JP2021049876A - 車両の制御装置 - Google Patents

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純平 初田
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Abstract

【課題】ターボチャージャを備えるエンジンにおいて回転数を低下させた際の出力低下を抑制する。【解決手段】ターボチャージャTCによって過給されて過給圧BPに応じた動力を出力するエンジンENGを制御する制御装置ECUは、車速VPの増加に応じてエンジンENGの回転数NEの増加を増加させ、該回転数NEが上限回転数NEhに達すると、該上限回転数NEhよりも低い下限回転数NElまで低下させる。また、制御装置ECUは、回転数NEが下限回転数NElまで低下する前の高過給開始回転数NEsとなると、ターボチャージャTCによるエンジンENGへの過給圧BPを、エンジン要求出力に応じた第1過給圧よりも高い第2過給圧に上昇させる。【選択図】図9

Description

本発明は、車両の制御装置に関する。
シリーズ方式のハイリブリッド車両は、モータジェネレータの動力によって走行する。エンジンは主に発電のために用いられ、エンジンの動力によって別のモータジェネレータで発電された電力はモータジェネレータに供給される。このため、発電が必要なとき、効率が最も高くなる動作点でエンジンを定常運転すれば、燃費は向上する。しかし、定常運転されるエンジンの運転音は、ドライバーによるアクセルペダル操作又は車両の走行速度が変化しても変わらない。この点に、エンジンと変速機を有する車両に慣れ親しんだドライバーは違和感を持ち、車両の商品性も高くは望めない。このため、シリーズ方式のハイリブリッド車両であっても、ドライバーが自然なフィーリングを得られることのできる商品性の高い車両が望まれていた。
特許文献1には、駆動輪の回転数(即ち車速)の変化に応じて、エンジンの回転数を下限回転数と上限回転数の間で増減させるようにした技術が開示されている。特許文献1によれば、車速の増加に伴ってエンジンの回転数も増加させるといったように、エンジンの運転音を車速に応じて変化させることができるので、車速とエンジンの運転音が連動した自然なフィーリングを運転者に提供でき、車両の商品性が向上する。
国際公開第2019/003443号
上記特許文献1のように、車速とエンジンの運転音が連動した自然なフィーリングを運転者に提供するため、エンジンの回転数が或る回転数に達すると、エンジンの回転数を下げることが考えられる。車両の出力を維持しつつ、エンジンの回転数を下げるためには、エンジンの回転数を下げた分、エンジンが出力するエンジントルクを増加させる必要がある。
過給機を備えるエンジンが出力可能なエンジントルクは過給圧に依存する。このため、特許文献1の技術を、過給機を備えるエンジンを有する車両に適用した場合、エンジンの回転数を低下させた際の過給圧によってはエンジントルクを高めることができず、エンジントルクの不足によって車両の出力が低下する虞があった。そして、このように車両の出力が低下した場合、いわゆる「もたつき」が発生して、車両の商品性の低下につながる虞がある。
本発明は、過給機を備える原動機において回転数を低下させた際の出力低下を抑制できる車両の制御装置を提供する。
本発明は、
過給機によって過給され、過給圧に応じた動力を出力する原動機と、
前記原動機の動力によって回転して発電を行う発電機と、
前記発電機が発電した電力によって駆動輪を回転させる電動機と、
を備える車両の制御装置であって、
前記駆動輪への要求出力に応じて前記原動機に要求される出力である原動機要求出力を導出する導出部と、
前記駆動輪の回転数の変化に応じて、前記原動機の回転数を制御する原動機制御部と、
前記原動機への前記過給機による過給圧を制御する過給圧制御部と、
を備え、
前記原動機制御部は、前記駆動輪の回転数の増加に応じて前記原動機の回転数を増加させ、該回転数が所定の第1回転数に達すると、該第1回転数よりも低い第2回転数まで低下させ、
前記過給圧制御部は、前記原動機の回転数が前記第2回転数まで低下する前に、前記原動機要求出力に応じた第1過給圧よりも高い第2過給圧に上昇させる。
本発明によれば、過給機を備える原動機において回転数を低下させた際の出力低下を抑制できる。
シリーズ方式とパラレル方式とを切り換え可能な車両の内部構成を示すブロック図である。 ターボチャージャの概略構成を示す図である。 バッテリ、VCU、第1インバータ、第2インバータ、第1モータジェネレータ及び第2モータジェネレータの関係を示す電気回路図である。 EV走行モードに設定されている場合の動力及び電力の伝達を示す図である。 シリーズ走行モードに設定されている場合の動力及び電力の伝達を示す図である。 エンジン走行モードに設定されている場合の動力及び電力の伝達を示す図である。 車両がシリーズ走行モードで走行中にエンジン及び第1モータジェネレータを制御するECUの内部構成を示すブロック図である。 EV走行からシリーズ走行に切り替わる前後を含む主にシリーズ走行時における各パラメータの時間変化の一例を示すグラフである。 図8における期間T1における過給圧等の時間変化の一例を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
本発明の制御装置が搭載される車両は、いわゆるハイブリッド電気自動車(Hybrid Electrical Vehicle)であり、モータジェネレータ及びエンジンを備え、車両の走行状態に応じてモータジェネレータ及び/又はエンジンの動力によって走行する。ハイブリッド電気自動車には、大きく分けてシリーズ方式とパラレル方式の2種類がある。シリーズ方式のハイブリッド電気自動車は、モータジェネレータの動力によって走行する。エンジンは主に発電のために用いられ、エンジンの動力によって別のモータジェネレータで発電された電力はバッテリに充電されるか、モータジェネレータに供給される。一方、パラレル方式のハイブリッド電気自動車は、モータジェネレータ及びエンジンのいずれか一方又は双方の動力によって走行する。また、これら両方式を切り換え可能なハイブリッド電気自動車も知られている。この種のハイブリッド電気自動車では、走行状態に応じてクラッチを開放又は締結する(断接する)ことによって、動力の伝達系統をシリーズ方式及びパラレル方式のいずれかの構成に切り替える。
図1は、シリーズ方式とパラレル方式とを切り換え可能なハイブリッド電気自動車の内部構成を示すブロック図である。図1に示すハイブリッド電気自動車(以下、単に「車両」という。)は、回転する動力を出力する原動機の一例であるエンジンENGと、第1モータジェネレータMG1と、第2モータジェネレータMG2と、ロックアップクラッチ(以下、単に「クラッチ」という)CLと、ギアボックス(以下、単に「ギア」という。)GBと、車速センサー101と、バッテリセンサー102と、回転数センサー103と、バッテリBATと、電圧制御装置VCU(Voltage Control Unit)と、第1インバータINV1と、第2インバータINV2と、制御装置ECU(Electronic Control Unit)とを備える。なお、図1中の太い実線は機械連結を示し、二重点線は電力配線を示し、細い実線の矢印は制御信号又は検出信号を示す。
エンジンENGは、クラッチCLが切断された状態で、第1モータジェネレータMG1を発電機として駆動する。但し、クラッチCLが締結されると、エンジンENGが出力した動力は、車両が走行するための機械エネルギーとして、第1モータジェネレータMG1、クラッチCL、ギアGB、第2モータジェネレータMG2、ディファレンシャルギヤ8及び駆動軸9を介して、駆動輪DW,DWに伝達される。また、エンジンENGは、エンジンENGへの過給を行う過給機の一例であるターボチャージャTCを備える。ターボチャージャTCについては図2を用いて後述する。
第1モータジェネレータMG1は、エンジンENGの動力によって駆動され、電力を発生する。また、第1モータジェネレータMG1は、車両の制動時には電動機として動作し得る。
第2モータジェネレータMG2は、バッテリBAT及び第1モータジェネレータMG1の少なくとも一方からの電力供給によって電動機として動作し、車両が走行するための動力を発生する。第2モータジェネレータMG2で発生したトルクは、ディファレンシャルギヤ8及び駆動軸9を介して、駆動輪DW,DWに伝達される。また、第2モータジェネレータMG2は、車両の制動時には発電機として動作し得る。
クラッチCLは、制御装置ECUからの指示に応じて、エンジンENGから駆動輪DW,DWまでの動力の伝達経路を切断又は締結する(断接する)。クラッチCLが切断状態であれば、エンジンENGが出力した動力は駆動輪DW,DWに伝達されない。クラッチCLが接続状態であれば、エンジンENGが出力した動力は駆動輪DW,DWに伝達される。ギアGBは、変速段又は固定段を含み、エンジンENGからの動力を所定の変速比で変速して駆動輪DWに伝達する。ギアGBにおける変速比は制御装置ECUからの指示に応じて変更される。
バッテリBATは、直列に接続された複数の蓄電セルを有し、例えば100〜200Vの高電圧を供給する。蓄電セルは、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池である。
車速センサー101は、車両の走行速度(車速VP)を検出する。なお、車速VPは、駆動輪DW,DWの回転数と線形に対応する。車速センサー101によって検出された車速VPを示す信号は、制御装置ECUに送られる。
バッテリセンサー102は、バッテリBATの出力(端子電圧,充放電電流)を検出する。バッテリセンサー102が検知した端子電圧や充放電電流等を示す信号は、バッテリ情報として制御装置ECUに送られる。
回転数センサー103は、エンジンENGの回転数NEを検出する。回転数センサー103によって検出された回転数NEを示す信号は、制御装置ECUに送られる。
電圧制御装置VCUは、第2モータジェネレータMG2が電動機として動作する際のバッテリBATの出力電圧を昇圧する。また、電圧制御装置VCUは、車両の制動時に第2モータジェネレータMG2が発電して直流に変換された回生電力をバッテリBATに充電する場合に、第2モータジェネレータMG2の出力電圧を降圧する。さらに、電圧制御装置VCUは、エンジンENGの駆動によって第1モータジェネレータMG1が発電して直流に変換された電力を降圧する。電圧制御装置VCUによって降圧された電力は、バッテリBATに充電される。
制御装置ECUは、ターボチャージャTCの過給圧制御も含むエンジンENGの駆動制御、第1インバータINV1の制御による第1モータジェネレータMG1の出力制御、クラッチCLの断接制御、並びに、第2インバータINV2の制御による第2モータジェネレータMG2の出力制御を行う。また、制御装置ECUには、車両の運転者によるアクセルペダル操作に応じたアクセルペダル開度(AP開度)を示す信号、及び車速センサー101からの車速VPを示す信号等が入力される。制御装置ECUは、AP開度及び車速VP等に基づいて、後述する車両の走行モードを選択し、クラッチCLの状態、並びに、エンジンENG、第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2の各出力を制御する。
図2に示すように、エンジンENGは、ターボチャージャTCと、吸気通路11と、排気通路12とを備える。ターボチャージャTCは、排気通路12の所定位置に設けられてエンジンENGからの排気によって回転するタービン21と、吸気通路11の所定位置に設けられてエンジンENGに吸入させる空気の加圧(圧縮)を行うコンプレッサ22と、を備える。コンプレッサ22は、シャフト23を介してタービン21と連結されており、タービン21と連動して回転することで空気の圧縮を行う。
また、ターボチャージャTCは、制御装置ECUの制御にしたがってコンプレッサ22を回転駆動するコンプレッサ駆動モータ24をさらに備える。即ち、コンプレッサ22は、コンプレッサ駆動モータ24の動力によっても回転し、空気の圧縮を行う。したがって、ターボチャージャTCは、エンジンENGからの排気によるタービン21の回転のほか、コンプレッサ駆動モータ24の回転によってもコンプレッサ22による空気の圧縮を行うことができ、ターボチャージャTCによるエンジンENGへの過給圧BPを高めることができる。
吸気通路11におけるコンプレッサ22の下流、即ち、コンプレッサ22とエンジンENGとの間には、コンプレッサ22が圧縮した空気を冷却するインタークーラ25が設けられる。そして、吸気通路11におけるインタークーラ25のさらに下流には、エンジンENGへの吸気量を調整するスロットルバルブ26が設けられる。スロットルバルブ26は、不図示のアクチュエータにより開閉動作するように構成されており、このアクチュエータは制御装置ECUにより制御される。即ち、スロットルバルブ26は、制御装置ECUの制御にしたがって開閉動作する。
吸気通路11におけるスロットルバルブ26のさらに下流には、コンプレッサ22の下流側の吸気圧、即ち過給圧BPを検出する過給圧センサー27が設けられる。過給圧センサー27によって検出された過給圧BPを示す検出信号は、制御装置ECUに送られる。
排気通路12には、該排気通路12おけるタービン21の上流と、該排気通路12おけるタービン21の下流とを接続するウェイストゲート28が設けられる。そして、ウェイストゲート28には、タービン21に吹き付けられる排気の流量を変化させるべく開閉動作するウェイストゲートバルブ29が設けられる。ウェイストゲートバルブ29は、不図示のアクチュエータにより開閉動作するように構成されており、このアクチュエータは制御装置ECUにより制御される。即ち、ウェイストゲートバルブ29は、制御装置ECUの制御にしたがって開閉動作する。
例えば、ウェイストゲートバルブ29が全閉されると、エンジンENGからの排気の全てがタービン21に吹き付けられることになり、過給圧BPが高くなる。一方、ウェイストゲートバルブ29を開くと、エンジンENGからの排気の一部がウェイストゲート28を通過してタービン21の下流に流れるため、その分、タービン21に吹き付けられる排気の流量が減少し、過給圧BPが低くなる。このように、制御装置ECUは、ウェイストゲートバルブ29の開度を調整することで過給圧BPを制御できる。
図3は、バッテリBAT、電圧制御装置VCU、第1インバータINV1、第2インバータINV2、第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2の関係を示す電気回路図である。図3に示すように、電圧制御装置VCUは、バッテリBATが出力するV1電圧を入力電圧として2つのスイッチング素子をオンオフ切換動作することによって、出力側のV2電圧をV1電圧よりも高い電圧に昇圧する。なお、電圧制御装置VCUの2つのスイッチング素子がオンオフ切換動作しないときのV2電圧はV1電圧に等しい。
第1インバータINV1は、エンジンENGの駆動によって第1モータジェネレータMG1が発電した交流電圧を直流電圧に変換する。また、第1インバータINV1は、車両の制動時に第2モータジェネレータMG2で発電され第2インバータINV2によって変換された直流電圧を交流電圧に変換して3相電流を第1モータジェネレータMG1に供給する。第2インバータINV2は、直流電圧を交流電圧に変換して3相電流を第2モータジェネレータMG2に供給する。また、第2インバータINV2は、車両の制動時に第2モータジェネレータMG2が発電した交流電圧を直流電圧に変換する。
(車両の走行モード)
本実施形態の車両は、エンジンENG、第1モータジェネレータMG1及び第2モータジェネレータMG2を含む駆動源の使用形態がそれぞれ異なる「EV走行モード」、「シリーズ走行モード」及び「エンジン走行モード」のいずれかで走行する。
車両がEV走行モードで走行する際、図4に示すように、第1モータジェネレータMG1及び/又は第2モータジェネレータMG2からの動力によって走行する。
車両がシリーズ走行モードで走行する際、図5に示すように、クラッチCLは開放され、第1モータジェネレータMG1からの動力によって走行する。シリーズ走行モード時には、車速VPとAP開度に応じた車両要求出力に対応する動力を第2モータジェネレータMG2が出力するべく、エンジンENGの運転によって第1モータジェネレータMG1が発電した電力が第2モータジェネレータMG2に供給される。また、詳細は後述するが、シリーズ走行モード時に第1モータジェネレータMG1が、第2モータジェネレータMG2が消費する電力以上の電力を発電する場合がある。この場合、その余剰な電力は、例えばバッテリBATに充電される。なお、シリーズ走行モードは、車両要求出力が所定値以上又は車速VPが所定値以上であるときに選択される。
車両がエンジン走行モードで走行する際、図6に示すように、クラッチCLは締結され、エンジンENGからの動力によって走行する。
(シリーズ走行モード時の制御)
以下、車両がシリーズ走行モードで走行中に制御装置ECUが行うエンジンENG及び第1モータジェネレータMG1の制御について説明する。図7は、車両がシリーズ走行モードで走行中にエンジンENG及び第1モータジェネレータMG1を制御する制御装置ECUの内部構成を示すブロック図である。
図7に示すように、制御装置ECUは、SOC算出部150と、車両要求出力算出部151と、下限回転数設定部152と、上限回転数設定部153と、エンジン要求出力算出部154と、エンジン回転数設定部155と、第1インバータ制御部156と、エンジントルク設定部157と、エンジン制御部158と、過給圧制御部160とを有する。以下、制御装置ECUが有する各構成要素について説明する。
SOC算出部150は、バッテリセンサー102から得られたバッテリ情報に基づいて、バッテリBATの充電状態を百分率によって表す変数であるSOC(State Of Charge:残容量ともいう。)を算出する。なお、SOCが100%であるときのバッテリBATは満充電状態である。
車両要求出力算出部151は、車速VPとAP開度から決まる車両要求出力を算出する。
下限回転数設定部152は、車両要求出力算出部151が算出した車両要求出力と、SOC算出部150が算出したバッテリBATのSOCとに基づいて、エンジンENGの回転数NEの下限値(以下「下限回転数」という。)NElを設定する。なお、下限回転数設定部152は、バッテリBATのSOCが高いほど、下限回転数NElを低い値に設定する。当該設定によって、第1モータジェネレータMG1が発電する可能性が下がり、SOCの高いバッテリBATの電力が利用される可能性を上げることができる。
上限回転数設定部153は、車速VPに基づいてエンジンENGの回転数NEの上限値(以下「上限回転数」という。)NEhを設定する。車速VPが上がればノイズレベルが上がり高い上限回転数NEhも許容できるため、車速VPが高いほど上限回転数NEhを高く設定することで、エンジンENGの運転音の増大による商品性の低下を抑制できる。
エンジン要求出力算出部154は、車両がシリーズ走行モードで走行中(以下、単に「シリーズ走行中」という。)に、車両要求出力算出部151が算出した車両要求出力に対応する動力を第2モータジェネレータMG2が出力するために要する電力(以下「要求電力」という。)を第1モータジェネレータMG1が発電するべく、必要なエンジンENGの出力(以下「エンジン要求出力」という。)を算出する。
エンジン回転数設定部155は、シリーズ走行中の車速VPの変化に応じて、エンジンENGの回転数NEを下限回転数NElと上限回転数NEhの間で増減させるべく、エンジンENGの回転数NEの目標値(以下「目標回転数」という。)NEtarを、下限回転数NElと上限回転数NEhの間の値に可変に設定する。目標回転数NEtarの変化のさせ方については後述する。
第1インバータ制御部156は、シリーズ走行モード時には第1モータジェネレータMG1の回転数NM1と線形に対応するエンジンENGの回転数NEを目標回転数NEtarに近づけるべく、第1インバータINV1を制御して第1モータジェネレータMG1の負荷を変えることによって第1モータジェネレータMG1の回転数NM1を制御する。
また、第1インバータ制御部156は、第1インバータINV1を制御して第1モータジェネレータMG1の負荷を変えることによって第1モータジェネレータMG1の発電トルクを制御することも可能である。具体的に、第1インバータ制御部156は、シリーズ走行中において、後述するように過給圧制御部160が第1過給圧で過給している間は、第1モータジェネレータMG1が要求電力を発電するための発電トルク(以下「要求発電トルク」という。)で第1モータジェネレータMG1に発電させる。これにより、この間、第1モータジェネレータMG1は、車両要求出力に応じて車両が走行するために第2モータジェネレータMG2が消費する要求電力を過不足なく発電できる。
一方、第1インバータ制御部156は、シリーズ走行中において、後述するように過給圧制御部160が第2過給圧で過給している間は、要求発電トルクよりも大きな発電トルクで第1モータジェネレータMG1に発電させる。具体的には、この場合、第1インバータ制御部156は、第2モータジェネレータMG2が消費する要求電力に加えて、バッテリBATに充電する電力も第1モータジェネレータMG1に発電させることで、発電トルクを要求発電トルクよりも大きくできる。このバッテリBATに充電する電力に相当する第1モータジェネレータMG1の発電トルクを以下「余剰発電トルク」という。
換言すると、過給圧制御部160が第2過給圧で過給している間、第1モータジェネレータMG1は、要求発電トルクに余剰発電トルクを加えた発電トルクによる発電を行うことで要求電力よりも多くの電力を発電する。そして、第1インバータ制御部156は、この余剰発電トルクによって発電された余剰な電力をバッテリBATに充電する。
過給圧制御部160は、エンジン回転数設定部155が設定した目標回転数NEtarでエンジンENGが回転した際に、該エンジンENGの出力が上記エンジン要求出力となるようなエンジントルク(以下「要求エンジントルク」という。)をエンジンENGが出力するように、過給圧BPを制御する。要求エンジントルクの大きさは、要求発電トルクの大きさと等しい。エンジンENGに要求エンジントルクを出力させるための過給圧を、以下「第1過給圧」という。第1過給圧での過給に際し、過給圧制御部160は、過給圧センサー27が検出した過給圧BPを参照しながら、ウェイストゲートバルブ29の開度を適宜調整することで、過給圧BPが第1過給圧用の上限値(以下「第1過給圧上限値」という。)以下の値となるように制御する。
また、過給圧制御部160は、エンジン回転数設定部155が設定した目標回転数NEtarに応じてエンジンENGの回転数NEが下限回転数NElまで低下する前に、所定の高過給開始回転数NEs(下限回転数NEl<高過給開始回転数NEs<上限回転数NEh)となると、過給圧BPを第1過給圧よりも高い第2過給圧に上昇させる。第2過給圧での過給に際し、過給圧制御部160は、過給圧BPが第2過給圧用の上限値(以下「第2過給圧上限値」という。第2過給圧上限値>第1過給圧上限値)まで上がることを許容する。即ち、過給圧制御部160は、第2過給圧での過給時には、過給圧BPが第1過給圧上限値を超えることを許容する。これにより、第2過給圧での過給時には第1過給圧での過給時よりも過給圧BPを高めて、エンジンENGが出力可能なエンジントルクの上限値を高くできる。
具体的に、過給圧制御部160は、高過給開始回転数NEsに達した際にウェイストゲートバルブ29が全閉でなければ、これを全閉とすることで過給圧BPを高めて、第2過給圧とする。一方、過給圧制御部160は、高過給開始回転数NEsに達した際にウェイストゲートバルブ29が全閉であれば、コンプレッサ駆動モータ24を駆動させ、タービン21に加えてコンプレッサ駆動モータ24によってもコンプレッサ22を駆動させることで、過給圧BPを高めて、第2過給圧とする。
なお、過給圧制御部160は、下限回転数NElに低下した際も車両の出力を維持する観点から、下限回転数NElに低下する前に、下限回転数NElにおいて要求エンジントルク以上のエンジントルクをエンジンENGが出力できる過給圧BPまで上昇させておくことが望ましい。
具体的には、回転数NEを上限回転数NEhから下限回転数NElまで低下させる場合、上限回転数NEhでの要求エンジントルクを要求エンジントルクTe1、下限回転数NElでの要求エンジントルクを要求エンジントルクTe2とすると、「要求エンジントルクTe2=上限回転数NEh/下限回転数NEl×要求エンジントルクTe1」で表される要求エンジントルクTe2をエンジンENGが出力可能な過給圧BPまで、下限回転数NElに低下する前に上昇させておくことが望ましい。このようにすれば、下限回転数NElに低下した際の車両の出力を維持できる。
なお、前述した余剰発電トルクの大きさは、下限回転数NElに低下した際の車両の出力を維持するための過給圧BPの上昇により増加する分のエンジントルクの大きさに等しい。したがって、過給圧BPの上昇によりエンジンENGが出力するエンジントルクが増加しても車両の出力を維持できる。
また、例えば、エンジントルク、回転数NE、及び過給圧BPの関係を示す関係式やマップを制御装置ECUに予め記憶しておき、過給圧制御部160が該関係式やマップを適宜参照することで、上記のように下限回転数NElに低下した際も車両の出力を維持できるエンジントルクを確保可能な過給圧BPを導出できる。
エンジントルク設定部157は、過給圧制御部160が制御する過給圧で、エンジン回転数設定部155が設定した目標回転数NEtarでエンジンENGが回転した際に、該エンジンENGの出力が上記エンジン要求出力となるべく、エンジントルクの目標値(以下「目標トルク」という。)Ttarを設定する。目標トルクTtarは、第1過給圧での過給時には上記要求エンジントルクであり、第2過給圧での過給時には下限回転数NElに低下した際も車両の出力を維持できるエンジントルク(上記要求エンジントルク+余剰発電トルク)である。
目標回転数NEtarや過給圧BPの変化に応じてエンジントルク設定部157が目標トルクTtarを設定することにより、エンジンENGは回転数NEが変わってもエンジン要求出力を出力する。なお、エンジンENGがエンジン要求出力を出力し続けることで、シリーズ走行モード時の第1モータジェネレータMG1は、車両要求出力に応じて車両が走行するために第2モータジェネレータMG2が消費する分の電力を発電し続けることができる。
エンジン制御部158は、エンジントルクを目標トルクTtarに近づけるべく、エンジンENGの駆動制御を行う。
次に、制御装置ECUのエンジン回転数設定部155による、シリーズ走行中の車速VPの変化に応じた、エンジンENGの目標回転数NEtarの変化のさせ方について、図8を参照して詳細に説明する。
図8に示すように、車両の走行モードがEV走行モードからシリーズ走行モードに切り替わると、下限回転数設定部152は下限回転数NElを設定し、上限回転数設定部153は上限回転数NEhを設定し、エンジン要求出力算出部154は、車両要求出力算出部151が算出した車両要求出力に対応するエンジン要求出力を算出する。エンジン回転数設定部155は、エンジンENGの目標回転数NEtarをまず下限回転数NElに設定した後、車速VPの増加に伴い目標回転数NEtarを下限回転数NElから所定の時間変化率で増加させる。このとき、目標回転数NEtarの増加に伴い、エンジントルク設定部157は、エンジンENGの出力をエンジン要求出力算出部154が算出したエンジン要求出力に維持すべく、エンジンENGの目標トルクTtarを設定する。その結果、図8に示すように、エンジンENGの回転数NEが増加するに伴い、エンジントルクTeは低下する。
エンジン回転数設定部155は、目標回転数NEtarを下限回転数NElから増加させて、図8の時点t1に表されているように、回転数NEが上限回転数NEhに到達すると、目標回転数NEtarを下限回転数NElに低下させる。そして、エンジン回転数設定部155は、再び、車速VPの増加に伴い目標回転数NEtarを下限回転数NElから所定の時間変化率で増加させる。このように目標回転数NEtarが増減することによるエンジンENGの運転音の変化から模擬変速を実現できる。
なお、エンジン回転数設定部155は、目標回転数NEtarを下限回転数NElから増加させて、図8の時点t2に表されているように、回転数NEが上限回転数NEhに到達する前に、回転数NEと下限回転数NElとの差が所定値以上になれば、目標回転数NEtarを下限回転数NElに低下させても良い。この場合、エンジンENGの回転数NEを低下させる際の落差を、下限回転数NElと上限回転数NEhの差よりも小さな所定値に抑えることができるため、エンジンENGの運転音の大きな変化を抑制できる。また、エンジン回転数設定部155は、下限回転数NElと上限回転数NEhとの差が所定の閾値以下であれば、シリーズ走行中の車速VPの変化に伴う目標回転数NEtarの低下を禁止しても良い。即ち、上記差が小さいと、目標回転数NEtarを増減させても模擬変速に伴う回転数NEの変化とは認識されず、単なる回転数NEの微変動、すなわちエンジンENGの不具合と感じられる。したがって、上記差が小さい場合は目標回転数NEtarの低下を禁止して上限回転数NEhに張り付けることで、エンジンENGの不具合との勘違いを防止できる。
次に、制御装置ECUの過給圧制御部160による、図8に示した期間T1における過給圧BPの変化のさせ方について、図9を参照して詳細に説明する。図9の時点t10に表されているように、エンジンENGの回転数NEが高過給開始回転数NEsに達すると、過給圧制御部160は、過給圧BPを第1過給圧から第2過給圧に上昇させる。過給圧BPの第1過給圧から第2過給圧への上昇により、エンジンENGが出力するエンジントルクは、第1過給圧での過給時よりも増加して、要求エンジントルクよりも大きくなる。
また、第2過給圧への上昇によるエンジントルクの増加に合わせて、第1モータジェネレータMG1の発電トルクは、要求発電トルクよりも余剰発電トルク分大きくなる。そして、この発電トルクの増加により余剰に発電された電力は、第2モータジェネレータMG2に供給されることなく、バッテリBATへ充電される。これにより、第2過給圧への上昇によってエンジントルクが増加しても車両の出力を維持できる。
その後、過給圧制御部160は、回転数NEが上限回転数NEhに達する時点t1まで、第2過給圧上限値に向けて過給圧BPを徐々に上げていく。そして、回転数NEが上限回転数NEhに達した後は、下限回転数NElに達する時点t11まで、過給圧BPを徐々に下げていき、時点t11で過給圧BPが第1過給圧に戻るように(即ち第1過給圧上限値以下となるように)する。
その後、過給圧制御部160は、回転数NEが高過給開始回転数NEsに達するまで、再度、第1過給圧で過給させる。図示及び詳細な説明は省略するが、以降も同様に、過給圧制御部160は、高過給開始回転数NEsでの第2過給圧への上昇、及び下限回転数NElでの第1過給圧への復帰を繰り返す。
図9において、仮想線L1は、期間T1における過給圧BPにより出力可能なエンジントルクの上限値を示している。仮想線L1に示すように、本実施形態では、回転数NEが高過給開始回転数NEsに達する時点t10から下限回転数NElに低下する時点t11まで、過給圧BPを第2過給圧とすることで、この期間における過給圧BPにより出力可能なエンジントルクの上限値を、該期間における要求エンジントルクよりも大きくすることができる。したがって、該期間に、過給圧BPが不足してエンジントルクを高めることができない事態が生じることを防止できる。これにより、エンジンENGの回転数NEが下限回転数NElに低下した際の過給圧BPを確保でき、下限回転数NElに低下した際の車両の出力低下を抑制し、車両の商品性を向上できる。
なお、ここで説明した例では、時点t11で過給圧BPが第1過給圧に戻るようにした例を説明したが、これに限らない。即ち、エンジンENGの回転数NEを下限回転数NElまで低下させた後も、予め上げておいたエンジントルクは維持する必要がある。このため、例えば、エンジンENGの回転数NEが下限回転数NElとなる時点t11で第1過給圧に戻すとエンジントルクを維持できない場合には、時点t11も第2過給圧で過給するようにして、エンジントルクを維持することが好ましい。例えば、制御装置ECUは、下限回転数NElに低下した後も、コンプレッサ駆動モータ24によってコンプレッサ22の回転(回転速度)を維持することで、第2過給圧での過給を維持できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、車速VPに応じてエンジンENGの回転数NEを下限回転数NElと上限回転数NEhの間で増減することによって、エンジンENGの運転音は車速VPに応じて変化する。特に、車速VPの増加に伴いエンジンENGの回転数NEが増加するため、運転者は、車速VPとエンジンENGの運転音が連動した自然なフィーリングを得ることができ、車両の商品性が向上する。さらに、本実施形態によれば、エンジンENGの回転数NEが上限回転数NEhに達して下限回転数NElに低下させる場合、該回転数NEの低下前に過給圧BPを第2過給圧とすることで、下限回転数NElに低下させても車両の出力低下を抑制でき、車両の商品性を向上できる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、前述した実施形態では、ウェイストゲートバルブ29の開度やコンプレッサ駆動モータ24の回転を制御することで過給圧BPを制御したが、ウェイストゲートバルブ29の開度を全閉とし、スロットルバルブ26の開度を制御することによって過給圧BPを制御するようにしてもよい。また、ウェイストゲートバルブ29、コンプレッサ駆動モータ24、及びスロットルバルブ26をそれぞれ制御することで、過給圧BPを制御してもよい。
また、制御装置ECUが、エンジンENGにおける点火タイミングを後ろにずらす点火リタードを行うようにしてもよい。例えば、バッテリBATのSOCが高い場合に、点火リタードを行うようにすることで、前述した実施形態よりも、エンジンENGが出力するエンジントルクを低下させることができ、これに伴い、第1モータジェネレータMG1の発電トルク(余剰発電トルク)も低下させることができる。このように、バッテリBATのSOCが高い場合は発電トルクを低下させることで、過給圧BPを上昇させた際に発電される余剰な電力を少なくすることができる。また、エンジンENGの回転数NEを第2回転数に低下させた際に点火リタード量を通常に戻す(即ち点火タイミングを通常のタイミングに戻す)ようにすれば、この際にエンジンENGが出力可能なエンジントルクを増加させることができ、必要なエンジントルクを確保することができる。
また、前述した実施形態では、コンプレッサ駆動モータ24を設けたが、コンプレッサ駆動モータ24を設けないでタービン21のみによってコンプレッサ22を駆動するようにしてもよい。
また、例えば、吸気通路11におけるスロットルバルブ26の下流(即ち過給圧センサー27と略同位置)に、エンジンENGへ吸気される空気の温度(吸気温)を検出する吸気温センサーをさらに設け、該センサーによって検出された吸気温を示す検出信号が制御装置ECUに送られるようにしてもよい。このようにすれば、制御装置ECUは、過給圧BPに加えて、吸気温に基づいて過給圧BP等の制御を行うことが可能になる。
また、さらに、吸気通路11におけるコンプレッサ22の下流と、排気通路12におけるタービン21の上流との間に、エンジンENGからの排気を吸気通路11に還流する排気還流通路を設けて、エンジンENGからの排気の一部を吸気通路11に還流させるようにしてもよい。
また、前述した実施形態では、第1過給圧で過給している間は、第1モータジェネレータMG1が、第2モータジェネレータMG2が消費する電力を過不足なく発電するようにしたが、これに限らない。例えば、第1過給圧で過給している間であっても、第1モータジェネレータMG1が、第2モータジェネレータMG2が消費する電力よりも多くの電力を発電するようにして、その余剰な電力をバッテリBATに充電するようにしてもよい。また、このようにした場合、過給圧BPが第1過給圧から第2過給圧に上昇した際には、第1モータジェネレータMG1がさらに多くの電力を発電するようにし、これによって増加した余剰な電力もバッテリBATに充電するようにすればよい。
本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 過給機(ターボチャージャTC)によって過給され、過給圧に応じた動力を出力する原動機(エンジンENG)と、
前記原動機の動力によって回転して発電を行う発電機(第1モータジェネレータMG1)と、
前記発電機が発電した電力によって駆動輪を回転させる電動機(第2モータジェネレータMG2)と、
を備える車両の制御装置(制御装置ECU)であって、
前記駆動輪への要求出力に応じて前記原動機に要求される出力である原動機要求出力を導出する導出部(エンジン要求出力算出部154)と、
前記駆動輪の回転数の変化に応じて、前記原動機の回転数を制御する原動機制御部(エンジン制御部158)と、
前記原動機への前記過給機による過給圧を制御する過給圧制御部(過給圧制御部160)と、
を備え、
前記原動機制御部は、前記駆動輪の回転数の増加に応じて前記原動機の回転数を増加させ、該回転数が所定の第1回転数(上限回転数NEh)に達すると、該第1回転数よりも低い第2回転数(下限回転数NEl)まで低下させ、
前記過給圧制御部は、前記原動機の回転数が前記第2回転数まで低下する前に、前記原動機要求出力に応じた第1過給圧よりも高い第2過給圧に上昇させる、車両の制御装置。
(1)によれば、原動機の回転数が第2回転数まで低下する前に、原動機への過給圧を原動機要求出力に応じた第1過給圧よりも高い第2過給圧に上昇させておくことで、原動機が出力可能なトルクを予め高めておくことができ、第2回転数に低下させた際の原動機の出力低下を抑制できる。
(2) (1)に記載の車両の制御装置であって、
前記過給圧制御部は、前記原動機の回転数が前記第1回転数よりも低い第3回転数(高過給開始回転数NEs)に達したとき、前記第2過給圧に上昇させる、車両の制御装置。
(2)によれば、原動機の回転数が第1回転数よりも低い第3回転数に達したときに第2過給圧に上昇させるので、第1回転数に達した際(即ち第2回転数に低下させる際)にはすでに第2過給圧に上昇した状態とすることができ、第2回転数に低下させた際の原動機の出力低下を抑制できる。
(3) (2)に記載の車両の制御装置であって、
前記過給圧制御部は、前記原動機の回転数が前記第3回転数に達するまでは、前記第1過給圧で過給させる、車両の制御装置。
(3)によれば、原動機の回転数が第3回転数に達するまでは第1過給圧で過給することで、第3回転数に達するまでは原動機要求出力に応じた適切な過給圧で過給できる。
(4) (1)〜(3)のいずれかに記載の車両の制御装置であって、
前記発電機を制御する発電機制御部(第1インバータ制御部156)を備え、
前記発電機制御部は、前記原動機への過給圧が前記第2過給圧のとき、前記発電機による発電量を増加させる、車両の制御装置。
(4)によれば、原動機への過給圧が第2過給圧のとき、発電量を増加させることで、第2過給圧による過給で増加した原動機の出力を発電機の発電に回すことができる。
(5) (4)に記載の車両の制御装置であって、
前記発電機制御部は、前記原動機の回転数が前記第2回転数まで低下したとき、前記発電機による発電量を減少させる、車両の制御装置。
(5)によれば、原動機の回転数が第2回転数まで低下したとき、発電機の発電量を減少させることで、第2回転数まで低下した後は発電機の発電を抑制して原動機の負荷を低減できる。
(6) (4)に記載の車両の制御装置であって、
前記発電機制御部は、前記発電機による発電量を増加させたとき、増加分の電力を前記車両が備える蓄電器に充電する、車両の制御装置。
(6)によれば、発電機による発電量を増加させたとき、増加分の電力を車両が備える蓄電器に充電するので、該電力を回収して蓄電器の残容量を増やすことができる。
154 エンジン要求出力算出部
155 エンジン回転数設定部
156 第1インバータ制御部
157 エンジントルク設定部
158 エンジン制御部
160 過給圧制御部
BAT バッテリ
ECU 制御装置
ENG エンジン
INV1 第1インバータ
MG1 第1モータジェネレータ
MG2 第2モータジェネレータ
NEh 上限回転数
NEl 下限回転数
NEs 高過給開始回転数
TC ターボチャージャ

Claims (6)

  1. 過給機によって過給され、過給圧に応じた動力を出力する原動機と、
    前記原動機の動力によって回転して発電を行う発電機と、
    前記発電機が発電した電力によって駆動輪を回転させる電動機と、
    を備える車両の制御装置であって、
    前記駆動輪への要求出力に応じて前記原動機に要求される出力である原動機要求出力を導出する導出部と、
    前記駆動輪の回転数の変化に応じて、前記原動機の回転数を制御する原動機制御部と、
    前記原動機への前記過給機による過給圧を制御する過給圧制御部と、
    を備え、
    前記原動機制御部は、前記駆動輪の回転数の増加に応じて前記原動機の回転数を増加させ、該回転数が所定の第1回転数に達すると、該第1回転数よりも低い第2回転数まで低下させ、
    前記過給圧制御部は、前記原動機の回転数が前記第2回転数まで低下する前に、前記原動機要求出力に応じた第1過給圧よりも高い第2過給圧に上昇させる、車両の制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両の制御装置であって、
    前記過給圧制御部は、前記原動機の回転数が前記第1回転数よりも低い第3回転数に達したとき、前記第2過給圧に上昇させる、車両の制御装置。
  3. 請求項2に記載の車両の制御装置であって、
    前記過給圧制御部は、前記原動機の回転数が前記第3回転数に達するまでは、前記第1過給圧で過給させる、車両の制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両の制御装置であって、
    前記発電機を制御する発電機制御部を備え、
    前記発電機制御部は、前記原動機への過給圧が前記第2過給圧のとき、前記発電機による発電量を増加させる、車両の制御装置。
  5. 請求項4に記載の車両の制御装置であって、
    前記発電機制御部は、前記原動機の回転数が前記第2回転数まで低下したとき、前記発電機による発電量を減少させる、車両の制御装置。
  6. 請求項4に記載の車両の制御装置であって、
    前記発電機制御部は、前記発電機による発電量を増加させたとき、増加分の電力を前記車両が備える蓄電器に充電する、車両の制御装置。
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