JP2021059055A - Substrate manufacturing method and element substrate manufacturing method - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、素子基板の製造方法に関する。 The present invention relates to a method for manufacturing an element substrate.
複数の基板のための構造を1つの大きな基板に形成し、その後大きな基板を切断することにより、上記複数の基板を一度に製造する方法が知られている。特許文献1には、切断前において、各基板の角部に相当する位置に、角部を面取りする三角形の貫通孔を予め形成しておく方法が開示されている。このような貫通孔を設けておけば、切断時において、各基板の角部に応力が集中するのを抑え、切断に伴う欠けや割れの発生を抑制することができる。 A method is known in which a structure for a plurality of substrates is formed on one large substrate, and then the large substrates are cut to manufacture the plurality of substrates at one time. Patent Document 1 discloses a method in which a triangular through hole for chamfering a corner portion is formed in advance at a position corresponding to a corner portion of each substrate before cutting. If such a through hole is provided, stress can be suppressed from being concentrated on the corners of each substrate at the time of cutting, and the occurrence of chipping or cracking due to cutting can be suppressed.
インクジェット記録ヘッドに用いる液体吐出用の素子基板の製造工程においては、微細な構造を有する素子基板のための構造を、ウェハ上に複数レイアウトし、ブレードダイシング等の機械的切断によって、複数の素子基板を取得する。このような素子基板の製造工程においては、コストダウンを図るために、各素子基板に相応する構造をウェハ上に高密度に形成するとともに、切断領域を小さく抑え、できるだけ多くの素子基板を切り出すことが求められる。 In the manufacturing process of the element substrate for liquid ejection used for the inkjet recording head, a plurality of structures for the element substrate having a fine structure are laid out on the wafer, and a plurality of element substrates are laid out by mechanical cutting such as blade dicing. To get. In the manufacturing process of such a device substrate, in order to reduce the cost, a structure corresponding to each device substrate is formed at a high density on the wafer, the cutting region is kept small, and as many device substrates as possible are cut out. Is required.
しかしながら、素子基板を高密度に配する構成においては、特許文献1に開示されるような貫通孔を形成すると、切断前の切断領域に亀裂を生じさせてしまう場合がある。そしてこのような亀裂も一様に分布するわけではないので、複数の素子基板の間で応力差が生じ、結果的に複数の素子基板間において、液体の吐出状態にばらつきを生じさせてしまう。 However, in a configuration in which the element substrates are arranged at a high density, if a through hole as disclosed in Patent Document 1 is formed, a crack may occur in the cut region before cutting. Since such cracks are not uniformly distributed, a stress difference occurs between the plurality of element substrates, and as a result, the liquid discharge state varies among the plurality of element substrates.
即ち、インクジェット記録ヘッドに用いるような微細な構成を有する素子基板を製造する場合において、素子基板を安定した品質で且つ歩留まりの高い状態で製造することは困難な状況であった。 That is, in the case of manufacturing an element substrate having a fine structure as used for an inkjet recording head, it has been difficult to manufacture the element substrate in a state of stable quality and high yield.
本発明は上記問題点を解消するためになされたものである。よってその目的とするところは、微細な構造を有する素子基板を、安定した品質で歩留まりの高い状態で製造することである。 The present invention has been made to solve the above problems. Therefore, the purpose is to manufacture a device substrate having a fine structure with stable quality and a high yield.
そのために本発明は、所定の構造を備える基板領域が配置されたウェハを、前記基板領域を囲う複数の切断領域に沿って切断することにより、前記所定の構造を備える基板を製造するための基板製造方法であって、前記基板領域において、前記基板領域の角部から離れた位置に、前記角部を形成する2つの前記切断領域を接続する開口を形成する形成工程と、前記切断領域に沿って前記ウェハを切断する切断工程と、を有することを特徴とする。 Therefore, the present invention is a substrate for manufacturing a substrate having a predetermined structure by cutting a wafer on which a substrate region having a predetermined structure is arranged along a plurality of cutting regions surrounding the substrate region. In the manufacturing method, in the substrate region, a forming step of forming an opening connecting the two cutting regions forming the corner portion at a position away from the corner portion of the substrate region, and along the cutting region. It is characterized by having a cutting step of cutting the wafer.
本発明によれば、微細な構造を有する素子基板を、安定した品質で歩留まりの高い状態で製造することが可能となる。 According to the present invention, it is possible to manufacture an element substrate having a fine structure with stable quality and a high yield.
図1(a)及び(b)は、本実施形態で使用可能な液体吐出ヘッド100の概略図である。図1(a)は外観斜視図、同図(b)は液体吐出ヘッド100を液体を吐出する吐出口面の側(+z方向側)から見た平面図である。
1A and 1B are schematic views of a
本実施形態の液体吐出ヘッド100には、複数の液体吐出モジュール60が長手方向(y方向)に一列に配列されている。個々の液体吐出モジュール60は、複数の吐出素子が配列されたほぼ平行四辺形の素子基板10と、個々の吐出素子に電力と吐出信号を供給するためのフレキシブル配線基板30とを有している。フレキシブル配線基板30のそれぞれは、電力供給端子と吐出信号入力端子が配された電気配線基板90に共通して接続されている。液体吐出モジュール60は、液体吐出ヘッド100に対し簡易的に着脱することができる。よって、液体吐出ヘッド100には、これを分解することなく、任意の液体吐出モジュール60を外部から容易に取りつけたり取り外したりすることができる。
In the
このように、液体吐出モジュール60を複数配列させて構成される液体吐出ヘッド100であれば、何れかの吐出素子に吐出不良が生じた場合であっても、吐出不良が生じた液体吐出モジュール60のみを交換すればよい。よって、液体吐出ヘッド100の製造工程における歩留まりを向上させるとともに、ヘッド交換時のコストを抑えることができる。
In the
なお、以下の説明では、ほぼ平行四辺形を呈する素子基板10の長辺方向をy方向、これと直交する方向をx方向とする。また、素子基板10から液体が吐出される方向をz方向とする。xyz方向は、個々の素子基板10や、素子基板10を製造する際の後述するウェハ200において固有な方向であり、液体吐出ヘッド100として使用する際の重力方向等とは無関係である。
In the following description, the long side direction of the
図2(a)〜(c)は、一つの素子基板10の詳細図である。図2(a)に示すように、本実施形態の素子基板10はほぼ平行四辺形を呈し、詳しくは平行四辺形の鋭角部の先端が除去された形状を呈している。素子基板10の内部中央には、4列の吐出口列50が形成され、片側の長辺端部にはフレキシブル配線基板30と接続するための端子列19が形成されている。4列の吐出口列50のそれぞれは、y方向に配列する複数の吐出口13を含んでおり、各吐出口列50は、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックなど、互いに異なる色のインクを吐出する。
2 (a) to 2 (c) are detailed views of one
図2(b)は、図2(a)のIIb部分の拡大図である。また、図2(c)は、図2(b)のIIc−IIc断面図である。本実施形態の素子基板10は、シリコン基板70上に吐出口形成部材18を積層させて構成される。吐出口形成部材18には、y方向において一定の間隔で配列する複数の吐出口13と、それぞれの吐出口13に対応する圧力室14が形成されている。シリコン基板70上の個々の吐出口13と対向する位置には、液体を吐出させるためのエネルギ発生素子15が設けられている。エネルギ発生素子15は、吐出信号に応じて電圧が印加されると、圧力室14に収容されている液体(インク)に圧力エネルギを付与し、対応する吐出口13から液滴を吐出させる。エネルギ発生素子15への電力や駆動信号は、シリコン基板70上に配された端子列19(図2(a)参照)を介して、フレキシブル配線基板30(図1参照)より供給される。
FIG. 2B is an enlarged view of the IIb portion of FIG. 2A. 2 (c) is a cross-sectional view taken along the line IIc-IIc of FIG. 2 (b). The
シリコン基板70において、エネルギ発生素子15が配列する両側には、液体供給路17aと液体回収路17bがy方向に延在している。また、シリコン基板70には、液体供給路17aと圧力室14とを接続する供給口16aと、液体回収路17bと圧力室14とを接続する回収口16bとが、y方向に所定の間隔で複数形成されている。以上の構成の下、液体供給路17aから供給口16aを介して圧力室14に進入した液体の一部は、吐出信号に従って吐出口13より吐出される。そして、吐出口13より吐出されなかった液体は回収口16bを介して液体回収路17bに回収される。
In the
本実施形態では、以上説明した素子基板10を、1つのウェハを用いて一度に複数枚製造する。
In the present embodiment, a plurality of the
図3は、本実施形態で用いるウェハ200を示す図である。ウェハ200は、厚さが725μm、直径が200mmのシリコンウェハの表裏面に、図2(a)〜(c)で説明した素子基板10の構造が形成されたものである。ウェハ200の表面には、素子基板10を切り出すための複数の切断領域11が、互いに交差するように配置されている。素子基板10の構造を製造する工程については後に詳しく説明する。
FIG. 3 is a diagram showing a
図3では、素子基板10としての構造は省略し、ブレードダイシングのための切断領域11と切断線12とを示している。第1切断線12aと第2切断線12bは、ブレードダイシングの際にブレードが進行すべきラインを示し、互いに60度の角度(鋭角度)で交差している。第1切断領域11a及び第2切断領域11bは、第1切断線12a及び第2切断線12bに沿った切断によって影響を受ける(切削される)ことが予定される領域である。本実施形態では、第1切断領域11a及び第2切断領域11b共に、80μmの幅を有するものとする。第1切断線12a及び第2切断線12bは、第1切断領域11a及び第2切断領域11bの中央にそれぞれ位置している。本実施形態では、y方向に延びる12本の第1切断線12aに沿った12回(または12本)のブレードダイシングと、これらと交差するp方向に延びる第2切断線12bに沿った6回(または6本)のブレードダイシングとを行う。
In FIG. 3, the structure as the
図4(a)及び(b)は、本実施形態と比較するための比較例を示す図である。比較例では、図3で示したウェハ200において、特許文献1に開示されているような三角形の開口20を形成している。
4 (a) and 4 (b) are diagrams showing a comparative example for comparison with the present embodiment. In the comparative example, in the
図4(a)は、図3において、一点破線で囲った領域の拡大図である。2本の第1切断領域11aと2本の第2切断領域11bとに囲われた平行四辺形の領域が1つの素子基板10を含む素子基板領域10aとなる。最終的に製造される素子基板10は、上記平行四辺形の素子基板領域10aから鋭角部(比較例では開口20に相当する部分)が除去されたものとなる。ウェハ200には、図4(a)に示すように、それぞれの素子基板10についての構造が既に形成されている。また、平行四辺形の素子基板領域10aの4つの角部のうち、鋭角を呈する2つの角部には、そのコーナーが削られるように三角形の開口20が形成されている。
FIG. 4A is an enlarged view of the area surrounded by the alternate long and short dash line in FIG. The parallelogram region surrounded by the two
図4(b)は、第1切断線12aと第2切断線12bとの交差領域の拡大図である。2つの三角形の開口20が、第1切断領域11aと第2切断領域11bとに挟まれた領域に、第1切断線12aと第2切断線12bの交点Oに対し点対称となる位置に、互いに向かい合うように形成されている。このような開口20を設けることにより、素子基板10の端部において、ブレードが交差領域を通過する際に発生する応力を抑制することができる。
FIG. 4B is an enlarged view of an intersection region between the
しかしながら、本実施形態のように、第1切断領域11aや第2切断領域11bの幅が80μm程度と狭い場合、交点Oを挟んで向き合う2つの開口20の距離も近く、これら2つの開口20に挟まれる交差領域の剛性は他の領域よりも弱くなる。このため、吐出口形成部材18の材料である樹脂材料が収縮すると、収縮時の応力によって図4(b)に示すような亀裂21が発生する場合がある。この際、亀裂21はウェハ200上の全ての交差領域について一様に形成されるものではない。例えば、図3に示すように、円形のウェハ200の外周に近い交差領域では、中央部と同じような三角形の開口20を、形成することが困難な場合がある。そして、そのような位置では、中央領域よりも小さな亀裂21が発生したり、亀裂21自体が発生しなかったりする。
However, when the width of the
一方、亀裂21が発生した領域は局所的に応力から解放され、近傍に位置する吐出口13の形状に影響を与えることがある。即ち、ウェハ200上の複数の交差領域において、亀裂21が一様でない状態で発生すると、同じウェハ200から切り出された素子基板10であっても、吐出性能にばらつきを生じさせてしまうことがある。
On the other hand, the region where the
図5(a)及び(b)は、本実施形態の開口40を説明するための図である。図5(a)は、図3において一点破線で囲った領域の拡大図に相当し、図5(b)は、切断線12a及び12bの交差領域の拡大図である。
5 (a) and 5 (b) are diagrams for explaining the
本実施形態では、第1切断領域11aと第2切断領域11bとに挟まれた素子基板領域10aの内部に、第1切断領域11aと第2切断領域11bとを接続する台形型の開口40を形成する。開口40は、第1切断領域11aと第2切断領域11bとによって形成される角部の頂点Qから第1切断領域11aに沿って距離L1だけ離れた位置に配され、x方向に平行な上底辺と下底辺、及びy方向に平行なL2=50μmの側辺を有している。このような開口40を設けることにより、素子基板領域10aは、素子基板10となる領域と角部領域43とに分断される。
In the present embodiment, a
本実施形態において、交点Oを介して向かい合う2つの開口40の距離は、比較例の開口20の距離(Q−Q間)よりも大きく、交差領域の剛性が比較例よりも強くなる。このため、比較例よりも交差領域の亀裂は発生しにくくなり、亀裂の状態に依存する応力のばらつきも抑制される。その結果、同じウェハから切り出される複数の素子基板10の吐出性能を比較例よりも安定させることができる。即ち、本実施形態によれば、ブレードが交差領域を通過する際の欠けや割れを抑制できるという効果を享受しつつ、交差領域における亀裂の発生を抑え、複数の素子基板10を安定した品質で製造することが可能となる。
In the present embodiment, the distance between the two
図6(a1)〜(e2)は、本実施形態のウェハ200において、素子基板10の構造及び開口40を形成する工程を説明するための図である。図6(a1)〜(e1)は、素子基板10の構造が形成されていく様子を示し、図6(a2)〜(e2)は、開口40が形成されていく様子を示している。図6(a2)〜(e2)は、図5(b)のVIe2−VIe2断面に相当するが、ここでは切断領域11(第1切断領域11aと第2切断領域11bを合わせた領域)の一部を省略して示している。図6(a1)〜(e1)と図6(a2)〜(e2)とは、それぞれ同じ工程(タイミング)における状態を示している。以下、便宜上、吐出口13が形成される側(+z方向側)を表面、供給路17a及び回収路17bを形成する側(−z方向側)を裏面と称して説明する。
6 (a1) to 6 (e2) are diagrams for explaining the structure of the
図6(a1)は、ウェハ状のシリコン基板70を用意し、表面にエネルギ発生素子15を形成し、裏面に第1エッチングマスク層210を形成した状態を示している。素子基板10の領域において、第1エッチングマスク層210は、供給路17a及び回収路17bを形成する位置を除いた領域に形成される。第1エッチングマスク層210としては、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸窒化膜、感光性樹脂等が好適に利用できる。
FIG. 6A1 shows a state in which a wafer-shaped
図6(a2)は、図6(a1)と同じタイミングにおける開口40の領域を示している。開口40の領域において、第1エッチングマスク層210は、開口40を形成する位置を除いた領域に形成される。即ち、図6(a1)及び(a2)に示す工程において、第1エッチングマスク層210は、ウェハ状のシリコン基板70の裏面のうち、供給路17a、回収路17b、及び開口40が形成される領域以外の領域を覆うようにパターニングされる。なお、図6(a2)の工程では、表面側の角部領域43に、個々の素子基板10の通電検査を行う際に利用するアライメントマーク43Aを個々の素子基板10に対応付けて形成することが好ましい。角部領域43は最終的に素子基板10とは分離される領域である。切断後には不要となるアライメントマーク43Aを角部領域43に配することにより、ウェハ200全体のレイアウト効率を向上させることができる。
FIG. 6 (a2) shows the region of the
図6(b1)及び(b2)は、図6(a1)及び(a2)の状態に対し、シリコン基板70の裏面に反応性イオンエッチング処理(以下、RIEと称する)を行った状態を示している(第1のエッチング工程)。第1のエッチング工程により、シリコン基板70には、供給路17a、回収路17b、及び後に開口40となる溝41が同時に形成される。
6 (b1) and 6 (b2) show a state in which the back surface of the
RIEとは、イオンを用いたエッチングである。被エッチング領域に電荷を提供しながら粒子を衝突させることにより、被エッチング領域を削って加工することができる。RIEを行うための装置は、イオンを生成するプラズマ源とエッチングを行う反応室とを備えている。例えばプラズマ源に高密度のイオンを生成することが可能なICP(誘導結合プラズマ)ドライエッチング装置を用いた場合、コーティングとエッチングを交互に行う(即ち、堆積/エッチングプロセス)を行うことができる。堆積/エッチングプロセスでは、エッチングガスとして例えばSF6ガスを用いることができ、コーティングガスとして例えばC4F8ガスを用いることができる。本実施形態の第1のエッチング工程ではICPプラズマ装置を用いたドライエッチングを採用することが好ましいが、例えばECR(電子サイクロトロン共鳴)プラズマ源を有する装置等、他の方式のプラズマ源を用いてもよい。 RIE is etching using ions. By colliding the particles while providing an electric charge to the region to be etched, the region to be etched can be scraped and processed. The device for performing RIE includes a plasma source for generating ions and a reaction chamber for etching. For example, when an ICP (inductively coupled plasma) dry etching apparatus capable of generating high-density ions is used as a plasma source, coating and etching can be alternately performed (that is, deposition / etching process). In the deposition / etching process, for example SF6 gas can be used as the etching gas, and for example C4F8 gas can be used as the coating gas. In the first etching step of the present embodiment, it is preferable to employ dry etching using an ICP plasma apparatus, but it is also possible to use another type of plasma source such as an apparatus having an ECR (electron cyclotron resonance) plasma source. Good.
図6(c1)及び(c2)は、図6(b1)及び(b2)の状態に対し、シリコン基板70の裏面に形成された第1エッチングマスク層210を除去し、シリコン基板70の表面に第2エッチングマスク層220を形成した状態を示している。素子基板10の領域において(図6(c1)参照)、第2エッチングマスク層220は、供給口16a及び回収口16bを形成する位置を除いた領域に形成される。一方、開口40の領域において(図6(c2)参照)、第2エッチングマスク層220は、開口40を形成する位置を除いた領域に形成される。即ち、図6(c1)及び(c2)に示す工程において、第2エッチングマスク層220は、ウェハ状のシリコン基板70の表面のうち、供給口16a、回収口16b、及び開口40が形成される部分以外を覆うようにパターニングされる。
6 (c1) and 6 (c2) show that the first
図6(d1)及び(d2)は、図6(c1)及び(c2)の状態に対し、シリコン基板70の表面に反応性イオンエッチング処理を行った状態を示している(第2のエッチング工程)。第2のエッチング工程により、シリコン基板70には、供給路17aと連通する供給口16a、回収路17bと連通する回収口16b、及び表面から裏面に貫通する開口40が同時に形成される。即ち、開口40は、供給口16a及び回収口16bと同じエッチング処理によって形成される(エッチング処理によって一括で形成される)。
6 (d1) and 6 (d2) show a state in which the surface of the
なお、第1のエッチング工程で形成される供給路17a及び回収路17bは、y方向に延在する溝形状を有する。一方、第2のエッチング工程で形成する供給口16a及び回収口16bは、図2(b)に示したように、y方向において所定の間隔で設けられる小さな開口である。更に、第1のエッチング工程及び第2のエッチング工程の協働によって形成される開口40は、x方向に平行な上底辺と下底辺を有する台形型の開口である。
The
図6(e1)及び(e2)は、図6(d1)及び(d2)の状態に対し、第2エッチングマスク層220を除去した後、吐出口形成部材18を形成した状態を示している。吐出口形成部材18を形成する方法は特に限定されないが、例えば支持体と第1及び第2の感光性樹脂とを用いる方法が好適である。この場合、支持体としては、ドライフィルム、ガラス、シリコンウェハなどが挙げられるが、後で剥離することを考慮するとドライフィルムが好ましい。ドライフィルムとしては、ポリエチレンテレフタラートフィルムや、ポリイミドフィルム、ポリアミドフィルムなどを用いることができる。なお、ドライフィルムを剥離しやすくするために、離型処理を施してもよい。
6 (e1) and 6 (e2) show a state in which the discharge
支持体に第1の感光性樹脂を形成する方法としては、スピンコート法、スリットコート法などによる塗布や、ラミネート法、プレス法などによる転写法を採用することができる。第1の感光性樹脂は、有機溶剤に溶解するエポキシ樹脂や、アクリル樹脂、ウレタン樹脂などが好適に用いられ、支持体の表面に例えば20μmの厚さで形成される。素子基板10の領域においては、第1の感光性樹脂が配された領域が、後に圧力室14となる領域である。第1の感光性樹脂をパターニングした後、第2の感光性樹脂を成膜し、第2の感光性樹脂のエネルギ発生素子15に対向する位置に、吐出口13を形成する。その後、第1の感光性樹脂を有機溶剤により除去することにより、図6(e1)に示すような吐出口形成部材18が完成する。この場合、第2の感光性樹脂が吐出口形成部材18となる。
As a method for forming the first photosensitive resin on the support, a coating method such as a spin coating method or a slit coating method, or a transfer method such as a laminating method or a pressing method can be adopted. As the first photosensitive resin, an epoxy resin that dissolves in an organic solvent, an acrylic resin, a urethane resin, or the like is preferably used, and is formed on the surface of the support with a thickness of, for example, 20 μm. In the region of the
このように、本実施形態の基板製造方法において、素子基板10の構造を形成するための工程と、開口40を形成するための工程とは、共通化された処理によって並行して行われる。
As described above, in the substrate manufacturing method of the present embodiment, the step for forming the structure of the
図6(a1)〜(e2)で説明した工程が完了すると、上記構造が形成されたウェハ200をダイシングテープに張り付け、ブレードダイシングを行う。即ち、図3に示す第1切断線12a及び第2切断線12bに沿って、ウェハ200を切断する。これにより、複数の素子基板10が切り出される。
When the steps described in FIGS. 6 (a1) to 6 (e2) are completed, the
以上説明したように、本実施形態の基板製造方法によれば、切断前のウェハ200において、複数の素子構造と切断領域11と共に、角部の頂点Qから離れた位置に台形型の開口40を形成する。これにより、交差領域の剛性を比較例よりも強くすることができ、亀裂の発生を抑えることができる。このような本実施形態によれば、微細な構造を有する複数の素子基板を、1つのウェハから安定した品質且つ歩留まりの高い状態で製造することが可能となる。
As described above, according to the substrate manufacturing method of the present embodiment, in the
なお、本実施形態において、台形型の開口40は、ウェハ200上に存在する全ての交点に形成する必要はない。円形のウェハ200の外周端部に近い領域においては、開口40を形成しないようにしてもよい。
In this embodiment, the
(第2の実施形態)
図7(a)及び(b)は、第2の実施形態の開口40を説明するための図である。図7(a)は、図3において一点破線で囲った領域の拡大図に相当し、図7(b)は、本実施形態における第1切断線12a及び第2切断線12bの交差領域の拡大図である。
(Second embodiment)
7 (a) and 7 (b) are diagrams for explaining the
本実施形態においても、素子基板領域10aの内部において、頂点Qから離れた位置に、第1切断領域11aと第2切断領域11bとを接続する台形型の開口40を形成する。但し、本実施形態の開口40は、互いに向かい合う2つの素子基板領域10aの頂点を結ぶ直線LR、即ち第1切断領域11aと第2切断領域11bが形成する角の2等分線LR、に対して垂直な上底辺と下底辺を有する台形とする。このような開口40であれば、角の大きさ、頂点Qからy方向への距離L1、及び開口40の側辺の長さL2を第1の実施形態と同程度としても、開口40の面積を第1の実施形態よりも小さくすることができる。即ち、第1の実施形態よりも、開口40部分の材料を除去することによる剛性の低下を抑え、複数の素子基板10をより安定した品質で製造することが可能となる。
Also in this embodiment, a
(その他の実施形態)
ブレードダイシングのような機械的切断においては、切断の応力によって微細な角部領域43がダイシングテープから剥がれ、ゴミとなってしまう場合がある。このような場合には、図6(e1)及び(e2)の工程の後に、素子基板10と角部領域43とを部分的に接合する部材を付与する工程を設ければよい。
(Other embodiments)
In mechanical cutting such as blade dicing, the
図8は、素子基板10と角部領域43とを接合部材42によって部分的に接合させた状態を示している。接合部材42は、吐出口形成部材18に用いられる樹脂とは異なる組成の樹脂であることが好ましい。このような接合部材42を配しておけば、切断領域11で領域が分断されて角部領域43がダイシングテープから剥がれることがあっても、角部領域43は分離されゴミとなることはない。また、切断によって角部領域43に欠けや割れが発生したとしても、これら欠けや割れが、接合部材42を介して、組成の異なる吐出口形成部材18やシリコン基板70に伝搬される可能性は低く、素子基板10の吐出性能に影響を与えるおそれもない。
FIG. 8 shows a state in which the
また、第1、第2の実施形態では2種類の台形型の開口を例示したが、無論、開口は上記2種類の形状に限定されない。例えば、開口40は、第1の実施形態の開口40を反転させた形状としてもよい。また、台形以外の矩形や楕円形としてもよい。更に、開口40の側辺は、切断領域11a及び11bの側辺と完全に一致しなくてもよい。開口40の側辺は切断領域11a及び11bと実質的に重なっていれば、上記実施形態で説明した効果を得ることはできる。加えて、開口40を素子基板領域10aの鋭角部にのみ形成した例を説明したが、開口40は、鈍角部に形成してもよい。いずれにせよ、素子基板領域10aの角部の頂点から切断領域11が延在する方向に離れた位置に、2つの切断領域11a及び11bを接続する開口40を形成すれば、上記実施形態で説明した効果を得ることはできる。
Further, in the first and second embodiments, two types of trapezoidal openings have been exemplified, but of course, the openings are not limited to the above two types of shapes. For example, the
また、以上の実施形態は、吐出口形成部材18からシリコン基板70まで完全に貫通する開口40として説明してきたが、一定の深さを有する溝形状の開口であれば、貫通開口でなくても、上記実施形態で説明した効果を得ることができる。例えば図6(a1)〜(e2)で説明した製造工程において、第1エッチングマスク層210は開口領域にも形成し、第2エッチングマスク層220は開口領域を除いた領域に形成すれば、このような溝形状を形成することができる。
Further, the above embodiment has been described as an
更に、以上の実施形態では、図1(a)及び(b)で示した長尺の液体吐出ヘッド100を構成するために、ほぼ平行四辺形の素子基板10を長手方向に配列させる例を説明したが、本発明はこのような形態に限定されない。素子基板の概形は、例えば台形や長方形などであってもよい。
Further, in the above embodiment, an example in which substantially parallelogram
10 素子基板
10a 素子基板領域
12a 第1切断線
12b 第2切断線
40 開口
200 ウェハ
10
Claims (18)
前記基板領域において、前記基板領域の角部から離れた位置に、前記角部を形成する2つの前記切断領域を接続する開口を形成する形成工程と、
前記切断領域に沿って前記ウェハを切断する切断工程と、
を有することを特徴とする基板製造方法。 A substrate manufacturing method for manufacturing a substrate having a predetermined structure by cutting a wafer on which a substrate region having a predetermined structure is arranged along a plurality of cutting regions surrounding the substrate region.
A forming step of forming an opening connecting the two cutting regions forming the corner portion in the substrate region at a position away from the corner portion of the substrate region.
A cutting step of cutting the wafer along the cutting region,
A substrate manufacturing method comprising.
前記開口の内部に、前記所定の構造を含む領域と前記角部の頂点を含む領域とを部分的に接続する接合部材を付与する工程を更に有する請求項1から10のいずれか1項に記載の基板製造方法。 Between the forming step and the cutting step,
The invention according to any one of claims 1 to 10, further comprising a step of imparting a joining member that partially connects the region including the predetermined structure and the region including the apex of the corner portion inside the opening. Substrate manufacturing method.
複数の基板領域と、前記複数の基板領域のそれぞれを囲うように、互いに交差する複数の切断領域とを、ウェハに配置する工程と、
前記複数の基板領域のそれぞれに前記構造を形成する第1の形成工程と、
前記基板領域において、前記基板領域の角部から離れた位置に、前記角部を形成する2つの前記切断領域を接続する開口を形成する第2の形成工程と、
前記切断領域に沿って前記ウェハを切断する切断工程と
を有することを特徴とする素子基板の製造方法。 A pressure chamber for accommodating a liquid, an energy generating element for applying energy to the liquid contained in the pressure chamber, a discharge port for discharging the energized liquid, and a supply for supplying the liquid to the pressure chamber. A method for manufacturing an element substrate having a structure including a port and a recovery port for collecting liquid from the pressure chamber.
A step of arranging a plurality of substrate regions and a plurality of cutting regions intersecting each other so as to surround each of the plurality of substrate regions on a wafer.
A first forming step of forming the structure in each of the plurality of substrate regions, and
A second forming step of forming an opening connecting the two cutting regions forming the corner portion in the substrate region at a position away from the corner portion of the substrate region.
A method for manufacturing an element substrate, which comprises a cutting step of cutting the wafer along the cutting region.
2つの前記側辺によって形成される角部を含む角部領域と、
前記角部領域と前記素子構造が含まれる領域とを分断する開口と、
前記開口に配され、前記角部領域と前記素子構造が含まれる領域とを接合する接合部材と
を有することを特徴とする素子基板。 An element substrate having an element structure formed and having side edges cut by blade dicing.
A corner region including a corner formed by the two said side edges,
An opening that divides the corner region and the region including the element structure, and
An element substrate which is arranged in the opening and has a joining member for joining the corner region and the region including the element structure.
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