JP2021039778A - 不審者推定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】犯罪者、不審者が所有する携帯電話から、携帯電話特有のID符号を無線で傍受し、犯罪者、不審者の行動を監視する不審者推定システムを提供する。【解決手段】携帯電話から発するID符号を復調する機能を具備した電波モニタ装置を所定の場所に設置し、復調したID符号を管理サーバに届け、管理サーバでは、設置されたすべての電波モニタ装置から得られたID符号を集中的に管理し、犯罪者・不審者の居場所を推定する。【選択図】図2

Description

本発明は、携帯電話から発せられる電波を受信・解析することで、犯罪が生起した時の犯人やストーカなど不審な行動を行う不審者を推定するシステムに関する。
ストーカ、痴漢、車上荒らし、放火、空き巣、洗濯物泥棒、万引き、車をパンクさせる等の犯罪が後を絶たない状況であり、犯罪予防や犯人捜しのため街中には監視カメラが多数設置され、またコンビニなどの店舗でも監視カメラを設置し、監視能力を高めている。一方、携帯電話の普及は一人1台時代となり、ほとんどの人が外出時は携帯電話を所有しているので、携帯電話の事業者が把握できる基地局情報から、犯罪者、不審者の所在を探索することも可能である。
特許文献1には、携帯電話が具備するGPSなどの測位情報を用い、犯罪多発地域に不審者がいるかを判定し警報を発する技術、特許文献2には、フォムトセル基地局と呼ばれる通信範囲の狭い基地局を住居内に設け、フォムトセル基地局に登録している携帯電話かどうかを判別しながら住居に侵入した人が不審者かどうかを判断する技術が開示されている。
監視カメラは多数設置され、設置されていることが目視できるので、犯罪者は、監視カメラに撮影されないなど、監視カメラの所在を気にしながら行動する傾向があり、特許文献1、2においては不審者の行動観察の探索を目的としている。
特開2010−160621 特開2012−39364
しかしながら、特許文献1、2の技術は、前記した、ストーカ、痴漢、車上荒らし、空き巣、等の犯罪の予防や犯人の特定という目的には万全とはいえず、さらなる探索手段が求められ、監視カメラ情報、携帯電話を利用した情報、目撃情報など複数の情報を統合しながら、犯人の推定精度を向上することが社会的にも重要となってくる。
本発明は上記の点にかんがみてなされたもので、犯罪発生時に、半径10メートル程度の狭い領域にいた人を特定・推定し、その特定者リストをもとに、不審者、犯罪者を割り出すことを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するために、半径10メートル程度以内から発生される携帯電波を受信し、受信電波から携帯電話のID信号を復調し、復原されたID符号のリストを日時情報と共に記憶する電波モニタ装置を、住宅、レストラン、ホテル、駐車場、街路、街中、駅の改札口など不審者が横行、犯罪が発生しそうな地点に配置し、電波モニタ装置で検知されたIDリストを管理サーバに送信する。管理サーバは、受信したIDリストの中から不審者のリストを管理していて、不審者IDリストを電波モニタ装置に送信し、電波モニタ装置では、その不審者IDリストに一致したIDを発見したら、管理サーバに連絡することを特徴とする。
電波モニタ装置は、小型軽量で、設置されていることを目視できないようにすることができ、多数の地点に設置が容易である。また個人家庭の玄関先などに設置し、空き巣や洗濯物泥棒、あるいはストーカなど不審者が家庭近辺にいることも推定できる。また、痴漢犯罪、車上荒らしの犯人の推定にも効果があるし、警察が犯罪者であると特定した人、あるいは指名手配中の人の居場所が推定できる。
本発明による不審者推定システムの全体構成を示す図である。 本発明による不審者推定システムの電波モニタ装置の内部構成を示すブロック図である。 本発明による不審者推定システムの電波モニタ装置に接続され、電波モニタ装置と情報交換するモニタ制御装置の内部構成を示すブロック図である。 本発明で管理サーバと電波モニタ装置間で通信される通信信号を示す図である。
本発明は携帯電話が発する電波の中から携帯電話に固有のID符号を復原することを前提としており、人が外出時に携帯電話を携行していること、携帯電話の電源がONになっていることが条件になる。携帯電話に固有のID符号には、携帯電話としてのID符号(以後、携帯ID)、携帯電話が具備しているブルーツース無線のID符号(以後、BTID)、WiFi無線のID符号(以後、WiFiID)がある。ブルーツースや、WiFiは携帯電話の所有者が、その機能を使用する設定にしていなければ、ID符号は携帯電話から電波としては発生されない。
一般的に、WiFi機能の使用をONに設定している人は多いが、ブルーツースの設置をONに設定している人は、それほど多くなく、典型的な使用例は、ワイアレスイヤホンを使う人であろう。
BTIDやWiFiIDは設定がONにされている時、接続先を見つけるため(BTではペアリング相手、WiFiではルータ)に定期的にID符号が発生されている。携帯IDは、セルラー無線方式で、今どこの基地局エリアにいるのかを定期的に確認するため、携帯電話から発生されている。前記した定期的な周期は30秒とか1分のオーダである。携帯IDには、端末に固有の端末IDと、基地局が発生するテンポラリID(以後、TEMP ID)符号がある。TEMP ID符号は携帯電話が第三者によって盗聴されることを防止するため、端末IDに替わって使用されるものであり、基地局は携帯電話ごとに、端末IDとTEMP IDとを関連付けて管理している。携帯電話は、基地局から知らされてきたTEMP ID符号を端末IDに替わって送信する。なお、基地局が端末IDを送信することを求めてきたときは、携帯電話から端末IDが送信される。
本発明においては、上記した3つのID符号の復調を試みるが、ここに3つの無線方式の特徴を、電波の到達距離、電波の周波数、送出電力で整理すると表1である。
Figure 2021039778
本発明における応用例として、空き巣犯との近接検出(ID符号の検出)があるが、この場合、近接とは、数メートルから10メートル程度の距離であり、これら三つの無線方式の中で、到達距離が20メートルと一番少ないブルーツースのような短距離無線を用いることが後記する感度調整の観点から望ましい。
本発明の商業的な実施事例としては、警備会社の事業があり、警備会社は管理サーバを運営するとともに、本発明でいう電波モニタ装置を警備会社の顧客に設置し、かつ、警備会社は、管理サーバを運営しながら、事故・犯罪が発生した時は、管理サーバで得られた情報をもとに、警察や携帯電話会社、携帯電話メーカと連携した情報によって、犯罪者や不審者を特定することになる。
図1は、本発明による不審者推定システムの全体構成図であり、電波モニタ装置1、モニタ制御装置3、管理サーバ4、LTE、PHS等の公衆無線通信網5、人が所有する携帯電話a、b、・・・nからなる。モニタ制御装置3は後記するが、携帯電話で代用可能である。電波モニタ装置1の設置場所は、駐車場、街中、駅の改札口、痴漢や犯罪が発生しそうな地点、個人の住居(玄関や郵便受けなど)、映画館、劇場、ホテル、ネットカフェ、漫画喫茶など、人が存在・通過するあらゆる場所が考えられる。電波モニタ装置1は、操作部もLCD表示部もなく、その大きさは、電池部を除くと、携帯電話の半分程度と小さく、どこにでも目立つことなく設置が可能である。
図2は、電波モニタ装置1の内部構成を示すブロック図であり、受信アンプ11、フィルタ12、復調回路13、IDメモリ14、通信制御回路15、LTE通信回路16、ブルーツース無線通信回路(以下、BT無線回路)17、全体制御回路18、電池19、電池残量検知回路20、時計21、タイマ22、不審者メモリ23、比較判定回路24、モニタID25、よりなる。
LTE通信回路16は、公衆無線通信網5と通信するための回路で、LTEである必要は、必ずしもなく、将来的には5G通信回路になろうが、ここではLTEとして説明する。図2の回路機能構成は携帯電話の構成の主要部でもあり、携帯電話を電波モニタ装置として使用してもよい。これは後記するモニタ制御装置が、携帯電話で実用できることと同様である。
電波モニタ装置1の電源は、設置の自由度を高めるために、ここでは電池駆動で説明されているが、商用電源の使用が可能な場所では、商用電源を使用する方が良い。この場合、図2の電池19と電池残量検出回路20は不要であり、替わりに図示しないが、商用電源からACアダプタを介して電波モニタ装置1に電源を供給するための電源端子用コネクタが設けられる。
電池は例えば、単3型乾電池が4本使用されるが、電波モニタ装置1の大きさは乾電池4個より小さいもので, 乾電池とともに,乾電池ケースの電池ケースの中に、あたかも乾電池の付属品的な形で装着されることが可能である。図示しないが、電波モニタ装置1が、電池ケース内に正しく装着され、通電が開始されたことを示すために、装着直後の10秒間だけLEDを点灯するなどの方法も採れよう。
受信アンプ11は、携帯電話から発する電波を増幅するもので、フィルタ12とともに、全体制御回路18の指示で受信アンプ11の感度、フィルタ12の特性が選択される。復調回路13は、前記した携帯ID、BTID、WiFiID符号を復原するものである。受信アンプ11、フィルタ12、復調回路13の動作は、携帯ID、BTID、WiFiIDの3つに対応して巡回的に切替・選択される。
本発明で受信・復調する無線通信方式は表1に示す3種の方式があるが、それぞれの電波出力が異なる。本発明は、10m程度の距離に近接した人の携帯電話の電波をモニタするので、BT電波と携帯電話電波とWiFi電波の受信時の受信アンプ11の感度は、それぞれ、10メートル相当程度の感度に設定する必要がある。また、携帯電話の周波数が、0.8〜2.1GHz、BTやWiFiは、2.4〜5.6GHzであることからフィルタ12の通過帯域幅を、携帯とBT、WiFiで変化することが望ましい。さらに、復調回路13は、携帯、BT、WiFiの三種の変調方式に対応した復調方式にする必要がある。したがって、全体制御回路18は、受信アンプ11、フィルタ12、復調回路13に対し、今復元しようとしているID符号は、携帯、BT、WiFiなのかを巡回的に指示し、復元能力を同程度にしておく必要がある。
この巡回的な切り替えタイミングは、タイマ22の出力(後記する表3では、このタイマ値をID巡回タイマ値としている)で決められ、10秒間隔とかの数字となる。この場合、携帯、BT、WiFiのIDは30秒ごとに検出されることになるが、携帯電話からID符号の発生されるタイミングは携帯電話自体や基地局からの制御によるものであり、タイマ22の出力タイミングと同期していない。このため、30秒ごとの切り替えタイミングでID符号が必ず検出されるとは限らない。このため、ID巡回タイマ値は、ID符号の復元状況によっては、管理サーバ4が設定を変更することが可能である。
IDメモリ14には受信復号したID符号と受信日時が記憶されていて、IDメモリ14に保管された情報は、タイマ22に設定されている所定の時間間隔で、管理サーバに届けられる。表2は、IDメモリ14に保存されているID情報の模様を表形式で表現したものである。
Figure 2021039778
表2において、日時は、年、月、日、時、分、秒の単位まで管理されている「日時」列にはID符号を受信できた日時がYMNHMSとして数値記入されている。「ID」列には復元できたID符号が記入されている、表2のIDには、123とかの数字が例示的に記入されているが、実際の数は、28:6A:BA:46:B8:8Aのような数字である。Noとあるのは検出できなかったこと意味する。
表2において「不審レベル」は、A、B、Cの3段階あるが、デフォルトはCとし、検出されたIDがIDメモリ14に書き込まれるとき自動的にCが書かれる。不審者レベルのレベルCは、家族、親族、友人である。一般に家庭を訪れるのは、親族、友人の他に郵便配達、宅配便配達、新聞配達などがあろうが、日時情報から、そうであると推定できるときは、それらの人の不審者レベルはBとしておく。その日時に、ドアフォンも鳴らず、誰も来てないのに、IDが検出されたら、その不審者レベルはAとする。
この不審者レベルの設定は、後記するモニタ制御装置3で行われるが、住宅においては、不審者レベルは日時情報と共に、その時間に訪れた人を思い出しながら設定するだろう。最初はデフォルトのCが自動的に書き込まれるが、後記する方法で、BとかAに設定変更することができる。この設定変更を行うかどうかは、住宅居住者の自由意志であるが、「どうも怪しい人が、いそう」と感じたときは、不審者レベルをAとして設定変更することが望まれるし、そうするだろう。
管理サーバ4では、同一のIDに対して、とある住宅エリアで複数の家庭から不審者レベルがAと判断されたとき、各家庭に注意を促すため、とある住宅エリアの住宅に設置されている電波モニタ装置1のすべてに対し、不審者レベルAのリストとして、そのID符号を送信する。この不審者リストは、電波モニタ装置1では不審者メモリ23のメモリに保管され、以後、電波モニタ装置1では、IDメモリ14に保管されている検出されたIDリストと、比較判定回路24で比較し、一致が見られたときは、そのことを、即、管理サーバ4に伝えるとともに、BT無線回路17へも伝え、BT無線で接続されているスピーカ(図示せず)から警報が発せられるようにする。警報手段は、家庭では、「外をチェックしてみてください」とかのアナウンスになろう。また、駐車場に設置されている電波モニタ装置1では、車上荒らしが現実に発生した時に検出されたIDリストから、犯人らしいIDを推定し、そのIDを、車上荒らしが発生した近隣の駐車場に設置しているすべての電波モニタ装置1に不審者リストとして送信する。この場合の警報は、本発明では、上記した不審者リストと一致したとはいえ、警察の協力がない限り犯人とは断定はできないので、注意喚起的なメッセージとする。例えば、車上荒らしの犯人らしいと判断されたときでも、警報としては、「車上荒らしにご注意ください」というメッセージにすることで、犯罪抑止効果があろう。
なお、車上荒らしに限らず、犯罪が発生した後、警察が犯人のIDを特定できるときは、そのIDは管理サーバ4がレベルXと設定するとともに、電波モニタ装置1に送る。電波モニタ装置1では、その情報を不審者メモリ23に登録し、不審者リストと一致したID符号を検知した時は、即、管理サーバにそのことを連絡する。なお、不審者リストが管理サーバ4で管理されているので、電波モニタ装置1に保管されているIDメモリ14の情報を管理サーバ4で不審者リストと比較判定(照合)してもよい。
表2に示すIDメモリ14の情報は、住宅では、半日、1日、駐車場では30分とかの一定の時間間隔で、管理サーバ4に送信される。この時間間隔は、メモリアップタイマ値として、タイマ22に設定される。メモリアップタイマ値は、前記した巡回IDタイマ値とともに、犯罪の発生状況、不審者の出没情報などにより管理サーバ4で状況を監視しながら管理・設定され、送信されてくる。
電波モニタ装置1が、管理サーバ4と交信する信号は、通信制御回路15で作成され、LTE通信回路16により公衆無線通信網5を介して管理サーバ4に届く。管理サーバ4との交信の都度、管理サーバ4より、正確な日時情報が送られ、時計21は、その都度、正確な時刻に更新される。電波モニタ装置1が内蔵する時計21が示す日時は、内蔵する時計素子の精度によって、電波モニタ装置1毎に異なり、その時計情報をもとに、検知したIDと日時情報を管理サーバ4に送信されても、管理サーバ4としては、多数の電波モニタ装置1の情報の日時情報を、正しく一元管理できない。そのために、管理サーバ4が所有する日時で一元管理することが必要で、このために、電波モニタ装置1の時計は、管理サーバ4の時計に合わせておく。
電池残量検知回路20は、電池の残量を常時検知していて、管理サーバとの交信の都度、電池残量値を管理サーバ4に送る。管理サーバ4は、設置されているすべての電波モニタ装置1に対し、電池残量を管理していて、電池残量が少なくなった電波モニタ装置1の所有者に対し、メールや電話などの連絡手段でそのことを伝え、電池交換を促す。なお、電波モニタ装置1が電池に替わって商用電源で駆動されるときは、電池残量値は常時100%で送信するか、商用電源使用を意味する符号を設定し、その符号を送信する。
電波モニタ装置1には固有のID符号(以下、モニタID)が付与されるが、設置時に管理サーバ4が発行し、モニタ制御装置3からBT無線回路17を介して、モニタID25に書き込まれる。モニタID25はID符号に意味付けを持たせた領域をもつ符号構成とする。符号領域として、最初の2桁は、設置地点が、個人の住宅、駐車場、ホテル、レストラン、駅の改札口、街路、街中(街路とは住宅地や公園などの街路、街中とは人が集まる歓楽地などを示す)なのかを示す地点区分、次の7桁が住所区分(郵便番号などの区分)、次に設置年月日、連番という具合にする。
これは管理サーバ4で、多数の電波モニタ装置1を管理するが、その際の検索を容易にするためである。例えば、ある住宅で空き巣の被害があった時、その住宅近辺で、同様の被害が発生する可能性が高く、管理サーバ4は、被害が発生した日時に検出されたID符号を、前記住宅近辺の住宅に不審者リストAとして連絡する。このとき、モニタIDの前記した地点区分部、住所区分部をもとに検索されたモニタIDに連絡する。一般に、モニタIDのような電子機器のIDは、電子機器の製造工場で出荷時に書き込まれるものが多いが、本発明のように、モニタIDの設置時に、意味づけしたモニタIDを書込む方が、管理サーバ4から選別した多数の電波モニタ装置1に情報送信する場合、ビッグデータ処理という観点からしてもより適しているといえる。
表3には、管理サーバ4と、電波モニタ装置1との間で交信される信号の一覧を示す。表3において送信、受信は、電波モニタ装置1の立場での言葉である。
Figure 2021039778
図3は、電波モニタ装置1とブルーツース無線で接続されるモニタ制御装置3のブロック図を示すもので、BT無線回路17、LTE通信回路16、通信信号回路31、GPSセンサ32、ID編集メモリ33、操作・入力回路34、表示回路35、設置ソフトウエア36、編集ソフトウエア37よりなる。これらの構成は携帯電話が全て具備しているので、実用的には、モニタ制御装置3は携帯電話になる。
モニタ制御装置3の機能は、電波モニタ装置1の設置時に、設置登録マターとして、管理サーバ4より取得した電波モニタ装置1に固有のID符号を付与すること、設置地点でのGPS情報、住所区分・地点区分などを管理サーバ4に報告すること、電波モニタ装置1内のIDメモリ14のID符号情報群を見ながら、表2の不審者レベルを入力すること、不審者リストに登録したのち、不審者でないことが判明した時や不審者のレベルを変更したい時、レベル変更することである。これらの機能を実現する操作は、周知の携帯電話の操作と同様的なので、以下の操作説明においては、フロー図や、操作ボタンは図示しない。
次に、設置時の操作について説明する。
まず、電波モニタ装置1の所有者は、設置地点の住所区分(郵便番号あるいは、管理サーバ4が設定し、選択可能とした住所区分)と地点区分(個人の住宅、駐車場、ホテル、レストラン、駅の改札口、街路、街中など)と、管理者氏名、連絡先情報(携帯電話番号やメールアドレス)、パスワードを、操作・入力回路34から入力する。その後、設置ボタン(図示せず)を押すと、LTE通信回路16から管理サーバ4に、住所区分、地点名、連絡先情報とGPSセンサ32の出力信号を送信するとともに、管理サーバ4よりモニタID符号を受信する。受信されたモニタID符号はBT無線回路17を介して、電波モニタ装置1に送信され、モニタID回路25に書き込まれる。その結果、管理サーバ4は、設置したすべての電波モニタ装置1の住所区分、地点区分、管理者名、連絡先、GPS値、モニタIDの台帳登録を行う。
次に、IDメモリ14の情報編集操作を説明する。
ID情報編集ボタン(図示せず)を押し、パスワードと情報操作したい日時(日にちでも時間帯でもよい)を入力したのち、開始ボタンを押すと、モニタID、パスワードと入力した日時が、LTE通信回路16から管理サーバ4に届く。管理サーバ4は、モニタID情報をもとに、指定された日時のIDリストをモニタ制御装置3に送り、モニタ制御装置3の表示回路35に表2のようなリストが表示される。操作者は、表示回路35を見ながら、編集したいIDに対し、不審者レベルとして、A,Bを入力する。編集が終了したら、編集終了ボタン(図示せず)を押すと、編集された情報が、LTE通信回路16から管理サーバ4に送られ管理サーバ4は情報の書き換えを行う。
上記したようにモニタ制御装置3に、内蔵の二つの操作用ソフトウエア(設置ソフトウエアと、編集ソフトウエア)が内蔵されているが、これらのソフトウエアは、管理サーバ4がアプリケーションソフトウエアとして保有していて、電波モニタ装置1の所有者が、管理サーバ4から携帯電話のようにダウンロードして使用する。
表4は、モニタ制御装置3の通信信号一覧を示す。表4において、BT無線回路、LTE通信回路は通信相手であり、INはモニタ制御装置3への入力信号、OUTは出力信号である。
表4に示す「住所区分等」は前記した、設置地点の住所区分と地点区分(個人の住宅、駐車場、ホテル、レストラン、駅の改札口、街路、街中など)と、管理者氏名、連絡先情報(携帯電話番号やメールアドレス)、パスワードである。表4においてモニタ制御装置3から、BT無線回路17を経て電波モニタ装置1に送る信号はモニタID信号であるが、これは管理サーバ4とは無関係な信号であり、図4の信号形式から、モニタID、電池残量値、日時情報は省略できる。
Figure 2021039778
図4は、管理サーバ4と電波モニタ装置1、管理サーバ4とモニタ制御装置3との間の信号形式を示す。全ての送信信号にはモニタID情報と電池残量値、すべての受信信号には日時情報と、どの電波モニタ装置1に送信しているのかを確認の意味を込めてモニタID情報が入る。信号種別とは、表3、表4で示すどの通信信号かを示すものである。なお、表4における「モニタID設定」信号は、図4の形式でのモニタID,電池残量値、日時情報は含まない。
管理サーバ4は設置されているすべての電波モニタ装置1のモニタID、GPS値、住所区分・連絡先等の情報、IDリスト情報に加え、電池残量値を管理していて、電池残量値は、残量値が10%以下など一定の数字より低下したときに、電波モニタ装置1の所有者に連絡する。連絡手段としては、残量値が低下した時、自動的にメールアドレスで連絡する方法がよかろう。なお、電池交換されると、電池残量値が100%近い値で受信されるが、連絡後1週間しても電池交換されてないときは、電話連絡とする。
表5は、管理サーバ4が管理している電波モニタ装置1について、これまでに述べてきた情報を一覧で示す。表5にはモニタIDとして、1、2、3、・・・Nのように例示しているが、実際は前記したように、地点区分、住所区分などから意味づけされたID情報である。
Figure 2021039778
次に犯罪が生起した時の対応について示す。
個人家庭に空き巣が入った時、空き巣は、少なくとも5分くらいは住宅内に滞在するはずであり、住宅に訪れる宅配便業者などは、ドアチャイムを押して反応を待つ時間は高々1分位なので、5分間に、同じIDが数回は検出され、かつ、携帯IDが検出されるはずで、このID所有者が犯人と充分推定される。この情報を警察に提出することで、警察は、携帯電話事業者の協力を得て、所有者の情報を割り出す。もし、携帯IDが検出されず、BTIDやWiFiIDが検出されたときは、メーカの協力を得て、そのIDを携帯電話に書き込んでいるメーカとメーカの製造番号を特定し、製造番号からメーカが、どこの携帯電話会社に納品したかが判明するので、携帯電話会社の協力を得て、携帯電話の所有者を特定する。所有者が特定出来たら、管理サーバ4で、このIDを、不審者レベルがA以上の、Xレベルとして登録し、XレベルのIDは設置されているすべての電波モニタ装置1に送信され、不審者メモリ23に登録される。前記したように、XレベルのIDを受信した電波モニタ装置1は直ちに受信したことを管理サーバ4に送信し、管理サーバ4は、警察に連絡することで犯人逮捕への行動を起こす。不審者レベルXのIDを検出した電波モニタ装置1は、そのことを管理サーバ4に送信するが、同時に、警察の了解のもと、警察が管理運営するサーバに送信することも可能である。
痴漢や暴行傷害の被害にあった人に対しても同様である。痴漢・暴行傷害被害を受けた場所に近い街路等に設置された電波モニタ装置1を特定することで、痴漢・暴行傷害行為をした犯人のIDは、充分、推定可能である。
さらに、電車の車両に電波モニタ装置1を設置することで、痴漢やスリの常習者が乗車していることを検知できる。この場合、犯人を現行犯で検挙する警察官は、電波モニタ装置1で不審者レベルXが検出されたとき、管理サーバ4から警察官が所有する携帯電話にそのことを直ちに連絡する方法(携帯電話には、その連絡を受け所有者に知らせる緊急対応アプリソフトを内蔵することが必要)や、警察官が電波モニタ装置1を所有し、不審者Xを検知した時、警察官の携帯電話に即通知し、携帯電話は、その通知を受け、表示する方法があろう(この場合も携帯電話には前記した緊急対応アプリソフトの内臓が必要)。
また、放火に対しても同様である。放火の場合、電波モニタ装置1も焼けてしまう可能性があるが、放火された時刻に検出されたIDは、管理サーバ4にすでに送信されている可能性もあり、放火魔は、近接した複数の住宅に放火する傾向があるので犯人割り出しに有効な情報を提供できる。
これらの方法により、犯人と断定された人や指名手配中の人は、不審者レベルをXとして、設置されているすべての電波モニタ装置1が、自動的に、そのIDの発見に努めることになるが、不審者XのIDを電波モニタ装置1への連絡する優先順位は、ホテル、駅の改札口、街中、街路(特に人通りの少ない街路)、レストラン、住宅(住宅もある意味「街路」である)となろう。
なお、犯罪が生起せず、警察の協力が得られない時は、不審者の特定はできないが、これまで述べてきた方法で、不審者を推定することはでき、不審者が検出されたとき、自己の行動に注意するなど、犯罪の予防が可能である。
また、電波モニタ装置を携帯電話で代用した場合、携帯電話を所有している人と人とが近接したことを検知できるが、そのような応用事例としては、上記した指名手配中の犯罪関係者のほか、伝染病感染者、捜索願が出されている人などの不審者との近接がある。
本発明の電波モニタ装置は、小型軽量で、設置が容易で、設置されていることを目視できなくすることも容易である。また、個人が所有し、ポケットやハンドバッグに入れ携行することも容易である。
個人の住宅、駐車場、ホテル、レストランや街中や街路に設置することで、犯罪が生起した時、警察で犯人を特定するための有力なツールになるとともに、犯罪予防にも効果を発し、多数の利用(需要)が見込まれ、産業上の利用性は大である。
1.電波モニタ装置
3.モニタ制御装置
4.管理サーバ
5.公衆無線通信網
a、b、・・・n 携帯電話
11.受信アンプ
12.フィルタ
13.復調回路
14.IDメモリ
15.通信制御回路
16.LTE通信回路
17.BT(ブルーツース)無線回路
18.全体制御回路
19.電池
20.電池残量検知回路
21.時計
22.タイマ
23.不審者メモリ
24.比較判定回路
25.モニタID
31.通信信号回路
32.GPSセンサ
33.ID編集メモリ
34.操作・入力回路
35.表示回路
36.設置ソフトウェア
37.編集ソフトウェア

Claims (1)

  1. 複数の携帯電話が、公衆無線通信網を介して管理サーバに接続されるシステムであって、個々の携帯電話は、他の携帯電話と短距離無線通信を行いながら個々の携帯電話に付与されたID符号を発信するとともに他の携帯電話から発信されるID符号を受信し、受信したID符号をIDメモリに記憶するとともに、前記管理サーバでは、すべての不審者のID符号を管理していて、前記個々の携帯電話が、IDメモリに保存されているID符号と前記管理サーバで管理している不審者のID符号との一致が確認されたとき、携帯電話の所有者が、不審者に短距離に接近していたと推定することを特徴とした不審者推定システム。




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