JP2021038344A - 硬化性組成物の探索方法、及び、硬化性組成物の探索装置 - Google Patents

硬化性組成物の探索方法、及び、硬化性組成物の探索装置 Download PDF

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【課題】優れた接着強度を有する硬化性組成物の探索方法を提供すること。【解決手段】コンピュータが実行する硬化性組成物の探索方法であって、エポキシ−アミン硬化性組成物に含まれるエポキシの分子量、上記アミンの分子量、アミノ基/グリシジル基の含有モル比、及び、硬化性組成物の硬化温度を特徴量として含む特徴量ベクトルと、それに対応する接着特性の実測値と、を含む初期データセットを訓練データとしてモデルを生成することと、実測値より高い接着特性を示すことが予測される新たな硬化物についての接着特性の実測値と、その予測値との差により定義される予測誤差が、測定誤差との比較で予め定めた水準に到達するまで、モデルを繰り返して更新し、学習済みモデルを得て、それを目的関数とし、Expected Improvementを獲得関数としてベイジアンモデルを生成することを含む、探索方法。【選択図】図3

Description

本発明は、硬化性組成物の探索方法、及び、硬化性組成物の探索装置に関する。
近年、機械学習(Machine learning、以下、「ML」と表示することがある。)技術は、顕著な情報を抽出する際の効率が優れているため、様々な研究分野への応用への関心が高まっている。最近では、材料科学の分野で、ML技術が新規材料の設計と開発とに重要な役割を果たし始めている。
このような技術として、特許文献1には、「新規物質を探索する方法であって、既知物質に基づいてモデリングされた物質モデルに対して学習を行う段階と、前記学習の結果に目標物性を入力して少なくとも1つの候補物質を決定する段階と、前記少なくとも1つの候補物質の中から前記新規物質を決定する段階と、を含む新規物質探索方法。」が記載されている。
特開2017−91526号公報
一般に、材料科学におけるMLの主な目標は、特定のアプリケーションの要件に適合するように調整された特性を持つ高機能材料を検索することである。しかし、ML技術には、正確なモデルを構築するために、非常に大量のデータ、例えば、1,000を超えるようなサンプルが必要となる場合がある。
ところが、高分子化学における実験データセットは、通常、構築するのに時間的、及び、費用的に多大なコストを要することが知られている。特に、素材に非常に具体的な設計が必要な場合、実験データセットとして利用できる文献値はわずかしかないのが一般的である。
また、幸いに文献値が得られたとしても、さまざまな文献から収集された実験データセットは、プロセス条件、使用される化学物質のソースと純度、環境条件等、取得されたサンプルと測定に影響するいくつかの実験要因があるため、ノイズが多く、一貫性がないことが多い。従って、十分に大きく、整った実験データセットを取得することは、高分子化学におけるML技術の使用を制限する最も困難な要因のひとつとなっている。
熱硬化させることで硬化物を形成し、部材の接合に用いられる硬化性組成物の開発は、アプリケーション固有の設計が必要なケースの1つである。それは、硬化性組成物自体の接着特性に加えて、硬化性組成物の適用形態、すなわち、硬化性組成物の厚み、接着対象物の表面処理の種類、及び、接着部の構成等により実際の接着強度(σad)が影響を受けるためである。
そこで、本発明は、優れた接着強度を有する硬化性組成物をより容易に探索可能な探索方法を提供することを課題とする。また、本発明は、探索装置を提供することも課題とする。
本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意検討した結果、以下の構成により上記課題を達成することができることを見出した。
[1] コンピュータが実行する硬化性組成物の探索方法であって、エポキシ樹脂からなる主剤と、アミン系硬化剤とを含有する硬化性組成物に含まれる上記主剤の分子量、上記アミン系硬化剤の分子量、上記主剤中におけるグリシジル基の含有量に対する上記アミン系硬化剤中におけるアミノ基の含有量の含有モル比、及び、上記硬化性組成物を硬化させて硬化物を得るための硬化温度を特徴量として含む特徴量ベクトルと、それに対応する上記硬化物の接着特性の実測値と、を含む初期データセットを訓練データとして上記特徴量ベクトルと上記接着特性との関係を表すモデルを生成することと、上記初期データセットに含まれる上記実測値より高い接着特性を示すことが上記モデルを用いて予測される新たな硬化物についての接着特性の実測値と、その予測値との差により定義される予測誤差が、測定誤差との比較で予め定めた水準に到達するまで、上記新たな硬化物の接着特性の実測値を上記訓練データに加えて上記モデルを繰り返して更新し、学習済みモデルを得ることと、上記学習済みモデルを目的関数とし、上記訓練データに含まれる実測値のうちの最大値の更新幅の期待値によって定義される関数を獲得関数としてベイジアンモデルを生成することを含む、硬化性組成物の探索方法。
[2] 更に、上記ベイジアンモデルを用いて予測される接着特性が上記訓練データに含まれる実測値より高い硬化物についての接着特性の実測値を用いて、上記ベイジアンモデルを更新することを含む、[1]に記載の探索方法。
[3] 上記エポキシ樹脂が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂である、[1]又は[2]に記載の硬化性組成物の探索方法。
[4] 上記モデルの生成、及び、更新が、線形回帰、ランダムフォレスト、及び、勾配ブースティング木からなる群から選択される少なくとも1つの方法により行われる、[1]〜[3]のいずれかに記載の硬化性組成物の探索方法。
[5] エポキシ樹脂からなる主剤と、アミン系硬化剤とを含有する硬化性組成物に含まれる、上記主剤の分子量、上記アミン系硬化剤の分子量、上記主剤中におけるグリシジル基の含有量に対する上記硬化剤中におけるアミノ基の含有量の含有モル比、及び、上記硬化性組成物を硬化させて硬化物を得るための硬化温度を特徴量として含む特徴量ベクトルと、それに対応する硬化物の接着特性の実測値と、を含む初期データセットの入力を受け付ける入力部と、上記初期データセットを訓練データとして、上記特徴量ベクトルと上記接着特性との関係を表すモデルを生成する生成部と、上記モデルを用いて、上記初期データセットに含まれる実測値より高い接着特性を示すことが予測される新たな硬化物の特徴量ベクトルを生成する提案部と、上記新たな硬化物についての上記モデルによる接着特性の予測値と、その実測値との差により定義される予測誤差が測定誤差との比較で予め定めた水準に到達したか否かを判断する判断部と、上記判断部により上記予測誤差が上記水準に到達したと判断された場合、上記モデルを学習済みモデルとして固定する設定部と、上記学習済みモデルを目的関数とし、上記訓練データに含まれる実測値のうちの最大値の更新幅の期待値によって定義される関数を獲得関数としてベイジアンモデルを生成する第2生成部とを有する硬化性組成物の探索装置。
[6] 上記設定部は、上記判断部により上記予測誤差が上記水準に到達していないと判断された場合、上記新たな硬化物の特徴量ベクトルとその接着特性の実測値とを上記訓練データに加えて上記モデルを更新する、[5]に記載の硬化性組成物の探索装置。
本発明によれば、優れた接着強度を有する硬化性組成物をより容易に探索可能な硬化性組成物の探索方法を提供できる。また、本発明によれば、硬化性組成物の探索装置も提供できる。
本発明の実施形態に係る硬化性組成物の探索装置のハードウェア構成図である。 本発明の実施形態に係る硬化性組成物の探索装置のブロック図である。 本発明の実施形態に係る硬化性組成物の探索方法のフローチャートである。 実施例で作成した試料片の模式図である。 実施例で実施した硬化性組成物の探索方法のフローチャートである。 初期データセットにおける実測値の分布である。 XGBoost、ランダムフォレスト、及び、Elastic Netにより予測されたσadと予測されたσadの比較である。 初期データセットから最終サイクルまでに得られた予測σadと測定σadの散布図である。 初期データセットから始まる各サイクルでのσadの予測に対応するR、RMSE、及び、MAEである。 初期データセットのみからのσadの分布(中が白い丸)、3サイクルのアクティブ学習後(中が黒い丸)、及び、ベイジアン最適化後(中が斜線の丸)のσadである。
以下、本発明について詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施形態に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に制限されるものではない。
なお、本明細書において、「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
〔用語の定義〕
本明細書で使用される用語の定義を以下に示す。なお、下記のとおり本明細書で特別に定義される場合を除いて、使用される全ての技術的、及び、科学的用語は、本発明が属する分野の当業者が通常理解する意味と同一の意味を有するものとする。
(エポキシ樹脂)
本明細書において、エポキシ樹脂とは、グリシジル基を有する高分子化合物を意味し、グリシジル基の個数としては特に制限されず、1分子あたり1個以上有していればよく、1分子あたり2個以上有していることが好ましく、1分子当たり2個有していることがより好ましい。
エポキシ樹脂の具体例としては、ビスフェノールA、ビスフェノールE、及び、ビスフェノールF等のビスフェノール化合物又はこれらの誘導体、水素添加ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールE、水素添加ビスフェノールF、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、シクロヘキサンジエタノール等の脂環構造を有するジオール又はこれらの誘導体、ブタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、ノナンジオール、デカンジオール等の脂肪族ジオール又はこれらの誘導体等をエポキシ化した2官能性エポキシ樹脂;
トリヒドロキシフェニルメタン骨格、アミノフェノール骨格を有する3官能性エポキシ樹脂;
フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、フェノールアラルキル樹脂、ビフェニルアラルキル樹脂、ナフトールアラルキル樹脂等をエポキシ化した多官能性エポキシ樹脂;が挙げられる。
なかでも、より優れた本発明の効果が得られる点で、エポキシ樹脂としてはビスフェノールA型エポキシ樹脂が好ましい。
(アミン系硬化剤)
本明細書において、アミン系硬化剤とは、アミノ基を有する硬化剤を有し、1分子当たり2個以上のアミノ基を有していることが好ましく、1分子当たり第1級アミノ基を2個有していることが好ましい。
アミン系硬化剤の具体例としては、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、及び、テトラエチレンペンタミン等のエチレンアミン類;ポリオキシアルキレンアミン(商品名「ジェファーミン」)等が挙げられる。
[硬化性組成物の探索装置]
図1は、硬化性組成物の探索装置10(以下、単に「探索装置10」ともいう。)のハードウェア構成図である。探索装置10は、プロセッサ11と、記憶デバイス12と、入力デバイス13と、出力デバイス14と、通信インターフェース(通信IF15)と、を有する。プロセッサ11、記憶デバイス12、入力デバイス13、出力デバイス14、及び、通信IF15は、バス16により接続される。プロセッサ11は、探索装置10を制御する。記憶デバイス12は、プロセッサ11の作業エリアとなる。また、記憶デバイス12は、各種プログラムやデータを記憶する非一時的な、又は、一時的な記録媒体である。記憶デバイス12としては、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、及び、フラッシュメモリ等がある。入力デバイス13は、データを入力する。入力デバイス13としては、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、テンキー、及び、スキャナ等がある。出力デバイス14は、データを出力する。出力デバイス14としては、例えば、ディスプレイ、及び、プリンタがある。通信IF15は、ネットワークと接続し、データを送受信する。
図2は、探索装置10の機能ブロック図である。探索装置10は、入力部21と、生成部22と、提案部23と、判断部24と、設定部25と、第2生成部26と、を有する。各構成21〜26は、具体的には、例えば、図1に示した記憶デバイス12に記憶されたプログラムをプロセッサ11に実行させることにより実現される機能である。
入力部21は、ユーザ操作、又は、データベース等からの読み込みにより、各種データの入力を受け付ける。具体的には、例えば、入力部21は、エポキシ樹脂からなる主剤と、アミン系硬化剤とを含有する硬化性組成物に含まれる上記主剤の分子量(27a)、上記硬化剤の分子量(27b)、上記主剤中におけるグリシジル基の含有量に対する上記アミン系硬化剤中におけるアミノ基の含有量の含有モル比(27c)、及び、上記硬化性組成物を硬化させて硬化物を得るための硬化温度(27d)を特徴量として含む特徴量ベクトル27と、それに対応する硬化物の接着特性の実測値28と、を含む初期データセット29の入力を受け付ける。
また、入力部21は、後述する提案部23により生成された条件で得られた硬化物についての接着特性の実測値の入力も受け付ける。
生成部22は、初期データセットを訓練データとして、特徴量ベクトル(特徴量として、主剤の分子量(以下、「MWE」ともいう。)、硬化剤の分子量(以下、「MWC」ともいう。)、主剤中におけるグリシジル基の含有量に対する上記アミン系硬化剤中におけるアミノ基の含有量の含有モル比(以下、「モル比r」ともいう。)、及び、硬化温度(以下、「Tcure」ともいう。)を含む)と、接着特性との関係を表すモデル(関数)を生成する。モデルの生成方法としては特に制限されず、線形回帰、サポートベクターマシン、回帰木、ランダムフォレスト、勾配ブースティング木、及び、ニューラルネットワーク等の公知の方法が使用できる。
提案部23は、生成されたモデルを用いて、初期データセットに含まれる実測値より高い接着特性を示すことが予測される新たな硬化物の特徴量ベクトル30を生成する。言い換えれば、提案部23は、初期データセットに含まれない特徴量の可能な組み合せについて、生成されたモデルによって接着特性を予測する。そして、初期データセットに含まれる接着特性の実測値のうちで最も高いものを目標値としてそれより高い接着特性が得られる特徴量の組み合わせを抽出する。なお、ここで、特徴量の組み合わせとは、「MWE」、「MWC」、及び、「モル比r」によって特定される硬化性組成物について、所定の「硬化温度(Tcure)」で硬化させる、硬化物の作成のための特定の条件と同義である。
このとき、提案部23が生成する実験条件の個数としては特に制限されないが、初期データセットの実測値よりも高い接着特性が得られると予測される条件の全てであってもよいし、その一部であってもよい。一部である場合、例えば、予測値の上から所定の数、生成する形態であってもよい。
判断部24は、上記新たな硬化物についての上記モデルによる接着特性の予測値と、その実測値との差により定義される予測誤差が測定誤差と略等しいか否かを判断する。ここで、提案部23で提案された条件(硬化物)に係る実測値、及び、その測定誤差は入力部21によって受け付けられる。
判断部24は、接着特性の予測値と受け付けられた実測値との差を計算する。この差は例えば、ユークリッド距離等であってよい。本明細書において、上記を予測誤差と定義する。
次に、判断部24は、予測誤差が、入力部21によって受け付けられた接着特性の測定誤差との比較で予め定めた水準に到達したか否かを判断する。予め定めた水準に到達するとは、例えば、測定誤差と予測誤差との差について予め定めた閾値以下となる形態等が挙げられる。
判断部24において、予測誤差が予め定めた水準に到達したと判断された場合、設定部25は、上記モデルを学習済みモデルとして固定する。予測誤差が小さくなり、測定誤差に匹敵する大きさとなった場合には、それ以上のモデルの更新を不要とし、モデルの汎化性能を向上する効果がある。
一方、判断部24において、予測誤差が予め定めた水準に到達していないと判断された場合、設定部25は、上記新たな硬化物の特徴量ベクトルとその接着特性の実測値とを訓練データに加えて、上記モデルを更新する。更新方法としては特に生成されず、モデルの生成方法で説明したのと同一の方法が使用できる。
第2生成部26は、設定部25により固定された学習済みモデルを目的関数とし、これまでに得られたデータ(訓練データ)に含まれる実測値のうちの最大値の更新幅の期待値によって定義される関数(Expected Improvement;EI)を獲得関数としてベイジアンモデルを生成する。
上記ベイジアンモデルによって各特徴量が調整され、より高い接着特性を有する硬化物(条件)が提案される。
[硬化性組成物の探索方法]
図3は、本発明の実施形態に係る硬化性組成物の探索方法のフローチャートである。探索装置10は、ユーザ操作、又は、データベース等からの読み込みにより、エポキシ樹脂からなる主剤と、アミン系硬化剤とを含有する硬化性組成物の硬化物において、上記主剤の分子量、上記硬化剤の分子量、上記主剤中におけるグリシジル基の含有量に対する上記硬化剤中におけるアミノ基の含有量の含有モル比、及び、硬化性組成物の硬化温度を特徴量として含む特徴量ベクトルと、それに対応する硬化物の接着特性の実測値と、を含む初期データセットの入力を受け付ける(ステップS31)。
次に、探索装置10は、初期データセットを訓練データとして特徴量ベクトルと接着特性との関係を表すモデルを生成する(ステップS32)。なお、生成方法についてはすでに説明したとおりである。
次に、探索装置10は、初期データセットに含まれる実測値より高い接着特性を示すことがモデルを用いて予測される新たな硬化物(すなわち、その特徴量)を抽出する(ステップS33)。
次に、探索装置10は、上記新たな硬化物についての接着特性の実測値、及び、その測定誤差の入力を受け付ける(ステップS34)。
次に、探索装置10は、上記新たな硬化物についての接着特性の実測値と、上記モデルによる予測値との差により定義される予測誤差を計算する(ステップS35)。
次に、探索装置10は、予測誤差と測定誤差との比較を行い(ステップS36)、予測誤差が予め定めた水準に到達している(ステップS36:YES)場合、上記モデルを学習済みモデルとして固定する(ステップS37)。
一方、予測誤差が予め定めた水準に到達していない場合(ステップS36:NO)、新たな硬化物の実測値(及び特徴量ベクトル)を訓練データに加えて、モデルを更新し、(ステップS38)その後、再び上述のステップS33〜S36が実行される。
次に、探索装置10は、学習済みモデルを目的関数とし、訓練データに含まれる実測値のうちの最大値の更新幅の期待値によって定義される関数を獲得関数としてベイジアンモデルを生成する(ステップS39)。このベイジアンモデルにより大きな接着特性を有する硬化物の特徴量ベクトルが提案される。
更に、探索装置10は、ベイジアンモデルを用いて予測される接着特性が訓練データに含まれる実測値より高い硬化物についての接着特性の実測値を用いて、ベイジアンモデルを更新する(ステップS40)。本ステップにより更に大きな接着特性を有する硬化物の特徴量ベクトルが提案される。
なお、図3のフローチャートには、ステップS40が含まれるが本探索方法としてはステップS40を含んでいなくてもよい。
以下に実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す実施例により限定的に解釈されるべきものではない。
エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(具体的には、反応式中の「DGEBA」で表される化合物)を用いた。また、アミン系硬化剤としてはアミン末端ポリ(プロピレングリコール)(商品名「ジェファーミン」)を用いた。
なお、エポキシ樹脂としては、三菱化学社製の分子量が370、1650、2900、及び、3800のものを用いた。なお、上記分子量は、「MWE」に該当する。また、アミン系硬化剤としては、分子量が230、400、2000、及び、4000のものを用いた。なお、上記分子量は「MWC」に該当する。
硬化性組成物は、エポキシ樹脂の5.0gを190℃で30分間予熱して結晶を融解させ、エポキシ樹脂中のグリシジル基の含有量に対する、アミン系硬化剤中のアミノ基の含有量の含有モル比rが(0.75、1.0、1.25、1.5)となるようにアミン系硬化剤を添加し、190℃で数秒間混合して調製した。
こうして得られた硬化性組成物を一対の基板の片面の25mm×12.5mmの範囲に塗布して、塗布面を合わせるように一対の基板を接合させ、金属クランプで固定して、硬化温度Tcureのオーブンで硬化させた。効果温度は90、130、170、210℃とし、硬化時間はいずれも1時間とした。硬化物の厚みはスペーサを使用して約100μmに調整した。こうして作成した試験片の模式図を図4に示した。また、硬化性組成物に係る可変パラメータを以下の表1にまとめて示した。なお、図4中、「Load」は変位方向を示し、「Spacer」はスペーサーを示し、「Aluminium alloy substrate」はアルミニウム合金基板を示し、「Adhesive」は硬化物を示す。また、rはモル比rを表す。
各試験片についてのシングルラップせん断試験は、10kN又は50kN島津オートグラフ(AG−X plusシリーズ)万能引張試験機を使用して実施した。試験は室温、2mm/minのクロスヘッド速度で実施した。
接着強度σadは、最大引張荷重を接合部分の面積(25×12.5mm)で割って計算した。各測定には少なくとも2つのサンプルを使用し、標準偏差とともに平均値を求めた。
上記の可変パラメータ、すなわち、エポキシ樹脂、及び、硬化剤のそれぞれの4つの分子量、モル比rの4つの比率、及び、4つのTcureの組み合わせからは256通りの硬化性組成物の作製が可能である。初期データセットとしては、このうちの32種類の硬化性組成物をGraeco−Latin方格法で選び取り、その特徴量ベクトルと実測した接着強度とを合わせて用いた。
以下のデータ前処理、データ分割、及び、MLアルゴリズムは、pythonパッケージscikit−learn(バージョン0.21)により実施した。また、ベイジアン最適化はPythonパッケージGPyOptにより実施した。
まず、表1に記載した4つの可変パラメータは、平均ゼロと標準偏差1の標準ガウス分布に従って個別に標準化された。次に、異なるMLアルゴリズムのK分割交差検証が実施された。すなわち、まず、初期データセットは、等しいサイズにK分割され、その後、各フォールド(パーティション)はMLアルゴリズムによってトレーニングセットとして使用され、他のフォールドはテストセットとして保持される。これがK回繰り返され、最後に、それらの平均絶対誤差(MAE)、二乗平均平方根誤差(RMSE)、及び、特性予測と観測値の決定係数(R2)は、MLモデルを評価するためにすべてのKフォールドにわたって平均される。早期停止に検証セットが必要な場合(XGBoost等)、トレーニングセットはさらに分割され、元のトレーニングセットの80%がトレーニングに保持され、20%が検証に使用される。
こうして得られた初期データセットに対して、3つの教師ありMLアルゴリズム(Elastic Net、Random forest、XGBoost)が適用された。
Elastic Netは線形回帰モデルであり、ランダムフォレストとXGBoostとは、個々の回帰木からの出力を組み合わせて予測を行うアンサンブル学習方法である。
ランダムフォレストは各回帰木を個別に構築し、それらをマージして正確で安定した予測を取得できる。XGBoostは回帰木を順次構築して、以前のツリーからの残留誤差を最小化する。XGBoostのトレーニング中は、トレーニングセットの過学習を最小限に抑えるために早期停止が適用された。MLモデルの精度は、上記のK分割交差検証による予測と観測のRMSE(低い方が良い)、MAE(低い方が良い)、及び、R2(1に近い方が良い)によって評価された。
接着強度σadを精度よく予測するために選択された最適なMLモデルは、ns=32個のサンプルの初期データセットで最初にトレーニングされる。
次に、表1の可変パラメータの可能な組み合わせの全て(256通り−32通り)の硬化性組成物の接着強度σadが上記モデルにより予測され、予測されたσadが降順でランク付けされる。次に、σadを増加させる目的を達成するために、実験室で実行される次の測定の提案として、上位5位の実験条件が選択される。これらの新しい測定値は、ns=32+5個のサンプルの初期データセットに追加される。その後、σad予測のMLモデルは、この改善されたデータセットで再度トレーニングされる。その結果、MLモデルは、特に高いσadの範囲で、追加のデータを使用してσadの予測精度が向上し、次の実験条件を再度提案する。このタイプの反復的な教師あり学習、いわゆるアクティブ学習は、MLモデルの精度が十分に高いという予備的な目標に到達するまで、サイクルごとに繰り返される。本探索方法においては、予測誤差がシングルラップせん断試験で測定されたσadの実験誤差に略等しい場合、アクティブ学習が停止される。最終的なMLモデルは、より深いベイジアン最適化のために最終的に固定される。具体的なフローチャートを図5に示した。
なお、図5中、「Initial dataset」は初期データセットを示し、「XGBoost training」は「XGBoost」によるモデルの生成及び更新を示し、「Predictive model」はその結果得られた予測モデルを示し、「Proposals」は提案される条件を示し、「Additional data」は上記条件に対応する接着特性のデータを示している。初期データnsが32であり、proposalsが1サイクル5個(図中「Top−5 highest adhesive strangth」と記載した)であるので、サイクル当たり、5個ずつデータが増加する。
「Final model」は所定の制度が得られて固定されたモデルを示し、「Bayesian optimization」はベイジアン最適化を示し、その下の「proposals」はベイジアンモデルによって提案される条件を示し、「Adhesive with desired properties」は上記により得られる所望の特性を有する硬化物(及びその硬化性組成物)を示している。
アクティブ学習による粗最適化が終了すると、ベイジアン最適化を使用して、表1の可変パラメータを調整することにより、更に高いσadを検索する。本探索方法では、実測値のうちの最大値の更新幅の期待値によって定義される関数(Expected Improvement)を取得関数として使用して、σadを最大化する新しい実験条件を提案する。特にこのステップでは、モル比rとTcureの2つの実験条件が調整される。モル比rは0.01の増分で0.75から1.50まで、Tcureは1℃の増分で90から210℃まで変化される。
MWEとMWCは正確に制御するのが難しいため、4つの可能な離散値として保持される。従って、ベイジアン最適化から提案された実験条件は、予測されたσadに対して再び降順でランク付けされる。ランク1から新しい最高のσadが観察されるまで、一連の実験が実行される。
初期データセットを構成するσadの実測値は、0.0MPa(結合強度なし)から31.9MPaまで分布しており、平均値は10.2±9.4MPaだった。図6には、実測値の分布を示した。横軸がσadの実測値であり、縦軸がその頻度(%)である。
まず、XGBoost、ランダムフォレスト、及び、Elastic Netのパフォーマンスは、32倍交差検証によって検証される。各アルゴリズムの予測されたσadと予測されたσadの比較を図7に示した。
破線の直線は、予測値と実測値とが一致することを示している。また、ランダムフォレストとXGBoostアルゴリズムは、Elastic Net等の線形回帰モデルを介してアクセスできない可変パラメータ間の非線形関係を捉えられ、より高い予測精度が得られることがわかる。
図7に示されているRMSEとMAEは32倍で平均化され、予測精度を評価するためにRが計算される。各アルゴリズムの精度の比較を図7(右上)に示した。Elastic netモデルは、R、RMSE、及び、MAEで最も低い精度を示している。また、XGBoostモデルは、R2値が高く、RMSE及びMAE値が低いという点で、ランダムフォレストモデルよりもわずかに優れた精度を示している。そこで、XGBoostアルゴリズムを選択して、σadを更にステップで予測する。
表2には、本探索方法におけるモデルの更新の2サイクル分で提案された上位5つの実験と、対応するσadの予測値、及び、実測値を示した。表2の測定されたσadはすべて20MPaを超えているが、XGBoostモデルは、特に潜在的な高い特性を備えた実験条件を分類することができる。また、MWEが特定の範囲で大きく変化しても、提案された実験の90%でMWCが400 g/mol以下であり、Tcureが170℃、及び、210℃、モル比rが1以上であった。これは、MWEに関係なく高いσadを達成できることを示している。なお、表2の「サイクル」の列の1行目の「1(37サンプル)」は、モデル更新の1サイクル目(1回目の更新)、「2(42サンプル)」は、モデル更新の2サイクル目を示している。
アクティブ学習のサイクルに沿ったXGBoostモデルの精度の向上に関して、図8は、初期データセットから最終サイクルまでに得られた予測σadと測定σadの散布図を示している。中黒丸と中白丸の点は、それぞれのサイクルでの既存の測定(中黒丸)と新しい測定(中白丸)をそれぞれ示している。
上記結果から、データセットのサイズを大きくすると、予測されたσadと測定されたσadの対応が改善されることがわかる。
図9には、初期データセットから始まる各サイクルでのσadの予測に対応するR、RMSE、MAEを示した。図9から、nの増加とともに、Rが増加し、RMSEとMAEが徐々に減少することがわかる。
47サンプルのデータセットでは、XGBoostモデルのR、RMSE、MAEはそれぞれ0.85、4.0MPa、3.0MPaだった。
初期データセットでのみトレーニングされたXGBoostモデルと比較して、それぞれ25%、26%、19%の改善が達成されている。このアクティブ学習パイプラインのサイクル3で、XGBoostモデルの予測パフォーマンスは、シングルラップせん断試験からの実験値の標準偏差に匹敵した。そこで、アクティブ学習はこの段階で停止され、XGBoostモデルは固定される。
ベイジアン最適化段階では、MWEとMWCは表1で示した4つの異なる値に固定され、モル比rとTcureはそれぞれ0.01と1℃のステップで変化させる。ベイジアン最適化から提案された実験条件は、最終XGBoostモデルからの予測σad値に関して高から低にランク付けされ、ランキング1から始まる一連の実験が行われる。表3には、その実験案を示した。表3のランキング番号4のサンプルでは、35.8MPaの新しい最高のσadが実測された。σadは、エポキシ−アルミニウム接合に関する以前の研究と比較すると、非常に高いσadであった。なお、表中、「r」はモル比rを表す。
このように、ベイジアン最適化から提案された実験条件は、低MWEと高Tcureが高σadに到達するための有望な条件であることを示している。
図10は、初期データセットのみからのσadの分布(中が白い丸)、3サイクルのアクティブ学習後(中が黒い丸)、及び、ベイジアン最適化後(中が斜線の丸)を示している。
図10の結果から、初期データセットのσadの値は、0〜31.9MPaの広い範囲にランダムに広がっていることがわかる。一方、アクティブ学習サイクルに続くすべてのサンプルは、σadの値は、20MPaを超える高い値を示し、更に、ベイジアン最適化データセットからの1つのサンプルは、σadの非常に高い値を示していることがわかる。
また、ベイジアン最適化からの測定値の広がりは、アクティブ学習サイクルからの広がりよりも広いこともわかる。ベイジアン最適化は、MLモデル予測に基づいたアクティブ学習パイプラインがそれを活用するだけである場合、活用と探索のバランスをとることができる。
10 :探索装置
11 :プロセッサ
12 :記憶デバイス
13 :入力デバイス
14 :出力デバイス
16 :バス
21 :入力部
22 :生成部
23 :提案部
24 :判断部
25 :設定部
26 :第2生成部

Claims (6)

  1. コンピュータが実行する硬化性組成物の探索方法であって、
    エポキシ樹脂からなる主剤と、アミン系硬化剤とを含有する硬化性組成物に含まれる前記主剤の分子量、前記アミン系硬化剤の分子量、前記主剤中におけるグリシジル基の含有量に対する前記アミン系硬化剤中におけるアミノ基の含有量の含有モル比、及び、前記硬化性組成物を硬化させて硬化物を得るための硬化温度を特徴量として含む特徴量ベクトルと、それに対応する前記硬化物の接着特性の実測値と、を含む初期データセットを訓練データとして前記特徴量ベクトルと前記接着特性との関係を表すモデルを生成することと、
    前記初期データセットに含まれる前記実測値より高い接着特性を示すことが前記モデルを用いて予測される新たな硬化物についての接着特性の実測値と、その予測値との差により定義される予測誤差が、測定誤差との比較で予め定めた水準に到達するまで、前記新たな硬化物の接着特性の実測値を前記訓練データに加えて前記モデルを繰り返して更新し、学習済みモデルを得ることと、
    前記学習済みモデルを目的関数とし、前記訓練データに含まれる実測値のうちの最大値の更新幅の期待値によって定義される関数を獲得関数としてベイジアンモデルを生成することを含む、硬化性組成物の探索方法。
  2. 更に、前記ベイジアンモデルを用いて予測される接着特性が前記訓練データに含まれる実測値より高い硬化物についての接着特性の実測値を用いて、前記ベイジアンモデルを更新することを含む、請求項1に記載の硬化性組成物の探索方法。
  3. 前記エポキシ樹脂が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂である、請求項1又は2に記載の硬化性組成物の探索方法。
  4. 前記モデルの生成、及び、更新が、線形回帰、ランダムフォレスト、及び、勾配ブースティング木からなる群から選択される少なくとも1つの方法により行われる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の硬化性組成物の探索方法。
  5. エポキシ樹脂からなる主剤と、アミン系硬化剤とを含有する硬化性組成物に含まれる前記主剤の分子量、前記アミン系硬化剤の分子量、前記主剤中におけるグリシジル基の含有量に対する前記硬化剤中におけるアミノ基の含有量の含有モル比、及び、前記硬化性組成物を硬化させて硬化物を得るための硬化温度を特徴量として含む特徴量ベクトルと、それに対応する硬化物の接着特性の実測値と、を含む初期データセットの入力を受け付ける入力部と、
    前記初期データセットを訓練データとして、前記特徴量ベクトルと前記接着特性との関係を表すモデルを生成する生成部と、
    前記モデルを用いて、前記初期データセットに含まれる実測値より高い接着特性を示すことが予測される新たな硬化物の特徴量ベクトルを生成する提案部と、
    前記新たな硬化物についての前記モデルによる接着特性の予測値と、その実測値との差により定義される予測誤差が測定誤差との比較で予め定めた水準に到達したか否かを判断する判断部と、
    前記判断部により前記予測誤差が前記水準に到達したと判断された場合、前記モデルを学習済みモデルとして固定する設定部と、
    前記学習済みモデルを目的関数とし、前記訓練データに含まれる実測値のうちの最大値の更新幅の期待値によって定義される関数を獲得関数としてベイジアンモデルを生成する第2生成部とを有する硬化性組成物の探索装置。
  6. 前記設定部は、前記判断部により前記予測誤差が前記水準に到達していないと判断された場合、前記新たな硬化物の特徴量ベクトルとその接着特性の実測値とを前記訓練データに加えて前記モデルを更新する、請求項5に記載の硬化性組成物の探索装置。
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