JP2021052497A - 制御装置、制御方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

制御装置、制御方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】蓄電池が過放電または過充電な状態になることを防止しつつ、負荷の消費電力の変動に対応することが可能な蓄電池および発電機の制御装置を提供する。【解決手段】自立型の電力設備に含まれる蓄電池および発電機を制御する制御装置であって、前記電力設備に対して投入または解列される負荷の消費電力を示す負荷変動量と、前記蓄電池の定格出力とに基づいて定められる前記蓄電池の出力範囲を取得する蓄電池出力範囲取得部と、前記電力設備に含まれる負荷の消費電力と、前記蓄電池出力範囲取得部が取得した前記蓄電池の出力範囲とに基づいて、前記発電機の出力範囲を決定する発電機出力範囲決定部とを備える。【選択図】図7

Description

本開示は、制御装置、制御方法およびコンピュータプログラムに関する。
商用の電力系統から切り離された自立型の電力設備においては、停電などの商用の電力系統の影響を受けずに、重要負荷に対して長時間に亘り、継続して電力供給を行うことが可能である。その一方、電力需給のアンバランスに対する電力供給や、電圧または周波数などの電力品質の維持に関する補助を受けることができない。このため、自立型の電力設備においては電力需給のバランスの調整や電力品質を維持するための方法が重要になる。
自立型の電力設備には、電圧および周波数の維持を主に蓄電池が担う蓄電池型と、主に発電機が担う発電機型とがある。蓄電池型の電力設備では、パワーエレクトロニクス技術の発展に伴う高速なスイッチング技術により、負荷の必要とする電力に応じて極めて高速かつ精度良く蓄電池の出力を切り替えることができる。
特許文献1には、蓄電池および発電機を含むマイクログリッドの制御方法について開示されている。
国際公開第2015/001800号
しかしながら、自立型の電力設備においては新たな負荷が投入(接続または並列)されたり、電力設備から負荷が解列されたりすることにより、負荷の消費電力が変動する場合がある。このような場合であっても、蓄電池が過放電または過充電とならずに負荷に電力を供給する必要がある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであり、蓄電池が過放電または過充電な状態になることを防止しつつ、負荷の消費電力の変動に対応することが可能な蓄電池および発電機の制御装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る制御装置は、自立型の電力設備に含まれる蓄電池および発電機を制御する制御装置であって、前記電力設備に対して投入または解列される負荷の消費電力を示す負荷変動量と、前記蓄電池の定格出力とに基づいて定められる前記蓄電池の出力範囲を取得する蓄電池出力範囲取得部と、前記電力設備に含まれる負荷の消費電力と、前記蓄電池出力範囲取得部が取得した前記蓄電池の出力範囲とに基づいて、前記発電機の出力範囲を決定する発電機出力範囲決定部とを備える。
本開示の他の一態様に係る制御方法は、自立型の電力設備に含まれる蓄電池および発電機を制御する制御方法であって、コンピュータが、前記電力設備に対して投入または解列される負荷の消費電力を示す負荷変動量と、前記蓄電池の定格出力とに基づいて定められる前記蓄電池の出力範囲を取得するステップと、前記コンピュータが、前記電力設備に含まれる負荷の消費電力と、取得された前記蓄電池の出力範囲とに基づいて、前記発電機の出力範囲を決定するステップとを含む。
本開示の他の一態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、自立型の電力設備に含まれる蓄電池および発電機を制御する制御装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、前記電力設備に対して投入または解列される負荷の消費電力を示す負荷変動量と、前記蓄電池の定格出力とに基づいて定められる前記蓄電池の出力範囲を取得する蓄電池出力範囲取得部と、前記電力設備に含まれる負荷の消費電力と、前記蓄電池出力範囲取得部が取得した前記蓄電池の出力範囲とに基づいて、前記発電機の出力範囲を決定する発電機出力範囲決定部として機能させる。
なお、上記のコンピュータプログラムを、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等のコンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは、言うまでもない。また、本開示は、制御装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、制御装置を含むシステムとして実現したりすることもできる。
本開示によると、蓄電池が過放電または過充電な状態になることを防止しつつ、負荷の消費電力の変動に対応することができる。
図1は、自立型電力設備の構成の一例を示す図である。 図2は、蓄電池および発電機の出力範囲の一例を示す図である。 図3は、図2に示す蓄電池および発電機の出力範囲において、負荷の運用が可能な範囲を示す図である。 図4は、蓄電池および発電機の出力範囲を一般化して示す図である。 図5は、図4に示す蓄電池および発電機の出力範囲において、負荷の運用が可能な範囲を示す図である。 図6は、負荷運用条件について説明するための図である。 図7は、制御装置の機能的構成を示すブロック図である。 図8は、蓄電池および発電機の出力と、負荷の消費電力との一例を示す図である。 図9Aは、蓄電池の運転効率の一例を示す図である。 図9Bは、発電機の運転効率の一例を示す図である。 図10は、本開示の実施形態に係る制御装置の処理手順を示すフローチャートである。
[本開示の実施形態の概要]
最初に本開示の実施形態の概要を列記して説明する。
(1)本開示の一実施形態に係る制御装置は、自立型の電力設備に含まれる蓄電池および発電機を制御する制御装置であって、前記電力設備に対して投入または解列される負荷の消費電力を示す負荷変動量と、前記蓄電池の定格出力とに基づいて定められる前記蓄電池の出力範囲を取得する蓄電池出力範囲取得部と、前記電力設備に含まれる負荷の消費電力と、前記蓄電池出力範囲取得部が取得した前記蓄電池の出力範囲とに基づいて、前記発電機の出力範囲を決定する発電機出力範囲決定部とを備える。
この構成によると、負荷変動量と蓄電池の定格出力とに基づいて、蓄電池の出力範囲を決定することができる。このため、負荷変動量の消費電力の変動があったとしても、蓄電池が過放電または過充電とならないように蓄電池の出力範囲を決定することができる。また、負荷の消費電力と蓄電池の出力範囲とに基づいて、発電機の出力範囲を決定することができる。このため、負荷を運用するのに必要な消費電力のうち、蓄電池の出力では賄いきれない不足分を、発電機に出力させることができる。これにより、負荷の消費電力の変動に対応することができる。
(2)好ましくは、上述の制御装置は、さらに、前記蓄電池の充電残量に基づいて、前記蓄電池の充放電状態を決定する充放電状態決定部を備え、前記蓄電池出力範囲取得部は、前記充放電状態決定部が決定した前記充放電状態に基づいて、当該充放電状態に応じた前記蓄電池の出力範囲を取得する。
この構成によると、蓄電池の充電残量に基づいて、蓄電池を充電状態とするか放電状態とするかを決定し、充放電状態に基づいて蓄電池の出力範囲を決定することができる。これにより、負荷変動量の消費電力の変動があったとしても、蓄電池が過放電または過充電とならないように蓄電池の出力範囲を決定することができる。
(3)さらに好ましくは、上述の制御装置は、さらに、前記蓄電池出力範囲取得部が取得した前記蓄電池の出力範囲と、前記発電機出力範囲決定部が決定した前記発電機の出力範囲とに基づいて、前記蓄電池および前記発電機の運転効率が最適となる前記蓄電池の出力および前記発電機の出力を決定する運転効率最適化部を備える。
この構成によると、蓄電池の出力範囲および発電機の出力範囲内で蓄電池および発電機の運転効率を最適化することができる。これにより、低コストで蓄電池および発電機を運用することができる。
(4)本開示の他の実施形態に係る制御方法は、自立型の電力設備に含まれる蓄電池および発電機を制御する制御方法であって、コンピュータが、前記電力設備に対して投入または解列される負荷の消費電力を示す負荷変動量と、前記蓄電池の定格出力とに基づいて定められる前記蓄電池の出力範囲を取得するステップと、前記コンピュータが、前記電力設備に含まれる負荷の消費電力と、取得された前記蓄電池の出力範囲とに基づいて、前記発電機の出力範囲を決定するステップとを含む。
この構成は、上述の制御装置が備える特徴的な処理部に対応するステップを含む。このため、この構成によると、上述の制御装置と同様の作用および効果を奏することができる。
(5)本開示の他の実施形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、自立型の電力設備に含まれる蓄電池および発電機を制御する制御装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、前記電力設備に対して投入または解列される負荷の消費電力を示す負荷変動量と、前記蓄電池の定格出力とに基づいて定められる前記蓄電池の出力範囲を取得する蓄電池出力範囲取得部と、前記電力設備に含まれる負荷の消費電力と、前記蓄電池出力範囲取得部が取得した前記蓄電池の出力範囲とに基づいて、前記発電機の出力範囲を決定する発電機出力範囲決定部として機能させる。
この構成によると、コンピュータを、上述の制御装置として機能させることができる。このため、上述の制御装置と同様の作用および効果を奏することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定するものではない。また、以下の実施形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意に付加可能な構成要素である。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
また、同一の構成要素には同一の符号を付す。それらの機能および名称も同様であるため、それらの説明は適宜省略する。
本実施形態では、自立型の電力設備に含まれる蓄電池および発電機を制御する制御装置について説明する。
〔自立型電力設備について〕
まず、本実施形態が対象とする自立型電力設備について説明する。なお、本開示では、蓄電池型の自立型電力設備を想定する。
図1は、自立型電力設備の構成の一例を示す図である。
自立型電力設備1は、蓄電池11と、発電機12と、重要負荷13と、保安負荷14と、通常負荷15と、太陽光発電機16と、風力発電機17とを含む。
自立型電力設備1に設置された各電力機器11〜17は、電力線20に接続される。電力線20は、電力系統21に接続される。
電力系統21と自立型電力設備1との経路中には、連系用遮断器22が設けられている。連系用遮断器22は、例えば、真空遮断器であり、自立型電力設備1の電力系統21への連系(並列)と、自立型電力設備1の電力系統21からの遮断(解列)とを切り替える。つまり、連系用遮断器22をクローズすることにより、自立型電力設備1は電力系統21に並列し、連系用遮断器22をオープンにすることにより、自立型電力設備1は、電力系統21から解列する。
蓄電池11は、例えば、レドックスフロー(RF)電池、リチウムイオン電池、溶融塩電池、鉛蓄電池などの二次電池を含む。蓄電池11は、パワーコンディショナーまたはバッテリーマネジメントシステムなどを介して電力線20に接続される。
発電機12は、例えば、都市ガスなどのガスを燃焼させることにより発電を行うガス発電機である。なお、発電機12は、水素等の燃料の化学エネルギーから電力を取り出す燃料電池であってもよい。
重要負荷13は、停電等により電力系統21から電力が供給されない場合であっても一定の期間動作させることを保証しなければならない負荷である。長時間に亘って実験を行わなければならない場合の実験装置や、病院で用いられる医療機器などはその一例である。
保安負荷14は、停電等により電力系統21から電力が供給されない場合に保安のために動作する負荷である。非常灯などはその一例である。
通常負荷15は、重要負荷のように動作時間の保証の必要のない一般的な負荷である。エアコンなどはその一例である。
太陽光発電機16は、再生可能エネルギーを利用して発電する再生可能エネルギー発電機の一例であり、太陽光エネルギーを直流の電力に変換する。なお、太陽光発電機16は、パワーコンディショナーを介して電力線20に接続される。また、太陽光発電機16は、負の出力を有する負荷とみなす。
風力発電機17は、再生可能エネルギーを利用して発電する再生可能エネルギー発電機の一例であり、風力エネルギーを直流の電力に変換する。なお、風力発電機17は、パワーコンディショナーを介して電力線20に接続される。また、風力発電機17は、負の出力を有する負荷とみなす。
〔蓄電池11および発電機12の出力範囲の条件について〕
ここで、自立型電力設備1が電力系統21から解列して自立運転している状態において、蓄電池11が過充電または過放電とならずに、負荷を運用することのできる蓄電池11および発電機12の出力範囲の条件について説明する。
図2は、蓄電池11および発電機12の出力範囲の一例を示す図である。図2に示すように、蓄電池11の出力範囲は−500kWから500kWの間とする。なお、正の出力範囲では蓄電池11が放電を行い、負の出力範囲では蓄電池11が充電を行うものとする。また、発電機12の出力範囲は900kWから1800kWの間とする。これは、発電機12を起動してから定常運転状態に移行した後の出力範囲である。
図3は、図2に示す蓄電池11および発電機12の出力範囲において、負荷(全ての負荷)の運用が可能な範囲を示す図である。図3の左側(i)には、蓄電池11が充電する場合の負荷の運用可能範囲を示し、図3の右側(ii)には、蓄電池11が放電する場合の負荷の運用可能範囲を示す。
図3の(i)に示すように、発電機12を稼働させずに、蓄電池11が充電する場合の、蓄電池11および発電機12の合計出力(以下、単に「合計出力」ともいう)は、−500kW〜0kWである。また、発電機12を稼働させて、蓄電池11が充電する場合の合計出力は、400kW〜1800kWである。このため、蓄電池11が充電する場合の負荷の運用可能範囲は、−500kW〜0kWおよび400kW〜1800kWである。
一方、図3の(ii)に示すように、発電機12を稼働させずに、蓄電池11が放電する場合の合計出力は、0kW〜500kWである。また、発電機12を稼働させて、蓄電池11が放電する場合の合計出力は、900kW〜2300kWである。このため、蓄電池11が放電する場合の負荷の運用範囲(全ての負荷の合計消費電力)は、0kW〜500kWおよび900kW〜2300kWである。
このように、蓄電池11の放電時および充電時のそれぞれにおいて、負荷の運用範囲が不連続となる範囲61、62が存在する。
範囲61においては、蓄電池11を充電状態にした上で負荷を運用することができない。このため、蓄電池11が過放電となる可能性がある。例えば、範囲61内の200kWの消費電力の負荷を運用する場合には、蓄電池11を充電することができないが、放電することはできる。このため、常に、蓄電池11を放電し続けなければならず、いずれ過放電となる。
一方、範囲62においては、蓄電池11を放電状態にした上で負荷を運用することができない。このため、過充電となる可能性がある。例えば、範囲62内の800kWの消費電力の負荷を運用する場合には、蓄電池11を放電することができないが充電することはできる。このため、常に、蓄電池11を充電し続けなければならず、いずれ過充電となる。
そこで、蓄電池11が過充電または過放電とならずに、負荷を運用することのできる蓄電池11および発電機12の出力範囲を決定する必要がある。
図4は、蓄電池11および発電機12の出力範囲を一般化して示す図である。図4に示すように、蓄電池11の出力範囲は−AkWからBkWの間とする。なお、正の出力範囲では蓄電池11が放電を行い、負の出力範囲では蓄電池11が充電を行うものとする。また、発電機12の定常運転状態における出力範囲はCkWからDkWの間とする。ただし、A、B、CおよびDはいずれも正の値とする。
図5は、図4に示す蓄電池11および発電機12の出力範囲において、負荷(全ての負荷)の運用が可能な範囲を示す図である。図5の左側(i)には、蓄電池11が充電する場合の負荷の運用可能範囲を示し、図5の右側(ii)には、蓄電池11が放電する場合の負荷の運用可能範囲を示す。
図5の(i)に示すように、発電機12を稼働させずに、蓄電池11が充電する場合の、合計出力は、−AkW〜0kWである。また、発電機12を稼働させて、蓄電池11が充電する場合の合計出力は、(−A+C)kW〜DkWである。このため、蓄電池11が充電する場合の負荷の運用可能範囲は、−AkW〜0kWおよび(−A+C)kW〜DkWである。蓄電池11の充電時において負荷の運用範囲に不連続な範囲を生じさせないための条件は、以下の式1で示すことができる。
−A+C≦0 …(式1)
一方、図5の(ii)に示すように、発電機12を稼働させずに、蓄電池11が放電する場合の合計出力は、0kW〜BkWである。また、発電機12を稼働させて、蓄電池11が放電する場合の合計出力は、CkW〜(D+B)kWである。このため、蓄電池11が放電する場合の負荷の運用範囲は、0kW〜BkWおよびCkW〜(D+B)kWである。蓄電池11の放電時において負荷の運用範囲(全ての負荷の合計消費電力)に不連続な範囲を生じさせないための条件は、以下の式2で示すことができる。
C≦B …(式2)
多くの場合、蓄電池11の最大充電電力Aと最大放電電力Bとは同じである。このため、以下の説明では、A=Bと仮定する。すると、式1および式2は、以下の式3に集約することができる。
C≦A(=B) …(式3)
よって、式1および式2、または式3を、蓄電池11および発電機12の出力範囲に関する条件とする。よって、蓄電池11および発電機12は、この条件の下で運用するものとする。
〔負荷運用条件について〕
次に、自立型電力設備1が電力系統21から解列して自立運転している状態における、負荷の運用条件について詳細に説明する。
図6は、負荷運用条件について説明するための図である。図6には、図5に示した蓄電池11の放電時の合計出力の範囲(範囲71および72)と、蓄電池11の充電時の合計出力の範囲(範囲73および74)とを上下に並べて示している。式3に示した蓄電池11および発電機12の出力範囲に関する条件を満たす場合の、蓄電池11の放電時の合計出力の範囲は0kW〜(D+B)kWであり、蓄電池11の充電時の合計出力の範囲は−AkW〜DkWである。
このため、2つの合計出力の範囲が重複する範囲75(0kW〜DkW)においては、蓄電池11は充電および放電のいずれの状態も取ることができる。つまり、範囲75において、蓄電池11は充電および放電の切り替えを行うことができる。このため、蓄電池11が過放電または過充電にならないように制御することが可能である。よって、負荷の運用範囲(全ての負荷の消費電力)を範囲75内に収めることにより、負荷に電力が供給できないなどの状況を避けつつ、負荷を安定的に運用することができる。よって、式3を満たしているとの条件の下で、以下の式4を負荷運用条件とする。ただし、負荷の運用範囲の下限値は厳密に0である必要はなく、0よりも少し大きな値であってもよい。同様に、負荷の運用範囲の上限値は厳密にDである必要はなく、Dよりも少し小さな値であってもよい。
0≦負荷の運用範囲≦D …(式4)
本実施形態では、負荷の合計出力が式4を満たすように負荷を運用するものとする。
〔制御装置3について〕
図1を参照して、制御装置3は、通信線23を介して自立型電力設備1に設置された各電力機器11〜17に接続される。制御装置3は、蓄電池11から充電残量(SOC:State of Charge)の情報を受信し、受信したSOCの情報に基づいて蓄電池11の運転制御を行う。制御装置3は、発電機12の運転制御を行う。制御装置3は、蓄電池11、保安負荷14および通常負荷15から、現在の消費電力の情報を受信する。制御装置3は、太陽光発電機16から発電電力の情報を受信し、太陽光発電機16の出力が制御可能であれば、太陽光発電機16の運転制御を行う。制御装置3は、風力発電機17から発電電力の情報を受信し、風力発電機17の出力が制御可能であれば、風力発電機17の運転制御を行う。
図7は、制御装置3の機能的構成を示すブロック図である。
制御装置3は、図1に示した自立型電力設備1が電力系統21から解列して自立運転する場合に、安定的に負荷を運用させ、蓄電池11および発電機12の運転効率を最適化するように、蓄電池11および発電機12を制御する。ここで、負荷とは、重要負荷13、保安負荷14および通常負荷15を指す。なお、負荷に太陽光発電機16および風力発電機17が含まれていてもよい。
制御装置3は、通信部31と、充放電状態決定部32と、蓄電池出力範囲取得部33と、発電機出力範囲決定部34と、運転効率最適化部35と、記憶部36とを備える。
制御装置3は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などから構成されるコンピュータシステムとして構成されてもよい。例えば、制御装置3は、HDDに記憶されているコンピュータプログラムをRAMにロードし、マイクロプロセッサ上でコンピュータプログラムを実行する。これにより、各処理部31〜35は機能的に実現される。
通信部31は、自立型電力設備1の各電力機器11〜17と通信を行う。具体的には、通信部31は、蓄電池11から、蓄電池11のSOCおよび出力(充放電電力)の情報を受信する。通信部31は、発電機12から、発電機12の出力(発電電力)の情報を受信する。通信部31は、重要負荷13、保安負荷14および通常負荷15から消費電力の情報を受信する。なお、通信部31は、重要負荷13、保安負荷14および通常負荷15が接続されたスマートタップから消費電力の情報を受信してもよい。通信部31は、太陽光発電機16および風力発電機17から出力(発電電力)の情報を受信する。通信部31は、蓄電池11および発電機12に対して、これらの機器の運転制御のための制御指令を送信する。
充放電状態決定部32は、通信部31を介して、蓄電池11からSOCの情報を受信する。充放電状態決定部32は、受信したSOCと所定の閾値とを比較することにより、蓄電池11を充電状態とするか放電状態とするかを示す充放電状態を決定する。充放電状態決定部32は、例えば、SOCが50%以上の場合(または50%よりも大きい場合)には蓄電池11を放電状態にすることを決定し、SOCが50%未満の場合(または50以下の場合)には、蓄電池11を放電状態にすることを決定する。
蓄電池出力範囲取得部33は、充放電状態決定部32が決定した充放電状態に基づいて、充放電状態に応じた蓄電池11の出力範囲を取得する。具体的には、記憶部36に記憶されている蓄電池情報42に、蓄電池11が放電状態の場合の蓄電池11の出力範囲と、蓄電池11が充電状態の場合の蓄電池11の出力範囲とが示されている。
ここで、蓄電池11の出力範囲について説明する。蓄電池11の定格出力を−AkW〜BkWとする(ここで、AおよびBは正の値)。なお、正の出力範囲では蓄電池11が放電を行い、負の出力範囲では蓄電池11が充電を行うものとする。また、自立型電力設備1に解列または投入される負荷の最大消費電力(負荷変動量)をPmax(kW)とする。
図8は、蓄電池11および発電機12の出力と、負荷の消費電力との一例を示す図である。横軸が時間を示し、縦軸が電力を示す。
負荷変動量Pmax(kW)の負荷が自立型電力設備1に投入された場合には、自立型電力設備1における負荷の消費電力(負荷の消費電力の合計)がPmax(kW)だけ増加する。この場合に、負荷を運転するのに必要な電力を供給するためには、蓄電池11は、出力をPmax(kW)だけ増加させなければならない。よって、蓄電池11は、常にPmaxの出力余力を確保する必要がある。このため、蓄電池11の出力が(B−Pmax)kW以下となるように蓄電池11を制御する必要がある。
一方、負荷変動量Pmax(kW)の負荷が自立型電力設備1から解列された場合には、自立型電力設備1における負荷の消費電力がPmax(kW)だけ減少する。この場合に、消費電力Pmax(kW)だけ蓄電池11の出力を減少させなければならない。よって、蓄電池11は、常に−Pmax(kW)の出力余力を確保する必要がある。このため、蓄電池11の出力が(−A+Pmax)kW以上となるように蓄電池11を制御する必要がある。
これら2つの条件を統合すると、蓄電池11は、(−A+Pmax)kW〜(B−Pmax)kWの出力範囲で運転する必要がある。0kW〜(B−Pmax)kWは蓄電池11が放電状態の場合の蓄電池11の出力範囲(以下、「蓄電池11の正の出力範囲」という)であり、(−A+Pmax)kW〜0kWは蓄電池11が充電状態の場合の蓄電池11の出力範囲(以下、「蓄電池11の負の出力範囲」という)である。
再び図7を参照して、蓄電池出力範囲取得部33は、蓄電池11の充放電状態が放電状態の場合には、蓄電池11の正の出力範囲の情報を蓄電池情報42から取得する。また、蓄電池出力範囲取得部33は、蓄電池11の充放電状態が充電状態の場合には、蓄電池11の負の出力範囲の情報を蓄電池情報42から取得する。
なお、蓄電池出力範囲取得部33は、蓄電池11の定格電力(−AkW〜BkW)と、負荷変動量Pmax(kW)とから、蓄電池11の正の出力範囲および負の出力範囲を計算により求めてもよい。
発電機出力範囲決定部34は、自立型電力設備1に含まれる負荷の消費電力と、蓄電池出力範囲取得部33が取得した蓄電池11の出力範囲とに基づいて、発電機12の出力範囲を決定する。具体的には、発電機出力範囲決定部34は、通信部31を介して負荷13〜17の消費電力を受信する。発電機出力範囲決定部34は、負荷の消費電力(負荷の消費電力の合計)から蓄電池11の出力範囲を減算することにより、発電機12の出力範囲を決定する。
例えば、負荷の消費電力がPkWであり、蓄電池11の出力範囲が正の出力範囲(0kW〜(B−Pmax)kW)とする。この場合、発電機出力範囲決定部34は、発電機12の出力範囲をPkW〜(P−(B−Pmax))kWと決定する。
同様に、負荷の消費電力がPkWであり、蓄電池11の出力範囲が負の出力範囲((−A+Pmax)kW〜(B−Pmax)kW)とする。この場合、発電機出力範囲決定部34は、発電機12の出力範囲を(P−(−A+Pmax))kW〜(P−(B−Pmax))kWと決定する。
これにより、負荷を運用するのに必要な電力の不足分を発電機12の出力により補うための発電機12の出力範囲を決定することができる。
運転効率最適化部35は、蓄電池出力範囲取得部33が取得した蓄電池11の出力範囲と、発電機出力範囲決定部34が決定した発電機12の出力範囲とに基づいて、蓄電池11および発電機12の運転効率が最適となる蓄電池11および発電機12の出力を決定する。
具体的には、記憶部36に記憶されている蓄電池情報42に蓄電池11の運転効率を示す情報が含まれるものとし、記憶部36に記憶されている発電機情報43に発電機12の運転効率を示す情報が含まれるものとする。運転効率最適化部35は、記憶部36に記憶されている蓄電池情報42から、蓄電池11の運転効率を示す情報を読み出す。また、運転効率最適化部35は、記憶部36に記憶されている発電機情報43から、発電機12の運転効率を示す情報を読み出す。
図9Aは、蓄電池11の運転効率の一例を示す図である。図9Aに示すグラフの横軸は蓄電池11の出力P1を示し、縦軸は蓄電池11の出力P1に対する蓄電池11の運転効率C1(P1)を示す。ここで、運転効率C1(P1)は、例えば、蓄電池11の運転コストと反比例の関係にあってもよい。また、運転効率C1(P1)は、例えば、出力P1を変数とする2次以上の多項式により近似することができる。
図9Bは、発電機12の運転効率の一例を示す図である。図9Bに示すグラフの横軸は発電機12の出力P2を示し、縦軸は発電機12の出力P2に対する発電機12の運転効率C2(P2)を示す。ここで、運転効率C2(P2)は、例えば、発電機12の運転コストと反比例の関係にあってもよい。また、運転効率C2(P2)は、例えば、出力P2を変数とする2次以上の多項式により近似することができる。
運転効率最適化部35は、蓄電池11の出力範囲および発電機12の出力範囲において、以下の式5を満たし、以下の式6に示す目的関数f(P1,P2)を最適化(ここでは、最大化)する出力P1およびP2を算出する。例えば、運転効率最適化部35は、非線形計画法に従い、目的関数を最小化するP1およびP2を計算する。
負荷の消費電力=P1+P2 …(式5)
f(P1,P2)=C1(P1)+C2(P2) …(式6)
運転効率最適化部35は、算出した蓄電池11の出力P1を含む制御指令を、通信部31を介して蓄電池11に送信する。また、運転効率最適化部35は、算出した発電機12の出力P2を含む制御指令を、通信部31を介して発電機12に送信する。
〔蓄電池11および発電機12の出力制御処理〕
次に、制御装置3による蓄電池11および発電機12の出力制御処理について説明する。
図10は、本開示の実施形態に係る制御装置3の処理手順を示すフローチャートである。
充放電状態決定部32は、通信部31を介して、蓄電池11から蓄電池11の充電残量(SOC)の情報を取得する(S1)。
充放電状態決定部32は、取得したSOCと、所定の閾値TH(例えば、TH=50%)とを比較し、SOCが閾値TH以上か否かを判断することにより、蓄電池11の充放電状態を決定する(S2)。
SOCがTH以上であると判断された場合には(S2でYES)、充放電状態決定部32は、蓄電池11の充放電状態を放電状態であると決定し、蓄電池出力範囲取得部33は、記憶部36に記憶されている蓄電池情報42から、蓄電池11の正の出力範囲の情報を取得する(S3)。蓄電池出力範囲取得部33は、蓄電池11の正の出力範囲の情報を発電機出力範囲決定部34および運転効率最適化部35に出力する。図8には、蓄電池11の正の出力範囲(蓄電池11の放電時の出力範囲)の一例として、0kW〜(B−Pmax)kWを示している。
SOCがTH未満であると判断された場合には(S2でNO)、充放電状態決定部32は、蓄電池11の充放電状態を充電状態であると決定し、蓄電池出力範囲取得部33は、記憶部36に記憶されている蓄電池情報42から、蓄電池11の負の出力範囲の情報を取得する(S4)。蓄電池出力範囲取得部33は、蓄電池11の正の出力範囲の情報を発電機出力範囲決定部34および運転効率最適化部35に出力する。図8には、蓄電池11の負の出力範囲(蓄電池11の充電時の出力範囲)の一例として、(−A+Pmax)kW〜0kWを示している。
発電機出力範囲決定部34は、通信部31を介して負荷13〜17の消費電力を受信する。発電機出力範囲決定部34は、負荷の消費電力(負荷の消費電力の合計)から蓄電池11の出力範囲を減算することにより、発電機12の出力範囲を決定する(S5)。発電機出力範囲決定部34は、決定した発電機12の出力範囲の情報を運転効率最適化部35に出力する。
運転効率最適化部35は、記憶部36に記憶されている蓄電池情報42から、図9Aに示すような蓄電池11の運転効率を示す情報を読み出す。また、運転効率最適化部35は、記憶部36に記憶されている発電機情報43から、図9Bに示すような発電機12の運転効率を示す情報を読み出す。運転効率最適化部35は、蓄電池11の出力範囲および発電機12の出力範囲において、式5を満たし、式6に示す目的関数を最適化する蓄電池11の出力P1および発電機12の出力P2を計算する(S6)。
図8には、蓄電池11の出力P1および発電機12の出力P2が示されている。蓄電池11の出力P1は、蓄電池11の正の出力範囲内または負の出力範囲内に納まるように制御される。また、発電機12の出力P2は、負荷の消費電力P3から蓄電池11の出力P1を値となっている。これにより、負荷を運用するのに必要な電力P3の不足分を発電機12の出力P2により補うことができる。
運転効率最適化部35は、最適化により求められた蓄電池11の出力P1を示す制御指令を通信部31を介して蓄電池11に送信し、発電機12の出力P2を示し制御指令を通信部31を介して発電機12に送信する(S7)。蓄電池11および発電機12は、運転効率最適化部35から送信された制御指令に従って、出力を制御する。
〔実施形態の効果〕
以上説明したように、本開示の実施形態によると、負荷変動量Pmaxと蓄電池11の定格出力(AkW〜BkW)とに基づいて、蓄電池11の出力範囲を決定することができる。このため、負荷変動量Pmaxの消費電力の変動があったとしても、蓄電池11が過放電または過充電とならないように蓄電池11の出力範囲を決定することができる。また、負荷の消費電力と蓄電池11の出力範囲とに基づいて、発電機12の出力範囲を決定することができる。このため、負荷を運用するのに必要な消費電力のうち、蓄電池11の出力では賄いきれない不足分を、発電機12に出力させることができる。これにより、負荷の消費電力の変動に対応することができる。
また、蓄電池11の充電残量(SOC)に基づいて、蓄電池11を充電状態とするか放電状態とするかを決定し、充放電状態に基づいて蓄電池11の出力範囲を決定することができる。これにより、負荷変動量Pmaxの消費電力の変動があったとしても、蓄電池11が過放電または過充電とならないように蓄電池11の出力範囲を決定することができる。
また、蓄電池11の出力範囲および発電機12の出力範囲内で蓄電池11および発電機12の運転効率を最適化することができる。これにより、低コストで蓄電池11および発電機12を運用することができる。
[付記]
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 自立型電力設備
3 制御装置
11 蓄電池
12 発電機
13 重要負荷
14 保安負荷
15 通常負荷
16 太陽光発電機
17 風力発電機
20 電力線
21 電力系統
22 連系用遮断器
23 通信線
31 通信部
32 充放電状態決定部
33 蓄電池出力範囲取得部
34 発電機出力範囲決定部
35 運転効率最適化部
36 記憶部
42 蓄電池情報
43 発電機情報
61 範囲
62 範囲
71 範囲
73 範囲
75 範囲

Claims (5)

  1. 自立型の電力設備に含まれる蓄電池および発電機を制御する制御装置であって、
    前記電力設備に対して投入または解列される負荷の消費電力を示す負荷変動量と、前記蓄電池の定格出力とに基づいて定められる前記蓄電池の出力範囲を取得する蓄電池出力範囲取得部と、
    前記電力設備に含まれる負荷の消費電力と、前記蓄電池出力範囲取得部が取得した前記蓄電池の出力範囲とに基づいて、前記発電機の出力範囲を決定する発電機出力範囲決定部とを備える、制御装置。
  2. さらに、
    前記蓄電池の充電残量に基づいて、前記蓄電池の充放電状態を決定する充放電状態決定部を備え、
    前記蓄電池出力範囲取得部は、前記充放電状態決定部が決定した前記充放電状態に基づいて、当該充放電状態に応じた前記蓄電池の出力範囲を取得する、請求項1に記載の制御装置。
  3. さらに、
    前記蓄電池出力範囲取得部が取得した前記蓄電池の出力範囲と、前記発電機出力範囲決定部が決定した前記発電機の出力範囲とに基づいて、前記蓄電池および前記発電機の運転効率が最適となる前記蓄電池の出力および前記発電機の出力を決定する運転効率最適化部を備える、請求項1または請求項2に記載の制御装置。
  4. 自立型の電力設備に含まれる蓄電池および発電機を制御する制御方法であって、
    コンピュータが、前記電力設備に対して投入または解列される負荷の消費電力を示す負荷変動量と、前記蓄電池の定格出力とに基づいて定められる前記蓄電池の出力範囲を取得するステップと、
    前記コンピュータが、前記電力設備に含まれる負荷の消費電力と、取得された前記蓄電池の出力範囲とに基づいて、前記発電機の出力範囲を決定するステップとを含む、制御方法。
  5. コンピュータを、自立型の電力設備に含まれる蓄電池および発電機を制御する制御装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記電力設備に対して投入または解列される負荷の消費電力を示す負荷変動量と、前記蓄電池の定格出力とに基づいて定められる前記蓄電池の出力範囲を取得する蓄電池出力範囲取得部と、
    前記電力設備に含まれる負荷の消費電力と、前記蓄電池出力範囲取得部が取得した前記蓄電池の出力範囲とに基づいて、前記発電機の出力範囲を決定する発電機出力範囲決定部として機能させるための、コンピュータプログラム。
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