JP2021037178A - 眼底撮影装置および眼底撮影方法 - Google Patents

眼底撮影装置および眼底撮影方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アーチファクトが抑制された眼底画像を撮影することが可能な眼底撮影装置および眼底撮影方法を提供する。【解決手段】光源11A,11Bは、可視光を照明光として出射する。照射光学系10Aは、対物レンズ22を介して眼底へ照明光を照射する。受光光学系10Bは、対物レンズ22を照射光学系10Aと共用し、眼底によって反射された照明光の反射光を、照明光の光路とは異なる瞳上の光路を通過させて、受光素子28に導光する。視度補正部17,25は、被検眼Eに応じた視度補正を行う。走査部15は、照明光を眼底上で走査する。制御部は、近視眼である被検眼Eと対物レンズ22の間にマイナスレンズである矯正レンズ31が配置された状態で、視度補正部17,25による視度補正を行うと共に、走査部15によって照明光を眼底上で走査して、眼底の二次元正面画像を撮影する。【選択図】図2

Description

本開示は、光を走査させることで被検眼の眼底の二次元正面画像を撮影する眼底撮影装置、および、眼底撮影装置によって行われる眼底撮影方法に関する。
光を走査させることで被検眼の眼底の二次元正面画像を撮影する眼底撮影装置が知られている。例えば、特許文献1には、眼底上でスリット状の照明光を走査し、照明された眼底領域の像を、走査に従って2次元的な撮像面に逐次投影させることで、眼底の正面画像を得る装置が開示されている。また、スポット状の照明光を走査して眼底の正面画像を撮影する装置(例えば、走査型レーザ検眼鏡(SLO)等)も知られている。眼底撮影装置の多くにおいては、対物レンズを介して照明光の投受光が行われる。
特公昭61−48940号公報
対物レンズを有する装置では、少なくとも一部の撮影条件の下で、対物レンズの表面または裏面で生じる反射光が眼底画像内にアーチファクトとして映り込んでしまう可能性がある。アーチファクトは、眼底画像の中央付近に輝点像(反射像)として現れる。輝点像は、診断および観察の障害となり得る。
本開示の典型的な目的は、アーチファクトが抑制された眼底画像を撮影することが可能な眼底撮影装置および眼底撮影方法を提供することである。
本開示における典型的な実施形態が提供する眼底撮影装置は、複数の波長域を含む可視光を照明光として出射する光源と、対物レンズを介して、被検眼の眼底へ前記照明光を照射する照射光学系と、前記照射光学系によって照射されて前記眼底によって反射された前記照明光の反射光を受光する受光素子と、前記対物レンズを前記照射光学系と共用すると共に、前記反射光を、前記照射光学系によって前記眼底に照射される前記照明光の前記被検眼の瞳上の光路とは異なる前記瞳上の光路を通過させて前記受光素子に導光する受光光学系と、前記被検眼に応じた視度補正を行う視度補正部と、前記照明光を前記眼底上で走査する走査部と、前記眼底の二次元正面画像を撮影する撮影処理を実行する制御部と、を備え、前記制御部が実行する前記撮影処理は、近視眼である前記被検眼と前記対物レンズの間にマイナスレンズである矯正レンズが配置された状態で、前記視度補正部による視度補正を行うと共に、前記走査部によって前記照明光を走査して前記眼底の二次元正面画像を撮影する矯正撮影処理を含む。
本開示における典型的な実施形態が提供する眼底撮影方法は、眼底撮影装置によって行われる眼底撮影方法であって、前記眼底撮影装置は、複数の波長域を含む可視光を照明光として出射する光源と、対物レンズを介して、被検眼の眼底へ前記照明光を照射する照射光学系と、前記照射光学系によって照射されて前記眼底によって反射された前記照明光の反射光を受光する受光素子と、前記対物レンズを前記照射光学系と共用すると共に、前記反射光を、前記照射光学系によって前記眼底に照射される前記照明光の前記被検眼の瞳上の光路とは異なる前記瞳上の光路を通過させて前記受光素子に導光する受光光学系と、前記被検眼に応じた視度補正を行う視度補正部と、前記照明光を前記眼底上で走査する走査部と、を備え、近視眼である前記被検眼と前記対物レンズの間にマイナスレンズである矯正レンズが配置された状態で、前記視度補正部による視度補正を行うと共に、前記走査部によって前記照明光を走査して前記眼底の二次元正面画像を撮影する矯正撮影ステップを含む。
本開示に係る眼底撮影装置および眼底撮影方法によると、アーチファクトが抑制された眼底画像が撮影される。
本実施形態の眼底撮影装置1の外観構成を示す側面図である。 本実施形態の撮影ユニット3に収容される光学系を示す図である。 本実施形態の眼底撮影装置1の制御系を示すブロック図である。 被検眼Eが正視眼である場合の、視度補正の状態の一例を示す図である。 被検眼Eが近視眼である場合の、視度補正の状態の一例を示す図である。 被検眼Eが近視眼であり、且つ矯正レンズ31が使用された場合の、視度補正の状態の一例を示す図である。 アーチファクトNが発生している二次元正面画像60の一例を示す図である。 眼底画像撮影装置1が実行する撮影処理のフローチャートである。
<概要>
本開示で例示する眼底撮影装置は、光源、照射光学系、受光素子、受光光学系、視度補正部、走査部、および制御部を備える。光源は、複数の波長域を含む可視光を照明光として出射する。照射光学系は、対物レンズを介して、被検眼の眼底へ照明光を照射する。受光素子は、照射光学系によって照射されて眼底によって反射された照明光の反射光(眼底反射光)を受光する。受光光学系は、対物レンズを照射光学系と共用すると共に、反射光を、照射光学系によって眼底に照射される照明光の被検眼の瞳上の光路とは異なる瞳上の光路を通過させて、受光素子に導光する。視度補正部は、被検眼に応じた視度補正を行う。走査部は、照明光を眼底上で走査する。制御部は、眼底の二次元正面画像を撮影する撮影処理を実行する。制御部が実行する撮影処理は、矯正撮影処理を含む。矯正撮影処理では、制御部は、近視眼である被検眼と対物レンズの間にマイナスレンズである矯正レンズが配置された状態で、視度補正部による視度補正を行うと共に、走査部によって照明光を眼底上で走査して、眼底の二次元正面カラー画像を撮影する。
本開示で例示する眼底撮影装置では、被検眼の瞳上において、眼底に照射される照明光の光路と、受光素子に導光される反射光の光路が異なる。従って、被検眼の瞳で照明光が反射して受光素子に導光され、眼底画像内にアーチファクト(白斑)として現れる可能性が低下する。
ここで、仮に被検眼が常に正視眼である場合には、対物レンズに関して眼底と共役な位置(つまり、眼底の中間像面の位置)が、対物レンズよりも常に照明光の上流側に位置するように、光学系を設計することが可能である。この場合、照明光の集光位置が、対物レンズよりも照明光の上流側に位置するので、対物レンズによって反射されて受光素子に導光される照明光の光量が増加し難い。よって、アーチファクトの発生は適切に抑制される。しかし、高品質の眼底正面画像を撮影するためには、視度補正部によって被検眼に応じた視度補正を行う必要がある。視度補正が行われることで、例えば、照明範囲の誤差の抑制、および、眼底における照明光の光量分布の均一化等が図られる。一方で、視度補正が行われると、眼底共役位置が光軸に沿って移動する。被検眼が近視眼である場合に視度補正が行われると、眼底共役位置(つまり、照明光の集光位置)が光軸に沿って対物レンズに近づく。その結果、眼底画像におけるアーチファクトが強くなる。被検眼の屈折度数がマイナスディオプター側の値である程(つまり、被検眼の近視の度合いが強い程)、アーチファクトが強くなる。
これに対し、本開示における矯正撮影処理では、近視眼である被検眼と対物レンズの間に、マイナスレンズである矯正レンズが配置された状態で、視度補正および眼底撮影が実行される。その結果、矯正レンズを使用せずに視度補正および眼底撮影が行われる場合に比べて、眼底共役位置が対物レンズに近づくことが抑制される。よって、アーチファクトが抑制された眼底画像が、適切に撮影される。
眼底撮影装置(例えば眼底カメラ等)では、対物レンズと被検眼の間にレンズが配置されると、配置されたレンズによる照明光の反射光が、眼底画像上に写り込みやすい。従って、眼底撮影装置では、対物レンズと被検眼の間にレンズを配置せずに撮影が行われるのが通常であった。しかし、照明光を走査して眼底画像を撮影する眼底撮影装置では、近視眼の視度補正を行った場合(つまり、眼底共役位置が対物レンズに近づいた場合)のアーチファクトの影響が大きくなり易い。本開示の眼底撮影装置および眼底撮影方法では、近視眼の眼底を撮影する場合に、対物レンズと被検眼の間に敢えて矯正レンズを配置することで、眼底共役位置が対物レンズに近づくことによるアーチファクトの影響が抑制されて、撮影される画像の品質が向上する。
なお、本開示における「共役」とは、必ずしも完全な共役関係に限定されるものではなく、「略共役」を含むものとする。すなわち、各部の技術意義との関係で許容される範囲で、完全な共役位置からずれて配置される場合についても、本開示における「共役」に含まれる。
視度補正部は、被検眼の屈折度数に応じて、光学系の視度を補正する。被検眼の屈折度数は、屈折誤差または視度値と言われる場合もある。視度補正部は、照射光学系における視度と、受光光学系における視度を、それぞれ独立に調整してもよい。また、視度補正部は、照射光学系における視度と受光光学系における視度を同期させて調整してもよい。視度補正部は、例えば、レンズを光軸に沿って移動させることで視度を補正してもよいし、屈折率を変化させることが可能なレンズ(例えば液晶レンズ等)によって視度を補正してもよい。また、視度補正部は、レンズを光路に挿脱させることで視度を補正してもよい。
眼底撮影装置は、照明光の投光光路と反射光の受光光路を結合および分離する光路結合部を備えていてもよい。この場合、光路結合部によって形成される投光光路と受光光路との共通光路上に、対物レンズが配置される。光路結合部が設けられることで、眼底に対する照明光の照射と、受光素子による反射光の受光が、共に適切に行われる。各種のビームスプリッタを、光路結合部として利用できる。この場合、光路結合部は、穴開きミラーであってもよいし、単なるミラーであってもよいし、ハーフミラーであってもよいし、その他のビームスプリッタであってもよい。
照射光学系は、被検眼の眼底に照射される照明光をスリット状に形成するスリット形成部を備えていてもよい。走査部は、スリット状の照明光を、スリットの伸長方向に対して交差する方向に走査してもよい。つまり、眼底撮影装置は、スリット状の照明光を走査して撮影を行うスリットスキャン方式の装置であってもよい。この場合、眼底撮影装置は、スリット状の照明光を走査しつつ、反射光を受光素子によって受光することで、眼底の二次元正面画像を適切に撮影することができる。
スリット形成部の構成は適宜変更できる。例えば、スリット形成部は、眼底と共役な面内に配置された、スリット状の透光部(例えば、開口)であってもよい。また、スリット状の照明光を走査する方向は、スリットの伸長方向に直交する方向であることが望ましい。しかし、走査部は、スリットの伸長方向に対して斜めの方向に照明光を走査してもよい。
眼底撮影装置は、投受光分離部をさらに備えていてもよい。投受光分離部は、被検眼の瞳上において、照明光が通過する投光領域を形成すると共に、照明光の反射光のうち、受光素子に導光される反射光が通過する被検眼の瞳上の受光領域を、投光領域とは異なる領域に形成する。この場合、被検眼の角膜および中間透光体で、照明光の一部が反射および散乱し、眼底画像にアーチファクトが生じることが、適切に抑制される。
投光領域は、被検眼の瞳上において、照明光の走査方向に関して互いに分離した2つの位置に形成されてもよい。この場合、投受光分離部は、被検眼の瞳と共役な位置において、走査方向に関して互いに異なる位置に、2つの照明光源、または、2つの見かけ上の照明光源(例えば照明光を通過させる開口)を備えていてもよい。2つの照明光源、または、2つの見かけ上の照明光源は、撮影光軸に対して対称に配置されていてもよい。この場合、2つの投光領域が、撮影光軸に対して対称に形成される。受光領域は、被検眼の瞳上において、2つの投光領域の間に形成されてもよい。また、投受光分離部は、受光領域からの反射光を受光素子の撮像面側へ通過させ、それ以外の光を遮光する遮光部材を含んでいてもよい。遮光部材は、受光素子に導光される反射光の光路において、瞳共役面上に配置されていてもよい。この場合、瞳上の受光領域が適切に形成される。なお、瞳上に形成される投光領域の数は2つに限定されず、1つでもよい。
ただし、眼底撮影装置による眼底の撮影方式は、スリットスキャン方式に限定されない。例えば、眼底撮影装置は、眼底にスポット(点)状の照明光を照射し、スポット状の照明光を二次元的に走査することで、眼底の二次元正面画像を撮影してもよい。
走査部の構成も適宜選択できる。例えば、走査部は、照射光学系と受光光学系の間で共用される光スキャナ(例えば、ガルバノミラーまたは音響光学素子等)であってもよい。光スキャナは、照射光学系と受光光学系の共通光路上に配置されてもよい。光スキャナは、眼底の撮影方式に関わらず使用できる。また、撮影方式がスリットスキャン方式である場合、走査部は、スリット形成部(例えばスリット状の開口)を移動させることで照明光を走査するデバイス(例えば、メカニカルシャッター、液晶シャッター、オプティカルチョッパー、またはドラムリール等)であってもよい。
眼底撮影装置は有害光除去部を備えていてもよい。有害光除去部は、撮影範囲の一部である局所的な撮影領域(以下、「有効領域」と称する)からの反射光を受光素子へ受光させる。また、有害光除去部は、有効領域以外からの光を除去する。有害光除去部は、例えば、絞りであってもよい。スポットスキャン型の装置における典型的な絞りとしては、ピンホールが挙げられ、スリットスキャン型の装置における典型的な絞りとしては、スリットが挙げられる。この場合、眼底における撮影範囲全体のうち絞りの開口と対応する有効領域からの眼底反射光が、選択的に受光素子に導かれ、有効な像として取得される。また、特に、スリットスキャン型の装置では、受光素子そのものが有害光除去部として利用される場合がある。この場合、受光素子として、形状自体がスリット状に形成されたラインセンサが用いられてもよいし、2次元的な撮像面上でライン露光が行われる(換言すれば、ローリングシャッター機能を持つ)CMOSが用いられてもよい。この場合、眼底の撮影範囲全体のうち、ライン状の有効な画素と対応する有効領域からの眼底反射光が選択的に受光素子に導かれ、有効な像として取得される。
受光光学系は、対物レンズと被検眼の間において、照明光の眼底反射光を、照明光の光路から離間した(つまり、照明光の光路と交差および重複しない)光路を通過させて、受光素子に導光してもよい。この場合、対物レンズと被検眼の間に矯正レンズが配置された場合でも、矯正レンズによって反射された照明光が受光素子に導光されることが抑制される。よって、眼底画像にアーチファクトが生じることが、より適切に抑制される。
制御部は、被検眼の屈折度数を取得してもよい。制御部は、取得した屈折度数が閾値よりもマイナスディオプター側である場合に、矯正レンズを使用して撮影することをユーザに推奨する推奨処理を実行してもよい。この場合、ユーザは、被検眼が近視眼である場合に、矯正レンズを使用して撮影を実行した方が望ましいことを容易に把握することができる。
閾値は、被検眼の近視の程度とアーチファクトの発生の程度に応じて適宜設定されればよい。一般的には、走査型の眼底撮影装置では、被検眼の屈折度数が−12D(ディオプター)よりもマイナスディオプター側であると、眼底画像のアーチファクトが顕著に生じやすい。従って、閾値は−12D以下の値に設定されてもよい。なお、屈折度数が「閾値よりもマイナスディオプター側」であるか否かを判断する際には、制御部は、屈折度数の数値が閾値未満「例えば−12D未満」であるか否かを判断してもよいし、屈折度数の数値が閾値以下(例えば−12D以下)であるか否かを判断してもよい。
推奨処理の具体的な内容は適宜選択できる。例えば、制御部は、矯正レンズを使用して撮影することを推奨する推奨メッセージ(例えば、「矯正レンズを使用して撮影を実行してください」等)を表示部に表示させてもよい。制御部は、推奨メッセージをスピーカに出力させてもよい。また、ブザー音、ランプ等を用いて推奨処理を実行してもよい。
制御部が被検眼の屈折度数を取得する方法も、適宜選択できる。例えば、制御部は、受光光学系におけるフォーカス状態を検出し、フォーカス状態の検出結果に基づいて屈折度数を取得してもよい。より詳細には、制御部は、受光光学系における視度補正量である受光側補正量を変化させつつ、フォーカス状態を検出して、最も良好なフォーカス状態となったときの受光側補正量の値を屈折度数として取得してもよい。ただし、受光側補正量に限られるものではなく、受光側補正量(または、照射側補正量)を変化させるために駆動される駆動部における駆動量、駆動部によって変位される光学素子の位置情報、のいずれか等が、屈折度数として取得されてもよい。フォーカス状態は、撮影光学系を介して取得される眼底画像に基づいて検出されてもよい。この場合、フォーカス状態は、眼底画像のコントラスト情報として検出されてもよい。また、フォーカス指標の指標像が映り込んだ眼底画像に基づいて、フォーカス状態が検出されてもよい。フォーカス指標の一例として、スプリット指標が知られている。スプリット指標は、プリズムで分離された複数の指標像として眼底へ投影される。2つの指標像の位置関係に基づいてフォーカス状態が検出されてもよい。
また、制御部は、眼底撮影装置とは別体の装置で予め測定された屈折度数を入力することで、被検眼の屈折度数を取得してもよい。別体の装置としては、例えば、自覚式、又は他覚式の屈折検査装置が挙げられる。また、ユーザインターフェイスが、屈折度数をユーザが手動で入力するために利用されてもよい。この場合、屈折度数は、ユーザによる入力結果として取得されてもよい。
矯正レンズは、眼底撮影装置の筐体における被検眼側に着脱可能に装着されるアタッチメントに設けられていてもよい。この場合には、被検者が装着する眼鏡またはコンタクトレンズが矯正レンズとして使用される場合に比べて、矯正レンズによる照明光の反射光が受光素子に導光され難い設計とし易い。よって、視度補正部によるフォーカス調整等も容易になり易い。
ただし、矯正レンズはアタッチメントに設けられていなくてもよい。例えば、被検者が装着する眼鏡またはコンタクトレンズが矯正レンズとして使用されてもよい。被検者が通常使用している自らの眼鏡またはコンタクトレンズが矯正レンズとして使用された場合には、近視眼である被検者の屈折度数が適切に矯正された状態で、眼底が撮影される。よって、眼底共役位置が対物レンズに近づくことによるアーチファクトの影響が、適切に抑制される。
眼底撮影装置では、非矯正屈折度数取得ステップ、判断ステップ、および推奨ステップが実行されてもよい。非矯正屈折度数取得ステップでは、被検眼と対物レンズの間に矯正レンズが配置されていない状態で、被検眼の屈折度数が取得される。判断ステップでは、非矯正屈折度数取得ステップで取得された屈折度数が閾値よりもマイナスディオプター側であるか否かが判断される。推奨ステップでは、判断ステップにおいて屈折度数が閾値よりもマイナスディオプター側であると判断された場合に、矯正レンズを使用して撮影することがユーザに推奨される。この場合、矯正レンズが使用されていない状態で撮影が試みられた場合等に、矯正レンズを使用して撮影すべきか否かがユーザによって適切に把握される。
なお、判断ステップにおいて屈折度数が閾値よりもマイナスディオプター側でないと判断された場合に、矯正レンズが配置されていない状態のまま眼底の二次元正面画像を撮影する非矯正撮影ステップがさらに実行されてもよい。この場合、矯正レンズを使用する必要がなければ、速やかに撮影処理が実行される。
眼底撮影装置では、被検眼と対物レンズの間に矯正レンズが配置されていない状態における動作を規定する第1モードと、被検眼と対物レンズの間に矯正レンズが配置された状態における動作を規定する第2モードが設けられていてもよい。眼底撮影装置の制御部は、第1モードによる動作と第2モードによる動作を切り替えてもよい。この場合、眼底撮影装置は、矯正レンズが配置されているか否かに応じて適切な動作を実行することができる。
眼底撮影装置の制御部は、第1モードと第2モードで、例えば、被検眼と光学系の相対的な位置関係を調整するアライメント方法を切り替えてもよい。この場合、制御部は、カメラによる撮影結果を利用する自動アライメントと、ユーザによる手動アライメントをモードに応じて切り替えてもよい。また、制御部は、アライメント状態の検出方法をモードに応じて切り替えてもよい。制御部は、アライメントの許容範囲(つまり、被検眼と光学系の相対的な位置関係の精度)を、モードに応じて切り替えてもよい。
また、制御部は、第1モードと第2モードで、眼底を撮影する照明光の、各波長域の光量のバランスを切り替えてもよい。また、制御部は、眼底を撮影する際の照明光の光量、露光時間、およびゲイン等の各種撮影条件の少なくともいずれかを、モードに応じて切り替えてもよい。
<実施形態>
以下、本開示に係る典型的な実施形態の1つについて説明する。本実施形態の眼底撮影装置1は、被検眼の眼底上で照明光をスリット状に照射し、スリットの伸長方向に交差する方向に照明光を走査する。眼底撮影装置1は、照明光の眼底反射光を受光することで、眼底の二次元正面画像を撮影する。
<装置の外観>
図1を参照して、眼底撮影装置1の外観構成について説明する。眼底撮影装置1は、撮影ユニット3を有する。撮影ユニット3は、図2で示す光学系を備える。眼底撮影装置1は、筐体6、基台7、駆動部8、顔支持ユニット9、および顔撮影カメラ110を有し、これらを用いて、被検眼Eと撮影ユニット3の位置関係を調整する。
駆動部8は、基台7に対して左右方向(X方向)および前後方向(Z方向であり、換言すれば作動距離方向)に移動できる。また、駆動部8は、さらに、撮影ユニット3を、駆動部8条で被検眼Eに対して三次元方向に移動させる。駆動部8は、予め定められた各可動方向に駆動部8または撮影ユニット3を移動させるためのアクチュエータを備える。駆動部8は、制御部100からの制御信号に基づいて駆動される。顔支持ユニット9は、被検者の顔を支持する。顔支持ユニット9は、基台7に固定されている。
顔撮影カメラ110は、撮影ユニット3に対する位置関係が一定となるように、筐体6に固定されている。顔撮影カメラ110は、被検者の顔を撮影する。制御部100は、撮影された顔画像から被検眼Eの位置を特定し、駆動部8を駆動制御することで、特定した被検眼Eの位置に対して撮影ユニット3を位置合わせする。また、眼底撮影装置1は、モニタ120を備える。モニタ(表示部)120には、各種画像(例えば、眼底観察像、眼底撮影像、前眼部観察像等)が表示される。
筐体6における被検眼E側のうち、撮影ユニット3における撮影光軸L(図2参照)上には、アタッチメント30が着脱可能に装着される。本実施形態のアタッチメント30は、被検眼Eが近視眼である場合(詳細には、被検眼Eの屈折度数が閾値よりもマイナスディオプター側である場合)に、筐体6に装着される。アタッチメント30には、マイナスレンズである矯正レンズ31(図2参照)が設けられている。
<光学系>
図2を参照して、眼底撮影装置1の光学系について説明する。眼底撮影装置1は、撮影光学系(眼底撮影光学系)10、および前眼部観察光学系40を備える。撮影光学系10および前眼部観察光学系40は、撮影ユニット3に設けられている。図2において、被検眼の瞳と共役な位置には撮影光軸上に「△」を、眼底共役位置には撮影光軸上に「×」を付している。
撮影光学系10は、照射光学系10Aおよび受光光学系10Bを備える。本実施形態の照射光学系10Aは、光源ユニット11、レンズ13、スリット状部材15A、レンズ17A,17B、ミラー18、穴開きミラー20、および対物レンズ22を備える。受光光学系10Bは、対物レンズ22、穴開きミラー20、レンズ25A,25B、スリット状部材15B、および受光素子28を備える。穴開きミラー20は、照射光学系10Aの光路と受光光学系10Bの光路を結合する光路結合部である。穴開きミラー20は、光源ユニット11から出射される照明光を被検眼E側へ反射し、被検眼Eからの眼底反射光のうち、開口を通過した一部を受光素子28側へ通過させる。光路結合部には、穴開きミラー20以外のビームスプリッタを用いることも可能である。例えば、穴開きミラー20に代えて、透光部と反射部が穴開きミラー20と逆のミラーが光路結合部として用いられてもよい。この場合、ミラーの反射側に受光光学系10Bの独立光路が置かれ、ミラーの透過側に照射光学系10Aの独立光路が置かれる。また、穴開きミラー20、および、穴開きミラー20の代替手段としてのミラーは、それぞれ、ハーフミラーと遮光部の組み合わせに置き換えられてもよい。
本実施形態において、光源ユニット11は、波長帯が異なる複数種類の光源を備える。例えば、光源ユニット11は、可視光源11A,11Bと、赤外光源11C,11Dを備える。可視光源11A,11Bは、複数の波長域を含む可視光を照明光として出射する。従って、可視光源11A,11Bが出射する照明光によって、眼底のカラー画像が撮影される。可視光源11A,11Bは、例えば、白色光源であってもよいし、出射波長が互いに異なる複数の単色光源を組み合わせた光源であってもよい。本実施形態の光源ユニット11には、可視光源および赤外光源が2つずつ設けられている。2つの可視光源11A,11B、および2つの赤外光源11C,11D(以下、単に「2つの光源」という場合もある)は、瞳共役面上において、撮影光軸Lから離れて配置される。2つの光源は、図2における走査方向であるX方向に沿って並べて配置されており、撮影光軸Lに関して軸対称に配置される。図2に示すように、2つの光源の外周形状は、走査方向に比べて、走査方向と交差する方向が長い矩形形状であってもよい。
2つの光源からの光は、レンズ13を通過して、スリット状部材15に照射される。本実施形態において、スリット状部材15Aは、Y方向に沿って細長く形成された透光部(開口)を持つ。その結果、眼底共役面において、照明光がスリット状に形成される(眼底上でスリット状に照明された領域を、符号Bとして図示する)。つまり、本実施形態のスリット状部材15Aは、被検眼Eの眼底上で照明光をスリット状に形成するスリット形成部として機能する。
スリット状部材15Aは、透光部が撮影光軸LをX方向に横切るようにして、駆動部15Cによって変位される。これにより、本実施例における照明光の走査が実現される。なお、本実施例では、受光系側でも、スリット状部材15Bによる走査が行われる。本実施例では、投光側と受光側のスリット状部材は、1つの駆動部(アクチュエータ)15Cによって、連動して駆動される。以上のように、本実施形態のスリット状部材15A,15Bおよび駆動部15Cは、スリット状の照明光を、スリットの伸長方向(Y方向)に対して交差(本実施形態では垂直に交差)する方向(X方向)へ走査する走査部として機能する。
照射光学系10Aでは、各光源の像が、レンズ13から対物レンズ22までの光学系によってリレーされて、瞳共役面上で結像される。つまり、瞳共役面上において、走査方向に関して分離した位置に、2つの光源の像が形成される。このようにして、本実施形態では、瞳共役面上における2つの投光領域P1,P2は、2つの光源の像として形成される。
また、スリット状部材15Aを通過したスリット状の光は、レンズ17Aから対物レンズ22までの光学系によってリレーされて、眼底ER上に結像する。これにより、眼底ER上で照明光がスリット状に形成される。照明光は、眼底ER上で反射され、瞳孔EPから取り出される。
ここで、穴開きミラー20の開口は、被検眼Eの瞳と共役なので、眼底画像の撮影に利用される眼底反射光は、被検眼Eの瞳上において穴開きミラー20の開口の像(瞳像)を通過する一部に制限される。このように、被検眼の瞳上における開口の像が、本実施例における受光領域Rとなる。受光領域Rは、照明光の眼底反射光のうち、受光素子28に導光される眼底反射光が通過する瞳上の領域である。つまり、穴開きミラー20は、受光領域Rからの反射光を受光素子28の撮像面側へ通過させ、それ以外の光を遮光する遮光部材の一例である。受光領域Rは、2つの投光領域P1,P2(2つの光源の像)に挟まれて形成される。また、各像の結像倍率、開口の径、2つの光源の配置間隔が適宜設定された結果として、受光領域Rと、2つの投光領域P1,P2とは、瞳上において互いに重ならないように形成される。詳細には、本実施形態では、受光領域Rは2つの投光領域P1,P2の間に形成される。これにより、白斑の発生が軽減される。また、2つの投光領域P1,P2は、撮影光軸Lに対して対称に形成される。
対物レンズ22および穴開きミラー20の開口を通過した眼底反射光は、レンズ25A,25Bを介して、眼底共役位置に、眼底ERのスリット状領域を結像する。このとき、結像の位置にスリット状部材15Bの透光部が配置されていることで、有害光が除去される。つまり、スリット状部材15Bは、撮影範囲の一部である局所的な有効領域以外からの光を除去する有害光除去部の一例である。
受光素子28は、眼底共役位置に配置されている。本実施例では、スリット状部材15Bと受光素子28の間にリレー系27が設けられている。リレー系27によって、スリット状部材15Bと受光素子28との双方が、眼底共役位置で配置される。その結果、有害光の除去と、結像との両方が、良好に行われる。これに代えて、受光素子28とスリット状部材15Bとの間のリレー系27を省略し、両者を近接配置してもよい。本実施形態では、受光素子28として、2次元的な受光面を持つデバイスが用いられている。例えば、受光素子28は、CMOS、二次元CCD等であってもよい。受光素子28には、スリット状部材15Bの透光部で結像した、眼底ERのスリット状領域の像が投影される。本実施形態の受光素子28は、赤外光および可視光の両方に感度を持つ。
本実施形態では、スリット状の照明光が眼底ER上で走査されるに従って、受光素子28の走査線毎に、眼底ER上の走査位置の像(スリット状の像)が順次投影される。このように、受光素子28には、時分割で走査範囲の全体像が投影される。結果として、走査範囲の全体像として、眼底ERの二次元正面画像が撮影される。
本実施形態の受光光学系10Bは、対物レンズ22と被検眼Eの間において、眼底からの照明光の反射光を、眼底に照明される照明光の光路から離間した(つまり、照明光の光路と交差および重複しない)光路を通過させて、受光素子28に導光する。従って、視度補正量に関わらず、被検眼Eの角膜等によって反射された反射光が受光素子28に導光される可能性がさらに低下する。よって、眼底画像のアーチファクトが生じることが、より適切に抑制される。
なお、本実施形態における走査部は、メカニカルにスリットを走査するデバイスである。しかし、走査部の構成を変更することも可能である。例えば、受光光学系10B側の走査部は、電子的にスリットを走査するデバイスであってもよい。一例として、受光素子28がCMOSである場合、CMOSのローリングシャッター機能によって、スリットの走査が実現されてもよい。この場合、撮像面上で露光される領域を、投光系における走査部と同期して変位させることで、有害光を除去しつつ、効率良く撮影できる。また、液晶シャッター等を、電子的にスリットを走査する走査部として用いることもできる。また、照射光学系10Aにおける走査部は、照明光の偏向方向を変化させる光スキャナ(例えば、ガルバノミラーまたは音響光学素子等)であってもよい。また、外周に複数のスリットが形成されたホイールを回転させることで、スリットをスキャンするオプティカルチョッパーが、走査部として使用されてもよい。また、走査部は、照射光学系10Aと受光光学系10Bの共通光路上に配置されてもよい。
撮影光学系10は、視度補正部を有している。本実施例では、照射光学系10Aの独立光路、および受光光学系10Bの独立光路のそれぞれに視度補正部(視度補正光学系17,25)が設けられている。以下では、便宜上、照射側の視度補正光学系を照射側視度補正光学系17と称し、受光側の視度補正光学系を受光側視度補正光学系25と称する。本実施形態の照射側視度補正光学系17は、レンズ17A,レンズ17Bおよび駆動部17C(図3参照)を含む。また、本実施例の受光側視度補正光学系25は、レンズ25A、レンズ25B、および、駆動部25C(図3参照)を含む。照射側視度補正光学系17においてはレンズ17Aとレンズ17Bとの間隔が、受光側視度補正光学系25においては、レンズ25Aとレンズ25Bとの間隔が変更される。その結果、照射光学系10Aと受光光学系10Bの各々において視度補正が行われる。以上のように、本実施形態では、照射光学系10Aの駆動部17Cと、受光光学系10Bの駆動部25Cとは、独立に駆動可能である。しかし、照射光学系10Aの視度補正と、受光光学系10Bの視度補正が同期して行われてもよい。
本実施例において、照射側視度補正光学系17と、受光側視度補正光学系25と、の各々は、テレセントリック光学系を含む。各々のテレセントリック光学系は、視度補正量が変化しても像側の領域における像高さを維持する。これにより、眼底上における照射光学系のスリット開口と受光光学系のスリット開口との位置関係を、照射側補正量と受光側補正量とのバランスに関わらず一定に保つことができる。このため、眼底上における照射光学系のスリット開口と受光光学系のスリット開口とを、照射側補正量と受光側補正量とのバランスに関わらず常に一致させることができる。また、視度補正量の変化に応じた画像サイズの変化を抑制できる。
撮影光学系10は、フォーカス指標投影光学系の1例として、スプリット指標投影光学系50を有する。スプリット指標投影光学系50は、2つのスプリット指標を眼底に投影する。スプリット指標は、フォーカス状態の検出に利用される。また、本実施形態では、フォーカス状態の検出結果から、被検眼Eの屈折度数が取得される。
スプリット指標投影光学系50は、例えば、光源51(赤外光源)と、指標板52と、偏角プリズム53とを少なくとも有していてもよい。本実施形態において、指標板52は、受光光学系50における撮像面と対応する位置へ配置されている。同様に、各々のスリット状部材15A,15Bとも対応する位置へ配置される。詳細には、照射側および受光側の視度補正量が0Dである場合に、正視眼(0D眼)の眼底と略共役な位置に、視標板52は配置される。偏角プリズム53は、指標板52よりも被検眼側において、指標板52に近接して配置される。
指標板52は、例えば、スリット光を指標として形成する。偏角プリズム53は、視標板52を介した指標光束を分離し、スプリット指標を形成する。分離されたスプリット指標は、照射側視度補正光学系17から対物レンズ22までを介して、被検眼の眼底へ投影される。このため、スプリット指標は、眼底画像(例えば、眼底観察画像)に映り込む。
指標板52が眼底共役位置からズレている場合は、眼底上で2つのスプリット指標は分離しており、指標板52が眼底共役位置に配置される場合は、2つのスプリット指標は一致される。共役関係は、偏角プリズム53と被検眼ERとの間に配置される照射側視度補正光学系17によって調整される。そこで、本実施例では、照射側視度補正量と受光側視度補正量とを一致させつつデフォーカスが行われる。このとき、スプリット指標の分離状態が、フォーカス状態を示す。2つのスプリット指標が合致されるように、照射側および受光側の視度補正量の各々が調整されることによって、撮像面とスリット状部材15A,15Bとの各々が、眼底と共役な位置関係となる。
撮像面とスリット状部材15A,15Bとの各々が眼底と共役な位置関係であるときの視度補正量から、被検眼Eの屈折度数を導くことができる。そこで、本実施形態において、更に、レンズ17Aとレンズ17Bとの間隔、または、レンズ25Aとレンズ25Bとの間隔のうちの少なくともいずれかを読み出すエンコーダ(図示を省略する)を有していてもよく、エンコーダからの信号に基づいて、被検眼Eの屈折度数が取得されてもよい。
前眼部観察光学系40は、対物レンズ22とダイクロイックミラー43と、を撮影光学系10と共用する。前眼部観察光学系40は、更に、光源41、ハーフミラー45、撮像素子47等を含む。撮像素子47は、二次元撮像素子であり、例えば瞳孔EPと光学的に共役な位置に配置される。前眼部観察光学系40は、光源41から出射される赤外光で前眼部を照明し、前眼部の正面画像を撮影する。なお、図2に示した前眼部観察光学系40は一例に過ぎず、他の光学系とは独立した光路で前眼部を撮像してもよい。
<制御系>
図3を参照して、眼底撮影装置1の制御系について説明する。本実施形態では、制御部100によって、眼底撮影装置1の各部の制御が行われる。また、便宜上、眼底撮影装置1で得られた各種画像の画像処理についても、制御部100によって行われるものとする。換言すれば、本実施形態では、制御部100が、画像処理部を兼用している。
制御部100は、各部の制御処理と、演算処理とを行う電子回路を有する処理装置(プロセッサ)である。制御部100は、コントローラであるCPU(Central Processing Unit)、およびメモリ等で実現される。制御部100は、記憶部101と、バス等を介して電気的に接続されている。記憶部101には、各種の制御プログラムおよび固定データ等が格納される。また、記憶部101には、一時データ等が記憶されてもよい。撮影装置1による撮影画像は、記憶部101に記憶されていてもよい。但し、必ずしもこれに限られるものではなく、外部の記憶装置(例えば、LANおよびWANで制御部100に接続される記憶装置)へ撮影画像が記憶されてもよい。
制御部100は、駆動部8、光源11A〜11D、駆動部15C、駆動部17C、駆動部25C、撮像素子28、光源41、撮像素子47、光源51、入力インターフェイス110、およびモニタ120等の各部とも電気的に接続されている。また、制御部100は、入力インターフェイス110から出力される操作信号に基づいて、上記の各部材を制御する。入力インターフェイス111は、検者の操作を受け付ける操作入力部の一例である。入力インターフェイス111は、例えば、マウスおよびキーボード等であってもよい。
<アーチファクト>
図4〜図7を参照して、眼底画像におけるアーチファクトの発生要因について説明する。図4〜図6に示すように、対物レンズ22から照明光の光路の上流側への距離が、閾値以上となる領域を、領域A1とする。対物レンズ22から照明光の光路の上流側への距離が、閾値未満となる領域を、領域A2とする。本実施形態では、対物レンズ22に関して眼底と共役な位置(つまり、眼底の中間像面の位置J)、および、照明光の集光位置Kが、領域A1に位置している場合には、対物レンズ22によって反射されて受光素子28に導光される照明光の光量が増加し難い。一方で、眼底の中間像面の位置J、および照明光の集光位置Kが、領域A2に位置すると、対物レンズ22による照明光の反射光が、受光素子28に導光され易くなる。その結果、その結果、図7に示すように、撮影される眼底の二次元正面画像60には、対物レンズ22による照明光の反射光に起因するアーチファクト(白斑)Nが発生しやすくなる。被検眼Eの屈折度数がマイナスディオプター側の値である程、アーチファクトNは強くなる。
図4に示すように、被検眼Eが正視眼である場合(つまり、被検眼Eの屈折度数が0D(ディオプター)である場合)には、眼底の中間像面の位置J、および、照明光の集光位置Kは、領域A1に位置する。よって、眼底画像におけるアーチファクトは生じにくい。
しかし、図5に示すように、被検眼が近視眼(図5に示す例では、被検眼Eの屈折度数が−15Dである場合)には、視度補正部(本実施形態では、レンズ17A,17B、およびレンズ25A,25B等)によって視度補正が行われると、眼底の中間像面の位置J、および照明光の集光位置Kが、領域A2に位置する。その結果、眼底の二次元正面画像60には、対物レンズ22による照明光の反射光に起因するアーチファクトNが発生しやすくなる。
これに対し、本実施形態の眼底撮影装置1は、矯正撮影処理を実行することができる。図6に示すように、矯正撮影処理では、近視眼である被検眼Eと対物レンズ22の間に、マイナスレンズである矯正レンズ31が配置された状態で、視度補正および眼底撮影が実行される。その結果、矯正レンズ31を使用せずに視度補正および眼底撮影が行われる場合(図5参照)に比べて、眼底の中間像面の位置J、および照明光の集光位置Kが、領域A1に位置する。よって、アーチファクトが抑制された眼底画像が適切に撮影される。
前述したように、本実施形態の眼底画像装置1は、矯正レンズ31が設けられたアタッチメント30(図1参照)を着脱可能に装着することができる。従って、被検者が眼鏡またはコンタクトレンズを矯正レンズ31として装着する場合に比べて、矯正レンズ31による照明光の反射光が受光素子28に導光され難い設計とし易い。よって、視度補正部によるフォーカス調整等も容易になり易い。
ただし、矯正レンズ31は、被検者が装着する眼鏡またはコンタクトレンズであってもよい。被検者が通常使用している自らの眼鏡またはコンタクトレンズが矯正レンズ31として使用される場合には、近視眼である被検眼の屈折度数が適切に矯正された状態で、眼底が撮影される。よって、眼底の中間像面の位置Jおよび照明光の集光位置Kが対物レンズ22に近づくことによるアーチファクトの影響が、適切に抑制される。
図8を参照して、本実施形態の眼底画像撮影装置1が実行する撮影処理について説明する。眼底画像撮影装置1の制御部100は、撮影処理の開始指示を入力すると、記憶部101に記憶された制御プログラムに従って、図8に示す撮影処理を実行する。なお、制御部100は、顔支持部9に支持された被検者の顔が、顔検出カメラ110の撮影範囲に含まれることで、自動的に撮影処理を開始してもよい。
まず、制御部100は、顔検出カメラ110による被検者の顔の撮影と、前眼部観察光学系40による被検眼Eの前眼部の撮影を、共に開始する(S1)。制御部100は、顔検出カメラ110による顔の撮影結果と、前眼部観察光学系40による被検眼Eの前眼部の撮影結果に基づいて、被検眼Eと撮影ユニット3の相対的な位置関係を調整する(つまり、アライメント調整を実行する)(S2)。
詳細には、制御部100は、顔画像に含まれる左右眼の一方の位置を検出し、その位置情報に基づいて駆動部8を駆動させる。これにより、前眼部観察が可能な位置まで、撮影ユニット3の位置を調整する。次に、前眼部正面画像に基づいて、アライメント基準位置が設定され、設定されたアライメント基準位置へとアライメントが誘導される。本実施形態では、前眼部正面画像に基づいて被検眼Eと撮影ユニット3との位置関係が、制御部100によって調整される。本実施形態において、制御部100は、撮像素子47からの信号に基づいて、前眼部観察像における瞳孔中心と、画像中心(本実施例では、撮影光軸Lの位置)とが略一致する位置関係を目標とする基準位置が設定される。制御部100は、基準位置からのアライメントずれを検出し、アライメントずれが解消される方向へと撮影ユニット3を上下左右方向へ移動させる。このとき、例えば、前眼部観察画像上における瞳孔中心と撮影光軸Lとのズレ量に基づいて、基準位置とのアライメントずれが検出されてもよい。また、眼底撮影装置1が、例えば、角膜頂点にアライメント指標を投影するアライメント投影光学系を有している場合、アライメント指標と撮影光軸Lとのズレ量に基づいてアライメントずれが検出されてもよい。また、制御部100は、被検眼Eの瞳孔に前眼部観察画像のピントが合うように、撮影ユニット3を前後方向へ移動させる。その結果、装置から被検眼Eまでの距離が、所定の作動距離に調整される。
なお、眼底撮影装置1では、被検眼Eと対物レンズ22の間に矯正レンズ31が配置されていない状態における動作を規定する第1モードと、被検眼Eと対物レンズ22の間に矯正レンズ31が配置された状態における動作を規定する第2モードが設けられている。制御部100は、第1モードと第2モードで、アライメント方法を切り替える。一例として、本実施形態では、制御部100は、アライメントの許容範囲(つまり、被検眼Eと撮影ユニット3の相対的な位置関係の精度)を、第1モードと第2モードで切り替える。第2モードでは、アライメントの精度が低いと、矯正レンズ31による照明光の反射光が、受光素子28に導光され易くなる。よって、第2モードにおけるアライメントの許容範囲を狭くすることで、矯正レンズ31による反射光に起因するアーチファクトの影響が適切に抑制される。
次いで、制御部100は、眼底観察画像の撮影および表示を開始する(S3)。詳細には、制御部100は、光源11C,11Dを同時に点灯させると共に、駆動部15Cの駆動を開始させ、眼底上の所定の範囲で、スリット状の照明光を繰り返し走査させる。所定回数(少なくとも1回)の走査毎に、撮像素子28から出力される信号に基づいて、略リアルタイムに撮影された眼底画像が、眼底観察画像として、随時生成される。制御部100は、眼底観察画像を、略リアルタイムな動画像として、モニタ120へ表示させてもよい。
次いで、制御部100は、眼底観察画像に基づいて視度補正部(本実施形態では、駆動部17Cおよび駆動部25C)の駆動を制御することで、被検眼Eに応じた視度補正を行いフォーカスを調整する(S4)。フォーカス調整処理において、制御部100は、まず、光源51を点灯することにより、眼底に対してスプリット指標の投影を開始する。制御部100は、照射側視度補正量と受光側視度補正量とを一致させつつ補正量を変化させてデフォーカスを行う。また、制御部100は、補正量が変化する毎に、スプリット指標の分離状態を眼底観察画像から検出し、スプリット指標が合致するまで、照射側視度補正量と受光側視度補正量とを調整する。このような調整の結果として、撮像面とスリット状部材15A,15Bとの各々が、眼底と共役な位置関係となる。なお、フォーカス調整の具体的な方法を変更することも可能である。例えば、ユーザが、モニタ120に表示された眼底観察画像を見ながら、スプリット指標が合致するように視度補正部の駆動指示を入力インターフェイス111に入力することで、フォーカス調整が行われてもよい。
なお、本実施形態では、S4のフォーカス調整は、被検眼Eと対物レンズ22の間に矯正レンズ31が設置されているか否かに関わらず、同じ方法で実行される。つまり、矯正レンズ31が設置されている場合には、矯正レンズ31によって矯正された被検眼Eの視度に応じてフォーカス調整が行われる。
制御部100は、被検眼Eの屈折度数(矯正レンズ31が設置されている場合には、矯正レンズ31によって矯正された被検眼Eの屈折度数)を取得する(S5)。前述したように、本実施形態では、スプリット指標が合致したときの視度補正量が、被検眼Eの屈折度数として取得される。
次いで、制御部100は、S5で取得された被検眼Eの屈折度数が閾値よりもマイナスディオプター側であるか否か(以下、「閾値以下であるか否か」という場合もある)を判断する(S7)。被検眼Eの屈折度数が閾値よりも大きければ(S7:NO)、処理はそのままS10へ移行する。被検眼Eの屈折度数が閾値以下である場合(S7:YES)、制御部100は、矯正レンズ31を使用して撮影することをユーザに推奨する推奨処理(推奨ステップ)を実行する(S8)。
一例として、本実施形態のS8では、制御部100は、矯正レンズ31を使用して撮影することを推奨する推奨メッセージ(例えば、「矯正レンズを使用して撮影を実行してください」等)を、モニタ120に表示させる。しかし、推奨処理の具体的な内容は適宜選択できる。例えば、制御部は、矯正レンズを使用して撮影することを示す推奨メッセージ(例えば、「矯正レンズを使用して撮影を実行してください」等)を表示部に表示させてもよい。制御部は、推奨メッセージをスピーカに出力させてもよい。また、ブザー音、ランプ等を用いて推奨処理を実行してもよい。推奨処理の具体的な内容は適宜選択できる。例えば、制御部100は、推奨メッセージをスピーカに出力させてもよい。
なお、S7で参照する閾値は、被検眼Eの近視の程度とアーチファクトの発生の程度に応じて適宜設定されればよい。一般的には、走査型の眼底撮影装置では、被検眼の屈折度数が−12D(ディオプター)以下であると、図5に示すように、集光位置Kが領域A2に位置するため、眼底画像のアーチファクトが顕著に生じやすい。従って、本実施形態の閾値は−12D以下の値に設定されている。本実施形態では、被検眼の屈折度数が閾値と一致する場合に、集光位置K(図5参照)が、領域A1と領域A2の境界に位置するように、閾値が設定されている。
次いで、制御部100は、撮影のトリガ信号が入力されたか否かを判断する(S10)。撮影のトリガ信号は、ユーザが入力インターフェイス111を操作することで入力されてもよい。また、制御部100は、アライメント調整(S2)およびフォーカス調整(S4)が完了した場合に、撮影のトリガ信号を自動的に生成してもよい。撮影のトリガ信号が入力されていなければ(S10:NO)、処理はS2へ戻る。
撮影のトリガ信号が入力されると(S10)、制御部100は、可視光源11A,11B、および駆動部15Cを駆動させることで、受光素子28によって受光される眼底からの反射光に基づいて、眼底のカラーの二次元正面画像を撮影する(S11)。前述したように、本実施形態の眼底撮影装置1では、近視眼である被検眼Eと対物レンズ22の間に矯正レンズ31が配置された状態で、視度補正部(本実施形態では、駆動部17Cおよび駆動部25C)による視度補正(フォーカス調整)を行い、眼底の二次元正面画像を撮影する処理(矯正撮影処理)を実行することができる。その結果、矯正レンズ31を使用せずに視度補正および眼底撮影が実行される場合に比べて、眼底共役位置が対物レンズ31に近づくことが抑制される。よって、アーチファクトが抑制された眼底画像が適切に撮影される。
なお、本実施形態の眼底撮影装置1は、まず、矯正レンズ31が使用されていない状態で、S2〜S5の処理を実行する。つまり、矯正レンズ31が使用されていない状態で被検眼Eの屈折度数を取得する非矯正屈折度数取得ステップ(S5)が、先に実行される。判断ステップ(S7)では、S5で取得された屈折度数が閾値よりもマイナスディオプター側(閾値以下)であるか否かが判断される。屈折度数が閾値よりもマイナスディオプター側であると判断されると(S7:YES)、推奨ステップ(S8)が実行される。よって、矯正レンズ31が使用されていない状態で撮影が試みられた場合に、矯正レンズ31を使用して撮影すべきか否かが、ユーザによって適切に把握される。
1 眼底撮影装置
10A 照射光学系
10B 受光光学系
11A,11B 可視光源
15A,15B スリット状部材
15C 駆動部
17 照射側視度補正光学系
17A,17B レンズ
17C 駆動部
20 穴開きミラー
22 対物レンズ
25 受光側視度補正光学系
25A,25B レンズ
25C 駆動部
28 受光素子
30 アタッチメント
31 矯正レンズ
100 制御部

Claims (9)

  1. 眼底撮影装置であって、
    複数の波長域を含む可視光を照明光として出射する光源と、
    対物レンズを介して、被検眼の眼底へ前記照明光を照射する照射光学系と、
    前記照射光学系によって照射されて前記眼底によって反射された前記照明光の反射光を受光する受光素子と、
    前記対物レンズを前記照射光学系と共用すると共に、前記反射光を、前記照射光学系によって前記眼底に照射される前記照明光の前記被検眼の瞳上の光路とは異なる前記瞳上の光路を通過させて前記受光素子に導光する受光光学系と、
    前記被検眼に応じた視度補正を行う視度補正部と、
    前記照明光を前記眼底上で走査する走査部と、
    前記眼底の二次元正面画像を撮影する撮影処理を実行する制御部と、
    を備え、
    前記制御部が実行する前記撮影処理は、
    近視眼である前記被検眼と前記対物レンズの間にマイナスレンズである矯正レンズが配置された状態で、前記視度補正部による視度補正を行うと共に、前記走査部によって前記照明光を走査して前記眼底の二次元正面画像を撮影する矯正撮影処理を含むことを特徴とする眼底撮影装置。
  2. 請求項1に記載の眼底撮影装置であって、
    前記照射光学系は、前記被検眼の前記眼底に照射される前記照明光をスリット状に形成するスリット形成部を備え、
    前記走査部は、スリット状の前記照明光を、スリットの伸長方向に対して交差する方向に走査することを特徴とする眼底撮影装置。
  3. 請求項2に記載の眼底撮影装置であって、
    前記被検眼の瞳上において、前記照明光が通過する投光領域を形成すると共に、前記照明光の前記反射光のうち、前記受光素子に導光される前記反射光が通過する前記被検眼の瞳上の受光領域を、前記投光領域とは異なる領域に形成する投受光分離部をさらに備えたことを特徴とする眼底撮影装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の眼底撮影装置であって、
    前記受光光学系は、前記対物レンズと前記被検眼の間において、前記反射光を、前記照明光の光路から離間した光路を通過させて、前記受光素子に導光することを特徴とする眼底撮影装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の眼底撮影装置であって、
    前記制御部は、
    前記被検眼の屈折度数を取得し、
    取得した前記屈折度数が閾値よりもマイナスディオプター側である場合に、前記矯正レンズを使用して撮影することをユーザに推奨する推奨処理を実行することを特徴とする眼底撮影装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の眼底撮影装置であって、
    前記矯正レンズは、前記眼底撮影装置の筐体における前記被検眼側に着脱可能に装着されるアタッチメントに設けられることを特徴とする眼底撮影装置。
  7. 眼底撮影装置によって行われる眼底撮影方法であって、
    前記眼底撮影装置は、
    複数の波長域を含む可視光を照明光として出射する光源と、
    対物レンズを介して、被検眼の眼底へ前記照明光を照射する照射光学系と、
    前記照射光学系によって照射されて前記眼底によって反射された前記照明光の反射光を受光する受光素子と、
    前記対物レンズを前記照射光学系と共用すると共に、前記反射光を、前記照射光学系によって前記眼底に照射される前記照明光の前記被検眼の瞳上の光路とは異なる前記瞳上の光路を通過させて前記受光素子に導光する受光光学系と、
    前記被検眼に応じた視度補正を行う視度補正部と、
    前記照明光を前記眼底上で走査する走査部と、
    を備え、
    近視眼である前記被検眼と前記対物レンズの間にマイナスレンズである矯正レンズが配置された状態で、前記視度補正部による視度補正を行うと共に、前記走査部によって前記照明光を走査して前記眼底の二次元正面画像を撮影する矯正撮影ステップを含み、前記対物レンズによる前記照明光の反射光が前記受光素子に導光されることによるアーチファクトを抑制して前記二次元正面画像を撮影する眼底撮影方法。
  8. 請求項7に記載の眼底撮影方法であって、
    前記被検眼の屈折度数を取得する屈折度数取得ステップと、
    取得した前記屈折度数が閾値よりもマイナスディオプター側である場合に、前記矯正レンズを使用して撮影することをユーザに推奨する推奨ステップと、
    を含むことを特徴とする眼底撮影方法。
  9. 請求項7に記載の眼底撮影方法であって、
    前記被検眼と前記対物レンズの間に前記矯正レンズが配置されていない状態で、前記被検眼の屈折度数を取得する非矯正屈折度数取得ステップと、
    前記非矯正屈折度数ステップで取得された前記屈折度数が閾値よりもマイナスディオプター側であるか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップにおいて前記屈折度数が前記閾値よりもマイナスディオプター側であると判断された場合に、前記矯正レンズを使用して撮影することをユーザに推奨する推奨ステップと、
    を含むことを特徴とする眼底撮影方法。

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