JP2021039539A - 検出装置 - Google Patents

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佐武 高田
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Abstract

【課題】メモリの容量の増大を抑制することができる検出装置を提供する。【解決手段】検出装置は、基板と、基板に設けられ、基板に平行な第1方向に配列された複数の検出電極と、基板に設けられ、第1方向と交差する第2方向に配列された複数の駆動電極と、選択信号に基づいて検出電極を選択する第2選択回路と、駆動電極を選択する第1選択回路と、複数の検出電極のうち、選択された複数の検出電極に接続される検出器と、第2選択回路が、複数の検出電極を選択する1つの期間に、第1選択回路が複数の駆動電極を走査することで、選択された複数の検出電極から検出器を介して出力される複数の検出信号を、ひとまとまりの出力データとして記憶するメモリと、を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、検出装置に関する。
指紋センサは、指紋の凹凸に応じた容量変化を検出することで、検出面に接触した指の指紋の形状を検出する(例えば、特許文献1)。指紋センサの検出結果は、例えば、個人認証等に用いられる。特許文献1に記載されている指紋センサでは、複数の行配線と、複数の列配線とが交差して配置される。複数の列配線は、列配線の数に応じたビット数を有する符号に基づいて駆動される。
特開2005−152223号公報
特許文献1では、列配線が単一の符号で駆動されている期間に、複数の行配線に接続されたセレクタの接続が切り替えられる。さらに、列配線が異なる符号で駆動されている期間ごとにセレクタの接続が切り替えられる。つまり、符号のビット数に応じた全ての期間で、複数の行配線から検出信号がそれぞれ検出され、これら1フレーム分の検出信号が、メモリに保存される。このため、メモリの容量が増大する可能性がある。
本発明は、メモリの容量の増大を抑制することができる検出装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る検出装置は、基板と、前記基板に設けられ、前記基板に平行な第1方向に配列された複数の検出電極と、前記基板に設けられ、前記第1方向と交差する第2方向に配列された複数の駆動電極と、選択信号に基づいて前記検出電極を選択する第2選択回路と、前記駆動電極を選択する第1選択回路と、複数の前記検出電極のうち、選択された複数の検出電極に接続される検出器と、前記第2選択回路が、複数の前記検出電極を選択する1つの期間に、前記第1選択回路が複数の前記駆動電極を走査することで、前記選択された複数の検出電極から前記検出器を介して出力される複数の検出信号を、ひとまとまりの出力データとして記憶するメモリと、を有する。
図1は、実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、実施形態に係る検出装置の構成例を示す平面図である。 図3は、駆動電極及び検出電極を示す平面図である。 図4は、図3のIV−IV’断面図である。 図5は、実施形態に係るセンサ、第2選択回路、検出器及びメモリを説明するための説明図である。 図6は、実施形態に係る検出装置の動作を示すタイミングチャートである。 図7は、1フレーム期間に、選択される駆動電極と、選択される検出電極との関係を説明するための説明図である。 図8は、第1選択回路の選択動作を説明するための説明図である。 図9は、メモリに記憶される出力データの一例を示す説明図である。 図10は、出力データ取得期間と、信号処理期間との関係を説明するための説明図である。 図11は、変形例に係る検出装置の構成例を示す平面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、検出装置1は、センサ10と、検出制御回路11と、第1選択回路15と、第2選択回路16と、検出回路40とを備える。
検出装置1は、静電容量方式により、センサ10に接触又は近接する被検出体(例えば指等)の表面の凹凸の情報を検出することで指紋を検出する指紋検出装置である。なお、被検出体は指に限らず、表面の凹凸に応じて検出電極Rx又は駆動電極Txの少なくとも一方と形成される容量が変化すればよく、例えば、掌紋でも良い。また、センサ10は、複数のセンサ素子SEが配置される検出領域FAを有し、センサ素子SEは、検出領域FAにおけるセンサ素子SEの位置および被検出体の表面の凹凸に応じた検出信号Sを出力する。センサ素子SEは、検出電極Rxおよび駆動電極Txからなり、より具体的には、検出電極Rxおよび駆動電極Txの交点を示す。
検出制御回路11は、センサ10の検出動作を制御する回路である。具体的には、検出制御回路11は、カウンタ回路11aを含む。カウンタ回路11aは、検出制御回路11のクロック信号のパルスを計測する。そして、カウンタ回路11aは、そのパルス数の計測値に基づいて、駆動電極Tx及び検出電極Rxを選択するタイミングを制御するためのタイミング制御信号を生成する。検出制御回路11は、カウンタ回路11aから供給されるタイミング制御信号に基づいて、第1選択回路15、第2選択回路16及び検出回路40に対してそれぞれ制御信号を供給し、これらの動作を制御する回路である。
第1選択回路15(駆動電極選択回路)は、検出制御回路11から供給される選択信号SELyに基づいて駆動電極Txを選択するスイッチ回路(マルチプレクサ)である。選択信号SELyは、所定の符号に基づく信号である。言い換えると、第1選択回路15は、第2方向Dyに配列されたセンサ素子SEを所定の符号である選択信号SELyに基づいて選択する選択回路である。所定の符号は、「1」又は「−1」、若しくは「1」又は「0」を要素とし、任意の異なった2つの行が直交行列となる正方行列、例えば、アダマール行列に基づく符号である。例えば、1行目の第1選択回路15は、アダマール行列の行または列を駆動電極Txの第1方向Dxの位置に対応付け、列又は行ごとに含まれる「1」または「−1」を対象として選択した駆動電極Txに駆動信号Vtxを供給する。駆動信号Vtxは、例えば、所定の周波数(例えば数kHz〜数百kHz程度)の交流矩形波である。なお、駆動信号Vtxの交流波形は、サイン波や三角波であってもよい。
第2選択回路16(検出電極選択回路)は、検出制御回路11から供給される選択信号SELx(SELx1−SELx6)に基づいて検出電極Rxを選択するスイッチ回路(マルチプレクサ)である。第2選択回路16は、選択された検出電極Rxと検出回路40とを接続する。また、第2選択回路16は、選択された検出電極Rxからの検出信号Sを検出回路40に出力する。言い換えると、選択信号SELyに基づいて第1選択回路15によって選択された複数の行に対応し、かつ、選択信号SELxに基づいて第2選択回路16によって選択された列に対応する複数の検出素子SEが検出回路40に接続され、選択信号SELyおよび選択信号SELxに基づいて選択された複数の検出素子SEの各々の検出信号Siの統合値が検出信号Sとして出力される。
検出回路40は、検出制御回路11から供給される制御信号と、センサ10から供給される検出信号Sに基づいて、指の形状や指紋を検出する回路である。例えば、検出回路40は、センサ10に接触又は近接する指等の表面の凹凸に応じた検出信号Sの変化を検出する。
検出回路40は、検出信号増幅回路42と、A/D変換回路43と、メモリ44と、信号処理回路45と、通信回路46と、検出タイミング制御回路47と、を備える。検出タイミング制御回路47は、検出制御回路11から供給される制御信号に基づいて、検出信号増幅回路42と、A/D変換回路43と、メモリ44と、信号処理回路45と、通信回路46と、が同期して動作するように制御する。
検出信号増幅回路42は、検出信号Sを増幅する。検出信号増幅回路42は、例えば、複数の積分回路と、複数の積分回路にそれぞれ接続される端子を有する。第2選択回路16は、検出信号増幅回路42の端子と、選択された検出電極Rxとを接続する。A/D変換回路43は、検出信号増幅回路42から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。検出器DETは、検出信号増幅回路42及びA/D変換回路43を有する。検出信号増幅回路42及びA/D変換回路43は、例えばアナログ・フロント・エンド(Analog Front End:AFE)回路である。
メモリ44は、センサ10の、選択された複数の検出電極Rxから検出器DETを介して出力される複数の検出信号Sを、ひとまとまりの出力データRDとして記憶する記憶回路である。メモリ44は、例えばRAM(Random Access Memory)、レジスタ回路等であってもよい。出力データRDは、信号処理回路45の信号処理が行われる前の、ローデータ(生のデータ)とも呼ばれる。
信号処理回路45は、メモリ44から生のデータとして出力データRDを受け取って、出力データRDの信号処理を行う回路である。信号処理回路45は、例えば、出力データRDに含まれる検出信号Sのソートやデコードを行うことで、画像データIDを生成する。より具体的には、信号処理回路45は、複数の検出素子SEの検出信号Siの統合値である検出信号Sを所定の符号であるアダマール行列で逆演算することによって、複数の検出素子SEの各々の検出信号Siを復号する復号処理回路を含む。なお、検出信号Siは、選択信号SELyによって選択された駆動電極Txと、選択信号SELxによって選択された検出電極Rxとの交点の信号に対応する。画像データIDは、被検出体(例えば指等)の形状や指紋を示す二次元情報である。
通信回路46は、外部制御回路100と通信を行う。通信回路46は、画像データIDを出力信号Voとして外部制御回路100に送信する。通信回路46と外部制御回路100との通信は、例えば、SPI(Serial Peripheral Interface)である。外部制御回路100は、例えば、通信回路146と、認証回路147を有する。通信回路146は、通信回路46からの画像データIDを認証回路147に出力し、認証回路147は、画像データIDと、あらかじめ保存されたユーザの基準生体情報とを照合し、画像データIDと基準生体情報とが一致するかどうか判断することで認証を行う。
又は、検出回路40は、信号処理回路45を有さず、メモリ44に記憶された出力データRDを出力信号Voutとして出力してもよい。この場合、外部制御回路100が、信号処理回路145を有し、通信回路146から出力データRDが信号処理回路145に入力され、信号処理回路45と同様の信号処理により画像データIDを生成し、認証回路147は、信号処理回路145により生成された画像データIDに基づいて生体情報の認証を行う。また、検出装置1は、通信回路46を有さずに、認証回路147を有しても良い。この場合、認証回路147は、信号処理回路45によって生成された画像データIDに基づいて生体情報の認証を行い、その結果を出力信号Voutとして出力する。
検出回路40及び検出制御回路11は、検出用IC(Integrated Circuit)として基板21(図2参照)の周辺領域GAに実装されていてもよい。或いは、検出回路40及び検出制御回路11は、周辺領域GAに接続された配線基板76に実装された検出用ICに含まれていてもよい。ただし、検出回路40の機能の一部は、外部のMPU(Micro−processing unit)の機能として設けられてもよい。
次に、検出装置1の検出電極Rx及び駆動電極Txの構成について説明する。図2は、実施形態に係る検出装置の構成例を示す平面図である。
図2に示すように、検出装置1は、基板21と、複数の検出電極Rxと、複数の駆動電極Txと、を含む。基板21は、可視光を透過可能な透光性を有する基板であって、例えば、ガラス基板である。なお、基板21は、ポリイミド等の樹脂で構成された透光性の樹脂基板又は樹脂フィルムであってもよい。センサ10は、透光性を有するセンサである。
駆動電極Tx及び検出電極Rxは、検出領域FAに設けられている。複数の駆動電極Txは、第2方向Dyに並んで配置されている。複数の駆動電極Txは、それぞれ第1方向Dxに延在している。複数の検出電極Rxは、第1方向Dxに並んで配置されている。複数の検出電極Rxは、それぞれ第2方向Dyに延在している。平面視で、複数の駆動電極Txは、複数の検出電極Rxと交差して設けられる。複数の駆動電極Txと複数の検出電極Rxのそれぞれの交点がセンサ素子SEに対応する。
本明細書において、第1方向Dx及び第2方向Dyは、基板21の表面に対して平行な方向である。第1方向Dxは、第2方向Dyと直交する。ただし、第1方向Dxは、第2方向Dyと直交しないで交差してもよい。第3方向Dzは、第1方向Dx及び第2方向Dyと直交する方向である。第3方向Dzは、例えば、基板21の法線方向に対応する。なお、以下、平面視とは、第3方向Dzから見た場合の位置関係を示す。
第1選択回路15及び第2選択回路16は、基板21の周辺領域GAに設けられる。駆動電極Txは、第1選択回路15に電気的に接続される。各検出電極Rxは、第2選択回路16を介して、基板21の周辺領域GAに設けられた配線基板76に電気的に接続される。配線基板76は、例えば、フレキシブルプリント基板である。又は、配線基板76はリジッド基板でもよい。
検出電極Rxと駆動電極Txとの交差部分に、それぞれ静電容量が形成される。センサ10において、第1選択回路15は、駆動電極Txを時分割的に順次選択し、選択された駆動電極Txに駆動信号Vtxを供給する。そして、接触又は近接する指等の表面の凹凸による、駆動電極Txと検出電極Rxとの間の容量変化に応じた検出信号Sが検出電極Rxから出力される。これにより、センサ10により指紋検出が行われる。
図2では、第1選択回路15、第2選択回路16等の各種回路が、基板21の周辺領域GAに設けられている場合を示しているが、これはあくまで一例である。各種回路の少なくとも一部は、配線基板76に実装された検出用ICに含まれていてもよい。
図3は、駆動電極及び検出電極を示す平面図である。図3に示すように、検出電極Rxの形状は、平面視で、ジグザグ状の金属細線である。検出電極Rxは、全体として第2方向Dyに延在している。具体的には、検出電極Rxは、複数の第1直線部RxL1と、複数の第2直線部RxL2と、複数の屈曲部RxBEと、を有する。第2直線部RxL2は、第1直線部RxL1と交差する方向に延びている。第1直線部RxL1及び複数の第2直線部RxL2は、金属細線である。また、屈曲部RxBEは、第1直線部RxL1と第2直線部RxL2とを接続している。
第1直線部RxL1は、第1方向Dx及び第2方向Dyと交差するD1方向に延びている。第2直線部RxL2は、第1方向Dx及び第2方向Dyと交差するD2方向に延びている。第2方向Dyに対して、D1方向は、D2方向とは反対側に傾斜する。
配置間隔Prxは、隣り合う検出電極Rx間において、第1方向Dxにおける屈曲部RxBEの間隔である。また、配置間隔Pryは、複数の検出電極Rxの各々において、第2方向Dyにおける屈曲部RxBEの間隔である。本実施形態では、例えば、配置間隔Prxは配置間隔Pryよりも小さい。
複数の駆動電極Tx−1、Tx−2、Tx−3、Tx−4、…は、第2方向Dyに並んで配置される。駆動電極Tx−1、Tx−2は、検出電極Rxの第1直線部RxL1と交差する。駆動電極Tx−3、Tx−4は、検出電極Rxの第2直線部RxL2と交差する。なお、以下の説明において、駆動電極Tx−1、Tx−2、Tx−3、Tx−4、…を区別して説明する必要がない場合には、単に駆動電極Txと表す。
複数の駆動電極Txは、それぞれ複数の電極部TxEと、複数の接続部TxCとをそれぞれ有する。複数の駆動電極Txの各々において、複数の電極部TxEは第1方向Dxに並んでおり、互いに離隔して配置されている。また、複数の駆動電極Txの各々において、接続部TxCは、複数の電極部TxEのうち隣り合う電極部TxE同士を接続している。また、第3方向Dzから見て、1本の検出電極Rxは、隣り合う電極部TxEの間を通って接続部TxCと交差している。複数の電極部TxE及び複数の接続部TxCは、ITO等の透光性を有する導電性材料で構成される。
電極部TxEは、第1電極部TxE1と、第1電極部TxE1とは異なる形状を有する第2電極部TxE2と、を含む。第3方向Dzから見て、第1電極部TxE1と、第2電極部TxE2はそれぞれ平行四辺形である。なお、電極部TxEは、それぞれ平行四辺形状であるが、矩形状、多角形状、異形状であってもよい。
駆動電極Tx−1及び駆動電極Tx−2は、複数の第1電極部TxE1を備える。複数の第1電極部TxE1は、第1直線部RxL1に沿って設けられ、それぞれ、第1直線部RxL1と平行な2辺と、第1直線部RxL1と直交する2辺とを有する四角形状である。また、駆動電極Tx−3及び駆動電極Tx−4は、複数の第2電極部TxE2を備える。複数の第2電極部TxE2は、第2直線部RxL2に沿って設けられ、それぞれ、第2直線部RxL2と平行な2辺と、第2直線部RxL2と直交する2辺とを有する四角形状である。
これにより、第1電極部TxE1及び第2電極部TxE2は、ジグザグ状の検出電極Rxに沿って配置される。また、検出電極Rxと、各電極部TxEとの離隔距離を一定の長さにすることができる。なお、1つの第1直線部RxL1又は第2直線部RxL2に対応する電極部TxEの数は、1つでも3以上の整数であってもよい。
また、第2方向Dyにおける駆動電極Txの配置間隔をPtとする。配置間隔Ptは、検出電極Rxの屈曲部RxBEの配置間隔Pryの1/2程度である。なお、これに限定されず、配置間隔Ptは、配置間隔Pryの1/j(jは1以上の整数である)であってもよい。配置間隔Ptは、例えば50μm以上、100μm以下である。
また、1つの駆動電極Txにおいて、接続部TxCの長手方向は、全て第1方向Dxであり、複数の接続部TxCは同一直線上に配置される。これにより、検出電極Rxと交差する接続部TxCの形状が揃うため、検出電極Rxと接続部TxCとの間の容量のばらつきを抑制できる。また、複数の接続部TxCと重なる領域に金属層TxCaが設けられる。これにより、接続部TxCを細幅に設けた場合でも、接続部TxCと金属層TxCaとの積層体の抵抗値を抑制することができる。
なお、複数の接続部TxCが同一直線上に設けられる構成に限定されず、第1方向Dxに隣り合う複数の接続部TxCにおいて、第2方向Dyでの位置が異なって配置されていてもよい。この場合、電極部TxEと比べて光の透過率が低い金属層TxCaが一直線状に並ばないので、検出装置1はモアレ等の意図しない模様の発生を抑制することができる。
ダミー電極TxD1、ダミー電極TxD2及びダミー電極TxD3は、第2方向Dyに隣り合う駆動電極Txの間に設けられる。具体的には、D1方向に隣り合う第1電極部TxE1の間には、ダミー電極TxD1が設けられ、D2方向に隣り合う第2電極部TxE2の間には、ダミー電極TxD2が設けられる。また、第1電極部TxE1と第2電極部TxE2との間には、ダミー電極TxD3が設けられる。ダミー電極TxD1、ダミー電極TxD2及びダミー電極TxD3と各電極部TxEとは、スリットSLにより離隔している。なお、以下の説明において、ダミー電極TxD1、ダミー電極TxD2及びダミー電極TxD3を区別して説明する必要がない場合には、単にダミー電極TxDと表す。ダミー電極TxDは、ITO等の透光性を有する導電性材料であり、駆動電極Txと同じ材料で形成される。
ダミー電極TxD1は、第1直線部RxL1と平行な2辺と、第1直線部RxL1と直交する2辺とを有する四角形状である。ダミー電極TxD2は、第2直線部RxL2と平行な2辺と、第2直線部RxL2と直交する2辺とを有する四角形状である。ダミー電極TxD3は、第1直線部RxL1と直交する辺s1と、第2直線部RxL2と直交する辺s2と、第1直線部RxL1と平行な辺s3と、第2直線部RxL2と平行な辺s4と、を有する。第2方向Dyにおけるダミー電極TxDの配置間隔Pdは、駆動電極Txの配置間隔Ptと等しい。
検出電極Rxを挟んで配置された複数のスリットSLは、同一直線上に揃わないように配置される。言い換えると、スリットSLの延長方向には、検出電極Rxを挟んで電極部TxEが配置される。これにより、電極部TxE及びダミー電極TxDが設けられていない部分が、小さいピッチで屈曲するように配置されるので、検出装置1は、検出領域FAに意図しない模様(例えば、モアレ、光を反射した模様)が発生することを抑制することができる。
図3に示すセンサ10では、駆動電極Txの形状と検出電極Rxの形状との位置関係が電極間で揃っているこのため、駆動電極Txの容量のばらつきや、検出電極Rxの容量のばらつきが小さい。また、センサ10における座標の算出の補正等も実行し易いという利点がある。
図4は、図3のIV−IV’断面図である。なお、図4では、検出領域FAの層構造と周辺領域GAの層構造との関係を示すために、検出領域FAのIV−IV’線に沿う断面と、周辺領域GAのトランジスタTrSを含む部分の断面とを、模式的に繋げて示している。トランジスタTrSは、第1選択回路15が有する素子である。
図4に示すように、基板21は、第1面21aと、第1面21aと反対側の第2面21bとを有する。駆動電極Tx及び検出電極Rxは、基板21の第1面21a側に設けられる。具体的には、第1面21aには、絶縁膜22及び絶縁膜23が積層される。駆動電極Txは、絶縁膜23の上に設けられる。電極部TxE及び金属層TxCaは、絶縁膜23の上に設けられ、接続部TxCは、金属層TxCaを覆って設けられる。絶縁膜24は、駆動電極Txを覆って絶縁膜23の上に設けられる。
検出領域FAにおいて、検出電極Rxは絶縁膜24の上に設けられている。検出電極Rxは、接続部TxC及び金属層TxCaと重なる位置に設けられる。絶縁膜24により、検出電極Rxと駆動電極Txとの間が絶縁されている。検出電極Rxは、例えば、第1金属層141、第2金属層142及び第3金属層143を有する。第3金属層143上に第2金属層142が設けられており、第2金属層142上に第1金属層141が設けられている。
例えば、第1金属層141、第3金属層143の材料には、モリブデン(Mo)又はモリブデン合金が用いられる。第2金属層142の材料には、アルミニウム(Al)又はアルミニウム合金が用いられる。第1金属層141は、第2金属層142よりも可視光の反射率が低い。
絶縁膜25は、検出電極Rx及び絶縁膜24の上に設けられる。絶縁膜25によって、検出電極Rxの上面及び側面は覆われている。絶縁膜25には、シリコン窒化膜あるいはシリコン酸窒化膜あるいはアクリル樹脂など、高屈折率で低反射率の膜が用いられる。
駆動電極Txは、検出領域FAから周辺領域GAまで延在し、トランジスタTrSに接続される。トランジスタTrSは、ゲート電極103、半導体層113、ソース電極123及びドレイン電極125を有する。ゲート電極103は、基板21の上に設けられる。絶縁膜22は、ゲート電極103の上に設けられる。半導体層113は、絶縁膜22の上に設けられる。なお、ゲート電極103は、半導体層113の上に設けられても良い。
絶縁膜23は、半導体層113の上に設けられる。ソース電極123及びドレイン電極125は、絶縁膜23の上に設けられる。ソース電極123は、絶縁膜23に設けられたコンタクトホール23H1を介して半導体層113と接続される。ドレイン電極125は、絶縁膜23に設けられたコンタクトホール23H2を介して半導体層113と接続される。
ソース電極123及びドレイン電極125の上に絶縁膜24Aが設けられる。駆動電極Txは、絶縁膜24Aに設けられたコンタクトホール24Hを介してドレイン電極125と接続される。なお、絶縁膜24と絶縁膜24Aは別層として設けられているがこれに限られない。例えば、絶縁膜24は、トランジスタTrSおよび金属層TxCaの上に配置され、金属層TxCaの上の絶縁膜24は、第3金属層143と金属層TxCaを絶縁するように配置される。この場合は、接続部TxCは、第3金属層143と導通しないように金属層TxCA上の絶縁膜24の周辺で金属層TxCaの一部を覆う。そして、絶縁膜25が絶縁膜24で覆われていない電極部TxE等を覆う。
次に、検出装置1の駆動方法について説明する。図5は、実施形態に係るセンサ、第2選択回路、検出器及びメモリを説明するための説明図である。なお、図5では、複数の駆動電極Tx及び複数の検出電極Rxを、模式的に直線状に示している。
図5に示すように、m本の検出電極Rx−1、Rx−2、…、Rx−mが第1方向Dxに配列される。検出電極Rxの数mは、例えばm=192である。また、n本の駆動電極Tx−1、Tx−2、…、Tx−nが第2方向Dyに配列される。駆動電極Txの数nは、例えばn=256である。言い換えると、m×n個のセンサ素子SEが配置される。
ここで、検出電極ブロックRxBが複数設けられている。1つの検出電極ブロックRxBは、隣り合って配置された複数の検出電極Rxで構成される。図5に示す例では、1つの検出電極ブロックRxBが有する検出電極Rxの数kは、k=6である。検出電極ブロックRxB−1は、検出電極Rx−1、Rx−2、…、Rx−6を有する。検出電極ブロックRxB−2は、検出電極Rx−7、…、Rx−12を有する。検出電極ブロックRxB−pは、検出電極Rx−(m−5)、…、Rx−mを有する。検出電極ブロックRxBの数pは、検出電極Rxの数mの1/k(図5では、p=m/6)である。
複数の検出器DET−1、DET−2、…、DET−pは、複数の検出電極ブロックRxB−1、RxB−2、…、RxB−pごとに設けられる。より具体的には、複数の検出器DET−1、DET−2、…、DET−pは、それぞれ、第2選択回路16及び複数の出力信号線Lout−1、Lout−2、…、Lout−pを介して、検出電極ブロックRxB−1、RxB−2、…、RxB−pに接続される。
検出器DETは、複数の検出電極Rxのうち、第2選択回路16により選択された検出電極Rxに接続される。検出電極ブロックRxB−1のうち、第2選択回路16により選択された1又は複数の検出電極Rxが、出力信号線Lout−1を介して検出器DET−1に接続される。同様に、検出電極ブロックRxB−pのうち、第2選択回路16により選択された1又は複数の検出電極Rxが、出力信号線Lout−pを介して検出器DET−pに接続される。
第2選択回路16は、複数の選択信号線Lsel−1、Lsel−2、…、Lsel−6と、複数のスイッチング素子SWx1、SWx2、…、SWx6と、を有する。複数のスイッチング素子SWx1、SWx2、…、SWx6は、各検出電極ブロックRxBに設けられる。複数のスイッチング素子SWx1、SWx2、…、SWx6は、それぞれ、選択信号線Lsel−1、Lsel−2、…、Lsel−6を介して選択信号SELx1、SELx2、…、SELx6が供給される。複数のスイッチング素子SWx1、SWx2、…、SWx6は、それぞれ、選択信号SELx1、SELx2、…、SELx6に基づいて、検出電極Rxと出力信号線Loutとの間の接続状態と非接続状態とを切り替える。
例えば、複数のスイッチング素子SWx1に高レベル電圧の選択信号SELx1が供給された場合、複数のスイッチング素子SWx1はそれぞれオンとなる。これにより、各検出電極ブロックRxBの選択された検出電極Rx−1、Rx−7、…、Rx−(m−5)は、出力信号線Lout−1、Lout−2、…、Lout−pと接続状態となり、検出器DET−1、DET−2、…、DET−pと接続される。この結果、選択された検出電極Rxから、それぞれ検出信号Sが各検出器DETに出力される。
一方、複数のスイッチング素子SWx2、…、SWx6に低レベル電圧の選択信号SELx2、…、SELx6が供給された場合、複数のスイッチング素子SWx2、…、SWx6はそれぞれオフとなる。これにより、各検出電極ブロックRxBの非選択の検出電極Rxは、出力信号線Loutと非接続状態となる。この結果、非選択の検出電極Rxから、それぞれ検出信号Sが各検出器DETに出力されない。検出制御回路11は、時分割的に、高レベル電圧の選択信号SELx1から選択信号SELx6を供給することで、検出電極ブロックRxBの検出電極Rxを順次選択する。
また、第1選択回路15は、複数のスイッチング素子SWy1、SWy2、SWy3、…、SWyn−2、SWyn−1、SWynを有する。スイッチング素子SWyの一方端は、それぞれn個の駆動電極Txと接続され、他方端は、駆動信号Vtxを供給する配線L1と接続される。スイッチング素子SWyは、検出制御回路11から供給される選択信号SELy1〜SELy256に基づいて、選択された駆動電極Txと配線L1を接続し、選択された駆動電極Txに駆動信号Vtxを供給する。
図6は、実施形態に係る検出装置の動作を示すタイミングチャートである。図6は、1フレーム(1F)の検出を行う期間のタイミングチャートを示している。なお、1フレームの検出とは、検出領域FAの全体の検出を示し、複数の駆動電極Txと複数の検出電極Rxとの全ての交差部分での検出信号Sの検出を行うのに要する期間である。
図6に示すように、1フレームの検出は、検出制御回路11から供給されるリセット信号RSTに基づいて開始される。カウンタ回路11aは、ユニットカウント(Unit cnt)を、順次カウントする。ユニットカウントは、選択される駆動電極Txと、選択される検出電極Rxとの組み合わせのパターンごとに、1つずつ加算される。検出電極ブロックRxBに含まれる検出電極Rxの数kが例えばk=6であり、駆動電極Txの数nが、例えばn=256である場合、ユニットカウントは、6×256=1536までカウントされると1フレームの検出が終了する。
1フレームの検出が開始されると、検出制御回路11は、選択信号SELx1、SELx2、…、SELx6を時分割的に順次、第2選択回路16に供給する。第2選択回路16は、選択信号SELx1、SELx2、…、SELx6に基づいて、各検出電極ブロックRxBに含まれる複数の検出電極Rxのうち、1又は複数の検出電極Rxを時分割的に選択する。
第2選択回路16に高レベル電圧の選択信号SELxが供給される期間に、第1選択回路15には、選択信号SELyが時分割的に供給される。例えば、第2選択回路16が、複数の検出電極Rx(例えば、検出電極Rx−1、Rx−7、…、Rx−(m−5))を同時に選択している1つの期間に、第1選択回路15は、複数の駆動電極Txを順次走査する。言い換えると、選択信号SELxによって特定の列のセンサ素子SE(検出電極Rx)が選択された期間において、所定の符号に応じた選択信号SELy1、…、SELynに基づいて、特定の行のセンサ素子(駆動電極Tx)を選択する動作が、全ての選択パターンについて実施される。
なお、選択信号SELyは、第1選択回路15が有するトランジスタTrS(図4参照)のゲート駆動信号に対応し、選択信号SELyが高レベル電圧になると、トランジスタTrSがオンになり、駆動電極Txが選択される。選択された駆動電極Txには、駆動信号Vtxが供給される。
具体的には、第2選択回路16に高レベル電圧の選択信号SELx1(第1選択信号)が供給される。第2選択回路16は選択信号SELx1に基づいて、複数の検出電極ブロックRxBのそれぞれから検出電極Rx−1、Rx−7、…、Rx−(m−5)(第1検出電極)を同時に選択する。選択信号SELx1がオン(高レベル電圧)の期間に、第1選択回路15には、選択信号SELy1、SELy2、…、SELy256が時分割的に供給される。これにより、第1選択回路15は、複数の駆動電極Txを順次走査する。各選択信号SELy1、SELy2、…、SELy256がオンになる期間は、選択信号SELx1がオンになる期間よりも短い。
全ての選択信号SELy1〜SELy256に基づいて、すべての選択パターンに対応する駆動電極Txが走査された後、第2選択回路16に高レベル電圧の選択信号SELx2(第2選択信号)が供給される。第2選択回路16は選択信号SELx2に基づいて、複数の検出電極ブロックRxBのそれぞれから検出電極Rx−2、Rx−8、…、Rx−(m−4)(第2検出電極)を同時に選択する。選択信号SELx2がオン(高レベル電圧)の期間に、第1選択回路15には、選択信号SELy1、SELy2、…、SELy256が時分割的に供給される。これにより、第1選択回路15は、各選択信号SELyが示す選択パターンに応じて、複数の駆動電極Txを順次走査する。この駆動が、選択信号SELx3から選択信号SELx6まで繰り返し実行されて、1フレームの検出が終了する。
図7は、1フレーム期間に、選択される駆動電極と、選択される検出電極との関係を説明するための説明図である。なお、図7では、左側から右側に向かって、時間tの経過を示している。
図7に示すように、選択信号SELx1がオンの期間に、第2選択回路16は、検出電極Rx−1、Rx−7、Rx−13、Rx−19、…、Rx−((p×6)−5)を選択する。選択されたが検出電極Rxがそれぞれ検出器DETに接続される。選択された複数の検出電極Rxの選択パターンを維持したまま、第1選択回路15は、各選択信号SELy1、…、SELynが示す選択パターンに応じて、複数の駆動電極Txを走査する。なお、図7に示すHカウント(Hcnt)は、選択信号SELyが示す選択パターンに応じて駆動電極Txを1回走査するごとに1つ加算され、選択信号SELynが示す選択パターンに応じた駆動電極Txの走査が終了するとリセットされる。つまり、HカウントがHnまでカウントされると、選択信号SELxのオン、オフが切り替えられる。
選択信号SELx1がオン、かつ、HカウントがH1の場合、選択信号SELy1が示す選択パターンに応じた駆動電極Txに駆動信号Vtxが供給され、選択された複数(p本)の検出電極Rxから、それぞれ検出信号Sが検出器DETに出力される。選択信号SELy1が示す選択パターンに応じた駆動電極Txが選択される1期間では、p個の検出信号Sが出力される。選択信号SELx1がオンの期間にHカウントがH1からHnまでカウントされる。つまり、選択信号SELy1、…、選択信号SELynが示すそれぞれの選択パターンに応じて駆動電極Txが走査されるn個の各期間に、選択された検出電極Rxからp個の検出信号Sが順次出力される。これにより、メモリ44は、選択信号SELx1がオンの期間に、選択された複数の検出電極Rxから検出器DETを介して出力されるp×n個の検出信号Sを、ひとまとまりの出力データRD1として記憶する。
言い換えると、ひとまとまりの出力データRD1は、選択信号SELx1がオンの期間に、複数の検出器DETから出力されメモリ44が受け取るデジタルデータであって、1フレーム分の出力データRDの一部を構成するデジタルデータである。より具体的には、ひとまとまりの出力データRD1は、全ての駆動電極Txが走査された場合に、第2選択回路16により選択されたp本の検出電極Rxからの検出信号Sで構成され、非選択の検出電極Rxからの検出信号Sの情報を含まないデータである。
同様に、第2選択回路16に、選択信号SELx2、SELx3、…、SELx6が供給される期間ごとに、選択信号SELy1、…、選択信号SELynが示すそれぞれの選択パターンに応じて複数の駆動電極Txが走査され、メモリ44は、それぞれの期間にひとまとまりの出力データRD2、RD3、RD4、RD5、RD6を記憶する。つまり、メモリ44は、異なる選択信号SELx1、SELx2、…、SELx6ごとに出力される検出信号Sを、それぞれ異なる出力データRD1、RD2、…、RD6として記憶する。
信号処理回路45は、出力データRD1、RD2、…、RD6をそれぞれ受け取って、ソート及びデコード等の信号処理を行う。これにより、信号処理回路45は、出力データRD1、RD2、…、RD6に基づいて、画像データID1、ID2、…、ID6をそれぞれ生成する。
信号処理回路45は、画像データID1、ID2、…、ID6を、通信回路46を介して外部回路に出力する。外部回路は、画像データID1、ID2、…、ID6を統合して、ユーザの指紋等の生体情報を取得する。なお、信号処理回路45が、出力データRD1、RD2、…、RD6に基づいて、1つの画像データIDを生成してもよい。
図8は、第1選択回路の選択動作を説明するための説明図である。第1選択回路15は、所定の符号に基づきセンサ素子SE(駆動電極Tx)を選択する符号選択動作を実施する。図8においては、理解を容易にするために、所定の符号として数1に示される次数が4のアダマール行列に基づき、4つのセンサ素子SE(駆動電極Tx)に対して符号選択動作を行う場合を例示するが、所定の符号であるアダマール行列の次数は4に限らず、4以上の数値であっても良く、かつ、所定の符号が対応付けられる第2方向Dyに配列されたセンサ素子SE(駆動電極Tx)の数も4以上であっても良い。図8(A)は、第1選択回路に選択信号SELy1が供給される期間Tc1を示し、図8(B)は、第1選択回路に選択信号SELy2が供給される期間Tc2を示し、図8(C)は、第1選択回路に選択信号SELy3が供給される期間Tc3を示し、図8(D)は、第1選択回路に選択信号SELy4が供給される期間Tc4を示す。なお、選択信号SELy1、SELy2、SELy3、SELy4は、それぞれアダマール行列の各列の「1」に対応するセンサ素子SE(駆動電極Tx)を選択する選択信号SELyp(SELy1p、SELy2p、SELy3p、SELy4p)と、アダマール行列の「−1」に対応するセンサ素子SE(駆動電極Tx)を選択する選択信号SELym(SELy1m、SELy2m、SELy3m、SELy4m)を含む。また、期間Tc1、Tc2、Tc3、Tc4は、それぞれ、選択信号SELypによって選択される期間Tcp(Tc1p、Tc2p、Tc3p、Tc4p)と、選択信号SELymによって選択される期間Tcm(Tc1m、Tc2m、Tc3m、Tc4m)を含む。
Figure 2021039539
図8(A)に示す通り、期間Tc1pにおいて、検出制御回路11から選択信号SELy1pが供給される。選択信号SELy1pはアダマール行列の1列目の「1」に対応し、すべての駆動電極Tx1、Tx2、Tx3、Tx4が配線L1と接続され、駆動信号Vtxが供給される。そして、検出電極Rxから検出信号S1pが出力される。また、期間Tc1mにおいて、検出制御回路11から選択信号SELy1mが供給される。選択信号SELy1mはアダマール行列の1列目の「−1」に対応し、すべての駆動電極Tx1、Tx2、Tx3、Tx4が配線L1と非接続とされ、駆動信号Vtxが供給されない。そして、検出電極Rxから検出信号S1mが出力される。
図8(B)、(C)、(D)も同様に、選択信号SELypおよびSELymに応じた検出信号S2p、S2m、S3p、S3m、S4p、S4mが順次出力される。
信号処理部は、検出信号Spから検出信号Smを引くことで検出信号Sを取得して、検出信号Sをアダマール行列で逆演算することで復号し、各センサ素子SEからの検出信号を取得する。なお、検出信号Sは、検出信号Spから検出信号Smを差し引く場合に限らず、検出信号Sp若しくは検出信号Smの一方のみを求めて、所定の演算式によってアダマール行列で逆演算できるような検出信号Sを算出しても良い。このようにすることによって、選択信号SELyp又はSELymに基づきセンサ素子SEを選択する期間Tcp又はTcmの一方を省略することが出来る。
図9は、メモリに記憶される出力データの一例を示す説明図である。出力データRDは、複数の検出器DET(DET−1からDET−p)から出力された検出信号Sが、ユニットカウント(又は、Hカウント)ごとにパラレルに記憶される。検出信号Sは、検出器DETの番号(1からp)及びユニットカウント(又は、Hカウント)のカウント数nと対応付けられて記憶される。
例えば、出力データRD1では、検出信号S(1、1)から検出信号S(p、n)までの信号がひとまとまりのデータとして記憶される。出力データRD2では、検出信号S(1、n+1)から検出信号S(p、2n)までの信号がひとまとまりのデータとして記憶される。同様に出力データRD6では、検出信号S(1、5n+1)から検出信号S(p、N)までの信号がひとまとまりのデータとして記憶される。ただし、Nは、6×nである。
図10は、出力データ取得期間と、信号処理期間との関係を説明するための説明図である。図10は、横軸が時間であり、縦軸がHカウントのカウント数である。図10に示すように、検出装置1は、1フレームの検出に含まれる期間ごとに、出力データRDの記憶と画像データIDの生成とを繰り返し実行する。具体的には、期間t1において、第2選択回路16は、選択信号SELx1に基づいて検出電極Rxを選択し、第1選択回路15は、選択信号SELy1、…、SELynに基づいて駆動電極Txを走査する。これにより、メモリ44は、出力データRD1を取得する。
次に、期間t1の後、期間t2において、信号処理回路45は、メモリ44から出力データRD1を受け取って、ソートやデコーダ等の信号処理を行う。これにより、信号処理回路45は、出力データRD1に基づいて、画像データID1を生成する。
次に、期間t2の後、期間t3において、第2選択回路16は、選択信号SELx2に基づいて検出電極Rxを選択し、第1選択回路15は、選択信号SELy1、…、SELynに基づいて駆動電極Txを走査する。これにより、メモリ44は、出力データRD2を取得する。
期間t3の後、期間t4において、信号処理回路45は、メモリ44から出力データRD2を受け取って、出力データRD2に基づいて、画像データID2を出力する。
このように、検出装置1は、1フレーム分の検出を行う期間に、異なる複数の出力データRD1、RD2、…、RD6は時分割で記憶され、かつ、出力データRD1、RD2、…、RD6が記憶される期間t1、t3、t5、t7、t9、t11と、信号処理回路45が信号処理を行う期間t2、t4、t6、t8、t10、t12とが、交互に配置される。
検出装置1の駆動方法の比較例として、例えば、第1選択回路15が1つの選択信号SELy1に基づいて駆動電極Txを選択している期間に、第2選択回路16が検出電極Rxを選択信号SELx1から選択信号SELx6まで順次走査する方法がある。第1選択回路15が選択信号SELy2、…、SELynに応じて駆動電極Txの選択パターンを変更するごとに、第2選択回路16は選択信号SELx1から選択信号SELx6に応じて検出電極Rxを選択する。信号処理回路45での信号処理において、選択信号SELy1、…、SELynに応じたすべての選択パターンで駆動電極Txを走査した検出信号Sが必要であり、メモリ44には、ひとまとまりの出力データとして1フレーム分の検出信号S、すなわちm×n個の検出信号Sが記憶される。
本実施形態の検出装置1では、上述したように、第2選択回路16が、複数の検出電極Rxを選択する1つの期間に、第1選択回路15が複数の駆動電極Txを走査する。つまり、1つの選択信号SELxが高レベル電圧の期間に、選択信号SELy1、…、SELynに応じたすべての選択パターンで駆動電極Txが走査される。これにより、メモリ44は、選択された複数の検出電極Rxから検出器DETを介して出力される複数の検出信号Sを、ひとまとまりの出力データRDとして記憶する。出力データRDに含まれる検出信号Sの数は、p×n個に削減される。p×n個は、検出器DETの数と、駆動電極Txの数との積である。
また、出力データRD1、RD2、…、RD6は、選択信号SELxごとに取得される。信号処理回路45は、出力データRD1、RD2、…、RD6ごとに、時分割で信号処理を実行して画像データIDを生成する。このため、メモリ44に1フレーム分の検出信号Sを保存する必要がなく、例えば、1フレーム分の1/6のデータ量に抑制できる。これにより、メモリ44の容量の増大を抑制することができる。
また、出力データRDのデータ数が小さくなるので、信号処理回路45が行う信号処理の負荷を抑制することができる。
なお、上述した検出装置1の駆動方法はあくまで一例であり適宜変更することができる。例えば、検出電極Rxの数mは、m=192に限定されず、191以下でもよく、193以上でもよい。駆動電極Txの数nは、n=256に限定されず、255以下でもよく、257以上でもよい。1つの検出電極ブロックRxBが有する検出電極Rxの数kは、k=6に限定されず、5以下でもよく、7以上でもよい。
第1選択回路15は、駆動電極Tx−1から駆動電極Tx−nまで、順次走査しているがこれに限定されない。第1選択回路15は、例えば、複数の駆動電極Txを束ねて駆動電極ブロックごとに駆動してもよい。又は、第1選択回路15は、駆動電極Txを間引いて(複数本の駆動電極Txを飛び越して)走査してもよい。
(変形例)
図11は、変形例に係る検出装置の構成例を示す平面図である。図11に示すように、検出装置1Aは、基板101と、第1回路基板20と、第2回路基板30とを備える。例えば、第2回路基板30の一方の面側に基板101と第1回路基板20とが配置されている。第1回路基板20は、例えば、フレキシブルプリント基板である。第2回路基板30は、例えば、プリント回路基板(Printed Circuit Board:PCB)等のリジッド基板である。第1回路基板20は、基板101と第2回路基板30とを中継している。
センサ10Aは、絶縁性の基板101と、基板101の一方の面側に設けられた複数の検出電極RxA(検出素子SEA)と、複数のスイッチ素子SW1と、スイッチ素子SW1に接続する走査線GCLと、スイッチ素子SW1に接続するデータ線SGLと、検出電極TxA(駆動電極)と、を備える。スイッチ素子SW1は、例えば、薄膜トランジスタである。走査線GCLは、スイッチ素子SW1に走査信号を供給するための配線である。走査線GCLは、例えば、スイッチ素子SW1がトランジスタの場合、トランジスタのゲートに接続される。データ線SGLは、走査線GCLからの走査信号に応じて、検出電極RxAと電気的に接続される配線である。言い換えると、データ線SGLは、検出電極RxAから検出信号Svが出力される配線である。データ線SGLは、例えば、スイッチ素子SW1がトランジスタの場合、トランジスタのソースに接続される。基板101は、例えば絶縁基板であって、ガラス材料、若しくは、ポリイミドのような有機材料で形成される。
第1選択回路115及び第2選択回路116は、基板101の一方の面側にそれぞれ設けられている。データ線SGLは第2選択回路116に接続されている。走査線GCLは第1選択回路115に接続されている。
検出領域FAには、検出電極RxAやスイッチ素子SW1が配置される。センサ10Aの周辺領域GAには、検出領域FAが四角形状である場合、少なくともその1辺に沿って形成される。センサ10Aの周辺領域GAは、検出電極TxA(駆動電極)が配置されている。センサ10Aは、更に導電体26を有する。導電体26は、周辺領域GAに配置される。より具体的には、検出電極RxAと検出電極TxAの間に配置される。導電体26は、検出回路40と接続される。導電体26は、外部物体(例えば、指)のセンサ10Aへの接近を検出するための電極である。例えば、導電体26は、駆動信号生成回路110と接続され、駆動信号Vsが供給される。そして、指が導電体26に接近すると、導電体26と指との間に静電容量が生じ、導電体26の容量値が増大する。導電体26と接続された検出回路40によって、導電体26の容量値の変化を検出することで、外部物体(例えば、指)のセンサ10Aへの接近を検出することができる。なお、検出回路40は、検出回路40が導電体26によって指の接近を検知するまで、検出制御回路11の検出電極TxAへの駆動信号Vsの供給および検出回路40の検出電極RxAからの検出信号Svの受信を停止し、導電体26によって指の接近を検知した場合に、検出制御回路11および検出回路40の検出電極TxAおよび検出電極RxAへの動作を開始するようにしてもよい。ここで、導電体26のみを動作するモードを待ち受けモードとする。
検出電極TxAは、駆動信号Vsが供給される。検出電極TxAは、例えば、検出電極RxAが配置される検出領域FAの外側に配置される。より具体的には、検出電極TxAは、導電体26より外側に配置されている。つまり、センサ10Aと検出電極TxAとの間に、導電体26が配置されている。検出電極RxA、導電体26及び検出電極TxAは、互いに離間して配置されている。
第1選択回路115は、検出制御回路11から供給される選択信号SELyに基づいて、選択した走査線GCLに走査信号を供給する。言い換えると、第1選択回路115は、走査線GCLに接続された行方向(X方向)に接続された複数の検出電極RxA(検出素子SEA)を選択する選択回路である。第2選択回路116は、検出制御回路11から供給される選択信号SELxに基づいて、選択したデータ線SGLを検出回路40に接続する。言い換えると、第2選択回路116は、データ線SGLに接続された列方向(Y方向)に接続された複数の検出電極RxA(検出素子SEA)を選択する選択回路である。
例えば、図11に示すように、センサ10Aは、検出電極RxAと、走査線GCL(k)、GCL(k+1)、GCL(k+2)、GCL(k+3)と、データ線SGL(l)、SGL(l+1)、SGL(l+2)、SGL(l+3)とを有する。k、lはそれぞれ1以上の整数である。検出電極RxAは、行方向(X方向)及び列方向(Y方向)にそれぞれ並んで配置されている。走査線GCL(k)、GCL(k+1)、GCL(k+2)、GCL(k+3)は、スイッチ素子SW1をオン、オフするための配線である。走査線GCL(k)、GCL(k+1)、GCL(k+2)、GCL(k+3)は、列方向(Y方向)に並び、行方向(X方向)に延在している。データ線SGL(l)、SGL(l+1)、SGL(l+2)、SGL(l+3)は、検出信号Svを出力するための配線である。データ線SGL(l)、SGL(l+1)、SGL(l+2)、SGL(l+3)は、行方向(X方向)に並び、列方向(Y方向)に延在している。なお、以下の説明で、走査線GCL(k)、GCL(k+1)、GCL(k+2)、GCL(k+3)を区別して説明する必要がないときは、単に走査線GCLという。また、データ線SGL(l)、SGL(l+1)、SGL(l+2)、SGL(l+3)を区別して説明する必要がないときは、単にデータ線SGLという。
第1選択回路115は、検出制御回路11から供給される選択信号SELyに基づいて、複数の走査線GCLの中から所定の走査線GCL(例えば、GCL(k)、GCL(k+2))を選択する。そして、第1選択回路115は、選択した走査線GCL(k)、GCL(k+2)に所定の電圧(走査信号)を印加する。これにより、k行目に属する検出電極RxAと、(k+2)行目に属する検出電極RxAは、データ線SGL(l)、SGL(l+1)、SGL(l+2)、SGL(l+3)を介して第2選択回路116に接続される。第2選択回路116は、検出制御回路11から供給される信号に基づいて、複数のデータ線SGLの中から所定のデータ線SGL(例えば、SGL(k))を選択する。そして、第2選択回路116は、選択したデータ線SGL(k)を検出回路40に接続する。これにより、k行l列目の検出電極RxAと、(k+2)行l列目の検出電極RxAとから検出回路40に検出信号Svが供給される。
変形例の検出装置1Aにおいて、センサ10Aに指が接触又は近接した状態(接触状態)では、検出電極TxAに指が接触する。そして、検出制御回路11から検出電極TxAに供給される駆動信号Vsは、指と、センサ10Aを保護する絶縁性の保護層(例えば、絶縁性樹脂)とを介して検出電極RxAに影響を与える。つまり、指が検出電極TxAの一部として作用する。このため、接触状態では、検出電極TxAと検出電極RxAとの離隔距離が実質的に小さくなる。更に、指の凹部および凸部では、検出電極RxAとの距離に差が生じ、指の凹部に生じる容量値よりも指の凸部に生じる容量値の方が大きくなる。これにより、検出装置1Aは、駆動信号Vsが指を介さない場合と比べて、指の表面の凹凸が検出電極RxAの容量変化に反映され易く、指紋の検出感度が高くなる。このため、外部物体(例えば、指)等に対する検出感度の向上が可能な検出装置1Aを提供することができる。
また、図11に示すように、基板101には、センサ10Aと、例えば、駆動信号生成回路110と、カウンタ回路116Aとが設けられている。センサ10Aに含まれる検出電極RxAは、走査線GCLを介して第1選択回路115と接続されている。また、センサ10Aに含まれる検出電極RxAは、データ線SGLを介して第2選択回路116の入力側に接続されている。カウンタ回路116Aは、第1選択回路115と、第2選択回路16と、駆動信号生成回路110と、に配線を介して接続している。第1選択回路115は、検出電極RxAと検出電極TxAとの間に配置される。また、導電体26は、第1選択回路115と検出電極RxAとの間に配置される。
第1回路基板20には、IC121が設けられている。第2選択回路116の出力側は、複数の配線16Aを介してIC121の複数の端子に接続している。また、導電体26は、配線16Bを介してIC121の1つの端子に接続している。また、カウンタ回路116Aは、配線を介してIC121に接続している。また、駆動信号生成回路110は、配線を介してIC121に接続されている。
第2回路基板30の一方の面側には、検出電極TxAが設けられている。駆動信号生成回路110は、IC121、及び、第2回路基板30上の配線を介して検出電極TxAに接続している。検出電極TxAは、センサ10Aを囲むリング形状でもよいが、図11に示すように、センサ10Aを囲むリングの一部を欠いた形状であってもよい。例えば、センサ10Aを囲む四角形のリングにおいて、4辺のうちの1辺を欠いた形状であってもよい。例えば、検出電極TxAは、平面視において、センサ10Aと第2選択回路116とを接続するデータ線SGLに重畳しないように配置してもよい。また、検出電極TxAは、平面視において、第2選択回路116とIC121とを接続する配線16Aに重畳しないように配置してもよい。これにより、検出電極TxAに供給される駆動信号Vsが、データ線SGL又は配線16Aに影響してノイズとなることを抑制することができる。
図1に示した検出制御回路11の少なくとも一部の構成と、検出回路40の少なくとも一部の構成は、IC121に含まれている。例えば、図1に示した検出回路40の各種構成のうち、検出信号増幅回路42と、A/D変換回路43と、メモリ44と、信号処理回路45と、通信回路46と、検出タイミング制御回路47とは、IC121に含まれている。また、図1に示した検出制御回路11の各種構成のうち、少なくとも一部の回路は、IC121に含まれている。また、図1に示した検出回路40の少なくとも一部の構成は、基板101上に形成されている。例えば、図1に示した検出制御回路11の各種構成のうち、カウンタ回路116A、及び、駆動信号生成回路110は、基板101上に形成されている。なお、IC121は、駆動信号生成回路110及び検出電極TxAと接続される回路として保護回路を有してもよい。保護回路は、例えば、ダイオードであり、検出電極TxAからIC121を伝ってセンサ10AにESD(Electro−Static Discharge)が伝うことから保護する。
なお、図1に示した検出制御回路11の少なくとも一部の構成は、第1選択回路115に含まれていてもよい。また、図1に示した検出制御回路11の少なくとも一部の構成、又は、検出回路40の少なくとも一部の構成は、IC121とは別個に設けられた、第2回路基板30上に配置されたICに含まれていてもよい。例えば、保護回路は、第2回路基板30上に設けられ、IC121を介さずに、駆動信号生成回路110と検出電極TxAとに接続されてもよい。また、第2回路基板30に接続された外部基板上に配置されたCPU(Central Processing Unit)に、検出制御回路11、及び、検出回路40の少なくとも一部の構成は、含まれていてもよい。また、基板101は、図示しない集積回路を有していてもよい。この場合、図1に示した検出制御回路11の少なくとも一部の構成、又は、検出回路40の少なくとも一部の構成は、基板101が有する集積回路に含まれていてもよい。例えば、検出回路40の各種構成のうち、検出信号増幅回路42は、基板101が有する集積回路に含まれていてもよい。
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。
1、1A 検出装置
10、10A センサ
11 検出制御回路
15、115 第1選択回路
16、116 第2選択回路
20 第1回路基板
21、101 基板
30 第2回路基板
40 検出回路
42 検出信号増幅回路
43 A/D変換回路
44 メモリ
45 信号処理回路
46 通信回路
47 検出タイミング制御回路
DET 検出器
GCL 走査線
SGL データ線
Rx、RxA、TxA 検出電極
RxL1 第1直線部
RxL2 第2直線部
RxBE 屈曲部
Tx 駆動電極
TxE1 第1電極部
TxE2 第2電極部
TxC 接続部
TxD、TxD1、TxD2、TxD3 ダミー電極
SELx、SELx1、SELx2、SELy、SELy1、SELy2 選択信号

Claims (6)

  1. 基板と、
    前記基板に設けられ、前記基板に平行な第1方向に配列された複数の検出電極と、
    前記基板に設けられ、前記第1方向と交差する第2方向に配列された複数の駆動電極と、
    選択信号に基づいて前記検出電極を選択する第2選択回路と、
    前記駆動電極を選択する第1選択回路と、
    複数の前記検出電極のうち、選択された複数の検出電極に接続される検出器と、
    前記第2選択回路が、複数の前記検出電極を選択する1つの期間に、前記第1選択回路が複数の前記駆動電極を走査することで、前記選択された複数の検出電極から前記検出器を介して出力される複数の検出信号を、ひとまとまりの出力データとして記憶するメモリと、を有する
    検出装置。
  2. 前記メモリは、異なる前記選択信号ごとに出力される複数の前記検出信号を、それぞれ異なる前記出力データとして記憶する
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記メモリに記憶された前記出力データを受け取って、複数の前記検出信号の信号処理を行う信号処理回路を含み、
    1フレーム分の検出を行う期間に、異なる複数の前記出力データは時分割で記憶され、かつ、前記出力データが記憶される期間と、前記信号処理回路が前記信号処理を行う期間とが、交互に配置される
    請求項1又は請求項2に記載の検出装置。
  4. 複数の前記検出電極で構成される検出電極ブロックを複数有し、
    前記第2選択回路は、第1選択信号に基づいて、複数の前記検出電極ブロックのそれぞれから第1検出電極を選択し、前記第1選択信号が高レベル電圧の期間に、前記第1選択回路が複数の前記駆動電極を走査し、
    前記第2選択回路は、第2選択信号に基づいて、複数の前記検出電極ブロックのそれぞれから第2検出電極を選択し、前記第2選択信号が高レベル電圧の期間に、前記第1選択回路が複数の前記駆動電極を走査する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の検出装置。
  5. 複数の前記検出器を有し、
    複数の前記検出器は、複数の前記検出電極ブロックごとに設けられ、
    前記ひとまとまりの出力データが有する複数の前記検出信号の数は、前記検出器の数と、前記駆動電極の数との積である
    請求項4に記載の検出装置。
  6. 前記検出電極は、複数の第1直線部と、前記第1直線部と交差する方向に延びる複数の第2直線部と、前記第1直線部と前記第2直線部とを接続する屈曲部と、を有し、
    複数の前記第1直線部及び複数の前記第2直線部は金属細線であり、
    前記駆動電極は、透光性導電体である
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の検出装置。
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