JP2021050053A - 処理装置、記録システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ステープル処理やパンチング処理を行う処理部は、媒体搬送路に対して進退する構造が採られる場合が多く、その為媒体搬送路において処理部が設けられた領域には凹凸があり、媒体先端がその凹凸に引っ掛かり、ジャムとなる虞がある。【解決手段】媒体処理装置は、媒体に記録を行う記録部によって記録が行われた媒体を導入する媒体導入部と、前記媒体導入部から導入された媒体を搬送方向に搬送する媒体搬送路と、媒体に処理を行う処理部を有するとともに、前記媒体搬送路を形成する搬送面から突出して媒体に処理を行う処理位置と、前記搬送面から突出しない退避位置と、の間で移動可能な処理機構と、前記処理機構において前記処理部を除く領域の少なくとも一部を覆うとともに、前記処理機構の移動に伴って前記処理機構とともに前記媒体搬送路に対して進退するカバー部材とを備えたことを特徴とする。【選択図】図5
Description
本発明は、媒体に処理を行う処理装置、及び処理装置を備えた記録システムに関する。
媒体に所定の処理を行う媒体処理装置には、媒体を積載する積載部で重ねられた複数枚の媒体にステープル処理やパンチング処理を行うものや、積載部で重ねられた複数枚の媒体の幅方向の中央を綴じる中綴じ処理を行った後、媒体を綴じ位置で折る折り処理を行って、冊子体を形成するものがある。尚このような媒体処理装置は、独立したユニットとして構成され、記録装置の外部に設けられて全体として一つのシステムを構成する場合や、媒体に記録を行う記録部とともに一の筐体に内蔵されて一つのシステムを構成する場合等、種々の形態が採用される。
一例として特許文献1には、記録装置の一例である画像形成装置の横に、媒体処理装置の一例であるシート処理装置が設けられた構成が開示されている。このシート処理装置は、搬送されるシートを略垂直状態で集積するスタッカ部と、このスタッカ部内に設けられ、シート束のシート搬送方向の中程の綴じ位置を金属ステープルで中綴じする第1の綴じ処理部と、シート束の搬送方向の中程の綴じ位置を金属ステープルを用いることなく中綴じする第2の綴じ処理部と、シート束を中折りする折り処理部とを備えている。
ステープル処理やパンチング処理を行う処理部は、媒体搬送路に対して進退する構造が採られる場合が多く、その為媒体搬送路において処理部が設けられた領域には凹凸があり、媒体先端がその凹凸に引っ掛かり、ジャムとなる虞がある。特許文献1記載の構成は、この様な技術的課題については考慮されていない。
上記課題を解決する為の、本発明の処理装置は、媒体に記録を行う記録部によって記録が行われた媒体を導入する媒体導入部と、前記媒体導入部から導入された媒体を搬送方向に搬送する媒体搬送路と、媒体に処理を行う処理部を有するとともに、前記媒体搬送路を形成する搬送面から突出して媒体に処理を行う処理位置と、前記搬送面から突出しない退避位置と、の間で移動可能な処理機構と、前記処理機構において前記処理部を除く領域の少なくとも一部を覆うとともに、前記処理機構の移動に伴って前記処理機構とともに前記媒体搬送路に対して進退するカバー部材とを備えたことを特徴とする。
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る処理装置は、媒体に記録を行う記録部によって記録が行われた媒体を導入する媒体導入部と、前記媒体導入部から導入された媒体を搬送方向に搬送する媒体搬送路と、媒体に処理を行う処理部を有するとともに、前記媒体搬送路を形成する搬送面から突出して媒体に処理を行う処理位置と、前記搬送面から突出しない退避位置と、の間で移動可能な処理機構と、前記処理機構において前記処理部を除く領域の少なくとも一部を覆うとともに、前記処理機構の移動に伴って前記処理機構とともに前記媒体搬送路に対して進退するカバー部材とを備えたことを特徴とする。
第1の態様に係る処理装置は、媒体に記録を行う記録部によって記録が行われた媒体を導入する媒体導入部と、前記媒体導入部から導入された媒体を搬送方向に搬送する媒体搬送路と、媒体に処理を行う処理部を有するとともに、前記媒体搬送路を形成する搬送面から突出して媒体に処理を行う処理位置と、前記搬送面から突出しない退避位置と、の間で移動可能な処理機構と、前記処理機構において前記処理部を除く領域の少なくとも一部を覆うとともに、前記処理機構の移動に伴って前記処理機構とともに前記媒体搬送路に対して進退するカバー部材とを備えたことを特徴とする。
本態様によれば、処理装置は、前記処理機構において前記処理部を除く領域の少なくとも一部を覆うとともに、前記処理機構の移動に伴って前記処理機構とともに前記媒体搬送路に対して進退するカバー部材を備えるので、媒体の先端が前記処理機構を通過する際の引っ掛かりを抑制でき、ひいてはジャムを抑制できる。また、前記カバー部材は前記処理機構の移動に伴って前記処理機構とともに前記媒体搬送路に対して進退するので、前記カバー部材を移動させる為の専用の動力源が不要となり、コストアップを抑制できる。
第2の態様は、第1の態様において、前記カバー部材は、前記退避位置から前記処理位置に向けて移動する前記処理機構によって押されることにより、前記媒体搬送路に進出することを特徴とする。
本態様によれば、前記カバー部材は、前記退避位置から前記処理位置に向けて移動する前記処理機構によって押されることにより、前記媒体搬送路に進出する構成であるので、前記カバー部材を前記処理機構の移動に伴って進退させる為の構造が簡単となり、コストアップを抑制できる。
第3の態様は、第2の態様において、前記カバー部材は、前記搬送方向の上流部位が固定されることにより、前記上流部位より下流の領域が前記媒体搬送路に対して進退することを特徴とする。
本態様によれば、前記カバー部材は、前記搬送方向の上流部位が固定されることにより、前記上流部位より下流の領域が前記媒体搬送路に対して進退するので、媒体の先端が前記カバー部材に引っ掛かり難い構成とすることができる。
第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記カバー部材は、可撓性を有するシート材で構成されることを特徴とする。
本態様によれば、前記カバー部材は、可撓性を有するシート材で構成されるので、前記カバー部材を低コストに構成でき、また、簡単な構造で前記カバー部材を前記搬送経路に対して進退させることができる。
本態様によれば、前記カバー部材は、可撓性を有するシート材で構成されるので、前記カバー部材を低コストに構成でき、また、簡単な構造で前記カバー部材を前記搬送経路に対して進退させることができる。
第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記処理機構は、筐体に設けられた開口部から前記媒体搬送路に突出し、前記カバー部材は、前記開口部の、前記搬送方向下流の縁を覆う部位を有することを特徴とする。
前記処理機構は、筐体に設けられた開口部から前記媒体搬送路に突出する構成であるため、媒体先端が前記処理機構を通過する際、前記開口部の、前記搬送方向下流の縁に引っ掛かる虞がある。しかしながら本態様によれば、前記カバー部材は、前記開口部の、前記搬送方向下流の縁を覆う部位を有するので、上記の様な不具合の発生を抑制できる。
第6の態様は、第1から第5の態様のいずれかにおいて、前記搬送面には、前記搬送面から前記媒体搬送路に突出するとともに前記搬送方向に延設される凸部が複数設けられ、複数の前記凸部は、前記搬送方向と交差する方向である幅方向において間隔を空けて設けられることを特徴とする。
本態様によれば、前記搬送面には、前記搬送面から前記媒体搬送路に突出するとともに前記搬送方向に延設される凸部が複数設けられ、複数の前記凸部は、前記搬送方向と交差する方向である幅方向において間隔を空けて設けられるので、媒体が前記搬送面を通過する際の接触に伴う搬送抵抗を減らすことができ、媒体を適切に搬送できる。
第7の態様は、第6の態様において、複数の前記凸部は、第1凸部と、前記幅方向における前記搬送面の中心位置に対し前記第1凸部より遠いとともに、前記幅方向において前記第1凸部の隣に位置する第2凸部と、前記第1凸部から分岐し、前記搬送方向の上流から下流に向かって前記中心位置から離れる方向に延びる第3凸部と、を含み、前記搬送方向における前記第2凸部の下流端と前記第3凸部の下流端とが連結されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記第2凸部の下流端と前記第3凸部の下流端での、前記搬送面との間の接触面積を増やすことができ、前記凸部を前記搬送面に対して貼り付け或いは接着する場合において、前記第2凸部の下流端及び前記第3凸部の下流端の、前記搬送面からの剥がれを抑制できる。
第8の態様は、第7の態様において、前記第2凸部の下流端と前記第3凸部の下流端とが連結された部位における、前記搬送方向の上流の縁が、R状に形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記第2凸部の下流端と前記第3凸部の下流端とが連結された部位における、前記搬送方向の上流の縁が、R状に形成されているので、媒体先端の角部が前記連結された部位に引っ掛かり難い構成とすることができる。
第9の態様は、第6から第8の態様のいずれかにおいて、媒体と前記凸部との間の摩擦係数が、媒体と前記搬送面との間の摩擦係数より低いことを特徴とする。
本態様によれば、媒体と前記凸部との間の摩擦係数が、媒体と前記搬送面との間の摩擦係数より低いので、媒体が前記搬送面を通過する際の接触に伴う搬送抵抗をより良好に減らすことができ、媒体をより適切に搬送できる。
本態様によれば、媒体と前記凸部との間の摩擦係数が、媒体と前記搬送面との間の摩擦係数より低いので、媒体が前記搬送面を通過する際の接触に伴う搬送抵抗をより良好に減らすことができ、媒体をより適切に搬送できる。
第10の態様は、第6から第9の態様のいずれかにおいて、前記搬送面は、金属板材の面で形成され、前記凸部が、樹脂材により形成されることを特徴とする。
前記搬送面が金属板材で形成される場合、且つ、媒体に液体が吐出されて記録が行われる場合には、媒体が前記搬送面に貼り付き易いが、前記凸部を樹脂材で形成することで、前記搬送面への媒体の貼り付きを抑制できる。
前記搬送面が金属板材で形成される場合、且つ、媒体に液体が吐出されて記録が行われる場合には、媒体が前記搬送面に貼り付き易いが、前記凸部を樹脂材で形成することで、前記搬送面への媒体の貼り付きを抑制できる。
第11の態様に係る記録システムは、媒体に記録を行う記録部を備え、記録が行われた媒体を外部に排出する記録装置と、前記記録装置で記録が行われた媒体を導入して処理を行う、第1から第10の態様のいずれかに係る処理装置とを備えたことを特徴とする。
本態様によれば、記録システムにおいて、上述した第1から第10の態様のいずれかの作用効果が得られる。
本態様によれば、記録システムにおいて、上述した第1から第10の態様のいずれかの作用効果が得られる。
第12の態様は、第11の態様において、前記記録部は、媒体に対し液体を吐出することで記録を行うことを特徴とする。
前記記録部が、媒体に対し液体を吐出することで記録を行う場合、媒体がカールし易く、ひいては媒体の先端が前記処理機構を通過する際の引っ掛かりが生じ易いが、前記カバー部材が設けられていることで、その様な不具合の発生を抑制できる。
前記記録部が、媒体に対し液体を吐出することで記録を行う場合、媒体がカールし易く、ひいては媒体の先端が前記処理機構を通過する際の引っ掛かりが生じ易いが、前記カバー部材が設けられていることで、その様な不具合の発生を抑制できる。
以下、本発明を具体的に説明する。
各図において示すX−Y−Z座標系は直交座標系であり、X軸方向が装置奥行き方向を示し、Y軸方向が装置幅方向を示し、Z軸方向が装置高さ方向を示している。X軸方向は媒体搬送方向と直交する幅方向であり、以下ではX軸方向を媒体幅方向と称する場合がある。
また、図2以降において+R方向は後述する中綴じ折り機構70での媒体の搬送方向であり、−R方向はその逆方向である。尚、場合により−R方向を、+R方向の上流方向と称する場合がある。また、+R方向及び−R方向を区別せずに、単に媒体長さ方向と称する場合がある。
また、図2以降において+S方向と−S方向は中綴じ折り機構70での媒体の面と直交する方向であって後述するブレード74及び綴じ部88の移動方向である。尚、+S方向と−S方向は、後述するスタック部71における媒体積載方向でもある。
各図において示すX−Y−Z座標系は直交座標系であり、X軸方向が装置奥行き方向を示し、Y軸方向が装置幅方向を示し、Z軸方向が装置高さ方向を示している。X軸方向は媒体搬送方向と直交する幅方向であり、以下ではX軸方向を媒体幅方向と称する場合がある。
また、図2以降において+R方向は後述する中綴じ折り機構70での媒体の搬送方向であり、−R方向はその逆方向である。尚、場合により−R方向を、+R方向の上流方向と称する場合がある。また、+R方向及び−R方向を区別せずに、単に媒体長さ方向と称する場合がある。
また、図2以降において+S方向と−S方向は中綴じ折り機構70での媒体の面と直交する方向であって後述するブレード74及び綴じ部88の移動方向である。尚、+S方向と−S方向は、後述するスタック部71における媒体積載方向でもある。
<<<記録システムの概略>>>
図1に示す記録システム1は、一例として、図1の右方から左方に向かって順に記録ユニット2と、中間ユニット3と、第1ユニット5と、第1ユニット5に対して着脱可能な第2ユニット6とを備えている。
図1に示す記録システム1は、一例として、図1の右方から左方に向かって順に記録ユニット2と、中間ユニット3と、第1ユニット5と、第1ユニット5に対して着脱可能な第2ユニット6とを備えている。
記録装置としての記録ユニット2は、搬送される媒体に記録を行う。中間ユニット3は、記録後の媒体を記録ユニット2から受け入れて第1ユニット5に受け渡すものであり、主として媒体を反転させる機能と媒体の乾燥を促進させる機能を果たす。第1ユニット5には、受け入れた媒体に乾燥処理を施す乾燥部50と、記録ユニット2における記録後の媒体を束にして端を綴じる端綴じ処理を行う端綴じ部42が設けられている。処理装置としての第2ユニット6は、記録ユニット2における記録後の媒体を導入し、媒体の束の中央を綴じて折り、冊子体にする中綴じ処理及び折り処理を行う中綴じ折り機構70が設けられている。尚、以下では記録後の媒体の束の中央を綴じる処理、及びそれに続いて媒体の束を折る処理を、簡略化して「中綴じ処理」と称することとする。
以下、記録ユニット2、中間ユニット3、第1ユニット5、第2ユニット6の順に詳しく説明する。
以下、記録ユニット2、中間ユニット3、第1ユニット5、第2ユニット6の順に詳しく説明する。
<<<記録ユニットについて>>>
記録ユニット2は、媒体に記録を行う記録部としてのラインヘッド20を備えるプリンター部10と、スキャナー部11を備える複合機として構成されている。本実施形態においてラインヘッド20は、液体の一例であるインクを媒体に吐出して記録を行う、所謂インクジェット式の記録ヘッドとして構成されている。
プリンター部10の下部には、複数の媒体収容カセット12を備えるカセット収容部14が設けられている。媒体収容カセット12に収容された媒体Pが、実線で示される給送経路21を通ってラインヘッド20による記録領域に送られて、記録動作が行われる。ラインヘッド20による記録後の媒体は、ラインヘッド20の上方に設けられる記録後排出トレイ13に媒体を排出するための経路である第1排出経路22か、中間ユニット3に媒体を送るための経路である第2排出経路23か、のいずれかに送られる。
記録ユニット2は、媒体に記録を行う記録部としてのラインヘッド20を備えるプリンター部10と、スキャナー部11を備える複合機として構成されている。本実施形態においてラインヘッド20は、液体の一例であるインクを媒体に吐出して記録を行う、所謂インクジェット式の記録ヘッドとして構成されている。
プリンター部10の下部には、複数の媒体収容カセット12を備えるカセット収容部14が設けられている。媒体収容カセット12に収容された媒体Pが、実線で示される給送経路21を通ってラインヘッド20による記録領域に送られて、記録動作が行われる。ラインヘッド20による記録後の媒体は、ラインヘッド20の上方に設けられる記録後排出トレイ13に媒体を排出するための経路である第1排出経路22か、中間ユニット3に媒体を送るための経路である第2排出経路23か、のいずれかに送られる。
図1において、第1排出経路22を破線で示し、第2排出経路23を一点鎖線で示している。第2排出経路23は記録ユニット2の+Y方向に延設され、媒体を隣接する中間ユニット3の受入経路30に受け渡す。
また、記録ユニット2は、図1において二点鎖線で示される反転用経路24を備え、媒体の第1面への記録後に、媒体を反転して第2面への記録を行う両面記録が可能に構成されている。尚、給送経路21、第1排出経路22、第2排出経路23、及び反転用経路24のそれぞれには、媒体を搬送する手段の一例として、図示を省略するローラー対が一対以上配置されている。
記録ユニット2には、記録ユニット2における媒体の搬送や記録に係る動作を制御する制御部25が設けられている。尚、記録システム1は、記録ユニット2、中間ユニット3、第1ユニット5、及び第2ユニット6が互いに機械的及び電気的に接続されて、記録ユニット2から第2ユニット6まで媒体を搬送可能に構成されている。尚本実施形態における制御部25は、記録ユニット2に接続された中間ユニット3、第1ユニット5、及び第2ユニット6における各種動作の制御を行うことができる。
記録ユニット2は操作部19を備え、操作部19から、記録ユニット2、中間ユニット3、第1ユニット5、及び第2ユニット6での各種処理に関する種々の設定、及び実行指令を入力することができるように構成されている。また操作部19は表示パネル(不図示)を備えており、この表示パネルに、各種情報を表示できる様に構成されている。
尚、記録システム1に外部コンピューター(不図示)が接続されている場合には、この外部コンピューターにおいて、操作部19で行う各種設定や実行指令と同様の各種設定や実行指令を行うことが出来る。
尚、記録システム1に外部コンピューター(不図示)が接続されている場合には、この外部コンピューターにおいて、操作部19で行う各種設定や実行指令と同様の各種設定や実行指令を行うことが出来る。
<<<中間ユニットについて>>>
続いて中間ユニット3について説明する。図1に示される中間ユニット3は、記録ユニット2から受け入れた媒体を第1ユニット5に受け渡す。中間ユニット3は、記録ユニット2と第1ユニット5との間に配置されている。記録ユニット2の第2排出経路23を搬送された媒体は、受入経路30から中間ユニット3に受け入れられて、第1ユニット5に向けて搬送される。尚、受入経路30は、図1において実線で示されている。
続いて中間ユニット3について説明する。図1に示される中間ユニット3は、記録ユニット2から受け入れた媒体を第1ユニット5に受け渡す。中間ユニット3は、記録ユニット2と第1ユニット5との間に配置されている。記録ユニット2の第2排出経路23を搬送された媒体は、受入経路30から中間ユニット3に受け入れられて、第1ユニット5に向けて搬送される。尚、受入経路30は、図1において実線で示されている。
中間ユニット3において、媒体を搬送する搬送経路は二つある。一つ目の搬送経路は、受入経路30から図1において点線で示す第1スイッチバック経路31を経て、合流経路33に搬送される経路である。二つ目の経路は、受入経路30から図1において二点鎖線で示す第2スイッチバック経路32を経て、合流経路33に搬送される経路である。
第1スイッチバック経路31は矢印A1方向に媒体を受け入れた後、矢印A2方向に媒体をスイッチバックさせる経路である。第2スイッチバック経路32は矢印B1方向に媒体を受け入れた後、矢印B2方向に媒体をスイッチバックさせる経路である。
第1スイッチバック経路31は矢印A1方向に媒体を受け入れた後、矢印A2方向に媒体をスイッチバックさせる経路である。第2スイッチバック経路32は矢印B1方向に媒体を受け入れた後、矢印B2方向に媒体をスイッチバックさせる経路である。
受入経路30は、分岐部35において第1スイッチバック経路31と第2スイッチバック経路32とに分岐している。分岐部35には、媒体の送り先を第1スイッチバック経路31と第2スイッチバック経路32とのいずれかに切り換える不図示のフラップが設けられている。
また、第1スイッチバック経路31と第2スイッチバック経路32は合流部36において合流している。したがって、媒体が受入経路30から第1スイッチバック経路31または第2スイッチバック経路32のいずれに送られても、共通の合流経路33を経て第1ユニット5に媒体を受け渡すことができる。
中間ユニット3は、記録ユニット2からラインヘッド20による直近の記録面を上にした状態で媒体を受入経路30に受け入れるが、合流経路33において媒体は湾曲反転されて、直近の記録面が下を向いた状態になる。
したがって、直近の記録面が下を向いた状態の媒体が、中間ユニット3の+Y方向から第1ユニット5の第1搬送経路43に受け渡される。
尚、受入経路30、第1スイッチバック経路31、第2スイッチバック経路32、及び合流経路33のそれぞれには、媒体を搬送する手段の一例として、図示を省略するローラー対が一つ以上配置されている。
したがって、直近の記録面が下を向いた状態の媒体が、中間ユニット3の+Y方向から第1ユニット5の第1搬送経路43に受け渡される。
尚、受入経路30、第1スイッチバック経路31、第2スイッチバック経路32、及び合流経路33のそれぞれには、媒体を搬送する手段の一例として、図示を省略するローラー対が一つ以上配置されている。
記録ユニット2において、複数の媒体に連続して記録を行う場合、中間ユニット3に入った媒体は、第1スイッチバック経路31を通る搬送経路と、第2スイッチバック経路32を通る搬送経路と、に交互に送られる。このことによって、中間ユニット3における媒体搬送のスループットを高めることができる。
また、本実施形態のラインヘッド20のように、媒体に対して液体、具体的にはインクを吐出して記録を行う構成である場合、後段の第1ユニット5や第2ユニット6で処理を行う際に媒体が湿っていると、記録面が擦れたり、媒体の整合性が不良となったりすることがある。
記録後の媒体を、記録ユニット2から中間ユニット3を介して第1ユニット5に受け渡すことにより、記録後の媒体が第1ユニット5に送られるまでの搬送時間を長くとり、第1ユニット5或いは第2ユニット6に到達するまでに、媒体をより乾燥させることができる。
記録後の媒体を、記録ユニット2から中間ユニット3を介して第1ユニット5に受け渡すことにより、記録後の媒体が第1ユニット5に送られるまでの搬送時間を長くとり、第1ユニット5或いは第2ユニット6に到達するまでに、媒体をより乾燥させることができる。
<<<第1ユニットについて>>>
続いて、第1ユニット5について説明する。図1に示される第1ユニット5は、−Y方向の下方に中間ユニット3から媒体を受け入れる受け入れ部41を備えている。中間ユニット3の合流経路33を搬送される媒体は、受け入れ部41から第1ユニット5内に入り、第1搬送経路43に受け渡される。
続いて、第1ユニット5について説明する。図1に示される第1ユニット5は、−Y方向の下方に中間ユニット3から媒体を受け入れる受け入れ部41を備えている。中間ユニット3の合流経路33を搬送される媒体は、受け入れ部41から第1ユニット5内に入り、第1搬送経路43に受け渡される。
第1ユニット5は、受け入れ部41から受け入れた媒体に対し処理を行う乾燥部50と、受け入れ部41から受け入れた媒体に対し、或いは乾燥部50で処理された媒体に対して処理を行う端綴じ部42と、を備えている。
第1ユニット5は、受け入れ部41から受け入れた媒体を端綴じ部42に送る第1搬送経路43と、第2分岐部D2で第1搬送経路43から分岐して媒体を乾燥部50に送る第2搬送経路44と、を備えている。第2分岐部D2には、媒体の送り先を第1搬送経路43と第2搬送経路44との間で切り換える不図示のフラップが設けられている。
第1ユニット5は、受け入れ部41から受け入れた媒体を端綴じ部42に送る第1搬送経路43と、第2分岐部D2で第1搬送経路43から分岐して媒体を乾燥部50に送る第2搬送経路44と、を備えている。第2分岐部D2には、媒体の送り先を第1搬送経路43と第2搬送経路44との間で切り換える不図示のフラップが設けられている。
端綴じ部42は、例えば媒体の片側の角部や媒体の片側の一辺など、媒体の端部を綴じる端綴じ処理を行う構成部である。端綴じ部42は、一例としてステープラーを備えて構成されている。
乾燥部50は、媒体に乾燥処理を施す構成部である。本実施形態において、乾燥部50は、媒体を加熱することにより媒体を乾燥させる。乾燥部50の詳細な構成は後で説明するが、乾燥部50による乾燥処理後の媒体は、端綴じ部42、または第2ユニット6に設けられる中綴じ折り機構70のいずれかに送られる。
乾燥部50は、媒体に乾燥処理を施す構成部である。本実施形態において、乾燥部50は、媒体を加熱することにより媒体を乾燥させる。乾燥部50の詳細な構成は後で説明するが、乾燥部50による乾燥処理後の媒体は、端綴じ部42、または第2ユニット6に設けられる中綴じ折り機構70のいずれかに送られる。
また、第1ユニット5は、受け入れ部41から受け入れた媒体にパンチ処理を行うパンチ処理部46を備えている。パンチ処理部46は、第1ユニット5に受け入れられた媒体が通る第1搬送経路43の、受け入れ部41に近い位置に設けられており、第1搬送経路43の上流でパンチ処理を実行可能に構成されている。尚、受け入れ部41から受け入れた媒体に対し、パンチ処理部46によるパンチ処理は施されても施されなくてもよい。
受け入れ部41から受け入れた媒体は、図1に示される第1搬送経路43を通って処理トレイ48、或いは後述する第2ユニット6へ送ることができる。処理トレイ48において媒体は、搬送方向の後端を揃えて処理トレイ48にスタックされる。所定の枚数の媒体Pが処理トレイ48にスタックされたら、媒体Pの後端に対し、端綴じ部42による端綴じ処理を行うことができる。第1ユニット5は、+Y方向に媒体を排出する第2排出部62を備えている。尚、第1ユニット5は、第2排出部62の他、後述する第1排出部61及び第3排出部63を備え、これらからも媒体を排出可能に構成されている。
端綴じ部42で処理された媒体は、不図示の排出手段によって第2排出部62から第1ユニット5の装置外に排出されるとともに、第2排出部62から排出される媒体を受ける第1トレイ40に載置される。第1トレイ40は、第1ユニット5から+Y方向に突出して設けられている。本実施形態において第1トレイ40は、ベース部40aと延長部40bを備え、延長部40bはベース部40aに収納可能に構成されている。
また、第1搬送経路43には、第2分岐部D2の下流の第3分岐部D3で第1搬送経路43から分岐する第3搬送経路45が接続されている。第3分岐部D3には、媒体の送り先を第1搬送経路43と第3搬送経路45との間で切り換える不図示のフラップが設けられている。
第1ユニット5の上部には、上部トレイ49が設けられている。第3搬送経路45は、第3分岐部D3から前述した第3排出部63まで連なり、第3搬送経路45を搬送された媒体は、不図示の排出手段によって第3排出部63から上部トレイ49に排出される。つまり、受け入れ部41から受け入れた媒体は、端綴じ部42を経由せずに、上部トレイ49に排出することができる。
第1搬送経路43には、第1分岐部D1で第1搬送経路43から分岐し、第1合流部G1で第1搬送経路43に再び合流する重ね経路64が設けられている。重ね経路64は、媒体を二枚重ねて乾燥部50または端綴じ部42に送る重ね処理部47を構成する。先行して搬送される先行媒体を重ね経路64に送り、第1搬送経路43を搬送される後続媒体と先行媒体を第1合流部G1で合流させることにより、先行媒体と後続媒体とを重ねて第1合流部G1より下流に搬送することができる。尚、重ね処理部47は、重ね経路64を複数設け、三枚以上の媒体を重ねて下流に送る構成としてもよい。
第1ユニット5において、重ね処理部47は、乾燥部50に対し鉛直下方に位置するとともに、乾燥部50、端綴じ部42、及び重ね処理部47が、鉛直方向から見て、すなわち上面から見て重なる部位を有する。尚、乾燥部50及び重ね処理部47のみ、または端綴じ部42及び重ね処理部47のみが重なる構成でもよい。
乾燥部50、端綴じ部42、及び重ね処理部47がこのような位置関係で配置されることにより、装置の水平方向寸法の増大を抑制して装置の小型化を実現できる。
乾燥部50、端綴じ部42、及び重ね処理部47がこのような位置関係で配置されることにより、装置の水平方向寸法の増大を抑制して装置の小型化を実現できる。
尚、第1ユニット5において、第1搬送経路43、第2搬送経路44、及び第3搬送経路45のそれぞれには、媒体を搬送する手段の一例として、図示を省略するローラー対が一対以上配置されている。
続いて、第1ユニット5に設けられた乾燥部50について説明する。
乾燥部50は、媒体の乾燥処理を行う乾燥処理部としてのヒートローラー対51と、ヒートローラー対51を含み、媒体を周回搬送可能なループ状搬送経路52と、を備えている。第1搬送経路43から分岐した第2搬送経路44は、ヒートローラー対51の上流でループ状搬送経路52に合流しており、第2搬送経路44に設けられた搬送ローラー対68によって媒体を送り、ループ状搬送経路52に導入することができる。
乾燥部50は、媒体の乾燥処理を行う乾燥処理部としてのヒートローラー対51と、ヒートローラー対51を含み、媒体を周回搬送可能なループ状搬送経路52と、を備えている。第1搬送経路43から分岐した第2搬送経路44は、ヒートローラー対51の上流でループ状搬送経路52に合流しており、第2搬送経路44に設けられた搬送ローラー対68によって媒体を送り、ループ状搬送経路52に導入することができる。
ヒートローラー対51は、本実施形態では下方のローラーが不図示の駆動源により駆動される乾燥駆動ローラーであり、上方のローラーが乾燥駆動ローラーの回転に従動回転する乾燥従動ローラーである。乾燥駆動ローラーは、不図示のヒーターにより加熱され、これにより乾燥駆動ローラーが発熱し、媒体の乾燥が行われる。但し、ヒートローラー対51を構成するローラーのうち少なくとも一方が加熱される構成であればよく、双方が加熱される構成であっても良い。
但し、中間ユニット3から送られる媒体は、直近の記録面が下を向いた状態で、第1ユニット5の受け入れ部41から第1搬送経路43を経由して第2搬送経路44に入る。そして媒体は、直近の記録面が下を向いた状態でヒートローラー対51にニップされる。したがってヒートローラー対51のうち、加熱されるローラーが、媒体の直近の記録面に接触するローラーであることが好ましい。
乾燥部は、ループ状搬送経路52を備えており、ループ状搬送経路52において媒体を周回搬送可能に構成されているので、媒体を複数回、周回搬送することにより、ヒートローラー対51による乾燥処理を複数回施すことができる。したがって、媒体をより確実に乾燥させることができる。
また、ループ状搬送経路52を備えることにより、例えば、ヒートローラー対51を搬送経路に複数設ける場合に比して、装置のコストアップを抑制できるとともに、消費電力を抑制できる。
また、ループ状搬送経路52を備えることにより、例えば、ヒートローラー対51を搬送経路に複数設ける場合に比して、装置のコストアップを抑制できるとともに、消費電力を抑制できる。
記録システム1において、ヒートローラー対51による加熱は、記録ユニット2に設けられた制御部25によって制御される。制御部25は、条件に応じてヒートローラー対51の加熱を制御することができる。条件としては、例えば媒体の種別や剛性、厚み、坪量等の他、記録ユニット2における記録時に媒体に吐出されたインクの吐出量、媒体への記録が両面記録か片面記録か、乾燥する際の温度や湿度等の環境条件等が挙げられる。
これらの条件に応じてヒートローラー対51による加熱を制御することにより、媒体をより適切に乾燥することができる。ヒートローラー対51による加熱の制御は、例えば、加熱の有無、加熱する場合の温度、加熱する場合に余熱を行うか否か、ヒートローラー対51の加熱を開始するタイミング等が挙げられる。
これらの条件に応じてヒートローラー対51による加熱を制御することにより、媒体をより適切に乾燥することができる。ヒートローラー対51による加熱の制御は、例えば、加熱の有無、加熱する場合の温度、加熱する場合に余熱を行うか否か、ヒートローラー対51の加熱を開始するタイミング等が挙げられる。
また、ヒートローラー対51において、一方の乾燥従動ローラーはバネ等の不図示の押圧手段により他方の乾燥駆動ローラーに対して押圧されており、押圧手段による押圧力を変更可能に構成することができる。押圧手段による押圧を変更する押圧力変更手段(不図示)を制御部25で制御することにより、ヒートローラー対51におけるニップ圧を調整することができる。ヒートローラー対51におけるニップ圧は、条件に応じて変更することが好ましい。条件としては、ヒートローラー対51による加熱を制御する場合と同様の条件を用いることができる。
ループ状搬送経路52には、第4搬送経路59が接続されている。第4搬送経路59は、第1搬送経路43に第2合流部G2で合流し、ヒートローラー対51による乾燥処理後の媒体を第1搬送経路43に戻す経路である。
また、ループ状搬送経路52には、第5搬送経路60が接続されている。第5搬送経路60は、第1排出部61に連なる経路であり、ヒートローラー対51による乾燥処理後の媒体を第2ユニット6に向けて送り出す経路である。
そして第1ユニット5は、乾燥部50で処理された媒体を第1排出部61に送る第1状態と、乾燥部50で処理された媒体を端綴じ部42に送る第2状態と、を切り換え可能な切り換え部材としての切換フラップ(不図示)を備えている。
また、ループ状搬送経路52には、第5搬送経路60が接続されている。第5搬送経路60は、第1排出部61に連なる経路であり、ヒートローラー対51による乾燥処理後の媒体を第2ユニット6に向けて送り出す経路である。
そして第1ユニット5は、乾燥部50で処理された媒体を第1排出部61に送る第1状態と、乾燥部50で処理された媒体を端綴じ部42に送る第2状態と、を切り換え可能な切り換え部材としての切換フラップ(不図示)を備えている。
尚、乾燥部50は、ループ状搬送経路52を有しない構成とすることも可能である。
また、本実施形態においては、媒体を外部から加熱することにより媒体を乾燥させる乾燥部50について説明したが、乾燥部50は、例えば媒体に対して風を当てることにより媒体を乾燥させる構成とすることも可能である。
また、本実施形態においては、媒体を外部から加熱することにより媒体を乾燥させる乾燥部50について説明したが、乾燥部50は、例えば媒体に対して風を当てることにより媒体を乾燥させる構成とすることも可能である。
<<<第2ユニットについて>>>
続いて第2ユニット6について説明する。
第2ユニット6は、第1ユニット5の第1トレイ40の下側において、第1ユニット5に対して着脱可能に設けられている。
第1ユニット5の第1排出部61から媒体導入部95を介して第2ユニット6に受け渡された媒体は、搬送経路69Aを搬送されて、中綴じ折り機構70に送られる。中綴じ折り機構70は、媒体を積載する積載部としてのスタック部71を備え、このスタック部71に積載された媒体束を中綴じ位置で綴じた後、中綴じ位置で折って冊子体にすることができる。
続いて第2ユニット6について説明する。
第2ユニット6は、第1ユニット5の第1トレイ40の下側において、第1ユニット5に対して着脱可能に設けられている。
第1ユニット5の第1排出部61から媒体導入部95を介して第2ユニット6に受け渡された媒体は、搬送経路69Aを搬送されて、中綴じ折り機構70に送られる。中綴じ折り機構70は、媒体を積載する積載部としてのスタック部71を備え、このスタック部71に積載された媒体束を中綴じ位置で綴じた後、中綴じ位置で折って冊子体にすることができる。
中綴じ折り機構70による中綴じ処理の媒体束Mは、第2トレイ65に排出される。第2トレイ65は媒体排出方向である+Y方向の先端に規制部66を備え、第2トレイ65に排出された媒体束Mが媒体排出方向に第2トレイ65からはみ出す、或いは第2トレイ65から落下することを抑制する。符号67は、第2ユニット6から排出される媒体束Mを第2トレイ65にガイドするガイド部67である。
続いて、図1及び図2を参照して中綴じ折り機構70の構成について更に説明する。第2ユニット6には、搬送経路69Aに設けられ、媒体Pを搬送する送り手段としての送りローラー対75と、媒体Pを積載する積載部としてのスタック部71と、スタック部71にスタックされた媒体に中綴じ処理を行う処理部70aが設けられている。処理部70aは、スタック部71にスタックされた複数枚の媒体Pから成る媒体束Mを綴じ位置で綴じる中綴じ手段72と、媒体束Mを綴じ位置で折る折り手段としての折りローラー対73と、を備えている。
図2に示されるように、スタック部71には、スタックされた媒体Pの下流端E1を整合させる整合部76と、パドル81とが設けられている。送りローラー対75は、不図示の駆動源により駆動される駆動ローラー75aと、駆動ローラー75aの回転に従動回転する従動ローラー75bと、を備え、駆動ローラー75aは、制御部25によって制御されて回転する。
図2において、スタック部71は、送りローラー対75によって搬送される媒体Pを傾斜姿勢で支持する支持面85を備え、支持面85と対向する搬送面86A、86B、86C、86Dと、支持面85との間で形成される媒体搬送路である搬送経路69Bに媒体Pを受け入れてスタックする。パドル81は、搬送経路69Bにおいて送りローラー対75と整合部76との間に設けられ、媒体Pに接触しつつ回転軸82を軸として回転することにより、媒体Pを整合部76に向けて移動させる。
図2において符号Gは、搬送経路69Aとスタック部71とが合流する合流位置Gを示している。また、本実施形態における綴じ位置は、スタック部71にスタックされた媒体Pの搬送方向における中央部Cである。媒体Pは、送りローラー対75によって搬送経路69Aからスタック部71に送られる。
スタック部71には、スタック部71にスタックされた媒体Pの+R方向の下流端E1に当接可能な整合部76と、スタック部71にスタックされた媒体Pの+R方向の上流端E2に当接可能な当接部77とが設けられている。
スタック部71には、スタック部71にスタックされた媒体Pの+R方向の下流端E1に当接可能な整合部76と、スタック部71にスタックされた媒体Pの+R方向の上流端E2に当接可能な当接部77とが設けられている。
整合部76及び当接部77は、+R方向及び−R方向に移動可能に構成されている。整合部76及び当接部77は、例えば、不図示の駆動源の動力によって動作するラックピニオン機構やベルト移動機構等を用い、+R方向及び−R方向に移動させることができる。整合部76及び当接部77の移動は、スタック部71におけるスタック動作について説明する際に詳述する。
合流位置Gの下流には、スタック部71にスタックされた媒体束Mを搬送経路69Bの所定の位置で綴じる中綴じ手段72が設けられている。中綴じ手段72は、一例としてステープラーであり、処理機構の一例である綴じ部88によって媒体束Mを綴じる。綴じ部88は、X軸方向即ち媒体の搬送方向と交差する方向である媒体幅方向に間隔を空けて複数設けられている。綴じ部88が媒体幅方向に複数設けられた様子は図5に示されている。図5に示す様に本実施形態において綴じ部88は媒体幅方向において二つ設けられている。
前述したように、中綴じ手段72は搬送方向において媒体束Mの中央部Cを綴じ位置として媒体束Mを綴じるように構成されている。
前述したように、中綴じ手段72は搬送方向において媒体束Mの中央部Cを綴じ位置として媒体束Mを綴じるように構成されている。
図2に戻り、中綴じ手段72の下流には、折りローラー対73が設けられている。搬送面86Cと搬送面86Dとの間は、折りローラー対73のニップ位置Nに対応する位置が開口しており、スタック部71から折りローラー対73への媒体束Mの進入路78が形成されている。進入路78の入り口には、スタック部71から綴じ位置である中央部Cをニップ位置Nに誘う斜面が形成されている。
スタック部71を挟んで折りローラー対73の反対側には、図2及び図3に示すようにスタック部71から退避した退避状態と、図4の左図のように、スタック部71にスタックされた媒体束Mの綴じ位置に対して進出した進出状態と、を切り換え可能なブレード74を備えている。符号79は支持面85に設けられた孔部79であり、孔部79をブレード74が通ることができる。
<<<中綴じ処理の際の媒体の搬送について>>>
次に、図2〜図4を参照して、第2ユニット6において媒体Pを搬送して中綴じ処理を行い、排出するまでの基本的な流れについて説明する。
図2において、スタック部71に送られてくる媒体Pは自重により整合部76に向けて移動するとともに、媒体Pが一枚搬送されてくる毎にパドル81が回転されて、媒体Pが整合部76に向けて突き当てられる。
図2は、スタック部71に複数枚重ねられた媒体Pが媒体束Mとしてスタックされている状態を示している。
次に、図2〜図4を参照して、第2ユニット6において媒体Pを搬送して中綴じ処理を行い、排出するまでの基本的な流れについて説明する。
図2において、スタック部71に送られてくる媒体Pは自重により整合部76に向けて移動するとともに、媒体Pが一枚搬送されてくる毎にパドル81が回転されて、媒体Pが整合部76に向けて突き当てられる。
図2は、スタック部71に複数枚重ねられた媒体Pが媒体束Mとしてスタックされている状態を示している。
尚、スタック部71に媒体を受け入れる際、整合部76は、図2に示されるように、搬送経路69Aとスタック部71との合流位置Gから整合部76までの距離が、媒体Pの長さよりも長くなるように配置されている。このことにより、搬送経路69Aから搬送される媒体Pの上流端E2が搬送経路69Aに残ることなく、媒体Pがスタック部71に受け入れられる。整合部76の+R方向及び−R方向での位置は、媒体Pのサイズに応じて変えることができる。
スタック部71に所定枚数の媒体Pがスタックされたら、媒体束Mの媒体長さ方向における中央部Cを綴じ部88で綴じる綴じ処理を行う。搬送経路69Aからスタック部71への媒体Pの搬送が終わった時点では、図2に示されるように、中央部Cは綴じ部88の位置からずれているので、図3の左図に示されるように整合部76を−R方向に移動させて、媒体束Mの中央部Cを綴じ部88による綴じ位置と対向する位置に配置する。更に、当接部77を+R方向に移動させて媒体束Mの上流端E2に当接させる。整合部76と当接部77とにより媒体束Mの下流端E1と上流端E2とを整合させて、媒体束Mの中央部Cを綴じ部88で綴じる。
媒体束Mを綴じ部88で綴じたら、図3の右図に示すように、整合部76を+R方向に移動させ、綴じた中央部Cが、折りローラー対73のニップ位置Nと対向する位置に配置されるように媒体束Mを移動させる。自重により媒体束Mが整合部76と当接した状態を保ったまま、整合部76のみを+R方向に移動させることにより、媒体束Mを+R方向に移動させることができる。尚、当接部77を、媒体束Mの上流端E2に当接した状態を維持する様に+R方向に移動させてもよい。
続いて、媒体束Mの中央部Cが折りローラー対73のニップ位置Nと対向する位置に配置されたら、図4の左図に示されるように、ブレード74を+S方向に進出させて中央部Cを折りローラー対73に向けて撓ませる。撓んだ媒体束Mの中央部Cが進入路78を通って、媒体束Mが折りローラー対73のニップ位置Nに向かって移動される。
媒体束Mの中央部Cが折りローラー対73にニップされたら折りローラー対73が回転され、図4の右図に示されるように、媒体束Mが折りローラー対73のニップ圧により中央部Cで折られつつ、第2トレイ65(図1参照)に向けて排出される。
また、中央部Cが折りローラー対73にニップされた後、整合部76は+R方向に移動し、図2の状態に戻ってスタック部71における次の媒体Pの受け入れに備える。
また、中央部Cが折りローラー対73にニップされた後、整合部76は+R方向に移動し、図2の状態に戻ってスタック部71における次の媒体Pの受け入れに備える。
尚、搬送経路69Aには、媒体Pの中央部Cに折り筋を付ける折り筋形成手段を設けることができる。折りローラー対73による折り位置となる中央部Cに折り筋を付けることにより媒体束Mを中央部Cで折り易くすることができる。
<<<綴じ機構の構成について>>>
続いて綴じ機構部72の構成について詳説する。
図5において中綴じ手段72は、筐体87に、処理機構として二つの綴じ部88を備えている。筐体87は金属板材により形成されており、筐体87における−S方向の面が、上述した搬送面86Aを構成する。即ち、本実施形態において搬送面86Aは金属面である。
筐体87に対し+R方向には、媒体先端を+R方向に案内する案内部材93が設けられている。案内部材93における−S方向の面が、上述した搬送面86Bを形成する。本実施形態では案内部材93も、金属板材により形成されている。
続いて綴じ機構部72の構成について詳説する。
図5において中綴じ手段72は、筐体87に、処理機構として二つの綴じ部88を備えている。筐体87は金属板材により形成されており、筐体87における−S方向の面が、上述した搬送面86Aを構成する。即ち、本実施形態において搬送面86Aは金属面である。
筐体87に対し+R方向には、媒体先端を+R方向に案内する案内部材93が設けられている。案内部材93における−S方向の面が、上述した搬送面86Bを形成する。本実施形態では案内部材93も、金属板材により形成されている。
ここで、搬送面86A、86Bには、各搬送面から−S方向即ち搬送経路69Bの側に突出する凸部が設けられている。搬送面86Aには、凸部90が設けられ、搬送面86Bには、凸部91が設けられている。
凸部90、91は、+R方向に延設されており、そして媒体幅方向において間隔を空けて複数設けられている。凸部90、91は、媒体幅方向のサイズに応じて設けられており、媒体幅方向の最も外側の凸部90、91は、搬送可能な最大サイズの媒体の、幅方向のエッジのやや内側に位置する様に設けられている。
凸部90、91により、媒体が搬送面86A、86Bを通過する際の接触に伴う搬送抵抗を減らすことができ、媒体を適切に搬送できる。
尚、図5において一点鎖線CLは、媒体幅方向における綴じ機構部72の中心位置を示しており、凸部90、91は、中心位置CLに対し左右対称となる様に配置される。本実施形態では、中心位置CLが、媒体幅方向における媒体の搬送基準位置だからである。
凸部90、91は、+R方向に延設されており、そして媒体幅方向において間隔を空けて複数設けられている。凸部90、91は、媒体幅方向のサイズに応じて設けられており、媒体幅方向の最も外側の凸部90、91は、搬送可能な最大サイズの媒体の、幅方向のエッジのやや内側に位置する様に設けられている。
凸部90、91により、媒体が搬送面86A、86Bを通過する際の接触に伴う搬送抵抗を減らすことができ、媒体を適切に搬送できる。
尚、図5において一点鎖線CLは、媒体幅方向における綴じ機構部72の中心位置を示しており、凸部90、91は、中心位置CLに対し左右対称となる様に配置される。本実施形態では、中心位置CLが、媒体幅方向における媒体の搬送基準位置だからである。
そして本実施形態では、記録ユニット2が備えるラインヘッド20(図1参照)は、媒体に対し液体の一例であるインクを吐出することで記録を行う構成であるため、媒体が搬送面86A、86Bに貼り付き易いが、上述の様に凸部90、91が設けられているので、媒体の搬送面86A、86Bへの貼り付きを抑制でき、適切に搬送できる。
また本実施形態において搬送面86A、86Bは、金属板材の面で形成され、凸部90、91が、樹脂材により形成されている。この樹脂材としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)シートを用いることができ、搬送面86A、86Bに対し、接着材或いは両面テープ等の貼付手段により貼り付けることができる。
以上の様に搬送面86A、86Bが金属板材で形成される場合、インクが吐出された媒体が搬送面86A、86Bに貼り付き易いが、凸部90、91を樹脂材で形成することで、搬送面86A、86Bへの媒体の貼り付きを抑制できる。
また本実施形態において搬送面86A、86Bは、金属板材の面で形成され、凸部90、91が、樹脂材により形成されている。この樹脂材としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)シートを用いることができ、搬送面86A、86Bに対し、接着材或いは両面テープ等の貼付手段により貼り付けることができる。
以上の様に搬送面86A、86Bが金属板材で形成される場合、インクが吐出された媒体が搬送面86A、86Bに貼り付き易いが、凸部90、91を樹脂材で形成することで、搬送面86A、86Bへの媒体の貼り付きを抑制できる。
特に本実施形態では、媒体と凸部90、91との間の摩擦係数が、媒体と搬送面86A、86Bとの間の摩擦係数より低い。これにより、媒体が搬送面86A、86Bを通過する際の接触に伴う搬送抵抗をより良好に減らすことができ、媒体をより適切に搬送できる。
尚、凸部90を形成するシート材は、筐体87における−S方向の面、即ち搬送面86Aの、媒体長さ方向の長さよりも長く形成した上で、+R方向の端部及び−R方向の端部を、それぞれ+S方向に折り曲げて、筐体87の+R方向の面と−R方向の面に貼り付けることができる。これにより、凸部90を搬送面86Aから剥がれ難くし、確実に貼り付けることができる。
これに対し凸部91を形成するシート材については、案内部材93に対し、−R方向の端部を上記と同様に+S方向に折り曲げ、更に+R方向に折り曲げて、案内部材93の+S方向の面、つまり搬送面86Bに対し反対側の面に貼り付けることができる。しかしながら凸部91の+R方向の端部は、装置スペースの制約により、上記と同様に+S方向に折り曲げることができず、その結果案内部材93への貼付強度が低下する虞がある。
そのため本実施形態では、凸部91の+R方向の端部は、以下の様に構成されている。
そのため本実施形態では、凸部91の+R方向の端部は、以下の様に構成されている。
図6は図5のA部拡大図であり、複数の凸部91は、第1凸部91Aと、中心位置CLに対し第1凸部91Aより遠いとともに、媒体幅方向において第1凸部91Aの隣に位置する第2凸部91Bと、第1凸部91Aから分岐し、+R方向の上流から下流に向かって中心位置CLから離れる方向に延びる第3凸部91Cと、を含んでいる。尚、第1凸部91A、第2凸部91B、第3凸部91C、のこれらの名称は、構成の説明の為に、多数設けられた凸部91における一部の関係について便宜上付したものであり、同様な関係がその他に成立することは、図5に示された内容から明らかである。
図6に示す様に、第2凸部91Bの+R方向の下流端91eと、第3凸部91Cの+R方向の下流端91dとが連結されている。このような構成により、第2凸部91Bの+R方向の下流端91eと、第3凸部91Cの+R方向の下流端91dでの、搬送面86Bとの間の接触面積を増やすことができ、凸部91を搬送面86Bに対して貼り付け或いは接着する場合において、第2凸部91Bの下流端91e及び第3凸部91Cの下流端91dの、搬送面86Bからの剥がれを抑制できる。
尚、本実施形態ではこの様な構成を、搬送面86Bに設けられる凸部91に適用したが、搬送面86Aに設けられる凸部90に対して適用しても構わない。
尚、本実施形態ではこの様な構成を、搬送面86Bに設けられる凸部91に適用したが、搬送面86Aに設けられる凸部90に対して適用しても構わない。
また本実施形態では、第2凸部91Bの+R方向の下流端91eと、第3凸部91Cの+R方向の下流端91dとが連結された部位における、+R方向の上流の縁が、符号92で示す様に、R状に形成されている。
このことにより、媒体先端の角部が、上記連結された部位に引っ掛かり難い構成とすることができる。
このことにより、媒体先端の角部が、上記連結された部位に引っ掛かり難い構成とすることができる。
続いて筐体87に設けられたカバー部材89について説明する。筐体87には、中心位置CLに対し左右対称となる位置に、開口部87a、87aが設けられており、それぞれの開口部87aに、処理機構としての綴じ部88が設けられている。
綴じ部88は、不図示の駆動源により−S方向及び+S方向、即ち媒体積載方向に移動可能に設けられており、処理部としての繰り出し部88aから綴じ針T(図7及び図8参照)を繰り出すことができる。これにより、図3の左図に示した様に媒体束Mの中央部Cを綴じることができる。図5及び図7は、綴じ部88が搬送面86Aから突出しない退避位置にある状態を示しており、図8は、綴じ部88が搬送面86Aから突出して綴じ処理を行う処理位置にある状態を示している。
綴じ部88は、不図示の駆動源により−S方向及び+S方向、即ち媒体積載方向に移動可能に設けられており、処理部としての繰り出し部88aから綴じ針T(図7及び図8参照)を繰り出すことができる。これにより、図3の左図に示した様に媒体束Mの中央部Cを綴じることができる。図5及び図7は、綴じ部88が搬送面86Aから突出しない退避位置にある状態を示しており、図8は、綴じ部88が搬送面86Aから突出して綴じ処理を行う処理位置にある状態を示している。
筐体87の開口部87aには、カバー部材89が設けられている。カバー部材89は、処理機構としての綴じ部88において処理部としての繰り出し部88aを除く領域を覆うとともに、綴じ部88の移動に伴って綴じ部88とともに搬送経路69Bに対して進退する。
これにより、媒体の先端が綴じ部88を通過する際の引っ掛かりを抑制でき、ひいてはジャムを抑制できる。また、カバー部材89は綴じ部88の移動に伴って綴じ部88とともに搬送経路69Bに対して進退するので、カバー部材89を移動させる為の専用の動力源が不要となり、コストアップを抑制できる。
これにより、媒体の先端が綴じ部88を通過する際の引っ掛かりを抑制でき、ひいてはジャムを抑制できる。また、カバー部材89は綴じ部88の移動に伴って綴じ部88とともに搬送経路69Bに対して進退するので、カバー部材89を移動させる為の専用の動力源が不要となり、コストアップを抑制できる。
特に本実施形態では、記録ユニット2が備えるラインヘッド20(図1参照)は、媒体に対し液体の一例であるインクを吐出することで記録を行う構成であり、そのため媒体がカールし易く、ひいては媒体の先端が綴じ部88を通過する際の引っ掛かりが生じ易いが、カバー部材89が設けられていることで、その様な不具合の発生を抑制できる。
加えて本実施形態に係る記録システム1は、図1を参照して説明したように乾燥部50を備え、乾燥部50により媒体を乾燥することで、インクを吸収した媒体の剛性が高くなり、上記の引っ掛かりがより発生し易いが、上記の様にカバー部材89により、その様な不具合の発生を抑制できる。
加えて本実施形態に係る記録システム1は、図1を参照して説明したように乾燥部50を備え、乾燥部50により媒体を乾燥することで、インクを吸収した媒体の剛性が高くなり、上記の引っ掛かりがより発生し易いが、上記の様にカバー部材89により、その様な不具合の発生を抑制できる。
また本実施形態においてカバー部材89は、図7から図8への変化で示す様に、退避位置から処理位置に向けて移動する綴じ部88によって押されることにより、搬送経路69Bに進出する。この様な構成により、カバー部材89を綴じ部88の移動に伴って進退させる為の構造が簡単となり、コストアップを抑制できる。
また本実施形態においてカバー部材89は、図8に示す様に+R方向の上流部位89bが固定されることにより、上流部位89bより下流の領域が搬送経路69Bに対して進退する構成である。このことにより、媒体の先端がカバー部材89に引っ掛かり難い構成とすることができる。
そして本実施形態においてカバー部材89は、可撓性を有するシート材で構成される。この様なシート材としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)シートを用いることができる。この様にカバー部材89を、可撓性を有するシート材で構成することで、カバー部材89を低コストに構成でき、また、簡単な構造でカバー部材89を搬送経路69Bに対して進退させることができる。
またカバー部材89は、筐体87に形成された開口部87aの、+R方向の縁部87bを覆う部位を有している。より具体的には、カバー部材89は処理部としての繰り出し部88aを避ける様に、逃げ部89aが形成されており、媒体幅方向において逃げ部89aの両側が+R方向に延び、開口部87aの、+R方向の縁部87bを覆っている。このことにより、媒体先端が開口部87aの、+R方向の縁部87bに引っ掛かる不具合を抑制できる。
尚、カバー部材89の形状は上記に限られず、特に処理機構としての綴じ部88による処理の邪魔にならず、且つ、媒体先端の綴じ部88への引っ掛かりを抑制できる形状であれば、どのような形状であっても良い。
尚、カバー部材89の形状は上記に限られず、特に処理機構としての綴じ部88による処理の邪魔にならず、且つ、媒体先端の綴じ部88への引っ掛かりを抑制できる形状であれば、どのような形状であっても良い。
尚、記録システム1においては、中間ユニット3及び第1ユニット5を省略しても良い。またその際、記録ユニット2と第2ユニット6をそれぞれ独立したユニットとしても良いし、記録ユニット2と第2ユニット6を一体化しても良い。即ち、より具体的には記録システムを、ラインヘッド20と、中綴じ折り機構70と、を含む様に構成しても良い。
以上の様に本明細書では、記録システム1とは、独立したユニットの集合体である場合と、一つのユニットで構成される場合と、のいずれであっても良い意味である。
以上の様に本明細書では、記録システム1とは、独立したユニットの集合体である場合と、一つのユニットで構成される場合と、のいずれであっても良い意味である。
また記録ユニット2は、本実施形態ではインクを吐出することで記録を行うインクジェット方式を採用するが、その他の方式、例えば電子写真方式や熱転写方式などの他の方式を採用する構成であっても良い。用紙は吸湿によってカールする傾向があり、その様な場合に、上述したカバー部材89の機能が発揮されるからである。
また、カバー部材89によって覆う処理機構は、上記実施形態では折り処理を行う前に媒体を綴じる綴じ部88を例に説明したが、これに限られず、図1を参照して説明した端綴じ部42のように、単に媒体を綴じる綴じ部に対して適用しても良いし、或いはパンチング処理など、綴じ処理以外の処理を行う部位に対して適用しても良い。
また上記実施形態では、乾燥部50は第1ユニット5に設けたが、乾燥部50は第2ユニット6に設けても良いし、或いは中間ユニット3に設けても良いし、或いは記録ユニット2に設けても良い。
また、カバー部材89によって覆う処理機構は、上記実施形態では折り処理を行う前に媒体を綴じる綴じ部88を例に説明したが、これに限られず、図1を参照して説明した端綴じ部42のように、単に媒体を綴じる綴じ部に対して適用しても良いし、或いはパンチング処理など、綴じ処理以外の処理を行う部位に対して適用しても良い。
また上記実施形態では、乾燥部50は第1ユニット5に設けたが、乾燥部50は第2ユニット6に設けても良いし、或いは中間ユニット3に設けても良いし、或いは記録ユニット2に設けても良い。
また本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
1…記録システム、2…記録ユニット、3…中間ユニット、5…第1ユニット、6…第2ユニット、10…プリンター部、11…スキャナー部、12…媒体収容カセット、13…記録後排出トレイ、14…カセット収容部、19…操作部、20…ラインヘッド、21…給送経路、22…第1排出経路、23…第2排出経路、24…反転用経路、25…制御部、30…受入経路、31…第1スイッチバック経路、32…第2スイッチバック経路、33…合流経路、35…分岐部、36…合流部、40…第1トレイ、40a…ベース部、40b…延長部、41…受け入れ部、42…端綴じ部、43…第1搬送経路、44…第2搬送経路、45…第3搬送経路、46…パンチ処理部、47…重ね処理部、48…処理トレイ、49…上部トレイ、50…乾燥部、51…ヒートローラー対、52…ループ状搬送経路、59…第4搬送経路、60…第5搬送経路、61…第1排出部、62…第2排出部、63…第3排出部、64…重ね経路、65…第2トレイ、66…規制部、67…ガイド部、68…搬送ローラー対、69A、69B…搬送経路、70…中綴じ折り機構、70a…処理部、71…スタック部、72…中綴じ手段、73…折りローラー対、74…ブレード、75…送りローラー対、76…整合部、77…当接部、78…進入路、79…孔部、81…パドル、82…回転軸、85…支持面、86A、86B、86C、86D…搬送面、87…筐体、87a…開口部、87b…縁部、88…綴じ部、88a…繰り出し部、89…カバー部材、89a…逃げ部、90…凸部、91…凸部、91A…第1凸部、91B…第2凸部、91C…第3凸部、91d…下流端、91e…下流端、92…R状に形成された部位、93…案内部材、95…媒体導入部、P…媒体、M…媒体束、C…中央部、D1…第1分岐部、D2…第2分岐部、D3…第3分岐部、G1…第1合流部、G2…第2合流部
Claims (12)
- 媒体に記録を行う記録部によって記録が行われた媒体を導入する媒体導入部と、
前記媒体導入部から導入された媒体を搬送方向に搬送する媒体搬送路と、
媒体に処理を行う処理部を有するとともに、前記媒体搬送路を形成する搬送面から突出して媒体に処理を行う処理位置と、前記搬送面から突出しない退避位置と、の間で移動可能な処理機構と、
前記処理機構において前記処理部を除く領域の少なくとも一部を覆うとともに、前記処理機構の移動に伴って前記処理機構とともに前記媒体搬送路に対して進退するカバー部材と、
を備えた処理装置。 - 請求項1に記載の処理装置において、前記カバー部材は、前記退避位置から前記処理位置に向けて移動する前記処理機構によって押されることにより、前記媒体搬送路に進出する、
ことを特徴とする処理装置。 - 請求項2に記載の処理装置において、前記カバー部材は、前記搬送方向の上流部位が固定されることにより、前記上流部位より下流の領域が前記媒体搬送路に対して進退する、
ことを特徴とする処理装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の処理装置において、前記カバー部材は、可撓性を有するシート材で構成される、
ことを特徴とする処理装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の処理装置において、前記処理機構は、筐体に設けられた開口部から前記媒体搬送路に突出し、
前記カバー部材は、前記開口部の、前記搬送方向下流の縁を覆う部位を有する、
ことを特徴とする処理装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の処理装置において、前記搬送面には、前記搬送面から前記媒体搬送路に突出するとともに前記搬送方向に延設される凸部が複数設けられ、
複数の前記凸部は、前記搬送方向と交差する方向である幅方向において間隔を空けて設けられる、
ことを特徴とする処理装置。 - 請求項6に記載の処理装置において、複数の前記凸部は、第1凸部と、
前記幅方向における前記搬送面の中心位置に対し前記第1凸部より遠いとともに、前記幅方向において前記第1凸部の隣に位置する第2凸部と、
前記第1凸部から分岐し、前記搬送方向の上流から下流に向かって前記中心位置から離れる方向に延びる第3凸部と、を含み、
前記搬送方向における前記第2凸部の下流端と前記第3凸部の下流端とが連結されている、
ことを特徴とする処理装置。 - 請求項7に記載の処理装置において、前記第2凸部の下流端と前記第3凸部の下流端とが連結された部位における、前記搬送方向の上流の縁が、R状に形成されている、
ことを特徴とする処理装置。 - 請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の処理装置において、媒体と前記凸部との間の摩擦係数が、媒体と前記搬送面との間の摩擦係数より低い、
ことを特徴とする処理装置。 - 請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の処理装置において、前記搬送面は、金属板材の面で形成され、
前記凸部が、樹脂材により形成される、
ことを特徴とする処理装置。 - 媒体に記録を行う記録部を備え、記録が行われた媒体を外部に排出する記録装置と、
前記記録装置で記録が行われた媒体を導入して処理を行う、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の処理装置と、
を備えた記録システム。 - 請求項11に記載の記録システムにおいて、前記記録部は、媒体に対し液体を吐出することで記録を行う、
ことを特徴とする記録システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019172660A JP2021050053A (ja) | 2019-09-24 | 2019-09-24 | 処理装置、記録システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019172660A JP2021050053A (ja) | 2019-09-24 | 2019-09-24 | 処理装置、記録システム |
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Family Applications (1)
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JP2019172660A Pending JP2021050053A (ja) | 2019-09-24 | 2019-09-24 | 処理装置、記録システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2021050053A (ja) |
-
2019
- 2019-09-24 JP JP2019172660A patent/JP2021050053A/ja active Pending
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