JP2021042400A - 熱風炉の解体設備および熱風炉の解体方法 - Google Patents

熱風炉の解体設備および熱風炉の解体方法 Download PDF

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Abstract

【課題】熱風炉の解体の工期を短縮することに寄与する熱風炉の解体設備および熱風炉の解体方法を提供する。【解決手段】アスベスト層23を含む筒状の炉壁29と、炉壁29の内側に積み上げられた蓄熱レンガ261と、を備える蓄熱室12を解体するため熱風炉の解体設備1であって、解体設備本体4と、解体設備本体4を上方から昇降可能に吊り支持する吊り支持部5と、を有し、解体設備本体4は、蓄熱レンガ261の上に設置されるとき、蓄熱レンガ261の上に立設し、炉壁29との間に炉壁29を解体するための解体作業室43を形成する仕切壁部41と、仕切壁部41と接続され、解体作業室43の上部に設けられる天井部431と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、熱風炉の解体設備および熱風炉の解体方法に関する。
高炉に熱風を供給する熱風炉は、通常1つの高炉に対して3、4基併設されている。熱風炉の老朽化が進み、熱風炉の更新を行う場合は、通常、高炉への熱風の供給を停止しないように1基ずつ更新を行うことになる。高炉の更新には、1基あたり約30ヶ月かかるため、4基の熱風炉が併設されている場合には、全熱風炉の更新に約10年の年月が必要となる。
熱風炉は、内側に蓄熱レンガが積み上げられ、その外周に耐火物が設けられている。蓄熱レンガは、チェッカーレンガやギッターレンガとも呼ばれることがある。過去に構築された熱風炉では、耐火物がアスベストを含有していることがある。
耐火物がアスベストを含有している場合、熱風炉を解体する際にアスベストが曝露したもの全てをアスベスト廃棄物として処理しなければならず、莫大な費用が発生する。そのため、蓄熱レンガとアスベストを含有する耐火物とを分別して解体撤去している。まず、耐火物のアスベストが曝露しないように内側の蓄熱レンガ(および耐火物の一部)を解体し、通常の廃棄物として処理する。その後、アスベストを含有する耐火物を解体し、アスベスト廃棄物として処理する。
蓄熱レンガや耐火物は、熱風炉の底部から、例えば30〜50mの高さに亘って設けられている。そのため、先に解体する蓄熱レンガを全部解体して撤去してしまうと、耐火物を解体するために、熱風炉の内部(蓄熱レンガが設けられていた領域)に特許文献1および2に開示されたようなゴンドラを作業足場として設置する必要がある。
特許第5082734号公報 特許第5445635号公報
しかしながら、熱風炉の内部にゴンドラを設置する場合、ゴンドラの設置と解体の作業によって、熱風炉の解体の工期が長くなり、その結果、熱風炉の更新に要する期間が長くなってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、熱風炉の解体の工期を短縮することに寄与する熱風炉の解体設備および熱風炉の解体方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る熱風炉の解体設備は、アスベスト層を含む筒状の炉壁と、前記炉壁の内側に積み上げられた蓄熱レンガと、を備える蓄熱室を解体するための熱風炉の解体設備であって、解体設備本体と、前記解体設備本体を上方から昇降可能に吊り支持する吊り支持部と、を有し、前記解体設備本体は、前記蓄熱レンガの上に設置されるとき、前記蓄熱レンガの上に立設し、前記炉壁との間に前記炉壁を解体するための解体作業室を形成する仕切壁部と、前記仕切壁部と接続され、前記解体作業室の上部に設けられる天井部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る熱風炉の解体方法は、前記解体設備本体を前記蓄熱レンガよりも上方に吊り上げ、前記蓄熱レンガを上側から所定高さ分、解体して撤去する蓄熱レンガ解体撤去工程と、前記解体設備本体を下降させ、残った前記蓄熱レンガの上に設置する解体設備設置工程と、前記炉壁のうち前記アスベスト層を含む一部を前記所定高さ分、前記解体作業室から解体し撤去するアスベスト層解体撤去工程と、を有し、前記蓄熱レンガ解体撤去工程、前記解体設備設置工程、および前記アスベスト層解体撤去工程を上側から所定高さ毎に行うことを特徴とする。
本発明では、蓄熱レンガの上に解体設備本体を設置することにより、解体設備本体により形成された解体作業室内でアスベスト層を含む炉壁の一部を解体することができる。また、解体設備本体を上昇させた状態で蓄熱レンガを解体・撤去し、解体設備本体を下降させた状態で炉壁の一部を解体・撤去することができる。
蓄熱レンガを足場として炉壁を解体することができるため、炉壁の解体のために熱風炉の内部にゴンドラなどの設備を設ける場合と比べて、熱風炉の解体の工期を短縮することができる。
また、本発明に係る熱風炉の解体設備では、前記解体設備本体は、前記蓄熱レンガの上に設置されるとき、前記仕切壁部を介して前記解体作業室と隣接し、前記解体作業室よりも高圧となる第1付着アスベスト除去室を形成していてもよい。
このような構成とすることにより、第1付着アスベスト除去室を、例えば前室として用いることができる。第1付着アスベスト除去室では、解体作業室で炉壁を解体した作業者の皮膚や保護具などに付着したアスベストの除去、および保護衣の脱衣・処分をする空間として使用することができる。
また、本発明に係る熱風炉の解体設備では、前記解体設備本体は、前記蓄熱レンガの上に設置されるとき、前記第1付着アスベスト除去室に前記解体作業室が隣接する側と反対側から隣接し、前記第1付着アスベスト除去室よりも高圧となる第2付着アスベスト除去室を形成していてもよい。
このような構成とすることにより、第2付着アスベスト除去室を、例えばクリーンルームとして用いることができる。第2付着アスベスト除去室では、第1付着アスベスト除去室を通過した後の作業者の皮膚や保護具などに付着しているアスベストを払い落とすことができる。
また、本発明に係る熱風炉の解体設備では、前記解体設備本体は、前記蓄熱レンガの上に設置されるとき、解体した前記炉壁を前記熱風炉の外部に撤去するための開放部を形成し、前記開放部は、前記第2付着アスベスト除去室に前記第1付着アスベスト除去室が隣接する側と反対側から隣接していてもよい。
このような構成とすることにより、解体作業室で解体した炉壁を袋などに詰めて密閉すれば、密閉した袋などを開放部に移動させることで、解体した炉壁を熱風炉の外部に撤去することができる。解体した炉壁を詰めて密閉した袋などを解体作業室から開放部へ移動させるには、第1付着アスベスト除去室および第2付着アスベスト除去室を通過させるため、第1付着アスベスト除去室および第2付着アスベスト除去室で袋などに付着しているアスベストを払い落とすことができる。
また、本発明に係る熱風炉の解体方法では、前記炉壁は、前記アスベスト層の内周に設けられアスベストを含有しないアスベスト内側層を有し、前記蓄熱レンガ解体撤去工程は、前記アスベスト内側層を前記アスベスト層が曝露しない範囲で解体撤去する工程をさらに含むようにしてもよい。
このような構成とすることにより、アスベスト内側層のアスベスト層が曝露していない範囲を、アスベストを含有しない通常の廃棄物として処理することができるため、炉壁全体をアスベスト廃棄物として処理する場合と比べて、熱風炉の解体にかかる費用を抑えることができる。
本発明によれば、熱風炉の解体に要する工期を短縮することが可能となる。
本発明の実施形態おいて対象とする熱風炉の一例を示す縦断面図である。 図1のA部分断面図である。 本発明の実施形態に係る熱風炉の解体設備、並びに、第1ブロックにおける解体設備設置工程およびアスベスト層解体撤去工程を示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係る熱風炉の解体設備の平面図である。 第1ブロックにおける蓄熱レンガ解体撤去工程を示す縦断面図である。 第2ブロックにおける蓄熱レンガ解体撤去工程を示す縦断面図である。 第2ブロックにおける解体設備設置工程およびアスベスト層解体撤去工程を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態による熱風炉の解体設備および熱風炉の解体方法について、図1−図7に基づいて説明する。
本実施形態による熱風炉の解体設備および熱風炉の解体方法は、図1に示す熱風炉11の蓄熱室12を解体する際に用いられる。
本実施形態において対象とする熱風炉11は、外熱式の熱風炉である。熱風炉11は、蓄熱レンガ261が積み上げられた蓄熱室12と、ガスバーナーでガスを燃焼させて高温ガスを発生させる燃焼室13と、蓄熱室12と燃焼室13とを連結する連結部14と、を有している。連結部14は、蓄熱室12および燃焼室13の上方で蓄熱室12と燃焼室13とを連結している。蓄熱室12内の蓄熱レンガ261は、燃焼室13において発生した高温ガスからの熱を蓄熱する。
蓄熱室12は、上下方向(高さ方向、炉高方向)に延び、上部に連結部14が接続されている。蓄熱室12は、底部を有し、上部が開口した状態で連結部14に接続されている。蓄熱室12の寸法は、例えば、高さが約40〜50mで、径が約10mである。蓄熱室12は、上から順にドーム状、コニカル状(円錐状、図中121で示す)、直胴状に形成されている。
なお、本発明の対象とする熱風炉の構造は、図1に示すものに限定されない。例えば、いわゆる内燃式の熱風炉や、炉頂燃焼式の熱風炉であってもよい。
図1および図2に示すように、蓄熱室12は、円筒状の炉壁29と、炉壁29の内側に設けられた、多数の蓄熱レンガ261が積み上げられてなる蓄熱レンガ部26と、を有している。以下、蓄熱室12の炉径方向において、炉中心を内、炉外を外と定義し、内側・外側、内周・外周などと表現することがある。
炉壁29は、外殻となる鉄皮21と、鉄皮21の内側に設けられたキャスタブル層22と、キャスタブル層22の内側に設けられたアスベスト層23と、アスベスト層23の内側に設けられた断熱レンガ層24と、断熱レンガ層24の内側に設けられた耐火レンガ層25と、を有している。
アスベスト層23は、アスベスト(石綿)を一部に含む層をいい、アスベストのほか固着剤や造形剤を含んでいてもよい。断熱レンガ層24は、多数の断熱レンガ241が積み上げられてなり、耐火レンガ層25は、多数の耐火レンガ251が積み上げられてなる。
鉄皮21、キャスタブル層22、アスベスト層23、断熱レンガ層24、耐火レンガ層25は、それぞれ円筒となる層に形成され、炉径方向に重なって配置されている。
蓄熱レンガ部26は、耐火レンガ層25の内側における、蓄熱室12の下端部近傍を除いた部分全体に形成されている。耐火レンガ層25の内側における下端部近傍、即ち蓄熱レンガ部26の下側には、蓄熱レンガ部26を通過した熱風を熱風炉11の外部に排出するための通風部27(図1参照)が設けられている。
図1に示すように、鉄皮21、キャスタブル層22、アスベスト層23、断熱レンガ層24および耐火レンガ層25の下端部は、ほぼ同じ高さとなっていて、蓄熱レンガ部26の下端部よりも下側に位置している。
鉄皮21、キャスタブル層22、アスベスト層23、断熱レンガ層24、耐火レンガ層25および蓄熱レンガ部26の上端部は、ほぼ同じ高さとなっている。
なお、本発明の対象とする熱風炉における蓄熱室の炉壁の構造は、図1および図2に示すものに限定されない。図2において、断熱レンガ層24は一層の断熱レンガ241からなり、耐火レンガ層25は一層の耐火レンガ251からなるが、この層厚は特に限定されず、それぞれ複数層設けられていてもよい。
蓄熱室12の解体では、鉄皮21の内側のキャスタブル層22、アスベスト層23、断熱レンガ層24、耐火レンガ層25、および蓄熱レンガ部26を解体撤去した後に、外殻の鉄皮21を解体撤去する。
アスベスト層23が空気中に曝露するとその場のもの全てをアスベスト廃棄物として処理しなければならず、処理に莫大な費用がかかる。このため、アスベスト層23とアスベスト層23を内側および外側から挟む層を密閉空間で解体してアスベスト廃棄物として処理し、それ以外の層をアスベストを含有しない通常の廃棄物として、アスベスト廃棄物とは分別して処理する。
以下、アスベスト層23の内周に設けられアスベストを含有しない層をアスベスト内側層といい、アスベスト層23の外周に設けられアスベストを含有しない層をアスベスト外側層ということがある。また、アスベスト内側層のうち、アスベスト層23に接する層をアスベスト接触内側層といい、アスベスト外側層のうち、アスベスト層23に接する層をアスベスト接触外側層ということがある。
アスベスト接触内側層およびアスベスト接触外側層は、アスベストが曝露している範囲であり、アスベスト廃棄物として処理される必要がある。なおここで、層とは、同種の材質からなるものをまとめて一層と呼ぶ場合に限らず、同種の材質のレンガ等が重ねられてなるうちの一部を一層と呼ぶ場合もある。
図2の例においては、断熱レンガ層24をアスベスト接触内側層、キャスタブル層22をアスベスト接触外側層として、アスベスト廃棄物として処理する。そして、蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25を、(アスベスト接触内側層でない)アスベスト内側層として、通常の廃棄物として処理する。
別の例として、例えば、断熱レンガ層24が複数層の断熱レンガ241からなるときは、最も外側の、アスベスト層23と接する層のみをアスベスト接触内側層といい、このアスベスト層23と接する層のみをアスベスト廃棄物として処理し、それ以外の層を通常の廃棄物として処理しても良い。
なお、アスベスト接触内側層およびアスベスト接触外側層のみでなく、それ以外の層も併せてアスベスト廃棄物として処理することを除外するものではない。
後に詳述するように、炉壁29は次のように解体撤去される。すなわち、アスベスト層23が曝露しない範囲でアスベスト内側層が解体撤去され、次いでアスベスト内側層の残りと、アスベスト層23と、アスベスト外側層のうちのアスベスト層23が曝露している部分が撤去され、そして、アスベスト外側層の残りが解体撤去される。
図1に示すように、本実施形態における蓄熱室12の解体では、蓄熱室12の鉄皮21の内側のキャスタブル層22、アスベスト層23、断熱レンガ層24、耐火レンガ層25および蓄熱レンガ部26を、上下方向にそれぞれ所定の高さとなる複数のブロック30,30,30…に分け、上側のブロック30から下側のブロック30に向かってブロック30ごとに順番に解体撤去する。このブロック30の高さは適宜設定することができ、例えば数m(3m)である。各ブロックの高さは、それぞれ異なっていてもよいが、同程度であることが好ましい。
複数のブロック30,30,30…を上側から順番に第1ブロック31、第2ブロック32、第3ブロック33…とする。
1つのブロック30では、まず、蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25を解体して撤去し、その後に断熱レンガ層24、アスベスト層23およびキャスタブル層22を解体して撤去する。
蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25の解体撤去は、蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25を上側から解体し、蓄熱室12の上方または側方に設けられた外部につながる搬出口から外部に搬出して撤去する。
各ブロック30において蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25が解体撤去されると、そのブロック30の断熱レンガ層24が露出する(図3等参照)。また、各ブロック30において蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25が解体撤去されると、残った蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25、すなわちその下側のブロック30の蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25の上面262,252が露出する。
任意のブロック30において、蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25が解体撤去された後における、解体して撤去された蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25が設けられていた領域を蓄熱レンガ撤去領域28とする(図3等参照)。蓄熱レンガ撤去領域28は、そのブロック30の断熱レンガ層24、アスベスト層23およびキャスタブル層22の内側で、その下側のブロック30の蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25の上側に形成されている。
断熱レンガ層24、アスベスト層23およびキャスタブル層22の解体は、本実施形態における熱風炉の解体設備1を用いて行う。
熱風炉の解体設備1は、蓄熱レンガ撤去領域28に設置される解体設備本体4と、解体設備本体4を上下方向に昇降可能に吊り支持する吊り支持部5と、を有している。
解体設備本体4は、蓄熱レンガ撤去領域28の下側の蓄熱レンガ部26(および耐火レンガ層25)の上に立設され、蓄熱レンガ撤去領域28を外周側421とその内側422とに仕切る仕切壁部41を有している。仕切壁部41は、例えば、柱材と、柱材に貼り付けられたビニールシートなどで構築されている。
解体設備本体4における仕切壁部41よりも外周側421には、断熱レンガ層24、アスベスト層23およびキャスタブル層22を解体するための、解体作業室43が形成される。
図3および図4に示すように、解体作業室43には、天井部431が設けられている。天井部431は、仕切壁部41の上部から外側に延び、解体作業室43および断熱レンガ層24、アスベスト層23およびキャスタブル層22の上を覆っている。天井部431は、例えば、梁材と、梁材に貼り付けられたビニールシートなどで構築されている。
図4では、解体作業室43の天井部431、後述する第1付着アスベスト除去室45の天井部451および第2付着アスベスト除去室46天井部461が設けられている範囲をドットで表示している。
解体設備本体4における仕切壁部41よりも内側422には、炉径方向内側から順に解体作業室43に隣接し、解体作業室43よりも正圧となる第1付着アスベスト除去室45と、第1付着アスベスト除去室45と隣接し、第1付着アスベスト除去室45よりも正圧となる第2付着アスベスト除去室46と、が設けられている。さらに、解体した断熱レンガ層24、アスベスト層23およびキャスタブル層22を蓄熱室12の外部に撤去するための開放部44が設けられている。第1付着アスベスト除去室45、第2付着アスベスト除去室46および開放部44は、解体作業室43との間に仕切壁部41が介されている。
図4に示すように、第1付着アスベスト除去室45は、仕切壁部41を介して解体作業室43と隣接している。すなわち、第1付着アスベスト除去室45は、炉径方向内側から解体作業室43に隣接する。解体作業室43と第1付着アスベスト除去室45は、開閉可能な開口部を介して連通可能に構成されている。解体作業室43と第1付着アスベスト除去室45とは、連通されると作業者や物が往来可能となる。
第2付着アスベスト除去室46は、壁部453を介して第1付着アスベスト除去室45と隣接している。すなわち、第2付着アスベスト除去室46は、解体作業室43が第1付着アスベスト除去室45に隣接する側と反対側(炉径方向内側)から第1付着アスベスト除去室45に隣接する。第1付着アスベスト除去室45と第2付着アスベスト除去室46とは、開閉可能な開口部を介して連通可能に構成されている。第1付着アスベスト除去室45と第2付着アスベスト除去室46とは、連通されると作業者や物が往来可能となる。
開閉可能な開口部は、例えばビニールによって形成される。
第1付着アスベスト除去室45の上には天井部451が設けられている。天井部451は、例えば、梁材と、梁材に貼り付けられたビニールシートなどで構築されている。
第2付着アスベスト除去室46の上には、天井部461が設けられている。天井部461は、例えば、梁材と、梁材に貼り付けられたビニールシートなどで構築されている。
解体作業室43は、例えばチャックを用いて密閉される。解体作業室43は、例えば、熱風炉11の外部に設けられた集塵機(負圧集塵機)に接続され、集塵機が駆動することで、第1付着アスベスト除去室45よりも負圧に維持されている。なお、解体作業室43は、炉周方向の所定角度ごと区切られていてもよく、全周に亘って繋がって構成されていてもよい。
第1付着アスベスト除去室45は、第2付着アスベスト除去室46よりも負圧に維持されている。このため、解体設備本体4の内部では、第2付着アスベスト除去室46から第1付着アスベスト除去室45、第1付着アスベスト除去室45から解体作業室43に向かう方向に空気が流れている。
第1付着アスベスト除去室45および第2付着アスベスト除去室46は、作業者の皮膚や保護具などに付着したアスベストを除去できるように構成されている。本実施形態では、第2付着アスベスト除去室46にはエアシャワーが設けられていて、エアシャワーによって作業者の皮膚や保護具などに付着したアスベストを払い落とせるように構成されている。
開放部44は、上述しているが、解体作業室43との間に仕切壁部41が介されている。開放部44は、例えば、第2付着アスベスト除去室46と隣接し、第2付着アスベスト除去室46との間で作業者や物が往来可能に構成されている。このとき、すなわち、開放部44は、第1付着アスベスト除去室45が第2付着アスベスト除去室46に隣接する側と反対側から第2付着アスベスト除去室46に隣接する。開放部44と第2付着アスベスト除去室46との間には、例えば、互いを連通・遮断する扉が設けられている。開放部44と第2付着アスベスト除去室46との間の扉が開き、開放部44と第2付着アスベスト除去室46とが連通すると、解体作業室43に接続された集塵機によって、開放部44から第2付着アスベスト除去室46に空気が流れるように構成されている。
開放部44には、天井が設けられていなくてもよく、すなわち、上方の空間と連通していてもよい。
解体設備本体4の下側に位置する、下側のブロック30における蓄熱レンガ部26の上面262(および耐火レンガ層25の上面252)には、ビニールシートなどの養生材48が敷設されている。下側のブロック30における蓄熱レンガ部26の上面262(および耐火レンガ層25の上面252)に養生材48が敷かれることで、下側の蓄熱レンガ261(および耐火レンガ251)にアスベスト層23のアスベストが曝露しないように構成することができる。
以上の通り、解体作業室43は、仕切壁部41、天井部431および養生材48によって密閉された空間となっている。
図3に戻って、吊り支持部5は、蓄熱室12の上部に設けられた梁部または床部51に固定されるとともに解体設備本体4に固定されたチェーンブロック52と、チェーンブロック52を昇降させて、解体設備本体4を昇降させる昇降機構(不図示)と、を有している。
次に、蓄熱室12の解体方法(熱風炉の解体方法)について説明する。
まず、図5に示すように、解体設備本体4を蓄熱室12の上部に位置するように上昇させた状態とし、上側から所定高さ分の蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25を解体撤去する(蓄熱レンガ解体撤去工程)。すなわち、第1ブロック31の蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25を解体して、蓄熱室12(熱風炉11)の外部に撤去する。
解体された蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25は、アスベストを含有しない通常の廃棄物として処理される。
第1ブロック31の蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25を解体撤去することで、蓄熱レンガ撤去領域28が形成され、第1ブロック31の断熱レンガ層24の内周面242、および下側の第2ブロック32の蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25の上面262,252が露出した状態となる。
第2ブロック32の蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25の上面262,252に、養生材48を敷く。
このとき、アスベスト層23を露出させないようにする。
なお、断熱レンガ層24が複数層の断熱レンガ241からなるときは、最も外側の、アスベスト層23と接するアスベスト接触内側層以外の層を蓄熱レンガ解体撤去工程において、蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25とともに解体撤去してもよい。
続いて、図3に戻って、吊り支持部5の昇降機構を駆動させて解体設備本体4を下降させ、残った蓄熱レンガ部26の上に設置する。より詳細には、第2ブロック32の蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25の上の養生材48の上に設置する(解体設備設置工程)。
続いて、解体設備本体4の解体作業室43で、炉壁29のうちアスベスト層23を含む一部を解体撤去する。より詳細には、第1ブロック31の断熱レンガ層24、アスベスト層23およびキャスタブル層22を解体する(アスベスト層解体撤去工程)。すなわち、蓄熱レンガ部および耐火レンガ層25を解体撤去したのと略同じ所定高さ分の断熱レンガ層24、アスベスト層23およびキャスタブル層22を解体撤去する。
なお、断熱レンガ層24が複数層の断熱レンガ241からなり、最も外側の、アスベスト層23と接するアスベスト接触内側層以外の層を、蓄熱レンガ解体撤去工程において蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25とともに解体撤去した場合には、断熱レンガ層24における最も外側のアスベスト接触内側層をアスベスト層23およびキャスタブル層22とともに解体撤去する。
解体された第1ブロック31の断熱レンガ層24、アスベスト層23およびキャスタブル層22は、アスベスト廃棄物として処理される。解体作業室43では、アスベスト廃棄物を専用の第1アスベスト廃棄物用袋に収容し、第1アスベスト廃棄物用袋を密閉する。
アスベスト廃棄物が収容された第1アスベスト廃棄物用袋を第1付着アスベスト除去室45に移動させる。第1付着アスベスト除去室45では、第1アスベスト廃棄物用袋の表面に付着したアスベスト廃棄物を除去する。そして、第1アスベスト廃棄物用袋を専用の第2アスベスト廃棄物用袋に収容し、第2アスベスト廃棄物用袋を密閉する。
アスベスト廃棄物が収容された第2アスベスト廃棄物用袋を第2付着アスベスト除去室46に移動させる。第2付着アスベスト除去室46では、第2アスベスト廃棄物用袋の表面に付着したアスベスト廃棄物をエアシャワーで除去する。そして、第2アスベスト廃棄物用袋を開放部44に移動させ、開放部44から蓄熱室12(熱風炉11)の外部に排出して撤去する。
なお、第1付着アスベスト除去室45は、作業者の皮膚や保護具などに付着したアスベストの除去、および保護衣の脱衣・処分をする空間としても使用することができる。また、第2付着アスベスト除去室46は、第1付着アスベスト除去室45を通過した後の作業者の皮膚や保護具などに付着しているアスベストを払い落とす空間としても使用することができる。
続いて、図6に示すように、解体設備本体4を上昇させるとともに、第2ブロック32の蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25の上の養生材48(図5参照)を取り外す。そして、第2ブロック32の蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25を第1ブロック31と同様に、解体撤去する(蓄熱レンガ解体撤去工程)。このとき、蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25を解体撤去する所定高さは、前回の蓄熱レンガ解体撤去工程と等しくてもよく、異なっていてもよい。すなわち、第2ブロック32の高さは、第1ブロック31の高さと等しくてもよく、異なっていてもよい。
第2ブロック32の蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25を解体撤去したら、第3ブロック33の蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25の上面262,252に、養生材48(図7参照)を敷く。
続いて、図7に示すように、吊り支持部5の昇降機構を駆動させて解体設備本体4を下降させ、第3ブロック33の蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25の上の養生材48の上に設置する(解体設備設置工程)。これにより、解体設備本体4は、第1付着アスベスト除去室45、第2付着アスベスト除去室46および開放部44を形成する。
続いて、解体設備本体4の解体作業室43で、第2ブロック32の断熱レンガ層24、アスベスト層23およびキャスタブル層22を第1ブロック31と同様に解体し、蓄熱室12の外部に排出して撤去する(アスベスト層解体撤去工程)。
このように、上側のブロック30から下側のブロック30に向かってブロック30毎に、蓄熱レンガ解体工程と、解体設備設置工程と、アスベスト層撤去工程と、を行い、すべてのブロック30の解体撤去を行う。蓄熱レンガ解体撤去工程では、解体設備本体4を上昇させて最上に位置するブロック30の蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25を解体撤去する。解体設備設置工程では、解体設備本体4を下降させて下側のブロック30の蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25の上に設置する。アスベスト層解体撤去工程では、解体設備本体4の解体作業室43の側方に位置する断熱レンガ層24、アスベスト層23、およびキャスタブル層22を解体して撤去する。
すべてのブロック30の解体撤去が完了した後に鉄皮21を解体撤去することで、蓄熱室12が解体される。
次に、上述した熱風炉の解体設備1および熱風炉の解体方法の作用・効果について図面を用いて説明する。
上述した本実施形態による熱風炉の解体設備1および熱風炉の解体方法では、ブロック30ごとに蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25を解体撤去してできた蓄熱レンガ撤去領域28に、熱風炉の解体設備1の解体設備本体4を設置する。解体設備本体4の密閉された解体作業室43で、同じブロックの断熱レンガ層24、アスベスト層23およびキャスタブル層22を解体する。このように、蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25と、断熱レンガ層24、アスベスト層23、およびキャスタブル層22と、を分別して解体撤去することができる。
そして、熱風炉11の更新の際に、断熱レンガ層24、アスベスト層23およびキャスタブル層22を、蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25を足場として解体することができるため、断熱レンガ層24、アスベスト層23およびキャスタブル層22の解体撤去のために、熱風炉11(蓄熱室12)の内部にゴンドラなどの設備を設ける場合と比べて、熱風炉11の解体撤去の工期を短縮することができる。
また、仕切壁部41の内側422には、解体作業室43よりも高圧となる第1付着アスベスト除去室45が設けられている。これにより、第1付着アスベスト除去室45を、作業者の皮膚や保護具などに付着したアスベストの除去、および保護衣の脱衣・処分をする空間として使用することができる。
また、仕切壁部41の内側422には、第1付着アスベスト除去室45と隣接し、第1付着アスベスト除去室45よりも高圧となる第2付着アスベスト除去室46が設けられている。これにより、第1付着アスベスト除去室45を通過した後の作業者の皮膚や保護具などに付着しているアスベストを、第2付着アスベスト除去室46で払い落とすことができる。
また、仕切壁部41の内側422には、第2付着アスベスト除去室46と隣接し、解体した断熱レンガ層24、アスベスト層23およびキャスタブル層22を蓄熱室12の外部に撤去するための開放部44が設けられている。
これにより、解体作業室43で解体した断熱レンガ層24、アスベスト層23およびキャスタブル層22を、第1アスベスト廃棄物用袋に収容して密閉し、この第1アスベスト廃棄物用袋を第1付着アスベスト除去室45に移動して第2アスベスト廃棄物用袋に収容して密閉し、この第2アスベスト廃棄物用袋を第2付着アスベスト除去室46に移動させ、さらに開放部44に移動させることで、蓄熱室12の外部に撤去することができる。
解体した断熱レンガ層24、アスベスト層23およびキャスタブル層22を収容して密閉した袋(第1アスベスト廃棄物用袋、第2アスベスト廃棄物用袋)を解体作業室43から開放部44へ移動させるには、第1付着アスベスト除去室45および第2付着アスベスト除去室46を通過させるため、第1付着アスベスト除去室45および第2付着アスベスト除去室46で袋に付着しているアスベストを払い落とすことができる。
また、断熱レンガ層24が複数層の断熱レンガ241からなり、最も外側の、アスベスト層23と接するアスベスト接触内側層以外の層を蓄熱レンガ解体撤去工程において、蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25とともに解体撤去し、断熱レンガ層24における最も外側のアスベスト接触内側層をアスベスト層23およびキャスタブル層22とともに解体して撤去してもよい。これにより、断熱レンガ層24のうちアスベスト層23が曝露していない部分を、アスベストを含有しない通常の廃棄物として処理することができる。このため、断熱レンガ層24、アスベスト層23およびキャスタブル層22すべてをアスベスト廃棄物として処理する場合と比べて、熱風炉11(蓄熱室12)の解体にかかる費用を抑えることができる。
以上、本発明による熱風炉の解体設備および熱風炉の解体方法の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、蓄熱レンガ部26とアスベスト層23との間に耐火レンガ層25および断熱レンガ層24が設けられているが、蓄熱レンガ部26とアスベスト層23との間に設けられる部材は、耐火レンガ層25および断熱レンガ層24以外であってもよい。
また、上記の実施形態では、アスベスト層23と鉄皮21との間にキャスタブル層22が設けられているが、アスベスト層23と鉄皮21との間に設けられる部材は、キャスタブル層22以外であってもよい。いずれの場合も、蓄熱レンガ解体撤去工程の後にアスベスト層23が曝露しないように、アスベスト層23の内周面がアスベストを含有しないアスベスト内側層で覆われていればよい。すなわち、アスベスト層23以外の炉壁29に設けられる層(部材)は、上記以外であってもよい。
また、上記の実施形態では、解体設備本体4に、第1付着アスベスト除去室45および第2付着アスベスト除去室46が設けられているが、第1付着アスベスト除去室45のみが設けられていてもよいし、第1付着アスベスト除去室45および第2付着アスベスト除去室46が設けられていなくてもよい。また、第1付着アスベスト除去室45および第2付着アスベスト除去室46の両方にエアシャワーが設けられていてもよいし、両方にエアシャワーが設けられていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、開放部44は、第2付着アスベスト除去室46と隣接し、第2付着アスベスト除去室46との間で往来可能である。これに対し、解体設備本体4に第2付着アスベスト除去室46が設けられておらず、第1付着アスベスト除去室45のみが設けられている場合には、開放部44が第1付着アスベスト除去室45と隣接し、第1付着アスベスト除去室45との間で往来可能であってもよい。
また、解体設備本体4に第1付着アスベスト除去室45および第2付着アスベスト除去室46が設けられていない場合には、開放部44が仕切壁部41を介して解体作業室43と隣接し、仕切壁部41に設けられた開口部を介して解体作業室43と往来可能であってもよい。
また、上記の実施形態では、蓄熱レンガ解体撤去工程において、蓄熱レンガ部26および耐火レンガ層25を解体して撤去しているが、蓄熱レンガ解体撤去工程において、蓄熱レンガ部26のみを撤去し、アスベスト層解体撤去工程において、断熱レンガ層24、アスベスト層23、およびキャスタブル層22とともに耐火レンガ層25を解体して撤去するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、アスベスト層23の外側に設けられるアスベスト外側層となるキャスタブル層22を、アスベスト層解体撤去工程において、アスベスト層23とともに解体して撤去している。これに対し、例えば、キャスタブル層22が複数の層からなるときは、キャスタブル層22のうちの最も内側のアスベスト層23と接する層のみをアスベスト接触外側層とし、アスベスト層解体撤去工程において、アスベスト層23とともに解体して撤去し、それ以外の層をアスベスト層解体撤去工程の後に解体して撤去してもよい。
このようにすることにより、キャスタブル層22のうちアスベスト層23が曝露していない部分を、アスベストを含有しない通常の廃棄物として処理することができる。このため、断熱レンガ層24、アスベスト層23およびキャスタブル層22すべてをアスベスト廃棄物として処理する場合と比べて、熱風炉11(蓄熱室12)の解体にかかる費用を抑えることができる。
1 熱風炉の解体設備
4 解体設備本体
5 吊り支持部
11 熱風炉
12 蓄熱室
21 鉄皮
22 キャスタブル層(アスベスト外側層)
23 アスベスト層
24 断熱レンガ層(アスベスト内側層)
25 耐火レンガ層
26 蓄熱レンガ部
29 炉壁
30 ブロック
41 仕切壁部
43 解体作業室
44 開放部
45 第1付着アスベスト除去室
46 第2付着アスベスト除去室
261 蓄熱レンガ
431 天井部

Claims (6)

  1. アスベスト層を含む筒状の炉壁と、前記炉壁の内側に積み上げられた蓄熱レンガと、を備える蓄熱室を解体するための熱風炉の解体設備であって、
    解体設備本体と、
    前記解体設備本体を上方から昇降可能に吊り支持する吊り支持部と、を有し、
    前記解体設備本体は、前記蓄熱レンガの上に設置されるとき、
    前記蓄熱レンガの上に立設し、前記炉壁との間に前記炉壁を解体するための解体作業室を形成する仕切壁部と、
    前記仕切壁部と接続され、前記解体作業室の上部に設けられる天井部と、を有することを特徴とする熱風炉の解体設備。
  2. 前記解体設備本体は、前記蓄熱レンガの上に設置されるとき、前記仕切壁部を介して前記解体作業室と隣接し、前記解体作業室よりも高圧となる第1付着アスベスト除去室を形成することを特徴とする請求項1に記載の熱風炉の解体設備。
  3. 前記解体設備本体は、前記蓄熱レンガの上に設置されるとき、前記第1付着アスベスト除去室に前記解体作業室が隣接する側と反対側から隣接し、前記第1付着アスベスト除去室よりも高圧となる第2付着アスベスト除去室を形成することを特徴とする請求項2に記載の熱風炉の解体設備。
  4. 前記解体設備本体は、前記蓄熱レンガの上に設置されるとき、解体した前記炉壁を前記熱風炉の外部に撤去するための開放部を形成し、
    前記開放部は、前記第2付着アスベスト除去室に前記第1付着アスベスト除去室が隣接する側と反対側から隣接することを特徴とする請求項3に記載の熱風炉の解体設備。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の熱風炉の解体設備を用いた熱風炉の解体方法であって、
    前記解体設備本体を前記蓄熱レンガよりも上方に吊り上げ、前記蓄熱レンガを上側から所定高さ分、解体して撤去する蓄熱レンガ解体撤去工程と、
    前記解体設備本体を下降させ、残った前記蓄熱レンガの上に設置する解体設備設置工程と、
    前記炉壁のうち前記アスベスト層を含む一部を前記所定高さ分、前記解体作業室から解体し撤去するアスベスト層解体撤去工程と、を有し、
    前記蓄熱レンガ解体撤去工程、前記解体設備設置工程、および前記アスベスト層解体撤去工程を上側から所定高さ毎に行うことを特徴とする熱風炉の解体方法。
  6. 前記炉壁は、前記アスベスト層の内周に設けられアスベストを含有しないアスベスト内側層を有し、
    前記蓄熱レンガ解体撤去工程は、前記アスベスト内側層を前記アスベスト層が曝露しない範囲で解体撤去する工程をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の熱風炉の解体方法。
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