JP2021057971A - 2乗低減トルク負荷用三相かご形誘導電動機及びポンプ装置 - Google Patents

2乗低減トルク負荷用三相かご形誘導電動機及びポンプ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】2乗低減トルク負荷機器を駆動する電動機であって、複数の変化する相コイル卷回数の出力端子を持ち、回転制御機能を有する三相かご形誘導電動機及びポンプ装置を提供する。
【解決手段】本発明の三相かご形誘導電動機1のU相用コイルは、主コイル10、第1副コイル11、第2副コイル12、第3副コイル13、及び第4副コイル14を備える。主コイル10の両端に端子10a及び10b、第1副コイル11の両端に端子11a及び11b、第2副コイル12の両端に端子12a及び12b、第3副コイル13の両端に端子13a及び13b、第4副コイル14の両端に端子14a及び14bが設けられる。これに加えて、スイッチS1〜S5が設けられる。このスイッチS1〜S5のオンオフにより、三相かご形誘導電動機1の出力回転数を変化させて、定格出力、省出力1、省出力2、及び省出力3の各出力の電動機として設定できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、流体ポンプ、或いは送風用ファン等の負荷トルクが回転数の2乗に比例する2乗低減トルク負荷を有する機器に用いられる三相かご形誘導電動機及びポンプ装置に関する。
流体ポンプ、或いは送風用ファン等の2乗低減トルク負荷を有する機器には、多くの場合、三相かご形誘導電動機が用いられている。この種の電動機は、例えば、流体ポンプの場合、そのポンプ装置に必要とされる能力(所望能力)に見合ったものが選定される。このポンプ装置の選定は、複数のポンプ装置の能力が図示された選定図を用いて行われる。
選定図は、ポンプ装置の場合、縦軸に揚程、横軸に吐出量を取り、多数のQ−H曲線で仕切られた領域が表示され、その領域には駆動源となる電動機の仕様(出力値、極数等)が併記して表示されている。
この選定図においては、電動機の出力値は日本工業規格に推奨された値が多く採用されている。この推奨出力値は「下位出力値/上位出力値の比率」が約70%程度となっている。このような選定図を用いてポンプ装置(電動機)を選択する場合、所望能力を選定図上に点(作動点)で表し、その作動点が上位出力値(定格出力値)と下位出力値の間に入っているポンプ装置を選定することになる。
このように選定されたポンプは、選定図上に表された点で作動が行われるが、選定されたポンプ装置の定格出力値はその作動点(流量、揚程)よりも高くなる。このように選定されたポンプを、ポンプ装置の据付後に、現場環境に合わせて選定図中の作動点(流量、揚程)で作動させるためには、バルブ等の流量調整機器の操作がシステム的に必要とされている。
しかしながら、これらの調整を行うと、エネルギー損失を新たにポンプ出力に加えることになり、ポンプ装置の運転エネルギー効率を低下させることになる。近年では、電動機を用いる産業界全体での消費エネルギーを減らすことを目的として、一定の水準を満たす高効率電動機の導入が進められているが、高効率電動機を用いたとしても、上記のようなエネルギーロスは避けられない。このため、従来の電動機を高効率電動機に替えた場合であっても、省エネルギー対策としての実効性に欠けるおそれがある。
このように、これらバルブ等の流量調整はエネルギー損失を生ずるため、ポンプ装置の運転エネルギー効率を低下させる要因となっている。
これは、単一速度三相誘導電動機に駆動されたポンプが、唯一のQ−H曲線によってその選定図を構成しているために、そのQ−H曲線からの出力変化をバルブ等の流量調整機器に依存するシステム構造によって生じている。
特開昭53−012015号公報
以上の課題に対し、電動機の出力の調整を、単一速度ではなく、電動機回転数の制御によって行うことで解決する方法が知られている。例えば、特許文献1でも見られるように、電動機の回転数をインバータ装置によって制御することが広く行われている。
インバータ装置を用いる場合、電動機の回転数を広範囲に変更することができるため、1台の電動機で多くの所望能力のポンプに対応することができる。しかしながら、インバータ装置を用いる場合は、設備のコストアップにつながるため、容易には導入できない場合がある。
また、インバータ装置付きの電動機を導入した場合であっても、実際の運転時にインバータ装置自身の消費エネルギーも発生するため、思ったような消費電力の効率化を図ることができないおそれがある。
一方で、2乗低減トルク負荷であるポンプに対して、出力調整を電動機自体の回転数制御によって行う場合、電動機の出力を約70%に減少するには、回転数を約89%に落とすことで達成することができる(回転数変化率=出力値の3乗根)。即ち、前記ポンプ選定図の出力変化範囲約70%の領域に対しては、約10%程度の電動機回転数を変化させることにより、出力調整を行うことができる。インバータ装置は、広範囲に電動機の回転数を制御することができるが、実際に使用される制御範囲が10%程度であれば、その能力の一部しか利用することができないためにコストパフォーマンス上の理由でこの分野には利用されない恐れがある。
本発明は、以上の実情に鑑み、インバータ装置を用いることなく、低コストで電動機の回転数の調整が可能な三相かご形誘導電動機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の三相かご形誘導電動機は、負荷が2乗低減トルク負荷となる機器に用いられる三相かご形誘導電動機であって、筒状の固定子と、前記固定子の内部で回転自在に保持された回転子と、前記固定子の溝に巻き付けられ、両端に端子を有するコイルとを備え、前記コイルは、三相の相毎に主コイルと複数の副コイルとを有し、複数の前記副コイルは、有効巻数の合計が前記主コイルの有効巻数と同一となるように形成され、前記端子によって、前記主コイルと、全ての前記副コイルを直列に接続したものとを並列に接続して定格出力結線とし、又は、前記主コイルと前記副コイルの一部を直列に接続した省出力結線とすることが可能であることを特徴とする。
本発明の三相かご形誘導電動機によれば、主コイルと副コイルの接続の組み合わせによって、定格出力の他に、複数の省出力での出力が可能となり、複数の出力を持つ電動機を提供することができる。即ち、相コイル卷回数を増加することで磁束を減少させて出力回転数を低下させることができる。当該構成により、複数のコイルの接続を変化させることにより、複数の卷回数の相コイルを形成して、複数の出力回転数を形成する三相かご形誘導電動機を提供することができる。従って、インバータ装置等を用いることなく、回転数制御による出力制御が可能な電動機を低コストで提供することができる。
また、本発明の三相かご形誘導電動機において、前記副コイルは、線径が前記主コイルの線径と同一の同径副コイルと、線径が前記主コイルの線径よりも小径の小径副コイルとを有し、前記省出力結線の際に、前記同径副コイルのみ選択可能としてもよい。
当該構成によれば、省出力結線とする際には、主コイルと副コイルの一部を直列に接続することになり、相コイルの抵抗値が増加するため線径が主コイルと同一の副コイルのみを選択し接続することにより抵抗値増加を抑制することができる。
当該構成において、前記固定子は、固定子の中心から外周側に向けて幅が広くなる形状であり、前記副コイルは、第1副コイルから第N副コイルを備え(Nは2以上の整数)、前記溝の外周側に前記主コイルが配置され、その内側に第1副コイルから第N副コイルが順に配置され、前記第N副コイルが前記小径副コイルとなるように配置することができる。
固定子の溝は、通常、回転軸方向から見たときに略扇形に形成されており、固定子の中心から外周側に向けて幅が広くなるように形成されている。本発明においては、主コイルが溝の幅の広い部分に巻かれており、主コイルよりも本数の少ない副コイルが主コイルの巻かれている部分よりも狭い部分の溝に巻かれることになる。また、第N副コイルが小径副コイルであるので、全て同径のコイルを巻く場合に比べて溝の大きさを小さくすることができ、コイルを溝に巻く工程も容易となる。
本発明においては、巻線作業の主要部分を自動巻線機によって行うことができる。主コイルと同径副コイルの巻き取り工程、挿入工程を同時作業化して自動巻線機で行い、その後工程で主コイルおよび各副コイルをコイルエンド部で切断して各コイルのリード線部を形成してその端部に端子を装着し、別途巻き取り成形され両端に端子が装着された小径の第N副コイルを最終工程で挿入することができるために、通常の三相かご形誘導電動機の巻線工程にかかるコストと比較してほぼ同等コストで形成できる。
また、当該構成において、前記副コイルは、前記固定子の外周側の前記同径副コイルの巻数が前記固定子の中心側の前記同径副コイルよりも多く巻くようにしてもよい。
当該構成によれば、前同径副コイルの巻き数を、固定子の外周側の副コイルの巻き数を増加させ、固定子の中心側の副コイルの巻き数を減らすことにより、選定図とした際の各ポンプQ−H曲線の間隔を均等化することができる。具体的に、副コイルを4個で構成する場合を例とすれば、前記主コイルの巻き数をMとすると、前記第1副コイルがM/4巻き+1巻き、前記第2副コイルがM/4巻き、前記第3副コイルがM/4巻き−1巻き、前記第4副コイルがM/4巻きとすることができる。
また、本発明の電動機においては、前記端子は、第1端子板に配置されて固定され、前記第1端子板に着脱可能に装着される複数の第2端子板を有し、前記第2端子板は、前記第1端子板に装着した際に定格出力となる定格出力結線が施された定格第2端子板と、前記第1端子板に装着した際に省出力となる省出力結線が施された省出力第2端子板となるようにしてもよい。
当該構成によれば、各端子の結線は、第1端子板に定格第2端子板又は省出力第2端子板を装着すればよいため、電動機の配線に習熟していない者であっても、誤配線となることがない。
また、本発明のポンプ装置は、前記構成の三相かご形誘導電動機を用いたポンプ装置であって、前記機器の所望能力が、前記端子の結線を前記定格出力結線とした際に選定図に表される定格Q−H曲線と、前記省出力結線とした際に前記選定図に表される省出力Q−H曲線のうち、前記所望能力以上で最も近い曲線となるように前記端子の結線を可能としたことを特徴とする。
ポンプ装置において、電動機の相コイル卷回数を変化させて回転数制御を行い、駆動する機器の軸回転数を変化させて複数の「Q−H曲線」群を形成して選定図領域を細分化して、新たな小領域に作動点を取り込むことができれば前記調整ロスを大幅に低減することができる。
本発明のポンプ装置においては、装置の所望能力(作動点出力)が、2本の「Q−H曲線」の間にあるときは、作動点出力に近い出力上位のポンプの「Q−H曲線」に対応する前記電動機出力となる結線を選択すればバルブ等による出力調整ロスを最小限に抑制できる。
本発明によれば、選定図に表示された領域内の作動点を、複数の「Q−H曲線」によって細分化した小領域内に取り込み、バルブ等の調整機器によって発生するエネルギーロスを大幅に削減することができる。これにより、電動機コイル卷回数の変化による回転数制御によって複数の出力を持つポンプ装置を提供することができる。
本発明によれば、インバータ等の回転制御機器を用いないために、エネルギー消費効率の高いポンプ等の機器システムを低コストで構築できる電動機及びポンプ装置を提供することができる。即ち、インバータ等の回転制御を行う装置を使用することなく、前記選定図に示される領域内のポンプ等の作動点を、細分化した小領域に取り込んで、バルブ等による機械的出力調整ロスを抑制し、消費エネルギーを大幅に削減した効率の高い三相かご形誘導電動機及びポンプ装置を提供することができる。
本実施形態の三相かご形誘導電動機の構成を示す説明的断面図。 固定子鉄心および鉄心溝の形状を示す説明図。 三相かご形誘導電動機のコイルの巻き線状態を示す説明図。 相コイルを形成するコイル構造、及び各スイッチの開閉状態を示す表。 鉄心溝における各コイルの断面状態を示す説明図。 端子板上のコイル端子の配置と接続を示す説明図。 本実施形態の三相かご形誘導電動機をポンプ装置に使用する際のポンプ選定図。 本発明の変形例1である三相かご形誘導電動機の構成を示す説明的断面図。 (A)及び(B)は、変形例1の三相かご形誘導電動機の端子板の構成を示す説明的断面図。 (A)〜(E)は、変形例1の三相かご形誘導電動機における第2端子板の結線状態を示す説明図。 (A)〜(E)は、変形例2の三相かご形誘導電動機における第1端子板及び第2端子板の結線状態を示す説明図。
次に、本発明の実施形態の一例である三相かご形誘導電動機について、図1〜図11を参照して説明する。本実施形態の三相かご形誘導電動機1は、筒状の固定子鉄心2(固定子)と、固定子鉄心2に巻かれているコイル3と、固定子鉄心2の内部で回転自在に保持された回転子4とを備えている。本実施形態の三相かご形誘導電動機1は、流体ポンプ等の負荷が2乗低減トルク負荷となる機器に用いられる誘導電動機である。
三相かご形誘導電動機1は、固定子鉄心2がハウジング5に固定されている。固定子鉄心2の内部を回転する回転子4は中心軸6に固定され、中心軸6はその両端に内輪が固定されたベアリング7を有し、その外輪をハウジング5に挿入固定され回転自在に保持されている。中心軸6は、前記ポンプの中心軸にカップリング等を介して動力伝達される(いずれも図示省略)。また、ハウジング5の外周面には、端子板8が設けられ、その端子板8は端子ボックス9に収納されている。
図2は固定子鉄心を示し、内径側にコイル格納用の鉄心溝2aが配置されている。鉄心溝2aは外周側に向かって幅の広がる扇状の形状を持ち、等間隔に配置され、本実施形態では36個形成されている。この固定子鉄心2は薄板状電磁鋼板を軸方向に複数枚重ねて形成されている。
図3は、コイル3のコイル構造と接続法を示す説明図である。三相かご形誘導電動機1では、コイル3はU相用のコイルと、V相用のコイルと、W相用のコイルを有しており、図3はその内のU相用のコイルを示している。U相用コイル以外のコイルも、図3に示すU相用コイルと同様の構成を有している。
本実施形態の三相かご形誘導電動機1のコイル3は、鉄心溝2aに巻き付けられるコイルであって、図3に示すように、主コイル10と、第1副コイル11、第2副コイル12、第3副コイル13、及び第4副コイル14を備えている。即ち、本実施形態においては、副コイルの数であるN(2以上の整数)は4である。主コイル10の両端には、端子10a及び10bが設けられている。また、同様に、第1副コイル11の両端には端子11a及び11bが設けられ、第2副コイル12の両端には端子12a及び12bが設けられ、第3副コイル13の両端には端子13a及び13bが設けられ、第4副コイル14の両端には端子14a及び14bが設けられている。
本実施形態では、第1副コイル11、第2副コイル12、及び第3副コイル13は、主コイル10の線径と同一の線径を有する同径副コイルとなっている。また、第4副コイル14は、主コイル10の線径よりも小径の小径副コイルとなっている。
本実施形態においては、主コイル10、第1副コイル11、第2副コイル12、及び第3副コイル13の各コイルの線径は0.95mmΦであり、第4副コイル14の線径は0.70mmΦとなっている。
また、図3においては、コイル3は相コイルをY結線にした状態を示しており、主コイル10の端子10aは端子15aを介して電源線15に接続され、端子10bは端子16aを介して中性線16に接続されている。また、端子10bと端子16aとの間には、スイッチS1が設けられている。
第1副コイル11の端子11aは、スイッチS2を介して端子10bに接続され、端子11bは端子16aを介して中性線16に接続されている。また、第2副コイル12の端子12aは、スイッチS3を介して端子10bに接続され、端子12bは、第1副コイル11の端子11aに接続されている。
同様に、第3副コイル13の端子13aは、スイッチS4を介して端子10bに接続され、端子13bは第2副コイル12の端子12aに接続されている。また、第4副コイル14の端子14aは、スイッチS5を介して端子15aに接続され、端子14bは第3副コイル13の端子13aに接続されている。
図4は本実施形態の三相かご形誘導電動機1の各出力結線の形と各スイッチの開閉状態を示している。定格出力結線では、全ての副コイルである第1副コイル11、第2副コイル12、第3副コイル13及び第4副コイル14を直列に接続したものと主コイル10を並列に接続している。また、スイッチS1(閉)で中性線に、スイッチS5(閉)で電源線に接続する。他のすべてのスイッチS2,S3,S4は(開)である。
また、省出力結線のうち、省出力1結線では、主コイル10と第1副コイル11をスイッチS2(閉)で直列に接続する。他のすべてのスイッチS1,S3,S4,S5は(開)である。また、省出力2結線では、主コイル10、第1副コイル11、第2副コイル12をスイッチS3で直列に接続する。他のすべてのスイッチS1,S2,S4,S5は(開)である。また、省出力3結線では、主コイル10、第1副コイル11、第2副コイル12、第3副コイル13をスイッチS4(閉)で直列に接続する。他のすべてのスイッチS1,S2,S3,S5は(開)である。
図4に示す本実施形態の三相かご形誘導電動機1の省出力1結線、省出力2結線、省出力3結線におけるコイル線径はすべて0.95mmΦである。本実施形態では、省出力結線ではこの同径副コイルのみが選択可能となっている。
図5は、固定子鉄心2に設けられた鉄心溝2aにおけるコイル3のコイル断面を示す模式図である。図5に示すように、鉄心溝2aの外周側から順に主コイル10が巻かれ、その内側に第1副コイル11、第2副コイル12、第3副コイル13、及び第4副コイル14が巻かれ、この第4副コイル14は、固定子鉄心2の中心側の端部に配置されている。
各コイル3の卷回数は、主コイル10が24、第1副コイル11が7、第2副コイル12が6、第3副コイル13が5、第4副コイル14が6となっている。このように、第1副コイル11は、主コイル10の巻回数Mに対して(1/4)×M+1である。同様に、第2副コイル12の卷回数は、(1/4)×Mであり、第3副コイル13の卷回数は、(1/4)M−1であり、第4副コイル14の卷回数は(1/4)×Mとなっている。
上記コイル巻回数は、それぞれ有効巻数であり、全ての副コイルの有効巻回数の合計が24であり、主コイル10の有効巻回数の24と同一となっている。
本実施形態では、コイル3を形成する各コイルの卷回数、線径および接続を上記のように構成したことによって、後述する図7のポンプ選定図中に表した電動機出力に対応したポンプQ−H曲線である定格出力対応の曲線20、省出力1対応の曲線21、省出力2対応の曲線22、及び省出力3対応の曲線23は、それぞれの曲線の間隔がほぼ等間隔となっている。
図6は、本実施形態の三相かご形誘導電動機1の端子板8の模式図であり、全てのコイル端子の端子板8上の固定する位置を示している。第1端子板には複数の植込ボルトが指定位置に配置され、上下両面に端子を固定できる構造となっている(図9の変形例1と同様)。
端子板8は3つのエリアに分かれており、左からU相エリア8U、V相エリア8V、W相エリア8Wとなっている。U相エリア8Uでは、12個の植込ボルトが配置されて、左列の上から順に端子14a、13a、12a、11a、10a、また、右列の上から端子14b、13b、12b、10b、11bが配列されている。主コイルは10a、10bに、第1副コイル11は11a、11bに、第2副コイル12は12a、12bに、第3副コイル13は13a、13bに、第4副コイル14は14a、14bに下部ボルトで固定される。
また、端子10aと端子15aおよび端子11bと端子16aは両端に端子を持つ接続線で接続されて各々の植込ボルトの下部ボルトで固定される。更に、U相16a端子、V相16a端子、W相16a端子は接続線で接続されて下部ボルトで固定され中性線を形成する。
また、本実施形態では、図6に示すように各端子の接続回路一部にスイッチS1〜スイッチS5を備えている。これらのスイッチS1〜スイッチS5は、それぞれオンオフを選択することで、相コイルの構成を変えて回転制御による出力制御ができる。なお、V相エリア8V及びW相エリア8Wについても、各相毎にU相エリア8Uと同一の構成となっており、スイッチS1〜スイッチS5のオンオフは、各相共に同一の状態となるように接続される。
図7は、本実施形態の三相かご形誘導電動機1をポンプ装置に使用する際のポンプ選定図19である。図7では、縦軸がポンプの揚程であり、横軸がポンプの吐出量となっている。ポンプ選定図19に表される曲線としては、曲線20が電動機の定格出力に対応するQ−H曲線を表している。また、曲線21が電動機の省出力1に対応するQ−H曲線であり、曲線22が電動機の省出力2に対応するQ−H曲線であり、曲線23が電動機の省出力3に対応するQ−H曲線となっている。曲線24は、ポンプ選定図における下限値を示す曲線である。
図7における2本の縦線は、25がポンプ選定図19上の最大流量線であり、26がポンプ選定図上の最小流量線である。本実施形態の三相かご形誘導電動機1においては、図7の曲線20、曲線24、及び縦線25、縦線26で囲まれる範囲が選定領域となっている。
図7における曲線27は「実揚程+管路抵抗」曲線であり、曲線28は「実揚程+管路抵抗+弁絞り抵抗」曲線である。
ここで、ポンプ選定図19に指定された領域内の作動点30(揚程:H1、流量:Q1)にポンプ出力を設定する場合(所望能力)は、単一速度の三相かご形誘導電動機の場合、対応するポンプQ−H曲線は曲線20であり、バルブ調整機能を活用して流量調整を行い、流量Q1を得ることとなる。
このときポンプの軸動力(出力)はQ−H曲線上の点29(揚程:H2、流量:Q1)であり、作動点30と点29の間の揚程の差(H2−H1)分の出力はバルブ絞り損失となる。これは、電動機やポンプの固有の効率値に関わりなく発生する損失である。
本実施形態の三相かご形誘導電動機1は、回転数制御による出力変化機能を有しているため、図7のポンプQ−H曲線として曲線20の他に、曲線21、曲線22、曲線23を選択して設定できる。
本実施形態において、電動機出力として省出力2を選び、作動点30に最も近いポンプQ−H曲線として図7中の曲線22を選択すれば、ポンプ出力はQ−H曲線上の点31に移動する(揚程:H3、流量Q1)。このとき発生するバルブ絞り損失は作動点30と点31間の揚程の差(H3−H1)分の出力である。このように、本実施形態の三相かご形誘導電動機1を用いたポンプ装置は、従来のポンプ装置に比べてバルブ損失値を大きく減少させることができる。
また、図7に示すように、定格出力の曲線20、省出力1の曲線21、省出力2の曲線22、及び省出力3の曲線23は、それぞれの曲線の間がほぼ等間隔となっている。これは、第1副コイル11の巻数を主コイル10の巻数である24巻の1/4である6巻に1巻きをプラスした値とし、第2副コイル12の巻数を24/4の6巻とし、第3副コイル13の巻数を24/4−1の5巻としたことによる。なお、副コイル卷回数は、上記巻数に限定されず、各副コイルの巻数を変えて電動機の出力回転数を他の値に設定することもできる。
次に、本発明の変形例1における三相かご形誘導電動機1a及び当該電動機を用いたポンプ装置について図8〜図10を参照して説明する。この変形例1における三相かご形誘導電動機1aは、図8に示すように、端子ボックス9の内部に、第1端子板81が設けられ、その第1端子板81に第2端子板82〜85のいずれかを着脱可能に装着することができる。
本変形例1の三相かご形誘導電動機1aは、第2端子板82〜85を交換することにより相コイルを形成する電動機である。頻繁な出力の切換操作のない電動機の場合には、低コストと簡単な操作が重要な視点となる。
本変形例1における端子板は、図8に示すように、第1端子板81と第2端子板82〜85を備えており、第1端子板81は端子ボックス9に固定されている。本変形例1においては、図10(A)に示すように、第1端子板81に、主コイル10、第1副コイル11、第2副コイル12、第3副コイル13、及び第4副コイル14の各端子10a〜14bに接続された端子片10a’〜14b’が配置されている。
図9(A)及び(B)は、第1端子板81及び第2端子板82において、端子10aと端子11bの箇所の断面を示している。第1端子板81には、表裏を貫通して断面視でコ字状に形成され、植込ボルト90の周囲に配置された端子片10a’及び端子片11b’が設けられている。これらの各端子は、植込ボルト90及びナット91によって第1端子板81に固定される。
また、本変形例1における端子板において、端子片10a’及び端子片11b’は、銅製の部材により形成されている。また、本変形例1では、図9に示すように、主コイル10の端子10aは、端子片10a’に接続され、第1副コイル11の端子11bは、端子片11b’に接続される。また、第2端子板82において、端子10aには電源線15の端子15aが接続され、端子11bには中性線16の端子16aが接続される。なお、第2端子板82は、図示しないビス等の締結部材により、第1端子板81に固定される。
図10において、図10(A)は第1端子板81を示しており、図10(B)〜(E)第2端子板82〜85を示している。本変形例1においては、第2端子板82〜85は、第1端子板81に装着した際に、定格出力となる定格出力結線が施された定格第2端子板82と、第1端子板81に装着した際に省出力1〜3となる省出力第2端子板83〜85とから形成される。
第1端子板81は、図10(A)に示すように、端子片11a’と端子片12b’、端子片12a’と端子片13b’、端子片13a’と端子片14b’をリード線(符号省略)で接続している。
定格第2端子板82は、主コイル10と、全ての副コイルを直列に接続したコイル群とを並列に接続して使用する(図3参照)。具体的には、図10(B)に示すように、U相エリア8Uにおいて、端子10aと端子14aをリード線10cで接続し、端子10bと端子11bをリード線10dで接続している。V相エリア8V及びW相エリア8Wについても同様の接続とする。
省出力第2端子板83〜85は、図10(C)に示すように第1端子板81に装着した際に省出力1となる省出力第2端子板83と、図10(D)に示すように省出力2となる省出力第2端子板84と、図10(E)に示すように省出力3となる省出力第2端子板85とを備えている。
次に、三相かご形誘導電動機1を省出力1の電動機とする省出力第2端子板83は、主コイル10と、第1副コイル11とを直列に接続し、他のコイルは接続しない状態で使用する(図3参照)。具体的には、図10(C)に示すように、U相エリア8Uにおいて、主コイル10の端子10bと第1副コイル11の端子11aをリード線で接続する。その他の端子は接続しない状態となっている。V相エリア8V及びW相エリア8Wについても同様の接続とする。
次に、三相かご形誘導電動機1を省出力2の電動機とする省出力第2端子板84は、主コイル10と、第1副コイル11及び第2副コイル12とを直列に接続し、他のコイルは接続しない状態で使用する(図3参照)。具体的には、図10(D)に示すように、U相エリア8Uにおいて、主コイル10の端子10bと第2副コイル12の端子12aをリード線で接続する。その他の端子は接続されない状態となっている。V相エリア8V及びW相エリア8Wについても同様の接続とする。
次に、三相かご形誘導電動機1を省出力3の電動機とする省出力第2端子板85は、主コイル10と、第1副コイル11から第3副コイル13とを直列に接続し、第4副コイル14は接続しない状態で使用する(図3参照)。具体的には、図10(E)に示すように、U相エリア8Uにおいて、主コイル10の端子10bと第3副コイル13の端子13aをリード線で接続する。その他の端子は接続されない状態となっている。V相エリア8V及びW相エリア8Wについても同様の接続とする。
このように、本変形例1の三相かご形誘導電動機1aにおいては、端子ボックス9の第1端子板81に、それぞれ定格出力、省出力1、省出力2、及び省出力3の合計4通りの出力に変更可能な第2端子板82〜85を装着することにより、電動機の供給者は、多くの仕様の電動機を準備することなく、また、回転制御を行う装置を必要とすることなく、多くの仕様に対応することが可能で効率の高い三相かご形誘導電動機及びポンプ装置を提供することができる。
次に、本発明の変形例2における三相かご形誘導電動機1b及び当該電動機を用いたポンプ装置について図8、図9及び図11を参照して説明する。この変形例2における三相かご形誘導電動機1bは、図8に示すように、端子ボックス9の内部に、第1端子板81aが設けられ、その第1端子板81aに第2端子板86〜89のいずれかを着脱可能に装着することができる。
変形例2における第1端子板81aは、図11(A)に示すように、U相エリア8U、V相エリア8V、W相エリア8Wのそれぞれに、7本の植込ボルトが設けられている。植込ボルトは、各エリアにおいて、左側に3本、右側に4本配置されている。
図11(A)において、左上の植込ボルトには、第2副コイル12の端子12aと、第3副コイル13の端子13bが接続されている。左側の中央の植込ボルトには、第3副コイル13の端子13aと、第4副コイル14の端子14bが接続されている。左下の植込ボルトには、主コイル10の端子10aが接続されている。
図11(A)において、右側の上から1番目の植込ボルトには、第1副コイル11の端子11aと、第2副コイル12の端子12bが接続されている。右側の上から2番目の植込ボルトには、主コイル10の端子10bが接続されている。右側の上から3番面の植込ボルトには、第4副コイル14の端子14aが接続されている。右側の一番下の植込ボルトには、第1副コイル11の端子11bが接続されている。
このように、変形例2の第1端子板81aにおいては、上記のように各端子を植込ボルトに接続することで、図3における各副コイル11〜14同士を接続するリード線を省略し、第1端子板81a及び第2端子板86〜89の構造を簡素化している。
本変形例2において、第2端子板86〜89は、図11(B)に示すように、第1端子板81aに装着した際に、定格出力となる定格出力結線が施された定格第2端子板86と、図11(C)に示すように第1端子板81aに装着した際に省出力1となる省出力第2端子板87と、図11(D)に示すように省出力2となる省出力第2端子板88と、図11(E)に示すように省出力3となる省出力第2端子板89とを備えている。
第2端子板86〜89は、図11(B)〜(E)に示すように、第1端子板81aの植込ボルトに対応する端子40〜46が設けられている。定格第2端子板86は、図11(B)に示すように、端子40と端子46がリード線で接続され、端子44と端子45がリード線で接続されている。
この定格第2端子板86を第1端子板81aに装着することで、主コイル10の端子10bと第1副コイル11の端子11bが接続され、主コイル10の端子10aと第4副コイル14の端子14aが接続される。当該接続により、三相かご形誘導電動機1bは、定格出力を有する電動機となる。
省出力第2端子板87は、図11(C)に示すように、端子40と端子41がリード線で接続されている。この省出力第2端子板87を第1端子板81aに装着することで、主コイル10の端子10bと第1副コイル11の端子11aが接続される。当該接続により、主コイル10と第1副コイル11が直列に接続され、三相かご形誘導電動機1bは、省出力1を有する電動機となる。なお、第2副コイル12、第3副コイル13、第4副コイル14は各々端子12a、端子13a、端子14aが接続されないため作動しない。
省出力第2端子板88は、図11(D)に示すように、端子40と端子42がリード線で接続されている。この省出力第2端子板88を第1端子板81aに装着することで、主コイル10の端子10bと第2副コイル12の端子12aが接続される。当該接続により、主コイル10と、第1副コイル11と、第2副コイル12が直列に接続され、三相かご形誘導電動機1bは、省出力2を有する電動機となる。なお、第3副コイル13、第4副コイル14は各々端子13a、端子14aが接続されないため作動しない。
省出力第2端子板89は、図11(E)に示すように、端子40と端子43がリード線で接続されている。この省出力第2端子板89を第1端子板81aに装着することで、主コイル10の端子10bと第3副コイル13の端子13aが接続される。当該接続により、主コイル10と、第1副コイル11と、第2副コイル12と、第3副コイル13が直列に接続され、三相かご形誘導電動機1bは、省出力3を有する電動機となる。なお、第4副コイル14は端子14aが接続されないため作動しない。
また、電源供給は、U相エリア8Uの第2端子板の端子45に電源線15を接続して行う。V相エリア8V及びW相エリア8Wについても同様の接続とする。また、U相エリア8Uの第2端子板の端子46には、中性線16を接続する。V相エリア8V及びW相エリア8Wについても同様の接続とする。
このように、本変形例2の三相かご形誘導電動機1bにおいては、端子ボックス9の第1端子板81aに、それぞれ定格出力、省出力1、省出力2、及び省出力3の合計4通りの出力に変更可能な第2端子板86〜89を装着することにより、電動機の供給者は、多くの仕様の電動機を準備することなく、また、回転制御を行う装置を必要とすることなく、多くの仕様に対応することが可能で効率の高い三相かご形誘導電動機及びポンプ装置を提供することができる。
なお、上記実施形態では、各コイル3をY結線にしているが、これに限らず、デルタ結線にしてもよい。コイル3をデルタ結線にする場合は、図2の電源線15をW相のコイル(図示省略)の一端側とし、中性線16をV相のコイル(図示省略)の他端側となるようにすればよい。
また、上記実施形態では、固定子鉄心2の鉄心溝2aの数を36としているが、これに限らず、24等、他の数としてもよい。また、上記実施形態では、副コイルの数Nを4としたが、これに限らず、2以上の任意の数とすることができる。また、上記実施形態の各コイルの径は例示であり、各電動機の仕様に応じて種々変更することができる。
1…三相かご形誘導電動機
2…固定子鉄心
2a…鉄心溝
3…コイル
4…回転子
8…端子板
9…端子ボックス
10…主コイル
10a,10b,11a,11b,12a,12b,13a,13b,14a,14b,15a,16a…端子
10c,10d…リード線
11…第1副コイル
12…第2副コイル
13…第3副コイル
14…第4副コイル
15…電源線
16…中性線
19…ポンプ選定図
20…定格出力のポンプQ−H曲線
21…省出力1のポンプQ−H曲線
22…省出力2のポンプQ−H曲線
23…省出力3のポンプQ−H曲線
24…ポンプ選定図における下限値を示す曲線
27…管路抵抗曲線(実揚程+管路抵抗揚程)
28…弁絞り抵抗曲線(実揚程+管路抵抗揚程+弁絞り抵抗揚程)
29…交点(Q−H曲線20上のポンプ出力点、軸動力点)
30…交点(ポンプ作動点、所望能力)
31…交点(Q−H曲線22上のポンプ出力点、軸動力点)
81,81a…第1端子板
82,83,84,85,86,87,88,89…第2端子板

当該構成において、前記固定子の溝は、固定子の中心から外周側に向けて幅が広くなる形状であり、前記副コイルは、第1副コイルから第N副コイルを備え(Nは2以上の整数)、前記溝の外周側に前記主コイルが配置され、その内側に第1副コイルから第N副コイルが順に配置され、前記第N副コイルが前記小径副コイルとなるように配置することができる。

Claims (6)

  1. 負荷が2乗低減トルク負荷となる機器に用いられる三相かご形誘導電動機であって、
    筒状の固定子と、
    前記固定子の内部で回転自在に保持された回転子と、
    前記固定子の溝に巻き付けられ、両端に端子を有するコイルとを備え、
    前記コイルは、三相の各相毎に主コイルと複数の副コイルとを有し、
    複数の前記副コイルは、有効巻数の合計が前記主コイルの有効巻数と同一となるように形成され、
    前記端子によって、前記主コイルと、全ての前記副コイルを直列に接続したものとを並列に接続して定格出力結線とし、
    又は、前記主コイルと前記副コイルの一部を直列に接続した省出力結線とすることが可能な三相かご形誘導電動機。
  2. 請求項1に記載の三相かご形誘導電動機であって、
    前記副コイルは、線径が前記主コイルの線径と同一の同径副コイルと、線径が前記主コイルの線径よりも小径の小径副コイルとを有し、
    前記省出力結線の際に、前記同径副コイルのみ選択可能な三相かご形誘導電動機。
  3. 請求項2に記載の三相かご形誘導電動機であって、
    前記固定子は、固定子の中心から外周側に向けて幅が広くなる形状であり、
    前記副コイルは、第1副コイルから第N副コイルを備え(Nは2以上の整数)、
    前記溝の外周側に前記主コイルが配置され、その内側に第1副コイルから第N副コイルが順に配置され、前記第N副コイルが前記小径副コイルであることを特徴とする三相かご形誘導電動機。
  4. 請求項3に記載の三相かご形誘導電動機であって、
    前記副コイルは、前記固定子の外周側の前記同径副コイルの巻数が前記固定子の中心側の前記同径副コイルよりも多く巻かれていることを特徴とする三相かご形誘導電動機。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の三相かご形誘導電動機であって、
    前記端子は、第1端子板に配置されて固定され、前記第1端子板に着脱可能に装着される複数の第2端子板を有し、
    前記第2端子板は、前記第1端子板に装着した際に定格出力となる定格出力結線が施された定格第2端子板と、前記第1端子板に装着した際に省出力となる省出力結線が施された省出力第2端子板とからなることを特徴とする三相かご形誘導電動機。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の三相かご形誘導電動機を用いたポンプ装置であって、
    前記機器の所望能力が、前記端子の結線を前記定格出力結線とした際に選定図に表される定格Q−H曲線と、前記省出力結線とした際に前記選定図に表される省出力Q−H曲線のうち、前記所望能力以上で最も近い曲線となるように前記端子の結線を選択可能としたことを特徴とするポンプ装置。

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