JP2021060441A - レンズアレイユニット、光書込装置、画像形成装置、およびレンズアレイユニットの製造方法 - Google Patents

レンズアレイユニット、光書込装置、画像形成装置、およびレンズアレイユニットの製造方法 Download PDF

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Makoto Oki
誠 大木
稲垣 義弘
Yoshihiro Inagaki
義弘 稲垣
和樹 池田
Kazuki Ikeda
和樹 池田
ムハマドマクタ ヌルナビラ
Nabila Muhammad Mackta Nur
ムハマドマクタ ヌルナビラ
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Abstract

【課題】レンズアレイおよび絞り部材が互いに傾きを有して積層された構成において、マイクロレンズおよび絞り開口の光軸が高精度に一致したレンズアレイユニットを提供する。【解決手段】マイクロレンズを二次元配置したレンズアレイ200、400と、絞り開口を二次元配置した絞り部材300とが、所定角度の傾きを有して積層されたレンズアレイユニット23bにおいて、レンズアレイ及び絞り部材は、所定角度で積層された状態で位置決めする際に、検査光Hが照射されるアライメントマークM2、M3、M4を備え、検査光の入射方向の下流側に位置する部材のアライメントマークは、検査光の入射方向の上流側に位置する部材のアライメントマークに対して、検査光が通過する部材の屈折率に対応する量だけずれた位置に設ける。【選択図】図3

Description

本発明は、レンズアレイユニット、光書込装置、画像形成装置、およびレンズアレイユニットの製造方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる発光配列方式の光書込装置は、円筒状の感光体の軸方向(以下、「主走査方向」という)に沿って発光点群と結像光学系とを配列した構成のものである。このような光書込装置は、マイクロレンズが二次元配置されたレンズアレイと絞り開口が二次元配置された絞り部材とを積層したレンズアレイユニットを備える。レンズアレイユニットは、レンズアレイに設けられたマイクロレンズと、絞り部材に設けた絞り開口の光軸を一致させる状態で、レンズアレイおよび絞り部材が積層された状態で位置合わせされている。
このようなレンズアレイユニットの組み立てに関し、下記特許文献1には「第3のレンズアレイ621を第1のスペーサー63上に載せる。このとき、第3のレンズアレイ621を、位置合わせするべき位置から少しずらして第1のスペーサー63上に載せる。…調整用当接部材としての調整用スライダー1100,1200,1300によって、第3のレンズアレイ621に形成されたアライメントマークM2を、第1のレンズアレイ611に形成されたアライメントマークM1に合わせる。」と記載されている。
特開2011−88312号公報
ところで、レンズアレイユニットの中には、レンズアレイと絞り部材とが、平行ではなく傾きをもって積層された構成のものがある。この場合、レンズアレイと絞り部材との位置合わせを行う場合においては、レンズアレイと絞り部材とを傾きをもって積層した状態で、積層方向から検査光を照射してアライメントマークを観察することになる。このため、検査光の入射方向の奥側に位置する部材のアライメントマークの観察位置は、検査光の屈折により、実際の配置位置との間で乖離する。したがって、アライメントマークを使用してレンズアレイに設けられたレンズと、絞り部材に設けられた絞りの光軸を高精度に一致させることが困難であった。
そこで本発明は、レンズアレイおよび絞り部材が互いに傾きを有して積層された構成において、マイクロレンズおよび絞り開口の光軸が高精度に一致したレンズアレイユニットを提供すること、このレンズアレイユニットを有する光書込装置および画像形成装置を提供すること、さらにこのレンズアレイユニットの製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明は、マイクロレンズを二次元配置したレンズアレイと、絞り開口を二次元配置した絞り部材とが、所定角度の傾きを有して積層されたレンズアレイユニットにおいて、前記レンズアレイおよび前記絞り部材は、前記所定角度で積層された状態で位置決めする際に、検査光が照射されるアライメントマークを備え、前記検査光の入射方向の下流側に位置する部材のアライメントマークは、前記検査光の入射方向の上流側に位置する部材のアライメントマークに対して、前記検査光が通過する部材の屈折率に対応する量だけずれた位置に設けられているレンズアレイユニットである。
本発明によれば、レンズアレイおよび絞り部材が互いに傾きを有して積層された構成において、マイクロレンズおよび絞り開口の光軸が高精度に一致したレンズアレイユニットを提供すること、このレンズアレイユニットを有する光書込装置および画像形成装置を提供すること、さらにこのレンズアレイユニットの製造方法を提供することを目的ことができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を説明するための図である。 実施形態に係る光書込装置の構成を示す模式的な断面図である。 実施形態に係る光書込装置の構成を示す模式的な斜視図である。 発光素子基板の平面図である。 発光点群の平面図である。 第1レンズアレイの平面図である。 絞り部材の平面図である。 第2レンズアレイの平面図である。 アライメントマークの配置状態を説明する図である。 レンズアレイユニットの保持構造を示す図である。
≪画像形成装置≫
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を説明するための図である。この図は、以降に説明する実施形態の光書込装置を有する電子写真方式の画像形成装置1を前面(正面)から見た構成図である。図1に示す画像形成装置1は、筐体10を有し、その内部に、画像形成部20、転写部30、定着部40、用紙供給部50、および用紙搬送部60を備えている。これらの各要素の構成は次のようである。
<画像形成部20>
画像形成部20は、例えばイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)のトナー像を形成するための4つの画像形成ユニット20y,20m,20c,20kを有する。各画像形成ユニット20y,20m,20c,20kは、それぞれが感光体21と、感光体21の周囲に配置された帯電装置22、光書込装置23、および現像装置24を備えている。
このうち各感光体21は、円筒状のものであって、駆動モーターによって円筒状の軸21φ(以下、回転軸21φとする)を中心として回転するものであり、円筒状の側周表面を像担持面21aとしている。このような感光体21は、次に説明する転写部30の中間転写ベルト31に当接して配置されている。なお、帯電装置22、光書込装置23、および現像装置24は、感光体21と転写部30との当接位置から感光体21の回転方向下流側に向かって、帯電装置22、光書込装置23、および現像装置24の順に配置されている。
帯電装置22は、感光体21の像担持面21aをコロナ放電により帯電させるためのものである。
光書込装置23は、画像データに基づいて、感光体21の像担持面21aにレーザー光を照射して静電潜像を形成する書込部である。画像データは、画像形成装置1に備えられた画像読取部(図示省略)で生成されるデータや、画像形成装置1に接続されたパーソナルコンピュータや他の画像形成装置などの外部装置から受信したデータであることとする。このような光書込装置23の詳細な構成は、以降の各実施形態において説明する。
現像装置24は、攪拌して帯電させたトナーを、感光体21の像担持面21aに付着させるためのものである。なお、感光体21と転写部30との当接位置と、帯電装置22の配置箇所との間には、感光体21の像担持面に当接する状態で、ここでの図示を省略したクリーナーが配置され、感光体21の像担持面21aに残留したトナーを除去する構成となっている。
<転写部30>
転写部30は、画像形成部20と並列して配置されている。この転写部30は、中間転写ベルト31、一次転写ローラー32、および一対の二次転写ローラー33を備えている。
このうち中間転写ベルト31は、回転する無端ベルトとして構成され、その外周面が像担持面31aとなっている。この中間転写ベルト31は、各感光体21の回転とは逆方向に回転し、感光体21の全てに、像担持面31aを順次接触させる状態で配置されている。
一次転写ローラー32は、トナーと反対の極性の電圧が印加され、各感光体21との間に中間転写ベルト31を挟持する状態で配置されている。これにより、感光体21の像担持面21a上に付着したトナーは、中間転写ベルト31の像担持面31aに転写され、中間転写ベルト31の像担持面31a上に各色のトナー像が重なり合ったカラー画像が形成される。
一対の二次転写ローラー33は、中間転写ベルト31を挟持する状態で配置され、中間転写ベルト31の像担持面31a上に形成されたトナー画像を、以降に説明する用紙供給部50から搬送されたシート状の記録媒体Sに転写する。
<定着部40>
定着部40は、加熱部41と、この加熱部41に対向配置された圧着ローラー42とを備え、二次転写ローラー33から搬送された記録媒体Sをニップし、記録媒体Sに転写されたトナー像を記録媒体Sに定着させる。
<用紙供給部50>
用紙供給部50は、記録媒体Sを収納するカセット51と、カセット51に収納された記録媒体Sを1枚ずつカセット51から送り出す送り出しローラー52を備え、記録媒体Sをカセット51から用紙搬送部60に供給する。
<用紙搬送部60>
用紙搬送部60は、用紙供給部50から供給された記録媒体Sを、所定のルートに沿って搬送するものであって、複数のローラー対61によって構成されている。このような用紙搬送部60は、用紙供給部50から供給された記録媒体Sを、二次転写ローラー33、定着部40、および筐体10の外のトレー(図示省略)の順に搬送する。これにより、二次転写ローラー33においてトナー像が形成された記録媒体Sを、定着部40に搬送してトナー像を記録媒体Sに定着させ、トナー像が定着した記録媒体Sを筐体の外のトレーに搬送する。
≪光書込装置23の構成≫
図2は、実施形態に係る光書込装置23の構成を示す模式的な断面図である。また図3は、実施形態に係る光書込装置23の構成を示す模式的な斜視図である。これらの図2、図3、および先の図1に示す光書込装置23は、実施形態のレンズアレイユニットを備えたものあって、発光配列方式のものである。この光書込装置23は、円筒状の感光体21の側周面によって構成された像担持面21aに対向して配置される。
以下、この光書込装置23の構成を説明するにあたり、感光体21の像担持面21aに対して光書込装置23が対向配置された位置において、像担持面21aの法線方向であって、感光体21の回転軸21φに向かう一つの方向を光の入射方向xとする。また、入射方向xと垂直をなす方向で、感光体21の回転軸21φに沿った方向を主走査方向yとする。さらに、入射方向xおよび主走査方向yに対して垂直をなす方向で、感光体21の回転方向に沿った方向を、副走査方向zとする。
この光書込装置23は、光の入射方向xに沿って、像担持面21aから遠い側から順に、発光素子部材100、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400が配置された構成となっている。これらのうち、発光素子部材100を除いた、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400によって、レンズアレイユニット23bが構成されている。なお、第2レンズアレイ400と像担持面21aとの間には、ここでの図示は省略した汚れ防止用の透明基板からなるウインドウが設けられている。
これらの発光素子部材100、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400のそれぞれは、像担持面21aに対向して配置され、入射方向xに対して所定の傾きを有して配置されている。その傾きは、感光体21から遠い位置に配置されている部材ほど大きい。
図2に示すように、このうち、発光素子部材100は、複数の発光点群101によって構成された発光素子を有するものである。また第1レンズアレイ200は、複数の第1レンズ201を有するものである。さらに絞り部材300は、複数の絞り開口301を有するものである。また第2レンズアレイ400は、複数の第2レンズ401を有するものである。
これらの部材からなる光書込装置23は、1つの発光点群101の中央から入射方向xに沿って延設された光軸[xφ]を中心として、第1レンズ201と、絞り開口301と、第2レンズ401とが、1:1:1で配置され、これらによって1つの書込光学系23aが構成されている。またこれらの発光点群101と、第1レンズ201と、絞り開口301と、第2レンズ401とは、光軸[xφ]を一致させて配置されている。
また光書込装置23は、主走査方向yに沿って複数の書込光学系23aを配列した複数の書込列[L]を有する。ここでは一例として、複数の書込光学系23aを主走査方向yに沿って所定間隔で配列した3列の書込列[L]を有することとする。
これらの書込列[L]のうちの1つは、感光体21の像担持面21aに対する法線と、書込光学系23aの光軸[xφ]とが一致している中央列[Lφ]である。また書込列[L]のうちの、残りの2つは、中央列[Lφ]よりも像担持面21aの回転方向であって副走査方向zの上流側に位置する上流側列[L−]と、中央列[Lφ]よりも像担持面21aの回転方向であって副走査方向zの下流側に位置する下流側列[L+]とである。これらの上流側列[L−]および下流側列[L+]は、中央列[Lφ]に対して等間隔で配置されている。
また特に図3に示すように、レンズアレイユニット23bを構成する第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400には、アライメントマーク[M2]、[M3]、[M4]が設けられている。アライメントマーク[M2]、[M3]、[M4]は、光書込装置23を組み立てる際に、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400の相対的な位置関係を調整するためのものであって、第1レンズ201と、絞り開口301と、第2レンズ401とは、光軸[xφ]を一致させるためのものである。本実施形態においては、これらのアライメントマーク[M2]、[M3]、[M4]の配置状態が特徴的である。以下、アライメントマーク[M2]、[M3]、[M4]の配置状態を説明するに先立ち、光書込装置23を構成する各部材の詳細を説明する。
[発光素子部材100]
図4は、発光素子部材100の平面図である。この図は、図2および図3に示す発光素子部材100を、感光体21側から見た図である。図4、図2および図3に示すように、発光素子部材100は、基板100sの板面に沿って発光点群101からなる発光素子を設けたものである。これらの発光点群101は、書込列[L]に沿って設けられている。
図5は、発光点群101の平面図である。この図に示すように、各発光点群101は、例えば主走査方向yに長く、それと垂直な方向に短い矩形形状の領域に複数の発光点102を配置した構成となっている。各発光点102は、例えばLED(light emitting diode)やOLED(Organic Light Emitting Diode)によって構成されている。
また全ての発光点群101の中心[φ1]は、略同一平面上に存在する。ここで、発光点群101の中心[φ1]とは、二次元に配列された発光点102のうちの対角上に位置する発光点102を通過する2つの線が交わる位置であることとする。また発光点群101の中心[φ1]は、ここでは発光点群101の発光面にあることとする。
図2に示したように、各発光点群101の中心[φ1]が存在する平面107と、光軸[xφ](入射方向x)に垂直な平面108とのなす角度[θ1]は、0度ではなく傾きを有している。
このような発光点群101が配置された基板100sは、中央列[Lφ]、上流側列[L−]、および下流側列[L+]のそれぞれについて発光点群101が設けられた基板を備え、これらの基板を光軸[xφ](入射方向x)方向に重ねた構成のものとなっている。また各基板がそれぞれ独立して保持部に保持された構成であってもよい。
[第1レンズアレイ200]
図6は、第1レンズアレイ200の平面図である。この図は、図2および図3に示す第1レンズアレイ200を発光素子部材100側から見た図である。図6、図2および図3に示すように、第1レンズアレイ200は、透明基板200sと、この透明基板200sの板面に沿って配置された複数の第1レンズ201と、透明基板200sの一主面側に設けられたアライメントマーク[M2]とで構成されている。
このうち第1レンズ201は、書込列[L]に沿って設けられている。各第1レンズ201は、両側凸のマイクロレンズであって、透明基板200sを構成するガラス基板と、ガラス基板上に設けられた樹脂レンズ部分とからなる。透明基板200sは、ガラス基板と樹脂膜とで構成されていてもよい。このように、第1レンズアレイ200を、ガラス基板と、樹脂材料とによって構成したことにより、環境変化が生じた場合、線膨張による第1レンズアレイ200の変形はガラス基板の線膨張係数に依存することになる。ガラスの線膨張係数は樹脂の線膨張係数に比べて1桁程度小さいので、第1レンズアレイ200の変形が抑制される。これによって、環境変化時の各第1レンズ201間の位置ズレを抑制することが可能となる。
また各第1レンズ201は、それぞれの芯厚が、レンズの平面的な中心に存在し、入射方向xに平行でかつ同一の大きさを有する。また全ての第1レンズ201の芯厚の中心[φ2]が、同一平面上に配置されている。芯厚の中心[φ2]が配置された平面207と、光軸[xφ](入射方向x)に垂直な平面208とのなす角度[θ2]は、角度[θ2]<[θ1]の範囲で傾きを有する。
またアライメントマーク[M2]は、透明基板200sの発光素子部材100側の面において、第1レンズ201が配置されていない領域に設けられている。第1レンズ201が設けられていない領域にアライメントマーク[M2]を設けることにより、各第1レンズ201とアライメントマーク[M2]との相対位置精度は、第1レンズアレイ200を形成する際の金型の精度で管理することが可能になり、相対位置精度の向上が図られる。このようなアライメントマーク[M2]は、第1レンズ201を構成する樹脂材料からなるものであってよい。
またアライメントマーク[M2]は、光軸[xφ]周りの回転位置ズレを抑制するために、すなわち透明基板200sの面内における回転方向の位置合わせを可能とするため、透明基板200sの複数個所に設けられてよい。
この場合、複数のアライメントマーク[M2]は、できるだけ離れた位置に配置されることが好ましく、例えば透明基板200sの長手方向の両側に配置されていることとする。これにより、光軸[xφ]周りの回転位置ズレの抑制精度を向上させることができる。つまり、絞り部材300および第2レンズアレイ400のアライメントマーク[M3],[M4]との位置合わせに誤差があったとしても、複数のアライメントマーク[M2],[M2]間のスパンが長いので、回転誤差に換算すると小さくなるのである。
以上のようなアライメントマーク[M2]の配置位置は、一例として、中央列[Lφ]に配置された第1レンズ201の中心[φ2]を結ぶ中心線[O2]上で、走査方向yの所定位置に設けられていることとする。アライメントマーク[M2]の走査方向yの位置は、各第1レンズ201の中心[φ2]を基準とした所定位置であってよく、例えば中心線[O2]上の第1レンズ201の中心[φ2]から所定間隔[w]だけ離れた位置であることとする。ここで、第1レンズ201の中心[φ2]は、芯厚の中心であって、また平面的な中心にも一致する。
このようなアライメントマーク[M2]は、例えば主走査方向y、およびこれに垂直な方向に対して位置合わせが可能で、さらにこれらの方向によって構成される平面での回転角度の合わせが可能な形状を備えていることが好ましい。図示した例では、主走査方向yとこれに垂直な方向に延設されたクロス形状としている。
[絞り部材300]
図7は、絞り部材300の平面図である。この図は、図2および図3に示す絞り部材300を、第1レンズアレイ200側から見た図である。絞り部材300は、透明基板300sと、透明基板300s上に設けられた遮光膜301sと、透明基板300sの一主面側に設けられたアライメントマーク[M3]とで構成されている。
このうち遮光膜301sは、透明基板300sにおいて、例えば第1レンズアレイ200側に向かう面に設けられている。この遮光膜301sには、複数の開口が絞り開口301として形成されている。
絞り開口301は、書込列[L]に沿って設けられている。各絞り開口301は、例えばその中心[φ3]が透明基板300sの表面であって、略同一平面上に存在する。絞り開口301の中心[φ3]が存在する平面307と、光軸[xφ](入射方向x)に垂直な平面308とのなす角度[θ3]は、角度[θ3]<[θ2]の範囲で傾きを有する。
またアライメントマーク[M3]は、例えば遮光膜301sを構成する遮光膜材料によって形成されたのであって透明基板300sにおいて、第1レンズアレイ200側に向かう面に設けられている。このようなアライメントマーク[M3]は、絞り開口301が形成された遮光膜301sに対して独立して配置されている。
またアライメントマーク[M3]は、第1レンズアレイ200が有するアライメントマーク[M2]に対応する位置に設けられていることとする。ここでは一例として、中央列[Lφ]に配置された絞り開口301の中心[φ3]を結ぶ中心線[O3]から、所定のズレ量だけずれた位置で、走査方向yの所定位置に設けられていることとする。このズレ量は、次のアライメントマークの配置状態において詳細に説明する。またアライメントマーク[M3]の走査方向yの位置は、各絞り開口301の中心[φ3]を基準とした所定位置であってよく、第1レンズ201の中心[φ2]に対するアライメントマーク[M2]の関係と同一であることとする。この場合、例えば中心線[O3]上の絞り開口301の中心[φ3]から所定間隔[w]だけ離れた位置であることとする。
このようなアライメントマーク[M3]は、例えば主走査方向y、およびこれに垂直な方向に対して位置合わせが可能で、さらにこれらの方向によって構成される平面での回転角度の合わせが可能な形状を備えていることとする。図示した例では、主走査方向yとこれに垂直な方向に延設されたクロス形状としている。
[第2レンズアレイ400]
図8は、第2レンズアレイ400の平面図である。この図は、図2および図3に示す第2レンズアレイ400を絞り部材300側から見た図である。図8、図2および図3に示すように、第2レンズアレイ400は、透明基板400sと、この透明基板400sの板面に沿って配置された複数の第2レンズ401と、透明基板400sの一主面側に設けられたアライメントマーク[M4]とで構成されている。
このうち第2レンズ401は、書込列[L]に沿って設けられている。各第2レンズ401は、両側凸のマイクロレンズであって、第1レンズ201と同様に、透明基板400sを構成するガラス基板と、ガラス基板上に設けられた樹脂レンズ部分とからなる。
また各第2レンズ401は、それぞれの芯厚が、レンズの平面的な中心に存在し、入射方向xに平行でかつ同一の大きさを有する。また全ての第2レンズ401の芯厚の中心[φ4]が、同一平面上に配置されている。芯厚の中心[φ4]が配置された平面407と、光軸[xφ](入射方向x)に垂直な平面408とのなす角度[θ4]は、角度[θ4]<[θ3]の範囲で傾きを有する。
またアライメントマーク[M4]は、透明基板400sの絞り部材300側に向かう面において、第2レンズ401が配置されていない領域であって、第1レンズアレイ200が有するアライメントマーク[M2]および絞り部材300が有するアライメントマーク[M3]に対応する位置に設けられていることとする。このようなアライメントマーク[M4]は、第2レンズ401を構成する樹脂材料からなるものであってよい。
以上のようなアライメントマーク[M4]の配置位置は、一例として、中央列[Lφ]に配置された第2レンズ401の中心[φ4]を結ぶ中心線[O4]から、所定のズレ量だけずれた位置で、走査方向yの所定位置に設けられていることとする。このズレ量は、次のアライメントマークの配置状態において詳細に説明する。アライメントマーク[M4]の走査方向yの位置は、各第2レンズ401の中心[φ4]を基準とした位置であってよく、第1レンズ201の中心[φ2]に対するアライメントマーク[M2]の関係と同一であることとする。この場合、例えば中心線[O4]上の第2レンズ401の中心[φ4]から所定間隔[w]だけ離れた位置であることとする。
このようなアライメントマーク[M4]は、例えば主走査方向y、およびこれに垂直な方向に対して位置合わせが可能で、さらにこれらの方向によって構成される平面での回転角度の合わせが可能な形状を備えていることとする。図示した例では、主走査方向yとこれに垂直な方向に延設されたクロス形状としている。
[アライメントマークの配置状態]
次に、上述した第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400に設けられたアライメントマーク[M2],[M3],[M4]の配置状体の詳細を説明する。
ここで図3に示すように、レンズアレイユニット23bの組み立てにおいては、それぞれ所定角度に傾けた第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400を、所定間隔で積層する。この状態で、例えば第1レンズアレイ200側から、アライメントマーク[M2],[M3],[M4]に対して検査光Hを照射する。そして、アライメントマーク[M2],[M3],[M4]が、所定状態で重なるように、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400の位置合わせが実施される。なお、検査光Hは、例えば光軸[xφ](入射方向x)と平行に入射されることとする。
この際、検査光Hは、互いに傾いた状態で配置された透明基板200s,300s,400sに対して照射されるため、全ての透明基板200s,300s,400sに対する照射角度が90度にはならない。したがって検査光Hは、透明基板200s,300s,400sに入射した際に屈折し、透明基板200s,300s,400sを通過した際に、光路にズレが生じる。
そこで、検査光Hの入射方向の上流側から2枚目以降の透明基板300s,400sに設けられるアライメントマーク[M3],[M4]の形成位置を、検査光Hの光路のズレ量を考慮した位置にずらす。
図9は、アライメントマークの配置状態を説明する図である。この図は、検査光Hの入射方向の上流側に位置する透明基板200s上のアライメントマーク形成位置[P(m)]に対して、下流側に位置する透明基板300s上のアライメントマーク形成位置[P(m+1)]のズレ量[d(m+1)]を説明する図である。
図9に示すように、検査光Hの入射方向の上流側に位置する透明基板200sの板厚[t(m)]、入射角[θ(m)]、屈折角[θ’(m)]とし、検査光Hの入射方向の下流側に位置する透明基板300sに対する検査光Hの入射角[θ(m+1)]とした場合、ズレ量[d(m+1)]は、下記式(1)のように表される。
Figure 2021060441
この式(1)は、スネルの法則に基づき、次の式(2)〜式(6)の手順で導かれる。すなわち、図9に示す検査光Hの入射方向の上流側の透明基板200sの各部の寸法[h0(m)],[h1(m)],[h2(m)]は、下記式(2)〜(4)の通りに導かれる。
Figure 2021060441
次に、上記の各部の寸法[h0(m)],[h1(m)],[h2(m)]に基づいて、透明基板200sを通過した後の検査光の光路のずれ量[d(m)]が、下記式(5)の通りに導かれる。
Figure 2021060441
次に、上記の検査光の光路のずれ量[d(m)]に基づいて、アライメントマーク形成位置[P(m+1)]のズレ量[d(m+1)]が、下記式(6)の通りに導かれ、この式(6)に式(5)を代入することにより、先の式(1)が導かれる。
Figure 2021060441
なお、以上は、検査光Hの入射方向の上流側を絞り部材300の透明基板300sとし、検査光Hの入射方向の下流側を第2レンズアレイ400の透明基板400sとした場合であっても同様に適用される。また以上においては、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400に設けられたアライメントマーク[M2],[M3],[M4]が、同一方向に配置された場合を説明したが、これに限定されることはない。この場合であってもスネルの法則に基づき、検査光Hが通過する部材の屈折率を考慮した所定のずれ量だけアライメントマーク[M2],[M3],[M4]をずらせばよい。
[レンズアレイユニット23bの保持構造]
図10は、レンズアレイユニット23bの保持構造を示す図であって、保持構造の第1例(A)〜第3例(C)を示す。
第1例(A)に示すように、レンズアレイユニット23bを構成する第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400は、スペーサー71を介して積層されている。各スペーサー71は、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400を、所定の配置間隔および角度に保持するためのものである。このような各スペーサー71は、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400の終端縁に配置され、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および絞り部材300に向かう座面が、所定の角度に成形されたものであることとする。
このようなスペーサー71であれば、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400の相互の配置間隔および配置角度を保った状態で、これらの配置位置を相互に調整することができる。これらの配置関係は、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400の板面に沿った配置であって、アライメントマーク[M2]、[M3]、[M4]を用いて、以降に説明するように位置合わせされる。
第2例(B)に示すように、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400を所定の角度に保持するためのスペーサー72は、一体に形成されたものであってもよい。この場合、スペーサー72は、積層方向の中間に配置される絞り部材300の終端縁に当接される構成であってよい。これにより、絞り部材300の配置位置を基準にして、絞り部材300に対して、第1レンズアレイ200および第2レンズアレイ400の配置位置が調整される。これらの配置関係は、アライメントマークを用いて調整される。
第3例(C)に示すように、第1レンズアレイ200と絞り部材300との間、および絞り部材300と第2レンズアレイ400との間に配置されるスペーサー73は、これらの部材に向かう座面が平行であってもよい。この場合、スペーサー73と、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400との間には、これらの配置角度を所定状態に保つための角度調整部材74を挟持させる。このような構成であれば、スペーサー73含めて積層した状態で、アライメントマークを用いた配置位置を調整でき、作業性の向上が図られる。
[レンズアレイユニット23bの製造方法]
次に、各図を参照し、以上のように構成されたレンズアレイユニット23bの製造方法を説明する。まず図2および図3を参照し、アライメントマーク[M2]、[M3]、[M4]が形成された面が、上述した所定の方向を向くように第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400を配置する。そして、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400を、所定角度で積層させる。この際、例えば図10の第1例(A)に示すように、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400間に、例えばスペーサー71を挟持させる。また、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400のアライメントマーク[M2]、[M3]、[M4]が重なるように、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400の向きを調整する。
この状態で、例えば第1レンズアレイ200側から、第1レンズ201、絞り開口301、および第2レンズ401の光軸[xφ]に沿って検査光Hを照射する。この検査光Hは、第1レンズアレイ200側に配置したカメラからの検査光であって、焦点をずらしながら、アライメントマーク[M2]、[M3]、[M4]の形成位置を確認する。そして、アライメントマーク[M2]、[M3]、[M4]が重なるように、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400の配置位置を調整する。これにより、スペーサー71によって、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400の配置間隔および配置角度を保った状態で、これらの配置位置を相互に調整し、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400の位置決めを実施する。
<実施形態の効果>
以上説明した実施形態の構成では、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400が互いに傾きを有して積層された構成において、各アライメントマーク[M2]、[M3]、[M4]が、検査光Hの屈折率に合わせた分だけずらして配置されている。これにより、アライメントマーク[M2]、[M3]、[M4]が一致するように第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400の位置調整を行うことで、これらの部材の相対的な位置精度の向上を図ることが可能になる。この結果、第1レンズ201、絞り開口301、および第2レンズ401の光軸は、高精度に一致したものとなる。
またこのように第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400の相対的な位置精度の高いレンズアレイユニット23bを用いた光書込装置23は、画像品質の高い光学書き込みが可能なものとなる。さらにこの光書込装置23を用いた画像形成装置1は、画像品質の高い画像形成が可能なものとなる。
≪光書込装置23の具体例≫
次に、図2を参照し、上述した光書込装置23の具体例を説明する。下記表1は、第2実施形の光書込装置23における中央列[Lφ]の書込光学系23aφの座標データである。また下記表2は、第2実施形の光書込装置23における上流側列[L−]の書込光学系23a−の座標データである。さらに下記表3は、第2実施形の光書込装置23における下流側列[L+]の書込光学系23a+の座標データである。
下記表1〜表3において示す座標データは、中央列[Lφ]に設けられた発光点群101の中心[φ1]を、入射方向x=0、主走査方向y=0、副走査方向z=0とした座標データである。第1レンズ201の入射面および射出面、絞り開口301、および第2レンズ401の入射面および射出面については、それぞれの中心の値を示している。また、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400を構成する各透明基板200s,300s,400sについては、中央列[Lφ]の書込光学系23aφにおける入射面側の中心座標を共通で用いた。これらの透明基板200s,300s,400sの射出面の座標は、入射面側の中心座標においての入射面に対する法線方向の座標を示した。発光素子部材100の基板100sは、中央列[Lφ]、上流側列[L−]、および下流側列[L+]のそれぞれについて発光点群101が設けられた基板を重ねた構成であるため、座標もそれぞれ示している。
さらに感光体21の座標データは、感光体21の像担持面21aにおける像点[Pφ],[P−],[P+]においての座標データである。この感光体21は、半径25mmの円筒形(円筒状)のものである。
Figure 2021060441
Figure 2021060441
Figure 2021060441
表1〜表3に示されるように書込光学系23aφ,23a−,23a+のいずれも、第1レンズ201の入射面202および射出面203、絞り開口301、第2レンズ401の入射面402および射出面403の主走査方向yおよび副走査方向zの値が同一であり、これらが入射方向xに沿って一直線上に配置されていることがわかる。
また、第1レンズ201、絞り開口301、第2レンズ401、およびこれらを設けた基板の、光軸[xφ](入射方向x)に垂直な平面とのなす角度は0度ではなく傾きを有している。また感光体21は、円筒状である。このため、表1〜表3の像担持面21aの座標を比較すると、入射方向xについては、中央列[Lφ]の書込光学系23aφの方が、上流側列[L−]の書込光学系23a−および下流側列[L+]の書込光学系23a+よりも小さくなっている。また像担持面21aの角度は、中央列[Lφ]の書込光学系23aφでは0度であり、流側列[L−]の書込光学系23a−および下流側列[L+]の書込光学系23a+では斜めになっている。
下記表4(1)〜(4)には、中央列[Lφ]の書込光学系23aφを構成する第1レンズ201φと第2レンズ401φの非球面係数を示す。また下記表5(1)〜(4)には、上流側列[L−]の書込光学系23a−を構成する第1レンズ201−と第2レンズ401−の非球面係数を示す。さらに下記表6(1)〜(4)には、下流側列[L+]の書込光学系23a+を構成する第1レンズ201+と第2レンズ401+の非球面係数を示す。
ここで示した第1レンズ201と第2レンズ401の面形状は軸対称非球面であり、球面項はなく、形状式は下記式(7)の通りである。
Figure 2021060441
軸対称非球面において、近軸曲率=2×[2次の非球面係数]で表現される。表4〜表6において、2次の非球面係数はi=2の非球面係数である。なお、第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400を構成する各透明基板200s,300s,400sは、屈折率1.5145(波長650nm)のガラス基板である。また、第1レンズ201および第2レンズ401は、ガラス基板の両側主面上に、屈折率1.5285(波長650nm)の樹脂からなる凸状レンズ部を設けた構成である。また、これらの第1レンズ201および第2レンズ401用いて構成された各書込光学系23aの結像倍率は、何れも[−1]倍である。
Figure 2021060441
Figure 2021060441
Figure 2021060441
≪アライメントマークの配置状態の具体例≫
次に、図2、図3、および図9を参照し、上述したアライメントマーク[M2],[M3]、[M4]の配置状態の具体例を説明する。ここでは、所定角度で積層させた第1レンズアレイ200、絞り部材300、および第2レンズアレイ400のアライメントマーク[M2],[M3]、[M4]に対して、第1レンズアレイ200側から、検査光Hを照射してこれらの位置合わせを行う場合を想定している。検査光Hは、波長650nmであって、光軸[xφ]と並行に照射する。
先ず、第1レンズアレイ200と、絞り部材300の透明基板200s,300sに設けるアライメントマーク[M2],[M3]について着目する。検査光Hに対して上流側に配置された透明基板200sの板厚[t(m)]=0.7、透明基板200sに対する検査光Hの入射角[θ(m)]=−12.675、下流側の透明基板300sに対する検査光Hの入射角[θ(m+1)]=−8.531とした。なお、透明基板200sは、波長650nmの検査光Hに対する屈折率[n]=1.5145である。
これらの値を上記式(1)に当てはめると、上流側に位置する透明基板200s上のアライメントマーク形成位置[P(m)]に対する、下流側に位置する透明基板300s上のアライメントマーク形成位置[P(m+1)]のズレ量[d(m+1)]=−0.054となる。
次に、絞り部材300と第2レンズアレイ400の透明基板300s,400sに設けるアライメントマーク[M3],[M4]について着目する。検査光Hに対して上流側に配置された透明基板300sの板厚[t(m)]=0.7、透明基板300sに対する検査光Hの入射角[θ(m)]=−8.531、下流側の透明基板400sに対する検査光Hの入射角[θ(m+1)]=−4.295とした。なお、透明基板300sは、波長650nmの検査光Hに対する屈折率[n]=1.5145である。また、屈折率[n]=1.5145である。
これらの値を上記式(1)に当てはめると、上流側に位置する透明基板300s上のアライメントマーク形成位置[P(m)]に対する、下流側に位置する透明基板400s上のアライメントマーク形成位置[P(m+1)]のズレ量[d(m+1)]=−0.036となる。
1…画像形成装置
21…感光体
23a…書込光学系
23b…レンズアレイユニット
71,72,73…スペーサー
200…第1レンズアレイ
200s…透明基板
201…第1レンズ
300…絞り部材
300s…透明基板
301…絞り開口
301s…遮光膜
400…第2レンズアレイ
400s…透明基板
401…第2レンズ
[M1],[M2],[M3]…アライメントマーク

Claims (12)

  1. マイクロレンズを二次元配置したレンズアレイと、絞り開口を二次元配置した絞り部材とが、所定角度の傾きを有して積層されたレンズアレイユニットにおいて、
    前記レンズアレイおよび前記絞り部材は、前記所定角度で積層された状態で位置決めする際に、検査光が照射されるアライメントマークを備え、
    前記検査光の入射方向の下流側に位置する部材のアライメントマークは、前記検査光の入射方向の上流側に位置する部材のアライメントマークに対して、前記検査光が通過する部材の屈折率に対応する量だけずれた位置に設けられている
    レンズアレイユニット。
  2. 前記レンズアレイは、透明基板と、前記透明基板に設けられた前記複数のマイクロレンズと、前記透明基板において前記マイクロレンズが設けられていない領域に配置された前記アライメントマークとを備え、
    前記絞り部材は、透明基板と、前記複数の絞り開口が形成された遮光膜と、前記透明基板において前記遮光膜で覆われていない領域に配置された前記アライメントマークとを備えた
    請求項1に記載のレンズアレイユニット。
  3. 前記レンズアレイは、ガラス基板と、前記ガラス基板上に設けられた樹脂レンズ部分とからなる
    請求項2に記載のレンズアレイユニット。
  4. 前記レンズアレイおよび前記絞り部材は、それぞれ複数のアライメントマークを備える
    請求項1〜3のうちの何れか1項に記載のレンズアレイユニット。
  5. 前記レンズアレイおよび前記絞り部材は、平面視的な長手方向の両端側に前記アライメントマークを備える
    請求項4に記載のレンズアレイユニット。
  6. 2つの前記レンズアレイの間に、前記絞り部材が配置された
    請求項1〜5のうちの何れか1項に記載のレンズアレイユニット。
  7. 前記レンズアレイおよび前記絞り部材のうち、前記検査光の入射方向の上流側からm番目に配置される部材において、前記アライメントマークが配置された領域の厚さを[t(m)]、検査光の入射角を[θ(m)]、検査光の屈折角を[θ’(m)]とし、
    前記検査光の入射方向の上流側からm+1番目に配置される部材において、検査光の入射角を[θ(m+1)]とした場合、
    前記検査光の入射方向の上流側に位置する部材のアライメントマークに対する、前記検査光の入射方向の下流側に位置する部材のアライメントマークのずれ量[d(m+1)]は、下記式(1)で表される
    請求項1〜6のうちの何れか1項に記載のレンズアレイユニット。
    Figure 2021060441
  8. 前記レンズアレイおよび前記絞り部材の間にスペーサーが挟持された
    請求項1〜7のうちの何れか1項に記載のレンズアレイユニット。
  9. 請求項1〜8のうちの何れか1項の記載のレンズアレイユニットと、
    発光素子を二次元配置した発光素子部材とを備え、
    前記レンズアレイユニットの前記各マイクロレンズと前記各絞り開口とが、前記各発光素子で発光させた光の光軸に沿って配列された
    光書込装置。
  10. 前記発光素子部材は、前記レンズアレイおよび前記絞り部材に対して、所定角度の傾きを有して積層された
    請求項9に記載の光書込装置。
  11. 請求項9または10に記載の光書込装置と、
    円筒状の感光体の側周面からなる像担持面を有し、前記像担持面に対して前記光書込装置からの光書き込みが行われる感光体とを備えた
    画像形成装置。
  12. 請求項1〜8のうちの何れか1項に記載のレンズアレイユニットの製造方法であって、
    前記アライメントマークを備えた前記レンズアレイおよび前記絞り部材を所定角度で積層し、積層方向の何れか一方から焦点をずらしながら検査光を照射することにより、前記レンズアレイおよび前記絞り部材に設けられたアライメントマークの位置を確認し、
    前記レンズアレイおよび前記絞り部材に設けられた前記アライメントマークが所定状態で重なるように、前記レンズアレイおよび前記絞り部材の位置決めを行う
    レンズアレイユニットの製造方法。
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