JP2021046903A - 作業車両 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、簡単に無段変速装置の挙動を安定させることができる作業車両を提供することを目的とする。
作業車両は、走行装置が設けられた車体と、斜板角度によって出力を変更する斜板を有する油圧ポンプと、前記油圧ポンプの出力によって回転数が変化する出力軸を有し、且つ、前記出力軸の動力が前記走行装置に伝達可能な走行モータと、前記斜板の角度である斜板角度を検出する角度検出装置と、前記斜板角度の制御に関する制御情報と、前記角度検出装置が検出した斜板角度である実斜板角度とに基づいて、前記斜板角度を制御する斜板制御部と、を備えている。
前記斜板制御部は、前記回転数に応じて定められた斜板角度の設定角度と、前記実斜板角度との角度偏差が閾値以上である場合は、前記角度偏差を小さくする制御を行い、前記角度偏差が閾値未満である場合は前記設定角度を保持する。
作業車両は、前記走行モータの出力軸から出力された動力によって変速段を変更する変速装置を備え、前記斜板制御部は、前記変速装置が前記変速段を変更する場合は、前記回転数偏差を参照して、前記回転数偏差が閾値以上である場合は、前記斜板角度の変化速度を小さく制御する。
作業車両は、前記無段変速装置で変速された駆動力を変速する複数の遊星ギヤ変速装置と、を備え、前記複数の遊星ギヤ変速装置は、前記走行装置に高速の駆動力を伝達する第1遊星ギヤ変速装置と、前記第1遊星ギヤ変速装置よりも低速の駆動力を伝達する第2遊星ギヤ変速装置とを含んでいる。
図8は、作業車両の一例であるトラクタ1を示している。トラクタ1を例にあげ説明するが、作業車両は、トラクタに限定されず、田植機等の農業機械である。
図8に示すように、トラクタ1は、走行装置7を有する車体3と、原動機4と、変速装置5と、操舵装置29とを備えている。走行装置7は、前輪7F及び後輪7Rを有する装置である。前輪7Fは、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。また、後輪7Rも、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。原動機4は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンなどの内燃機関である。この実施形態では、原動機4は、ディーゼルエンジンである。
また、車体3の後部には、昇降装置8が設けられている。昇降装置8には、作業装置2が着脱可能である。また、昇降装置8は、装着された作業装置2を昇降可能である。作業装置2は、耕耘する耕耘装置、肥料を散布する肥料散布装置、農薬を散布する農薬散布装置、収穫を行う収穫装置、牧草等の刈取を行う刈取装置、牧草等の拡散を行う拡散装置、牧草等の集草を行う集草装置、牧草等の成形を行う成形装置等である。
無段変速装置50は、原動機4から伝達される駆動力を無段階に変速する装置である。この実施形態では、無段変速装置50は、静油圧式の無段変速装置である。
図1に示すように、油圧ポンプP1は、入力軸56aと、斜板56bとを有している。油圧ポンプP1は、入力軸56aに伝達された動力によって駆動し、揺動自在に支持された斜板56bの角度(斜板角度)によって、出力(作動油の吐出量(流量)、圧力)を変更することができる。
詳しくは、図1に示すように、油圧ポンプP1の入力軸56aは、主軸(推進軸)54の回転に伴って回転するギア等を有する駆動ギヤ機構59に接続されていて、駆動ギヤ機構59を介して主軸(推進軸)54の動力が伝達される。油圧ポンプP1の斜板角度によって出力が変更され、走行モータM1の出力軸58の回転数を変更する。
また、第1遊星ギヤ変速装置57Hの第2リングギヤ62cに設けたギアと、主軸(推進軸)54に設けたギヤ64とが噛み合っていて、ギヤ64は、第1キャリア61eに設けたギアに噛み合っている。
図1に示すように、変速装置5は、クラッチ機構52を備えている。クラッチ機構52は、遊星ギヤ変速機構51で変速された駆動力を走行伝達軸66に接続する接続状態と、走行伝達軸66に接続しない切断状態とに切り換え可能である。クラッチ機構52は、第1クラッチ装置52Aと、第2クラッチ装置52Bとを有している。第1クラッチ装置52Aは、第1遊星ギヤ変速装置57Hの駆動力を走行伝達軸66に伝達可能なクラッチである。第2クラッチ装置52Bは、第2遊星ギヤ変速装置57Lの駆動力を走行伝達軸66に伝達可能なクラッチである。
第1クラッチ装置52Aは、第1遊星ギヤ変速装置57Hの第1出力軸61fと一体回転可能なハウジング71aと、円筒軸71bと、ハウジング71aと円筒軸71bとの間に配置された摩擦プレート71cと、押圧部材71dとを有している。押圧部材71dは、図示省略のバネ等の付勢部材により押圧部材71dから摩擦プレート71cから離れる方向に付勢されている。
第2クラッチ装置52Bは、前進と後進とを切り換えるクラッチであり、前進クラッチ部75と、後進クラッチ部76とを有している。前進クラッチ部75及び後進クラッチ部76は、第2遊星ギヤ変速装置57Lの第2出力軸62fと一体回転するハウジング77を有している。
前進クラッチ部75側のハウジング77内には、作動油を給排する油路75eが接続されていて、油路75eからハウジング77側に作動油が供給されると、押圧部材75dはバネの付勢力に抗して押圧側(接続側)に移動することで、摩擦プレート75cがハウジング77側に圧接して、前進クラッチ部75は接続状態になり、出力軸62fの動力が円筒軸75bと一体回転するギア78に伝達される。一方、ハウジング77側から油路75eに作動油が排出されると、押圧部材75dはバネの付勢力によって切断側に移動することで、摩擦プレート75cがハウジング77側から離れて、前進クラッチ部75は切断状態になり、出力軸62fの動力はギア78に伝達されない。
走行伝達軸66には、当該走行伝達軸66と一体回転する入力ギア80が設けられていて、入力ギア80は、前進クラッチ部75の出力側のギア(出力ギア)78に噛み合っていて、前進クラッチ部75が接続状態になった場合には、第2遊星ギヤ変速装置57Lによって低速側に変速された駆動力が走行伝達軸66に伝達される。
トラクタ1は、測位装置40を備えている。測位装置40は、D−GPS、GPS、GLONASS、北斗、ガリレオ、みちびき等の衛星測位システム(測位衛星)により、自己の位置(緯度、経度を含む測位情報)を検出可能である。即ち、測位装置40は、測位衛星から送信された衛星信号(測位衛星の位置、送信時刻、補正情報等)を受信し、衛星信号に基づいて、トラクタ1の位置(例えば、緯度、経度)、即ち、車体位置を検出する。測位装置40は、受信装置41と、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)42とを有している。受信装置41は、アンテナ等を有していて測位衛星から送信された衛星信号を受信する装置であり、慣性計測装置42とは別に車体3に取付けられている。この実施形態では、受信装置41は、車体3、即ち、キャビン9に取付けられている。なお、受信装置41の取付箇所は、実施形態に限定されない。
さて、図2に示すように、トラクタ1は、制御装置120と、記憶装置(記憶部)121とを備えている。制御装置120は、CPU、電気電子回路、当該制御装置120に格納されたプログラム等から構成されている。制御装置120は、トラクタ1に関する様々な制御を行う。記憶装置121は、不揮発性のメモリ等から構成されている。
制御装置120は、斜板制御部120Aを備えている。斜板制御部120Aは、回転検出装置123が検出した回転数(実回転数)J1が走行モータM1の回転数の目標(目標回転数)J2に一致するように、斜板角度を制御する。斜板制御部120Aは、走行モータM1の実回転数J1をフィードバックして、フィードバックした実回転数J1と、予め定められた走行モータM1の回転数の目標(目標回転数)J2との偏差が小さくなるように、斜板角度の設定、即ち、斜板角度を設定する。
斜板制御部120Aは、走行モータM1を駆動するに際して、まず、走行モータM1の目標回転数J2が設定されると、設定された目標回転数J2と制御ラインL1とから、目標回転数J2に応じた斜板角度の設定角度(目標設定角度)θ1aを求める。
一方、斜板制御部120Aが設定角度θ1bを設定して制御したときの実斜板角度θ2が「θ2b」である場合、設定角度θ1bと実斜板角度θ2bとの角度偏差Δθが閾値θ10以上であるため、上述したように、制御ラインL1を用いて回転数フィードバック制御を行いながら斜板制御を行うのではなく、負荷が大きいと判断して、制御ラインL1とは異なる制御ラインL2を用いて制御を行う。
図4に示すように、斜板制御部120Aは、目標回転数J2と制御ラインL1に基づいて斜板角度(目標斜板角度)θ1の設定を行う(S1)。斜板制御部120Aは、実回転数J1を参照し(S2)、目標回転数J2と実回転数J1との回転数偏差ΔJを演算する(S3)。斜板制御部120Aは、回転数偏差ΔJが小さくなるように設定角度θ1の補正を行い、斜板制御を実行する(S4)。斜板制御部120Aは、実斜板角度θ2を参照し(S5)、設定角度θ1と実斜板角度θ2との角度偏差Δθを演算する(S6)。角度偏差Δθが閾値θ10以上であるか否かを判断し(S7)、角度偏差Δθが閾値θ10以上である場合(S7、Yes)、制御ラインL2に基づいて設定角度θ1の設定を行う(S8)。トラクタ1(車体3)が停止(走行停止、作業終了)したか否かを判断する(S9)。トラクタ1(車体3)の停止していない場合は、S2に戻る。
作業車両1は、無段変速装置50で変速された駆動力を変速する複数の遊星ギヤ変速装置57を備え、複数の遊星ギヤ変速装置57は、走行装置7に高速の駆動力を伝達する第1遊星ギヤ変速装置57Hと、第1遊星ギヤ変速装置よりも低速の駆動力を伝達する第2遊星ギヤ変速装置57Lとを含んでいる。これによれば、走行装置7に高速の駆動力を伝達する場合、低速の駆動力を伝達する場合の高速、低速の切換を行う場合でも、負荷に応じた制御を行うことができる。
制御装置120には、クラッチ機構52(第1クラッチ装置52A、第2クラッチ装置52B)を作動させる複数の電磁制御弁130が接続されている。複数の電磁制御弁130は、第1クラッチ装置52Aを作動させる第1電磁制御弁130aと、第2クラッチ装置52Bの前進クラッチ部75を作動させる第2電磁制御弁130bと、第2クラッチ装置52Bの後進クラッチ部76を作動させる第3電磁制御弁130cとを含んでいる。
具体的には、遊星ギヤ変速機構51を高速側にする場合は、第1電磁制御弁130aのソレノイドに電流(制御信号)を出力して当該第1電磁制御弁130aを全開にすることで、第1クラッチ装置52Aを切断状態から接続状態に切り換える。これに加え、遊星ギヤ変速機構51を高速側にする場合は、第2電磁制御弁130b及び第3電磁制御弁130cのソレノイドを消磁して、当該第2電磁制御弁130b及び第3電磁制御弁130cを全閉にすることで、第2クラッチ装置52Bを切断状態(中立状態)にする。
図5A、図5Bは、トラクタ1(車体3)を増速(加速)する場合の変速の状態を示している。図5では、車速L10が徐々に増加し、実回転数J1は増速に応じて増加及び減少している。図5A及び図5Bにおいて、増速前は、L20に示すように、第1クラッチ装置52Aは切断状態(圧力零)、L21に示すように、第2クラッチ装置52Bの前進クラッチ部75は接続状態であることを前提として説明する。
自動変速部120Bは、実回転数J1が切換回転数J5に一致する時点P20よりも早い時点P21で、切換動作を開始する。自動変速部120Bは、切換動作では、第1電磁制御弁130aのソレノイドを励磁して第1電磁制御弁130aの開度を最大にする(全開にする)。そうすると、第1電磁制御弁130aを全開にすると、期間T1において、ハウジング71aに作動油が徐々に充填され初め、ハウジング71a内の作動油が供給される供給室(押圧部材71dが収容されている空間)の圧力が時点P20を超えた時点で徐々に上がり、次第にピストン等の押圧部材71dが摩擦プレート71cを押して、時点P22にて摩擦プレート71cとハウジング71側に設けたプレートが圧接することで、第1クラッチ装置52Aは接続状態に切り換わる。
なお、自動変速部120Bは、予測部120B1を有していてもよい。予測部120B1は、実回転数J1から切換回転数J5に達するまでの時間(到達時間)を予測する。予測部120B1は、トラクタ1(車体3)において、増速する動作を検出した場合、或いは、制御装置120によって増速する信号又は操作を取得した場合において、切換回転数J5が設定されると、実回転数を参照し、所定時間当たりの実回転数J1の増加量(傾き)を求め、実回転数J1の傾きから到達時間を予測する。例えば、到達時間が0.3秒と予測された場合、0.3秒後にハウジング71a内の供給室の作動油の圧力が所定以上となるように、自動変速部120Bは、切換動作を早める。即ち、走行モータM1の実回転数J1が切換回転数J5に到達した場合に、少なくとも摩擦プレート71cとハウジング71側に設けたプレートとが接触をし始めている状態になるように、到達時間前に切換動作を開始する。
図6は、切換動作の流れを示す図である。
図6に示すように、自動変速部120Bは、遊星ギヤ変速機構51の切換指令、即ち、増速、又は、減速の指令を取得する(S10)と、切換回転数J5の設定を行う(S11)。切換回転数J5の設定は、例えば、遊星ギヤ変速機構51の出力軸(第1出力軸61f、第2出力軸62f)の回転数を計測又は演算等によって求め、出力軸の回転数が走行モータM1の実回転数J1と所定以上乖離しない回転数を、切換回転数J5に設定する。なお、切換回転数J5の設定方法は一例であって、限定されない。
作業車両1は、原動機4と、走行装置7と、無段変速装置50と、遊星ギヤ変速機構51と、遊星ギヤ変速機構51で変速された駆動力を前記走行装置7に伝達する走行伝達軸66に接続する接続状態と、走行伝達軸66に接続しない切断状態とに切り換え可能なクラッチ機構52と、無段変速装置50から出力される駆動力が自動変速条件に達する前に、クラッチ機構52を切断状態から接続状態に切り換える切換動作を開始する自動変速部120Bと、を備えている。これによれば、駆動力を無段階に変速する無段変速装置と無段変速装置で変速された駆動力を変速する遊星ギヤ変速機構とを備えた作業車両において、変速時等において、無段変速装置の動力をスムーズに伝達することができる。
以下、制動に伴う無段変速装置50の動作について説明する。
制動制御部120Cは、操作量検出装置145が検出した操作量(踏込量)G1に応じて、制動時の目標斜板角度θ1を設定する。例えば、制動制御部120Cは、踏込量G1が増加するにつれて、目標斜板角度θ1を走行モータM1の回転数が減速する側に変更し、踏込量G1が減少するにつれて、目標斜板角度θ1を走行モータM1の回転数が増加する側に変更する。即ち、制動制御部120Cは、予め設定されている目標斜板角度θ1に対して、制動操作部材141が操作されて制動が行われた場合は、踏込量G1に応じて、予め設定されている目標斜板角度θ1を減少させる補正を行う。なお、制動制御部120Cは、制動操作部材141が操作されていない場合は、目標斜板角度θ1の補正、即ち、変更しない。
図7Aは、制動制御部120Cの制御におけるクラッチ機構52の切換状態を示している。
図7Aの時点P30に示すように、トラクタ1(車体3)が前進している場合において、遊星ギヤ変速機構51の駆動力が高速側であり(第1クラッチ装置52Aが接続状態であり)、且つ、制動装置140の制動が行われた場合、制動制御部120Cは、第1クラッチ装置52Aを接続状態から切断状態に切り換え、第2クラッチ装置52Bは、切断状態に維持する。つまり、トラクタ1(車体3)が前進且つ高速である場合に、制動が行われた場合、高速側の遊星ギヤ変速機構51の駆動力を走行伝達軸66に伝達しないようにする一方、第2クラッチ装置52B(前進クラッチ部75及び後進クラッチ部76)を切断状態にすることで、低速側の遊星ギヤ変速機構51の駆動力を中立側に維持し、遊星ギヤ変速機構51による動力の伝達を切る。
さて、上述した実施形態では、制動装置140の制動によって、クラッチ機構52を制御していたが、トラクタ1(車体3)の車速に応じてクラッチ機構52を制御してもよい。制御装置120には、車速検出装置146が接続されている。車速検出装置146は、トラクタ1(車体3)の走行速度(車速)を検出するセンサである。例えば、車速検出装置146は、前車軸105、後車軸99の回転を車速に変換するセンサであってもよいし、前輪7F,後輪7Rの回転を車速に変換するセンサであってもよく限定されない。
制御装置120は、遊星ギヤ変速機構51の駆動力が高速側である場合は、クラッチ機構52を切断状態にする。これによれば、制動時において高速側の駆動力が伝達されている場合は、走行装置7への高速側の駆動力の伝達を切ることができる。
制御装置120は、制動装置140の制動が解除された場合は第1クラッチ装置52Aを切断状態から接続状態に切り換える。これによれば、作業車両1が制動により減速している状態から切換ショックをした状態で素早く増速に切り換えることができる。
制御装置120は、車体3の車速を検出する車速検出装置146を備え、車速検出装置146で検出された車速が閾値以下である場合に、クラッチ機構52を切断状態から接続状態に切り換える。これによれば、作業車両1の車速が十分に低くなった状態で、クラッチ機構52を切断状態から接続状態にしているため、作業車両1を安定して停止させることができる。
静油圧式の無段変速装置50は、油圧ポンプP1と、走行モータM1と、を有し、制御装置120は、制動装置140の制動が行われない場合は、走行モータM1の回転数に基づいて無段変速装置50を制御し、制動装置140の制動が行われた場合は油圧ポンプP1の斜板角度に基づいて無段変速装置50を制御する。これによれば、静油圧式の無段変速装置を備えた作業車両において、制動時及び制動の解除時にトラクタの走行性を向上させることができる。例えば、制動装置140の制動が行なわれた場合に、制動に応じて静油圧式の無段変速装置50の出力を低減することができ、トラクタ1の停止をスムーズにすることができる。また、制動装置140の制動が行なわれない場合には、作業車両1の走行を行うことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
3 :車体
4 :原動機
5 :変速装置
7 :走行装置
33 :油圧ポンプ
50 :無段変速装置
56b :斜板
57 :遊星ギヤ変速装置
57H :第1遊星ギヤ変速装置
57L :第2遊星ギヤ変速装置
58 :出力軸
61f :出力軸
62f :出力軸
120A :斜板制御部
122 :角度検出装置
123 :回転検出装置
J1 :実回転数
J2 :目標回転数
M1 :走行モータ
P1 :油圧ポンプ
P2 :油圧ポンプ
ΔJ :回転数偏差
Δθ :角度偏差
θ1 :設定角度(目標斜板角度)
θ2 :実斜板角度
Claims (7)
- 走行装置が設けられた車体と、
斜板角度によって出力を変更する斜板を有する油圧ポンプと、
前記油圧ポンプの出力によって回転数が変化する出力軸を有し、且つ、前記出力軸の動力が前記走行装置に伝達可能な走行モータと、
前記斜板の角度である斜板角度を検出する角度検出装置と、
前記斜板角度の制御に関する制御情報と、前記角度検出装置が検出した斜板角度である実斜板角度とに基づいて、前記斜板角度を制御する斜板制御部と、
を備えている作業車両。 - 前記走行モータの前記出力軸の回転数を検出する回転検出装置を備え、
前記斜板制御部は、前記回転検出装置が検出した回転数を前記制御情報とし、前記回転数と前記実斜板角度と基づいて、前記斜板角度を制御する請求項1に記載の作業車両。 - 前記斜板制御部は、前記回転数に応じて定められた斜板角度の設定角度と、前記実斜板角度との角度偏差が閾値以上である場合は、前記角度偏差を小さくする制御を行い、前記角度偏差が閾値未満である場合は前記設定角度を保持する請求項2に記載の作業車両。
- 前記斜板制御部は、前記設定角度として、前記走行モータの目標回転数と前記回転検出装置が検出した回転数である実回転数との回転数偏差が小さくなる角度を設定する請求項3に記載の作業車両。
- 前記走行モータの出力軸から出力された動力によって変速段を変更する変速装置を備え、
前記斜板制御部は、前記変速装置が前記変速段を変更する場合は、前記回転数偏差を参照して、前記回転数偏差が閾値以上である場合は、前記斜板角度の変化速度を小さく制御する請求項4に記載の作業車両。 - 前記油圧ポンプ及び前記走行モータは、原動機の駆動力を無段階に変速する静油圧式の無段変速装置である請求項1〜4のいずれかに記載の作業車両。
- 前記無段変速装置で変速された駆動力を変速する複数の遊星ギヤ変速装置と、
を備え、
前記複数の遊星ギヤ変速装置は、前記走行装置に高速の駆動力を伝達する第1遊星ギヤ変速装置と、前記第1遊星ギヤ変速装置よりも低速の駆動力を伝達する第2遊星ギヤ変速装置とを含んでいる請求項1〜6のいずれかに記載の作業車両。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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