JP2021048413A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置1の模式的な平面図である。なお、図1では、明瞭化のため、実際の平面視では半導体装置1の最表面に露出していない要素の一部を実線で示している。
半導体装置1は、SiCが採用された半導体装置であって、たとえば、その最表面を法線方向から見た平面視(以下、単に「平面視」と言う。)において、四角形のチップ状に形成されている。
アクティブ領域2には、ゲートメタル44、本発明の電極の一例としてのソースメタル43およびゲートフィンガー5が形成されている。そして、これらを覆うように、半導体装置1の最表面には、パッシベーション膜40が形成されている。パッシベーション膜40には、ゲートメタル44の一部およびソースメタル43の一部を、それぞれ、ゲートパッド4およびソースパッド6として露出させる開口41,42が形成されている。一方、ゲートフィンガー5は、その全体がパッシベーション膜40に覆われている。なお、図1では明瞭化のため、ゲートフィンガー5を実線で示すと共に、ハッチングを付している。
ポリシリコンよりも低抵抗なメタル配線でゲートフィンガー5を構成することによって、ゲートメタル44から比較的距離がある位置(遠い位置)のトランジスタセル18(図2参照)に対しても、ゲート電流を短時間で供給することができる。また、Alであれば、その加工性が良いので(加工し易いので)、これらの配線の形成工程を簡単にすることができる。一方、AlCuはAlが使用される場合に比べて、半導体装置1のパワーサイクル耐性や湿度に対する耐性を向上させることができると共に、ゲートパッド4に関してボンディングワイヤの接合強度を向上させることもできる。Cuが使用される場合は、AlおよびAlCuの場合よりも抵抗率を低減できる利点がある。
ゲートフィンガー5は、ゲートメタル44の周囲を、間隔を空けて取り囲むパッド周辺部12と、当該パッド周辺部12から、アクティブ領域2の当該一辺8に沿う方向および当該一辺8に直交する方向のそれぞれに延びる第1フィンガー13および第2フィンガー14とを含む。
第1フィンガー13は、パッド周辺部12に対して辺10およびその反対の辺11に向かう方向に、辺8に沿って一対形成されている。
第2フィンガー14は、第1フィンガー13に直交する方向に辺9までアクティブ領域2を横切る直線状の主部位15と、当該主部位15に一体的に接続され、当該接続箇所から第1フィンガー13に沿って延びる複数の枝部16とを含む。枝部16は、この実施形態では、主部位15の先端部と主部位15の途中部の二箇所に接続されて合計二対形成されているが、この数は特に制限されない。
また、ソースメタル43には、ゲートメタル44の形状に応じた凹部17が形成されている。凹部17は、ゲートメタル44が第1フィンガー14に対してアクティブ領域2の内方側にセットバックされて配置されており、このゲートメタル44を回避するために形成された窪みである。
図2に示すように、ゲートフィンガー5(パッド周辺部12、第1フィンガー13および第2フィンガー14)で区画された内側セル領域7および外側セル領域45には、複数のトランジスタセル18が配列されている。
内蔵抵抗21をゲートメタル44の中央部を回避した周縁部24の下方に配置し、さらに、内蔵抵抗21が配置された領域の上方領域をパッシベーション膜40で覆うことによって、ゲートメタル44の中央部には、内蔵抵抗21で取り囲まれたワイヤ領域としてのゲートパッド4が確保されている。ゲートパッド4は、ボンディングワイヤが接続される領域である。
半導体装置1は、SiC基板27と、SiCエピタキシャル層28とを含む。SiCエピタキシャル層28は、SiC基板27に積層されており、この積層構造が本発明のSiC層の一例として示されている。
内側セル領域7において、SiCエピタキシャル層28の表面部に複数のトランジスタセル18が形成されている。複数のトランジスタセル18は、p−型ボディ領域29と、p−型ボディ領域29の周縁から間隔を空けた内方領域に選択的に形成されたn+型ソース領域30と、n+型ソース領域30の周縁から間隔を空けた内方領域に選択的に形成されたp+型ボディコンタクト領域31とを含む。また、SiCエピタキシャル層28のn−型の部分は、複数のトランジスタセル18の共通のドレイン領域となっている。
p−型ボディ領域29の不純物濃度は、たとえば、1×1014cm−3〜1×1019cm−3であり、n+型ソース領域30の不純物濃度は、たとえば、1×1017cm−3〜1×1021cm−3であり、p+型ボディコンタクト領域31の不純物濃度は、たとえば、1×1019cm−3〜1×1021cm−3である。
p+型領域33は、SiCエピタキシャル層28の内蔵抵抗21に対向する領域において、p−型領域34のp−型部分をSiC表面に選択的に露出させ、それ以外の領域においては、自身のp+型部分がSiC表面に選択的に露出するように、ゲートメタル44等の下方領域のほぼ全域に亘って形成されている。つまり、ゲートメタル44およびゲートフィンガー5は、内蔵抵抗21が配置された領域においてはp−型部分に対向しているが、それ以外の大部分の領域においては、p+型部分に対向している。また、p+型領域33およびp−型領域34は、それぞれ、ソースメタル43の下方まで延びるように形成されており、ソースメタル43(この実施形態では、ソースパッド6よりも外方部分)の下方において、p+型ボディコンタクト領域31およびp−型ボディ領域29に一体的に繋がっている。なお、図3では、パッド周辺部12(ゲートフィンガー5)に沿うトランジスタセル18のp+型ボディコンタクト領域31とp+型領域33とを、ハッチングを付した領域で表している。実用上、p+型ボディコンタクト領域31がソースメタル43と共にグランド電位に固定され、これによってp+型領域33が0Vで安定する。そのため、この実施形態のように、ゲートメタル44およびゲートフィンガー5の大部分はp+型領域33に対向させておくことが好ましい。
SiCエピタキシャル層28の表面には、ゲート絶縁膜35が形成されている。ゲート絶縁膜35は、酸化シリコン等の絶縁材料からなり、たとえば、0.001μm〜1μmの厚さを有している。ゲート絶縁膜35は、ゲート電極19および内蔵抵抗21をSiCエピタキシャル層28から絶縁するための共通の絶縁膜である。
ゲート電極19および内蔵抵抗21は、いずれも、p型のポリシリコンからなり、同一工程で形成されてもよい。この実施形態では、ゲート電極19および内蔵抵抗21は、p型不純物としてB(ホウ素)を含んでいる。B(ホウ素)含有ポリシリコンは、Si半導体装置で一般的に使用されるリン(P)含有ポリシリコンに対する比抵抗値が大きい。したがって、ホウ素含有ポリシリコン(内蔵抵抗21)は、同じ抵抗値を実現する場合でも、リン含有ポリシリコンよりも小さな面積で済む。そのため、SiCエピタキシャル層28上における内蔵抵抗21の占有面積を小さくできるので、スペースの有効利用を図ることができる。
SiCエピタキシャル層28上には、さらに、絶縁膜47が形成されている。絶縁膜47は、酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(SiN)等の絶縁材料からなり、たとえば、1μm〜5μmの厚さを有している。特に、1μm以上の厚さを有するBPSG(Boron Phosphorus Silicon Glass)膜を使用することが好ましい。
また、層間膜36には、n+型ソース領域30およびp+型ボディコンタクト領域31に対してソースメタル43からコンタクトをとるためのソースコンタクト46が貫通して形成されている。ソースコンタクト46は、ソースメタル43と一体的に形成されたメタルビアからなる。
そして、ゲートメタル44、ゲートフィンガー5およびソースメタル43を覆うように、パッシベーション膜40が層間膜36上に形成されている。パッシベーション膜40には、ゲートメタル44およびソースメタル43の一部を露出させる開口41,42が形成されている。
この内蔵抵抗21の抵抗値を調節することによって、ゲート電極19の抵抗値および内蔵抵抗21の抵抗値を合計した抵抗値(ゲート抵抗)において、内蔵抵抗21の抵抗値を支配的にすることができる。そのため、ゲート電極19の抵抗値にばらつきのある複数の半導体装置1を並列に接続して使用する場合でも、内蔵抵抗21の抵抗値を当該ばらつきよりも大きくしておくことによって、相対的にゲート電極19の抵抗値が低い半導体装置1に対する電流の流れ込みを制限することができる。その結果、当該使用時のノイズの発生を低減することができる。
なお、内蔵抵抗21に関しても、ゲート電極19と同様に、半導体装置1を製造する際の加工精度(エッチング寸法等)のばらつきによって、大きさや厚さにばらつきが生じる場合があるが、ゲート電極19に比べて加工寸法が小さいものである。したがって、内蔵抵抗21ばらつきが、ノイズ発生のきっかけになることは、ほとんどない。
たとえば、図2において、内蔵抵抗21がゲートフィンガー5の第1フィンガー13や第2フィンガー14の途中部に、これらのフィンガー13,14の迂回路として形成されている場合を考える。この場合、当該内蔵抵抗21よりもゲートメタル44に近い側では、内蔵抵抗21に到達する前に、フィンガー13,14からゲートコンタクト20を介してゲート電極19に突入電流が流れる場合がある。これに対し、この実施形態のように、電流経路の入り口部でゲート電流を制限できれば、複数のトランジスタセル18間におけるスイッチング速度のばらつきを低減することができる。
また、図3および図4に示すように、SiCエピタキシャル層28において、内蔵抵抗21に対向する領域が、1×1019cm−3以下の不純物濃度を有するp−型領域34である。そのため、ゲート絶縁膜35の絶縁破壊を良好に抑制することができる。さらに、p−型領域は、n型領域に比べてキャリアを蓄積し難いため、ゲート絶縁膜35を挟んで互いに対向する内蔵抵抗21とp−型領域34との間の容量を低減することもできる。
図5は、図2の二点鎖線Vで囲まれた領域の拡大図である。図6は、図5の切断線VI−VIで半導体装置を切断したときの断面図である。なお、図5および図6では、明瞭化のため、各構成要素の縮尺が図1〜図4とは異なる場合があり、図5と図6との間でも各構成要素の縮尺が異なる場合がある。また、図5および図6では、明瞭化のため、実際の平面視では半導体装置1の最表面に露出していない要素の一部を実線で示している。
前述したように、アクティブ領域2の周縁部に形成された外側セル領域45には、複数のトランジスタセル18が、平面視で行列状に配列されている。各トランジスタセル18の構成は、図3および図4で説明した構成と同様である。
図8〜図14は、それぞれ、本発明の第2〜第8実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。図8〜図14において、前述の図6との間で互いに対応する要素には同一の参照符号を付して示す。
図8の半導体装置72では、パッシベーション膜40のオーバーラップ部69が、端部絶縁膜62を介してp型領域(p−型領域55およびp+型領域56)を選択的に覆うように形成されている。これにより、オーバーラップ部69は、当該p型領域に対して重なり部分を有している。
図14の半導体装置78では、アクティブ領域2にショットキーバリアダイオード81が形成されている。つまり、ソースメタル43に代えて、SiCエピタキシャル層28との間にショットキー接合を形成するショットキーメタル82が設けられている。
たとえば、トランジスタセル18は、プレーナゲート構造もしくはトレンチゲート構造のIGBTセルであってもよい。この場合、図4および図13において、n+型SiC基板27に代えて、p+型SiC基板27を用いればよい。その他、各種半導体素子構造を、アクティブ領域2に形成してもよい。
また、内蔵抵抗21は、ゲートメタル44の下方の層間膜36に埋め込まれている必要はなく、たとえば、層間膜36の表面に、ゲートメタル44とゲートフィンガー5と接続するポリシリコン配線を内蔵抵抗として形成してもよい。
また、内蔵抵抗21は、ゲートメタル44の周縁部24の一部に沿う直線状であってもよいし、ゲートメタル44の周縁部24の全周に沿う環状であってもよい。
また、前述の半導体装置1の各半導体部分の導電型を反転した構成が採用されてもよい。たとえば、半導体装置1において、p型の部分がn型であり、n型の部分がp型であってもよい。
また、前述の実施形態からは、以下の特徴を抽出することができる。
第1導電型のSiC層と、前記SiC層上に選択的に形成された電極と、前記SiC層上に形成され、前記SiC層の端部に設定されたダイシング領域に達している絶縁物とを含み、前記絶縁物は、前記電極の下方から前記ダイシング領域に向けて延伸するように配置された電極下絶縁膜および当該電極下絶縁膜を覆うように配置された有機絶縁層を含み、前記有機絶縁層が前記SiC層に接している区間の距離(A)は40μm以上であり、前記電極下絶縁膜上の前記電極の端部と前記有機絶縁層が前記SiC層と接する部分までの横方向の距離(B)は40μm以上である、半導体装置(項1)。
この構成によれば、ダイシング領域−電極間にかかる電圧を、第2導電型領域にも分配することができる。よって、大気中での放電をより効果的に防止することができる。
前記有機絶縁層が、前記ダイシング領域を覆っておらず、前記絶縁物が、前記電極下絶縁膜と同一層の膜からなり、前記ダイシング領域を覆うと共に前記有機絶縁層と部分的に重なる端部絶縁膜をさらに含む場合、前記有機絶縁層と前記端部絶縁膜との重なり幅(C)は5μm以上であってもよい(項4)。
前記絶縁物が、前記電極下絶縁膜と同一層の膜からなり、前記ダイシング領域を覆う端部絶縁膜をさらに含む場合、前記有機絶縁層は、前記端部絶縁膜を介して前記第2導電型領域を選択的に覆うように前記端部絶縁膜に重なっており、前記有機絶縁層と前記端部絶縁膜との重なり幅(C)は5μm以上であってもよい(項5)。
この構成によれば、端部絶縁膜を電極下絶縁膜と同一工程で作製できるので、製造工程を簡単にすることができる。
前記距離(A)は、45μm〜180μmであってもよいし(項7)、前記距離(B)は、45μm〜180μmであってもよい(項8)。また、前記距離(A)および前記距離(B)の合計は、180μm以下であってもよい(項9)。
前記半導体装置の降伏電圧値(BV)は、1000V以上であってもよい(項10)。
前記SiC層の第1導電型の不純物濃度は1×1016cm−3以下であり、前記SiC層の厚さは5μm以上であってもよい(項11)。
前記半導体装置が、前記SiC層において前記電極よりも外方に形成された不純物領域からなる第2導電型の終端構造をさらに含む場合、前記第2導電型領域の幅(F)は、前記ダイシング領域の幅(D)と前記終端構造から延びる空乏層の幅(E)の2倍との差以上であってもよい(項12)。
Al-Cuを使用することによって、湿度に対する耐性をより向上させることができる。
前記電極下絶縁膜は、1μm以上の厚さを有するSiO2膜からなっていてもよい(項14)。この場合、前記SiO2膜は、リン(P)やボロン(B)を含んでいてもよい(項15,16)。
前記電極下絶縁膜は、1μm以上の厚さを有するSiN膜からなっていてもよい(項17)。
前記有機絶縁層は、ポリイミド系の素材、ポリベンゾオキサゾール系の素材、アクリル系の素材等からなっていてもよい(項18,19,20)。
前記SiC層には半導体素子構造としてMOSFETが形成されており、前記電極は、前記MOSFETのソースに電気的に接続されたソース電極を含んでいてもよい(項21)。この場合、前記MOSFETは、プレーナゲート構造を有していてもよいし(項22)、トレンチゲート構造を有していてもよい(項23)。
さらに、前記SiC層には半導体素子構造としてIGBTが形成されており、前記電極は、前記IGBTのソースに電気的に接続されたソース電極を含んでいてもよい(項25)。
前記半導体装置が、前記SiC層に選択的に形成され、前記有機絶縁層で満たされた凹部をさらに含む場合、前記距離(A)は、前記凹部の内面における前記有機絶縁層の接触区間を含めたトータルで40μm以上であってもよい(項27)。
2 アクティブ領域
18 トランジスタセル
19 ゲート電極
27 SiC基板
28 SiCエピタキシャル層
29 p−型ボディ領域
30 n+型ソース領域
31 p+型ボディコンタクト領域
32 チャネル領域
35 ゲート絶縁膜
36 層間膜
39 ゲートトレンチ
40 パッシベーション膜
43 ソースメタル
44 ゲートメタル
47 絶縁膜
51 p−型領域
52 p+型領域
53 ガードリング
54 ダイシング領域
55 p−型領域
56 p+型領域
57 ウエハ
58 ダイシングライン
59 端面
60 空乏層
61 メタル下絶縁膜
62 端部絶縁膜
63 コンタクトホール
64 オーバーラップ部
65 Ti/TiN膜
66 Al-Cu膜
67 n型領域
68 開口
69 オーバーラップ部
72 半導体装置
73 半導体装置
74 半導体装置
75 半導体装置
76 半導体装置
77 半導体装置
78 半導体装置
79 半導体装置
80 凹部
81 ショットキーバリアダイオード
82 ショットキーメタル
Claims (16)
- 表面に複数のトランジスタ素子が形成されたアクティブ領域と、その周縁部である外周領域とを有する第1導電型のSiC層と、
前記SiC層上に選択的に形成され、前記トランジスタ素子と電気的に接続された電極と、
前記SiC層の端部のダイシング領域に向かって延びるように前記SiC層上に形成された絶縁体とを備え、
前記絶縁体は、前記電極の下方に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜と前記電極の一部とを覆う表面絶縁膜とを含み、
前記表面絶縁膜は、前記ダイシング領域に達するように形成され、
前記表面絶縁膜は、前記絶縁膜と重なるように形成された第1領域と、前記第1領域の外側で前記表面絶縁膜が前記SiC層と接触するとともに前記SiC層の端部に向かって延びるよう形成された第2領域とを有する、半導体装置。 - 前記絶縁膜は、前記ダイシング領域に向かって延びている、請求項1に記載の半導体装置。
- 前記表面絶縁膜が前記外周領域で前記SiC層と接触している部分の長さ(A)は、40μm以上である、請求項1または2に記載の半導体装置。
- 前記SiC層は、前記ダイシング領域の第1導電型領域に形成された第2導電型領域を含む、請求項1〜3のいずれかに記載された半導体装置。
- 前記SiC層の前記電極の外側に形成された第2導電型の不純物領域を有する終端構造をさらに備え、
前記第2導電型領域の幅(F)は、前記ダイシング領域の幅(D)と前記終端構造から延びる空乏層の幅(E)の2倍との差以上である、請求項4に記載の半導体装置。 - 前記ダイシング領域側の端部から前記絶縁膜までの距離(A)は40μm以上であり、
前記電極の端部と前記表面絶縁膜が前記SiC層と接する部分までの横方向の距離(B)は40μm以上であり、
前記距離(A)と前記距離(B)の合計は180μm以下である、請求項1に記載の半導体装置。 - 降伏電圧値は1000V以上である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記SiC層の第1導電型の不純物濃度は1×1016cm−3以下であり、
前記SiC層の厚さは5μm以上である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 前記電極は、Ti/TiN/Al−Cuで表される積層構造からなる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記絶縁膜は、1μm以上の厚さを有するSiO2膜からなる、請求項1〜9のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記絶縁膜は、1μm以上の厚さを有するSiN膜からなる、請求項1〜9のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記表面絶縁膜は、ポリイミド系の素材からなる、請求項1〜11のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記トランジスタ素子としてMOSFETが形成されており、
前記電極は、前記MOSFETのソースと電気的に接続されたソース電極を含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 前記MOSFETがプレーナゲート構造を有する、請求項13に記載の半導体装置。
- 前記トランジスタ素子としてIGBTが形成されており、
前記電極は、前記IGBTのエミッタと電気的に接続されたエミッタ電極を含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 前記表面絶縁膜は、有機絶縁膜を含む、請求項1〜15のいずれか一項に記載の半導体装置。
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