。
例えば、上記実施の形態において、操作器80の機能は、第1電力線通信機50に含まれ、第1電力線通信機50が第1照明器具10及び第2照明器具20の発光状態を制御する操作をユーザから受け付けてもよい。つまり、第1電力線通信機50と操作器80とは、一体型の装置であってもよい。
また、例えば、上記実施の形態において、第2電力線通信機60及び第3電力線通信機70は、光源が備えられ、受信された通信信号に基づいて発光状態を制御する照明器具であってもよい。つまり、第2電力線通信機60と第1照明器具10とは、一体型の装置であってもよく、第3電力線通信機70と第2照明器具20とは、一体型の装置であってもよい。
また、例えば、上記実施の形態において、商用交流電源90を用いていたが、これに限らない。電源は、直流電源であってもよい。
また、例えば、上記実施の形態において、第1電力線通信機50の通信管理部54がトポロジー情報を生成していたが、これに限らない。通信管理部54の代わりに、第2電力線通信機60の通信管理部64又は第3電力線通信機70の通信管理部74がトポロジー情報を生成してもよい。その場合、第2電力線通信機60又は第3電力線通信機70から、他の電力線通信機へ、生成されたトポロジー情報が送信される。
また、例えば、実施の形態1において、第1電力線30の屈曲領域31の一部が、第2電力線40の近接部41と近接していたが、これに限らない。第1電力線30が屈曲領域31を有さずに、第2電力線40が屈曲領域を有し、近接部41が第2電力線の屈曲領域に位置していてもよい。また、屈曲領域の形状はU字状に限らず、第1電力線30と第2電力線40とが近接できる形状であればよい。例えば、屈曲領域の形状は、U字の途中で折れ曲がったような形状(例えば、バナナ状の形状)、又は、頂上が平坦な山型の形状等であってもよい。
また、上記実施の形態において、制御部等の各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、各構成要素は、回路(又は集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本発明の包括的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの非一時的な記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び非一時的な記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。例えば、本発明は、照明システムの各構成要素が備える制御部等が行う制御をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。
また、上記実施の形態において説明された照明システムの動作における複数の処理の順序は一例である。複数の処理の順序は、変更されてもよいし、複数の処理は、並行して実行されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
10、10a、10b、10c、10d、10e、10f 第1照明器具
20、20a、20b、20c、20d、20e、20f 第2照明器具
30、30a、30b、30t、130 第1電力線
32 第1分岐線
40、40a、40b、40t、140 第2電力線
41、41a、41b、41t、141 近接部
42 第2分岐線
50、50t 第1電力線通信機
60、60a、60b、60c、60d、60e、60f、60t 第2電力線通信機
70、70a、70b、70c、70d、70e、70f、70t 第3電力線通信機
100、100a、100b、101 照明システム

Claims (12)

  1. 第1照明器具及び第2照明器具と、
    第1電力線と、
    前記第1照明器具及び前記第2照明器具の発光状態を制御するための通信信号を前記第1電力線へ送信する第1電力線通信機と、
    前記第1電力線に接続されており、前記第1電力線から前記通信信号を受信し、受信された前記通信信号に基づいて、前記第1照明器具の発光状態を制御する第2電力線通信機と、
    前記第1電力線と近接する近接部を有し、前記近接部を介して前記第1電力線から前記通信信号が送信される第2電力線と、
    前記第2電力線に接続されており、前記第2電力線から前記通信信号を受信し、受信された前記通信信号に基づいて、前記第2照明器具の発光状態を制御する第3電力線通信機と、を備える、
    照明システム。
  2. 前記第2電力線通信機を複数備え、
    複数の前記第2電力線通信機は、受信された前記通信信号を中継処理によって前記第1電力線へ送信する中継用第2電力線通信機を含む、
    請求項1に記載の照明システム。
  3. 前記近接部は、前記第1電力線における、前記第1電力線通信機と前記第1電力線通信機からの前記第1電力線上の距離が最も短い前記第2電力線通信機との間、又は、前記中継用第2電力線通信機と前記第1電力線を介して前記中継用第2電力線通信機と隣り合う前記第2電力線通信機との間に近接する、
    請求項2に記載の照明システム。
  4. 前記第1電力線は、前記第2電力線通信機と接続されていない第1分岐線を含み、
    前記近接部は、前記第1分岐線と近接する、
    請求項1又は2に記載の照明システム。
  5. 前記第1電力線は、前記第1電力線における、前記第1電力線通信機と前記第1電力線通信機からの前記第1電力線上の距離が最も短い前記第2電力線通信機との間、又は、前記中継用第2電力線通信機と前記第1電力線通信機からの前記第1電力線上の距離が最も短い前記第2電力線通信機との間で分岐した、前記第2電力線通信機と接続されていない第1分岐線を含み、
    前記近接部は、前記第1分岐線と近接する、
    請求項2に記載の照明システム。
  6. 前記第2電力線は、前記第3電力線通信機と接続されていない第2分岐線を含み、
    前記近接部は、前記第2分岐線に位置する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の照明システム。
  7. 前記第1電力線と前記第2電力線とが直接接続されている、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の照明システム。
  8. 前記第1電力線と前記第2電力線とが直接接続されていない、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の照明システム。
  9. 前記第1電力線及び前記第2電力線は、絶縁材料で被覆された構造を有し、
    前記近接部では、前記絶縁材料を介して、前記第1電力線と前記第2電力線とが接触している、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の照明システム。
  10. 前記近接部において、前記第1電力線と前記第2電力線とが平行に配置されている、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の照明システム。
  11. 前記近接部における前記第1電力線と前記第2電力線との間隔が、30mm以下である、
    請求項10に記載の照明システム。
  12. 前記近接部において、前記第1電力線と前記第2電力線とが、30mm以上の長さで平行になるように配置されている、
    請求項10又は11に記載の照明システム。
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