JP2021039560A - 現金授受確認システム - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1に記載された技術は、以下の通りである。すなわち、渉外行員が所持し、顧客等の訪問先で操作する渉外モバイル端末と、渉外モバイル端末からの取引の処理を行う渉外モバイルサーバとがインターネット等のネットワークを介して接続される。渉外モバイルサーバは、渉外行員が顧客等の訪問先で行う取引で生じる入出金を記録する渉外口座を管理する渉外口座DBを有し、渉外モバイル端末から送信されてくる各種の取引のデータに対して、前述の渉外口座を用いて取引のための情報処理を実施する。
本発明は、授受された現金の量を確認することができる現金授受確認システムを提供することを目的とする。
ここで、さらに、前記発話を促す出力を行う出力手段を有しても良い。
また、さらに、前記認識手段が認識した受領された前記現金の量と、前記貨幣処理装置からの出金の金額とが一致するかを確認する確認手段を有しても良い。
また、さらに、前記認識手段が認識した提出された前記現金の量と、前記貨幣処理装置への入金の金額とが一致するかを確認する確認手段を有しても良い。
また、前記認証手段は、前記集音手段により集音された前記音声データに基づいて前記人物の本人認証を行っても良い。
また、さらに、前記発話を行った前記人物の生体情報を取得する生体情報取得手段を有し、前記認証手段は、前記集音手段により集音された前記音声データと、前記生体情報取得手段が取得した前記生体情報と、前記記憶手段に記憶された前記認証データとに基づいて、前記発話を行った前記人物の本人認証を行っても良い。
また、他の観点から捉えると、本発明は、出金可能な貨幣処理装置と、現金の量と、前記現金を受領した旨との発話を集音する集音手段と、前記集音手段により集音された音声データに基づいて、受領された前記現金の量を認識する認識手段と、前記認識手段が認識した前記現金の量と、前記貨幣処理装置からの出金の金額とが一致するかを確認する確認手段と、を有することを特徴とする現金授受確認システムである。
また、他の観点から捉えると、本発明は、入金可能な貨幣処理装置と、現金の量と、前記現金を提出した旨との発話を集音する集音手段と、前記集音手段により集音された音声データに基づいて、提出された前記現金の量を認識する認識手段と、前記認識手段が認識した前記現金の量と、前記貨幣処理装置への入金の金額とが一致するかを確認する確認手段と、を有することを特徴とする現金授受確認システムである。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る現金授受確認システム1(以下、単に「システム1」と称する場合がある。)の概略構成の一例を示す図である。
システム1は、銀行等の金融機関の店舗に設けられて、店舗内の貨幣の出入金の処理等を行う貨幣処理装置10と、貨幣処理装置10から出金された現金の量の管理等を行うサーバ装置20と、を備えている。
また、システム1は、金融機関の渉外員が、顧客に現金を配達したり、顧客から現金を預かったりする際に持参する端末である渉外員端末30を備えている。
また、システム1は、金融機関の役員や、金融機関の店舗の店長等の管理者の席に置かれた端末等、管理者が使用する端末である管理者端末40を備えている。
以下に、この機能を果たす構成要素について詳述する。
図2は、貨幣処理装置10の概略構成の一例を示す図である。
貨幣処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)(不図示)、ROM(Read Only Memory)(不図示)、RAM(Random Access Memory)(不図示)等を有して、装置全体を制御する制御部11を備えている。
また、貨幣処理装置10は、半導体メモリやHDD(Hard Disk Drive)等にて構成され、データ等の記憶に用いられる記憶部12と、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等にて構成され、操作受付画面や画像の表示に使用される表示部13と、を備えている。
また、貨幣処理装置10は、ボタン、スイッチ、タッチパネル等にて構成され、ユーザの入力操作を受け付ける操作部14と、外部装置との通信に用いられる通信部15と、を備えている。通信部15は、通信インターフェース(通信I/F)であることを例示することができる。
また、貨幣処理装置10は、貨幣の入金を受け付けたり、貨幣の出金を行ったりする貨幣処理ユニット16を備えている。
また、制御部11は、操作部14を介して入力された入金指令に対する入金処理を貨幣処理ユニット16に行わせる入金処理部114を有している。入金処理部114は、入金処理を貨幣処理ユニット16に行わせた場合には、入金指令を行った顧客の入出金情報を更新する。
制御部11は、渉外員が顧客の代わりに入金を行った場合に、その入金情報をサーバ装置20に対して送信する入金情報送信部116を有している。入金情報送信部116は、顧客の氏名、口座番号、入金額、現金を受け取った日時、入金した渉外員の氏名をサーバ装置20に対して送信する。
図3は、サーバ装置20の概略構成の一例を示す図である。
サーバ装置20は、装置全体を制御する制御部21と、データ等の記憶に用いられる記憶部22と、操作受付画面や画像の表示に使用される表示部23と、ユーザの入力操作を受け付ける操作部24と、外部装置との通信に用いられる通信部25とを備えている。
記憶部22は、半導体メモリやHDD等の記憶装置であることを例示することができる。記憶部22には、顧客の氏名、口座番号、CIF番号、生年月日、住所、電話番号、入出金情報、及び、顧客の生体情報が、顧客情報として記憶されている。生体情報は、顔、声紋、静脈、虹彩であることを例示することができる。
表示部23は、静止画像や動画像等を表示するディスプレイ装置である。液晶ディスプレイや有機ELディスプレイであることを例示することができる。
操作部24は、ユーザからの操作を受け付ける入力装置である。ボタン、スイッチ、タッチパネルであることを例示することができる。
通信部25は、通信インターフェース(通信I/F)であることを例示することができる。
認証部213が顔画像を用いて本人認証を行う場合、認証部213は、渉外員端末30から送信されてきた顔画像と、送信されてきた顧客の識別情報に関連付けられて記憶部22に予め記憶されている顔画像とを用いて、顧客の本人認証を行う。認証部213は、送信されてきた顔の撮影画像から輪郭検出などを行うことによって、顧客の顔を検出し、目、鼻、口等の顔の各部の特徴量を抽出する。そして、認証部213は、撮影画像から抽出した特徴量と、記憶部22に予め記憶されている顔画像の目、鼻、口等の顔の各部の特徴量とを比較し、一致度が閾値以上である場合、渉外員端末30にて顔を撮影された顧客と、送信されてきた識別情報の顧客とが一致すると判断する。他方、認証部213は、一致度が閾値未満である場合、渉外員端末30にて顔を撮影された顧客と、送信されてきた識別情報の顧客とが一致しないと判断する。
認証部213が本人認証を行った結果である、一致するか否かの判断結果は、送信部212が渉外員端末30に送信する。
また、制御部21は、確認部215が一致することを確認した場合には、配金又は集金が完了したことを管理者端末40に通知し、確認部215が一致しないことを確認した場合には、配金又は集金に異常があったことを通知する通知部216を有している。
なお、上述したサーバ装置20は、1台のサーバで複数の目的(機能)を分担している構成であるが、目的別(機能別)に複数台のサーバから構成されていてもよい。
図4は、渉外員端末30の概略構成の一例を示す図である。
渉外員端末30は、装置全体を制御する制御部31と、データ等の記憶に用いられる記憶部32と、操作受付画面や画像の表示に使用される表示部33と、ユーザの入力操作を受け付ける操作部34と、外部装置との通信に用いられる通信部35とを備えている。また、渉外員端末30は、カメラ36と、スピーカ37と、マイク38とを備えている。
表示部33は、静止画像や動画像等を表示するディスプレイ装置である。表示部33は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイであることを例示することができる。
操作部34は、ユーザからの操作を受け付ける入力装置である。操作部34は、ボタン、スイッチ、タッチパネルであることを例示することができる。
通信部35は、通信インターフェースであることを例示することができる。
スピーカ37は、制御部31からの電気的な音信号を音に変換して出力する装置であることを例示することができる。
マイク38は、渉外員端末30の外部から入力される音を電気的な音信号に変換して制御部31に出力する装置であることを例示することができる。
また、制御部31は、スピーカ37及びマイク38を制御する音響制御部314を備えている。音響制御部314は、例えば、現金を受け取ったこと及び受け取った現金の量について、顧客に発話を促すための音を出力させるようにスピーカ37を制御する。また、音響制御部314は、例えば、現金を渡したこと及び渡した現金の量について、顧客に発話を促すための音を出力させるようにスピーカ37を制御する。また、音響制御部314は、例えば、渉外員端末30の外部から入力される音を集音させるようにマイク38を制御する。
なお、制御部31は、渉外員が集配金アプリを起動しているときに限って、表示制御部313が本人認証の結果を表示部33に表示させたり、音響制御部314が顧客に発話を促すための音をスピーカ37に出力させたりしても良い。
図5は、管理者端末40の概略構成の一例を示す図である。
管理者端末40は、装置全体を制御する制御部41と、データ等の記憶に用いられる記憶部42と、操作受付画面や画像の表示に使用される表示部43と、ユーザの入力操作を受け付ける操作部44と、外部装置との通信に用いられる通信部45とを備えている。
表示部43は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイであることを例示することができる。
操作部44は、ボタン、スイッチ、タッチパネルであることを例示することができる。
通信部45は、通信インターフェースであることを例示することができる。
以上のように構成された管理者端末40は、ノートPC、デスクトップPC、タブレットPC、タブレット端末、携帯情報端末(PDA)、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)等であることを例示することができる。
受信部411は、サーバ装置20の通知部216から、配金又は集金が完了したこと、又は、配金又は集金に異常があったことの通知を受信する。
表示制御部412は、受信部411がサーバ装置20の通知部216から、配金又は集金が完了したことの通知を受信した場合には、配金又は集金が完了したことを、表示部43に表示させる。また、表示制御部412は、受信部411がサーバ装置20の通知部216から、配金又は集金に異常があったことの通知を受信した場合には、配金又は集金に異常があったことを、表示部43に表示させる。
(配金時)
以上のように構成されたシステム1は、渉外員による配金時の不正取引を抑制することが可能になっている。以下に、この機能について、フローチャートを用いて説明する。
図6は、配金時の処理手順を示すフローチャートの一例である。
図6に示すように、配金の依頼を受けた場合、渉外員は、貨幣処理装置10に対して出金操作を行う(S601)。出金操作を行う際に、渉外員は、操作部14を介して、顧客の識別情報、自身の識別番号、出金額、顧客の代わりに出金を行うこと、配金予定日時等を入力する。
サーバ装置20の受信部211は、貨幣処理装置10の出金情報送信部115から送信されてきた出金情報を受信し、記憶部22に記憶する(S604)。
渉外員は、訪問先で、渉外員端末30に記憶された集配金アプリを起動し、現金の受取人として、訪問先の顧客を選択する(S606)。
その後、渉外員は、渉外員端末30のカメラ36を用いて、顧客の顔を撮影する(S607)。そして、渉外員端末30の送信部312は、撮影した顔画像と顧客の識別情報をサーバ装置20に送信する(S608)。送信部312は、例えば、顧客の顔を撮影した後に、渉外員により、表示部33に表示された「送信」と記載されたボタンが押されたら、顔画像と識別情報をサーバ装置20に送信することを例示することができる。
渉外員端末30は、表示部33に表示された「確認」と記載されたボタンが押されたら、マイク38による集音を終了するとともに、マイク38にて集音した顧客の発話の音声データをサーバ装置20に送信する(S618)。
そして、確認部215が一致することを確認した場合(S621でYes)、通知部216が、配金完了通知を管理者端末40に通知する(S622)。一方、確認部215が一致しないことを確認した場合(S621でNo)、通知部216が、配金に異常があったことを管理者端末40に通知する(S623)。これにより、管理者は、貨幣処理装置10から引き出された金額と、訪問先の顧客が受け取った金額とが一致しないことを知ることができる。そして、管理者が、配金した渉外員からその原因等を聞くことで、その渉外員が不正を働いたことを知ることができる。
渉外員端末30の受信部311がサーバ装置20から一致しない旨を受信した場合(S625)、渉外員は、管理者へ連絡し、管理者の指示のもと、適切な対応を実施する(S626)。
システム1によれば、渉外員が配金する場合においても、現金を受領すべき顧客が現金を受領したことに加えて、受領した現金の量を認識することができる。それゆえ、渉外員が配金する際に、渉外員が、例えば貨幣処理装置10を介して顧客の口座から引き出した現金の一部を顧客に渡すことなく自ら取得する等の、不正を抑制することができる。
さらに、システム1は、認識部214が認識した受領された現金の量と、貨幣処理装置10からの出金の金額とが一致するかを確認する確認手段の一例としての確認部215を有する。これにより、例えば、人手で両者が一致するかを確認するのと比較すると、確度高く確認することが可能になる。
なお、現金の量は、授受された現金の合計金額としたが、金種毎の紙幣の枚数であってもよい。
また、システム1は、渉外員による集金時の不正取引を抑制することが可能になっている。以下に、この機能について、フローチャートを用いて説明する。
図7は、集金時の処理手順を示すフローチャートの一例である。
図7に示すように、渉外員は、集金の依頼を受けた場合、集金を依頼した顧客の所を訪問し、渉外員端末30に記憶された集配金アプリを起動し、現金を提出する人として、訪問先の顧客を選択する(S701)。
その後、渉外員は、渉外員端末30のカメラ36を用いて、顧客の顔を撮影する(S702)。そして、渉外員端末30の送信部312は、撮影した顔画像と顧客の識別情報をサーバ装置20に送信する(S703)。送信部312は、例えば、顧客の顔を撮影した後に、渉外員により、表示部33に表示された「送信」と記載されたボタンが押されたら、顔画像と識別情報をサーバ装置20に送信することを例示することができる。
渉外員端末30は、表示部33に表示された「確認」と記載されたボタンが押されたら、マイク38による集音を終了するとともに、マイク38にて集音した顧客の発話の音声データをサーバ装置20に送信する(S713)。
貨幣処理装置10においては、入金処理部114が、入金処理を貨幣処理ユニット16に行わせる(S717)。そして、入金情報送信部116が、顧客の氏名、口座番号、入金額、現金を受け取った日時、渉外員の氏名、識別番号等の入金情報をサーバ装置20に対して送信する(S718)。
そして、確認部215が一致することを確認した場合(S720でYes)、通知部216が、集金完了通知を管理者端末40に通知する(S721)。一方、確認部215が一致しないことを確認した場合(S720でNo)、通知部216が、配金に異常があったことを管理者端末40に通知する(S722)。これにより、管理者は、顧客から提出された金額と、貨幣処理装置10に入金された金額とが一致しないことを知ることができる。そして、管理者が、集金した渉外員からその原因等を聞くことで、その渉外員が不正を働いたことを知ることができる。
渉外員端末30の受信部311がサーバ装置20から一致しない旨を受信した場合(S724)、渉外員は、訪問先の顧客から現金を受け取るとともに、受け取った現金の入金操作を行う(S725)。
システム1によれば、渉外員が集金する場合においても、顧客が現金を提出したことに加えて、提出した現金の量を認識することができる。また、顧客が提出した現金の量と、貨幣処理装置10へ入金した現金の量が異なる場合は、不一致である旨の通知を行い、正しい入金を促すことができる。それゆえ、渉外員が集金する際に、渉外員が、顧客が提出した現金の一部を、例えば貨幣処理装置10を介して顧客の口座に入金することなく自ら取得する等の、不正を抑制することができる。
なお、上述した実施の形態において、顧客の顔を利用して本人認証を行う点を例示したが、特にかかる態様に限定されない。
例えば、サーバ装置20の認証部213は、顧客の虹彩を利用して本人認証を行っても良い。かかる場合においても、渉外員端末30のカメラ36を用いて、顧客の虹彩を撮影するとともに、撮影した虹彩と、サーバ装置20の記憶部22に当該顧客の識別情報と関連付けて予め記憶された虹彩とを比較することで本人認証を行うと良い。かかる場合においても、渉外員端末30のカメラ36が、現金を受領又は提出する顧客の生体情報を取得する生体情報取得手段の一例として機能する。
また、顧客の発話を集音した音声データを用いて本人認証を行う場合には、サーバ装置20は、本人認証と、金額の確認を同時行っても良い。例えば、サーバ装置20が本人認証を行う前に、渉外員が持参した現金を訪問先の顧客に渡すとともに、渉外員端末30にて、顧客に現金を受け取ったこと及び受け取った現金の量についての発話を集音し、集音した音声データをサーバ装置20に送信する。そして、サーバ装置20は、この音声データを用いて、本人認証を行うとともに、顧客が受け取った現金の量と貨幣処理装置10から出金された金額とが一致するか否かを確認しても良い。
また、顔の画像を用いた本人認証と、音声データに基づいた現金の量の認識を同時に行ってもよい。具体的には、顧客がマイク38に向かって授受した現金の量を発話する際に、カメラ36によって顧客の顔の画像を取得し、取得された顔の画像に基づいて顧客の本人認証を行っても良い。このようにすることで、より確実に現金を顧客に渡したことを確認することができる。
上述したシステム1において、サーバ装置20の認識部214は、配金又は集金される現金の画像をも考慮して現金の量を認識しても良い。
図8は、現金の画像を撮影する様子を示す図である。
例えば、顧客は、現金を受領(S615)後、例えば、「確かに、「3万円」を受け取りました。」と発話した(S616)後に、図8に示すように受領した現金を並べて、カメラ36を用いて撮影し、渉外員端末30の表示部33に表示された「確認」と記載されたボタンを押下する(S617)。現金を撮影する際には、受領した現金の全ての紙幣に記載された金額が撮影されるように、受領した現金を並べると良い。なお、現金を撮影するのは渉外員であっても良い。
そして、渉外員端末30は、マイク38にて集音した顧客の発話の音声データをサーバ装置20に送信する(S618)際に、カメラ36を用いて撮影した現金の画像もサーバ装置20に送信する。
そして、認識部214は、音声データを解析して、顧客が受領した現金の量を認識する(S620)際に、現金の画像データを用いて、現金の量の認識精度を高める。例えば、認識部214は、現金の画像データを光学文字認識(以下、「OCR」と称する場合がある。)処理して、顧客が受領した現金の量を認識するとともに、音声データを解析して認識した現金の量と、画像データをOCR処理して認識した現金の量とが一致する場合に、認識した現金の量を、最終的に顧客が受領した現金の量として認識すると良い。
これにより、サーバ装置20は、現金の量を精度高く認識することが可能となる。
そして、認識部214は、音声データを解析して、顧客が受領した現金の量を認識する(S620)際に、渉外員端末30から受信した文字情報を用いて、現金の量の認識精度を高める。例えば、認識部214は、音声データを解析して認識した現金の量と、文字情報を解析して認識した現金の量とが一致する場合に、認識した現金の量を、最終的に顧客が受領した現金の量として認識すると良い。
図9は、第2の実施形態に係るシステム2の概略構成の一例を示す図である。
第2の実施形態に係る現金授受確認システム2(以下、単に「システム2」と称する場合がある。)は、第1の実施形態に係るシステム1に対して、渉外員端末30に代えて、顧客が所有する端末(以下、「顧客端末」と称する場合がある。)80を有している点が異なる。顧客端末は、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(PDA)、タブレット端末、タブレットPC、ノートPC、等であることを例示することができる。顧客端末の概略構成は、図4に示した、渉外員端末30の概略構成と同一であるので、その詳細な説明は省略する。
以下、システム2について、システム1と異なる点について説明する。システム2とシステム1とで、同じ機能を有するものについては同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
顧客端末80は、渉外員端末30と同様に、制御部81と、記憶部82と、表示部83と、操作部84と、通信部85と、カメラ86と、スピーカ87と、マイク88とを備えている。
制御部81は、CPU(不図示)、ROM(不図示)、RAM(不図示)により構成される。ROMには、CPUにより実行される基本プログラム(オペレーションシステム)や各種の設定等が記憶されている。CPUは、RAMを作業エリアに使用し、ROMや記憶部32から読み出したアプリケーションプログラムを実行する。CPUがプログラムを実行することにより、顧客端末80の各部が制御される。
また、制御部81は、スピーカ87及びマイク88を制御する音響制御部814を備えている。音響制御部814は、例えば、現金を受け取ったこと及び受け取った現金の量について、顧客に発話を促すための音を出力させるようにスピーカ37を制御する。また、音響制御部814は、例えば、現金を渡したこと及び渡した現金の量について、顧客に発話を促すための音を出力させるようにスピーカ87を制御する。また、音響制御部814は、例えば、顧客端末80の外部から入力される音を集音させるようにマイク88を制御する。
(配金時)
図10は、配金時の処理手順を示すフローチャートの一例である。
以下、システム2の配金時の処理手順について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。図6に示した処理と同じ処理については同じ処理番号を付し、その詳細な説明は省略する。
顧客端末80は、表示部33に表示された「確認」と記載されたボタンが押されたら、マイク88による集音を終了するとともに、マイク88にて集音した顧客の発話の音声データをサーバ装置20に送信する(S1018)。
顧客端末80の受信部811がサーバ装置20から一致しない旨を受信した場合(S625)、渉外員は、管理者へ連絡し、管理者の指示のもと、適切な対応を実施する(S626)。
システム2によれば、渉外員が配金する場合においても、現金を受領すべき顧客が現金を受領したことに加えて、受領した現金の量を認識することができる。それゆえ、渉外員が配金する際に、渉外員が、例えば貨幣処理装置10を介して顧客の口座から引き出した現金の一部を顧客に渡すことなく自ら取得する等の、不正を抑制することができる。
図11は、集金時の処理手順を示すフローチャートの一例である。
以下、システム2の集金時の処理手順について、図11に示すフローチャートを用いて説明する。図7に示した処理と同じ処理については同じ処理番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図11に示すように、渉外員が、集金の依頼を受けて顧客を訪問したときに、顧客は、顧客端末80にインストールされている顧客用集配金アプリを起動(S1101)し、本人認証を行う。本人認証に関連して顧客端末80が行う処理は、例えば、上述した図10を用いて説明したS1007に相当するS1102の処理と、S1008に相当するS1103の処理と同一であるので、その詳細な説明は省略する。
顧客端末80は、表示部83に表示された「確認」と記載されたボタンが押されたら、マイク88による集音を終了するとともに、マイク88にて集音した顧客の発話の音声データをサーバ装置20に送信する(S1113)。
渉外員は、貨幣処理装置10に対して、受け取った現金の入金操作を行う(S716)。
貨幣処理装置10においては、入金処理部114が、入金処理を貨幣処理ユニット16に行わせる(S717)。そして、入金情報送信部116が、顧客の氏名、口座番号、入金額、現金を受け取った日時、渉外員の氏名、識別番号等の入金情報をサーバ装置20に対して送信する(S718)。
そして、確認部215が一致することを確認した場合(S720でYes)、通知部216が、集金完了通知を管理者端末40に通知し(S721)、確認部215が一致しないことを確認した場合(S720でNo)、通知部216が、配金に異常があったことを管理者端末40に通知する(S722)。これにより、管理者は、顧客から提出された金額と、貨幣処理装置10に入金された金額とが一致しないことを知ることができる。
顧客端末80の受信部811がサーバ装置20から一致しない旨を受信した場合(S1124)、渉外員は、訪問先の顧客から現金を受け取るとともに、受け取った現金の入金操作を行う(S725)。
システム2によれば、渉外員が集金する場合においても、顧客が現金を提出したことに加えて、提出した現金の量を認識することができる。それゆえ、渉外員が集金する際に、渉外員が、顧客が提出した現金の一部を、例えば貨幣処理装置10を介して顧客の口座に入金することなく自ら取得する等の、不正を抑制することができる。
図12は、第3の実施形態に係るシステム3の概略構成の一例を示す図である。
第3の実施形態に係る現金授受確認システム3(以下、単に「システム3」と称する場合がある。)は、第1の実施形態に係るシステム1に対して、さらに、貨幣処理装置10から出金又は入金された紙幣と、顧客が受領又は提出した紙幣と、が一致するか否かも確認する点が異なる。
以下、システム3について、システム1と異なる点について説明する。システム3とシステム1とで、同じ機能を有するものについては同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
そして、貨幣処理装置310の出金情報送信部115は、顧客の氏名、口座番号、出金額、配金予定日時、出金した渉外員の氏名に加えて、出金した紙幣の記番号であって貨幣処理ユニット316が認識した記番号をもサーバ装置320に対して送信する。
また、貨幣処理装置310の入金情報送信部116は、顧客の氏名、口座番号、入金額、現金を受け取った日時、入金した渉外員の氏名に加えて、入金した紙幣の記番号であって貨幣処理ユニット316が認識した記番号をもサーバ装置320に対して送信する。
そして、サーバ装置320の認識部214は、現金の画像データをOCR処理して、その紙幣の記番号を認識することも可能である。また、サーバ装置320の確認部215は、認識部214が認識した紙幣の記番号と、貨幣処理装置10から送信されてきた紙幣の記番号とが一致するか否かも確認することも可能である。
(配金時)
例えば、顧客は、現金を受領(S615)後、例えば、「確かに、「3万円」を受け取りました。」と発話した(S616)後に、現金を、カメラ36を用いて撮影し、渉外員端末30の表示部33に表示された「確認」と記載されたボタンを押す(S617)。
そして、渉外員端末30は、マイク38にて集音した顧客の発話の音声データをサーバ装置20に送信する(S618)際に、カメラ36を用いて撮影した現金の画像もサーバ装置20に送信する。
例えば、顧客は、「確かに、「3万円」を提出しました。」と発話した(S711)後に、現金を、カメラ36を用いて撮影し、渉外員端末30の表示部33に表示された「確認」と記載されたボタンを押す(S712)。
そして、渉外員端末30は、マイク38にて集音した顧客の発話の音声データをサーバ装置20に送信する(S713)際に、カメラ36を用いて撮影した現金の画像もサーバ装置20に送信する。
サーバ装置320の確認部215は、S715にて認識部214が認識した現金の量と、貨幣処理装置10から入金されたとの通知があった金額とが一致するか否かを確認する(S720)際に、認識部214が認識した紙幣の記番号と貨幣処理装置10から送信されてきた紙幣の記番号とが一致するか否かを確認する。
Claims (8)
- 認証データを記憶する記憶手段と、
現金の量と、前記現金を受領又は提出した旨との発話を集音する集音手段と、
前記集音手段により集音された音声データに基づいて、受領又は提出された前記現金の量を認識する認識手段と、
前記記憶手段に記憶された前記認証データに基づいて、前記発話を行った人物の本人認証を行う認証手段と、
を有することを特徴とする現金授受確認システム。 - 請求項1に記載の現金授受確認システムであって、
さらに、前記発話を促す出力を行う出力手段
を有することを特徴とする現金授受確認システム。 - 貨幣処理装置と通信可能な請求項1又は2に記載の現金授受確認システムであって、
さらに、前記認識手段が認識した受領された前記現金の量と、前記貨幣処理装置からの出金の金額とが一致するかを確認する確認手段
を有することを特徴とする現金授受確認システム。 - 貨幣処理装置と通信可能な請求項1から3のいずれか1項に記載の現金授受確認システムであって、
さらに、前記認識手段が認識した提出された前記現金の量と、前記貨幣処理装置への入金の金額とが一致するかを確認する確認手段
を有することを特徴とする現金授受確認システム。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の現金授受確認システムであって、
前記認証手段は、前記集音手段により集音された前記音声データに基づいて前記人物の本人認証を行う
ことを特徴とする現金授受確認システム。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の現金授受確認システムであって、
さらに、前記発話を行った前記人物の生体情報を取得する生体情報取得手段を有し、
前記認証手段は、前記集音手段により集音された前記音声データと、前記生体情報取得手段が取得した前記生体情報と、前記記憶手段に記憶された前記認証データとに基づいて、前記発話を行った前記人物の本人認証を行う
ことを特徴とする現金授受確認システム。 - 出金可能な貨幣処理装置と、
現金の量と、前記現金を受領した旨との発話を集音する集音手段と、
前記集音手段により集音された音声データに基づいて、受領された前記現金の量を認識する認識手段と、
前記認識手段が認識した前記現金の量と、前記貨幣処理装置からの出金の金額とが一致するかを確認する確認手段と、
を有することを特徴とする現金授受確認システム。 - 入金可能な貨幣処理装置と、
現金の量と、前記現金を提出した旨との発話を集音する集音手段と、
前記集音手段により集音された音声データに基づいて、提出された前記現金の量を認識する認識手段と、
前記認識手段が認識した前記現金の量と、前記貨幣処理装置への入金の金額とが一致するかを確認する確認手段と、
を有することを特徴とする現金授受確認システム。
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2019
- 2019-09-03 JP JP2019160693A patent/JP2021039560A/ja active Pending
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