JP2021056108A - レンズ測定装置、レンズ支持治具、反射防止レンズの製造方法およびレンズユニットの製造方法 - Google Patents

レンズ測定装置、レンズ支持治具、反射防止レンズの製造方法およびレンズユニットの製造方法 Download PDF

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稔 山崎
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Abstract

【課題】レンズ測定装置を提供する。【解決手段】レンズ測定装置の一つの態様は、測定器と、レンズ支持治具と、を備える。測定器は、測定光を照射する照射部と、反射光を検出する検出部と、を備える。レンズ支持治具は、レンズを支持可能な支持部を備える。支持部は、照射部に面する。照射部から照射される測定光の光軸は、支持部のレンズ載置面の法線方向に対し斜めに交わる。ゴースト等の不具合が生じないレンズを効率よく製造できる反射防止レンズの製造方法を提供する。また、ゴースト等の不具合が生じないレンズユニットを効率よく製造できるレンズユニットの製造方法を提供する。【選択図】図6

Description

本発明は、レンズ測定装置、レンズ支持治具、反射防止レンズの製造方法およびレンズユニットの製造方法に関する。
レンズの測定装置としては、例えば特許文献1に開示された技術がある。特許文献1には、レンズ部組の外周縁を基準としてレンズの偏芯量を測定できるレンズ偏芯測定装置が開示される。
特開2005−221471号公報
レンズの反射率が高いことは、撮像装置のゴースト現象の原因のひとつである。ゴースト現象を生じないレンズを製造するために、レンズの中心部および周辺部の反射率を正確に測定することが求められる。レンズの周辺部の反射率測定を行う場合、作業者がレンズを傾けて測定を行う必要がある。したがって、測定角度が安定せず、測定に時間がかかっていた。
本発明は、上記事情に鑑みて、周辺部の反射率を正確かつ迅速に測定できるレンズ測定装置およびレンズ支持治具を提供することを目的の一つとする。また、ゴースト等の不具合が生じないレンズを効率よく製造できる反射防止レンズの製造方法を提供することを目的の一つとする。また、ゴースト等の不具合が生じないレンズユニットを効率よく製造できるレンズユニットの製造方法を提供することを目的の一つとする。
本発明のレンズ測定装置の一つの態様は、測定器と、レンズ支持治具と、を備える。前記測定器は、測定光を照射する照射部と、反射光を検出する検出部と、を備える。前記レンズ支持治具は、レンズを支持可能な支持部を備える。前記支持部は、前記照射部に面する。前記照射部から照射される前記測定光の光軸は、前記支持部のレンズ載置面の法線方向に対し斜めに交わる。
本発明のレンズ支持治具の一つの態様は、中心軸を中心とする筒状の本体部と、前記本体部の軸方向上側に位置しレンズを支持可能な支持部と、前記本体部の軸方向下側に位置する底面と、を備える。前記底面が広がる面と、前記支持部のレンズ載置面の法線方向とは、互いに斜めに交わる。
本発明の反射防止レンズの製造方法の一つの態様は、レンズに反射防止膜を成膜する成膜工程と、上記のレンズ測定装置を用いてレンズの周辺部の反射率を測定する反射率測定工程と、前記反射率測定工程で得られた測定結果が所定の範囲内に含まれない不合格レンズを選別する選別工程と、を含む。
本発明の反射防止レンズの製造方法の一つの態様は、上記のレンズ測定装置を用いてレンズの周辺部の反射率を測定する反射率測定工程と、前記反射率測定工程で得られた測定結果が所定の範囲内に含まれない不合格レンズを選別する選別工程と、前記不合格レンズに反射防止膜を成膜する成膜工程と、を含む。
本発明のレンズユニットの製造方法の一つの態様は、上記のレンズ測定装置を用いてレンズの周辺部の反射率を測定する反射率測定工程と、前記反射率測定工程で得られた測定結果が所定の範囲内に含まれる合格レンズを選別する選別工程と、前記合格レンズと他のレンズとを組み付ける組み付け工程と、を含む。
本発明の一つの態様によれば、周辺部の反射率を正確かつ迅速に測定できる。また、ゴースト等の不具合が生じない反射防止レンズを効率よく製造できる。また、ゴースト等の不具合が生じないレンズユニットを効率よく製造できる。
図1は、本実施形態のレンズ支持治具を示す断面図である。 図2は、本実施形態のレンズ支持治具を中心軸方向から見た図である。 図3は、本実施形態のレンズ測定装置を示す模式図である。 図4は、本実施形態のレンズをレンズ軸方向から見た図である。 図5は、本実施形態のレンズを示す断面図である。 図6は、本実施形態のレンズ測定装置にレンズを載置した状態を示す模式図である。 図7は、本実施形態の反射防止レンズの製造方法の手順を示すフローチャートである。 図8は、本実施形態のレンズユニットの製造方法の手順を示すフローチャートである。
以下、添付の図面を参照しながら、本開示のレンズ測定装置、レンズ支持治具、反射防止レンズの製造方法、およびレンズユニットの製造方法の実施形態について詳細に説明する。但し、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするため、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
以下の説明においては、中心軸Jの軸方向を単に「軸方向」と呼び、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。また、レンズ測定装置1の測定光が照射される照射方向を「下方向」と呼び、下方向の反対の向きを「上方向」と呼び、これらを総称して「上下方向」と呼ぶ。上下方向に対し直交する向きを「水平方向」と呼ぶ。図1、図3および図6のZ軸方向の正の側が上方向に対応し、Z軸方向の負の側が下方向に対応する。水平方向は、図1および図3のXY平面に含まれる方向に対応する。
レンズ測定装置1は、測定器2と、レンズ支持治具3と、を備える。図1に示すように、レンズ支持治具3は、本体部31と、本体部31の上側に位置する支持部4と、本体部の下側に位置する底面32と、を備える。レンズ支持治具3は、上下方向に対して傾く軸方向に延びる筒状である。
本体部31は、中心軸Jを中心とする筒状である。中心軸Jは、上下方向に対して傾き、かつ、水平方向に対し傾く。中心軸Jと水平方向とのなす角αは、0°より大きく、90°より小さい。本実施形態では、中心軸Jと水平方向とのなす角αは、52°であるが、これに限られない。本体部31は、軸方向上側に位置するテーパ部311と、軸方向下側に位置する直軸部312と、を備える。本体部31は、径方向内側に内側面313を備える。内側面313は、中心軸Jを中心として軸方向に延びる。
テーパ部311は、軸方向上側に向かって先細なテーパ形状を有する。すなわち、本体部31は、軸方向上側に向かって先細なテーパ形状を有する。言い換えると、本体部31は、支持部33に向かって先細なテーパ形状を有する。テーパ部311は、軸方向下側に向かって徐々に外径が大きくなる円筒形状を有する。テーパ部311は、径方向内側に内側面313を備える。テーパ部311は、テーパ部311は、軸方向上側において支持部4とつながる。テーパ部311は、軸方向下側において直軸部312とつながる。
直軸部312は、軸方向に沿う外側面を有する。直軸部312は、軸方向に延びる円筒を、水平方向に切断した形状を有する。直軸部312は、径方向内側に内側面313を備える。底面32は、本体部31の下側の面である。底面32は、直軸部312の下側の面である。本実施形態では、底面32は、水平方向に広がる面である。底面32は、図1のXY平面上に広がる。
支持部4は、レンズ載置面40を備え、レンズ5を支持可能である。図2に示すように、支持部4は、中心軸Jを中心とする円形状の外縁41と、ザグリ部42を備える。ザグリ部42は、外縁4の内側の全周にわたって軸方向下側にくぼむ。すなわち、ザグリ部42は、外縁41の内側の全周にわたって後述する照射部21から遠ざかる方向にくぼむ。
外縁41は、軸方向下側にくぼむ切り欠き部43を複数備える。切り欠き部43は、外縁41において周方向に等間隔に位置する。本実施形態のレンズ支持治具3は、2つの切り欠き部43を備える。軸方向に沿って視て、2つの切り欠き部43は、外縁41において180°ごとの等間隔に離れて位置する。レンズ支持治具3は、3つ以上の切り欠き部43を備えてもよい。例えば、8つの切り欠き部43が、外縁41において周方向に等間隔に位置してもよい。レンズ支持治具3が8つの切り欠き部を備える場合、軸方向に沿って視て、8つの切り欠き部43が、外縁41において45°ごとの等間隔に離れて位置する。
図3に示すように、測定器2は、照射部21と、分光器と、検出部22と、ステージ23と、を備える。測定器2は、例えば、顕微分光測定器である。照射部21は、ステージ23上のレンズ5に向かって測定光を照射する。本実施形態においては、照射部21は下側を向き、下側に測定光を照射する。照射部21は、上下方向に延びる円筒状である。照射部21は、例えば、対物レンズである。レンズ5に照射された測定光は、測定器2に向かって反射される。検出部22は、分光器によって分光された反射光を検出し、反射率を測定する。
レンズ支持治具3は、ステージ23上に設置される。底面32は、レンズ支持治具3とステージ23とが接触する複数の点を含む面である。本実施形態では、底面32は、ステージ23と水平方向において面接触する。レンズ支持治具3は、ステージ23上に、固定用治具や粘着テープ等の固定部材によって固定されていてもよい。支持部4は、上下方向に空隙をあけて照射部に面する。支持部4は、照射部21の下側に位置する。支持部4がレンズ5を支持しているとき、照射部21とレンズ5は空隙をあけて上下方向に対向する。
図4および図5に示すように、レンズ5は、レンズ軸Lを中心とする円形状を有する。本実施形態のレンズ5は、樹脂製の凹メニスカスレンズである。レンズ5は、樹脂製に限定されず、例えば、ガラス製であっても良い。レンズ5は、凹メニスカスレンズに限定されず、例えば、凸レンズであってもよい。レンズ5は、凹面51と、凸面52と、治具接触面53と、を備える。凹面51は、レンズ軸方向一方側に位置する。凸面52と治具接触面53は、レンズ軸方向他方側に位置する。凸面52は、レンズ径方向内側に位置する。治具接触面53は、レンズ径方向外側に位置する。
凹面51は、レンズ軸方向他方側に向かってくぼむ凹形状を有する。凸面52は、レンズ軸方向他方側に向かって突出する凸形状を有する。凹面51は、レンズ径方向内側に位置する中央部511と、レンズ径方向外側に位置する周辺部512と、を備える。レンズ軸方向に直交する方向に沿って視て、周辺部512の曲率は、中央部511の曲率よりも大きい。レンズ5は、外側面からレンズ径方向外側に突出する突出部54を1つ備える。突出部54は、例えば、樹脂成型のゲートカットの際に残ったゲートカット端部である。レンズ5は、2つ以上の突出部54を備えていてもよい。
図6に示すように、レンズ5は、支持部4のレンズ載置面40に支持される。レンズ5の治具接触面53は、支持部4に接触して支持される。本実施形態において、レンズ5が支持部4に支持されるとき、レンズ軸Lと中心軸Jとは一致する。
レンズ載置面40は、支持部4とレンズ5とが接触する複数の点を含む面である。照射部21から照射される測定光の光軸Kは、レンズ載置面40の法線方向(軸方向)に対し斜めに交わる。測定光の光軸Kとレンズ載置面40の法線方向とのなす角は、中心軸Jと水平方向とのなす角αと一致する。本実施形態では、測定光の光軸Kとレンズ載置面40の法線方向とのなす角αは、52°である。また、底面32が広がる面と、レンズ載置面40の法線方向とは、互いに斜めに交わる。底面32が広がる面(水平方向に広がる面)とレンズ載置面40の法線方向(軸方向)とのなす角βは、0°より大きく、90°より小さい。これにより、測定時に光軸Kと測定対象のレンズ5とが斜めに交わる状態で保持できる。よって、レンズ5の周辺部512を照射部21に対向させることができるため、周辺部512の反射率を正確かつ迅速に測定できる。また、レンズ5の周辺部512に対して、入射角ゼロ°で測定光を照射させることができる。よって、周辺部512の反射率を正確に測定することができる。角αと角βとは、β=90°―αの関係をなす。本実施形態では、角βは38°であるが、これに限られない。
支持部4は、下側にくぼむ凹部44を備える。言い換えると、凹部44は、照射部21から遠ざかる方向にくぼむ。これにより、凹部44にレンズ5を置くことでレンズ5を固定できる。よって、簡便にレンズ5の固定ができるため、効率よく反射率測定を行うことができる。 凹部44は、軸方向下側にくぼんでもよく、径方向下側にくぼんでもよい。凹部44は、ザグリ部42であってもよい。凹部44は、切り欠き部43であってもよい。
支持部4は、ザグリ部42を備える。これにより、外形状が円形状であるレンズ5を安定してザグリ部42に置くことができる。よって、簡便にレンズ5の固定ができるため、効率よく反射率測定を行うことができる。
外縁41は、切り欠き部43を備える。これにより、レンズ5が突出部54等の突起を有する場合にも、突出部54を切り欠き部43に逃がすことができるため、レンズ5を支持部4に置くことができる。また、突出部54が切り欠き部43に引っかかることにより、レンズの周り止めになる。よって、レンズがより安定して保持された状態で反射率を測定できる。
複数の切り欠き部43は、外縁41において周方向に等間隔に位置する。これにより、突出部54等の突起を基準にレンズ5の周方向における測定位置を把握できる。言い換えれば、突出部54が周方向のどの位置にあるかによって、周方向のどの位置の周辺部512を測定しているかを確認できる。したがって、周方向に等間隔に位置する複数の周辺部512の反射率を測定できる。 例えば、8つの切り欠き部43が周方向に等間隔に位置する場合、全ての切り欠き部43に突出部54が位置するようにレンズ5を回転させながら8回測定を行うことで、周方向に等間隔に位置する8箇所の周辺部512の反射率を測定できる。また、1箇所おきの切り欠き部43に突出部54が位置するようにレンズ5を回転させながら4回測定を行うことで、周方向に等間隔に位置する4箇所の周辺部512の反射率を測定できる。
レンズ支持治具3は、支持部4に向かって先細なテーパ形状を有する。言い換えると、レンズ支持治具3は、軸方向上側に向かって先細なテーパ形状を有する。これにより、作業者がレンズ5を支持部4に配置する際に、作業者とレンズ支持治具3が干渉しにくく、作業を行いやすいため、作業効率を向上できる。また、レンズ支持治具3の重心が下方に位置しやすいため、レンズ支持治具3がより安定して位置し、効率よく測定することができる。
底面32が広がる面と支持部4が広がる面とのなす角αは、45°以上60°以下である。これにより、レンズ5の周辺部51を照射部21に対向させつつ、レンズ5を上下方向に対し傾け過ぎずに安定に支持できる。
図7に示すように、反射防止レンズの製造方法は、第一成膜工程S1と、反射率測定工程S2と、選別工程S3と、第二成膜工程S4と、を含む。第一成膜工程S1は、成形されたレンズに反射防止膜を成膜する工程である。反射防止膜は、例えば、メガネ、カメラ用レンズ、液晶パネルに使われ、反射光を低減させるものである。反射率測定工程S2は、上述の反射率測定装置1を用いてレンズの周辺部512を測定する工程である。反射率測定工程S2は、ステージ23にレンズ支持治具3を設置する工程S2aと、レンズ支持治具3にレンズを置く工程S2bと、測定器2によって反射率を測定する工程S2cと、を含む。工程S2a〜S2cを所定回数繰り返すことによって、複数箇所の周辺部512の反射率を測定してもよい。また、複数回の測定値を平均することにより、反射率の平均値を算出してもよい。上述の反射率測定装置1を用いて周辺部512を測定することにより、周辺部512の反射率を正確かつ迅速に測定できる。
選別工程S3は、測定した複数のレンズのうち、合格レンズと不合格レンズを選別する工程である。合格レンズは、反射率測定工程S2で得られた測定結果が所定の範囲内に含まれるレンズである。不合格レンズは、反射率測定工程S2で得られた測定結果が所定の範囲内に含まれないレンズである。所定の範囲は、例えば、ゴーストが発生する虞の低い閾値を基準に設定される。すなわち、所定の範囲に含まれる合格レンズは、ゴーストが発生する虞が低く、所定の範囲に含まれない不合格レンズは、ゴーストが発生する虞が高い。
第二成膜工程S4は、選別工程S3で選別した不合格レンズに反射防止膜をさらに成膜する工程である。第二成膜工程S4において、作業者は、反射防止膜を成膜する前に、不合格レンズのコーティングを研磨等で剥がしてもよい。これにより、レンズ上により確実に反射防止膜を成膜できる。不合格レンズのうち、成膜が必要な箇所の周辺部512に対して、選択的に反射防止膜を成膜してもよい。
第一成膜工程S1と、反射率測定工程S2と、選別工程S3と、を含む反射防止レンズの製造方法によれば、周辺部512の反射率の測定結果を反映してレンズを選別できるため、ゴースト等の不具合が生じない反射防止レンズを効率よく製造できる。
反射率測定工程S2と、選別工程S3と、第二成膜工程S4と、を含む反射防止レンズの製造方法によれば、反射率が高いレンズに対して選択的に反射防止膜を成膜できるため、ゴースト等の不具合が生じない反射防止レンズを効率よく製造できる。また、反射率測定工程S1において測定した周辺部512の反射率の測定値に応じて、適切に反射防止膜の膜厚量や成膜箇所を調整することができる。
図8に示すように、レンズユニットの製造方法は、反射率測定工程S2と、選別工程S3と、組み付け工程S5と、を含む。組み付け工程S5は、選別工程S3で選別した合格レンズと他のレンズとを組み付ける工程である。組み付け工程S5により、複数のレンズを組み合わせたレンズユニット6を得ることができる。レンズユニット6は、例えば、撮像装置用レンズユニットであり、車載カメラやスマートフォン、アクションカメラ等に用いられる。
反射率測定工程S2と、選別工程S3と、組み付け工程S5と、を含むレンズユニットの製造方法によれば、適切な反射率のレンズを選択的に組み付けてレンズユニットを製造できる。したがって、ゴースト等の不具合が生じないレンズユニットを効率よく製造できる。
その他、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例およびなお書き等で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態によって限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。
1・・・レンズ測定装置、2・・・測定器、21・・・照射部、22・・・検出部、23・・・ステージ、3・・・レンズ支持治具、31・・・本体部、311・・・テーパ部、312・・・直軸部、313・・・内側面、32・・・底面、4・・・支持部、40・・・レンズ載置面、41・・・外縁、42・・・ザグリ部、43・・・切り欠き部、44・・・凹部、5・・・レンズ、51・・・凹面、511・・・中央部、512・・・周辺部、52・・・凸面、53・・・治具接触面、54・・・突出部、J・・・中心軸、K・・・光軸、L・・・レンズ軸、S1・・・第一成膜工程、S2・・・反射率測定工程、S2a・・・ステージにレンズ支持治具を設置する工程、S2b・・・レンズ支持治具にレンズを置く工程、S2c・・・測定器によって反射率を測定する工程、S3・・・選別工程、S4・・・第二成膜工程、S5・・・組み付け工程

Claims (16)

  1. 測定器と、レンズ支持治具と、を備え、
    前記測定器は、測定光を照射する照射部と、反射光を検出する検出部と、を備え、
    前記レンズ支持治具は、レンズを支持可能な支持部を備え、
    前記支持部は、前記照射部に面し、
    前記照射部から照射される前記測定光の光軸は、前記支持部のレンズ載置面の法線方向に対し斜めに交わる、
    レンズ測定装置。
  2. 前記支持部は、前記照射部から遠ざかる方向にくぼむ凹部を備える、
    請求項1に記載のレンズ測定装置。
  3. 前記支持部は、
    円形状の外縁と、
    前記外縁の内側の全周にわたって前記照射部から遠ざかる方向にくぼむザグリ部と、
    を備える、
    請求項1または2に記載のレンズ測定装置。
  4. 前記支持部は、円形状の外縁を備え、
    前記外縁は、軸方向下側にくぼむ切り欠き部を備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のレンズ測定装置。
  5. 複数の前記切り欠き部は、前記外縁において周方向に等間隔に位置する、
    請求項4に記載のレンズ測定装置。
  6. 前記レンズ支持治具は、前記支持部に向かって先細なテーパ形状を有する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のレンズ測定装置。
  7. 中心軸を中心とする筒状の本体部と、前記本体部の軸方向上側に位置しレンズを支持可能な支持部と、前記本体部の軸方向下側に位置する底面と、を備え、
    前記底面が広がる面と、前記支持部のレンズ載置面の法線方向とは、互いに斜めに交わる、
    レンズ支持治具。
  8. 前記支持部は、下側にくぼむ凹部を備える、
    請求項7に記載のレンズ支持治具。
  9. 前記支持部は、
    円形状の外縁と、
    前記外縁の内側の全周にわたって軸方向下側にくぼむザグリ部と、
    を備える、
    請求項7または8に記載のレンズ支持治具。
  10. 前記支持部は、円形状の外縁を備え、
    前記外縁は、軸方向下側にくぼむ切り欠き部を備える、
    請求項7から9のいずれか1項に記載のレンズ支持治具。
  11. 複数の前記切り欠き部は、前記外縁において周方向に等間隔に位置する、
    請求項10に記載のレンズ支持治具。
  12. 前記本体部は、軸方向上側に向かって先細なテーパ形状を有する、
    請求項7から11のいずれか1項に記載のレンズ支持治具。
  13. 前記底面が広がる面と前記支持部のレンズ載置面の法線方向とのなす角は、45°以上60°以下である、
    請求項7から12のいずれか1項に記載のレンズ支持治具。
  14. レンズに反射防止膜を成膜する成膜工程と、
    請求項1から6に記載のレンズ測定装置を用いてレンズの周辺部の反射率を測定する反射率測定工程と、
    前記反射率測定工程で得られた測定結果が所定の範囲内に含まれない不合格レンズを選別する選別工程と、
    を含む、
    反射防止レンズの製造方法。
  15. 請求項1から6に記載のレンズ測定装置を用いてレンズの周辺部の反射率を測定する反射率測定工程と、
    前記反射率測定工程で得られた測定結果が所定の範囲内に含まれない不合格レンズを選別する選別工程と、
    前記不合格レンズに反射防止膜を成膜する成膜工程と、
    を含む、
    反射防止レンズの製造方法。
  16. 請求項1から6に記載のレンズ測定装置を用いてレンズの周辺部の反射率を測定する反射率測定工程と、
    前記反射率測定工程で得られた測定結果が所定の範囲内に含まれる合格レンズを選別する選別工程と、
    前記合格レンズと他のレンズとを組み付ける組み付け工程と、
    を含む、
    レンズユニットの製造方法。

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