JP2021044360A - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】フィンガー電極の遮光を抑制できて出力を向上できると共に、フィンガー電極が捕捉した電子の外部への供給の信頼性も向上できる太陽電池モジュールを提供すること。【解決手段】太陽電池モジュール100が、X方向に間隔をおいて配置されると共にX方向と直交するY方向に延在する複数のフィンガー電極26と、Y方向に間隔をおいて配置されると共にX方向に延在する複数の第1種配線材14を備える。第1種配線材14は、Z方向一方側から見たときにフィンガー電極26に交差している箇所でフィンガー電極26に電気的に接続される。フィンガー電極26は、X方向の位置が略同一であると共にY方向に間隔をおいて位置する複数の電極セグメント50を有する。複数のフィンガー電極26は、Y方向の端以外に位置する電極セグメント50である1以上の中央セグメント60を含み、中央セグメント60を2以上の第1種配線材14に電気的に接続する。【選択図】図3

Description

本開示は、太陽電池モジュールに関する。
従来、太陽電池モジュールとしては、特許文献1に記載されているものがある。この太陽電池モジュールは、太陽電池セル、複数のフィンガー電極、及び複数の金属線を備える。太陽電池セルは、厚さ方向の一方側端面に透明導電層を有する。また、複数のフィンガー電極は、透明導電層に電気的に接続され、第1方向に間隔をおいて配置されると共に第1方向と直交する第2方向に延在する。また、複数の金属線は、第2方向に間隔をおいて配置されると共に第1方向に延在する。また、各金属線は、上記厚さ方向の一方側から見たときにフィンガー電極に交差している箇所でフィンガー電極に電気的に接続されている。複数の金属線は、透明の一体のフィルムに固着され、フィルムにおいて金属線が固着された側を太陽電池セルの透明導電層に接着させることで、複数の金属線が一度に複数のフィンガー電極に電気的に接続される。このことから、この太陽電池モジュールは、形成し易く量産性に優れる。
特開2014−146697号公報
図11は、参考例の太陽電池モジュール1000を厚さ方向の一方側から見たとの模式平面図である。この参考例の太陽電池モジュール1000では、各フィンガー電極1026が、透明導電層1022の第2方向(Y方向)の一端部から他端部まで延在しているので、各金属線1014が、全てのフィンガー電極1026に電気的に接続されている。したがって、仮に幾つかの金属線1014がフィンガー電極1026から外れたとしても、フィンガー電極1026が捕捉した電子を確実に外部に取り出すことができ、集電の信頼性を高くできる。しかし、この太陽電池モジュール1000では、各フィンガー電極1026が、透明導電層1022のY方向の一端部から他端部まで延在しているので、フィンガー電極1026でよって遮られる光の光量が大きくなり、出力を高くし難い。また、フィンガー電極1026の材料費が高くなり、製造コストも高くなる。
他方、図12、すなわち、特許文献1の太陽電池モジュール1100における図11に対応する模式平面図に示すように、フィンガー電極1126を複数に分断して同じ第1方向(X方向)に位置するフィンガー電極1126を複数の電極セグメント1150に分離すると、フィンガー電極1126によって遮られる光の光量を抑制できると共に、フィンガー電極1126の材料費を低減できる。しかし、この太陽電池モジュール1100では、各電極セグメント1150が一つの金属線1114としか電気的に接続していないので、金属線1114が外力等により電極セグメント1150から離脱すると、その電極セグメント1150が捕捉した電子を外部に取り出しにくくなり、集電の信頼性が低下する。
そこで、本開示の目的は、フィンガー電極の遮光を抑制できて出力を向上できると共に、フィンガー電極が捕捉した電子の外部への供給の信頼性も向上できる太陽電池モジュールを提供することにある。
上記課題を解決するため、本開示に係る太陽電池モジュールは、第1主面と、第1主面と反対の面である第2主面を含む太陽電池セルと、少なくとも第1主面上に設けられ、第1方向に間隔をおいて配置されると共に第1方向と直交する第2方向に延在する複数のフィンガー電極と、第2方向に間隔をおいて配置されると共に第1方向に延在する複数の金属線と、を備え、各金属線は、厚さ方向の一方側から見たときにフィンガー電極に交差している箇所でフィンガー電極に電気的に接続され、各フィンガー電極が、第1方向の位置が略同一であると共に第2方向に間隔をおいて位置する複数の電極セグメントを含んで、複数のフィンガー電極が、第2方向の端以外に位置する電極セグメントである1以上の中央セグメントを含み、中央セグメントは、2以上の金属線に電気的に接続されている。
本開示に係る太陽電池モジュールによれば、フィンガー電極による遮光を抑制できて出力を向上できると共に、フィンガー電極が捕捉した電子の外部への供給の信頼性も向上できる。
本開示の第1実施形態に係る太陽電池モジュールの構造を示す平面図である。 上記太陽電池モジュールの構造を示すX軸に沿った断面図であり、図1のA−A’断面図である。 上記太陽電池モジュールにおける太陽電池セル付近の拡大模式平面図であり、太陽電池セルにおける複数のフィンガー電極と、ワイヤ等の金属線で構成される複数の第1種配線材との配置について説明する拡大模式平面図である。 第1実施形態の作用効果について説明する図である。 第1実施形態の作用効果について説明する図である。 第2実施形態の太陽電池モジュールにおける図3に対応する拡大模式平面図である。 第3実施形態の太陽電池モジュールにおける図3に対応する拡大模式平面図である。 第3実施形態の変形例の太陽電池モジュールにおける図3に対応する拡大模式平面図である。 第4実施形態の太陽電池モジュールにおける図3に対応する拡大模式平面図である。 第4実施形態の変形例の変形例の太陽電池モジュールにおける図3に対応する拡大模式平面図である。 参考例の太陽電池モジュールを厚さ方向の一方側から見たとの模式平面図である。 特許文献1の太陽電池モジュールにおける図11に対応する模式平面図である。
以下に、本開示に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて新たな実施形態を構築することは当初から想定されている。また、以下の実施例では、図面において同一構成に同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、複数の図面には、模式図が含まれ、異なる図間において、各部材における、縦、横、高さ等の寸法比は、必ずしも一致しない。また、以下で説明される構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素であり、必須の構成要素ではない。また、本明細書で、「略」という文言を用いた場合、「大雑把に言って」という文言と同じ意味合いで用いており、「略〜」という要件は、人がだいたい〜のように見えれば満たされる。例を挙げれば、略第2方向に延在するという要件は、人がだいたい第2方向に延在しているように見えれば満たされる。また、以下の説明で、太陽電池セルの「受光面」とは光が主に入射する面を意味し、「裏面」とは受光面と反対側の面を意味する。太陽電池セルに入射する光のうち、50%を超える光、例えば80%以上または90%以上の光が受光面側から入射する。受光面および裏面の用語は、太陽電池モジュールについても使用する。
(第1実施形態)
図1は、本開示の第1実施形態に係る太陽電池モジュール100の構造を示す平面図である。図1に示すように、X軸、Y軸、Z軸からなる直角座標系が規定される。X軸、Y軸は、太陽電池モジュール100の平面内において互いに直交する。Z軸は、X軸及びY軸に垂直であり、太陽電池モジュール100の厚み方向に延びる。また、X軸、Y軸、Z軸のそれぞれの正の方向は、図1における矢印の方向に規定され、負の方向は、矢印と逆向きの方向に規定される。太陽電池モジュール100を形成する2つの主表面であって、かつX−Y平面に平行な2つの主表面のうち、Z軸の正の方向側に配置される主平面が受光面であり、Z軸の負の方向側に配置される主平面が裏面である。以下では、太陽電池モジュール100においてZ軸の正の方向側の面を受光面22とよび、太陽電池モジュール100においてZ軸の負の方向側を裏面24(図2参照)とよぶ。そのため、図1は、太陽電池モジュール100の受光面22からの平面図であるといえる。
太陽電池モジュール100は、太陽電池セル10と総称される第11太陽電池セル10aa、・・・、第46太陽電池セル10df、第1種配線材14、第2種配線材16、第3種配線材18、フレーム20と総称される第1フレーム20a、第2フレーム20b、第3フレーム20c、第4フレーム20dを含む。
第1フレーム20aは、X方向に延び、第2フレーム20bは、第1フレーム20aのX軸の正の方向側端からY軸の負の方向に延びる。また、第3フレーム20cは、第2フレーム20bのY軸の負の方向側端からX軸の負の方向に延び、第4フレーム20dは、第3フレーム20cのX軸の負の方向側端と第1フレーム20aのX軸の負の方向側端とを結ぶ。フレーム20は、太陽電池モジュール100の外周を囲んでおり、アルミニウム等の金属で形成される。ここで、第1フレーム20a、第3フレーム20cは、第2フレーム20b、第4フレーム20dよりも長いので、太陽電池モジュール100は、Y方向よりもX方向に長い矩形状を有する。また、太陽電池モジュール100は、X−Y平面において、フレーム20に囲まれるような矩形状を有する。
複数の太陽電池セル10のそれぞれは、入射する光を吸収して光起電力を発生する。特に、太陽電池セル10は、受光面22に入射した光を吸収して起電力を発生するとともに、裏面24に入射した光を吸収して起電力を発生する。太陽電池セル10は、例えば、結晶系シリコン、ガリウム砒素(GaAs)またはインジウム燐(InP)等の半導体材料によって形成される。太陽電池セル10の構造は、特に限定されないが、ここでは、一例として、結晶シリコンとアモルファスシリコンとが積層されているとする。また、太陽電池セル10は、X−Y平面において、四角形の形状を有するが、その他の形状、例えば、八角形の形状を有してもよい。
図2は、太陽電池モジュール100の構造を示すX軸に沿った断面図であり、図1のA−A’断面図である。太陽電池モジュール100は、第12太陽電池セル10ab、第13太陽電池セル10ac、第1透明導電層11、第2透明導電層13、第1種配線材14、第1保護部材30、第1封止部材32、第2封止部材34、第2保護部材36、第1透明部材40、第2透明部材42、第1接着剤44、第2接着剤46を含む。図2の上側が受光面22に相当し、下側が裏面24に相当する。
第1透明導電層11及び第2透明導電層13は、例えば、金属ドーパントを含む酸化インジウムや酸化亜鉛からなる。金属ドーパントとしては、例えば、酸化インジウムの場合、タングステンや錫などが、酸化亜鉛の場合、ガリウムやアルミニウムなどが好ましく用いられる。第1透明導電層11及び第2透明導電層13は、結晶を含んでいてもよい。すなわち、第1透明導電層11及び第2透明導電層13は、金属ドーパントを含む酸化インジウムや酸化亜鉛の多結晶層または単結晶層により構成されていてもよい。また、第1透明導電層11及び第2透明導電層13は、金属ドーパントを含まず、水素を含む酸化インジウムや酸化亜鉛から構成されてもよい。
第1透明導電層11は、太陽電池セル10の受光面22の一部として、第2透明導電層13は、太陽電池セル10の裏面24の一部として形成されており、これらの構造は特に限定されない。ここでは、一例として、第1透明導電層11は、太陽電池セル10の受光面22と、第2透明導電層13は、太陽電池セル10の裏面24と同形状をしている。太陽電池モジュール100は、太陽電池セル10の受光面22及び裏面24それぞれに、互いに平行にY方向に延びる複数のフィンガー電極26が備えられる。なお、太陽電池セル10におけるフィンガー電極26(図1参照)の数は如何なる数でもよい。また、太陽電池セル10がアモルファスシリコン層(図示なし)を備える構成である場合に、第1透明導電層11と第2透明導電層13とを備える構成が好ましい。
図1に示すように、複数の太陽電池セル10は、X−Y平面上にマトリックス状に配列される。ここでは、X方向に6つの太陽電池セル10が並べられる。X方向に並んで配置される6つの太陽電池セル10は、第1種配線材14によって直列に接続され、1つのストリング12が形成される。例えば、第11太陽電池セル10aa、第12太陽電池セル10ab、・・・、第16太陽電池セル10afが接続されることによって、第1ストリング12aが形成される。また、第2ストリング12bから第4ストリング12dも同様に形成される。その結果、4つのストリング12がY方向に平行に並べられる。このように、第1方向としてのX方向(X軸に平行な方向)に並べられる太陽電池セル10の数は、第2方向としてのY方向(Y軸に平行な方向)に並べられる太陽電池セル10の数よりも多い。なお、本開示の太陽電池モジュールでは、図1に示す実施例とは異なり、各ストリングが6以外の数の太陽電池セル10を含んでもよく、太陽電池モジュールが4以外の数のストリング12を有してもよい。
ストリング12を形成するために、第1種配線材14は、X方向に隣接した太陽電池セル10のうちの一方の受光面22の表面に設けられたフィンガー電極26と、他方の裏面24の表面に設けられたフィンガー電極26とを接続する。例えば、隣接した第11太陽電池セル10aaと第12太陽電池セル10abとを接続するための5つの第1種配線材14は、第11太陽電池セル10aaの裏面24のフィンガー電極26と第12太陽電池セル10abの受光面22のフィンガー電極26とを電気的に接続する。なお、本開示の太陽電池モジュールでは、図1に示す実施例とは異なり、太陽電池モジュールが、12以外の数の第1種配線材14を有してもよい。第1種配線材14は、金属線であるワイヤで構成される。第1種配線材14と太陽電池セル10との接続については後述する。
第2種配線材16は、Y方向に延びて、互いに隣接する2つのストリング12を電気的に接続する。例えば、第1ストリング12aのX軸の正の方向側端に位置する第16太陽電池セル10afと、第2ストリング12bのX軸の正の方向側端に位置する第26太陽電池セル10bfは、第2種配線材16によって電気的に接続される。さらに、第2ストリング12bと第3ストリング12cは、X軸の負の方向側において第2種配線材16によって電気的に接続されるとともに、第3ストリング12cと第4ストリング12dは、X軸の正の方向側において第2種配線材16によって電気的に接続される。その結果、複数のストリング12は、第2種配線材16によって直列に接続される。
第1ストリング12aのX軸の負の方向側端における第11太陽電池セル10aaには、第2種配線材16が接続されておらず、その代わりに第3種配線材18が接続される。第3種配線材18には、図示しない取出し配線材が接続される。取出し配線材は、複数の太陽電池セル10において発電した電力を太陽電池モジュール100外に取り出すための配線材である。なお、第3種配線材18は、第4ストリング12dのX軸の負の方向側端における第41太陽電池セル10daにも接続される。
再度、図2を参照して、第1保護部材30は、太陽電池セル10の受光面22側に配置されており、太陽電池モジュール100の表面を保護する。第1保護部材30には、透光性及び遮水性を有するガラス、透光性プラスチック等が使用される。第1保護部材30によって太陽電池モジュール100の機械的強度が高くされる。
第1封止部材32は、第1保護部材30の裏面側に積層される。第1封止部材32は、第1保護部材30と太陽電池セル10との間に配置されて、これらを接着する。第1封止部材32として、EVAに替えて、例えば、ポリオレフィン、PVB(ポリビニルブチラール)、ポリイミド等の樹脂フィルムのような、第1保護部材30および第2保護部材36よりも軟化温度が低い熱可塑性樹脂が使用される。なお、熱硬化性樹脂が使用されてもよい。ここで、第1封止部材32として、EVA以外の熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂が使用され、酢酸成分と異なる化学成分が発生しても、同様の作用効果を得ることができる。第1封止部材32は、透光性を有するとともに、第1保護部材30におけるX−Y平面と略同一寸法の面を有するシート材によって形成される。
第12太陽電池セル10ab、第13太陽電池セル10acは、第1保護部材30の裏面側に積層される。太陽電池セル10は、Z軸の正の方向側に受光面22を向け、Z軸の負の方向側に裏面24を向けて配置される。受光面22を「第1面」とよぶ場合、裏面24は「第2面」とよばれる。太陽電池セル10の受光面22には、第1種配線材14、第1接着剤44、第1透明部材40が配置され、第1透明部材40が受光面22の第1透明導電層11を覆うように貼り付けられる。そして、太陽電池セル10の裏面24には、第1種配線材14、第2接着剤46、第2透明部材42が配置され、第2透明部材42が裏面24の第2透明導電層13を覆うように貼り付けられる。
第1透明部材40は、隣接した2つの太陽電池セル10の一方、例えば、第13太陽電池セル10acの受光面22の第1透明導電層11を覆うように配置される。第1透明部材40は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタラート)等の透明な樹脂フィルムで構成される。第1透明部材40における第13太陽電池セル10ac側の面には第1接着剤44が配置され、第1接着剤44には複数の第1種配線材14が接着される。第1接着剤44は、第13太陽電池セル10acの受光面22を第1透明部材40に接着可能である。第1接着剤44には、例えば、ポリオレフィンが使用される。第1透明部材40及び第1接着剤44は、X方向の長さが、太陽電池セル10の長さと同等の長さを有する。そして、第1透明部材40及び第1接着剤44は、Y方向の長さが、太陽電池セル10の長さ以上となるように構成されている。
第2透明部材42は、隣接した2つの太陽電池セル10の他方、例えば、第12太陽電池セル10abの裏面24の第2透明導電層13を覆うように配置される。第2透明部材42は、第1透明部材40と同様に、例えば、PET等の透明な樹脂フィルムで構成される。第2透明部材42における第12太陽電池セル10ab側の面には第2接着剤46が配置され、第2接着剤46には複数の第1種配線材14が接着される。第2接着剤46は、第12太陽電池セル10abの裏面24を第2透明部材42に接着可能である。第2接着剤46にも、例えば、ポリオレフィンが使用される。第2透明部材42及び第2接着剤46は、X方向の長さが、太陽電池セル10の長さと同等の長さを有する。そして、第2透明部材42及び第2接着剤46は、Y方向の長さが、太陽電池セル10の長さ以上となるように構成されている。
太陽電池モジュール100を製造する際、第1接着剤44が第13太陽電池セル10acの受光面22に接着され、第2接着剤46が第12太陽電池セル10abの裏面24に接着される。このような接着により、第1種配線材14は、第13太陽電池セル10acの受光面22におけるフィンガー電極26と、第12太陽電池セル10abの裏面24におけるフィンガー電極26とを電気的に接続する。
第1透明部材40及び第2透明部材42が、他の太陽電池セル10に対しても同様に配置されることによって、図1に示すようなストリング12が形成される。第2封止部材34は、第1封止部材32の裏面側に積層される。第2封止部材34は、第1封止部材32との間で、複数の太陽電池セル10、第1種配線材14、第2種配線材16、第3種配線材18、第1透明部材40、第2透明部材42等を封止する。第2封止部材34には、第1封止部材32と同様のものを用いることができる。
第2保護部材36は、第1保護部材30に対向するように、第2封止部材34の裏面側に積層される。第2保護部材36は、太陽電池モジュール100の裏面側を保護する。第2保護部材36としては、バックシートとしてPET、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の樹脂フィルム等が使用される、又は透光性及び遮水性を有するガラス、透光性プラスチック等が使用される。
図3は、太陽電池モジュール100における太陽電池セル10ac付近の拡大模式平面図であり、太陽電池セル10acにおける複数のフィンガー電極26と、ワイヤ等の金属線で構成される複数の第1種配線材14との配置について説明する拡大模式平面図である。
図3に示すように、太陽電池モジュール100は、X方向に間隔をおいて配置されると共にX方向と直交するY方向に延在する複数のフィンガー電極26を備え、各フィンガー電極26は、太陽電池セル10acの第1透明導電層11に電気的に接続している。また、太陽電池モジュール100は、Y方向に間隔をおいて配置されると共にX方向に延在する複数の第1種配線材14を備える。
第1種配線材14は、太陽電池モジュール100の厚さ方向であるZ方向(Z軸に平行な方向)の一方側から見たときにフィンガー電極26に交差している箇所でフィンガー電極26に接触して電気的に接続されている。この接触は、例えば、透明な樹脂フィルム等で構成される第1透明部材40(図2参照)を太陽電池セル10acに圧着することで実行される。
図3に示すように、各フィンガー電極26は、X方向の位置が略同一であると共にY方向に間隔をおいて位置する複数の電極セグメント50を有する。また、上記複数のフィンガー電極26は、Y方向の端以外に位置する電極セグメント50である1以上の中央セグメント60を含み、中央セグメント60は、2以上の第1種配線材14に電気的に接続されている。
更には、本実施例では、次の複数の構成が採用されている。詳しくは、上記複数のフィンガー電極26が、Y方向の端以外に位置する電極セグメント50である1以上の端セグメント70を含み、端セグメント70も2以上の第1種配線材14に電気的に接続されている。また、全ての電極セグメント50が、略同一のX方向厚さを有し、略同一のY方向長さを有する。また、複数の電極セグメント50が、X−Y平面においてマトリックス状に整列され、全てのフィンガー電極26に関して、Y方向に隣り合う電極セグメント50間の隙間は、Y座標の同じ位置に存在している。また、各電極セグメント50は、2つの第1種配線材14と電気的に接続されている。しかし、これらの複数の構成は、採用されなくてもよい。
次に、第1実施形態の作用効果について図4及び図5を用いて説明する。図4に示す領域R1,R2,R3の夫々において、白丸で示す箇所で、フィンガー電極826の電極セグメント820,830,840と、第1種配線材814とが離れて電気的に接続していない状態となったとする。このとき、領域R1の電極セグメント820は、本来電子を配線814に供給できるはずであった白丸で示す箇所で、第1種配線材814に電子を供給することができない。そのため、第1種配線材814で捕捉されるはずだった電子は、大部分が電極セグメント820に隣り合う電極セグメント821,822に移動しなければならない。その結果、例えば、電流が矢印A,Bに示す方向に太陽電池セル810の透明導電層819を流れ、透明導電層819の大きな抵抗に起因して大きな電力損失が生じる。
一方、領域R2の電極セグメント830は、Y方向長さが長くてY方向両側の第1種配線材814a,814bと電気的に接続しているので、電極セグメント830のY方向長さの中央を境として、電流を矢印C,Dに示す方向に電極セグメント830を介してY方向両側に流すことができ、領域R1の周辺で生じるような電力損失が大きく抑制できる。
また、領域R3の電極セグメント840の場合でも、白丸で示す箇所での電気的な非導通の結果、Y方向一方側の第1種配線材814aのみと電気的に接続することになるので、電流を矢印Eに示す方向に電極セグメント840を介してY方向一方側に流すことができ、領域R1の周辺で生じるような電力損失は生じない。しかし、電極セグメント840の場合には、電子を一方側にしか流すことができないため、第1種配線材814a側と反対側の端部で回収された電子は、電極セグメント840間を長距離移動しなくてはならなくなり、その結果、電流が電極セグメント840を流れることによる電力損失は大きくなる。
これに対し、領域R2の電極セグメント830の場合では、電極セグメント830は、白丸で示す箇所での電気的な非導通が生じたとしても、2箇所で第1種配線材814と導通しているので、電流をY方向長さの中央を境として両側に流すことができる。よって、電流が流れる距離を短くでき、電流が電極セグメント830を流れることによる電力損失も低減できる。
更には、ワイヤ等で構成される第1種配線材が、経年劣化等でフィンガー電極(電極セグメント)と外れる確率をXとすると、電極セグメントをn箇所全てで外れない確率は、P=(1−X)となる。したがって、例えば、図5に示すように、フィンガー電極901の電極セグメント950が4つの第1種配線材914と電気的に接続されている場合、4つの第1種配線材914の全てが電極セグメント950から外れる確率は、Xが0.1の場合、0.0001(一万分の一)となる。また、フィンガー電極の電極セグメントが2つの第1種配線と電気的に接続されている場合でも、フィンガー電極の電極セグメントが1つのみの第1種配線と電気的に接続されている場合との比較で、第1種配線の全てが電極セグメントから外れる確率を、0.1(十分の一)から0.01(百分の一)に大きく低減できる。
このことから、電極セグメントは、複数個所で異なる第1種配線材914と電気的に接続されていた方が、第1種配線材914を介して電流を流すことができる確率を高くすることができ、電力損失を抑制できる可能性も高くできる。また、第1種配線材914と接続している電極セグメントの長さが小さければ、電極セグメントを流れることに起因する電力損失を抑制できるだけでなく、電極セグメントによって遮光される可能性も低減でき、電極セグメントの材料費も抑制できる。
係る考察に関し、本実施形態によれば、複数のフィンガー電極26が、Y方向の端以外に位置する1以上の中央セグメント60を含み、中央セグメント60が、2以上の第1種配線14に電気的に接続されている。したがって、中央セグメント60に関し、第1種配線材14を介して電流を流すことができる確率を高くでき、電流が透明導電層11,13を流れることによる電力損失を抑制できる可能性も高くできる。
更には、太陽電池モジュール100が、X方向に間隔をおいて配置されると共にX方向と直交するY方向に延在する複数のフィンガー電極26を備え、各フィンガー電極26が、X方向の位置が略同一であると共にY方向に間隔をおいて位置する複数の電極セグメント50を有する。したがって、フィンガー電極26のY方向長さを短くできるため、電極セグメント50を流れることに起因する電力損失を抑制できるだけでなく、電極セグメント50による遮光ロスも低減でき、フィンガー電極26(電極セグメント50)の材料費も抑制できる。
その結果、本実施形態の太陽電池モジュール100は、フィンガー電極26が第1種配線材14から外れる可能性を大きく低減できて、電流が透明導電層11,13を流れることによる電力損失の発生の可能性を大きく低減できるという作用効果と、フィンガー電極26によって遮られる光の光量を小さくできて出力を高くできると共に、フィンガー電極26の材料費も抑制できるという作用効果の両方を奏することができる。したがって、太陽電池モジュール100は、互いにトレードオフの関係にある上記二つの作用効果の両方を奏することができるので、顕著な作用効果を奏することができる。なお、ここでは太陽電池セル10の表面に透明導電層11,13を備える場合について説明した。しかし表面に透明導電層を備えていない太陽電池セルについても同様なことが言える。すなわち、上記説明において電流が透明導電層11,13を流れる、としている部分を、太陽電池セルの表面を流れる、と読み替えることで同様に説明できる。
更には、太陽電池モジュール100によれば、Y方向の端に位置する電極セグメント50である端セグメント70も、2以上の第1種配線14に電気的に接続されている。したがって、端セグメント70に関しても、第1種配線材14を介して電流を流すことができる信頼性を高くでき、電流が透明導電層11,13を流れることによる電力損失を顕著に抑制できる。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態の太陽電池モジュール200における図3に対応する拡大模式平面図である。なお、第2実施形態を含む以下の実施形態では、第1実施形態と同一の構成に第1実施形態と同一の参照番号を付して説明を省略する。また、第2実施形態を含む以下の実施形態では、第1実施形態と同様の作用効果及び変形例についての説明を省略する。
図6に示すように、太陽電池モジュール200は、X方向に間隔をおいて配置される複数のフィンガー電極126を備え、各フィンガー電極126が、Y方向に間隔をおいて位置する複数の電極セグメント150を有する。また、各フィンガー電極126に所属する複数の電極セグメント150に、Y方向の端に存在しない中央セグメント160が含まれ、太陽電池モジュール200が、複数の中央セグメント160を有する。
また、X方向から見たとき、中央セグメント160におけるY方向の中央部が、その中央セグメント160にX方向に隣り合うフィンガー電極126におけるY方向に隣り合う2つの電極セグメント150の隙間177に重なっている。そして、中央セグメント160に電気的に接続されている2以上の第1種配線材114には、隙間177よりもY方向一方側に位置する一方側金属線114aと、隙間177よりもY方向他方側に位置する他方側金属線114bが含まれる。
更には、図6に示す太陽電池モジュール200では、全ての中央セグメント160が互い違いに配置されている。詳しくは、太陽電池モジュール200では、Y方向から見たときに、中央セグメント160のY方向の中央160aが、その中央セグメント160にY方向に隣り合うフィンガー電極126に属する2つの電極セグメント50間の隙間177に重なるように、全ての電極セグメント50が配置されてもよい。そして、中央セグメント160は、Y方向の中央160aよりもY方向一方側でワイヤ等の金属線で構成される第1種配線材114に電気的に接続されると共に、Y方向の中央160aよりもY方向他方側でも第1種配線材114に電気的に接続されてもよい。
太陽電池セルでは、局所的に大きな力が作用することがあり、Y方向の局所範囲にある複数の第1種配線材が複数のフィンガー電極から外れることがある。係る背景において、このような事象が発生した場合でも、太陽電池モジュール200によれば、太陽電池モジュール100との比較において第1種配線材114から外れる電極セグメント150の数を低減し易い。
詳しくは、図3を参照して、太陽電池モジュール100の場合、Y方向に隣り合う2つの第1種配線材14a,14bが全ての電極セグメント50から外れたとすると、14個の電極セグメント50が第1種配線材14に対して全く電気的に接続されない状態となる。これに対し、図6を参照して、第2実施形態のように、中央セグメント160を互い違いに配置した場合、Y方向に隣り合う2つの第1種配線材114c,114dが全ての電極セグメント150から外れた場合であっても、全く第1種配線材114に電気的に接続されない状態の電極セグメント150を7個に抑えることができる。したがって、この例の場合、第2実施形態の太陽電池モジュール200では、第1実施形態の太陽電池モジュール100との比較において、全く第1種配線材114に電気的に接続されない状態の電極セグメント150の数を半分の数まで大きく低減できる。
よって、第2実施形態の太陽電池モジュール200によれば、第1実施形態の太陽電池モジュール100との比較において、フィンガー電極126が第1種配線材114から外れる可能性を更に低減し易く、電流が透明導電層11,13を流れることによる電力損失の発生の可能性を更に低減し易い。
なお、160aのy座標と177のy座標は、図6に示すような同じ位置である必要はない。図6の例と異なり、177のy座標は、中央セグメント160が配置される範囲のy座標のうち、金属線114aと114bとに挟まれた範囲内であれば、任意の位置であってよい。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態の太陽電池モジュール300における図3に対応する拡大模式平面図である。図7に示すように、太陽電池モジュール300は、X方向に間隔をおいて配置される複数のフィンガー電極226を備え、各フィンガー電極226が、Y方向に間隔をおいて位置する複数の電極セグメント250を有する。
複数のフィンガー電極226は、第1種配線材214と電気的に接続されていると共にX方向の幅が第1幅である複数の第1接続部226a、及び第1種配線材214と電気的に接続されていると共にX方向の幅が第1幅よりも広い第2幅である複数の第2接続部226bを有する。また、第1接続部226aを含む電極セグメント250は、2以上の第1種配線材214と電気的に接続される一方、第2接続部226bを含む電極セグメント250は、1以上の第1種配線材214と電気的に接続されている。
また、1つのみの第1種配線材214と電気的に接続される1以上の単線接続セグメント255が、Y方向の端に位置する電極セグメント250である複数の端セグメント270に含まれている。また、単線接続セグメント255において第1種配線材214と電気的に接続されている箇所が第2接続部226bになっている一方、Y方向の端以外に位置する中央セグメント260において第1種配線材214と電気的に接続されている箇所が第1接続部226aになっている。
第3実施形態によれば、X方向の太さが細い第1接続部226aを含む電極セグメント250は、2以上の第1種配線材214と電気的に接続される。よって、そのような電極セグメント250が、全ての第1種配線材214と外れることを大きく抑制できると共に、そのような電極セグメント250の材料コストも低減できる。
また、透明部材に接続された第1種配線材214を用いることによって生じる虞がある問題にも対応できる。ワイヤ等の金属線で構成される第1種配線材214を太陽電池セル210に圧着して第1種配線材214をフィンガー電極226に電気的に接続させている太陽電池モジュールにおいて、本実施形態では、第1種配線材に取り付けられた透明部材を更に備える。PETやポリオレフィン等からなる透明樹脂で構成される透明部材は、太陽電池モジュールの製造段階及び利用環境によって加わる熱によって端部が収縮し易い。透明部材の熱収縮の影響によって、第1種配線材214は太陽電池セル210の端部(周縁部)でフィンガー電極226から外れ易い。
これに対し、第3実施形態によれば、1つのみの第1種配線材214と電気的に接続される1以上の単線接続セグメント255が、Y方向の端に位置する電極セグメント250である複数の端セグメント270に含まれている。そして、単線接続セグメント255において第1種配線材214と電気的に接続されている箇所がX方向の太さが太い第2接続部226bになっている。したがって、Y方向の端に位置する単線接続セグメント255が唯一電気的に接続する第1種配線材214から外れにくい。よって、透明部材の収縮が端部で生じたとしても、端の電極セグメント250が、全ての第1種配線材214から外れるという現象を顕著に抑制できる。
更には、Y方向の端以外に位置する中央セグメント260において第1種配線材214と電気的に接続されている箇所が第1接続部226aになっている。よって、中央セグメント260が、全ての第1種配線材214と外れることを大きく抑制できると共に、数が多くなりがちな中央セグメント260の材料コストも低減できる。
なお、上述のように、第1種配線材214をフィンガー電極226に押圧する透明な樹脂フィルム等で構成される透明部材は、端部が収縮し易い。したがって、図8、すなわち、第3実施形態の変形例の太陽電池モジュール400における図3に対応する拡大模式平面図に示すように、Y方向の端に位置する単線接続セグメント355において第1種配線材314と電気的に接続されている箇所をX方向の太さが太い第2接続部326bにしてもよい。そして、更に、X方向の端に位置する複数の中央セグメント360が、X方向の太さが太い第2接続部326bを含む1以上の中央セグメント360を含むようにしてもよい。このようにして、X方向の端に位置する1以上の中央セグメント360においても、第1種配線材314と外れにくくすることができる。また、1つのみの第1種配線材314と接続されている単線接続セグメント355のすべてを第2幅の太さとする必要はなく、例えば半数程度の単線接続セグメント355について第1幅の太さであってもよい。また、第2幅である第2接続部326bを含む中央セグメント360は、図8に示すように太陽電池セル400のX軸方向の一方端側にのみ配置されてもよいし、X軸方向の両端部に配置されていてもよい。
(第4実施形態)
図9は、第4実施形態の太陽電池モジュール500における図3に対応する拡大模式平面図である。図9に示すように、太陽電池モジュール500は、X方向に間隔をおいて配置される複数のフィンガー電極426を備え、各フィンガー電極426が、Y方向に間隔をおいて位置する複数の電極セグメント450を有する。
複数のフィンガー電極426は、第1種配線材414と電気的に接続されていると共にX方向の幅が第1幅である複数の第1接続部426a、及び第1種配線材414と電気的に接続されていると共にX方向の幅が第1幅よりも広い第2幅である複数の第2接続部426bを有する。また、第1接続部426aを含む電極セグメント450は、2以上の第1種配線材414と電気的に接続される一方、第2接続部426bを含む電極セグメント450は、1以上の第1種配線材414と電気的に接続されている。また、全てのフィンガー電極426に含まれる複数の電極セグメント450のうちでY方向の端以外に位置する複数の中央セグメント460に、第2接続部426bを含む1以上の中央セグメント460が含まれる。
太陽電池モジュール500には、内部に水分が入り込むことがある。このような場合において、水分が太陽電池モジュール500の内側まで浸透すると、入り込んだ水分が太陽電池モジュール500の内側で樹脂材料を劣化させ、劣化した樹脂から酸が発生することがある。太陽電池モジュール500の内側で発生した酸は、該内側領域で太陽電池セルの表面を劣化させる虞があり、これによって太陽電池セルの表面と電極セグメントが剥離する虞がある。
第4実施形態によれば、複数の中央セグメント460は、第2幅である第2接続部426bを備える中央セグメント460を1つ以上含む。このような構成にすると、太陽電池モジュール500の内側で酸が発生して太陽電池セルの表面が劣化した場合でも、太陽電池セル表面と電極セグメントの剥離を抑制できる。これに加えて他の実施形態と同様に、その1つ以上の中央セグメント460に関して、第2接続部426bを介して接続されている第1種配線材414が外れることを抑制できる。
第2接続部426bを含む1以上の中央セグメント460は、その配置の向きや配置する数をランダムに選択してよい。例えば、中央セグメント460は図9のように規則的に配置する必要はなく、図10に示すように任意に配置してよい。
太陽電池モジュールが含む複数の電極セグメントのY方向長さは、如何なる長さでもよい。しかし、上述のように、太陽電池モジュールが含む全ての電極セグメントのY方向長さが短いと、電極セグメントによる遮光が抑制できると共に、電極セグメントの材料費や、電流が電極セグメントを流れるときの出力ロスを低減できて好ましい。隣り合う第1種配線材同士の間隔が狭いほど接続箇所1か所あたりの電極セグメントの抵抗ロスが小さくなるため、電極セグメントのY方向の長さを短くできる。これに加えて電極セグメントによる遮光ロスも低減できるため、太陽電池モジュールの出力低下も抑制することができる。複数の第1種配線材同士の距離は2.0cm以下であるのが好ましく、1.6cm以下であるのがより好ましく、1.0cm以下であると最も好ましい。つまり本開示にかかる太陽電池モジュールは、太陽電池セルに一般に用いられる6インチサイズのシリコンウエハを使用する場合には、第1種配線材を少なくとも8本備える場合に大きな効果を発揮する。このとき、中央セグメントのY方向の長さは隣り合う第1種配線材同士の間隔よりも長くしておくのが好ましい。このとき、電極セグメントに含まれる中央セグメントの長さは隣り合う第1種配線材同士の間隔よりも長くしておくのが好ましい。
10,10aa,10ab,10ac,10af,10bf,10da,10df,210 太陽電池セル、 11 第1透明導電層、 13 第2透明導電層、 14,14a,114,114c,114d,214,314,414 第1種配線材(金属線)、 26,126,226,426 フィンガー電極、 50, 150,250,450 電極セグメント、 60,160,260,360,460,560 中央セグメント、 70,270 端セグメント、 100,200,300,400,500,600 太陽電池モジュール、 114a 一方側金属線、114b 他方側金属線、 160a 中央、 177 隙間、 226a,426a 第1接続部、 226b,326b,426b,526b 第2接続部、 255,355 単線接続セグメント。

Claims (8)

  1. 第1主面と、前記第1主面と反対の面である第2主面を含む太陽電池セルと、
    少なくとも前記第1主面上に設けられ、
    第1方向に間隔をおいて配置されると共に前記第1方向と直交する第2方向に延在する複数のフィンガー電極と、
    前記第2方向に間隔をおいて配置されると共に前記第1方向に延在する複数の金属線と、を備え、
    前記各金属線は、厚さ方向の一方側から見たときに前記フィンガー電極に交差している箇所で前記フィンガー電極に電気的に接続され、
    前記各フィンガー電極が、前記第1方向の位置が略同一であると共に前記第2方向に間隔をおいて位置する複数の電極セグメントを含んで、前記複数のフィンガー電極が、前記第2方向の端以外に位置する前記電極セグメントである1以上の中央セグメントを含み、
    前記中央セグメントは、2以上の前記金属線に電気的に接続されている、太陽電池モジュール。
  2. 前記第1主面及び前記第2主面の少なくとも一方において、前記太陽電池セルの表面に透明導電層を備える、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記第2方向の端に位置する前記電極セグメントである端セグメントが、2以上の前記金属線に電気的に接続されている、請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記複数のフィンガー電極は、前記金属線と電気的に接続されていると共に前記第1方向の幅が第1幅である複数の第1接続部、及び前記金属線と電気的に接続されていると共に前記第1方向の幅が前記第1幅よりも広い第2幅である複数の第2接続部を有し、
    前記第1接続部を含む前記電極セグメントは、2以上の前記金属線と電気的に接続される一方、前記第2接続部を含む前記電極セグメントは、1以上の前記金属線と電気的に接続されている、請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
  5. 1つのみの前記金属線と電気的に接続される1以上の単線接続セグメントが、前記第2方向の端に位置する前記電極セグメントである複数の端セグメントに含まれ、
    前記単線接続セグメントにおいて前記金属線と電気的に接続されている箇所が前記第2接続部になっている一方、前記中央セグメントにおいて前記金属線と電気的に接続されている箇所が前記第1接続部になっている、請求項4に記載の太陽電池モジュール。
  6. 前記複数のフィンガー電極が、複数の前記中央セグメントを有し、
    前記複数の中央セグメントに、前記第2接続部を含む1以上の前記中央セグメントが含まれる、請求項4に記載の太陽電池モジュール。
  7. 前記複数のフィンガー電極が、複数の前記中央セグメントを有し、
    前記第1方向から見たとき、前記中央セグメントにおける前記第2方向の中央部は、その前記中央セグメントに前記第1方向に隣り合う前記フィンガー電極における前記第2方向に隣り合う2つの前記電極セグメントの隙間に重なっており、
    前記中央セグメントに電気的に接続されている2以上の前記金属線には、前記隙間よりも前記第2方向の一方側に位置する一方側金属線と、前記隙間よりも前記第2方向の他方側に位置する他方側金属線が含まれる、請求項1から5のいずれか1つに記載の太陽電池モジュール。
  8. 前記複数の金属線は、第1金属線と、前記第1金属線に隣接する第2金属線と、前記第2金属線に対して前記第1金属線の反対側に隣接する第3金属線をと含み、
    前記電極セグメントの前記第2方向の長さは、前記第1金属線と前記第2金属線との間の距離より大きく、前記第1金属線と前記第3金属線との間の距離より短い、請求項1から7のいずれか1つに記載の太陽電池モジュール。
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