JP2021062022A - Absorbent article - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。 The present invention relates to absorbent articles such as sanitary napkins.
近年、生理用ナプキンやパンティライナー等の吸収性物品として、消臭性能を持たせたものが種々提案されている。例えば特許文献1には、吸収体と裏面シートとの間に消臭シートが配された吸収性物品が記載されている。この吸収性物品に設けられる吸収体は、肌側面に突出する肉厚部を有する吸収性コアを含む。
In recent years, various absorbent articles such as sanitary napkins and panty liners having deodorant performance have been proposed. For example,
特許文献1に記載の吸収性物品では、消臭シートと吸収体とは、消臭シートの全面で接した構造となっている。このため、吸収体が吸収した経血等が吸収体を通って消臭シートの全面に到達しやすくなっており、消臭シートは経血等で濡れることによって消臭性能が低下することがあった。
In the absorbent article described in
本発明の課題は、消臭性能の維持が可能な吸収性物品の提供に関する。 An object of the present invention relates to the provision of an absorbent article capable of maintaining deodorant performance.
本発明の一形態に係る吸収性物品は、吸収体と、表面シートと、裏面シート、を具備する。
上記表面シートと上記裏面シートは上記吸収体を間に介して対向配置される。
上記吸収性物品は、上記吸収体と上記裏面シートとの間に配置された消臭シートを更に具備する。
上記消臭シートの上記吸収体側の面は、上記吸収体に向かって突出する第1の凸部を含む凹凸形状を有する。
上記消臭シートは、上記第1の凸部の少なくとも一部で上記吸収体と接合している。
The absorbent article according to one embodiment of the present invention includes an absorbent body, a front surface sheet, and a back surface sheet.
The front surface sheet and the back surface sheet are arranged to face each other with the absorber in between.
The absorbent article further includes a deodorant sheet arranged between the absorbent body and the back surface sheet.
The surface of the deodorant sheet on the absorber side has a concavo-convex shape including a first convex portion protruding toward the absorber.
The deodorant sheet is bonded to the absorber at least a part of the first convex portion.
以上のように、本発明の吸収性物品によれば、消臭性能を向上することができる。 As described above, according to the absorbent article of the present invention, the deodorizing performance can be improved.
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[ナプキンの全体構成]
本発明の吸収性物品1は、図1に示すように、本体Mと、一対のウイング部Wと、左右一対の左右圧搾溝6と、を備える。吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。
ナプキン1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xと、着用者の左右方向に対応し縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。横方向Yはナプキン1の幅方向に対応する。さらに、ナプキン1は、縦方向X及び横方向Yの双方に直交する厚み方向Zを有する。なお、本明細書では、厚み方向Zに関しては、着用時に着用者の肌に近い側を上又は肌側、着衣に近い側を下又は非肌側という事がある。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[Overall composition of napkin]
As shown in FIG. 1, the
The
本体Mは、縦方向Xに沿って延び、着用時に着用者の着衣の内面に固定される。本体Mは、吸収体4を有しており、着用者の経血等の液状物(以下、「液」とも称する)を吸収する機能を有する。
The main body M extends along the vertical direction X and is fixed to the inner surface of the wearer's clothing when worn. The main body M has an
本体Mは、縦方向Xに沿って並ぶ前方部M1と、中間部M2と、後方部M3と、に区分される。
中間部M2は、着用時に着用者の排泄部に対向する領域である。図1において、中間部M2は、本体Mにおけるウイング部Wの前後基端部間の領域である。
前方部M1は、中間部M2の前方(着用者の腹側)に配置される領域であり、着用時に着用者の排泄領域の前方に対向するように構成される。
後方部M3は、中間部M2の後方(着用者の背側)に配置される領域であり、着用時に着用者の排泄領域の後方に対向するように構成される。
なお、ここでいう着用時は、通常の適正な着用位置(ナプキン1の想定される着用位置)が維持された状態を意味し、ナプキン1が当該着用位置からずれた状態にある場合は含まない。
The main body M is divided into a front portion M1 arranged along the vertical direction X, an intermediate portion M2, and a rear portion M3.
The intermediate portion M2 is a region facing the excretory portion of the wearer when worn. In FIG. 1, the intermediate portion M2 is a region between the front and rear base ends of the wing portion W in the main body M.
The anterior portion M1 is a region arranged in front of the intermediate portion M2 (ventral side of the wearer), and is configured to face the front of the excretion region of the wearer when worn.
The rear portion M3 is a region arranged behind the intermediate portion M2 (the dorsal side of the wearer), and is configured to face the rear of the wearer's excretion region when worn.
In addition, when worn here, it means a state in which the normal proper wearing position (the assumed wearing position of the napkin 1) is maintained, and does not include the case where the
ウイング部Wは、本体Mの中間部M2から横方向Yの外方に大きく突出するように構成される。 The wing portion W is configured so as to greatly protrude outward in the lateral direction Y from the intermediate portion M2 of the main body M.
左右圧搾溝6は、本体Mの中央部を囲むように形成された溝状構造であり、本体Mの表面シート2側から厚み方向Zに圧搾加工することによって形成される。左右圧搾溝6の形状は、図1に示す例に限定されない。左右圧搾溝6については後述する。
The left and
図2に示すように、ナプキン1は、吸収体4と、表面シート2と、裏面シート3と、一対のサイドシート5と、消臭シート15と、を備える。本体Mにおいて、ナプキン1は、裏面シート3、消臭シート15、吸収体4及び表面シート2が厚み方向Zに積層された構成を有する。これらの構成は、例えば、接着剤やヒートシール等による接合、及び圧搾溝6によるエンボス加工等によって、適宜接合されて一体化している。
As shown in FIG. 2, the
図1及び2に示すように、吸収体4は、縦方向Xに沿って延び、表面シート2と裏面シート3との間に配置される。吸収体4は、液を表面シート2側の面から吸収し、内部で拡散させて当該液を保持する。
吸収体4は、吸収性コア7と、コアラップシート8と、を有する。
吸収性コア7は、図2に示す例では、パルプ繊維等の親水性繊維で構成された繊維集合体に高吸水性ポリマーPを保持させた構成を有しているが、この構成に限定されない。
コアラップシート8は、吸収性コア7を被覆し、例えば吸収性コア7の形状を保持する機能等を有する。コアラップシート8は、例えばティッシュペーパー状の薄く柔らかい紙や液透過性の不織布等で形成される。
吸収体4は、接着剤等によって消臭シート15に接合されている。詳細については後述する。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
The
In the example shown in FIG. 2, the
The
The
表面シート2は、液透過性のシート材として構成され、吸収体4の厚み方向Z上方に配置される。なお、表面シート2と吸収体4との間には、表面シート2から吸収体4への液の透過性の向上、吸収体4に吸収された液の表面シート2への液戻りの防止等の観点から、セカンドシート(サブレイヤーシート)が配置されていてもよい。表面シート2は、例えば、厚み方向Z外方に突出する凸部を有していてもよい。
The surface sheet 2 is configured as a liquid-permeable sheet material, and is arranged above the thickness direction Z of the
裏面シート3は、吸収体4の厚み方向Z下方に配置される。裏面シート3は、例えばその周縁において、表面シート2及びサイドシート5と接着剤、熱シール等によって接合される。裏面シート3は、接着剤等によって消臭シート15に接合されていてもよい。
裏面シート3は、例えば、液難透過性、水蒸気透過性及び撥水性等の機能を有するシート材で形成される。当該シート材としては、例えば熱可塑性樹脂のフィルムや、当該フィルムと不織布とのラミネート等を用いることができる。裏面シート3は、通気性の良い材料で形成される。
なお、裏面シート3には、着衣に対して本体M及を固定する図示しない粘着部が設けられている。粘着部は、本体Mに加えて、ウイング部Wにも設けられていてもよい。
表面シート2と裏面シート3は、吸収体4を介して対向配置される。
The
The
The
The front surface sheet 2 and the
一対のサイドシート5は、表面シート2の横方向Y外側に配置される。サイドシート5の材料としては、表面シート2よりも親水性が小さいシート材料が好ましく、具体的には、表面シート2よりも親水性の低い不織布、フィルム材料、及び不織布とフィルム材料のラミネート構造のシートが挙げられる。サイドシート5は、例えば接着剤Eによって表面シート2に接合されている。
The pair of
(吸収性コア)
図3に示すように、吸収性コア7は、前方コア部21と、中間コア部22と、後方コア部23と、を有する。前方コア部21、中間コア部22及び後方コア部23は、縦方向Xに沿って並んでいる。すなわち、前方コア部21及び後方コア部23は縦方向Xの両端部側に位置し、前方コア部21及び後方コア部23の間に中間コア部22が位置する。中間コア部22は、着用者の排泄部に対向する領域であり、前方コア部21及び後方コア部23は、着用者の排泄部の前方及び後方にそれぞれ対向する部分である。吸収性コア7は、横方向Yにおいて左右対称な平面形状を有する。
本実施形態では、吸収性コア7は、縦方向Xに幅が均一となっているが、この形状に限定されない。例えば、排泄部に対向する中間コア部が前方及び後方コア部よりも幅狭な構成であってもよい。
吸収性コア7をコアラップシート8によって被覆してなる吸収体4は、前方コア部21に対応する前方部と、中間コア部に対応する中間部と、後方コア部に対向する後方部とを有する。
(Absorbent core)
As shown in FIG. 3, the
In the present embodiment, the
The
図2及び3に示すように、吸収性コア7は、高坪量部71と、低坪量部72とを有する。図3では、高坪量部71はドットパターンで示される。
図2に示すように、吸収性コア7において、高坪量部71は、周囲よりも厚く構成され、厚み方向Z上方に突出する凸状を有する。高坪量部71は、低坪量部72よりも厚く、坪量が高く構成される。図2及び3に示すように、高坪量部71は、中間コア部22の横方向Y中央域に位置し、縦方向Xに延在して設けられる。高坪量部71は、着用時に着用者の液が排泄される排泄部に対向するように位置する。
低坪量部72は、高坪量部71を囲むように位置する。低坪量部72は、中間コア部22の横方向Y側方域、前方コア部21及び後方コア部23に位置する。中間コア部22において、低坪量部72は、高坪量部71を間に介して高坪量部71の横方向Y両側部に隣接して位置する。
着用時において、中間コア部22の高坪量部71は着用者の排泄部に密着する。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
As shown in FIG. 2, in the
The low
At the time of wearing, the high
(左右圧搾溝)
図1及び2に示すように、本体Mの表面シート2側には第1左右圧搾溝6aが形成され、吸収体4の下面には、第1左右圧搾溝6aと平面視で重なる凹部である第2左右圧搾溝6bが形成されている。第1左右圧搾溝6aと第2左右圧搾溝6bとを特に区別する必要がない場合は左右圧搾溝6と称する。
左右圧搾溝6は、本体Mの周縁に形成された左右一対の圧搾溝である。左右圧搾溝6は、本体Mの表面シート2側から厚み方向Zに圧搾加工することによって形成される。
図2に示すように、第1左右圧搾溝6aは、表面シート2及び吸収体4が裏面シート3側に向かって一体的に凹陥した構成を有する。第2左右圧搾溝6bは、吸収体4が表面シート2側に向かって一体的に凹陥した構成を有する。左右圧搾溝6は、熱を伴うか又は伴わない圧搾加工、あるいは超音波エンボス等のエンボス加工により常法に従って形成することができる。左右圧搾溝6では、表面シート2及び吸収体4が熱融着等により一体化している。
(Left and right squeezing groove)
As shown in FIGS. 1 and 2, the first left and right squeezing
The left and right squeezing
As shown in FIG. 2, the first left and right squeezing
このような構成により、一対の左右圧搾溝6は、他の領域と比較して剛性が高く、変形しにくい部分となる。このため、左右圧搾溝6は、ナプキン1が外力を受けた場合に、周囲の低剛性領域の変形を促す変形起点や、当該外力に対する抗力を発揮する部分として機能し得る。
また、左右圧搾溝6は、周囲の領域と比較して繊維の密度が高くなるため、毛管作用によって排泄された液を吸液及び保持することができる。これにより、左右圧搾溝6は、吸収体4の横方向Y外方への液の漏れを防止する防漏作用も有する。
With such a configuration, the pair of left and right squeezing
Further, since the left and right squeezing
図1に示すように、左右圧搾溝6は、横方向Yに対をなして左右に配置されている。図1及び3に示す左右圧搾溝6は、本体Mを横方向Yに2等分する中心線に関して線対称に構成され、全体として本体Mを周回するように構成される。
また、ナプキン1は、左右圧搾溝6の他、横方向Yに延びる中間圧搾溝11を有していてもよい。
As shown in FIG. 1, the left and right squeezing
Further, the
図1に示すように、左右圧搾溝6は、周回溝として構成されたラウンド溝部12を有する。ラウンド溝部12は、本体Mの中間部M2においては縦方向Xに延び、かつ、本体Mの前方部M1又は後方部M3の少なくとも一方においては、横方向Y内方に向かって相互に近接するように延びる。
ラウンド溝部12は、前方部M1と中間部M2の境界部近傍、及び中間部M2と後方部M3の境界部近傍に、それぞれ横方向Y内方に括れた括れ部を含んでいる。また、ラウンド溝部12は、前後の括れ部間の領域が横方向Yに膨出した構成を有する。
As shown in FIG. 1, the left and right squeezing
The
(消臭シートの構成)
消臭シート15は、ナプキン1に消臭性能を付与する。
図2に示すように、消臭シート15は、吸収体4と裏面シート3との間に配置される。本実施形態において、消臭シート15は、コアラップシート8の裏面シート3側に配置される。図2、4及び5に示すように、消臭シート15は、吸収体4側に位置する上面(肌側面)15aと、裏面シート3側に位置する下面(非肌側面)15bと、を有する。
(Composition of deodorant sheet)
The
As shown in FIG. 2, the
図2、4及び5に示すように、消臭シート15は両面凹凸構造を有する。消臭シート15の上面15aは、縦方向Xに延在する複数の第1の凸部16と、隣接する第1の凸部16の間の第1の凹部17とが交互に規則的に配列した凹凸形状を有する。同様に、下面15bも凹凸形状を有する。
図2、4及び5に示すように、消臭シート15の上面15aに設けられる第1の凸部16は吸収体4に向かって突出する。この第1の凸部16は、消臭シート15の下面15bにおける第2の凹部27を構成する。消臭シート15の上面15aに設けられる第1の凹部17は、裏面シート3(下方)に向かって凹陥する。この第1の凹部17は、消臭シート15の下面15bにおける第2の凸部26を構成する。
As shown in FIGS. 2, 4 and 5, the
As shown in FIGS. 2, 4 and 5, the first
ここでは、便宜的に、消臭シート15において、厚み方向Zにおける第1の凸部16の最も上方にある頂部16aと第2の凸部26の最も下方にある頂部26aとの距離を二等分するXY平面に平行な仮想面を、隣り合う第1の凸部16と第1の凹部17との境とする。以下同様である。第1の凸部16は仮想面の上方に位置し、第1の凹部17は仮想面の下方に位置する。第2の凹部27は仮想面の上方に位置し、第2の凸部26は仮想面の下方に位置する。
Here, for convenience, in the
消臭シート15は、消臭剤と繊維とを含む。
詳細には、図5に示すように、消臭シート15は、第1のシートとして、繊維製の第1の被覆シート31と、第2のシートとしての、繊維製の第2の被覆シート32と、第1の被覆シート31と第2の被覆シート32の間に挟持された消臭剤含有層33とが積層された積層体である。
第1の被覆シート31は消臭シート15の上面5aを構成し、第2の被覆シート32は消臭シートの下面15bを構成する。
第1の被覆シート31側に第1の凸部16が位置し、第2の被覆シート32側に第2の凸部26が位置する。ナプキン1において、第1の凸部16の頂部16aと吸収体4とが接しており、第2の凸部26の頂部26aと裏面シート3とが接している。
The
Specifically, as shown in FIG. 5, the
The
The first
消臭剤含有層33は、消臭剤と繊維原料を主体として構成される。
消臭剤としては、それ自体が臭気に直接作用して、即ち臭気を吸着、中和、分解等して、消臭効果を発現し得る物質であり、当該技術分野においても消臭用途に汎用されているものを用いることができるが、臭気に対する広い消臭スペクトルを有する点から、多孔性の消臭粒体が好ましい。多孔性の消臭粒体としては、無機消臭粒体や、有機消臭粒体などがある。無機消臭粒体とは無機化合物を主体とする消臭粒体、即ち消臭粒体の骨格となる化合物が無機化合物である消臭粒体のことである。有機消臭粒体とは有機化合物を主体とする消臭粒体、即ち消臭粒体の骨格となる化合物が有機化合物である消臭粒体のことである。
このように、抗菌剤に加え消臭剤を用いることにより、更に悪臭の発生を抑制することができる。
The deodorant-containing
The deodorant is a substance that can directly act on the odor, that is, adsorb, neutralize, decompose, etc., to exert a deodorizing effect, and is also widely used in the technical field for deodorizing applications. However, porous deodorant granules are preferable because they have a wide deodorizing spectrum for odors. Examples of the porous deodorant granules include inorganic deodorant granules and organic deodorant granules. The inorganic deodorant granules are deodorant granules mainly composed of an inorganic compound, that is, deodorant granules in which the compound serving as the skeleton of the deodorant granules is an inorganic compound. The organic deodorant granules are deodorant granules mainly composed of organic compounds, that is, deodorant granules in which the compound serving as the skeleton of the deodorant granules is an organic compound.
As described above, by using a deodorant in addition to the antibacterial agent, the generation of bad odor can be further suppressed.
好ましい無機消臭粒体としては、カンクリナイト様鉱物、ゼオライト、モンモリロナイト、活性炭等が挙げられる。これらの中でも極性を有している多孔性消臭粒体が水溶性の臭い原因物質の消臭に適しているので好ましく、更には、カンクリナイト様鉱物とゼオライトが広い消臭スペクトルを有する点から好ましい。なお、活性炭は非極性に属するので、有機性の臭い成分の消臭に有効であり、例えば、椰子殻炭、木炭、暦青炭、泥炭、亜炭等が挙げられる。
好ましい有機消臭粒体としては、架橋性ビニルモノマー及びヘテロ芳香環を有するビニルモノマーを含むモノマー成分を共重合して得られる粒子が挙げられる。
Preferred inorganic deodorant granules include canclinite-like minerals, zeolites, montmorillonite, activated carbon and the like. Among these, the polar porous deodorant granules are preferable because they are suitable for deodorizing water-soluble odor-causing substances, and further, kanclinite-like minerals and zeolites have a wide deodorizing spectrum. preferable. Since activated carbon belongs to non-polarity, it is effective in deodorizing organic odorous components, and examples thereof include coconut shell coal, charcoal, bituminous coal, peat, and lignite.
Preferred organic deodorant particles include particles obtained by copolymerizing a monomer component containing a crosslinkable vinyl monomer and a vinyl monomer having a heteroaromatic ring.
本実施形態では、消臭剤として活性炭を用いている。
ガス状物質に対して高い吸着性を示す活性炭を用いることにより消臭剤の効果を得ることができる。消臭剤含有層33中における活性炭の含有率は、好ましくは1〜50重量%、更に好ましくは3〜30重量%である。
繊維原料としては、NBKP、LBKP等の木材パルプや、藁、綿等の非木材パルプ等の公知の天然繊維等が使用できる。また、シート強度を向上させる目的で、ポリエチレン繊維等の剛性繊維を併用しても良い。消臭剤含有層33中における繊維原料の含有率は、好ましくは50質量%以上99質量%以下、更に好ましくは70質量%以上97質量%以下である。
In this embodiment, activated carbon is used as a deodorant.
The effect of a deodorant can be obtained by using activated carbon that exhibits high adsorptivity to gaseous substances. The content of activated carbon in the deodorant-containing
As the fiber raw material, wood pulp such as NBKP and LBKP and known natural fibers such as non-wood pulp such as straw and cotton can be used. Further, for the purpose of improving the sheet strength, rigid fibers such as polyethylene fibers may be used in combination. The content of the fiber raw material in the deodorant-containing
第1及び第2の被覆シート31及び32としては、繊維原料からなるシート材、例えば紙、不織布等が用いられる。紙とした場合の繊維原料としては、消臭剤含有層33と同様のものが使用できる。また、不織布としては、例えば、スパンレース不織布、スパンボンド不織布等の公知の不織布が使用できる。消臭剤含有層33を第1及び第2の被覆シート31及び32によって覆うことにより、活性炭の脱落が抑制される。
消臭剤含有層33と第1及び第2の被覆シート31及び32とは、例えば、抄き合わせ又は接着剤等を用いた貼り合わせ等により、積層一体化することができ、この平坦な積層体を賦形加工することにより、両面に凹凸を有する消臭シート15を形成することができる。
凹凸の賦形加工には既知の方法を用いることができる。例えば、エンボス加工、特開2016−79551号公報に記載される加熱した一対の凹凸ロール間にシートを供給してシートに凹凸を付与する方法、特開2012−144834号公報に記載される凹凸形状を有する支持体上にシートを配置し熱風を吹き付けてシートに凹凸を付与する方法を用いることができる。
As the first and
The deodorant-containing
A known method can be used for shaping the unevenness. For example, embossing, a method of supplying a sheet between a pair of heated uneven rolls described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2016-79551 to impart unevenness to the sheet, and a concave-convex shape described in JP-A-2012-144834. A method of arranging the sheet on the support having the above and blowing hot air to give the sheet unevenness can be used.
図5に示すように、消臭シート15において、第1及び第2の被覆シート31及び32、消臭剤含有層33は、いずれも凹凸形状を有している。消臭剤含有層の平面視での外形が同じ場合、消臭剤含有層は、平坦な形状の場合よりも凹凸形状を有する場合の方が、表面積が大きくなり、においの吸着面積が増大する。したがって、消臭剤含有層33に凹凸形状を設けることにより消臭性能を向上させることができる。
As shown in FIG. 5, in the
また、消臭シート15は、ナプキン1に消臭効果を付与するのに加え、ナプキン廃棄時における経血における視認性を低減させることができる。すなわち、消臭シート15は活性炭を含むことにより濃灰色の外観を有するので、表面シート2側を内側にして使用済のナプキン1を丸めて廃棄する際、濃灰色の消臭シート15の存在により裏面シート3側からの経血の視認性が低減される。これにより着用者や他人がみても経血であると認知しにくく不快感が低減される。
In addition to imparting a deodorizing effect to the
[吸収性コアと消臭シートとの位置関係]
図3に示すように、消臭シート15は、吸収体4の縦方向Xにおける全長よりもやや短い全長を有する。消臭シート15は、前方コア部21から中間コア部22を通って後方コア部23に亘って、縦方向Xに延びて形成される。
また、消臭シート15は、吸収体4の横方向Yにおける幅よりもやや短い幅を有する。
[Positional relationship between absorbent core and deodorant sheet]
As shown in FIG. 3, the
Further, the
図2に示すように、消臭シート15の吸収体4側の面である上面15aが、第1の凸部16を含む凹凸形状を有することにより、消臭シート15と吸収体4との間には空間73が生じ、平坦な消臭シートを用いる場合と比較して、吸収体4と消臭シート15との接触面積を減少させることができる。空間73は面内全体に亘って形成される。
吸収体4と消臭シート15との接触面積を減少させることにより、吸収体4で吸収された液が消臭シート15まで到達しにくく、消臭シート15が液により濡れることが抑制され、液濡れによる消臭シート15の消臭性能の低下が抑制され、着用時においても消臭性能が維持されやすい。また、経血等の液が原因となってナプキン1から発生するにおいは、空間73を通って消臭シート15に到達しやすくなっている。
従って、濡れが抑制され消臭性能が維持されている消臭シート15に空間73を通って到達したにおいは活性炭に効率よく吸着され、消臭シート15の消臭性能が十分に発揮され得る。
As shown in FIG. 2, the
By reducing the contact area between the
Therefore, the odor that reaches the
更に、消臭シート15の裏面シート3側の面である下面15bに第2の凸部26が設けられることにより、着用時、座位等で着衣側からナプキン1に加わる圧力が第2の凸部26によって緩衝され、第1の凸部16が過度に潰れにくくなる。従って、第1の凸部16が存在することによる吸収体4と消臭シート15との接触面積の減少の効果が維持されやすく、消臭性能が維持されやすい。
Further, since the second
更に、本実施形態のナプキン1では、吸収性コア7の排泄部対向部である中間コア部22の横方向中央域に高坪量部71が設けられている。中間コア部22の横方向中央域は、着用時、着用者からの液が多く到達する領域である。このような液が多く到達する領域に高坪量部71を設けることにより、液が効率よく吸収体4に吸収され、液が消臭シート15まで到達しにくい。これにより、消臭シート15の液濡れが抑制され、消臭性能が維持されやすい。
Further, in the
また、着用時、座位等で着衣側からナプキン1に圧力が加わると、低坪量部72よりも厚みの厚い高坪量部71の方が圧力を受けやすく、低坪量部72には圧力を受けにくい領域がある。これにより、着用時、仮に平面視で消臭シート15の高坪量部71と重なる領域の第1の凸部16が潰れてしまっても、消臭シート15の低坪量部72と重なる領域の第1の凸部16の凸形状は維持されやすい。従って、吸収体4と消臭シート15との接触面積の減少の効果が維持されやすく、消臭性能が維持されやすい。
Further, when pressure is applied to the
[吸収体と消臭シートとの接合]
図2及び図6に示すように、消臭シート15と吸収体4とはホットメルト等の接着剤9によって接合されている。
図6に示すように、接着剤9は縦方向Xに沿って蛇行して延在し、幅方向に沿って互いに離間して複数設けられている。図6では、第1の凸部16の頂部16aと第2の凸部26の頂部26aを細長い矩形状で図示している。図6において、頂部16aと接着剤9が平面視で重なる部分が、消臭シート15と吸収体4とが接合する箇所となる。図に示す例では、接合箇所は、面内で点状に分散している。
このように、第1の凸部16の頂部16a全てに亘って接合剤9が設けられていなくともよく、消臭シート15が、第1の凸部16の少なくとも一部で接着剤9を介して吸収体4と接合していればよい。
尚、接着剤9の塗布形状はここに記載する形状に限定されない。
[Joining absorber and deodorant sheet]
As shown in FIGS. 2 and 6, the
As shown in FIG. 6, the
As described above, the adhesive 9 does not have to be provided over the entire top 16a of the first
The coating shape of the adhesive 9 is not limited to the shape described here.
[左右圧搾溝と高坪量部の位置関係]
図2及び3に示すように、高坪量部71は、平面視で左右圧搾溝6の間に位置する。
着用時、ナプキン1の排泄部対向部に対応する中間部M2には、着用者の両脚によって横方向Y内方に向かって圧力が加わる。この際、中間部M2では、第1左右圧搾溝6a及び第2左右圧搾溝6bが起点となって吸収体4が変形し、高坪量部71に幅方向内方に向かう圧力が加わりにくく、高坪量部71は横方向Yによれにくくなっている。消臭シート15は吸収体4に接合しているため、吸収体4の変形に追従して消臭シート15は変形しやすくなっている。しかしながら、上記の通り、高坪量部71はよれにくくなっているため、高坪量部71と平面視で重なる消臭シート15はよれにくく、この領域に位置する第1の凸部16及び第2の凸部26は潰れにくくなっている。
従って、着用時、液が多く吸収される領域である中間部M2の横方向中央域に位置する消臭シートの凹凸形状が維持されやすいので、吸収体4と消臭シート15との接触面積の減少の効果が維持されやく、消臭性能が維持されやすい。
[Positional relationship between left and right squeezing grooves and high basis weight section]
As shown in FIGS. 2 and 3, the high
When worn, pressure is applied inward in the lateral direction Y by both legs of the wearer to the intermediate portion M2 corresponding to the portion of the
Therefore, when worn, the uneven shape of the deodorant sheet located in the lateral central region of the intermediate portion M2, which is a region where a large amount of liquid is absorbed, is easily maintained, so that the contact area between the
[本実施形態の追加説明]
以下、本実施形態の説明を補足する。
(吸収体の寸法例)
吸収体4の幅は、好ましくは60mm以上、より好ましくは70mm以上であり、そして好ましくは100mm以下、より好ましくは90mm以下である。
[Additional explanation of this embodiment]
Hereinafter, the description of this embodiment will be supplemented.
(Example of dimensions of absorber)
The width of the
(消臭シートの寸法例)
消臭性能を十分に確保する観点から、消臭シート15の縦方向Xにおける寸法は、平面視で高坪量部71の縦方向Xにおける寸法よりも大きいことが好ましい。好ましくは、70mm以上、より好ましくは100mm以上であり、そして好ましくは350mm以下、より好ましくは300mm以下である。
また、消臭シート15の横方向Yにおける寸法は、平面視で高坪量部71の横方向Yにおける寸法よりも大きいことが好ましい。好ましくは、40mm以上、より好ましくは50mm以上である。そして、着用時の中間コア部22での着用者へのフィット性の観点から、好ましくは90mm以下、より好ましくは80mm以下である。
消臭シート15の厚みは、賦形加工で保形性の高い凹凸が形成されやすいように、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは2mm以上である。そして、賦形加工性及び着用時の快適性を確保する観点から、好ましくは7mm以下、より好ましくは4mm以下である。ここで消臭シートの厚みとは、第1の凸部16及び第2の凸部26等の凸部が形成される前の消臭シートの厚みのことで、図4のdで示される距離のことである。
(Example of dimensions of deodorant sheet)
From the viewpoint of sufficiently ensuring the deodorizing performance, the size of the
Further, it is preferable that the dimension of the
The thickness of the
図5を参照して、消臭シート15と吸収体4との接触面積を減少させる観点から、消臭シート15の隣り合う第1の凸部16の中心間距離aは、好ましくは、2mm以上、より好ましくは3mm以上であり、そして好ましくは8mm以下、より好ましくは4mm以下である。
また、第1の凸部16の頂部16aから第2の凸部26の頂部26aまでの厚み方向Zにおける距離bは、好ましくは、2mm以上、より好ましくは3mm以上であり、そして好ましくは8mm以下、より好ましくは4mm以下である。
With reference to FIG. 5, from the viewpoint of reducing the contact area between the
The distance b in the thickness direction Z from the top 16a of the first
(吸収性コアの坪量及び厚みの例)
高坪量部71の坪量は、吸収性及び着用者との密着性を十分に確保する観点から、好ましくは250g/m2以上、より好ましくは300g/m2以上であり、そして好ましくは700g/m2以下、より好ましくは650g/m2以下である。
低坪量部72の坪量は、吸収性を適当なものとしつつ着用時の快適性を確保する観点から、好ましくは90g/m2以上、より好ましくは100g/m2以上であり、そして好ましくは350g/m2以下、より好ましくは300g/m2以下である。
(Example of basis weight and thickness of absorbent core)
The basis weight of the high
The basis weight of the low
高坪量部71の厚みは、好ましくは2mm以上、より好ましくは2.5mm以上であり、そして好ましくは9mm以下、より好ましくは8mm以下である。
低坪量部72の厚みは、好ましくは1.5mm以上、より好ましくは2mm以上であり、そして好ましくは6mm以下、より好ましくは5.5mm以下である。
The thickness of the high
The thickness of the low
(坪量の測定方法)
測定対象である吸収性コア7の各部をフェザー社製片刃剃刀を用いて切断し、あらかじめ定めた面積となるように小片を得る。それらの小片の重量を電子天秤(A&D社製電子天秤GR−300、精度:小数点以下4桁)を用いて測定する。求めた重量を各部の小片の面積で除して小片の坪量を算出する。各部のそれぞれについて、小片5個の坪量の平均を坪量とする。
(Measurement method of basis weight)
Each part of the
消臭シートは、上述の構成の他、種々の構成を取り得る。
以下、他の構成例について説明するが、上述の構成と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する場合がある。また、ここに記載する構成に限定されない。
(消臭シートの他の構成例)
図6に示す形態では、消臭シート15の第1の凸部16及び第2の凸部26は、平面視して、幅方向にずれた位置に配され、第1の凸部16の頂部16aと第2の凸部26の頂部26aは幅方向にずれて配される。第1の凸部16及び第2の凸部26それぞれは縦方向Xに沿って延びる凸条部である。ここで「幅方向にずれた位置」とは、図5の消臭シート15のように、第1の被覆シート31、消臭剤含有層33及び第2の被覆シート32が一体的に賦形されている場合の他、第1の被覆シートと第2の被覆シートがそれぞれ賦形されるが消臭剤含有層が賦形されておらず平坦な構造であって、第1の凸部16の頂部16aと第2の凸部26の頂部26aとが幅方向にずれている形態も含む。したがって、第1の被覆シート31の凹凸の位相と、第2の被覆シート32の凹凸の位相とがずれている場合の他、第1の被覆シート31の凹凸の周期と第2の被覆シート32の凹凸の周期が異なっていて、第1の凸部と第2の凸部とが完全には重ならない形態も含むものである。
The deodorant sheet may have various configurations in addition to the above configurations.
Hereinafter, other configuration examples will be described, but the same configurations as those described above may be designated by the same reference numerals and the description thereof may be omitted. Further, the configuration is not limited to the configuration described here.
(Other configuration examples of deodorant sheet)
In the form shown in FIG. 6, the first
このような構成の消臭シートを備えたナプキンは、消臭性能が維持されやすいことに加えて、体液の漏れ防止効果に優れる。具体的に説明すると、消臭シート15を備えたナプキンにおいて、仮に吸収体から消臭シートまで液がしみだした場合、消臭シート15の上面15aに縦方向Xに沿って延在する第1の凹部17に沿って液が拡散しやすい。これにより、消臭シート15から横方向Y外方に液が拡散しにくくなり、液の拡散範囲は平面視で濃灰色の消臭シート15内におさまりやすくなる。これにより、着用者は、裏面シート側から使用済みのナプキンを視認した場合、ナプキンの液漏れのしにくさを視覚的に確認することができる。
A napkin provided with a deodorant sheet having such a configuration is excellent in the effect of preventing leakage of body fluid in addition to being able to easily maintain the deodorant performance. Specifically, in the napkin provided with the
(消臭シートの更に他の構成例)
消臭シートは、図7に示す消臭シート45のような構成を採り得る。
図7に示すように、消臭シート45は、上述の消臭シート15と同様に、第1の被覆シートと、消臭剤含有層と、第2の被覆シートの積層体が賦形加工されて構成され、両面凹凸を有する。
消臭シート45は、ナプキンに用いた時に吸収体側に位置する上面45aと、裏面シート側に位置する下面(図示せず)と、を有する。
(Another configuration example of the deodorant sheet)
The deodorant sheet may have a configuration similar to that of the
As shown in FIG. 7, in the
The
図7に示すように、消臭シート45は、上面45aにおいて、横方向Yに沿って延びる凸条部40が、前後方向Xに間欠的に配置されている。図7に示す例では、横方向Yに沿って延びる凸条部40を6つ有する。6つの凸条部40は、縦方向Xに沿って等間隔で離間して位置する。図7において、凸条部40は斜線パターンで示される。
隣り合う凸条部40間には横方向Yに沿って延在する第1の凹部47が位置する。これにより、消臭シート45の縦方向Xに沿った断面は規則的な凹凸形状を有する。
消臭シート45の上面45aに設けられる第1の凸部である凸条部40は上方に向かって突出する。この第1の凸部である凸条部40は、消臭シート45の下面における第2の凹部を構成する。消臭シート45の上面45aに設けられる第1の凹部47は、下方に向かって凹陥する。この第1の凹部47は、消臭シート45の下面における第2の凸部を構成する。
As shown in FIG. 7, in the
A
The
消臭シート45は、縦方向Xに沿って凹凸構造を有する。消臭シート45を備えたナプキンにおいて、消臭シート45は、第1の凸部である凸条部40の少なくとも一部で吸収体と接着剤を介して接合されている。
消臭シート45を備えたナプキンにおいて、消臭シート45の上面45aに設けられている第1の凸部である凸条部40の頂部と吸収体が接し、下面に設けられる第2の凸部である凸条部(図示せず)と裏面シートが接する。
The
In a napkin provided with a
このような構成の消臭シート45においても、上述の消臭シート15と同様に、消臭剤含有層が凹凸形状を有するので、平坦な場合と比べてにおいの吸着面積を増大させることができ、消臭性能が向上する。
また、このような構成の消臭シート45を備えたナプキンにおいても、消臭シート45と吸収体との接触面積を減少させることができるので、消臭シート45の液濡れによる消臭性能の低下が抑制され、着用時においても消臭性能が維持されやすい。
更に、消臭シート45は、縦方向Xに沿った断面において凹凸構造を有し、縦方向Xに伸縮しやすくなっている。これにより、消臭シート45を備えたナプキンにおいて、消臭シート45は着用者の動きに追従しやすくなる。
Similarly to the
Further, even in a napkin provided with the
Further, the
(消臭シートの更に他の構成例)
消臭シートは、図8に示す消臭シート55のような構成を採り得る。
図8に示すように、消臭シート55は、上述の消臭シート15と同様に、第1の被覆シートと、消臭剤含有層と、第2の被覆シートの積層体が賦形加工されて両面凹凸を有する。
消臭シート55は、ナプキンに組み込まれた時に肌面側に位置する上面55aと、非肌側面に位置する下面(図示せず)と、を有する。
(Another configuration example of the deodorant sheet)
The deodorant sheet may have a configuration similar to that of the
As shown in FIG. 8, in the
The
図8に示すように、消臭シート55は、上面55aにおいて、千鳥状に規則的に配置された複数の第1の凸部56を有する。第1の凸部56はドーム形状を有する。隣り合う第1の凸部56間には第1の凹部57が位置する。
消臭シート55の上面55aに設けられる第1の凸部56は上方に向かって突出する。この第1の凸部56は、消臭シート55の下面における第2の凹部を構成する。消臭シート55の上面55aに設けられる第1の凹部57は、下方に向かって凹陥する。この第1の凹部57は、消臭シート55の下面における第2の凸部を構成する。
As shown in FIG. 8, the
The first
縦方向Xに沿って隣り合う第1の凸部56の中心間距離eは、好ましくは1mm以上、より好ましくは3mm以上であり、そして好ましくは10mm以下、より好ましくは8mm以下である。
横方向Yに沿って隣り合う第1の凸部56の中心間距離fは、好ましくは1mm以上、より好ましくは3mm以上であり、そして好ましくは10mm以下、より好ましくは8mm以下である。
平面形状が円形の第1の凸部56の直径gは、好ましくは1mm以上、より好ましくは3mm以上であり、そして好ましくは7mm以下、より好ましくは5mm以下である。
The distance e between the centers of the first
The distance f between the centers of the first
The diameter g of the first
消臭シート55は、縦方向X及び横方向Yに沿って凹凸構造を有する。消臭シート55を備えたナプキンにおいて、消臭シート55は、第1の凸部56の少なくとも一部で吸収体と接着剤を介して接合されている。
消臭シート55を備えたナプキンにおいて、消臭シート55の上面55aに設けられている第1の凸部56の頂部と吸収体が接し、下面に設けられる第2の凸部と裏面シートが接する。
The
In a napkin provided with a
このような構成の消臭シート55においても、上述の消臭シート15と同様に、消臭剤含有層が凹凸形状を有するので、平坦な場合と比べてにおいの吸着面積を増大させることができ、消臭性能が向上する。
また、このような構成の消臭シート55を備えたナプキンにおいても、消臭シート55と吸収体との接触面積を減少させることができるので、消臭シート55の液濡れによる消臭性能の低下が抑制され、着用時においても消臭性能が維持されやすい。
更に、消臭シート55に千鳥状に配置されたドーム状の第1の凸部56を設けることにより、消臭シート全体にクッション性を付与することができ、着用者に対して、触感によりナプキンの厚みを感じさせることができる。着用者は、厚みを感じることにより良好な吸収力を備えたナプキンであることを感じることができる。
Similarly to the
Further, even in a napkin provided with the
Further, by providing the
(消臭シートの更に他の構成例)
上述の各消臭シートにおいては、第1の被覆シートと、消臭剤含有層と、第2の被覆シートの積層体が賦形加工されて、いずれの層も断面が凹凸構造を有する構成としたが、これに限定されない。
(Another configuration example of the deodorant sheet)
In each of the above-mentioned deodorant sheets, a laminate of the first coating sheet, the deodorant-containing layer, and the second coating sheet is shaped, and each layer has a structure having an uneven cross section. However, it is not limited to this.
例えば、図9(A)に示す消臭シート80のように、平坦な消臭剤含有層83を間に介して、それぞれ凹凸形状を有する第1の被覆シート81と第2の被覆シート82が対向配置された積層体であってもよい。
消臭シート80は、ナプキンに組み込まれた時に肌面側に位置する上面80aと、非肌側面に位置する下面80bと、を有する。
消臭シート80は、上面80aに上方に向かって突出する第1の凸部86を有し、下面80bに下方に向かって突出する第2の凸部88を有する。
上面80aは、第1の凸部86と、隣り合う第1の凸部86間に位置する第1の凹部87と、を有する。上面80aは第1の被覆シート81により構成される。
下面80bは、第2の凸部88と、隣り合う第2の凸部88間に位置する第2の凹部89と、を有する。下面80bは第2の被覆シート82により構成される。
消臭シート80において、第1の被覆シート81の第1の凹部87の底部と、第2の被覆シート82の第2の凹部89の底部は、消臭剤含有層83に接合されている。
For example, as in the
The
The
The
The
In the
上述の消臭シート15においては、第1の被覆シートの上方に向かう凸の位置と第2の被覆シートの上方に向かう凸の位置とは厚み方向Zに沿って一致している。言い換えると、消臭シート15としては、第1の凸部16と第2の凸部26とが、平面視で横方向Yにずれている。これに対し、図9(A)に示す消臭シート80においては、第1の被覆シート81の上方に向かう凸(第1の凸部86)の位置と第2の被覆シート82の上方に向かう凸(第2の凹部89)の位置は厚み方向Zに沿って一致せず、横方向Yにずれている。言い換えれば、消臭シート80としては、第1の凸部86と第2の凸部88が、平面視、幅方向Yに一致している。
尚、第1の被覆シートの上方に向かう凸の位置と第2の被覆シートの上方に向かう凸の位置とが厚み方向Zに沿って一致していてもよい。
In the above-mentioned
The upwardly convex position of the first covering sheet and the upwardly convex position of the second covering sheet may coincide with each other along the thickness direction Z.
図9(A)に示す消臭シート80は、平坦な消臭剤含有層83を、予め賦形加工により凹凸形状を付与した第1の被覆シート81と第2の被覆シート82とで挟持し、貼り合わせることによって形成することができる。
In the
消臭シート80を備えたナプキンにおいて、消臭シート80の上面80aに設けられている第1の凸部86の頂部86aと吸収体が接し、下面80bに設けられる第2の凸部88の頂部88aと裏面シートが接する。ナプキンにおいて、吸収体と第1の凸部86の少なくとも一部とは接着剤により接合されている。
In the napkin provided with the
また、図9(B)に示す消臭シート90のように、平坦な消臭剤含有層93を間に介して、凹凸形状を有する第1の被覆シート91と平坦な第2の被覆シート92が対向配置された積層体であってもよい。
消臭シート90は、ナプキンに組み込まれた時に肌面側に位置する上面90aと、非肌側面に位置する下面90bと、を有する。
消臭シート90は、上面90aにおいて、上方に向かって突出する第1の凸部96と、隣り合う第1の凸部96間に位置する第1の凹部97と、を有する。第1の凸部96と第1の凹部97は第1の被覆シート91に形成される。
消臭シート90において、第1の被覆シート91の第1の凹部97の底部は、消臭剤含有層93に接合されている。
図9(B)に示す消臭シート90は、平坦な消臭剤含有層93を、予め賦形加工により凹凸形状を付与した第1の被覆シート91と、凹凸加工を施していない平坦な第2の被覆シート92で挟持し、貼り合わせることによって形成することができる。
Further, as in the
The
The
In the
The
消臭シート90を備えたナプキンにおいて、消臭シート90の上面90aに設けられている第1の凸部96の頂部96aと吸収体が接する。吸収体と第1の凸部96の少なくとも一部とは接着剤により接合されている。
In the napkin provided with the
図9(A)及び(B)に示すように、消臭剤含有層93が平坦であってもよく、消臭シートの少なくとも吸収体側の面に、吸収体に向かって突出する第1の凸部が設けられればよい。このような構成の消臭シートを備えたナプキンにおいても、消臭シートと吸収体との接触面積を減少させることができるので、消臭シートの液濡れによる消臭性能の低下が抑制される。
As shown in FIGS. 9A and 9B, the deodorant-containing
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。 Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and it goes without saying that various modifications can be made without departing from the gist of the present invention.
以上の実施形態では、吸収性物品として生理用ナプキンの例を示したが、これに限定されない。本発明の吸収性物品は、例えば、尿取りパットやおりものシート、使い捨ておむつ等であってもよい。
また、例えば、ナプキン1は、ウイング部Wを有さなくてもよいし、あるいは夜用として縦方向Xに長く構成され後方部M3に後方フラップを有していてもよい。
In the above embodiments, examples of sanitary napkins have been shown as absorbent articles, but the present invention is not limited thereto. The absorbent article of the present invention may be, for example, a urine absorbing pad, a vaginal discharge sheet, a disposable diaper, or the like.
Further, for example, the
また、例えば、上述の実施形態においては、第1及び第2の被覆シートと消臭剤含有層との積層体により消臭シートを構成していたが、被覆シートを用いず、シート状の消臭剤含有層を消臭シートとしてもよい。 Further, for example, in the above-described embodiment, the deodorant sheet is composed of a laminate of the first and second coating sheets and the deodorant-containing layer, but the coating sheet is not used and the sheet-like deodorant is eliminated. The odorant-containing layer may be used as a deodorant sheet.
また、上述のナプキン1においては中間部M2に高坪量部が設けられていたが、高坪量部が設けられていない吸収性コアとコアラップシートとを有する吸収体を備えたナプキンに本発明を適用してもよい。
Further, in the above-mentioned
1…ナプキン(吸収性物品)
2…表面シート
3…裏面シート
4…吸収体
15、45、55、80、90…消臭シート
16、40、56、86、96…第1の凸部
1 ... Napkin (absorbent article)
2 ...
Claims (8)
前記吸収体と前記裏面シートとの間に配置された、消臭剤と繊維とを含む消臭シートを更に具備し、
前記消臭シートの前記吸収体側の面は、前記吸収体に向かって突出する第1の凸部を含む凹凸形状を有し、
前記消臭シートは、前記第1の凸部の少なくとも一部で前記吸収体と接合している
吸収性物品。 An absorbent article comprising an absorber and a front surface sheet and a back surface sheet arranged to face each other with the absorber in between.
A deodorant sheet containing a deodorant and fibers, which is arranged between the absorber and the back surface sheet, is further provided.
The surface of the deodorant sheet on the absorber side has a concavo-convex shape including a first convex portion protruding toward the absorber.
The deodorant sheet is an absorbent article in which at least a part of the first convex portion is bonded to the absorbent body.
前記第1のシートは前記第1の凸部を含む凹凸形状を有する
請求項1に記載の吸収性物品。 The deodorant sheet is the deodorant sandwiched between a first sheet located on the absorber side, a second sheet located on the back surface sheet side, and the first sheet and the second sheet. With a deodorant-containing layer containing a odorant,
The absorbent article according to claim 1, wherein the first sheet has an uneven shape including the first convex portion.
請求項1又は2に記載の吸収性物品。 The absorbent article according to claim 1 or 2, wherein the surface of the deodorant sheet on the back surface sheet side has an uneven shape including a second convex portion protruding toward the back surface sheet.
前記消臭シートにおいて、前記第1の凸部及び前記第2の凸部それぞれが前記前後方向に沿って延びる凸条部であり、
前記第1の凸部と前記第2の凸部は平面視して、前記幅方向にずれている
請求項3に記載の吸収性物品。 The absorbent articles have a width direction and a front-rear direction orthogonal to each other.
In the deodorant sheet, each of the first convex portion and the second convex portion is a convex portion extending along the front-rear direction.
The absorbent article according to claim 3, wherein the first convex portion and the second convex portion are displaced in the width direction in a plan view.
前記消臭シートにおいて、前記第1の凸部及び前記第2の凸部それぞれが前記幅方向に沿って延びる凸条部であり、
前記第1の凸部と前記第2の凸部は平面視して、前記前後方向にずれている
請求項3に記載の吸収性物品。 The absorbent articles have a width direction and a front-rear direction orthogonal to each other.
In the deodorant sheet, each of the first convex portion and the second convex portion is a convex portion extending along the width direction.
The absorbent article according to claim 3, wherein the first convex portion and the second convex portion are displaced in the front-rear direction in a plan view.
請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。 The absorbent article according to any one of claims 1 to 3, wherein the deodorant sheet has a plurality of the first convex portions arranged in a staggered manner.
前記吸収体は、着用者の排泄部対向部となる中間部と、前記中間部より前方に位置する前方部と、前記中間部より後方に位置する後方部と、を有し、
前記吸収体は、前記中間部に前記前方部及び前記後方部よりも坪量の高い高坪量部を有する
請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。 The absorbent articles have a width direction and a front-rear direction orthogonal to each other.
The absorber has an intermediate portion that faces the excretion portion of the wearer, a front portion that is located in front of the intermediate portion, and a rear portion that is located behind the intermediate portion.
The absorbent article according to any one of claims 1 to 6, wherein the absorber has a high basis weight portion having a basis weight higher than that of the front portion and the rear portion in the intermediate portion.
前記高坪量部は平面視で前記左右一対の圧搾溝間に位置する
請求項7に記載の吸収性物品。 The absorber has a pair of left and right squeezing grooves recessed toward the front surface sheet on the surface on the back surface sheet side.
The absorbent article according to claim 7, wherein the high basis weight portion is located between the pair of left and right squeezing grooves in a plan view.
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