JP2021037079A - チューブステントデリバリーシステム - Google Patents

チューブステントデリバリーシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2021037079A
JP2021037079A JP2019160159A JP2019160159A JP2021037079A JP 2021037079 A JP2021037079 A JP 2021037079A JP 2019160159 A JP2019160159 A JP 2019160159A JP 2019160159 A JP2019160159 A JP 2019160159A JP 2021037079 A JP2021037079 A JP 2021037079A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube stent
stent
delivery system
inner catheter
tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019160159A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6988028B2 (ja
Inventor
昭弘 大場
Akihiro Oba
昭弘 大場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIRUKKUSU KK
Original Assignee
SHIRUKKUSU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIRUKKUSU KK filed Critical SHIRUKKUSU KK
Priority to JP2019160159A priority Critical patent/JP6988028B2/ja
Publication of JP2021037079A publication Critical patent/JP2021037079A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6988028B2 publication Critical patent/JP6988028B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

【課題】体内の移動を容易とするチューブステントデリバリーシステムを提供する。【解決手段】チューブステントデリバリーシステム1は、インナーカテーテル10と、チューブステント20と、アウターカテーテル30とを備える。インナーカテーテル10は、外径D1を有しているが、外径D1が小さい外径D2を有する小径部15を備えている。また、小径部15の少なくとも一部は、ステント管壁部21に取り囲まれている。チューブステント20は、一般的に外径F1を有しているが、インナーカテーテル10の小径部15に合わせて当該外径F1よりも小さい外径F2を有するステント小径部25を設けてもよい。小径部15の少なくとも一部がチューブステント20に取り囲まれているため、ステント小径部25の変位を抑制して、安定した体内移動を確保できる。【選択図】図5

Description

本発明は、胆管や膵管ドレナージ等に用いるチューブステントデリバリーシステムに関する。
チューブステントとインナーカテーテルとアウターカテーテルとを備えるチューブステントデリバリーシステムが知られている。
例えば、特許文献1には、こぶ状体が設けられた糸状体が、プッシャーカテーテル(アウターカテーテル)又はチューブステントの径方向に設けられた孔を通して結ばれることによって端部に取り付けられ、インナーカテーテルがこぶ状体と係止用孔との遊嵌状態を維持するチューブステントデリバリーシステムであって、単純な構造で、チューブステントとプッシャーカテーテルとの連結状態が不用意に解除されにくく、かつ連結状態を解除したいときに解除し易いことが開示されている。
特開2012−239803号公報
しかしながら、従来のチューブステントデリバリーシステムでは、インナーカテーテルの先端部は、それ以外の部分と剛性がほぼ同じであることから、ガイドワイヤの動作に対して、追従し難いという問題点があった。特に、従来のチューブステントデリバリーシステムでは、例えば、十二指腸から胆管にインナーカテーテルを挿入する場合に、インナーカテーテルを大きく屈曲させる操作がし難いという問題点や、後述するステントインステントのように細かな操作がし難いという問題点があった。
なお、特許文献1には、ガイドワイヤにインナーカテーテルを挿入してチューブステントを体内の目的部位に留置させることが記載されているが、体内移動中におけるチューブステントデリバリーシステムの操作性については言及されていない。
本発明は、従来技術と比較して、上述した操作を容易とするチューブステントデリバリーシステムを提供することを目的とする。
本発明の発明者は、上述した問題点に関して鋭意研究を続けた結果、以下のような画期的なチューブステントデリバリーシステムを見出した。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様は、インナーカテーテルと、チューブステントと、アウターカテーテルとを備えるチューブステントデリバリーシステムであって、インナーカテーテルの先端側には、インナーカテーテルの外径が小となる小径部が設けられている、ことを特徴とする、チューブステントデリバリーシステムにある。
かかる第1の態様では、インナーカテーテルの小径部は、インナーカテーテルの他の部分と比較して剛性が低いので、ガイドワイヤの動きに伴って、チューブステントに取り囲まれている部分から容易に屈曲させることができる。その結果、チューブステントデリバリーシステムの操作性が向上し、安定した体内移動を確保することができる。
また、本態様のチューブステントデリバリーシステムは、後述する網目状のステント内においてもその網目を容易に通過させることができ、種々のドレナージ用途に適合可能である。加えて、狭窄部位内の挿入する力が軽減され、狭窄部位の通過操作性が容易となる。
本発明の第2の態様は、小径部の外径は、インナーカテーテルの先端部に向かって小となることを特徴とする、第1の態様に記載のチューブステントデリバリーシステムにある。
かかる第2の態様では、インナーカテーテルの小径部は、先端部に向かうに連れて、インナーカテーテルの剛性が低くなるので、ガイドワイヤの動きに伴って、より容易に屈曲させることができる。その結果、チューブステントデリバリーシステムの操作性がより向上し、より安定した体内移動を確保することができる。
また、本態様のチューブステントデリバリーシステムは、後述する網目状のステント内においてもその網目をより容易に通過させることができ、種々のドレナージ用途に適合可能である。加えて、狭窄部位内の挿入する力がより軽減され、狭窄部位の通過操作性が容易となる。
本発明に係る第3の態様は、小径部は、テーパー状であることを特徴とする、第2の態様に記載のチューブステントデリバリーシステムにある。
かかる第3の態様では、インナーカテーテルの小径部は、先端部に向かうに連れて、インナーカテーテルの剛性がスムース(なめらか)に低くなるので、ガイドワイヤの動きに伴って、さらに容易に屈曲させることができる。その結果、チューブステントデリバリーシステムの操作性がさらに向上し、より安定した体内移動を確保することができる。
また、本態様のチューブステントデリバリーシステムは、後述する網目状のステント内においてもその網目をさらに容易に通過させることができ、種々のドレナージ用途に適合可能である。加えて、狭窄部位内の挿入する力がさらに軽減され、狭窄部位の通過操作性が容易となる。
本発明の第4の態様は、小径部の少なくとも一部はチューブステントに取り囲まれていることを特徴とする、第1〜第3の態様の何れか1つに記載のチューブステントデリバリーシステムにある。
かかる第4の態様では、小径部は、インナーカテーテルの他の部分と比較して細いので、剛性が小さく屈曲しやすいが、体内移動中に、取り囲まれるチューブステントに支持され、目的部位まで安定して移動させることができる。
本発明に係る第5の態様は、チューブステントには、先端側にチューブステントの外径が小となるステント小径部が設けられている、ことを特徴とする第1〜第4の態様の何れか1つに記載のチューブステントデリバリーシステムにある。
かかる第5の態様では、チューブステントの小径部は、チューブステントの他の部分と比較して剛性が低いので、ガイドワイヤおよびインナーカテーテルの動きに伴って、容易に屈曲させることができる。その結果、チューブステントデリバリーシステムの操作性が向上し、安定した体内移動を確保することができる。
また、本態様のチューブステントデリバリーシステムは、後述する網目状のステント内においてもその網目を容易に通過させることができ、種々のドレナージ用途に適合可能である。加えて、狭窄部位内の挿入する力が軽減され、狭窄部位の通過操作性が容易となる。
本発明に係る第6の態様は、ステント小径部の外径が、チューブステントの先端側に向かって小となることを特徴とする、第5の態様に記載のチューブステントデリバリーシステムにある。
かかる第6の態様では、チューブステントの小径部は、先端部に向かうに連れて、チューブステントの剛性が低くなるので、ガイドワイヤおよびインナーカテーテルの動きに伴って、より容易に屈曲させることができる。その結果、チューブステントデリバリーシステムの操作性がより向上し、より安定した体内移動を確保することができる。
また、本態様のチューブステントデリバリーシステムは、後述する網目状のステント内においてもその網目をより容易に通過させることができ、種々のドレナージ用途に適合可能である。加えて、狭窄部位内の挿入する力がより軽減され、狭窄部位の通過操作性が向上する。
本発明に係る第7の態様は、ステント小径部は、テーパー状であることを特徴とする、
第6の態様に記載のチューブステントデリバリーシステムにある。
かかる第7の態様では、チューブステントの小径部は、先端部に向かうに連れて、インナーカテーテルの剛性がスムーズに低くなるので、ガイドワイヤおよびインナーカテーテルの動きに伴って、さらに容易に屈曲させることができる。その結果、チューブステントデリバリーシステムの操作性がさらに向上し、より安定した体内移動を確保することができる。
また、本態様のチューブステントデリバリーシステムは、後述する網目状のステント内においてもその網目をさらに容易に通過させることができ、種々のドレナージ用途に適合可能である。加えて、狭窄部位内の挿入する力がさらに軽減され、狭窄部位の通過操作性が向上する。
本発明の第8の態様は、インナーカテーテルの小径部の少なくとも一部が、ステント小径部に取り囲まれていることを特徴とする、第5〜第7の態様の何れか1つに記載のチューブステントデリバリーシステムにある。
かかる第6の態様では、インナーカテーテルの小径部の外周が、チューブステントの内周面に接するような状態で位置決められるため、インナーカテーテルの体内での移動に伴うインナーカテーテルの変位が抑制されると共に、インナーカテーテルに対するチューブステントの追従移動がスムーズとなる。
また、チューブステントの先端部からインナーカテーテルの先端部に向かうに連れて、チューブステントデリバリーシステムの径が小さくなるので、チューブステントデリバリーシステムをよりスムーズに体内移動させることができる。
本発明の第9の態様は、アウターカテーテルの先端側に糸が取り付けられ、チューブステントに糸を通す孔が設けられ、糸は、チューブステントとインナーカテーテルとの間を通して孔から突出するように配置されていることを特徴とする、第1〜第8の何れか1つに記載のチューブステントデリバリーシステムにある。
かかる第9の態様では、チューブステントとアウターカテーテル30との連結を安定させることができる。その結果、体内移動中に、チューブステントとアウターカテーテルとの連結が解除されるのを抑制することができる。
実施形態1に係るチューブステントデリバリーシステムの一例を示す側面図である。 図1のインナーカテーテルを示し、(a)側面図、(b)(a)のA−A断面図、(c)(a)のB−B断面図である。 図1のチューブステントを示し、(a)側面図、(b)(a)のA−A断面図、(c)(a)のB−B断面図である。 図1のアウターカテーテルを示し、(a)側面図、(b)(a)のA−A断面図である。 実施形態1に係るインナーカテーテル、チューブステント、アウターカテーテルの関係を示す、(a)部分側面図、(b)(a)のA−A断面図である。 実施形態1に係るチューブステントデリバリーシステムの体内における使用状態を説明した模式図である。 実施形態1に係るチューブステントデリバリーシステムと拡張ステントの関係を説明した模式図である。 実施形態2に係るチューブステントデリバリーシステムの一例を示す側面図である。
以下、図面を用いて、本発明に係るチューブステントデリバリーシステムの具体的な実施の形態について詳述する。
図1は、本発明に係るチューブステントデリバリーシステムの一例を示す側面図である。図2は、図1のインナーカテーテルを示し、(a)は側面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。図3は、図1のチューブステントを示し、(a)は側面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。図4は、図1のアウターカテーテルを示し、(a)は側面図、(b)は(a)のA−A断面図である。図5は、本発明に係るインナーカテーテル、チューブステント、アウターカテーテルの関係を示す部分側面図である。図1〜図5を用いて本発明に係るチューブステントデリバリーシステムの一例を詳述する。
(実施形態1)
図1に示すように、本発明のチューブステントデリバリーシステム1は、インナーカテーテル10と、チューブステント20と、アウターカテーテル30とを備えている。
インナーカテーテル10は、図2に示すように、環状形状をなすインナーカテーテル管壁部11と、インナーカテーテル管壁部11に取り囲まれる空洞のインナーカテーテル挿通部12と、一端に医者などが操作するコネクタ、内視鏡などが設けられた操作部40と、操作部40と反対側の一端に設けられたインナーカテーテル開口部13とを備えている。
以下、操作部40と反対側の一端方向を先端側とし、チューブステント20およびアウターカテーテル30に対しても同様に先端側として説明する。なお、インナーカテーテル10の先端を先端部14とする。
チューブステント20は、図3に示すように、体内の目的部位に留置させるもので、環状形状をなすステント管壁部21と、ステント管壁部21に取り囲まれる空洞のステント挿通部22と、チューブステント20の両端部側にそれぞれ配置されるフラップ部23と、両端が開口されたステント開口部24とを備えている。
アウターカテーテル30は、図4に示すように、環状形状をなすアウターカテーテル管壁部31と、アウターカテーテル管壁部31に取り囲まれる空洞のアウターカテーテル挿通部32と、アウターカテーテル30の先端側が開口されたアウターカテーテル開口部33とを備える。
チューブステントデリバリーシステム1は、図1に示すように、インナーカテーテル10、チューブステント20およびアウターカテーテル30を一体化したシステムである。インナーカテーテル10の全長は、アウターカテーテル30の全長よりも長いので、インナーカテーテル10をアウターカテーテル挿通部32に挿通させると、インナーカテーテル10の先端側がアウターカテーテル30の先端側から突出する。その突出した部分をステント挿通部22内に挿通させると、チューブステント20とのステント開口部24とアウターカテーテル開口部33とが、当接または近接する。すると、インナーカテーテル10のアウターカテーテル30の先端側から突出した部分の長さは、チューブステント20の全長よりも長いので、インナーカテーテル10の先端部は、チューブステント20の先端側で一部突出した状態で配置される。
ここで、本実施形態のように、チューブステント20とアウターカテーテル30を一時的に結合する糸50を設けていてもよい(図5参照)。この図に示すように、チューブステント20の先端側の反対側端部と、アウターカテーテル30の先端側端部とには、孔51、53がそれぞれ設けられている。そして、糸50の一方の端部がアウターカテーテル30の孔51を通って結び目52を形成することで、糸50がアウターカテーテル30に取り付けられる。また、糸50の他方の端部は、チューブステント20とインナーカテーテル10との間を通して、チューブステント20の孔53から外側に突出するように配置されている。
糸50は、チューブステント20とアウターカテーテル30との連結を安定させるために用いられおり、体内移動中に、チューブステント20とアウターカテーテル30との連結が解除されるのを抑制することができる。
なお、糸50は、糸状のものであれば特に限定されない。本実施形態では、糸50の一方の端部がアウターカテーテル30の孔51を通って結ばれることで、糸50がアウターカテーテル30に取り付けられるようにしたが、糸50のアウターカテーテルへの取り付け方法は特に限定されず、生体用接着剤等を用いて取り付けてもよい。
インナーカテーテル10、チューブステント20およびアウターカテーテル30は、可撓性の樹脂材料であれば特に限定されないが、例えばポリエチレン、ポリウレタン、ポリアミド等が挙げられる。チューブステント20の形状は特に限定されず、例えばストレートタイプ、インサイドタイプ、ダブルピッグテイルタイプ等を用いることができる。また、インナーカテーテル10の形状も特に限定されず、例えばαタイプ、Jタイプ、ピッグテイルタイプ等を用いることができる。
本実施形態において、インナーカテーテル10は、図2に示すように、外径D1を有しているが、外径D1が小さい外径D2を有する小径部15を備えている。すなわち、図2におけるA−A断面において、インナーカテーテル管壁部11の外径はD1であるが、先端寄りのB−B断面において、小径部15の外径D2であり、かつD1>D2の関係にある。ただし、外径D1、D2は、厳密な値ではなく成形状の誤差、形状の変位等を含んでいる。
小径部15は、外径D2がインナーカテーテルの外径D1よりも小となっていればその形状は特に限定されない。小径部15の形状としては、種々の形状を含み、例えば、先端部14に向かって外径D2がより小さくなる、漸次的、段階的に外径D2が小さくなる、テーパー状である、断面上において、両辺の勾配角が同じである、異なっている、等が挙げられる。テーパー状において、二つの異なるテーパー角を有する二段テーパーでもよいが、三つ以上の複数のテーパー角を有してもよく、特に二段には限定されない。外径D2は、部分的に変動してもよいが、先端部14で最も小さくなることが好ましい。
小径部15は、金型を用いて成形しても良く、熱を用いて変形させてもよいが、インナーカテーテル10全長に亘って、所定の内径を維持していることが好ましい。インナーカテーテル挿通部12は、予め体内に配置するガイドワイヤを挿通させる必要があり、使用するガイドワイヤの外径に適合することが好ましい。例えば、小径部15の長さは25mm±5mm、内径0.025インチなどである。
小径部15の形成が開始される部分は、中央近傍よりも先端側(先端寄り)に近く、図5に示すように、小径部15の少なくとも一部は、ステント管壁部21に取り囲まれている。小径部15は、インナーカテーテル10の他の部分と比較して細いので、剛性が小さく屈曲しやすいが、体内移動中にステント管壁部21で支持され、目的部位まで安定して移動可能である。
次に、チューブステント20は、一般的に外径F1を有しているが、図3に示すように、先端側に、インナーカテーテル10の小径部15に合わせて、外径F1よりも小さい外径F2を有するステント小径部25を設けてもよい。A−A断面において、ステント管壁部21の外径はF1であるが、先端寄りのB−B断面において、ステント小径部25の外径F2であり、かつF1>F2の関係にある。但し、外径のF1およびF2は、厳密な値ではなく成形状の誤差、形状の変位、等を含んでいる。
また、小径部15の少なくとも一部が、ステント小径部25に取り囲まれていることが好ましい。インナーカテーテル10の小径部15の外周が、チューブステント20のステント管壁部21に接するような状態で位置決められるため、インナーカテーテル10の体内での移動に伴うインナーカテーテルの変位が抑制されると共に、インナーカテーテル10に対するチューブステント20の追従移動がスムーズとなる。
ステント小径部25は、外径F2がステントの外径F1よりも小となっていればその形状は特に限定されない。ステント小径部25の形状としては、種々の形状を含み、例えば、先端に向かって外径F2がより小さくなる、漸次的、段階的に外径F2が小さくなる、テーパー状である、断面上において、両辺の勾配角が同じである、異なっている、等が挙げられる。テーパー状において、二つの異なるテーパー角を有する二段テーパーでも良いが、三つ以上の複数のテーパー角を有しても良く、特に、二段には限定しない。外径F2は、部分的に変動しても良いが、先端で最も小径となることが望ましい。
ステント小径部25は、金型を用いて成形しても良く、熱を用いて変形させても良いが、チューブステント20の全長に亘って、インナーカテーテル10の外周に接触し易い所定の内径を維持していることが好ましい。
本実施形態に係るチューブステントデリバリーシステム1は、インナーカテーテル10の先端側にチューブステント20をはめ込み、例えば、胆管や膵管ドレナージを行うために、内視鏡と併用してチューブステント20と共に体内の目的部位(例えば狭窄部位)に静置させる。特に、本実施形態のチューブステントデリバリーシステム1は、小径部15により狭窄部位に挿入しやすくなっている。また、先端に向かって外径D2が小となる構成であると、狭窄部位への挿入および通過の際に、インナーカテーテルの先端部14に力とトルクが入り易くなる。そして、ガイドワイヤを引き抜いた後、所定期間、チューブステントデリバリーシステム1を体内で静置させ、例えば胆汁などの体液が安定して排出されると判断した状態において、インナーカテーテル10を引き抜き、チューブステント20を目的部位で留保させる。
ここで、チューブステント20の内面とインナーカテーテル10の外面との間で摩擦力が生じているので、チューブステントデリバリーシステム1を体内に挿入しても容易にチューブステント20がインナーカテーテル10離脱することはない。したがって、目的部位に対する位置調整等が容易であり、患者への負担が軽減される。この摩擦力を生じるための方法として、ステント挿通部22の内径に比較して、アウターカテーテル管壁部31の外径が僅かに大きき、ステント挿通部22の内面やアウターカテーテル管壁部31の表面に凹凸がある、等、大きさ、形状、素材、潤滑油、等があり、その方法は限定されない。
特に、糸50を具備している場合は、よりチューブステント20の内面とインナーカテーテル10の外面との間の摩擦力が大きくなるので、体内移動中におけるインナーカテーテル10とチューブステント20との離脱を抑制することができる。
また、アウターカテーテル30のアウターカテーテル挿通部32にインナーカテーテル10を挿通させて、インナーカテーテル10の先端側において、チューブステント20のステント挿通部22にインナーカテーテル10を挿通した状態のチューブステントデリバリーシステム1を、体内に挿入する。その際、チューブステント20のステント開口部24とアウターカテーテル開口部33とが当接または近接している。そして、チューブステント20を目的部位に留置させる際に、体内の目的部位に静置したチューブステントデリバリーシステム1に対してインナーカテーテル10をチューブステント20から抜くと、アウターカテーテル開口部33がステント開口部24を押すような状態となるため、チューブステント20を目的部位に容易に留置させることができる。
次に、図6に基づいて、本実施形態のチューブステントデリバリーシステム1の体内における使用状態を説明する。
チューブステントデリバリーシステム1は、内視鏡と併用してチューブステント20を体内の目的部位に搬送することができる。予め、図示しないガイドワイヤを内視鏡のチャンネルを通じて例えば胆管内に導入し、ガイドワイヤの先端が狭窄部位を越える位置まで挿入させる。次に、ガイドワイヤに、その手元側からインナーカテーテル10を被せ、その後ガイドワイヤをガイドとしてインナーカテーテル10を押し進め、インナーカテーテル10の先端部14が胆管の狭窄部位を越える位置まで挿入する。
例えば、チューブステント20を十二指腸100から胆管101の乳頭部102に挿入し、胆管がん103の発生している狭窄部位まで送り込む。インナーカテーテル10の小径部15およびステント小径部25により、狭窄部位の挿入および通過が容易に行われ、操作性が向上する。十二指腸100と胆管101は、ほぼ直交しているが、チューブステント20とインナーカテーテル10とが密接しているため、チューブステント20とインナーカテーテル10とが分離することなく、スムーズに目的部位までチューブステント20を搬送できる。特に、チューブステントデリバリーシステム1に糸50が設けてあると、チューブステント20とインナーカテーテル10とが分離がより抑制される。
そして、目的部位にチューブステント20を配置させ、胆道ドレナージを行うことができた時点で、インナーカテーテル10を引き抜くとアウターカテーテル30によりチューブステント20の移動が制止され、チューブステント20とインナーカテーテル10の分離がスムーズに行われ、チューブステント20は目的部位に容易に留置される。
また、図7に示すように、狭窄部位を予め所定の大きさに開口するため、拡張ステント(メタリックステント、網目状ステント)60を用いることがある。この場合に、拡張ステント60は網目状をなし、従来のインナーカテーテル管壁部の外径では挿通させる操作が困難であったが、本実施形態のインナーカテーテル10は小径部15を有するため、容易に挿通させることができる。拡張ステント60は、左肝管110と右肝管111とが分離する肝門部胆管112の狭窄部位を拡張し、インナーカテーテル10の先端部14が拡張ステント60の網目状を挿通して、右肝管111に容易に進出することができ、チューブステント20の先端側も追従が容易である。特に、チューブステント20にステント小径部25が設けられていると、このような微細な動きも容易となり、スムーズな拡張ステント60通過(ステントインステント)が可能となり、より優れた医療行為を実現できる。
以上説明したように、本実施形態に係るチューブステントデリバリーシステム1は、インナーカテーテル10と、チューブステント20と、アウターカテーテル30とを備えるチューブステントデリバリーシステム1であって、インナーカテーテル10の先端側には、インナーカテーテル10の外径が小となる小径部15が設けられ、小径部15の少なくとも一部はチューブステント20に取り囲まれている。
これにより、小径部15の変位を抑制して、安定した体内移動を確保できる。また、種々の角度に変形している体内管を容易に通過させることができ、抵抗が少なく操作性に富んでいる。さらに、網目状のステント(拡張ステント60)内も容易に通過でき、種々のドレナージ用途に適合可能である。そして、狭窄部位内の挿入する力が軽減され、狭窄部位の通過操作性が容易となる。
(実施形態2)
実施形態1では、インナーカテーテルの小径部は先端側に向かって、スムーズに外径D2が小さくなるように構成されていたが、本発明はこれに限定されない。
例えば、図8に示すように、所定の長さごとに小径部の外径D2が小さくなるようにしたインナーカテーテルの小径部15Aを用いてもよい。ここで、所定の長さはすべて等しくてもよいし、異なっていてもよい。また、小径部の外径の減少幅もすべて等しくてもよいし、異なっていてもよい。なお、このようなインナーカテーテルは、径が異なるチューブをつなぎ合わせること等により作成することができる。
このようにしても、実施形態1のインナーカテーテルの小径部と同様の効果が得られる。さらに、ステントのステント小径部も同様の構成とすることができ、そのように構成することにより、実施形態1のステント小径部と同様の効果が得られる。
(他の実施形態)
本発明のチューブステントデリバリーシステムの一態様としては、例えば、小径部の外径D2は、インナーカテーテルの先端部に向かって小となるものが挙げられる。このようにチューブステントデリバリーシステムを構成にすることにより、体内移動中の操作性がより向上し、特に狭窄部位の挿入および通過の力やトルクが軽減される。
本発明のチューブステントデリバリーシステムの一態様としては、例えば、小径部15は、テーパー状であるものが挙げられる。このような構成にすることにより、体内移動中の操作性がさらに向上し、特に狭窄部位の挿入および通過の力やトルクがより軽減される。
本発明のチューブステントデリバリーシステムの一態様としては、例えば、チューブステントには、先端側にチューブステントの外径が小となるステント小径部が設けられ、インナーカテーテルの小径部の少なくとも一部が、ステント小径部に取り囲まれているものが挙げられる。このようにチューブステントデリバリーシステムを構成することにより、チューブステントの体内移動中の不用意な離脱が抑制され、インナーカテーテルの動きに対するチューブステントの追従性が安定し、操作性が向上する。また、拡張ステント内も容易に通過でき、種々のドレナージ用途に適合可能である。
本発明のチューブステントデリバリーシステムの一態様としては、例えば、ステント小径部の外径F2は、チューブステントの先端側に向かって小となるものが挙げられる。このようにチューブステントデリバリーシステムを構成することにより、チューブステントとインナーカテーテルに対する支持力が向上し、体内移動中のインナーカテーテルへの追従性が良好となる。
本発明のチューブステントデリバリーシステムの一態様としては、例えば、ステント小径部は、テーパー状であるものが挙げられる。このようにチューブステントデリバリーシステムを構成することにより、インナーカテーテルへの追従性良好となり、狭窄部位、拡張ステントへの挿入、通過をスムーズすることができる。
本発明のチューブステントデリバリーシステムの一態様としては、例えば、アウターカテーテルの先端側の反対側端部に設けられた孔に結び目を形成して糸が取り付けられ、チューブステントに糸を通す孔が設けられ、糸は、チューブステントとインナーカテーテルとの間を通して孔から突出するように配置されている。このようにチューブステントデリバリーシステムを構成することにより、体内移動中におけるチューブステントの離脱を抑制させることができる。
また、上述した実施形態では、インナーカテーテルの小径部の一部がチューブステントのステント小径部に取り囲まれるようにチューブステントデリバリーシステムを構成したが、本発明はこれに限定されない。インナーカテーテルの小径部全体がチューブステントのステント小径部から突出するようにチューブステントデリバリーシステムを構成してもよい。
さらに、上述した実施形態では、チューブステントにステント小径部を設けたが本発明はこれに限定されず、チューブステントにステント小径部を設けなくてもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明のチューブステントデリバリーシステムは、体内移動中の容易性を望む分野に最適である。
1 チューブステントデリバリーシステム
10 インナーカテーテル
11 インナーカテーテル管壁部
12 インナーカテーテル挿通部
13 インナーカテーテル開口部
14 先端部
15、15A 小径部
20 チューブステント
21 ステント管壁部
22 ステント挿通部
23 フラップ部
24 ステント開口部
25 ステント小径部
30 アウターカテーテル
31 アウターカテーテル管壁部
32 アウターカテーテル挿通部
33 アウターカテーテル開口部
40 操作部
50 糸
51 孔
52 結び目
53 孔
60 拡張ステント
D1 インナーカテーテルの外径
D2 小径部の外径
F1 チューブステントの外径
F2 ステント小径部の外径

Claims (9)

  1. インナーカテーテルと、チューブステントと、アウターカテーテルとを備えるチューブステントデリバリーシステムであって、
    前記インナーカテーテルの先端側には、前記インナーカテーテルの外径が小となる小径部が設けられている、
    ことを特徴とする、チューブステントデリバリーシステム。
  2. 前記小径部の外径は、前記インナーカテーテルの先端部に向かって小となることを特徴とする、
    請求項1に記載のチューブステントデリバリーシステム。
  3. 前記小径部は、テーパー状であることを特徴とする、
    請求項2に記載のチューブステントデリバリーシステム。
  4. 前記小径部の少なくとも一部が、前記チューブステントに取り囲まれている、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のチューブステントデリバリーシステム。
  5. 前記チューブステントには、先端側にチューブステントの外径が小となるステント小径部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のチューブステントデリバリーシステム。
  6. 前記ステント小径部の外径が、前記チューブステントの先端側に向かって小となることを特徴とする、
    請求項5に記載のチューブステントデリバリーシステム。
  7. 前記ステント小径部は、テーパー状であることを特徴とする、
    請求項6に記載のチューブステントデリバリーシステム。
  8. 前記インナーカテーテルの前記小径部の少なくとも一部が、前記ステント小径部に取り囲まれていることを特徴とする、
    請求項5〜7の何れか1項に記載のチューブステントデリバリーシステム。
  9. 前記アウターカテーテルの先端側に、こぶ状体が設けられた糸状体を通す孔が設けられ、
    前記チューブステントに前記糸を通す孔が設けられ、
    前記糸は、前記チューブステントと前記インナーカテーテルとの間を通して前記孔から突出するように配置されていることを特徴とする、
    請求項1〜8の何れか1項に記載のチューブステントデリバリーシステム。

JP2019160159A 2019-09-03 2019-09-03 チューブステントデリバリーシステム Active JP6988028B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019160159A JP6988028B2 (ja) 2019-09-03 2019-09-03 チューブステントデリバリーシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019160159A JP6988028B2 (ja) 2019-09-03 2019-09-03 チューブステントデリバリーシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021037079A true JP2021037079A (ja) 2021-03-11
JP6988028B2 JP6988028B2 (ja) 2022-01-05

Family

ID=74847676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019160159A Active JP6988028B2 (ja) 2019-09-03 2019-09-03 チューブステントデリバリーシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6988028B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7325744B1 (ja) * 2023-02-03 2023-08-15 シルックス株式会社 カテーテルシステム
WO2024172101A1 (ja) * 2023-02-17 2024-08-22 株式会社カネカ 医療用具

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006087712A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Olympus Corp 処置手段導入部材及びステントデリバリーカテーテル並びに管路系
JP2011067660A (ja) * 2007-05-15 2011-04-07 Cook Inc 多線条ケーブルカテーテル
JP2012239803A (ja) * 2011-05-24 2012-12-10 Gadelius Medical Kk ステントデリバリーシステム
WO2015146321A1 (ja) * 2014-03-26 2015-10-01 オリンパス株式会社 ステントデリバリーシステム及び内視鏡システム
JP2017064295A (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 日本ゼオン株式会社 カテーテルおよびステントデリバリ装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006087712A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Olympus Corp 処置手段導入部材及びステントデリバリーカテーテル並びに管路系
JP2011067660A (ja) * 2007-05-15 2011-04-07 Cook Inc 多線条ケーブルカテーテル
JP2012239803A (ja) * 2011-05-24 2012-12-10 Gadelius Medical Kk ステントデリバリーシステム
WO2015146321A1 (ja) * 2014-03-26 2015-10-01 オリンパス株式会社 ステントデリバリーシステム及び内視鏡システム
JP2017064295A (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 日本ゼオン株式会社 カテーテルおよびステントデリバリ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7325744B1 (ja) * 2023-02-03 2023-08-15 シルックス株式会社 カテーテルシステム
WO2024172101A1 (ja) * 2023-02-17 2024-08-22 株式会社カネカ 医療用具

Also Published As

Publication number Publication date
JP6988028B2 (ja) 2022-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2016207060B2 (en) Suture and wire stent deployment system
JP5748163B2 (ja) 迅速交換機能を備えたステント送出カテーテル
US7935140B2 (en) Delivery device with anchoring features and associated method
JP5068527B2 (ja) 運搬力分布を改善したステント運搬システム
EP2089089B1 (en) Pusher sheath and deployment device
US8764847B2 (en) Stent
US20070016243A1 (en) Non-occlusive, retrievable dilation system
US20080294231A1 (en) Stent Delivery Catheter
US20070043381A1 (en) Medical device deployment instrument
EP1872749A1 (en) Guide catheter, and stent delivery system
JP6988028B2 (ja) チューブステントデリバリーシステム
US20100030141A1 (en) rapid-exchange catheter
KR20200016190A (ko) 확장 보조 전달 와이어에 의한 스텐트 전달
US9844652B2 (en) Stent kit
US20120041536A1 (en) Introducer assembly
US9877855B2 (en) Method of loading and delivering a self-expanding stent
JP2018175768A (ja) ステントシステム
JP6937042B2 (ja) チューブステントデリバリーシステム
US20210267778A1 (en) Medical stent and stent delivery device
US20140100645A1 (en) Medical device delivery system with an inner catheter having a flushing groove
JP7089637B2 (ja) ステントデリバリー装置
JP2019072301A (ja) 回収方法
GB2594425A (en) Delivery systems for endovascular devices and related methods
KR102136930B1 (ko) 이중 내강 시스 구조를 갖는 스텐트 로딩 장치 및 이의 스텐트 로딩 방법
JP2020531133A (ja) インプラント送達システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211007

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6988028

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250