JP2021064042A5 - - Google Patents

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本発明は、電力需給管理技術に関する。
近年、温室効果ガスの削減に向けた再生可能エネルギーの普及拡大が続いている。再生可能エネルギーのうち、特に風力発電および太陽光発電といった変動再生可能エネルギー(Variable Renewable Energy,VRE)は、エネルギー供給の変動に伴い、従来の火力発電といった化石燃料を用いた発電に頼らない形式での需給バランスの調整が必要であると指摘されている。
電力需要のうち、オフィスビル、商業施設および公共施設等の業務部門は、近年、全体に占める電力需要の割合が増加傾向にある。業務部門の電力需要の特徴は需要家が多様であるため、電力消費傾向にも多様性があり、その需要予測が困難である点があげられる。
業務部門の電力需要の把握については、従来技術として、該当する業務部門の就業時間帯およびイベント情報をスケジュール登録し、登録したスケジュールに基づいて電力需要を計画する方法(特許文献1)や、スケジュールに基づく電力需要の計画に加えて、天気予報による天候および気温の情報を付与する方法(特許文献2)が検討されている。
また、電力の需給バランスを調整するために、電力需要だけではなく、変動再生可能エネルギー(VRE)の供給予測技術が検討されている(特許文献3)。
特開2017-227999号公報 特開2017-169418号公報 特開2002-135977号公報
このように、従来の業務部門における電力の需要予測は、スケジュールに基づく電力需要対応が一般的であり、例えば夕刻付近のダックカーブ対応またはテナントごとの需給調整といった詳細対応は困難である。
また、業務部門ではオフィスビルまたは商業施設とオフィスとを併設する複合ビル、大型ショッピングモールをはじめとする商業施設、市役所または文化ホールなどの公共施設など多様な用途があり、用途ごとの電力需要も種々の特徴がある。ライフスタイルおよび労働環境の多様化を踏まえると、スケジュールに基づく電力需要対応には限界があるのと同時に、需要家の生活・労働環境の影響を最小限にとどめるためには単にスケジュールを管理するだけの電力需要対応は困難となっている。
上記の課題の少なくとも一つを解決するために、本発明は、プロセッサと、記憶装置と、を有するエネルギー管理システムであって、前記記憶装置は、対象空間内の人物の過去の位置を示す過去の位置情報と、前記過去の位置情報が取得されたときの前記対象空間内の電力需要を示す電力需要情報と、を対応付けて保持し、前記プロセッサは、前記対象空間内の人物について新たに取得された位置を示す新たな位置情報と類似する前記過去の位置情報を検索し、前記検索によって得られた前記過去の位置情報に対応して前記記憶装置に保持された前記電力需要情報に基づいて、前記対象空間の電力需要を制御するための制御情報を出力することを特徴とする。
本発明によれば、需要家の電力需要と、変動再生可能エネルギー(VRE)をはじめとする電力供給との協調が可能となる。
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。
本発明の実施例に係るエネルギー管理システムを構成する室内エネルギー需給管理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係るエネルギー管理システム全体の構成および室内エネルギー需給管理装置のハードウェア構成の説明図である。 本発明の実施例に係る室内エネルギー需給管理装置によって管理される空間のレイアウトの一例を示す説明図である。 本発明の実施例に係る室内エネルギー需給管理装置によって管理される空間における人物の移動の一例を示す説明図である。 本発明の実施例に係る室内エネルギー需給管理装置の処理データ記憶部の説明図である。 本発明の実施例に係るエネルギー管理システムの全体の処理の流れを示す説明図である。 本発明の実施例に係る室内エネルギー需給管理装置による、位置空間における電力需要の検証の処理の流れを示す説明図である。 本発明の実施例に係る室内エネルギー需給管理装置による、人物の位置・移動情報と電力需要状況の蓄積データとの類似性の検証の処理の流れを示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。以下の実施形態は一例であって、本実施形態によって、本発明が何ら制限されるものではない。
図1は、本発明の実施例に係るエネルギー管理システムを構成する室内エネルギー需給管理装置100の構成を示すブロック図である。
室内エネルギー需給管理装置100は、室内エネルギー需給管理部101、室内エネルギー制御監視部102、外部データ収集管理部103、室内エネルギー処理部104および処理データ記憶部105を有する。
室内エネルギー需給管理部101は、室内エネルギー需給管理装置100による管理対象の空間内(例えばオフィスの室内等、以下同様)の電力需給を管理する。図1に示す室内エネルギー需給管理部101は、室内の人物の位置情報の取得等を行う位置情報処理部111、室内の位置ごとの電力需要の情報を処理する位置電力需要情報処理部112、および、室内の人物の個人情報の収集等を行う個人情報収集処理部113を有する。これらの機能の詳細については後述する。
なお、本実施例では室内エネルギー需給管理装置100による管理対象の空間内の例として主にオフィスの1フロア内の空間を示すが、管理対象の空間はこれに限定されず、例えば1以上の店舗を含む商業施設、または個人の住居等であってもよい。その他、任意の種類の空間を本実施例の室内エネルギー需給管理装置100による管理対象とすることができる。
室内エネルギー制御監視部102は、室内のエネルギーの制御、例えば電力の供給の制御又は電力を消費する機器の制御及び監視等を行う。図1に示す室内エネルギー制御監視部102は、室内の温度等を調整する空調装置の制御及び監視を行う空調エネルギー制御監視部114、室内の電気機器に電力を供給するためのコンセント(すなわちアウトレット又はソケット)の需要を監視する室内コンセント需要監視部115、室内を照明する照明機器の制御及び監視を行う照明制御監視部116、および、エネルギーに関する情報を出力するエネルギー情報発信部117を有する。これらの機能の詳細については後述する。
外部データ収集管理部103は、外部データを収集して、室内エネルギー需給管理装置100内に格納する。収集される外部データは、例えば、気象データ118及び建屋運用カレンダー119等を含む。気象データ118は、例えば、管理対象の空間を含む地域の天候、外気温および湿度といったデータを含んでもよい。また、建屋運用カレンダー119は、管理対象の空間におけるイベントのスケジュールである。例えば、建屋運用カレンダー119は、管理対象の空間がオフィスである場合、そのオフィスの営業日、営業時間、および、特別な行事が行われる日などの情報を含んでもよいし、管理対象の空間が店舗等の商業施設である場合には店舗の営業日及び特売日などの情報を含んでもよいし、管理対象の空間が個人の住居である場合には居住者の在宅予定日及び在宅中の行動予定等の情報を含んでもよい。
処理データ記憶部105には、室内エネルギー需給管理装置100による処理に用いられるデータ、および、処理の結果として得られるデータ等が格納される。その詳細については後述する(図5参照)。
図2は、本発明の実施例に係るエネルギー管理システム(地域エネルギー管理システム)全体の構成および室内エネルギー需給管理装置100のハードウェア構成の説明図である。
本実施例のエネルギー管理システム200は、室内エネルギー需給管理装置100と、管理対象の空間230に設置された各種機器と、それらを通信可能に接続するネットワーク220と、を有する。
管理対象の空間230は、例えばオフィスの空間であり、各種の什器等が設置される。例えば、管理対象の空間230には、位置センサ231、照明機器232、空調機器233、コンセント234、パーソナルコンピュータ(PC)235、環境センサ237および個人情報センサ238等が設置される。図2にはそれらを一つずつ表示したが、実際には空間230内にそれぞれ複数設置されることが一般的である。
位置センサ231は、空間230内の人物250の位置を検知できるものであれば、いかなる種類のものであってもよい。位置センサ231の一例は、赤外線を利用する防犯用の人感センサである。その場合、位置センサ231から所定の距離の範囲内の人物250の数を検知することができる。空間230内の全ての人物250を検知できるように、十分な数の位置センサ231が設置されることが望ましい。
ここで、人物250は、空間230において電力を消費する活動を行う者(すなわち需要家)である。例えば、空間230がオフィスであれば、人物250はそのオフィスにおける執務者であってもよいし、空間230が店舗であれば、人物250はその店舗の利用客または従業員であってもよいし、空間230が住居であれば、人物250はその住居の居住者であってもよい。
各位置センサ231はネットワーク220を介して検知結果のデータを室内エネルギー需給管理装置100に送信することができる。室内エネルギー需給管理装置100は、それぞれの位置センサ231の設置位置と、それぞれの位置センサ231が検知した人数とに基づいて、空間230内のどのエリアに何人の人物250がいるかを推定することができる。
照明機器232は、空間230内を照明する、例えば蛍光灯またはLED(Light Emitting Diode)ランプ等の電気機器である。空間230内には複数の照明機器232が設置される。各照明機器232は、室内エネルギー需給管理装置100からの制御情報に基づいて照明の強度を制御することができる。各照明機器232自体が室内エネルギー需給管理装置100と通信して得た制御情報に基づいて照明の強度を制御する機能を有してもよい。あるいは、室内エネルギー需給管理装置100からの制御情報に基づいて各照明機器232への電力供給を制御することによって照明の強度が制御されてもよい。個々の照明機器232が独立に制御されてもよいが、空間230内のエリアごとに制御されてもよい。
空調機器233は、空間230内の空気の温度等を調整する電気機器である。空間230内には複数の空調機器233が設置され、室内エネルギー需給管理装置100からの制御情報に基づいて温度等の調整の強度を制御することができる。この制御は、照明機器232の場合と同様に、空調機器233自体の機能によって行われてもよいし、空調機器233への電力供給の制御によって行われてもよい。個々の空調機器233が独立に制御されてもよいが、空間230内のエリアごとに制御されてもよい。
PC235は、例えば人物250の業務に使用される情報処理装置であり、本実施例では照明機器232等と同様に電力を消費する電気機器として扱う。PC235には、コンセント234からケーブル236を介して電力が供給される。コンセント234は、ネットワーク220を介して室内エネルギー需給管理装置100に接続され、室内エネルギー需給管理装置100からの制御情報に基づいて電力の供給を制御(例えば供給または遮断)することができる。なお、PC235がバッテリーを内蔵していれば、コンセント234からの電力の供給が遮断されてもしばらくの間は使用を続けることができる。
環境センサ237は、例えば温度センサ、湿度センサ、照度センサ等の少なくともいずれかを含んでもよい。センサによる計測結果はネットワーク220経由で室内エネルギー需給管理装置100に送信される。一般には空調機器233に温度センサ等が含まれるため、室内エネルギー需給管理装置100はそこから温度等の情報を得てもよいが、より精度の高い情報を得るために、人物250に近い位置に設置された環境センサ237を利用してもよい。
個人情報センサ238は、人物250の個人情報を取得して、その結果を無線または有線通信によってネットワーク220を介して室内エネルギー需給管理装置100に送信する。ここで、人物250の個人情報は、人物250の生体情報(例えば脈拍等)を含んでもよいし、活動量(例えば人物250の体の部位の加速度またはそれに従って推定される人物250の行動等)を含んでもよいし、他の人物との対面または会話等を検知した結果を含んでもよい。
本実施例の室内エネルギー需給管理装置100は、プロセッサ201、メモリ202、記憶装置203、入力装置204、出力装置205および通信装置206からなる。
プロセッサ201は、メモリ202に格納されたプログラムに従って、室内エネルギー需給管理装置100を制御する。
メモリ202は、例えば半導体メモリであり、プロセッサ201によって実行されるプログラム、プロセッサ201によって参照されるデータ、およびプロセッサ201が実行する処理の結果として取得されたデータ等を格納する。記憶装置203に格納されたプログラム及びデータの少なくとも一部が、必要に応じてメモリ202にコピーされてもよいし、取得されたデータが必要に応じてメモリ202から記憶装置203にコピーされてもよい。
図2の例では、メモリ202に室内エネルギー需給管理プログラム207、室内エネルギー制御監視プログラム208、外部データ収集管理プログラム209および室内エネルギー処理プログラム210が格納される。これは、図1に示した室内エネルギー需給管理部101、室内エネルギー制御監視部102、外部データ収集管理部103および室内エネルギー処理部104の処理を実現するためのプログラムである。本実施例において上記の各部が実行する処理は、実際には上記のプログラムに記述された命令に従って、プロセッサ201が実行する。
記憶装置203は、例えばフラッシュメモリまたはハードディスクのような不揮発性の記憶媒体を有する。図1に示した処理データ記憶部105は、記憶装置203の記憶領域に相当する。
入力装置204は、室内エネルギー需給管理装置100のユーザからの入力を受ける。具体的には、入力装置204は、例えばキーボード、ボタンまたはポインティングデバイス等を含んでもよい。例えば記憶装置203に格納される情報の少なくとも一部が入力装置204を介して入力されてもよい。
出力装置205は、室内エネルギー需給管理装置100のユーザに情報を出力する。具体的には、出力装置205は、例えば画像表示装置等を含んでもよい。
通信装置206は、有線又は無線のネットワークを介して室内エネルギー需給管理装置100と外部の機器(例えば管理対象の空間230内に設置された電気機器等)とのデータのやり取りを可能とするための装置であり、例えばLAN(Local Area Network)アダプタ等を含んでもよい。例えば記憶装置203に格納される情報の少なくとも一部が通信装置206を介して入力されてもよいし、上記のプログラムに従う処理の結果として生成された情報の少なくとも一部が通信装置206を介して出力されてもよい。
図3は、本発明の実施例に係る室内エネルギー需給管理装置100によって管理される空間230のレイアウトの一例を示す説明図である。
図3には、空間230の一例として、いわゆるフリーアドレスオフィスのフロアの平面図を示す。
図3に示す空間230の中央には、複数のテーブル304及び椅子(図示省略)等が配置された多目的エリア301がある。このエリアは、例えば打ち合わせおよび個人のデスクワーク等、多目的に使用することができる。多目的エリアがさらに複数のエリアに分かれていてもよい。それらのエリアはパーティション等(図示省略)によって隔てられていてもよいし、そうでなくてもよい。
空間230の一方の端(図3では上部)には、複数の会議室302がある。これらは、例えば会議等に使用されるエリアであり、パーティションおよびドア等によって他のエリアと隔てられている。空間230の他方の端(図3では下部)には、複数の会議室302及び複数の個室303がある。個室は、各人物250が例えばPC235を使用した作業等を行うために使用されるエリアであり、パーティションおよびドア等によって他のエリアと隔てられている。
それぞれのエリアの照明、空調及び使用される電気機器への給電を実現するために、空間230内に複数の照明機器232、複数の空調機器233および複数のコンセント234(いずれも図3では図示省略)が設置される。さらに、空間230内に複数の位置センサ231及び環境センサ237(いずれも図3では図示省略)が設置される。各電気機器および各センサと各エリアとは一対一に対応しなくてもよい。例えば一つの空調機器233が複数の個室の空調を受け持ってもよいし、複数の照明機器が一つの会議室の照明を受け持ってもよいし、複数の位置センサ231が一つの多目的エリア301を受け持ってもよい。コンセント234についても同様である。室内エネルギー需給管理装置100は、各電気機器、各センサおよび各コンセントとそれぞれが受け持つエリアとの対応を示す情報を保持している。
図3に示す複数の白抜きの楕円は、それぞれ、人物250を示している。図3の例では、多目的エリア301に複数の人物250がいる。図3では省略されているが、各人物250が個人情報センサ238を保持していてもよい。
図4は、本発明の実施例に係る室内エネルギー需給管理装置100によって管理される空間230における人物250の移動の一例を示す説明図である。
図4には、図3に示した空間において人物250の移動が発生した例を示している。図4は、図3に示した人物250の位置が観測された時刻より少し後の時刻における空間230の状況を示している。この例において、多目的エリア301のうち、破線で囲まれたエリア301A以外のエリアにいた3人の人物が、エリア301A内に移動し、一人の人物が空間230から退出している。その結果、図3の時点と比較すると、図4の時点において、多目的エリア301のエリア301A内の人物250の数が増え、それ以外のエリアの人物250の数が減っている。
室内エネルギー需給管理装置100は、それぞれの時刻に各位置センサ231から得られたデータに基づいて、それぞれの時刻に各エリアにいる人物250の数を推定することができる。さらに、それらのデータを比較することで、人物250の数の変動が発生した場合に、どのエリアにいた人物250がどのエリアに移動したかを推定してもよい。
図5は、本発明の実施例に係る室内エネルギー需給管理装置100の処理データ記憶部105の説明図である。
処理データ記憶部105には、第1群のデータ501、第2群のデータ502、第3群のデータ503および第4群のデータ504が格納される。
第1群のデータ501には、外部データ収集管理部103が収集した気象データおよび運用スケジュール等が含まれる。第2群のデータ502は、空間230内の消費電力を含む。これは、取得されたときの気象データおよび運用スケジュールと対応付けられる。
第3群のデータ503には、空間230内の照明機器232、空調機器233およびコンセント234に接続された電気機器等の電力需要が含まれる。これらは、取得されたときの気象データおよび運用スケジュールと対応付けられる。
第4群のデータ504には、空間230内の人物250の位置情報が含まれる。これは例えば、ある時刻にどのエリアに何人の人物250がいたかといった情報であってもよい。これは、取得されたときの気象データおよび運用スケジュールと対応付けられる。
そのほか、処理データ記憶部105には、空間230内の什器(例えば机、テーブル、椅子、ホワイトボード、書類キャビネット等)の位置情報を含んでもよいし、人物250の位置と什器の位置との関係に基づいて人物250が行っている行動を推定するための情報を含んでもよい。
(システムの処理の流れ)
図6は、本発明の実施例に係るエネルギー管理システム200の全体の処理の流れを示す説明図である。
本実施例のエネルギー管理システム200の処理は、位置情報の収集60、空間検証工程61から構成され、本実施例の基本構成をなしている。
(位置情報の収集工程60)
位置情報の収集工程60において、室内エネルギー需給管理装置100は、まずオフィスフロアのインテリアに関する予め設定された情報を収集する。これによって、例えば、机、テーブル、椅子、パーティションといった什器の位置情報、および、例えば会議室エリアおよび個室等のエリアが設定されている場合にはそれらのエリアの位置情報等が収集される。この工程はインテリアのレイアウト等の変更時に行えばよく、常時行う必要はない。
本実施例によれば、需要家の電力需要の把握および予測を需要家の位置情報に基づいて行う。したがって、需要家の生活・労働環境を反映したインテリアが配置されていることが望ましい。近年、オフィスのインテリア環境は、従来のような什器が定位置にあり、着席する場所が固定されているレイアウトではなく、多様なインテリアや環境から居住者が選択して執務するフリーアドレスオフィスが定着しつつある。フリーアドレスオフィスのように執務者が選択する環境を提供することによって、エネルギー需要の傾向と執務者の居住位置、執務位置との間に相関性があるため、この相関性を電力需要に利用することが可能である。したがって、オフィスのインテリア環境はフリーアドレスオフィスのような多様性を許容するインテリア環境の適用が望ましいが、その限りではない。
位置情報の収集工程60において、室内エネルギー需給管理装置100は次いで、需要家である人物250の空間位置情報601を収集する。人物250の空間位置情報601は、人物250の生活環境または労働環境に基づいて、オフィスのインテリア環境におけるエネルギー需要に対応する重要な情報である。人物250のエネルギー需要状況の把握には、オフィスのインテリア環境における人物250の空間位置の時間的変化を把握する必要がある。このため、室内エネルギー需給管理装置100は、人物250がオフィス内に滞在中に行った作業、オフィス内の移動、オフィス内の空間を利用した作業といった人物250の状況を把握するために、時刻ごとの人物250の位置情報を把握する。人物250の位置情報の時刻ごとの把握周期は、1分周期程度が望ましく、これより短周期であるとデータ容量が膨大となりシステム負荷が増大する要因となり、逆に3分以上の周期では空間の滞在と移動の判断が困難となり、好ましくない。
人物250の空間位置情報601の取得方法に特に制限はない。空間位置情報601の取得のために、防犯目的のカメラまたは熱線センサなど、セキュリティファシリティを併用することによって、設備導入コストを抑えることができる。
人物250の空間位置情報601の必要条件の第1として、人物250の室内における2次元位置情報が挙げられる。本実施例によれば、エネルギー需要と室内の居住状態は相関性があるため、需要家の2次元位置情報によって、エネルギー需要を把握することが可能となる。
人物250の空間位置情報601の必要条件の第2として、人物250の室内における2次元移動情報が挙げられる。本実施例によれば、エネルギー需要と室内空間における人物250の移動状態及び移動形態との間には相関性があり、室内における居住者の移動形態を把握することによって、人物250の要求するエネルギー需要を把握することが可能となる。人物250の室内における移動状態及び移動形態の把握には、上記2次元位置情報の時間変化によって求めることができる。
位置情報の収集工程の第2の要素として、室内エネルギー需給管理装置100は、人物250の位置電力需要情報602を収集する。人物250の電力需要情報は、(1)空調および通気・換気など室内の温熱感制御に関するエネルギー需要603、(2)室内の業務遂行などに必要なコンセント電力需要604、(3)室内の照明電力需要605に大別でき、これら3要素の情報を収集すればよい。
人物250の位置電力需要情報602は、温熱感制御に関するエネルギー需要603、コンセント電力需要604、照明電力需要605のすべての要素について情報収集することが好ましいが、既築の建築物など情報収集のセンサおよび計量器の設置が不十分な場合などはこれら3要素の1つ以上の一部の情報を用いても機能を満たすことは可能である。
人物250の位置電力需要情報602のうち、空調および通気・換気など室内の温熱感制御に関するエネルギー需要603の情報収集については、空調機器233の制御状態を参照する方法など、既存の種々の方法によって収集することができる。例えば、パッケージエアコン(PAC)の稼働状況によって、吹き出し口の個別の出力まで把握することが可能である。本実施例によれば、人物250の位置情報に基づいて電力需要の把握を行うため、人物250の位置と関連する電力需要情報をできるだけ多く収集することが望ましい。したがって、空調機器233の制御状況にとどまらず、例えば環境センサ237等を使用して、室内の温度、湿度、および、場合によっては平均輻射温度(Mean Radiant Temperature,MRT)を別に取得することがより好ましいが、必須ではない。
人物250の位置電力需要情報602のうち、室内の業務遂行などに必要なコンセント電力需要604は、既往の各種手段によって取得されればよく、取得方法に特に制限はない。一般に室内のコンセント電源は、居室ごと程度のデータ取得にとどまる場合が多いため、OAタップごとの電力消費など、より個人の業務形態と相関づけることができるコンセント電力需要の取得が好ましいが、必須ではない。
人物250の位置電力需要情報602のうち、室内の照明電力需要605は既往の各種手段によって取得されればよく、取得方法に特に制限はない。ただし、一般に照明機器232の消費電力は個別に取得されている場合は少なく、室内の電力消費として一括に扱われている場合が少なくない。そのような場合には室内に照度計などを設置し、間接的に消費電力を見積もることが種々の既往研究から見出されており、間接的に位置情報と照明電力需要とを関連付けることがより好ましい。
位置情報の収集工程の第3の要素として、人物250の生体情報606が挙げられる。本発明によれば、人物250の空間位置情報と位置電力需要情報があれば、位置情報の必要条件として足りるので、必ずしも人物250の生体情報は必要としない。人物250の生体情報は室内の温熱感、照明環境および労働状況と密接に関連していることは既往研究によって明らかになってきているが、本実施例に必須ではない。
位置情報の収集60の収集周期は1分程度が望ましい。1分以下の短時間周期での収集でも問題はないが、データ容量が増加するため、データクレンジングやデータ蓄積時の間引き等が必要となる。一方、1分以上となると居住者の移動状態と位置電力需要情報との相関が不明確となるため、好ましくない。
(位置空間における電力需要の検証61)
以上の位置情報の収集に続いて、室内エネルギー需給管理装置100は、位置空間における電力需要の検証61を行う。位置空間における電力需要の検証61については、
(1)空間における居住者の位置情報の把握
(2)空間における居住者の移動状況の把握
(3)予め決められたインテリア空間情報と居住者の位置情報との相関
(4)予め決められたインテリア空間情報と居住者の移動情報との相関
(5)予め決められたインテリア空間情報と居住者の位置・移動情報と電力需要状況との相関
(6)予め決められたインテリア空間情報と居住者の位置・移動情報と電力需要状況の蓄積データとの類似性検証
(7)予め決められたインテリア空間情報と居住者の位置・移動情報と電力需要状況のデータ蓄積工程
の7つの工程を経て、位置空間における電力需要制御へ接続されることになる。
以下、位置空間における電力需要の検証61を説明する。
図7は、本発明の実施例に係る室内エネルギー需給管理装置100による、位置空間における電力需要の検証61の処理の流れを示す説明図である。
なお、図7に示す位置空間における電力需要の検証は、空間230がオフィスビルのフロアである事例に関するものであり、本発明の一例に過ぎない。オフィスビル以外の空間(例えば店舗または住居等)に本発明を適用する場合も、図7に示されている個別の内容には何ら制限を受けない。
位置空間における電力需要の検証61の第1段階として、室内エネルギー需給管理装置100は、(1)空間における人物250の位置情報701の把握を行う。本実施例によれば、予め決められたインテリア空間は、フリーアドレスオフィスをはじめとする人物250の滞在および移動に特徴を持たせた空間であることが好ましい。言い換えると、空間230内のエリアと、そのエリアに滞在する人物250の行動との間に相関があることが望ましい。例えば、PC作業を行うための個室、打ち合わせを行うための会議室など、使用目的をある程度想定したエリアを空間230内に用意しておくことによって、そのような相関が生じる。室内エネルギー需給管理装置100は、この空間における人物250の位置情報を把握する。人物250は自己の目的に応じた空間に滞在し、執務を行っており、この目的とエネルギー需要との間の相関性を把握することによって、需要家の電力需要の把握と予測が可能となる。
続いて、第2段階として、室内エネルギー需給管理装置100は、(2)空間における人物250の移動状況702の把握を行う。本発明によれば、エネルギー需要と室内空間における人物250の移動状態及び移動形態との間には相関性があり、室内における人物250の移動形態を把握することによって、需要家の要求するエネルギー需要を把握することが可能となる。人物250の室内における移動状態及び移動形態の把握には、上記2次元位置情報の時間変化によって求めることができる。人物250の位置情報の時刻ごとの把握周期は、1分周期程度が望ましく、これより短周期であるとデータ容量が膨大となりシステム負荷が増大する要因となり、逆に3分以上の周期では空間の滞在と移動の判断が困難となり、好ましくない。
第3段階として、室内エネルギー需給管理装置100は、(1)空間における人物250の位置情報の把握、および(2)空間における人物250の移動状況の把握を行い、その結果を踏まえて、(3)予め決められたインテリア空間情報704と人物250の位置情報との相関の把握、および(4)予め決められたインテリア空間情報704と人物250の移動情報との相関の把握を行う(ステップ703)。
(3)予め決められたインテリア空間情報と人物250の位置情報との相関の把握は、(1)空間における人物250の位置情報の把握予め決められたインテリア空間情報任意の方法で2次元的に表記することによって実現できる。また、(4)予め決められたインテリア空間情報と人物250の移動情報との相関の把握は、(2)空間における人物250の移動状況の把握を予め決められたインテリア空間情報に任意の方法によって表示することによって実現できる。
(3)予め決められたインテリア空間情報と人物250の位置情報との相関の把握は、例えば次のように行われる。すなわち、いわゆるフリーアドレスオフィスといった業務の遂行の目的に対して、その遂行を支援するための什器、設備、機器および照明が施されている空間を提供していることが望ましく、そのような空間における人物250の位置情報は、人物250の行動の目的を反映している傾向が極めて高い。したがって、予め決められたインテリア空間情報と人物250の位置情報との相関のデータを蓄積することによって、その空間における人物250の行動の概要を把握することが可能である。
(4)予め決められたインテリア空間情報と人物250の移動情報との相関の把握は、例えば次のように行われる。すなわち、いわゆるフリーアドレスオフィスまたは居住者の健康を考慮したウェルネスオフィスといった業務の遂行の目的に対して、その遂行を支援するための什器、設備、機器および照明が施されている空間を提供していることが望ましく、そのような空間における人物250の移動情報との相関においては、人物250の移動または人物250同士のコミュニケーションに応じて、温熱感の感受性に相関がみられる傾向が極めて高い。したがって、予め決められたインテリア空間情報と人物250の移動情報との相関のデータを蓄積することによって、その空間における人物250の行動の概要を把握することが可能である。
続いて、(5)予め決められたインテリア空間情報と人物250の位置・移動情報と電力需要状況706との相関の把握(ステップ707)について説明する。このようにして得られた、予め決められたインテリア空間情報と人物250の位置情報および移動情報(以下、位置・移動情報とも記載する)は、人物250の目的である業務状態、人物250の移動および人物250同士のコミュニケーションに応じた温熱感の感受性を反映している可能性が極めて高い。したがって、この際の電力需要を把握することは人物250の目的である業務状態、人物250の移動および人物250同士のコミュニケーションに応じた温熱感の感受性を反映した電力需要を把握していることが極めて高い。一方、予め決められたインテリア空間情報と人物250の位置・移動情報と電力需要状況との相関は人物250の状況によって強く影響を受けるため、予め決められたインテリア空間情報で一義的に決定することは難しい。それゆえ、予め決められたインテリア空間情報と人物250の位置・移動情報と電力需要状況との相関をデータ蓄積によって把握することが必要となる。
続いて、(6)予め決められたインテリア空間情報と人物250の位置・移動情報と電力需要状況の蓄積データとの類似性検証、および(7)予め決められたインテリア空間情報と人物250の位置・移動情報と電力需要状況のデータ蓄積工程709について説明する。予め決められたインテリア空間情報と人物250の位置・移動情報と電力需要状況の蓄積データは、従来の建築設備運用のスケジュール管理といった曜日、時刻、イベントといったカテゴリーに分けて管理されることが望ましい。データ管理のカテゴリーは特に制約はないが、従来の建築設備運用のスケジュール管理は、オフィスビルのエネルギーの3割以上のエネルギー需要を管理する空調設備の基本的な運用基準であるため、スケジュール管理との相関を採るのは有効である(ステップ708)。
室内エネルギー需給管理装置100は、このようにしてカテゴリー別に管理されている蓄積データと、現状の予め決められたインテリア空間情報と人物250の位置・移動情報と電力需要状況の蓄積データとの類似性を検証する。データの類似性が認められれば、そのデータに基づいた電力供給の制御をするために、蓄積データの電力需要データと、現在の電力需要データとの相違を把握し、電力需要の超過が検出された場合は、電力供給を抑制することを試みる。
ここで、人物250の位置・移動情報と電力需要状況の蓄積データとの類似性の検証について説明する。
図8は、本発明の実施例に係る室内エネルギー需給管理装置100による、人物250の位置・移動情報と電力需要状況の蓄積データとの類似性の検証の処理の流れを示す説明図である。
最初に、室内エネルギー需給管理装置100は、現在の気象データおよび運用スケジュールと、処理データ記憶部105に格納されている第1群のデータ501との類似性を検証する(ステップ801)。そして、室内エネルギー需給管理装置100は、現在の気象データおよび運用スケジュールと類似する第1群のデータ501を検出する(ステップ802)。
次に、室内エネルギー需給管理装置100は、第2群のデータ50のうち、ステップ802で検出された第1群のデータ501に対応する空間230の消費電力と、現在の空間230の消費電力との類似性を検証する(ステップ803)。そして、室内エネルギー需給管理装置100は、第2群のデータ50の空間230の消費電力から、現在の空間230の消費電力と類似するものを検出した場合、検出した消費電力に対応する第3群のデータ503および第4群のデータ504を抽出する(ステップ804)。
一方、室内エネルギー需給管理装置100は、第2群のデータ50の空間230の消費電力から、現在の空間230の消費電力と類似するものを検出できなかった場合、類似データなしと判定する(ステップ805)。
以上の工程によって、位置空間における電力需要の検証61を行うことができる。
続いて、位置空間における電力需要の制御を行う。以下の説明はオフィスビルを事例としているが、本発明によればオフィスビルに限定されるものではなく、様々な室内居住空間に使用することができる。
本実施例によると、位置空間における電力需要の検証61を行うことによって、人物250の空間位置における電力需要を把握することが可能である。電力需要は、(1)空調、(2)インテリア電源、(3)照明の3つに大別され、位置空間における電力需要の検証61の工程において、電力需要状況の蓄積データは、従来の建築設備運用のスケジュール管理といった曜日、時刻、イベントといったカテゴリーに分けて管理されることが望ましい。
位置空間における電力需要の制御において、実際の制御決定は次のとおり行う。まず、室内エネルギー需給管理装置100は、位置空間における電力需要の検証61において、カテゴリー別に管理されている蓄積データと、現状の予め決められたインテリア空間情報と人物250の位置・移動情報と電力需要状況の蓄積データとの類似性を検証し、類似するカテゴリー事例が存在すれば(図6のステップ611)、そのカテゴリーの蓄積データに基づいて制御を行う。
本実施例において、カテゴリー別に管理されている蓄積データと、現状の予め決められたインテリア空間情報と人物250の位置・移動情報と電力需要状況の蓄積データとの類似性が認められる場合には、蓄積データの傾向に基づいて、現状の電力需要から30分から60分程度の短時間の電力需要概要を把握することも可能である。
位置空間における電力需要の検証61において、カテゴリー別に管理されている蓄積データと、現状の予め決められたインテリア空間情報と人物250の位置・移動情報と電力需要状況の蓄積データとの類似性検証し、類似性が見られない場合は(ステップ612)、次の通り電力需要削減を試みる。まず、(1)空調、(2)インテリア電源、(3)照明のうち、需要家が電力を調整する順序を予め申告しておき、その順序で電力需要削減のための制御を行う(ステップ613~ステップ615)。一般には、(2)インテリア電源が最も調整しやすく、需要家への確認を取りやすいため、インテリア電源をまず制御する。
インテリア電源の制御は、第1に需要家(例えば人物250)に対する電力削減の情報発信と、それに続く需要家参加型の電力削減、または自動制御型の電力削減の2種類による電力需要制御の2段階で制御される。インテリア電源は需要家の生活・業務状況に直接関わるため、原則として都度需要家に確認のための情報発信を行う。この情報発信は、個人の所有するノートパソコンまたはスマートフォンなどをはじめとする携帯端末を利用した種々の手段を用いることができ、その手段に特に制限はない。続いて、需要家の設定に基づき、需要家参加型の電力削減、または自動制御型の電力削減の2種類による電力需要制御をおこなう。一般に、インテリア電源の電力削減は、その都度の状況を判断して実施されるべきであるので、標準的な基本設定は需要家参加型の電力削減が選択されるのが好ましい。
空調の電力需要制御は次のように行う。予め決められたインテリア空間情報と人物250の位置・移動情報は、人物250の目的である業務状態、人物250の移動および人物250同士のコミュニケーションに応じた温熱感の感受性を反映している可能性が極めて高い。したがって、この際の電力需要を把握することは人物250の目的である業務状態、人物250の移動および人物250同士のコミュニケーションに応じた温熱感の感受性を反映した電力需要を把握していることが極めて高い。このような位置情報人物250の目的である業務状態、人物250の移動および人物250同士のコミュニケーションに応じた温熱感の感受性を反映しており、この温熱感の感受性を活用して電力制御をおこなう。
温熱感の感受性を活用するためには需要家の傾向に左右されるので、原則として施行した制御の内容と制御の結果の蓄積、蓄積された結果との照合で制御方法が決定され、決定手段に特に制限はない。空調制御は、既知のパッシブリズミング空調など、人物250の位置情報と移動情報から推測される居住状況に基づいて、快適性を阻害しない範囲内で制御を試みる。
なお、上記の例では、新たに取得された人物250の位置情報および移動情報に類似する位置情報および移動情報が、蓄積されたデータから検索されるが、位置情報のみを用いて検索を行うこともできる。
上記の本発明の実施例によれば、人物250の位置情報と移動情報から電力需要を推測できるため、快適性を阻害しない範囲内で制御を試みることが可能である。一方、温熱感の感受性を活用するためには需要家の傾向に左右されるので、制御の妥当性検証手段を伴うことが望ましい。制御の妥当性検証手段は種々の既存の手段で取得すればよく、例えば人物250のアンケートや業務パソコンやスマートフォンなどの個人端末を利用した温熱感の申告などが有効である。
照明については、もっとも制御対象の下位に位置づけられる。照明の照度の変化や間欠点灯は居住者への負担が大きいため、オフィス空間における居住者の積極的な移動を促すことなど、居住者への協力を伴う制御が主体となる。
以上のように、本実施例によれば、インテリア空間の居住者の位置と移動を把握することによって、人物250の生活・業務状況を把握し、その際の電力需要との相関を把握することによって、人物250の生活・業務状態を阻害することなく、電力需要の削減等の協調が実現できる。
より詳細には、本発明によると、需要家の位置情報および滞在時間、滞在位置での電力消費に基づく生活・労働状況の把握によって需要家の電力需要を把握することが可能となる。
また、本発明によると、業務部門における電力需要の予測は需要家の位置情報および滞在時間、滞在位置での電力消費に基づいて推計することが可能である。これによって、需要家の電力需要の予測、時刻ごとの電力需要の把握が可能となり、変動再生可能エネルギー(VRE)をはじめとする電力供給との協調が可能となる。
本発明によると、業務部門における需要家の位置情報および滞在時間、滞在位置での消費電力に基づいて、需要家の生活・労働状況を把握することが可能となる。本発明に基づく需要家の生活・労働状況の情報発信によって、需要家に対する電力需給協調に付加した居住サービスを提供することが可能となる。
本発明によると、業務部門における需要家の位置情報および滞在時間、滞在位置での消費電力に基づいて、需要家の生活・労働状況を把握することが可能となる。需要家の生活・労働状況の把握に伴い、居住空間の妥当性について診断するための情報提供を行うことが可能となり、需要家の生活・労働状況の改善に役立てることができる。
以上の本発明の代表的な例をいくつか列挙すれば、次の通りである。
(1)エネルギー管理システム(例えばエネルギー管理システム200)は、プロセッサ(例えばプロセッサ201)と、記憶装置(例えばメモリ202および記憶装置203)と、を有する。記憶装置は、対象空間(例えば空間230)内の人物(例えば人物250)の過去の位置を示す過去の位置情報(例えば第4群のデータ504)と、過去の位置情報が取得されたときの対象空間内の電力需要を示す電力需要情報(例えば第3群のデータ503)と、を対応付けて保持する。プロセッサは、対象空間内の人物について新たに取得された位置を示す新たな位置情報と類似する前記過去の位置情報を検索し、検索によって得られた過去の位置情報に対応して記憶装置に保持された電力需要情報に基づいて、対象空間の電力需要を制御するための制御情報を出力する。
仮に、空間内の温度が高すぎるまたは低すぎるなど、空間内の人物にとって受け入れ難いものであれば、当該人物が自ら空調機器を操作するなどによってその状態を修正すると考えられる。照明機器およびその他の機器についても同様である。すなわち、記憶装置に蓄積された過去の電力需要は、そのときに空間内にいた人物に受け入れられた温熱感及び照明の明るさ等を提供できるものであったと考えられる。
人物に受け入れられる温熱感、照明の明るさ、およびその他の機器の使用感がどの程度であるかは、その人物の行動に依存すると考えられる。例えば図3に示すように人物の位置と行動にある程度の相関がある空間においては、類似する位置にいる人物は類似する行動をしていると推定されるため、必要な温熱感等も類似すると推定される。
このため、上記のように、新たに取得された人物の位置(例えば現在対象空間内にいる人物の位置)と類似する人物の位置に対応して保持されている電力需要に基づいて、対象空間の機器を制御することで、需要家が受け入れ可能な範囲で電力需要の制御を行うことが可能になる。
なお、このとき、プロセッサは、電気機器のカテゴリごとに制御情報を生成してもよい。例えば、検索された位置情報に対応する電力需要情報のうち、空調機器に関する電力需要情報に基づいて、空調機器の電力需要を制御するための制御情報を生成してもよい。照明機器及びその他の電気機器についても同様である。また、プロセッサは、対象空間内のエリアごとに制御情報を生成してもよい。例えば、検索された位置情報に対応する電力需要情報のうち、あるエリア(例えば会議室または個室等)に関する電力需要情報に基づいて、同じエリアの電力需要を制御するための制御情報を生成してもよい。
(2)ここで、プロセッサは、現在の対象空間内の電力需要が、検索によって得られた過去の位置情報に対応して記憶装置に保持された電力需要情報から特定される電力需要の基準より大きい場合、現在の対象空間内の電力需要を減少の方向に制御するための制御情報を出力してもよい。
上記の通り、検索で得られた位置情報に対応する電力需要は、現在対象空間内にいる人物に受け入れ可能であると推定されるが、一般にはばらつきがあるため、例えばその中で電力需要の基準を特定して、現在の電力需要がそれより大きくなっている場合には基準に近づけるように現在の電力需要を制御してもよい。これによって、需要家に受け入れ可能な範囲での節電を実現することができる。
(3)ここで、電力需要の基準は、検索によって得られた過去の位置情報に対応して記憶装置に保持された電力需要情報から計算される電力需要の平均値であってもよい。
ただし、平均値は一例であり、例えば検索で得られた位置情報に対応する電力需要の分布を統計的に処理して、何らかの統計的な指標を電力需要の基準とすることができる。これによって、特に受け入れられやすいと推定される値に電力需要を制御することができる。
(4)また、プロセッサは、電力需要を減少させる要求を受けた場合、現在の対象空間内の電力需要を、検索によって得られた過去の位置情報に対応して記憶装置に保持された電力需要情報から特定される電力需要の範囲内で、減少の方向に制御するための制御情報を出力してもよい。
具体的には、例えば、プロセッサは、検索によって得られた過去の位置情報に対応して記憶装置に保持された電力需要のばらつきの範囲内で、最も小さい電力需要まで現在の電力需要を減少させてもよい。あるいは、検索で得られた電力需要の分布を統計的に処理して、統計的な指標(例えば電力需要の分布が正規分布に従うと仮定した場合の-1σなど)に基づいて減少の目標を決定してもよい。
例えば、変動再生可能エネルギーが導入された地域内のエネルギー需給を最適化するためにエネルギー管理システムが使用される場合において、電力の供給に合わせて需要を減少させる必要が生じた場合に、上記の制御を行うことによって、需要家に受け入れ可能な範囲で電力の需要を調整して需給のバランスを保つことができる。
(5)また、過去の位置情報及び新たな位置情報は、対象空間内の人物の移動に関する情報を含んでもよい。そして、プロセッサは、対象空間内の人物の新たな位置情報から特定される人物の移動と類似する移動に関する位置情報を過去の位置情報から検索してもよい。
これによって、より現在の状況に近い状況に対応する過去の電力需要が検索され、需要家がより受け入れやすい電力需要の制御を行うことが可能になる。
(6)また、対象空間には1以上の電気機器が設置されてもよい。そして、プロセッサは、制御情報として、1以上の電気機器の電力消費を制御するための情報を出力してもよい。
(7)ここで、1以上の電気機器は、対象空間を照明する1以上の照明機器(例えば照明機器232)、対象空間の空気の温度を調整する1以上の空調機器(例えば空調機器233)、及び、対象空間の1以上のコンセントに接続された1以上の電気機器(例えばコンセント234に接続されたPC235)の少なくともいずれかを含んでもよい。そして、1以上の電気機器の電力消費を制御するための情報は、1以上の照明機器による照明の強度を制御するための情報、1以上の空調機器による温度の調整の強度を制御するための情報、及び、1以上のコンセントからの電力の供給を制御するための情報の少なくともいずれかを含んでもよい。
これによって、種々の電気機器の電力が制御され、所望の電力需要の制御を実現することができる。
(8)また、記憶装置は、過去の位置情報と、電力需要情報と、過去の位置情報が取得されたときの対象空間の運用状況を示す運用情報(例えば第1群のデータ501)と、を対応付けて保持してもよい。そして、プロセッサは、検索によって得られた過去の位置情報に対応して記憶装置に保持された電力需要情報のうち、新たな位置情報が取得された時の対象空間の運用状況と類似する運用情報に対応する電力需要情報に基づいて、制御情報を出力してもよい。
これによって、より現在の状況に近い状況に対応する過去の電力需要が検索され、需要家がより受け入れやすい電力需要の制御を行うことが可能になる。
(9)ここで、運用情報は、過去の位置情報が取得されたときの曜日、過去の位置情報が取得されたときの気象条件、及び、過去の位置情報が取得されたときの対象空間のイベントの少なくともいずれかを含んでもよい。
例えば、プロセッサは、新たな位置情報が取得されたときと同じ曜日、同じ天候、同じ程度の気温のときに取得された電力需要情報に基づいて電気機器の制御を行ってもよいし、新たな位置情報が取得されたときに行われているものと同種のイベントが行われたときに取得された電力需要情報に基づいて電気機器の制御を行ってもよい。
これによって、より現在の状況に近い状況に対応する過去の電力需要が検索され、需要家がより受け入れやすい電力需要の制御を行うことが可能になる。
(10)また、記憶装置は、過去の位置情報と、電力需要情報と、対象空間内の人物によって入力された対象空間に対する評価を示す評価情報と、を対応付けて保持してもよい。そして、プロセッサは、検索によって得られた過去の位置情報に対応して記憶装置に保持された電力需要情報のうち、所定の条件を満たす評価情報に対応する電力需要情報に基づいて、制御情報を出力してもよい。
例えば、対象空間内の人物は、現在の(または過去の特定の期間の)温熱感、照明の明るさ、その他の電気機器の使用感等に対する評価をエネルギー管理システムに入力してもよい。記憶装置は、そのような評価の情報を、そのときに取得された位置情報及び電力需要情報に対応付けて保持し、所定の基準を超える高い評価に対応する位置情報及び電力需要情報のみを検索の対象としてもよい。
これによって、より需要家に受け入れられやすい電力需要の制御を行うことができる。
(11)また、記憶装置は、過去の位置情報と、電力需要情報と、対象空間内の人物の生体情報(例えば個人情報センサ238によって取得される生体情報)と、を対応付けて保持してもよい。そして、プロセッサは、検索によって得られた過去の位置情報に対応して記憶装置に保持された電力需要情報のうち、所定の条件を満たす生体情報に対応する電力需要情報に基づいて、制御情報を出力してもよい。
例えば、生体情報に基づいて、人物の状態がよいと推定されるときの電力需要と同様になるように現在の電力需要を制御してもよい。例えば、生体情報が人物の脈拍の情報を含む場合、脈拍から人物のストレス状態を推定して、ストレスが低い状態の電力需要に基づく制御を行ってもよい。
これによって、より需要家に受け入れられやすい電力需要の制御を行うことができる。
(12)また、プロセッサは、検索によって得られた過去の位置情報に対応して記憶装置に保持された電力需要情報に基づいて、新たに取得された位置に対応する制御の目標となる対象空間の電力需要を示す情報を出力してもよい。
これによって、適切と推定される制御の情報を需要家にフィードバックし、その後の需要家自身による制御に活用することができる。
(13)また、プロセッサは、記憶装置に保持された過去の位置情報に含まれる人物の位置の乱雑さが所定の基準より大きい場合に、対象空間のレイアウトの見直しを促す情報を出力してもよい。
本発明のエネルギー管理を行うためには、対象空間内の人物の位置と、人物の行動との間にある程度の相関(例えば人物が個室にいる場合にはPC作業を行っていることが多い、など)があることが望ましい。しかし、例えば、過去の十分に長い期間に取得された対象空間内の人物の位置の分布に偏りがなく、対象空間全体に均等に人物が存在した(すなわち人物の位置の乱雑さが大きい)場合、人物の位置と行動との間の相関が十分に強くないと考えられる。この場合は、人物の位置と行動との間の相関が増すように空間内のレイアウト(例えば什器類の配置等)の変更を促す情報を出力してもよい。
これによって、より適切な電力需要の制御が可能な空間を生成することができる。
(14)また、エネルギー管理システムは、プロセッサに接続される通信装置(例えば通信装置206)と、通信装置に接続されるネットワーク(例えばネットワーク220)と、ネットワークに接続される、対象空間内の人物の位置を計測する位置センサ(例えば位置センサ231)と、ネットワークに接続される、制御情報に基づいて照明の強度を制御可能な照明機器(例えば照明機器232)、制御情報に基づいて温度の調整の強度を制御可能な空調機器(例えば空調機器233)、及び、制御情報に基づいて電力の供給を制御可能なコンセント(例えばコンセント234)の少なくとも一つと、を有してもよい。
これによって、センサ情報に基づいて電力需要を制御するシステムが実現される。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明のより良い理解のために詳細に説明したのであり、必ずしも説明の全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることが可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によってハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによってソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、不揮発性半導体メモリ、ハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)等の記憶デバイス、または、ICカード、SDカード、DVD等の計算機読み取り可能な非一時的データ記憶媒体に格納することができる。
また、制御線及び情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線及び情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
100 室内エネルギー需給管理装置
200 エネルギー管理システム
201 プロセッサ
202 メモリ
203 記憶装置
206 通信装置
220 ネットワーク
230 管理対象の空間
231 位置センサ
232 照明機器
233 空調機器
234 コンセント
235 PC
238 個人情報センサ
250 人物
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