JP2021048823A - シリアル食品用低脂肪成分調整牛乳及びその製造方法 - Google Patents

シリアル食品用低脂肪成分調整牛乳及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低脂肪成分調整牛乳をシリアル食品またはシリアル食品組成物の喫食時にあわせて飲用した時に、シリアル食品またはシリアル食品組成物の風味を邪魔することなく引き立てながらも、食後に低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が感じられる、シリアル食品用の低脂肪成分調整牛乳、及びその製造方法を提供すること。【解決手段】乳脂肪分が3.0%未満で、成分調整牛乳中のタンパク還元価が5〜10.5、且つ変性ホエータンパク率が70〜90%である、シリアル食品用低脂肪成分調整牛乳。乳脂肪分が3.0%未満の低脂肪成分調整牛乳を、1次加熱として10℃未満の温度から0.1〜5℃/秒の速度で60〜75℃まで昇温し、その温度で15〜120秒間加熱した後、更に2次加熱として0.1〜5℃/秒の速度で115〜130℃まで昇温し、その温度で2〜7秒間、加熱して製造する。【選択図】なし

Description

本発明は、シリアル食品又はシリアル食品組成物の喫食時にあわせて飲用するのに適した、シリアル食品用低脂肪成分調整牛乳及びその製造方法に関する。
ミューズリー、コーンフレーク、グラノーラ等に代表されるシリアル食品は、トウモロコシ、オーツ麦、小麦、大麦などの穀物を加熱調理して食べやすく、長期保存に適した形状に加工した簡便食であり、手軽にカロリー、食物繊維、ビタミンなどの栄養が摂取できる食品として食されている。その市場は、昨今の健康ブームもあいまって拡大している。これらのシリアル食品は、穀物に含まれるデンプンが加熱調理によってα化されているためそのままの状態で食することが可能であるが、含まれる水分が少ないため、一般的には成分調整牛乳やヨーグルト、果汁などと混ぜ合わせて湿潤させた状態で食べられていることが多い。
シリアル食品と牛乳を混ぜ合わせた例として、特許文献1では、シリアル食品に増粘剤(多糖類)を配合しておき、牛乳を加えて食する時の粘度を所定範囲に調整された用事調整食品が記載されている。また、特許文献2では、アルギニン又はアルギニン塩を配合してなるシリアル食品に関して、牛乳を投入して食するときのサクサク感を評価したことが記載されている。しかし、これらの文献ではシリアル食品に加える成分調整牛乳の詳細についてはまったく記載されていない。
特開2016−171767号公報 特開2015−109807号公報
本発明の目的は、上記現状に鑑み、低脂肪成分調整牛乳をシリアル食品またはシリアル食品組成物の喫食時にあわせて飲用した時に、シリアル食品またはシリアル食品組成物の風味を邪魔することなく引き立てながらも、食後に低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が感じられる、シリアル食品用の低脂肪成分調整牛乳、及びその製造方法を提供することである。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、乳脂肪分が3.0%未満の低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価および変性ホエータンパク率を特定範囲に調節することによって、上記課題を解決できること、また、低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価および変性ホエータンパク率が特定範囲に調節された、乳脂肪分が3.0%未満の低脂肪成分調整牛乳は、殺菌加熱工程において特定の加熱条件を採用することで製造できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の第一は、シリアル食品又はシリアル食品組成物の喫食時に飲用するための、乳脂肪分が3.0%未満の成分調整牛乳であって、成分調整牛乳中のタンパク還元価が5〜10.5、且つ変性ホエータンパク率が70〜90%である、シリアル食品用低脂肪成分調整牛乳に関する。好ましくは、前記シリアル食品組成物が、シリアル食品と味付け材を含有する。好ましくは、前記味付け材が、穀物以外で甘みを感じる素材である。好ましくは、前記味付け材が、ドライフルーツ、チョコレート、及び、糖類からなる群より選ばれる少なくとも1種である。好ましくは、前記味付け材の配合割合が、シリアル食品組成物全体中5〜50重量%である。
本発明の第二は、前記シリアル食品用低脂肪成分調整牛乳を製造する方法であって、乳脂肪分が3.0%未満の低脂肪成分調整牛乳を、1次加熱として10℃未満の温度から0.1〜5℃/秒の速度で60〜75℃まで昇温し、その温度で15〜120秒間加熱した後、更に2次加熱として0.1〜5℃/秒の速度で115〜130℃まで昇温し、その温度で2〜7秒間、加熱することを特徴とする、シリアル食品用低脂肪成分調整牛乳の製造方法に関する。
本発明に従えば、低脂肪成分調整牛乳をシリアル食品またはシリアル食品組成物の喫食時にあわせて飲用した時に、シリアル食品またはシリアル食品組成物の風味を邪魔することなく引き立てながらも、食後に低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が感じられる、シリアル食品用の低脂肪成分調整牛乳、及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明につき、さらに詳細に説明する。
(シリアル食品用低脂肪成分調整牛乳)
本発明は、低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価と変性ホエータンパク率の双方をそれぞれ特定範囲に設定することによって、シリアル食品またはシリアル食品組成物の喫食時にあわせて飲用した時に、シリアル食品またはシリアル食品組成物の風味を邪魔することなく引き立てながらも、食後に低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が感じられるという、シリアル食品にあわせて飲用するのに適した、乳脂肪分が3.0%未満の低脂肪成分調整牛乳を提供するものである。
本発明のシリアル食品用低脂肪成分調整牛乳における低脂肪成分調整牛乳とは、乳等省令において定義されている牛乳類の中で、具体的な種類別名称が成分調整牛乳の牛乳であり、生乳から乳脂肪分の一部又はほぼ全てと無脂乳固形分、水分などの成分の一部を除去したものが加熱殺菌されたものであり、乳脂肪分が3.0%未満で、無脂乳固形分8.0%以上を含み、細菌数(1ml中)が5万以下、大腸菌群が陰性のものであり、低脂肪牛乳や無脂肪牛乳を含む。
本発明において、タンパク還元価とは、低脂肪成分調整牛乳の加熱度合いを数値化したものである。タンパク還元価の値が低いほど低脂肪成分調整牛乳があまり加熱されておらず、飲用後に、低脂肪成分調整牛乳の風味があまり残らずスッキリと感じられ、値が高いほど低脂肪成分調整牛乳が加熱されて、加熱臭が強いことを意味する。牛や餌の種類、環境にもよるが、一般的にタンパク還元価は生乳で0〜5、UHT殺菌の低脂肪成分調整牛乳では10.5〜18である。
タンパク還元価は、成分調整牛乳を加熱するとタンパク質の変性によるSH基の増加および褐変反応により形成された化合物により増加する還元力をフェリシアナイド還元法によって測定するものである。そこでタンパク還元価の測定は、「日本薬学会編 乳製品試験法・注解」(金原出版株式会社、p.131、昭和59年3月20日発行)に準拠すればよい。
本発明の低脂肪成分調整牛乳中のタンパク還元価は5〜10.5であることが好ましい。これにより、従来の加熱殺菌処理による過度の加熱変性で生じていた加熱臭を抑制することができ、シリアル食品又はシリアル食品組成物の風味を邪魔することなく引き立てると共に、食後に低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味を感じることができる。前記タンパク還元価は、より好ましくは5.5〜10.5であり、さらに好ましくは6〜10.3であり、特に好ましくは6.5〜10.1である。
本発明の低脂肪成分調整牛乳は、食後に低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が感じられるように、若干の変性タンパク質が含まれていることが好ましい。これを示す指標として、本発明では変性ホエータンパク率を用いる。変性ホエータンパク率とは、低脂肪成分調整牛乳中の全ホエータンパクに対する、加熱によって変性したホエータンパクの割合を示す指標である。変性ホエータンパク率が低いほど、加熱によるホエータンパクの変性が少ないことを表す。一般的に変性ホエータンパク率は生乳で20〜45%、UHT殺菌の低脂肪成分調整牛乳では85〜95%程度である。
変性ホエータンパク率の測定は以下の通りである。蓋つき試験管に低脂肪成分調整牛乳を20ml入れ、NaClを8.0g加えた後、蓋をして30分間37℃±1℃の水浴につける。この間、試験管をよく振とうして、低脂肪成分調整牛乳を完全にNaClで飽和させる。その後、冷却することなくすぐに定量ろ紙(No.7)にて桐山ロートを用いて吸引濾過を行い、ろ液を3ml採取する。ろ液が混濁している場合は、ろ紙で再度ろ過し、透明なろ液を得る。NaCl飽和溶液10mlを採取した試験管に、ろ液1.0mlを加えて混合する。その後23%HCl溶液を5mlピペットで2滴添加して混合し、液を混濁させる。
HCl溶液添加前のNaCl飽和溶液10mlに、ろ液1.0mlを加えて混合したものの混濁度(N100)を420nmの波長で測定する。そして、HCl溶液添加後5〜10分以内に420nmの波長で測定した混濁度(N)も用いて、以下の式で変性ホエータンパク率を算出できる。尚、測定はU−2900型分光光度計(株式会社日立製作所製)にて%Tモード設定にて行うことができる。
変性ホエータンパク率(%)={(N/N100)×100}
ろ液について二反復試験を行い、得られた2点の変性ホエータンパク率の測定値が2%以内の誤差であれば、その2点の平均値を以て変性ホエータンパク率とする。2点の変性ホエータンパク率の測定値の誤差が2%を超える場合は、再試験を繰り返し、4点の測定値を得て、その4点の平均値を以て変性ホエータンパク率とする。
本発明の低脂肪成分調整牛乳は、変性ホエータンパク率が70〜90%であることが好ましい。より好ましくは70〜85%であり、さらに好ましくは75〜85%である。この範囲内では、本発明の低脂肪成分調整牛乳をシリアル食品又はシリアル食品組成物の喫食時にあわせて飲用した時に、シリアル食品またはシリアル食品組成物の風味が邪魔されず引き立てられながらも、食後に低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味を感じることができる。
(シリアル食品用低脂肪成分調整牛乳の製造方法)
本発明のシリアル食品用低脂肪成分調整牛乳は、最初に1次加熱を行なった後、2次加熱を行なうという二段階の加熱殺菌処理を行なうことによって製造することができる。本発明における二段階の加熱殺菌処理は、低脂肪成分調整牛乳の加熱殺菌方法として最も一般的な従来の超高温(UHT)加熱殺菌製造法と比較して1次加熱の温度が低く、かつ、1次加熱の実施時間が短いという特徴がある。
まず、1次加熱では、10℃未満の温度で保存されている、生乳から乳脂肪分の一部又はほぼ全てを除去して乳脂肪分を3.0%未満に調整したものを、0.1〜5℃/秒の速度で60〜75℃まで昇温し、その温度で15〜120秒間保持することが好ましい。1次加熱時の温度は60〜75℃が好ましく、60〜70℃がより好ましく、60〜65℃がさらに好ましい。60℃より低くなると、1次加熱による殺菌処理の効果を得ることが難しい場合があり、75℃より高くなると、上述した低脂肪成分調整牛乳中のタンパク還元価が大きくなってしまい、シリアル食品またはシリアル食品組成物の風味を邪魔することなく引き立てながらも、食後に低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が感じられるという効果を達成することが難しい場合がある。なお、加熱時の温度とは、当該加熱時における低脂肪成分調整牛乳の温度を指す。
また、昇温速度は、0.1〜5℃/秒の範囲が好ましく、0.5〜2.5℃/秒の範囲がより好ましく、1.3〜1.8℃/秒の範囲がさらに好ましい。昇温速度が0.1℃/秒より遅くなると、加熱殺菌に時間を要し、生産性が低下しすぎる場合がある。一方、昇温速度が5℃/秒より速くなると、加熱に必要な蒸気等のユーティリティーの使用量が多くなり、生産コストが上昇したり、加熱面に低脂肪成分調整牛乳中のタンパクが付着し、コゲによる風味低下が起こる場合がある。
さらに、1次加熱の実施時間は15〜120秒間であることが好ましく、16〜100秒間がより好ましく、17〜80秒間がさらに好ましく、17〜60秒間が特に好ましく、17〜40秒間が最も好ましい。15秒間より短くなると、1次加熱中に、均質化処理をするための配管長を確保することが難しい場合があり、120秒間より長くなると、上述した変性ホエータンパク率が大きくなってしまい、シリアル食品またはシリアル食品組成物の風味を邪魔することなく引き立てながらも、食後に低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が感じられるという効果を達成することが難しい場合がある。なお、加熱の実施時間とは、当該加熱時に低脂肪成分調整牛乳の温度を所定の温度範囲に保持する時間を指す。
1次加熱処理を実施するための装置は特に限定されず、低脂肪成分調整牛乳の加熱殺菌に用いる装置を適宜選択することができるが、生産性を考慮して、流路式殺菌装置が好ましい。そのような殺菌装置としては、例えば、プレート式殺菌装置、チューブ式殺菌装置、スピンジェクション式殺菌装置、ジュール式殺菌装置等が挙げられるが、これらに限定されない。
1次加熱中に、低脂肪成分調整牛乳に含まれる脂肪球の径をそろえて品質を安定化することを目的に、従来公知の均質化処理をあわせて実施してもよい。その場合、ホモゲナイザー、マイクロフルダイザー、コロイドミル等の装置を用いることができる。なお、このような均質化処理は、後述する2次加熱後の冷却中に行なうこともできる。
次いで、2次加熱を行なう。2次加熱では、1次加熱によって処理された低脂肪成分調整牛乳を、0.1〜5℃/秒の速度で115〜130℃まで昇温し、その温度で2〜7秒間保持することが好ましい。2次加熱時の温度は115〜130℃が好ましく、115〜125℃がより好ましく、115〜120℃がさらに好ましく、115〜118℃が最も好ましい。115℃より低くなると、2次加熱による殺菌処理の効果を得ることが難しい場合があり、130℃より高くなると、上述した低脂肪成分調整牛乳中のタンパク還元価が大きくなってしまい、シリアル食品またはシリアル食品組成物の風味を邪魔することなく引き立てながらも、食後に低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が感じられるという効果を達成することが難しい場合がある。
また、2次加熱の実施時間は2〜7秒間であることが好ましい。2秒間より短くなると、2次加熱による殺菌処理の効果を得ることが難しい場合があり、7秒間より長くなると、上述した変性ホエータンパク率が大きくなってしまい、シリアル食品またはシリアル食品組成物の風味を邪魔することなく引き立てながらも、食後に低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が感じられるという効果を達成することが難しい場合がある。
2次加熱時の昇温速度は、0.1〜5℃/秒の範囲が好ましく、0.5〜2.5℃/秒の範囲がより好ましく、0.8〜1.3℃/秒の範囲がさらに好ましい。昇温速度が0.1℃/秒より遅くなると、加熱殺菌に時間を要し、生産性が低下しすぎる場合がある。一方、昇温速度が5℃/秒より速くなると、加熱に必要な蒸気等のユーティリティーの使用量が多くなり、生産コストが上昇したり、加熱面に低脂肪成分調整牛乳中のタンパクが付着し、コゲによる風味低下が起こる場合がある。
以上の処理を行なって加熱殺菌された低脂肪成分調整牛乳を、箱詰めまたは瓶詰めするなど容器に詰めることで製品化すればよい。
(シリアル食品及びシリアル食品組成物)
本発明でいうシリアル食品とは、従来公知のものであり、特に限定されるものではないが、例えば、穀物を押しつぶして調理したり、長さ1cm程度の薄い破片(フレーク)やパフ状(乾燥した穀物を粉砕して作製した穀粉を練り、空気を含ませたもの)に成型したり、また、シート状にしてから粉砕したものを加熱調理加工した粒状及び/又はフレーク状の食品を指す。また、このようなシリアル食品に対し、味付け材としてドライフルーツが混合されたり、糖類やハチミツ等の液状物がコーティングされたものは、本発明ではシリアル食品組成物という。
シリアル食品又はシリアル食品組成物に用いられる穀物としては、特に限定されず、例えば、うるち米、もち米、玄米、小麦、大麦、ライ麦、はと麦、とうもろこし、粟、キヌア、アマランサス、ホワイトソルガム、大豆、小豆、インゲン豆など、一般に使用されているものが挙げられる。
シリアル食品又はシリアル食品組成物の種類としては、例えば、コーンフレーク、オートミール、ミューズリー、グラノーラなどが挙げられる。コーンフレークとは、コーンミールを加熱して圧搾して薄い破片に成型したものをいい、オートミールとは、燕麦を押しつぶしたりカットしたものをいう。ミューズリーとは、シリアル食品に、ドライフルーツ、ナッツ類、種子類などを混ぜたシリアル食品組成物をいい、グラノーラとは、シリアル食品とドライフルーツやナッツ類、種子類などを混合してシロップを絡めてからオーブンで焼き上げてなるシリアル食品組成物をいう。
前記ドライフルーツとしては特に限定されず、公知のものを使用できるが、レーズン、プルーン、あんず、バナナ、パイナップル、リンゴ、洋ナシ、梨、イチジク、イチゴ、ブルーベリー、クランベリー、カシス、カラント、マンゴー、柿、オレンジ、レモン、メロン、パパイヤ、キウイ、ウメ、チェリー、トマト、ニンジン、ダイコン、ナス、カボチャ、オニオン等の乾燥品が挙げられる。これらの乾燥果実は、そのまま使用してもよいし、適当な大きさにカットしたものであってもよい。
前記ナッツ類としては特に限定されず、公知のナッツ類を使用できるが、例えば、クルミ、アーモンド、ハシバミ(ヘーゼルナッツ)、カカオ、ブラジルナッツ、ココナッツ、ピーナッツ、カシューナッツ、ピスタチオ、クルミ、マカダミアナッツ、ピーカンナッツ等が挙げられる。また、前記種子類としても特に限定されず、公知のものを使用できるが、例えば、パンプキンシード、ひまわりシード、クコの実等が挙げられる。
本発明の低脂肪成分調整牛乳は、いずれのシリアル食品又はシリアル食品組成物の喫食時にあわせて飲用した時においても、シリアル食品またはシリアル食品組成物の風味を邪魔することなく引き立てながら、食後に低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が感じられるという効果を達成することができる。そして、シリアル食品よりも、味付け材が含まれるシリアル食品組成物の方が、本発明の低脂肪成分調整牛乳とのマッチングが良く、なかでも、シリアル食品組成物が味付け材として、穀物以外の素材であって甘味を感じる素材を含有する場合、当該シリアル食品組成物に本発明の低脂肪成分調整牛乳を添加して飲食すると、その素材の豊富な風味を際立たせて、該シリアル食品組成物を美味しく食べることができるため特に好ましい。
シリアル食品組成物における味付け材の配合割合は、特に限定されないが、シリアル食品組成物全体中5〜50重量%であることが好ましく、10〜40重量%であることがより好ましい。本発明の低脂肪成分調整牛乳は、このような配合割合で味付け材を含むシリアル食品組成物の喫食時にあわせて飲用した時においても、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味を邪魔することなく引き立てながら、食後に低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が感じられるという効果を達成することができる。
味付け材である甘味を感じる素材としては、例えば、ドライフルーツ、チョコレート、糖類、メープルシロップ、ハチミツが挙げられる。味付け材である甘味を感じる素材を含有するシリアル食品組成物としては、例えば、ドライフルーツやチョコレート片が混合されているもの、糖類やメープルシロップ、ハチミツ、コーチングチョコ等の液状物がシリアル食品にコーティングされているものなどが挙げられる。
本発明の低脂肪成分調整牛乳をシリアル食品又はシリアル食品組成物の喫食時にあわせて飲用する時には、喫食の直前に、低脂肪成分調整牛乳とシリアル食品又はシリアル食品組成物を混合すればよい。その時の低脂肪成分調整牛乳の使用量は特に限定されず、好みに応じて適宜調整してもよいし、シリアル食品又はシリアル食品組成物の製造者又は販売者によって推奨されている量に準拠してもよい。特に限定されないが、具体例としては、シリアル食品又はシリアル食品組成物100重量部に対する低脂肪成分調整牛乳の使用量が50重量部〜1000重量部程度であってよい。
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
(タンパク還元価の測定方法)
「日本薬学会編 乳製品試験法・注解」(金原出版株式会社、p.131、昭和59年3月20日発行)に準拠して測定を行なった。
(変性ホエータンパク率の測定方法)
上で詳述した方法によって測定を行なった。
<低脂肪成分調整牛乳の衛生面の評価>
実施例および比較例で得られた各低脂肪成分調整牛乳を、滅菌容器に充填し、10℃で21日間保存後の一般生菌数を測定し、以下の基準で評価した。一般生菌数の測定は、低脂肪成分調整牛乳を滅菌生理食塩水により適宜希釈したものをサンプルとし、混釈法により実施した。培地は標準寒天培地を使用し、35℃で48時間培養して、48時間培養後の集落(コロニー)の数を数えて、一般生菌数(CFU/ml)とした。
○:一般生菌数が、5.0×10(CFU/ml)以下であり衛生的に問題ない。
×:一般生菌数が、5.0×10(CFU/ml)を超え、衛生的に問題がある。
<シリアル食品用低脂肪成分調整牛乳の官能評価>
各実施例および比較例で得られた低脂肪成分調整牛乳を8℃に温調し、シリアル食品組成物40gに対して当該低脂肪成分調整牛乳200gを添加して、熟練した10人のパネラーに食してもらい、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味の観点で官能評価を行い、その評価点の平均値を官能評価の評価値として各表に記載した。その際の評価基準は以下の通りとした。
(シリアル食品組成物に含まれる素材の風味)
5点:実施例3、9又は15の低脂肪成分調整牛乳とともに食した時よりも良く、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味が全く邪魔されず、非常に引き立てられている
4点:実施例3、9又は15の低脂肪成分調整牛乳とともに食した時と同等で、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味が邪魔されず、引き立てられている
3点:実施例3、9又は15の低脂肪成分調整牛乳とともに食した時よりもやや劣るが、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味が邪魔されず、その風味が感じられる
2点:実施例3、9又は15の低脂肪成分調整牛乳とともに食した時よりも悪く、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味が少し邪魔されており、その風味が感じられ難い
1点:実施例3、9又は15の低脂肪成分調整牛乳とともに食した時よりも非常に悪く、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味が邪魔されており、その風味が感じられない。
(食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味)
5点:実施例3、9又は15の低脂肪成分調整牛乳とともに食した時よりも良く、食後に低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が強く感じられる
4点:実施例3、9又は15の低脂肪成分調整牛乳とともに食した時と同等で、食後に低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が感じられる
3点:実施例3、9又は15の低脂肪成分調整牛乳とともに食した時よりもやや劣るが、食後に低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が僅かに感じられる
2点:実施例3、9又は15の低脂肪成分調整牛乳とともに食した時よりも悪く、食後に低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が殆ど感じられず、低脂肪成分調整牛乳に由来する甘味を感じる
1点:実施例3、9又は15の低脂肪成分調整牛乳とともに食した時よりも非常に悪く、食後に低脂肪成分調整牛乳に由来する甘味を強く感じる
(シリアル食品用低脂肪成分調整牛乳の総合評価)
シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味の各評価結果を基に、総合評価を行った。その際の評価基準は以下の通りである。
A:シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味がいずれも4.5点以上5.0点以下を満たすもの。
B:シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味がいずれも4.0点以上5.0点以下であって、且つ4.0以上4.5未満が少なくとも一つあるもの。
C:シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味がいずれも3.0点以上5.0点以下であって、且つ3.0以上4.0未満が少なくとも一つあるもの。
D:シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味がいずれも2.0点以上5.0点以下であって、且つ2.0以上3.0未満が少なくとも一つあるもの。
E:シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味の評価において、2.0未満が少なくとも一つあるもの。
以上の官能評価では、シリアル食品組成物として以下の商品を使用した。
・カルビー(株)社製「フルグラ」:味付け材として、ドライフルーツ(いちご、りんご、パパイヤ、レーズン)11.4重量%、糖類(砂糖)15重量%を含有。実施例1〜18及び比較例1〜15で使用。
・ケロッグ社製「コーンフロスティ」:味付け材として、砂糖、ぶどう糖果糖液糖30重量%を含有。実施例19、22、25及び比較例16、19、22で使用。
日清シスコ(株)製「シスコーンBIG チョコ」:味付け材として、砂糖、ココアパウダー、果糖、チョコレートカカオマス、乳糖27.4重量%を含有。実施例20、23、26及び比較例17、20、23で使用。
ケロッグ社製「厳選素材フルーツ グラノーラ」:味付け材として、ドライフルーツ13重量%、砂糖、ぶどう糖果糖液糖、糖蜜、水あめ、蜂蜜15重量%を含有。実施例21、24、27及び比較例18、21、24で使用。
(実施例1)
5℃の生乳(乳脂肪分3.7%、無脂乳固形分8.8%)を55℃に加温し、クリームセパレーターでクリームとの分離を行い、乳脂肪分0.08%の画分を得た。この画分33.1重量部と生乳66.9重量部とを混合し、乳脂肪分2.5%、無脂乳固形分8.9%に調整した。このものを、チューブラー式熱交換器にて1.4℃/秒の昇温速度で60℃に昇温し、この温度で30秒間保持して1次加熱を行った。1次加熱中に、ホモゲナイザーにて17MPaの圧力下で均質化処理を実施した後、チューブラー式熱交換器にて0.9℃/秒の昇温速度で115℃に昇温し、この温度で7秒間保持して殺菌(2次加熱)を行った後、同チューブラー式熱交換器にて4℃に冷却し、乳脂肪分が2.5%の低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.3、変性ホエータンパク率は73%であった。
(実施例2)
1次加熱及び2次加熱の昇温速度は表1に示す昇温速度であり、1次加熱時の温度を75℃に変更した以外は実施例1と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.5、変性ホエータンパク率は77%であった。
(比較例1)
1次加熱及び2次加熱の昇温速度は表1に示す昇温速度であり、1次加熱時の温度を85℃に変更した以外は実施例1と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は10.6、変性ホエータンパク率は86%であった。
実施例1、2及び比較例1で得た各低脂肪成分調整牛乳を用いて、上記した評価基準により官能評価を行い、その結果を表1に示した。
Figure 2021048823
表1より、実施例1及び2で得られた乳脂肪分が2.5%の低脂肪成分調整牛乳は、1次加熱時の温度が60〜75℃の範囲にあり、タンパク還元価は5〜10.5の範囲、且つ変性ホエータンパク率は70〜90%の範囲にあったことが分かる。その結果、シリアル食品組成物と低脂肪成分調整牛乳をあわせて飲食した時に、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも良好な結果が得られた。
一方、比較例1で得られた乳脂肪分が2.5%の低脂肪成分調整牛乳は、1次加熱時の温度が85℃と高く、タンパク還元価が10.6と高い値を示した。シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも不十分な結果となった。
(実施例3)
1次加熱の保持時間を17秒間に変更した以外は実施例1と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.3、変性ホエータンパク率は72%であった。
(実施例4)
1次加熱の保持時間を70秒間に変更した以外は実施例1と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.5、変性ホエータンパク率は75%であった。
(比較例2)
1次加熱の保持時間を150秒間に変更した以外は実施例1と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.8、変性ホエータンパク率は91%であった。
実施例3、4及び比較例2で得た各低脂肪成分調整牛乳を用いて、上記した評価基準により官能評価を行い、その結果を実施例1とともに表2に示した。
Figure 2021048823
表2より、実施例1、3及び4で得られた低脂肪成分調整牛乳は、1次加熱の保持時間が15〜120秒間の範囲にあり、タンパク還元価は5〜10.5の範囲、且つ変性ホエータンパク率は70〜90%の範囲にあったことが分かる。その結果、シリアル食品組成物と低脂肪成分調整牛乳をあわせて飲食した時に、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも良好な結果が得られた。
一方、比較例2で得られた低脂肪成分調整牛乳は、1次加熱の保持時間が150秒間と長く、変性ホエータンパク率が91%と高い値を示した。その結果、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が不十分な結果となった。
(実施例5)
2次加熱の保持時間を2秒間に変更した以外は実施例1と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は8.8、変性ホエータンパク率は71%であった。
(実施例6)
2次加熱の昇温速度は表3に示す昇温速度であり、2次加熱時の温度を125℃に変更した以外は実施例5と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価9.8、変性ホエータンパク率は81%であった。
(比較例3)
2次加熱の昇温速度は表3に示す昇温速度であり、2次加熱時の温度を135℃に変更した以外は実施例5と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は12.5、変性ホエータンパク率は87%であった。
実施例5、6及び比較例3で得た低脂肪成分調整牛乳を用いて、上記した評価基準により官能評価を行い、その結果を表3に示した。
Figure 2021048823
表3より、実施例5、6では2次加熱時の温度が115〜130℃の範囲にあり、タンパク還元価は5〜10.5の範囲、且つ変性ホエータンパク率は70〜90%の範囲にあったことが分かる。その結果、シリアル食品組成物と低脂肪成分調整牛乳をあわせて飲食した時に、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも良好な結果が得られた。
一方、比較例3で得られた低脂肪成分調整牛乳は、2次加熱時の温度が135℃と高く、タンパク還元価が12.5と高い値を示した。シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも不十分な結果となった。
(比較例4)
2次加熱の保持時間を10秒間に変更した以外は実施例1と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.1、変性ホエータンパク率は93%であった。
(比較例5)
1次加熱の昇温速度は表4に示す昇温速度であり、1次加熱時の温度を66℃に、保持時間を1800秒間に変更し、2次加熱を実施しなかった以外は実施例1と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は3.5、変性ホエータンパク率は34%であった。
比較例4〜5で得た各低脂肪成分調整牛乳を用いて、上記した評価基準により官能評価を行い、その結果を表4に示した。
Figure 2021048823
表4より、比較例4で得られた低脂肪成分調整牛乳は、2次加熱の保持時間が10秒間と長く、変性ホエータンパク率が93%と高い値を示したことが分かる。食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が不十分な結果となった。
また、比較例5で得られた低脂肪成分調整牛乳は、2次加熱を行なわず、66℃、1800秒間での低温殺菌のみを行なった例である。タンパク還元価が3.5、変性ホエータンパク率が34%と共に低い値を示し、衛生面の評価も低いものであった。また、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味が不十分な結果となった。
(実施例7)
5℃の生乳(乳脂肪分3.7%、無脂乳固形分8.8%)を55℃に加温し、クリームセパレーターでクリームとの分離を行い、乳脂肪分0.08%の画分を得た。この画分60.8重量部と生乳39.2重量部とを混合し、乳脂肪分1.5%、無脂乳固形分9.0%に調整した。このものを、チューブラー式熱交換器にて1.4℃/秒の昇温速度で60℃に昇温し、この温度で30秒間保持して1次加熱を行った。1次加熱中に、ホモゲナイザーにて17MPaの圧力下で均質化処理を実施した後、チューブラー式熱交換器にて0.9℃/秒の昇温速度で115℃に昇温し、この温度で7秒間保持して殺菌(2次加熱)を行った後、同チューブラー式熱交換器にて4℃に冷却し、乳脂肪分が1.5%の低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.3、変性ホエータンパク率は74%であった。
(実施例8)
1次加熱及び2次加熱の昇温速度は表5に示す昇温速度であり、1次加熱時の温度を75℃に変更した以外は実施例7と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.7、変性ホエータンパク率は79%であった。
(比較例6)
1次加熱及び2次加熱の昇温速度は表5に示す昇温速度であり、1次加熱時の温度を85℃に変更した以外は実施例7と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は10.7、変性ホエータンパク率は85%であった。
実施例7、8及び比較例6で得た各低脂肪成分調整牛乳を用いて、上記した評価基準により官能評価を行い、その結果を表5に示した。
Figure 2021048823
表5より、実施例7及び8で得られた乳脂肪分が1.5%の低脂肪成分調整牛乳は、1次加熱時の温度が60〜75℃の範囲にあり、タンパク還元価は5〜10.5の範囲、且つ変性ホエータンパク率は70〜90%の範囲にあったことが分かる。その結果、シリアル食品組成物と低脂肪成分調整牛乳をあわせて飲食した時に、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも良好な結果が得られた。
一方、比較例6で得られた乳脂肪分が1.5%の低脂肪成分調整牛乳は、1次加熱時の温度が85℃と高く、タンパク還元価が10.7と高い値を示した。シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも不十分な結果となった。
(実施例9)
1次加熱の保持時間を17秒間に変更した以外は実施例7と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.4、変性ホエータンパク率は73%であった。
(実施例10)
1次加熱の保持時間を70秒間に変更した以外は実施例7と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.6、変性ホエータンパク率は77%であった。
(比較例7)
1次加熱の保持時間を150秒間に変更した以外は実施例7と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.9、変性ホエータンパク率は92%であった。
実施例9、10及び比較例7で得た低脂肪成分調整牛乳を用いて、上記した評価基準により官能評価を行い、その結果を、実施例7とともに表6に示した。
Figure 2021048823
表6より、実施例7、9及び10では1次加熱の保持時間が15〜120秒間の範囲にあり、タンパク還元価は5〜10.5の範囲、且つ変性ホエータンパク率は70〜90%の範囲にあったことが分かる。その結果、シリアル食品組成物と低脂肪成分調整牛乳をあわせて飲食した時に、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも良好な結果が得られた。
一方、比較例7で得られた低脂肪成分調整牛乳は、1次加熱の保持時間が150秒間と長く、変性ホエータンパク率が92%と高い値を示した。その結果、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味は不十分な結果となった。
(実施例11)
2次加熱の保持時間を2秒間に変更した以外は実施例7と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は8.9、変性ホエータンパク率は71%であった。
(実施例12)
2次加熱の昇温速度は表7に示す昇温速度であり、2次加熱時の温度を125℃に変更した以外は実施例11と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.9、変性ホエータンパク率は83%であった。
(比較例8)
2次加熱の昇温速度は表7に示す昇温速度であり、2次加熱時の温度を135℃に変更した以外は実施例11と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は13.2、変性ホエータンパク率は89%であった。
実施例11、12及び比較例8で得た低脂肪成分調整牛乳を用いて、上記した評価基準により官能評価を行い、その結果を表7に示した。
Figure 2021048823
表7より、実施例11及び12では2次加熱時の温度が115〜130℃の範囲にあり、タンパク還元価は5〜10.5の範囲、且つ変性ホエータンパク率は70〜90%の範囲にあったことが分かる。その結果、シリアル食品組成物と低脂肪成分調整牛乳をあわせて飲食した時に、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも良好な結果が得られた。
一方、比較例8では2次加熱時の温度が135℃と高く、タンパク還元価が13.2と高い値を示した。シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも不十分な結果となった。
(比較例9)
2次加熱の保持時間を10秒間に変更した以外は実施例7と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.3、変性ホエータンパク率は94%であった。
(比較例10)
1次加熱の昇温速度は表8に示す昇温速度であり、1次加熱時の温度を66℃に、保持時間を1800秒間に変更し、2次加熱を実施しなかった以外は実施例7と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は3.7、変性ホエータンパク率は37%であった。
比較例9、10で得た各低脂肪成分調整牛乳を用いて、上記した評価基準により官能評価を行い、その結果を表8に示した。
Figure 2021048823
表8より、比較例9で得られた低脂肪成分調整牛乳は、2次加熱の保持時間が10秒間と長く、変性ホエータンパク率が94%と高い値を示したことが分かる。食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が不十分な結果となった。
また、比較例10で得られた低脂肪成分調整牛乳は、2次加熱を行なわず、66℃、1800秒間での低温殺菌のみを行なった例である。タンパク還元価が3.7、変性ホエータンパク率が37%と共に低い値を示し、衛生面の評価も低いものであった。シリアル食品組成物に含まれる素材の風味が不十分な結果となった。
(実施例13)
5℃の生乳(乳脂肪分3.7%、無脂乳固形分8.8%)を55℃に加温し、クリームセパレーターでクリームとの分離を行い、乳脂肪分0.1%、無脂乳固形分9.5%に調整した。このものを、チューブラー式熱交換器にて1.4℃/秒の昇温速度で60℃に昇温し、この温度で30秒間保持して1次加熱を行った。1次加熱中に、ホモゲナイザーにて17MPaの圧力下で均質化処理を実施した後、チューブラー式熱交換器にて0.9℃/秒の昇温速度で115℃に昇温し、この温度で7秒間保持して殺菌(2次加熱)を行った後、同チューブラー式熱交換器にて4℃に冷却し、乳脂肪分が0.1%の低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.3、変性ホエータンパク率は74%であった。
(実施例14)
1次加熱及び2次加熱の昇温速度は表9に示す昇温速度であり、1次加熱時の温度を75℃に変更した以外は実施例13と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.8、変性ホエータンパク率は80%であった。
(比較例11)
1次加熱及び2次加熱の昇温速度は表9に示す昇温速度であり、1次加熱時の温度を85℃に変更した以外は実施例13と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は11.0、変性ホエータンパク率は85%であった。
実施例13、14及び比較例11で得た各低脂肪成分調整牛乳を用いて、上記した評価基準により官能評価を行い、その結果を表9に示した。
Figure 2021048823
表9より、実施例13及び14で得られた乳脂肪分が0.1%の低脂肪成分調整牛乳は、1次加熱時の温度が60〜75℃の範囲にあり、タンパク還元価は5〜10.5の範囲、且つ変性ホエータンパク率は70〜90%の範囲にあったことが分かる。その結果、シリアル食品組成物と低脂肪成分調整牛乳をあわせて飲食した時に、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも良好な結果が得られた。
一方、比較例11で得られた乳脂肪分が0.1%の低脂肪成分調整牛乳は、1次加熱時の温度が85℃と高く、タンパク還元価が11.0と高い値を示した。シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも不十分な結果となった。
(実施例15)
1次加熱の保持時間を17秒間に変更した以外は実施例13と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.5、変性ホエータンパク率は72%であった。
(実施例16)
1次加熱の保持時間を70秒間に変更した以外は実施例13と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.8、変性ホエータンパク率は78%であった。
(比較例12)
1次加熱の保持時間を150秒間に変更した以外は実施例13と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は10.0、変性ホエータンパク率は92%であった。
実施例15、16及び比較例12で得た低脂肪成分調整牛乳を用いて、上記した評価基準により官能評価を行い、その結果を、実施例13とともに表10に示した。
Figure 2021048823
表10より、実施例13、15及び16では1次加熱の保持時間が15〜120秒間の範囲にあり、タンパク還元価は5〜10.5の範囲、且つ変性ホエータンパク率は70〜90%の範囲にあったことが分かる。その結果、シリアル食品組成物と低脂肪成分調整牛乳をあわせて飲食した時に、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも良好な結果が得られた。
一方、比較例12で得られた低脂肪成分調整牛乳は、1次加熱の保持時間が150秒間と長く、変性ホエータンパク率が92%と高い値を示した。その結果、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が不十分な結果となった。
(実施例17)
2次加熱の保持時間を2秒間に変更した以外は実施例13と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.0、変性ホエータンパク率は72%であった。
(実施例18)
2次加熱の昇温速度は表11に示す昇温速度であり、2次加熱時の温度を125℃に変更した以外は実施例17と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価10.1、変性ホエータンパク率は82%であった。
(比較例13)
2次加熱の昇温速度は表11に示す昇温速度であり、2次加熱時の温度を135℃に変更した以外は実施例17と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は13.9、変性ホエータンパク率は89%であった。
実施例17、18及び比較例13で得た低脂肪成分調整牛乳を用いて、上記した評価基準により官能評価を行い、その結果を表11に示した。
Figure 2021048823
表11より、実施例17及び18では2次加熱時の温度が115〜130℃の範囲にあり、タンパク還元価は5〜10.5の範囲、且つ変性ホエータンパク率は70〜90%の範囲にあったことが分かる。その結果、シリアル食品組成物と低脂肪成分調整牛乳をあわせて飲食した時に、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも良好な結果が得られた。
一方、比較例13では2次加熱時の温度が135℃と高く、タンパク還元価が13.9と高い値を示した。シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも不十分な結果となった。
(比較例14)
2次加熱の保持時間を10秒間に変更した以外は実施例13と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は9.3、変性ホエータンパク率は94%であった。
(比較例15)
1次加熱の昇温速度は表12に示す昇温速度であり、1次加熱時の温度を66℃に、保持時間を1800秒間に変更し、2次加熱を実施しなかった以外は実施例13と同様に低脂肪成分調整牛乳を得た。得られた低脂肪成分調整牛乳のタンパク還元価は3.9、変性ホエータンパク率は36%であった。
比較例14、15で得た各低脂肪成分調整牛乳を用いて、上記した評価基準により官能評価を行い、その結果を表12に示した。
Figure 2021048823
表12より、比較例14で得られた低脂肪成分調整牛乳は、2次加熱の保持時間が10秒間と長く、変性ホエータンパク率が94%と高い値を示したことが分かる。その結果、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味が不十分な結果となった。
また、比較例15で得られた低脂肪成分調整牛乳は、2次加熱を行なわず、66℃、1800秒間での低温殺菌のみを行なった例である。タンパク還元価が3.9、変性ホエータンパク率が36%と共に低い値を示し、衛生面の評価も低いものであった。シリアル食品組成物に含まれる素材の風味が不十分な結果となった。
(実施例19〜21)
実施例6で得た乳脂肪分が2.5%の低脂肪成分調整牛乳を用いて官能評価を実施するにあたって、シリアル食品組成物の種類を表13に記載のものに変更して官能評価を行なった。その結果を表13に示した。
(比較例16〜18)
比較例3で得た乳脂肪分が2.5%の低脂肪成分調整牛乳を用いて官能評価を実施するにあたって、シリアル食品組成物の種類を表13に記載のものに変更して官能評価を行なった。その結果を表13に示した。
Figure 2021048823
表13より、官能評価で使用するシリアル食品組成物の種類に関わらず、実施例6で得られた乳脂肪分が2.5%の低脂肪成分調整牛乳とシリアル食品組成物をあわせて飲食した時に、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも良好な結果が得られ、比較例3で得られた乳脂肪分が2.5%の低脂肪成分調整牛乳は、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味のいずれでも不十分な結果となった。
(実施例22〜24)
実施例12で得た乳脂肪分が1.5%の低脂肪成分調整牛乳を用いて官能評価を実施するにあたって、シリアル食品組成物の種類を表14に記載のものに変更して官能評価を行なった。その結果を表14に示した。
(比較例19〜21)
比較例8で得た乳脂肪分が1.5%の低脂肪成分調整牛乳を用いて官能評価を実施するにあたって、シリアル食品組成物の種類を表14に記載のものに変更して官能評価を行なった。その結果を表14に示した。
Figure 2021048823
表14より、官能評価で使用するシリアル食品組成物の種類に関わらず、実施例12で得られた乳脂肪分が1.5%の低脂肪成分調整牛乳とシリアル食品組成物をあわせて飲食した時に、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも良好な結果が得られ、比較例8で得られた乳脂肪分が1.5%の低脂肪成分調整牛乳は、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも不十分な結果となった。
(実施例25〜27)
実施例18で得た乳脂肪分が0.1%の低脂肪成分調整牛乳を用いて官能評価を実施するにあたって、シリアル食品組成物の種類を表15に記載のものに変更して官能評価を行なった。その結果を表15に示した。
(比較例22〜24)
比較例13で得た乳脂肪分が0.1%の低脂肪成分調整牛乳を用いて官能評価を実施するにあたって、シリアル食品組成物の種類を表15に記載のものに変更して官能評価を行なった。その結果を表15に示した。
Figure 2021048823
表15より、官能評価で使用するシリアル食品組成物の種類に関わらず、実施例18で得られた乳脂肪分が0.1%の低脂肪成分調整牛乳とシリアル食品組成物をあわせて飲食した時に、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも良好な結果が得られ、比較例13で得られた乳脂肪分が0.1%の低脂肪成分調整牛乳は、シリアル食品組成物に含まれる素材の風味、及び、食後に感じられる低脂肪成分調整牛乳のスッキリした風味いずれでも不十分な結果となった。

Claims (6)

  1. シリアル食品又はシリアル食品組成物の喫食時に飲用するための、乳脂肪分が3.0%未満の成分調整牛乳であって、成分調整牛乳中のタンパク還元価が5〜10.5、且つ変性ホエータンパク率が70〜90%である、シリアル食品用低脂肪成分調整牛乳。
  2. 前記シリアル食品組成物が、シリアル食品と味付け材を含有する、請求項1に記載のシリアル食品用低脂肪成分調整牛乳。
  3. 前記味付け材が、穀物以外で甘みを感じる素材である、請求項2に記載のシリアル食品用低脂肪成分調整牛乳。
  4. 前記味付け材が、ドライフルーツ、チョコレート、及び、糖類からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項2又は3に記載のシリアル食品用低脂肪成分調整牛乳。
  5. 前記味付け材の配合割合が、シリアル食品組成物全体中5〜50重量%である、請求項2〜4のいずれか1項に記載のシリアル食品用低脂肪成分調整牛乳。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のシリアル食品用低脂肪成分調整牛乳を製造する方法であって、
    乳脂肪分が3.0%未満の低脂肪成分調整牛乳を、1次加熱として10℃未満の温度から0.1〜5℃/秒の速度で60〜75℃まで昇温し、その温度で15〜120秒間加熱した後、更に2次加熱として0.1〜5℃/秒の速度で115〜130℃まで昇温し、その温度で2〜7秒間、加熱することを特徴とする、シリアル食品用低脂肪成分調整牛乳の製造方法。
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