JP2021039560A - 現金授受確認システム - Google Patents

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Abstract

【課題】授受された現金の量を確認することができる現金授受確認システムを提供する。【解決手段】現金授受確認システムは、認証データを記憶する記憶手段と、現金の量と、現金を受領又は提出した旨との発話を集音する集音手段と、集音手段により集音された音声データに基づいて、受領又は提出された現金の量を認識する認識手段と、記憶手段に記憶された認証データに基づいて、発話を行った人物の本人認証を行う認証手段と、を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、現金授受確認システムに関する。
従来、金融機関等の渉外員による渉外活動により発生する全ての取引の手続きを訪問先で完了させることができる技術が提案されている。
例えば、特許文献1に記載された技術は、以下の通りである。すなわち、渉外行員が所持し、顧客等の訪問先で操作する渉外モバイル端末と、渉外モバイル端末からの取引の処理を行う渉外モバイルサーバとがインターネット等のネットワークを介して接続される。渉外モバイルサーバは、渉外行員が顧客等の訪問先で行う取引で生じる入出金を記録する渉外口座を管理する渉外口座DBを有し、渉外モバイル端末から送信されてくる各種の取引のデータに対して、前述の渉外口座を用いて取引のための情報処理を実施する。
特開2006−127391号公報
特許文献1に記載された技術では、入金時の渉外行員又は出金時の現金を受取り後の顧客が、現金受取等の確認情報を入力すると、入力された確認データがサーバに通知される。しかしながら、特許文献1に記載された技術では、授受された現金の量(合計金額)を確認するという点で、さらなる改善の余地があった。
本発明は、授受された現金の量を確認することができる現金授受確認システムを提供することを目的とする。
上記目的のもと完成させた本発明は、認証データを記憶する記憶手段と、現金の量と、前記現金を受領又は提出した旨との発話を集音する集音手段と、前記集音手段により集音された音声データに基づいて、受領又は提出された前記現金の量を認識する認識手段と、前記記憶手段に記憶された前記認証データに基づいて、前記発話を行った人物の本人認証を行う認証手段と、を有することを特徴とする現金授受確認システムである。
ここで、さらに、前記発話を促す出力を行う出力手段を有しても良い。
また、さらに、前記認識手段が認識した受領された前記現金の量と、前記貨幣処理装置からの出金の金額とが一致するかを確認する確認手段を有しても良い。
また、さらに、前記認識手段が認識した提出された前記現金の量と、前記貨幣処理装置への入金の金額とが一致するかを確認する確認手段を有しても良い。
また、前記認証手段は、前記集音手段により集音された前記音声データに基づいて前記人物の本人認証を行っても良い。
また、さらに、前記発話を行った前記人物の生体情報を取得する生体情報取得手段を有し、前記認証手段は、前記集音手段により集音された前記音声データと、前記生体情報取得手段が取得した前記生体情報と、前記記憶手段に記憶された前記認証データとに基づいて、前記発話を行った前記人物の本人認証を行っても良い。
また、他の観点から捉えると、本発明は、出金可能な貨幣処理装置と、現金の量と、前記現金を受領した旨との発話を集音する集音手段と、前記集音手段により集音された音声データに基づいて、受領された前記現金の量を認識する認識手段と、前記認識手段が認識した前記現金の量と、前記貨幣処理装置からの出金の金額とが一致するかを確認する確認手段と、を有することを特徴とする現金授受確認システムである。
また、他の観点から捉えると、本発明は、入金可能な貨幣処理装置と、現金の量と、前記現金を提出した旨との発話を集音する集音手段と、前記集音手段により集音された音声データに基づいて、提出された前記現金の量を認識する認識手段と、前記認識手段が認識した前記現金の量と、前記貨幣処理装置への入金の金額とが一致するかを確認する確認手段と、を有することを特徴とする現金授受確認システムである。
本発明によれば、授受された現金の量を確認することができる現金授受確認システムを提供することができる。
第1の実施形態に係る現金授受確認システムの概略構成の一例を示す図である。 貨幣処理装置の概略構成の一例を示す図である。 サーバ装置の概略構成の一例を示す図である。 渉外員端末の概略構成の一例を示す図である。 管理者端末の概略構成の一例を示す図である。 配金時の処理手順を示すフローチャートの一例である。 集金時の処理手順を示すフローチャートの一例である。 現金の画像を撮影する様子を示す図である。 第2の実施形態に係るシステムの概略構成の一例を示す図である。 配金時の処理手順を示すフローチャートの一例である。 集金時の処理手順を示すフローチャートの一例である。 第3の実施形態に係るシステムの概略構成の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る現金授受確認システム1(以下、単に「システム1」と称する場合がある。)の概略構成の一例を示す図である。
システム1は、銀行等の金融機関の店舗に設けられて、店舗内の貨幣の出入金の処理等を行う貨幣処理装置10と、貨幣処理装置10から出金された現金の量の管理等を行うサーバ装置20と、を備えている。
また、システム1は、金融機関の渉外員が、顧客に現金を配達したり、顧客から現金を預かったりする際に持参する端末である渉外員端末30を備えている。
また、システム1は、金融機関の役員や、金融機関の店舗の店長等の管理者の席に置かれた端末等、管理者が使用する端末である管理者端末40を備えている。
貨幣処理装置10、サーバ装置20、渉外員端末30及び管理者端末40は、ネットワーク50を介して互いに通信を行うことが可能となっている。ネットワーク50は、装置間のデータ通信に用いられる通信ネットワークであれば特に限定されず、例えばインターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)であることを例示することができる。データ通信に用いられる通信回線は、有線か無線かを問わず、これらを併用しても良い。
システム1は、渉外員が、顧客の口座から現金を引き出してその顧客に届ける場合、言い換えれば、配金する場合に、授受された現金の量、言い換えれば、授受された現金の合計金額を確認することができるシステムである。また、システム1は、渉外員が、顧客から受け取った現金を顧客の口座に預け入れる場合、言い換えれば、集金する場合に、授受された現金の量を確認することができるシステムである。
以下に、この機能を果たす構成要素について詳述する。
(貨幣処理装置10の構成)
図2は、貨幣処理装置10の概略構成の一例を示す図である。
貨幣処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)(不図示)、ROM(Read Only Memory)(不図示)、RAM(Random Access Memory)(不図示)等を有して、装置全体を制御する制御部11を備えている。
また、貨幣処理装置10は、半導体メモリやHDD(Hard Disk Drive)等にて構成され、データ等の記憶に用いられる記憶部12と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等にて構成され、操作受付画面や画像の表示に使用される表示部13と、を備えている。
また、貨幣処理装置10は、ボタン、スイッチ、タッチパネル等にて構成され、ユーザの入力操作を受け付ける操作部14と、外部装置との通信に用いられる通信部15と、を備えている。通信部15は、通信インターフェース(通信I/F)であることを例示することができる。
また、貨幣処理装置10は、貨幣の入金を受け付けたり、貨幣の出金を行ったりする貨幣処理ユニット16を備えている。
制御部11のROMには、CPUにより実行される基本プログラム(オペレーションシステム)や各種の設定等が記憶されている。CPUは、RAMを作業エリアに使用し、ROMや記憶部12から読み出したアプリケーションプログラムを実行する。CPUがプログラムを実行することにより、以下に述べる、制御部11の機能が実現される。
制御部11は、操作部14を介して入力された入金又は出金に関する情報を取得する取得部111と、入金又は出金を依頼した顧客の識別情報を把握する把握部112を有している。顧客の識別情報は、顧客の氏名や口座番号であることを例示することができる。顧客の氏名や口座番号は、金融機関毎に同一顧客に付与されたCIF(Customer Information File)番号、生年月日、住所、電話番号、その口座番号における入出金情報等と関連付けられて、記憶部12に記憶されている。なお、顧客の識別情報とCIF番号等とを関連付けた情報は、例えば、ネットワーク50を介して通信可能なデータベースに記憶されていても良い。
また、制御部11は、操作部14を介して入力された出金指令に対する出金処理を貨幣処理ユニット16に行わせる出金処理部113を有している。出金処理部113は、出金処理を貨幣処理ユニット16に行わせた場合には、出金指令を行った顧客の入出金情報を更新する。
また、制御部11は、操作部14を介して入力された入金指令に対する入金処理を貨幣処理ユニット16に行わせる入金処理部114を有している。入金処理部114は、入金処理を貨幣処理ユニット16に行わせた場合には、入金指令を行った顧客の入出金情報を更新する。
出金や入金は、顧客の代わりに渉外員が行うことが可能になっている。つまり、渉外員が、顧客の口座から現金を引き出してその顧客に届ける場合(配金する場合)には、渉外員が、貨幣処理装置10を操作することにより、顧客の代わりに、顧客の口座から現金を引き出す(出金する)ことが可能になっている。また、渉外員が、顧客から預かった現金を顧客の口座に入れる場合(集金する場合)には、渉外員が、貨幣処理装置10を操作することにより、顧客の代わりに、顧客の口座に現金を預ける(入金する)ことが可能になっている。
渉外員が配金を行う場合には、渉外員は、操作部14を介して、顧客の識別情報、自身の識別番号(例えば社員番号)、出金額、顧客の代わりに出金を行うこと、出金した現金を顧客に渡す予定の日時(以下、「配金予定日時」と称する場合もある。)等を入力する。また、渉外員が集金を行う場合には、渉外員は、操作部14を介して、顧客の識別情報、自身の識別番号(例えば社員番号)、入金額、顧客の代わりに入金を行うこと、入金した現金を顧客から受け取った日時等を入力する。
制御部11は、渉外員が顧客の代わりに出金を行った場合に、その出金情報をサーバ装置20に対して送信する出金情報送信部115を有している。出金情報送信部115は、顧客の氏名、口座番号、出金額、配金予定日時、出金した渉外員の氏名をサーバ装置20に対して送信する。
制御部11は、渉外員が顧客の代わりに入金を行った場合に、その入金情報をサーバ装置20に対して送信する入金情報送信部116を有している。入金情報送信部116は、顧客の氏名、口座番号、入金額、現金を受け取った日時、入金した渉外員の氏名をサーバ装置20に対して送信する。
(サーバ装置20の構成)
図3は、サーバ装置20の概略構成の一例を示す図である。
サーバ装置20は、装置全体を制御する制御部21と、データ等の記憶に用いられる記憶部22と、操作受付画面や画像の表示に使用される表示部23と、ユーザの入力操作を受け付ける操作部24と、外部装置との通信に用いられる通信部25とを備えている。
制御部21は、CPU(不図示)、ROM(不図示)、RAM(不図示)等を有している。
記憶部22は、半導体メモリやHDD等の記憶装置であることを例示することができる。記憶部22には、顧客の氏名、口座番号、CIF番号、生年月日、住所、電話番号、入出金情報、及び、顧客の生体情報が、顧客情報として記憶されている。生体情報は、顔、声紋、静脈、虹彩であることを例示することができる。
表示部23は、静止画像や動画像等を表示するディスプレイ装置である。液晶ディスプレイや有機ELディスプレイであることを例示することができる。
操作部24は、ユーザからの操作を受け付ける入力装置である。ボタン、スイッチ、タッチパネルであることを例示することができる。
通信部25は、通信インターフェース(通信I/F)であることを例示することができる。
制御部21のROMには、CPUにより実行される基本プログラム(オペレーションシステム)や各種の設定等が記憶されている。CPUは、RAMを作業エリアに使用し、ROMや記憶部22から読み出したアプリケーションプログラムを実行する。CPUがプログラムを実行することにより、以下に述べる、制御部21の機能が実現される。
制御部21は、貨幣処理装置10や渉外員端末30から送信されてくる情報を受信する受信部211と、渉外員端末30や管理者端末40に情報を送信する送信部212と、を有している。受信部211は、例えば、貨幣処理装置10の出金情報送信部115から送信されてくる出金情報や、貨幣処理装置10の入金情報送信部116から送信されてくる入金情報を受信する。そして、受信部211は、受信した出金情報や入金情報を記憶部22に記憶する。また、受信部211は、渉外員端末30から送信されてくる、後述する音声データや生体情報を受信する。
また、制御部21は、渉外員端末30から送信されてきた生体情報を用いて、顧客の本人認証を行う認証部213を有している。
認証部213が顔画像を用いて本人認証を行う場合、認証部213は、渉外員端末30から送信されてきた顔画像と、送信されてきた顧客の識別情報に関連付けられて記憶部22に予め記憶されている顔画像とを用いて、顧客の本人認証を行う。認証部213は、送信されてきた顔の撮影画像から輪郭検出などを行うことによって、顧客の顔を検出し、目、鼻、口等の顔の各部の特徴量を抽出する。そして、認証部213は、撮影画像から抽出した特徴量と、記憶部22に予め記憶されている顔画像の目、鼻、口等の顔の各部の特徴量とを比較し、一致度が閾値以上である場合、渉外員端末30にて顔を撮影された顧客と、送信されてきた識別情報の顧客とが一致すると判断する。他方、認証部213は、一致度が閾値未満である場合、渉外員端末30にて顔を撮影された顧客と、送信されてきた識別情報の顧客とが一致しないと判断する。
認証部213が本人認証を行った結果である、一致するか否かの判断結果は、送信部212が渉外員端末30に送信する。
また、制御部21は、渉外員端末30から送信されてきた音声データに基づいて、顧客が受領した現金の量、又は、顧客が提出した現金の量を認識する認識部214を有している。認識部214は、音声データを解析し、人の音声を識別する。そして、認識部214は、人の音声を解析して発話内容を認識し、例えば「えん(円)」の前に発話された数字を認識することにより、顧客が受領又は提出した現金の量を認識する。
また、制御部21は、認識部214が認識した現金の量と、貨幣処理装置10から出金又は入金されたとの通知があった金額とが一致するか否かを確認する確認部215を有している。例えば、確認部215は、認識部214が認識した現金の量と、貨幣処理装置10から出金又は入金されたとの通知があった金額とが一致するか否かを確認する。
また、制御部21は、確認部215が一致することを確認した場合には、配金又は集金が完了したことを管理者端末40に通知し、確認部215が一致しないことを確認した場合には、配金又は集金に異常があったことを通知する通知部216を有している。
なお、上述したサーバ装置20は、1台のサーバで複数の目的(機能)を分担している構成であるが、目的別(機能別)に複数台のサーバから構成されていてもよい。
(渉外員端末30)
図4は、渉外員端末30の概略構成の一例を示す図である。
渉外員端末30は、装置全体を制御する制御部31と、データ等の記憶に用いられる記憶部32と、操作受付画面や画像の表示に使用される表示部33と、ユーザの入力操作を受け付ける操作部34と、外部装置との通信に用いられる通信部35とを備えている。また、渉外員端末30は、カメラ36と、スピーカ37と、マイク38とを備えている。
制御部31は、CPU(不図示)、ROM(不図示)、RAM(不図示)により構成される。ROMには、CPUにより実行される基本プログラム(オペレーションシステム)や各種の設定等が記憶されている。CPUは、RAMを作業エリアに使用し、ROMや記憶部32から読み出したアプリケーションプログラムを実行する。例えば、CPUは、ROMや記憶部32から読み出した集配金用のアプリケーションプログラム(以下、「集配金アプリ」と称する場合がある。)を実行する。CPUがプログラムを実行することにより、渉外員端末30の各部が制御される。
記憶部32は、半導体メモリなどの記憶装置であることを例示することができる。
表示部33は、静止画像や動画像等を表示するディスプレイ装置である。表示部33は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイであることを例示することができる。
操作部34は、ユーザからの操作を受け付ける入力装置である。操作部34は、ボタン、スイッチ、タッチパネルであることを例示することができる。
通信部35は、通信インターフェースであることを例示することができる。
カメラ36は、静止画又は動画を撮像することができるデジタルカメラであることを例示することができる。
スピーカ37は、制御部31からの電気的な音信号を音に変換して出力する装置であることを例示することができる。
マイク38は、渉外員端末30の外部から入力される音を電気的な音信号に変換して制御部31に出力する装置であることを例示することができる。
以上のように構成された渉外員端末30は、携帯情報端末(PDA)、タブレット端末、タブレットPC、ノートPC、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)等であることを例示することができる。
制御部31は、外部装置から送信されてきた情報を受信する受信部311と、外部装置に対して情報を送信する送信部312と、を備えている。受信部311は、例えば、サーバ装置20から送信されてきた、顧客の本人認証の結果を受信する。送信部312は、例えば、サーバ装置20に対して、顧客の生体情報を送信する。また、送信部312は、例えば、サーバ装置20に対して、マイク38により集音された顧客の音声データを送信する。
また、制御部31は、表示部33を制御する表示制御部313を備えている。表示制御部313は、例えば、受信部311が受信した、サーバ装置20から送信されてきた顧客の本人認証の結果を表示部33に表示させる。
また、制御部31は、スピーカ37及びマイク38を制御する音響制御部314を備えている。音響制御部314は、例えば、現金を受け取ったこと及び受け取った現金の量について、顧客に発話を促すための音を出力させるようにスピーカ37を制御する。また、音響制御部314は、例えば、現金を渡したこと及び渡した現金の量について、顧客に発話を促すための音を出力させるようにスピーカ37を制御する。また、音響制御部314は、例えば、渉外員端末30の外部から入力される音を集音させるようにマイク38を制御する。
なお、制御部31は、渉外員が集配金アプリを起動しているときに限って、表示制御部313が本人認証の結果を表示部33に表示させたり、音響制御部314が顧客に発話を促すための音をスピーカ37に出力させたりしても良い。
(管理者端末40)
図5は、管理者端末40の概略構成の一例を示す図である。
管理者端末40は、装置全体を制御する制御部41と、データ等の記憶に用いられる記憶部42と、操作受付画面や画像の表示に使用される表示部43と、ユーザの入力操作を受け付ける操作部44と、外部装置との通信に用いられる通信部45とを備えている。
制御部41は、CPU(不図示)、ROM(不図示)、RAM(不図示)により構成される。ROMには、CPUにより実行される基本プログラム(オペレーションシステム)や各種の設定等が記憶されている。CPUは、RAMを作業エリアに使用し、ROMや記憶部42から読み出したアプリケーションプログラムを実行する。CPUがプログラムを実行することにより、管理者端末40の各部が制御される。
記憶部42は、半導体メモリやHDD等の記憶装置であることを例示することができる。
表示部43は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイであることを例示することができる。
操作部44は、ボタン、スイッチ、タッチパネルであることを例示することができる。
通信部45は、通信インターフェースであることを例示することができる。
以上のように構成された管理者端末40は、ノートPC、デスクトップPC、タブレットPC、タブレット端末、携帯情報端末(PDA)、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)等であることを例示することができる。
制御部41は、外部装置から送信されてきた情報を受信する受信部411と、表示部43を制御する表示制御部412と、を備えている。
受信部411は、サーバ装置20の通知部216から、配金又は集金が完了したこと、又は、配金又は集金に異常があったことの通知を受信する。
表示制御部412は、受信部411がサーバ装置20の通知部216から、配金又は集金が完了したことの通知を受信した場合には、配金又は集金が完了したことを、表示部43に表示させる。また、表示制御部412は、受信部411がサーバ装置20の通知部216から、配金又は集金に異常があったことの通知を受信した場合には、配金又は集金に異常があったことを、表示部43に表示させる。
〔システム1の不正抑制機能〕
(配金時)
以上のように構成されたシステム1は、渉外員による配金時の不正取引を抑制することが可能になっている。以下に、この機能について、フローチャートを用いて説明する。
図6は、配金時の処理手順を示すフローチャートの一例である。
図6に示すように、配金の依頼を受けた場合、渉外員は、貨幣処理装置10に対して出金操作を行う(S601)。出金操作を行う際に、渉外員は、操作部14を介して、顧客の識別情報、自身の識別番号、出金額、顧客の代わりに出金を行うこと、配金予定日時等を入力する。
貨幣処理装置10においては、出金処理部113が、出金処理を貨幣処理ユニット16に行わせる(S602)。そして、出金情報送信部115が、顧客の氏名、口座番号、出金額、配金予定日時、渉外員の氏名、識別番号等の出金情報をサーバ装置20に対して送信する(S603)。
サーバ装置20の受信部211は、貨幣処理装置10の出金情報送信部115から送信されてきた出金情報を受信し、記憶部22に記憶する(S604)。
渉外員は、S602にて出金された現金を持って、配金を依頼した顧客の所、例えば顧客の自宅(病院、老人ホーム)を訪問する(S605)。
渉外員は、訪問先で、渉外員端末30に記憶された集配金アプリを起動し、現金の受取人として、訪問先の顧客を選択する(S606)。
その後、渉外員は、渉外員端末30のカメラ36を用いて、顧客の顔を撮影する(S607)。そして、渉外員端末30の送信部312は、撮影した顔画像と顧客の識別情報をサーバ装置20に送信する(S608)。送信部312は、例えば、顧客の顔を撮影した後に、渉外員により、表示部33に表示された「送信」と記載されたボタンが押されたら、顔画像と識別情報をサーバ装置20に送信することを例示することができる。
サーバ装置20においては、受信部211が渉外員端末30から送信されてきた、顧客の顔画像と顧客の識別情報を受信する(S609)。その後、認証部213が、顧客の本人認証を行い、送信されてきた顔画像の顧客と、送信されてきた識別情報の顧客とが一致するか否かを判断する(S610)。そして、一致すると判断した場合(S610でYes)、送信部212が一致する旨を渉外員端末30に送信する(S611)。
渉外員端末30の受信部311がサーバ装置20から一致する旨を受信した場合(S612)、渉外員は、持参した現金を訪問先の顧客に渡す(S613)。そして、渉外員は、渉外員端末30のスピーカ37から、現金を受け取ったこと及び受け取った現金の量について、顧客に発話を促すための音を出力させるとともに、マイク38にて音を集音可能にする(S614)。音響制御部314は、例えば、渉外員により表示部33に表示された「録音」と記載されたボタンが押されたら、スピーカ37に予め定められた文言の音を出力させるとともに、マイク38にて音を集音可能にする。予め定められた文言としては、「現金を受け取ったこと及び受け取った現金の量について発話し、確認ボタンを押して下さい」であることを例示することができる。
顧客は、現金を受領(S615)後、渉外員端末30のスピーカ37が出力した音を聞いて、例えば、「確かに、「3万円」を受け取りました。」と、現金を受け取ったこと及び受け取った現金の量について発話する(S616)とともに、渉外員端末30の表示部33に表示された「確認」と記載されたボタンを押す(S617)。なお、「確認」と記載されたボタンを押すのは、渉外員であっても良い。
渉外員端末30は、表示部33に表示された「確認」と記載されたボタンが押されたら、マイク38による集音を終了するとともに、マイク38にて集音した顧客の発話の音声データをサーバ装置20に送信する(S618)。
サーバ装置20においては、受信部211が渉外員端末30から送信されてきた、顧客の発話の音声データを受信する(S619)。その後、認識部214が、S619にて受信部211が受信した音声データを解析し、顧客が受領した現金の量を認識する(S620)。その後、確認部215が、S620にて認識部214が認識した現金の量と、S604にて貨幣処理装置10から出金されたとの通知があった金額とが一致するか否かを確認する(S621)。
そして、確認部215が一致することを確認した場合(S621でYes)、通知部216が、配金完了通知を管理者端末40に通知する(S622)。一方、確認部215が一致しないことを確認した場合(S621でNo)、通知部216が、配金に異常があったことを管理者端末40に通知する(S623)。これにより、管理者は、貨幣処理装置10から引き出された金額と、訪問先の顧客が受け取った金額とが一致しないことを知ることができる。そして、管理者が、配金した渉外員からその原因等を聞くことで、その渉外員が不正を働いたことを知ることができる。
他方、S610にて、一致しないと判断した場合(S610でNo)、送信部212が一致しない旨を渉外員端末30に送信する(S624)。
渉外員端末30の受信部311がサーバ装置20から一致しない旨を受信した場合(S625)、渉外員は、管理者へ連絡し、管理者の指示のもと、適切な対応を実施する(S626)。
以上説明したように、システム1は、認証データの一例としての生体情報を記憶する記憶手段の一例としての記憶部22と、現金の量と、現金を受領した旨との発話を集音する集音手段の一例としてのマイク38と、を有する。また、システム1は、マイク38により集音された音声データに基づいて、受領された現金の量を認識する認識手段の一例としての認識部214と、記憶部22に記憶された生体情報に基づいて、発話を行った人物の本人認証を行う認証手段の一例としての認証部213と、を有する。
システム1によれば、渉外員が配金する場合においても、現金を受領すべき顧客が現金を受領したことに加えて、受領した現金の量を認識することができる。それゆえ、渉外員が配金する際に、渉外員が、例えば貨幣処理装置10を介して顧客の口座から引き出した現金の一部を顧客に渡すことなく自ら取得する等の、不正を抑制することができる。
さらに、システム1は、顧客に、発話を促す出力を行う出力手段の一例としてのスピーカ37を有する。これにより、顧客に、例えば発話の内容やタイミングを容易に把握させることができ、現金の量と現金を受領した旨との発話を確度高く集音することが可能となる。なお、発話を促す出力を行う出力手段は、渉外員端末30の表示部33であっても良い。表示部33に、例えば、「現金を受け取ったこと及び受け取った現金の量について発話し、確認ボタンを押して下さい」と表示しても良い。
さらに、システム1は、認識部214が認識した受領された現金の量と、貨幣処理装置10からの出金の金額とが一致するかを確認する確認手段の一例としての確認部215を有する。これにより、例えば、人手で両者が一致するかを確認するのと比較すると、確度高く確認することが可能になる。
また、システム1は、出金可能な貨幣処理装置10と、現金の量と、現金を受領した旨との発話を集音するマイク38と、マイク38により集音された音声データに基づいて、受領された現金の量を認識する認識部214と、認識部214が認識した現金の量と、貨幣処理装置10からの出金の金額とが一致するかを確認する確認部215と、を有する。これにより、例えば、人手で両者が一致するかを確認するのと比較すると、確度高く確認することが可能になる。
なお、現金の量は、授受された現金の合計金額としたが、金種毎の紙幣の枚数であってもよい。
(集金時)
また、システム1は、渉外員による集金時の不正取引を抑制することが可能になっている。以下に、この機能について、フローチャートを用いて説明する。
図7は、集金時の処理手順を示すフローチャートの一例である。
図7に示すように、渉外員は、集金の依頼を受けた場合、集金を依頼した顧客の所を訪問し、渉外員端末30に記憶された集配金アプリを起動し、現金を提出する人として、訪問先の顧客を選択する(S701)。
その後、渉外員は、渉外員端末30のカメラ36を用いて、顧客の顔を撮影する(S702)。そして、渉外員端末30の送信部312は、撮影した顔画像と顧客の識別情報をサーバ装置20に送信する(S703)。送信部312は、例えば、顧客の顔を撮影した後に、渉外員により、表示部33に表示された「送信」と記載されたボタンが押されたら、顔画像と識別情報をサーバ装置20に送信することを例示することができる。
サーバ装置20においては、受信部211が渉外員端末30から送信されてきた、顧客の顔画像と顧客の識別情報を受信する(S704)。その後、認証部213が、顧客の本人認証を行い、送信されてきた顔画像の顧客と、送信されてきた識別情報の顧客とが一致するか否かを判断する(S705)。そして、一致すると判断した場合(S705でYes)、送信部212が一致する旨を渉外員端末30に送信する(S706)。
渉外員端末30の受信部311がサーバ装置20から一致する旨を受信した場合(S707)、渉外員は、顧客が提出(S708)した現金を、受け取る(S709)。そして、渉外員は、渉外員端末30のスピーカ37から、現金を提出したこと及び提出した現金の量について、顧客に発話を促すための音を出力させるとともに、マイク38にて音を集音可能にする(S710)。音響制御部314は、例えば、渉外員により表示部33に表示された「録音」と記載されたボタンが押されたら、スピーカ37に予め定められた文言の音を出力させるとともに、マイク38にて音を集音可能にする。予め定められた文言としては、「現金を提出したこと及び提出した現金の量について発話し、確認ボタンを押して下さい」であることを例示することができる。
顧客は、渉外員端末30のスピーカ37が出力した音を聞いて、例えば、「確かに、「3万円」を提出しました。」と、現金を提出したこと及び提出した現金の量について発話する(S711)とともに、渉外員端末30の表示部33に表示された「確認」と記載されたボタンを押す(S712)。なお、ボタンを押すのは渉外員であっても良い。
渉外員端末30は、表示部33に表示された「確認」と記載されたボタンが押されたら、マイク38による集音を終了するとともに、マイク38にて集音した顧客の発話の音声データをサーバ装置20に送信する(S713)。
サーバ装置20においては、受信部211が渉外員端末30から送信されてきた、顧客の発話の音声データを受信する(S714)。その後、認識部214が、S714にて受信部211が受信した音声データを解析し、顧客が提出した現金の量を認識し、記憶部22に記憶する(S715)。
渉外員は、貨幣処理装置10に対して、受け取った現金の入金操作を行う(S716)。入金操作を行う際に、渉外員は、操作部14を介して、顧客の識別情報、自身の識別番号、入金額、顧客の代わりに入金を行うこと、入金した現金を顧客から受け取った日時等を入力する。
貨幣処理装置10においては、入金処理部114が、入金処理を貨幣処理ユニット16に行わせる(S717)。そして、入金情報送信部116が、顧客の氏名、口座番号、入金額、現金を受け取った日時、渉外員の氏名、識別番号等の入金情報をサーバ装置20に対して送信する(S718)。
サーバ装置20の受信部211は、貨幣処理装置10の入金情報送信部116から送信されてきた入金情報を受信する(S719)。その後、確認部215が、S715にて認識部214が認識した現金の量と、貨幣処理装置10から入金されたとの通知があった金額とが一致するか否かを確認する(S720)。
そして、確認部215が一致することを確認した場合(S720でYes)、通知部216が、集金完了通知を管理者端末40に通知する(S721)。一方、確認部215が一致しないことを確認した場合(S720でNo)、通知部216が、配金に異常があったことを管理者端末40に通知する(S722)。これにより、管理者は、顧客から提出された金額と、貨幣処理装置10に入金された金額とが一致しないことを知ることができる。そして、管理者が、集金した渉外員からその原因等を聞くことで、その渉外員が不正を働いたことを知ることができる。
他方、S705にて、一致しないと判断した場合(S705でNo)、送信部212が一致しない旨を渉外員端末30に送信する(S723)。
渉外員端末30の受信部311がサーバ装置20から一致しない旨を受信した場合(S724)、渉外員は、訪問先の顧客から現金を受け取るとともに、受け取った現金の入金操作を行う(S725)。
以上説明したように、システム1は、現金の量と、現金を提出した旨との発話を集音するマイク38と、マイク38により集音された音声データに基づいて、提出された現金の量を認識する認識部214と、記憶部22に記憶された生体情報に基づいて、発話を行った人物の本人認証を行う認証部213と、を有する。
システム1によれば、渉外員が集金する場合においても、顧客が現金を提出したことに加えて、提出した現金の量を認識することができる。また、顧客が提出した現金の量と、貨幣処理装置10へ入金した現金の量が異なる場合は、不一致である旨の通知を行い、正しい入金を促すことができる。それゆえ、渉外員が集金する際に、渉外員が、顧客が提出した現金の一部を、例えば貨幣処理装置10を介して顧客の口座に入金することなく自ら取得する等の、不正を抑制することができる。
さらに、システム1は、認識部214が認識した受領された現金の量と、貨幣処理装置10への入金の金額とが一致するかを確認する確認手段の一例としての確認部215を有する。これにより、例えば、人手で両者が一致するかを確認するのと比較すると、確度高く確認することが可能になる。
また、システム1は、入金可能な貨幣処理装置10と、現金の量と、現金を提出した旨との発話を集音するマイク38と、マイク38により集音された音声データに基づいて、提出された現金の量を認識する認識部214と、認識部214が認識した現金の量と、貨幣処理装置10への入金の金額とが一致するかを確認する確認部215と、を有する。これにより、例えば、人手で両者が一致するかを確認するのと比較すると、確度高く確認することが可能になる。
〔本人認証の変形例〕
なお、上述した実施の形態において、顧客の顔を利用して本人認証を行う点を例示したが、特にかかる態様に限定されない。
例えば、サーバ装置20の認証部213は、顧客の虹彩を利用して本人認証を行っても良い。かかる場合においても、渉外員端末30のカメラ36を用いて、顧客の虹彩を撮影するとともに、撮影した虹彩と、サーバ装置20の記憶部22に当該顧客の識別情報と関連付けて予め記憶された虹彩とを比較することで本人認証を行うと良い。かかる場合においても、渉外員端末30のカメラ36が、現金を受領又は提出する顧客の生体情報を取得する生体情報取得手段の一例として機能する。
また、サーバ装置20の認証部213は、顧客の静脈を利用して本人認証を行っても良い。かかる場合においては、渉外員端末30が静脈の模様を読み取る機器を有し、当該機器を用いて、顧客の静脈の模様を読み取るとともに、読み取った静脈の模様と、サーバ装置20の記憶部22に当該顧客の識別情報と関連付けて予め記憶された静脈の模様とを比較することで本人認証を行うと良い。かかる場合には、渉外員端末30の静脈の模様を読み取る機器が、現金を受領又は提出する顧客の生体情報を取得する生体情報取得手段の一例として機能する。
また、サーバ装置20の認証部213は、顧客の声紋を利用して本人認証を行っても良い。かかる場合においては、渉外員端末30のマイク38を用いて、顧客の発話を集音するとともに、集音した音声データと、サーバ装置20の記憶部22に当該顧客の識別情報と関連付けて予め記憶された音声データとを比較することで本人認証を行うと良い。かかる場合には、渉外員端末30のマイク38が、現金を受領又は提出する顧客の生体情報を取得する生体情報取得手段の一例として機能する
また、顧客の発話を集音した音声データを用いて本人認証を行う場合には、サーバ装置20は、本人認証と、金額の確認を同時行っても良い。例えば、サーバ装置20が本人認証を行う前に、渉外員が持参した現金を訪問先の顧客に渡すとともに、渉外員端末30にて、顧客に現金を受け取ったこと及び受け取った現金の量についての発話を集音し、集音した音声データをサーバ装置20に送信する。そして、サーバ装置20は、この音声データを用いて、本人認証を行うとともに、顧客が受け取った現金の量と貨幣処理装置10から出金された金額とが一致するか否かを確認しても良い。
また、サーバ装置20の認証部213は、顧客の顔、虹彩、静脈、及び、声紋の内の少なくとも2つを用いて本人認証を行っても良い。例えば、認証部213は、マイク38により集音された音声データと、カメラ36が取得した顔の画像と、記憶部22に記憶された認証データの一例としての声紋及び顔画像とに基づいて、現金を受領又は提出する顧客の本人認証を行っても良い。
また、顔の画像を用いた本人認証と、音声データに基づいた現金の量の認識を同時に行ってもよい。具体的には、顧客がマイク38に向かって授受した現金の量を発話する際に、カメラ36によって顧客の顔の画像を取得し、取得された顔の画像に基づいて顧客の本人認証を行っても良い。このようにすることで、より確実に現金を顧客に渡したことを確認することができる。
また、上述した実施の形態において、サーバ装置20が本人認証を行う点を例示したが、特にかかる態様に限定されない。渉外員端末30が本人認証を行っても良い。つまり、渉外員端末30の記憶部32に、顧客の生体情報を記憶するとともに、渉外員端末30が、サーバ装置20の認証部213に相当する認証部を備えると良い。そして、渉外員端末30の認証部が、例えば、カメラ36にて撮影した顧客の顔画像と、記憶部32に記憶された当該顧客の顔画像とを比較することで本人認証を行うと良い。
また、上述した実施の形態において、サーバ装置20の認証部213は、渉外員端末30の位置情報をも考慮して顧客の本人認証を行っても良い。例えば、渉外員端末30が、GPS機器を有するとともに、顧客の本人認証を行うための生体情報をサーバ装置20に送る際に、渉外員端末30の位置情報をも送信する。そして、サーバ装置20の認証部213は、例えば、渉外員端末30から送られてきた顔画像の顧客と、送信されてきた識別情報の顧客とが一致するか否かを判断するとともに、渉外員端末30から送られてきた位置情報を用いて送信されてきた識別情報の顧客の住所とが一致するか否かを判断する。そして、両者がともに一致すると認証部213が判断した場合に、送信部212が一致する旨を渉外員端末30に送信すると良い。これにより、渉外員が顧客の自宅を訪問したときのみ現金の授受が行われることとなるので、渉外員が、例えば、顧客に現金を渡したと偽り、自ら現金を取得する等の不正を抑制することができる。なお、渉外員端末30の位置は、渉外員端末30が送信した情報を基に特定するのではなく、サーバ装置20が、ネットワーク50の情報を用いて渉外員端末30の位置を特定しても良い。
〔現金の量の認識の変形例〕
上述したシステム1において、サーバ装置20の認識部214は、配金又は集金される現金の画像をも考慮して現金の量を認識しても良い。
図8は、現金の画像を撮影する様子を示す図である。
例えば、顧客は、現金を受領(S615)後、例えば、「確かに、「3万円」を受け取りました。」と発話した(S616)後に、図8に示すように受領した現金を並べて、カメラ36を用いて撮影し、渉外員端末30の表示部33に表示された「確認」と記載されたボタンを押下する(S617)。現金を撮影する際には、受領した現金の全ての紙幣に記載された金額が撮影されるように、受領した現金を並べると良い。なお、現金を撮影するのは渉外員であっても良い。
そして、渉外員端末30は、マイク38にて集音した顧客の発話の音声データをサーバ装置20に送信する(S618)際に、カメラ36を用いて撮影した現金の画像もサーバ装置20に送信する。
そして、認識部214は、音声データを解析して、顧客が受領した現金の量を認識する(S620)際に、現金の画像データを用いて、現金の量の認識精度を高める。例えば、認識部214は、現金の画像データを光学文字認識(以下、「OCR」と称する場合がある。)処理して、顧客が受領した現金の量を認識するとともに、音声データを解析して認識した現金の量と、画像データをOCR処理して認識した現金の量とが一致する場合に、認識した現金の量を、最終的に顧客が受領した現金の量として認識すると良い。
これにより、サーバ装置20は、現金の量を精度高く認識することが可能となる。
なお、OCR処理は、渉外員端末30で行っても良い。例えば、渉外員端末30は、マイク38にて集音した顧客の発話の音声データをサーバ装置20に送信する(S618)際に、カメラ36を用いて撮影した現金の画像をOCR処理して得た文字情報もサーバ装置20に送信する。
そして、認識部214は、音声データを解析して、顧客が受領した現金の量を認識する(S620)際に、渉外員端末30から受信した文字情報を用いて、現金の量の認識精度を高める。例えば、認識部214は、音声データを解析して認識した現金の量と、文字情報を解析して認識した現金の量とが一致する場合に、認識した現金の量を、最終的に顧客が受領した現金の量として認識すると良い。
以上、配金時について、サーバ装置20の認識部214が配金される現金の画像をも考慮して現金の量の認識精度を高める処理手順について詳述したが、集金時についても同様であるので、その詳細な説明は省略する。
なお、上述したシステム1は、貨幣処理装置10と、サーバ装置20と、渉外員端末30と、管理者端末40と、を備えているが、特にかかる態様に限定されない。例えば、サーバ装置20と、渉外員端末30と、管理者端末40と、から構成されるシステムを現金授受確認システムとして捉えても良い。かかる場合には、この現金授受確認システムは、ネットワーク50を介して、貨幣処理装置10と通信可能なシステムである。
<第2の実施形態>
図9は、第2の実施形態に係るシステム2の概略構成の一例を示す図である。
第2の実施形態に係る現金授受確認システム2(以下、単に「システム2」と称する場合がある。)は、第1の実施形態に係るシステム1に対して、渉外員端末30に代えて、顧客が所有する端末(以下、「顧客端末」と称する場合がある。)80を有している点が異なる。顧客端末は、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(PDA)、タブレット端末、タブレットPC、ノートPC、等であることを例示することができる。顧客端末の概略構成は、図4に示した、渉外員端末30の概略構成と同一であるので、その詳細な説明は省略する。
以下、システム2について、システム1と異なる点について説明する。システム2とシステム1とで、同じ機能を有するものについては同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
システム2は、貨幣処理装置10と、サーバ装置20と、管理者端末40と、顧客端末80と、を備えている。そして、これら貨幣処理装置10、サーバ装置20、管理者端末40、及び、顧客端末80は、ネットワーク50を介して互いに通信を行うことが可能となっている。
(顧客端末80)
顧客端末80は、渉外員端末30と同様に、制御部81と、記憶部82と、表示部83と、操作部84と、通信部85と、カメラ86と、スピーカ87と、マイク88とを備えている。
制御部81は、CPU(不図示)、ROM(不図示)、RAM(不図示)により構成される。ROMには、CPUにより実行される基本プログラム(オペレーションシステム)や各種の設定等が記憶されている。CPUは、RAMを作業エリアに使用し、ROMや記憶部32から読み出したアプリケーションプログラムを実行する。CPUがプログラムを実行することにより、顧客端末80の各部が制御される。
顧客端末80の記憶部82には、予め、金融機関により顧客に提供された集配金用のアプリケーションプログラム(以下、「顧客用集配金アプリ」と称する場合がある。)がインストールされている。また、CPUがこの顧客用集配金アプリを起動後に、顧客は、初期登録を行い、少なくとも氏名及び口座番号を登録するとともに、生体情報を登録する。
制御部81は、外部装置から送信されてきた情報を受信する受信部811と、外部装置に対して情報を送信する送信部812と、を備えている。受信部811は、例えば、サーバ装置20から送信されてきた、顧客端末80を有する顧客の本人認証の結果を受信する。送信部812は、例えば、サーバ装置20に対して、顧客端末80を有する顧客の生体情報を送信する。また、送信部812は、例えば、サーバ装置20に対して、顧客端末80を有するマイク88により集音された顧客の音声データを送信する。
また、制御部81は、表示部83を制御する表示制御部813を備えている。表示制御部813は、例えば、受信部811が受信した、サーバ装置20から送信されてきた顧客の本人認証の結果を表示部83に表示させる。
また、制御部81は、スピーカ87及びマイク88を制御する音響制御部814を備えている。音響制御部814は、例えば、現金を受け取ったこと及び受け取った現金の量について、顧客に発話を促すための音を出力させるようにスピーカ37を制御する。また、音響制御部814は、例えば、現金を渡したこと及び渡した現金の量について、顧客に発話を促すための音を出力させるようにスピーカ87を制御する。また、音響制御部814は、例えば、顧客端末80の外部から入力される音を集音させるようにマイク88を制御する。
〔システム2の不正抑制機能〕
(配金時)
図10は、配金時の処理手順を示すフローチャートの一例である。
以下、システム2の配金時の処理手順について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。図6に示した処理と同じ処理については同じ処理番号を付し、その詳細な説明は省略する。
渉外員がS602にて出金された現金を持って、配金を依頼した顧客を訪問した(S605)後、顧客は、顧客端末80にインストールされている顧客用集配金アプリを起動(S1006)し、本人認証を行う。本人認証は、上述した生体情報を用いた認証であることを例示することができる。以下、顔認証である場合を例にして説明すると。顧客端末80は、カメラ36を用いて、顧客の顔を撮影する(S1007)とともに、送信部812は、撮影した顔画像と顧客の識別情報をサーバ装置20に送信する(S1008)。顧客端末80は、例えば、カメラ36にて顧客の顔を撮影した後に、顧客により、表示部83に表示された「ログイン」と記載されたボタンが押されたら、顔画像と識別情報をサーバ装置20に送信することを例示することができる。なお、本人認証は、パスワードを用いた認証であっても良い。かかる場合には、顧客端末80は、操作部34を介して入力されたパスワードと、サーバ装置20の記憶部22に予め登録されているパスワードとを用いて認証を行うと良い。
サーバ装置20においては、受信部211が顧客端末80から送信されてきた、顧客の顔画像と顧客の識別情報を受信する(S609)。その後、認証部213が、顧客の本人認証を行い、送信されてきた顔画像の顧客と、送信されてきた識別情報の顧客とが一致するか否かを判断する(S610)。そして、一致すると判断した場合(S610でYes)、送信部212が一致する旨を顧客端末80に送信する(S611)。
顧客端末80の受信部811がサーバ装置20から一致する旨を受信した場合(S1012)、渉外員は、持参した現金を訪問先の顧客に渡し(S613)、顧客は、現金を受領する(S614)。また、顧客端末80のスピーカ87から、現金を受け取ったこと及び受け取った現金の量について、顧客に発話を促すための音を出力させるとともに、マイク88にて音を集音可能にする(S1015)。音響制御部814は、例えば、受信部811がサーバ装置20から一致する旨を受信した場合に、スピーカ87に、上述した予め定められた文言の音を出力させるとともに、マイク88にて音を集音可能にする。なお、顧客に発話を促すための手段としては、上述した、スピーカ87から音を出力させる代わりに、表示部83に、上述した予め定められた文言を表示させても良い。
顧客は、現金を受領(S615)後、顧客端末80のスピーカ87が出力した音を聞いて、例えば、「確かに、「3万円」を受け取りました。」と発話する(S1016)とともに、顧客端末80の表示部83に表示された「確認」と記載されたボタンを押下する(S1017)。
顧客端末80は、表示部33に表示された「確認」と記載されたボタンが押されたら、マイク88による集音を終了するとともに、マイク88にて集音した顧客の発話の音声データをサーバ装置20に送信する(S1018)。
サーバ装置20においては、受信部211が顧客端末80から送信されてきた、顧客の発話の音声データを受信し(S619)、認識部214が、S619にて受信部211が受信した音声データを解析して顧客が受領した現金の量を認識する(S620)。その後、確認部215が、S620にて認識部214が認識した現金の量と、貨幣処理装置10から出金されたとの通知があった金額とが一致するか否かを確認する(S621)。その後、確認部215が一致することを確認した場合(S621でYes)、通知部216が、配金完了通知を管理者端末40に通知し(S622)、確認部215が一致しないことを確認した場合(S621でNo)、通知部216が、配金に異常があったことを管理者端末40に通知する(S623)。これにより、管理者は、貨幣処理装置10から引き出された金額と、訪問先の顧客が受け取った金額とが一致しないことを知ることができる。
他方、S610にて、一致しないと判断した場合(S610でNo)、送信部212が一致しない旨を顧客端末80に送信する(S624)。
顧客端末80の受信部811がサーバ装置20から一致しない旨を受信した場合(S625)、渉外員は、管理者へ連絡し、管理者の指示のもと、適切な対応を実施する(S626)。
以上説明したように、システム2は、認証データの一例としての生体情報を記憶する記憶手段の一例としての記憶部22と、現金の量と、現金を受領した旨との発話を集音する集音手段の一例としてのマイク88と、を有する。また、システム2は、マイク88により集音された音声データに基づいて、受領された現金の量を認識する認識手段の一例としての認識部214と、記憶部22に記憶された生体情報に基づいて、発話を行った人物の本人認証を行う認証手段の一例としての認証部213と、を有する。
システム2によれば、渉外員が配金する場合においても、現金を受領すべき顧客が現金を受領したことに加えて、受領した現金の量を認識することができる。それゆえ、渉外員が配金する際に、渉外員が、例えば貨幣処理装置10を介して顧客の口座から引き出した現金の一部を顧客に渡すことなく自ら取得する等の、不正を抑制することができる。
(集金時)
図11は、集金時の処理手順を示すフローチャートの一例である。
以下、システム2の集金時の処理手順について、図11に示すフローチャートを用いて説明する。図7に示した処理と同じ処理については同じ処理番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図11に示すように、渉外員が、集金の依頼を受けて顧客を訪問したときに、顧客は、顧客端末80にインストールされている顧客用集配金アプリを起動(S1101)し、本人認証を行う。本人認証に関連して顧客端末80が行う処理は、例えば、上述した図10を用いて説明したS1007に相当するS1102の処理と、S1008に相当するS1103の処理と同一であるので、その詳細な説明は省略する。
サーバ装置20においては、受信部211が顧客端末80から送信されてきた、顧客の顔画像と顧客の識別情報を受信する(S704)。その後、認証部213が、送信されてきた顔画像の顧客と、送信されてきた識別情報の顧客とが一致するか否かを判断し(S705)、一致すると判断した場合(S705でYes)、送信部212が一致する旨を顧客端末80に送信する(S706)。
顧客端末80の受信部811がサーバ装置20から一致する旨を受信した場合(S1107)、渉外員は、顧客が提出(S708)した現金を、受け取る(S709)。また、顧客端末80は、スピーカ87から、現金を提出したこと及び提出した現金の量について、顧客に発話を促すための音を出力させるとともに、マイク38にて音を集音可能にする(S1110)。S1110の処理は、上述した図10を用いて説明したS1015の処理と同一であるので、その詳細な説明は省略する。
顧客は、顧客端末80のスピーカ87が出力した音を聞いて、例えば、「確かに、「3万円」を提出しました。」と発話する(S1111)とともに、顧客端末80の表示部83に表示された「確認」と記載されたボタンを押下する(S1112)。
顧客端末80は、表示部83に表示された「確認」と記載されたボタンが押されたら、マイク88による集音を終了するとともに、マイク88にて集音した顧客の発話の音声データをサーバ装置20に送信する(S1113)。
サーバ装置20においては、受信部211が顧客端末80から送信されてきた、顧客の発話の音声データを受信する(S714)。その後、認識部214が、S714にて受信部211が受信した音声データを解析し、顧客が提出した現金の量を認識し、記憶部22に記憶する(S715)。
渉外員は、貨幣処理装置10に対して、受け取った現金の入金操作を行う(S716)。
貨幣処理装置10においては、入金処理部114が、入金処理を貨幣処理ユニット16に行わせる(S717)。そして、入金情報送信部116が、顧客の氏名、口座番号、入金額、現金を受け取った日時、渉外員の氏名、識別番号等の入金情報をサーバ装置20に対して送信する(S718)。
サーバ装置20においては、受信部211が貨幣処理装置10から送信されてきた入金情報を受信し(S719)、確認部215が、S715にて認識部214が認識した現金の量と、貨幣処理装置10から入金されたとの通知があった金額とが一致するか否かを確認する(S720)。
そして、確認部215が一致することを確認した場合(S720でYes)、通知部216が、集金完了通知を管理者端末40に通知し(S721)、確認部215が一致しないことを確認した場合(S720でNo)、通知部216が、配金に異常があったことを管理者端末40に通知する(S722)。これにより、管理者は、顧客から提出された金額と、貨幣処理装置10に入金された金額とが一致しないことを知ることができる。
他方、S705にて、一致しないと判断した場合(S705でNo)、送信部212が一致しない旨を顧客端末80に送信する(S723)。
顧客端末80の受信部811がサーバ装置20から一致しない旨を受信した場合(S1124)、渉外員は、訪問先の顧客から現金を受け取るとともに、受け取った現金の入金操作を行う(S725)。
以上説明したように、システム2は、現金の量と、現金を提出した旨との発話を集音するマイク88と、マイク88により集音された音声データに基づいて、提出された現金の量を認識する認識部214と、記憶部22に記憶された生体情報に基づいて、発話を行った人物の本人認証を行う認証部213と、を有する。
システム2によれば、渉外員が集金する場合においても、顧客が現金を提出したことに加えて、提出した現金の量を認識することができる。それゆえ、渉外員が集金する際に、渉外員が、顧客が提出した現金の一部を、例えば貨幣処理装置10を介して顧客の口座に入金することなく自ら取得する等の、不正を抑制することができる。
なお、上述した実施の形態において、サーバ装置20の認証部213は、顧客端末80の位置情報をも考慮して顧客の本人認証を行っても良い。例えば、顧客端末80が、GPS機器を有するとともに、顧客の本人認証を行うための生体情報をサーバ装置20に送る際に、顧客端末80の位置情報をも送信する。そして、サーバ装置20の認証部213は、例えば、顧客端末80から送られてきた顔画像の顧客と、送信されてきた識別情報の顧客とが一致するか否かを判断するとともに、顧客端末80から送られてきた位置情報を用いて送信されてきた識別情報の顧客の住所とが一致するか否かを判断する。そして、両者がともに一致すると認証部213が判断した場合に、送信部212が一致する旨を顧客端末80に送信すると良い。これにより、渉外員が顧客の自宅を訪問したときのみ現金の授受が行われることとなるので、渉外員が、例えば、顧客に現金を渡したと偽り、自ら現金を取得する等の不正を抑制することができる。なお、顧客端末80の位置は、顧客端末80が送信した情報を基に特定するのではなく、サーバ装置20が、ネットワーク50の情報を用いて顧客端末80の位置を特定しても良い。
また、上述したシステム2は、貨幣処理装置10と、サーバ装置20と、顧客端末80と、管理者端末40と、を備えているが、特にかかる態様に限定されない。例えば、サーバ装置20と、顧客端末80と、管理者端末40と、から構成されるシステムを現金授受確認システムとして捉えても良い。かかる場合には、この現金授受確認システムは、ネットワーク50を介して、貨幣処理装置10と通信可能なシステムである。
<第3の実施形態>
図12は、第3の実施形態に係るシステム3の概略構成の一例を示す図である。
第3の実施形態に係る現金授受確認システム3(以下、単に「システム3」と称する場合がある。)は、第1の実施形態に係るシステム1に対して、さらに、貨幣処理装置10から出金又は入金された紙幣と、顧客が受領又は提出した紙幣と、が一致するか否かも確認する点が異なる。
以下、システム3について、システム1と異なる点について説明する。システム3とシステム1とで、同じ機能を有するものについては同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
システム3は、貨幣処理装置10に相当する貨幣処理装置310と、サーバ装置20に相当するサーバ装置320と、渉外員端末30と、管理者端末40と、を備えている。そして、これら貨幣処理装置310、サーバ装置320、渉外員端末30、及び、管理者端末40は、ネットワーク50を介して互いに通信を行うことが可能となっている。
貨幣処理装置310の貨幣処理ユニット316は、紙幣の金種の分類を行う機能や紙幣を数える機能を有するとともに、紙幣の記番号(図8参照)を認識する機能を有する。
そして、貨幣処理装置310の出金情報送信部115は、顧客の氏名、口座番号、出金額、配金予定日時、出金した渉外員の氏名に加えて、出金した紙幣の記番号であって貨幣処理ユニット316が認識した記番号をもサーバ装置320に対して送信する。
また、貨幣処理装置310の入金情報送信部116は、顧客の氏名、口座番号、入金額、現金を受け取った日時、入金した渉外員の氏名に加えて、入金した紙幣の記番号であって貨幣処理ユニット316が認識した記番号をもサーバ装置320に対して送信する。
そして、サーバ装置320の認識部214は、現金の画像データをOCR処理して、その紙幣の記番号を認識することも可能である。また、サーバ装置320の確認部215は、認識部214が認識した紙幣の記番号と、貨幣処理装置10から送信されてきた紙幣の記番号とが一致するか否かも確認することも可能である。
〔システム3の不正抑制機能〕
(配金時)
例えば、顧客は、現金を受領(S615)後、例えば、「確かに、「3万円」を受け取りました。」と発話した(S616)後に、現金を、カメラ36を用いて撮影し、渉外員端末30の表示部33に表示された「確認」と記載されたボタンを押す(S617)。
そして、渉外員端末30は、マイク38にて集音した顧客の発話の音声データをサーバ装置20に送信する(S618)際に、カメラ36を用いて撮影した現金の画像もサーバ装置20に送信する。
そして、サーバ装置320の認識部214は、音声データを解析して、顧客が受領した現金の量を認識する(S620)際に、現金の画像データを用いて、紙幣の記番号を認識する。また、サーバ装置320の確認部215は、S620にて認識部214が認識した現金の量と、貨幣処理装置10から出金されたとの通知があった金額とが一致するか否かを確認する(S621)際に、認識部214が認識した紙幣の記番号と貨幣処理装置10から送信されてきた紙幣の記番号とが一致するか否かを確認する。
そして、サーバ装置320の通知部216は、確認部215が金額と紙幣の記番号とがともに一致することを確認した場合(S621でYes)、配金完了通知を管理者端末40に通知し(S622)、一致しないことを確認した場合(S621でNo)、配金に異常があったことを管理者端末40に通知する(S623)。これにより、管理者は、貨幣処理装置10から引き出された紙幣と、訪問先の顧客が受け取った紙幣とが一致しないことを知ることができ、渉外員が貨幣処理装置10から出金した紙幣をそのまま顧客に渡していないことを知ることができる。
(集金時)
例えば、顧客は、「確かに、「3万円」を提出しました。」と発話した(S711)後に、現金を、カメラ36を用いて撮影し、渉外員端末30の表示部33に表示された「確認」と記載されたボタンを押す(S712)。
そして、渉外員端末30は、マイク38にて集音した顧客の発話の音声データをサーバ装置20に送信する(S713)際に、カメラ36を用いて撮影した現金の画像もサーバ装置20に送信する。
そして、サーバ装置320の認識部214は、音声データを解析して、顧客が受領した現金の量を認識する(S715)際に、現金の画像データを用いて、紙幣の記番号を認識し、記憶部22に記憶する。
サーバ装置320の確認部215は、S715にて認識部214が認識した現金の量と、貨幣処理装置10から入金されたとの通知があった金額とが一致するか否かを確認する(S720)際に、認識部214が認識した紙幣の記番号と貨幣処理装置10から送信されてきた紙幣の記番号とが一致するか否かを確認する。
そして、サーバ装置320の通知部216は、確認部215が金額と紙幣の記番号とがともに一致することを確認した場合(S720でYes)、集金完了通知を管理者端末40に通知し(S721)、一致しないことを確認した場合(S720でNo)、集金に異常があったことを管理者端末40に通知する(S722)。これにより、管理者は、顧客から提出された紙幣と、貨幣処理装置10に入金された紙幣とが一致しないことを知ることができ、渉外員が顧客から提出された紙幣をそのまま貨幣処理装置10に入金していないことを知ることができる。
なお、上述したシステム3において、現金の画像データのOCR処理は、渉外員端末30で行っても良い。例えば、渉外員端末30は、マイク38にて集音した顧客の発話の音声データをサーバ装置20に送信する(S618)際に、カメラ36を用いて撮影した現金の画像をOCR処理して得た文字情報もサーバ装置20に送信する。そして、サーバ装置20の認識部214は、音声データを解析して、顧客が受領した現金の量を認識する(S620)際に、渉外員端末30から受信した文字情報を用いて、紙幣の記番号を認識してもよい。集金時についても同様であるので、その詳細な説明は省略する。
また、上述した、貨幣処理装置10から出金又は入金された紙幣と、顧客が受領又は提出した紙幣と、が一致するか否かも確認することを、第2の実施形態に係るシステム2に適用しても良い。
1,2,3…現金授受確認システム、10…貨幣処理装置、20…サーバ装置、21…制御部、22…記憶部、30…渉外員端末、36…カメラ、37…スピーカ、38…マイク、40…管理者端末、80…顧客端末、213…認証部、214…認識部、215…確認部

Claims (8)

  1. 認証データを記憶する記憶手段と、
    現金の量と、前記現金を受領又は提出した旨との発話を集音する集音手段と、
    前記集音手段により集音された音声データに基づいて、受領又は提出された前記現金の量を認識する認識手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記認証データに基づいて、前記発話を行った人物の本人認証を行う認証手段と、
    を有することを特徴とする現金授受確認システム。
  2. 請求項1に記載の現金授受確認システムであって、
    さらに、前記発話を促す出力を行う出力手段
    を有することを特徴とする現金授受確認システム。
  3. 貨幣処理装置と通信可能な請求項1又は2に記載の現金授受確認システムであって、
    さらに、前記認識手段が認識した受領された前記現金の量と、前記貨幣処理装置からの出金の金額とが一致するかを確認する確認手段
    を有することを特徴とする現金授受確認システム。
  4. 貨幣処理装置と通信可能な請求項1から3のいずれか1項に記載の現金授受確認システムであって、
    さらに、前記認識手段が認識した提出された前記現金の量と、前記貨幣処理装置への入金の金額とが一致するかを確認する確認手段
    を有することを特徴とする現金授受確認システム。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の現金授受確認システムであって、
    前記認証手段は、前記集音手段により集音された前記音声データに基づいて前記人物の本人認証を行う
    ことを特徴とする現金授受確認システム。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の現金授受確認システムであって、
    さらに、前記発話を行った前記人物の生体情報を取得する生体情報取得手段を有し、
    前記認証手段は、前記集音手段により集音された前記音声データと、前記生体情報取得手段が取得した前記生体情報と、前記記憶手段に記憶された前記認証データとに基づいて、前記発話を行った前記人物の本人認証を行う
    ことを特徴とする現金授受確認システム。
  7. 出金可能な貨幣処理装置と、
    現金の量と、前記現金を受領した旨との発話を集音する集音手段と、
    前記集音手段により集音された音声データに基づいて、受領された前記現金の量を認識する認識手段と、
    前記認識手段が認識した前記現金の量と、前記貨幣処理装置からの出金の金額とが一致するかを確認する確認手段と、
    を有することを特徴とする現金授受確認システム。
  8. 入金可能な貨幣処理装置と、
    現金の量と、前記現金を提出した旨との発話を集音する集音手段と、
    前記集音手段により集音された音声データに基づいて、提出された前記現金の量を認識する認識手段と、
    前記認識手段が認識した前記現金の量と、前記貨幣処理装置への入金の金額とが一致するかを確認する確認手段と、
    を有することを特徴とする現金授受確認システム。
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