JP2021054044A - ヒータアセンブリ、ヘッドモジュール、及びそれらを備えた印刷装置 - Google Patents

ヒータアセンブリ、ヘッドモジュール、及びそれらを備えた印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液体の温度を均一化し、画像品質の低下を抑制することができるヒータアセンブリ提供すること。【解決手段】 ヘッド50に接続されるヒータアセンブリ30は、インク供給口51aに連通して上下方向に延びる流路パイプ131dと、インク供給口52bに連通して上下方向に延びる流路パイプ131aと、ヒータ132とを備える。ヒータ132の加熱面は、熱伝導率が1W/(m・K)以上であって流路パイプ131a,131bの剛性よりも低い剛性を有する熱伝導性グリスを介して接触している。【選択図】図7

Description

本発明は、UVインク等のインクを吐出する印刷装置に用いられるヒータアセンブリに関する。
従来、ヘッドから吐出できる程度の粘度となるように、ヘッドに入る前のインクをヒータで加温するインクジェットプリンタが公知である。例えば、特許文献1には、インクジェットヘッドと、ヘッド外インク加温装置とを備えるインクジェットプリンタが開示されている。
特開2015−168243号公報
特許文献1に記載のインクジェットプリンタにおいて、ヘッド外インク加温装置はチューブ内のインクを温めるための加温ブロックを有している。加温ブロックは、チューブが嵌まる溝が形成されたアルミニウム製のヒータベースと、ヒータベースに取り付けられたヒータとを有している。この場合には、ヒータからの熱は、ヒータベース及びチューブを介してインクに伝わる。ヒータベースとチューブとの間の接触の具合によっては、ヒータベースとチューブとの間で熱の移動が阻害される恐れがある。ヒータベースとチューブとの間で熱の移動が阻害される場合、各ノズルから吐出されるインクの粘度にばらつきが生じ、画像品質の低下を招く恐れがある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、液体の温度を均一化し、画像品質の低下を抑制することができる手段を提供することを目的とする。
本開示に係る液体吐出装置は、第1マニホールド、前記第1マニホールドに連通する第1連通口、第2マニホールド、前記第2マニホールドに連通する第2連通口、が形成されたヘッドに接続されるヒータアセンブリであって、
第1連通口に連通して第1方向に延びる第1パイプと、
第2連通口に連通して前記第1方向に延び、且つ、前記第1方向に直交する第2方向において前記第1パイプと並ぶ第2パイプと、
加熱面を有するヒータとを備え、
前記ヒータの前記加熱面は、前記第1パイプの外周面及び前記第2パイプの外周面の両方に、直接接触している、又は、熱伝導率が1W/(m・K)以上であって前記第1パイプ及び前記第2パイプの剛性よりも低い剛性を有する熱伝導材を介して接触していることを特徴とするヒータアセンブリを備える。
本発明に係るヒータアセンブリにおいて、ヒータと、第1パイプ及び第2パイプとが、直接接触又は熱伝導率が1W/(m・K)以上であって前記第1パイプ及び前記第2パイプの剛性よりも低い剛性を有する熱伝導材を介して、熱的に接触している。そのため、ヒータから発生する熱を効率よく第1パイプ及び第2パイプを流れるインクに伝えることができる。なお、熱伝導剤としては、例えば、熱伝導性グリス、熱伝導性接着剤、熱伝導性フィルム(熱伝導性シート)等が挙げられる。
本発明に係るヒータアセンブリにおいて、前記ヒータは、それぞれ加熱面を有する第1ヒータと第2ヒータとを備えてもよく、
前記第1パイプ及び前記第2パイプは、前記第1ヒータの加熱面及び前記第2ヒータの加熱面の間に挟まれていてもよい。
この場合には、2枚のヒータ(第1ヒータ及び第2ヒータ)が第1パイプ及び第2パイプを挟むように配置されているので、第1パイプ及び第2パイプの外周面全体を温めることができる。これにより、第1パイプ及び第2パイプを流れるインクの温度ムラを低減することができる。
本発明に係るヒータアセンブリは、さらに、前記ヒータの加熱面とは反対側の面に対向する表面を有し、且つ、前記ヒータを前記第1パイプ及び前記第2パイプに対して固定する金属製の固定具を備えてもよい。
この場合には、固定具は金属製の部材であるので、第1パイプ及び第2パイプの間で均熱することができる。これにより、第1パイプ及び第2パイプを流れるインクの温度差を低減できる。また、固定具は金属製の部材であるので、ヒータの熱を逃がす放熱板としても機能する。そのため、ヒータの熱が逃げ場を失ってヒータが過剰に温度上昇してしまうことを抑制することができる。
本発明に係るヒータアセンブリにおいて、さらに、前記金属製の固定具との間に、前記ヒータ、前記第1パイプ及び前記第2パイプを挟んで固定する樹脂製の固定具を備えてもよい。
この場合には、金属製の固定具と樹脂製の固定具を組み合わせているので、固定具全体を金属材料で形成する場合と比べて、固定具の製造コストを安価にすることができる。なお、前記金属製の固定具は、金属製のブロックにより形成され、前記樹脂製の固定具は樹脂製のブロックにより形成されていてもよい。ブロックとは略直方体(又は略立方体)状の、厚い板状の部材を意味している。このように、金属製の固定具が金属ブロックから形成され、樹脂製の固定具が樹脂ブロックから形成されている場合には、例えば、薄い板状の金属部材を板金加工して固定具を製造する場合と比べて、固定具の強度を上げることができる。これにより、第1パイプ、第2パイプ及びヒータを確実に固定することができる。
本発明に係るヒータアセンブリにおいて、前記固定具の前記表面と、前記第1パイプの前記外周面との間の距離は、前記固定具の前記表面と、前記第2パイプの前記外周面との間の距離と等しくてもよい。
この場合には、固定具と、第1パイプ及び第2パイプの外周面との間の距離はほぼ一様になっている。例えば、固定具は、第1、第2パイプの外周面に沿うように曲げ加工することにより形成できる。固定具が第1、第2パイプの外周面に沿うように曲げ加工されていない場合と比べて、第1、第2パイプの間でより効率的に均熱することができるとともに、固定具の、ヒータの熱を逃がす放熱板としての機能を向上させることができる。
本発明に係るヒータアセンブリは、さらに、温度センサを備えてもよく、
前記温度センサは、前記ヒータよりも前記第1方向において前記第1連通口及び前記第2連通口に遠い位置に配置されてもよく、
前記温度センサは、前記第2方向において前記第1連通口と前記第2連通口と間の位置に配置されてもよい。
この場合には、温度センサがヒータよりも第1方向において第1連通口及び第2連通口に近い位置であって、前記第2方向において、前記第1連通口と前記第2連通口と間の位置に配置されている。すなわち、温度センサは、ヒータよりもインクの流れの上流側に配置されている。そのため、温度センサは、ヒータによって加熱される前のインクの温度を検出することができる。
本発明に係るヒータアセンブリにおいて、前記ヒータはカーボンヒータであってもよい。カーボンヒータは曲げ耐性が大きく、柔軟であるため、第1パイプ及び第2パイプの外周面に沿わせるように曲げつつ第1パイプ、第2パイプを覆うことができる。また、カーボンヒータを用いているので、出力ワット数を高く(100W以上)にすることができる。
本発明の別の態様に従えば、本発明に係るヒータアセンブリと、前記ヘッドとを備えるヘッドモジュールが提供される。また、上記ヘッドモジュールを備えた印刷装置が提供される。
本発明に係るヘッドモジュールは、さらに、前記ヒータアセンブリの前記供給口に接続されるダンパ流路を有するダンパユニットを備えてもよい。
この場合には、インクをポンプの圧力を用いて移送する際などに、インク内に生じる圧力の変動を、ダンパ流路によって減衰させることができる。
本発明に係るヘッドモジュールにおいて、前記ヘッドは、前記マニホールド内のインクを加熱する内部ヒータを有してもよく、
前記ヒータアセンブリの前記ヒータの出力ワット数は、前記内部ヒータの出力ワット数よりも大きくてもよい。
この場合には、マニホールド内でインクが冷えることを防止することができる。
プリンタ1を略示する平面図である。 インクジェットヘッド4を略示する平面図である。 (a)はヘッドユニット11の概略図であり、(b)はヘッドユニット11の概略断面図である。 ヘッド50を略示する平面図である。 流路ブロック35の概略図である。 下部コネクタ31及びパッキン31pの概略図である。 (a)はヒータユニット130の概略図であり、(b)固定具133aを取り除いた状態を示す概略図である。 (a)、(b)はダンパユニット200の概略図であり、(c)はダンパユニット200の概略上面図である。 (a)、(b)はダンパチューブ301〜304の概略図である。 (a)はヒータユニット430の概略図であり、(b)は固定具433bを取り外した状態を示す概略図である。
<第1実施形態>
第1実施形態に係るプリンタ1を示す図面に基づいて説明する。図1は、プリンタ1を略示する平面図である。図1において、記録用紙100(記録媒体)の搬送方向はプリンタ1の前後方向に対応する。また記録用紙100の幅方向はプリンタ1の左右方向に対応する。また前後方向及び左右方向と直交する方向、即ち図1の紙面垂直方向はプリンタ1の上下方向に対応する。
<プリンタ1の構成>
図1に示すように、プリンタ1は主に、筐体2内に収容されたプラテン3、四つのインクジェットヘッド4、二つの搬送ローラ5、6、及びコントローラ7を備える。
プラテン3の上面には、記録用紙100が載置される。四つのインクジェットヘッド4は、プラテン3の上方において、搬送方向に並んでいる。各インクジェットヘッド4は、いわゆるラインタイプのヘッドである。インクジェットヘッド4には、図示しないインクタンクからインクが供給される。四つのインクジェットヘッド4には、それぞれ異なる色のインクが供給される。なお、本実施形態においては、インクとして、UV光を照射することにより硬化するUVインクが用いられる。UVインクは、通常の水性インク等と比べて粘度が高く、常温ではインクジェットヘッド4から吐出することができない。そこで後述のようにインクジェットヘッド4に設けられたヒータアセンブリ30(図3(a)、(b)参照)を用いて、UVインクを45℃程度まで昇温している。
図1に示すように、二つの搬送ローラ5、6は、プラテン3に対して後方と前方にそれぞれ配置されている。二つの搬送ローラ5、6は、図示しないモータによってそれぞれ駆動され、プラテン3上の記録用紙100を前方へ搬送する。
コントローラ7は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。なおコントローラ7はCPU(Central Processing Unit)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を備えてもよい。コントローラ7は、PC等の外部装置9とデータ通信可能に接続されており、外部装置9から送られた印刷データに基づいて、プリンタ1の各部を制御する。
図2は、インクジェットヘッド4を略示する平面図である。図2に示すように、インクジェットヘッド4は複数のヘッドユニット11を備える。複数のヘッドユニット11は千鳥状に保持板10に取り付けられている。ヘッドユニット11は左右方向に並んだ複数のノズル56を有する。なお図2は略図であり、図2のノズルの列数と図4のノズルの列数とは異なる。
コントローラ7は、搬送ローラ5、6を駆動するモータM(図1参照)を制御して、二つの搬送ローラ5、6に記録用紙100を搬送方向に搬送させる。また、コントローラ7は、四つのインクジェットヘッド4を制御し、ノズル30dから記録用紙100に向けてインクを吐出させる。これにより、記録用紙100に画像が印刷される。
<ヘッドユニット11の構成>
図3(a)、(b)に示されるように、ヘッドユニット11は、フレーム部材20と、ヒータアセンブリ30と、リジッド基板41と、FPC43と、内部ヒータユニット44と、ヘッド50とを備える。ヘッド50は、後述のようにアクチュエータ51と、流路部材55とを備える。
<フレーム部材20>
フレーム部材20は、上下方向に重ねて配置されたアライメントフレーム21と、バックエンドフレーム22と、フロントエンドフレーム23とを有する。アライメントフレーム21はSUS製の板状部材であり、平面視で略矩形の形状を有している。アライメントフレーム21の左右方向の両端部分にはネジ止用の切り欠きが形成されている。アライメントフレーム21は、保持板10にネジ止めされることにより保持板10に固定される。アライメントフレーム21の下側には、バックエンドフレーム22が配置され、さらにその下側にはフロントエンドフレーム23が配置されている。バックエンドフレーム22は、樹脂製の枠部材である。フロントエンドフレーム23は、SUS製の枠部材である。
アライメントフレーム21の右側端部には、上下方向に延びる4つの流路21aが形成されている(図3(b)参照)。同様に、バックエンドフレーム22の右側端部には、4つの流路21aと連通して上下方向に延びる4つの流路22aが形成されている(図3(b)参照)。なお、図3(b)においては4つの流路21aのうちの1つと、4つの流路22aのうちの1つだけが図示されている。しかしながら後述のように、ヘッド50に2つのインク流入口51a、51b及び2つのインク流出口52a、52b(図4参照)が設けられていることに対応して、アライメントフレーム21及びバックエンドフレーム22には、それぞれ4つの流路21a、22aが形成されている。
アライメントフレーム21の流路21aの左側には、開口21hが形成され、バックエンドフレーム22の流路22aの左側には、開口22hが形成されている。同様に、フロントエンドフレーム23には、開口23hが形成されている。
<ヘッド50>
図3(b)に示されるように、開口22hの内側には内部ヒータユニット44が配置されており、開口23hの内側にはヘッド50が配置されている。図4に示されるように、ヘッド50は、アクチュエータ51と流路部材55とを有している。流路部材55は、2つの共通流路58a、58b、複数の圧力室57、複数のノズル56、及びこれらを連通する複数の流路が形成された複数のプレートを含む。図示を省略するが、複数のプレートの最上層には、圧力室57を覆う振動板が配置され、複数のプレートの最下層には、ノズル56が形成されたノズルプレートが配置されている。
図4に示されるように、複数のノズル56及び複数の圧力室57は、それぞれ、8列のノズル列及び8列の圧力室列を形成している。各ノズル列、圧力室列は左右方向に延びており、8列のノズル列及び8列の圧力室列は、いずれも前後方向に並んでいる。前後方向に並ぶ2つのノズル列において、ノズル56の左右方向の位置は互いにずれている。同様に、前後方向に並ぶ2つの圧力室列において、圧力室57の左右方向の位置は互いにずれている。
図4に示されるように、後方から1列目から4列目までの圧力室列を構成する圧力室57は共通流路58aに連通している。後方から5列目から8列目までの圧力室列を構成する圧力室57は共通流路58bに連通している。共通流路58aは、流路部材55の右端部に位置するインク流入口51aから左方に延び、流路部材55の左端部でUターンし、右方に延びてインク流出口52aに連通する。共通流路58bは、流路部材55の右端部に位置するインク流入口51bから左方に延び、流路部材55の左端部でUターンし、右方に延びてインク流出口52bに連通する。
アクチュエータ51は、複数の圧力室57に対応して圧力室57と重なる位置に配置された複数の個別電極52と、圧電層53と、圧電層53を挟んで個別電極52の反対側(圧電層53の下方)に配置された不図示の共通電極を有している。なお、アクチュエータ51の上面には、複数の個別電極52及び共通電極と電気的に接続された不図示の配線部材(COF)が配置されている。配線部材(COF)に設けられたドライバICは、FPC43、リジッド基板41等を介してコントローラ7に接続される。コントローラ7は、ドライバICを制御して、共通電極に対して常にグランド電位を付与し、個別電極52に対してグランド電位と駆動電位とを選択的に付与する。
インクタンクからインク供給口51aに供給されたインクは共通通路58a、58bを通って圧力室56に至る。コントローラ7は不図示の共通電極と個別電極52の間に駆動電圧を印加し、圧電層53を駆動させて、振動板を振動させる。振動板の振動によって、圧力室57内の圧力が正圧となって、ノズル56からインクが吐出され、また圧力室57内の圧力が負圧となって、共通通路58a、58bから圧力室56にインクが供給される。圧力室57に供給されなかったインクは、共通流路58a、58bを通ってインク排出口52a、52bに至る。インク排出口52a、52bから排出されたインクはインクタンクに戻り、再びインク供給口51a、51bに供給される。
<内部ヒータユニット44>
図3(b)に示されるように、開口22hの内側には内部ヒータユニット44が配置されている。内部ヒータユニット44は金属製の伝熱部材44a(図4参照)と、伝熱部材の上面に貼り付けられた不図示のフィルムヒータを有している。内部ヒータユニット44は、後述のヒータアセンブリ30によって予め昇温されたインクが、冷めないように保温する機能を有している。内部ヒータユニット44が積極的にインクを昇温しているわけではないので、後述のヒータアセンブリ30のヒータ33の出力ワット数(約100W)と比べて、内部ヒータユニット44のフィルムヒータの出力ワット数(約8W)は小さい。図4に示されるように、伝熱部材44aは、平面視で略矩形の形状を有する平板状の基部44bと、基部44bの周縁部分において下方に突出する環状の凸部44cとを有している。つまり、伝熱部材44aは、上面に底がある薄い箱のような形状を有しており、伝熱部材44aの下面側には、基部44bと凸部44cとに取り囲まれた凹部が形成されている。
図4に示されるように、伝熱部材44aの凸部44cは、アクチュエータ51の上面のうち複数の個別電極52を取り囲む周縁部と、不図示のCOFを介して当接する。なお、凸部44cは、アクチュエータ51の複数の個別電極52が配列された部分とは当接しない。そのため、伝熱部材44aは、アクチュエータ51の圧電変形を阻害しないため、インクの吐出を阻害する等の悪影響を及ぼさない。
<ヒータアセンブリ30>
図3(a)、(b)に示されるように、アライメントフレーム21の右側端部の上方には、ヒータアセンブリ30が配置されている。ヒータアセンブリ30は、下部コネクタ31と、上部コネクタ32と、フィルム状のヒータ33と、温度センサ34と、流路ブロック35とを備える。流路ブロック35はアルミニウム製のブロックであり、図5に示されるように、流路ブロック35の内部には、上下方向に延びる4つの流路36〜39が形成されている。本実施形態において、流路36と流路39の、上下方向に直交する直交面(水平面)の断面は同じ形状であり、流路37と流路38の、上下方向に直交する直交面(水平面)の断面は同じ形状である。以下、流路36と流路37の形状について説明する。
図5に示されるように、流路37には、左右方向において内側に突出する2つのリブ37a、37bが形成されている。リブ37aとリブ37bは上下方向に延びている。リブ37aとリブ37bの前後方向における位置は同じである。つまり、リブ37aとリブ37bは左右方向において対向している。流路37の前端からリブ37aまでの距離L1と、流路37の後端からリブ37aまでの距離L2と、リブ37aとリブ37bとの左右方向の距離L3は全て等しい(L1=L2=L3)。また、リブ37aとリブ37bの前後方向の幅も、距離L1〜L3と同じである。
図5に示されるように、流路36には、左右方向において内側に突出する6つのリブ36a〜36fが形成されている。リブ36a〜36fは上下方向に延びている。リブ36aとリブ36bの前後方向における位置は同じである。同様に、リブ36cとリブ36d、リブ36eとリブ36fの前後方向における位置もそれぞれ同じである。リブ36a〜リブ37fの前後方向の幅は全て同じである。また、流路37と同様に、流路36の前端からリブ36aまでの距離と、流路36の後端からリブ36eまでの距離と、前後方向に隣り合う2つのリブの間の距離と、左右方向に向かい合う2つのリブの間の距離はいずれも等しい。
図3(b)に示されるように、流路ブロック35の右側面及び左側面には、それぞれ、フィルム状のヒータ33が貼り付けられている。本実施形態においては、ヒータ33はカーボンヒータであり、その出力ワット数は約100Wである。ヒータ33と流路ブロック35との間には、熱伝導性グリスが塗布されている。なお、図3(a)及び図5においては省略されているが、流路ブロック35との間でヒータ33を挟むように、アルミニウム製の押え板33bが設けられている(図3(b)参照)。押え板33bを流路ブロック35にネジ止めなどで固定することにより、ヒータ33は流路ブロック35に熱的に接触した状態で固定される。
図3(a)、図3(b)、図5に示されるように、ヒータ33の上方には、温度センサ34が配置されている。本実施形態においては、温度センサ34はサーミスタである。温度センサ34は、前後方向において流路ブロック35の略中央に配置されており、流路37、38と左右方向において重なっている。なお、図3(b)に示されるように、温度センサ34は左右方向において押え板33bと重なる位置に配置されている。
図3(a)、(b)に示されるように、流路ブロック35の下方には下部コネクタ31が配置されている。下部コネクタ31はアライメントフレーム21にネジ止めされている。図6に示されるように、下部コネクタ31の内部には、4つの流路31a〜31dが形成されている。下部コネクタ31の上面には、ゴム製のパッキン31pが配置されている。パッキン31pの、流路31aと重なる部分には矩形状の開口が設けられている。4つの流路31a〜31dはそれぞれ、パッキン31pの開口を通して、流路ブロック35に形成された4つの流路36〜39と連通している。パッキン31pは、流路ブロック35と下部コネクタ31との間で、インクが漏れないようにシールするシール部材として機能している。また、4つの流路31a〜31dはそれぞれ、アライメントフレーム21に形成された4つの流路21aと連通している。本実施形態において、流路36は流路31a、流路21aの1つ、流路22aの1つを介してインク流入口51bに連通する。流路37は流路31b、流路21aの1つ、流路22aの1つを介してインク流出口52bに連通する。流路38は流路31c、流路21aの1つ、流路22aの1つを介してインク流出52aに連通する。流路39は流路31d、流路21aの1つ、流路22aの1つを介してインク流出口51aに連通する。なお、図示は省略されているが、下部コネクタ31とアライメントフレーム21との間にも、パッキン31pと同様のシール部材が設けられている。
図3(a)、(b)に示されるように、流路ブロック35の上方には上部コネクタ32が配置されている。上部コネクタ32は流路ブロック35にネジ止めされている。上部コネクタ32は4つのチューブコネクタ32a〜32dを有している。4つのチューブコネクタ32a〜32dの内部の流路は、それぞれ、流路ブロック35に形成された4つの流路36〜39と連通している。本実施形態においては、チューブコネクタ32aの内部の流路は流路36に連通し、チューブコネクタ32bの内部の流路は流路37に連通し、チューブコネクタ32cの内部の流路は流路38に連通し、チューブコネクタ32dの内部の流路は流路39に連通している。なお、図示は省略されているが、上部コネクタ32と流路ブロック35との間にも、パッキン31pと同様のシール部材が設けられている。4つのチューブコネクタには、それぞれインクタンクと繋がるチューブが接続される。これにより、インクタンクから、ヒータアセンブリ30及びフレーム部材20の内部に形成された流路を通ってヘッド50に至り、ヘッド50からフレーム部材20及びヒータアセンブリ30の内部に形成された流路を通ってインクタンクに戻るインクの循環流路が形成される。
<第1実施形態の作用効果>
ヒータアセンブリ30の流路ブロック35は、アルミニウムで形成されているので、熱伝導性がよい。流路ブロック35の内部には流路36〜39が形成されているので、流路36〜39を流れるインクは、流路ブロック35に接触している。流路ブロック35にはヒータ33が取り付けられており、ヒータ33と流路ブロック35とは熱伝導性グリスを介して熱的に接触している。ヒータ33と流路ブロック35の内部を流れるインクとの間には、アルミニウム製の流路ブロック35と熱伝導性グリスしかないため、ヒータ33から発生する熱を効率よくインクに伝えることができる。なお、ヒータ33と流路ブロック35とは、必ずしも熱伝導性グリスを介して熱的に接触していなくてもよく、例えば、熱伝導性接着剤、熱伝導性フィルム(熱伝導性シート)等を介して接触していてもよい。あるいは、ヒータ33と流路ブロック35とが直接接触していてもよい。いずれの場合であっても、流路ブロック35と、ヒータ33とが熱的に接触しているので、ヒータ33から発生する熱を効率よく流路ブロック35の内部を流れるインクに伝えることができる。
上述のように、流路36〜39には、リブ36a等のリブが形成されている。これにより、リブが形成されていない場合と比べて、流路36〜39の表面積を大きくすることができる。これにより、流路36〜39を流れるインクとの接触面積を増やすことができるため、ヒータ33から発生する熱を効率よくインクに伝えることができる。なお、上記実施形態においては、流路36〜39にはそれぞれ2以上のリブが形成されている。そのため、流路36〜39にそれぞれ1つのリブが形成されている場合と比べても、流路36〜39の表面積を大きくすることができる。これにより、流路36〜39を流れるインクとの接触面積を増やすことができるため、ヒータ33から発生する熱を効率よくインクに伝えることができる。
本実施形態において、流路37、38はインクタンクに戻るインクの流路であるのに対して、流路36、39はインクタンクから供給されるインクが通る流路である。上述のように、流路36〜39は上下方向に延びている(図5参照)。流路36、39には、流路37、38よりも多くのリブが形成されているので、流路36、39の表面積は、流路37、38の表面積よりも大きい。言い換えると、流路36,39の、上下方向に直交する直交面(水平面)の断面における流路36,39の外周の長さは、流路37,38の、上下方向に直交する直交面(水平面)の断面における流路37,38の外周の長さよりも長い。これにより、流路36、39を流れるインクとの接触面積を、流路37、38を流れるインクとの接触面積よりも大きくすることができるため、ヒータ33から発生する熱をインクタンクから供給されるインク(すなわち、ヘッド50に入る前のインク)に効率よく伝えることができる。
本実施形態の流路ブロック35は、アルミニウムの押し出し成形の手法を用いて製造することができる。これにより、例えば流路37のようなH形の断面形状を有する流路を形成する場合において、流路37の前端からリブ37aまでの距離L1、流路37の後端からリブ37aまでの距離L2、リブ37aとリブ37bとの左右方向の距離L3等を1mm程度まで小さくすることが可能である。これにより流路の断面積を小さくすることができるため、インクを効率よく温めることができる。また、流路ブロック35を押し出し成形の手法で製造する場合には、流路ブロック35を継ぎ目のない1つの部材として製造することができる。これにより、継ぎ目にインク内の気泡等が引っかかる恐れがない。また、流路ブロック35を押し出し成形の手法で製造する場合には、流路36〜39の断面が、流路36〜39が延びる方向(上下方向)において一様になる。これにより、流路36〜39を流れるインクに気泡等が含まれていたとしても、流路36〜39の内部で引っかかる恐れがない。
上記実施形態において、流路37のようなH形の断面形状を有する流路の、流路37の前端からリブ37aまでの距離L1、流路37の後端からリブ37aまでの距離L2、リブ37aとリブ37bとの左右方向の距離L3は全て同じである。このように、流路の幅(左右方向の幅と前後方向の幅)がいずれも同じになっているので流路を流れるインクの流速に偏りが生じることを抑制することができる。
なお、流路ブロック35の流路36〜39において、ヒータ33の熱を効率よく流路36〜39内のインクに伝えるという観点からは、流路36〜39の、上下方向に直交する直交面(水平面)の断面積をできるだけ小さくすることが望ましい。しかしながら、流路36〜39の、上下方向に直交する直交面(水平面)の断面積を小さくしすぎると、流路抵抗が大きくなり、必要なインクの流量を確保することが困難になる。発明者らの検討によれば、流路抵抗を抑えつつ、インクに十分な熱量を伝えるためには、流路が延びる方向に直交する直交面における断面の、最も幅狭になる部分の長さを1.5mm程度にすることが望ましい。例えば流路37に関していえば、距離L1〜L3及びリブ37aとリブ37bの前後方向の幅を1.5mmとすることができる。この場合には、流路37の断面は、一辺1.5mmの正方形を組み合わせた形状になる。流路36、38、39についても同様に、流路が延びる方向に直交する直交面における断面を、一辺1.5mmの正方形を組み合わせた形状にすることにより、流路抵抗を抑えつつインクに十分な熱量を伝えることができる。
上記実施形態において、流路ブロック35の右側面及び左側面には、それぞれ、フィルム状のヒータ33が貼り付けられている。このように、流路ブロック35の互いに対向する2つの面にヒータ33が設けられていることにより、ヒータ33が1つだけ設けられている場合と比べて、効率よくインクを温めることができる。
上記実施形態において、温度センサ34は、ヒータ33の上方であって、且つ、左右方向において流路ブロック35の略中央(流路37、38と重なる位置)に配置されている。本実施形態においては、流路37、38は、インクタンクから流れ込むインクが流れる流路であり、且つ、温度センサ34がヒータ33よりもインクの流れの上流側に配置されている。そのため、温度センサ34は、ヒータ33によって加熱される前のインクの温度を検出することができる。また、上記実施形態においては、温度センサ34は左右方向において押え板33bと重なる位置に配置されている。アルミニウム製の押さえ板33bは放熱板として機能している。仮に、押さえ板33bが無いとすると、ヒータ33の熱が逃げ場を失って籠もることが考えられ、温度センサ34は実際のインクの温度よりも高い温度を検出する可能性がある。本実施形態においては、押さえ板33bが設けられて放熱板として機能しているので、押さえ板33bが無い場合と比べて、インクの温度をより精確に検出することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。第1実施形態と共通する構成については、同じ参照符号を使用して、詳細な説明を省略する。
第2実施形態にかかるヒータアセンブリは、流路ブロック35及びヒータ33に代えて、図7(a)、(b)に示すヒータユニット130を有する。ヒータユニット130は、金属製の4つの流路パイプ131a〜131dと、4つの流路パイプ131a〜131dの外周面を覆う2枚のシート状のヒータ132と、4つの流路パイプ131a〜131d及びヒータ132を左右方向に挟む1組の固定具133a、133bと、固定具133aに設けられた温度センサ34を備える。なお、図示を省略するが、4つの流路パイプ131a〜131dの上端はそれぞれ、上部コネクタ32のチューブコネクタ32aの内部の流路に接続され、4つの流路パイプ131a〜131dの下端はそれぞれ、下部コネクタ31の内部の4つの流路31a〜31dに接続される。本実施形態においては、流路パイプ131aが流路31aを介してインク流入口51bに連通し、流路パイプ131bが流路31bを介してインク流出口52bに連通し、流路パイプ131cが流路31cを介してインク流出口52aに連通し、流路パイプ131dが流路31dを介してインク流入口51aに連通する。
ヒータ132はカーボンヒータであり、熱源としてカーボンシートを有している。カーボンヒータは曲げ耐性が大きく、柔軟であるため、流路パイプ131a〜131dの外周面に沿わせるように曲げつつ流路パイプ131a〜131dを覆うことができる。なお、流路パイプ131a〜131dとヒータ132との間に空隙が生じないように、流路パイプ131a〜131dとヒータ132との間に熱伝導性グリスを塗布している。固定具133a、133bは、4つの流路パイプ131a〜131dの外周面に沿うように曲げ加工された金属製の部材である。例えば、アルミニウムにより形成することができる。ヒータ132を4つの流路パイプ131a〜131dの外周面に沿わせるようにした状態で、左右方向両側から固定具133a、133bで挟むことにより、ヒータ132を流路パイプ131a〜131dの外周面に接触させた状態で固定する。なお、図7(b)においては、固定具133aを取り除いた状態が図示されており、2枚のヒータ132のうち1枚だけが図示されているが、固定具133bと流路パイプ131a〜131dとの間にも、ヒータ132が配置されている。
温度センサ34は、ヒータ132の上方であって、且つ、左右方向において固定具133aの略中央(流路パイプ131bと流路パイプ131cとの左右方向の間の位置)に配置されている。本実施形態においては、流路パイプ131b、131cは、インクタンクから流れ込むインクが流れる流路であり、且つ、温度センサ34がヒータ132よりもインクの流れの上流側に配置されている。そのため、温度センサ34は、ヒータ132によって加熱される前のインクの温度を検出することができる。また後述のように、固定具133a、133bが、流路パイプ131a〜131dの間で均熱する均熱部材として機能するとともに、ヒータ132の熱を逃がす放熱板としても機能する。温度センサ34は左右方向において、均熱及び放熱の機能を有する固定具133a、133bと重なる位置に配置されているので、インクの温度を精確に検出することができる。
<第2実施形態の作用効果>
流路パイプ131a〜131dは金属製のパイプであり、その外周面にヒータ132が配置されている。ヒータ132は流路パイプ131a〜131dの外周面に沿うように曲げられるとともに、流路パイプ131a〜131dとヒータ132との間に空隙が生じないように、流路パイプ131a〜131dとヒータ132との間に熱伝導性グリスが塗布されている。ヒータ132と流路パイプ131a〜131dを流れるインクとの間には、金属製の流路パイプ131a〜131dと熱伝導性グリスしかないため、ヒータ132から発生する熱を効率よくインクに伝えることができる。なお、ヒータ132と流路パイプ131a〜131dとは、必ずしも熱伝導性グリスを介して熱的に接触していなくてもよく、例えば、熱伝導性接着剤、熱伝導性フィルム(熱伝導性シート)等を介して接触していてもよい。あるいは、ヒータ132と流路パイプ131a〜131dとが直接接触していてもよい。いずれの場合であっても、流路パイプ131a〜131dと、ヒータ132とが熱的に接触しているので、ヒータ132から発生する熱を効率よく流路ブロック35の内部を流れるインクに伝えることができる。なお、ヒータ132と流路パイプ131a〜131dとの間に、熱伝導性グリス、熱伝導性接着剤、熱伝導性フィルム(熱伝導性シート)等の熱伝導剤を挟む場合、熱伝導率が1W/(m・K)以上であって、且つ、流路パイプ131〜131dよりも柔らかい(剛性が低い)熱伝導剤が用いられる。
2枚のヒータ132が左右方向の両側から流路パイプ131a〜131dを挟むように配置されているので、流路パイプ131a〜131dの外周面全体を温めることができるため、流路パイプ131a〜131dを流れるインクの温度ムラを低減することができる。なお、本実施形態において、ヒータ132はカーボンヒータを用いているので、出力ワット数を高く(100W以上)にすることができる。また、カーボンヒータは曲げ耐性が大きく、柔軟であるため、流路パイプ131a〜131dの外周面に沿わせるように曲げつつ流路パイプ131a〜131dを覆うことができる。
ヒータ132を4つの流路パイプ131a〜131dの外周面に沿わせるようにした状態で、左右方向両側から固定具133a、133bで挟んでいるので、ヒータ132を流路パイプ131a〜131dの外周面に接触させた状態で固定することができる。また、固定具133a、133bは金属製の部材であるので、流路パイプ131a〜131dの間で均熱することができる。これにより、流路パイプ131a〜131dを流れるインクの温度差を低減できる。また、固定具133a、133bは金属製の部材であるので、ヒータ132の熱を逃がす放熱板としても機能する。そのため、ヒータ132の熱が逃げ場を失ってヒータ132が過剰に温度上昇してしまうことを抑制することができる。本実施形態では、温度センサ34が左右方向において、均熱及び放熱の機能を有する固定具133a、133bと重なる位置に配置されているので、インクの温度を精確に検出することができる。
固定具133a、133bは、4つの流路パイプ131a〜131dの外周面に沿うように曲げ加工されている。そのため、固定具133a、133bと、流路パイプ131a〜131dの外周面との間の距離はほぼ一様になっている。そのため、固定具133a、133bは、4つの流路パイプ131a〜131dの外周面に沿うように曲げ加工されていない場合と比べて、流路パイプ131a〜131dの間でより効率的に均熱することができるとともに、ヒータ132の熱を逃がす放熱板としての機能を向上させることができる。
温度センサ34は、ヒータ132の上方であって、且つ、左右方向において固定具133aの略中央(流路パイプ131bと流路パイプ131cの間)に配置されている。本実施形態においては、流路パイプ131bと流路パイプ131cは、インクタンクから流れ込むインクが流れる流路であり、且つ、温度センサ34がヒータ132よりもインクの流れの上流側に配置されている。そのため、温度センサ34は、ヒータ33によって加熱される前のインクの温度を検出することができる。また、温度センサ34は固定具133aの上に配置されている。アルミニウム製の固定具133aは、上述のように放熱板として機能している。仮に、固定具133aが無いとすると、ヒータ132の熱が逃げ場を失って籠もることが考えられ、温度センサ34は実際のインクの温度よりも高い温度を検出する可能性がある。本実施形態においては、固定具133aが設けられて放熱板として機能しているので、固定具133aが無い場合と比べて、インクの温度をより精確に検出することができる。
<変更形態>
第1、第2実施形態の変更形態について説明する。以下の説明においては、第1実施形態の変更形態を例に挙げているが、第2実施形態に対しても同様に適用しうることは言うまでもない。
図8(a),(b)に示すように、ヒータアセンブリ30の上方にダンパユニット200を設けることができる。ダンパユニット200は略直方体の形状を有しており、上面及び下面を除く4つの側面にはフィルム201が貼られている。図8(c)に示されるように、ダンパユニット200は4つの内部流路206〜209に分割されている。4つの内部流路206〜209の一端は、不図示のチューブを介して不図示のインクタンクに接続されている。4つ内部流路206〜209の他端はそれぞれ、ヒータアセンブリ30の流路ブロック35の4つの流路36〜39に連通している。本実施形態においては、内部流路206が流路36に連通し、内部流路207が流路37に連通し、内部流路208が流路38に連通し、内部流路208が流路38に連通している。4つの内部流路206〜209はそれぞれ、略直方体の形状を有しており、各内部流路206〜209の側面の少なくとも一部は、フィルム201により形成されている。
インクタンクとダンパユニット200との間には、不図示のポンプが設けられており、ポンプで発生する圧力によって、インクタンク内のインクがダンパユニット200に送られる。ポンプで発生する圧力は常に一定ではなく、脈を打つように時間的に小刻みに変動する。上述のように、ダンパユニット200の各内部流路206〜209の側面の少なくとも一部が、フィルム201により形成されているので、各内部流路206〜209を通るインクの圧力変動を減衰させることができる。
なお、ダンパユニット200に代えて、図9(a),(b)に示されるダンパチューブ301〜304を用いることもできる。ダンパチューブ301〜304は、ゴムなどの弾性材料で形成されたチューブであり、4つのダンパチューブ301〜304の一端は、不図示のチューブを介して不図示のインクタンクに接続されている。ダンパチューブ301〜304の他端はそれぞれ、ヒータアセンブリ30の流路ブロック35の4つの流路36〜39に連通している。本実施形態においては、ダンパチューブ301が流路36に連通し、ダンパチューブ302が流路37に連通し、ダンパチューブ303が流路38に連通し、ダンパチューブ304が流路39に連通している。ダンパチューブ301〜304は、ゴムなどの弾性材料で形成されているので、ダンパチューブ301〜304を通るインクの圧力変動を吸収することができる。
次に、本発明の第2実施形態の変更形態について、図10(a)、(b)を参照しつつ説明する。なお、第2実施形態と共通する構成については、同じ参照符号を使用して、詳細な説明を省略する。
図10(a)、(b)に示されるように、本変更形態にかかるヒータアセンブリは、ヒータユニット430を有する。ヒータユニット430は、金属製の4つの流路パイプ131a〜131dと、4つの流路パイプ131a〜131dの外周面を覆うシートヒータ132と、4つの流路パイプ131a〜131d及びヒータ132を左右方向に挟む1組の固定具433a、433bと、ヒータ132と固定具433a、433bとの間に配置された熱伝導シート434とを備える。なお、図10(a)、(b)においては図示されていないが、固定具433aと熱伝導シート434との間には、第2実施形態と同様に温度センサ34が設けられている。また、第2実施形態とは異なり、2枚のヒータ132で4つの流路パイプ131a〜131dを挟むのではなく、本変更形態では、1枚のヒータ132で4つの流路パイプ131a〜131dを挟んでいる。
固定具433aはアルミニウム製のブロックにより形成されており、略直方体の形状を有している。固定具433aの右面には、上下方向に延在する4本の溝が形成されている。各溝の断面は略半円形状であり、4本の溝にはそれぞれ流路パイプ131a〜131dが配置されている。固定具433bはPOM(ポリオキシメチレン)製の樹脂のブロックにより形成されており、略直方体の形状を有している。固定具433bの左面にも、上下方向に延在する4本の溝が形成されている。固定具433aの右面に形成された溝と同様に、4本の溝の各断面は略半円形状である。図10(b)に示されるように、固定具433bは固定具433aにネジ止めされる。これにより、固定具433aの右面に形成された4本の溝と、固定具433bの左面に形成された4本の溝との間に、4つの流路パイプ131a〜131dが固定される。
本変更形態において、固定具433aはアルミニウム製のブロックにより形成されているので、ヒータ132からの熱を均熱することができ、4つの流路パイプ131a〜131dに対して均等に熱を伝えることができる。さらに、上述の固定具133a、133bと同様に、放熱板としての機能を果たすこともできる。また、固定具433bはPOM製の樹脂ブロックにより形成されているため、アルミニウム製のブロックと比べて安価に製造することができ、製造コストを抑えることができる。このように、固定具433aをアルミニウム製のブロックにより形成し、固定具433bはPOM製の樹脂ブロックにより形成しているため、ヒータ132からの熱を均熱し、放熱するという機能を奏することができるとともに、製造コストを抑えることができる。
本変更形態において、固定具433aは、アルミニウム製のブロックに4つの溝を設けることによって作製され、固定具433bは、POM製の樹脂ブロックに同様の加工をすることにより作製されている。いずれもブロック状の材料から切り出し加工等により形成されているため、上記第2実施形態の固定具133a、133bのように、板状の部材を板金加工する場合と比べて、強度を上げることができる。そのため、ヒータ132を流路パイプ131a〜131dのまわりに固定する際に、固定具433a,433bが撓むおそれがなく、確実にヒータ132及び流路パイプ131a〜131dを固定することができる。
上記第1実施形態において、ヒータアセンブリ30の流路ブロック35は、略直方体の形状を有しているが、本発明はそのような形状に限定されず、適宜の形状に変更しうる。上記第2実施形態の変更形態における固定具433a,433bについても同様である。また、上記第1実施形態においては、2つのヒータ33が設けられ、第2実施形態においては2つのヒータ132が設けられていた。しかしながら、ヒータ33、ヒータ132はそれぞれ3つ以上設けられていてもよく、1つであってもよい。
上記第1、第2実施形態において、流路ブロック35及び流路パイプ131a〜131dはいずれもアルミニウムにより形成されている。上記第2実施形態の変更形態における固定具433aもアルミニウム製のブロックにより形成されている。アルミニウムは熱伝導率が高く、押し出し成形などによって容易に加工できる。しかしながら、本発明はこのような態様には限られず、アルミニウム以外の金属材料を用いて流路ブロック35、流路パイプ131a〜131d、固定具433a等を形成することができる。また、上記第2実施形態の変更形態における固定具433bは、POM製の樹脂ブロックにより形成されていたが、本発明はこのような態様には限られず、適宜の樹脂製のブロックにより形成することができる。
上記実施形態においては、UVインクを例に挙げて説明していたが、本発明はUVインク以外のインク(例えば、水性インク等)を吐出するプリンタにも適用しうる。上記実施形態においては、ヒータ33及びヒータ132はカーボンヒータであったが、本発明は必ずしもそのような態様には限られない。ヒータ33及びヒータ132として、別の種類のヒータ(例えばフィルムヒータなど)を用いることができる。
上記実施形態においては、下部コネクタ31にはパッキン31pが設けられていた。パッキン31pは4つの流路31a全体をカバーするような1つのシール部材であったが、各流路31aごとに、個別に設けられたシール部材であってもよい。下部コネクタ31とアライメントフレーム21との間に設けられたシール部材及び上部コネクタ32と流路ブロック35との間に設けられたシール部材についても同様である。
今回開示した実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。例えば、インクジェットヘッド4の数、構成等は変更しうる。また、ノズル56、圧力室57の数、配置等も適宜変更しうる。また、各実施形態にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができる。本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
1 プリンタ
4 インクジェットヘッド
30 ヒータアセンブリ
35 流路ブロック
50 ヘッド
本発明に係るヒータアセンブリにおいて、ヒータと、第1パイプ及び第2パイプとが、直接接触又は熱伝導率が1W/(m・K)以上であって前記第1パイプ及び前記第2パイプの剛性よりも低い剛性を有する熱伝導材を介して、熱的に接触している。そのため、ヒータから発生する熱を効率よく第1パイプ及び第2パイプを流れるインクに伝えることができる。なお、熱伝導としては、例えば、熱伝導性グリス、熱伝導性接着剤、熱伝導性フィルム(熱伝導性シート)等が挙げられる。
この場合には、温度センサがヒータよりも第1方向において第1連通口及び第2連通口にい位置であって、前記第2方向において、前記第1連通口と前記第2連通口と間の位置に配置されている。すなわち、温度センサは、ヒータよりもインクの流れの上流側に配置されている。そのため、温度センサは、ヒータによって加熱される前のインクの温度を検出することができる。
本発明に係るヘッドモジュールは、さらに、前記ヒータアセンブリの前記第1連通口及び第2連通口に接続されるダンパ流路を有するダンパユニットを備えてもよい。
コントローラ7は、搬送ローラ5、6を駆動するモータM(図1参照)を制御して、二つの搬送ローラ5、6に記録用紙100を搬送方向に搬送させる。また、コントローラ7は、四つのインクジェットヘッド4を制御し、ノズル56から記録用紙100に向けてインクを吐出させる。これにより、記録用紙100に画像が印刷される。
インクタンクからインク流入口51a、51bに供給されたインクは共通路58a、58bを通って圧力室5に至る。コントローラ7は不図示の共通電極と個別電極52の間に駆動電圧を印加し、圧電層53を駆動させて、振動板を振動させる。振動板の振動によって、圧力室57内の圧力が正圧となって、ノズル56からインクが吐出され、また圧力室57内の圧力が負圧となって、共通路58a、58bから圧力室5にインクが供給される。圧力室57に供給されなかったインクは、共通流路58a、58bを通ってインク出口52a、52bに至る。インク出口52a、52bから排出されたインクはインクタンクに戻り、再びインク流入口51a、51bに供給される。
図3(a)、(b)に示されるように、流路ブロック35の下方には下部コネクタ31が配置されている。下部コネクタ31はアライメントフレーム21にネジ止めされている。図6に示されるように、下部コネクタ31の内部には、4つの流路31a〜31dが形成されている。下部コネクタ31の上面には、ゴム製のパッキン31pが配置されている。パッキン31pの、流路31aと重なる部分には矩形状の開口が設けられている。4つの流路31a〜31dはそれぞれ、パッキン31pの開口を通して、流路ブロック35に形成された4つの流路36〜39と連通している。パッキン31pは、流路ブロック35と下部コネクタ31との間で、インクが漏れないようにシールするシール部材として機能している。また、4つの流路31a〜31dはそれぞれ、アライメントフレーム21に形成された4つの流路21aと連通している。本実施形態において、流路36は流路31a、流路21aの1つ、流路22aの1つを介してインク流入口51bに連通する。流路37は流路31b、流路21aの1つ、流路22aの1つを介してインク流出口52bに連通する。流路38は流路31c、流路21aの1つ、流路22aの1つを介してインク流出52aに連通する。流路39は流路31d、流路21aの1つ、流路22aの1つを介してインク流口51aに連通する。なお、図示は省略されているが、下部コネクタ31とアライメントフレーム21との間にも、パッキン31pと同様のシール部材が設けられている。
上記実施形態において、温度センサ34は、ヒータ33の上方であって、且つ、前後方向において流路ブロック35の略中央(左右方向において流路37、38と重なる位置)に配置されている。本実施形態においては、流路37、38は、インクタンクから流れ込むインクが流れる流路であり、且つ、温度センサ34がヒータ33よりもインクの流れの上流側に配置されている。そのため、温度センサ34は、ヒータ33によって加熱される前のインクの温度を検出することができる。また、上記実施形態においては、温度センサ34は左右方向において押え板33bと重なる位置に配置されている。アルミニウム製の押さえ板33bは放熱板として機能している。仮に、押さえ板33bが無いとすると、ヒータ33の熱が逃げ場を失って籠もることが考えられ、温度センサ34は実際のインクの温度よりも高い温度を検出する可能性がある。本実施形態においては、押さえ板33bが設けられて放熱板として機能しているので、押さえ板33bが無い場合と比べて、インクの温度をより精確に検出することができる。
温度センサ34は、ヒータ132の上方であって、且つ、前後方向において固定具133aの略中央(流路パイプ131bと流路パイプ131cとの前後方向の間の位置)に配置されている。本実施形態においては、流路パイプ131b、131cは、インクタンクから流れ込むインクが流れる流路であり、且つ、温度センサ34がヒータ132よりもインクの流れの上流側に配置されている。そのため、温度センサ34は、ヒータ132によって加熱される前のインクの温度を検出することができる。また後述のように、固定具133a、133bが、流路パイプ131a〜131dの間で均熱する均熱部材として機能するとともに、ヒータ132の熱を逃がす放熱板としても機能する。温度センサ34は左右方向において、均熱及び放熱の機能を有する固定具133a、133bと重なる位置に配置されているので、インクの温度を精確に検出することができる。
<第2実施形態の作用効果>
流路パイプ131a〜131dは金属製のパイプであり、その外周面にヒータ132が配置されている。ヒータ132は流路パイプ131a〜131dの外周面に沿うように曲げられるとともに、流路パイプ131a〜131dとヒータ132との間に空隙が生じないように、流路パイプ131a〜131dとヒータ132との間に熱伝導性グリスが塗布されている。ヒータ132と流路パイプ131a〜131dを流れるインクとの間には、金属製の流路パイプ131a〜131dと熱伝導性グリスしかないため、ヒータ132から発生する熱を効率よくインクに伝えることができる。なお、ヒータ132と流路パイプ131a〜131dとは、必ずしも熱伝導性グリスを介して熱的に接触していなくてもよく、例えば、熱伝導性接着剤、熱伝導性フィルム(熱伝導性シート)等を介して接触していてもよい。あるいは、ヒータ132と流路パイプ131a〜131dとが直接接触していてもよい。いずれの場合であっても、流路パイプ131a〜131dと、ヒータ132とが熱的に接触しているので、ヒータ132から発生する熱を効率よく流路ブロック35の内部を流れるインクに伝えることができる。なお、ヒータ132と流路パイプ131a〜131dとの間に、熱伝導性グリス、熱伝導性接着剤、熱伝導性フィルム(熱伝導性シート)等の熱伝導を挟む場合、熱伝導率が1W/(m・K)以上であって、且つ、流路パイプ131〜131dよりも柔らかい(剛性が低い)熱伝導が用いられる。
温度センサ34は、ヒータ132の上方であって、且つ、前後方向において固定具133aの略中央(流路パイプ131bと流路パイプ131cの間)に配置されている。本実施形態においては、流路パイプ131bと流路パイプ131cは、インクタンクから流れ込むインクが流れる流路であり、且つ、温度センサ34がヒータ132よりもインクの流れの上流側に配置されている。そのため、温度センサ34は、ヒータ33によって加熱される前のインクの温度を検出することができる。また、温度センサ34は固定具133aの上に配置されている。アルミニウム製の固定具133aは、上述のように放熱板として機能している。仮に、固定具133aが無いとすると、ヒータ132の熱が逃げ場を失って籠もることが考えられ、温度センサ34は実際のインクの温度よりも高い温度を検出する可能性がある。本実施形態においては、固定具133aが設けられて放熱板として機能しているので、固定具133aが無い場合と比べて、インクの温度をより精確に検出することができる。
図8(a),(b)に示すように、ヒータアセンブリ30の上方にダンパユニット200を設けることができる。ダンパユニット200は略直方体の形状を有しており、上面及び下面を除く4つの側面にはフィルム201が貼られている。図8(c)に示されるように、ダンパユニット200は4つの内部流路206〜209に分割されている。4つの内部流路206〜209の一端は、不図示のチューブを介して不図示のインクタンクに接続されている。4つ内部流路206〜209の他端はそれぞれ、ヒータアセンブリ30の流路ブロック35の4つの流路36〜39に連通している。本実施形態においては、内部流路206が流路36に連通し、内部流路207が流路37に連通し、内部流路208が流路38に連通し、内部流路20が流路3に連通している。4つの内部流路206〜209はそれぞれ、略直方体の形状を有しており、各内部流路206〜209の側面の少なくとも一部は、フィルム201により形成されている。

Claims (11)

  1. 第1マニホールド、前記第1マニホールドに連通する第1連通口、第2マニホールド、前記第2マニホールドに連通する第2連通口、が形成されたヘッドに接続されるヒータアセンブリであって、
    第1連通口に連通して第1方向に延在する第1パイプと、
    第2連通口に連通して前記第1方向に延在し、且つ、前記第1方向に直交する第2方向において前記第1パイプと並ぶ第2パイプと、
    加熱面を有するヒータとを備え、
    前記ヒータの前記加熱面は、前記第1パイプの外周面及び前記第2パイプの外周面の両方に、直接接触している、又は、熱伝導率が1W/(m・K)以上であって前記第1パイプ及び前記第2パイプの剛性よりも低い剛性を有する熱伝導材を介して接触していることを特徴とするヒータアセンブリ。
  2. 前記ヒータは、それぞれ加熱面を有する第1ヒータと第2ヒータとを備え、
    前記第1パイプ及び前記第2パイプは、前記第1ヒータの加熱面及び前記第2ヒータの加熱面の間に挟まれている請求項1に記載のヒータアセンブリ。
  3. さらに、前記ヒータの加熱面とは反対側の面に対向する表面を有し、且つ、前記ヒータを前記第1パイプ及び前記第2パイプに対して固定する金属製の固定具を備える請求項1又は2に記載のヒータアセンブリ。
  4. さらに、前記金属製の固定具との間に、前記ヒータ、前記第1パイプ及び前記第2パイプを挟んで固定する樹脂製の固定具を備える請求項3に記載のヒータアセンブリ。
  5. 前記固定具の前記表面と、前記第1パイプの前記外周面との間の距離は、前記固定具の前記表面と、前記第2パイプの前記外周面との間の距離と等しい請求項3に記載のヒータアセンブリ。
  6. さらに、前記固定具に配置された温度センサを備え、
    前記温度センサは、前記ヒータよりも前記第1方向において前記第1連通口及び前記第2連通口に遠い位置に配置され、
    前記温度センサは、前記第2方向において前記第1連通口と前記第2連通口と間の位置に配置されている請求項3〜5のいずれか一項に記載のヒータアセンブリ。
  7. 前記ヒータはカーボンヒータである請求項1〜6のいずれか一項に記載のヒータアセンブリ。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のヒータアセンブリと、
    前記ヘッドとを備えるヘッドモジュール。
  9. さらに、前記ヒータアセンブリの前記第1連通口及び前記第2連通口に接続されるダンパ流路を有するダンパユニットを備える請求項8に記載のヘッドモジュール。
  10. 前記ヘッドは、前記マニホールド内のインクを加熱する内部ヒータを有し、
    前記ヒータアセンブリの前記ヒータの出力ワット数は、前記内部ヒータの出力ワット数よりも大きいことを特徴とする請求項8又は9に記載のヘッドモジュール。
  11. 請求項8〜10のいずれか一項に記載のヘッドモジュールを備えた印刷装置。
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