JP2021036648A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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【課題】画像に含まれる特定の色を高精度に変換することができる情報処理装置を提供する。【解決手段】情報処理装置1は、デバイス依存の第1色信号値を取得する第1取得手段と、複数種類のカラープロファイルそれぞれに関する情報を取得する第2取得手段と、第1色信号値と上記情報とに基づいて、色の系統ごとの変換精度が互いに異なる複数種類のカラープロファイルから、第1色信号値をデバイス非依存の色信号値に変換するためのカラープロファイルを決定するカラープロファイル決定部304と、を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、画像の色を変換する技術に関する。
近年、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどのデジタル撮像装置が広く普及している。デジタル撮像装置を利用して物体の色を測定する際の色変換に関する技術が開発されている。特許文献1は、立体被写体の撮影時の照明条件に基づいて、該照明条件に対応する立体色プロファイルを選択する技術を開示している。
画像に含まれる特定の色を変換する際に、該特定の色に近い色の測定値をカラープロファイルの生成に多く用いていた場合、該特定の色を高精度に変換することができる。しかし、カラープロファイルの生成に用いた該特定の色に近い色の測定値が少ない場合には、該特定の色を高精度に変換することができないという課題があった。
そこで、本発明は、画像に含まれる特定の色を高精度に変換するための処理を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る情報処理装置は、デバイス依存の第1色信号値を取得する第1取得手段と、複数種類のカラープロファイルそれぞれに関する情報を取得する第2取得手段と、前記第1色信号値と前記情報とに基づいて、色の系統ごとの変換精度が互いに異なる前記複数種類のカラープロファイルから、前記第1色信号値をデバイス非依存の色信号値に変換するためのカラープロファイルを決定する決定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、画像に含まれる特定の色を高精度に変換することができる。
以下、本実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下の実施形態は本発明を必ずしも限定するものではない。また、本実施形態において説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[第1実施形態]
撮像装置を用いた撮像により得られる画像の画素値は、撮像装置が有するカラーフィルタの特性に依存する色信号値(以下、デバイス依存の色信号値と呼ぶ)である。撮像された物体の色を評価する場合などには、デバイス依存の色信号値を、標準的な色空間の規格に準拠した色信号値(以下、デバイス非依存の色信号値と呼ぶ)に変換する必要がある。デバイス依存の色信号値からデバイス非依存の色信号値への変換は、カラープロファイルと呼ばれる色変換の規則を表すデータを用いて行われる。
撮像装置を用いた撮像により得られる画像の画素値は、撮像装置が有するカラーフィルタの特性に依存する色信号値(以下、デバイス依存の色信号値と呼ぶ)である。撮像された物体の色を評価する場合などには、デバイス依存の色信号値を、標準的な色空間の規格に準拠した色信号値(以下、デバイス非依存の色信号値と呼ぶ)に変換する必要がある。デバイス依存の色信号値からデバイス非依存の色信号値への変換は、カラープロファイルと呼ばれる色変換の規則を表すデータを用いて行われる。
一般的なカラープロファイルの生成方法及び、カラープロファイルを用いた色変換処理について説明する。カラープロファイルを作成するためには、まず、色が異なる複数の色票を含むカラーチャートを撮像装置を用いて撮像し、撮像により得られた画像から各色票に対応する画素値(R,G,B)を取得する。また、各色票を測色計を用いて測定することにより色信号値(X,Y,Z)を取得する。これにより、各色票について、RGB値(R,G,B)とXYZ値(X,Y,Z)との対応関係を得ることができる。次に、得られた対応関係に基づいて、以下の式(1)におけるマトリクスの係数(a11〜a33)を導出する。
係数は、最小二乗法、最急降下法、ニュートン法、DLS法などの公知の最適化処理により導出することができる。以上の方法により、カラープロファイルとして、3×3のマトリクスにおける9つの係数を示すデータを生成することができる。カラープロファイルを用いた色変換処理においては、撮像により得られた画像の画素値(R,G,B)を、式(1)に基づいて、XYZ値(X,Y,Z)に変換する。これにより、デバイス依存の色信号値をデバイス非依存の色信号値に変換することができる。尚、カラープロファイルは、3×3のマトリクスにおける9つの係数を示すデータに限られず、例えば、3×9のマトリクスや3×19のマトリクスの係数を示すデータであってもよい。また、カラープロファイルは、マトリクスの係数を示すデータに限られず、RGB値(R,G,B)とXYZ値(X,Y,Z)との対応関係を示すルックアップテーブル(以下、LUTと呼ぶ)であってもよい。カラープロファイルがLUTである場合は、RGB値(R,G,B)とXYZ値(X,Y,Z)との対応関係を用いた補間処理により、デバイス依存の色信号値をデバイス非依存の色信号値に変換することができる。
一般的なカラープロファイルは、広い色域に対応する色変換を行うため、色空間上の分散した位置の測定値を用いて生成される。例えば、赤色や青色など各色に対応する測定値を1つずつ用いてカラープロファイルを生成した場合、赤色など特定の色の細かい色の違いを表現するための色変換を行うことは困難である。特定の色の細かい色の違いに1つのカラープロファイルで対応するためには、色空間上のあらゆる位置に対応する測定を行う必要があり、色票の測定とカラープロファイルの生成処理に多くのコストがかかってしまう。そこで、本実施形態においては、各色に特化したカラープロファイルを生成しておき、生成しておいた複数種類のカラープロファイルから、色変換の対象である画像の色に基づいて、色変換に適したカラープロファイルを選択する。これにより、画像に含まれる特定の色を高精度に変換することができる。また、色変換の対象とする色が決まっている場合は、対象の色以外の色について測定を行う必要がなく、色空間上のあらゆる位置に対応する測定を行う場合よりも低コストでカラープロファイルを生成することができる。例えば、赤色の車と青色の車とをそれぞれ撮像して得られる画像のみを色変換の対象とする場合、赤系の色に特化したカラープロファイルと青系の色に特化したカラープロファイルとを生成しておくだけで、それぞれの色に対して高精度な色変換を行うことができる。
図2は、本実施形態における撮像の様子を示す図である。情報処理装置1は、対象物体201を撮像装置202を用いて撮像して得られる画像データを取得し、画像データが有するデバイス依存の色信号値を、カラープロファイルを用いてデバイス非依存の色信号値に変換する。本実施形態における情報処理装置1は、撮像画像における対象物体201に対応する領域の色信号値と、カラープロファイルを生成する際に用いた色信号値と、に基づいて、複数種類のカラープロファイルから該領域の色変換に適したカラープロファイルを選択する。
<情報処理装置のハードウェア構成>
図1は、情報処理装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理装置1は、CPU101、ROM102、RAM103を備える。また、情報処理装置1は、VC(ビデオカード)104、汎用I/F(インターフェース)105、SATA(シリアルATA)I/F106、NIC(ネットワークインターフェースカード)107を備える。CPU101は、RAM103をワークメモリとして、ROM102、HDD(ハードディスクドライブ)113などに格納されたOS(オペレーティングシステム)や各種プログラムを実行する。また、CPU101は、システムバス108を介して各構成を制御する。尚、後述するフローチャートによる処理は、ROM102やHDD113などに格納されたプログラムコードがRAM103に展開され、CPU101によって実行される。VC104には、ディスプレイ115が接続される。汎用I/F105には、シリアルバス109を介して、マウスやキーボードなどの入力デバイス110や撮像装置111が接続される。SATAI/F106には、シリアルバス112を介して、HDD113や各種記録メディアの読み書きを行う汎用ドライブ114が接続される。NIC107は、外部装置との間で情報の入力及び出力を行う。CPU101は、HDD113や汎用ドライブ114にマウントされた各種記録メディアを各種データの格納場所として使用する。CPU101は、プログラムによって提供されるGUI(グラフィカルユーザインターフェース)をディスプレイ115に表示し、入力デバイス110を介して受け付けるユーザ指示などの入力を受信する。
図1は、情報処理装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理装置1は、CPU101、ROM102、RAM103を備える。また、情報処理装置1は、VC(ビデオカード)104、汎用I/F(インターフェース)105、SATA(シリアルATA)I/F106、NIC(ネットワークインターフェースカード)107を備える。CPU101は、RAM103をワークメモリとして、ROM102、HDD(ハードディスクドライブ)113などに格納されたOS(オペレーティングシステム)や各種プログラムを実行する。また、CPU101は、システムバス108を介して各構成を制御する。尚、後述するフローチャートによる処理は、ROM102やHDD113などに格納されたプログラムコードがRAM103に展開され、CPU101によって実行される。VC104には、ディスプレイ115が接続される。汎用I/F105には、シリアルバス109を介して、マウスやキーボードなどの入力デバイス110や撮像装置111が接続される。SATAI/F106には、シリアルバス112を介して、HDD113や各種記録メディアの読み書きを行う汎用ドライブ114が接続される。NIC107は、外部装置との間で情報の入力及び出力を行う。CPU101は、HDD113や汎用ドライブ114にマウントされた各種記録メディアを各種データの格納場所として使用する。CPU101は、プログラムによって提供されるGUI(グラフィカルユーザインターフェース)をディスプレイ115に表示し、入力デバイス110を介して受け付けるユーザ指示などの入力を受信する。
<情報処理装置の機能構成>
図3は、情報処理装置1の機能構成を示すブロック図である。CPU101は、RAM103をワークメモリとして、ROM102又はHDD113に格納されたプログラムを読み出して実行することによって、図3に示す機能構成として機能する。尚、以下に示す処理の全てがCPU101によって実行される必要はなく、処理の一部または全てがCPU101以外の一つまたは複数の処理回路によって行われるように情報処理装置1が構成されていても良い。
図3は、情報処理装置1の機能構成を示すブロック図である。CPU101は、RAM103をワークメモリとして、ROM102又はHDD113に格納されたプログラムを読み出して実行することによって、図3に示す機能構成として機能する。尚、以下に示す処理の全てがCPU101によって実行される必要はなく、処理の一部または全てがCPU101以外の一つまたは複数の処理回路によって行われるように情報処理装置1が構成されていても良い。
情報処理装置1は、画像データ取得部301と、カラープロファイル保持部302と、色信号値取得部303と、カラープロファイル決定部304と、色変換部305と、色評価部306と、表示制御部307と、を有する。画像データ取得部301は、対象物体を撮像して得られる画像データを取得する。取得される画像データが表す画像は、各画素にデバイス依存の色信号値(RGB値)を有する画像である。カラープロファイル保持部302は、複数種類のカラープロファイルを保持する。カラープロファイル保持部302に保持されるカラープロファイルはそれぞれ、各色に特化したカラープロファイルである。例えば、赤系の色に特化したカラープロファイルは、互いに異なる赤系の色の複数の色票を撮像及び測定して得られる色信号値を基に生成される。色信号値取得部303は、カラープロファイル保持部302が保持する各カラープロファイルを生成する際に用いたデバイス依存の色信号値を取得する。例えば、各カラープロファイルを9つのデバイス依存の色信号値を用いて生成した場合、各カラープロファイルについて9つのデバイス依存の色信号値を取得する。
カラープロファイル決定部304は、カラープロファイル保持部302が保持する複数種類のカラープロファイルから、画像の色変換に適したカラープロファイルを決定する。具体的には、カラープロファイル決定部304は、画像においてユーザに指定された領域における色信号値と、色信号値取得部303が取得した色信号値と、の差に基づいて、該領域の色変換に適したカラープロファイルを選択する。より詳細なカラープロファイルの決定処理は後述する。色変換部305は、決定されたカラープロファイルに基づいて、ユーザに指定された領域のデバイス依存の色信号値をデバイス非依存の色信号値に変換する。色評価部306は、ユーザに指定された領域のデバイス非依存の色信号値と所定のデバイス非依存の色信号値との色差を、色の評価値として算出する。表示制御部307は、色評価部306の評価結果をディスプレイ115に表示する。
<情報処理装置が実行する処理>
図4は、情報処理装置1が実行する処理を示すフローチャートである。以下、図4を参照して情報処理装置1の処理の詳細を説明する。図4のフローチャートが示す処理は、ユーザによって入力デバイス110を介して指示が入力され、CPU101が入力された指示を受け付けることにより開始する。以下、各ステップ(工程)は符号の前にSをつけて表す。
図4は、情報処理装置1が実行する処理を示すフローチャートである。以下、図4を参照して情報処理装置1の処理の詳細を説明する。図4のフローチャートが示す処理は、ユーザによって入力デバイス110を介して指示が入力され、CPU101が入力された指示を受け付けることにより開始する。以下、各ステップ(工程)は符号の前にSをつけて表す。
S401において、画像データ取得部301は、対象物体を撮像して得られる画像データを取得する。さらに、画像データ取得部301は、取得した画像データが表す画像をディスプレイ115に表示し、画像における色変換対象の領域についての指定を受け付ける。S401において表示されるGUIを図5に示す。画像データ取得部301は、ユーザにより指定された領域に含まれる画素の画素値(RGB値)を取得する。尚、本実施形態においては、画像において対象物体に対応する領域がユーザにより指定されるものとする。
S402において、色信号値取得部303は、カラープロファイル保持部302が保持する複数種類のカラープロファイルのうち1つのカラープロファイルを選択する。また、色信号値取得部303は、選択したカラープロファイルを生成する際に用いたデバイス依存の色信号値(RGB値)を取得する。以下においては、カラープロファイルpに対応するRGB値を(Rp(j),Gp(j),Bp(j))と表記する。ここでpはカラープロファイルの識別番号である。また、mをカラープロファイルの生成に用いたデバイス依存の色信号値の総数とすると、jはデバイス依存の色信号値の識別番号であり、1≦j≦mである。
S403において、カラープロファイル決定部304は、S401において取得されたRGB値とS402において取得されたRGB値との色空間における距離を算出する。以下において、図6のフローチャートを用いて、S401において取得されたRGB値とS402において取得されたRGB値との色空間における距離を算出する処理を説明する。S601において、カラープロファイル決定部304は、S401において取得されたRGB値から1つのRGB値を選択する。以下においては、選択されたRGB値を(Ro(i),Go(i),Bo(i))と表記する。ここで、nをユーザに指定された領域に含まれる画素数とすると、iは画素値の識別番号であり、1≦i≦nである。
S602において、カラープロファイル決定部304は、選択されたRGB値(Ro(i),Go(i),Bo(i))に対して、カラープロファイルpに対応する各RGB値(Rp(j),Gp(j),Bp(j))との色空間における距離を算出する。色空間における距離di,p(j)は式(2)に従い算出する。
S602における処理について図7を用いて具体的に説明する。図7は、選択されたRGB値(Ro(i),Go(i),Bo(i))とカラープロファイルpに対応する各RGB値(Rp(j),Gp(j),Bp(j))とのRGB色空間における位置関係を表した模式図である。カラープロファイルpに対応するRGB値の数は9つ(m=9)である。S602においては、9つのRGB値(Rp(j),Gp(j),Bp(j))に対して、選択されたRGB値(Ro(i),Go(i),Bo(i))とのRGB色空間におけるユークリッド距離が算出される。すなわち、得られるRGB色空間におけるユークリッド距離は、di,p(1),di,p(2),…,di,p(9)の9つである。
S603において、カラープロファイル決定部304は、S602において算出した距離の最小値dp(j)を式(3)に従って決定する。
S604において、カラープロファイル決定部304は、S401において取得された全てのRGB値に対してS601乃至S603の処理が行われたか否かを判定する。処理済みであればS605に処理を移し、処理済みでなければS601に処理を戻して未処理のRGB値から1つのRGB値を選択する。
S605において、カラープロファイル決定部304は、S603において算出した距離の最小値dp(j)の平均値D(p)を式(4)に従って算出し、S403の処理を終了する。
S404において、カラープロファイル決定部304は、カラープロファイル保持部302が保持する全てのカラープロファイルに対してS402及びS403の処理が行われたか否かを判定する。処理済みであればS405に処理を移し、処理済みでなければS402に処理を戻して未処理のカラープロファイルを1つ選択する。S405において、カラープロファイル決定部304は、平均値D(p)に基づいて、画像においてユーザに指定された領域の色を変換するためのカラープロファイルを決定する。具体的には、式(5)のように、平均値D(p)が最小のカラープロファイルCを選択する。
S406において、色変換部305は、カラープロファイル決定部304により選択されたカラープロファイルを用いて、ユーザに指定された領域のデバイス依存の色信号値をデバイス非依存の色信号値に変換する。S407において、色評価部306は、ユーザに指定された領域のデバイス非依存の色信号値と所定のデバイス非依存の色信号値との色差を、色の評価値として算出する。ここで、所定のデバイス非依存の色信号値は、予めユーザが入力した値であってもよいし、比較対象の物体を測色計を用いて測定した値であってもよい。本実施形態における色差は、L*a*b*色空間における距離である。
S407において、表示制御部307は、色評価部306の評価結果をディスプレイ115に表示する。評価結果を表示する際のGUIを図8に示す。画像データ取得部301が取得した画像データが表す画像と、ユーザに指定された領域における評価値と、が表示される。領域内に複数の画素が含まれる場合は、ユーザが指定した画素の評価値を表示する。
<第1実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態における情報処理装置は、デバイス依存の色信号値と、複数種類のカラープロファイルそれぞれを生成する際に用いた色信号値と、を取得する。さらに、取得した色信号値に基づいて、色の系統ごとの変換精度が互いに異なる複数種類のカラープロファイルから、デバイス依存の色信号値をデバイス非依存の色信号値に変換するためのカラープロファイルを決定する。これにより、色変換に適したカラープロファイルを選択することができ、画像に含まれる特定の色を高精度に変換することができる。また、色変換の対象とする色が決まっている場合は、対象の色以外の色について測定を行う必要がなく、色空間上のあらゆる位置に対応する測定を行う場合よりも低コストでカラープロファイルを生成することができる。
以上説明したように、本実施形態における情報処理装置は、デバイス依存の色信号値と、複数種類のカラープロファイルそれぞれを生成する際に用いた色信号値と、を取得する。さらに、取得した色信号値に基づいて、色の系統ごとの変換精度が互いに異なる複数種類のカラープロファイルから、デバイス依存の色信号値をデバイス非依存の色信号値に変換するためのカラープロファイルを決定する。これにより、色変換に適したカラープロファイルを選択することができ、画像に含まれる特定の色を高精度に変換することができる。また、色変換の対象とする色が決まっている場合は、対象の色以外の色について測定を行う必要がなく、色空間上のあらゆる位置に対応する測定を行う場合よりも低コストでカラープロファイルを生成することができる。
<変形例>
本実施形態においては、画像においてユーザに指定された領域を色変換の対象領域としたが、画像全体を色変換の対象としてもよい。また、画像において予め決められた領域を色変換の対象領域としてもよい。
本実施形態においては、画像においてユーザに指定された領域を色変換の対象領域としたが、画像全体を色変換の対象としてもよい。また、画像において予め決められた領域を色変換の対象領域としてもよい。
また、本実施形態においては、赤系の色に特化したカラープロファイルなど、各系統の色の色票のみを用いて生成した複数種類のカラープロファイルを用いたが、特定の色を重視する方法で生成されたカラープロファイルであれば上記の例に限定されない。例えば、複数種類の色の色票を測定してカラープロファイルを生成する場合に、特定の色の色票の数を他の色の色票よりも多くする。これにより、特定の色を重視した色変換を行うカラープロファイルを生成することができる。
また、本実施形態においては、色空間における距離としてRGB色空間における距離を用いたが、L*a*b*色空間における距離や、YUV色空間における距離など他の色空間における距離を用いてもよい。
また、本実施形態においては、最小値dp(j)の平均値D(p)に基づいてカラープロファイルを決定したが、最小値dp(j)の最大値D(p)に基づいてカラープロファイルを決定してもよい。この場合、最大値D(p)は以下の式(6)により定義される。
[第2実施形態]
第1実施形態においては、画像における色変換の対象領域の色信号値を基にカラープロファイルを選択した。しかし、色変換の対象領域内に複数の色が含まれる場合、選択されたカラープロファイルによっては多くの外挿による色変換が必要となり、高精度な色変換の結果が得られない場合がある。そこで、本実施形態においては、カラープロファイルを生成する際に用いた複数の色信号値が色空間において形成する領域に、対象領域の色信号値がどの程度含まれているかを表す値(以下、内包率と呼ぶ)に基づいて、カラープロファイルを決定する。これにより、少ない外挿による色変換が可能となる。尚、本実施形態における情報処理装置のハードウェア構成は第1実施形態のものと同様であるため、説明を省略する。以下において、本実施形態と第1実施形態とで異なる部分を主に説明する。尚、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。
第1実施形態においては、画像における色変換の対象領域の色信号値を基にカラープロファイルを選択した。しかし、色変換の対象領域内に複数の色が含まれる場合、選択されたカラープロファイルによっては多くの外挿による色変換が必要となり、高精度な色変換の結果が得られない場合がある。そこで、本実施形態においては、カラープロファイルを生成する際に用いた複数の色信号値が色空間において形成する領域に、対象領域の色信号値がどの程度含まれているかを表す値(以下、内包率と呼ぶ)に基づいて、カラープロファイルを決定する。これにより、少ない外挿による色変換が可能となる。尚、本実施形態における情報処理装置のハードウェア構成は第1実施形態のものと同様であるため、説明を省略する。以下において、本実施形態と第1実施形態とで異なる部分を主に説明する。尚、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。
<情報処理装置の機能構成>
本実施形態におけるカラープロファイル保持部302は、複数の系統の色に対応したカラープロファイルを複数種類保持する。これにより、特定の色に特化したカラープロファイルを用いるよりも外挿による色変換を減らすことができる。また、本実施形態におけるカラープロファイル決定部304は、カラープロファイルを生成する際に用いた複数の色信号値が色空間において形成する領域における、対象領域の色信号値の内包率に基づいてカラープロファイルを選択する。図9に示すように、カラープロファイルを生成する際に用いた複数の色信号値が形成する領域の内側(網掛け領域)の色信号値に関しては、色変換が内挿により行われるため、色変換の精度は外挿による色変換よりも高い。一方で、網掛け領域の外側(白色領域)に関しては、変換対象の色信号値を囲む色信号値が存在しないため、色変換が外挿により行われる。この外挿による変換を減らすため、本実施形態においては、カラープロファイルを生成する際に用いた複数の色信号値が色空間において形成する領域より外に対象領域の色信号値が少なくなるようにカラープロファイルが選択する。つまり、対象領域の色信号値のうち、カラープロファイルを生成する際に用いた複数の色信号値が色空間において形成する領域内にある色信号値の割合が高いほど、対象領域に対して高い色変換精度を有するカラープロファイルであると判定する。尚、図9では説明を簡単にするため、2次元のプロット図を用いて色信号値の位置関係を図示しているが、実際にはRGBの3次元空間において色信号値が扱われる。
本実施形態におけるカラープロファイル保持部302は、複数の系統の色に対応したカラープロファイルを複数種類保持する。これにより、特定の色に特化したカラープロファイルを用いるよりも外挿による色変換を減らすことができる。また、本実施形態におけるカラープロファイル決定部304は、カラープロファイルを生成する際に用いた複数の色信号値が色空間において形成する領域における、対象領域の色信号値の内包率に基づいてカラープロファイルを選択する。図9に示すように、カラープロファイルを生成する際に用いた複数の色信号値が形成する領域の内側(網掛け領域)の色信号値に関しては、色変換が内挿により行われるため、色変換の精度は外挿による色変換よりも高い。一方で、網掛け領域の外側(白色領域)に関しては、変換対象の色信号値を囲む色信号値が存在しないため、色変換が外挿により行われる。この外挿による変換を減らすため、本実施形態においては、カラープロファイルを生成する際に用いた複数の色信号値が色空間において形成する領域より外に対象領域の色信号値が少なくなるようにカラープロファイルが選択する。つまり、対象領域の色信号値のうち、カラープロファイルを生成する際に用いた複数の色信号値が色空間において形成する領域内にある色信号値の割合が高いほど、対象領域に対して高い色変換精度を有するカラープロファイルであると判定する。尚、図9では説明を簡単にするため、2次元のプロット図を用いて色信号値の位置関係を図示しているが、実際にはRGBの3次元空間において色信号値が扱われる。
<情報処理装置が実行する処理>
図10は、情報処理装置1が実行する処理を示すフローチャートである。以下、図10を参照して情報処理装置1の処理の詳細を説明する。図10のフローチャートが示す処理は、ユーザによって入力デバイス110を介して指示が入力され、CPU101が入力された指示を受け付けることにより開始する。以下、各ステップ(工程)は符号の前にSをつけて表す。
図10は、情報処理装置1が実行する処理を示すフローチャートである。以下、図10を参照して情報処理装置1の処理の詳細を説明する。図10のフローチャートが示す処理は、ユーザによって入力デバイス110を介して指示が入力され、CPU101が入力された指示を受け付けることにより開始する。以下、各ステップ(工程)は符号の前にSをつけて表す。
S1001の処理は、第1実施形態におけるS401の処理と同様であるため説明を省略する。S1002の処理は、第1実施形態におけるS402の処理と同様であるため説明を省略する。
S1003において、カラープロファイル決定部304は、対象領域の色信号値の内包率を算出し、算出した内包率に基づいてカラープロファイルを決定する。以下において、図11のフローチャートを用いて、内包率を算出する処理を説明する。S1101において、カラープロファイル決定部304は、カラープロファイルを生成する際に用いた複数の色信号値を包含するようにメッシュデータを生成する。本実施形態においては、複数の色信号値(点群)からメッシュデータを生成するのに、公知のマーチングキューブス法を用いるが、他の公知の方法を用いてもよい。
S1102において、カラープロファイル決定部304は、メッシュデータが表すメッシュに対象領域の色信号値が含まれるか否かを判定する。この判定は、式(7)に従い、対象領域のRGB値(Ro(i),Go(i),Bo(i))全てに対して行われる。以下においては、RGB値iに対する判定結果をJ(i)とする。
S1103において、カラープロファイル決定部304は、内包されている色信号値の総数sを式(8)に従い算出する。
S1104において、カラープロファイル決定部304は、内包率I(p)を式(9)に従い算出する。
ここで、nはユーザにより指定された領域に含まれる画素の画素値の総数である。
S1004において、カラープロファイル決定部304は、カラープロファイル保持部302が保持する全てのカラープロファイルに対してS1002及びS1003の処理が行われたか否かを判定する。処理済みであればS1005に処理を移し、処理済みでなければS1002に処理を戻して未処理のカラープロファイルを1つ選択する。S1005において、カラープロファイル決定部304は、内包率I(p)に基づいて、画像においてユーザに指定された領域の色を変換するためのカラープロファイルを決定する。具体的には、式(10)のように、内包率I(p)が最大のカラープロファイルCを選択する。
S1006の処理は、第1実施形態におけるS406の処理と同様であるため説明を省略する。S1007の処理は、第1実施形態におけるS407の処理と同様であるため説明を省略する。
<第2実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態における情報処理装置は、カラープロファイルを生成する際に用いた複数の色信号値が色空間において形成する領域に、対象領域の色信号値がどの程度含まれているかを表す値に基づいて、カラープロファイルを決定する。これにより、内挿による色変換を行うことができるため、画像に含まれる特定の色を高精度に変換することができる。
以上説明したように、本実施形態における情報処理装置は、カラープロファイルを生成する際に用いた複数の色信号値が色空間において形成する領域に、対象領域の色信号値がどの程度含まれているかを表す値に基づいて、カラープロファイルを決定する。これにより、内挿による色変換を行うことができるため、画像に含まれる特定の色を高精度に変換することができる。
[第3実施形態]
第1実施形態においては、対象物体に対応する各画素値とカラープロファイルに対応する各色信号値との色空間における距離を算出し、算出した距離に基づいてカラープロファイルを決定した。本実施形態においては、対象物体に対応する画素値の平均値とカラープロファイルに対応する色信号値の平均値とをそれぞれ代表値として算出し、代表値間の色空間における距離が最小となるカラープロファイルを選択する。これにより、対象物体に対応する各画素値とカラープロファイルに対応する各色信号値との全ての組み合わせに対して色空間における距離の算出を行う必要がないため、計算コストを削減することができる。尚、本実施形態における情報処理装置のハードウェア構成及び機能構成は第1実施形態のものと同様であるため、説明を省略する。以下において、本実施形態と第1実施形態とで異なる部分を主に説明する。尚、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。
第1実施形態においては、対象物体に対応する各画素値とカラープロファイルに対応する各色信号値との色空間における距離を算出し、算出した距離に基づいてカラープロファイルを決定した。本実施形態においては、対象物体に対応する画素値の平均値とカラープロファイルに対応する色信号値の平均値とをそれぞれ代表値として算出し、代表値間の色空間における距離が最小となるカラープロファイルを選択する。これにより、対象物体に対応する各画素値とカラープロファイルに対応する各色信号値との全ての組み合わせに対して色空間における距離の算出を行う必要がないため、計算コストを削減することができる。尚、本実施形態における情報処理装置のハードウェア構成及び機能構成は第1実施形態のものと同様であるため、説明を省略する。以下において、本実施形態と第1実施形態とで異なる部分を主に説明する。尚、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。
<情報処理装置が実行する処理>
図12は、情報処理装置1が実行する処理を示すフローチャートである。以下、図12を参照して情報処理装置1の処理の詳細を説明する。図12のフローチャートが示す処理は、ユーザによって入力デバイス110を介して指示が入力され、CPU101が入力された指示を受け付けることにより開始する。以下、各ステップ(工程)は符号の前にSをつけて表す。
図12は、情報処理装置1が実行する処理を示すフローチャートである。以下、図12を参照して情報処理装置1の処理の詳細を説明する。図12のフローチャートが示す処理は、ユーザによって入力デバイス110を介して指示が入力され、CPU101が入力された指示を受け付けることにより開始する。以下、各ステップ(工程)は符号の前にSをつけて表す。
S1201の処理は、第1実施形態におけるS401の処理と同様であるため説明を省略する。S1202において、画像データ取得部301は、ユーザに指定された領域に含まれる複数の画素の画素値の平均値を代表値(以下、領域代表値と呼ぶ)として算出する。以下において、領域代表値を(Ro,Go,Bo)と表記する。S1203の処理は、第1実施形態におけるS402の処理と同様であるため説明を省略する。1204において、色信号値取得部303は、選択したカラープロファイルを生成する際に用いたデバイス依存の色信号値の平均値を代表値(以下、プロファイル代表値と呼ぶ)として算出する。以下において、プロファイル代表値を(Rp,Gp,Bp)と表記する。
S1205において、カラープロファイル決定部304は、領域代表値とプロファイル代表値と色空間における距離D(p)を式(11)に従い算出する。
S1206において、カラープロファイル決定部304は、カラープロファイル保持部302が保持する全てのカラープロファイルに対してS1203乃至S1205の処理が行われたか否かを判定する。処理済みであればS1207に処理を移し、処理済みでなければS1203に処理を戻して未処理のカラープロファイルを1つ選択する。
S1207の処理は、第1実施形態におけるS405の処理と同様であるため説明を省略する。S1208の処理は、第1実施形態におけるS406の処理と同様であるため説明を省略する。S1209の処理は、第1実施形態におけるS407の処理と同様であるため説明を省略する。
<第3実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態における情報処理装置は、ユーザに指定された領域の画素値の代表値とカラープロファイルを生成する際に用いた色信号値の代表値との色空間における距離に基づいて、カラープロファイルを決定した。これにより、対象物体に対応する各画素値とカラープロファイルに対応する各色信号値との全ての組み合わせに対して色空間における距離の算出を行う必要がないため、計算コストを削減することができる。
以上説明したように、本実施形態における情報処理装置は、ユーザに指定された領域の画素値の代表値とカラープロファイルを生成する際に用いた色信号値の代表値との色空間における距離に基づいて、カラープロファイルを決定した。これにより、対象物体に対応する各画素値とカラープロファイルに対応する各色信号値との全ての組み合わせに対して色空間における距離の算出を行う必要がないため、計算コストを削減することができる。
<変形例>
本実施形態においては、代表値として平均値を用いたが、中央値など他の統計量を用いてもよい。また、外れ値を除いた平均値を代表値として算出してもよい。
本実施形態においては、代表値として平均値を用いたが、中央値など他の統計量を用いてもよい。また、外れ値を除いた平均値を代表値として算出してもよい。
また、本実施形態においては、ユーザに指定された領域の画素値とカラープロファイルを生成する際に用いた色信号値との両方について代表値を算出したが、片方のみ代表値を算出することにより計算コストを削減してもよい。例えば、ユーザに指定された領域の画素値が色空間において広い範囲に分布する場合、領域代表値を用いることは適切ではない。この場合は、カラープロファイルを生成する際に用いた色信号値についてのみ代表値を算出するようにすればよい。これにより、ユーザに指定された領域の画素値が色空間において広い範囲に分布する場合であっても、少ない計算量で色変換に適したカラープロファイルを選択できる。また、カラープロファイルを生成する際に用いた色信号値が色空間において広い範囲に分布する場合、プロファイル代表値を用いることは適切ではない。この場合は、ユーザに指定された領域の画素値についてのみ代表値を算出するようにすればよい。これにより、カラープロファイルを生成する際に用いた色信号値が色空間において広い範囲に分布する場合であっても、少ない計算量で色変換に適したカラープロファイルを選択できる。
[第4実施形態]
上述した実施形態においては、予め保持されているカラープロファイルから最適なものを1つ選択した。本実施形態においては、色変換に適したカラープロファイルが予め保持されているカラープロファイルに含まれていない場合には、カラープロファイルの選択を行わずに、ユーザに通知を行う。これにより、ユーザは、新たに色変換に適したカラープロファイルを生成する等の対応をとることができる。尚、本実施形態における情報処理装置のハードウェア構成及び機能構成は第1実施形態のものと同様であるため、説明を省略する。以下において、本実施形態と第1実施形態とで異なる部分を主に説明する。尚、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。
上述した実施形態においては、予め保持されているカラープロファイルから最適なものを1つ選択した。本実施形態においては、色変換に適したカラープロファイルが予め保持されているカラープロファイルに含まれていない場合には、カラープロファイルの選択を行わずに、ユーザに通知を行う。これにより、ユーザは、新たに色変換に適したカラープロファイルを生成する等の対応をとることができる。尚、本実施形態における情報処理装置のハードウェア構成及び機能構成は第1実施形態のものと同様であるため、説明を省略する。以下において、本実施形態と第1実施形態とで異なる部分を主に説明する。尚、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。
<情報処理装置が実行する処理>
図13は、情報処理装置1が実行する処理を示すフローチャートである。以下、図13を参照して情報処理装置1の処理の詳細を説明する。図13のフローチャートが示す処理は、ユーザによって入力デバイス110を介して指示が入力され、CPU101が入力された指示を受け付けることにより開始する。以下、各ステップ(工程)は符号の前にSをつけて表す。
図13は、情報処理装置1が実行する処理を示すフローチャートである。以下、図13を参照して情報処理装置1の処理の詳細を説明する。図13のフローチャートが示す処理は、ユーザによって入力デバイス110を介して指示が入力され、CPU101が入力された指示を受け付けることにより開始する。以下、各ステップ(工程)は符号の前にSをつけて表す。
S1301の処理は、第1実施形態におけるS401の処理と同様であるため説明を省略する。S1302の処理は、第1実施形態におけるS402の処理と同様であるため説明を省略する。S1303の処理は、第1実施形態におけるS403の処理と同様であるため説明を省略する。S1304の処理は、第1実施形態におけるS404の処理と同様であるため説明を省略する。S1305の処理は、第1実施形態におけるS405の処理と同様であるため説明を省略する。
S1306において、カラープロファイル決定部304は、S1305において選択されたカラープロファイルが所定の条件を満たすか否かを判定する。本実施形態においては、min(D(p))が所定の閾値以下である場合は、選択されたカラープロファイルCは色変換に適していると判定し、S1307に処理を移す。min(D(p))が所定の閾値より大きい場合は、選択されたカラープロファイルCは色変換に適していないと判定し、S1309に処理を移す。S1307の処理は、第1実施形態におけるS406の処理と同様であるため説明を省略する。S1308の処理は、第1実施形態におけるS407の処理と同様であるため説明を省略する。
S1309において、表示制御部307は、カラープロファイル保持部302が保持する複数種類のカラープロファイルに色変換に適したカラープロファイルが含まれていない旨を、ディスプレイ115への表示により通知する。ユーザに新たなカラープロファイルを生成するよう促す表示を行ってもよい。
<第4実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態における情報処理装置は、予め保持されているカラープロファイルの色変換精度がいずれも高くない場合に、その旨をユーザに通知する。これにより、予め生成された色変換精度の低いカラープロファイルを用いずに、新たに生成した色変換精度の高いカラープロファイルを用いての色変換が可能となる。
以上説明したように、本実施形態における情報処理装置は、予め保持されているカラープロファイルの色変換精度がいずれも高くない場合に、その旨をユーザに通知する。これにより、予め生成された色変換精度の低いカラープロファイルを用いずに、新たに生成した色変換精度の高いカラープロファイルを用いての色変換が可能となる。
<変形例>
本実施形態においては、色空間における距離と所定の閾値とを比較してカラープロファイルが色変換に適しているか否かを判定したが、第2実施形態において用いた内包率と所定の閾値とを比較してもよい。
本実施形態においては、色空間における距離と所定の閾値とを比較してカラープロファイルが色変換に適しているか否かを判定したが、第2実施形態において用いた内包率と所定の閾値とを比較してもよい。
[その他の実施形態]
観察する際の幾何条件に応じて色の見えが変化する物体がある。例えば、青色の物体が観察角度を変えた際に少し赤みがかる場合などである。このような物体を撮像して得られる画像の色変換を行う場合、撮像条件を変えて得られる画像データごとに上述した実施形態における処理を行う必要がある。そこで、撮像条件を変えて得られる複数の画像データに対して上述した処理を適用してもよい。この場合、画像データ取得部301は複数の画像データを取得し、ユーザに指定された領域の画素値を各画像から取得する。これにより、観察する際の幾何条件に応じて色の見えが変化する物体であっても、条件ごとに処理を行わずにカラープロファイルの選択を行うことができる。
観察する際の幾何条件に応じて色の見えが変化する物体がある。例えば、青色の物体が観察角度を変えた際に少し赤みがかる場合などである。このような物体を撮像して得られる画像の色変換を行う場合、撮像条件を変えて得られる画像データごとに上述した実施形態における処理を行う必要がある。そこで、撮像条件を変えて得られる複数の画像データに対して上述した処理を適用してもよい。この場合、画像データ取得部301は複数の画像データを取得し、ユーザに指定された領域の画素値を各画像から取得する。これにより、観察する際の幾何条件に応じて色の見えが変化する物体であっても、条件ごとに処理を行わずにカラープロファイルの選択を行うことができる。
上述した実施形態においては、カラープロファイル保持部302が保持する複数種類のカラープロファイルそれぞれに関する情報として、複数種類のカラープロファイルそれぞれを生成する際に用いた色信号値を用いた。しかし、複数種類のカラープロファイルそれぞれがどの系統の色の変換精度が高いかを特定する情報であれば、色信号値に限られない。例えば、各カラープロファイルにメタデータとして、赤系や青系など、変換精度の高い系統の色を表す情報を保持させておく。カラープロファイル決定部304は、対象領域の色信号値が表す色がどの系統の色であるかを閾値などを用いて特定し、対象領域の色の系統と上述した情報が表す色の変換精度が高い色の系統とを比較して、カラープロファイルを選択する。これにより、カラープロファイルを生成する際に用いた色信号値が特定できない場合であっても、色変換に適したカラープロファイルを決定することができる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 情報処理装置
301 画像データ取得部
303 色信号値取得部
304 カラープロファイル決定部
301 画像データ取得部
303 色信号値取得部
304 カラープロファイル決定部
Claims (18)
- デバイス依存の第1色信号値を取得する第1取得手段と、
複数種類のカラープロファイルそれぞれに関する情報を取得する第2取得手段と、
前記第1色信号値と前記情報とに基づいて、色の系統ごとの変換精度が互いに異なる前記複数種類のカラープロファイルから、前記第1色信号値をデバイス非依存の色信号値に変換するためのカラープロファイルを決定する決定手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記複数種類のカラープロファイルそれぞれは、1つの系統の色の色票を他の系統の色の色票より多く用いて生成されていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記複数種類のカラープロファイルそれぞれは、1つの系統の色の色票のみを用いて生成されていることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記複数種類のカラープロファイルそれぞれが生成される際には、互いに同じ系統の色であり、かつ、互いに異なる色である複数の色票が前記1つの系統の色の色票として用いられることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置。
- 前記情報は、前記複数種類のカラープロファイルそれぞれを生成する際に用いた第2色信号値であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 前記情報は、前記複数種類のカラープロファイルそれぞれについて、色の変換精度が高い色の系統を特定する情報であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 前記複数種類のカラープロファイルを保持する保持手段をさらに有し、
前記決定手段は、前記保持手段が保持する前記複数種類のカラープロファイルから、前記第1色信号値をデバイス非依存の色信号値に変換するためのカラープロファイルを決定することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記決定手段は、前記第1色信号値と前記第2色信号値との色空間における距離に基づいて、前記第1色信号値をデバイス非依存の色信号値に変換するためのカラープロファイルを決定することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
- 前記複数種類のカラープロファイルそれぞれについての、色空間において前記第2色信号値が形成する領域に前記第1色信号値がどの程度含まれているかを表す値に基づいて、前記第1色信号値をデバイス非依存の色信号値に変換するためのカラープロファイルを決定することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
- 前記決定されたカラープロファイルを用いて、前記第1色信号値をデバイス非依存の色信号値に変換する変換手段と、
前記変換された第1色信号値と所定のデバイス非依存の第3色信号値とを比較することによって、前記第1色信号値を評価する評価手段と、
をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記第1取得手段は、物体を撮像して得られる画像データから、前記第1色信号値を取得することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 前記第1取得手段は、前記画像データが表す画像において指定された領域の色信号値を前記第1色信号値として取得することを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
- 前記第1取得手段は、前記指定された領域に対応する複数の色信号値に基づいて、前記第1色信号値として代表値を1つ算出することを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
- 前記決定されたカラープロファイルが所定の条件を満たすか否かに関する情報を表示手段に表示する表示制御手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 前記決定手段は、前記第1色信号値と前記第2色信号値との色空間における距離の平均値が最小となるカラープロファイルを選択することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
- 前記決定手段は、前記第1色信号値のうち、色空間において前記第2色信号値が形成する領域に含まれる色信号値の割合が最大のカラープロファイルを選択することを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
- コンピュータを請求項1乃至請求項16のいずれか一項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
- デバイス依存の第1色信号値を取得する第1取得ステップと、
複数種類のカラープロファイルそれぞれに関する情報を取得する第2取得ステップと、
前記第1色信号値と前記情報とに基づいて、色の系統ごとの変換精度が互いに異なる前記複数種類のカラープロファイルから、前記第1色信号値をデバイス非依存の色信号値に変換するためのカラープロファイルを決定する決定ステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019158058A JP2021036648A (ja) | 2019-08-30 | 2019-08-30 | 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019158058A JP2021036648A (ja) | 2019-08-30 | 2019-08-30 | 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021036648A true JP2021036648A (ja) | 2021-03-04 |
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ID=74716737
Family Applications (1)
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JP2019158058A Pending JP2021036648A (ja) | 2019-08-30 | 2019-08-30 | 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム |
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-
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