JP2021042903A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Atsushi Baba
敦史 馬場
山口 広一
Koichi Yamaguchi
山口  広一
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Shun Asari
峻 浅利
晃平 丸子
Kohei Maruko
晃平 丸子
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Yuko Hattori
優子 服部
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Masaru Miura
賢 三浦
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Satoru Okada
覚 岡田
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Abstract

【課題】トリフルオロヨードメタンを含む混合冷媒を採用することで安全性が高く、かつ運転効率の低下を抑制可能な冷凍サイクル装置を提供する。【解決手段】冷凍サイクル装置1は、圧縮機5と、放熱器と、膨張弁と、吸熱器と、トリフルオロヨードメタン(CF3I)を含む混合冷媒を流通させる冷媒管11と、を有する冷凍回路2と、冷凍回路2で冷媒が液相を全部または一部に含む状態で流れる部位に設けられるフィルター15と、を備えている。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、冷凍サイクル装置に関する。
地球温暖化を防止するため、冷凍サイクル装置に用いられる冷媒には、地球温暖化係数(Global Warming Potential、GWP)のより小さい冷媒への転換が求められている。
現在は、地球温暖化係数は低いものの可燃性を有する冷媒、例えばR32を使用する冷凍サイクル装置が開発されている。しかしながら、R32のように可燃性を有する冷媒を使用する場合には、安全対策を施すことによって、安全性を確保する必要がある。安全対策は、例えば日本冷凍空調工業会のJRA(日本冷凍空調工業会標準規格)やJRA-GL(日本冷凍空調工業会ガイドライン)に基づく。具体的な安全対策は、冷媒充填量を制限することや、漏洩検知器、警報器、遮断弁、および機械換気装置などの安全対策装置を設置することである。冷媒充填量の制限は、冷凍サイクル装置の性能低下に繋がる。安全対策装置を設置することは、冷凍サイクス装置の費用の増加を招く。
そこで、不燃で地球温暖化係数が小さいトリフルオロヨードメタン(CF3I、以下、「CF3I」と記載する。)を含む混合冷媒を用いた冷凍サイクル装置が提案されている。
ところで、CF3Iを含む混合冷媒は、冷凍サイクル内の圧力や温度条件によって、冷媒の安定性を維持できない虞がある。例えば、CF3Iを含む化合物は、ある条件の下で茶色または黒色のヨウ素を生成する。このヨウ素の生成は、CF3Iの分解によるものと推測されている。そこで、ヨードカーボン、例えばCF3Iを安定化させるために、ジエンベース化合物を添加する技術が知られている。
特開平11−228947号公報 特開2015−38214号公報
しかしながら、ジエンベース化合物などの安定剤を冷媒に添加することは、冷媒の伝熱性能を低下させる。冷媒の伝熱性能の低下は、冷凍サイクル装置の運転効率を低下させる。
そこで、本発明は、トリフルオロヨードメタンを含む混合冷媒を採用することで安全性が高く、かつ運転効率の低下を抑制可能な冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置は、圧縮機と、放熱器と、膨張弁と、吸熱器と、トリフルオロヨードメタン(CF3I)を含む混合冷媒を流通させる冷媒管と、を有する冷凍回路と、前記冷凍回路で冷媒が液相を全部または一部に含む状態で流れる部位に設けられるフィルターと、を備えている。
本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の第一例の模式図。 本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の第二例の模式図。 本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の第三例の模式図。 本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の第四例の模式図。 本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の第五例の模式図。 本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の第六例の模式図。 本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の第七例の模式図。
本発明に係る冷凍サイクル装置の実施形態について図1から図7を参照して説明する。なお、複数の図面中、同一または相当する構成には同一の符号を付している。
図1は、本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の第一例の模式図である。
図1に示すように、本実施形態に係る第一例の冷凍サイクル装置1は、例えば空気調和機である。冷凍サイクル装置1に使用される冷媒は、トリフルオロヨードメタン(CF3I、以下、「CF3I」と記載する。)を含む混合冷媒である。また、冷凍サイクル装置1に使用される冷媒は、ジフルオロメタン(HFC-32、R32、以下、「R32」と記載する。)、ペンタフルオロエタン(HFC125、R125、以下、「R125」と記載する。)、およびCF3Iの混合冷媒である。冷凍サイクル装置1に使用される冷媒は、例えば、49.0重量パーセントのR32と、11.5重量パーセントのR125と、39.5重量パーセントのCF3Iを含む混合冷媒である。このような組成比(成分)の冷媒は、米国暖房冷凍空調学会(American Society of Heating, Refrigerating and Air-Conditioning Engineers, ASHRAE)のStandard 34に冷媒番号R466Aとして仮登録されている。
冷凍サイクル装置1は、冷凍回路2を備えている。冷凍回路2は、圧縮機5と、室外熱交換器6と、第一膨張弁7と、第二膨張弁8と、室内熱交換器9と、圧縮機5、室外熱交換器6、第一膨張弁7、第二膨張弁8、および室内熱交換器9を接続して冷媒を流通させる冷媒管11と、を備えている。
また、冷凍回路2は、圧縮機5から吐出される冷媒を室外熱交換器6および室内熱交換器9のいずれか一方へ送り、室外熱交換器6および室内熱交換器9のいずれか他方を通過した冷媒を再び圧縮機5へ送る四方弁12と、四方弁12と圧縮機5との間の冷媒管11に設けられる第一アキュムレーター13と、を備えている。
室外熱交換器6および室内熱交換器9は、例えばフィンアンドチューブ型である。
室外熱交換器6は、冷凍サイクル装置1を冷房運転する場合には、放熱器(「凝縮器」とも呼ばれる)として機能し、冷凍サイクル装置1を暖房運転する場合には、吸熱器(「蒸発器」とも呼ばれる。)として機能する。
室内熱交換器9は、冷凍サイクル装置1を冷房運転する場合には、吸熱器として機能し、冷凍サイクル装置1を暖房運転する場合には、放熱器として機能する。
圧縮機5は、冷媒を圧縮し、昇圧して吐出する。圧縮機5は、例えば公知のインバーター制御によって運転周波数を変更可能なものであっても良いし、運転周波数を変更できないものであっても良い。
第一膨張弁7および第二膨張弁8は、同じ構造を有している。説明を簡単にするために、第一膨張弁7について説明する。第一膨張弁7は、例えばPMV(Pulse Motor Valve)である。第一膨張弁7は、弁開度を調節できる。図示は省略するが、第一膨張弁7は、例えば、貫通孔を有する弁本体と、貫通孔に対して進退可能なニードルと、ニードルを進退させる動力源と、を備えている。貫通孔をニードルで塞いだ場合に、第一膨張弁7は、冷凍サイクル装置1の冷媒の流通を止める(遮断する)。このとき、第一膨張弁7は閉じた状態であり、第一膨張弁7の開度は最も小さい。ニードルが貫通孔から最も離れた場合に、冷凍サイクル装置1の冷媒の流通量は、最大化する。このとき、第一膨張弁7の開度は最も大きい。
第一膨張弁7の動力源は、例えば、ステッピングモーターである。ステッピングモーターに入力されるパルス数が0パルスのとき、第一膨張弁7は閉じる。ステッピングモーターに入力されるパルス数が最大パルスのとき、第一膨張弁7は最大開度に達する。最大パルス数は、例えば数百パルスであり、例えば500パルスである。
第一膨張弁7は、冷凍サイクル装置1を冷房運転する場合には全開され、冷凍サイクル装置1を暖房運転する場合には、膨張弁として機能する。
第二膨張弁8は、冷凍サイクル装置1を暖房運転する場合には全開され、冷凍サイクル装置1を冷房運転する場合には、膨張弁として機能する。
冷媒管11は、圧縮機5、第一アキュムレーター13、四方弁12、室外熱交換器6、第一膨張弁7、第二膨張弁8、および室内熱交換器9を接続している。冷媒管11は、圧縮機5の吐出側と四方弁12とを繋ぐ第一冷媒管11aと、圧縮機5の吸込側と四方弁12とを繋ぐ第二冷媒管11bと、四方弁12と室外熱交換器6とを繋ぐ第三冷媒管11cと、室外熱交換器6と室内熱交換器9とを繋ぐ第四冷媒管11dと、室内熱交換器9と四方弁12とを繋ぐ第五冷媒管11eと、を含んでいる。
第二冷媒管11bには、第一アキュムレーター13が設けられている。
第四冷媒管11dには、第一膨張弁7および第二膨張弁8が直列に設けられている。
四方弁12は、冷媒管11における冷媒の流れの向きを切り替える。冷凍サイクル装置1を冷房運転(図1中、実線で示す冷媒の流れ)して建物内の室温を下降させる場合、四方弁12は、第一冷媒管11aから第三冷媒管11cへ冷媒を流通させ、かつ第五冷媒管11eから第二冷媒管11bへ冷媒を流通させる。冷凍サイクル装置1を暖房運転(図1中、破線で示す冷媒の流れ)して建物内の室温を上昇させる場合、四方弁12は、第一冷媒管11aから第五冷媒管11eへ冷媒を流通させ、かつ第三冷媒管11cから第二冷媒管11bへ冷媒を流通させる。
冷房運転の際、冷凍サイクル装置1は、圧縮された高温高圧の冷媒を圧縮機5から吐出し、四方弁12を介してこの冷媒を室外熱交換器6へ送る。室外熱交換器6は、建物の外の空気と室外熱交換器6内を通る冷媒との間で熱交換を行わせ、冷媒を冷却して高圧の液状態にする。つまり、冷房運転時、室外熱交換器6は、放熱器として機能する。室外熱交換器6を通過した冷媒は、第一膨張弁7を通過して減圧され低圧の気液二相冷媒になって室内熱交換器9に到達する。室内熱交換器9は、建物の中の空気と室内熱交換器9内を通る冷媒との間で熱交換を行わせ、建物内の空気を冷却する。このとき、室内熱交換器9は、冷媒を蒸発させて気体状態にする吸熱器として機能する。室内熱交換器9を通過した冷媒は、圧縮機5へ吸い込まれる。
他方、暖房運転の際、冷凍サイクル装置1は、四方弁12を反転させて冷凍サイクル装置1に冷房時の冷媒の流れと逆向きの冷媒の流れを生じさせる。このとき、室内熱交換器9は放熱器として機能し、室外熱交換器6は吸熱器として機能する。
なお、冷凍サイクル装置1は、四方弁12を備えない、冷却専用のものであってもよい。この場合、圧縮機5の吐出側は冷媒管11を通じて室外熱交換器6に接続され、圧縮機5の吸込側は冷媒管11を通じて室内熱交換器9に接続される。
そして、冷媒に含まれるCF3Iは、ある条件の下で茶色または黒色のヨウ素を生成する場合がある。発生したヨウ素は、粒状のコンタミネーションであって冷媒とともに冷凍サイクル装置1を流通し、冷凍サイクル装置1に悪影響を及ぼす可能性がある。しかしながら、ジエンベース化合物などの安定剤を冷媒に添加することは、冷媒の伝熱性能を低下させる。冷媒の伝熱性能の低下は、冷凍サイクル装置の運転効率を低下させる。
そこで、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1は、冷凍回路2で冷媒が液相の状態で流れる部位に設けられるフィルター15を備えている。具体的には、フィルター15は、第四冷媒管11dに設けられている。また、フィルター15は、第一膨張弁7と第二膨張弁8との間に設けられている。したがって、冷凍サイクル装置1を冷房運転する場合には、フィルター15は、全開状態の第一膨張弁7を通過する液相の状態の冷媒に含まれるコンタミネーションを第二膨張弁8へ達する以前に冷媒から濾過分離する。また、冷凍サイクル装置1を暖房運転する場合には、フィルター15は、全開状態の第二膨張弁8を通過する液相の状態の冷媒に含まれるコンタミネーションを第一膨張弁7へ達する以前に冷媒から濾過分離する。
つまり、冷凍サイクル装置1は、冷媒に含まれるコンタミネーションをフィルター15で濾過分離することによって、ジエンベース化合物などの安定剤を冷媒に添加することなく、CF3Iが不安定になって生成されるヨウ素に起因する悪影響を抑えることができる。
次いで、本実施形態に係る第二例の冷凍サイクル装置1Aについて説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の第二例の模式図である。
図2に示すように、本実施形態に係る第二例の冷凍サイクル装置1Aは、第一例の冷凍サイクル装置1の冷凍回路2と、冷凍回路2の放熱器から吸熱器へ流れる冷媒を冷却する過冷却回路21と、を備えている。
なお、冷凍回路2の冷媒管11を、主回路冷媒管11と呼ぶ。
過冷却回路21は、主回路冷媒管11から分岐するバイパス回路管22と、バイパス回路管22に設けられる過冷却用膨張弁23と、主回路冷媒管11を流れる冷媒を冷却する過冷却熱交換器24と、を備えている。
バイパス回路管22は、放熱器として機能する熱交換器から吸熱器として機能する熱交換器へ向かって主回路冷媒管11を流れる液相の状態の冷媒の一部を分岐させて、冷凍回路2の膨張弁および吸熱器を介さずに、第一アキュムレーター13へ迂回させる。換言すると、バイパス回路管22は、冷房運転時に室外熱交換器6から室内熱交換器9へ向かって主回路冷媒管11を流れる液相の状態の冷媒を分岐させて、第一膨張弁7および室内熱交換器9を介さずに、第一アキュムレーター13へ迂回させる。また、バイパス回路管22は、暖房運転時に室内熱交換器9から室外熱交換器6へ向かって主回路冷媒管11を流れる液相の状態の冷媒を分岐させて、第二膨張弁8および室外熱交換器6を介さずに、第一アキュムレーター13へ迂回させる。
バイパス回路管22は、第一膨張弁7と第二膨張弁8とを繋ぐ第四冷媒管11dの途中に設けられる分岐部25から分岐している。バイパス回路管22は、四方弁12と第一アキュムレーター13とを繋ぐ第二冷媒管11bの途中で主回路冷媒管11の第二冷媒管11bに合流する。
バイパス回路管22は、分岐部25と過冷却用膨張弁23とを繋ぐ第一迂回冷媒管22aと、過冷却用膨張弁23と過冷却熱交換器24とを繋ぐ第二迂回冷媒管22bと、過冷却熱交換器24と主回路冷媒管11の第二冷媒管11bとを繋ぐ第三迂回冷媒管22cと、を含んでいる。
過冷却用膨張弁23は、分岐部25からバイパス回路管22に流れ込んだ冷媒を減圧する。
過冷却熱交換器24は、過冷却用膨張弁23で減圧された冷媒と主回路冷媒管11を流れる冷媒との間で熱交換を行わせ、主回路冷媒管11に流れる冷媒を過冷却する。
過冷却回路21は、一般的には冷房運転で使用される。過冷却回路21は、室外熱交換器6で凝縮された液冷媒の一部を分岐部25で分岐させ、過冷却用膨張弁23で低圧膨張させる。過冷却熱交換器24は、過冷却用膨張弁23で低圧膨張した二相冷媒と主回路冷媒管11を流れる冷媒とを熱交換させて、主回路冷媒管11を流れる冷媒を冷却する。
過冷却回路21を暖房運転で使用する場合には、過冷却回路21は、室内熱交換器9で凝縮された液冷媒の一部を分岐部25で分岐させ、過冷却用膨張弁23で低圧膨張させる。過冷却熱交換器24は、過冷却用膨張弁23で低圧膨張した二相冷媒と主回路冷媒管11を流れる冷媒とを熱交換させて、主回路冷媒管11を流れる冷媒を冷却する。
そして、冷媒に含まれるCF3Iは、ある条件の下で茶色または黒色のヨウ素を生成する場合がある。発生したヨウ素は、粒状のコンタミネーションであって冷媒とともに冷凍サイクル装置1Aを流通し、冷凍サイクル装置1Aに悪影響を及ぼす可能性がある。
そこで、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1Aは、冷凍回路2で冷媒が液相の状態で流れる部位に設けられるフィルター16a、16bを備えている。
フィルター16a、16bは、放熱器と過冷却回路21との間に配置されている。具体的には、フィルター16a、16bは、第四冷媒管11dに設けられている。また、フィルター16a、16bは、第一膨張弁7と第二膨張弁8との間に設けられている。冷房側フィルター16aは、第一膨張弁7と分岐部25との間に設けられている。暖房側フィルター16bは、第二膨張弁8と分岐部25との間に設けられている。換言すると、過冷却回路21の分岐部25は、冷房側フィルター16aと暖房側フィルター16bとの間に配置されている。
したがって、冷凍サイクル装置1Aを冷房運転する場合には、冷房側フィルター16aは、全開状態の第一膨張弁7を通過する液相の状態の冷媒に含まれるコンタミネーションを第二膨張弁8および過冷却用膨張弁23へ達する以前に冷媒から濾過分離する。冷凍サイクル装置1Aを暖房運転する場合には、暖房側フィルター16bは、全開状態の第二膨張弁8を通過する液相の状態の冷媒に含まれるコンタミネーションを第一膨張弁7および過冷却用膨張弁23へ達する以前に冷媒から濾過分離する。
つまり、冷凍サイクル装置1Aは、冷媒に含まれるコンタミネーションをフィルター16a、16bで濾過分離することによって、ジエンベース化合物などの安定剤を冷媒に添加することなく、CF3Iが不安定になって生成されるヨウ素に起因する悪影響を抑えることができる。
次いで、本実施形態に係る第三例の冷凍サイクル装置1Bについて説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の第三例の模式図である。
図3に示すように、本実施形態に係る第三例の冷凍サイクル装置1Bは、第一例の冷凍サイクル装置1の冷凍回路2と、冷凍回路2の放熱器から吸熱器へ流れる冷媒の一部を圧縮機5へ導入して圧縮機5を冷却するリキッドインジェクションバイパス回路31(以下、「インジェクション回路31」と言う。)と、を備えている。インジェクション回路31は、主回路冷媒管11から分岐して圧縮機5に接続されるバイパス回路管32と、バイパス回路管32に設けられる冷却用膨張弁33と、を備えている。
バイパス回路管32は、放熱器として機能する熱交換器から吸熱器として機能する熱交換器へ向かって主回路冷媒管11を流れる液相の状態の冷媒の一部を分岐させて、冷凍回路2の膨張弁および吸熱器を介さずに、圧縮機5へ迂回させる。換言すると、バイパス回路管32は、冷房運転時に室外熱交換器6から室内熱交換器9へ向かって主回路冷媒管11を流れる液相の状態の冷媒を分岐させて、第一膨張弁7および室内熱交換器9を介さずに、圧縮機5へ迂回させる。また、バイパス回路管32は、暖房運転時に室内熱交換器9から室外熱交換器6へ向かって主回路冷媒管11を流れる液相の状態の冷媒を分岐させて、第二膨張弁8および室外熱交換器6を介さずに、圧縮機5へ迂回させる。
バイパス回路管32は、第一膨張弁7と第二膨張弁8とを繋ぐ第四冷媒管11dの途中に設けられる分岐部35から分岐している。
バイパス回路管32は、分岐部35と冷却用膨張弁33とを繋ぐ第一迂回冷媒管32aと、冷却用膨張弁33と圧縮機5とを繋ぐ第二迂回冷媒管32bと、を含んでいる。
冷却用膨張弁33は、分岐部35からバイパス回路管32に流れ込んだ冷媒を減圧する。
そして、冷媒に含まれるCF3Iは、ある条件の下で茶色または黒色のヨウ素を生成する場合がある。発生したヨウ素は、粒状のコンタミネーションであって冷媒とともに冷凍サイクル装置1Bを流通し、冷凍サイクル装置1Bに悪影響を及ぼす可能性がある。
そこで、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1Bは、冷凍回路2で冷媒が液相の状態で流れる部位に設けられるフィルター17a、17bを備えている。
フィルター17a、17bは、放熱器とインジェクション回路31への分岐との間に配置されている。具体的には、フィルター17a、17bは、第四冷媒管11dに設けられている。また、フィルター17a、17bは、第一膨張弁7と第二膨張弁8との間に設けられている。冷房側フィルター17aは、第一膨張弁7と分岐部35との間に設けられている。暖房側フィルター17bは、第二膨張弁8と分岐部35との間に設けられている。換言すると、インジェクション回路31の分岐部35は、冷房側フィルター17aと暖房側フィルター17bとの間に配置されている。
したがって、冷凍サイクル装置1Bを冷房運転する場合には、冷房側フィルター17aは、全開状態の第一膨張弁7を通過する液相の状態の冷媒に含まれるコンタミネーションを第二膨張弁8および冷却用膨張弁33へ達する以前に冷媒から濾過分離する。冷凍サイクル装置1Bを暖房運転する場合には、暖房側フィルター17bは、全開状態の第二膨張弁8を通過する液相の状態の冷媒に含まれるコンタミネーションを第一膨張弁7および冷却用膨張弁33へ達する以前に冷媒から濾過分離する。
つまり、冷凍サイクル装置1Bは、冷媒に含まれるコンタミネーションをフィルター17a、17bで濾過分離することによって、ジエンベース化合物などの安定剤を冷媒に添加することなく、CF3Iが不安定になって生成されるヨウ素に起因する悪影響を抑えることができる。
次いで、本実施形態に係る第四例の冷凍サイクル装置1Cについて説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の第四例の模式図である。
図4に示すように、本実施形態に係る第四例の冷凍サイクル装置1Cは、リキッドタンク41と、第二アキュムレーター42と、を備えている。
リキッドタンク41は、第四冷媒管11dに設けられている。また、リキッドタンク41は、室外熱交換器6と室内熱交換器9との間、かつ第一膨張弁7と第二膨張弁8との間に設けられている。つまり、リキッドタンク41は、放熱器と膨張弁との間に設けられている。リキッドタンク41は、放熱器として機能する熱交換器から吸熱器として機能する熱交換器へ向かって主回路冷媒管11を流れる液相の状態の冷媒を一時的に貯留する。
第二アキュムレーター42は、第二冷媒管11bに設けられている。また、第二アキュムレーター42は、四方弁12と第一アキュムレーター13との間に設けられている。つまり、第二アキュムレーター42は、吸熱器と圧縮機5との間に設けられている。第二アキュムレーター42は、液相の状態の冷媒を下部に収容し、気相の状態の冷媒を圧縮機5へ供給する。第二アキュムレーター42は、吸熱器として機能する熱交換器から圧縮機5へ向かって主回路冷媒管11を流れる二相状態の冷媒を一時的に貯留し、液相の状態の冷媒を分離して気相の状態の冷媒を圧縮機5へ送る。
そして、冷媒に含まれるCF3Iは、ある条件の下で茶色または黒色のヨウ素を生成する場合がある。発生したヨウ素は、粒状のコンタミネーションであって冷媒とともに冷凍サイクル装置1Cを流通し、冷凍サイクル装置1Cに悪影響を及ぼす可能性がある。
そこで、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1Cは、冷凍回路2で冷媒が液相の状態で流れる部位に設けられるフィルター18、19を備えている。
フィルター18は、リキッドタンク41内に配置されている。つまり、フィルター18は、第一膨張弁7と第二膨張弁8との間に設けられている。したがって、冷凍サイクル装置1Cを冷房運転する場合には、フィルター18は、全開状態の第一膨張弁7を通過する液相の状態の冷媒に含まれるコンタミネーションを第二膨張弁8へ達する以前に冷媒から濾過分離する。また、冷凍サイクル装置1Cを暖房運転する場合には、フィルター18は、全開状態の第二膨張弁8を通過する液相の状態の冷媒に含まれるコンタミネーションを第一膨張弁7へ達する以前に冷媒から濾過分離する。
フィルター19は、第一アキュムレーター13内に配置されている。つまり、フィルター19は、四方弁12と第一アキュムレーター13との間に設けられている。したがって、フィルター19は、吸熱器から四方弁12を経て圧縮機5へ至る冷媒に含まれるコンタミネーションを第一アキュムレーター13へ達する以前に冷媒から濾過分離する。
したがって、冷凍サイクル装置1Cを冷房運転する場合には、フィルター18は、全開状態の第一膨張弁7を通過する液相の状態の冷媒に含まれるコンタミネーションを第二膨張弁8へ達する以前に冷媒から濾過分離する。フィルター19は、吸熱器から四方弁12を経て圧縮機5へ至る冷媒に含まれるコンタミネーションを第一アキュムレーター13へ達する以前に冷媒から濾過分離する。
また、冷凍サイクル装置1Cを暖房運転する場合には、フィルター18は、全開状態の第二膨張弁8を通過する液相の状態の冷媒に含まれるコンタミネーションを第一膨張弁7へ達する以前に冷媒から濾過分離する。フィルター19は、吸熱器から四方弁12を経て圧縮機5へ至る冷媒に含まれるコンタミネーションを第一アキュムレーター13へ達する以前に冷媒から濾過分離する。
つまり、冷凍サイクル装置1Cは、冷媒に含まれるコンタミネーションをフィルター18、19で濾過分離することによって、ジエンベース化合物などの安定剤を冷媒に添加することなく、CF3Iが不安定になって生成されるヨウ素に起因する悪影響を抑えることができる。
なお、冷凍サイクル装置1Cは、リキッドタンク41および第二アキュムレーター42の少なくとも一方を備えていれば良い。また、冷凍サイクル装置1Cは、フィルター18、19の少なくとも一方を備えていれば良い。
次いで、本実施形態に係る第五例の冷凍サイクル装置1Dについて説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の第五例の模式図である。
図5に示すように、本実施形態に係る第四例の冷凍サイクル装置1Dは、冷媒に含まれる冷凍機油を分離する油分離器51と、油分離器51に貯留された冷凍機油を圧縮機5に返油する返油回路52と、返油回路52で冷凍機油が流れる部位に設けられる第二フィルター53と、を備えている。
油分離器51は、圧縮機5の吐出管に相当する第一冷媒管11aに設けられている。油分離器51は、圧縮機5から吐出される冷媒から冷凍機油を分離する。油分離器51において冷媒から分離された冷凍機油は、返油回路52を通じて圧縮機5に戻される。
返油回路52には、キャピラリーチューブ54(第二膨張弁)が設けられている。キャピラリーチューブ54は、返油回路52を流通する冷凍機油を減圧する。
そして、冷媒に含まれるCF3Iは、ある条件の下で茶色または黒色のヨウ素を生成する場合がある。発生したヨウ素は、粒状のコンタミネーションであって冷媒、または冷凍機油とともに冷凍サイクル装置1Dを流通し、冷凍サイクル装置1Dに悪影響を及ぼす可能性がある。
そこで、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1Dは、冷凍機油が流れる部位に設けられる第二フィルター53を備えている。
具体的には、第二フィルター53は、返油回路52に設けられている。また、第二フィルター53は、油分離器51とキャピラリーチューブ54との間に設けられている。したがって、第二フィルター53は、油分離器51で冷媒から分離される冷凍機油に含まれるコンタミネーションをキャピラリーチューブ54および圧縮機5へ達する以前に冷凍機油から濾過分離する。
つまり、冷凍サイクル装置1Dは、冷凍機油に含まれるコンタミネーションを第二フィルター53で濾過分離することによって、ジエンベース化合物などの安定剤を冷媒に添加することなく、CF3Iが不安定になって生成されるヨウ素に起因する悪影響を抑えることができる。
次いで、本実施形態に係る第六例の冷凍サイクル装置1Eについて説明する。
図6は、本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の第六例の模式図である。
図6に示すように、本実施形態に係る第六例の冷凍サイクル装置1Eは、第一例の冷凍サイクル装置1の冷凍回路2と、冷凍回路2で冷媒が液相の状態で流れる部位に設けられるフィルター15と、フィルター15の上流側と下流側とをバイパスするバイパス回路61と、を備えている。
バイパス回路61は、第一膨張弁7とフィルター15とを繋ぐ第四冷媒管11dの途中に設けられる第一分岐部62と、第二膨張弁8とフィルター15とを繋ぐ第四冷媒管11dの途中に設けられる第二分岐部63と、第一分岐部62と第二分岐部63とを繋ぐバイパス回路管64と、バイパス回路管64の途中に設けられるバイパス回路遮断弁65と、を備えている。
また、第一分岐部62とフィルター15とを繋ぐ第四冷媒管11dの途中には、第一遮断弁66が設けられ、第二分岐部63とフィルター15とを繋ぐ第四冷媒管11dの途中には、第二遮断弁67が設けられている。
通常、冷凍サイクル装置1Eを運転可能な状態に保つために、バイパス回路遮断弁65は閉じられ、かつ第一遮断弁66および第二遮断弁67は開かれている。つまり、バイパス回路61には、冷媒は流通せず、主回路冷媒管11には冷媒が流通する。
そして、冷凍サイクル装置1Eの運転時間が所定時間を超過するなどして、フィルター15の交換を要する場合には、バイパス回路遮断弁65は開かれ、かつ第一遮断弁66および第二遮断弁67は閉じられる。そうすると、冷凍回路2の冷媒の大部分を冷凍サイクル装置1Eから漏洩させることなく、フィルター15の交換作業を容易に行うことができる。
なお、バイパス回路遮断弁65、第一遮断弁66、および第二遮断弁67に代えて、第一分岐部62および第二分岐部63のそれぞれに、冷媒の流通方向を切換可能な切換弁を設けても良い。
次いで、本実施形態に係る第七例の冷凍サイクル装置1Fについて説明する。
図7は、本発明の実施形態に係る冷凍サイクル装置の第七例の模式図である。
図7に示すように、本実施形態に係る第七例の冷凍サイクル装置1Fは、第一例の冷凍サイクル装置1の冷凍回路2と、圧縮機5の累計運転時間を記憶する記憶部71と、累計運転時間が交換規定時間に達すると、フィルター15の交換時期の到来を報知する報知部72と、を備えている。
記憶部71は、例えば書き換え可能な不揮発性メモリである。記憶部71は、例えば圧縮機5の運転を制御する制御部(図示省略)や、四方弁12の状態を切り替えて冷凍サイクル装置1Eの冷房運転と暖房運転とを切り替える制御部(図示省略)に実装されている。これらの制御部は、圧縮機5が起動される都度、圧縮機5の始動から停止までの時間を計時し、この時間を累計して圧縮機5の累計運転時間を算出し、累計運転時間を記憶部71に書き込む。累計運転時間の算出および書き込みは、圧縮機5の停止時であっても良いし、圧縮機5の運転期間中、適宜の間隔で連続的に行われていても良い。
報知部72は、例えば一定時間毎や、圧縮機5の起動毎に記憶部71から累計運転時間を読み込み、読み込んだ累計運転時間とフィルター15の交換規定時間とを比較する。そして、報知部72は、累計運転時間が交換規定時間以上に達すると、フィルター15の交換時期の到来を報知する。
そして、累計運転時間が交換規定時間を超過すると、冷凍サイクル装置1Fは、報知部72による放置を通じてフィルター15の交換をユーザーに促すことができる。
なお、交換規定時間は、フィルター15の大きさや目の細かさに応じて設定される。
以上のように、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1、1A、1B、1C、1D、1E、1Fは、CF3Iを含む混合冷媒を使用する冷凍回路2と、冷凍回路2で冷媒が液相を全部または一部に含む状態で流れる部位に設けられるフィルター15、16a、16b、17a、17b、18、19と、を備えている。そのため、冷凍サイクル装置1、1A、1B、1C、1D、1E、1Fは、ジエンベース化合物などの安定剤を冷媒に添加することなく、CF3Iの不安定化に起因するコンタミネーションを冷媒から分離して悪影響を抑制できる。
また、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1Aは、CF3Iを含む混合冷媒を使用する冷凍回路2と、冷凍回路2に接続される過冷却回路21と、冷凍回路2で冷媒が液相の状態で流れる部位に設けられるフィルター16a、16bと、を備えている。そのため、過冷却回路21を有する冷凍サイクル装置1Aであっても、ジエンベース化合物などの安定剤を冷媒に添加することなく、CF3Iの不安定化に起因するコンタミネーションを冷媒から分離して悪影響を抑制できる。
さらに、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1Bは、CF3Iを含む混合冷媒を使用する冷凍回路2と、冷凍回路2に接続されるインジェクション回路31と、冷凍回路2で冷媒が液相の状態で流れる部位に設けられるフィルター17a、17bと、を備えている。そのため、インジェクション回路31を有する冷凍サイクル装置1Bであっても、ジエンベース化合物などの安定剤を冷媒に添加することなく、CF3Iの不安定化に起因するコンタミネーションを冷媒から分離して悪影響を抑制できる。
また、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1Cは、CF3Iを含む混合冷媒を使用する冷凍回路2と、冷凍回路2に設けられるリキッドタンク41と、リキッドタンク41内に設けられるフィルター18と、を備えている。そのため、冷凍サイクル装置1Cは、ジエンベース化合物などの安定剤を冷媒に添加することなく、CF3Iの不安定化に起因するコンタミネーションを冷媒から分離して悪影響を抑制できる。
さらに、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1Cは、CF3Iを含む混合冷媒を使用する冷凍回路2と、冷凍回路2に設けられる第二アキュムレーター42と、第二アキュムレーター42内に設けられるフィルター19と、を備えている。そのため、冷凍サイクル装置1Cは、ジエンベース化合物などの安定剤を冷媒に添加することなく、CF3Iの不安定化に起因するコンタミネーションを冷媒から分離して悪影響を抑制できる。
また、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1Dは、CF3Iを含む混合冷媒を使用する冷凍回路2と、油分離器51に貯留された冷凍機油を圧縮機5に返油する返油回路52と、返油回路52で冷凍機油が流れる部位に設けられる第二フィルター53と、を備えている。そのため、冷凍サイクル装置1Dは、ジエンベース化合物などの安定剤を冷媒に添加することなく、CF3Iの不安定化に起因するコンタミネーションを冷凍機油から分離して圧縮機5への悪影響を抑制できる。
さらに、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1Eは、フィルター15の上流側と下流側とをバイパスするバイパス回路61を備えている。そのため、冷凍サイクル装置1Eでは、フィルター15を容易に交換できる。
また、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1Fは、圧縮機5の累計運転時間が交換規定時間に達すると、フィルター15の交換時期の到来を報知する報知部72を備えている。そのため、冷凍サイクル装置1Fは、例えばフィルター15が目詰まりして冷媒の流通が妨げられることのないよう、適切な時期にフィルター15の交換をユーザーに促すことができる。
したがって、本実施形態に係る冷凍サイクル装置1、1A、1B、1C、1D、1E、1Fによれば、CF3Iを含む混合冷媒を採用することで安全性が高く、かつ運転効率の低下を抑制することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F…冷凍サイクル装置、2…冷凍回路、5…圧縮機、6…室外熱交換器、7…第一膨張弁、8…第二膨張弁、9…室内熱交換器、11…冷媒管、11…主回路冷媒管、11a…第一冷媒管、11b…第二冷媒管、11c…第三冷媒管、11d…第四冷媒管、11e…第五冷媒管、12…四方弁、13…第一アキュムレーター、15…フィルター、16a…冷房側フィルター、16b…暖房側フィルター、17a…冷房側フィルター、17b…暖房側フィルター、18…リキッドタンク内のフィルター、19…第二アキュムレーター内のフィルター、21…過冷却回路、22…バイパス回路管、22a…第一迂回冷媒管、22b…第二迂回冷媒管、22c…第三迂回冷媒管、23…過冷却用膨張弁、24…過冷却熱交換器、25…分岐部、31…リキッドインジェクションバイパス回路31(インジェクション回路)、32…バイパス回路管、32a…第一迂回冷媒管、32b…第二迂回冷媒管、33…冷却用膨張弁、35…分岐部、41…リキッドタンク、42…第二アキュムレーター、51…油分離器、52…返油回路、53…第二フィルター、54…キャピラリーチューブ、61…バイパス回路、62…第一分岐部、63…第二分岐部、64…バイパス回路管、65…バイパス回路遮断弁、66…第一遮断弁、67…第二遮断弁、71…記憶部、72…報知部。

Claims (9)

  1. 圧縮機と、放熱器と、膨張弁と、吸熱器と、前記圧縮機、前記放熱器、前記膨張弁、および前記吸熱器を繋いでトリフルオロヨードメタン(CF3I)を含む混合冷媒を流通させる冷媒管と、を有する冷凍回路と、
    前記冷凍回路で前記冷媒が液相を全部または一部に含む状態で流れる部位に設けられるフィルターと、を備える冷凍サイクル装置。
  2. 前記放熱器と前記膨張弁との間に設けられて前記放熱器を通過した前記冷媒を冷却する過冷却回路を備え、
    前記フィルターは、前記放熱器と前記過冷却回路との間に配置される請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記放熱器から前記膨張弁へ流れる前記冷媒の一部を前記圧縮機へ導いて前記圧縮機を冷却するリキッドインジェクションバイパス回路を備え、
    前記フィルターは、前記放熱器と前記リキッドインジェクションバイパス回路への分岐との間に配置される請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記吸熱器と前記圧縮機との間に設けられて液相の状態の前記冷媒を下部に収容し、気相の状態の前記冷媒を前記圧縮機へ供給するアキュムレーターを備え、
    前記フィルターは、前記アキュムレーター内に配置される請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記放熱器と前記膨張弁との間に設けられるリキッドタンクを備え、
    前記フィルターは、前記リキッドタンク内に配置される請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記冷媒に含まれる冷凍機油を分離する油分離器と、
    前記油分離器に貯留された前記冷凍機油を前記圧縮機に返油する返油回路と、
    前記返油回路で前記冷凍機油が流れる部位に設けられる第二フィルターと、を備える請求項1から5のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記第二フィルターと前記圧縮機との間に設けられる第二膨張弁を備える請求項6に記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記フィルターの上流側と下流側とをバイパスするバイパス回路を備える請求項1から7のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  9. 前記圧縮機の累計運転時間を記憶する記憶部と、
    前記累計運転時間が交換規定時間に達すると、前記フィルターの交換時期の到来を報知する報知部と、を備える請求項1から8のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
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