JP2021061755A - Tea fruit starch, processed food using tea fruit starch, and method for producing tea fruit starch - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、茶の実を原料とする茶の実デンプン並びに茶の実デンプンを用いた加工食品並びに茶の実デンプンの製造方法に関するものである。 The present invention relates to tea seed starch made from tea nuts, processed foods using tea seed starch, and a method for producing tea seed starch.
茶の効用が認められている中、茶の実(種子)については有効利用は必ずしも充分にされていない。当然ながら茶樹はツバキ科ツバキ属の常緑樹であり、種子に油成分を含んでおり、この油を有効に取り出すことができれば、特に食品素材としての利用の途を大きく開くことができる。
このため一部で茶の実油を利用する試みがされているものの、取り出せる茶の実油の量は、元の茶の実の重量比で約10%以下にとどまる等、商業的採算性を考慮すると現実的ではない。
その理由の一つとして、茶の実は胚及び胚乳(以下、本明細書ではこれらを総称して種子胚と呼ぶ)が硬い鬼皮で覆われた殻果状の種子であることから、油成分を含む種子胚を取り出すために多くの手間を要することにあった。即ち個人的に行う処理量であれば手作業により鬼皮を割って種子胚を取り出すことも行われるが、一方で大量処理の場合には、種子胚を鬼皮ごとプレスして搾油することが行われており、このような手法に因み、胚種子胚から有効に油成分を採り出し得なかったものと考えられる。
While the utility of tea is recognized, the effective use of tea seeds is not always sufficient. Naturally, tea plant is an evergreen tree belonging to the genus Camellia of Theaceae, and its seeds contain an oil component. If this oil can be effectively extracted, it can be widely used as a food material.
For this reason, although some attempts have been made to use tea seed oil, the amount of tea seed oil that can be taken out is less than about 10% of the weight of the original tea seed, which makes it commercially profitable. Not realistic considering it.
One of the reasons for this is that tea seeds are oil components because embryos and endosperms (hereinafter collectively referred to as seed embryos in the present specification) are shell-fruit-like seeds covered with hard demon skin. It took a lot of time and effort to take out the seed embryos containing. That is, if the amount of processing is personally performed, the seed embryo can be manually cracked and the seed embryo can be taken out, but in the case of mass processing, the seed embryo can be pressed together with the demon skin and squeezed. It is considered that the oil component could not be effectively extracted from the embryo seed embryo due to such a method.
そこで本出願人は、茶の実からの種子胚の取り出しを容易にする手法を開発すると共に、茶の実が含有する油成分を有効に搾り出すことのできる手法並びに装置を開発し、既に特許出願に及んでいる(特許文献1参照)。
このように茶の実の食品素材としての有効利用は実現されているが、茶の実には茶の実油の他にも有用な成分が含まれていることから、本出願人は更なる有効利用を図るべく研究開発に着手した。
具体的には、茶の実にはデンプン成分が多く含まれており、茶の実から油成分を搾り出した後に残る種子胚残渣ブロックからデンプン成分を効率的に取り出すことができれば、新たな食材としての茶の実デンプンを市場に提供することが可能となる。
Therefore, the applicant has developed a method for facilitating the extraction of seed embryos from tea seeds, and has developed a method and a device capable of effectively squeezing the oil component contained in the tea nuts, and has already patented it. It has been filed (see Patent Document 1).
In this way, effective use of tea nuts as a food material has been realized, but since tea nuts contain useful ingredients in addition to tea seed oil, the applicant is even more effective. Started research and development to make use of it.
Specifically, tea nuts contain a large amount of starch components, and if the starch components can be efficiently extracted from the seed embryo residue block that remains after the oil component is squeezed from the tea nuts, it will be used as a new foodstuff. It will be possible to provide tea seed starch to the market.
本発明はこのような背景からなされたものであって、茶の実から油成分を搾り出した後に残る種子胚残渣ブロックから得られる、茶の実デンプン並びに茶の実デンプンを用いた加工食品並びに茶の実デンプンの製造方法の開発を技術課題としたものである。 The present invention has been made from such a background, and is obtained from a seed embryo residue block remaining after squeezing an oil component from tea seeds, and processed foods and teas using tea seed starch and tea seed starch. The technical issue is the development of a method for producing real starch.
すなわち請求項1記載の茶の実デンプンは、茶の実の種子胚を粉砕、圧縮して茶の実油を搾油した後の種子胚残渣ブロックを微粉砕し、得られた種子胚残渣パウダー中に残存する油成分とサポニンとを主成分とする不要残渣成分を除去して取り出されて成ることを特徴として成るものである。
That is, the tea seed starch according to
また請求項2記載の茶の実デンプンを用いた加工食品は、前記請求項1記載の茶の実デンプンを用いた原料に対して、適食加工が加えられることにより、適食状態とされていることを特徴として成るものである。
Further, the processed food using the tea seed starch according to
また請求項3記載の茶の実デンプンを用いた加工食品は、前記請求項1記載の茶の実デンプンを用いた原料に対して、可食加工が加えられることにより、可食状態とされていることを特徴として成るものである。
Further, the processed food using the tea seed starch according to
また請求項4記載の茶の実デンプンを用いた加工食品は、前記請求項2記載の要件に加え、前記適食加工は製麺加工であり、紐状とされていることを特徴として成るものである。
Further, the processed food using the tea seed starch according to claim 4 is characterized in that, in addition to the requirement according to
また請求項5記載の茶の実デンプンを用いた加工食品は、前記請求項3記載の要件に加え、前記可食加工は焼き加工であり、ボーロ状とされていることを特徴として成るものである。
Further, the processed food using the tea seed starch according to
また請求項6記載の茶の実デンプンを用いた加工食品は、前記請求項3記載の要件に加え、前記可食加工は加熱加工であり、デンプン成分が糊化状態とされていることを特徴として成るものである。
Further, the processed food using the tea seed starch according to claim 6 is characterized in that, in addition to the requirement according to
また請求項7記載の茶の実デンプンを用いた加工食品は、前記請求項3記載の要件に加え、前記可食加工は加熱加工であり、加熱加工によってデンプン成分が糊化状態とされた材料が、型に流し込まれて冷やし固められたものであることを特徴として成るものである。
Further, in the processed food using the tea seed starch according to claim 7, in addition to the requirement according to
また請求項8記載の茶の実デンプンを用いた加工食品は、前記請求項3記載の要件に加え、前記可食加工は加熱加工であり、加熱加工によってデンプン成分が糊化状態とされた材料が、球状に形成されていることを特徴として成るものである。
Further, in the processed food using the tea seed starch according to claim 8, in addition to the requirement according to
また請求項9記載の茶の実デンプンを用いた加工食品は、前記請求項3記載の要件に加え、前記可食加工は加熱加工であり、この加熱加工に加え、成型加工が施されることにより、ブロック状に形成されていることを特徴として成るものである。
Further, in the processed food using the tea seed starch according to claim 9, in addition to the requirement according to
また請求項10記載の茶の実デンプンの製造方法は、始発原料準備工程と、微粉砕工程と、残留油分除去工程と、茶の実デンプン取出工程とを具え、前記始発原料準備工程は、茶の実の種子胚を粉砕、圧縮して茶の実油を搾油した後に残る種子胚残渣ブロックを始発原料として準備するものであり、前記微粉砕工程は、微粉砕装置により始発原料を微粉砕して種子胚残渣パウダーを得るものであり、前記残留油分除去工程は、前記種子胚残渣パウダーを処理水に投入し、種子胚残渣スラリー得て、この種子胚残渣スラリーに水酸化カリウムを投入して、種子胚残渣パウダー中に残存する油成分とサポニンとを主成分とする不要残渣成分を分離して純化原料スラリーを得るものであり、前記茶の実デンプン取出工程は、前記純化原料スラリーから茶の実デンプンを分離して取り出すことを特徴として成るものである。
The method for producing tea seed starch according to
更にまた請求項11記載の茶の実デンプンの製造方法は、前記請求項10記載の要件に加え、前記残留油分除去工程では、種子胚残渣スラリーを静置してデンプン成分を沈殿させるとともに、浮揚した不要残渣成分及び上澄み液を除去して凝集原料スラリーを得るものであり、更に処理水を交換して、沈殿するデンプン成分の純化が進んだ凝集原料スラリーを得るとともに、このデンプン成分の純化が進んだ凝集原料スラリーを濾過して純化原料スラリーを得ることを特徴として成るものである。
Furthermore, in the method for producing tea seed starch according to claim 11, in addition to the requirement according to
また請求項12記載の茶の実デンプンの製造方法は、前記請求項10または11記載の要件に加え、前記茶の実デンプン取出工程は、純化原料スラリーを遠心分離機により処理して、不要成分と純化された茶の実デンプンとを分離して、高純度の茶の実デンプンを取り出すことを特徴として成るものである。
そしてこれら各請求項記載の発明を手段として前記課題の解決が図られる。
Further, in the method for producing tea starch according to claim 12, in addition to the requirements according to
Then, the above-mentioned problems can be solved by using the inventions described in the respective claims as means.
まず請求項1記載の発明によれば、油成分が搾り出された後の、所謂絞り粕である種子胚残渣ブロックを原材料として有効利用した茶の実デンプンを提供することが可能となる。
First, according to the invention of
また請求項2、3、4、5、6、7、8または9記載の発明によれば、茶の実デンプンの特性を活かした加工食品を提供することが可能となる。
Further, according to the invention of
また請求項10記載の発明によれば、油成分が搾り出された後の、所謂絞り粕である種子胚残渣ブロックを原材料として有効利用した、上質な茶の実デンプンを製造することが可能となる。
Further, according to the invention of
また請求項11記載の発明によれば、残留油分除去工程における不要残渣成分の除去とデンプン成分の純化を効果的に行うことができ、高純度の純化原料スラリーを得ることができる。 Further, according to the invention of claim 11, it is possible to effectively remove unnecessary residual components and purify starch components in the residual oil removal step, and it is possible to obtain a high-purity purified raw material slurry.
また請求項12記載の発明によれば、純化原料スラリーから、更に純度の高い茶の実デンプンを分離して取り出すことができる。 Further, according to the invention of claim 12, it is possible to separate and take out tea seed starch having a higher purity from the purified raw material slurry.
本発明の「茶の実デンプン並びに茶の実デンプンを用いた加工食品並びに茶の実デンプンの製造方法」の最良の形態は以下の実施例に示すとおりであるが、この実施例に対して本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更を加えることも可能である。 The best form of the "method for producing tea seed starch, processed foods using tea seed starch, and tea seed starch" of the present invention is as shown in the following examples. It is also possible to make appropriate changes within the scope of the technical idea of the invention.
まず本発明の「茶の実デンプンの製造方法」は図1〜4に示すように、始発原料準備工程10と、微粉砕工程20と、残留油分除去工程30と、茶の実デンプン取出工程40とを具え、始発原料としての種子胚残渣ブロック1から茶の実デンプン7を製造する方法である。
なお前記種子胚残渣ブロック1は、茶の実Sの鬼皮P1を割り開いて、薄皮P2に覆われた種子胚S1を取り出し、この種子胚S1を粉砕して粉砕種子胚S2とし、この粉砕種子胚S2をケーシングBに詰めた状態で圧縮して茶の実油S3を搾油した後に残る残渣、いわゆる絞り粕の塊であり、従来は廃棄されていたものである。
First, as shown in FIGS. 1 to 4, the "method for producing tea seed starch" of the present invention includes a starting
In the seed
このように本発明は茶の実油S3の副産物である種子胚残渣ブロック1を原材料とするものであるため、図2に示すように、茶の実油S3の製造工程に具えられる搾油装置100の次段に前記始発原料準備工程10、微粉砕工程20、残留油分除去工程30、茶の実デンプン取出工程40を配することが望ましい。
また前記茶の実デンプン取出工程40の後段には、図4に示すように、乾燥工程50、包装工程60等が設けられることとなる。
以下、本発明の「茶の実デンプン並びに茶の実デンプンの製造方法」について詳しく説明する。
As described above, since the present invention uses the seed
Further, as shown in FIG. 4, a drying
Hereinafter, the "method for producing tea seed starch and tea seed starch" of the present invention will be described in detail.
〔始発原料準備工程〕
まず前記始発原料準備工程10において、種子胚残渣ブロック1を始発原料として準備するものであり、この種子胚残渣ブロック1は、搾油装置100により加圧されたものであり、非常に硬い状態となっているため、適宜ハンマー等を用いてこれを大まかに破砕して種子胚残渣片1aとする。
[Initial raw material preparation process]
First, in the first raw
〔微粉砕工程〕
次いで微粉砕工程20において、前記破砕された種子胚残渣片1aを、適宜の微粉砕装置201を用いてできるだけ細かく微粉砕することにより、粒径20〜30μm程の種子胚残渣パウダー2を得る。
[Fine crushing process]
Next, in the
〔残留油分除去工程〕
次いで残留油分除去工程30において、種子胚残渣パウダー2中に残存する油成分とサポニン成分とを主成分とする不要残渣成分4を除去する。
まず種子胚残渣スラリー生成工程31において、前記種子胚残渣パウダー2を、タンク301に張った処理水Wに投入するものであり、この際、撹拌機302によって撹拌を行いながら投入して、種子胚残渣パウダー2が均等に分散した種子胚残渣スラリー3を得る。
[Residual oil removal process]
Next, in the residual oil
First, in the seed embryo residue
次いでアルカリ処理工程32において、種子胚残渣スラリー3を撹拌機302によって(ある一定時間ゆるやかに)撹拌しながら、アルカリ処理剤としての水酸化ナトリウムNを徐々に投入する。この際、種子胚残渣スラリー3の温度が40〜50℃となるように適宜ヒータを用いて調温して反応を促進する。
なお前記アルカリ処理剤としては、水酸化カリウム等を用いることもできるが、水酸化ナトリウムNの方が、種子胚残渣スラリー3からの油とサポニンの分離、タンパク質とデンプンとの分離を好適に行うことができることが、本出願人により確認されている。
Next, in the
Potassium hydroxide or the like can be used as the alkali treatment agent, but sodium hydroxide N preferably separates oil and saponin from the seed
次いで静置工程33において、種子胚残渣スラリー3を24〜48時間程静置してデンプン成分を沈殿させる。
Next, in the standing
次いで注水工程34において、タンク301に、種子胚残渣スラリー3の数倍(一例として5倍)の処理水Wを投入し、撹拌機302によって撹拌して種子胚残渣スラリー3を希釈する。
Next, in the
次いで静置工程35において、種子胚残渣スラリー3を24時間程静置すると、水酸化ナトリウムNと反応した油成分やサポニンが不要残渣成分4として浮揚してくるとともに、凝集原料スラリー5(デンプン成分) が沈殿する。
Next, in the standing
次いで除去工程36において、タンク301内の不要残渣成分4及び上澄み液4aを除去する。
Next, in the removing
次いで注水工程34に戻り、再度処理水Wを投入し、撹拌機302によって撹拌し、静置工程35において24時間程静置して不要残渣成分4を浮揚させ、除去工程36において不要残渣成分4及び上澄み液4aを除去する。
そしてこのような処理水Wの投入、撹拌、静置、不要残渣成分4及び上澄み液4aの除去といった一連の作業を繰り返すことにより、タンク301内に沈殿する凝集原料スラリー5のデンプン成分の純化が進み、やがて上澄み液4aが十分に澄んだことが確認された時点で濾過工程37に移行する。
なお試作実験では、上記一連の作業を一例として、10回(10日間)繰り返した時点で上澄み液4aが十分に澄んだことが確認された。
Next, the process returns to the
Then, by repeating a series of operations such as adding the treated water W, stirring, allowing it to stand, and removing the unnecessary residue component 4 and the supernatant 4a, the starch component of the agglomerated
In the trial experiment, it was confirmed that the
次いで濾過工程37において、凝集原料スラリー5を濾網303(一例として三種のメッシュ)を用いて濾過することにより、不要残渣成分4を分離して純化原料スラリー6を得る。
Next, in the
〔茶の実デンプン取出工程〕
次いで茶の実デンプン取出工程40において、アルコールAを添加した純化原料スラリー6を遠心分離機401により処理して、不要成分8と純化された茶の実デンプン7とが分離され、高純度の茶の実デンプン7が取り出される。
[Tea fruit starch extraction process]
Next, in the tea seed
〔乾燥工程・包装工程〕
次いで茶の実デンプン7は、乾燥工程50において乾燥機501によって乾燥処理され、次いで包装工程60において適宜の形態に包装された後、市場に提供され、菓子、調味液、スターチボール、麺、酒、餅、パン等の原料として供される。
[Drying process / packaging process]
The tea seed starch 7 is then dried by a
このような茶の実デンプン7は、トウモロコシ、ジャガイモ、ワラビ、クズ等を原料とした既存のデンプンと比べて粒子が小さく(細かく)、更に糊液とした際に以下に示すような性状を有するものである。
まず茶の実デンプン7を用いて得られた糊液は、高温で糊液とした際の粘度が高く、且つ粘度の安定性が高い(加熱・冷却による粘度変化が小さい)ものである。
また茶の実デンプン7を用いた糊液は、物性がスムース(なめらか、サラサラ)であり、且つ粘着性が低く曵糸性が低いものであり、更に重くベタベタした糊感が低いものである。
そして茶の実デンプン7を用いた糊液を24〜48時間程冷却静置すると、寒天のような食感のゲル状物質が形成されるものであり、このゲル状物質は、ツルツルとした口どけの良い食べ易い食感のものである。
Such tea seed starch 7 has smaller particles (finer) than existing starch made from corn, potato, bracken, waste, etc., and has the following properties when made into a paste solution. It is a thing.
First, the paste liquid obtained by using the tea seed starch 7 has a high viscosity when made into a paste liquid at a high temperature and has a high viscosity stability (the change in viscosity due to heating and cooling is small).
Further, the paste liquid using the tea seed starch 7 has smooth (smooth, smooth) physical characteristics, low adhesiveness and low threading property, and is heavier and less sticky.
Then, when the paste liquid using the tea seed starch 7 is cooled and allowed to stand for about 24 to 48 hours, a gel-like substance having a texture like agar is formed, and this gel-like substance has a smooth mouth. It has a smooth and easy-to-eat texture.
次に本発明の「茶の実デンプンを用いた加工食品」について説明するものであり、茶の実デンプン7を用いた原料に対して、適食加工または可食加工を加え、以下に示すような茶の実デンプン7を用いた加工食品が得られる。
なお前記適食加工とは、加工食品として市場に供給されるのに適した状態とする加工を意味するものである。
また前記可食加工とは、前記適食状態よりも更に加工が進んで、人間が食することができる状態とする加工を意味するものである。
Next, the "processed food using tea seed starch" of the present invention will be described, and appropriate edible processing or edible processing is added to the raw material using tea seed starch 7, as shown below. A processed food using Nacha no Mi Starch 7 can be obtained.
The suitable food processing means processing in a state suitable for being supplied to the market as processed food.
Further, the edible process means a process in which the process is further advanced than the suitable edible state so that a human can eat it.
(1)菓子
茶の実デンプン7を用いた加工食品としてのボーロ等の焼き菓子は、茶の実デンプン7を用いた原料に対して、可食加工としての焼き加工を加えるものであり、口どけの良いものが得られた。
また茶の実デンプン7を用いた加工食品としての落雁等の干菓子は、茶の実デンプン7を用いた原料に対して、可食加工としての焼き加工に加え、成型加工が施されることにより、ブロック状に形成されたものであり、口どけの良いものが得られた。
また茶の実デンプン7を用いた加工食品としての水ようかん、くず餅等の水菓子は、茶の実デンプン7を用いた原料に対して、可食加工としての加熱加工を加えるものであり、加熱加工によってデンプン成分が糊化状態とされた材料を、型に流し込んで冷やし固めたものであり、スムースで口どけの良いものが得られた。
(1) Confectionery Bolo and other baked confectioneries as processed foods using tea starch 7 are made by adding baking as an edible process to the raw materials using tea starch 7. I got a good one.
In addition, dried confectionery such as rakugan as a processed food using tea starch 7 is formed by molding the raw material using tea starch 7 in addition to baking as an edible process. , It was formed in a block shape, and a product with a good mouthfeel was obtained.
In addition, water confectionery such as water yokan and kuzumochi as processed foods using tea starch 7 is heat-processed by adding heat processing as edible processing to the raw material using tea starch 7. The material in which the starch component was gelatinized was poured into a mold, cooled and hardened, and a smooth and smooth texture was obtained.
(2)調味液
また茶の実デンプン7を用いた加工食品としてのタレ類、ソース類等の粘性のある調味液は、茶の実デンプン7を用いた原料に対して、可食加工としての加熱加工を加えるものであり、口どけの良いものが得られた。なおスムースな調味液とするには、ある程度の時間高温加熱状態を維持することが必要であった。
具体的には、もち種のコーンスターチを用いた原料では約80℃で粘度が上昇し、うるち種のコーンスターチを用いた原料では約90℃で粘度が上昇するのに対し、茶の実デンプン7を用いた原料では約95℃で粘度が上昇することが、本出願人によって確認されている。
(2) Seasoning liquid In addition, viscous seasoning liquids such as sauces and sauces as processed foods using tea starch 7 are edible processed with respect to the raw material using tea starch 7. It was heat-processed, and a product with a good mouthfeel was obtained. In order to obtain a smooth seasoning liquid, it was necessary to maintain a high temperature heating state for a certain period of time.
Specifically, the viscosity of the raw material using glutinous cornstarch increases at about 80 ° C, while the viscosity of the raw material using glutinous cornstarch increases at about 90 ° C, whereas the tea seed starch 7 It has been confirmed by the applicant that the viscosity of the raw material using cornstarch increases at about 95 ° C.
(3)スターチボール
また茶の実デンプン7を用いた加工食品としてのスターチボールは、茶の実デンプン7を用いた原料に対して、可食加工としての加熱加工を加えるものであり、加熱加工によってデンプン成分が糊化状態とされた材料が、球状に形成されたものであり、軟らかい食感のものが得られた。なおスムースなスターチボールとするには、ある程度の時間高温加熱状態を維持することが必要であった。
なお茶の実デンプン7を用いた加工食品としてのスターチボールは、キャッサバデンプンであるタピオカを原料としたスターチボールと同様に、ミルクティーや他のドリンクに入れた状態で提供するのに好適な食品である。
(3) Starch ball Starch ball as a processed food using tea starch 7 is a raw material using tea starch 7 that is heat-processed as an edible process. The material in which the starch component was gelatinized was formed in a spherical shape, and a soft texture was obtained. In order to obtain a smooth starch ball, it was necessary to maintain a high temperature heating state for a certain period of time.
Note that starch balls as processed foods using tea starch 7 are suitable foods to be provided in milk tea or other drinks, similar to starch balls made from tapioca, which is cassava starch. Is.
(4)麺類
また茶の実デンプン7を用いた加工食品としてのはるさめ等(デンプン麺等)の麺類は、茶の実デンプン7を用いた原料に対して、適食加工としての製麺加工を加えて紐状とされたものであり、なめらかで歯切れの良いものが得られた。
なお適食加工によって紐状とされた茶の実デンプン7を用いた原料に、更に可食加工としての加熱加工を加え、可食状態で流通させるようにしてもよい。
(4) Noodles In addition, noodles such as vermicelli (starch noodles, etc.) as processed foods using tea nut starch 7 are processed into noodles as an appropriate dietary process for raw materials using tea nut starch 7. In addition, it was string-shaped, and a smooth and crisp one was obtained.
It should be noted that the raw material using the tea seed starch 7 which has been made into a string by the suitable food processing may be further heat-processed as an edible processing so as to be distributed in an edible state.
(5)酒類
また茶の実デンプン7を用いた加工食品としてのビール等の酒類は、茶の実デンプン7を用いた原料に対して、可食加工としての醸造加工を加えるものであり、デンプン成分が酵母によりアルコール発酵されたものである。
(5) Liquors In addition, alcoholic beverages such as beer as processed foods using tea seed starch 7 are brewed as edible processing added to the raw material using tea seed starch 7. The ingredients are alcohol-fermented with yeast.
1 種子胚残渣ブロック
1a 種子胚残渣片
2 種子胚残渣パウダー
3 種子胚残渣スラリー
4 不要残渣成分
4a 上澄み液
5 凝集原料スラリー
6 純化原料スラリー
7 茶の実デンプン
8 不要成分
10 始発原料準備工程
20 微粉砕工程
201 微粉砕装置
30 残留油分除去工程
301 タンク
302 撹拌機
303 濾網
31 種子胚残渣スラリー生成工程
32 アルカリ処理工程
33 静置工程
34 注水工程
35 静置工程
36 除去工程
37 濾過工程
40 茶の実デンプン取出工程
401 遠心分離機
50 乾燥工程
501 乾燥機
60 包装工程
100 搾油装置
A アルコール
B ケーシング
N 水酸化ナトリウム
P1 鬼皮
P2 薄皮
S 茶の実
S1 種子胚
S2 粉砕種子胚
S3 茶の実油
W 処理水
1 Seed
100 oil squeezing device
A Alcohol B Casing N Sodium hydroxide P1 Demon skin P2 Thin skin S Tea seed S1 Seed embryo S2 Crushed seed embryo S3 Tea seed oil W Treated water
Claims (12)
After crushing and compressing the seed embryo of tea seeds and squeezing the seed oil of tea seeds, the seed embryo residue block is finely crushed, and the oil component remaining in the obtained seed embryo residue powder and saponin are the main components. A tea seed starch characterized by being taken out by removing unnecessary residual components.
A processed food using tea starch, which is characterized in that the raw material using the tea starch according to claim 1 is brought into a suitable diet by adding a suitable diet processing.
A processed food using tea starch, which is characterized in that it is made edible by adding an edible process to the raw material using the tea starch according to claim 1.
The processed food using the tea seed starch according to claim 2, wherein the suitable food processing is a noodle-making process and is in the form of a string.
The processed food using the tea seed starch according to claim 3, wherein the edible process is a roasting process and is in the shape of a bolo.
The processed food using tea seed starch according to claim 3, wherein the edible process is a heat process and the starch component is in a gelatinized state.
The tea fruit according to claim 3, wherein the edible process is a heat process, and the material in which the starch component is gelatinized by the heat process is poured into a mold and cooled and hardened. Processed food using starch.
The processed food using tea seed starch according to claim 3, wherein the edible process is a heat process, and the material in which the starch component is gelatinized by the heat process is formed in a spherical shape. ..
The processing using the tea seed starch according to claim 3, wherein the edible processing is a heat processing, and in addition to the heat processing, a molding process is performed to form a block shape. Food.
前記始発原料準備工程は、茶の実の種子胚を粉砕、圧縮して茶の実油を搾油した後に残る種子胚残渣ブロックを始発原料として準備するものであり、
前記微粉砕工程は、微粉砕装置により始発原料を微粉砕して種子胚残渣パウダーを得るものであり、
前記残留油分除去工程は、前記種子胚残渣パウダーを処理水に投入し、種子胚残渣スラリー得て、
この種子胚残渣スラリーにアルカリ処理剤を投入して、種子胚残渣パウダー中に残存する油成分とサポニンとを主成分とする不要残渣成分を分離して純化原料スラリーを得るものであり、
前記茶の実デンプン取出工程は、前記純化原料スラリーから茶の実デンプンを分離して取り出すことを特徴とする茶の実デンプンの製造方法。
It includes a process for preparing the first raw material, a process for pulverizing, a process for removing residual oil, and a process for extracting tea seed starch.
In the first raw material preparation step, the seed embryo residue block remaining after crushing and compressing the seed embryo of tea seeds and squeezing the tea seed oil is prepared as the first raw material.
In the pulverization step, the starting material is pulverized by a pulverizer to obtain seed embryo residue powder.
In the residual oil removal step, the seed embryo residue powder is added to the treated water to obtain a seed embryo residue slurry.
An alkali treatment agent is added to the seed embryo residue slurry to separate the oil component remaining in the seed embryo residue powder and the unnecessary residue component containing saponin as the main components to obtain a purified raw material slurry.
The tea seed starch taking-out step is a method for producing tea seed starch, which comprises separating and taking out tea seed starch from the purified raw material slurry.
更に処理水を交換して、沈殿するデンプン成分の純化が進んだ凝集原料スラリーを得るとともに、
このデンプン成分の純化が進んだ凝集原料スラリーを濾過して純化原料スラリーを得ることを特徴とする請求項10記載の茶の実デンプンの製造方法。
In the residual oil removal step, the seed embryo residue slurry is allowed to stand to precipitate the starch component, and the floating unnecessary residue component and the supernatant liquid are removed to obtain an aggregated raw material slurry.
Further, the treated water is exchanged to obtain a coagulated raw material slurry in which the precipitated starch component is purified, and at the same time.
The method for producing tea seed starch according to claim 10, wherein the aggregated raw material slurry in which the starch component has been purified is filtered to obtain a purified raw material slurry.
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