JP2021044699A - 通信装置、制御方法、及び通信システム - Google Patents

通信装置、制御方法、及び通信システム Download PDF

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雅博 宇野
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Abstract

【課題】受信機において通信品質の向上を図ることができる、通信装置、制御方法、及び通信システムを提供する。【解決手段】複数の送信アンテナと、制御部と、を備え、前記制御部が、前記複数の送信アンテナのそれぞれから信号を送信するための送信電力を時間の経過に伴って変化させる、通信装置、制御方法、及び通信システムを提供する。【選択図】図2

Description

本技術は、通信装置、制御方法、及び通信システムに関する。
近年、IoT(Internet of Things)が普及している。Iotとは、通信機能が組み込まれた装置同士が、インターネットを通じて接続される技術を意味する。特に、センサ(IoTセンサとも言う。)や半導体デイバスを使用して所定のデータを収集し、そのデータをインターネット上で情報として利用する。
IoTでは、所定のデータを収集する際、無線通信が使用される。ここで、例えば、特許文献1に、2本のアンテナを有する通信装置が開示されている。特許文献1に開示された通信装置は、2本のアンテナから同一のメッセージ情報を交互に繰り返し送信する。(例えば、特許文献1)。
特開2009−124712号公報
IoTでは、無線通信を使用してIoTセンサからデータを取得している。ここで、無線通信において、IoTセンサは、ユーザが携帯電話を使用する場合とは、データを送受信する状況が異なる。例えば、ユーザが携帯電話を身に着けた状態で、携帯電話と無線基地局とが通信する場合は、ユーザが移動することにより、電波の伝送状況が良好な場合と劣悪な場合と変化することから、再送などの適切な誤り制御を行うことで通信の成功確率を高めることはできる。
これに対し、例えば、IoTセンサが、ガスメータや水道メータなどの目立たないところに設置され、IoTセンサと無線基地局とが通信する場合、IoTセンサは、移動することがない。そのため、IoTセンサが電波の届きづらいところに設置された場合には、IoTセンサが移動することがないので、電波の届きづらい状況を解消することができない。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、受信機において通信品質の向上を図ることができる、通信装置、制御方法、及び通信システムを提供することを主目的とする。
本発明者らは、上述の目的を解決するために鋭意研究を行った結果、受信機において通信品質の向上を図ることができることに成功し、本技術を完成するに至った。
即ち、本技術では、複数の送信アンテナと、
制御部と、を備え、
前記制御部が、前記複数の送信アンテナのそれぞれから信号を送信するための送信電力を時間の経過に伴って変化させる、通信装置を提供する。
本技術に係る通信装置において、前記制御部が、複数の前記送信電力のそれぞれを、異なるタイミングでゼロにしてもよい。
本技術に係る通信装置において、可変分配器を備え、
前記可変分配器が、複数のレベル調整器を備え、
当該複数のレベル調整器のそれぞれが、前記複数の送信アンテナのそれぞれに接続され、
前記制御部が、前記信号を送信するための前記送信電力を設定し、
前記複数のレベル調整器のそれぞれが、前記制御部により設定された前記送信電力を生成してもよい。
本技術に係る通信装置において、前記複数のレベル調整器のそれぞれが、可変増幅器及び可変減衰器の少なくともいずれか1つを含んで構成されていてもよい。
本技術に係る通信装置において、前記複数のレベル調整器のそれぞれが、可変インピーダンス変換器から成っていてもよい。
本技術に係る通信装置において、前記制御部が、前記複数の送信アンテナのそれぞれから前記信号を送信する期間を必ず有する制御を行なってよく、さらに、前記複数の送信アンテナのそれぞれから前記信号を送信するための前記送信電力の合計送信電力が一定となる範囲で、前記送信電力の分配比が時間の経過に伴って変化する制御を行なってよい。
本技術に係る通信装置において、前記制御部が、複数の前記送信電力のそれぞれを連続的に変化させてもよい。
本技術に係る通信装置において、前記連続的に変化させるとは、漸次的に変化させてもよい。また、本技術に係る通信装置において、前記連続的に変化させるとは、段階的に変化させてもよい。
本技術に係る通信装置において、前記制御部が、複数の前記送信電力のそれぞれを間欠的に変化させてもよい。
さらに、本技術に係る通信装置において、前記間欠的に変化させるとは、漸次的に変化させてもよい。また、本技術に係る通信装置において、前記間欠的に変化させるとは、段階的に変化させてもよい。
本技術に係る通信装置において、前記複数の送信アンテナのそれぞれから前記信号を送信するための前記送信電力の合計が、所定の送信電力の範囲内であってもよい。
本技術に係る通信装置において、前記複数の送信アンテナの数が、2本であってもよい。
また、本技術では、複数の送信アンテナを備える通信装置が、
前記複数の送信アンテナのそれぞれから信号を送信するための送信電力を時間の経過に伴って変化させることを含む、制御方法を提供する。
さらに、本技術では、第1の通信装置と、
前記第1の通信装置と通信を行う第2の通信装置とを、含み、
前記第1の通信装置が、複数の第1の送信アンテナと、
第1の制御部と、を備え、
前記第1の制御部が、前記複数の第1の送信アンテナのそれぞれから信号を送信するための第1の送信電力を時間の経過に伴って変化させる、通信システムを提供する。
本技術に係る通信システムにおいて、前記第2の通信装置が、複数の第2の送信アンテナと、
第2の制御部と、を備え、
前記第2の制御部が、前記複数の第2の送信アンテナのそれぞれから信号を送信するための第2の送信電力を時間の経過に伴って変化させてもよい。
本技術に係る通信システムにおいて、前記第2の通信装置が、前記複数の第1送信アンテナからの複数の前記信号を受信する期間にわたってチャネル推定値を平均化処理してもよい。
本技術によれば、受信機において通信品質の向上を図ることができる、通信装置、制御方法、及び通信システムを提供することができる。なお、本技術の効果は、必ずしも上記の効果に限定されるものではなく、本技術に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術に係る第1の実施形態の通信装置の構成例を示す説明図である。 複数の送信アンテナのそれぞれにおける送信電力を示した説明図である。 制御部が送信電力を段階的に変化させた場合の送信電力を示した説明図である。 制御部が、複数の送信電力のそれぞれを間欠的に変化させた場合の送信電力を示した説明図である。 不等分配器を使用した通信装置の構成例を示す説明図である。 不等分配器により送信アンテナAN1と送信アンテナAN2に送信電力が分配される計算結果を示した図である。 不等分配器を構成するインピーダンス変換回路を示した説明図である。 本技術に係る第4の実施形態の通信装置の構成を示すブロック図である。 本技術に係る第6の実施形態の通信装置システムの構成を示すブロック図である。 従来の通信システムの構成を示す説明図である。 受信機が有する4つの受信回路が信号を受信して、その受信した信号を加算する方法を示した説明図である。
以下、本技術を実施するための好適な形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.本技術の概要
2.第1の実施形態(通信装置の例1)
3.第2の実施形態(通信装置の例2)
4.第3の実施形態(通信装置の例3)
5.第4の実施形態(通信装置の例4)
6.第5の実施形態(制御方法の例)
7.第6の実施形態(通信システムの例)
<1.本技術の概要>
IoTでは、無線通信を使用してIoTセンサからデータを取得している。ここで、無線通信において、IoTセンサは、ユーザが携帯電話を使用する場合とは、データを送受信する状況が異なる。例えば、ユーザが携帯電話を身に着けた状態で、携帯電話と無線基地局とが通信する場合は、ユーザが移動することにより、電波の伝送状況が良好な場合と劣悪な場合と変化することから、再送などの適切な誤り制御を行うことで通信の成功確率を高めることはできる。
これに対し、例えば、IoTセンサが、ガスメータや水道メータなどの目立たないところに設置され、IoTセンサと無線基地局とが通信する場合、IoTセンサは、移動することがない。そのため、IoTセンサが電波の届きづらいところに設置された場合には、IoTセンサが移動することがないので、電波の届きづらい状況を解消することができない。
ここで、IoTセンサを使用する場合において、電波の届きづらい状況を解決する解決策を検討すると、2つの方法が考えられる。1つ目の解決策は、送信機となる通信装置の送信電力を上げることが考えられる。しかしながら、送信電力の上限は、総務省が管轄する電波法に基づく無線設備規則により通信装置における送信電力の上限値が設定されているため、通信装置の送信電力を上げることはできない。2つ目の解決策は、IoTセンサの設置場所を変更することが考えられる。しかしながら、例えば、IoTセンサを設置する現場の作業員に、IoTセンサがデータを送受信しやすい場所にIoTセンサを設置してもらうことは、非常に難しい。
このため、IoTセンサが電波の届きづらいところに設置された場合には、IoTセンサの電波の届きづらい状況を解消することができなかった。一般的に電波状態を改善する方法として、ダイバーシティがあり、一方法として送信ダイバーシティが知られている。
ここで、図10に、送信機と受信機とが通信を行う、送信ダイバーシティを用いた通信システムを示す。図10は、従来の通信システムの構成を示す説明図である。
図10に示す通信システム300Pは、送信機TXと、受信機RXとを備えて構成されている。これは符号分割多元接続方式(CDMA)を例としている。通信システム300Pにおいて、送信機TXと受信機RXとの間に、例えば、障害物OBが存在する。この場合、送信機TXが所定の信号を送信した場合、その信号は、障害物OBにおいて、反射や散乱する。また、送信された信号は、障害物OBを回折することもある。
送信機TXは、1本のアンテナ(第1のアンテナAN1P)か、又は、2本のアンテナ(第1のアンテナAN1P、第2のアンテナAN2P)と、送信回路TCと、スイッチSWとを備えて構成される。送信機TXから送信される送信信号は、変調信号に対してひとつの選択された拡散符号を乗じることで拡散され送出される。拡散符号とは、例えば、ゴールド符号といった疑似ランダム列であり、鋭い時間相関特性をもつという特徴を有する。一方、受信機RXは、1本の受信アンテナRANと、4つの受信回路(受信回路FGR1、受信回路FGR2、受信回路FGR3、及び受信回路FGR4)を備えて構成されている。各受信回路(受信回路FGR1、受信回路FGR2、受信回路FGR3、及び受信回路FGR4)は、送信信号の生成に使用されたものと同一の拡散符号を使った逆拡散回路である。拡散符号が鋭い時間相関特性を持つことから、異なるタイミングで到来する複数の信号をそれぞれ選択的に受信することができる。
通信システム300Pにおいて、送信機TXが、例えば、1本のアンテナ(例えば、第1のアンテナAN1P)を有する場合は、送信機TXから受信機RXまでの通信経路は、例えば、通信経路PS1、通信経路PS2、及び通信経路PS3が考えられる。この場合、送信機TXから送信された信号は、通信経路PS1、通信経路PS2、及び通信経路PS3の距離が異なるため、受信機RXに遅れて到達する。そして受信機RXは、受信回路FGR1、受信回路FGR2、受信回路FGR3、受信回路FGR4のそれぞれでチャネル推定を行い、このチャネル推定値から算出したベクトル係数を受信した信号に乗算し、最大比合成を行う。
また、通信システム300Pにおいて、送信機TXは、2本のアンテナ(第1のアンテナAN1P、第2のアンテナAN2P)を備えていることもある。送信機TXが2本のアンテナ(第1のアンテナAN1P、第2のアンテナAN2P)を備え、受信側で分離可能な様に送信する事で、受信側で分離受信が可能となる。この時、アンテナごと(第1のアンテナAN1P、第2のアンテナAN2P)に通信経路が異なる為、受信機RXは、アンテナごと(第1のアンテナAN1P、第2のアンテナAN2P)にチャネル推定を行い、このチャネル推定値から算出したベクトル係数を受信した信号に乗算し、最大比合成を行う事で、送信ダイバーシティの効果を得ることができる。
受信機RXが、4つの受信回路(受信回路FGR1、受信回路FGR2、受信回路FGR3、及び受信回路FGR4)を有していた場合、2本のアンテナ(第1のアンテナAN1P、第2のアンテナAN2P)に加えて、それぞれのマルチパス遅延波を加算する事ができる。
図11に、受信機RXが有する4つの受信回路(受信回路FGR1、受信回路FGR2、受信回路FGR3、及び受信回路FGR4)が信号を受信して、その受信した信号を加算する方法を示す。図8は、受信機RXが有する4つの受信回路(受信回路FGR1、受信回路FGR2、受信回路FGR3、及び受信回路FGR4)が、信号を受信して、その受信した信号を加算する方法を示した説明図である。
図11に示すように、送信機TXの第1のアンテナAN1Pから所定の信号が送信され、受信機RXの受信回路FGR1及び受信回路FGR2で所定の信号を受信する。また、送信機TXの第2のアンテナAN2Pから同一の信号が送信され、受信機RXの受信回路FGR3及び受信回路FGR4でその同一の信号を受信する。受信機RXは、4つの受信回路(受信回路FGR1、受信回路FGR2、受信回路FGR3及び受信回路FGR4)で受信した同一の信号を加算して、受信信号を生成する。
送信ダイバーシティの効果を得るためには、各アンテナからの信号を受信側で分離し、それぞれチャネル推定を施した後合成するなどの処理が必要となる。一方IoTユースケースでは信号品質(例えばSNR)を改善する為に同一信号を繰り返し送信し、受信側で加算する方法が提案されている。更にその際、複数の信号区間に渡るチャネル推定値を平均化する事でチャネル推定精度を改善する方法が提案されている。一方法として3GPPではクロスサブフレームチャネル推定と呼ばれる方法が提案されている。クロスサブフレームチャネル推定は、時間方向に複数サブフレーム期間のチャネル推定値を平均化する事でチャネル推定精度を改善するものだが、平均化処理する期間においてチャネル変動が少ない事が前提条件となっている。従って、チャネル推定の平均化期間内に送信アンテナを切り替えてしまうと、大きなチャネル変動が生じ、チャネル推定の精度が大幅に劣化してしまう問題があった。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、受信機RXにおいて送信ダイバーシティの効果を得ることで通信品質の向上を図ることができる、通信装置、制御方法、及び通信システムを提供することを主目的とする。
<2.第1の実施形態(通信装置の例1)>
本技術に係る第1の実施形態の通信装置は、複数の送信アンテナと、制御部と、を備え、 制御部が、複数の送信アンテナのそれぞれから信号を送信するための送信電力を時間の経過に伴って変化させる、通信装置である。
本技術に係る第1の実施形態の通信装置によれば、受信機において通信品質の向上を図ることができる。
図1に、本技術に係る第1の実施形態の通信装置100の構成例を示す。図1は、本技術に係る第1の実施形態の通信装置100の構成例を示す説明図である。なお、図10で示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、説明を適宜、省略する。
図1に示すように、本技術に係る第1の実施形態の通信装置100は、複数の送信アンテナ(送信アンテナAN1及び送信アンテナAN2)と、制御部CNTと、送信回路TCと、を備えている。制御部CNTは、複数の送信アンテナ(アンテナAN1及びアンテナAN2)のそれぞれから信号を送信するための送信電力を時間の経過に伴って変化させるようになっている。これにより、本技術に係る第1の実施形態の通信装置100は、送信回路TCで生成された信号(ユーザデータ)を送信する送信機を実現することができる。
なお、複数の送信アンテナ(送信アンテナAN1及び送信アンテナAN2)の数は、一例として、2本の場合について説明する。ここで、複数の送信アンテナの数は、2本に限定されるものではなく、送信電力を時間の経過に伴って変化させる送信アンテナが2本以上含まれていればよい。なお、送信アンテナが3本以上の場合には、送信電力が変化しない送信アンテナが含まれていてもよい。
また、本技術に係る第1の実施形態の通信装置100は、可変分配器TDSを備えている。可変分配器TDSは、複数のレベル調整器(レベル調整器DS1及びレベル調整器DS2)を備えている。当該複数のレベル調整器(レベル調整器DS1及びレベル調整器DS2)のそれぞれは、複数の送信アンテナ(送信アンテナAN1及び送信アンテナAN2)のそれぞれに接続され、制御部CNTが、信号を送信するための送信電力を設定し、複数のレベル調整器(レベル調整器DS1及びレベル調整器DS2)のそれぞれが、制御部CNTにより設定された送信電力を生成する。なお、複数のレベル調整器(レベル調整器DS1及びレベル調整器DS2)のそれぞれが、可変インピーダンス変換器から成っていてもよい。
この場合、複数のレベル調整器(レベル調整器DS1及びレベル調整器DS2)のそれぞれは、増幅器又は減衰器の少なくともいずれか1つを含んで構成されるようになっている。例えば、レベル調整器DS1は、増幅器AMP1及び減衰器ATT1を含んで構成されている。また、レベル調整器DS2は、増幅器AMP2及び減衰器ATT2を含んで構成されている。これにより、レベル調整器DS1及びレベル調整器DS2は、制御部CNTにより設定された送信電力を、増幅させたり減衰させたりして生成することができる。
図2に、送信アンテナAN1及び送信アンテナAN2のそれぞれから、信号を送信するための送信電力を示す。図2は、送信アンテナAN1及び送信アンテナAN2のそれぞれにおける送信電力を示した説明図である。
図2に示すように、制御部CNTは、送信アンテナAN1及び送信アンテナAN2のそれぞれから信号を送信するための送信電力を時間の経過に伴って変化させている。図2では、一例として、送信電力P1は、レベル調整器DS1で生成された送信電力P1であり、送信アンテナAN1から信号を送信する際の送信電力を示している。また、送信電力P2は、レベル調整器DS2で生成された送信電力P2であり、送信アンテナAN2から信号を送信する際の送信電力を示している。なお、図2の送信電力GTPは、送信電力の上限値を示している。
ここで、複数の送信アンテナ(送信アンテナAN1及び送信アンテナAN2)のそれぞれから信号を送信するための送信電力の合計は、所定の送信電力GTPの範囲内となっている。一例として、図2では、送信電力P1と送信電力P2との合計が、送信電力GTPを超えないようになっている。
また、図2に示すように、制御部CNTは、送信電力P1及び送信電力P2のそれぞれを連続的に変化させている。この場合、制御部CNTは、送信電力P1及び送信電力P2を漸次的に変化させることができる。
また、制御部CNTは、複数の送信電力(送信電力P1及び送信電力P2)のそれぞれを、異なるタイミングでゼロにする。これにより、通信装置100は、送信する信号を常に出力することができる。例えば、送信電力P1は、時間0から時間t1まで正比例で増加している。一方、送信電力P2は、時間0から時間t1まで正比例で減少している。そして、送信電力P1は、時間t1から時間t2まで正比例で減少している。一方、送信電力P2は、時間t1から時間t2まで正比例で増加している。図2では、送信電力P1は、時間0と、時間t2で送信電力がゼロ(オフ状態0とオフ状態2)になっており、送信電力P2は、時間t1で送信電力がゼロ(オフ状態1)になっている。
このように、第1の実施形態の通信装置100は、複数の送信アンテナ(送信アンテナAN1及び送信アンテナAN2)のそれぞれから、信号を送信するための送信電力(送信電力P1及び送信電力P2)を時間の経過に伴って変化させつつ、異なるタイミングで送信電力(送信電力P1及び送信電力P2)をゼロにすることができる。
これにより、第1の実施形態の通信装置100は、送信アンテナAN1と送信アンテナAN2とから同一の信号を同時に送信することができるため、受信機(図示せず)は、送信された信号を安定して受信することができる。
以上説明したように、本技術に係る第1の実施形態の通信装置100は、複数の送信アンテナ(アンテナAN1及びアンテナAN2)と、制御部CNTと、を備え、制御部CNTが、複数の送信アンテナ(アンテナAN1及びアンテナAN2)のそれぞれから信号を送信するための送信電力を時間の経過に伴って変化させる。
これにより、本技術に係る第1の実施形態の通信装置100は、複数の送信アンテナ(アンテナAN1及びアンテナAN2)を緩やかに切り替えることができるので、受信機(図示せず)において時間方向にチャネル推定値を平均化した時にチャネル推定精度を改善できるとともに、送信ダイバーシティの効果を得ることができ、通信品質の向上を図ることができる。
また、本技術に係る第1の実施形態の通信装置100は、制御部CNTが、複数の送信電力(送信電力P1及び送信電力P2)のそれぞれを、異なるタイミングでゼロにすることができるので、複数の送信アンテナ(アンテナAN1及びアンテナAN2)から同一の信号が同時に送信されないことを回避することができる。
また、図2の場合、送信電力P1が最大のときに、送信電力P2がゼロ(オフ状態1)となり(時間t1)、送信電力P1がゼロ(オフ状態1及びオフ状態2)のときに、送信電力P2が最大となっていたが(時間0、時間t2)、これに限定されるものではない。
また、本技術に係る第1の実施形態の通信装置100は、送信機として機能する通信装置(例えば、基地局)に適用可能であるが、第1の実施形態の通信装置100を受信機(例えば、携帯電話機)に適用し、受信機が有する送信機能としても適用することができる。
<3.第2の実施形態(通信装置の例2)>
本技術に係る第2の実施形態の通信装置は、制御部が、複数の送信電力のそれぞれを連続的に変化させる、通信装置である。また、第2の実施形態の通信装置では、制御部が、複数の送信電力のそれぞれを段階的に変化させることができる。
本技術に係る第2の実施形態の通信装置によれば、制御部が送信電力を段階的変化させることで、複数の送信アンテナを緩やかに切り替えることができるので、受信機において通信品質の向上を図ることができる。
図3に、制御部CNTが送信電力を段階的に変化させた場合の図を示す。図3は、制御部CNTが送信電力を段階的に変化させた場合の送信電力を示した説明図である。なお、第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を使用して、説明する。
図3に示すように、制御部CNTは、送信アンテナAN1及び送信アンテナAN2のそれぞれから信号を送信するための送信電力を段階的に変化させている。図3では、一例として、送信電力P4は、レベル調整器DS1で生成された送信電力であり、送信アンテナAN1から信号を送信する際の送信電力を示している。また、送信電力P5は、レベル調整器DS2で生成された送信電力であり、送信アンテナAN2から信号を送信する際の送信電力を示している。なお、図3の送信電力GTPは、図2と同様に、送信電力(送信電力P4と送信電力P5)の合計値の上限値を示している。
このように、制御部CNTは、送信アンテナAN1から信号を送信する際の送信電力P3と、送信アンテナAN2から信号を送信する際の送信電力P4を、段階的に設定することができる。
また、制御部CNTは、複数の送信電力(送信電力P4及び送信電力P5)のそれぞれを、異なるタイミングでゼロにする。これにより、通信装置100は、送信する信号を常に出力することができる。例えば、図4では、送信電力P4は、時間0から時間t4の間と、時間t2から時間t6の間で送信電力がゼロ(オフ状態4とオフ状態6)になっており、送信電力P5は、時間t1から時間t5の間で送信電力がゼロ(オフ状態5)になっている。
このように、第2の実施形態の通信装置100は、複数の送信アンテナ(送信アンテナAN1及び送信アンテナAN2)のそれぞれから信号を送信するための送信電力(送信電力P4及び送信電力P5)を段階的に変化させることができる。
以上説明したように、本技術に係る第2の実施形態の通信装置100は、制御部CNTが、複数の送信電力のそれぞれを段階的に変化させることができる。
本技術に係る第2の実施形態の通信装置100によれば、制御部CNTが複数の送信電力のそれぞれを段階的変化させることができ、複数の送信アンテナ(アンテナAN1及びアンテナAN2)を緩やかに切り替えることができるので、受信機(図示せず)において時間方向にチャネル推定値を平均化した時にチャネル推定精度を改善できるとともに、送信ダイバーシティの効果を得ることができ、通信品質の向上を図ることができる。
<4.第3の実施形態(通信装置の例3)>
本技術に係る第3の実施形態の通信装置は、制御部が、複数の送信電力のそれぞれを間欠的に変化させる、通信装置である。
本技術に係る第3の実施形態の通信装置によれば、制御部が、複数の送信電力のそれぞれを間欠的に変化させることで、複数の送信アンテナを緩やかに切り替えることができるので、受信機において通信品質の向上を図ることができる。
図4に、制御部CNTが、複数の送信電力のそれぞれを間欠的に変化させた場合の図を示す。図4は、制御部CNTが、複数の送信電力のそれぞれを間欠的に変化させた場合の送信電力を示した説明図である。
具体的には、送信電力P6(P61〜P67)は、送信アンテナAN1から送信される送信電力P1と送信アンテナAN2から送信される送信電力P2との合計量(総量)を示し、送信電力P61〜P67のそれぞれの送信電力の総量は互いに略同じ(一定)である。
例えば、P61では、送信電力P1と送信電力P2との電力比(P1:P2)は、1:0であり、P62では、送信電力P1と送信電力P2との電力比(P1:P2)は、0.67:0.33であり、P63では、送信電力P1と送信電力P2との電力比(P1:P2)は、0.33:0.67であり、P64では、送信電力P1と送信電力P2との電力比(P1:P2)は、0:1であり、P65では、送信電力P1と送信電力P2との電力比(P1:P2)は、0.33:0.66であり、P66では、送信電力P1と送信電力P2との電力比(P1:P2)は、0.67:0.33であり、P67では、送信電力P1と送信電力P2との電力比(P1:P2)は、1:0であり、この場合は、送信電力P1と送信電力P2との電力比(P1:P2)は、P61〜P64中では、送信電力P1が段階的に小さくなり、さらに、送信電力P2が段階的に大きくなり、そして、P64〜P67中では、送信電力P1が段階的に大きくなり、さらに、送信電力P2が段階的に小さくなっている。なお、送信電力P1と送信電力P2との電力比(P1:P2)を、P61〜P64中では、送信電力P1が漸次的に小さくなり、さらに、送信電力P2が漸次的に段階的に大きくなり、そして、P64〜P67中では、送信電力P1が漸次的に大きくなり、さらに、送信電力P2が漸次的に小さくなるように、決定してもよい。
送信電力P61と送信電力P62との間の時間s1、送信電力P62と送信電力P63との間の時間s2、送信電力P63と送信電力P64との間の時間s3、送信電力P64と送信電力P65との間の時間s4、送信電力P65と送信電力P66との間の時間s5及び送信電力P66と送信電力P67との間の時間s6のそれぞれは、隙間時間であり、P61〜P67に基づく繰り返し送信の間の休止期間であり、送信アンテナAN1及び送信アンテナAN2のいずれからも送信されない。なお、図4では、s1〜s6で示される隙間時間が示されて、送信アンテナAN1から送信される送信電力P1及び送信アンテナAN2から送信される送信電力P2を、間欠的に変化させているが、s1〜s6で示される隙間時間がなく、送信アンテナAN1から送信される送信電力P1及び送信アンテナAN2から送信される送信電力P2を、連続的に変化させてもよい。
以上のように、本技術に係る第3の実施形態の通信装置100によれば、複数の送信アンテナ(アンテナAN1及びアンテナAN2)を緩やかに切り替えることができるので、受信機(図示せず)において時間方向にチャネル推定値を平均化した時にチャネル推定精度を改善できるとともに、送信ダイバーシティの効果を得ることができ、通信品質の向上を図ることができる。
図5に、不等分配器DS3を用いた通信装置100Uの構成例を示す。図5は、不等分配器DS3を用いた通信装置100Uの構成例を示す説明図である。なお、図1に示した通信装置100と異なる点について説明し、同一の構成には同一の符号を付し、説明を適宜、省略する。
図5に示すように、通信装置100Uは、可変分配器TDS(レベル調整器DS1及びレベル調整器DS2)の代わりに、不等分配器DS3を備えて構成されている。図5では、通信装置100Uは、内部インピーダンス50Ωの交流電源ACを備えている。また、不等分配器DS3は図5の黒丸点よりAN1側を見たインピーダンスがZ1、黒丸点よりAN2側を見たインピーダンスがZ2となるよう調整される。
不等分配器DS3は、インピーダンスZ1の値とインピーダンスZ2の値を適切に調整することにより、所望の送信電力に不等分配することができる。ここで説明の簡素化の為、Z1=R1、Z2=R2の実数として以降の説明を行うが、実際はZ1,Z2は複素数であってもよい。送信アンテナAN1から送信される送信電力をPA1とし、送信アンテナAN2から送信される送信電力をPA2とすると、以下の式により、分配される。
R1/R2 ∝ PA2/PA1 ・・・(1)
ここでR1,R2は以下の関係式を満たす。
R1×R2/(R1+R2) = 50 ・・・(2)
図6に、式(1)と式(2)との計算結果を示す。図6は、不等分配器DS3により送信アンテナAN1と送信アンテナAN2に送信電力が分配される計算結果を示した図である。
図6では、図6Aに、R1と送信電力分配比(PA2/PA1)を示し、図6Bに、式(2)で表される、R1とR2の関係を示している。
次に、図7に、不等分配器DS3を構成するインピーダンス変換回路を示す。
図7では、図7Aに、直列Lタイプのインピーダンス変換回路を示し、図7Bに、直列Cタイプのインピーダンス変換回路を示す。図7Aに示す直列Lタイプのインピーダンス変換回路は、キャパシタンスCP1、コイルCL1、及びキャパシタンスCP2を備えて構成されている。一方、図7Bに示す直列Cタイプのインピーダンス変換回路は、コイルCL2、キャパシタンスCP3、及びコイルCL3を備えて構成されている。
図7Aに示す直列Lタイプのインピーダンス変換回路、又は、図7Bに示す直列Cタイプのインピーダンス変換回路のいずれのインピーダンス変換回路であっても、ある周波数のインピーダンスを任意の値に調整することができる。この場合、例えば、スミスチャート(又は、水橋チャート)を適用して各定数を求めることができる。このようなインピーダンス変換回路により、通信装置100Uは、所望する分配比の不等配分器DS3を構成することができる。
<5.第4の実施形態(通信装置の例4)>
図8に、本技術に係る第4の実施形態の通信装置101の構成を示すブロック図を示す。図8は、本技術に係る第4の実施形態の通信装置101の構成を示すブロック図である。上述した第1の実施形態〜第3の実施形態の通信装置100は、第4の実施形態の通信装置101に適用することができる。第4の実施形態の通信装置101は、例えば、直交周波数分割多重方式(OFDMシステム)で無線通信を実行する通信装置である。
図8に示すように、本技術に係る第4の実施形態の通信装置101は、送信機10と、受信機20とを備えている。送信機10は、チャンネルエンコーダ11、直列―並列(S/P)変換器12、OFDM変調器13、第1のデジタル信号処理部14、デジタル/アナログ変換器(DAC)15、RFブロック16、可変分配器TDS(レベル調整器DS1及びレベル調整器DS2)、制御部CNT、送信アンテナAN1、及び送信アンテナAN2を備えて構成されている。また、チャンネルエンコーダ11、直列―並列(S/P)変換器12、OFDM変調器13、第1のデジタル信号処理部14、デジタル/アナログ変換器(DAC)15、及びRFブロック16は、送信回路TC(図10参照)を構成する。
受信機20は、受信アンテナRAN、RFブロック21、アナログ/デジタル変換器(ADC)22、第2のデジタル信号処理部23、OFDMデモジュレータ24、並列―直列(P/S)変換器25、チャンネルデコーダ26、及びチャンネル推定器27を備えて構成されている。
まず、送信する信号(ユーザデータ)は、チャンネルエンコーダ11に供給される。そして、チャンネルエンコーダ11の出力データは、直列−並列(S/P)変換器12により、1つのOFDMシンボルにサブキャリア当たりのビット数に従って直列から並列に変換される。次に、この直列−並列(S/P)変換器12の出力は、OFDM変調器13により変調され、変調された信号は、第1のデジタル信号処理部14においてフーリエ逆変換(IFFT)され、周波数領域から時間領域に変換される。
次に、フーリエ逆変換(IFFT)された信号(データ)は、デジタル/アナログ変換器(DAC)15によりデジタル信号からアナログ信号に変換される。次に、デジタル/アナログ変換器(DAC)15の出力は、RFブロック16により パスバンドにアップコンバートされ、制御部CNTで設定された分配比で可変分配器TDS(レベル調整器DS1及びレベル調整器DS2)を介して、送信アンテナAN1及び送信アンテナAN2に供給され、空中に放射される。
放射された信号は、幾つかのパスを介して伝播され、マルチパスフェージングチャンネルとして送信される。
受信機20において、受信アンテナRANを介して受信する受信信号は、RFブロック21により増幅されるとともに、ベースバンドにダウンコンバートされ、アナログ/デジタル変換器(ADC)22に供給される。次に、このアナログ/デジタル変換器(ADC)22の出力は、第2のデジタル信号処理部23により高速フーリエ変換(FFT)され、時間領域から周波数領域に変換される。チャンネル推定器27は、高速フーリエ変換(FFT)された結果を用いて、マルチパスフェージングチャンネルの現在のチャンネル伝達関数Hを推定する。また、OFDMデモジュレータ24において、高速フーリエ変換(FFT)された結果(出力データ)に対し、推定されたチャ ンネル伝達関数Hを使用して補償され、並列−直列(P/S)変換器25に供給される。この時、受信機では複数の信号時間区間に渡って推定したチャネル伝達関数を平均化した値を用いてもよい。次に、この並列−直列(P/S)変換器25の出力は、チャンネルデコーダ26に供給され、所定の信号(ユーザデータ)を得ることができる。
以上説明したように、本技術に係る第4の実施形態の通信装置101は、上述した第1の実施形態〜第3の実施形態の通信装置100を送信機10に適用することにより、上述した第1の実施形態〜第3の実施形態の通信装置100の機能を有する通信装置101を実現することができる。
<6.第5の実施形態(制御方法の例)>
本技術に係る第5の実施形態の制御方法は、複数の送信アンテナを備える通信装置が、複数の送信アンテナのそれぞれから信号を送信するための送信電力を時間の経過に伴って変化させることを含む、制御方法である。
本技術に係る第5の実施形態の制御方法によれば、通信装置が、複数の送信アンテナのそれぞれから信号を送信するための送信電力を時間の経過に伴って変化させるので、複数の送信アンテナを緩やかに切り替えることができ、受信機において通信品質の向上を図ることができる。
上述した図1及び図2を用いて、第5の実施形態の制御方法について説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を使用して、説明を適宜、省略する。
図1に示すように、通信装置100は、複数の送信アンテナ(送信アンテナAN1及び送信アンテナAN2)を備えている。通信装置100は、複数の送信アンテナ(送信アンテナAN1及び送信アンテナAN2)のそれぞれから信号を送信するための送信電力を時間の経過に伴って変化させることを含んでいる。この場合、通信装置100が有する制御部CNTが、複数の送信アンテナ(アンテナAN1及びアンテナAN2)のそれぞれから信号を送信するための送信電力を時間の経過に伴って変化させるようになっている。
また、通信装置100は、可変分配器TDSを備えている。可変分配器TDSは、複数のレベル調整器(レベル調整器DS1及びレベル調整器DS2)を備えている。当該複数のレベル調整器(レベル調整器DS1及びレベル調整器DS2)のそれぞれは、複数の送信アンテナ(送信アンテナAN1及び送信アンテナAN2)のそれぞれに接続され、制御部CNTが、信号を送信するための送信電力を設定し、複数のレベル調整器(レベル調整器DS1及びレベル調整器DS2)のそれぞれが、制御部CNTにより設定された送信電力を生成する。
この場合、複数のレベル調整器(レベル調整器DS1及びレベル調整器DS2)のそれぞれは、増幅器又は減衰器の少なくともいずれか1つを含んで構成されるようになっている。例えば、レベル調整器DS1は、増幅器AMP1及び減衰器ATT1を含んで構成されている。また、レベル調整器DS2は、増幅器AMP2及び減衰器ATT2を含んで構成されている。これにより、レベル調整器DS1及びレベル調整器DS2は、制御部CNTにより設定された送信電力を、増幅させたり減衰させたりして生成することができる。
図2に示すように、制御部CNTは、送信アンテナAN1及び送信アンテナAN2のそれぞれから信号を送信するための送信電力を時間の経過に伴って変化させている。図2では、一例として、送信電力P1は、レベル調整器DS1で生成された送信電力P1であり、送信アンテナAN1から信号を送信する際の送信電力を示している。また、送信電力P2は、レベル調整器DS2で生成された送信電力P2であり、送信アンテナAN2から信号を送信する際の送信電力を示している。
このように、通信装置100が、複数の送信アンテナ(送信アンテナAN1及び送信アンテナAN2)のそれぞれから信号を送信するための送信電力を時間の経過に伴って変化させることを含むので、複数の送信アンテナを緩やかに切り替えることができ、受信機(図示せず)において時間方向にチャネル推定値を平均化した時にチャネル推定精度を改善できるとともに、送信ダイバーシティの効果を得ることができ、通信品質の向上を図ることができる。
<7.第6の実施形態(通信システムの例1)>
本技術に係る第6の実施形態の通信システムは、第1の通信装置と、第1の通信装置と通信を行う第2の通信装置とを、含み、第1の通信装置が、複数の第1の送信アンテナと、第1の制御部と、を備え、第1の制御部が、複数の第1の送信アンテナのそれぞれから信号を送信するための第1の送信電力を時間の経過に伴って変化させる、通信システムである。
本技術に係る第6の実施形態の通信装置システムによれば、第2の通信装置(受信機)において、送信ダイバーシティ効果を得ることで通信品質の向上を図ることができる。
また、本技術に係る第6の実施形態の通信装置システムにおいて、第2の通信装置(受信機)が、複数の第2の送信アンテナと、第2の制御部と、を備え、第2の制御部が、複数の第2の送信アンテナのそれぞれから信号を送信するための第2の送信電力を時間の経過に伴って変化させることができる。
図9に、本技術に係る通信装置システム300の構成例を示す。図9は、本技術に係る第6の実施形態の通信装置システム300の構成を示すブロック図である。
図9に示すように、本技術に係る通信装置システム300は、第1の通信装置(基地局)102と、第1の通信装置(基地局)102と通信を行う第2の通信装置(受信機)200とを、含んで構成されている。
第1の通信装置(基地局)102は、複数の第1の送信アンテナ(第1の送信アンテナTAN1、第1の送信アンテナTAN2)と、第1の制御部CNT1と、を備えて構成されている。第1の制御部CNT1は、複数の第1の送信アンテナ(第1の送信アンテナTAN1、第1の送信アンテナTAN2)のそれぞれから信号を送信するための第1の送信電力を時間の経過に伴って変化させるようになっている。
第2の通信装置(受信機)200は、複数の第2の送信アンテナ(第2の送信アンテナTTAN1、第2の送信アンテナTTAN2)と、第2の制御部CNT2と、を備えて構成されている。第2の制御部CNT2は、複数の第2の送信アンテナ(第2の送信アンテナTTAN1、第2の送信アンテナTTAN2)のそれぞれから信号を送信するための第2の送信電力を時間の経過に伴って変化させるようになっている。第2の通信装置(受信機)200は、複数の第1の送信アンテナ(第1の送信アンテナTAN1、第1の送信アンテナTAN2)からの複数の信号を受信する期間にわたってチャネル推定値を平均化処理してもよい。
これにより、本技術に係る通信装置システム300は、第1の通信装置(基地局)102が、複数の第1の送信アンテナ(第1の送信アンテナTAN1、第1の送信アンテナTAN2)のそれぞれから信号を送信するための第1の送信電力を時間の経過に伴って変化させるとともに、第2の通信装置(受信機)200が、複数の第2の送信アンテナ(第2の送信アンテナTTAN1、第2の送信アンテナTTAN2)のそれぞれから信号を送信するための第2の送信電力を時間の経過に伴って変化させることができる。
以上説明したように、本技術に係る第6の実施形態の通信システム300は、第1の制御部CNT1が、複数の第1の送信アンテナ(第1の送信アンテナTAN1、第1の送信アンテナTAN2)のそれぞれから信号を送信するための第1の送信電力を時間の経過に伴って変化させるとともに、第2の制御部CNT2が、複数の第2の送信アンテナ(第2の送信アンテナTTAN1、第2の送信アンテナTTAN2)のそれぞれから信号を送信するための第2の送信電力を時間の経過に伴って変化させることができる。
本技術に係る第6の実施形態の通信システム300によれば、第1の通信装置(基地局)102が、複数の第1の送信電力を時間の経過に伴って変化させるとともに、第2の通信装置(受信機)200が、時間の経過に伴って複数の第2の送信電力を時間の経過に伴って変化させるので、第1の通信装置(基地局)102からの信号を受信する第2の通信装置(受信機)200において送信ダイバーシティの効果と受信ダイバーシティの効果が得られ、通信品質の向上を図るとともに、第2の通信装置(受信機)200が送信する信号を受信する第1の通信装置(基地局)102においても同様に送信ダイバーシティの効果と受信ダイバーシティの効果が得られ、通信品質の向上を図ることができる。
なお、本技術に係る実施形態は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
また、本技術に係る第1及び第2の実施形態は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
また、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
また、本技術は、以下のような構成を取ることができる。
[1]複数の送信アンテナと、
制御部と、を備え、
前記制御部が、前記複数の送信アンテナのそれぞれから信号を送信するための送信電力を時間の経過に伴って変化させる、通信装置。
[2]前記制御部が、複数の前記送信電力のそれぞれを、異なるタイミングでゼロにする、前記[1]に記載の通信装置。
[3]可変分配器を備え、
前記可変分配器が、複数のレベル調整器を備え、
当該複数のレベル調整器のそれぞれが、前記複数の送信アンテナのそれぞれに接続され、
前記制御部が、前記信号を送信するための前記送信電力を設定し、
前記複数のレベル調整器のそれぞれが、前記制御部により設定された前記送信電力を生成する、前記[1]又は[2]に記載の通信装置。
[4]前記複数のレベル調整器のそれぞれが、可変増幅器及び可変減衰器の少なくともいずれか1つを含んで構成される、前記[3]に記載の通信装置。
[5]前記複数のレベル調整器のそれぞれが、可変インピーダンス変換器から成る、前記[3]に記載の通信装置。
[6]前記制御部が、前記複数の送信アンテナのそれぞれから前記信号を送信する期間を必ず有する制御を行ない、さらに、前記複数の送信アンテナのそれぞれから前記信号を送信するための前記送信電力の合計送信電力が一定となる範囲で、前記送信電力の分配比が時間の経過に伴って変化する制御を行なう、前記[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の通信装置。
[7]前記制御部が、複数の前記送信電力のそれぞれを連続的に変化させる、前記[1]乃至[6]のいずれか1つに通信装置。
[8]前記連続的に変化させるとは、漸次的に変化させることである、前記[7]に記載の通信装置。
[9]前記連続的に変化させるとは、段階的に変化させることである、前記[7]に記載の通信装置。
[10]前記制御部が、複数の前記送信電力のそれぞれを間欠的に変化させる、前記[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の通信装置。
[11]前記間欠的に変化させるとは、漸次的に変化させることである、前記[10]に記載の通信装置。
[12]前記間欠的に変化させるとは、段階的に変化させることである、前記[10]に記載の通信装置。
[13]前記複数の送信アンテナのそれぞれから前記信号を送信するための前記送信電力の合計が、所定の送信電力の範囲内である、前記[1]乃至[12]のいずれか1つに記載の通信装置。
[14]前記複数の送信アンテナの数が、2本である、前記[1]乃至[13]のいずれか1つに記載の通信装置。
[15]複数の送信アンテナを備える通信装置が、
前記複数の送信アンテナのそれぞれから信号を送信するための送信電力を時間の経過に伴って変化させることを含む、制御方法。
[16]第1の通信装置と、
前記第1の通信装置と通信を行う第2の通信装置とを、含み、
前記第1の通信装置が、複数の第1の送信アンテナと、
第1の制御部と、を備え、
前記第1の制御部が、前記複数の第1の送信アンテナのそれぞれから信号を送信するための第1の送信電力を時間の経過に伴って変化させる、通信システム。
[17]前記第2の通信装置が、複数の第2の送信アンテナと、
第2の制御部と、を備え、
前記第2の制御部が、前記複数の第2の送信アンテナのそれぞれから信号を送信するための第2の送信電力を時間の経過に伴って変化させる、前記[16]に記載の通信システム。
[18]前記第2の通信装置が、前記複数の第1送信アンテナからの複数の前記信号を受信する期間にわたってチャネル推定値を平均化処理する、前記[16]又は[17]に記載の通信システム。
100、101、102、200・・・通信装置、
300・・・通信システム、
AN1、AN2、TAN1、TAN2、TTAN1、TTAN2・・・送信アンテナ、
CNT、CNT1、CNT2・・・制御部、
P1、P2、P4、P5、P6・・・送信電力、
DS1、DS2・・・レベル調整器、
TDS・・・可変分配器、
AMP1、AMP2・・・増幅器、
ATT1、ATT2・・・減衰器。

Claims (18)

  1. 複数の送信アンテナと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部が、前記複数の送信アンテナのそれぞれから信号を送信するための送信電力を時間の経過に伴って変化させる、通信装置。
  2. 前記制御部が、複数の前記送信電力のそれぞれを、異なるタイミングでゼロにする、請求項1に記載の通信装置。
  3. 可変分配器を備え、
    前記可変分配器が、複数のレベル調整器を備え、
    当該複数のレベル調整器のそれぞれが、前記複数の送信アンテナのそれぞれに接続され、
    前記制御部が、前記信号を送信するための前記送信電力を設定し、
    前記複数のレベル調整器のそれぞれが、前記制御部により設定された前記送信電力を生成する、請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記複数のレベル調整器のそれぞれが、可変増幅器及び可変減衰器の少なくともいずれか1つを含んで構成される、請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記複数のレベル調整器のそれぞれが、可変インピーダンス変換器から成る、請求項3に記載の通信装置。
  6. 前記制御部が、前記複数の送信アンテナのそれぞれから前記信号を送信する期間を必ず有する制御を行ない、さらに、前記複数の送信アンテナのそれぞれから前記信号を送信するための前記送信電力の合計送信電力が一定となる範囲で、前記送信電力の分配比が時間の経過に伴って変化する制御を行なう、請求項1に記載の通信装置。
  7. 前記制御部が、複数の前記送信電力のそれぞれを連続的に変化させる、請求項1に記載の通信装置。
  8. 前記連続的に変化させるとは、漸次的に変化させることである、請求項7に記載の通信装置。
  9. 前記連続的に変化させるとは、段階的に変化させることである、請求項7に記載の通信装置。
  10. 前記制御部が、複数の前記送信電力のそれぞれを間欠的に変化させる、請求項1に記載の通信装置。
  11. 前記間欠的に変化させるとは、漸次的に変化させることである、請求項10に記載の通信装置。
  12. 前記間欠的に変化させるとは、段階的に変化させることである、請求項10に記載の通信装置。
  13. 前記複数の送信アンテナのそれぞれから前記信号を送信するための前記送信電力の合計が、所定の送信電力の範囲内である、請求項1に記載の通信装置。
  14. 前記複数の送信アンテナの数が、2本である、請求項1に記載の通信装置。
  15. 複数の送信アンテナを備える通信装置が、
    前記複数の送信アンテナのそれぞれから信号を送信するための送信電力を時間の経過に伴って変化させることを含む、制御方法。
  16. 第1の通信装置と、
    前記第1の通信装置と通信を行う第2の通信装置とを、含み、
    前記第1の通信装置が、複数の第1の送信アンテナと、
    第1の制御部と、を備え、
    前記第1の制御部が、前記複数の第1の送信アンテナのそれぞれから信号を送信するための第1の送信電力を時間の経過に伴って変化させる、通信システム。
  17. 前記第2の通信装置が、複数の第2の送信アンテナと、
    第2の制御部と、を備え、
    前記第2の制御部が、前記複数の第2の送信アンテナのそれぞれから信号を送信するための第2の送信電力を時間の経過に伴って変化させる、請求項16に記載の通信システム。
  18. 前記第2の通信装置が、前記複数の第1送信アンテナからの複数の前記信号を受信する期間にわたってチャネル推定値を平均化処理する、請求項16に記載の通信システム。
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