JP2021035305A - ワイヤレス受電装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】送信コイルの位置を検出可能なワイヤレス受電装置を提供する。【解決手段】第1サーチコイル316_1および第2サーチコイル316_2は、受信コイル312の中心に対して点対称に配置され、電気的に直列に接続される。位置検出部350は、第1サーチコイル316_1と第2サーチコイル316_2の両端間に発生する第1検出電圧VSL12にもとづいて、送信コイル202と受信コイル312の第1方向の位置関係を検出する。【選択図】図3

Description

本発明は、ワイヤレス給電技術に関し、特にコイルの位置検出に関する。
近年、電子機器への給電方式として、ワイヤレス給電が普及し始めている。ワイヤレス給電には、電磁誘導(MI:Magnetic Induction)方式と磁気共鳴(MR:Magnetic Resonance)方式の2つの方式が存在するが、MI方式では、現在、(1)WPC(Wireless Power Consortium)が策定した規格「Qi」と、(2)PMA(Power Matters Alliance)が策定した規格(以下、PMA)が主流となっている。
MI方式のワイヤレス給電は、送信コイルと受信コイル間の電磁誘導を利用したものである。給電システムは、送信コイルを有する給電装置と、受信コイルを有する受電装置で構成される。
図1は、Qi規格に準拠したワイヤレス給電システム10の構成を示す図である。給電システム10は、送電装置20(TX、Power Transmitter)と受電装置30(RX、Power Receiver)と、を備える。受電装置30は、携帯電話端末、スマートフォン、オーディオプレイヤ、ゲーム機器、タブレット端末などの電子機器に搭載される。
送電装置20は、送信コイル(1次コイル)22、ドライバ24、送電コントローラ26、復調器28を備える。ドライバ24は、Hブリッジ回路(フルブリッジ回路)あるいはハーフブリッジ回路を含み、送信コイル22に駆動信号S1、具体的にはパルス信号を印加し、送信コイル22に流れる駆動電流により、送信コイル22に電磁界の電力信号S2を発生させる。送電コントローラ26は、送電装置20全体を統括的に制御するものであり、具体的には、ドライバ24のスイッチング周波数、スイッチングのデューティ比、位相などを制御することにより、送信電力を変化させる。
受電装置30は、受信コイル(2次コイル)32、整流回路34、平滑コンデンサ36、変調器38、負荷40、受電コントローラ42、電源回路44を備える。受信コイル32は、送信コイル22からの電力信号S2を受信する。整流回路34および平滑コンデンサ36は、電力信号S2に応じて受信コイル32に誘起される電流S4を整流・平滑化し、直流電圧に変換する。
電源回路44は、送電装置20から供給された電力を利用して図示しない二次電池を充電し、あるいは直流電圧VRECTを昇圧あるいは降圧し、受電コントローラ42やその他の負荷40に供給する。
Qi規格では、送電装置20と受電装置30の間で通信プロトコルが定められており、受電装置30から送電装置20に対して、制御信号S3による情報の伝達が可能となっている。この制御信号S3は、後方散乱変調(Backscatter modulation)を利用して、AM(Amplitude Modulation)変調された形で、受信コイル32(2次コイル)から送信コイル22に送信される。この制御信号S3には、たとえば、受電装置30に対する電力供給量を制御する電力制御データ(パケットともいう)や、受電装置30の固有の情報を示すデータなどが含まれる。
電力制御について説明する。受電装置30の受電コントローラ42は、送電装置20からの電力供給量(送信電力)を制御する電力制御データを生成する。たとえば受電コントローラ42は、平滑コンデンサ36の電圧VRECTがその目標値(DP:Desired Point)に近づくように電力制御パケットを生成する。変調器38は、電力制御パケットにもとづいて、受信コイル32の電流(あるいは電圧)を変調する。これにより受信コイル32が送信アンテナとなり、制御信号S3が送信される。
送電装置20において、送信コイル22には、制御信号S3に応じた電流成分が流れる。復調器28は、送信コイル22の電流あるいは電圧に含まれる制御信号S3を復調する。送電コントローラ26は、復調された制御信号S3に含まれる電力制御データが指示する送信電力が得られるように、ドライバ24を制御する。
このようにしてQi規格に準拠した給電システム10では、受電装置側が要求する電力と一致するように送信電力がフィードバック制御される。PMA規格においても同様に、送信電力がフィードバック制御される。
図2は、充電器50と電子機器60を示す図である。電子機器60は、充電器50の充電台52の上に載置される。充電器50の充電台52の下には、図1の送信コイル22が設けられている。
充電効率は、送信コイル22と受信コイル32の結合係数(結合度)の影響を受ける。結合係数を高めるためには、送信コイル22と受信コイル32がうまくオーバーラップするように、電子機器60を充電台52に置く必要がある。しかしながら、送信コイル22も受信コイル32も筐体の内部に設けられており、目視できないことから、適当に電子機器60を置いただけでは、充電効率が低くなるおそれがある。
特開2013−38854号公報 特許第5071574号公報 国際公開WO2017/145603
もし、電子機器60が、内蔵する受信コイル32と、送信コイル22の相対的な位置関係を検出することができれば、電子機器60のユーザに対して、端末の位置が不適切であることを通知したり、端末の位置を修正するように促すことができる。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、送信コイルの位置を検出可能なワイヤレス受電装置の提供にある。
本発明のある態様は、ワイヤレス送電装置からの電力信号を受信するワイヤレス受電装置に関する。ワイヤレス受電装置は、受信コイルを含む受信アンテナと、受信アンテナの電流を整流する整流回路と、受信コイルの中心に対して点対称に配置され、電気的に直列に接続された第1サーチコイルおよび第2サーチコイルと、第1サーチコイルと第2サーチコイルの両端間に発生する第1検出電圧にもとづいて、ワイヤレス送電装置の送信コイルと受信コイルの第1方向の位置関係を検出する位置検出部と、を備える。
第1サーチコイルと第2サーチコイルの両端間に、第1サーチコイルの電圧と第2サーチコイルの電圧の差分電圧が発生する。この差分電圧は、第1サーチコイルと第2サーチコイルの中心を通る直線方向における受信コイルと送信コイルの位置と相関を有する。したがってこの態様によれば、第1検出電圧にもとづいて、受信コイルと送信コイルの位置を検出できる。
位置検出部は、第1検出電圧を受信コイルに流れる電流で除算した値にもとづいて、第1方向の位置関係を検出してもよい。これにより、送信コイルと受信コイルの中心同士が一致する付近での検出感度を改善できる。また送信電力が変動するアプリケーションに使用する場合、送信電力の変動にともなう検出電圧の変動の影響をキャンセルでき、位置情報のみを検出できる。
ある態様のワイヤレス受電装置は、受信コイルの中心に対して点対称であって、第1サーチコイルおよび第2サーチコイルと直交するように配置あれ、電気的に直列に接続された第3サーチコイルおよび第4サーチコイルをさらに備えてもよい。位置検出部は、第3サーチコイルと第4サーチコイルの両端間に発生する第2検出電圧にもとづいて、送信コイルと受信コイルの第2方向の位置関係を検出してもよい。
位置検出部は、第2検出電圧を受信コイルに流れる電流で除算した値にもとづいて、第2方向の位置関係を検出してもよい。
第1サーチコイルから第4サーチコイルは、受信コイルとオーバーラップして設けられてもよい。
第1サーチコイルから第4サーチコイルは、受信コイルの内周より内側に設けられてもよい。
位置検出部は、第1検出電圧および第2検出電圧それぞれのピークを検出するピークホールド回路を含んでもよい。
ワイヤレス受電装置は、Qi規格とPMA規格の少なくとも一方に準拠してもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、送信コイルの位置を検出できる。
Qi規格に準拠したワイヤレス給電システムの構成を示す図である。 充電器と電子機器を示す図である。 実施の形態に係る電子機器を備える給電システムのブロック図である。 図4(a)、(b)は、4個のサーチコイルのレイアウトを説明する図である。 給電システムの等価回路図である。 図6(a)、(b)は、送信コイルの受信コイルに対する位置ズレ量と、サーチコイルSL1〜SL4の発生電圧VSL1〜VSL4の関係(シミュレーション結果)を示す図である。 図7(a)、(b)は、送信コイルの受信コイルに対する位置ズレ量と、第1検出電圧VSL12、第2検出電圧VSL34の関係(シミュレーション結果)を示す図である。 図8(a)、(b)は、送信コイルの受信コイルに対する位置ズレ量と、サーチコイルSL1〜SL4の発生電圧VSL1〜VSL4の関係(シミュレーション結果)を示す図である。 図9(a)、(b)は、送信コイルの受信コイルに対する位置ズレ量と、第1検出電圧VSL12、第2検出電圧VSL34の関係(シミュレーション結果)を示す図である。 図10(a)〜(d)は、u軸、v軸、x軸、y軸方向に送信コイルを移動させたときの、正規化した信号SSL12,SSL34と、位置ズレ量rの関係を示す図である。 図11(a)〜(d)は、図4(b)のレイアウトを採用した場合の、正規化した信号SSL12,SSL34と、位置ズレ量rの関係を示す図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図3は、実施の形態に係る電子機器500を備える給電システム100のブロック図である。給電システム100は、送電装置200(TX、Power Transmitter)と受電装置300(RX、Power Receiver)とを備える。受電装置300は、携帯電話端末、スマートフォン、オーディオプレイヤ、ゲーム機器、タブレット端末などの電子機器500に搭載される。
送電装置200は、たとえば充電台を有する充電器に搭載される。送電装置200は、送信アンテナ201を備え、送信アンテナ201から、無線の電力信号STXを送信する。送電装置200および受電装置300は、Qi規格とPMA規格の少なくとも一方に準拠する。
受電装置300は、送電装置200からの電力信号STXを受信する。受電装置300は、受信アンテナ310、整流回路320、電源回路330、受信コントローラ340を備える。
受信アンテナ310は、受信コイル312および共振キャパシタ314を備える。共振キャパシタ314の容量値は、受信アンテナ310の共振周波数を、電力信号STXの周波数fTXに同調するよう定められる。電力信号STXの磁界のうち、受信コイル312と鎖交する成分によって、受信コイル312には交流の誘導電流(コイル電流)が流れる。整流回路320は、コイル電流を整流し、直流電圧VRECTに変換する。直流電圧VRECTは、大容量の平滑キャパシタ322によって平滑化される。
電源回路330は、直流電圧VRECTを受け、所定の電圧レベルに安定化された直流電圧VOUTを生成し、負荷回路510に供給する。
負荷回路510は、バッテリ512、充電回路514、電源回路520、プロセッサ530、通知部540等を含む。充電回路514は、直流電圧VOUTを受け、バッテリ512を充電する。電源回路520は、バッテリ電圧あるいは充電回路514が生成する電圧を受け、その他の回路ブロックに供給すべきひとつあるいは複数の電源電圧を生成する。
プロセッサ530は、電子機器500を統合的に制御する。通知部540は、ユーザに情報を提示するためのユーザインタフェースであり、たとえばスピーカやディスプレイ、ランプなどが例示される。
受電装置300は、送信コイル202の受信アンテナ310に対する相対的な位置を検出可能に構成される。送信コイル202の位置検出のために、4個のサーチコイル316_1〜316_4と、位置検出部350と、が設けられる。位置検出部350は、受信コントローラ340の一部として構成することができる。
第1サーチコイル316_1と第2サーチコイル316_2はペアを形成しており、受信コイル312の中心313に対して点対称に配置され、電気的に直列に接続される。
受信アンテナ310の中心313を原点にとり、サーチコイル316_1,316_2が延在する第1方向にu軸をとる。
第3サーチコイル316_3と第4サーチコイル316_2はペアを形成しており、電気的に直列に接続される。第3サーチコイル316_3と第4サーチコイル316_2は、受信コイル312の中心313に対して点対称であって、u軸と直角なv軸方向に離間して配置される。
第1サーチコイル316_1〜第4サーチコイル316_4は、中心313から等距離に配置される。
位置検出部350は、第1サーチコイル316_1と第2サーチコイル316_2の両端間に発生する第1検出電圧VSL12にもとづいて、送信コイル202と受信コイル312の第1方向(u軸方向)の位置関係を検出する。
また位置検出部350は、第3サーチコイル316_3と第4サーチコイル316_4の両端間に発生する第2検出電圧VSL34にもとづいて、送信コイル202と受信コイル312の第2方向(v軸方向)の位置関係を検出する。
位置検出部350の構成は特に限定されないが、たとえば検出電圧VSL12,VSL34それぞれの振幅を検出するピークホールド回路を含んでもよい。
図4(a)、(b)は、4個のサーチコイルのレイアウトを説明する図である。図4(a)のレイアウトでは、複数のサーチコイルSL1〜SL4(図3のサーチコイル316_1〜316_4)は、受信コイル312とオーバーラップして設けられる。図4(b)のレイアウトでは、複数のサーチコイルSL1〜SL4は、受信コイル312の内周より内側に設けられる。なお、複数のサーチコイルSL1〜SL4を、受信コイル312の外周より外側に設けてもよい。
以上が受電装置300の基本構成である。続いて受電装置300における位置検出の原理を説明する。
図5は、給電システム100の等価回路図である。図5と図3の対応関係は以下の通りである。
:送信コイル202
:送信側の共振キャパシタ(図5に不図示)
:送信アンテナの抵抗成分
: 送信アンテナに印加される駆動電圧
: 送信アンテナに流れる1次電流
:受信コイル312
:共振キャパシタ314
Ro:受信アンテナ310の負荷
:受信アンテナ310の抵抗成分
Vo: 負荷Roの発生電圧
: 受信アンテナに流れる2次電流
SL〜SL:サーチコイル316_1〜316_4
SL1〜VSL4: サーチコイルSL〜SLそれぞれの両端間電圧
図5の等価回路では以下の関係式が成り立つ。
LaLbは、LaとLbの相互インダクタンスであり、kLaLbは結合係数である。
ここで、サーチコイル間の結合係数は十分に小さいと仮定すると、9個の結合係数(相互コンダクタンス)を考慮すればよい。4つのサーチコイルSL1〜SL4それぞれの電圧VSL1〜VSL4は、式(2a)〜(2d)で表される。ただしサーチコイルSL1〜SL4の出力はオープンとし、したがって、電流ISL1〜ISL4≒0と仮定している。
また、式(3)が成り立つ。
ここで、各コイル間の結合係数kLaLbおよび相互インダクタンスMLaLbは、送信コイルの位置に応じて変化する。
図6(a)、(b)は、送信コイル202の受信コイル312に対する位置ズレ量と、サーチコイルSL1〜SL4の発生電圧VSL1〜VSL4の関係(シミュレーション結果)を示す図である。ここでは、図4(a)のレイアウトについて、相互インダクタンスを計算した結果を用いている。
図6(a)は、u軸上で送信コイル202を移動させたときの電圧を、図6(b)はv軸上でコイル202を移動させたときの電圧を示す。図6(a)を参照すると、サーチコイルSL1,SL2の発生電圧VSL1,VSL2は、u軸方向の位置ズレと相関を有することが分かる。また図6(b)を参照すると、サーチコイルSL3,SL4の発生電圧VSL3,VSL4は、v軸方向の位置ズレと相関を有することが分かる。
図7(a)、(b)は、送信コイル202の受信コイル312に対する位置ズレ量と、第1検出電圧VSL12、第2検出電圧VSL34の関係(シミュレーション結果)を示す図である。検出電圧は以下の式で表される。
SL12=VSL1−VSL2
SL34=VSL3−VSL4
図7(a)は、u軸上で送信コイル202を移動させたときの検出電圧VSL12,VSL34を示す。第1検出電圧VSL12は、u軸方向の位置ズレと相関を有する一方、第2検出電圧VSL34は、u軸方向の位置ズレに依存せず一定であることが分かる。
図7(b)は、v軸上で送信コイル202を移動させたときの検出電圧VSL12,VSL34を示す。第2検出電圧VSL34は、v軸方向の位置ズレと相関を有する一方、第1検出電圧VSL12は、b軸方向の位置ズレに依存せず一定であることが分かる。
u軸、y軸の座標系から、45°回転させた座標系(xy)を考え、x方向、y方向の位置ズレについて検証する。図8(a)、(b)は、送信コイル202の受信コイル312に対する位置ズレ量と、サーチコイルSL1〜SL4の発生電圧VSL1〜VSL4の関係(シミュレーション結果)を示す図である。図8(a)は、x軸上で送信コイル202を移動させたときのコイル電圧VSL1〜VSL4を示し、図8(b)は、y軸上で送信コイル202を移動させたときのコイル電圧VSL1〜VSL4を示す。
図9(a)、(b)は、送信コイル202の受信コイル312に対する位置ズレ量と、第1検出電圧VSL12、第2検出電圧VSL34の関係(シミュレーション結果)を示す図である。図9(a)は、x軸上で送信コイル202を移動させたときの検出電圧VSL12,VSL34を示す。また図9(b)は、y軸上で送信コイル202を移動させたときの検出電圧VSL12,VSL34を示す。
図7および図9からわかるように、検出電圧VSL12およびVSL34を検出することにより、送信コイル202の位置ズレの方向および位置ズレの量を算出することができる。以下、位置検出部350における位置ズレ検出の具体例を説明する。
位置検出部350は、以下の4つの条件に応じて、位置ズレの方向と位置ズレの量rを検出することができる。
(1)VSL12≠0,VSL34≒0のとき
位置ズレの方向 u軸方向
位置ズレ量r=f −1(VSL12
は、図7(a)の関数であり、f −1はその逆関数である。
(2)VSL12≒0,VSL34≠0のとき
位置ズレの方向 v軸方向
位置ズレ量r=f(VSL34
は、図7(b)の関数であり、f −1はその逆関数である。
(3)VSL12≒VSL34≠0のとき (同値で同極性)
位置ズレの方向 x軸方向、位置ズレ量r=f(VSL12)=f(VSL34
は、図9(a)の関数であり、f −1はその逆関数である。
(4)VSL12≒−VSL34≠0のとき (同値で異極性)
位置ズレの方向 y軸方向
位置ズレ量r=f(VSL12)=f(−VSL34
は、図9(b)の関数であり、f −1はその逆関数である。
受電装置300あるいは電子機器500の設計段階において、予め、送信コイル202を中心位置を変化させながら、検出電圧VSL12,VSL34のセットを測定しておき、それらの関係をテーブルに保持しておいてもよい。あるいは、それらの関係にもとづいて、上述の関数f,f,f,fを導出し、位置検出部350に保持しておいてもよい。
あるいは、送信コイル202の形状や巻数、受信コイル312の形状や巻数をパラメータとして与えれば、送信コイル202が発生する磁界のxy平面の強度分布は、送信コイル202の位置ごとに電磁界シミュレータで計算することができる。さらに複数のサーチコイル316の位置やコイル形状を与えることにより、各サーチコイル316に流れる電流を計算することができる。このように、計算機シミュレーションによって、送信コイル202の位置と、検出電圧VSL12,VSL34関係を求めてもよい。
以上、受電装置300によるコイルの位置検出について説明した。この受電装置300によれば、送信コイル202の位置ズレの方向および量を検出することができる。
複数のサーチコイル316(SL1〜SL4)に発生する電圧VSL1〜VSL4それぞれを検出する場合、位置検出回路350と複数のサーチコイル316の間を、8本の信号線で接続する必要がある。これに対して本実施の形態では、信号線の数を4本に減らすことができる。サーチコイルの第1のペアSL1,SL2の一端を接地し、第2のペアSL3,SL4の一端を接地する場合、信号線の本数は3本に減らすことができる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(変形例1)
図7(a)、(b)あるいは図9(a)、(b)を参照すると、関数f,f,f,fの傾きは、位置ズレの量が小さい領域において、位置ズレの量が大きい領域と比べて小さいことが分かる。言い換えると、位置ズレ量が小さくなると、検出感度が低下していると言える。この問題を解決するために、変形例1では、検出電圧VSL12,VSL34を、受信コイル312に流れる2次電流Iで除算して正規化し、正規化した信号SSL12,SSL34にもとづいて位置ズレの検出を行う。
SL12=VSL12/I
SL34=VSL34/I
図10(a)〜(d)は、u軸、v軸、x軸、y軸方向に送信コイル202を移動させたときの、正規化した信号SSL12,SSL34と、位置ズレ量rの関係を示す図である。2次電流Iで除算して正規化することにより、位置ズレ量rが小さい領域における傾きを大きくすることができ、したがって検出感度を改善できる。
(変形例2)
図11(a)〜(d)は、図4(b)のレイアウトを採用した場合の、正規化した信号SSL12,SSL34と、位置ズレ量rの関係を示す図である。この場合も、図4(a)のレイアウトの場合と同様に、位置ズレの方向および量を検出できる。
(変形例3)
実施の形態では、位置ズレの方向と、位置ズレの量を検出したが、その限りでない。変形例3では、受信コイル312の中心を原点にとったときの送信コイル202の中心の座標(u,v)と、検出電圧VSL12,VSL34の関係を予め取得しておき、この関係にもとづいて、送信コイル202の位置(u,v)を検出してもよい。
u=g(VSL12,VSL34
v=h(VSL12,VSL34
、hは関数であり、シミュレーションあるいは実測によって求めることができる。
u,v座標に代えて、x,y座標を検出するようにしてもよい。
x=g(VSL12,VSL34
y=h(VSL12,VSL34
、hは関数であり、シミュレーションあるいは実測によって求めることができる。
実施の形態にもとづき、具体的な用語を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100 給電システム
200 送電装置
202 送信コイル
300 受電装置
310 受信アンテナ
312 受信コイル
314 共振キャパシタ
316 サーチコイル
320 整流回路
330 電源回路
350 位置検出部
340 受信コントローラ
510 負荷回路
512 バッテリ
514 充電回路
520 電源回路
530 プロセッサ
540 通知部
S1 駆動信号
S2 電力信号
S3 制御信号
300 受電装置
500 電子機器

Claims (10)

  1. ワイヤレス送電装置からの電力信号を受信するワイヤレス受電装置であって、
    受信コイルを含む受信アンテナと、
    前記受信アンテナの電流を整流する整流回路と、
    前記受信コイルの中心に対して点対称に配置され、電気的に直列に接続された第1サーチコイルおよび第2サーチコイルと、
    前記第1サーチコイルと前記第2サーチコイルの両端間に発生する第1検出電圧にもとづいて、前記ワイヤレス送電装置の送信コイルと前記受信コイルの第1方向の位置関係を検出する位置検出部と、
    を備えることを特徴とするワイヤレス受電装置。
  2. 前記位置検出部は、前記第1検出電圧を前記受信コイルに流れる電流で除算した値にもとづいて、前記第1方向の位置関係を検出することを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス受電装置。
  3. 前記受信コイルの中心に対して点対称であって、前記第1サーチコイルおよび前記第2サーチコイルと直交するように配置あれ、電気的に直列に接続された第3サーチコイルおよび第4サーチコイルをさらに備え、
    前記位置検出部は、前記第3サーチコイルと前記第4サーチコイルの両端間に発生する第2検出電圧にもとづいて、前記送信コイルと前記受信コイルの第2方向の位置関係を検出することを特徴とする請求項1または2に記載のワイヤレス受電装置。
  4. 前記位置検出部は、前記第2検出電圧を前記受信コイルに流れる電流で除算した値にもとづいて、前記第2方向の位置関係を検出することを特徴とする請求項3に記載のワイヤレス受電装置。
  5. 前記第1サーチコイルから前記第4サーチコイルは、前記受信コイルとオーバーラップして設けられることを特徴とする請求項3または4に記載のワイヤレス受電装置。
  6. 前記第1サーチコイルから前記第4サーチコイルは、前記受信コイルの内周より内側に設けられることを特徴とする請求項3または4に記載のワイヤレス受電装置。
  7. 前記位置検出部は、前記第1検出電圧および前記第2検出電圧それぞれのピークを検出するピークホールド回路を含むことを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載のワイヤレス受電装置。
  8. Qi規格とPMA規格の少なくとも一方に準拠したことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のワイヤレス受電装置。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載のワイヤレス受電装置を備えることを特徴とする電子機器。
  10. 前記ワイヤレス受電装置が検出した前記送信コイルの位置情報にもとづいて、前記電子機器のユーザに、前記電子機器の位置が不適切である旨を通知する、および/または前記電子機器の位置を動かすように促す通知部をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
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